JP4883407B2 - 情報補完装置、システム、方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
また、ブックマーク機能を備えるウェブブラウザでは、同一の情報サービス(例えば特定のウェブサイト)に対して、そのアドレスを示すURL(Uniform Resource Locator)をブックマークとして記号化し選択式メニューに追加することで、次回以降のURL入力では、前記メニューから記号を選択することで該記号に割り当てられているURLが再現され、URL入力操作を簡略化することが可能である。
さらに、ユーザによる端末での操作を簡略化し、ユーザが所望する情報を取得することを考慮した構成を記載した刊行物として、例えば特開平02−202154号公報(以下、文献1)、特開平11−161717号公報(以下、文献2)などが挙げられる。
文献1は、通信端末上の記憶手段に、事前に電話番号を記録しておくことにより、電話番号の入力操作を簡略化する。記録された電話番号は発信頻度が高い順に当該通信端末に備えるディスプレイに表示される。また、表示される電話番号のそれぞれには、近接するボタンが割り当てられている。前記近接するボタンを押下すると、ディスプレイ上の対応する電話番号でダイヤル発信する。
文献2は、以前にユーザが注文したときの購入者情報をサーバで記録しておくことにより、次回購入物品を注文する際は、購入者情報を入力する操作を省略する。
前記購入者情報は、ユーザを特定する情報を含む。サーバは、前記購入者情報にクライアントIDを割り当て、ユーザが注文する際に使用するクライアント・システムに前記クライアントIDを送信する。前記クライアント・システムでは前記クライアントIDをストアしておき、次回以降の注文時には、ユーザが注文ボタンを押下すると、前記クライアントIDと注文情報を、サーバに送信する。
従来技術における第一の課題は、短縮ボタンやブックマークのメニューなどの操作の簡略化手段が、登録したい操作再現情報の数だけ必要となることにある。例えば、短縮ボタンやブックマークなどの操作の簡略化手段に、特定の操作再現情報(電話番号やURLなど)を一対一の対応となるように登録するためである。この問題を回避する公知の方法としては、短縮ダイヤルのリストを呼び出す特定のボタンを用意し、ボタン押下の度に順次リストの次の候補を表示し、前記呼び出しボタンとは別に用意した確定ボタンを押下することで、該表示中の候補を再現する電話番号として確定する方法がある。しかしながら、前記のような回避手段を用いた場合、必要とする電話番号がリストの10番目に登録されていた場合には、短縮呼び出しボタンを10回押下する操作が必要となり、電話番号をダイヤルする手間と比べると、押下回数を簡略化したとは言えない。この例で簡略化された対象は、電話番号を正確に記憶しておく機能を代替しているだけで、操作自体を簡略化しているわけではない。
文献1においても、必要とする電話番号の発信頻度が低い場合は、ユーザは、前記ディスプレイに必要とする電話番号が表示されるまで、表示切り替えスイッチを繰り返し押下する必要があり、操作回数が少なくなったとはいえない。ブックマークによるメニューからの選択では一般にブラウザが占有する表示領域が広いため、前記短縮ダイヤルよりは一回あたりの操作回数が減少するが、ブックマークの増加に合わせて選択すべき候補が増加することには変わりはなく、選択対象の視認に時間がかかるという問題を引き起こしている。
第二の課題は、短縮ダイヤルやブックマーク等の簡略化手段では直接には到達できないサービスが存在し、簡略化すること自体が困難な点にある。また簡略化できる場合でも簡略化できる状況が限られている点にある。
例えば、一般に知られたオンライン上のショッピングサイトの場合には、トップページまではブックマークで到達可能であるが、その後、会員番号とパスワードを入力させて個人認証を実施し、しかる後に提示される画面においてメニューから購入物品を選択させ、さらに選択されたメニューに従って提示される画面で「購入する」ボタンを押下すると購入したこととする、といった操作が必要である。高価な嗜好品の購入であれば、あまり頻繁に利用しないので問題とならないことも多いが、日用品を購入する場合では、毎日または毎週のように同様の操作を繰り返すこととなり、とても煩雑である。
文献2では、ユーザIDなどの購入者情報を再度入力しないですむように改善されている。しかし、購入者情報等の補完目的のデータは、データそのものが記録されているだけであり、どのような状況においてその補完情報が利用されるべきなのかを決定するのはサーバである。したがって、この方法による場合には、サーバによって何をどれだけ補完(簡略化)するかが決定されており、ユーザが操作を簡略化するタイミング、補完の程度、補完の候補、補完の対象を選択できないので、使用できる状況は限定されている。
本発明の主たる目的は、登録したい操作再現情報の数とは直接相関せずに、ユーザ操作を簡略化可能とする装置、システム、方法並びにプログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、短縮ダイヤルやブックマーク等の手段では直接には到達できない場合など、サーバ側の実装上の問題によって操作の簡略化が難しい場合であっても、ユーザ操作を簡略化可能とする装置、システム、方法並びにプログラムを提供することにある。
本発明の一つのアスペクトに係る装置は、操作情報補完指示手段と、サービス進度依存情報記憶手段と、サービス進度依存情報検索手段と、サービス進度依存情報応答手段とを備え、前記操作情報補完指示手段からの指示に基づき、前記サービス進度情報検索手段は、現在のサービス進度と同じサービス進度に組として記録されている補完内容をサービス進度依存情報記憶手段から検索し、該検索された補完内容を前記サービス進度依存情報応答手段を通じてユーザに示すことを特徴とする。
なお、本明細書において、「サービス進度」とは、任意のサービスにおいて、どこまでサービスが進行したかを表す進行の程度を意味する。例えば、ウェブを利用したサービスでは、現在閲覧しているウェブページが特定されるだけでサービス進度が分かる場合もあろうし、そのウェブページに至る経路情報をもとにサービス進度が分かる場合もある。また、ユーザ入力を伴うサービスでは、入力位置を示すカーソルがある入力項目によってサービス進度が分かる場合もある。他の例としては、音声ガイドによるサービスの場合には、再生位置等によってサービス進度が分かる場合もある。
図2は、第一の発明を実施するための最良の形態における、サービス進度の記録に関する動作を示すフローチャートである。
図3は、第一の発明を実施するための最良の形態における、任意のサービス進度における操作情報の再生を行う際の動作を示すフローチャートである。
図4は、本発明の第二の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図5は、第二の発明を実施するための最良の形態における、任意のサービス進度における操作情報の再生を行う際の動作を示すフローチャートである。
図6は、第二の発明を実施するための最良の形態における、任意のサービス進度における複数の補完内容の中から、1つの補完内容を選択する動作を示すフローチャートである。
図7は、本発明の第三の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図8は、本発明の第四の発明を実施するための最良の形態の構成を示すブロック図である。
図9は、第一の実施例の構成について示すブロック図である。
図10は、第一の実施例における、インターネットショッピングサーバがパーソナルコンピュータに対して応答するウェブページの遷移図である。
図11は、第一の実施例における、サービス進度依存情報データベース内のデータ形式の一例を示す図である。
図12は、第一の実施例における、ウェブブラウザ画面の一例を示す図である。
図13は、第二の実施例の構成について示すブロック図である。
図14は、第二の実施例における、インターネットショッピングサーバが電話機に対して応答するウェブページの遷移図である。
図15は、第二の実施例における、サービス進度依存情報データベース内のデータ形式の一例を示す図である。
図16は、第二の実施例における、ウェブブラウザ画面の一例を示す図である。
図17は、第三の実施例の構成について示すブロック図である。
図1は、本発明の一実施の形態の構成を示す図である。図1を参照すると、本発明の一実施の形態に係るシステムは、ユーザへのサービス提供進度によってユーザ操作を補完するサーバ(10)と、情報サービスを利用するためにユーザが使用する操作端末(14)とが通信路(17,18)を介して構成される。
サーバ(10)は、サービス進度依存情報記憶手段(11)と、サービス進度依存情報検索手段(12)と、サービス進度依存情報応答手段(13)とを含む。
操作端末(14)は、サービスコンテンツ取得手段(15)と、操作情報補完指示手段(16)とを含む。「サービスコンテンツ」とは、情報サービスを形成する一つ以上のデータを意味する。サービスコンテンツの実際のデータ形式の例としては、ウェブページ、ビデオ、動画、連続画、静止画、音声、テキストなどがある。サービス進度依存情報応答手段(13)は、サービスコンテンツを内部に保持する。
サーバ(10)および操作端末(14)が備える各手段は、おおよそ次のような機能である。
サーバ(10)のサービス進度依存情報記憶手段(11)には、任意のサービス進度における操作情報と、該サービス進度とを組とする「補完内容」が記録される。任意のサービス進度における操作情報は、任意のサービス進度におけるサービスコンテンツ、または、任意のサービス進度におけるサービスコンテンツを生成するための情報でもよい。また、補完内容は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記録される。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、操作情報補完指示手段(16)によって、操作情報を補完するように指示されると、サービス進度依存情報記憶手段(11)を検索し、現在サービス進度に一致する、サービス進度依存情報記憶手段(11)内の記録されたサービス進度と組として記録された操作情報を取得する。なお、前記検索に使用する端末識別子は、前記補完指示が出された場合などに、操作端末(14)から通信路(18)を介して取得しておく。また、現在サービス進度は、操作端末(14)によって、サービスの遷移が起こった場合毎に、最新の遷移状態を、サーバ(10)側で記録しておくなどして知ることができる。
サーバ(10)のサービス進度依存情報応答手段(13)は、サービス進度依存情報検索手段(12)から、現在のサービス進度における操作情報を取得すると、取得した操作情報を用いて、現在のサービス進度におけるサービスコンテンツ上の空欄や選択肢、またはサービスコンテンツ間の遷移に関するユーザ操作等を、ユーザの代わりに操作することで、現在のサービス進度から、任意のサービス進度に到達するまでのユーザ操作を補完する。
操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)は、通信路(17)を介して、サーバ(10)のサービス進度依存情報応答手段(13)から、操作情報を補完したサービスコンテンツを取得する。
操作端末(14)の操作情報補完指示手段(16)は、現在のサービス進度において、操作を補完することを指示するために使用する。
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施の形態における、サービス進度の記録に関する動作について説明する。
サービス管理者によって、事前に、上記補完内容を、サーバ(10)のサービス進度依存情報記憶手段(11)に記録しておく。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、常に、操作端末(14)における情報サービスの利用状況、つまり、現在のサービス進度を把握している(ステップS100)。例えば、ユーザが操作端末(14)にてウェブブラウザに任意のURLを入力し、サーバ(10)に接続するときには、任意のURLを入力して接続ボタンを押下したという操作情報と端末識別子とを、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)から、通信路(18)を介して、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)に送信する。
これにより、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、ユーザが任意のウェブページを表示していること(この時点をサービス進度[1]とする=現在サービス進度)を知ることができる。任意のウェブページを表示している場合に、現在表示しているウェブページからリンクで辿れるウェブページに遷移し、そのリンクで辿ったページを表示する時には、現在表示しているウェブページから辿ったリンク情報を操作情報とし、該操作情報と端末識別子とを、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)から、通信路(18)を介して、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)に送信する。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、サービス進度[1]に、後から取得した操作情報を追加することによって、ユーザがサービス進度[1]のページからリンクで辿ったウェブページを表示していることを知り、現在サービス進度を更新する。
このようにして、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、操作端末(14)によって、サービスの遷移が起こった場合に、常に最新の遷移状態を知ることができる。
ステップS100において、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)が、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)から端末識別子を得られなかった場合には、サービス進度依存情報検索手段(12)にて、操作端末(14)に対して、新たに端末識別子を割り当て、その端末識別子を、サービス進度依存情報検索手段(12)の内部の記憶部(不図示)に保存するとともに、操作端末(14)に送信する(ステップS101)。操作端末(14)は、前記端末識別子を受信すると、その識別子を操作端末(14)の内部の記憶部(不図示)に保存しておく。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)から取得した端末識別子、もしくは、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)にて割り当てた端末識別子と、現在のサービス進度とを組とした、現在サービス進度情報を、サービス進度依存情報検索手段(12)の内部の記憶部(不図示)に保存する(ステップS102)。
ステップS100からS102までの動作は、全てのサービスが完了する正常終了の場合や、通信が中断される異常終了の場合など、何らかの形でサービスが終了するまで継続する(ステップS103)。
なお、ステップS101において、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)が行っている、
・端末識別子の割り当て、
・現在サービス進度情報の保存、
をサービス進度依存情報検索手段(12)が行う代わりに、サーバ(10)のサービス進度依存情報記憶手段(11)もしくはサービス進度依存情報応答手段(13)が行うようにしてもよい。その場合には、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)から端末識別子を得られなかったことや、通信路(18)を介して取得した端末識別子と、現在のサービス進度とを、サーバ(10)のサービス進度依存情報記憶手段(11)もしくはサービス進度依存情報応答手段(13)に通知する。サーバ(10)のサービス進度依存情報記憶手段(11)もしくはサービス進度依存情報応答手段(13)は、上記通知を取得し、端末識別子を割り当てたり、現在サービス進度情報を保存したりする。
次に、図3のフローチャートを参照して、任意のサービス進度における操作情報の再生を行う際の動作について説明する。
まず、情報サービスを利用している際に、現在のサービス進度から所望する任意のサービス進度までの操作を補完したい場合に、ユーザは、操作端末(14)の操作情報補完指示手段(16)を操作することによって、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)に対して操作の補完を指示する(ステップS200)。
操作端末(14)において、操作の補完を指示されたサービスコンテンツ取得手段(15)は、補完要求情報(ユーザによって操作の補完を指示されたことを示し、端末識別子を含む)を、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)に通知する。
操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)から補完要求情報を取得した、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、補完要求情報に含まれている端末識別子と、現在サービス情報に含まれる端末識別子とを照合し、補完要求情報に含まれている端末識別子と組として記録されているサービス進度を取得する(ステップS201)。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)が、ステップS201にて取得したサービス進度と、サービス進度依存情報記憶手段(11)に記録されているサービス進度とを照合し、ステップS201にて取得したサービス進度と組として記録されている操作情報を取得する(ステップS202)。
サービス進度依存情報検索手段(12)は、ステップS201で取得したサービス進度と、ステップS202で取得した操作情報と、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)から取得した端末識別子を、サービス進度依存情報応答手段(13)に送信する。
ステップS202において、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)が、ステップS201にて取得したサービス進度と、サービス進度依存情報記憶手段(11)に記録されているサービス進度とを照合した結果、ステップS201にて取得したサービス進度が存在しない場合には、ステップS204へ遷移する。
サーバ(10)のサービス進度依存情報応答手段(13)は、サービス進度依存情報検索手段(12)から、ステップS201で取得したサービス進度と、ステップS202で取得した操作情報と、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)から取得した端末識別子を取得すると、該操作情報をもとに、ユーザ操作を代行することによって、該サービス進度から任意のサービス進度に到達するまでのユーザ操作を補完する。前記到達先の任意のサービス進度は、現在サービス進度において操作情報を代行した時点のサービス進度であり、サービス管理者がサービス進度依存情報記憶手段(11)に補完内容を記録した時点で決定している(ステップS203)。
ステップS200からS203までの動作は、全てのサービスが完了する正常終了の場合や、通信が中断される異常終了の場合など、何らかの形でサービスが終了するまで継続する(ステップS204)。
なお、サーバ(10)のサービス進度依存情報記憶手段(11)では、任意のサービス進度における操作情報と該サービス進度と端末識別子とを組として、「補完内容」を記録するようにしてもよい。その場合は、ステップS202では、サービス進度依存情報検索手段(12)が、ステップS201にて取得したサービス進度と端末識別子の組をもとに、サービス進度依存情報記憶手段(11)から、該組に一致するサービス進度と端末識別子を持つ組の操作情報を取得する。
本発明の第一の実施の形態では、サーバ(10)において、任意のサービス進度における操作情報と該サービス進度とを組にして記録し、ユーザのサービス進度に応じて、前記記録された操作情報をもとに、ユーザ操作を補完することにより、サービス管理者もしくはユーザが所望する任意のサービス進度までサービスを自動的にもしくは半自動的に進めることができる。
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。
図4は、本発明の第二の実施の形態の構成を示す図である。図4を参照すると、本実施形態に係るシステムは、ユーザへのサービス提供進度によってユーザ操作を補完するサーバ(10)と、情報サービスを利用するためにユーザが使用する操作端末(14)とが、通信路(17,18)を介して構成される。
サーバ(10)は、サービス進度依存情報記憶手段(11)と、サービス進度依存情報検索手段(12)と、サービス進度依存情報応答手段(13)と、補完内容記録媒体(19)と、サービスコンテンツ記録媒体(20)とを含む。
操作端末(14)は、サービスコンテンツ取得手段(15)と、操作情報補完指示手段(16)と、ユーザが使用する表示手段(以下、「サービス進度依存情報表示手段」という)(21)と、ユーザが使用する操作手段(以下、「サービス進度依存情報操作手段」という)(22)とを含む。
サーバ(10)および操作端末(14)が備える各手段は、おおよそ次のような機能である。
サーバ(10)のサービス進度依存情報記憶手段(11)は、図1に示した前記第1の実施の形態のサービス進度依存情報記憶手段(11)と同様の機能をもつ。任意のサービス進度における操作情報と該サービス進度とを組とする、もしくは、任意のサービス進度における操作情報と該サービス進度と端末識別子とを組とする、「補完内容」を補完内容記録媒体(19)に記録する。補完内容記録媒体(19)は、ディスクまたはメモリなどの記録媒体である。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、図1のサービス進度依存情報検索手段(12)と同様の機能をもつ。
サービス進度依存情報検索手段(12)は、図1に示した前記第1の実施の形態のサービス進度依存情報検索手段(12)と同様に、現在のサービス進度を把握し、操作端末(14)の端末識別子と現在のサービス進度とを組とする「現在サービス進度情報」を保存する。サービス進度依存情報検索手段(12)は、操作端末(14)の操作情報補完指示手段(16)によって操作情報を補完するように指示されると、サービス進度依存情報記憶手段(11)を検索し、現在のサービス進度に一致する、サービス進度依存情報記憶手段(11)内の記録されたサービス進度と組として記録された操作情報を取得する。
さらに、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、操作端末(14)の操作情報補完指示手段(16)によって操作情報を登録するように指示されると、現在のサービス進度における操作情報と該サービス進度と端末識別子とを組として、サービス進度依存情報記憶手段(11)に、記録するように通知する。
サーバ(10)のサービス進度依存情報応答手段(13)は、図1に示した前記第1の実施の形態のサービス進度依存情報応答手段(13)と同様の機能をもつ。図1のサービス進度依存情報応答手段(13)と同様に、サービス進度依存情報検索手段(12)から、現在のサービス進度における操作情報を取得すると、取得した操作情報を用いて、現在のサービス進度におけるサービスコンテンツ上の空欄や選択肢、またはサービスコンテンツ間の遷移に関するユーザ操作等をユーザの代わりに操作することで、現在のサービス進度から任意のサービス進度に到達するまでのユーザ操作を補完する。
操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)は、図1に示した前記第1の実施の形態のサービスコンテンツ取得手段(15)と同様の機能をもつ。サービスコンテンツ取得手段(15)は、通信路(17)を介して、サービス進度依存情報応答手段(13)から、操作情報を補完したサービスコンテンツを取得する。
操作端末(14)の操作情報補完指示手段(16)は、図1に示した前記第1の実施の形態の操作情報補完指示手段(16)と同様の機能をもつ。操作情報補完指示手段(16)は、現在のサービス進度において、操作を補完することを指示するため、さらには、操作を補完内容記録媒体(19)に登録することを指示するために使用する。
操作端末(14)のサービス進度依存情報表示手段(21)は、ディスプレイなどの表示媒体を有し、サービスコンテンツ取得手段(15)から取得したサービスコンテンツを提示する。なお、操作情報補完指示手段(16)を、サービス進度依存情報表示手段(21)内に提示してもよい。
操作端末(14)のサービス進度依存情報操作手段(22)は、操作端末(14)に付属するボタン、ダイヤルやキーボードなどであり、ユーザが情報サービスを利用する際に必要な操作を行うために使用する。また、操作端末(14)にマイクロフォンを備え、該マイクロフォンからユーザの音声を取り込み、該音声で操作してもよい。なお、操作端末(14)のサービス進度依存情報操作手段(22)は、サービス進度依存情報表示手段(21)内に提示されてもよい。
次に、図5のフローチャートを参照して、本実施の形態における、ユーザ操作の記録に関する動作について説明する。
任意のサービス進度において、ユーザ操作を登録する場合は、操作開始時と操作終了時に、操作端末(14)の操作情報補完指示手段(16)を操作することにより、登録するユーザ操作の範囲を決定する。
ユーザは登録対象とする操作を行う前に、操作端末(14)の操作情報補完指示手段(16)を用いて、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)および通信路(18)を介して、「操作情報開始要求情報」を、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)に通知する。操作情報開始要求情報は、操作端末(14)の端末識別子を含む。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、サービスコンテンツ取得手段(15)から、端末識別子を含む操作情報開始要求情報を取得すると、図2のステップS102で保存している現在サービス進度情報から、操作情報開始要求情報に含まれる端末識別子と組として記録されている現在のサービス進度を取得する。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、取得した現在のサービス進度(=登録候補サービス進度)と、操作情報開始要求情報に含まれる端末識別子とを組として「登録候補サービス進度情報」を保存する。さらに、ユーザが、サービス進度依存情報操作手段(22)を用いて操作した情報は、操作端末(14)の内部に蓄積する(ステップS300)。
登録したい操作が終わった時点で、ユーザは再度、操作端末(14)の操作情報補完指示手段(16)を用いて、「操作情報登録要求情報」をサービス進度依存情報検索手段(12)に通知する。操作情報登録要求情報は、操作端末(14)の端末識別子と、操作端末(14)の内部に蓄積していた操作情報とを含む(ステップS301)。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、操作情報登録要求情報に含まれる端末識別子と、登録候補サービス進度情報に記録されている端末識別子とを照合し、操作情報登録要求情報に含まれる端末識別子と組として記録されている(操作開始時の)サービス進度を取得する。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、操作情報登録要求情報に含まれる操作情報と端末識別子と、前記取得した操作開始時のサービス進度とを、サービス進度依存情報記憶手段(11)に送信する。
サーバ(10)のサービス進度依存情報記憶手段(11)は、サービス進度依存情報検索手段(12)から取得した操作開始時のサービス進度と、端末識別子と、操作情報との組が、補完内容記録媒体(19)にすでに存在するかを確認し、同じ内容の組が存在しなければ、操作開始時のサービス進度と端末識別子と操作情報とを組とした補完内容を、補完内容記録媒体(19)に記録する(ステップS302)。
サーバ(10)のサービス進度依存情報記憶手段(11)は、サービス進度依存情報検索手段(12)から取得した操作開始時のサービス進度と端末識別子と操作情報との組が、補完内容記録媒体(19)にすでに存在することを確認した場合は、補完内容記録媒体(19)に記録しない。
ステップS300からS302までの動作は、全てのサービスが完了する正常終了の場合や、通信が中断される異常終了の場合など、何らかの形でサービスが終了するまで継続する(ステップS303)。
なお、ステップS300において、操作端末(14)のサービス進度依存情報操作手段(22)を用いて操作した情報を、サーバ(10)の内部に蓄積してもよい。その場合は、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)が、現在のサービス進度と、操作情報登録要求情報に含まれる端末識別子とユーザの操作情報と組として登録候補サービス進度情報を記録する。
なお、ステップS301で、登録対象とするユーザ操作の範囲は、任意の通信時(例えば、情報サービス利用開始時など)から、次に操作情報補完指示手段(16)で操作した時点までの操作、もしくは、操作情報補完指示手段(16)で操作した時点から、通信終了時までの操作、もしくは、任意の通信時から、通信終了時までの操作であってもよい。情報サービス利用開始時(任意の通信時)を、登録開始時のサービス進度とする場合は、ユーザが情報サービスとの通信を開始した時点のサービス進度を、登録候補サービス進度情報に記録する。また、通信終了時に、終了時までのユーザ操作を自動的に、登録する場合は、操作端末(14)で通信を切断する前に、蓄積していた操作情報と端末識別子を含む操作情報登録要求情報を、サービス進度依存情報検索手段(12)に通知する。
なお、ステップS302において、現在のサービス進度と端末識別子と操作情報との組を補完内容記録媒体(19)に記録する前に、ユーザに対して、記録するか否かを確認してもよい。その場合は、サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、サービス進度依存情報応答手段(13)に「操作情報記録問合せ要求」を通知し、サービス進度依存情報応答手段(13)は、操作情報を記録するかどうかを問い合わせるためのコンテンツを作成し、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)に提供する。ユーザは、操作端末(14)のサービス進度依存情報操作手段(22)を用いて、操作情報を記録するかどうかを選択する。操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)は、ユーザの選択結果をサービス進度依存情報検索手段(12)に通知し、サービス進度依存情報検索手段(12)は、操作情報を記録するように選択された結果を取得した場合には記録し、操作情報を記録するように選択されなかった結果を取得した場合には記録しないことを、サービス進度依存情報記憶手段(11)に通知する。
次に、図6のフローチャートを参照して、本実施の形態における、任意のサービス進度における複数の補完内容の中から、1つの補完内容を選択する動作について説明する。
以下に述べるステップS400からステップS403は、図3に記載のステップ202のサービス進度を検索し、該当するサービス進度が見つかった場合の処理工程に相当する。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)が、ステップS201にて取得したサービス進度と、補完内容記録媒体(19)に記録されているサービス進度とを照合し、ステップS201にて取得したサービス進度と組として記録されている操作情報を取得する。照合した結果、ステップS201にて取得したサービス進度と組として記録されている操作情報が複数存在した場合は、該当する複数の操作情報を一意に識別するための、補完内容インデックスを取得する(ステップS400)。補完内容インデックスは、現在のサービス進度における操作情報と該サービス進度を組とした補完内容ごとに、唯一の番号が振られる。ステップS400において、照合した結果、ステップS201にて取得したサービス進度と組として記録されている操作情報が一つだけ存在する場合は、図3に記載のステップS203へ遷移する。
サーバ(10)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、補完内容インデックスを含む補完内容候補と操作端末(14)の端末識別子とを、サービス進度依存情報応答手段(13)に通知する。サービス進度依存情報応答手段(13)は、サービス進度依存情報検索手段(12)から取得した端末識別子を有する操作端末(14)に対し、補完内容候補を含むサービスコンテンツを送信する。前記補完内容候補を含むサービスコンテンツを取得した、サービスコンテンツ取得手段(15)は、取得したサービスコンテンツをサービス進度依存情報表示手段(21)に提示する(ステップS401)。なお、サービス進度依存情報表示手段(21)は、表示のほかに、音声案内による提示を行ってもよい。
ユーザは、操作端末(14)のサービス進度依存情報操作手段(22)を用いて、サービス進度依存情報表示手段(21)にて提示された、複数の補完内容候補の中から一つの補完内容候補を選択する(ステップS402)。
操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)は、サービス進度依存情報操作手段(22)から、一つの補完内容候補を選択した操作情報を取得し、選択された補完内容インデックスを、サービス進度依存情報検索手段(12)に通知する。サービス進度依存情報検索手段(12)は、補完内容記録媒体(19)から、前記選択された補完内容インデックスが割り振られている、操作情報を取得する(ステップS403)。
なお、サービス進度の記録に関する動作や、任意のサービス進度における操作情報の再生を行う際の動作については、本発明の第一の実施の形態と同様に動作するものとする。
本発明の第二の実施の形態では、本発明の第一の実施の形態での効果に加え、ユーザが、操作情報を補完する任意のタイミング(サービス進度)を指定し、ユーザの操作によって蓄積された操作情報をサーバ(10)に記録できる。さらに、任意のサービス進度において、補完する複数の操作情報が記録されている場合は、ユーザによって補完する操作情報を選択することができる。
次に、本発明の第三の実施の形態について説明する。
図7は、本発明の第三の実施の形態の構成を示す図である。情報サービスを利用するためにユーザが使用する操作端末(14)のみで構成されている。操作端末(14)は、サービス進度依存情報記憶手段(11)と、サービス進度依存情報検索手段(12)と、サービス進度依存情報応答手段(13)と、サービスコンテンツ取得手段(15)と、操作情報補完指示手段(16)とを備える情報補完装置(10)を有する。
本実施の形態の全体の動作は、図2および図3の本発明の第一の実施の形態の動作と同等に動作する。本発明の第一の実施の形態の動作と特に異なる点は、サービス進度依存情報記憶手段(11)と、サービス進度依存情報検索手段(12)と、サービス進度依存情報応答手段(13)とが、操作端末(14)に設けられているので、サービスコンテンツ取得手段(15)は、通信路を介さずに、サービス進度依存情報応答手段(13)からサービスコンテンツを取得することである。
本発明の第三の実施の形態では、本発明の第一の実施の形態における効果に加えて、さらに、操作端末(14)のみで構成されるため、サーバレスなシステムを構築できる。端末に依存した操作情報を扱う場合には、操作端末(14)同士を接続し、遠隔操作で情報サービスを利用してもよい。また、サーバや通信路のトラフィックによる影響を受けることなく、情報サービスを使用できる。
次に、本発明の第四の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の第四の実施の形態の構成を示す図である。構成要素は、本発明の第二の実施の形態のブロックと同じである。情報サービスを提供するサーバ(10)と、情報サービスを利用するためにユーザが使用する操作端末(14)とが、通信路(17)を介して構成される。
サーバ(10)は、サービスコンテンツ記録媒体(20)を有する。
操作端末(14)は、補完内容記録媒体(19)と、サービス進度依存情報記憶手段(11)と、サービス進度依存情報検索手段(12)と、サービス進度依存情報応答手段(13)と、サービスコンテンツ取得手段(15)と、操作情報補完指示手段(16)と、サービス進度依存情報表示手段(21)と、サービス進度依存情報操作手段(22)とを含む。
操作端末(14)が備える各手段は、本発明の第二の実施の形態とほぼ同等に動作する。次に、異なる動作をそれぞれ説明する。
本発明の第二の実施の形態では、操作端末(14)のサービスコンテンツ取得手段(15)からサーバ(10)に対して送信する各情報に、操作端末(14)を識別するための端末識別子を含んでいた。しかし、本発明の第四の実施の形態では、操作端末(14)内にすべての手段を備えるため、操作端末(14)を識別する必要がないので、サービスコンテンツ取得手段(15)からサーバ(10)に対して送信する各情報に、操作端末(14)を識別するための端末識別子を含まない。
操作端末(14)のサービス進度依存情報検索手段(12)は、操作情報補完指示手段(16)から、操作情報開始要求情報、操作情報登録要求情報や補完要求情報を取得する。
サービス進度依存情報応答手段(13)は、操作情報を補完する際に、サービスコンテンツが必要な場合にはサービスコンテンツ取得手段(15)および通信路(17)を介してサービスコンテンツ記録媒体(20)からサービスコンテンツを取得する。
次に、本実施の形態における全体の動作は、図2、図3、図5、図6に記載の、本発明の第一および第二の発明の実施の形態の動作を示すフローチャートと同等に動作する。本発明の第二の実施の形態の動作と特に異なる点は、情報サービス利用開始後、つまり、任意のサーバ(10)との通信中に、サービス進度依存情報検索手段(12)を起動することである。
本発明の第四の実施の形態では、本発明の第二の実施の形態における効果に加えて、さらに、多数の操作端末(14)を相手にサービスを実施するシステムにおいては、操作端末(14)に主要な手段を備えるため、サーバ(10)における同時処理の負荷を大幅に軽減できる。また、通信路(17)を介するデータが少なくなるので、通信路のトラフィックも軽減できる。
次に、本発明の第五の実施の形態について説明する。
図1の本発明の第一の実施の形態のブロック図を参照する。構成要素は、本発明の第一の実施の形態のブロックと同じである。ユーザ操作を補完する、少なくとも一つ以上のサーバ(10)と、情報サービスを利用するためにユーザが使用する操作端末(14)とが、通信路(17、18)を介して構成される。
サーバ(10)は、一人以上のユーザからなるグループごとに、サービス進度依存情報記憶手段(11)と、サービス進度依存情報検索手段(12)と、サービス進度依存情報応答手段(13)とを備える。
操作端末(14)は、サービスコンテンツ取得手段(15)と、操作情報補完指示手段(16)とを備える。
本実施の形態の全体の動作は、図2および図3の第一の実施の形態の動作と同等に動作する。本発明の第一の実施の形態の動作と特に異なる点は、サーバ(10)は、操作端末(14)から端末情報を取得し、該端末情報に含まれる、端末識別子またはユーザ識別子をもとに、動作させるサービス進度依存情報記憶手段(11)と、サービス進度依存情報検索手段(12)と、サービス進度依存情報応答手段(13)とを使い分けることである。
一人以上のユーザからなるグループごとに、使用するサーバ(10)を変えてもよい。その場合は、サービスを初めて利用する際に、サービス進度依存情報検索手段(12)が利用するサーバを決定し、操作端末(14)に、今後利用するサーバ(10)を識別するためのサーバ識別子を通知する。操作端末(14)は取得したサーバ識別子に応じて、通信先を指定する。また、複数のサーバ(10)と操作端末(14)の間に、ロードバランサのような、ユーザアクセスを複数のサーバ(10)へ分散させることができる分散装置を置くことにより、分散装置に端末情報とサーバ識別子を組としたテーブルを持たせるように、構成してもよい。
本発明の第五の実施の形態では、本発明の第一の実施の形態における効果に加えて、さらに、ユーザごとに処理手段を備えるため、複数のサーバ(10)と、分散機能または分散装置を有するシステムを構成することができ、一台のサーバ(10)で集中処理するときの負荷、および、一台のサーバ(10)で集中処理するときの接続された通信路のトラフィックを軽減できる。
本発明の第一の実施例は、パーソナルコンピュータを使用してインターネットショッピングを行う応用に本発明を適用したシステムである。
図9は、第一の実施例の構成について示したブロック図である。図12は、ウェブブラウザ画面(141)の一例を表す。
図9を参照すると、インターネットショッピングサーバ(100)は、ワークステーション等のサーバコンピュータ上に実装される。インターネットショッピングサーバ(100)は、サービス進度依存情報記憶プログラム(101)と、サービス進度依存情報検索プログラム(102)と、サービス進度依存情報応答プログラム(103)と、ウェブサーバ(104)と、サービス進度依存情報データベース(105)と、ウェブコンテンツデータベース(106)と、イーサネット(登録商標)対応のネットワークカード(107)とから構成され、ネットワークカード(107)を介してインターネット(110)に接続している。
パーソナルコンピュータ(120)は、ネットワークカード(121)と、ウェブブラウザ(122)(ウェブコンテンツをブラウズするためのソフトウェア)とから構成され、ネットワークカード(121)を介してインターネット(110)に接続されている。パーソナルコンピュータ(120)とディスプレイ(140)は、ディスプレイケーブル(123)によって接続されている。ディスプレイ(140)は、ウェブブラウザ画面(141)を表示する。
通常、ウェブブラウザ画面(141)には、ウェブページ(400)の読み込みを中止するボタン(401)やウェブページ(400)を更新するボタン(402)が用意されているが、本実施例では、操作補完を指示する「おまかせボタン」(142)を用意する。さらに、ウェブブラウザ画面(141)には、URL入力エリア(403)があり、ウェブページ(400)を表示する領域がある。また、パーソナルコンピュータ(120)とキーボード(130)は、USBケーブル(124)によって接続されている。
インターネットショッピングサーバ(100)やパーソナルコンピュータ(120)上の各プログラムおよびデータやデータベースは、物理的にはそれぞれのコンピュータが備えるハードディスク(不図示)に格納されており、必要に応じてサーバコンピュータやパーソナルコンピュータ(120)が備えるCPU(不図示)からメモリ(不図示)上に転送され実行されることを想定している。
図10は、インターネットショッピングサーバ(100)内のサービス進度依存情報応答プログラム(103)がパーソナルコンピュータ(120)に対して応答するウェブページの遷移を示す図である。「ショッピングのトップ画面」(200)、「新商品画面」(201)、「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)、「商品注文画面」(203)、「ショッピングの問い合わせ画面」(204)、「注文の問い合わせ画面」(205)は、ウェブページである。次に、それぞれのウェブページの遷移の流れを説明する。
「ショッピングのトップ画面」(200)において、“「ショッピングのトップ画面」(200)にある、「新商品画面」(201)のリンクを選択する操作”(206)を実行すると、「新商品画面」(201)に遷移する。
「新商品画面」(201)において、“「新商品画面」(201)にある、「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)へのリンクを選択する操作”(207)を実行すると、「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)に遷移する。
「ショッピングのトップ画面」(200)において、“「ショッピングのトップ画面」(200)にある、「商品注文画面」(203)へのリンクを選択する操作”を実行すると、「商品注文画面」(203)に遷移する。
「商品注文画面」(203)において、“「商品注文画面」(203)にある、「ショッピングの問い合わせ画面」(204)へのリンクを選択する操作”(209)を実行すると、「ショッピングの問い合わせ画面」(204)に遷移する。
「ショッピングの問い合わせ画面」(204)において、“「ショッピングの問い合わせ画面」(204)にある問合せ種類の選択肢から「注文」を選択する操作”を実行すると、「注文の問い合わせ画面」(205)に遷移する。
まず、事前に、サービス進度依存情報データベース(105)に、補完内容を登録する動作について、説明する。
インターネットショッピングサーバ(100)の管理者は、あらかじめ、サービス進度依存情報記憶プログラム(101)を起動し、補完内容(サービス進度と操作情報)をサービス進度依存情報データベース(105)に登録しておく。
インターネットショッピングサーバ(100)のサービス進度と該サービス進度において補完する操作情報とを組として、サービス進度依存情報データベース(105)に登録する。この時、サービス進度依存情報記憶プログラム(101)は、組とした補完内容ごとに、データベース内で一意なインデックスを割り当てる。
図11は、サービス進度依存情報データベース(105)内のデータ形式の一例を表す。
図11を参照すると、インデックス001(300)には「001」、インデックス002(303)には「002」が割り当てられている。
インデックス001に登録されたサービス進度(301)には、「ショッピングのトップ画面」(200)のURL(306)を登録する。
インデックス001に登録された操作情報(302)には、“ショッピングのトップ画面(200)にある、新商品画面(201)へのリンクを選択し、さらに、新商品画面(201)にある、今週のお勧め商品の紹介画面(202)へのリンクを選択する”といった操作情報を登録する。
具体的には、操作データ(307)は、“「ショッピングのトップ画面」(200)にある、「新商品画面」(201)のリンクを選択する操作”(206)を表す。
操作データ(309)は、“「新商品画面」(201)にある、「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)へのリンクを選択する操作”(207)を表す。
操作データ(308)は、操作データ(307)と操作データ(309)を連続して実行することを意味する。
インデックス002に登録されたサービス進度(304)には、「ショッピングのトップ画面」(200)から「商品注文画面」(203)に到達するまでのURLおよび操作情報を登録する。具体的には、操作データ(306)と操作データ(310)と操作データ(311)とで記述され、操作データ(306)は「ショッピングのトップ画面」(200)のURL(306)であり、操作データ(310)は、“「ショッピングのトップ画面」(200)にある、「商品注文画面」(203)のリンクを選択する操作”(208)を表す。
インデックス002に登録された操作情報(305)には、“「商品注文画面」(203)にある、「ショッピングの問い合わせ画面」(204)へのリンクを選択し、「ショッピングの問い合わせ画面」(204)にある、問い合わせ種類の選択肢から「注文」を選択する”といった操作情報を登録する。
具体的には、操作データ(311)は、“「商品注文画面」(203)にある、「ショッピングの問い合わせ画面」(204)へのリンクを選択する操作”(209)を表す。操作データ(312)は、“「ショッピングの問い合わせ画面」(204)にある問合せ種類の選択肢から「注文」を選択する操作”(210)を表す。
次に、インターネットショッピングサーバ(100)において、パーソナルコンピュータ(120)を使用するユーザの、現在サービス進度を決定する動作について、説明する。
ユーザは、ウェブブラウザ画面(141)のURL入力エリア(403)に、インターネットショッピングサーバ(100)が提供する「ショッピングのトップ画面」(200)を指定するURL(以後、「URL[1]」と記す)を、キーボード(130)を使って入力する。キーボード(130)における操作は、USBケーブル(124)を介してウェブブラウザ(122)に通知され、ウェブブラウザ(122)がディスプレイケーブル(123)を介して、ウェブブラウザ画面(141)に操作内容を反映する。
ユーザがURL[1]を入力後、キーボード(130)を用いてエンター(改行)キーを押下すると、ウェブブラウザ(122)は、ウェブブラウザ画面(141)から、ウェブコンテンツ要求情報(URL[1]を含む)を取得する。さらに、ウェブブラウザ(122)は、ウェブコンテンツ要求情報を、インターネット(110)を介してウェブサーバ(104)に送信する。
パーソナルコンピュータ(120)から前記ウェブコンテンツ要求情報を取得したウェブサーバ(104)は、ユーザが入力したURL[1]をサービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。ここで、ウェブコンテンツ要求情報に、パーソナルコンピュータ(120)を識別するための端末識別子が付加されていれば、該端末識別子もサービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、サービス進度を表すURL[1]と、端末識別子との組を「現在サービス進度情報」としてメモリ等に一時的に保持しておく。また、サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、このとき取得した、ウェブコンテンツ要求情報に、端末識別子が付加されていない場合には、新規に端末識別子を割り当てる。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、前記割り当てた端末識別子をウェブサーバ(104)に返す。サービス進度依存情報検索プログラム(102)で新規に端末識別子を割り当てなかった場合は、何も情報を付加せずに、ウェブサーバ(104)に処理を移す。
ウェブサーバ(104)とウェブブラウザ画面(141)との間は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を用いて通信し、ウェブサーバ(104)は、ウェブコンテンツにHTTPヘッダ(HTTP拡張ヘッダを含む)を付加して、ウェブブラウザ画面(141)に送信する。
ウェブサーバ(104)は、HTTP拡張ヘッダにサービス進度依存情報検索プログラム(102)から取得した端末識別子を含め、ウェブコンテンツデータベース(106)から、「ショッピングのトップ画面」(200)を表すウェブコンテンツを取得し、該ウェブコンテンツと該HTTPヘッダを、ウェブブラウザ(122)に送信する。
「ショッピングのトップ画面」(200)を表すウェブコンテンツを取得したウェブブラウザ(122)は、該ウェブコンテンツをレンダリングし、ウェブブラウザ画面(141)にて「ショッピングのトップ画面」(200)を表示する。
また、ウェブブラウザ(122)は、取得したHTTPヘッダに含まれる端末識別子を、端末識別子ファイルに記述する。前記端末識別子ファイルは、パーソナルコンピュータ(120)が備えるハードディスクに保存する。
なお、ウェブサーバ(104)とウェブブラウザ(122)間でHTTP通信が維持される間は、ウェブサーバ(104)にてメモリ等に一時的に、端末識別子を保持してもよい。
次に、ユーザがおまかせボタン(142)を押下し、サービス進度依存情報応答プログラム(103)にて操作情報を補完する動作について、説明する。
ユーザがウェブブラウザ画面(141)にて「ショッピングのトップ画面」(200)を閲覧しているときに、おまかせボタン(142)を押下すると、ウェブブラウザ(122)は、おまかせボタン(142)が押下されたことを検知し、端末識別子ファイルから端末識別子を取得する。次に、ウェブブラウザ(122)は、インターネット(110)を介して、補完要求情報(ユーザによって操作の補完を指示されたことを意味し、該端末識別子を含む)をウェブサーバ(104)に送信する。ウェブサーバ(104)は、前記補完要求情報をサービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、取得した補完要求情報に含まれる端末識別子をもとに、現在サービス情報から、該端末識別子と組として記録されている、現在サービス進度を取得する。さらに、サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、現在サービス進度をもとに、サービス進度依存情報データベース(105)に記録されているサービス進度を検索し、該現在サービス進度と組として記録されている、操作情報を取得する。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、検索して取得した現在サービス進度と、操作情報(ここでは、ユーザが「ショッピングのトップ画面」(200)を閲覧しているので、インデックス001に登録された操作情報(302))と、パーソナルコンピュータ(120)から取得した端末識別子とを、サービス進度依存情報応答プログラム(103)に渡す。
サービス進度依存情報応答プログラム(103)は、現在サービス進度(「ショッピングのトップ画面」(200))を起点として、前記操作情報(インデックス001に登録された操作情報(302))を代行して操作することにより、「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)に到達するまでのユーザ操作を補完する。補完した結果得られる、「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)を表すウェブコンテンツをウェブサーバ(104)に渡す。なお、サービス進度依存情報応答プログラム(103)がユーザ操作を補完する際には、ウェブページ内のリンクを辿った先のウェブページを操作する等、ウェブコンテンツのデータが必要な場合には、必要に応じて、ウェブコンテンツデータベース(106)を参照する。
ウェブサーバ(104)は、サービス進度依存情報応答プログラム(103)から「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)を表すウェブコンテンツを取得すると、該ウェブコンテンツを、ウェブブラウザ(122)に送信する。ウェブブラウザ(122)は、取得したウェブコンテンツをレンダリングし、レンダリングしたウェブコンテンツをウェブブラウザ画面(141)で表示する。
次に、ユーザが、「新商品画面」(201)を表示しているときに、おまかせボタン(142)を押下した場合の動作について、説明する。
まず、ユーザが、ウェブブラウザ画面(141)にて、「ショッピングのトップ画面」(200)にある、「新商品画面」(201)へのリンクを選択すると、ウェブブラウザ(122)は、「新商品画面」(201)へのリンク情報と、端末識別子ファイルから取得した端末識別子とをウェブコンテンツ要求情報として、ウェブサーバ(104)に送信する。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、ウェブサーバ(104)から、前記ウェブコンテンツ要求情報を取得すると、メモリに保持している現在サービス進度情報から、該端末識別子と組として記録されている現在サービス進度を取得する。さらに、サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、該現在サービス進度に、ウェブコンテンツ要求情報に含まれるリンク情報を追加して、現在サービス進度情報の現在サービス進度を更新する。
次に、ユーザが、新商品画面を表示しているときに、おまかせボタン(142)を押下すると、ウェブブラウザ(122)は、端末識別子ファイルから取得した端末識別子を含む補完要求情報を、ウェブサーバ(104)に送信する。ウェブサーバ(104)は前記補完要求情報をサービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、現在サービス情報から、前記補完要求情報に含まれる端末識別子と組として記録されている、現在サービス進度を取得する。
さらに、サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、サービス進度依存情報データベース(105)に記録されているサービス進度から、該サービス進度の組の操作情報で補完した結果到達するサービス進度まで遷移する間に、現在サービス進度(ここでは、「新商品画面」(201)を閲覧しているので、「新商品画面」(201)を表すサービス進度となる)が含まれるかどうかを検索する。
具体的には、操作データ(307)の実行後には「新商品画面」(201)を閲覧できることから、インデックス001に登録されたサービス進度(301)を起点として、インデックス001に登録された操作情報(302)を実行する間には、「新商品画面」(201)を表すサービス進度を含む。
したがって、インデックス001に登録されたサービス進度(301)から、インデックス001に登録された操作情報(302)で補完した結果到達するサービス進度までの間に、「新商品画面」(201)を表すサービス進度が含まれるため、サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、「新商品画面」(201)を表すサービス進度以降の操作データ、つまり、操作データ(309)を取得する。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、前記現在サービス進度と、取得した操作データ(309)と、パーソナルコンピュータ(120)から取得した端末識別子とを、サービス進度依存情報応答プログラム(103)に渡す。
サービス進度依存情報応答プログラム(103)は、「新商品画面」(201)を表すサービス進度を起点として、操作データ(309)を用いてユーザ操作を代行し、その結果得られる「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)を表すウェブコンテンツを、ウェブサーバ(104)に渡す。
ウェブサーバ(104)は、取得した「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)を表すウェブコンテンツを、ウェブブラウザ(122)に送信する。
ウェブブラウザ(122)は、「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)を表すウェブコンテンツをレンダリングし、ウェブブラウザ画面(141)にて「今週のお勧め商品の紹介画面」(202)を表示する。
次に、「商品注文画面」(203)から「注文の問い合わせ画面」(205)までのユーザ操作を補完する動作について、説明する。先に記した、操作補完の動作と、同様に動作する部分については、詳細な説明は省略する。
ユーザがウェブブラウザ画面(141)にて「商品注文画面」(203)を表示すると、ウェブブラウザ(122)は、「商品注文画面」(203)へのリンク情報と、端末識別子ファイルから取得した端末識別子とをウェブコンテンツ要求情報として、ウェブサーバ(104)に送信する。
ウェブコンテンツ要求情報を取得したウェブサーバ(104)は、該ウェブコンテンツ要求情報をサービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、現在サービス進度情報から、前記ウェブコンテンツ要求情報に含まれる端末識別子と組として記録されている現在サービス進度を取得し、取得した現在サービス進度をもとに、サービス進度依存情報データベース(105)から、該現在サービス進度と組として記録されている、操作情報を取得する。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、検索して取得した現在サービス進度と、操作情報(ここでは、ユーザが「商品注文画面」(203)を閲覧しているので、インデックス002に登録された操作情報(305))と、パーソナルコンピュータ(120)から取得した端末識別子とを、サービス進度依存情報応答プログラム(103)に渡す。
サービス進度依存情報応答プログラム(103)は、現在サービス進度(「商品注文画面」(203))を起点として、前記操作情報(インデックス002に登録された操作情報(305))を代行して操作することにより、「注文の問い合わせ画面」(205)に到達するまでのユーザ操作を補完する。補完した結果得られる、「注文の問い合わせ画面」(205)を表すウェブコンテンツをウェブサーバ(104)に渡す。
ウェブサーバ(104)は、サービス進度依存情報応答プログラム(103)から「注文の問い合わせ画面」(205)を表すウェブコンテンツを取得すると、該ウェブコンテンツを、ウェブブラウザ(122)に送信する。
ウェブブラウザ(122)は、取得したウェブコンテンツをレンダリングし、レンダリングしたウェブコンテンツをウェブブラウザ画面(141)で表示する。
なお、おまかせボタン(142)は、ウェブブラウザ画面(141)とは異なる別のウェブブラウザなどの外部プログラムで、ディスプレイ(140)に表示してもよい。また、おまかせボタン(142)は、パーソナルコンピュータ(120)に付属するキーボード(130)に備える特定のボタンに割り当ててもよい。いずれの場合も、パーソナルコンピュータ(120)は、おまかせボタン(142)を使用したことを、ウェブブラウザ(122)を介して、インターネットショッピングサーバ(100)に通知する。
なお、パーソナルコンピュータ(120)は、電話機もしくは携帯情報機器もしくはテレビなどのほかの通信機器でもよい。
以上に述べたように、インターネットショッピングサーバ(100)で、サービス進度における操作情報と該サービス進度を組にしてサービス進度依存情報データベース(105)に記録し、ユーザのサービス進度、つまり、ウェブブラウザ(141)において閲覧中のウェブページに応じて、サービス進度依存情報データベース(105)に記録された操作情報をもとに、該閲覧中のウェブページにおけるユーザ操作を代行することによって、インターネットショッピングサーバ(100)の管理者もしくはユーザが所望する任意のウェブページまで進めることができる。
本発明の第二の実施例は、電話機を使用してインターネットショッピングを行う場合のシステムに、本発明を適用したものである。
図13は、第二の実施例の構成を示すブロック図である。図16は、電話機(150)の一画面例を表す。
インターネットショッピングサーバ(100)は、ワークステーション等のサーバコンピュータ上に実装される。インターネットショッピングサーバ(100)は、サービス進度依存情報記憶プログラム(101)と、サービス進度依存情報検索プログラム(102)と、サービス進度依存情報応答プログラム(103)と、ウェブサーバ(104)と、サービス進度依存情報データベース(105)と、ウェブコンテンツデータベース(106)と、イーサネット(登録商標)対応のネットワークカード(107)とから構成され、ネットワークカード(107)を介してインターネット(110)に接続している。
電話機(150)は、通信装置(151)と、ディスプレイ(140)と、おまかせボタン(142)を備える。通信装置(151)は、モデム(152)と、ウェブブラウザ(122)と、ボタン操作感知プログラム(153)とから構成され、モデム(152)を介してインターネット(110)に接続している。また、通信装置(151)とディスプレイ(140)は、ディスプレイ専用配線(154)によって接続されており、ディスプレイ(140)は、ウェブブラウザ画面(141)を表示する。通常、電話機にはプッシュボタン(500)が設置されているが、本実施例では、操作補完を指示する「おまかせボタン」(142)を用意する。おまかせボタン(142)と通信装置(151)は、おまかせボタン専用配線(155)によって接続されている。
インターネットショッピングサーバ(100)や通信装置(151)上の各プログラムおよびデータやデータベースは、物理的にはインターネットショッピングサーバ(100)や通信装置(151)が備えるハードディスク(不図示)に格納されており、必要に応じて通信装置(151)が備えるCPU(不図示)からメモリ(不図示)上に転送され実行されることを想定している。
図14は、インターネットショッピングサーバ(100)内のサービス進度依存情報応答プログラム(103)が電話機(150)に対して応答するウェブページの遷移を表す図である。「ショッピングのトップ画面」(200)、「ログイン画面」(211)、「お客様情報画面」(212)、「購入履歴画面」(213)、「お取り置き商品の確認画面」(214)、「配達状況確認画面」(215)は、ウェブページである。次に、それぞれのウェブページの遷移の流れを説明する。
「ショッピングのトップ画面」(200)において、“「ショッピングのトップ画面」(200)にある、「ログイン画面」(211)のリンクを選択する操作”(216)を実行すると、「ログイン画面」(211)に遷移する。
「ログイン画面」(211)において、“「ログイン画面」(211)にある入力エリアに、ユーザIDとパスワードを入力し、ログインボタンを押下する操作”(217)を実行すると、「お客様情報画面」(212)に遷移する。
「お客様情報画面」(212)において、“「お客様情報画面」(212)にある、「購入履歴画面」(213)へのリンクを選択する操作”(218)を実行すると、「購入履歴画面」(213)に遷移する。
「購入履歴画面」(213)において、“「購入履歴画面」(213)にある、「お取り置き商品の確認画面」(214)へのリンクを選択する操作”(219)を実行すると、「お取り置き商品の確認画面」(214)に遷移する。
「購入履歴画面」(213)において、“「購入履歴画面」(213)にある、「配達状況確認画面」(215)へのリンクを選択する操作”(220)を実行すると、「配達状況確認画面」(215)に遷移する。
第二の実施例では、第一の実施例における動作に加え、情報サービス利用中に、ユーザ操作をサービス進度依存情報データベース(105)に登録する機能、および、あるサービス進度において複数の補完候補から、補完したい操作を選択する機能が付加されている。
まず、ユーザが情報サービス利用中に操作する内容を、サービス進度依存情報データベース(105)に補完内容として登録するために、登録開始を指示するまでの動作について、説明する。
電話機(150)には、電話機(150)を識別するための端末識別子が割り当てられており、該端末識別子(例えば「1234」)を記録した「端末識別子ファイル」を有することを前提とする(なお、端末識別子の割り当て方法は、第一の実施例を参照のこと)。通信装置(151)が備えるCPU(不図示)は、ユーザが使用できるインターネットメニューのデータを保持している。
ユーザは、電話機(150)のディスプレイ(140)に表示されたウェブブラウザ画面(141)を閲覧しながら、電話機(150)が備えるプッシュボタン(500)を使って、前記インターネットメニューから、インターネットショッピングシステムのトップ画面(200)にアクセスするメニュー(メニューの中身は「ショッピングのトップ画面」(200)を指定するURLである。以後、「URL[1]」と記す)を選択する。
ユーザが前記メニューを選択すると、ウェブブラウザ(122)は、ウェブブラウザ画面(141)から、ウェブコンテンツ要求情報(URL[1]を含む)を取得する。
さらに、ウェブブラウザ(122)は、端末識別子ファイルから取得した端末識別子を付加した、ウェブコンテンツ要求情報を、インターネット(110)を介してウェブサーバ(104)に送信する。
電話機(150)から前記ウェブコンテンツ要求情報を取得したウェブサーバ(104)は、該ウェブコンテンツ要求情報に含まれるURL[1]と端末識別子を、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、サービス進度を表すURL[1]と該端末識別子とを組とした「現在サービス進度情報」としてメモリ等に一時的に保持しておく。
ユーザが「ショッピングのトップ画面(200)にある「ログイン画面」(211)へのリンクを選択すると、ウェブブラウザ(122)は端末識別子ファイルから端末識別子を取得し、「ログイン画面」(211)へのリンク情報と該端末識別子とをウェブサーバ(104)を介して、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に送信する。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、現在サービス進度情報から、前記端末識別子を検索し、該端末識別子と組として記録されている現在サービス進度を、「ログイン画面」(211)を表すサービス進度に、更新する。
ユーザは、「ログイン画面」(211)以降のユーザ操作を登録するため、「ログイン画面」(211)を表示しているときに、おまかせボタン(142)を押下する。
ボタン操作感知プログラム(153)は、おまかせボタン専用配線(155)を介してユーザがおまかせボタン(142)を押下したことを感知すると、そのときの指示が、
・操作情報の記録を開始するための指示であるか、
・操作情報をサービス進度依存情報データベース(105)に登録するための指示であるか、
を判断する。
この判断は、通信装置(151)がインターネットショッピングサーバ(100)と通信を開始してから、初めておまかせボタン(142)が押下されたときは、操作情報の記録を開始するための指示となり、ボタン操作感知プログラム(153)は、操作情報の記録を開始するための指示を記録した、「おまかせボタン指示情報」をメモリ等に一時的に保持しておく。
次回、おまかせボタン(142)が押下されたときに、ボタン操作感知プログラム(153)は、前回のおまかせボタン指示情報が、
・「操作情報の記録を開始するための指示」であるのか、
・「操作情報を登録するための指示」であるのか、
を確認する。
前回のおまかせボタン指示情報が「操作情報の記録を開始するための指示」の場合は、今回おまかせボタン(142)が押下されたのは、操作情報をサービス進度依存情報データベース(105)に登録するための指示であると判断し、操作情報を登録するための指示を「おまかせボタン指示情報」に記録する。
前回のおまかせボタン指示情報が「操作情報を登録するための指示」の場合は、今回おまかせボタン(142)が押下されたのは、操作情報の記録を開始するための指示と判断し、操作情報の記録を開始するための指示を「おまかせボタン指示情報」に記録する。
ユーザは、「ログイン画面」(211)を閲覧時に、初めて、おまかせボタン(142)を押下したので、ボタン操作感知プログラム(153)は、操作情報の記録を開始するための指示を、「おまかせボタン指示情報」に記録する。
さらに、ボタン操作感知プログラム(153)は、ウェブブラウザ(122)に対して、ユーザ操作を蓄積するように指示する。
ボタン操作感知プログラム(153)から、ユーザ操作を蓄積するように指示されたウェブブラウザ(122)は、端末識別子ファイルから端末識別子を取得し、該端末識別子を含んだ「操作情報開始要求情報」を、インターネット(110)を介してウェブサーバ(104)に送信する。
ウェブサーバ(104)は、ウェブブラウザ(122)から操作情報開始要求情報を受信すると、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に操作情報開始要求情報を渡す。操作情報開始要求情報を取得したサービス進度依存情報検索プログラム(102)は、サービス進度依存情報検索プログラム(102)が保持している現在サービス進度情報から、操作情報開始要求情報に含まれる端末識別子と組として記録されている現在サービス進度を取得する(ここでは、ユーザは「ログイン画面」(211)を閲覧しているので、「ログイン画面」(211)を表すサービス進度である)。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、取得した現在サービス進度と、操作情報開始要求情報に含まれる端末識別子とを組とした「登録候補サービス進度情報」を、サービス進度依存情報検索プログラム(102)のメモリ等に一時的に保存する。
次に、「ログイン画面」(211)から「お取り置き商品の確認画面」(214)まで遷移したときの操作内容を、サービス進度依存情報データベース(105)に、補完内容として登録する動作について、説明する。
ユーザは、「ログイン画面」(211)にて、ユーザIDとパスワードを入力してログインボタンを選択し、「お客様情報画面」(212)をウェブブラウザ画面(141)に表示する。
さらに、ユーザは、「お客様情報画面」(212)にある、「購入履歴画面」(213)へのリンクを選択して、「購入履歴画面」(213)を表示する。
さらに、ユーザは、「購入履歴画面」(213)にある、「お取り置き商品の確認画面」(214)へのリンクを選択して、「お取り置き商品の確認画面」(214)を表示する。
前記のように「ログイン画面」(211)から「お取り置き商品の確認画面」(214)まで遷移する際に、ユーザが、ウェブブラウザ画面(141)に表示された入力エリアに、ユーザIDなどの文字列を入力したり、画面のリンクを辿ったりする操作情報(216,217,218,219)は、ウェブブラウザ(122)に蓄積される。
ユーザは、ウェブブラウザ画面(141)にて、「お取り置き商品の確認画面」(214)を表示しているときに、おまかせボタン(142)を押下する。
ボタン操作感知プログラム(153)は、ユーザがおまかせボタン(142)を押下したことを感知し、「おまかせボタン指示情報」を確認して、今回おまかせボタン(142)が押下されたのは、「操作情報を登録するための指示」であると判断する。
ボタン操作感知プログラム(153)は、操作情報を登録するための指示を「おまかせボタン指示情報」に記録し、ウェブブラウザ(122)に対して、ユーザ操作を登録するように指示する。
ボタン操作感知プログラム(153)から、ユーザ操作を登録するように指示されたウェブブラウザ(122)は、端末識別子ファイルから、端末識別子を取得し、該端末識別子と蓄積していた操作情報とを含む「操作情報登録要求情報」を、インターネット(110)を介してウェブサーバ(104)に送信する。
ウェブサーバ(104)は、ウェブブラウザ(122)から、操作情報登録要求情報を受信すると、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に、操作情報登録要求情報を渡す。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、操作情報登録要求情報に含まれる端末識別子をもとに、登録候補サービス進度情報から、該端末識別子と組として保存されている登録候補サービス進度(ここでは、「ログイン画面」(211)を表すサービス進度である)を取得し、該登録候補サービス進度と、ウェブサーバ(104)から取得した操作情報登録要求情報をサービス進度依存情報記憶プログラム(101)に渡す。
サービス進度依存情報記憶プログラム(101)は、前記操作情報登録要求情報に含まれる、操作情報と端末識別子と、前記登録候補サービス進度とを組とした補完内容が、サービス進度依存情報データベース(105)にすでに登録されていないことを確認した後、サービス進度依存情報データベース(105)にてインデックスは003を新規に割り当て、該サービス進度と、該端末識別子と、該操作情報とを、組とした補完内容を記録する。
図15は、サービス進度依存情報データベース(105)内のデータ形式の一例を表す。
図15に記載のインデックス003(313)には「003」が割り当てられている。
インデックス003に登録された端末識別子(314)には、前記端末識別子、つまり、電話機(150)に割り当てられた端末識別子「1234」を登録する。
インデックス003に登録されたサービス進度(315)には、「ショッピングのトップ画面」(200)から「ログイン画面」(211)に到達するまでのURLおよび操作情報を登録する。
具体的には、操作データ(306)と操作データ(308)と操作データ(321)とで記述され、操作データ(306)は「ショッピングのトップ画面」(200)のURLであり、操作データ(321)は“「ログイン画面」(211)へのリンクを選択する操作”(216)を表す。操作データ(308)は、操作データ(306)と操作データ(321)を連続して実行することを意味する。
インデックス003に登録された操作情報(316)には、ボタン操作感知プログラム(153)で蓄積していた“「ログイン画面」(211)にてユーザIDとパスワードを入力してログインボタンを選択し、「お客様情報画面」(212)にある、「購入履歴画面」(213)へのリンクを選択し、「購入履歴画面」(213)にある、「お取り置き商品の確認画面」(214)へのリンクを選択する”といった操作情報を登録する。
具体的には、操作データ(322)は、“「ログイン画面」(211)にある入力エリアに、ユーザIDとパスワードを入力する操作”(217)を表す。操作データ(323)は、“「ログイン画面」(211)にあるログインボタンを押下する操作”(217)を表す。
よって、“「ログイン画面」(211)にある入力エリアに、ユーザIDとパスワードを入力し、ログインボタンを押下する操作”(217)は、操作データ(322)と操作データ(323)を連続して実行することで代行できる。
操作データ(324)は、“「お客様情報画面」(212)にある、「購入履歴画面」(213)へのリンクを選択する操作”(218)を表す。操作データ(325)は、“「購入履歴画面」(213)にある、「お取り置き商品の確認画面」(214)へのリンクを選択する操作”(219)を表す。
次に、「ログイン画面」(211)から「配送状況確認画面」(215)まで遷移したときの操作内容を、サービス進度依存情報データベース(105)に補完内容として登録する動作について、説明する。
前述したように、「ログイン画面」(211)を閲覧しているときに、おまかせボタン(142)を押下し、ボタン操作感知プログラム(153)は、操作情報の記録を開始するための指示を「おまかせボタン指示情報」に記録する。
ウェブブラウザ(122)は操作情報の蓄積を開始し、端末識別子ファイルから取得した端末識別子を含む「操作情報開始要求情報」を、ウェブサーバ(104)に送信する。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、ウェブブラウザ(122)から、操作情報開始要求情報を取得すると、現在サービス進度情報から、操作情報開始要求情報に含まれる端末識別子と組として記録されている現在サービス進度を取得する(ここでは、ユーザは「ログイン画面」(211)を閲覧しているので、「ログイン画面」(211)を表すサービス進度である)。さらに、サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、取得した現在サービス進度と、操作情報開始要求情報に含まれる端末識別子とを組とした「登録候補サービス進度情報」を、サービス進度依存情報検索プログラム(102)のメモリ等に一時的に保存する。
ユーザは、前述と同様に、「ログイン画面」(211)から「購入履歴画面」(213)まで遷移し、「購入履歴画面」(213)にある、「配送状況確認画面」(215)へのリンクを選択して、「配送状況確認画面」(215)を表示する。
ユーザは、ウェブブラウザ画面(141)にて、「配送状況確認画面」(215)を表示しているときに、おまかせボタン(142)を押下する。
ボタン操作感知プログラム(153)は、ユーザがおまかせボタン(142)を押下したことを感知し、「おまかせボタン指示情報」を確認して、今回おまかせボタン(142)が押下されたのは「操作情報を登録するための指示」であると判断する。ボタン操作感知プログラム(153)は、操作情報を登録するための指示を「おまかせボタン指示情報」に記録し、ウェブブラウザ(122)に対して、ユーザ操作を登録するように指示する。
ボタン操作感知プログラム(153)から、ユーザ操作を登録するように指示されたウェブブラウザ(122)は、端末識別子ファイルから端末識別子を取得し、該端末識別子と蓄積していた操作情報とを含む「操作情報登録要求情報」を、インターネット(110)を介してウェブサーバ(104)に送信する。
ウェブサーバ(104)は、ウェブブラウザ(122)から操作情報登録要求情報を受信すると、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に操作情報登録要求情報を渡す。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、操作情報登録要求情報に含まれる端末識別子をもとに、登録候補サービス進度情報から、該端末識別子と組として保存されている登録候補サービス進度(ここでは、「ログイン画面」(211)を表すサービス進度である)を取得し、該登録候補サービス進度と、ウェブサーバ(104)から取得した操作情報登録要求情報をサービス進度依存情報記憶プログラム(101)に渡す。
サービス進度依存情報記憶プログラム(101)は、前記操作情報登録要求情報に含まれる、操作情報と端末識別子と、前記登録候補サービス進度とを組とした補完内容が、サービス進度依存情報データベース(105)にすでに登録されていないことを確認した後、サービス進度依存情報データベース(105)にてインデックスは004を新規に割り当て、該サービス進度と、該端末識別子と、該操作情報とを、組とした補完内容を記録する。
図15に記載のインデックス004(317)には「004」が割り当てられている。
インデックス004に登録された端末識別子(318)には、前記端末識別子、つまり、電話機(150)に割り当てられた端末識別子「1234」を登録する。
インデックス004に登録されたサービス進度(319)には、「ショッピングのトップ画面」(200)から「ログイン画面」(211)に到達するまでのURLおよび操作情報を登録する。具体的な操作データは、インデックス003に登録されたサービス進度(315)と同じである。
インデックス004に登録された操作情報(320)には、ボタン操作感知プログラム(153)で蓄積していた“「ログイン画面」(211)にてユーザIDとパスワードを入力してログインボタンを選択し、「お客様情報画面」(212)にある、「購入履歴画面」(213)へのリンクを選択し、「購入履歴画面」(213)にある、「配送状況確認画面」(215)へのリンクを選択する”といった操作情報を登録する。
具体的には、“「ログイン画面」(211)にてユーザIDとパスワードを入力してログインボタンを選択し、「お客様情報画面」(212)にある、「購入履歴画面」(213)へのリンクを選択する操作”は、インデックス003に登録された操作情報(316)と同様に、操作データ(322)と操作データ(323)と操作データ(324)とで表す。操作データ(326)は、“「購入履歴画面」(213)にある、「配送状況確認画面」(215)へのリンクを選択する操作”(220)を表す。
次に、複数のユーザ操作の補完候補の中から、ユーザが補完したい操作内容を選択し、選択したユーザ操作を補完する動作について、説明する。第一の実施例で述べた、操作補完の動作と同様に動作する部分については、詳細な説明は省略する。
前述したユーザ操作(「ログイン画面」(211)から「お取り置き商品の確認画面」(214)まで遷移したときの操作内容、および、「ログイン画面」(211)から「配送状況確認画面」(215)まで遷移したときの操作内容)をサービス進度依存情報データベース(105)に登録した後、ウェブブラウザ画面(141)にて「ログイン画面」(211)を表示すると、ウェブブラウザ(122)は、「ログイン画面」(211)へのリンク情報と、端末識別子ファイルから取得した端末識別子とをウェブコンテンツ要求情報として、ウェブサーバ(104)に送信する。ウェブコンテンツ要求情報を取得したウェブサーバ(104)は、該ウェブコンテンツ要求情報をサービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、現在サービス進度情報から、前記ウェブコンテンツ要求情報に含まれる端末識別子と組として記録されている現在サービス進度(ここでは、ユーザは「ログイン画面」(211)を閲覧しているので、「ログイン画面」(211)を表すサービス進度である)を取得し、取得した現在サービス進度をもとに、サービス進度依存情報データベース(105)のサービス進度登録欄(315や319)に、該現在サービス進度が登録されているかどうか検索する。
現在、サービス進度依存情報データベース(105)には、「ログイン画面」(211)を表すサービス進度を登録しているインデックスが2つ存在する。インデックス003に登録されたサービス進度(315)と、インデックス004に登録されたサービス進度(319)は、ともに、「ログイン画面」(211)を表すサービス進度である。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、現在サービス進度が登録されているインデックス003および004と、インデックス003に登録された操作情報(316)を代行した結果得られる「お取り置き商品の確認画面」(214)のタイトルと、インデックス004に登録された操作情報(320)を代行した結果得られる「配送状況確認画面」(215)のタイトルと、前記ウェブコンテンツ要求情報に含まれる端末識別子とを、サービス進度依存情報応答プログラム(103)に渡す。
サービス進度依存情報応答プログラム(103)は、インデックス003および004、「お取り置き商品の確認画面」(214)および「配送状況確認画面」(215)のタイトルを含む「補完内容候補情報」を、ウェブサーバ(104)に渡す。
サービス進度依存情報応答プログラム(103)から、補完内容候補情報を取得したウェブサーバ(104)は、該補完内容候補情報をウェブブラウザ(122)に送信する。
ウェブサーバ(104)から、前記補完内容候補情報を取得したウェブブラウザ(122)は、「お取り置き商品の確認画面」(214)および「配送状況確認画面」(215)の補完候補をウェブブラウザ画面(141)にて表示する。図16は、「お取り置き商品の確認画面」(214)および「配送状況確認画面」(215)の補完候補があることを示す一画面例である。図16のウェブブラウザ画面(141)に表示している「1.お取り置き商品の確認」は「お取り置き商品の確認画面」(214)のタイトルである。「2.配送状況確認」は「配送状況確認画面」(215)のタイトルである。
ユーザが「お取り置き商品の確認画面」(214)に簡易にアクセスしたい場合には、電話機(150)のプッシュボタン(500)の「1」を押下した後、おまかせボタン(142)を押下する。
ボタン操作感知プログラム(153)は、ユーザがおまかせボタン(142)を押下したことを感知し、「おまかせボタン指示情報」にて指示内容を確認して更新し、ウェブブラウザ(122)に、ユーザ操作を登録するように指示するが、ウェブブラウザ(122)では、ウェブブラウザ画面(141)に補完候補を提示したときに、おまかせボタン(142)が押下されたことがわかるので、ウェブブラウザ(122)は、ウェブブラウザ画面(141)から、選択番号「1」に関連付けられたインデックス003を取得する。なお、ウェブブラウザ(122)は、ボタン操作感知プログラム(153)に対して、「おまかせボタン指示情報」の指示内容を元に戻すように通知する。
ウェブブラウザ(122)は、端末識別子ファイルから端末識別子を取得し、該端末識別子と補完内容インデックス(=インデックス003)とを、ウェブサーバ(104)に送信する。
前記端末識別子と補完内容インデックスを取得したウェブサーバ(104)は、該補完内容インデックスをサービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、ウェブサーバ(104)から取得した補完内容インデックスをもとに、サービス進度依存情報データベース(105)から、該補完内容インデックスに登録されたサービス進度と操作情報を取得する。
ここでは、補完内容インデックスは「003」なので、インデックス003に登録されたサービス進度(315)とインデックス003に登録された操作情報(316)を取得する。サービス進度依存情報検索プログラム(102)は、前記検索して取得した、インデックス003に登録されたサービス進度(315)と、インデックス003に登録された操作情報(316)とを、サービス進度依存情報応答プログラム(103)に渡す。
サービス進度依存情報応答プログラム(103)は、前記インデックス003に登録されたサービス進度(315)を起点にして、インデックス003に登録された操作情報(316)でユーザ操作を代行し、その結果得られる「お取り置き商品の確認画面」(214)を表すウェブコンテンツを、ウェブサーバ(104)に渡す。
ウェブブラウザ(122)は、「お取り置き商品の確認画面」(214)を表すウェブコンテンツをレンダリングし、ウェブブラウザ画面(141)にて「お取り置き商品の確認画面」(214)を表示する。
なお、本実施例における電話機(150)は、パーソナルコンピュータもしくは携帯情報機器もしくはテレビなどのほかの電子機器であってもよい。
以上に述べたように、インターネットショッピングサーバ(100)で、ユーザが使用する電話機(150)で操作した内容と、操作開始時のサービス進度と、該電話機(150)を識別する端末識別子とを組にしてサービス進度依存情報データベース(105)に記録することができ、ユーザのサービス進度、つまり、ウェブブラウザ(141)において閲覧中のウェブページに応じて、サービス進度依存情報データベース(105)に記録された操作情報をもとに、該閲覧中のウェブページにおけるユーザ操作を代行することによって、ユーザが所望する任意のウェブページまで進めることができる。
本発明の第三の実施例は、電話機を使用して自動応答サービスを利用するシステムに本発明を適用したものである。
図17は、第三の実施例の構成について示したブロック図である。
図17を参照すると、自動応答サーバ(160)は、ワークステーション等のサーバコンピュータ上に実装される。自動応答サーバ(160)は、自動応答制御プログラム(161)と、自動応答音声データベース(162)と、イーサネット(登録商標)対応のネットワークカード(107)とから構成され、ネットワークカード(107)を介して公衆網(170)に接続している。
電話機(150)は、通信装置(151)と、スピーカー(159)と、プッシュボタン(500)を備える。通信装置(151)は、サービス進度依存情報記憶プログラム(101)と、サービス進度依存情報検索プログラム(102)と、サービス進度依存情報応答プログラム(103)と、サービス進度依存情報データベース(105)と、モデム(152)と、自動応答通信プログラム(156)と、ボタン操作感知プログラム(153)とから構成され、モデム(152)を介して公衆網(170)に接続している。また、通信装置(151)とスピーカー(159)は、スピーカー専用配線(157)によって接続されている。プッシュボタン(500)は、プッシュボタン専用配線(158)によって接続されている。公衆網(170)には、電話機(150)からの発呼信号などを受信したり、呼出信号を送信したりする、一つ以上の交換機を含んでもよい。
通信装置(151)上の各プログラムおよびデータやデータベースは、物理的には通信装置(151)が備えるハードディスク(不図示)に格納されており、必要に応じて通信装置(151)が備えるCPU(不図示)からメモリ(不図示)上に転送され実行されることを想定している。
第三の実施例の構成に含まれる、サービス進度依存情報記憶プログラム(101)と、サービス進度依存情報検索プログラム(102)と、サービス進度依存情報応答プログラム(103)と、ボタン操作感知プログラム(153)とは、第一の実施例および第二の実施例における振る舞いと同等に動作する。
第二の実施例の構成を示す図13を参照すると、自動応答制御プログラム(161)は、ウェブサーバ(104)に相当する。自動応答音声データベース(162)は、ウェブコンテンツデータベース(106)に相当し、案内用音声データや応答音データを格納している。自動応答通信プログラム(156)は、ウェブブラウザ(122)に相当する。なお、本実施例では、プッシュボタン(500)のうちの“*”ボタンを、おまかせボタン(142)に割り当てる。
まず、一つ以上の応答メッセージに対して、プッシュボタン(500)を押下する必要がある自動応答サービスを利用した後に、プッシュボタン(500)の操作情報を、サービス進度依存情報データベース(105)に登録する動作について、説明する。
ユーザが、プッシュボタン(500)である通話ボタンを押下して、電話機(150)が通信可能な状態になると、サービス進度依存情報検索プログラム(102)が起動する。電話機(150)が通信可能な状態とは、通信装置(151)から公衆網(170)に向けて発呼信号を送信すると、公衆網(170)に設置されている交換機が受信してダイヤルトーンを返送し、通信装置(151)が該ダイヤルトーンを受信した状態を意味する。
ユーザはプッシュボタン(500)を用いて、自動応答サーバ(160)にアクセスするための電話番号(以後、「電話番号[1]」と記す)を指定すると、ボタン操作感知プログラム(153)は、該電話番号を、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。
電話番号[1]を取得したサービス進度依存情報検索プログラム(102)は、該電話番号を現在サービス進度としてメモリ等に一時的に保持する。
通信装置(151)と自動応答サーバ(160)間の通信が確立すると、自動応答制御プログラム(161)は、自動応答音声データベース(162)から案内用音声データを取り出し、該案内用音声データを自動応答通信プログラム(156)に送信する。
自動応答通信プログラム(156)は、自動応答制御プログラム(161)から取得した案内用音声データをスピーカー(159)に出力する。
ユーザは、前記案内用音声データによる音声案内(例えば、自宅の留守番電話の設定や録音内容を確認するサービスの場合、「ご利用になるメニューを選択してください。留守録内容の確認は1、留守録設定の変更は2・・・」といった音声が流れる)に従って、プッシュボタン(500)を押下する。プッシュボタン(500)の操作情報は、通信装置(151)と自動応答サーバ(160)間の通信が切断されるまで、ボタン操作感知プログラム(153)に蓄積される。
通信装置(151)と自動応答サーバ(160)間の通信が切断されると、自動応答通信プログラム(156)は、ボタン操作感知プログラム(153)に、通信が切断されたことを通知する。
通信切断の通知を受けたボタン操作感知プログラム(153)は、自動応答サーバ(160)との通信開始以降に蓄積していた、プッシュボタン(500)の操作情報を、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡す。
ボタン操作感知プログラム(153)から、プッシュボタン(500)の操作情報を取得したサービス進度依存情報検索プログラム(102)は、該操作情報と現在サービス進度とを、サービス進度依存情報記憶プログラム(101)に渡す。
サービス進度依存情報記憶プログラム(101)は、サービス進度依存情報検索プログラム(102)から取得した、現在サービス進度(ここでは、電話番号[1])と操作情報を組にして、サービス進度依存情報データベース(105)に記録する。
次に、一つ以上の応答メッセージに対して、プッシュボタン(500)を押下する必要がある自動応答サービスを再度利用するときに、“*”ボタン(=おまかせボタン)を押下し、サービス進度依存情報応答プログラム(103)にて操作情報を補完する動作について、説明する。
ユーザが、再度電話番号[1]を指定し、通信装置(151)と自動応答サーバ(160)間の通信が確立すると、自動応答通信プログラム(156)は、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に、通信が確立したことを通知する。また、前述同様に、ボタン操作感知プログラム(153)は、電話番号[1]を、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に渡し、ボタン操作感知プログラム(153)は、該電話番号を、現在サービス進度として保持する。
通信確立の通知を受けたサービス進度依存情報検索プログラム(102)は、ボタン操作感知プログラム(153)から取得した電話番号[1]をもとに、サービス進度依存情報データベース(105)内に、該電話番号が登録されているか検索し、検索結果を、自動応答通信プログラム(156)に通知する。
サービス進度依存情報検索プログラム(102)から検索結果を取得した自動応答通信プログラム(156)は、検索結果の内容を確認し、サービス進度依存情報データベース(105)内に、現在通信中の相手先電話番号が登録されていないという結果であった場合は、そのまま音声案内サービスを継続する。
検索結果の内容が、サービス進度依存情報データベース(105)内に、現在通信中の相手先電話番号が登録されているという結果であった場合は、自動応答通信プログラム(156)は、ユーザに操作補完の有無を選択させるため、スピーカー(159)から補完確認用音声データ(例えば、「前回ご利用いただいたサービスを代行して実行できます。入力操作を代行する場合は、*ボタンを押してください。入力操作を代行しない場合は、#ボタンを押してください。」といった補完確認用の音声案内)を流す。
前記補完確認用音声にしたがって、ユーザが“*”ボタンを押下すると、ボタン操作感知プログラム(153)がボタン操作を感知し、サービス進度依存情報検索プログラム(102)に補完要求情報(ユーザによって操作の補完を指示されたことを意味する)を渡す。
ボタン操作感知プログラム(153)から補完要求情報を取得したサービス進度依存情報検索プログラム(102)は、現在サービス進度をもとに、サービス進度依存情報データベース(105)から、該電話番号と組として記録されている操作情報を取得し、該操作情報を、サービス進度依存情報応答プログラム(103)に渡す。
サービス進度依存情報応答プログラム(103)は、サービス進度依存情報検索プログラム(102)から操作情報を取得すると、該操作情報を用いて、ユーザ操作を代行する。
代行操作の例として、サービス進度依存情報応答プログラム(103)は、自動応答サーバ(160)からお客様番号を入力するよう指示する案内用音声データを受信すると、ユーザが前回入力した8桁の数字の入力操作を代行し、さらに、自動応答サーバ(160)から利用メニューを選択するように指示する案内用音声データを受信すると、前回選択した“留守録内容の確認メニュー”を選択する操作を代行する。
サービス進度依存情報応答プログラム(103)にて、サービス進度依存情報データベース(105)に記録された操作情報を最後まで実行すると、ユーザが実際に操作したときと同じように、自動応答通信プログラム(156)は、自動応答サーバ(160)から留守録内容データを受信し、該留守録内容データをスピーカー(159)に出力する。
なお、本実施例における電話機(150)は、自動応答サービスを利用できる、パーソナルコンピュータもしくは携帯情報機器もしくはテレビなどのほかの電子機器であってもよい。
以上に述べたように、電話機(150)で、相手先電話番号と関連づけて操作情報をサービス進度依存情報データベース(105)に記録し、次回同じ相手先にアクセスした場合に、電話機(150)に記録された操作情報をもとにユーザ操作を代行することによって、ユーザが同じ操作を繰り返し実行することなく簡易操作で、ユーザが所望する任意の情報(座席予約内容、貯蓄残高、留守録メッセージなど)を得ることができる。
本発明によれば、所望する情報サービスへの簡易なアクセスを、複数の操作情報を登録する場合であっても、操作回数を減少させ、しかも視認性を落とさずに実現する点にある。
本発明によれば、所望する情報サービスへの簡易なアクセスを情報の補完によって実現するにあたって、補完するタイミングもしくは補完の程度もしくは補完の候補もしくは補完の対象等をユーザが選択でき、自由度の高い簡易なアクセスを実現することができる。
Claims (23)
- ユーザが使用する操作端末と、少なくとも1つのサーバを有し、
前記サーバにおいて、サービス進度依存情報記憶部が、サービスの進行の程度を表すサービス進度と前記サービス進度における操作情報とを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度におけるサービスコンテンツとを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度における操作情報及びサービスコンテンツとを組として、補完内容として、記憶装置に記録する工程と、
サービス進度依存情報検索部が、前記サービス進度依存情報記憶部の記憶装置から、ユーザが前記操作端末を操作した時点での現在のサービス進度と同じサービス進度に組として記録されている補完内容を検索する工程と、
サービス進度依存情報応答部が、前記サービス進度依存情報検索部で検索された前記補完内容を復元し、ユーザが所望するサービス進度として、前記復元されたサービスコンテンツを、ユーザが使用する操作端末に提供する工程と
を含むことを特徴とする情報補完方法。 - 操作情報補完指示手段によって操作情報を補完するように明示的に指示されるか、又はユーザが使用する操作手段によって指定されたトリガーが実行されると、サービス進度依存情報検索部は、前記サービス進度依存情報記憶部を検索することを特徴とする請求項1記載の情報補完方法。
- 前記サービス進度依存情報記憶部において前記補完内容を記録する前に、前記補完内容を記録するかどうかをユーザに選択させる工程と
入力装置から入力された前記ユーザの選択結果に応じて該補完内容の記録の有無を制御する工程と、
を含むことを特徴とする請求項1記載の情報補完方法。 - サーバが備える装置であって、
サービスの進行の程度を表すサービス進度と前記サービス進度における操作情報とを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度におけるサービスコンテンツとを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度における操作情報及びサービスコンテンツとを組として、補完内容として、記憶装置に記録するサービス進度依存情報記憶手段と、
サービス進度に対応する補完内容を、前記サービス進度依存情報記憶手段から検索するサービス進度依存情報検索手段と、
前記検索された補完内容を復元するサービス進度依存情報応答手段と、
を備え、
操作情報補完指示手段からの指示を受け、前記サービス進度依存情報記憶手段は、ユーザが操作端末を操作した時点での現在のサービス進度に対応する補完内容を検索し、前記サービス進度依存情報応答手段は、該検索された補完内容を、前記サービスコンテンツに反映させ、前記操作情報補完指示手段で指示した後に、前記補完内容を反映させたサービスコンテンツをユーザが使用する操作端末に提供する
ことを特徴とする情報補完装置。 - 前記サービス進度依存情報記憶手段は、補完内容を記録する前に、補完内容を記録するかどうかをユーザに選択させ、前記ユーザにより入力装置から入力された選択結果に応じて、前記補完内容の記録の有無を制御することを特徴とする請求項4記載の情報補完装置。
- 同一のサービス進度において、複数の操作情報が、前記サービス進度依存情報記憶手段に記憶されている場合、前記サービス進度依存情報応答手段は、前記複数の操作情報のうち一つ以上の操作情報を、補完操作の候補として出力装置に提示し、
前記提示された補完操作の候補から、ユーザに一つの補完操作の選択を入力装置から入力させることを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載の情報補完装置。 - サービスコンテンツを提供する少なくとも一つのサーバと通信路を介して接続されるか、又はユーザが使用する操作端末にサービスコンテンツを所有することを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれか一記載の情報補完装置。
- 前記サービス進度依存情報検索手段は、任意の通信相手との通信中に起動されることを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれか一記載の情報補完装置。
- 前記操作手段は、前記操作端末に設けられた入力装置か、又は前記表示手段によって提示されたボタン等よりなることを特徴とする請求項8記載の情報補完装置。
- 前記サービス進度依存情報検索手段によって検索された補完情報の有無を提示する表示手段を備え、
補完情報を有する場合には、前記操作情報補完指示手段は、前記表示手段への表示によるか、所定のボタン又は入力手段に割り当てられることを特徴とする請求項4、5乃至8のいずれか一記載の情報補完装置。 - サービスの進行の程度を表すサービス進度と前記サービス進度における操作情報とを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度におけるサービスコンテンツとを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度における操作情報及びサービスコンテンツとを組として、補完内容として、記憶装置に記録するサービス進度依存情報記憶手段と、
サービス進度に対応する補完内容を、前記サービス進度依存情報記憶手段から検索するサービス進度依存情報検索手段と、
前記検索された補完内容を復元し、ユーザが所望するサービス進度として、前記復元されたサービスコンテンツを、ユーザが使用する操作端末に提供するサービス進度依存情報応答手段とを備えていることを特徴とするサーバ。 - サービスの進行の程度を表すサービス進度と前記サービス進度における操作情報とを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度におけるサービスコンテンツとを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度における操作情報及びサービスコンテンツとを組として、補完内容として記憶するサービス進度依存情報記憶手段と、
サービス進度に対応する補完内容を、前記サービス進度依存情報記憶手段から検索するサービス進度依存情報検索手段と、
前記検索された補完内容を復元し、ユーザが所望するサービス進度として、前記復元されたサービスコンテンツを、ユーザが使用する操作端末に提供するサービス進度依存情報応答手段とを一人以上のユーザからなるグループごとに備えることを特徴とするサーバ。 - サービスコンテンツを提供するサーバであって、
サービスの進行の程度を表すサービス進度と前記サービス進度における操作情報とを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度におけるサービスコンテンツとを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度における操作情報及びサービスコンテンツとを組として、補完内容として記憶するサービス進度依存情報記憶手段と、
サービス進度に対応する補完内容を、前記サービス進度依存情報記憶手段から検索するサービス進度依存情報検索手段と、
前記検索された補完内容を復元し、ユーザが所望するサービス進度として、前記復元されたサービスコンテンツを、ユーザが使用する操作端末に提供するサービス進度依存情報応答手段とを備えることを特徴とするサーバ。 - 操作端末と情報補完装置を備えた少なくとも1つのサーバを有し、
前記操作端末は、
サービスコンテンツを取得する手段と、操作情報補完指示手段とを備え、
前記サーバは、
サービスの進行の程度を表すサービス進度と前記サービス進度に対応する補完内容とを組として記録するサービス進度依存情報記憶手段と、
サービス進度に対応する補完内容を、前記サービス進度依存情報記憶手段から検索するサービス進度依存情報検索手段と、
前記操作情報補完指示手段によって指示された際に、サービス進度依存情報記憶手段からユーザが前記操作端末を操作した時点での現在のサービス進度に対応する補完内容を検索し、前記検索された補完内容を復元し、ユーザが所望するサービス進度として、前記復元されたサービスコンテンツを、前記操作端末に提供するサービス進度依存情報応答手段とを備えていることを特徴とする情報補完システム。 - 前記サービス進度依存情報記憶手段で補完内容を記録する前に、補完内容を記録するかどうかをユーザに選択させ、前記ユーザにより入力装置から入力された選択結果によって、該補完内容の記録の有無を制御する、ことを特徴とする請求項14に記載の情報補完システム。
- 情報補完装置を構成するコンピュータに、
サービスの進行の程度を表すサービス進度と前記サービス進度における操作情報とを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度におけるサービスコンテンツとを組とするか、又は、前記サービス進度と前記サービス進度における操作情報及びサービスコンテンツとを組として、補完内容として、記憶装置に記録する処理と、
ユーザが操作端末を操作した時点での現在のサービス進度を取得し、前記記憶装置から、前記現在のサービス進度に対応する補完内容を検索する処理と、
前記検索された補完内容を復元し、ユーザが所望するサービス進度として、前記復元されたサービスコンテンツを、ユーザが使用する操作端末に提供する処理と、を実行させるプログラム。 - 請求項16に記載のプログラムにおいて、
所定の通信時から、操作情報補完指示手段によって指示した時点までの操作、もしくは、
前記操作情報補完指示手段によって指示した時点から、次に前記操作情報補完指示手段によって指示した時点までの操作、もしくは、
前記操作情報補完指示手段によって指示した時点から、通信終了時までの操作、もしくは、
所定の通信時から通信終了時までの操作を、
サービス進度情報と組にし、補完内容として記録する処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項16に記載のプログラムにおいて、
操作情報を記録するかどうかをユーザに選択させる処理を前記コンピュータに実行させるプログラム。 - 操作端末と少なくとも1つのサーバを有し、
前記サーバが、サービスの進行の程度を表すサービス進度と前記サービス進度における操作情報とを組とする補完内容を記録するサービス進度依存情報記憶手段と、
操作情報を補完するように指示されると、前記サービス進度依存情報記憶手段を検索し、ユーザが前記操作端末を操作した時点での現在のサービス進度に一致しているサービス進度と組として記録された操作情報を取得するサービス進度依存情報検索手段と、
前記サービス進度依存情報検索手段より前記現在のサービス進度における操作情報を取得し、取得した前記操作情報を用いて、現在のサービス進度におけるサービスコンテンツ上の空欄や選択肢、サービスコンテンツ間の遷移に関するユーザの操作を、前記ユーザの代わりに自動で操作することで、前記現在のサービス進度から所定のサービス進度に到達するまでの前記ユーザ操作を補完する制御を行い、前記補完されたサービスコンテンツをユーザが操作する端末に提供するサービス進度依存情報応答手段とを有し、
前記操作端末が、
前記サービス進度依存情報応答手段から操作情報を補完したサービスコンテンツを取得するサービスコンテンツ取得手段と、
操作を補完することを指示する操作情報補完指示手段とを有し、
前記操作端末において、操作の補完を指示された前記サービスコンテンツ取得手段は、補完要求情報を、前記サーバの前記サービス進度依存情報検索手段に通知し、
前記操作端末の前記サービスコンテンツ取得手段から補完要求情報を取得した前記サービス進度依存情報検索手段は、
補完要求情報に含まれている端末識別子と、現在サービス情報に含まれる端末識別子とを照合し、補完要求情報に含まれている端末識別子と組にして記録されているサービス進度を取得し、取得したサービス進度と、前記サービス進度依存情報記憶手段に記録されているサービス進度とを照合し、前記サービス進度と組にして記録されている操作情報を取得し、前記サービス進度と操作情報と、前記操作端末のサービスコンテンツ取得手段から取得した端末識別子を、前記サービス進度依存情報応答手段に送信し、
前記サービス進度依存情報応答手段は、前記サービス進度依存情報検索手段から送信されたサービス進度と操作情報と端末識別子を取得すると、該操作情報をもとに、ユーザ操作を代行することによって、該サービス進度から所定のサービス進度に到達するまでのユーザ操作を補完した結果を前記操作端末に提供することを特徴とする情報通信システム。 - ユーザの操作端末における操作情報を登録する場合、前記操作情報補完指示手段から操作情報開始要求を前記サービス進度依存情報検索手段に送信し、
前記サービス進度依存情報検索手段は、操作開始時のサービス進度を取得しておき、
前記操作端末は、前記操作端末で行われた操作情報を記憶し、登録対象の操作終了時、前記操作情報補完指示手段から、前記操作情報を、操作情報登録要求とともに前記サービス進度依存情報検索手段に送信し、
前記操作情報登録要求を受け取った前記サービス進度依存情報検索手段は、操作開始時のサービス進度と対応する操作情報を組とした補完内容を記録することを特徴とする請求項19記載の情報通信システム。 - 操作端末と、前記操作端末と通信接続するサーバとを含み、ユーザが前記操作端末での操作過程のそれぞれに応じて所定の入力操作を順次行うことで前記サーバを介して所望のサービスが前記操作端末側に提供される情報通信システムであって、
前記サーバが、
前記サービスの提供に関連して前記操作端末上で行われる操作の開始から終了までの間の一の操作過程で入力される入力操作情報、又は、前記一の操作過程から前記一の操作過程の下流の他の操作過程に至るまでの一連の入力操作情報を、操作過程のそれぞれに関連付けて記憶しておくデータベースと、
前記操作端末の所定の入力手段により、一の操作過程において、操作補完指示が入力されたとき、前記操作補完指示を、前記操作端末より受信し、前記操作端末での前記一の操作過程に関連付けられた入力操作情報が前記データベースに登録されているか否かを検索する検索部と、
前記検索部での検索の結果、前記操作端末に関して前記一の操作過程、又は、前記一の操作過程から前記一の操作過程の下流の他の操作過程に関連付けられた入力操作情報が、前記データベースに登録されている場合には、前記データベースから前記入力操作情報を取得し、前記取得した入力操作情報をもとに、前記操作端末における前記一の操作過程での入力操作、又は前記一の操作過程から前記他の操作過程に至るまでの入力操作を復元し、前記復元した結果を前記ユーザが操作する端末に提供する応答部と、
を備えていることを特徴とする情報通信システム。 - 前記操作端末が電話機であり、
前記サーバは、前記電話機よりアクセスされるサーバであり、
前記データベースには、前記操作端末に関する前記操作過程と前記入力操作情報として、前記サーバにアクセスするための電話番号と、前記電話機における入力操作情報と、が互いに関連付けされて登録されていることを特徴とする請求項21記載の情報通信システム。 - 前記操作端末で入力される操作情報を、前記データベースに、前記操作過程と関連付けて登録する手段を備えていることを特徴とする請求項21記載の情報通信システム。
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