JP4882771B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に係り、特にグローバル・ポジショニング・システム(GPS)アンテナ等に使用される平面型の小型のアンテナ装置に関する。
近年の移動体通信機器等、小型の通信機器(例えばGPS方式のカーナビゲーション装置や携帯用ナビゲーション装置、衛星波受信機等)の発達に伴い、これらの機器に用いられるアンテナ装置に関して、小型化、高性能化が要求されている。この点、アンテナ装置の中でも平面型アンテナ装置(例えば、円偏波パッチアンテナ等)は、その構造上薄く、小型であり、半導体回路との集積化が比較的容易であるとの利点を備えるため、小型の通信機器用のアンテナとして広く応用されている。
このような平面型アンテナ装置としては、例えば、セラミックス等の高誘電体で形成された基板とこの基板の表面に設けられた放射素子と、回路基板と、を備えた構成のものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。このような構成のアンテナ装置においては、高誘電体によりアンテナの静電容量を確保することができるため、共振周波数が低くなり放射導体板の小型化を図ることができる。
特開2001−339232号公報 特開2001−339233号公報 特開2001−339234号公報
しかしながら、セラミックスは重量が重く価格も高い。また、その表面に設けられる放射素子は、一般に銀の薄膜が用いられることが多いが、これも高価である。また、セラミックスの焼成設備や銀の薄膜の印刷設備等の設備が必要となるため、結局、特許文献1に記載されているような小型の平面型アンテナ装置にセラミックスを搭載して銀の薄膜を形成すると、アンテナ装置の製造コストが高くなってしまうという問題があった。
また、セラミックスは誘電率が非常に高いためアンテナ装置の小型化には寄与するが、誘電率や静電容量がばらつくため、装置の1つ1つについてパッチのパターンに切れ込みを入れてパターンの周囲長を調整しなければならない。このように誘電率や静電容量のばらつき管理が必ずしも容易でなく歩留まりが低く、結果的にアンテナ装置の製造コストをアップさせてしまうという問題もあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、小型で製造コストが低く、かつ十分な静電容量を確保することのできるアンテナ装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のアンテナ装置は、
誘電体基板と、
前記誘電体基板と所定間隔を有して配設された金属板からなるアンテナエレメントと、
前記アンテナエレメントから前記誘電体基板に向かって延びる複数の脚片と、
前記脚片および前記誘電体基板と電気的に接続されるチップコンデンサと、
前記誘電体基板と前記アンテナエレメントとの間に挿入される樹脂製のインサート部材と
を備え、
前記脚片は、前記アンテナエレメントの中心に対して点対称に配置され、
前記チップコンデンサは、
前記誘電体基板の前記アンテナエレメントに対向する側の面上に設けられており、前記誘電体基板と前記アンテナエレメントとの間に挿入される前記インサート部材中に埋没されているとともに、
前記各脚片に対応して前記アンテナエレメントの中心に対して点対称の位置に設けられており、
前記誘電体基板の前記面に直交する方向から前記誘電体基板を見た場合に、前記各チップコンデンサの長手方向が、当該チップコンデンサに対応する前記脚片と当該脚片の右隣または左隣に隣接する前記脚片とを結ぶ線の延在方向を向くようにそれぞれ配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアンテナ装置において、前記インサート部材は、前記誘電体基板と前記金属板との間にインサート成形により充填されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のアンテナ装置において、前記インサート部材は、ABS樹脂または液晶ポリマーを材料とすることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記誘電体基板上には、回路が形成された導体層と、前記導体層と絶縁された導通部とが設けられ、
前記脚片は、一端部が前記導通部と接触し、
前記チップコンデンサは、前記導通部の一端部と前記導体層との双方に接触するように設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記誘電体基板の前記導通部と前記導通層との間には絶縁部が設けられ、
前記導通部は前記絶縁部により囲まれていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、誘電体基板やアンテナエレメント、インサート部材はそれぞれ安価に形成できるため、アンテナ装置の製造コストを非常に安価に抑えることが可能となる。また、インサート部材を構成する樹脂は、それ自体がアンテナエレメントや誘電体基板等に密着するため、接着剤等で接着する必要がなくなり、その分さらに安価に装置を製造することが可能となる。
また、誘電体基板とアンテナエレメントとの間に樹脂製のインサート部材を充填したことにより、十分に大きな静電容量を確保することが可能となり、装置をより小型化することが可能となる。また、両者の間にチップコンデンサを設けたことにより、静電容量がさらに大きくなるため、装置をさらに小型化させることが可能となる。
さらに、前記効果に加え、脚片がアンテナエレメントの中心に対して点対称に配置されているので、アンテナとしての性能が安定する。また、チップコンデンサが各脚片それぞれに対応して設けられているので、チップコンデンサが対称位置に配置されることによりアンテナとしての性能が安定するという効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、インサート成形により誘電体基板とアンテナエレメントとの間に樹脂を充填させてインサート部材を形成することで、製品が効率良く製造される。しかも、誘電率や静電容量に大きな影響を与える空気の層を形成しない状態でインサート部材の樹脂がアンテナエレメント等に密着するため、製品ごとのインサート部材の静電容量のばらつきを実用上問題とならないレベルにまで低減することが可能となる。そのため、前記請求項1に記載の発明の効果がより効率良くかつ効果的に発揮される。
請求項3に記載の発明によれば、前記各発明の効果に加え、インサート部材をABS樹脂や液晶ポリマーを材料として形成することで、安価にかつ容易にインサート部材を形成することが可能となるとともに、インサート部材がインサート成形によって形成される場合にはアンテナエレメントと誘電体基板との間を良好に充填して誘電率や静電容量にばらつきがほとんどないアンテナ装置を製造することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、アンテナエレメントの脚片がチップコンデンサを介して誘電体基板の導体層と電気的に接続されているので、アンテナエレメントと誘電体基板との間の静電容量をより大きくすることができ、装置のさらなる小型化を図ることが可能となり、前記各発明の効果がより有効に発揮される。
請求項に記載の発明によれば、前記各発明の効果に加え、誘電体基板の導通部と導体層とを絶縁部によって隔てているので、導通部と導体層とが確実に絶縁される。
以下、本発明に係るアンテナ装置の実施形態について、図面を参照して説明する。ただし発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
図1は本実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。図2は図1に示すアンテナ装置の誘電体基板の上面側を表す図であり、インサート部材6は省略されている。図3は図1に示すアンテナ装置の誘電体基板の下面の一部の拡大図であり、図4は図1に示すアンテナ装置の誘電体基板の上面の一部の拡大図である。また、図5はアンテナエレメントを誘電体基板に固定した状態を表す斜視図であり、図6はインサート成形の手順を説明する模式図である。
なお、本実施形態では、誘電体基板のアンテナエレメントに対向する側の面を誘電体基板の上面、その反対側の面を誘電体基板の下面という。
図1および図2に示すように、アンテナ装置1は、上下両面に銅薄膜等の導体層21、27を有する誘電体基板2を有している。誘電体基板2は四角形状に形成されており、誘電体基板2の各角部近傍にはそれぞれ4つの透孔22が設けられている。また、誘電体基板2の中心からやや偏倚した位置には、後述する給電ピン3を挿入する挿入孔23が設けられている。
誘電体基板2の下面においては、図3に示すように、透孔22および挿入孔23の周縁には絶縁部24が設けられており、透孔22は導体層21から絶縁されている。
一方、誘電体基板2の上面においては、図2および図4に示すように、透孔22の周縁には導通部25が透孔22を囲むように設けられている。この導通部25の周縁および前記挿入孔23の周縁には、絶縁部26が導通部25および挿入孔23を囲むように設けられている。絶縁部26の周囲は全て導体層27で覆われている。
また、誘電体基板2の上面には、各導通部25の一端部に接触して集中定数素子としてのチップコンデンサ4がそれぞれ設けられている。各チップコンデンサ4は、絶縁部26を挟んで一端が導通部25に接触し、他端が導体層27に接触するように配置されている。
チップコンデンサ4は、例えば、セラミックス等の導電体を金属板等で挟んで構成される積層セラミックチップコンデンサであるが、小型軽量のコンデンサであれば適用可能であり、その構成は特に限定されない。また、チップコンデンサ4は、絶縁部26を挟んで一端が導通部25に接触し、他端が導体層27に接触する位置に配置されていればよく、その位置は図示例に限定されない。
なお、本実施形態では、導通部25やチップコンデンサ4を誘電体基板2の上面側に形成する場合について説明したが、これらを誘電体基板2の下面側に形成することも可能である。
また、誘電体基板2の下面に設けられた絶縁部24のうち、透孔22の周縁に設けられた絶縁部24の長手方向の大きさと誘電体基板2の下面に設けられた導通部25の長手方向の大きさとはほぼ同じとされており、透孔22の周縁に設けられた絶縁部24は導通部25と対向している。これにより導通部25と上面の導体層21とは対向されないようになっている。
誘電体基板2の挿入孔23には、給電ピン3が、誘電体基板2を貫通するように挿入されている。給電ピン3の下端部すなわち誘電体基板2の下面側から突出している端部は、図示しない携帯端末などの電子機器の回路基板上に本アンテナ装置が実装され、回路基板上の受信回路に信号が送られるようになっている。雑音増幅器(LNA)等の回路素子が実装されたLNA基板に実装され、同軸ケーブルを介して受信回路に信号が送られるようになっていてもよい。
誘電体基板2の上面側の上方には、所定の間隔を有して誘電体基板2と平行に配設された平板状のアンテナエレメント5が設けられている。アンテナエレメント5は、例えば銅板等の金属板から構成されている。
アンテナエレメント5の中心からやや偏倚した位置には給電点51が設けられており、この給電点51には誘電体基板2を貫通する給電ピン3の上端部が半田付けされている。なお、本実施形態では、アンテナエレメント5の金属板の部分の略中央には穴54が設けられており、後述するようにインサート成形の際の樹脂流入口としても利用することができる。
アンテナエレメント5の各角部近傍には、それぞれ金属平板の脚片52が、誘電体基板2に向かって垂設されており、脚片52は、アンテナエレメント5の中心に対してほぼ点対称に配置される。脚片52は、例えばアンテナエレメント5の一部を曲折することによりアンテナエレメント5と一体に形成されている。なお、脚片52は、アンテナエレメント5の中心に対してほぼ点対称に配置されていればよく、脚片52の数、形状等はここに例示したものに限定されない。
この複数の脚片52の誘電体基板2側の端部は、図2および図3に示すように、それぞれ脚辺52より狭幅の固定片53とされており、各固定片53が、誘電体基板2の各角部近傍にそれぞれ設けられた前記透孔22に嵌挿されてアンテナエレメント5が誘電体基板2上仮固定される。固定片53は、誘電体基板2の下面側の面と一致するか、又は下面側から突出しない程度の長さとされている。
前述したように誘電体基板2の下面側において透孔22の周縁は導通部25で囲まれており、脚片52は、図示しない半田等により固定されている。また、各脚片52は導通部25と接触して固定されることにより、この導通部25と接続されている前述のチップコンデンサ4を介して誘電体基板2の導体層27と電気的に接続されるようになっている。
アンテナエレメント5と誘電体基板2との間には、樹脂製のインサート部材6が形成されている。本実施形態では、インサート部材6は、後述するインサート成形により樹脂がアンテナエレメント5と誘電体基板2との間に充填されて形成されるようになっている。
インサート部材6に用いる樹脂は、その誘電率や溶融温度、インサート成形のしやすさ等の観点から適宜選択され、特定の樹脂に限定されないが、上記観点からABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)や液晶ポリマー等がその材料として好ましく用いられる。
インサート部材6のインサート成形の方法については通常の方法を用いることができる。ここで、インサート部材6のインサート成形について一例を挙げて具体的に説明する。
前述したように、まず、図5に示すようにアンテナエレメント5を誘電体基板2に固定した状態で、図6(A)に示すように金型10の下型11に誘電体基板2側から入れる。そして、図6(B)に示すように上型12を下型11の上方から被せて金型10を閉じる。そして、図6(C)に示すように金型10を閉じた状態で上型12内の溶けた樹脂Rが上型12の注出口13を介して注出される。
注出された樹脂Rは、図5に示したアンテナエレメント5の穴54からアンテナエレメント5と誘電体基板2との間に注入され、両者の間隙に進入していき、最終的に両者の間に隙間なく充填される。そして、図示を省略するが、金型10が開放され、充填された樹脂が固化してインサート部材6とされたアンテナ装置1(図1参照)が金型10から取り出されてインサート成形が完了する。
次に、本実施形態に係るアンテナ装置1の作用について説明する。
本実施形態に係るアンテナ装置1は、アンテナエレメント5と一体に形成されている複数の脚片52の端部に設けられた固定片53を、誘電体基板2に設けられた透孔22にそれぞれ嵌挿して仮固定し、脚片52を誘電体基板2の上面に設けられた導通部25に半田付けすることにより固定される。
これにより脚片52が抜け落ちることなく誘電体基板2に固定されるとともに、各導通部25の一端部と導体層27との双方に接触する位置に設けられているチップコンデンサ4を介して、各脚片52が誘電体基板2の導体層27に導通する。
また、給電ピン3を誘電体基板2の挿入孔23に挿入するとともに、給電ピン3の上端部をアンテナエレメント5の給電点51に半田付けする。これにより、給電ピン3は、誘電体基板2と導通せずに誘電体基板2を貫通し、アンテナエレメント5と接続される。
給電ピン3を介して所定の高周波信号がアンテナエレメント5に供給されると、電界が形成されてアンテナエレメント5から円偏波電波が放射される。一方、信号電波がアンテナエレメント5によって受信されると、この電気的信号がLNA回路や同軸ケーブル等を経て外部の受信回路に出力される。
また、アンテナエレメント5と誘電体基板2との間に樹脂製のインサート部材6を充填させることで、両者の間に高誘電体が挿入された状態が形成され、両者間に大きな静電容量を確保することが可能となる。
さらに、本実施形態のように、インサート部材6を樹脂のインサート成形により形成すれば、アンテナエレメント5と誘電体基板2との間に樹脂が隙間なく充填され、それにより、インサート部材6が金属板のアンテナエレメント5や誘電体基板2の上面、脚片52等に密着し、接着剤等を用いることなく確実に接着される。
また、インサート部材6がアンテナエレメント5や誘電体基板2等に隙間なく密着することで、アンテナエレメント5とインサート部材6との間やインサート部材6と誘電体基板2との間に空気の層が形成されることが阻止される。そのため、空気の層が形成されることによるインサート部材6の誘電率のばらつきがなくなり、インサート部材6の誘電率やそれに応じた静電容量の製品ごとのばらつきが抑制される。
また、アンテナエレメント5の脚片52と誘電体基板2の導体層27とがチップコンデンサ4を介して導通されているため、アンテナエレメント5と誘電体基板2との間にさらに静電容量が確保される。そして、チップコンデンサ4の容量値を調整することで、アンテナエレメント5と誘電体基板2との間の静電容量を容易に調整することが可能となる。
以上のように、本実施形態に係るアンテナ装置1によれば、誘電体基板2やアンテナエレメント5、インサート部材6はそれぞれ安価に形成することが可能であるから、アンテナ装置1の製造コストを非常に安価に抑えることが可能となる。また、前述したように、インサート部材6を構成する樹脂は、それ自体がアンテナエレメント5や誘電体基板2等に密着するため、接着剤等で接着する必要がなくなり、その分さらに安価に装置を製造することが可能となる。
また、誘電体基板2とアンテナエレメント5との間に樹脂製のインサート部材6を充填したことにより、十分に大きな静電容量を確保することが可能となり、装置をより小型化することが可能となる。また、両者の間にチップコンデンサ4を設けたことにより、静電容量がさらに大きくなるため、装置をさらに小型化させることが可能となる。
さらに、前述したように樹脂がアンテナエレメント5等に密着して、誘電率や静電容量に大きな影響を与える空気の層を形成させないため、製品ごとのインサート部材6の静電容量のばらつきを実用上問題とならないレベルにまで低減することが可能となる。
そのため、誘電率や静電容量のばらつき管理が非常に容易であり、前述したようにチップコンデンサ4の容量値を調整することでアンテナエレメント5と誘電体基板2との間の静電容量を調整することは可能ではあるが、実際にはチップコンデンサ4による調整が必要ない程度にまでばらつきを抑制することが可能となる。
なお、脚片52がアンテナエレメント5の中心に対して点対称に配置されているので、アンテナとしての性能が安定する。また、チップコンデンサ4が各脚片52それぞれに対応して設けられているので、チップコンデンサ4が対称位置に配置されることによりアンテナとしての性能が安定する。
また、インサート部材6やチップコンデンサ4の容量を調整することによりアンテナ装置1の小型化の比率を調整することができる。その他、本発明が上記実施の形態に限定されず、適宜変更可能であるのは言うまでもない。
本実施形態に係るアンテナ装置を示す斜視図である。 図1に示すアンテナ装置の誘電体基板の上面側を表す図である。 図1に示すアンテナ装置の誘電体基板の下面の一部を拡大した図である。 図1に示すアンテナ装置の誘電体基板の上面の一部を拡大した図である。 アンテナエレメントを誘電体基板等に固定した状態を表す斜視図である。 インサート成形の手順を説明する模式図である。
符号の説明
1 アンテナ装置
2 誘電体基板
4 チップコンデンサ
5 アンテナエレメント
52 脚片
6 インサート部材
25 導通部
26 絶縁部
27 導体層

Claims (5)

  1. 誘電体基板と、
    前記誘電体基板と所定間隔を有して配設された金属板からなるアンテナエレメントと、
    前記アンテナエレメントから前記誘電体基板に向かって延びる複数の脚片と、
    前記脚片および前記誘電体基板と電気的に接続されるチップコンデンサと、
    前記誘電体基板と前記アンテナエレメントとの間に挿入される樹脂製のインサート部材と
    を備え、
    前記脚片は、前記アンテナエレメントの中心に対して点対称に配置され、
    前記チップコンデンサは、
    前記誘電体基板の前記アンテナエレメントに対向する側の面上に設けられており、前記誘電体基板と前記アンテナエレメントとの間に挿入される前記インサート部材中に埋没されているとともに、
    前記各脚片に対応して前記アンテナエレメントの中心に対して点対称の位置に設けられており、
    前記誘電体基板の前記面に直交する方向から前記誘電体基板を見た場合に、前記各チップコンデンサの長手方向が、当該チップコンデンサに対応する前記脚片と当該脚片の右隣または左隣に隣接する前記脚片とを結ぶ線の延在方向を向くようにそれぞれ配置されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記インサート部材は、前記誘電体基板と前記金属板との間にインサート成形により充填されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記インサート部材は、ABS樹脂または液晶ポリマーを材料とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記誘電体基板上には、回路が形成された導体層と、前記導体層と絶縁された導通部とが設けられ、
    前記脚片は、一端部が前記導通部と接触し、
    前記チップコンデンサは、前記導通部の一端部と前記導体層との双方に接触するように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記誘電体基板の前記導通部と前記導通層との間には絶縁部が設けられ、
    前記導通部は前記絶縁部により囲まれていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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