JP4879126B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
すなわち、従来の装置は、基板に微細パターンが形成されている場合、その間に残った純水の表面張力に起因して、基板を処理槽間で移動させる際に、基板に形成されている微細パターンに倒壊が生じることがあるという問題がある。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板を処理液で処理する基板処理装置において、処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽から排出された処理液を前記処理槽へ供給して、処理液を循環させる供給配管と、前記供給配管を分流した第1の分岐配管と、前記第1の分岐配管に配設され、流通する処理液を冷却する冷却手段と、前記冷却手段の上流側と下流側の前記供給配管に連通接続した第2の分岐配管と、前記第2の分岐配管に配設され、処理液中の純水と溶剤とを分離して処理液から純水を排出する分離手段と、前記供給配管に連通接続され、前記分離手段より下流側にて純水を注入する注入管と、前記注入管に水溶性溶剤を注入する水溶性溶剤注入手段と、前記注入管に非水溶性溶剤を注入する非水溶性溶剤注入手段と、前記処理槽内の基板を純水で洗浄する純水洗浄処理を行わせた後、前記水溶性溶剤注入手段から前記供給配管に水溶性溶剤を注入して純水を水溶性溶剤で置換する置換処理を行わせ、前記第1の分岐配管に流路を切り換えるとともに、前記冷却手段で処理液を冷却する冷却処理を行わせ、前記第2の分岐配管に流路を切り換えるとともに、前記分離手段によって処理液中の純水を除去する分離除去処理を行わせ、前記非水溶性溶剤注入手段から前記供給配管に非水溶性溶剤を注入して置換促進処理を行わせる制御手段と、を備えていることを特徴とするものである。
図1は、実施例に係る基板処理装置の概略構成を示すブロック図である。
制御部97は、三方弁15を循環側に切り換えるとともに、三方弁19〜21を供給配管11側に切り換え、制御弁31を開放するとともに流量制御弁35を調整して、純水供給源29から注入管27及び供給配管11を介して純水を所定流量で内槽3へ供給する。内槽3及び外槽5並びに供給配管11を全て純水で満たした後、ポンプ17及びインラインヒータ22を作動させて所定の温度(例えば、60℃)に純水を加熱する。所定温度になった後、保持アーム7を待機位置から処理位置へ下降させ、これを所定時間だけ維持して、所定温度に加熱した純水で基板Wを洗浄処理する。
制御部97は、インラインヒータ22及びポンプ17を停止させるとともに、三方弁15を排液側へ切り換えるとともに、流量制御弁35を閉止する。そして、流量制御弁47を所定流量に調節して、供給配管11へIPAを供給する。内槽3及び外槽5がIPAで満たされた後、三方弁15を供給配管11側へ切り換えるとともにポンプ17を作動させる。これにより、処理液のうち純水の大半が排出され、処理液にIPAが混合されて純水がIPAで置換される。
制御部97は、三方弁20,21を第1の分岐配管23側へ切り換えるとともに、冷却ユニット25によって処理液を所定の温度にまで冷却する。この程度の温度に冷却することにより、純水がIPAに溶けにくくすることができる。
制御部97は、制御弁63,67,69を開放するとともに、三方弁19を第2の分岐管49側へ切り換える。これにより、スタティックミキサ57でIPAと純水とが充分に混合された後、処理液が油水分離フィルタ51を通ることになる。
制御部97は、制御弁65,71を開放するとともに、制御弁67,69を閉止する。これにより、純水濃度が低減された処理液(大半がIPA)が第3の分岐管53へ流れる。これにより、処理液中に僅かに残った純水が吸着フィルタ55によって吸着除去される。
上記の吸着除去処理を所定時間だけ行った後、制御部97は、制御弁15を排液側へ切り換えるとともに、三方弁19〜21を供給配管11側へ切り換える。さらに、流量制御弁45を調整して、小流量でHFEを内槽3に供給する。これにより、IPAがHFEにと混ざり合うことなく徐々に押し上げられて内槽3から排出されるとともにHFEで置換される。但し、僅かな純水が処理液中や基板Wの微細パターン内には未だに残留している。HFEで内槽3が満たされた後、制御弁31及び流量制御弁45を閉止するとともに、三方弁19を第2の分岐配管49側に切り換え、制御弁67,69を開放する一方、制御弁58を閉止する。これにより、上記ステップS4のように、HFEを含む処理液がスタティックミキサ57と油水分離フィルタ51を流通し、純水が除去される。制御部97は、所定時間だけ油水分離フィルタ51による純水除去を行った後、上記ステップS5のように流路を切り換えて吸着フィルタ55による吸着除去を行う。
制御部97は、濃度計95を参照して処理液中の純水濃度が所定値以下となるまで吸着フィルタ55による吸着除去を行う。所定値は、例えば0.1[%]以下である。
制御部97は、純水濃度が低減された処理液に再びIPAを注入して仕上げ処理を行う。具体的には、制御弁31を開放するとともに、流量制御弁47を調整して、少量のIPAを処理液に注入する。その濃度は、例えば、5〜10%程度である。この状態で吸着フィルタ55による吸着除去を維持することで、HFEが大半を占め、少量のIPAを含む処理液から僅かな純水を除去する。これにより、基板Wの微細パターン内にも残留している純水を引き出して除去することができる。
上記の処理を所定時間だけ行った後、制御部97は、図示しないノズルから溶剤蒸気を供給して、処理槽1の周囲に溶剤雰囲気を形成する。そして、保持アーム7を上昇させて基板Wに付着しているHFEを揮発させて基板Wを乾燥させる。
1 … 処理槽
3 … 内槽
5 … 外槽
7 … 保持アーム
9 … 噴出管
11 … 供給配管
23 … 第1の分岐配管
33 … ミキシングバルブ
49 … 第2の分岐配管
51 … 油水分離フィルタ
53 … 第3の分岐配管
55 … 吸着フィルタ
57 … スタティックミキサ
58 … 第4の分岐配管
97 … 制御部
Claims (6)
- 基板を処理液で処理する基板処理装置において、
処理液を貯留する処理槽と、
前記処理槽から排出された処理液を前記処理槽へ供給して、処理液を循環させる供給配管と、
前記供給配管を分流した第1の分岐配管と、
前記第1の分岐配管に配設され、流通する処理液を冷却する冷却手段と、
前記冷却手段の上流側と下流側の前記供給配管に連通接続した第2の分岐配管と、
前記第2の分岐配管に配設され、処理液中の純水と溶剤とを分離して処理液から純水を排出する分離手段と、
前記供給配管に連通接続され、前記分離手段より下流側にて純水を注入する注入管と、
前記注入管に水溶性溶剤を注入する水溶性溶剤注入手段と、
前記注入管に非水溶性溶剤を注入する非水溶性溶剤注入手段と、
前記処理槽内の基板を純水で洗浄する純水洗浄処理を行わせた後、前記水溶性溶剤注入手段から前記供給配管に水溶性溶剤を注入して純水を水溶性溶剤で置換する置換処理を行わせ、前記第1の分岐配管に流路を切り換えるとともに、前記冷却手段で処理液を冷却する冷却処理を行わせ、前記第2の分岐配管に流路を切り換えるとともに、前記分離手段によって処理液中の純水を除去する分離除去処理を行わせ、前記非水溶性溶剤注入手段から前記供給配管に非水溶性溶剤を注入して置換促進処理を行わせる制御手段と、
を備えていることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1に記載の基板処理装置において、
前記分離手段の上流側と下流側とを連通接続した第3の分岐配管と、
前記第3の分岐配管に配設され、処理液中の純水を吸着除去する純水除去手段とをさらに備え、
前記制御手段は、前記分離除去処理の後、流路を前記第3の分岐配管に切り換えることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項2に記載の基板処理装置において、
前記分離手段の上流側にあたる前記第2の分岐管に、純水と溶剤とを混合するミキサと、
前記ミキサの上流側と、前記ミキサの下流側であって前記分離手段の上流側を連通接続した第4の分岐配管とをさらに備え、
前記制御手段は、前記分離除去処理及び前記置換促進処理にて流路を前記ミキサ側に切り換え、前記分離除去処理及び前記置換促進処理の他の処理では流路を前記第4の分岐配管に切り換えることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記水溶性溶剤注入手段は、水溶性溶剤としてIPA(イソプロピルアルコール)を注入することを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記非水溶性溶剤注入手段は、非水溶性溶剤としてHFE(ハイドロフルオロエーテル)を注入することを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1に記載の基板処理装置において、
前記制御手段は、前記非水溶性溶剤注入手段から非水溶性溶剤を注入する際には、小流量で行うことを特徴とする基板処理装置。
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