JP4882574B2 - 丸棒撮像装置、及び丸棒測定装置 - Google Patents

丸棒撮像装置、及び丸棒測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、丸棒を回転させる丸棒回転装置、回転する丸棒を撮像する丸棒撮像装置、及び回転する丸棒を測定する丸棒測定装置に関する。
従来、丸棒の表面状態を、この丸棒を回転させながら全周にわたって検査することができる検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、丸棒を回転させる装置として、従来から、丸棒を把持する把持具と、この把持具を回転させるモータとを備えた構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−81323号公報 特開2003−57191号公報(第7頁、図1)
上記特許文献1には、丸棒の外周面の画像情報を取り込むカメラと、丸棒を回転させる回転装置とを備え、丸棒を回転させながら画像情報を取り込み、この画像情報に基づいて丸棒を検査する検査装置が記載されている。しかしながら、この特許文献1には、丸棒を回転させるための回転装置に関して、詳細な構成が開示されていない。
上記特許文献2には、把持具として三つ爪チャックが例示されており、この三つ爪チャックで円筒状被検物(丸棒)を把持してモータを回転駆動することにより、円筒状被検物を回転させる方法が記載されている。
つまり、特許文献2に記載された回転装置を、特許文献1に記載された検査装置に適用することができる。しかしながら、丸棒を三つ爪チャックに把持させる場合、丸棒の外径が小さくなるほど、丸棒が三つ爪チャックの回転中心から傾きやすくなる。三つ爪チャックの回転中心から傾いた状態で丸棒を回転させると、この丸棒に回転振れが発生してしまう。
丸棒に回転振れが発生してしまうと、この丸棒とカメラとの間の距離が変動してカメラの焦点がずれてしまい、適正な測定をすることが困難となる。また、丸棒に回転振れが発生している状況下で適正に測定するには、丸棒が一回転する間に、何度もカメラの焦点を合わせ直す必要性が生じる。
従って、特許文献2に記載された回転装置を、特許文献1に記載された検査装置に適用した構成では、適正な撮像や測定などをすることが困難であったり、撮像や測定などにかかる時間を短縮することが困難であったりするという未解決の課題がある。
本発明は、これらの未解決の課題に着目してなされたものであり、丸棒の回転振れの発生を低く抑えやすくすることができる丸棒回転装置、丸棒の撮像にかかる時間を短縮しやすくすることができる丸棒撮像装置、及び丸棒の測定にかかる時間を短縮しやすくすることができる丸棒測定装置を提供することを目的とする。
第1の発明における丸棒回転装置は、丸棒の外周面を支持する支持面を有する支持体と、前記丸棒を挟んで前記支持面に対向する対向面を有する対向体と、前記丸棒が前記支持面及び前記対向面によって挟持された状態で、前記対向体の前記支持体に対する位置を、平面視で前記丸棒が延びる方向とは交差する交差方向に変位させる相対変位手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明では、丸棒は、支持体と対向体との支持面及び対向面同士間に挟持される。そして、この状態で、相対変位手段が対向体を交差方向に変位させる。これにより、丸棒は、この丸棒の外周面にならって、且つ支持体の支持面に沿って転動する。従って、丸棒の挟持状態の差異によって丸棒に回転振れが発生してしまうことを低く抑えることが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記相対変位手段は、前記支持体と前記対向体とを、前記交差方向に沿って互いに反対向きに変位させることを特徴とする。
この発明では、丸棒が支持体の支持面を転動するとともに、支持体が丸棒の転動方向とは反対方向に変位する。従って、支持体と対向体との相対的な変位系外から見た丸棒の位置、すなわち丸棒の絶対的な位置の変化を低く抑えやすくすることが可能となる。
第3の発明は、第1の発明において、前記支持体は、前記支持面に突部が設けられており、前記相対変位手段は、前記対向体が前記丸棒を前記突部に向けて転動させるように、前記対向体を前記交差方向に変位させることを特徴とする。
この発明では、支持面を転動する丸棒は、支持面に設けられた突部によって支持体に対する位置の変化が規制される。つまり、丸棒は、対向体の変位によって外周面が支持面と突部とを摺動しつつ回転される。これにより、丸棒の支持体に対する位置の変化を低く抑えやすくすることが可能となる。
第4の発明における丸棒撮像装置は、第1乃至第3のいずれか一の発明における丸棒回転装置と、前記支持面及び前記対向面によって挟持された前記丸棒の前記外周面の画像を取り込むとともに、取り込んだ前記画像を画像データに変換する撮像手段とを備えたことを特徴とする。
この発明では、丸棒撮像装置は、丸棒の回転振れの発生を低く抑えやすくすることができる丸棒回転装置と、この丸棒の外周面の画像を取り込んで画像データに変換する撮像手段とを備えている。従って、この撮像手段で丸棒の外周面の1周分の画像を取り込む場合であっても、丸棒の外周面に対して焦点を合わせ直す必要性が低く抑えられる。これにより、丸棒の撮像にかかる時間を短縮しやすくすることができる。
第5の発明における丸棒測定装置は、第4の発明における丸棒撮像装置と、前記撮像手段によって変換された前記画像データに基づいて、前記丸棒の寸法を演算する演算装置とを備えたことを特徴とする。
この発明では、丸棒測定装置は、丸棒の撮像にかかる時間を短縮しやすくすることができる丸棒撮像装置と、撮像手段が変換した画像データに基づいて、丸棒の寸法を演算する演算装置とを備えている。従って、丸棒の測定にかかる時間を短縮しやすくすることができる。
本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態における測定装置1は、平面図である図1(a)及び正面図である図1(b)に示すように、回転装置3と、撮像ユニット5と、制御回路7と、ホストコンピュータ9とを備えている。回転装置3及び撮像ユニット5は、ベース11に配設されている。
この測定装置1は、ホストコンピュータ9からの指令に基づいて、丸棒15の外径寸法や振れ量などを測定する装置である。なお、図中のX方向は後述する可動テーブル23が往復移動可能な方向を示し、Y方向は平面視でX方向とは直交する方向を示し、Z方向は正面視でY方向とは直交する方向を示している。
ここで、上記の各構成について説明する。
回転装置3は、図1(a)及び図1(b)に示すように、リニアガイド21a及び21bと、可動テーブル23と、X軸モータ25と、ボールねじ27と、ナット29と、載置台31と、ワーク押え33とを備えている。
リニアガイド21a及び21bは、X方向に沿って延び、且つY方向に互いに間隔をあけた状態で、ベース11に配設されている。可動テーブル23は、図1(b)で見てリニアガイド21a及び21b上に配設されている。これらのリニアガイド21a及び21bは、可動テーブル23をX方向に沿って往復移動可能にガイドする。
X軸モータ25は、リニアガイド21a及び21b同士間で、ブラケット30を介してベース11に配設されている。ボールねじ27は、図示しないサポート部材を介してベース11に支持されているとともに、一端側がカップリングなどの継手32を介してX軸モータ25の出力軸に接続されている。X軸モータ25は、ボールねじ27を回転させるための動力を発生する。
ボールねじ27は、ベース11と可動テーブル23との間をX方向に沿って延びるように設けられている。ナット29は、リニアガイド21a及び21b同士間で、可動テーブル23の底面に配設されている。ナット29には、ボールねじ27が組み合わされている。つまり、X軸モータ25からの動力は、ボールねじ27及びナット29を介して可動テーブル23に伝達される。
載置台31は、斜視図である図2に示すように、6面体状をなしており、丸棒15が載置される面である載置面35に、2つの突部37a及び37bが形成された構成を有している。2つの突部37a及び37bは、Y方向に互いに間隔をあけて、且つ載置面35からZ方向に突出して形成されている。
2つの突部37a及び37bは、丸棒15の外周面の当接を受ける面である被接面39a及び39bが、Y方向に沿って並ぶように形成されている。これらの被接面39a及び39bは、Y方向及びZ方向に沿って広がっている。そして、突部37aを仮想的にY方向に沿って平行移動させて、突部37aと突部37bとを当接させると、被接面39a及び39bによって一連した面が構成される。
この載置台31は、図1(a)及び図1(b)に示すように、Y方向で可動テーブル23と撮像ユニット5との間に位置し、且つ図1(a)で見て2つの突部37a及び37bが上方に位置するようにベース11に配設されている。
ワーク押え33は、図1(a)及び図1(b)に示すように、レバー41と、2つの軸受けホルダ43と、2つの軸受け45と、支軸47と、押圧バネ49とを備えている。
レバー41は、ワーク押え33の分解斜視図である図3(a)に示すように、レバー軸51と、ヘッド部53と、支持部55とを有している。レバー軸51は、Y方向に沿って延びている。ヘッド部53は、レバー軸51の一端側に、且つX方向に沿って延びるように形成されている。
ヘッド部53の底面には、ヘッド部53をX方向に見た図である図3(b)に示すように、この図で見て底面からZ方向の下方に向かって凸となる突条57が、ヘッド部53のX方向における全長にわたって形成されている。突条57の底面59は、Z方向の下方に向かって凸となる曲面に形成されている。
支持部55は、レバー軸51の底面に、図3(a)で見てZ方向の下方に向かって凸となるように形成されている。支軸47は、支持部55を貫いてX方向に延びている。
2つの軸受けホルダ43は、図3(a)に示すように、軸受けホルダ43同士がX方向に、レバー41の支持部55のX方向における厚み寸法よりも大きい隙間を保った状態で可動テーブル23に配設されている。
2つの軸受け45は、それぞれ、各軸受けホルダ43に外周面が保持されている。これらの軸受け45は、レバー41の支軸47が挿入され、支軸47を中心にレバー41を回動可能に支持する。押圧バネ49は、支持部55よりもY方向の左方側で、レバー軸51と可動テーブル23との間に設けられている。この押圧バネ49は、ヘッド部53をX方向に見て、すなわち図1(b)で見て、ヘッド部53が支軸47を中心に時計方向に回動するようにレバー軸51を付勢する。
上記の構成を有するワーク押え33は、ヘッド部53における突条57の底面59が、図2に示す載置台31の載置面35に当接する位置に配設されている。ここで、突条57は、突条57及び載置台31の寸法を比較する図である図4(a)に示すように、Y方向の幅寸法H1が、突部37a及び37b同士間のY方向における隙間量H2よりも小さくなるように形成されている。また、ヘッド部53は、突条57の載置台31に対する位置を示す図である図4(b)に示すように、突条57が突部37a及び37bによってY方向に挟まれる位置で、突条57の底面59が載置台31の載置面35に当接している。
撮像ユニット5は、図1(a)及び図1(b)に示すように、撮像カメラ61と、保持板63と、Z軸モータ65と、ピニオン67と、ラック69とを備えている。
撮像カメラ61は、図1(b)で見て、載置台31よりもY方向の右方に位置し、且つ丸棒15よりもZ方向の上方に位置している。撮像カメラ61は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの複数の撮像素子がマトリクス状に配列した素子群を備えている。撮像カメラ61は、Z方向で丸棒15の上方から丸棒15の外周面の画像を取り込むとともに、取り込んだ画像を素子群から画像データとして出力する。
保持板63は、ベース11に配設されており、撮像カメラ61を保持する。Z軸モータ65は、保持板63に配設されており、撮像カメラ61をZ方向に沿って往復移動させるための動力を発生する。ピニオン67は、Z軸モータ65の出力軸に圧入などによって固定されている。ラック69は、ピニオン67の外周面が対向する撮像カメラ61の部位に、Z方向に沿って設けられている。
ピニオン67及びラック69は、互いに噛み合っており、Z軸モータ65からの回転動力をZ方向に沿った動力に変換する。つまり、Z軸モータ65からの回転動力によってピニオン67が回転駆動されると、ピニオン67の回転方向に応じてラック69がZ方向に沿って移動する。そして、ラック69の移動にともなって、撮像カメラ61がZ方向に移動する。なお、撮像カメラ61は、被写体に対する焦点を自動的に調整する所謂オートフォーカス機能を備えている。
制御回路7は、図5に示すように、制御部81と、モータドライバ83と、撮像ドライバ85と、インタフェース部87とを備えている。
制御部81は、例えば、マイクロコンピュータで構成され、CPU(Central Processing Unit)91と、RAM(Random Access Memory)93と、ROM(Read-Only Memory)95とを備えている。
CPU91は、測定処理等の各種処理を実行する。RAM93は、CPU91によって実行される測定処理等のプログラムを一時的に展開したり、各種データを一時的に格納したりする。ROM95は、例えば不揮発性半導体メモリで構成され、CPU91が実行するプログラムなどが格納されている。
モータドライバ83は、CPU91からの指令に基づいて、X軸モータ25及びZ軸モータ65のそれぞれを個別に制御する。撮像ドライバ85は、CPU91からの指令に基づいて、撮像カメラ61を制御する。
インタフェース部87は、ホストコンピュータ9から受け取った測定すべき寸法に関する指令を制御部81に出力したり、制御部81から受け取った測定寸法などの各種情報をホストコンピュータ9に出力したりする。
ここで、測定装置1における測定動作の流れについて、丸棒15の外径寸法を測定する場合を例に説明する。
測定装置1での丸棒15の測定では、まず、丸棒15を、載置台31及び丸棒15の斜視図である図6(a)に示すように、丸棒15の外周面99が被接面39a及び39bに当接するように、載置面35に載置する。次いで、レバー41のヘッド部53をZ方向の下方に降下させ、載置台31及びヘッド部53並びに丸棒15の斜視図である図6(b)に示すように、ヘッド部53の突条57の底面59を、丸棒15の外周面99に当接させる。
そして、測定装置1は、丸棒15が載置面35と突条57とによって挟持された状態で、制御部81がホストコンピュータ9から外径測定指令を受け取ると、測定動作を開始する。
この測定動作では、まず、CPU91がモータドライバ83に高さ調整指令を出力する。モータドライバ83は、高さ調整指令に基づいてZ軸モータ65の駆動を制御して、撮像カメラ61のZ方向における高さを調整する。ここで、撮像カメラ61のZ方向における高さは、丸棒15が、撮像カメラ61のオートフォーカス機能で焦点を合わせることが可能な範囲内に納まるように調整される。
次いで、CPU91は、撮像ドライバ85にフォーカス指令を出力する。撮像ドライバ85は、フォーカス指令に基づいて、撮像カメラ61の焦点を丸棒15の外周面99に合わせるように撮像カメラ61を制御する。ここで、撮像カメラ61は、撮像カメラ61を介してとらえられた画像を模式的に示す図である図7に示すように、丸棒15の外周面99における輪郭辺93及び95に対して焦点が合わせられる。
次いで、CPU91は、撮像ドライバ85に撮像指令を出力する。撮像ドライバ85は、撮像指令に基づいて、撮像カメラ61を介して入力される画像を画像データとして取り込むとともに、この画像データを制御部81のRAM93に格納する。ここで、画像データは、1つの撮像素子から出力されたデータを1つの画素データとして、複数の撮像素子からの複数の画素データがマトリクス状に配列した構成を有している。なお、撮像指令の出力から画像データのRAM93への格納までの工程、すなわち丸棒15の画像データを取得する工程を撮像工程と呼ぶ。
次いで、CPU91は、モータドライバ83にワーク回転指令を出力する。モータドライバ83は、ワーク回転指令に基づいてX軸モータ25の駆動を制御する。このとき、X軸モータ25は、回転装置3をY方向から見た図である図8(a)に示すように、可動テーブル23がX方向をX軸モータ25側に向かって、すなわち図中のX1の向きに所定量だけ変位するように、駆動が制御される。そして、この可動テーブル23の変位にともなって、ヘッド部53がX方向をX1の向きに所定量だけ変位する。
ここで、ヘッド部53がX方向をX1の向きに変位すると、丸棒15は、図8(a)中のA部の拡大図である図8(b)に示すように、図中のR方向すなわち時計方向に回転する。このとき、丸棒15は、外周面99が載置面35並びに被接面39a及び39bを摺動しつつ、時計方向に回転する。なお、本実施形態では、X軸モータ25は、丸棒15が時計方向に45度の角度だけ回転するように駆動が制御される。丸棒15を時計方向に45度だけ回転させる工程をワーク回転工程と呼ぶ。
そして、上述した撮像工程とワーク回転工程とが、この順序で3回繰り返された後、さらに撮像工程が1回だけ実施される。つまり、撮像工程が合計で5回実施され、ワーク回転工程が合計で4回実施される。合計5回の撮像工程と、合計4回のワーク回転工程とが実施されると、丸棒15は、1回目の撮像工程よりも前の当初の状態からR方向に180度だけ、すなわち1回転の半分だけ回転した状態となる。
次いで、CPU91は、RAM93に格納されている各撮像工程ごとの各画像データを読み込んでから各画像データに2値化処理を施し、2値化処理した各画像データに基づいて、各撮像工程での外径寸法の各測定値を演算する。ここで、外径寸法は、画像データの2値化処理において、図7に示す丸棒15の外周面99の領域を、例えば“黒”とした場合、X方向に沿って並ぶ複数の画素データのうちで“黒”を示すものの画素数をカウントすることによって演算され得る。
次いで、CPU91は、演算した各外形寸法の測定値をホストコンピュータ9に出力する。これにより、測定動作が終了する。
なお、前述したように、撮像工程とワーク回転工程とを、それぞれ複数回実施するのは、丸棒15の寸法を、丸棒15の外周の複数箇所で測定するためである。丸棒15を半回転させる間に撮像工程を5回実施する上記の例では、丸棒15の1周のうちの5箇所で外径寸法を測定することになる。
なお、本実施形態において、載置台31が支持体に対応し、載置面35が支持面に対応し、ヘッド部53が対向体に対応し、突条57の底面59が対向面に対応し、X軸モータ25が相対変位手段に対応し、撮像カメラ61が撮像手段に対応し、制御部81が演算装置に対応している。
本実施形態の測定装置1では、丸棒15は、外周面99が載置面35並びに被接面39a及び39bを摺動しつつ、外周面99にならって回転する。従って、丸棒15を把持具で把持し、この把持具を回転させることによって丸棒15を回転させる場合に比較して、丸棒15の把持状態の差異に起因する丸棒15の回転振れを抑制することが可能となる。
これにより、撮像カメラ61で丸棒15の外周面の1周分の画像を取り込む場合、丸棒15の回転にともなって撮像カメラ61の焦点を合わせ直す必要性が抑制される。この結果、丸棒15の撮像にかかる時間を短縮することができ、丸棒15の寸法測定にかかる時間を短縮することができる。
また、本実施形態の測定装置1では、載置面35に突部37a及び37bが形成されているため、丸棒15を回転させるときに、この丸棒15のX方向における位置の変化を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、丸棒15の1周のうちの複数箇所で外径寸法を測定するようにしたので、例えば、丸棒15の真円度や丸棒15の曲がりに起因する振れ量などを容易に推測することが可能となる。なお、本実施形態では、ワーク回転工程で丸棒15を45度だけ回転させるようにしたが、回転角度はこれに限定されず、10度、30度等、任意の角度で構わない。丸棒15の回転角度に応じて、撮像工程の回数を増減させればよい。
なお、本実施形態では、可動テーブル23を介してレバー41のみを変位させ、且つ載置面35に突部37a及び37bを設けることによって、丸棒15のX方向における位置の変化を抑えつつ丸棒15を回転させるように回転装置3を構成したが、回転装置3はこれに限定されない。すなわち、回転装置3は、他の例を示す平面図である図9(a)に示すように、リニアガイド21cと、第2X軸モータ252とを備えた構成を有していてもよい。
リニアガイド21cは、載置台31をX方向に沿って往復移動可能にガイドする。第2X軸モータ252は、載置台31をX方向に沿って変位させるための動力を発生する。この構成の場合、第2X軸モータ252からの動力は、ボールねじ272及びナット292によってX方向に沿った動力に変換されて、載置台31に伝達される。なお、ナット292は、載置台31に固定されている。また、第2X軸モータ252の出力軸は、継手322を介してボールねじ272に接続されている。
この構成の場合、ヘッド部53及び載置台31のそれぞれは、回転装置3をY方向から見た図である図9(b)に示すように、X方向に沿って互いに反対の向きに変位される。つまり、ヘッド部53は、図9(b)中のX1の向きに変位され、載置台31は、図9(b)中のX2の向きに変位される。
この構成により、ヘッド部53をX1の向きに変位させる速さと、載置台31をX2の向きに変位させる速さとを同等にすることで、丸棒15のX方向における位置の変化を抑えつつ丸棒15を回転させることができる。
また、この構成では、丸棒15は、丸棒15の外周面99が載置台31の載置面35を摺動することなく、転動することになる。従って、丸棒15の外周面99や載置面35に擦り傷などの損傷が発生してしまうことを抑制することが可能となる。
また、図9(a)及び図9(b)に示す構成では、載置台31を変位させるように構成したが、これに限定されず、撮像カメラ61を変位させるように構成してもよい。すなわち、図10に示すように、撮像ユニット5が、第2X軸モータ252と、ボールねじ272と、ナット292と、リニアガイド21cとを備える構成としてもよい。図10に示す構成の場合、ヘッド部53をX1の向きに変位させると、丸棒15が載置面35をX1の向きに転動するため、転動する丸棒15に追従させるように撮像カメラ61をX1の向きに変位させればよい。
なお、本実施形態並びに図9に示す構成例及び図10に示す構成例では、それぞれヘッド53をX方向のX1の向きに変位させるようにしたが、変位させる向きはこれに限定されず、X2の向きでもよい。これに応じて、本実施形態では突部37a及び37bの向き、図9に示す構成例では載置台31を変位させる向き、及び図10に示す構成例では撮像カメラ61を変位させる向きのそれぞれを反対の向きにすればよい。
本発明の実施形態における測定装置の主要構成を示す外観図。 本発明の実施形態における測定装置の載置台を示す斜視図。 本発明の実施形態における測定装置のワーク押えの構成を説明する図。 本発明の実施形態における測定装置のヘッド部及び載置台を説明する図。 本発明の実施形態における測定装置の主要構成を示すブロック図。 本発明の実施形態における測定装置での丸棒の載置方法を説明する図。 本発明の実施形態における測定装置の撮像カメラを介してとらえられた画像を模式的に示す図。 本発明の実施形態における測定装置の回転装置をY方向から見た図。 本発明の実施形態における測定装置に適用され得る回転装置の他の例を説明する図。 本発明の実施形態における測定装置の別の例を説明する図。
符号の説明
1…測定装置、3…回転装置、5…撮像ユニット、7…制御回路、15…丸棒、25…X軸モータ、31…載置台、35…載置面、37a,37b…突部、53…ヘッド部、57…突条、59…底面、61…撮像カメラ、81…制御部、252…第2X軸モータ。

Claims (3)

  1. 丸棒の外周面を支持する支持面を有する支持体と、
    前記丸棒を挟んで前記支持面に対向する対向面を有する対向体と、
    前記丸棒が前記支持面及び前記対向面によって挟持された状態で、前記対向体の前記支持体に対する位置を、平面視で前記丸棒が延びる方向とは交差する交差方向に変位させる相対変位手段と、
    前記支持面及び前記対向面によって挟持された前記丸棒の前記外周面の画像を取り込むとともに、取り込んだ前記画像を画像データに変換する撮像手段と
    を備え
    前記支持体は、前記支持面に突部が形成されていることを特徴とする丸棒撮像装置
  2. 前記相対変位手段は、前記対向体が前記丸棒を前記突部に向けて転動させるように、前記対向体を前記交差方向に変位させることを特徴とする請求項1に記載の丸棒撮像装置
  3. 請求項1または2に記載の丸棒撮像装置と、前記撮像手段によって変換された前記画像データに基づいて、前記丸棒の寸法を演算する演算装置とを備えたことを特徴とする丸棒測定装置。
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