JP4880544B2 - 防水扉装置 - Google Patents

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本発明は、防水扉装置に関するもので、河川の氾濫又は海水の侵入を防ぐための防水扉装置に適用して有効である。
例えば、特許文献1に記載の発明では、地面より下方の地中に設けられたピット内に、防水扉を昇降可能に収納するとともに、防水扉が収納されたピット内に防水扉を昇降させるための昇降装置を配設している。
特開2003−314155号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、防水扉装置の施工時に、地下に設けられたピット内に昇降装置を設置する必要があるので、ピット容積の大型化を招くとともに、設置作業時の施工性が低いという問題がある。
また、昇降装置は、通常、電動モータ等の機械部品にて構成されているため、定期的に昇降装置のメンテナンスを行う必要がある。
このため、特許文献1に記載の発明のごとく、昇降装置がピット内に配設されていると、メンテナンス作業時に、作業員が狭いピット内に入って作業を行う必要があるので、施工性の問題に加えて、メンテナンス作業時の作業性が低いという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、防水扉装置の施工性及びメンテナンス作業性を向上させることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、地面より下方の地中に設けられたピット(3)内に昇降可能に収納された防水扉(4)と、防水扉(4)の昇降変位を案内するガイド手段(7)と、ピット(3)外に設置され、防水扉(4)を昇降変位させるための昇降手段(17、19)とを備えることを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明では、防水扉(4)を昇降変位させるための昇降手段(17、19)がピット(3)外に設置された構成となるので、地下に設けられたピット(3)内に昇降手段(17、19)を設置する必要がなく、防水扉装置の施工性及びメンテナンス作業性を向上させることができる。
また、請求項1に記載の発明では、ピット(3)が地下に設けられているので、防水扉(4)がピット(3)内に格納されると、防水扉(4)が地下に隠れた状態となり、防水扉装置が設置された周辺の景観を大きく損ねることはない。
したがって、請求項1に記載の発明では、防水扉装置が設置された周辺の景観を大きく損ねることなく、防水扉装置の施工性及びメンテナンス作業性を向上させることができる。
また、請求項1に記載の発明においては、防水扉(4)に連結されたロープ(13)を引き上げる第1引上機(17)にて昇降手段構成されている。ここで、ロープ(13)とは、いわゆるロープは勿論のこと、チェーンやベルト等の可撓性を有するロープ状のものをいう。
さらに、請求項に記載の発明では、防水扉(4)には、ロープ(13)が掛けられる動滑車(15A、15B)が固定されており、さらに、ロープ(13)の一端側が第1引上機(17)に連結され、ロープ(13)の他端側が、地面に対して固定されることを特徴とする。
これにより、請求項に記載の発明では、ロープ(13)を引き上げるための引き上げ力を小さくすることができるので、第1引上機(17)の小型を図りながら、第1引上機(17)を安価なものとすることができる。
また、ピット(3)外に設置されている昇降手段(第1引上機(17))を小型にすることができるので、景観が大きく悪化することを防止できる。
請求項に記載の発明では、ロープ(13)の他端側を引き上げる第2引上機(19)を備え、ロープ(13)の他端側は、第2引上機(19)を介して地面に対して固定されることを特徴とする。
これにより、請求項に記載の発明では、第1引上機(17)の予備機を成す第2引上機(19)を容易に防水扉装置に設置することができる。
なお、各引上機は、請求項に記載の発明のごとく、第1引上機(17)を電動式のウィンチにて構成し、第2引上機(19)を手動式のウィンチにて構成することが望ましい。
請求項に記載の発明では、防水扉(4)の上端部には、水平方向に突出したフランジ部(4A)が設けられており、さらに、防水扉(4)が、ピット(3)に収納された状態においては、フランジ部(4A)によりピット(3)の上端側開口部(3B)が閉塞されることを特徴とする。
これにより、請求項に記載の発明では、防水扉(4)がピット(3)に収納されている間に、ピット(3)に砂や砂利等の異物が入り込んでしまうことを防止できるので、防水扉(4)とピット(3)との隙間に異物が噛み混んで、防水扉(4)が上昇できなくなるといった不具合の発生を未然に防止できる。
請求項に記載の発明では、防水扉(4)が上昇したときに、防水扉(4)と堤防側との隙間を密閉する変形可能なリップシール(11)と、防水扉(4)が上昇したときに防水扉(4)を堤防側に移動させる移動手段(9C、9D)とを備えることを特徴とする。
これにより、請求項に記載の発明では、防水扉(4)が上昇したときにリップシール(11)が防水扉(4)と堤防側とに挟まれ、かつ、リップシール(11)を確実に押し潰すことができるので、防水扉(4)と堤防側とを水密にシールできる。したがって、防水扉(4)と堤防側との隙間から水が漏れることを確実に防止できる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段に限定されるものではない。
本実施形態は、本発明に係る防水扉装置を、海水の侵入を防ぐための防潮扉装置に適用したものであり、以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.図面の説明
図1(a)は防水扉4が上昇した状態を示す防水扉装置の正面図であり、図1(b)は防水扉4がピット3内に収納された状態を示す防水扉装置の正面図であり、図2(a)は防水扉4が上昇した状態を示す防水扉装置の側面図であり、図2(b)は防水扉4がピット3内に収納された状態を示す防水扉装置の側面図である。
また、図3(a)は防水扉4が上昇した場合における防水扉4の側面図であり、図3(b)は図3(a)の上面図であり、図3(c)はピット3に収納された場合における防水扉4の側面図であり、図3(d)は図3(c)の上面図であり、図4は防水扉装置1の上面図であり、図5は防水扉4の正面図であり、図6はピット筒3A及びガイドプレート5を上方側から見た斜視図である。
2.防水扉装置の構成
本実施形態に係る防水扉装置1は、海岸線の近傍に設けられた堤防に設置されるものである。
具体的には、潮位(海水面の高さ)が所定水位より低いときには、図1(b)及び図2(b)に示すように、地面より下方の地中に設けられたピット3内に防水扉4が収納されて堤防20に設けられた開口部20Aが開放される。これにより、潮位が所定水位より低いときには、開口部20Aは堤防20を挟んで陸側と海側との間で車両等が行き来可能な状態となる。
一方、潮位が警戒水位を超えたとき、又は潮位が警戒水位を超えるおそれがあるときには、図1(a)及び図2(a)に示すように、防水扉4がピット3から上昇し、堤防20の開口部20Aが閉塞される。
そして、ピット3は、下端側が閉塞された扁平角筒のピット筒3A(図6参照)を地中に埋設することにより構成された防水扉収納空間であり、このピット筒3Aは、本実施形態では、内壁面がステンレス等の防錆材料に覆われたコンクリート製である。
また、ピット3(ピット筒3A)の内壁面のうち扁平方向(図6の左右方向)両端側には、図6に示すように、水平方向の断面形状が略コの字状に形成されたガイドプレート5が配設されており、このガイドプレート5は、図1(a)に示すように、ピット3の底部側から堤防20の上端部側まで鉛直方向に延びている。なお、本実施形態に係るガイドプレート5は、ステンレス等の耐食性に優れた金属製である。
一方、防水扉4のうちガイドプレート5と対向する部位には、図3(b)に示すように、ガイドプレート5の3つの面5A〜5C各々に転がり接触する3種類のガイドローラ7A〜7C(以下、これらを総称するときは、ガイドローラ7と記す。)が回転可能に組み付けられている。
そして、ガイドローラ7A、7Cにより紙面左右方向の変位が規制され、ガイドローラ7Bにより紙面上下方向の変位が規制されるので、防水扉4は、紙面と直交する方向(鉛直方向)にのみに変位することができる。つまり、これらのガイドローラ7により、防水扉4の昇降変位を案内するガイド手段が構成される。
また、ガイドプレート5のうち面5A及び面5Cの一部には、図3(a)及び図3(c)に示すように、ガイドローラ7が接触するレール部9A〜9Dが設けられている。
そして、レール部9A、9Bは、ガイドプレート5の面5Aに設けられ、かつ、防水扉4が完全にピット3に収納された状態から防水扉4が完全に上昇する手前までにおいてガイドローラ7Aが接触するものであり、レール部9C、9Dは、ガイドプレート5のうち面5Aと対向する面5Cに設けられて防水扉4が完全に上昇したときにガイドローラ7に接触するものである。
なお、「防水扉4が完全にピット3に収納された」状態とは、防水扉4全体がピット3内に収納された状態をいう。また、「防水扉4が完全に上昇した」状態とは、防水扉4の上端が地面から所定寸法以上上昇した状態をいい、本実施形態では、防水扉4の上端が堤防20の上端と略一致する高さまで上昇した状態をいう。
すなわち、レール部9A、9Bは、面5Aに設けられて面5C側に向けて突出して上下方向に延びる突条であり、面5Cのうちレール部9A、9Bと対向する部位には、レール部9C、9Dが設けられていない。
一方、レール部9C、9Dは、面5Cに設けられて面5A側に向けて突出する突条であり、面5Aのうちレール部9C、9Dと対向する部位には、レール部9A、9Bが設けられていない。
このため、ガイドローラ7Aがレール部9A、9Bに接触する区間(図3(d)参照)では、ガイドローラ7Cがレール部9C、9Dに接触する区間(図3(b)参照)に比べて防水扉4が面5C側に近接する。
逆に、ガイドローラ7Cがレール部9C、9Dに接触する区間(図3(b)参照)では、ガイドローラ7Aがレール部9A、9Bに接触する区間(図3(d)参照)に比べて防水扉4が面5A側に近接する。
したがって、防水扉4が完全にピット3に収納された状態から防水扉4が完全に上昇する手前までにおいては、図3(d)に示すように、防水扉4は面5Aから離隔した状態で変位する。そして、防水扉4が完全に上昇したときには、防水扉4は、図3(b)に示すように、防水扉4が完全にピット3に収納されているときに比べて面5Aに近接する。
また、防水扉4のうち陸側、つまりガイドプレート5の面5A側に面する側面部には、図5に示すように、防水扉4と堤防20側との隙間を密閉する弾性変形可能な材料(本実施形態では、クロロプレンゴム)製のリップシール11が配設されており、このリップシール11は、防水扉4の右端側、底端側及び左端側を繋ぐように略コの字状(図5の斜線部分)に形成されている。
そして、防水扉4が完全に上昇したときには、前述したように、防水扉4は、防水扉4が完全にピット3に収納されているときに比べて面5Aに近接した状態となるので、この状態においては、図3(b)に示すように、リップシール11は、防水扉4と面5Aとに挟まれて押し潰された状態で防水扉4及び面5Aに接触して、防水扉4と堤防20側との隙間を密閉する。
一方、防水扉4が完全にピット3に収納された状態から防水扉4が完全に上昇する手前までにおいては、前述したように、防水扉4は面5Aから離隔した状態で変位するので、図3(d)に示すように、リップシール11は押し潰されることなく、防水扉4と共に昇降変位する。
また、防水扉4には、図5に示すように、ロープ13が掛けられる動滑車15A、15Bが回転可能に固定されている。一方、開口部20Aを挟んで一方側の堤防20の頂部(上端部)には、図1(a)に示すように、動滑車15A、15Bを介して防水扉4に連結されたロープ13を引き上げる電動式ウィンチ17が設置され、他方側の堤防20の頂部には手動ウィンチ19が設置されている。
つまり、4つの動滑車15A、15Bに掛けられたロープ13の一端側は、電動式ウィンチ17に連結されて地面に対して固定され、他端側は、手動ウィンチ19に連結されて地面に対して固定された状態となっている。
因みに、電動式ウインチ17及び手動ウインチ19は、耐食性処理が施されたカバー17A、19Aにて覆われている。
このため、電動式ウィンチ17及び手動ウィンチ19のうち少なくとも一方のウィンチにてロープ13を巻き上げるようにロープ13を引き上げると、ロープ13のうち電動式ウィンチ17と手動ウィンチ19との間に繋ぐ部分の長さが短くなるので、防水扉4は引き上げた(巻き上げた)ロープ長さの1/2だけ上昇する。
なお、本実施形態では、動滑車15Bを動滑車15Aより上方側にずれた部位に配置することにより、動滑車15A、15Bに掛けられるロープ13を、図5に示すように、防水扉4に対して蛇行させて、防水扉4の自重が作用する動滑車15Aとロープ13との接触長さが、動滑車15Aの外周の略半分以上となるようにしている。
また、ピット3の底部には、図2(b)に示すように、ピット3内に溜まった雨水や海水等を排水するための排水通路21が設けられており、この排水通路21の排出口21Aは、少なくとも潮位は最も低くなる干潮時において、海水面より高い位置で開口するように設定されている。
そして、排水通路21には、排出口21からピット3内に海水が逆流することを防止する逆止弁23が設けられ、この逆止弁23より排出口21側には、排水通路21を開閉するための手動式の開閉弁25が設けられている。また、作業坑27は開閉弁25の開閉作業を行うための縦穴であり、開閉弁25は、通常時には開かれ、作業時に閉じられる。
なお、作業坑27は及び排水通路21は、図4に示すように、防水扉4の幅方向(紙面左右方向)において略中央部に設けられており、ピット3の底面部は、幅方向略中央部においても最も低くなるように設定されている。
3.本実施形態に係る防水扉装置の特徴
本実施形態では、防水扉4を昇降変位させるための昇降手段なす電動式ウィンチ17及び手動ウィンチ19が、ピット3外に設置された構成となるので、地下に設けられたピット3内に昇降手段を設置する必要がなく、防水扉装置1の施工性及びメンテナンス作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、ピット3が地下に設けられているので、防水扉4がピット3内に格納されると、防水扉4が地下に隠れた状態となり、防水扉装置1が設置された周辺の景観を大きく損ねることはない。
したがって、本実施形態では、防水扉装置1が設置された周辺の景観を大きく損ねることなく、防水扉装置の施工性及びメンテナンス作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、動滑車15A、15Bを介して防水扉4を引き上げるので、ロープ13を引き上げるための引き上げ力を小さくすることができるので、電動式ウィンチ17及び手動ウィンチ19の小型を図りながら、電動式ウィンチ17及び手動ウィンチ19を安価なものとすることができる。
また、ピット3外に設置されている電動式ウィンチ17及び手動ウィンチ19を小型にすることができるので、景観が大きく悪化することを防止できる。
また、本実施形態では、ロープ13の一端側が電動式ウィンチ17に連結され、他端側が手動ウィンチ19に連結されているので、電動式ウィンチ17の予備機を成す手動ウィンチ19を容易に防水扉装置1に設置することができる
また、防水扉4が完全に上昇したときには、前述したように、リップシール11は、防水扉4と面5Aとに挟まれて押し潰された状態で防水扉4及び面5Aに接触して防水扉4と堤防20側との隙間を密閉するので、防水扉4と堤防20側とを水密にシールでき、防水扉4と堤防20側との隙間から水が漏れることを確実に防止できる。
また、防水扉4が完全にピット3に収納された状態から防水扉4が完全に上昇する手前までにおいては、リップシール11は押し潰されることなく、防水扉4と共に昇降変位するので、防水扉4が昇降変位する際にリップシール11が堤防20側と擦れてしまうことを防止できる。
したがって、防水扉4が昇降変位する際にリップシール11が損傷してしまうことを未然に防止しつつ、防水扉4が昇降変位する際の抵抗を小さくすることができるので、防水扉4を速やかに昇降させることができる。
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、ガイドローラ7が特許請求の範囲に記載されたガイド手段に相当し、電動式ウィンチ17及び手動ウィンチ19が特許請求の範囲に記載された昇降手段に相当し、電動式ウィンチ17が特許請求の範囲に記載された第1引上機に相当し、手動ウィンチ19が特許請求の範囲に記載された第2引上機に相当し、レール部9C、9Dが特許請求の範囲に記載された移動手段に相当する。
(第2実施形態)
図7(a)及び図7(b)は、本実施形態の特徴を示す図である。
そして、本実施形態では、防水扉4の上端部のうち、ガイドプレート5に対応する部位以外の部位に、水平方向に突出したフランジ部4Aを設けられ、かつ、防水扉4がピット3に収納された状態においては、フランジ部4Aによりピット3の上端側開口部3Bが閉塞されるように構成されている。
また、本実施形態では、ピット3の上端側開口部3Bには、フランジ部4Aが嵌り込む凹部(ざぐり部)3Cが設けられ、かつ、フランジ部4Aとピット3との間に弾性変形可能な材料(本実施形態では、クロロプレンゴム)製のパッキン3Dが配設されている。
因みに、パッキン3Dは、防水扉5又はピット3のいずれかに固定される必要があるが、本実施形態では防水扉4にパッキン3Dが固定されている。
これにより、本実施形態では、防水扉4がピット3に収納されている間に、ピット3に砂や砂利等の異物が入り込んでしまうことを防止できるので、防水扉4とピット3との隙間に異物が噛み混んで、防水扉4が上昇できなくなるといった不具合の発生を未然に防止できる。
また、ピット3の上端側開口部3Bには、フランジ部4Aが嵌り込む凹部(ざぐり部)3Cが設けられているので、防水扉4がピット3に完全に収納されたときに、ピット3の上端側開口部3Bを、図7(a)及び図7(b)に示すように、段差の少ないフラット形状とすることができる。
また、フランジ部4Aとピット3との間にパッキン3Dが配設されているので、ピット3に雨水や砂等の異物が入り込んでしまうことを確実に防止できる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、防潮扉装置に本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、河川の氾濫を防止する防水扉装置にも適用できる。
また、上述の実施形態では、動滑車15A、15Bを用いて防水扉4を引き上げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ロープ13の他端側を防水扉4に固定し、動滑車15A、15Bを介すことなく、直接的に防水扉4を引き上げてもよい。
また、上述の実施形態では、電動式ウィンチ17等の巻き上げ機にて昇降手段を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、防水扉4にラックを設け、ピット3外にラックに噛み合うピニオン及びピニオンを回転させるモータ等の駆動手を設置することにより、昇降手段を構成してもよい。
また、上述の実施形態では、電動式ウィンチ17又は手動ウィンチ19のみで防水扉4を昇降させるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、防水扉全体の比重を1以下として防水扉4を浮遊可能とするとともに、ピット3と海又は河川とを連通させ、潮位又は河川の水位に連動して防水扉4が昇降する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、ガイド手段をなすガイドローラ7はガイドプレート5に転がり接触するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばガイドプレート5に滑り接触するガイドシューにてガイド手段を構成してもよい。
また、上述の第2実施形態では、ピット3の上端側開口部3Bにフランジ部4Aが嵌り込む凹部(ざぐり部)3Cを設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、凹部(ざぐり部)3Cを廃止してもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
(a)は防水扉4が上昇した状態を示す防水扉装置の正面図であり、(b)は防水扉4がピット3内に収納された状態を示す防水扉装置の正面図である。 (a)は防水扉4が上昇した状態を示す防水扉装置の側面図であり、(b)は防水扉4がピット3内に収納された状態を示す防水扉装置の側面図である。 (a)は防水扉4が上昇した場合における防水扉4の側面図であり、(b)は図3(a)の上面図であり、(c)はピット3に収納された場合における防水扉4の側面図であり、(d)は図3(c)の上面図である。 防水扉装置1の上面図である。 防水扉4の正面図である。 ピット筒3A及びガイドプレート5を上方側から見た斜視図である。 (a)及び(b)は、防水扉4のフランジ部4A及びピット3の上端側開口部3Bの断面図である。
符号の説明
1…防水扉装置、3…ピット、3A…ピット筒、3B…上端側開口部、
3D…パッキン、4…防水扉、4A…フランジ部、5…ガイドプレート、
7…ガイドローラ、9A〜9c…レール部11…リップシール、13…ロープ、
15A、15B…動滑車、17…電動式ウィンチ、19…手動ウィンチ、
20…堤防、20A…開口部、21…排出口、21…排水通路、21A…排出口、
23…逆止弁、25…開閉弁、27…作業坑。

Claims (5)

  1. 地面より下方の地中に設けられたピット内に昇降可能に収納された防水扉と、
    前記防水扉の昇降変位を案内するガイド手段と、
    前記ピット外に設置され、前記防水扉を昇降変位させるための昇降手段とを備え
    前記昇降手段は、前記防水扉に連結されたロープを引き上げる第1引上機を有して構成され、
    前記防水扉には、前記ロープが掛けられる動滑車が固定されており、
    さらに、前記ロープの一端側が前記第1引上機に連結され、前記ロープの他端側が、地面に対して固定されることを特徴とする防水扉装置。
  2. 前記ロープの他端側を引き上げる第2引上機を備え、
    前記ロープの他端側は、前記第2引上機を介して地面に対して固定されることを特徴とする請求項に記載の防水扉装置。
  3. 前記第1引上機は、電動式のウィンチであり、
    さらに、前記第2引上機は、手動式のウィンチであることを特徴とする請求項に記載の防水扉装置。
  4. 前記防水扉の上端部には、水平方向に突出したフランジ部が設けられており、
    さらに、前記防水扉が、前記ピットに収納された状態においては、前記フランジ部により前記ピットの上端側開口部が閉塞されることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の防水扉装置。
  5. 前記防水扉が上昇したときに、前記防水扉と堤防側との隙間を密閉する変形可能なリップシールと、
    前記防水扉が上昇したときに前記防水扉を前記堤防側に移動させる移動手段と
    を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の防水扉装置。
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