JP4883397B2 - 防水扉装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ビル等の低層開口部に設置し、洪水時などにおける開口部からの水の浸入を防止する防水扉装置に関する。
この種の防水扉装置として、特許文献1、2に開示されているように防水扉の一方の竪縁部を開口枠に揺動可能に枢着してある装置や、特許文献3、4に開示されているように防水扉の下縁部を床部に起倒可能に枢着してある装置が知られている。特許文献1に記載の装置は、一対の防水扉の竪縁部を二軸蝶番を介して開口枠に夫々枢着し、防水扉を閉鎖して複雑な引寄せ装置により引寄せることで防水扉に設けたパッキンを開口枠に圧着させて水密に塞ぐようになっている。特許文献2に記載の装置は、1枚の防水扉の竪縁部を二軸蝶番を介して開口枠に枢着し、防水扉を閉鎖して複雑な引寄せ装置により引寄せることで防水扉に設けたパッキンを開口枠に圧着させて水密に塞ぐようになっている。
また、特許文献3に記載の装置は、防水扉の下縁部をリンク蝶番を介して床部に枢着し、防水扉を駆動機構により起立させることで防水扉を扉枠に圧接させて水密に塞ぐようになっている。特許文献4に記載の装置は、防水扉の下縁部を蝶番を介してケースに枢着し、防水扉を起立方向に付勢するバネとダンパ機能付の付勢部材の力を利用して手動で起立させることで防水扉を扉枠に圧接させて水密に塞ぐようになっている。
実開昭61−155591号公報 特開平7−279550号公報 実開平6−62182号公報 特開平10−238240号公報
上記特許文献1、2に記載の防水扉装置では、防水扉の竪縁部を二軸蝶番を介して開口枠に枢着しているので、防水扉を開閉する際に枢軸位置が移動し、通常の扉の開閉のようにスムーズに開閉できない問題があり、しかも、二軸蝶番や引寄せ装置の構造が複雑となってコスト高になる問題もある。また、二軸蝶番の場合、扉の開閉をスムーズにする為に一方の蝶番を着脱可能なピンでロックするものも提案されているが、このような二軸蝶番を使用する場合は、ロックの解除方法を知らない者は二軸蝶番の機能を必要とするときにその機能を利用できない問題があり、緊急性を要する防水扉装置に利用することが困難である。
また、特許文献3、4に記載の防水扉装置では、防水扉の下縁部を床部に枢着し、防水扉を通常は床板として利用し、水の浸入防止の際に防水扉を起立させるようになっているので、防水扉を出入口部開閉用の通常の扉として利用することは困難であり、出入口部開閉用の扉を別途必要とする問題がある。しかも、特許文献3では、防水扉を起立させる為の複雑な駆動機構を必要とし、製造コストが高くなって防水扉装置の普及を阻害する問題があり、特許文献4では、防水扉を起立方向に付勢するバネやダンパ機能付付勢部材を必要とし、製造コストが高くなる問題がある。
そこで、本発明は、通常は防水扉をスムーズに開閉できて出入口部開閉用の一般的な扉として利用でき、水の浸入防止の際には閉鎖した防水扉を開口枠側へ全体的に引寄せて水密に塞ぐことができるようにした簡易で安価な防水扉装置を提供するものである。
本願の請求項1の発明は、洪水などで水が浸入する可能性のある出入口部を備えた開口枠の竪枠に防水扉の枢着側竪縁部を蝶番装置により揺動可能に枢着し、防水扉と開口枠の一方を他方に装着されているシール部材に圧着させて出入口部を水密に塞ぐようにしてある防水扉装置において、蝶番装置を、開口枠と防水扉の一方に装着されて上下方向のヒンジピンを保持するピン保持部材と、開口枠と防水扉の他方に装着されて防水扉の閉鎖状態において内外方向に長いヒンジピン嵌合用の長孔を有すると共に、ヒンジピンの先端部が当接可能な傾斜面を開口枠から遠いほど低くなるように設けた長孔形成部材と、長孔に嵌合するヒンジピンを防水扉の閉鎖状態において防水扉が開口枠から遠くなる長孔の一端側に位置決めすると共に、ヒンジピンを防水扉の自重によって傾斜面に当接させ、ヒンジピンを傾斜面で案内して長孔の一端側に位置決めする位置決め手段で構成し、防水扉の枢着側竪縁部と自由端側竪縁部に夫々開口枠に設けた係合部材と係合して防水扉の吊元側と先端側を開口枠側へ引寄せ可能な引寄せハンドル装置を装着して成ることを特徴とする。
また、請求項の発明は、ヒンジピンの先端部に設けた嵌合部と長孔形成部材の長孔奥部に設けた嵌合部との間に傾倒片を介在させ、傾倒片を防水扉の自重によって防水扉が開口枠から遠くなる側へ傾倒させてヒンジピンを長孔の一端側に位置決めするように位置決め手段を構成して成ることを特徴とする。
請求項の発明は、ヒンジピンの先端部と長孔形成部材の長孔奥部との間に球体を介在させ、長孔形成部材とヒンジピンとの間にヒンジピンを防水扉の閉鎖状態において防水扉が開口枠から遠くなる側である長孔の一端側に付勢するバネを介在させ、バネの力で防水扉を開口枠から遠くなる側へ移動させてヒンジピンを長孔の一端側に位置決めするように位置決め手段を構成して成ることを特徴とする。
請求項の発明は、開口枠に防水扉の縁部に対向可能な弾力を有するシール部材を設け、そのシール部材と対向可能な防水扉の縁部に防水扉の閉鎖側へ突出するエッジ部材を設け、防水扉を開口枠側へ引寄せることでエッジ部材がシール部材に食い込んで水密に塞ぐようにして成ることを特徴とする。
本願の請求項1の発明は、蝶番装置を、開口枠と防水扉の一方に装着されて上下方向のヒンジピンを保持するピン保持部材と、開口枠と防水扉の他方に装着されて防水扉の閉鎖状態において内外方向に長いヒンジピン嵌合用の長孔を有すると共に、ヒンジピンの先端部が当接可能な傾斜面を開口枠から遠いほど低くなるように設けた長孔形成部材と、長孔に嵌合するヒンジピンを防水扉の閉鎖状態において防水扉が開口枠から遠くなる長孔の一端側に位置決めすると共に、ヒンジピンを防水扉の自重によって傾斜面に当接させ、ヒンジピンを傾斜面で案内して長孔の一端側に位置決めする位置決め手段で構成し、防水扉の枢着側竪縁部と自由端側竪縁部に夫々開口枠に設けた係合部材と係合して防水扉の吊元側と先端側を開口枠側へ引寄せ可能な引寄せハンドル装置を装着しているので、蝶番装置のヒンジピンを防水扉が開口枠から遠くなる側である長孔形成部材の長孔の一端側に位置決めして防水扉を一般的な扉と同様にスムーズに開閉させることができ、防水扉を開口枠の出入口部を開閉する扉として利用できる。また、出入口部の水浸入防止の際には、蝶番装置のヒンジピンを長孔形成部材の長孔に案内させて開口枠側へ移動させることができ、その結果、防水扉の枢着側竪縁部と自由端側竪縁部を開口枠側へ全体的に引寄せ移動させて出入口部を水密に塞ぐことができる。しかも、装置全体を簡易な構成にして製造コストを低くでき、防水扉装置を幅広く普及せることができる。
また、ヒンジピンを防水扉の自重により傾斜面で案内して位置決めでき、ヒンジピンを簡易な構成で確実に位置決めできる。
願の請求項の発明は、ヒンジピンの先端部に設けた嵌合部と長孔形成部材の長孔奥部に設けた嵌合部との間に傾倒片を介在させ、傾倒片を防水扉の自重によって防水扉が開口枠から遠くなる側へ傾倒させてヒンジピンを長孔の一端側に位置決めするように位置決め手段を構成しているので、傾倒片を防水扉の自重により僅かに傾倒させてヒンジピンを位置決めでき、ヒンジピンを簡易な構成で確実に位置決めでき、しかも、比較的小さな力で傾倒片を起立させることができ、その結果、防水扉を小さな力で容易に引寄せることができる。
本願の請求項の発明は、ヒンジピンの先端部と長孔形成部材の長孔奥部との間に球体を介在させ、長孔形成部材とヒンジピンとの間にヒンジピンを防水扉の閉鎖状態において防水扉が開口枠から遠くなる側である長孔の一端側に付勢するバネを介在させ、バネの力で防水扉を開口枠から遠くなる側へ移動させてヒンジピンを長孔の一端側に位置決めするように位置決め手段を構成しているので、バネの力で球体を転動させてヒンジピンを確実に位置決めでき、しかも、防水扉を高さを変えることなく引寄せることができ、その結果、防水扉を比較的小さな力で容易に正確に引寄せることができる。
本願の請求項の発明は、開口枠に防水扉の縁部に対向可能な弾力を有するシール部材を設け、そのシール部材と対向可能な防水扉の縁部に防水扉の閉鎖側へ突出するエッジ部材を設け、防水扉を開口枠側へ引寄せることでエッジ部材がシール部材に食い込んで水密に塞ぐようにしているので、防水扉のエッジ部材をシール部材に大きく食い込ませてシールでき、開口枠の出入口部を防水扉によって水密に塞いで浸水を確実に阻止できる。
本願発明の第一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1は防水扉装置の全体を示す正面図、図2は引寄ハンドル装置を示す図1のA−A線拡大断面図、図3は蝶番装置を示す図2の矢印Bから視た矢視拡大図、図4は図3のC−C線断面図、図5は図1の矢印Dから視た矢視拡大図、図6〜図8は防水扉装置の作動を説明する図である。
図1、2において、防水扉装置1は、洪水などで水が浸入する可能性のある場所の例えばビル等の建物躯体2に形成された開口3に嵌め込まれ、建物躯体2との間にコーキング材が充填されて固定的に装着されている。防水扉装置1は、洪水などで水が浸入する可能性のある縦長の矩形の出入口部(開口部)5を有する開口枠6と、吊元側が開口枠6の枢着側竪枠7に上下一対の蝶番装置10によって枢着されている防水扉12と、防水扉12の吊元側(枢着側竪縁部とも記す)と先端側(自由端側竪縁部とも記す)の室内側に夫々装着されている上下一対の引寄ハンドル装置15を備えている。
開口枠6には、一対の竪枠7と上枠8と下枠9との開口側面に、見込幅の中間部から開口側へ張出す扉受部17が全周に亘って設けられ、これらの扉受部17の室外側に扉受部17の先端から室外側へ張出す保持片18を設けることによってシール部材嵌合溝21が夫々形成されている。一対の竪枠7と上枠8と下枠9とのシール部材嵌合溝21は互いに連続され、開口枠6の全周に亘って環状に形成されている。シール部材嵌合溝21には、シリコン材料から成る中空筒状のシール部材25が全長に亘って嵌合され、接着剤によって固着されている。シール部材25は中空筒状に限るものではなく、中実の弾性を有するシール材料から成るものでも良い。シール部材25は開口枠6の全周に亘って防水扉12の縁部に対向可能に位置されている。また、竪枠7の扉受部17の室内側には、前記上下一対の引寄ハンドル装置15と対応する位置に引寄せハンドル装置15の引寄せローラ50と係合可能な係合部材27が取着されている。係合部材27は、図5に示すように係合斜面27aと係合凹部27bを備え、引寄せハンドル装置15と共に防水扉12を開口枠6側(防水扉12の閉鎖側)へ引寄せる引寄せ装置28を構成している。
防水扉12には、シール部材25と対向可能な縁部に防水扉12の閉鎖側へ突出するエッジ部材29が全周に亘って設けられている。エッジ部材29は、防水扉12全体を開口枠6側(防水扉12の閉鎖側)へ引寄せることでシール部材25に大きく食い込んで両者間を水密に塞ぐようになっている。また、図示の防水扉12では、扉高さの約半分程度の高さまでの浸水を防止することを想定し、防水扉12の上部にガラス30が嵌め込まれている明かりとり用の小窓31が設けられているが、扉高さ全体までの浸水を防止する場合には小窓31を無くすことが好ましい。また、防水扉12には、浸水防止の際の防水扉12の強度を維持する為に、防水扉12の横幅全長に亘る複数本(図では5本)の補強枠33が所定間隔あけて組み込まれている。
蝶番装置10は、図3、4に示すように、開口枠6の枢着側竪枠7に取付ねじ36によって装着されて上下方向のヒンジピン37を上向きに保持するピン保持部材38と、防水扉12の枢着側縁部に取付ねじ39によって装着されて防水扉12の閉鎖状態において室内外方向に長いヒンジピン嵌合用の長孔40を有する長孔形成部材41と、長孔40に嵌合するヒンジピン37を防水扉12の閉鎖状態において防水扉12が開口枠6から遠くなる側である長孔40の一端側に位置決めする位置決め手段43とで構成されている。位置決め手段43は、長孔形成部材41にヒンジピン37の先端部が当接可能でかつ閉鎖状態において開口枠6から遠いほど低くなる傾斜面45aを有する傾斜ブロック45を長孔40の上側を覆うように長孔形成部材41に取付ねじ46によって固着して構成されている。傾斜ブロック45の傾斜面45aは、防水扉12の自重によってヒンジピン37に当接し、ヒンジピン37に対して室外側へ相対的に案内されて移動され、その結果、長孔40の一端側(開口枠6側縁部)がヒンジピン37に当接して位置決めされるようになっている。
なお、図では、開口枠6にピン保持部材38を装着し、防水扉12に長孔形成部材41を装着するものを示しているが、防水扉12にヒンジピン37を保持するピン保持部材38を下向きに装着し、開口枠6に室内外方向に長い長孔40を有する長孔形成部材41を装着し、位置決め手段43を構成する傾斜ブロック45を長孔形成部材41にその傾斜面45aが長孔40の下側を覆うように設けても良い。即ち、ピン保持部材38は、開口枠6と防水扉12の一方に装着されて上下方向のヒンジピン37を保持し、長孔形成部材41は、開口枠6と防水扉12の他方に装着されて防水扉12の閉鎖状態において内外方向に長いヒンジピン嵌合用の長孔40を備え、位置決め手段43は、長孔40に嵌合するヒンジピン37を防水扉12の閉鎖状態において防水扉12が開口枠6から遠くなるように長孔40の一端側に位置決めするものであれば良い。
引寄ハンドル装置15は、図1、2に示すように、図示しない支軸を中心にして所定角度回動可能な引寄ハンドル48とその引寄ハンドル48と一体回動可能に設けられた引寄せアーム49と、その引寄せアーム49に回動自在に設けた引寄せローラ50とを備え、引寄ハンドル48を上向きから斜め上向きに回動操作すると、引寄せアーム49の引寄せローラ50が図5に示すように係合部材27の係合斜面27aに係合して防水扉12を開口枠6側(防水扉12の閉鎖側)へ引寄せた後、係合部材27の係合凹部27bに係合して位置保持されるようになっている。
図1〜5に示した防水扉装置においては、防水扉12を引寄ハンドル装置15によって引寄せ操作しない状態では、防水扉12に装着された長孔形成部材41の長孔40の一端側(開口枠6側縁部)がヒンジピン37に当接されて位置決めされ、防水扉12の枢着側竪縁部が開口枠6の枢着側竪枠7から適当量離れた状態でヒンジピン37を中心に揺動可能に維持される。従って、位置決めされている長孔形成部材41の長孔40の一端側(開口枠6側縁部)を中心にして防水扉12を通常の扉と同様にスムーズに安定して開閉動作させることができる。また、防水扉12を閉じた状態で自由端側の上側の引寄ハンドル装置15の引寄ハンドル48を回動させて引寄せアーム49の引寄せローラ50を係合部材27に係合させることで、防水扉12を閉鎖状態に保持でき、通常の防犯扉として外部からの不審者の侵入を阻止できる。
また、洪水発生等により開口枠6の出入口部5からの水浸入が予想される場合には、防水扉12を閉じた状態で、図6、7に示すように、枢着側の引寄ハンドル装置15の引寄ハンドル48を夫々回動させて引寄せアーム49の引寄せローラ50を係合部材27に係合させると、図8に示すように、蝶番装置10のヒンジピン37が長孔40の一端側から他端側に相対移動することで防水扉12の枢着側部分が開口枠6側へ引寄せ移動され、開口枠6の縁部に備えたエッジ部材29がシール部材25に大きく食い込んで両者間を水密に塞ぐことができる。同様に、自由端側の引寄ハンドル装置15の引寄ハンドル48を夫々回動させて引寄せアーム49の引寄せローラ50を係合部材27に係合させると、防水扉12の自由端側部分が開口枠6側へ引寄せ移動され、開口枠6の縁部に備えたエッジ部材29がシール部材25に大きく食い込んで両者間を水密に塞ぐことができる。従って、防水扉12に備えたエッジ部材29が全周に亘ってシール部材25に大きく食い込んで開口枠6の出入口部5を水密に塞ぐことができ、浸水を確実に防止できる。防水扉12の外側に水が押し寄せると防水扉12に大きな水圧が作用するが、防水扉12に補強用の補強枠33を組み込んであるので、防水扉12の水圧による変形を小さくでき、浸水を長時間に亘って確実に防止できる。
次に、図9は、防水扉装置1の他の実施形態を示す横断面図で、引寄ハンドル装置15を防水扉12の室外側に装着すると共に、係合部材27を開口枠6の室外側に固着し、防水扉12の外側で引寄ハンドル装置15を操作して防水扉12を開口枠6側(防水扉12の閉鎖側)へ引寄せるようになっている。なお、先の実施形態に対応する箇所には先の実施形態の符号と同じ符号を付して重複説明を省略する。また、図9の実施形態や先の実施形態に示す防水扉装置1は、室内側と室外側が逆になるように使用しても良いが、浸水防止の際の水圧が防水扉を開放させる方向へ作用するので、引寄ハンドル装置15の強度を大きくしたり、個数を増やしたりすると良い。
図10〜12は、蝶番装置10の他の実施形態を示すもので、蝶番装置10の位置決め手段43Pを次のように構成したものである。即ち、開口枠6に装着するピン保持部材38のヒンジピン37の先端部に嵌合部37aを設け、防水扉12に装着する長孔形成部材41の長孔40の奥部に嵌合部40aを設け、ヒンジピン37の嵌合部37aと長孔形成部材の嵌合部40aとの間に傾倒片55を介在させ、傾倒片55を防水扉12の自重によって防水扉12が開口枠6から遠くなる側へ傾倒してヒンジピン37を長孔40の一端側に位置決めするようにしてある。
この位置決め手段43Pにおいては、傾倒片55が僅かに傾くことで長孔形成部材41の長孔40の一端側をヒンジピン37によって位置決めするようにしてあるので、図12に示すように防水扉12を僅かに引き起こすことで小さい力で引寄せることができ、しかも、引寄せに伴う防水扉12の上下高さの変動を少なくできる利点がある。
図13〜15は、蝶番装置10の別の実施形態を示すもので、蝶番装置10の位置決め手段43Qを次のように構成したものである。即ち、開口枠6に装着するピン保持部材38のヒンジピン37の先端部と防水扉12に装着する長孔形成部材41の長孔40の奥部との間に球体57を介在させ、長孔形成部材41とヒンジピン37との間にヒンジピン37を防水扉12の閉鎖状態において防水扉12が開口枠6から遠くなる側である長孔40の一端側に付勢するバネ59(図ではねじりコイルバネを示す)を介在させ、バネ59の力で防水扉12を開口枠6から遠くなる側へ移動させてヒンジピン37を長孔40の一端側に位置決めするようになっている。図では、バネ59を長孔形成部材41に保持させ、そのバネ59のバネ力がヒンジピン37に作用するようになっている。なお、バネ59をピン保持部材38に保持させ、そのバネ59のバネ力が長孔形成部材41に作用するようにしても良い。
この位置決め手段43Qにおいては、ヒンジピン37の先端部と長孔40の奥部との間に球体57を介在させているので、図15に示すように球体57を転がすことで防水扉12を室内外方向へ小さい力で引寄せることができ、しかも、バネ59の力でヒンジピン37を長孔40の一端側に位置決めするようにしてあるので、防水扉12の引寄せに伴う防水扉12の上下高さの変動をなくすことができる利点がある。
本願発明の防水扉装置の全体を示す正面図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 図2の矢印B方向から視た蝶番装置の矢視拡大図である。 図3のC−C線断面図である。 図1の矢印D方向から視た引寄せハンドル装置の要部を示す矢視拡大図である。 防水扉の閉鎖引寄せ状態を示す防水扉装置の全体を示す正面図である。 図6のE−E線拡大断面図である。 図4の蝶番装置の作動状態を示す断面図である。 防水扉装置の他の実施形態を示す断面図である。 蝶番装置の他の実施形態を示す正面図である。 図10のF−F線断面図である。 図11の蝶番装置の作動状態を示す断面図である。 蝶番装置の別の他の実施形態を示す正面図である。 図13のG−G線断面図である。 図14の蝶番装置の作動状態を示す断面図である。
符号の説明
1 防水扉装置
5 出入口部
6 開口枠
7 竪枠
10 蝶番装置
12 防水扉
15 引寄せハンドル装置
25 シール部材
27 係合部材
27a 係合斜面
27b 係合凹部
29 エッジ部材
37 ヒンジピン
37a 嵌合部
38 ピン保持部材
40 長孔
40a 嵌合部
41 長孔形成部材
43 位置決め手段
45a 傾斜面
48 引寄ハンドル
49 引寄せアーム
50 引寄せローラ
55 傾倒片
57 球体
59 バネ

Claims (4)

  1. 洪水などで水が浸入する可能性のある出入口部を備えた開口枠の竪枠に防水扉の枢着側竪縁部を蝶番装置により揺動可能に枢着し、防水扉と開口枠の一方を他方に装着されているシール部材に圧着させて出入口部を水密に塞ぐようにしてある防水扉装置において、
    蝶番装置を、開口枠と防水扉の一方に装着されて上下方向のヒンジピンを保持するピン保持部材と、開口枠と防水扉の他方に装着されて防水扉の閉鎖状態において内外方向に長いヒンジピン嵌合用の長孔を有すると共に、ヒンジピンの先端部が当接可能な傾斜面を開口枠から遠いほど低くなるように設けた長孔形成部材と、
    長孔に嵌合するヒンジピンを防水扉の閉鎖状態において防水扉が開口枠から遠くなる長孔の一端側に位置決めすると共に、ヒンジピンを防水扉の自重によって傾斜面に当接させ、ヒンジピンを傾斜面で案内して長孔の一端側に位置決めする位置決め手段で構成し、
    防水扉の枢着側竪縁部と自由端側竪縁部に夫々開口枠に設けた係合部材と係合して防水扉の吊元側と先端側を開口枠側へ引寄せ可能な引寄せハンドル装置を装着して成る防水扉装置。
  2. ヒンジピンの先端部に設けた嵌合部と長孔形成部材の長孔奥部に設けた嵌合部との間に傾倒片を介在させ、傾倒片を防水扉の自重によって防水扉が開口枠から遠くなる側へ傾倒させてヒンジピンを長孔の一端側に位置決めするように位置決め手段を構成して成る請求項1記載の防水扉装置。
  3. ヒンジピンの先端部と長孔形成部材の長孔奥部との間に球体を介在させ、長孔形成部材とヒンジピンとの間にヒンジピンを防水扉の閉鎖状態において防水扉が開口枠から遠くなる側である長孔の一端側に付勢するバネを介在させ、バネの力で防水扉を開口枠から遠くなる側へ移動させてヒンジピンを長孔の一端側に位置決めするように位置決め手段を構成して成る請求項1記載の防水扉装置。
  4. 開口枠に防水扉の縁部に対向可能な弾力を有するシール部材を設け、そのシール部材と対向可能な防水扉の縁部に防水扉の閉鎖側へ突出するエッジ部材を設け、防水扉を開口枠側へ引寄せることでエッジ部材がシール部材に食い込んで水密に塞ぐようにして成る請求項1乃至の何れか1項に記載の防水扉装置。
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