JP4878346B2 - 射精促進装置 - Google Patents

Description

本発明は射精促進装置に関し、特に医学的な研究、治療のための要請や、性犯罪防止、売春防止、及び性病の蔓延防止等の社会的な要請に基づいて従来から使用されてきた射精促進装置の改良に関するものである。

医学的な研究や治療上の必要から、男性の精子を採取するための射精促進装置（精子採取装置）が種々提案されている。例えば、夫婦間の不妊の原因を究明するために採取した精子から夫の性機能を検査したり、性機能障害を治療したり、人工授精のために精子を確保、保管する等の医学的な必要性のために射精促進装置が使用される。更に、個人的な性的欲求を解消させることによる性犯罪の予防、売春防止、性病感染者数の減少等の種々の社会的なニーズを満たすためにも、従来から低廉に入手することができ、しかも使い捨てタイプであるために衛生上、健康上の問題も惹起しない簡易な射精促進装置が知られている。
例えば、実用新案登録第３０７６６２７号には、円筒状の容器本体内に、内部に深い凹部空間を有するゲル状の合成樹脂製（スチレン系熱可塑性エラストマー）の内装材を設け、当該内装材の内側には凹部空間へ突出した複数の小突起及び、襞状部を設けると共に、上記内装材の周囲を覆う状態に、ウレタン樹脂からなる外装材を設けた精子採取器が提案されている。
この精子採取器は、上下端面が平坦な円筒状の容器本体の一端を開口し、この開口から容器内部に、内装材の周囲を覆うように外装材を組み付けた組付け体を挿入し、容器開口側に位置する内装材の挿入口を円盤状のスポンジ蓋によって塞いでから、該容器開口をキャップによって封止している。スポンジ蓋の中央部には十字状の切り込みを設けておき、この切り込みを内装材の挿入口と連通させることによって、スポンジ蓋を経由して内装材内部にペニスを挿入できるようにしている。
上記従来の容器本体は、ウレタン樹脂製外装材を必要とする構造であるため、部品点数が増大して組立工数の増大による生産性の低下を招くばかりでなく、廃棄された時にゴミの量が増大するという問題点を有している。

また、容器は、所要の硬度、肉厚を有したプラスチックを用いて直径（５〜６．５ｃｍ程度）が全長に亘って均一な円筒体を構成している。従って、ペニス摺擦のための操作を行っている期間中、外装体を介して容器本体内壁から挿入体内部のペニスに加わる圧力がほぼ均一となり、ペニスに対する刺激が単純化する傾向にあった。特に、外装材によって内装材の膨張が規制されるため、圧力による刺激が強くなり過ぎる傾向があった。このため、健常な青年男子に比べて強い刺激を好まない老人、身体障害者等がこの種の採取装置を使用する場合には、刺激が強すぎて苦痛が増大し、採取目的を達成できないことが多くなる。つまり、個々人の反応、好みに応じた刺激の調整が困難であった。逆に、通常の刺激では反応しない使用者が、好みに応じた強い刺激を加えることにも、容器の構造上から限界があった。
また、内装材の凹部空間はその挿入口以外は密閉されているため、該挿入口からペニスを挿入した際に、内装材内壁とペニスとの間に空間が形成され、両者間の密着度が低下し易くなる。特に、最も敏感なペニス先端と凹部空間の奥部との間に空気が溜まりやすいため、如何に強く摺擦作業を繰り返したとしても溜まった空気を抜気することができず、射精のための十分な刺激が発生しないという問題を生じていた。仮に、容器本体を強く握って抜気を試みたとしても、全長に亘って同径（即ち円筒形）の容器本体内壁と内部の内装材との間には２ｃｍ近くの距離があるため、十分、且つ適度な圧力を加えることができず、ペニスに苦痛を与えることなく抜気することは不可能であった。

また、容器が全長に亘って同径の円筒形であることによって、内装材の周囲を覆う外装材も同形の円筒形となり、しかも外装材の内壁は凹凸を有しないストレート形状であるため、外装材内部に配置された内装材を係止、保形する力が十分に発揮されず、外装材内での内装材の変形が必要以上に自由となり、ペニスの挿入時、摺擦時に、内装材が挫屈、変形し易くなり、挫屈を起こすと正常な使用が困難となる。
また、内装材を構成するエラストマーは高価であるため、内装材の肉厚を薄くして材料費を低減することがトータルのコストダウンに有効ではあるが、内装材の肉厚を薄くするとペニスの挿入時、及び摺擦操作中に内装材が挫屈し易くなり、使用不能に陥ることがある。このような不具合に対して内装材の周囲を外装材によって覆うことにより、内装材の保形性を確保しようとすると、部品点数の増大による不具合である組立工数の増大といった問題が発生する。
また、エラストマーから成る内装材の凹部空間内壁とペニスとの潤滑性を高めるために凹部空間内には潤滑液（ローション）が適量充填されるが、この採取装置を運搬したり、保管、陳列する場合に円筒状容器本体のキャップ側を下向きにして立設しておくと、内装材の挿入口側が常時下向きになるため、挿入口、スポンジ蓋の切り込みを経由して多量の潤滑液が容器本体の開口側、キャップの内部に溜まった状態にある。この状態でキャップを外すと、潤滑液が容器開口から外部にあふれ出て容器外面に垂れたり、手や衣服に付着して不快感を催したり、実使用時に内装材の凹部空所内の潤滑液量が不足するという事態をもたらす。

このような不具合に対処するため、上記の如き構成の採取装置にあっては、容器本体の開口部とは反対側の底部を下向きにして容器を立設して保管、陳列する必要があるが、そのように開口部を上向きにして立設すると、潤滑液が内装材の凹部空所の内底部（奥部）のみに溜まった状態となるため、使用に際して凹部空所の入口（挿入口）、及び内壁の潤滑液が乾いた状態となり、ペニス挿入に対する障害となったり、ペニスと凹部空所内壁との摩擦抵抗の過剰な増大によって内装材を挫屈、変形させたり、ペニスを損傷させる原因となる。
また、従来、使用時に容器本体の開口部周縁がペニスの基部や、ペニス周辺の皮膚に繰り返し当接するため、これらの部位を痛めたり、不快感を与えるという不具合があった。
実用新案登録第３０７６６２７号

本発明は上記に鑑みてなされたものであり、容器とコア部材（内装材）との間にウレタン板を介在させることによる不具合である組立工数の増大による生産性の低下、ゴミの増大を防止することを一つの目的とする。
また、ペニス摺擦のための操作中における刺激の過剰化、或いは刺激の単純化を防止して、健常者は勿論、健常な青年男子に比べて刺激に弱い老人、身体障害者等がこの種の採取装置を使用する場合であっても、本人に適した最適、且つ必要十分な刺激を与えて採取目的を達成し、更に通常の使用者よりも強い刺激を必要とする使用者にとってもその使用目的を十分に達成させることを他の目的とする。
特に、単純な形状の容器を使用しながらも、コア部材の形状を工夫することにより、内部のペニスに加わる圧力を調整して刺激を変化させることを他の目的としている。
更に、容器内のゲル状樹脂製コア部材内部にペニスを圧入した際にペニス先端とコア部材内奥部との間に空気が溜まることによって、その後の摺擦操作においてペニス先端とコア部材内壁との間の摺擦が不十分となって、勃起、射精のために必要な刺激が得られなくなるという不具合を解消するために、ペニス挿入時、及び摺擦時に遅滞なく抜気できるようにすることを他の目的としている。

更に、ペニスの挿入時、摺擦時に、コア部材が挫屈、変形し易くなり、挫屈を起こすと正常な使用が困難となるという不具合を解消することを他の目的としている。
更に、未使用状態にある採取装置を保管、陳列する際に、コア部材内部に充填されている潤滑液（ローション）がコア部材入口側に溜まるように、容器の開口側を下向きにして立設した場合においても、キャップ開放時にコア部材の挿入口から潤滑液が漏れ出すことがない射精促進装置を提供することを他の目的としている。
更に、使用時に容器本体の開口部周縁がペニスの基部や、ペニス周辺の皮膚に繰り返し当接することによる当接部位へのダメージや、不快感を与えるという不具合を無くすることを他の目的としている。
また、ペニスに対する刺激や締め付け力の元となる圧力源として、従来のウレタン製外装材ではなく、密閉空間内の空気の圧力を利用することによって、変化に富んだ刺激、締め付けを得ることができる。つまり、空気の圧力を利用する事で使用者が、使用中に好みに合わせて、圧力調整や、変化を任意に行うことが出来るようになる。

上記目的を達成するため、請求項１の発明は、少なくとも長手方向一端面が開口した筒状の容器本体と、該容器本体の開口部に着脱して開閉するキャップと、から成る容器と、
前記容器内に収容され、長手方向一端面の挿入口から内部に延びる挿入空所を有したゲル状樹脂製のコア部材と、を備えた射精促進装置において、前記コア部材は、前記挿入口と前記挿入空所を備えたコア本体と、該コア本体の外面から突設して互いに交差する複数のリブと、を備え、前記各リブの外側端縁が前記容器本体内壁に接触することにより、コア本体外面と、複数のリブと、前記容器本体内壁との間で密閉空所を形成し、前記密閉空所は、前記コア部材の軸方向に沿って複数個配列されていることを特徴とする。
このことにより、軸方向、周方向に配列された複数の密閉空間内の空気による緩衝部、或いは弾性部、反発部を形成し、締め付け圧を生み出している。

請求項２の発明は、前記リブは、前記コア本体の軸方向と交差する方向に延びる複数の板状の横リブと、前記コア本体の軸方向と平行に延び且つ各横リブ間を連結する複数の縦リブと、を備えていることを特徴とする。
請求項３の発明は、前記コア部材の挿入口に、該コア部材と密着して挿入口を閉止する蓋板を配置したことを特徴とする。
請求項４の発明は、前記コア部材の挿入口側端面と、前記キャップとの間に切り込みを有したスポンジ蓋を介在させ、該スポンジ蓋の一部を前記容器本体開口部端縁よりも外側に突出させたことを特徴とする。
請求項５の発明は、前記コア部材の先端部の適所に逆止弁として機能する抜気用の切り込み線を形成したことを特徴とする。
請求項６の発明は、容器本体の内底面と前記コア部材先端面との間に底部スポンジ層を介在させたことを特徴とする。

請求項７の発明は、前記コア本体の挿入口内に外側から嵌合して該挿入口を閉止する突出部と、該突出部を支持すると共に前記コア本体の長手方向一端面に接触する支持面と、を有した内キャップを備えたことを特徴とする。
請求項８の発明は、前記内キャップの支持面と前記コア本体の長手方向一端面との間に挿入用ローションを溜めるための空間が形成されていることを特徴とする。
請求項９の発明は、前記コア本体の長手方向一端面にはフランジ部が形成されており、該フランジ部の外周縁は前記容器本体の開口部よりも外径方向へ張出しており、該フランジ部の外周縁が前記容器本体の開口部の端縁を覆うように、該フランジ部の外周縁を外側に折り返した状態に保持したことを特徴とする。
請求項１０の発明は、前記コア部材は、前記コア本体の表裏が逆転するように裏返した構成を備えていることを特徴とする。
請求項１１の発明は、前記コア部材の外面に弾性的に着脱する締め付け具を備えたことを特徴とする。

本発明によれば、容器とコア部材の間に他の部材を一切介在させないので、部品点数が減少し、組立工程の簡略化による生産性の向上、ゴミ量の低減を達成できる。
一方、ペニスを挿入凹所内に挿入した後におけるコア本体の必要以上の膨張を阻止する必要から、コア本体の外周面に対して内径方向への加圧力（外径方向への膨張規制力）を与える必要があるが、本発明においては、コア本体外周面から突設した縦横リブが容器内面との間で気密空所を形成することにより、リブの弾発力と気密空所によるエアクッションによって、ペニス挿入、摺擦操作時にコア本体が必要以上に外径方向へ膨張して、ペニスに対する刺激、加圧力が低下する不具合を防止することができる。
ウレタン製外装材によりコア部材を覆った場合には、使用している間に外装材が潰れて原形に復帰しにくくなる為に加圧力が低下するが、本発明では、空気による加圧構造を採用しているため、圧力は低下しない。仮に、一旦気密空所内の気圧が低下することがあっても、摺擦動作を繰り返している間に空気が再充填されて内圧が高まる。
縦横リブと容器内面との接触状態は、密着状態となることが好ましいが、両者の接触部を少なくとも一部を接着しておいてもよい。接触部を全て接着してもよいが、非接着部を残しておくことにより、摺擦動作中に各気密空所からのエアの漏れが発生して内圧を変化させるメリットが得られる。

更に、従来例のようにウレタン板によってコア部材の外周面をリジッドに規制しないために容器内におけるコア部材の径方向への膨張が或る程度可能となるため、ペニスに対する過剰な負荷がなくなる。特に、クッション性を有したエラストマー製のコア部材が備えたリブによって、コア部材外面と容器内壁との間に複数の密閉空間を形成し、この密閉空間のクッション作用を利用してペニスに対する過剰な締め付けが発生しないようにしたので摺擦操作中にソフトな感覚を得ることができる。また、摺擦動作の度にエアが一部漏れて圧力、刺激が変化する。抜き差しのたびに圧力、刺激が変化するので、変化のある刺激を提供できる。また、任意に、圧力とバキューム、密着感が調整できる。
更に、容器適所に設けた小孔を指により閉じたり開放する操作を併用して摺擦操作を行うことにより、ペニスに加わる圧力を調整することができ、刺激を多様に変化させることができる。
このため、健常者は勿論、健常な青年男子に比べて刺激に弱い老人、身体障害者等がこの種の採取装置を使用する場合であっても、本人に適した必要最低限の刺激を与えて採取目的を達成できる。
また、コア部材先端部に逆止弁として機能する切り込み線を設けることにより、コア部材内部に溜まりやすい空気を、ペニス挿入時、及び摺擦時に遅滞なく抜気することが可能となる。その結果として密着性が上がって精子採取効果が上がる。
更に、未使用状態にある採取装置を保管、陳列する際に、コア部材内部に充填されている潤滑液（ローション）がコア部材入口側に溜まるように、容器の開口側を下向きにして立設することができるので、キャップ開放時にそのままペニスをスムーズに挿入することが可能となるばかりでなく、コア部材の挿入口から潤滑液が漏れ出すことがなくなる。

更に、使用時に容器本体の開口部周縁がペニスの基部や、ペニス周辺の皮膚に繰り返し当接することによる当接部位へのダメージや、不快感を与えるという不具合を無くすることができる。
更に、容器の中間部が小径となっており、内部のコア部材が容器内部で移動、変形することを防止できるので、コア部材の挫屈を防止し、位置決め性を高めることができる。
また、コア本体の挿入口内に外側から嵌合して該挿入口を閉止する突出部と、突出部を支持し且つコア本体の長手方向一端面に接触する支持面と、を有した内キャップを備えたので、挿入口からのローションの漏れ出しを防止できる。また、内キャップとコア本体の前端面との間に挿入用ローション溜め用の空間を設けることにより、挿入時のスムーズ性を確保することができる。また、コア本体の長手方向一端面に形成したフランジ部の外周縁を容器本体開口部から張り出した状態にすると共に、この外周縁を外側に折り返した状態に保持したので、容器本体開口部の端縁が露出せず、軟質のフランジによって被覆される。このため、使用時に人体の一部が開口部端縁に直接摺擦して痛みをもたらすことがなくなる。
また、コア部材は、コア本体の表裏が逆転するように裏返した構成を備えているため、縦横のリブが湾曲した状態で挿入口の内壁から突出した襞となり、ペニス挿入時の刺激を更に高めることができる。

以下、本発明を図面に示した実施形態により詳細に説明する。
図１は本発明の一実施形態に係る射精促進装置の外観斜視図、図２（ａ）及び（ｂ）は当該射精促進装置の正面図、及び底面図、図３は縦断面図、図４（ａ）及び（ｂ）は各構成要素の分解斜視図、及びコア部材の外観斜視図、図５は図３のＡ−Ａ断面図である。
この射精促進装置１は、長手方向一端面が開口し外周面適所（中間部）に小径部３Ｍを有した筒状の容器本体３、及び容器本体３の開口部４に着脱してこれを開閉するキャップ５から成る容器２と、容器本体３内に収容され、長手方向一端面の挿入口１１から内部に延びる挿入空所１２を有したゲル状樹脂製のコア部材１０と、を備えている。
更に、この射精促進装置１には、必要に応じて、容器本体内底面に配置されるスポンジ部材（底部スポンジ層）３０と、コア部材の挿入口１１に添設されてこれを閉止する蓋板３５と、コア部材１０の挿入側端面に添設されると共に外周面にて容器本体内壁と密着することによりコア部材１０の位置決め固定等の役割を果たすスポンジ蓋４０と、を追加配置してもよい。

容器本体３は、所要肉厚の樹脂材料から構成されており、長手方向両端部の外径よりも中間部（小径部）３Ｍの外径が小さい非円筒体であると共に、同様の樹脂材料から成るキャップ５の上面５ａは平坦な面上への定置に適した平坦面である。従って、キャップ５により閉止した容器本体３は、キャップ５の上面５ａを下向きにして平坦な面上に立設させることが可能であるので、未使用状態において潤滑液が挿入空所１２の奥部に溜まって、入口側の潤滑液が枯渇するという不具合がなくなる。
容器本体の他端部３ａには必要に応じて抜気用の小孔３ｂを形成しておき、未使用時には図示しないシールにより封止しておく。使用時には、シールを除去し、使用中に指で小孔３ｂを閉じたり開放することにより、コア部材内壁とペニスとの間の密着度、密着感（吸付き感、吸引感）を調整することができる。即ち、小孔３ｂを塞いだ状態ではペニスがコア部材内壁に密着するため締め付け力が強くなり、小孔を開放した状態では締め付け力が弱くなる。このように小孔を開閉するだけの簡単な操作によって、締め付け力（大気圧との圧力差）を変化させて刺激を変化させることが可能となる。また、ペニスに痛みを感じる場合には、小孔を開けばよい。
コア部材１０は、エラストマーのような粘性を有したゲル状の樹脂、或いはゲル状のゴム等から構成された略袋状体であり、その挿入側端面には大径のフランジ（リブ）１３を備えると共に、小径の挿入口１１の内部には挿入口よりも大径の挿入空所１２が連通して形成されている。挿入空所１２内には任意の配置にて突起、襞等が形成されている。挿入空所１２内には潤滑液としてのローション等を適量予め充填しておく。
このコア部材１０は、更に次の如き特徴的な構成を有する。即ち、コア部材１０は、挿入口１１と挿入空所１２を備えたコア本体５０と、コア本体５０の外面から突設して互いに交差する複数のリブ５１と、を備え、各リブ５１の外側端縁が容器本体３の内壁に接触することにより、コア本体外面と、複数のリブ５１と、容器本体内壁との間で密閉空所Ｓを形成するものである。

本実施形態では、リブ５１は、コア本体５０の軸方向と交差する方向に延びる複数の板状（フランジ状）の横リブ５１ａ（フランジ１３を含む）、と、コア本体５０の軸方向と平行に延び且つ各横リブ５１ａ間を連結する複数の縦リブ５１ｂと、を備えた構成となっている。
各横リブ５１ａは、その外側端縁５１ａ’にて円筒状の容器本体の内壁に密着するようにその形状、肉厚が設定されている。
縦リブ５１ｂは、外側端縁５１ｂ’が容器本体内壁と密着するように構成されている。この容器本体３は小径部３Ｍを有しているため、小径部３Ｍに対応する縦リブ５１ｂの外側端縁５１ｂ’−１は小径となっている（外周縁が切欠かれている）。更に、キャップ５を嵌着する開口部４の周縁にも段差があるため、この段差に対応して縦リブ５１ｂの先端部には段差が形成されている。
各リブの外側端縁は、挿入凹所１２内にペニスを挿入しない状態では容器本体内壁と密着していなくてもよく、挿入によるコア本体の膨張時に連動してリブ外側端縁が容器本体内壁と密着して密閉空所Ｓを形成するように構成すれば足りる。
このような構成であるため、コア部材１０を容器本体３内に挿入すると、コア本体外面と、複数のリブ５１と、容器本体内壁との間で縦横方向に配列された複数の密閉空所Ｓを形成することができる。ゲル状樹脂から成るコア部材１０を構成する各部自体が弾性を有する一方この密閉空所Ｓの存在により更にエアクッションとしての機能が追加されることとなる。

コア部材１０の縦リブ５１ｂの一部の外型端縁５１ｂ’−１が切欠かれており、この切欠き内に容器本体の小径部３Ｍの内壁（内側への突起部）が係合しているので、コア部材の保形力が高まり、ペニス圧入時、摺擦時のコア部材の挫屈が防止される。
なお、リブと容器本体内壁との密着という場合の密着という概念には、リブの粘性による密着の他に、接着剤を利用した接着も含まれる。リブはその全体、又は一部を容器本体内壁と接着させてもよいし、非接着状態で接触させてもよい。
コア部材１０の先端部適所には、逆止弁として機能する抜気用の短い切り込み線１５を切り込み形成しておく。この切り込み線１５はペニスの未挿入時にはコア部材自体の弾性力によって完全に閉止されているために内部の潤滑液が漏出することを防止する一方で、ペニスの挿入によって内圧が高まった場合には開口することによってペニス先端と挿入空所１２の内底面との間に溜まろうとする空気を抜気させることができる。空気が除去された後は、ペニスを摺擦させる動作が行われても切り込み線１５は閉じ続けるため、潤滑液が外部へほとんど流出しない。但し、仮に切り込み線１５から多少の潤滑液が漏れ出したとしても、本装置の使用に支障を来す程度に内部の潤滑液が不足する事態は想定できない。
コア部材１０の挿入口１１に、挿入口１１周縁のコア部材端面と密着して挿入口を開閉自在に閉止する蓋板３５を配置して閉止することにより、挿入空所１２内に充填された潤滑液が漏出しないようにしている。従って、キャップ５側を下向きにして容器２を立設させたとしても挿入口から潤滑液が漏出せずに、挿入空所１２の挿入口側を十分に潤滑させた状態に保持することができる。また、蓋板３５の存在により内部の潤滑液の乾燥による減少が防止される。スポンジ蓋４０に潤滑液を含ませることによってもコア部材内部の乾燥が防止される。蓋板３５はコア部材１０の材質と同じゲル状樹脂から成るため、コア部材の挿入側端面に密着して挿入口１１を密閉することができる一方で、ペニスを挿入する場合にはペニス先端によって挿入口内部に押し込まれて、その後の摺擦操作に対する障害となることがない。つまり、イレギュラーな刺激を付与することができ、精子採取効率の向上につながる。

コア部材のフランジ１３面に添設するスポンジ蓋４０には、ペニス挿入用の切り込み線４１を形成しておくが、蓋板３５を用いて挿入口１１を外側から閉止する場合には、スポンジ蓋４０の中心部に予め蓋板３５を嵌合させる穴４２を形成しておいてもよい。このようにすれば、スポンジ蓋４０の内側面をフランジ１３面に密着させることができ、スポンジ蓋によるコア部材の位置決め、固定力が高まる。また、蓋板３５を固定する力が高まる。
蓋板３５はペニス挿入時に挿入空所１２内に押し込まれ、ペニス先端と挿入空所内壁との間に介在し、転動等することによって、ペニス先端に対してイレギュラーな刺激を与えることが出来る。
また、コア部材１０の挿入口側端面と、キャップ５との間に切り込み線４１を有したスポンジ蓋４０を介在させる場合、スポンジ蓋の一部を容器本体開口部端縁よりも外側に所定量（例えば、３ｍｍ〜５ｍｍ）突出させる。このように構成することにより、使用時に容器本体の開口部周縁がペニスの基部や、ペニス周辺の皮膚に繰り返し当接することによる当接部位へのダメージや、不快感を与えるという不具合を無くすることができる。
コア部材の先端部に対して、別部材のスポンジ部材（底部スポンジ層）３０を添設させてもよい。コア部材先端部と容器本体内底面との間に弾性的に収縮するスポンジ材料が配置されているので、ペニス長の大小に対応することが可能となる。即ち、ペニス長が標準より短い場合にはコア部材先端側に位置するスポンジがコア部材先端を受けてコア部材先端形状のつぶれ変形を防止してペニス先端に対する摺擦力を維持する一方で、ペニス長が標準よりも長い場合にはコア部材先端側に位置するスポンジがペニス先端によって圧縮されて変形してコア部材先端とペニス先端との摺擦力を十分に維持することができる。
また、スポンジ部材３０を用いずに、コア部材の先端部からリブ、突起（クッションダンパー）を突設して容器奥内壁との間の緩衝作用を発揮させてもよい。

この精子採取装置の使用に当たっては、キャップを外して挿入口１１からペニスを挿入するのであるが、挿入によってコア本体が膨張し、各縦横リブの外側端縁が容器本体内壁に密着（圧接）するため、各縦横リブとコア本体外壁と容器本体内壁との間に複数の密閉空所Ｓが形成される。この密閉空所はコア本体の外面全体に渡って均一に形成されるため、外面全体に対して均一にエアクッションとしての機能を発揮させることができる。従って、コア本体の過剰な膨張による刺激、加圧の低減を防止しつつ、過剰な刺激、加圧力が発生することを防止できる。弾力のある圧力、締め付けは密着感をもたらす。
ペニスの摺擦に際しては、容器本体に設けた小孔３ｂを指で塞ぎながら操作を実施することにより、容器本体内の内圧が高まり加圧感と、バキューム感を得ることができる。また、小孔３ｂを開放した状態で摺擦を実施すると異なった感覚を得ることができる。
或いは、穴を塞がない状態であっても、圧の漏れにより刺激が変化する。
つまり、小孔穴を塞いだ状態と塞がない状態で、圧力調整ができるため、挿入時、摺擦時の感触が異なったものとなり、満足感を得ることができる。

次に、図６（ａ）（ｂ）及び（ｃ）は本発明の他の実施形態に係る射精促進装置に使用する内キャップの構成を示す斜視図、内キャップを装着する前の射精促進装置の要部構成を示す縦断面図、及び装着状態を示す要部縦断面図である。なお、上記各実施形態に係る射精促進装置と同一部分には同一符号を付して説明する。
この実施形態に係る射精促進装置１は、コア本体５０の前端面に設けた挿入口１１内に外側から嵌合して挿入口１１を閉止する突出部６１と、突出部６１を支持すると共にコア本体の長手方向一端面（前端面）に接触する支持面（支持板）６２と、を有した内キャップ６０を備えている。この内キャップ６０は例えば容器本体３よりも薄い樹脂板（コア本体やスポンジの構成材料よりも硬質材料）から構成され、突出部６１は挿入口１１内に圧入することにより挿入口の内周に密着して内部のローションの漏れ出しを防止するように構成される。突出部６１はコア本体の構成材料よりも硬質であることにより、挿入口１１内に密着嵌合して液漏れを防止することができるとともに、挿入口内への着脱操作がスムーズに行われる。また、突出部６１の外周縁から外径方向へ展開する支持面６２は、コア本体の前端面の少なくとも一部に密着して、万が一漏れ出したローションの外径方向への展開、流出を防止するように機能する。更に、支持面６２の外周縁はキャップ５の内周面に密着（或いは予め一体化）することにより、キャップ５を閉止した時に内キャップ６０全体がコア本体の前端面に圧接して位置ずれすることを防止して、ローション漏れが発生しないように構成されている。

また、内キャップ６０の支持面６２に環状の凹所６２ａを設けると共に、凹所６２ａが対面するコア本体５０の前端面（フランジ部）５５に凹所５５Ａを設け、両凹所６２ａ、５５Ａとの間に形成される空間内に挿入用ローションを保持するように構成する。このように構成することにより、使用開始に先だって内キャップ６０を外した際に挿入口１１の外側周辺面に十分な量の挿入用ローションが付着した状態を確保することができる。このため、ペニスを挿入する際に違和感なくスムーズな挿入が可能となる。一方、キャップ５の閉止時には、前記凹所６２ａ、５５Ａにより形成される空間内に挿入用ローションを漏れることなく保持することができる。従って、輸送時や展示中にローションがコア本体の前端面から漏れ出て乾いたりすることがなくなる。
これに対して従来は中央部にＸ字状の切り込みを備えた円盤状のウレタンフォームをコア本体の前端面に当接させることにより挿入口をフタしていたが、切り込みによる封止が不十分であったため、使用時におけるローションのこぼれ出し、輸送時、展示時におけるローションの漏れだしによる乾燥（挿入時における痛み発生）などという問題が起きていた。
本実施形態によれば、このような不具合を一挙に解決することができる。特に、挿入口側にウレタンが存在しないために、挿入時のザラザラな不快感がなく、なめらかな快感を得ることができる。

次に、図７は本発明の他の実施形態に係る射精促進装置の要部構成を示す縦断面図であり、この実施形態に係る射精促進装置では、コア本体５０の長手方向（軸方向）一端面に円盤状のフランジ部（前端面）５５が形成されており、フランジ部５５の外周縁５５ａは容器本体３の開口部４よりも外径方向へ張出すように大径に構成されており、軟質材料から成るフランジ部５５の外周縁５５ａが容器本体開口部４の端縁４ａをカバーして（被覆して）人体の一部が端縁４ａと直接接触することがないように、フランジ部５５の外周縁を開口部４の外側に折り返した状態に保持している。好ましくはフランジ部の外周縁５５ａを開口部４の外側に押し返した状態で開口部４の外面に接着する。
或いは、予めフランジ部外周縁５５ａを折り返した状態で弾性的に開口部外面に圧着可能な構造にしておくことにより、接着剤を用いずに折り返し状態を保持することができる。
或いは、フランジ部外周縁５５ａを開口部４の外面に折り返した後で、図示しない筒状体（環状体）からなる押え具を用いてフランジ部外周縁を開口部外面に押さえ込むようにしてもよい。
このように構成することにより、キャップ５を取外してコア本体５０の前端面を露出させた状態で挿入口１１にペニスを挿入し、摺擦動作を行う際に、開口部の端縁４ａが下腹部に当接して痛みを起こすことがなくなる。折り返したフランジ部の外周縁５５ａを開口部の外面に接着しておくことにより使用中に外周縁が剥離することがなくなる。
なお、この実施形態に係るフランジ部の構成と図６の実施形態に係る内キャップとを組み合わせても良い。

次に、図８（ａ）乃至（ｄ）は本発明の変形実施形態に係る射精促進装置の変形手順を示す説明図である。
この実施形態に係る射精促進装置では、上記各実施形態に係るコア部材１０の表裏が逆転するように裏返しした構成が特徴的である。即ち、図８（ａ）に示したコア部材１０を裏返しして挿入空所１２の内壁がコア部材外壁となり、コア部材１０の外壁が挿入空所１２の内壁を形成するように構成するために、（ｂ）に示すようにコア部材１０の底部を挿入空所１２内に押し込んでゆき底部が挿入口１１から外側に突出した後で更に底部を挿入口から完全に引き出すことにより、（ｃ）（ｄ）に示すように挿入空所１２の内壁面が外側に露出したコア部材１０を得ることができる。この際、挿入口１１の内周面にはリブ５１（横リブ５１ａ、縦リブ５１ｂ）が突出した状態となる。特に最上部に位置していた横リブ５１ａは図示のように花びら状に湾曲した状態となる。これらのリブ５１は互いに強い力で圧接しており、ペニス挿入時、及び摺擦時における刺激を高めることができる。
このように本実施形態では、コア部材１０を裏返しすることにより、容器本体内壁との間で密閉空所を形成するためにコア本体外面に突設していた複数のリブを、ペニスに対して刺激を与えるための手段として利用することが可能となる。
この挿入口１１の内側に突出するリブ５１は互いに圧接することにより挿入口を弾性的に封止するため、ローションの漏れを防止できる。穴が空いているように見えないために視覚的に新規なイメージを与えることができる。更に、挿入口がリブによって弾性的に密閉されているため、リブを押し広げつつ挿入口からペニスを挿入した際に密封状態にあるコア部材内部の空気圧力（或いは空気圧力の変化）により締め付け感（エアクッション効果）を得ることができる。

この裏返し構造のコア部材１０は上記各実施形態に係るコア部材を製作してから裏返しすることによって製作してもよいが、予め裏返し構造のコア部材を射出成形できる構造の金型を製作し、この金型を用いて直接的に裏返し構造のコア部材を製作してもよい。
なお、裏返ししない構造のコア部材１０を金型を用いた射出成形により製作する場合には、挿入空所１２内部の突起や襞部を形成するために、この突起や襞に相当する外面に凹部を備えたコアピンを金型のキャビティ内に配置した状態で樹脂注入、硬化、型開き、離型、という成形手順を実施する必要がある。このため、製品の離型時に、コアピン外面の凹部内に突起や襞に相当する樹脂材料が入り込んでいるために、コアピンを抜き取る際の障害となり、作業性が悪化していた。
これに対して裏返し構造を有しないコア部材１０を金型により射出成形により製作してから裏返しすることによって裏返し構造のコア部材を製作する場合には、射出成形時に使用するコアピンとして凹部を備えたものを使用する必要がない。つまり、裏返しする前のコア部材の挿入空所１２に相当する内壁は、裏返して使用する際にはコア部材の外側面となるため、突起や襞を設けておく必要がないからである。従って、コアピンを抜き取る作業性が高まって生産性を高めることが可能となり、コストダウンを実現できるようになる。
また、この裏返しタイプのコア部材１０の外側にウレタンフォームから成る板材を巻き付けた状態で容器本体３内に収容するようにしてもよい。このように構成すれば、ウレタンフォームからの圧力による締め付け感を得ることができる。またウレタンフォームの一部に設けた切り込み等によりコア部材１０の外面に設けた突起を挟圧保持してコア部材とウレタンフォームとの位置ずれを防止することにより、使用中におけるコア部材の挫屈を防止することができる。
なお、図８の実施形態においても図６の実施形態のように内キャップを使用したローション漏れ防止の構造を適用することができる。また、図８の実施形態に対して図７のフランジ部を設けて摺擦時の痛みを防止するようにしてもよい。

次に、図９（ａ）及び（ｂ）は本発明の射精促進装置を使用する際に補助的に使用する締め付け具の構成説明図、及び使用状態説明図である。
この締め付け具７０は、（ａ）に示すように比較的硬質の樹脂、或いはゴムから成る略円弧状の２つの挟圧片７１と、二つの挟圧片７１の外周面に巻き付けられる輪ゴム等の弾性ストラップ７２と、を備える。
（ｂ）に示すように２つの挟圧片７１を対向させた状態でその外周面に設けた溝内に弾性ストラップ７２を巻き付けた状態で、この締め付け具７０をコア部材１０の外面適所に嵌着させる。つまり、２つの挟圧片７１は弾性ストラップ７２の弾性力によって弾性的に接近、離間（開閉）するため、コア部材の外面に弾性的に嵌着することができる。
このように構成することにより挿入空所１２内にペニスを挿入した摺擦動作を実施する際に局部的に締め付け力を高めて刺激を付与することが可能となる。このため、精子採取効率を高めることが可能となる。

本発明の一実施形態に係る射精促進装置の外観斜視図。 （ａ）及び（ｂ）は射精促進装置の正面図、及び底面図。 射精促進装置の縦断面図。 （ａ）及び（ｂ）は各構成要素の分解斜視図、及びコア部材の外観斜視図。 図３のＡ−Ａ断面図。 （ａ）（ｂ）及び（ｃ）は本発明の他の実施形態に係る射精促進装置に使用する内キャップの構成を示す斜視図、内キャップを装着する前の射精促進装置の要部構成を示す縦断面図、及び装着状態を示す要部縦断面図。 本発明の他の実施形態に係る射精促進装置の要部構成を示す縦断面図。 （ａ）乃至（ｄ）は本発明の変形実施形態に係る射精促進装置の変形手順を示す説明図。 （ａ）及び（ｂ）は本発明の射精促進装置を使用する際に補助的に使用する締め付け具の構成説明図、及び使用状態説明図。

１ 射精促進装置、２ 容器 ３ 容器本体、４ 開口部、４ａ 端縁、５ キャップ、１０ コア部材、１１ 挿入口、１２ 挿入空所、２０ スポンジ層、３０ スポンジ部材（底部スポンジ層）、３５ 蓋板、４０ スポンジ蓋、４１ 切り込み線、５０ コア本体、５１ リブ、５１ａ 横リブ、５１ｂ 縦リブ、５５ フランジ部、５５ａ 外周縁、６０ 内キャップ、６１ 突出部、６２ 支持面、７０ 締め付け具、７１ 挟圧片、７２ 弾性ストラップ

Claims (11)

1. 少なくとも長手方向一端面が開口した筒状の容器本体と、該容器本体の開口部に着脱して開閉するキャップと、から成る容器と、
   前記容器内に収容され、長手方向一端面の挿入口から内部に延びる挿入空所を有したゲル状樹脂製のコア部材と、
   を備えた射精促進装置において、
   前記コア部材は、前記挿入口と前記挿入空所を備えたコア本体と、該コア本体の外面から突設して互いに交差する複数のリブと、を備え、
   前記各リブの外側端縁が前記容器本体内壁に接触することにより、コア本体外面と、複数のリブと、前記容器本体内壁との間で密閉空所を形成し、
   前記密閉空所は、前記コア部材の軸方向に沿って複数個配列されていることを特徴とする射精促進装置。
2. 前記リブは、前記コア本体の軸方向と交差する方向に延びる複数の板状の横リブと、前記コア本体の軸方向と平行に延び且つ各横リブ間を連結する複数の縦リブと、を備えていることを特徴とする請求項１に記載の射精促進装置。
3. 前記コア部材の挿入口に、該コア部材と密着して挿入口を閉止する蓋板を配置したことを特徴とする請求項１、又は２に記載の射精促進装置。
4. 前記コア部材の挿入口側端面と、前記キャップとの間に切り込みを有したスポンジ蓋を介在させ、該スポンジ蓋の一部を前記容器本体開口部端縁よりも外側に突出させたことを特徴とする請求項１乃至３の何れか一項に記載の射精促進装置。
5. 前記コア部材の先端部の適所に逆止弁として機能する抜気用の切り込み線を形成したことを特徴とする請求項１乃至４の何れか一項に記載の射精促進装置。
6. 前記容器本体の内底面と前記コア部材先端面との間に底部スポンジ層を介在させたことを特徴とする請求項１乃至５の何れか一項に記載の射精促進装置。
7. 前記コア本体の挿入口内に外側から嵌合して該挿入口を閉止する突出部と、該突出部を支持すると共に前記コア本体の長手方向一端面に接触する支持面と、を有した内キャップを備えたことを特徴とする請求項１、２、４、５、又は６に記載の射精促進装置。
8. 前記内キャップの支持面と前記コア本体の長手方向一端面との間に挿入用ローションを溜めるための空間が形成されていることを特徴とする請求項７に記載の射精促進装置。
9. 前記コア本体の長手方向一端面にはフランジ部が形成されており、該フランジ部の外周縁は前記容器本体の開口部よりも外径方向へ張出しており、該フランジ部の外周縁が前記容器本体の開口部の端縁を覆うように、該フランジ部の外周縁を外側に折り返した状態に保持したことを特徴とする請求項１乃至８の何れか一項に記載の射精促進装置。
10. 前記コア部材は、前記コア本体の表裏が逆転するように裏返した構成を備えていることを特徴とする請求項１乃至９の何れか一項に記載の射精促進装置。
11. 前記コア部材の外面に弾性的に着脱する締め付け具を備えたことを特徴とする請求項１乃至１０の何れか一項に記載の射精促進装置。

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