JP4879495B2 - 加速度測定装置 - Google Patents

加速度測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4879495B2
JP4879495B2 JP2005037135A JP2005037135A JP4879495B2 JP 4879495 B2 JP4879495 B2 JP 4879495B2 JP 2005037135 A JP2005037135 A JP 2005037135A JP 2005037135 A JP2005037135 A JP 2005037135A JP 4879495 B2 JP4879495 B2 JP 4879495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration sensor
acceleration
sensor
output value
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005037135A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006226680A (ja
Inventor
弘 小泉
真司 美野
公久 相原
尚一 林田
尚愛 多々良
純一 嶋田
泰介 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2005037135A priority Critical patent/JP4879495B2/ja
Publication of JP2006226680A publication Critical patent/JP2006226680A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4879495B2 publication Critical patent/JP4879495B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

本発明は、測定対象物に装着して、測定対象物の静的な加速度を検出する加速度センサの校正方法及び加速度測定装置に関する。
加速度センサは振動の検出器として種々の分野で使用されているが、その検出精度を保証するためには、一般の測定器と同様に定期的に検出精度をチェックし、検出精度が低下しているものについては校正が必要である。従来から加速度センサの静的特性を校正する方法としては、地球の重力加速度を利用する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
即ち、水準器により充分な水平が確保された水平面上に、校正の対象となる加速度センサを垂直に設置することにより1重力加速度を加え、次にこの状態から加速度センサを90°回転させて測定方向を水平にして0重力加速度を加えて校正する方法である。
しかし、前述の校正方法に従うと、それぞれの加速度センサの検出軸方向に対して精密に90°回転させなければならない。また、加速度センサのための精密な回転台を別途設ける必要がある。
また、上記課題を解決すべく、3の軸方向の加速度を測定する加速度センサの外形に高精度の加工を施していずれか2の軸方向を水平面に対して45°傾斜させるとともに、他の1の軸方向を水平面と同一にさせて3の軸方向の加速度を同時測定する校正方法もある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平3−216557号公報 特開平8−240611号公報
しかし、上記の特許文献1及び2に記載された校正方法は、加速度センサの校正のための冶具や外形整備に手間がかかる。そのため、例えば簡易に加速度センサを校正したい場合や水平面に加速度センサを配置しても軸方向が重力方向に一致しない等、加速度センサの外形を問わず加速度センサを校正したい場合には、上記の校正方法で加速度センサを校正することは困難である。
即ち、加速度センサの各軸方向の0重力加速度での出力値(各軸方向に0重力加速度、即ち加速度が全く加わっていない状態での加速度センサの出力値。以下、「重力加速度」を「G」という。)の温度ドリフトが生じる場合や加速度センサの出力特性の経年変化が生じる場合には、その度に加速度センサを取り出して校正する以外には方法がない。
そこで、本発明では、精密な回転台等の冶具を別途設けることなく簡易に校正を行うことが可能な加速度センサの校正方法を提供することを目的とする。また、簡易に加速度センサの校正を行って、加速度の測定を行うことが可能な加速度測定装置を提供することを目的とする。
本発明では、加速度センサの各軸方向の1G出力値及び−1G出力値を加速度センサのランダムな回転によって得ることとした。本発明では、静的な加速度を検出する加速度センサの校正方法及び当該加速度センサを備えた加速度測定装置として有効である。
即ち、本発明に係る加速度センサの校正方法は、1の軸方向の加速度を検出する加速度センサをランダムに回転させた状態で、前記加速度センサの前記1の軸方向において出力しうる値の最大値を前記1の軸方向における1Gでの前記加速度センサの出力値とし且つ最小値を前記1の軸方向における−1Gでの前記加速度センサの出力値とすることを特徴とする。
1の軸方向の加速度を検出する加速度センサをランダムに回転させると、ある確率をもって1の軸方向が重力の方向又はその反対方向に一致する。そのため、加速度センサの出力値の最大値及び最小値を検出することにより、加速度センサを精密に回転させることなく簡易に加速度センサの1の軸方向の1G及び−1Gでの出力値を得ることができる。また精密な回転台を別途設ける必要もなく、加速度センサの形状も問わない。
また、本発明に係る加速度測定装置は、互いに直交する2又は3の軸方向の加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサがランダムに回転した状態で前記加速度センサの各軸方向において出力しうる値の最大値を前記各軸方向における1重力加速度での前記センサの出力値として記憶し且つ最小値を前記各軸方向における−1重力加速度での前記センサの出力値として記憶する記憶手段と、前記センサを生体の外耳に装着する装着部と、を備え、前記センサ及び前記記憶手段は、3次元方向のローラーによってランダムに回転可能な球状の筺体に収容されていることを特徴とする。
2又は3の軸方向の加速度を検出する加速度センサを加速度測定装置内で又は加速度測定装置ごとランダムに回転させることにより簡易に加速度測定装置の校正をすることができる。そのため、加速度測定装置を任意の角度で測定対象物に設置したままでも加速度測定装置の校正が可能となる。したがって、例えば測定対象物の温度の上昇と共に加速度センサの温度が上昇し0Gでの出力値がドリフトするような場合や加速度センサの出力特性の経年変化が生じる場合であっても、加速度測定装置を測定対象物に設置したまま適宜加速度センサの校正をして、常時精度よい加速度の測定が可能となる。
上記加速度測定装置において、前記記憶手段は前記2又は3の軸方向のうちいずれか1の軸方向における前記加速度センサの前記最大値又は前記最小値を記憶したときの他の軸方向における前記加速度センサの出力値を前記他の軸方向における0Gでの前記加速度センサの出力値として記憶することが望ましい。
2又は3の軸方向の加速度を検出する加速度センサの場合、ある軸方向が重力の方向に一致した場合には、他の軸方向は水平方向に一致する。そのため、加速度センサをランダムに回転させるという1の操作のみによって記憶手段で加速度センサのある軸方向での出力値の最大値又は最小値を記憶すると共に他の軸方向について0Gでの出力値を記憶して、−1G、0G及び1Gの3点での校正が可能となる。そのため、校正精度がよく精度よい加速度の測定が可能となる。
また、上記加速度測定装置において、生体の外耳に装着する装着部を備えることが望ましい。
加速度測定装置を装着部により外耳に装着することで、日常生活において連続的に且つ煩わしくなく生体の姿勢角を測定することができる。
なお、本発明では、加速度センサは各軸方向が重力の方向に一致した場合に最大値を出力し、重力と反対方向に一致した場合に最小値を出力する。これは、加速度センサの出力値は、出力値の検出の方法(例えば、オシロスコープのプローブの加速度センサへの接続の仕方)によっても異なるものであるため、本発明の趣旨を明確とするために予め加速度センサの出力値を定義したものである。つまり、加速度センサの各軸方向が重力の方向に一致した場合に最小値を出力し、重力と反対方向に一致した場合に最大値を出力する加速度センサであっても、全く同様に本発明の加速度センサの校正方法及び加速度測定装置を適用することができることは言うまでもない。
本発明によれば、精密な回転台等の冶具を別途設けることなく簡易に加速度センサの校正を行うことが可能である。
以下に、本発明に係る加速度測定装置及び加速度センサの校正方法について実施形態を示して詳細に説明するが、本発明は、以下の記載に限定して解釈されない。
図1に、本実施形態に係る加速度測定装置の概略構成図(一部に断面図を含む。)を示す。
図1に示す加速度測定装置10は、互いに直交する3の軸方向の加速度を検出する加速度センサ21と、加速度センサ21の出力値を記憶する記憶手段22と、加速度センサ21及び記憶手段22に電源を供給する電源24と、を備えている。また、本実施形態に係る加速度測定装置10は、加速度センサ21、記憶手段22及び電源24を収容する球状の筺体20と、筺体20と接触して筺体20を回転させるローラー30a、30b、30cと、減速器40a、40b、40cを介してローラー30a、30b、30cをそれぞれ回転させる回転アクチュエータとしてのモーター50a、50b、50cと、を有している。なお、本実施形態では、モーター50a、50b、50cや記憶手段22を制御する電子回路等の通常の技術によって実現可能な部分については記載を省略している。
なお、本実施形態では、加速度センサ21は3の軸方向の加速度の測定が可能なものを適用しているが、互いに直交する2の軸方向の加速度を検出する加速度センサ及び1の軸方向の加速度を検出する加速度センサについても全く同様に適用することができる。
ここで、筺体20は、球殻状で内部に加速度センサ21を配置するための基板27を有している。この筺体20は、基板27及び加速度センサ21を保持するため、例えばプラスチック、金属等の変形しにくい材料を適用することができる。そして、筺体20はローラー30a、30b、30cと接触して支持される。
ローラー30a、30b、30cは、減速器40a、40b、40cを介してモーター50a、50b、50cに接続されている。そして、ローラー30a、30b、30cの回転により、ローラー30a、30b、30cに接触した筺体20とローラー30a、30b、30cとの摩擦力で筺体20を回転させる機能を有する。3つのローラー30a、30b、30cは、互いに垂直方向に向くように配置されているため、3つのローラー30a、30b、30cをモーター50a、50b、50cによって独立に回転させることによって筺体20をランダムに回転させることができる。このローラー30a、30b、30cは、筺体20との摩擦力を確保するため、例えばゴム、ウレタン又はプラスチック等の材料を適用することができる。また、筺体20を支持するためローラー30eを設けるとよい。また、筺体20とローラー30a、30b、30cとの摩擦力を増加させるためローラー30dによって筺体20を適当な強さでローラー30a、30b、30cに押し付けるようにしてもよい。
モーター50a、50b、50cは通常の技術により、適当な減速比の減速器40a、40b、40cを介してローラー30a、30b、30cと接続され、ローラー30a、30b、30cを回転させる機能を有する。このモーター50a、50b、50cは、例えばDCモーター、ACモーター等の汎用モーターを適用することができる。この場合、モーターの角度制御を行うためにエンコーダ等の回転角度検出器を設けるとよい。また、コンパクトに角度制御を実現させるためステッピングモータやサーボモータ等のモーターを適用してもよい。
加速度センサ21は基板27上に配置され筺体20の回転と共に回転する。即ち、加速度センサ21は、回転アクチュエータとしてのモーター50a、50b、50cと、ローラー30a、30b、30c及び基板27を介して間接的に接続されている。また、加速度センサ21は、互いに直交した3の軸方向の静的な加速度を検出する。なお、静的な加速度の検出と共に動的な加速度を検出するものであってもよい。静的な加速度の検出と共に動的な加速度を検出する加速度センサは、測定対象物の傾斜角度(姿勢)を検出すると共にその運動状態を検出することができる。
この加速度センサ21は、例えば、加速度センサ21の傾きに応じた圧電素子への負荷により圧電素子から出力される電圧から加速度を検出する圧電型の加速度センサ、コンデンサの電極間で加速度センサの傾きに応じて可動する可動電極をスプリングに接続し可動電極の動きによるコンデンサの静電容量の変化から加速度を検出するスプリング容量型の加速度センサ、コンデンサの電極間に液体を封入し加速度センサの傾きに応じた液体の電極との接触面積の違いによるコンデンサの静電容量の変化から加速度を検出する液体封入型の加速度センサ、半導体の結晶に加わる外力による結晶歪に応じたキャリア数、キャリアの移動度の変化により抵抗値が変化するピエゾ抵抗効果を利用した加速度センサ等の加速度センサを適用することができる。これらの加速度センサは、その大きさや動作特性(加速度検出範囲、周波数特性等)を考慮して適宜選択して適用する。
ここで、加速度センサ21及びその校正方法について図1及び図2を参照して説明する。
図2は、加速度センサの概略構成図を示している。
加速度センサ21は、加速度センサ21に設定した相対座標系(o−XrgYrgZrg)の各軸方向の加速度を検出する。そのため、加速度センサ21を静止させた状態では、例えばYrg軸方向において、重力加速度「G」の大きさの、重力方向に対する傾き「α」の余弦で表される「Gcosα」の大きさの加速度が加わることとなる。そして、加速度センサ21はYrg軸方向に加わる加速度の大きさ「Gcosα」に応じた大きさの、例えば電圧値を出力する。なお、ここでは、加速度センサ21は、電圧値を出力するとして説明するが、電流値を出力するものでもよく、一般には電気信号を出力すると考えられる。
従って、加速度センサ21は、Yrg軸方向が重力方向に一致すると、Yrg軸方向における1Gでの最大の電圧値を出力し、Yrg軸方向が重力の反対方向に一致すると、Yrg軸方向における−1Gでの最小の電圧値を出力することとなる。他のXrg軸方向及びZrg軸方向についても各軸方向が重力方向に一致すると、各軸方向における1Gでの最大の電圧値を出力し、各軸方向が重力の反対方向に一致すると、各軸方向における−1Gでの最小の電圧値を出力する。
一方、Yrg軸方向が重力の方向又は重力の反対方向に一致した場合、他の軸方向であるXrg軸方向及びZrg軸方向は水平となり、Xrg軸方向及びZrg軸方向には全く加速度が加わらない状態となる。
従って、何れか1の軸方向が重力の方向又は重力の反対方向に一致すると、他の軸方向はそれぞれ0Gでの電圧値を出力する。
上記説明した、加速度センサ21の各軸方向における1Gでの出力値、0Gでの出力値及び−1Gでの出力値は、各軸方向の加速度の検出感度の違いにより異なっている。また、加速度センサ21間にも個体差が存在する。さらに、加速度センサ21の出力値の特性は、加速度センサ21の動作環境や動作時間でも異なっている。そのため、加速度センサ21は、例えば加速度センサ21自体の温度による出力値のドリフト等の特性変化を生じる。従って、これらの値を校正する必要がある。
本実施形態では、図1に示すローラー30a、30b、30cの独立した回転により加速度センサ21をランダムに回転させた状態で、加速度センサ21の各軸方向において出力しうる値の最大値を各軸方向における1Gでの加速度センサ21の出力値とし且つ最小値を各軸方向における−1Gでの加速度センサ21の出力値として校正する。
なお、ローラー30a、30b、30cにより加速度センサ21をランダムに回転させるには、例えば、モーター50a、50b、50cとしてステッピングモータを適用して、ステッピングモータに、乱数により発生させたパルスを入力することで実現させることができる。
加速度センサ21をランダムに回転させると、ある確率をもって各軸方向が重力の方向又はその反対方向に一致する。そのため、加速度センサ21の各軸方向の出力値の最大値及び最小値を検出することにより、加速度センサ21を精密に回転させることなく簡易に加速度センサ21の1の軸方向の1G及び−1Gでの出力値を得ることができる。また、従来、加速度センサ21の校正に必要であった精密な回転台を別途設ける必要もなく、加速度センサ21の形状も問うことがない。従って、加速度センサ21の出荷前の校正はもちろんのこと、加速度センサ21の使用時にも簡易に校正を行えるため、加速度センサ21による精度のよい加速度測定が可能となる。
また、加速度センサ21の最大値又は最小値を検出すると共に、加速度センサ21が最大値又は最小値を出力したときの他の軸方向の加速度センサ21の出力値を他の軸方向における0Gでの加速度センサ21の出力値とする。
加速度センサ21をランダムに回転させるという1の操作のみによって加速度センサ21の校正に必要なパラメータを総て得て、−1G、0G及び1Gの3点での校正が可能となるため、加速度センサ21の出力値の直線性により最大値及び最小値から0Gでの出力値を算出するよりも校正精度がよい。
一方、加速度センサ21の各軸方向をそれぞれ水平方向とした状態での加速度センサ21の出力値を各軸方向における0Gでの加速度センサ21の出力値とすることでもよい。
各軸方向の0Gでの出力値を別途検出することにより、当該出力値を基準として加速度センサ21の校正をすることができるため、ランダムな回転による加速度センサ21の出力値の最大値又は最小値に誤差を含む場合でも当該誤差を補正することができ、より精度のよい校正を可能とする。
ここで、加速度センサ21をランダムに回転させる場合、加速度センサ21への遠心力の影響を少なくするため、遠心力による加速度の大きさが重力加速度の大きさより小さくなるように回転速度を遅くして回転させることが望ましい。また、一定の角速度の大きさで回転させることでもよい。一定の角速度の大きさで回転させると角速度の大きさから遠心力の影響を算出でき、後に加速度センサ21の出力値の補正を行うことができる。
なお、本実施形態では加速度センサ21を回転アクチュエータとしてのモーター50a、50b、50cとローラー30a、30b、30cによって回転させる構成としているが、加速度センサ21は測定対象物に設置した状態で測定対象物自体をランダムに動かして回転させることとしてもよい。例えば、リンクロボット、歩行ロボットや生体等の関節の自由な運動が可能なものを測定対象とする場合に適用することができる。測定対象物自体をランダムに動かす構成とすることにより、加速度測定装置10に回転アクチュエータ等の回転手段を設ける必要がなく加速度測定装置10のコンパクト化が図れる。また、加速度センサ21の校正自体は、手動によって加速度センサ21をランダムに回転させることによっても行うことができる。この場合、当然に加速度センサ21の出力値を検出するオシロスコープ等の検出装置が別途必要になる。
図1に示す記憶手段22は、加速度センサ21からの出力値を配線23を介して記憶する。例えば、EP(Erasable Programmable)ROMやEEP(Electrically Erasable Programmable)ROM等の書き込み可能なROM(Read On Memory)、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ等の記憶手段を適用することができる。記憶手段22を備えることで、加速度センサ21からの出力値の補正等の処理を行うことができる。また、測定対象物の時々刻々の姿勢や運動状況を把握することが可能となる。なお、記憶手段22を筺体20の外部に設け、加速度センサ21からの出力値を記憶手段22へ無線によって送信することとしてもよい。
また、電源24は、加速度センサ21及び記憶手段22に電源を供給する。例えば、筒型、ボタン型等の汎用の使いきり電池や充電式の電池を適用できる。また、振動により発電するものであってもよい。また、筺体20の外部から無線によって電源を供給するものであってもよい。
また、本実施形態に係る加速度測定装置10は、生体の外耳に装着する装着部を備えることが望ましい。
図3に、加速度測定装置に生体装着部を備えた実施形態の1例(一部に断面図を含む。)を示す。
本実施形態に係る加速度測定装置10は、生体の外耳2に装着する装着部としてのイヤーフック26を備えている。そしてイヤーフック26に取り付けられた本体25の内部に図1に示す形態の加速度測定装置10を配置している。
このように、加速度測定装置10を装着部としてのイヤーフック26により外耳2に装着することにより、日常生活において連続的に且つ煩わしくなく生体の姿勢角を測定することができる。
以上説明したように、図1に示す本実施形態に係る加速度測定装置10では、加速度センサ21を加速度測定装置10内で又は加速度測定装置10ごとランダムに回転させることにより加速度測定装置10の校正をすることができる。そのため、加速度測定装置10を任意の角度で測定対象物に設置したままでも加速度測定装置10の校正が可能となる。したがって、例えば測定対象物の温度上昇と共に加速度センサ21の温度が上昇し0Gでの出力値がドリフトするような場合や加速度センサ21の出力特性の経年変化が生じる場合であっても、加速度測定装置10を測定対象物に設置したまま適宜加速度センサ21の校正をして、常時精度よい加速度の測定が可能となる。
また、本実施形態では、図1に示すようにモーター50a、50b、50cによって加速度センサ21をランダムに回転させるため、加速度センサ21の回転速度を制御することができる。そのため、加速度センサ21の回転による遠心力の影響を抑制したり、遠心力の影響による加速度センサ21の検出値の補正を行ったりすることができる。従って、より精度のよい校正が可能で常時精度よい加速度の測定が可能となる。なお、加速度センサ21の回転速度は、ローラー30a、30b、30cの角速度ベクトルの和で算出することができる。また、本実施形態ではローラー30a、30b、30cの回転によって筺体20と共に加速度センサ21を回転させる構成としたが、回転アクチュエータを適用して加速度センサ21を回転させるものであればいずれのものを適用しても、上記の回転速度を制御することができる等の効果を得ることができる。
ここで、本実施形態に係る加速度測定装置の加速度センサ21の校正方法について図1及び図3を参照して説明する。
まず、図3に示すように加速度測定装置10を内蔵した本体25をイヤーフック26によって生体の外耳2に装着する。ここで、装着は、特別に配慮する必要はなく、外耳2への本体25の装着により加速度測定装置10が固定されればよい。
次に、図1に示すモーター50a、50b、50cによりローラー30a、30b、30cをそれぞれ独立に回転させることにより、筺体20と共に加速度センサ21をランダムに回転させた状態で、加速度センサ21の各軸方向において出力しうる値の最大値を各軸方向における1Gでの加速度センサ21の出力値とし且つ最小値を各軸方向における−1Gでの加速度センサ21の出力値として記憶手段22に記憶させる。
なお、モーター50a、50b、50c等の回転手段を有していない場合には、例えば首を前後左右に振る等、生体を自由に動かすことによって加速度センサ21をランダムに回転させることでもよい。
そして、加速度センサ21の出力値の最大値又は最小値を記憶手段22に記憶させると共に、いずれか1の軸方向において最大値又は最小値を出力したときの他の軸方向の加速度センサ21の出力値を他の軸方向における0Gでの加速度センサ21の出力値として記憶手段22に記憶させる。
そして、−1G、0G及び1Gの3点の加速度センサ21の出力値から、例えば加速度センサ21の出力値の直線性により加速度に対する出力電圧値を換算することが可能となり、加速度センサ21の校正が終了する。
加速度センサ21の検出した加速度から実際に生体の傾斜角度を測定する場合は、まず加速度センサ21の相対座標系が生体に対してどのような向きに配置されているかを検出する。
この場合、予め上記の校正により各軸方向の出力値の最大値及び最小値が決定されているため、例えば、生体を倒立、横臥、仰臥、伏臥の少なくとも何れか2つの状態で静止させた場合の加速度センサ21の出力値から各軸方向を算出して相対座標系を検出することができる。
本発明の加速度センサの校正方法及び加速度測定装置は、生体やロボット等の測定対象物に設置して姿勢角度を検出する加速度センサの他、ゲーム機等の玩具に適用される加速度センサの校正や加速度測定装置としても利用可能である。
加速度測定装置の実施形態の一例を示す概略構成図(一部に断面図を含む。)である。 加速度センサの概略構成図である。 加速度測定装置に生体装着部を備えた実施形態の1例(一部に断面図を含む。)を示した図である。
符号の説明
2:外耳
10:加速度測定装置
20:筺体
21:加速度センサ
22:記憶手段
23:配線
24:電源
25:本体
26:イヤーフック
27:基板
30a−e:ローラー
40a−c:減速器
50a−c:モーター

Claims (2)

  1. 互いに直交する2又は3の軸方向の重力加速度を検出するセンサと、
    前記センサがランダムに回転した状態で前記センサの各軸方向において出力しうる値の最大値を前記各軸方向における1重力加速度での前記センサの出力値として記憶し且つ最小値を前記各軸方向における−1重力加速度での前記センサの出力値として記憶する記憶手段と、
    前記センサを生体の外耳に装着する装着部と、
    を備え、
    前記センサ及び前記記憶手段は、3次元方向のローラーによってランダムに回転可能な球状の筺体に収容されている
    ことを特徴とする加速度測定装置。
  2. 前記記憶手段は前記2又は3の軸方向のうちいずれか1の軸方向における前記センサの前記最大値又は前記最小値を記憶したときの他の軸方向における前記センサの出力値を前記他の軸方向における0重力加速度での前記センサの出力値として記憶することを特徴とする請求項1に記載の加速度測定装置。
JP2005037135A 2005-02-15 2005-02-15 加速度測定装置 Active JP4879495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037135A JP4879495B2 (ja) 2005-02-15 2005-02-15 加速度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037135A JP4879495B2 (ja) 2005-02-15 2005-02-15 加速度測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006226680A JP2006226680A (ja) 2006-08-31
JP4879495B2 true JP4879495B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=36988200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005037135A Active JP4879495B2 (ja) 2005-02-15 2005-02-15 加速度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4879495B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7487661B2 (en) * 2006-10-11 2009-02-10 Freescale Semiconductor, Inc. Sensor having free fall self-test capability and method therefor
KR100915625B1 (ko) 2008-01-14 2009-09-07 주식회사 아모센스 센서의 축 틀어짐 검사방법
KR100940104B1 (ko) * 2008-01-14 2010-02-02 주식회사 아모센스 센서를 캘리브레이션하는 장치 및 방법
KR100963635B1 (ko) * 2008-08-27 2010-06-15 주식회사 아모센스 모션센서를 검사하는 장치 및 방법
JP5237042B2 (ja) * 2008-10-14 2013-07-17 東京計器株式会社 振動速度センサ校正方法及び装置
US8718963B2 (en) * 2010-04-27 2014-05-06 Memsic, Inc. System and method for calibrating a three-axis accelerometer
CN101907639A (zh) * 2010-07-23 2010-12-08 燕山大学 六维加速度传感器标定平台
JP5346910B2 (ja) * 2010-11-24 2013-11-20 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント キャリブレーション装置、キャリブレーション方法、及び電子機器の製造方法
KR20120063217A (ko) * 2010-12-07 2012-06-15 삼성전기주식회사 다축 관성력 인가장치
JP5697149B2 (ja) * 2011-05-09 2015-04-08 国立大学法人東京工業大学 加速度センサ特性評価方法及びプログラム
CN106153310A (zh) * 2015-04-17 2016-11-23 中兴通讯股份有限公司 一种检验方法及装置
CN106443072B (zh) * 2016-09-21 2018-11-20 中国航空工业集团公司北京长城计量测试技术研究所 一种线加速度计的离心加速度场翻滚校准方法
JPWO2022249292A1 (ja) * 2021-05-25 2022-12-01
CN116699178B (zh) * 2023-07-21 2023-10-13 常州天利智能控制股份有限公司 一种耐高温抗辐照加速度传感器检测设备

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5728208A (en) * 1980-07-29 1982-02-15 Toyota Motor Corp Output correcting method and apparatus for compass direction detector
JPH03216557A (ja) * 1990-01-23 1991-09-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 加速度計精密校正法
JPH07312634A (ja) * 1994-05-18 1995-11-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 耳栓形変換器を用いる送受話装置
JPH1096743A (ja) * 1996-09-25 1998-04-14 Mitsubishi Electric Corp 半導体センサ及びその製造方法
JPH10267651A (ja) * 1997-03-28 1998-10-09 Data Tec:Kk 傾斜測定方法及び傾斜測定装置
JP2003102694A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Kenji Sunakawa 心拍数測定装置
JP4073715B2 (ja) * 2002-06-11 2008-04-09 旭化成エレクトロニクス株式会社 方位角計測装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーションプログラム
WO2004003476A1 (ja) * 2002-07-01 2004-01-08 Asahi Kasei Emd Corporation 方位角計測装置および方位角計測方法
JP2004093552A (ja) * 2002-07-10 2004-03-25 Hitachi Metals Ltd 加速度検出装置
JP2004045232A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Fujitsu Ten Ltd 筐体構造および筐体の取付構造
JP2004164282A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 個人行動検知システム
JP4853937B2 (ja) * 2003-04-28 2012-01-11 独立行政法人産業技術総合研究所 慣性センサの動的感度マトリックス計測装置およびその計測方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006226680A (ja) 2006-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4879495B2 (ja) 加速度測定装置
TWI225154B (en) Acceleration measuring apparatus with calibration function
JP4980541B2 (ja) 座標測定マシン(cmm)の振動に起因した座標測定誤差を補正する方法および装置
KR101270404B1 (ko) 경사각 연산 방법 및 경사각 연산 장치
JP6334866B2 (ja) トランスデューサ内蔵デバイス、その較正方法および較正装置
US8459094B2 (en) Method for calibrating an accelerometer of an electronic device, an accelerometer, and an electronic device having an accelerometer with improved calibration features
US8229694B2 (en) Coordinate measuring machine
JP6966471B2 (ja) 座標測定プローブ本体
EP2789982B1 (en) Methods and apparatus for calibrating transducer-including devices
US20060100820A1 (en) Accelerometer based tilt sensor and method for using same
CA2365886A1 (en) Calibration of sensors
KR100655937B1 (ko) 방위각을 산출하는 지자기 센서 및 그 방법
AU2010273749A1 (en) Coordinate measurement machine with vibration detection
WO2007015148A2 (en) Sensor unit
CA2641684C (en) Angle measurement apparatus
KR100940104B1 (ko) 센서를 캘리브레이션하는 장치 및 방법
TW201833557A (zh) 空間定向的決定
Murphy Choosing the most suitable MEMS accelerometer for your application––Part 2
JP2004093552A (ja) 加速度検出装置
Santoso et al. Application of single MEMS-accelerometer to measure 3-axis vibrations and 2-axis tilt-angle simultaneously
US8950258B2 (en) Micromechanical angular acceleration sensor and method for measuring an angular acceleration
EP2214030B1 (en) A Method for Calibrating an Accelerometer of an Electronic Device, an Accelerometer, and an Electronic Device having an Accelerometer with Improved Calibration Features
TWI578134B (zh) 線性滑軌軸承座監控系統
CN112902954A (zh) 塔架晃动传感器和塔架晃动角度测量方法
KR101299729B1 (ko) 센서

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4879495

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350