JP4882825B2 - 検出装置、その駆動方法、および電子機器 - Google Patents

検出装置、その駆動方法、および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、フォトダイオードなど各種の検出素子を備えた単位回路を駆動する技術に関する。
入射光の光量に応じた電流を出力するフォトダイオードを用いて、画像を撮像する固体撮像装置がある。固体撮像装置では、半導体基板上にフォトダイオードとMOSFETとが形成されるのが一般的である。
固体撮像装置に用いられる画素回路として、図21に示す回路が知られている(非特許文献1)。この画素回路では、入射光の光量を検出する期間において、転送トランジスタTr3をオン状態にして、フォトダイオードPDで発生する電流を増幅トランジスタTr1に供給する。増幅トランジスタTr1は検出線SENを介して検出電流を出力する。一方、入射光の光量を検出しない期間では、転送トランジスタTr3をオフ状態にする一方、リセットトランジスタTr2をオン状態にしてリセット線RSDの電位を増幅トランジスタTr1に供給する。ここで、リセット線RSDの電位は、増幅トランジスタTr1をオフ状態にできるように低電位VSSに設定される。この場合、検出の対象となる行について、増幅トランジスタTr1のゲート電位を初期化し、増幅トランジスタTr1から検出電流を検出線SENに流し、この後、増幅トランジスタTr1から検出電流が流れ出ないようにそのゲート電位をリセット電位に設定していた。すなわち、ある増幅トランジスタのゲートにリセット電位が供給されてから、次にリセット電位が供給されるのは1フレーム期間が経過した後であった。
映像情報メディア学会誌Vol.60,No.3 p295〜298
ところで、ガラス基板上に形成される薄膜トランジスタ(以下、TFT:Thin Film Transistor)と略す。)は、オフ電流が大きい。図22にnチャネル型のTFTの特性を示す。この図に示すように、ゲート・ソース間の電圧Vgsが負になると、ドレイン電流Idsが増加する傾向がある。オフ電流は、ソース電位に対してゲート電位が低いほど大きくなり、また、ドレイン・ソース間の電圧が大きくなるほど大きくなる。
上述した従来の画素回路では、露光の順番ではない画素回路の増幅トランジスタTr1のゲート電位は低電位VSSにしておく必要がある。しかし、検出の前にはリセット線RSDの電位を初期化のために初期化電位(例えば、VDD)にする必要がある。このため、リセット線RSDの電位がリセット電位になる度にリセットトランジスタTr2のリーク電流が増幅トランジスタTr1のゲートに流れ込んでしまう。この結果、読み出しの順番ではない画素の増幅トランジスタTr1のゲート電位が次第に上昇し、リーク電流が検出線SENに流れ込み、正常な信号が取り出せなくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、薄膜トランジスタを用いる場合であっても、オフ電流に起因するノイズを抑制するという課題の解決を目的としている。
この課題を解決するために、本発明に係る検出装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路(例えば、図2の40)を備え、前記複数の単位回路の各々は、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタ(例えば、図2の45)と、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子(例えば、図2の47)と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタ(例えば、図2の41)とを備えた検出装置を駆動する方法であって、1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間の各々はリセット期間、初期化期間、および検出期間を含み、前記リセット期間では、前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線の全てに供給し、前記初期化期間では、前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給し、前記複数の水平走査期間の各々において前記選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記検出期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給することを特徴とする。
この発明によれば、リセット期間において、全ての走査線に選択電位が供給される。このとき、電源線には第2電位が供給されている。このため、水平走査期間ごとのリセット期間において、全ての単位回路で増幅トランジスタのゲート電位が第2電位に設定される。これにより、第2トランジスタにリーク電流が発生しても水平走査期間ごとに第1トランジスタのゲート電位をオフ状態になるようにリセットすることができるので、第2トランジスタのリーク電流を大幅に低減させることができる。この結果、検出信号のSN比を大幅に向上させることができる。
また、本発明に係る検出装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、前記複数の単位回路の各々は、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備えた検出装置を駆動する方法であって、1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間が初期化期間、検出期間、およびリセット期間を含み、前記初期化期間では、前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給し、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記検出期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記リセット期間では、前記第2電位を前記電源線に供給し、前記複数の水平走査期間の各々において前記初期化期間で前記選択電位を供給した前記走査線に前記選択電位を供給するとともに、前記複数の走査線を複数のブロックに分割した場合に、前記初期化期間で前記選択電位を供給した前記走査線が属するブロックの次のブロックに属するすべての走査線に前記選択電位を供給することを特徴とする。
この発明によれば、走査線単位のリセットとブロック単位のリセットを同時に実行する。ここで、ブロック単位のリセットは、初期化期間で選択電位を供給した走査線が属するブロックの次のブロックに属するすべての走査線に選択電位を供給することによって実行される。したがって、リセットする単位回路の数を減らすことができるので、消費電力を低減することができる。特に、次のブロックは、走査線単位のリセットが実行されてから時間が経過しているので、第2トランジスタのリーク電流によって第1トランジスタのゲート電位がオン状態になり易い。そのようなブロックを対象としてリセットを実行するので、検出信号のSN比を向上させつつ、消費電力を削減することが可能となる。
また、本発明に係る検出装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、前記複数の単位回路の各々は、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備えた検出装置を駆動する方法であって、1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間が初期化期間、検出期間、およびリセット期間を含み、前記初期化期間では、前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給し、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記検出期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記リセット期間では、前記第2電位を前記電源線に供給し、当該リセット期間を含む水平走査期間の前記初期化期間において前記選択電位を供給した前記走査線と、少なくとも次の前記初期化期間で前記選択電位が供給される前記走査線を含む所定数の走査線とに前記選択電位を供給し、水平走査期間ごとに前記所定数の走査線をずらすことを特徴とする。
本発明によれば、検出の対象となる単位回路に対応する走査線の選択に応じて、リセットの対象となるブロックを順次ずらすことができる。検出信号のSN比の向上と消費電力の低減はトレードオフの関係にある。消費電力を削減するためには、リセットの対象となる単位回路を減らす必要がある。このため、ノイズを検出線に出力する可能性が高いリセットされてから時間が最も経過した単位回路を選択的にリセットするのが効率がよい。そのような単位回路は、検出の対象となっている行の次に選択される行の単位回路である。この発明によれば、次に選択される走査線を含む所定数の走査線の単位回路をリセットするようにしたので、消費電力を削減しつつ、検出信号のSN比をより一層向上させることができる。
ここで、前記第1トランジスタは前記電源線と前記検出線との間に設けられており、前記検出期間において前記電源線に前記第1電位を供給することが好ましい。この場合には、第1トランジスタへの電源供給をリセット電位および初期化電位を供給する電源線と兼用することができるので、特別な電源線が不要となる。この結果、開口率を向上させることができる。
また、前記第1トランジスタは所定の電位を供給するノードと前記検出線との間に設けられており、前記検出期間において前記電源線に前記第2電位を供給することが好ましい。この場合には、検出期間において電源線の電位を第2電位にすることができるので、第2トランジスタのリーク電流を低減することができ、検出信号のSN比をより一層向上させることができる。
次に、本発明に係る検出装置は、複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備え、1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間の各々がリセット期間、初期化期間、および検出期間を含み、前記リセット期間、前記初期化期間、および前記検出期間に分けて前記複数の単位回路を駆動するものであって、前記リセット期間において、前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、前記初期化期間において、前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給する電源供給手段と、前記リセット期間では、前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線の全てに供給し、前記初期化期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記検出期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給する走査線駆動手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、リセット期間において、全ての走査線に選択電位が供給されので、水平走査期間ごとに全ての単位回路をリセットできる。これにより、第2トランジスタにリーク電流が発生しても水平走査期間ごとに第1トランジスタのゲート電位をオフ状態になるようにリセットすることができるので、第2トランジスタのリーク電流を大幅に低減させることができる。この結果、検出信号のSN比を大幅に向上させることができる。
次に、本発明に係る検出装置は、複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備え、1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間の各々が初期化期間、検出期間、およびリセット期間を含み、前記初期化期間、前記検出期間、およびリセット期間に分けて前記複数の単位回路を駆動するものであって、前記リセット期間において、前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、前記初期化期間において、前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給する電源供給手段と、前記初期化期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記検出期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記リセット期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記初期化期間で前記選択電位を供給した前記走査線に前記選択電位を供給するとともに、前記複数の走査線を複数のブロックに分割した場合に、前記初期化期間で前記選択電位を供給した前記走査線が属するブロックの次のブロックに属するすべての走査線に前記選択電位を供給する走査線駆動手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、走査線単位のリセットとブロック単位のリセットを同時に実行するので、リセットする単位回路の数を減らして消費電力を低減することができる。特に、次のブロックは、走査線単位のリセットが実行されてから時間が経過しているので、第2トランジスタのリーク電流によって第1トランジスタのゲート電位がオン状態になり易い。そのようなブロックを対象としてリセットを実行するので、検出信号のSN比を向上させつつ、消費電力を削減することが可能となる。
次に、本発明に係る検出装置は、複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備え、1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間の各々が初期化期間、検出期間、およびリセット期間を含み、前記初期化期間、前記検出期間、およびリセット期間に分けて前記複数の単位回路を駆動するものであって、前記リセット期間において、前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、前記初期化期間において、前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給する電源供給手段と、前記初期化期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記検出期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記リセット期間では、当該リセット期間を含む水平走査期間の前記初期化期間において前記選択電位を供給した前記走査線と、少なくとも次の前記初期化期間で前記選択電位が供給される前記走査線を含む所定数の走査線とに前記選択電位を供給し、水平走査期間ごとに前記所定数の走査線をずらす走査線駆動手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、検出の対象となる単位回路に対応する走査線の選択に応じて、リセットの対象となるブロックを順次ずらすことができるので、ノイズを検出線に出力する可能性が高いリセットされてから時間が最も経過した単位回路を選択的にリセットする。この結果、消費電力を削減しつつ、検出信号のSN比をより一層向上させることができる。
上述した検出装置において、前記第1トランジスタは前記電源線と前記検出線との間に設けられており前記電源供給手段は、前記検出期間において前記電源線に前記第1電位を供給することが好ましい。あるいは、前記第1トランジスタは所定の電位を供給するノードと前記検出線との間に設けられており、前記電源供給手段は、前記検出期間において前記電源線に前記第2電位を供給することが好ましい。
また、上述した検出装置において、前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタは薄膜トランジスタであることが好ましい。薄膜トランジスタはリーク電流が大きいという特性があるが、この検出装置によればリーク電流を低減して検出信号のSN比を向上させることができる。さらに、前記検出素子は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換素子であることが好ましい。この場合には、画像を読み取ることができる。光電変換素子の典型例はフォトダイオードである。
次ぎに、本発明に係る電子機器は、上述した検出装置を備えたことを特徴とする。このような電子機器としては、スキャナー、ビデオカメラや電子スチルカメラ等の撮像装置、タッチパネル、温度測定装置などが該当する。
<1.第1実施形態>
図1に本発明の第1実施形態に係る検出装置の構成を示す。検出装置1は、スキャナーや撮像装置などの画像読取装置に適用される。同図に示されるように、検出装置1は、画素領域A、Yドライバ100、第1Xドライバ200A、第2Xドライバ200B、制御回路300を備える。このうち画素領域Aには、X方向に延在するm本の走査線10と、各走査線10に対をなしてX方向に延在するm本の第1電源線11と、X方向に直交するY方向に延在するn本の電源線12と、各第2電源線14に対をなしてY方向に延在するn本の検出線14とが形成される。走査線10と電源線12との各交差に対応する位置には画素回路40(単位回路)が配置される。したがって、これらの画素回路40は、縦m行×横n列のマトリクス状に配列する。
Yドライバ100は、画素領域Aに配列する各画素回路40を水平走査期間ごとに行単位で選択して、走査信号Y1〜Ymを各走査線10に出力する。第1Xドライバ200Aは、n本の検出線14から供給される検出信号X1〜Xnをサンプルホールドし、サンプルホールドの結果に基づいて画像信号VIDを生成する。また、第2Xドライバ200Bは、電源線12に電源電圧RSLを供給する。電源電圧RSLは第1電源電位VDDまたは第2電源電位VSSの一方となる。さらに、第1Xドライバ200Aは、各検出線14を所定のタイミングで第2電源電位VSSにプリチャージする。後述するように第1電源線11の電位が第1電源電位VDDのとき、各画素回路40から入射光の光量に応じた大きさの検出信号X1〜Xnが出力される。なお、検出信号X1〜Xnの各々には、列方向に並ぶm個の画素回路40から出力される信号が時分割多重される。制御回路300は、クロック信号など各種の制御信号をYドライバ100、第1Xドライバ200Aおよび第2Xドライバ200Bに供給する。
図2に画素回路40の構成を示す。なお、この画素回路40はi(iは1≦i≦mの整数)行j(jは1≦j≦nの整数)列目に配置されるが、他の画素回路40も同様に構成されている。画素回路40は、フォトダイオード47を備える。フォトダイオード47は入射光の光量に応じた大きさの電流を出力するものであって、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換素子として機能する。フォトダイオード47の陽極(第1の端子)は固定電位に接続されており、その陰極は増幅トランジスタ45のゲートに接続されている。また、増幅トランジスタ45のゲートと第1電源線11との間には容量素子43が設けられている。この容量素子43にフォトダイオード47から出力される電荷が蓄積される。増幅トランジスタ45のゲートと電源線12との間にはリセットトランジスタ41が設けられている。このリセットトランジスタ41はスイッチング素子として機能し、走査信号Yiが選択電位になるとオン状態となり、非選択電位になるとオフ状態となる。リセットトランジスタ41がオン状態のとき、電源線12の電位が増幅トランジスタ45のゲートに供給される。さらに、増幅トランジスタ45のドレインは電源線12と電気的に接続される一方、そのソースは検出線14と電気的に接続される。なお、増幅トランジスタ45におけるドレインとソースの関係は、電位が高い方をドレイン、電位が低い方をソースと定義するので、バイアスによってはドレインとソースとが逆転することがある。
図3に、Yドライバ100のブロック図を示す。シフトレジスタ110は、スタートパルスSPをYクロック信号YCKに従って順次シフトして各シフト信号を生成する。各シフト信号は、1水平走査期間の初期化期間Tini(図6参照)において順次アクティブとなる。NOR回路120の一方の入力端子にシフト信号が供給され、他方の入力端子にはリセット信号RSが供給される。リセット信号RSは水平走査期間のリセット期間Trest(図6参照)において順次アクティブとなる。NOR回路120の出力信号はバッファ回路130を介して走査信号Y1〜Ymとして、各走査線10に供給される。
図4に、第1Xドライバ200Aのブロック図を示す。第1Xドライバ200Aはn本の検出線14に各々対応する処理ユニットUa1〜Uanを備える。ここでは、処理ユニットUa1について説明するが、他の処理ユニットも同様に構成されている。トランスファーゲート20、容量素子21および容量素子22は、サンプルホールド回路として機能する。トランスファーゲート20はサンプリング信号SHGがハイレベルの場合、オン状態となり、ローレベルの場合、オフ状態となる。これにより、検出信号X1が取り込まれ保持される。また、インバータ23は増幅回路として機能する。トランスファーゲート24は、インバータ23の入力を中間電位にバイアスするために用いられる。すなわち、制御信号AMGがハイレベルになるとインバータ23の入力と出力とが短絡され、入力電位が中間電位がバイアスされる。インバータ23の出力端子はスイッチングトランジスタ25を介して配線Lに接続されている。スイッチングトランジスタ25のゲートにはシフトレジスタ26の出力信号が供給される。シフトレジスタ26は、転送開始パルスDXをXクロック信号XCKに従って順次転送して出力信号を生成する。この出力信号によって各処理ユニットUa1〜Uanは排他的に検出信号を配線Lに供給し、配線Lで検出信号が合成され、バッファBを介して画像信号VIDとして出力される。なお、サンプリング信号SHG、制御信号AMG、転送開始パルスDX、およびXクロック信号XCKは、制御回路300から供給される。
図5は、第2Xドライバ200Bの構成を示すブロック図である。第2Xドライバ200Bはn列に各々対応する処理ユニットUb1〜Ubnを備える。ここでは、処理ユニットUb1について説明するが、他の処理ユニットも同様に構成されている。トランジスタ27とトランジスタ28とは制御信号SG1およびSG2によってオン・オフが制御される。ここで制御信号SG2は制御信号SG1を反転したものである。したがって、トランジスタ27とトランジスタ28とは排他的にオン状態となり、電源線12に第1電源電位VDDまたは第2電源電位VSSを供給する。また、トランジスタ29は制御信号RGがハイレベルになるとオン状態となり、検出線14に第2電源電位VSSを供給する。これにより、検出線14をプリチャージすることが可能となる。
次に、検出装置1の動作を説明する。図6は、検出装置1の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。走査信号Y1〜Ymは各水平走査期間の一部の期間で順次ハイレベルとなる。この図に示すようにi番目の水平走査期間は、リセット期間Trest、初期化期間Tini、検出期間Tdet、および読出期間Treadから構成される。
まず、リセット期間Trestにおいては、増幅トランジスタ45のゲート電位を第2電源電位VSSに設定する。図6に示すように当該期間では、走査信号Yiがハイレベルとなるので、リセットトランジスタ41がオン状態となる。このとき、制御信号SG1がローレベルとなる一方、制御信号SG2がハイレベルとなるので、トランジスタ28がオン状態となって、第2電源電位VSSが電源電圧RSLとして電源線12を介して増幅トランジスタ45のゲートに供給される。さらに、制御信号RGがハイレベルとなるので、トランジスタ29がオン状態となり検出線14に第2電源電位VSSがプリチャージされる。m=n=3の場合、図7に示すようにすべての画素回路40において増幅トランジスタ45のゲート電位が第2電源電位VSSに設定される。
次に、初期化期間Tiniでは、制御信号SG1がハイレベルとなりトランジスタ27がオン状態となり、第1電源電位VDDが電源電圧RSLとして電源線12およびリセットトランジスタ41を介して増幅トランジスタ45のゲートに供給される。図8に示されるように、初期化期間Tiniにおいて、第1電源電位VDDが供給されるのは、走査信号Y1〜Ymがハイレベルとなる行に限られる。図8に示す例では第2行である。その他の行の画素回路40においては、リセット期間Trestで書き込まれた第2電源電位VSSが容量素子43によって保持される。また、初期化期間Tiniでは、サンプリング信号SHGおよび制御信号AMGがハイレベルとなるので、トランスファーゲート20および24がオン状態となる。このとき、検出線14には第2電源電位VSSが供給されるので、容量素子21の一方の端子の電位は第2電源電位VSSとなり、他方の端子の電位は中間電位に設定される。これにより、容量素子21の電位が初期化される。
次に、検出期間Tdetにおいては、図6に示すように制御信号SG1がハイレベルとなりトランジスタ27がオン状態となり、第1電源電位VDDが電源電圧RSLとして電源線12に供給される。また、制御信号RGがローレベルとなるので、トランジスタ29はオフ状態となり、検出線14には第2電源電位VSSが供給されない。図10に示されるように、検出期間Tdetでは、選択された行(この例では、第2行)の画素回路40から検出信号X1〜X3が出力される。さらに、検出期間Tdetにおいては、初期化期間Tiniと同様に制御信号SG1がハイレベルであるから、トランジスタ27がオン状態となり、第1電源電位VDDが電源線12に供給される。ただし、検出期間Tdetでは、走査信号Yiがローレベルとなるので、リセットトランジスタ41がオフ状態となる。
図9に選択された第2行第2列の画素回路40のバイアスを示す。この図に示すように増幅トランジスタ45のゲート電位Vgは、フォトダイオード47の電圧をVpdとすれば、Vg=VDD−Vpdとなる。電圧Vpdは、フォトダイオード47への入射光の光量に応じて変化する。そして、ゲート電位に応じて定まる電流が検出信号X2として検出線14に出力される。
検出線14の電位をVsenseとすると、電位Vsenseは図11に示すように変化する。ここで、特性Q1は入射光の光量が小さく暗い場合を示し、特性Q2は入射光の光量が大きく明るい場合を示す。すなわち、暗い場合には、フォトダイオード47の電圧Vpdが小さいので、ゲート電位Vgが高い。このため、大きな電流が増幅トランジスタ45のソースから流れ出し、検出線14の電位Vsenseが急速に上昇する。一方、明るい場合にはフォトダイオード47の電圧Vpdが大きいのでゲート電位Vgが高い。このため、増幅トランジスタ45のソースから流れ出す電流が小さいので、検出線14の電位Vsenseは緩やかに上昇する。そして、Vsense=Vg−Vthとなると、増幅トランジスタ45がオフ状態となる。このように入射光の光量に応じて検出線14に流れ出る電荷量が相違するので、これを上述した処理ユニットUa2において電圧として検出する。
上述したように本実施形態では、全ての水平走査期間のリセット期間Trestにおいて走査信号Y1〜Yiを選択電位としたので、水平走査期間ごとに増幅トランジスタ45のゲート電位を第1電源電位VDDに設定することができる。すなわち、電源電圧RSLが初期化期間Tiniにおいて第2電源電位VSSに遷移して、リーク電流が増幅トランジスタ45のゲートに流れ込んだとしても、ゲート電位は水平走査期間の周期でリセットされる。したがって、ゲート電位が上昇して選択されない増幅トランジスタ45がオン状態に近づくことがないので、検出信号を出力しない画素回路40からのリーク電流を確実に低減することが可能となり、検出信号のSN比を向上させることができる。
次に、読出期間Treadについて説明する。図6に示すように読出期間Treadにおいては、サンプリング信号SHGおよび制御信号AMGがローレベルとなるので、図12に示すようにトランスファーゲート20および24がオフ状態となる。検出期間Tdetにおいて容量素子21および22には入射光に応じた電荷が流れ込むので、インバータ23の入力電位は、流れ込む電荷量に応じて上昇する。読出期間Treadにおいて、インバータ23は電荷の変化を増幅して電圧として取り出すことができる。
また、読出期間Treadにおいては、リセット期間Trestと同様に制御信号SG2がハイレベルであるから、トランジスタ28がオン状態となり、第2電源電位VSSが電源線12に供給される。ただし、検出期間Tdetでは、走査信号Yiがローレベルとなるので、リセットトランジスタ41がオフ状態となる。このため、電源線12の電位は不問であり、第1電源電位VDDであってもよいし、あるいは第2電源電位VSSであってもよい。
なお、上述した実施形態においては、検出線14に流れ出す電荷を容量素子21および22で積分し、その結果によって光量を読み取ったが、増幅トランジスタ45のオン抵抗の相違によって光量を読み取るようにしてもよい。
また、図13に示すように増幅トランジスタ45の電源を供給する配線と電源線12とを分離してもよい。この場合、図14に示すように検出期間Tdetにおいて電源電圧RSLを第2電源電位VSSとすることができるので、リセットトランジスタ41のリーク電流を低減することができる。この結果、増幅トランジスタ45のゲート電位の上昇を小さくなるから、選択されていない画素回路40からリーク電流が検出線14に流れ出ることを防止できる。
<2.第2実施形態>
上述した第1実施形態では、水平走査期間ごとに全ての走査線10に選択電位を供給し、電源線12を介して供給される第1電源電位VDDを増幅トランジスタ45のゲートに供給して、リーク電流によるゲート電位の上昇を抑圧していた。これに対して第2実施形態の検出装置1は、走査線10を順次選択し、選択された画素回路40では検出信号を出力した後、増幅トランジスタ45のゲートに第1電源電位VDDを供給してリセットすると共に、検出領域を走査線10に沿って複数のブロックに分割し、分割されたブロック単位でリセットを実行する。この例では、検出領域を4つに分割したブロックB1〜B4を想定する(図17参照)。
本実施形態の検出装置1は、Yドライバ100の替わりにYドライバ100Aを用いる点を除いて、図1に示す第1実施形態の検出装置1と同様に構成されている。図15にYドライバ100Aの構成を示す。この図に示すようにYドライバ100Aは、スタートパルスSPをYクロック信号YCKに従って順次シフトして各シフト信号を生成するシフトレジスタ110と、駆動ユニットUa〜Udを備える。各駆動ユニットUa〜Udは、ブロックB1〜B4に対応している。第1実施形態ではリセット期間Trestを規定するリセット信号RSを全てのNOR回路120に供給することによって、全ての画素回路40を水平走査期間ごとにリセットした。
これに対して、第2実施形態では、4つのリセット信号RSa〜RSdを用いる。これらのリセット信号RSa〜RSdは、図16に示すように1フレームを4つに分割した第1乃至第4期間T1〜T4で各々アクティブとなる。図17を参照してブロック単位のリセットについて説明する。ブロック単位のリセットは、検出する行が踏まれるブロックの次のブロックである。即ち、検出する行がブロックB1に含まれる場合、リセットするブロックはブロックB2であり、検出する行がブロックB2に含まれる場合、リセットするブロックはブロックB3であり、検出する行がブロックB3に含まれる場合、リセットするブロックはブロックB4であり、検出する行がブロックB4に含まれる場合、リセットするブロックはブロックB1である。
例えば、図17(A)に示すように検出の対象となる行がブロックB2に含まれる場合、ブロックB3がリセットされるブロックとなる。そして、図17(B)に示すように検出の対象となる行をシフトしても当該行が従前のブロックB2に属する場合には、リセットされるブロックは変化しない。この後、検出の対象となる行がブロックB3に含まれるようになると、リセットされるブロックがブロックB3からブロックB4へ移行する。
図18に電源電圧RSLと走査信号YiおよびYi+1の関係を示す。この図に示すように、リセット期間Trestでは、初期化期間Tiniで選択電位を供給した走査線10に選択電位を供給する。このとき、初期化期間Tiniで選択電位を供給した走査線10が属するブロック(例えば、B2)の次のブロック(例えば、B3)に属するすべての走査線10に選択電位を供給する。従って、検出の対象となる行の次のブロックに属する走査信号をYjとしたとき、走査信号Yjは図18に示すものとなる。
このようにブロック単位のリセットを実行すると、水平走査期間ごとに全ての画素回路40に対してリセットを実行する第1実施形態と比較して、消費電力を削減することができる。また、増幅トランジスタ45のゲート電位の上昇によって検出線14に流れ込むリーク電流が大きくなるので、リセットされてからの経過時間が長い画素回路40ほど、リーク電流が大きくなる。本実施形態において、検出の対象となるブロックの次のブロックに対してリセットを実行したのは、次のブロックがリセットされてからの時間が最も経過しているからである。検出信号のSN比の向上と消費電力の低減はトレードオフの関係にあるが、本実施形態のように次のブロックをリセットの対象とすることにより、消費電力を削減しつつ、SN比を向上させることができる。
なお、図19(A)に示すように2つのブロックを同時にリセットしてもよく、あるいは、図19(B)に示すように検出の対象となる行が属するブロック以外のブロック全てをリセットの対象としてもよい。
<3.第3実施形態>
上述した第2実施形態では、Yドライバ100Aを用いて、走査線単位のリセットとブロック単位でリセットを同時に実行した。この場合、リセットの対象となるブロックは固定であった。これに対して第3実施形態の検出装置1は、選択される走査線10に応じてリセットの対象となるブロックを順次ずらしていく点で相違する。
図20に第3実施形態で用いるYドライバ100Bのブロック図を示し、図21にそのタイミングチャートを示す。この例のスタートパルスSPは、ブロックの範囲に相当する幅を有しており、この例では5水平走査期間となっている。すなわち、ブロックの大きさは5本の走査線10の範囲となる。シフトレジスタ110はスタートパルスSPをXクロック信号XCKに従って順次シフトし、シフト信号S2、S3を生成する。スタートパルスSPに対してシフト信号S2はハイレベルの期間が1水平走査期間1Hだけずれたものであり、シフト信号S3はシフト信号S2に対してハイレベルの期間が1水平走査期間だけずれたものである。
NOR回路112には、スタートパルスSP(前段のシフト信号)と当該段のシフト信号S2をインバータ111で反転した信号が供給される。このため、NOR回路112の出力信号S6は、シフト信号S2がハイレベルとなる最後の1水平走査期間でハイレベルとなる。NAND回路113は、各水平走査期間の初期化期間Tiniでハイレベルとなる初期化信号INITと信号S6との反転論理積を演算し、出力信号S7を生成する。出力信号S7は、選択期間Tsの最後の水平走査期間における初期化期間Tiniを特定する信号である。
次に、NOR回路114は、スタートパルスSPおよびシフト信号S2の反転論理和を演算し出力信号S4を生成する。NOR回路115は出力信号S4と反転リセット信号/RSとの反転論理和を演算し出力信号S5を生成する。反転リセット信号/RSは各水平走査期間のリセット期間Trestでローレベルとなる。出力信号S5は、期間Taに含まれるリセット期間Trestを指定する信号である。NAND回路117は、出力信号S5をインバータ116で反転した信号と出力信号S7との反転論理積を演算して走査信号Y1を生成する。走査信号Y1は6水平走査期間に亘ってリセット期間Trestでアクティブとなり、最後の水平走査期間の初期化期間Tiniでアクティブとなる。これに対して、走査信号Y2は、走査信号Y1を1水平走査期間だけずらしたものとなる。
ここで、走査信号Y1が供給される第1番目の走査線10に着目すると、初期化期間Tiniに選択電位が供給される水平走査期間Txにおいて、そのリセット期間Trestで当該走査線10に選択電位が供給され、第1行の画素回路40がリセットされる。さらに、水平走査期間Txのリセット期間Trestでは、走査信号Y2〜Y6が選択電位となるので、第2行乃至第6行の画素回路40も同時にリセットされる。すなわち、少なくとも次の初期化期間Tiniで選択電位が供給される走査線10(第2行)を含む所定数の走査線10に選択電位が供給される。これにより、検出の対象となる画素回路40に対応する走査線10の選択に応じて、リセットの対象となるブロックを順次ずらすことができる。
上述したように検出信号のSN比の向上と消費電力の低減はトレードオフの関係にある。消費電力を削減するためには、リセットの対象となる画素回路40を減らす必要がある。このため、ノイズを検出線14に出力する可能性が高いリセットされてから時間が最も経過した画素回路40を選択的にリセットするのが効率がよい。そのような画素回路40は、検出の対象となっている行の次に選択される行の画素回路40である。本実施形態では、次に選択される行を含む所定数の行の画素回路40をリセットするようにしたので、消費電力を削減しつつ、検出信号のSN比をより一層向上させることができる。
<4.変形例>
上述した各実施形態においては、検出素子としてフォトダイオード47を用いて検出装置1を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、外的要因(光、温度、圧力変化)に応じて増幅トランジスタ45のゲート電位を変化させることができるのであれば、どのような検出素子を用いてもよい。例えば、PINダイオードを熱センサとして使えば温度を検出する検出装置を構成できる。また、フォトダイオードの代わりに圧電素子を使えば圧力を検出する検出装置を構成できる。
さらに、検出素子としてのフォトダイオード45は、ライン状に配置してもよい。また、検出装置1をタッチパネル(液晶、OLED、無機LED、EPD)として用いてもよい。
くわえて、上述した第2実施形態および第3実施形態でも図13に示す画素回路を採用してもよい。この場合には、図18および図21に示す検出期間Tdetにおいて、第2Xドライバ200Bは、第2電源電位VSSを電源電圧RSLとして電源線12に供給すればよい。
本発明の実施形態に係る検出装置の構成を示すブロック図である。 画素回路の構成を示す回路図である。 Yドライバの構成を示すブロック図である。 第1Xドライバの構成を示すブロック図である。 第2Xドライバの構成を示すブロック図である。 検出装置の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。 リセット期間における信号の流れを示す説明図である。 初期化期間における信号の流れを示す説明図である。 検出期間における信号の流れを示す説明図である。 画素回路のバイアスを示す説明図である。 検出線の電位の時間変化を示すグラフである。 読出期間における信号の流れを示す説明図である。 他の画素回路の例を示す回路図である。 他の画素回路の動作を示すタイミングチャート。 第2実施形態に係るYドライバ100Aの構成を示すブロック図である。 リセット信号のタイミングチャートである。 検出の対象となる走査線とリセットの対象となるブロックの関係を説明するための説明図である。 検出装置の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。 変形例に係る検出の対象となる走査線とリセットの対象となるブロックの関係を説明するための説明図である。 第3実施形態に係るYドライバ100Bの構成を示すブロック図である。 検出装置の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。 従来の画素回路の構成を示す回路図である。 薄膜トランジスタの特性を示す説明図である。
符号の説明
1……検出装置、12……電源線、14……検出線、40……画素回路、41……リセットトランジスタ(第2トランジスタ)、43……容量素子、45……増幅トランジスタ(第1トランジスタ)、100,100A,100B……Yドライバ、200A……第1Xドライバ、200B……第2Xドライバ、Trest……リセット期間、Tini……初期化期間、Tdet……検出期間、Tread……読出期間。

Claims (13)

  1. 複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、前記複数の単位回路の各々は、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備えた検出装置の駆動方法であって、
    1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間の各々はリセット期間、初期化期間、および検出期間を含み、
    前記リセット期間では、
    前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、
    前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線の全てに供給し、
    前記初期化期間では、
    前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給し、
    前記複数の水平走査期間の各々において前記選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、
    前記検出期間では、
    前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給する、
    ことを特徴とする検出装置の駆動方法。
  2. 複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、前記複数の単位回路の各々は、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備えた検出装置の駆動方法であって、
    1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間が初期化期間、検出期間、およびリセット期間を含み、
    前記初期化期間では、
    前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給し、
    前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、
    前記検出期間では、
    前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、
    前記リセット期間では、
    前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、
    前記複数の水平走査期間の各々において前記初期化期間で前記選択電位を供給した前記走査線に前記選択電位を供給するとともに、前記複数の走査線を複数のブロックに分割した場合に、前記初期化期間で前記選択電位を供給した前記走査線が属するブロックの次のブロックに属するすべての走査線に前記選択電位を供給する、
    ことを特徴とする検出装置の駆動方法。
  3. 複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、前記複数の単位回路の各々は、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備えた検出装置の駆動方法であって、
    1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間が初期化期間、検出期間、およびリセット期間を含み、
    前記初期化期間では、
    前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給し、
    前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、
    前記検出期間では、
    前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、
    前記リセット期間では、
    前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、
    当該リセット期間を含む水平走査期間の前記初期化期間において前記選択電位を供給した前記走査線と、少なくとも次の前記初期化期間で前記選択電位が供給される前記走査線を含む所定数の走査線とに前記選択電位を供給し、水平走査期間ごとに前記所定数の走査線をずらす、
    ことを特徴とする検出装置の駆動方法。
  4. 前記第1トランジスタは前記電源線と前記検出線との間に設けられており、
    前記検出期間において前記電源線に前記第1電位を供給する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の検出装置の駆動方法。
  5. 前記第1トランジスタは所定の電位を供給するノードと前記検出線との間に設けられており、
    前記検出期間において前記電源線に前記第2電位を供給する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の検出装置の駆動方法。
  6. 複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備え、1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間の各々がリセット期間、初期化期間、および検出期間を含み、前記リセット期間、前記初期化期間、および前記検出期間に分けて前記複数の単位回路を駆動する検出装置であって、
    前記リセット期間において、前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、前記初期化期間において、前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給する電源供給手段と、
    前記リセット期間では、前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線の全てに供給し、前記初期化期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記検出期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給する走査線駆動手段とを、
    備えることを特徴とする検出装置。
  7. 複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備え、1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間の各々が初期化期間、検出期間、およびリセット期間を含み、前記初期化期間、前記検出期間、およびリセット期間に分けて前記複数の単位回路を駆動する検出装置であって、
    前記リセット期間において、前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、前記初期化期間において、前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給する電源供給手段と、
    前記初期化期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記検出期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記リセット期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記初期化期間で前記選択電位を供給した前記走査線に前記選択電位を供給するとともに、前記複数の走査線を複数のブロックに分割した場合に、前記初期化期間で前記選択電位を供給した前記走査線が属するブロックの次のブロックに属するすべての走査線に前記選択電位を供給する走査線駆動手段とを、
    備えたことを特徴とする検出装置。
  8. 複数の走査線と、複数の検出線と、前記走査線と前記検出線との交差に対応して設けられた複数の単位回路を備え、ゲートの電位に応じた検出信号を前記検出線に供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと接続され、外的要因に応じて前記第1トランジスタのゲート電位を変化させる検出素子と、前記第1トランジスタのゲートと電源線との間に設けられ、ゲートが前記走査線に接続された第2トランジスタとを備え、1フレームが複数の水平走査期間からなり、前記複数の水平走査期間の各々が初期化期間、検出期間、およびリセット期間を含み、前記初期化期間、前記検出期間、およびリセット期間に分けて前記複数の単位回路を駆動する検出装置であって、
    前記リセット期間において、前記第1トランジスタをオフ状態とする第2電位を前記電源線に供給し、前記初期化期間において、前記第1トランジスタをオン状態とする第1電位を前記電源線に供給する電源供給手段と、
    前記初期化期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオン状態とする選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記検出期間では、前記複数の水平走査期間の各々において前記第2トランジスタをオフ状態とする非選択電位を前記複数の走査線に順次供給し、前記リセット期間では、当該リセット期間を含む水平走査期間の前記初期化期間において前記選択電位を供給した前記走査線と、少なくとも次の前記初期化期間で前記選択電位が供給される前記走査線を含む所定数の走査線とに前記選択電位を供給し、水平走査期間ごとに前記所定数の走査線をずらす走査線駆動手段とを、
    備えたことを特徴とする検出装置。
  9. 前記第1トランジスタは前記電源線と前記検出線との間に設けられており、
    前記電源供給手段は、前記検出期間において前記電源線に前記第1電位を供給する、
    ことを特徴とする請求項6乃至8のうちいずれか1項に記載の検出装置。
  10. 前記第1トランジスタは所定の電位を供給するノードと前記検出線との間に設けられており、
    前記電源供給手段は、前記検出期間において前記電源線に前記第2電位を供給する、
    ことを特徴とする請求項6乃至8のうちいずれか1項に記載の検出装置。
  11. 前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタは薄膜トランジスタであることを特徴とする請求項6乃至10のうちいずれか1項に記載の検出装置。
  12. 前記検出素子は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電変換素子であることを特徴とする請求項6乃至11のうちいずれか1項に記載の検出装置。
  13. 請求項6乃至12のうちいずれか1項に記載の検出装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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