JP4883088B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、ブレ補正を簡易にかつ適切に行うデジタルカメラに関する。
従来、デジタルカメラのブレ低減に効果のある機能として、デジタルカメラを高感度化(高速シャッター)する機能、連続して撮像する画像からブレの少ない最適な画像を選択する機能(特許文献1)、電子的にブレ補正処理を行う機能(特許文献2)などが知られている。
特開2000−209484号公報 特開2004−205806号公報
しかし、それぞれ独立した機能であるため、ブレ低減に最適な設定にするには個別にメニュー設定行う必要があった。そのため、ブレ低減に効果のある最適な機能を、初級者が設定するのが困難であった。
本発明の第1の態様によると、デジタルカメラは、被写体を撮像し、撮像した画像を出力する撮像部と、デジタルカメラのゆれ量を検出するゆれ量検出部と、ブレ補正機能を有効にするために操作されるブレ補正操作部と、ブレ補正操作部が操作されると、撮像部における撮像条件を高感度化重視の撮像条件に設定する第1のブレ補正機能、および、撮像部により撮像された画像に対して画像処理によりブレ補正処理を行う第2のブレ補正機能の動作を有効にし、かつ、ゆれ量検出部により検出されたゆれ量に基づいて、動作を有効にした第2のブレ補正機能の画像への適用可否を制御する制御部とを備える。
本発明の第2の態様によると、第1の態様のデジタルカメラにおいて、撮像部により撮像された一連の画像からブレが少ない最適な画像を選択する第3のブレ補正機能をさらに有し、制御部は、ブレ補正操作部が操作されると、第1のブレ補正機能、第2のブレ補正機能、および、第3のブレ補正機能の動作を有効にするのが好ましい。
本発明の第3の態様によると、第2の態様のデジタルカメラにおいて、制御部は、第1のブレ補正機能により撮像部における撮像条件を高感度化重視の撮像条件に設定し、高感度化重視の撮像条件に設定された撮像部を用いて第3のブレ補正機能による一連の画像の撮像およびブレが少ない最適な画像の選択を行い、選択されたブレの少ない最適な画像に対し第2のブレ補正機能により画像処理によりブレ補正を行うのが好ましい。
本発明の第4の態様によると、第3の態様のデジタルカメラにおいて、制御部は、ゆれ量検出部により検出されたゆれ量が、第1の所定値以上でかつ第1の所定値より大きい第2の所定値以下の場合に、第3のブレ補正機能により選択されたブレが少ない最適な画像に対し第2のブレ補正機能による画像処理によるブレ補正処理を行うのが好ましい。
本発明の第5の態様によると、第2から第4のいずれかの態様のデジタルカメラにおいて、第3のブレ補正機能が有効なとき、シャッターレリーズボタンが押し続けられている間、撮像部は一連の画像を撮像するのが好ましい。
本発明の第6の態様によると、第1から第5のいずれかの態様のデジタルカメラにおいて、ブレ補正操作部は、撮影者による1回の操作でブレ補正機能を有効にする操作部材を有するのが好ましい。
本発明は以上のように構成しているので、ブレ補正を簡易にかつ適切に行うことが可能となる。
本発明の一実施の形態であるデジタルカメラ1の構成を示す図である。 操作ボタン群14の構成を示す図である。 通常の撮影モードとブレ補正撮影モードで使用するプログラム線図を示す図である。 制御部11が実行する制御プログラムのフローチャートを示す図である。 図4の制御プログラムのフローチャートの続きを示す図である。 図4の制御プログラムのフローチャートの続きを示す図である。
図1は、本発明の一実施の形態であるデジタルカメラ1の構成を示す図である。デジタルカメラ1は、制御部11、撮像部12、角速度センサー13、操作ボタン群14、画像処理部15、液晶モニタ16、バッファーメモリ17、メモリカード18、ストロボ19などから構成される。
制御部11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路から構成され、不図示のROMに格納された制御プログラムを実行することにより、デジタルカメラ1の各種の制御を行う。撮像部12は、CCDなどからなる撮像素子21、増幅回路22、AD変換回路23などから構成される。
撮像素子21は、複数の画素から構成され、不図示の撮影光学系を介して被写体からの光束を受光し、光電変換をして各画素に対応する撮像信号を出力する。増幅回路22は、撮像素子21から出力される撮像信号を所定の増幅率で増幅してAD変換回路23に出力する。AD変換回路23は、撮像信号をAD変換しデジタルデータを出力する。制御部11は、撮像部12から出力される各画素に対応するデジタルデータをまとめて1つの画像の画像データとしていったんバッファーメモリ17に格納する。なお、増幅回路22の増幅率を調整することにより撮像部12の感度、すなわちデジタルカメラ1の撮影感度が調整される。
バッファーメモリ17に格納された画像データは、画像処理部15において各種の画像処理が行われ、液晶モニタ16に表示されたり、メモリカード18に格納されたりする。メモリカード18は、不揮発性のフラッシュメモリなどから構成され、デジタルカメラ1に対して着脱可能である。
角速度センサー13は、デジタルカメラ1の物理的なゆれ量(手ブレ量)を検出するセンサである。操作ボタン群14は、図2に示すように、ブレ補正ボタン31、シャッターレリーズボタン32、撮影・再生モード切り替えスイッチ33、電源スイッチ34など各種の操作ボタンや操作スイッチから構成され、撮影者により操作される。画像処理部15は、撮像部12により撮像された画像データに対して、補間、圧縮、ホワイトバランスなどの各種の画像処理を行う回路であり、ASICにより構成されている。また、画像処理部15は、後述する電子ブレ補正処理も行う。ストロボ19は、ストロボの設定条件に従い、必要に応じて閃光発光し被写体を照明する。
本実施の形態のデジタルカメラ1は、被写体を撮像し、生成した画像データをメモリカード18に記録する撮影モードと、メモリカード18に記録された画像データを読み出して液晶モニタ16に再生する再生モードとを有する。撮影者は、電源スイッチ34の操作によりデジタルカメラ1の電源をオンオフし、撮影・再生モード切り替えスイッチ33の操作により、撮影モードと再生モードとを適宜切り替える。
本実施の形態のデジタルカメラ1では、撮影モード時にブレ補正ボタン31が操作されるとブレ補正撮影モードに遷移し、ブレ補正撮影モードでは各種のブレ対策機能を同時に自動的に有効にすることによりブレ対策を行うことに特徴を有する。また、通常撮影モードでは、所定の条件を満たす場合にのみ電子手ブレ補正処理を実行するようにしたことに特徴を有する。
本実施の形態におけるブレとは、デジタルカメラ1を撮影者が手で保持して撮影するときにデジタルカメラ1に生じる振動、すなわち手ブレ、また、被写体が動くことにより生じる被写体ブレが含まれる。ただし、被写体ブレは手ブレより遅いシャッター速度で生じるため、手ブレ対策が取られれば被写体ブレ対策も取られていることになる。なお、ブレにより撮像した画像がボケる現象もブレという概念に含められる。
−撮影モード−
デジタルカメラ1は、電源スイッチ34により電源がオンされ、撮影・再生モード切り替えスイッチ33の操作により撮影モードが選択されているときに、ブレ補正ボタン31が操作(押下)されると、ブレ補正撮影モードに遷移する。ブレ補正撮影モードの状態でブレ補正ボタン31が操作されると、元の通常の撮影モードへ遷移する。ブレ補正ボタン31は、撮影モードのときは、通常の撮影モードとブレ補正撮影モードとを切り替えるモード切替ボタンとなる。
ブレ補正ボタン31は、撮影モードのとき、通常の撮影モードとブレ補正撮影モードとを切り替えるために設けられた専用ボタンであり、撮影者の一発(ワンタッチ)操作で通常の撮影モードとブレ補正撮影モードの切り替えを行うことができる。すなわち、ブレ補正ボタン31は、撮影者の1回の操作で即座にブレ補正撮影モードに移行することができる操作部材である。なお、ブレ補正ボタン31は、他の形式のスイッチであってもよい。例えば、スライド式のスイッチであってもよい。すなわち、撮影者の1回の操作で通常の撮影モードとブレ補正撮影モードの切り替えを行うことが指示できるようなスイッチであればどのような形式でもよい。
制御部11は、ブレ補正撮影モードへ遷移すると、自動的に次の機能を設定し、これらの機能を同時にすべて有効とする。
(1)高感度化(感度アップが優先するブレ補正撮影モード専用のプログラム線図)
(2)ベストショットセレクター(BSS)機能
(3)電子手ブレ補正
−高感度化(ブレ補正撮影モード専用のプログラム線図の使用)−
図3は、通常の撮影モードとブレ補正撮影モードで使用するプログラム線図を示す図である。図3(a)は、輝度とシャッター速度(秒時)の関係を示し、線図1が通常撮影モード、線図2がブレ補正撮影モードのプログラム線図を示す。図3(b)は輝度と感度の関係を示し、線図3が通常撮影モード、線図4がブレ補正撮影モードのプログラム線図を示す。縦軸の輝度は、図上部方向が明るい輝度、図下部方向が暗い輝度を示す。図3(a)の横軸のシャッター速度は、図右方向が高速、図左方向が低速を示す。図3(b)の横軸の感度は、図右方向が高感度、図左方向が低感度を示す。
図3に示すように、ブレ補正撮影モード専用のプログラム線図2,4では、通常の撮影モードのプログラム線図1,3よりも高輝度から感度アップ(高感度化)を行い、高速シャッターを実現している。すなわち、高感度化重視の撮影条件を設定している。デジタルカメラ1の感度アップは、撮像部12の増幅回路22の増幅率を上げることにより実現される。
図3において、通常撮影モードでは、輝度が輝度値B5から輝度値B4まで下がるにつれ、シャッター速度をT2に維持しながら輝度値に応じて感度をS1からS2まで上げる。次に、輝度値B4から輝度値B2までは、感度をS2に維持しながら輝度値に応じてシャッター速度をT2からT1まで遅くする。次に、輝度値B2から輝度値B1までは、シャッター速度をT1に維持しながら輝度値に応じて感度をS2からS3まで上げる。次に、輝度値B1以下では、感度をS3に維持しながら輝度値に応じてシャッター速度を遅くする。
一方、ブレ補正撮影モードでは、輝度が輝度値B5より高い輝度値B6から輝度値B3まで下がるにつれ、シャッター速度をT2より高速であるT3に維持しながら輝度値に応じて感度をS1からS4まで上げる。次に、輝度値B3以下では、感度をS4に維持しながら輝度値に応じてシャッター速度を遅くする。なお、感度S1は例えばISO100に対応し、感度S4は例えばISO800に対応する。
このようにして、ブレ補正撮影モードのプログラム線図2,4は、輝度値B6以下では、通常の撮影モードのプログラム線図1,3より右側に位置し、ブレ補正撮影モードは、通常の撮影モードに比べて高感度化が図られ高速シャッターが実現されている。その結果、ブレ補正撮影モードを選択すると被写体ブレや手ブレを低減することができる。
なお、手ブレは撮影者の技量によるところが大きいが、シャッター速度T3は一般に手ブレが確実に起こらないとされるシャッター速度である。手ブレが確実に起こらないとされるシャッター速度は、一般に、1/焦点距離(mm、35mm判換算)秒で表される。例えば、焦点距離105mm(35mm判換算)の撮影レンズが搭載されているデジタルカメラであると、手ブレが確実に起こらないとされるシャッター速度T3は、1/105秒や1/125秒とされる。本実施の形態では、シャッター速度T3は、例えば1/125秒とする。
シャッター速度T2は、一般に手ブレが起きるといわれるシャッター速度である。これより低速のシャッター速度では手ブレが生じる可能性が大となる。本実施の形態では、シャッター速度T2は、例えば1/60秒とする。シャッター速度T1は一般に被写体ブレがおきるというシャッター速度である。これより低速のシャッター速度では被写体ブレが生じる可能性が大となる。本実施の形態では、シャッター速度T1は、例えば1/2秒とする。
ブレ補正撮影モードでは、手ブレが確実に起こらないとされるシャッター速度T3の時点で感度アップを開始し、通常撮影モードより手ブレ対策を確実に図るようになされている。
なお、通常撮影モードでは、輝度値B2からB1にかけては、シャッター速度をT1に維持しながら、感度をS2からS3に上げている。これにより、通常撮影モードにおいて、感度を上げることにより被写体ブレの低減が図られている。
−ベストショットセレクター(BSS)機能−
ベストショットセレクター機能は、シャッターレリーズボタン32を押している間、1コマ撮影毎に、バッファーメモリ17に記録された前回のファイルより手ブレの少ない画像を選択し、最終コマ判定後の手ブレの小さい画像のみをメモリカード18に記録する機能である。すなわち、ベストショットセレクター機能は、撮像部12により撮像される一連の複数の画像からブレが少ない最適な画像を選択するブレ補正機能である。
ブレ補正撮影モードでは、ベストショットセレクター機能を自動的に有効にし、ブレ補正撮影モード専用のプログラム線図で撮影された画像に対して、ベストショットセレクター機能を実行する。これにより、高感度化に加えてよりブレの少ない画像を記録できる。
ベストショットセレクター機能の実行におけるブレの大小判定は、圧縮後の画像データの画像ファイルサイズで行う。ファイルサイズの大きな画像データの画像をブレの少ない画像と判定する。これは、ブレが少ないほど、エッジ成分や高周波成分が多くなり、圧縮後の画像ファイルサイズが大きくなるからである。
この他、撮影時のシャッター速度、カメラに内蔵した角速度センサーの出力信号から手ブレの大小すなわちブレの大小を判定しても良い。あるいは、角速度センサーの出力信号から演算して得られたブレ関数から手ブレの大小すなわちブレの大小を判定しても良い。
−電子手ブレ補正−
電子手ブレ補正は、撮像(撮影)時の手ブレ情報に基づき、電子的に手ブレ補正を行う、具体的には画像処理により手ブレ補正を行う機能である。すなわち、角速度センサー13の出力信号からデジタルカメラ1のゆれ量(手ブレ量)を求め、求めたゆれ量から得られるブレ関数を求め、求めたブレ関数に基づきフィルター処理にて手ブレ補正を行う。電子手ブレ補正処理は、制御部11からの制御のもと画像処理部15が行う。なお、電子手ブレ補正処理は公知な手法であるので詳細な説明は省略する。本実施の形態では、撮像(撮影)時の手ブレ情報に基づき、画像処理により手ブレ補正を行う各種の公知な電子手ブレ補正処理を採用することができる。
通常撮影モードでは、所定の条件を満たすときに電子手ブレ補正機能を有効にする。ブレ補正撮影モードでは、無条件に電子手ブレ補正機能を有効にする。電子手ブレ補正機能が有効の場合、液晶モニタ16のスルー画上に電子手ブレ補正アイコンを表示する。これにより、撮影者にとって、電子手ブレ補正機能が有効になっていることが分かる。
(通常撮影モード)
通常撮影モードでは、カメラまかせで撮影するオート設定(以下オート撮影モードと言う)で電子手ブレ補正の設定がある場合、夜景ポートレートシーンあるいはパーティーシーンが設定されている場合、次の3条件を全て満たした時、電子手ブレ補正機能を有効にする。夜景ポートレートシーンや、パーティーシーンは暗いところで人物を撮影する可能性が大であるシーン設定であり、以下の条件を満たせば自動的に電子手ブレ補正処理が有効となる。
(1)ストロボ設定がオフまたはスローシンクロ
(2)シャッター速度が上記T1〜T2
(3)単写
以上の条件は、暗い所で人などを撮影し、手ブレが生じる可能性が大の場合である。シャッター速度をT1〜T2としているのは、被写体ブレが生じるシャッター速度から手ブレが生じるシャッター速度までの間において電子手ブレ補正処理を行うためである。言い換えれば、被写体ブレは生じないが手ブレが生じる可能性があるシャッター速度の場合に、電子手ブレ補正処理を行う。
また、シャッター速度T1より低速の場合、手ブレが大となり被写体ブレも入り込み、電子手ブレ補正が有効に働かない。シャッター速度T2より高速の場合は、手ブレの影響が小となり、電子手ブレ補正処理の必要性がなくなる。そのため、シャッター速度をT1〜T2という条件を設けることにより、無駄な電子手ブレ補正処理の実行を防止することができる。
ストロボ設定がオフまたはスローシンクロとしているのは、ストロボがオンに設定されている場合は、通常、シャッター速度T2より低速にならず、電子手ブレ補正処理の必要性がないためである。なお、単写を条件としているのは、電子手ブレ補正処理には時間がかかるため、連写での電子手ブレ補正処理はできないためである。
通常撮影モードにおいて電子手ブレ補正機能が有効になると、シャッターレリーズボタン32の全押しによる撮像された画像データに対して、固定パターンノイズ除去等の所定の画像処理が行われ、JPEG圧縮前の画像データ(YCbCr画像)に対して、撮像時の角速度センサー13の出力信号から演算したゆれ量情報に基づき電子手ブレ補正処理(逆変換フィルタによる復元処理)が行われる。その後、JPEG変換により圧縮され、Exifファイル対応(ヘッダ処理)を行いメモリカード18に記録する。
なお、本実施の形態では、電子手ブレ補正処理を行うとき、角速度センサー13からのゆれ量に基づき、電子手ブレ補正処理を実際に行うかどうかを決定している。電子手ブレ補正処理は時間がかかるため、必要最低限の場合にのみ行うようにするためである。
まず、電子手ブレ補正機能が有効になっていても、角速度センサー13からのゆれ量が第1の所定値より小さいとき、電子手ブレ補正処理を行わない。この第1の所定値は、デジタルカメラ1が三脚などに固定され手ブレがほとんど生じていないような値である。これにより、手ブレが実際に生じていないのに時間のかかる電子手ブレ補正処理を実行してしまうことを防止できる。
次に、電子手ブレ補正機能が有効になっていても、角速度センサー13からのゆれ量が第2の所定値より大きいとき、電子手ブレ補正処理を行わない。この第2の所定値は、第1の所定値より大きな値であり、電子手ブレ補正で補正しきれない大きなゆれの場合である。このような場合にも、無駄な電子手ブレ補正処理を実行することが防止できる。
なお、ゆれ量の代わりに、シャッター速度、焦点距離などの情報から補正実行の可否を判定するようにしてもよい。また、ストロボ設定がオンで撮像された画像の場合は、ブレ発生確率が減少するため、ストロボ設定から補正実行の可否を判定してもよい。
電子手ブレ補正処理中には、処理中を示すために砂時計のアイコンを液晶モニタ16に回転表示させるとともに、「手ぶれ補正実行中」のメッセージを表示する。ただし、処理時間が1秒以内の場合(処理対象画像が小さい)には処理中メッセージを表示しない。
処理中メッセージの表示時には、ブレ補正ボタン31およびシャッターレリーズボタン32の操作にて電子手ブレ補正処理のキャンセル可能とする。その他のボタンについては無効とする。電子手ブレ補正処理がキャンセルされた場合には処理前の画像をメモリカード18に記録する。その場合には電子手ブレ補正処理の有無を示す電子手ブレ補正処理済みフラグをオフとする。
電子手ブレ補正処理が終了した場合には処理後の画像のみを記録し、処理前の画像は記録しない。すなわち、撮影記録画像は1枚のみである。記録画像には角速度センサー13からのゆれ量情報とともに処理の有無を示すフラグを持つ。処理後の画像の電子手ブレ補正処理済みフラグはオンにする。記録画像ファイル名は通常通りとし、連番も最終画像番号+1で通常通りに付与する。なお、電子手ブレ補正機能がオフ状態で撮像した場合にも、再生時に電子手ブレ補正処理を可能にするため上記ゆれ量情報は画像データに記録する
(ブレ補正撮影モード)
次に、ブレ補正撮影モードにおける処理について説明する。ブレ補正撮影モードでは、電子手ブレ補正機能は自動的に有効になる。ブレ補正撮影モードから他の撮影モードに移行した場合は、電子手ブレ補正機能は無効になる。ただし、通常撮影モードで上記の条件を満足する場合は有効となる。
ブレ補正撮影モードでは、前述したベストショットセレクター機能によって判定された1枚のJPEG圧縮画像(バッファーメモリ17に最終的に残った画像)に対して伸張処理を行い、撮像(撮影)時の当該画像の角速度センサー13からのゆれ量情報に基づいて電子手ブレ補正処理を行う。
ブレ補正撮影モードにおいて電子手ブレ補正処理を行うときにも、上記通常撮影モードで説明したように、角速度センサー13からのゆれ量に基づき、電子手ブレ補正処理を実際に行うかどうかを決定する。すなわち、ゆれ量が第1の所定値から第2の所定値の間のときのみ電子手ブレ補正処理を行う。また、電子手ブレ補正処理を行った後、メモリカード18に記録する処理も上記通常撮影モードでの説明と同様である。従って、これらの説明は上記の通常撮影モードでの説明を参照することとしその説明を省略する。
以上のようにして、ブレ補正撮影モードでは、ベストショットセレクター機能によって手ブレが少ないと判別された画像に対してブレ補正を行うことで、より一層ブレの少ない画像を記録できる。
−再生モード−
デジタルカメラ1は、電源スイッチ34により電源がオンされ、撮影・再生モード切り替えスイッチ33の操作により再生モードが選択されているときに、ブレ補正ボタン31が操作(押下)されると、表示している画像に対して電子手ブレ補正処理を行う。再生モードでは、1画面を再生しているものとする。ブレ補正ボタン31は、再生モード時は、表示している画像に対して画像処理によるブレ補正を行う機能実行ボタンとなる。電子手ブレ補正は、前述した通常撮影モードと同様に行われる。
表示している画像が電子手ブレ補正可能か否かを明示するために、1画面表示時、電子手ブレ補正可能な画像には「ブレ補正可能アイコン」、電子手ブレ補正不可能な画像には「ブレ補正不可能アイコン」、既に電子手ブレ補正してある画像には「ブレ補正済アイコン」を表示する。アイコンの表示は、画像に付加されたブレ補正フラグに基づいて行う。
ブレ補正フラグは、ブレ関数に基づいて撮像時に付加しても良いし、再生時に初めて画像を表示する場合に、ブレ関数演算後、画像に付加しても良い。また、電子手ブレ補正はブレが大きい場合に効きにくくなるため、実際に電子手ブレ補正処理を行うかどうかは、撮影モード時と同様に、画像データに添付されているゆれ量に基づいて判断する。また、ゆれ量の代わりに、シャッター速度、焦点距離などの情報から補正実行の可否を判定するようにしてもよい。さらに、ストロボ設定がオンで撮像された画像の場合は、ブレ発生確率が減少するため、ストロボ設定から補正実行の可否を判定してもよい。
電子手ブレ補正処理が行われると、電子手ブレ補正処理後の画像は、別ファイル名を付与して別ファイルとし、元画像は残す。JPEG圧縮率、解像度、Exifタグ情報は元画像を引き継ぐ。処理済画像では、電子手ブレ補正処理済みフラグをオンにし、別ファイル名でメモリカード18に記録される。
−制御プログラム−
図4は、制御部11が実行する制御プログラムのフローチャートを示す図である。図4の制御プログラムは、不図示のROMに格納され、電源スイッチ34のオンによりデジタルカメラ1の電源がオンされると開始する。
ステップS1では、撮影・再生モード切り替えスイッチ33が撮影モードに設定されているか、再生モードに設定されているかを判断する。撮影モードに設定されている場合はステップS2に進み、再生モードに設定されている場合は図5のステップS21に進む。
ステップS2では、ブレ補正ボタン31が押下されたかどうかを判断する。通常撮影モードの状態でブレ補正ボタン31が押下されるとブレ補正撮影モードに遷移するためにステップS3に進む。ブレ補正撮影モードの状態でブレ補正ボタン31が押下されると通常撮影モードへ遷移するために図6のステップS31に進む。ステップS2において、ブレ補正ボタン31の押下がない場合は、現在の撮影モードの状態に応じてステップS3あるいは図6のステップS31に進む。
ステップS3では、ブレ補正撮影モードとして、前述した3つの機能を有効にする。すなわち、ブレ補正撮影モード専用のプログラム線図を使用(高感度化)するようにし、ベストショットセレクター(BSS)機能をオンにし、所定の条件が揃えば電子手ブレ補正を行うようにする。
ステップS4では、液晶モニタ16のスルー画上に電子手ブレ補正アイコンを表示する。ステップS5では、シャッターレリーズボタン32が全押しされたかどうかを判断する。全押しされた場合はステップS6に進み、全押しがされていない場合はステップS4に戻り処理を繰り返す。
ステップS6では、ブレ補正撮影モード専用プログラム線図を使用して撮像する。ステップS7では、ステップS6で撮像した画像がシャッターレリーズボタン32が全押しされて最初の画像の場合は、そのままバッファーメモリ17に格納してステップS8に進む。ステップS6で撮像した画像がシャッターレリーズボタン32が全押しされてから2番目以降の画像の場合は、バッファーメモリ17に格納されている前回までの最適画像と比較し、より最適な画像をバッファーメモリ17に上書きする。より最適な画像とは、前述したように、よりブレの少ない画像である。
ステップS8では、シャッターレリーズボタン32の全押しが終了したかどうかを判断する。全押しが終了している場合はステップS9に進み、全押しが終了していない場合はステップS6に戻り処理を繰り返す。
ステップS9では、バッファーメモリ17に格納された最適画像が、電子手ブレ補正範囲内の画像かどうか判断する。前述したように、角速度センサー13からのゆれ量に基づき、ゆれ量が所定の範囲内に入っているかどうか判断する。電子手ブレ補正範囲内の画像と判断された場合はステップS10に進み、電子手ブレ補正範囲内の画像でないと判断された場合はステップS13に進む。
ステップS10では、ベストショットセレクター機能で最適として選択されバッファーメモリ17に格納されている画像に対して、前述したように画像処理部15に電子手ブレ補正処理を行わせる。ステップS11では、電子手ブレ補正処理中にブレ補正ボタン31あるいはシャッターレリーズボタン32の押下があったかどうか、すなわち電子手ブレ補正処理のキャンセル指示があったかどうかを判断する。キャンセルがあったと判断するとステップS13に進み、キャンセルがないと判断するとステップS12に進む。
ステップS12では、電子手ブレ補正処理が終了したかどうかを判断する。電子手ブレ補正処理には時間がかかり、画像のサイズにもよるが通常2〜3秒かかる。ステップS12において電子手ブレ補正処理が終了したと判断すると、電子手ブレ補正処理済の画像をバッファーメモリ17に格納しステップS13に進む。まだ終了していないと判断するとステップS10に戻り処理を繰り返す。
ステップS13では、バッファーメモリ17に格納されている画像をメモリカード18に記録する。電子手ブレ補正処理が行われ正常に終了した場合は、バッファーメモリ17には電子手ブレ補正処理済の画像が格納されている。従って、メモリカード18には電子手ブレ補正処理が行われた画像が格納される。
ステップS9において電子手ブレ補正範囲内の画像でないと判断された場合、あるいは、ステップS11において電子手ブレ補正処理のキャンセル指示があった場合には、バッファーメモリ17には電子手ブレ補正処理前の元の画像が格納されている。すなわち、ベストショットセレクター機能で最適として選択された画像が格納されている。従って、メモリカード18には電子手ブレ補正処理が行われないベストショットセレクターで選択されただけの画像が格納される。
ステップS13において、画像のメモリカード18の記録が終了すると、ステップS1に戻り処理を繰り返す。
図5は、図4の制御プログラムのフローチャートの続きを示す図である。図4のステップS1において、撮影・再生モード切り替えスイッチ33が再生モードに設定されていると判断すると、図5のステップS21に進む。
ステップS21では、メモリカード18に格納された画像を1枚読み出し液晶モニタ16上に表示する。ステップS22では、ブレ補正ボタン31が押下されたどうかを判断する。押下されたと判断するとステップS23に進み、押下されていないと判断するとステップS1に戻り処理を繰り返す。ステップS21では、操作ボタン群14の再生画像を進めるボタンの操作に応じて、適宜次の画像を読み出し表示する。
ステップS23では、液晶モニタ16に表示されている画像が電子手ブレ補正可能な画像かどうかを判断する。電子手ブレ補正可能な画像かどうかとは、角速度センサー13からのゆれ量情報が十分かどうか、上記ゆれ量情報によりゆれ量が電子手ブレ補正すべき範囲内かどうか、すでに電子手ブレ補正処理済みの画像かどうか、動画など電子手ブレ補正が実行できない種類の画像かどうかなどを判断する。上記ゆれ量情報によりゆれ量が電子手ブレ補正すべき範囲内かどうかは、撮影モード時の判断と同様である。
ステップS23において、電子手ブレ補正処理が可能と判断されるとステップS24に進み、可能でないと判断されるとステップS28に進む。ステップS24では、「電子手ブレ補正を実行しますか[YES/NO]」のメッセージを液晶モニタ16に表示し、ステップS25に進む。
ステップS25では、電子手ブレ補正処理を実行する指示があったかどうかを判断する。ステップS25において、電子手ブレ補正処理を実行するという指示が操作ボタン群14を介してあった場合にはステップS26に進み、実行しないという指示があった場合はステップS1に戻り処理を繰り返す。
ステップS26では、液晶モニタ16に表示されている画像の画像データに対して、撮影モード時と同様に画像処理部15に電子手ブレ補正処理を実行させる。メモリカード18にはJPEG圧縮された画像が記録されているため、通常撮影モードのブレ補正撮影モードと同様に伸張処理を行ってから電子手ブレ補正処理を行う。ステップS27では、ステップS26で電子手ブレ補正処理を実行した画像を元の画像とは別ファイルとしてメモリカード18に記録する。その後、ステップS1に戻り処理を繰り返す。
ステップS28では、「電子手ブレ補正処理が実行できません」というメッセージを約2秒間表示する。その後、ステップS1に戻り処理を繰り返す。
図6は、図4の制御プログラムのフローチャートの続きを示す図である。図4のステップS2において、通常撮影モードへ進むと判断すると、図6のステップS31に進む。ステップS31では、シャッターレリーズボタン32が全押しされたかどうかを判断する。全押しされた場合はステップS32に進み、全押しがされていない場合はステップS31の処理を繰り返す。ステップS32では、通常撮影モードのプログラム線図を使用して撮像し、撮像した画像をバッファーメモリ17に格納する。
ステップS33では、オート撮影モードで電子手ブレ補正の設定があるか、夜景ポートレートシーンか、パーティーシーンかを判断する。これらのいずれかであると判断するとステップS34に進み、いずれでもないと判断するとステップS38に進む。
ステップS34では、ストロボ設定がオンかオフかを判断する。オフであると判断するとステップS35に進み、オンであると判断するとステップS38に進む。ステップS35では、撮像された画像の撮像時のシャッター速度がT1〜T2の範囲内かを判断する。T1〜T2の範囲内であると判断するとステップS36に進み、範囲内でないと判断するとステップS38に進む。
ステップS36では、バッファーメモリ17に格納された画像が、電子手ブレ補正範囲内の画像かどうか判断する。前述したように、角速度センサー13からのゆれ量に基づき、ゆれ量が所定の範囲内に入っているかどうか判断する。電子手ブレ補正範囲内の画像と判断された場合はステップS37に進み、電子手ブレ補正範囲内の画像でないと判断された場合はステップS38に進む。
ステップS37では、バッファーメモリ17に格納されている画像に対して電子手ブレ補正処理を行い、バッファーメモリ17に上書きする。ステップS38では、バッファーメモリ17に格納されている画像をメモリカード18に記録する。ステップS37において電子手ブレ補正処理がなされた場合は、電子手ブレ補正処理済の画像データがバッファーメモリ17に格納されており、ステップS37の電子手ブレ補正処理がスキップされた場合は、ステップS32で撮像された画像の画像データがバッファーメモリ17に格納されている。その後、ステップS1に戻り処理を繰り返す。なお、図6の処理では、日付写し込みの処理については説明を省略している。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)撮影モードにおいて、ブレ補正ボタン31が押下されると、高感度化(ブレ補正撮影モード専用のプログラム線図使用)機能、ベストショットセレクター(BSS)機能、電子手ブレ補正機能の3つの機能を自動的に同時に有効にするようにした。これにより、ワンタッチ操作で簡単にブレ低減に最適な設定のもと撮影ができるようになる。撮影者(ユーザ)は、個別にメニュー設定を行う必要がなく、初級者でも簡単に最適なブレ低減の設定を行うことができる。
(2)高感度化機能、ベストショットセレクター(BSS)機能、電子手ブレ補正機能の順でブレ補正機能を働かせるようにしているので、効率よく効果的にブレ補正が行われる。すなわち、まず高感度化機能を働かせ、高感度化された状態で撮像しながらベストショットセレクター機能により最適な画像を選択し、ベストショットセレクター機能により選択された最適な画像に対し必要に応じて電子手ブレ補正処理がなされる。これにより、効率よく効果的にブレの低減が図られる。
(3)電子手ブレ補正機能は、ブレ補正ボタン31の押下により自動的に有効とされるが、デジタルカメラ1のゆれ量など所定の条件を満たすときのみ実際に実行するようにした。これにより、電子手ブレ補正処理は時間がかかる処理であるが、不必要な電子手ブレ補正処理の実行を防止することができる。
具体的には、デジタルカメラ1のゆれ量が所定の範囲内のみ電子手ブレ補正処理を実行するようにした。デジタルカメラ1が三脚に固定されているなどしてゆれ量が小さい場合は、電子手ブレ補正処理は不要であるので、このような状況での電子手ブレ補正処理の実行を防止できる。また、ゆれ量が大きい場合には、電子手ブレ補正が効きにくくなり、また画像劣化(リンギング)を招いてしまう可能性がある。このような場合も、無駄なあるいは画像劣化の可能性のある電子手ブレ補正処理の実行を防止することができる。
(4)撮影モードのときにブレ補正ボタン31が操作され、シャッターレリーズボタン32が押し続けられるとベストショットセレクター(BSS)機能による一連の画像が撮像される。これにより、非常に簡単な操作で、ベストショットセレクター(BSS)機能を動作させることができる。
(5)通常撮影モードでは、オート撮影モードで電子手ブレ補正処理の設定がなされている場合、夜景ポートレートシーンあるいはパーティシーンが設定されている場合、所定の条件を満たしたときのみ、電子手ブレ補正機能を有効にするようにした。これにより、無駄な電子手ブレ補正処理の実行を防止することができる。
(6)この所定の条件には、撮像時のシャッター速度がT1〜T2であることが含まれる。これにより、シャッター速度に基づいて適切に電子手ブレ補正処理を行うか行わないかが判断される。すなわち、被写体ブレは生じないが手ブレが生じる可能性があるシャッター速度の場合に、電子手ブレ補正処理を行うようにしているので、無駄な電子手ブレ補正処理の実行を防止することができる。
(7)夜景ポートレートシーンあるいはパーティーシーンでは、所定の条件を満たせば自動的に電子手ブレ補正処理が有効となるようにした。これにより、暗いところで人物を撮影した場合に、手ブレ補正が適切にかつ確実になされる。
(8)上記所定の条件には、ストロボ設定がオフあるいはスローシンクロであることを含むようにした。ストロボを発光すれば、手ブレは生じ難くなり、無駄な電子手ブレ補正処理の実行を防止することができる。
―変形例―
(1)上記実施の形態では、図3に高感度化を図るプログラム線図の例を示したが、必ずしも図3に示すプログラム線図に限定する必要はない。他のプログラム線図であってもよい。また、プログラム線図以外で高感度化が図れるものでもよい。すなわち、デジタルカメラ1が高感度化が図られるのであれば、どのような機能であってもよい。
(2)上記実施の形態では、角速度センサー13でデジタルカメラ1のゆれ量を検出する例を示したが、その他のセンサーや画像処理でデジタルカメラ1のゆれ量を検出するようにしてもよい。
(3)上記実施の形態では、画像処理部15において種々の画像処理を実行させるようにした。しかし、制御部11自体がそれらの画像処理を実行するようにしてもよい。
(4)上記実施の形態では、通常撮影モードにおいて、所定の条件を満たす時のみ電子手ブレ補正処理を行うようにした。この内容は、光学系を物理的に駆動してブレ補正を行う光学式ブレ補正装置や撮像素子自体を物理的に駆動してブレ補正を行う撮像素子駆動式ブレ補正装置などを備えるカメラにも適用できる。すなわち、上記実施の形態で説明した条件を満たす場合にのみ、光学式ブレ補正装置や撮像素子駆動式ブレ補正装置を駆動するように制御する。これにより、ブレ補正のために消費する電力を大幅に低減することができる。光学式ブレ補正装置の場合は、デジタルカメラ以外のフィルムカメラにも適用できる。
(5)上記実施の形態では、デジタルカメラ1にストロボ19を備える例を説明したが、外部ストロボを使用する場合であってもよい。外部ストロボを使用する場合でも、デジタルカメラ1において外部ストロボのオンオフの設定を読み取ることができ、また、外部ストロボに対してオンオフの設定をすることができる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特許出願2006年第226596号(2006年8月23日出願)

Claims (6)

  1. デジタルカメラであって、
    被写体を撮像し、撮像した画像を出力する撮像部と、
    前記デジタルカメラのゆれ量を検出するゆれ量検出部と、
    ブレ補正機能を有効にするために操作されるブレ補正操作部と、
    前記ブレ補正操作部が操作されると、前記撮像部における撮像条件を高感度化重視の撮像条件に設定する第1のブレ補正機能、および、前記撮像部により撮像された画像に対して画像処理によりブレ補正処理を行う第2のブレ補正機能の動作を有効にし、かつ、前記ゆれ量検出部により検出された前記ゆれ量に基づいて、動作を有効にした前記第2のブレ補正機能の前記画像への適用可否を制御する制御部とを備えるデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像部により撮像された一連の画像からブレが少ない最適な画像を選択する第3のブレ補正機能をさらに有し、
    前記制御部は、前記ブレ補正操作部が操作されると、前記第1のブレ補正機能、前記第2のブレ補正機能、および、前記第3のブレ補正機能の動作を有効にするデジタルカメラ。
  3. 請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記制御部は、前記第1のブレ補正機能により前記撮像部における撮像条件を高感度化重視の撮像条件に設定し、前記高感度化重視の撮像条件に設定された前記撮像部を用いて前記第3のブレ補正機能による前記一連の画像の撮像および前記ブレが少ない最適な画像の選択を行い、選択された前記ブレの少ない最適な画像に対し前記第2のブレ補正機能により画像処理によりブレ補正を行うデジタルカメラ。
  4. 請求項3に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記制御部は、前記ゆれ量検出部により検出されたゆれ量が、第1の所定値以上でかつ前記第1の所定値より大きい第2の所定値以下の場合に、前記第3のブレ補正機能により選択されたブレが少ない最適な画像に対し前記第2のブレ補正機能による画像処理によるブレ補正処理を行うデジタルカメラ。
  5. 請求項2から4のいずれかに記載のデジタルカメラにおいて、
    前記第3のブレ補正機能が有効なとき、シャッターレリーズボタンが押し続けられている間、前記撮像部は前記一連の画像を撮像するデジタルカメラ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のデジタルカメラにおいて、
    前記ブレ補正操作部は、撮影者による1回の操作で前記ブレ補正機能を有効にする操作部材を有する。
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