JP2014063220A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの利便性を向上させる情報処理装置等を提供する。
【解決手段】指定された位置に加わった圧力値(1a)を計測する圧力計測部(21)と、計測された圧力値(1a)が圧力しきい値を超過したか否かを判定する計測値判定部(31)と、超過しないと判定される場合、当該指定された位置を入力された情報として受け付ける情報入力部(10)とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザにより指定された位置を検知可能な入力面を備え、当該指定された位置に基づいて情報の入力が可能な情報処理装置等に関するものである。
タッチパネルなどの入力面を備えた表示画面を有する電子機器が広く普及するなか、ユーザが当該電子機器に手書き入力を行う機会が増えている。例えば、タブレット型端末をはじめとする情報端末や一部の家庭用ゲーム機においては、ユーザが指やスタイラスなどの指示具(以下、単に「指示具」と称する)で手書き操作を行うことにより、文字や図形などを入力する形態が一般的である。
したがって、上記電子機器における手書き入力の利便性を向上させる技術が、広く開発されている。例えば、下記の特許文献1には、2つのタッチ領域が検出された場合、両タッチ領域の面積を比較し、小面積のタッチ領域を有効とし、大面積のタッチ領域を無効とするタッチパネル装置が開示されている。
また、下記の特許文献2には、所望の操作キーの操作のみを無効にし、その無効操作を簡易に行うことができる表示機能付き端末装置が開示されている。さらに、下記の特許文献3には、表面と接触する様々な手の部分を識別する方法が開示されている。
特開2006−039686号公報(2006年02月09日公開) 特開2009−181244号公報(2009年08月13日公開) 特開2012−099161号公報(2012年05月24日公開)
上記電子機器が普及するに伴い、上記入力面を備えた表示画面の筐体に占める割合が増加している。当該電子機器に多くの情報を表示する要請が大きいからである。したがって、タブレット型端末などの比較的筐体の大きい電子機器をユーザが安定して把持するためには、上記入力面に指を押しつけて筐体を支える必要がある。
しかし、入力面に指を接触させると、上記電子機器は当該入力面を介して入力操作が行われたと認識する。したがって、入力面で検知した情報が、ユーザが当該電子機器を把持するために接触させた指によるものであるか、ユーザが当該電子機器を操作するために接触させた指示具によるものであるかを、適切に識別できることが好ましい。
上記の特許文献1に記載のタッチパネル装置は、一方のタッチ領域の面積が他方のタッチ領域の面積よりも大きい場合、前者のタッチ領域による入力を棄却する。すなわち、従来の上記タッチパネル装置は、相対的なタッチ領域の大小にしたがって入力面で検知した情報を識別するが、これだけでは上記2種類の情報を適切に識別できない。
例えば、ユーザが親指を入力面に接触させた左手で電子機器を把持し、右手の人差し指を当該入力面に接触させて当該電子機器を操作する場合、2つの接触領域の面積に差はないからである。同様に、特許文献2・3に記載された従来技術も、上記例のような問題を解決できない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力面で検知した情報を識別し、ユーザが安定して筐体を把持できるようにすることによって、ユーザの利便性を向上させる情報処理装置等を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、ユーザにより指定された位置を検知可能な入力面を備え、当該指定された位置に基づいて情報の入力が可能な情報処理装置であって、前記指定された位置に加わった圧力を計測する第1の計測手段と、前記第1の計測手段によって計測された圧力が第1のしきい値を超過したか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段によって超過しないと判定される場合、当該指定された位置を入力された情報として受け付ける入力手段とを備えている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置の制御方法は、ユーザにより指定された位置を検知可能な入力面を備え、当該指定された位置に基づいて情報の入力が可能な情報処理装置の制御方法であって、当該指定された位置に加わった圧力を計測する第1の計測ステップと、前記第1の計測ステップにおいて計測された圧力が第1のしきい値を超過したか否かを判定する第1の判定ステップと、前記第1の判定ステップにおいて超過しないと判定される場合、当該指定された位置を入力された情報として受け付ける入力ステップとを含んでいる。
本発明の情報処理装置および当該装置の制御方法の一態様によれば、当該装置等は、入力面で検知した情報が、ユーザが当該情報処理装置を把持するために接触させた指によるものであるか、ユーザが当該情報処理装置を操作するために接触させた指示具によるものであるかを適切に識別し、前者によって入力された情報のみを棄却できる。これにより、ユーザは誤入力のおそれを意識することなく、入力面を把持できる。
したがって、本発明の情報処理装置および当該装置の制御方法は、ユーザに安定して筐体を把持させることができるため、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係るタブレット型端末の要部構成を示すブロック図である。 (a)は、上記タブレット型端末の外観例を表した模式図であり、(b)は、ユーザによる当該タブレット型端末の操作例を表した模式図である。 上記タブレット型端末が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図1〜図3に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
以下では、ユーザはタブレット型端末100(図1参照)を左手で把持し、右手に把持したスタイラス4を入力面41に接触させる場合を想定して説明する(図2の(b)参照)。しかし、ユーザがタブレット型端末100またはスタイラス4を把持する手は、右手であっても左手であってもよい。
また、ユーザはタブレット型端末100を操作するために、スタイラスなどの指示具ではなく指を用いることもできる。すなわち、以下の記載において、「スタイラス」および「指示具」には、「ユーザの指」が含まれる。ただし、記載の簡潔性を担保するため、単に「スタイラス」または「指示具」とのみ記載する。
さらに、「ユーザが入力面にスタイラスを接触させる」として説明する。しかし、入力面41が、例えばスタイラスの近接を検知可能なタッチパネルである場合、タブレット型端末100は、入力面41に対するスタイラスの近接を検出することによっても、接触の場合と同様に動作可能である。
〔タブレット型端末100の概要〕
図1に基づいて、タブレット型端末100の概要を説明する。図1は、タブレット型端末100の要部構成を示すブロック図である。タブレット型端末(情報処理装置)100は、ユーザにより指定された位置(以下では「接触位置」ともいう)を検知可能な入力面41を備え、当該指定された位置に基づいて情報の入力が可能な情報処理装置である。
ユーザがタブレット型端末100を利用する場合、親指を入力面41に接触させた左手で当該タブレット型端末を把持し、右手に把持したスタイラス(入力面における位置を指定するための指示具)4を当該入力面に接触させて当該タブレット型端末を操作することが多い(図2の(b)参照)。
しかし前述したように、入力面で検知した情報が、ユーザが電子機器を把持するために接触させた指によるものであるか、ユーザが当該電子機器を操作するために接触させた指示具によるものであるかを、従来の技術は適切に識別できない。(1)取得する情報に上記2種類を識別可能な情報が十分に含まれていない、(2)取得した情報を有効に活用できていない、という2つの問題が未解決だったからである。
タブレット型端末100は、接触位置における圧力、面積、静電容量、および温度のうち少なくとも1つを計測し、計測値としきい値とを比較することによって、上記2種類(把持または操作)を識別する。
そして、例えば計測値がしきい値を超過したと判定される場合、タブレット型端末100は、当該指定された位置を入力された情報として受け付けない。これにより、ユーザは誤入力のおそれを意識することなく、入力面41を把持できる。
したがって、タブレット型端末100は、ユーザに安定して筐体を把持させることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
〔タブレット型端末100の構成〕
図1に基づいて、タブレット型端末100の構成を説明する。なお、記載の簡潔性を担保する観点から、本実施の形態に直接関係のない部分は、構成の説明およびブロック図から省略した(例えば、図2は表示面72および電源スイッチ43を示すが、図1はこれらを省略した)。ただし、実施の実情に則して、タブレット型端末100は当該省略した構成を含んでもよい。
図1に示すように、タブレット型端末100は、入力面41、計測部20(圧力計測部21、面積計測部22、静電容量計測部23、温度計測部24)、判定部30(計測値判定部31、指示具判定部32)、情報取得部50(加速度取得部51、位置取得部52、向き取得部53)、格納部61、接続コネクタ62、情報入力部10を含む。
入力面41は、当該入力面に接触したスタイラス4の当該入力面上における位置の情報を含む入力信号7bを計測部20(圧力計測部21、面積計測部22、静電容量計測部23、温度計測部24)に出力する。
なお、入力面41は、ユーザ操作7aによる圧力値1a、面積値1b、静電容量値1c、および温度値1dを含む入力信号7bを出力可能な機器でありさえすれば、ハードウェアの種類はタッチパネルに限定されない。
計測部20は、ユーザによって指定された位置の圧力、面積、静電容量、温度を計測可能な各種センサ(例えば、圧力センサ、温度センサなど。なお、入力面41が静電容量方式を採用したタッチパネルの場合、接触位置の面積および静電容量は、特別なセンサを搭載しなくとも従来の技術により計測可能である)を備えた機器であり、入力面41と一体として入力インターフェースを構成してよい。計測部20は、圧力計測部21、面積計測部22、静電容量計測部23、および温度計測部24を含む。
圧力計測部(第1の計測手段)21は、指定された位置に加わった圧力を計測する。具体的には、入力面41から入力信号7bが入力されると、圧力計測部21は、当該入力面における位置に加わる圧力値1aを取得し、当該圧力値を計測値判定部31に出力する。なお、複数の把持点で圧力が計測された場合、圧力計測部21は、当該複数の把持点における圧力の和を圧力値1aとする。
面積計測部(第2の計測手段)22は、指定された位置の前記入力面に接触した面積を計測する。具体的には、入力面41から入力信号7bが入力されると、面積計測部22は、当該入力面の位置における面積値1bを取得し、当該面積値を計測値判定部31に出力する。
面積計測部22は、面積値1bを圧力計測部21に出力してもよい。この場合、圧力計測部21は、面積計測部22から入力された面積値1bに応じた圧力を計測できる。すなわち、入力面41に加わる圧力が強いほど、スタイラス4またはユーザの指が当該入力面に接触する面積が増加することから、圧力計測部21は、例えば面積値1bを入力とする所定の関数にしたがう計算(例えば、指数関数などの非線形な関数にしたがう計算など)を行うことによっても圧力値1aを取得できる。
静電容量計測部(第3の計測手段)23は、指定された位置における静電容量を計測する。具体的には、入力面41から入力信号7bが入力されると、静電容量計測部23は、当該入力面の位置における静電容量値1cを取得し、当該静電容量値を計測値判定部31に出力する。
温度計測部(第4の計測手段)24は、指定された位置における温度を計測する。具体的には、入力面41から入力信号7bが入力されると、温度計測部24は、当該入力面の位置における温度値1dを取得し、当該温度値を計測値判定部31に出力する。
判定部30は、各種の計測値と所定のしきい値とを比較し、当該計測値がしきい値を超過したか否かを判定するものである。判定部30は、計測値判定部31と指示具判定部32とを含む。
計測値判定部(第1の判定手段)31は、圧力計測部21によって計測された圧力値1aが圧力しきい値(第1のしきい値)を超過したか否かを判定する。具体的には、圧力計測部21から圧力値1aが入力されると、計測値判定部31は、当該圧力値と圧力しきい値とを比較することによって、当該圧力値が圧力しきい値を超過したか否かを示す判定結果3aを情報入力部10に出力する。
圧力しきい値λは、例えば以下の式で表される。
Figure 2014063220
ここで、mはタブレット型端末100の重量(kg)、gは重力加速度(m/s)、μは静止摩擦係数を表す。m=0.220、g=9.80665、μ=0.4のとき、上式によれば、圧力値1aがλ=5.3936575(N)を超える場合、計測値判定部31は、当該圧力値が圧力しきい値を超過したことを示す判定結果3aを情報入力部10に出力する。
また、計測値判定部31は、面積計測部22によって計測された面積値1bが面積しきい値(第2のしきい値)を超過したか否かを判定する。具体的には、面積計測部22から面積値1bが入力されると、計測値判定部31は、当該面積値と面積しきい値とを比較することによって、当該面積値が面積しきい値を超過したか否かを示す判定結果3aを情報入力部10に出力する。
面積しきい値λは、例えば以下の式で表される。
Figure 2014063220
ここで、Sは圧力を加えない場合の母指(すなわち、入力面41に触れていない場合の通常時の母指)の大きさ(mm)、aは圧力に依存して決まる定数を表す。指が入力面41に接触する場合、その接触面積は圧力による1次関数にしたがって、0〜Sの範囲で変化する。例えば、S=461mmの母指に5Nの圧力を加えた場合、Sのa=0.8倍の大きさとなるため、面積値1bがλ=461×0.8=3.688≒3.7(mm)を超える場合、計測値判定部31は、当該面積値が面積しきい値を超過したことを示す判定結果3aを情報入力部10に出力する。
また、S=461mmの母指に2Nの圧力を加えた場合、Sのa=0.6倍の大きさとなるため、面積値1bがλ=461×0.6=2.766≒2.8(mm)を超える場合、計測値判定部31は、当該面積値が面積しきい値を超過したことを示す判定結果3aを情報入力部10に出力する。
同様に、計測値判定部31は、静電容量計測部23によって計測された静電容量値1cが静電容量しきい値(第3のしきい値)を超過したか否かを判定する。具体的には、静電容量計測部23から静電容量値1cが入力されると、計測値判定部31は、当該静電容量値と静電容量しきい値とを比較することによって、当該静電容量値が静電容量しきい値を超過したか否かを示す判定結果3aを情報入力部10に出力する。
タブレット型端末100が、識別のための基礎情報として接触位置の静電容量を用いるのは、次の理由による。すなわち、タブレット型端末100を把持するために、ユーザが入力面41に指を接触させた場合、当該タブレット型端末を操作するために入力面41にスタイラス4を接触させる場合よりも、接触位置における静電容量が大きくなるからである。これは、タブレット型端末100を把持するために入力面41に接触させた指は、その表面に通常よりも多くの汗をまとうことによって通電性が高まることによる。
静電容量しきい値λは、例えば以下の式で表される。
Figure 2014063220
すなわち、静電容量値1cがλ=25(pF)を超える場合、計測値判定部31は、当該静電容量値が静電容量しきい値を超過したことを示す判定結果3aを情報入力部10に出力する。
同様に、計測値判定部31は、温度計測部24によって計測された温度値1dが温度しきい値(第4のしきい値)を超過したか否かを判定する。具体的には、温度計測部24から温度値1dが入力されると、計測値判定部31は、当該温度値と温度しきい値とを比較することによって、当該温度値が温度しきい値を超過したか否かを示す判定結果3aを情報入力部10に出力する。
タブレット型端末100が、識別のための基礎情報として接触位置の温度を用いるのは、次の理由による。すなわち、タブレット型端末100を把持するために、ユーザが入力面41に指を接触させた場合、ユーザが当該タブレット型端末を操作するために入力面41にスタイラス4を接触させる場合よりも、接触位置における温度が上昇するからである。これは、入力面41に対する反作用によって把持する指に加わる加重により、指の筋肉で消費されるエネルギーが大きくなり、当該エネルギーが指の表面から接触位置に伝わることによる。
温度しきい値λは、例えば以下の式で表される。
Figure 2014063220
ここで、Eは接触位置に与えられるエネルギー(W)、mは母指の重量(kg)、Cは4.184(J)となる定数、βは比熱(kcal/kg℃)を表す。例えば、m=0.2、β=0.83とし、生体のエネルギー変換効率を40%とする仮定の下で、単位時間あたり5Nの加重を加えた場合、λ=0.018(℃)となる。すなわち、温度値1dが、前回の温度値よりもλ=0.018(℃)だけ上昇している場合、計測値判定部31は、当該温度値が温度しきい値を超過したことを示す判定結果3aを情報入力部10に出力する。
計測値判定部31は、指示具判定部32によって判定された結果に応じて、しきい値(圧力しきい値、面積しきい値、静電容量しきい値、温度しきい値)を変更して判定する。ユーザがタブレット型端末100を操作するために、入力面41にスタイラス4を接触させる場合と指を接触させる場合とでは、各計測値が異なるからである。
例えば、スタイラス4が格納されていないことを示す判定結果3bが指示具判定部32から入力された場合、計測値判定部31は面積しきい値λを10(mm)に変更する。同様に、計測値判定部31は静電容量しきい値λを0.5(pF)に変更する。これにより、タブレット型端末100は、入力面41で検知した2種類の情報をより適切に識別することができるため、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、計測値判定部31は面積値1bによって表される接触位置の面積が、スタイラス4のサイズか否かを判定する。
指示具判定部(第2の判定手段)32は、スタイラス4が所定の格納部61に格納されているか否かを検出することによって、指定された位置がスタイラス4によって指定されたか否かを判定する。具体的には、格納部61から格納情報7cが入力されると、指示具判定部32は、格納部61にスタイラス4が格納されているか否かを示す判定結果3bを計測値判定部31に出力する。
情報取得部50は、タブレット型端末100の加速度、位置、向きを計測可能な各種センサ(例えば、加速度センサ、GPSセンサ、ジャイロセンサ)を備えた機器である。情報取得部50は、加速度取得部51、位置取得部52、および向き取得部53を含む。
加速度取得部(第1の取得手段)51は、タブレット型端末100の加速度情報(加速度)2aを取得し、当該加速度情報2aを情報入力部10に出力する。
位置取得部(第2の取得手段)52は、タブレット型端末100の位置情報(位置)2bを取得し、当該位置情報を情報入力部10に出力する。
向き取得部(第3の取得手段)53は、タブレット型端末100の向き情報(地面に対する向き)2cを取得し、当該向き情報を情報入力部10に出力する。
格納部61は、ユーザがスタイラス4を格納するためのポケットである。図1は、格納部61がタブレット型端末100の外部に付加された形態で当該格納部を示しているが、格納部61は、例えばタブレット型端末100の筐体に開けられた穴のように、タブレット型端末100の内部に備えられたものであってもよい。
接続コネクタ62は、タブレット型端末100を外部の機器に接続するためのインターフェースである。インターフェースの規格は特に限定されない。例えば、タブレット型端末100がUSB充電コネクタ(接続コネクタ62の例)を介して、情報充電台に接続されている場合などが想定される。
情報入力部(入力手段)10は、計測値判定部31によってしきい値を超過しないことを示す判定結果3aが入力された場合、入力面41が検知した接触位置を入力された情報として受け付ける(超過したことを示す判定結果3aが入力された場合、入力面41が検知した接触位置を入力された情報として受け付けない)。
ただし、(1)加速度取得部51から入力された加速度情報2aが所定の範囲におさまっている場合、(2)位置取得部52から入力された位置情報2bが変化していない場合、(3)向き取得部53から入力された向き情報2cが所定の範囲におさまっている場合、(4)接続コネクタ62から入力された接続情報7dによって、タブレット型端末100に外部の機器が接続されていると判定できる場合、情報入力部10は、入力面41が検知した接触位置を入力された情報として受け付ける。上記(1)〜(4)の場合、ユーザは安定した状態でタブレット型端末100を操作していると推測できるからである。
例えば、垂直方向の加速度が±0.06(G)、または水平方向の加速度が0〜0.3(G)の範囲(所定の範囲)におさまっている場合、ユーザは安定した状態(例えば、タブレット型端末100を机の上に置いた状態)でタブレット型端末100を使用していると情報入力部10は判定し、入力面41が検知した接触位置を入力された情報として受け付ける。
同様に、向きが±30(°)の範囲(所定の範囲)におさまっている場合、情報入力部10は、入力面41が検知した接触位置を入力された情報として受け付ける。
〔タブレット型端末100の外観および操作例〕
図2に基づいて、タブレット型端末100の外観および操作の一例を説明する。図2の(a)は、タブレット型端末100の外観例を表した模式図であり、図2の(b)は、ユーザによるタブレット型端末100の操作例を表した模式図である。
図2の(a)に示すように、タブレット型端末100は、入力面41、表示面72、および電源スイッチ43を備える。
例えば、入力面41をタッチパネルで、表示面72を液晶ディスプレイで実現する場合、図2の(a)に示すように、両者は一体として構成されてよい。これにより、入力面41に対するスタイラス4の接触位置と、表示面72が当該接触に応じて表示する図形等の表示位置とが一致するため、ユーザは自然な入力感覚を得ることができる。
図2の(b)に示すように、ユーザはスタイラス4を用いて入力面41をタッチし、タブレット型端末100に当該入力面における位置を指定することにより(入力面上の座標を与えることにより)、アイコンを選択するなどの指示情報をタブレット型端末100に与えることができる。
上記のように、タブレット型端末100は携帯型の情報端末である。ここで、タブレット型端末100と同等の機能は、携帯電話、スマートフォン、パーソナルコンピュータなどでも実現できることに注意する。すなわち、所定の動作に必要な情報を取得可能な電子機器でありさえすれば、端末はタブレット型端末でなくともよい。
〔タブレット型端末100が実行する処理〕
図3に基づいて、タブレット型端末100が実行する処理の流れを説明する。図3は、タブレット型端末100が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、カッコ書きの「〜ステップ」は制御方法の各ステップを表す。
入力面41が接触位置を検知すると(ステップ1においてYES、以下では「ステップ1」を「S1」などのように略記する)、指示具判定部32は、格納部61にスタイラス4が格納されているか否かを判定する(S2)。
格納されていると判定される場合(S2においてYES)、面積計測部22はタッチ領域(接触位置)の面積を計測し(S3)、計測値判定部31は当該面積がスタイラス4のサイズか否かを判定する(S4)。
一方、格納されていないと判定される場合(S2においてNO)、圧力計測部21はタッチ位置の圧力を計測し(S5、計測ステップ)、計測値判定部31は当該圧力が圧力しきい値を超過しているか否かを判定する(S6、第1の判定ステップ)。
当該面積はスタイラス4のサイズであると判定される場合(S4においてYES)、または圧力しきい値を超過していないと判定される場合(S6においてNO)、静電容量計測部23はタッチ位置の静電容量を計測し(S7)。計測値判定部31は当該静電容量が静電容量しきい値を超過しているか否かを判定する(S8)。
超過していないと判定される場合(S8においてNO)、温度計測部24はタッチ位置の温度を計測し(S9)、計測値判定部31は、当該温度が、前回の温度よりも温度しきい値を超えて上昇しているか否かを判定する(S10)。
上昇していないと判定される場合(S10においてNO)、情報入力部10は、入力信号7bによって表される情報を入力として受け付ける(S11、入力ステップ)。
〔タブレット型端末100が奏する効果〕
タブレット型端末100は、入力面41で検知した情報が、ユーザが当該タブレット型端末を把持するために接触させた指によるものであるか、ユーザが当該タブレット型端末を操作するために接触させたスタイラス4によるものであるかを適切に識別し、前者によって入力された情報のみを棄却できる。
したがって、タブレット型端末100は、ユーザに安定して筐体を把持させることができるため、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を奏する。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る情報処理装置(タブレット型端末100)は、
(1)ユーザにより指定された位置を検知可能な入力面を備え、当該指定された位置に基づいて情報の入力が可能な情報処理装置であって、
(2)前記指定された位置に加わった圧力を計測する第1の計測手段と、
(3)前記第1の計測手段によって計測された圧力が第1のしきい値を超過したか否かを判定する第1の判定手段と、
(4)前記第1の判定手段によって超過しないと判定される場合、当該指定された位置を入力された情報として受け付ける入力手段とを備えている。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置の制御方法は、
(1)ユーザにより指定された位置を検知可能な入力面を備え、当該指定された位置に基づいて情報の入力が可能な情報処理装置の制御方法であって、
(2)当該指定された位置に加わった圧力を計測する第1の計測ステップと、
(3)前記第1の計測ステップにおいて計測された圧力が第1のしきい値を超過したか否かを判定する第1の判定ステップと、
(4)前記第1の判定ステップにおいて超過しないと判定される場合、当該指定された位置を入力された情報として受け付ける入力ステップとを含んでいる。
〔発明が解決しようとする課題〕において説明したように、入力面で検知した情報が、ユーザが電子機器を把持するために接触させた指によるものであるか、ユーザが当該電子機器を操作するために接触させた指示具(スタイラスなどの指示具やユーザの指を含む)によるものであるかを、従来の技術は適切に識別できない。(1)取得する情報に上記2種類を識別可能な情報が十分に含まれていない、(2)取得した情報を有効に活用できていない、という2つの問題が未解決だからである。
これに対し、上記構成(1)〜(4)によれば、本発明の一態様に係る情報処理装置および当該装置の制御方法は、指定された位置に加わった圧力を計測し、計測された圧力が第1のしきい値を超過したか否かを判定し、超過しないと判定される場合のみ、当該指定された位置を入力された情報として受け付ける(超過したと判定される場合は、当該指定された位置を入力された情報として受け付けない)。
すなわち、上記情報処理装置等が計測する「指定された位置に加わった圧力」には、上記2種類を識別可能な情報が十分に含まれている。また、上記情報処理装置等は、計測した圧力としきい値とを比較するという簡単な方法により、上記識別可能な情報を十分に抽出できる。そして、上記情報処理装置等は、入力面で検知した接触が「把持するために接触させた指によるもの」と識別できる場合、当該接触による入力を受け付けない。
これにより、上記情報処理装置等は、上記2種類の情報を適切に識別し、把持するために接触させた指によって入力された情報のみを棄却できるため、ユーザは誤入力のおそれを意識することなく、入力面を把持できる。
したがって、本発明の一態様に係る情報処理装置および当該装置の制御方法は、ユーザに安定して筐体を把持させることができるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、
(1)前記指定された位置の前記入力面に接触した面積を計測する第2の計測手段をさらに備え、
(2)前記第1の計測手段は、前記第2の計測手段によって計測された面積に応じた圧力を計測してもよい。
入力面に加わる圧力の強さと、スタイラスやユーザの指が当該入力面に接触する面積との間には、相関関係が認められることが多い。上記構成(1)〜(2)によれば、上記情報処理装置は、面積を入力とする所定の計算を行うことによって圧力を計測できる。
これにより、上記情報処理装置は、入力面で検知した上記2種類の情報をより適切に識別することができる。したがって、上記情報処理装置は、ユーザに一層安定して筐体を把持させることができるため、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、
(1)前記指定された位置における静電容量を計測する第3の計測手段をさらに備え、
(2)前記第1の判定手段は、前記第3の計測手段によって計測された静電容量が第3のしきい値を超過したか否かをさらに判定してもよい。
上記情報処理装置を把持するために、ユーザが入力面に指を接触させた場合、当該情報処理装置を操作するために入力面に指示具や指を接触させる場合よりも、接触位置における静電容量が大きくなる。上記情報処理装置を把持するために入力面に接触させた指は、その表面に通常よりも多くの汗をまとうことによって通電性が高まるからである。
上記構成(1)〜(2)によれば、上記情報処理装置は、指定された位置の静電容量を計測し、当該静電容量を識別の基礎情報とすることができる。
これにより、上記情報処理装置は、入力面で検知した上記2種類の情報をより適切に識別することができる。したがって、上記情報処理装置は、ユーザに一層安定して筐体を把持させることができるため、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、
(1)前記指定された位置における温度を計測する第4の計測手段をさらに備え、
(2)前記第1の判定手段は、前記第4の計測手段によって計測された温度が第4のしきい値を超過したか否かをさらに判定してもよい。
上記情報処理装置を把持するために、ユーザが入力面に指を接触させた場合、ユーザが当該情報処理装置を操作するために入力面に指示具や指を接触させる場合よりも、接触位置における温度が上昇する。入力面に対する反作用によって把持する指に加わる加重により、指の筋肉で消費されるエネルギーが大きくなり、当該エネルギーが指の表面から接触位置に伝わるからである。
上記構成(1)〜(2)によれば、上記情報処理装置は、指定された位置の温度を計測し、当該温度を識別の基礎情報とすることができる。
これにより、上記情報処理装置は、入力面で検知した上記2種類の情報をより適切に識別することができる。したがって、上記情報処理装置は、ユーザに一層安定して筐体を把持させることができるため、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、
(1)前記入力面における位置を指定するための指示具が所定の格納部に格納されているか否かを検出することによって、前記指定された位置が前記指示具によって指定されたか否かを判定する第2の判定手段をさらに備え、
(2)前記第1の判定手段は、前記第2の判定手段によって判定された結果に応じて、しきい値を変更して判定してもよい。
ユーザが上記情報処理装置を操作するために、入力面にスタイラスなどの指示具を接触させる場合と指を接触させる場合とでは、面積、温度、静電容量などの計測値が異なる。
上記構成(1)〜(2)によれば、指示具が所定の格納部に格納されている場合、上記情報処理装置はユーザが指で操作していると判定し、指示具が所定の格納部に格納されていない場合とは異なるしきい値(上記第1のしきい値、第2のしきい値、第3のしきい値、および第4のしきい値のうち少なくとも1つをさす)を使用する。
これにより、上記情報処理装置は、入力面で検知した上記2種類の情報をより適切に識別することができる。したがって、上記情報処理装置は、ユーザに一層安定して筐体を把持させることができるため、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、
(1)前記情報処理装置の加速度を取得する第1の取得手段をさらに備え、
(2)前記入力手段は、前記第1の取得手段によって取得された加速度が所定の範囲におさまっている場合、前記指定された位置を入力された情報として受け付けてもよい。
上記加速度が所定の範囲におさまる場合、ユーザは安定した状態(例えば、上記情報処理装置を机の上に置いた状態)で上記情報処理装置を使用していると考えられる。すなわち、ユーザが指を入力面に接触させて上記情報処理装置を把持している可能性は低いと推測できる。
上記構成(1)〜(2)によれば、加速度が所定の範囲におさまる場合、上記情報処理装置は入力面の接触による入力情報を棄却しない。したがって、上記情報処理装置は、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、
(1)前記情報処理装置の位置を取得する第2の取得手段をさらに備え、
(2)前記入力手段は、前記第2の取得手段によって取得された位置が変化していない場合、前記指定された位置を入力された情報として受け付けてもよい。
上記位置が変化しない場合、ユーザは安定した状態で上記情報処理装置を使用していると考えられる。すなわち、ユーザが指を入力面に接触させて上記情報処理装置を把持している可能性は低いと推測できる。
上記構成(1)〜(2)によれば、位置が変化しない場合、上記情報処理装置は入力面の接触による入力情報を棄却しない。したがって、上記情報処理装置は、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置では、
(1)前記入力手段は、前記情報処理装置が外部の機器と接続されている場合、前記指定された位置を入力された情報として受け付けてもよい。
上記情報処理装置が外部の機器と接続されている場合、ユーザは安定した状態で上記情報処理装置を使用していると考えられる。すなわち、ユーザが指を入力面に接触させて上記情報処理装置を把持している可能性は低いと推測できる。
上記構成(1)によれば、上記情報処理装置が外部の機器と接続されている場合、上記情報処理装置は入力面の接触による入力情報を棄却しない。したがって、上記情報処理装置は、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置は、
(1)前記情報処理装置の地面に対する向きを取得する第3の取得手段をさらに備え、
(2)前記入力手段は、前記第3の取得手段によって取得された向きが所定の範囲におさまっている場合、前記指定された位置を入力された情報として受け付けてもよい。
上記地面に対する向きが所定の範囲におさまる場合、ユーザは安定した状態で上記情報処理装置を使用していると考えられる。すなわち、ユーザが指を入力面に接触させて上記情報処理装置を把持している可能性は低いと推測できる。
上記構成(1)〜(2)によれば、上記地面に対する向きが所定の範囲におさまる場合、上記情報処理装置は入力面の接触による入力情報を棄却しない。したがって、上記情報処理装置は、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
なお、前記情報処理装置はコンピュータによって実現してもよい。この場合には、コンピュータを前記情報処理装置の各手段として動作させることにより、前記情報処理装置をコンピュータで実現させる制御プログラム、およびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
〔各実施の形態に含まれる構成(技術的手段)の組み合わせについて〕
上述した実施の形態に含まれる構成は、適宜組み合わせられることに注意する。すなわち、上記の実施の形態で説明したすべての構成は、当該説明に係る実施の形態のみならず、他の実施の形態においても当該構成の全部または一部を組み合わせて利用でき、それによって得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、タブレット型端末100の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、タブレット型端末100は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備える。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるタブレット型端末100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記タブレット型端末100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、タブレット型端末100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
このように、本明細書においては、手段とは必ずしも物理的手段を意味せず、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も含む。また、1つの手段の機能が2つ以上の物理的手段により実現されてもよいし、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
本発明は、タブレット型端末、携帯電話、スマートフォン、パーソナルコンピュータなど、ユーザにより指定された位置を検知可能な入力面を備え、当該指定された位置に基づいて情報の入力が可能な情報処理装置等に適用できる。
1a 圧力値(圧力)
1b 面積値(面積)
1c 静電容量値(静電容量)
1d 温度値(温度)
2a 加速度情報(加速度)
2b 位置情報(位置)
2c 向き情報(地面に対する向き)
4 スタイラス(指示具)
7a ユーザ操作(ユーザの操作)
10 情報入力部(入力手段)
21 圧力計測部(第1の計測手段)
22 面積計測部(第2の計測手段)
23 静電容量計測部(第3の計測手段)
24 温度計測部(第4の計測手段)
31 計測値判定部(第1の判定手段)
32 指示具判定部(第2の判定手段)
41 入力面(入力面)
51 加速度取得部(第1の取得手段)
52 位置取得部(第2の取得手段)
53 向き取得部(第3の取得手段)
61 格納部(所定の格納部)
100 タブレット型端末(情報処理装置)

Claims (12)

  1. ユーザにより指定された位置を検知可能な入力面を備え、当該指定された位置に基づいて情報の入力が可能な情報処理装置であって、
    前記指定された位置に加わった圧力を計測する第1の計測手段と、
    前記第1の計測手段によって計測された圧力が第1のしきい値を超過したか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段によって超過しないと判定される場合、当該指定された位置を入力された情報として受け付ける入力手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記指定された位置の前記入力面に接触した面積を計測する第2の計測手段をさらに備え、
    前記第1の計測手段は、前記第2の計測手段によって計測された面積に応じた圧力を計測することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記指定された位置における静電容量を計測する第3の計測手段をさらに備え、
    前記第1の判定手段は、前記第3の計測手段によって計測された静電容量が第3のしきい値を超過したか否かをさらに判定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記指定された位置における温度を計測する第4の計測手段をさらに備え、
    前記第1の判定手段は、前記第4の計測手段によって計測された温度が第4のしきい値を超過したか否かをさらに判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記入力面における位置を指定するための指示具が所定の格納部に格納されているか否かを検出することによって、前記指定された位置が前記指示具によって指定されたか否かを判定する第2の判定手段をさらに備え、
    前記第1の判定手段は、前記第2の判定手段によって判定された結果に応じて、しきい値を変更して判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報処理装置の加速度を取得する第1の取得手段をさらに備え、
    前記入力手段は、前記第1の取得手段によって取得された加速度が所定の範囲におさまっている場合、前記指定された位置を入力された情報として受け付けることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理装置の位置を取得する第2の取得手段をさらに備え、
    前記入力手段は、前記第2の取得手段によって取得された位置が変化していない場合、前記指定された位置を入力された情報として受け付けることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記入力手段は、前記情報処理装置が外部の機器と接続されている場合、前記指定された位置を入力された情報として受け付けることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記情報処理装置の地面に対する向きを取得する第3の取得手段をさらに備え、
    前記入力手段は、前記第3の取得手段によって取得された向きが所定の範囲におさまっている場合、前記指定された位置を入力された情報として受け付けることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. ユーザにより指定された位置を検知可能な入力面を備え、当該指定された位置に基づいて情報の入力が可能な情報処理装置の制御方法であって、
    当該指定された位置に加わった圧力を計測する第1の計測ステップと、
    前記第1の計測ステップにおいて計測された圧力が第1のしきい値を超過したか否かを判定する第1の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップにおいて超過しないと判定される場合、当該指定された位置を入力された情報として受け付ける入力ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを前記各手段として機能させるための制御プログラム。
  12. 請求項11に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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