JP4594172B2 - 射精促進装置 - Google Patents

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Description

本発明は射精促進装置に関し、特に医学的な研究、治療のための要請や、性犯罪防止、売春防止、及び性病の蔓延防止等の社会的な要請に基づいて従来から使用されてきた射精促進装置の改良に関するものである。
医学的な研究や治療上の必要から、男性の精子を採取するための精子採取装置が種々提案されている。例えば、夫婦間の不妊の原因を究明するために採取した精子から夫の性機能を検査したり、性機能障害を治療したり、人工授精のために精子を確保、保管する等の医学的な必要性のために精子採取装置が使用される。更に、個人的な性的欲求を解消させることによる性犯罪の予防、売春防止、性病感染者数の減少等の種々の社会的なニーズを満たすためにも、従来から低廉に入手することができ、しかも使い捨てタイプであるために衛生上、健康上の問題も惹起しない簡易な精子採取装置が知られている。
例えば、実用新案登録第3076627号には、円筒状の容器本体内に、内部に深い凹部空間を有するゲル状の合成樹脂製(スチレン系熱可塑性エラストマー)の内装材を設け、当該内装材の内側には凹部空間へ突出した複数の小突起及び、襞状部を設けると共に、上記内装材の周囲を覆う状態に、ウレタン樹脂からなる外装材を設けた精子採取器が提案されている。
この精子採取器は、上下端面が平坦な円筒状の容器本体の一端を開口し、この開口から容器内部に、内装材の周囲を覆うように外装材を組み付けた組付け体を挿入し、容器開口側に位置する内装材の挿入口を円盤状のスポンジ蓋によって塞いでから、該容器開口をキャップによって封止している。スポンジ蓋の中央部には十字状の切り込みを設けておき、この切り込みを内装材の挿入口と連通させることによって、スポンジ蓋を経由して内装材内部にペニスを挿入できるようにしている。この容器本体は、所要の硬度、肉厚を有したプラスチックを用いて直径(5〜6.5cm程度)が全長に亘って均一な円筒体を構成している。
内装材は単一の挿入口と、それに連通する凹所空間を有するに過ぎないため、衛生上の理由から、一度使用すると廃棄せざるを得ないタイプであり、使用者にとって経済的でなかった。
また、内装材の凹部空間はその挿入口以外は密閉されているため、該挿入口からペニスを挿入した際に、内装材内壁とペニスとの間に空間が形成され、両者間の密着度が低下し易くなる。特に、最も敏感なペニス先端と凹部空間の奥部との間に空気が溜まりやすいため、如何に強く摺擦作業を繰り返したとしても溜まった空気を抜気することができず、射精のための十分な刺激が発生しないという問題を生じていた。仮に、容器本体を強く握って抜気を試みたとしても、全長に亘って同径(即ち円筒形)の容器本体内壁と内部の内装材との間には2cm近くの距離があるため、十分、且つ適度な圧力を加えることができず、ペニスに苦痛を与えることなく抜気することは不可能であった。
また、容器が全長に亘って同径の円筒形であることによって、内装材の周囲を覆う外装材も同形の円筒形となり、しかも外装材の内壁は凹凸を有しないストレート形状であるため、外装材内部に配置された内装材を係止、保形する力が十分に発揮されず、外装材内での内装材の変形が必要以上に自由となり、ペニスの挿入時、摺擦時に、内装材が挫屈、変形し易くなり、挫屈を起こすと正常な使用が困難となる。
また、内装材を構成するエラストマーは高価であるため、内装材の肉厚を薄くして材料費を低減することがトータルのコストダウンに有効ではあるが、内装材の肉厚を薄くするとペニスの挿入時、及び摺擦操作中に内装材が挫屈し易くなり、使用不能に陥ることがある。
また、エラストマーから成る内装材の凹部空間内壁とペニスとの潤滑性を高めるために凹部空間内には潤滑液(ローション)が適量充填されるが、この採取装置を運搬したり、保管、陳列する場合に円筒状容器本体のキャップ側を下向きにして立設しておくと、内装材の挿入口側が常時下向きになるため、挿入口、スポンジ蓋の切り込みを経由して多量の潤滑液が容器本体の開口側、キャップの内部に溜まった状態にある。この状態でキャップを外すと、潤滑液が容器開口から外部にあふれ出て容器外面に垂れたり、手や衣服に付着して不快感を催したり、実使用時に内装材の凹部空所内の潤滑液量が不足するという事態をもたらす。
また、従来、使用時に容器本体の開口部周縁がペニスの基部や、ペニス周辺の皮膚に繰り返し当接するため、これらの部位を痛めたり、不快感を与えるという不具合があった。
実用新案登録第3076627号
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、一つの容器内に収容されるコア部材に2箇所の挿入口と、各挿入口に連通する挿入空所を設けることにより、使用できる回数を倍増して経済性を高め、実質的な低コスト化を図ることを目的としている。
更に、容器内のゲル状樹脂製コア部材内部にペニスを圧入した際にペニス先端とコア部材内奥部との間に空気が溜まることによって、その後の摺擦操作においてペニス先端とコア部材内壁との間の摺擦が不十分となって、勃起、射精のために必要な刺激が得られなくなるという不具合を解消するために、ペニス挿入時、及び摺擦時に遅滞なく抜気できるようにすることを他の目的としている。
更に、容器が全長に亘って同径の円筒形であるために、外装材の内部に配置された内装材がペニスの挿入時、摺擦時に、挫屈、変形し易くなり、挫屈を起こすと正常な使用が困難となるという不具合を解消することを他の目的としている。
更に、未使用状態にある射精促進装置を保管、陳列する際に、コア部材内部に充填されている潤滑液(ローション)がコア部材入口側に溜まるように、容器の開口側を下向きにして立設した場合においても、キャップ開放時にコア部材の挿入口から潤滑液が漏れ出すことがない射精促進装置を提供することを他の目的としている。
更に、使用時に容器本体の開口部周縁がペニスの基部や、ペニス周辺の皮膚に繰り返し当接することによる当接部位へのダメージや、不快感を与えるという不具合を無くすることを他の目的としている。
また、刺激のバリエーションの多様化により、精子採取効率を高めることができる。
また、ユーザーが、好みに合わせて使用する挿入空所を選択することが出来る。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、長手方向両端面が開口した非円筒状の容器本体と、該容器本体の各開口部に着脱して開閉する2つのキャップと、から成る容器と、前記容器内に収容され、長手方向両端面に夫々設けた挿入口から内部に並行に延び、且つ互いに連通しない少なくとも2つの挿入空所を有したゲル状樹脂製のコア部材と、長手方向両端面に夫々設けた挿入口から内部に並行に延びる少なくとも2つの挿入空所を有したゲル状樹脂製のコア部材と、前記コア部材と前記容器本体内壁との間に介在するスポンジ層と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記非円筒状の容器本体は、外面適所に小径部を少なくとも一箇所有していることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1、又は2において、前記コア部材の2つの挿入空所の内径を異ならせたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、2、又は3において、前記コア部材の長手方向両端面と、前記各キャップ内面との間に切り込みを有したスポンジ蓋を介在させたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4において、前記コア部材は、その外周面に突出したリブを備え、前記スポンジ層は、前記リブを挟み込んで前記コア部材の挫屈を防止する挟圧部を備えていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において、前記コア部材の先端部の適所に逆止弁として機能する抜気用の切り込み線を形成したことを特徴とする
本発明によれば、一つの容器の長手方向両端部に設けた開口側に夫々設けたペニス挿入口からの使用が可能となるため、一つの射精促進装置によって2回の利用が可能となり、経済性を高めることができる。また、各開口部側に共通のスペックの部材を共通使用できるので、コストを下げることができる。
各挿入空所の内径、突起等の配置、個数、形状を異ならせることにより、使用感を異ならせることができる。一回の使用に際して各挿入空所を交互に使用することも可能であり、刺激、使用感の異なる2つの挿入空所の併用によって刺激のバリエーションを拡大し、精子採取効率を高めることが出来る。
また、また、ユーザーが、好みに合わせて使用する挿入空所を選択することが出来る。
コア部材先端部に逆止弁として機能する切り込み線を設けることにより、コア部材内部に溜まりやすい空気を、ペニス挿入時、及び摺擦時に遅滞なく抜気することが可能となる。
更に、容器の一部に段差部、小径部があるので、内部のコア部材が容器内部で移動、変形することを防止できるので、コア部材の挫屈を防止できる。
更に、未使用状態にある採取装置を保管、陳列する際に、コア部材内部に充填されている潤滑液(ローション)がコア部材入口側に溜まるように、容器の開口側を下向きにして立設することができるので、キャップ開放時にそのままペニスをスムーズに挿入することが可能となるばかりでなく、コア部材の挿入口から潤滑液が漏れ出すことがなくなる。
更に、使用時に容器本体の開口部周縁がペニスの基部や、ペニス周辺の皮膚に繰り返し当接することによる当接部位へのダメージや、不快感を与えるという不具合を無くすることができる。
以下、本発明を図面に示した実施形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る射精促進装置の外観斜視図、図2(a)及び(b)は当該射精促進装置の正面図、及び底面図、図3は縦断面図、図4(a)及び(b)は各構成要素の斜視図、及びコア部材の外観斜視図、図5は図3のA−A断面図である。
この射精促進装置1は、長手方向両端面が夫々開口した非円筒状の容器本体3、及び容器本体3の各開口部4a、4bに着脱してこれを開閉するキャップ5a、5bから成る容器2と、容器本体3内に収容され、長手方両一端面に夫々設けた挿入口11a、11bから内部に夫々並行に延び、且つ互いに連通しない挿入空所12a、12bを有したゲル状樹脂製のコア部材10と、コア部材10の外周面と容器本体内壁との間に介在するスポンジ層20と、を備えている。
更に、この射精促進装置1は、コア部材の各挿入口11a、11bに夫々添設されてこれを着脱自在に閉止する蓋板35と、コア部材10の各挿入側端面に添設されると共に外周面にて容器本体内壁と密着することによりコア部材10の位置決め固定等の役割を果たすスポンジ蓋40と、を備えている。
容器本体3は、所要肉厚の樹脂材料から構成されており、その外周面の長手方向半分程度の範囲は複数の環状段差部3aを連ねた蛇腹部3Aから構成されている。各環状段差部3aの境界には環状溝部(小径部)3bが介在している。蛇腹部3Aの内側の容器本体内壁は、環状段差部3a、及び環状溝部3bの形状が反映された凹凸状に構成されている。
樹脂材料から成る各キャップ5a、5bの上面は平坦な面上への定置に適した平坦面である。従って、キャップ5a、5bにより閉止した容器本体3は、キャップ5a、5bの各上面を下向きにして平坦な面上に立設させることが可能である。従って、先に使用する挿入空所側のキャップを下向きに机上などに立設しておくことにより、コア部材10の各挿入空所12a、12b内部に充填した潤滑液は先に使用する挿入空所の入口付近を潤滑することができる。従ってペニス挿入をスムーズ化することができる。一方、後述する蓋板35により各挿入口11a、11bを一時的に閉止することにより、潤滑液の漏れを防止することができる。
各キャップ5a、5bの上面適所には、必要に応じて抜気用の小孔を形成しておき、未使用時には図示しないシールにより封止しておく。使用時には、シールを除去し、使用中に指で小孔を閉じたり開放することにより、コア部材内壁とペニスとの間の密着度、密着感を調整することができる。即ち、小孔を塞いだ状態ではペニスがコア部材内壁に密着するため締め付け力が強くなり、小孔を開放した状態では締め付け力が弱くなる。このように小孔を開閉するだけの簡単な操作によって、締め付け力を変化させて刺激を変化させることが可能となる。また、ペニスに痛みを感じる場合には、小孔を開けばよい。
コア部材10は、エラストマーのような粘性を有したゲル状の樹脂、或いはゲル状のゴム等から構成された袋状体であり、内部に互いに連通しない独立した2つの挿入空所12a、12bを有したコア本体10Aと、コア本体10Aの長手方向両端面に固定された大径のフランジ10B、10Bを備えると共に、各フランジ10B、10Bの中心部には小径の挿入口11a、11bが形成されている。各挿入口11a、11bの内部には各挿入口よりも大径の挿入空所12a、12bが連通して形成されている。各挿入空所12a、12b内には任意の配置にて突起、襞等が形成されている。挿入空所12a、12b内には潤滑液としてのローション等を適量予め充填しておく。
図3に示すように筒状のコア本体10A内には、各挿入空所12a、12bを互いに連通しないように仕切る隔壁10Cが配置されている。隔壁10Cは、長手方向両端部を夫々各フランジ10B、10Bの内壁に(各挿入口を塞がないように)一体化すると共に、幅方向両端部をコア本体10Aの内壁に一体化することにより、コア本体10A内に二つの挿入空所12a、12bを画成している。
各挿入空所12a、12bは夫々の外側壁がスポンジ層20に密着してその変形(外形方向への膨らみ)を抑止されている一方で、各挿入空所の内側、即ち隔壁10Cは他方の挿入空所側へ弾性変形できるようになっている。従って、各挿入空所の外側壁にペニスを摺擦させた時の感覚と、隔壁10Cに摺擦させた時の感覚が大幅に異なってくる。この特殊な構造を利用して、亀頭の敏感な部分を摺擦する箇所として、硬質な(外側へ変形しにくい)感覚を与える外側壁と、軟質な感覚を与える隔壁10Cの何れかを任意に選択して好みに応じた使用方法を創出することが可能となる。
また、各挿入空所12a、12bの内径を異ならせたり、内壁から突設する突起や襞の形状、個数等を種々変化させることにより、異なった感触を得ることができるように構成してもよい。
また、容器本体の蛇腹部3Aの段差状の内壁はスポンジ層20を介してコア部材10の外面に圧力をかけて、コア部材外周面を挟圧するので、コア部材10の該当箇所が蛇腹部3Aにより常時押圧された状態となり、コア部材の保形力が高まり、ペニス圧入時、摺擦時のコア部材の挫屈が防止される。
更に、コア部材10の外周面には軸方向へ延びる板状のリブ14を一体的に形成する。リブ14は、周方向へ延びるリブであってもよい。
コア部材10の各挿入空所12a、12bの先端部に相当する部分の適所には、逆止弁として機能する抜気用の短い切り込み線15を切り込み形成しておく。この切り込み線15はペニスの未挿入時にはコア部材自体の弾性力によって完全に閉止されているために内部の潤滑液が漏出することを防止する一方で、ペニスの挿入によって内圧が高まった場合には開口することによってペニス先端と各挿入空所12a、12bの内奥底面との間に溜まろうとする空気を抜気させることができる。空気が除去された後は、ペニスを摺擦させる動作が行われても切り込み線15は閉じ続けるため、潤滑液が外部へほとんど流出しない。但し、仮に切り込み線15から多少の潤滑液が漏れ出したとしても、本装置の使用に支障を来す程度に内部の潤滑液が不足する事態は想定できない。
コア部材10の挿入口11a、11bに、各挿入口周縁のコア部材端面と密着して挿入口を開閉自在に閉止する蓋板35を配置して閉止することにより、挿入空所12a、12b内に充填された潤滑液が漏出しないようにしている。従って、何れのキャップ5a、5b側を下向きにして容器2を立設させたとしても挿入口から潤滑液が漏出せずに、各挿入空所12a、12bの挿入口側を十分に潤滑させた状態に保持することができる。また、蓋板35の存在により内部の潤滑液の乾燥による減少が防止される。スポンジ蓋40に潤滑液を含ませることによってもコア部材内部の乾燥が防止される。
上部の蓋板35は内部の乾燥を防ぎ、下部の蓋板35は、ローションを挿入部付近に滞積させる効果がある。また、仮に、下部のみに蓋対を付けたとしても、下部から挿入することで、上部側の挿入空所には、ローションが行き渡り、挿入しやすい潤滑が良好な状態となります。
蓋板35はコア部材10の材質と同じゲル状樹脂から成るため、コア部材の挿入側端面に密着して各挿入口11a、11bを密閉することができる一方で、ペニスを挿入する場合にはペニス先端によって挿入口内部に押し込まれて、その後の摺擦操作に対する障害となることがない。むしろ、この蓋板35がペニスの亀頭と挿入空所内壁との間に介在することにより、亀頭に対してイレギュラーな刺激を与えることが可能となり、精子採取効率を高めることができる。
コア部材10のフランジ10A、10B面に添設するスポンジ蓋40には、ペニス挿入用の切り込み線41を形成しておくが、蓋板35を用いて挿入口11a、11bを外側から閉止する場合には、スポンジ蓋40の中心部に予め蓋板35を嵌合させる穴42を形成しておいてもよい。このようにすれば、スポンジ蓋40の内側面をフランジ10B、10B面に密着させることができ、スポンジ蓋によるコア部材の位置決め、固定力が高まる。また、蓋板35を固定する力が高まる。
また、コア部材10の挿入口側端面と、キャップ5との間に切り込み線41を有したスポンジ蓋40を介在させる場合、図1、図3にも示すようにスポンジ蓋の一部を容器本体開口部端縁よりも外側に所定量(例えば、3mm〜5mm)突出させる。このように構成することにより、使用時に容器本体の開口部周縁がペニスの基部や、ペニス周辺の皮膚に繰り返し当接することによる当接部位へのダメージや、不快感を与えるという不具合を無くすることができる。
次に、スポンジ層20は、発泡樹脂シートから構成されているが、単純なシートではなく、コア部材外周に形成したリブ14を挟み込んでコア部材の挫屈を防止するための挟圧部21を備えている。本実施形態では軸方向へ延びる2つの板状のリブ14を例示したが、このようなリブ14を挟み込むために、スポンジ層20の周方向中間部には軸方向へ延びる切り込み線としての挟圧部21を設け、この挟圧部21によって一方のリブ14を挟み込むと共に、他方のリブ14はスポンジ層20の周方向両端面間に挟み込むようにしてコア部材10とスポンジ層20を一体化した状態で容器本体3内に、開口部4側から挿入する(図5)。
リブ14の本数が3個以上の場合には挟圧部21の個数もそれに応じて増大する。また、リブ14の形成方向が周方向、その他の方向である場合にも同様に挟圧部の形成方向を変更する。
スポンジ層20の肉厚をコア部材10の長手方向に沿って異ならせたり、周方向に異ならせたり、更にスポンジ層20の内面に突部を設ける等の工夫により、コア部材10に対する周面からの圧力を変化させて、ペニスに対する刺激を変化、増大させることが可能となる。
この射精促進装置(精子採取装置)の使用に際しては、一方の開口部からペニスを挿入空所内に挿入して使用している最中は、他方の開口部はキャップ、スポンジ蓋40によって閉止されている。このため、一方の挿入空所を使用している場合には当該挿入空所の先端側にはキャップによってバッグアップされた弾性的に収縮するスポンジ蓋が常に存在していることになるので、ペニス長の大小差に対応することが可能となる。即ち、ペニス長が標準より短い場合には使用している挿入空所先端側に位置するスポンジ蓋がコア部材先端を受けてコア部材先端形状のつぶれ変形を防止してペニス先端に対する摺擦力を維持する一方で、ペニス長が標準よりも長い場合にはコア部材先端側に位置するスポンジ蓋がペニス先端によって圧縮されて変形してコア部材先端とペニス先端との摺擦力を十分に維持することができる。
一方の挿入空所を利用した射精が終了した後は、当該挿入空所に対応する開口部をスポンジ蓋とキャップにより閉止して内部の液が漏れない状態とする。次回の使用に際しては未使用側の挿入空所を利用するので、既使用側のスポンジ蓋がクッションとなってペニスの大小差に対応することができる。
上記実施形態では、容器2の長手方向両端部の径がほぼ同等な例を示したが、摺擦によるペニス先端部への刺激を高めるために、容器本体3の全部、又は一部を楕円形、長円形等、扁平な構成としてもよい。
また、本発明では、蓋板35、スポンジ蓋40を共通スペックにできるので、コストダウンを図ることができる。
本発明の一実施形態に係る射精促進装置の外観斜視図。 (a)及び(b)は射精促進装置の正面図、及び底面図。 射精促進装置の縦断面図。 (a)及び(b)は各構成要素の分解斜視図、及びコア部材の外観斜視図。 図3のA−A断面図。
射精促進装置、2 容器 3 容器本体、4 開口部、5a、5b キャップ、10 コア部材、11a、11b 挿入口、12a、12b 挿入空所、14 リブ、20 スポンジ層、30 スポンジ部材(底部スポンジ層)、35 蓋板、40 スポンジ蓋、41 切り込み線

Claims (6)

  1. 長手方向両端面が開口した非円筒状の容器本体と、該容器本体の各開口部に着脱して開閉する2つのキャップと、から成る容器と、
    前記容器内に収容され、長手方向両端面に夫々設けた挿入口から内部に並行に延び、且つ互いに連通しない少なくとも2つの挿入空所を有したゲル状樹脂製のコア部材と、
    前記コア部材と前記容器本体内壁との間に介在するスポンジ層と、
    を備えたことを特徴とする射精促進装置
  2. 前記非円筒状の容器本体は、外面適所に小径部を少なくとも一箇所有していることを特徴とする請求項1に記載の射精促進装置
  3. 前記コア部材の2つの挿入空所の内径を異ならせたことを特徴とする請求項1、又は2に記載の射精促進装置
  4. 前記コア部材の長手方向両端面と、前記各キャップ内面との間に切り込みを有したスポンジ蓋を介在させたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の射精促進装置
  5. 前記コア部材は、その外周面に突出したリブを備え、
    前記スポンジ層は、前記リブを挟み込んで前記コア部材の挫屈を防止する挟圧部を備えていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の射精促進装置
  6. 前記コア部材の先端部の適所に逆止弁として機能する抜気用の切り込み線を形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の射精促進装置
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