JP4877723B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に、転写紙の両面に画像を形成する機能を有する画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、転写紙の両面(第1面と第2面とである。)に画像(トナー像)を形成する両面プリント機能を有する装置が多く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
このような両面プリント機能を有する画像形成装置は、一般的に、第1面に画像(第1画像)が転写・定着された転写紙を反転させた後に、第2面に画像(第2画像)を転写・定着する方式が用いられている。すなわち、画像形成装置には、1つの転写部と1つの定着部とが設置されていて、転写紙の第1面についての転写工程・定着工程がおこなわれた後に反転工程を経て第2面についての転写工程・定着工程がおこなわれる。
このように従来の画像形成装置では、転写紙の搬送方向の切換え(反転)がおこなわれたり、第2面への転写工程前に転写紙が定着部を一度通過して加熱・加圧されたりするために、転写紙にカールが発生して、転写紙の搬送性が低下していた。
一方、特許文献1等には、上述した問題を解決することを目的として、転写紙の両面にそれぞれ画像を形成した後に1回のみ定着工程をおこなう技術が開示されている。
詳しくは、感光体ドラム上に形成した第1画像を第1の転写手段を用いて転写ベルトに転写する。そして、感光体ドラム上に形成した第2画像を第1の転写手段を用いて転写紙の第1面に転写する。さらに、転写ベルト上に転写した第1画像を第2の転写手段を用いて転写紙の第2面に転写する。最後に、定着部にて、両面に転写された画像を転写紙に一度に定着する。
特開平1−209470号公報
上述した特許文献1等の画像形成装置は、転写紙の両面に画像を形成する場合でも、定着工程が1回しかおこなわれず、転写紙の反転もおこなわれないために、転写紙に大きなカールが生じにくい。
しかし、特許文献1等の画像形成装置は、感光体ドラムに形成した第1画像を転写ベルトに転写した後に転写紙の第2面に転写するために、両面プリントの生産性が低下するとともに、第1画像に対する転写回数が多くなって画質劣化が生じていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、両面プリントをおこなった場合でも画像の品質が高く、両面プリントの生産性が高い画像形成装置を提供することにある。
また、この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、転写紙の第1面に画像を転写するための転写ローラが設置された第1転写部と、転写紙の第2面に画像を転写するための転写チャージャが設置された第2転写部と、前記第1転写部を用いて前記第1面に画像を転写するモードと、前記第2転写部を用いて前記第2面に画像を転写するモードと、を切替自在に制御する制御部と、転写紙に転写された画像を当該転写紙に定着する定着部と、を備え、前記第2転写部は、前記第1転写部から前記定着部に至る転写紙の搬送経路中に配設されるとともに、搬送される転写紙に対して前記転写チャージャが上方にて対向するように配設され、前記制御部は、転写紙の両面に第1画像と第2画像とをそれぞれ転写するときに、前記第1画像の画像情報と前記第2画像の画像情報とを対比して、前記第1画像のトナー付着量が前記第2画像のトナー付着量よりも多いときに前記第1転写部を用いて前記第1面に前記第1画像を転写して前記第2転写部を用いて前記第2面に前記第2画像を転写する第1モードを選択して、前記第1画像のトナー付着量が前記第2画像のトナー付着量よりも少ないときに前記第1転写部を用いて前記第1面に前記第2画像を転写して前記第2転写部を用いて前記第2面に前記第1画像を転写する第2モードを選択するものである。
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記制御部は、前記第1画像がカラー画像であって前記第2画像がモノクロ画像であるときに前記第1モードを選択して、前記第1画像がモノクロ画像であって前記第2画像がカラー画像であるときに前記第2モードを選択するものである。
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記制御部は、転写紙の片面のみに所望の画像を転写するときに、前記第1転写部を用いて前記第1面に前記所望の画像を転写する第3モードと、前記第2転写部を用いて前記第2面に前記所望の画像を転写する第4モードと、のいずれかのモードに切替えるものである。
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項3に記載の発明において、前記制御部は、装置の稼動情報に基いて前記第3モードと前記第4モードとを切替えるものである。
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項4に記載の発明において、前記制御部は、前記第2画像が形成される第2作像部が故障したときに前記第3モードを選択して、前記第1画像が形成される第1作像部が故障したときに前記第4モードを選択するものである。
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項4又は請求項5に記載の発明において、前記制御部は、前記第2画像が形成される第2作像部でトナーが不足したときに前記第3モードを選択して、前記第1画像が形成される第1作像部でトナーが不足したときに前記第4モードを選択するものである。
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記定着部を通過した転写紙を反転して排出する反転機構部を備えたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記画像を形成するためのトナーは、平均円形度が0.90〜0.99の範囲になるように形成されたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記画像を形成するためのトナーは、形状係数SF−1が120〜180の範囲になって、形状係数SF−2が120〜190の範囲になるように形成されたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記画像を形成するためのトナーは、体積平均粒径をDv(μm)として個数平均粒径をDn(μm)としたときに、
1.05≦Dv/Dn≦1.30
なる関係が成立するように形成されたものである。
なお、本願において「転写紙」とは、広義な意味の転写紙であって、一般的な転写紙の他に画像形成装置でプリント可能なOHPシート、はがき等のすべての記録媒体をさすものと定義する。
本発明は、第1転写部と第2転写部とを設置して、1回の通紙で転写紙の両面にそれぞれ画像を転写できるように構成しているために、両面プリント時の生産性が向上する。さらに、第1転写部を用いた転写工程のモードと第2転写部を用いた転写工程のモードとを切替えられるように構成しているために、画像情報や稼動情報に基いて高画質化するための最適なモードを選択することができる。したがって、両面プリントをおこなった場合でも画像の品質が高く、両面プリントの生産性が高い画像形成装置を提供することができる。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
画像形成装置本体100の内部には、転写紙搬送路43Aを境にして、上部には矢印方向に無端移動する第1中間転写ベルト21を備えた第1作像部20が配設され、下部には矢印方向に無端移動する第2中間転写ベルト31を備えた第2作像部30が配備されている。
第1中間転写ベルト21の上部張架面には4つの第1プロセスカートリッジ80Y、80C、80M、80Kが配設され、第2中間転写ベルト31の傾斜した張架面には4つの第2プロセスカートリッジ81Y、81C、81M、81Kが配設されている。これらの第1、第2プロセスカートリッジの番号に沿えたY、C、M、Kは、作像プロセスに用いられるトナーの色に対応するもので、Yはイエロー、Cはシアン、Mはマゼンタ、Kはブラックを意味している。また、第1、第2プロセスカートリッジに収容されて、第1、第2ベルト21、31とともに回転する感光体ドラム1に対しても同義の添字Y、C、M、Kが付されている。
なお、4つの感光体ドラム1Y、1C、1M、1Kは等間隔で配置されていて、少なくとも画像形成時にはそれぞれ中間転写ベルト21、31の受像面21a、31(図4を参照できる。)に接触する。
以下、図2にて、第1プロセスカートリッジ80Y、80C、80M、80Kについて説明する。なお、4つの第1プロセスカートリッジ80Y、80C、80M、80Kは、収容されたトナーの色が異なる以外はほぼ同じ構成である。
図2に示すように、円筒状の感光体ドラム1(画像形成装置本体100の動作時に、不図示の駆動源によって矢印方向に回転する。)の周囲には、帯電手段としてのスコロトロンチャージャ3、露光部4、現像部5、クリーニング部2、光除電部Q等の作像部材や、電位センサS1、トナー濃度センサS2(フォトセンサ)が配設されている。
感光体ドラム1は、直径が30〜120mm程度であってアルミニウムからなる円筒体の表面に光導電性物質である有機感光層(OPC)を形成したものである。また、本実施の形態における感光体ドラム1の他に、アモルファスシリコン(a−Si)層を形成した感光体ドラムを用いることもできるし、ベルト状の感光体ベルトを用いることもできる。
クリーニング部2は、クリーニングブラシ2a、クリーニングブレード2b、回収部材2cを備えていて、感光体ドラム1表面に残留する未転写トナー等の異物を除去・回収する。
露光部4は、各色毎の画像データに対応した光を、帯電手段によって一様に帯電された各感光体ドラム1の表面に走査して、所望の静電潜像を形成する。露光部4は、発光素子としてのLED(発光ダイオード)アレイと結像素子とで構成される。また、露光部として、レーザ光源、ポリゴンミラー等を用いて、画像データに応じて変調したビーム光を感光体ドラム1に照射するレーザスキャン方式のものを用いることもできる。
帯電手段としては、チャージャ3の他に、帯電ローラを用いることもできる。
現像部5には、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が収容されている。そして、レーザビームによって各感光体ドラム1の表面に形成された色毎の静電潜像は、感光体ドラム1の帯電極性と同極性(マイナス極性)であって所定色のトナーで現像されて顕像化される。イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色トナーは、各現像部5で消費されると、透磁式センサ5eによって検知されて、画像形成装置本体100のトナーカートリッジ収納部85に設置されたトナーカートリッジ86Y、86C、86M、86Kから、不図示のトナー補給手段により各色トナーが各現像部5に供給される。
トナー補給手段としては、公知のモーノポンプを用いることができる。このトナー補給手段によればトナーカートリッジの設置場所の制約が少なくなるために、画像形成装置本体100のレイアウトの自由度が高まる。また、現像部5にトナーを適時補給できるために、現像部5に大きなトナー貯留スペースを設けなくてすみ、現像部の小型化がはかれる。
現像部5には、トナーとキャリアとの撹拌・搬送をおこなうためのスクリュ部材5c、5dが設置されている。現像部5が画像形成装置本体100に装着されると、トナー補給手段の一端がスクリュ部材5dの一部に接続される。現像部5に補給されたトナーは、スクリュ部材5cによって矢印方向に回転する現像ローラ5aに供給される。そして、ブレード5bにより、現像ローラ5a表面のトナー層の厚みは適量に規制される。現像ローラ5aは、ステンレスやアルミニウムからなり回転するスリーブと、スリーブの内部に固定されてスリーブの周囲に複数の磁極を形成するマグネットと、で構成されている。なお、本実施の形態において、キャリアは、その体積平均粒径が25〜60μmの範囲になるように形成されている。
ここで、本実施の形態において、現像部5にて使用するトナー(画像を形成するためのトナーである。)は、平均円形度が0.90〜0.99の範囲になるように形成されている。これにより、転写工程時にチリが生じることなく充分な転写性が確保され、クリーニング部2でのクリーニング不良の発生も抑止される。トナーの平均円形度は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−2100」(東亜医用電子社製)を用いて測定することができる。
具体的な測定手順は、次のようになる。まず、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩である。)を0.1〜0.5ml加える。更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。そして、その試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間だけ分散処理をおこない、分散液濃度を3000〜1万個/μlとして上述の分析装置によりトナーの形状及び分布を測定する。
また、本実施の形態では、現像部5にて使用するトナーとして、形状係数SF−1が120〜180の範囲になって、形状係数SF−2が120〜190の範囲になるように形成された略球形トナーを用いている。これにより、高い転写効率を維持しつつ、クリーニング性能の低下を抑止することができる。
ここで、形状係数SF−1は、トナー粒子の球形度を示すものであり、次式で求まる。
SF−1=(M2/S)×(100π/4)
上式において、Mはトナー粒子の投影面における最大粒径(まばらな粒径の中で最も大きな粒径である。)であり、Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数SF−1が100であるトナー粒子は真球であって、100から大きくなるほど球形度が低くなる。
また、形状係数SF−2は、トナー粒子の凹凸度を示すものであり、次式で求まる。
SF−2=(N2/S)×(100/4π)
上式において、Nはトナー粒子の投影面における周長であり、Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数SF−2が100であるトナー粒子は凹凸がなくて、100から大きくなるほど凹凸が大きくなる。
なお、形状係数SF−1及び形状係数SF−2は、走査型電子顕微鏡「FE−SEM(S−800)」(日立製作所社製)にて撮影したトナー粒子の写真を、画像解析装置「LUSEX3」(ニレコ社製)にて解析して求める。
さらに、本実施の形態では、現像部5にて使用するトナーとして、体積平均粒径をDv(μm)として個数平均粒径をDn(μm)としたときに、
1.05≦Dv/Dn≦1.30
なる関係が成立するように形成されたものを用いている。これによって、現像工程時に画像パターンに応じたトナー粒子の選択がおこなわれて良好な画質が維持されるとともに、現像部で長時間撹拌されても良好な現像性が維持される。
なお、トナーの体積平均粒径及び個数平均粒径の測定は、代表的には、コールカウンター式粒度分布測定器「コールターカウンターTA−2」(コールター社製)又は「コールターマルチサイザー2」(コールター社製)を用いて測定することができる。
図3にて、第2作像部30における第2プロセスカートリッジ81Y、81C、81M、81Kについて説明する。なお、4つの第2プロセスカートリッジ81Y、81C、81M、81Kは、収容されたトナーの色が異なる以外はほぼ同じ構成である。
第2作像部30の第2プロセスカートリッジ81は、感光体ドラム1の回転方向が異なる点とそれにともない構成部材の配列が異なる点とを除いて、第1作像部20の第1プロセスカートリッジ80とほぼ同じ構成になっている。第2プロセスカートリッジ81と第1プロセスカートリッジ80とは、感光体ドラム1の回転軸1aを通るy軸に対して、互いに対象形になっている。これにより、装置本体100との結合部(駆動手段との結合部、電気的接続部、トナー補給手段やトナー排出手段との結合部等である。)を最適化しておけば、第1作像部20の第1プロセスカートリッジ80とに互換性をもたせることができる。
第1、第2プロセスカートリッジ80、81がy軸を中心にした軸対象の形で第1、第2作像部20、30で使用できる第1条件として、感光体ドラム1の周囲で画像形成のための部材を配設していない周面が確保されていることがあげられる。つまり、中間転写ベルトが当接可能な範囲が広く確保されていることがあげられる。また、第2条件として、第1中間転写ベルト21と第2中間転写ベルト31との配置角度が適切であることがあげられる。
すなわち、図2及び図3を参照して、中間転写ベルト21、31は、矢印A1と矢印A2との間に設置可能である。矢印A1は現像部5に中間転写ベルトが接触しない範囲を示し、矢印A2はクリーニング部2に中間転写ベルトが接触しない範囲を示している。
具体的に、図4に示すように、第1中間転写ベルト21の受像面21aに対する第2中間転写ベルト31の受像面31aの位置関係として、角度αを180〜270度(好ましくは、210〜255度である。)としたとき、第1プロセスカートリッジ80と第2プロセスカートリッジ81とを共通化することができる。このとき、第2プロセスカートリッジ81の上方には転写紙搬送路(図4中の破線矢印である。)をほぼ水平かつ直線的に確保できるので、転写紙Pの搬送性が向上することになる。
本実施の形態では、第1中間転写ベルト21を水平方向に長く扁平に張架して、第2中間転写ベルト31を縦方向に長く傾斜させて張架しているので、転写紙搬送路を境にして下方に第2中間転写ベルト31の高さ方向(図4中の実線矢印方向である。)のスペースを大きくとることになる。したがって、第2中間転写ベルト31が占める高さとほぼ同じ高さの給紙部40を設置することができる。すなわち、大量の転写紙Pを収納できる給紙部40を設置することができる。さらに、給紙部40の上面の給紙面と転写紙搬送路とをほぼ同じ高さにすることができるために、転写紙Pの搬送性が向上する。
複数のローラ23、24、25、26(2個)、27、28、29により支持されて矢印方向に走行する、第1転写部としての第1中間転写ベルト21は、第1プロセスカートリッジ80Y、80C、80M、80Kにおける感光体ドラム1Y、1C、1M、1Kの下方に設けられている。第1中間転写ベルト21(第1転写部)は、無端ベルトであって、その内周部であって各感光体ドラム1Y、1C、1M、1Kに対向する位置には1次転写ローラ22が設けられている。
第1中間転写ベルト21の外周部には、ローラ23に対向する位置にクリーニング部20Aが設けられている。このクリーニング部20Aは、中間転写ベルト21の表面に残留する不要なトナーや、紙粉等の異物を除去・回収する。
複数のローラ33、34、35、36(2個)、37、38により支持されて矢印方向に走行する、第2転写部としての第2中間転写ベルト31は、第2プロセスカートリッジ81Y、81C、81M、81Kにおける感光体ドラム1Y、1C、1M、1Kに接触する位置に設けられている。第2中間転写ベルト31(第2転写部)は、無端ベルトであって、その内周部であって各感光体ドラム1Y、1C、1M、1Kに対向する位置には1次転写ローラ32が設けられている。
第2中間転写ベルト31の外周部には、ローラ33に対向する位置にクリーニング部30Aが設けられている。このクリーニング部30Aは、中間転写ベルト31の表面に残留する不要なトナーや、紙粉等の異物を除去・回収する。
ここで、中間転写ベルト21、31は、厚さが50〜600μmの樹脂フィルムやゴムを基体とするベルトであって、各感光体ドラム1が担持する画像(トナー像)が1次転写ローラ22、32に印加するバイアスによって静電的にベルト表面に転写されるのに充分な抵抗値を有する。中間転写ベルト21、31として、例えば、ポリアミドにカーボンを分散して、その体積抵抗値を106〜1012Ω・cm程度に調整したものを用いることができる。また、中間転写ベルトの走行性を安定させるために、ベルト寄り止めリブを、中間転写ベルトの一端側又は両端に設けることができる。
また、1次転写ローラ22、32は、芯金となる金属ローラの表面に導電性ゴム材料を被覆したものである。そして、1次転写ローラ22、32の芯金に、不図示の電源からバイアスが印加される。芯金に被覆される導電性ゴム材料としては、ウレタンゴムにカーボンが分散されて、体積抵抗が105Ω・cm程度に調整されたものを用いることができる。
本実施の形態における画像形成装置は、ブラックトナーだけを用いたモノクロ画像のプリントも可能である。モノクロ画像のプリントをおこなう場合、不要な感光体ドラム1Y、1C、1Mや現像部5の稼動が停止されるとともに、不図示の接離機構によって不要な感光体ドラム1Y、1C、1Mが中間転写ベルト21から退避(非接触な状態である。)される。すなわち、モノクロ画像を形成する場合には、ブラック用の感光体ドラム1Kだけが中間転写ベルトに接触することになる。
図1を参照して、第1中間転写ベルト21の外周であって、支持ローラ28の近傍には、第1転写部としての転写ローラ46(2次転写ローラ)が設置されている。転写ローラ46は、芯金としての金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したものであって、芯金に不図示の電源からバイアスが印加される。導電性ゴムとしては、カーボンが分散されており、体積抵抗が107Ω・cm程度に調整されたものを用いることができる。そして、第1中間転写ベルト21と転写ローラ46との間に転写紙Pを通過させながら、転写ローラ46にバイアスを印加することで第1中間転写ベルト21が担持する画像が転写紙Pの第1面(上面である。)に転写される。
第2中間転写ベルト31の外周であって、支持ローラ34の近傍には、第2転写部としての転写チャージャ47(2次転写手段)が設置されている。転写チャージャ47は、タングステンや金等からなる細線を放電電極として、その周囲にケーシングが設けられたものであって、放電電極に不図示の電源から転写電流が印加される。第2中間転写ベルト31と転写チャージャ47との間に転写紙Pを通過させながら、転写電流を印加することで第2中間転写ベルト31が担持する画像が転写紙Pの第2面(下面である。)に転写される。
なお、転写ローラ46や転写チャージャ47に印加される転写電流の極性は、いずれもトナーの極性とは逆のプラス極性である。
画像形成装置本体100の右側には転写紙Pを給送可能に収納した給紙部40が配設されている。給紙部40の上方には、原稿読取部200(スキャナ)が設置されている。
給紙部40の上段には大量の転写紙Pを収納した給紙トレイ40aが配設され、その下方には3段の給紙カセット40b、40c、40dがそれぞれ紙面垂直方向に引出し可能に配設されている。これらの給紙トレイ40aや給紙カセット40b、40c、40d内に収納された転写紙Pのうち、最上位置の転写紙Pは、対応する給紙・分離手段41A〜41Dによって選択的に給紙・分離されて、1枚だけが複数の搬送ローラ対42Bにより転写紙搬送経路43B、43Aに送られる。
転写紙搬送経路43Aには、2次転写位置へ転写紙Pを送り出す給送タイミングをとるため、レジストローラ対45が設けられている。さらに転写紙Pの搬送方向に対して垂直方向の位置を整えるためのジョガー44が、転写紙搬送経路43Aに設けられている。ジョガー44は、転写紙の搬送方向に対して両側から転写紙の端部に向けて移動するガイド部材を備えていて、走行中の転写紙の両側からガイド部材が転写紙を一瞬押しつけることで転写紙の姿勢を整える。
転写紙Pは、レジストローラ対45から、第1中間転写ベルト21と転写ローラ46とで構成される第1転写部に向けて搬送される。その後、第2中間転写ベルト31と転写チャージャ47とで構成される第2転写部に向けて搬送される。
なお、搬送ローラ対42Cを有する転写紙搬送路43Cには、その搬送方向上流に設置可能な別の給紙部300から転写紙が給送される。また、図示は省略するが、転写紙搬送路43A〜43Cの要所には転写紙を検知するためのセンサが設置させていて、そのセンサにおける検知信号が転写紙の存在を基準とする各種信号のトリガーとなる。
また、給紙トレイ40aの最上位の転写紙が給紙されると、その後に曲げられることなく、ほぼ水平に真直ぐ搬送されるように、給紙トレイ40aの上部給紙面が配設されている。そのため、紙厚の厚い転写紙や、剛性の高い板紙でも確実に給紙することができる。なお、給紙トレイ40aには、多様な特性の転写紙が収納されても確実に給紙できるように、バキューム機構を設置してエアー給紙をおこなうことが好ましい。
転写紙搬送路43Aの延長上には、第2転写部31、47を通過した転写紙を、定着部60における定着ニップまで、平面状態を保って搬送させるための、転写紙移送手段50が設置されている。転写紙移送手段50は、矢印方向に無端移動する搬送ベルト51を支持するローラ52、53、54、55、56を有している。搬送ベルト51の外側には、ローラ55に対向するクリーニング部50Aや、ローラ56に対向して記録体Pを吸着するための吸着用チャージャ57や、ローラ57に対向する除電・分離チャージャ58が設置されている。
未定着の画像(トナー像)と接触しながら記録体Pとともに移動する搬送ベルト51は、吸着用チャージャ57によって、トナーの極性と同極性のマイナス帯電が印加される。搬送ベルト51としては、金属ベルト、ポリイミドベルト、ポリアミドベルト等を用いることができる。搬送ベルト51は、その表面にトナー離型性が付与されるともに、帯電可能な抵抗値を有している。搬送ベルト51の走行速度は、定着部60における転写紙Pの走行速度と合わせている。
転写紙搬送手段50の搬送方向下流側には、加熱手段を有する定着部60が設けられている。定着部60としては、ローラ内部にヒータを備えたヒータ方式のものや、加熱されたベルトを走行させるベルト方式のものや、電磁誘導加熱方式のものを用いることができる。転写紙の両面に画像を形成する場合の、画像の色合いや光沢度を同等にするために、上下の定着ローラ(又は定着ベルト)の材質、硬度、表面性等を同等にしている。
また、定着部60は、不図示の制御部によって、画像情報や装置の稼動情報に基いて定着条件が最適化(定着温度の調整制御等である。)される。具体的には、転写紙Pに形成される画像がカラー画像(フルカラー画像)であるかモノクロ画像であるかによって定着条件を可変したり、転写紙Pの片面のみにプリント(転写)するか両面にプリントするかによって定着条件を可変したり、転写紙Pの種類に応じて定着条件を可変したりする。
定着部60の下流側には冷却ローラ対70が設置されている。冷却ローラ対70は、定着工程後の転写紙Pを冷却して、定着工程後で不安定なトナーの状態を早期に安定させるためのものである。冷却ローラ対70は、放熱部を有するヒートパイプ構造のローラからなる。
冷却ローラ対70で冷却された転写紙Pは、その後に排紙ローラ対71によって、画像形成装置本体100の左側に設けた排紙スタック部75に排紙され、スタックさせる。排紙スタック部75は、大量の転写紙をスタック可能にするために、スタックレベルに応じて受け部材が上下するエレベータ機構(不図示である。)が設けられている。
なお、排紙スタック部75を通過させた後に、別の後処理装置に向けて転写紙を搬送させることもできる。別の後処理装置は、穴あけ、断裁、折、綴じ等の製本をおこなう装置である。
また、冷却ローラ対70の下流側には転写紙Pを反転させる反転機構部170が配置されている。反転機構部170は、ゲートガイド74、搬送ローラ72、ガイド73等で構成される(図5をも参照できる。)。反転機構部170は、排紙スタック部75に排出される転写紙のページ揃えをおこなう際に必要に応じて使用される。
トナーカートリッジ収納部85には、未使用のトナーが収納された各色のトナーカートリッジ86Y、86C、86M、86Kが着脱可能に設置されている。そして、不図示のトナー補給手段により、各トナーカートリッジ86Y、86C、86M、86Kから各現像部5に必要に応じトナーが供給される。本実施の形態では、各トナーカートリッジは収容されるトナーを除いて共通の構成になっているが、別々の構成にすることもできる。例えば、消耗の多いブラックトナー用のトナーカートリッジ86Kを大容量化してもよい。
また、トナーカートリッジ収納部85は、画像形成装置本体100の上面であって紙面垂直方向の奥側に配設されている。画像形成装置本体100の上面の手前側には平面部分が確保されていて、この平面部分を作業台として利用することができる。
画像形成装置本体100の上面には操作・表示ユニット90が設置されている。操作・表示ユニット90にはキーボードが配設されていて、キーボードに画像形成のための条件等がインプットされる。また、操作・表示ユニット90の表示部には装置の状態等が表示される。
画像形成装置本体100の下方には、廃トナー収納部87が設置されている。廃トナー収容部87は、第1、第2作像部20、30のクリーニング部2、20A、30Aや、搬送ベルト51のクリーニング部50Aと連結されていて、廃トナーや紙粉等の異物を一括して回収・収納する。廃トナー収納部87には満杯センサ(不図示である。)が設置されていて、満杯センサの検知信号に基いて廃トナー収納部87内のトナー廃棄や交換等の警告を発する。
また、画像形成装置本体100の下方には制御部95(電装・制御部)が設置されている。制御部95では、各種電源や制御基板等が板金フレームに保護され収納されている。
画像形成装置本体100の上方にはファンFが設置されている。ファンFは、定着部60や制御部95で生じる熱によって装置本体100内が高温化するのを抑止している。なお、ファンFは冷却ローラ対70の放熱部に結合していて、冷却ローラ対70の冷却効果を向上させている。
以上説明したように、本実施の形態における画像形成装置は、第1転写部21、46と第2転写部31、47とが設置されている。これにより、1回の通紙で転写紙Pの両面(第1面と第2面とである。)にそれぞれ画像を転写することができて、両面プリント時の生産性が向上する。
さらに、本実施の形態における画像形成装置は、転写紙に第1画像を転写するときに、第1転写部21、46を用いて転写紙の第1面に画像(第1画像)を転写するモードと、第2転写部31、47を用いて転写紙の第2面に画像(第1画像)を転写するモードと、を切替自在に制御することができる。
以下、本実施の形態における画像形成装置の動作について詳述する。
まず、転写紙Pの片面のみにフルカラー画像を形成する場合(片面プリント時)の動作について説明する。
本実施の形態における画像形成装置は、制御部95によって、第1転写部21、46を用いて転写紙Pの第1面(上面である。)に画像を転写するモードと、第2転写部31、47を用いて転写紙Pの第2面(下面である。)に画像を転写するモードと、を切替えることができる。
転写紙の片面のみに所望の画像を転写する場合、第1転写部21、46を用いて転写紙Pの第1面に所望の画像を転写するモード(第3モード)と、第2転写部31、47を用いて転写紙Pの第2面に所望の画像を転写するモード(第4モード)と、のいずれかのモードが選択される。
詳しくは、一方のモード(第3モード)は、第1中間転写ベルト21に担持させた画像を転写紙の片面(第1面)に直接転写するものである。これに対して、他方のモード(第4モード)は、第2中間転写ベルト31に担持させた画像を転写紙の片面(第2面)に直接転写するものである。すなわち、第1中間転写ベルト21に担持させた画像を転写紙の片面に直接転写する場合には画像が転写紙の上面に形成され、第2中間転写ベルト31に担持させた画像を転写紙の片面に直接転写する場合には画像が転写紙の下面に形成される。
ここで、記録するべきデータが複数の頁にまたがってしまう場合には、排紙スタック部75上で頁が揃うように作像順序が制御される。第1中間転写ベルト21に画像を担持させた後に転写紙に転写させる場合(第3モードが選択されたときである。)、最後の頁の画像データから順に記録して頁順を揃えることになる。
以下、詳しく説明する。
画像形成装置を稼動させると、第1中間転写ベルト21と第1プロセスカートリッジ80Y、80C、80M、80Kにおける感光体1Y、1C、1M、1Kとが回動する。これと同時に第2中間転写ベルト31が回動するが、第2プロセスカートリッジ81Y、81C、81M、81Kにおける感光体1Y、1C、1M、1Kは第2中間転写ベルト31から退避されるとともに駆動が停止される。
そして、まず、イエロー用の第1プロセスカートリッジ80Yによる画像形成が開始される。露光部4のLEDから出射されたイエロー用の画像データに対応した光が、帯電手段3により一様に帯電された感光体ドラム1Yの表面に照射されて、感光体ドラム1Y上に所望の静電潜像が形成される。
この静電潜像は現像ローラ5aによってイエロートナーで現像されて可視像化される。そして、感光体ドラム1Y上の可視像(画像)は、1次転写ローラ22の転写作用によって、感光体ドラム1Yと同期して移動する第1中間転写ベルト21上に静電的に1次転写される。このような露光工程、現像工程、1次転写工程が、他の感光体ドラム1C、1M、1K上でも同様に、タイミングをとって順次おこなわれる。
その結果、第1中間転写ベルト21上には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色画像が、順次重なり合ったカラー画像として担持される。そして、カラー画像は、第1中間転写ベルト21の走行にならって矢印の方向に移動する。
一方、給紙部40では、給紙トレイ40a及び給紙カセット40b〜40dのうち1つが選択されて、プリントに使われる転写紙Pが給紙・分離手段41A〜41Dの1つを介して給送され、搬送ローラ対42B、42Cにより転写紙搬送路43Cに搬送される。そして、転写紙の先端がレジストローラ対45に咥えられる前に、ジョガー44によって転写紙の姿勢が整えられる。その後、転写紙は、その先端が回転停止しているレジストローラ対45のニップに入り込んだ状態で静止する。そして、転写紙と第1中間転写ベルト21上の画像との位置が合うようにタイミングをとってレジストローラ対45が回転駆動されて、転写紙が転写領域(第1転写部の位置である。)に搬送される。
そして、第1中間転写ベルト21上のカラー画像は、第1中間転写ベルト21と同期して搬送される転写紙Pの上面(第1面)に、転写ローラ46による転写作用を受けて転写される。転写ローラ46に与えられるバイアスは、トナーの帯電極性とは逆のプラス極性である。
その後、第1中間転写ベルト21の表面が、ベルトクリーニング部20Aによりクリーニングされる。
また、1次転写工程後の感光体1Y、1C、1M、1Kの表面に残留するトナー等の異物は、クリーニング部2のクリーニングブラシ2a、クリーニングブレード2bによって、各感光体ドラムの表面から除去される。その後、各感光体ドラムの表面では除電部Qによる残留電位の除電がおこなわれて、その後の帯電工程に備えられる。クリーニング部2に回収されたトナー等の異物は、回収部材2cによって、廃トナー収納部87に向けて搬送される。
なお、センサS1、S2は、感光体ドラム1表面の露光工程後の表面電位と、現像工程後の感光体ドラム表面に付着しているトナーの濃度と、が適切なものであるかを検知して、作像条件の設定制御のために制御部95に適宜に情報を送信する。
第1中間転写ベルト21に重ねて担持されていた画像が転写された転写紙Pは、その後に搬送ベルト51により定着部60に向けて移送される。このとき、転写紙Pを確実に搬送ベルト51とともに移送できるように、搬送ベルト51の表面は吸着用チャージャ57によって帯電される。また、転写紙Pが搬送ベルト51から分離されて定着部60に向けて確実に送られるように、除電・分離チャージャ58が作動する。
その後、転写紙P上に重ねられていた各色のトナーは、定着部60の熱による定着作用を受けて、溶融・混色されてカラー画像として転写紙Pに定着される。このとき、転写紙の片面(第1面)だけにトナー像が形成されるため、両面にトナー像を形成する場合に比べて、定着工程に要する熱エネルギが少なくなる。制御部95は、転写紙に形成する画像の画像情報に応じて定着部で使用する電力を最適に制御する。
定着工程後の転写紙P(トナー画像)は、冷却ローラ対70の位置で冷却される。これにより、定着工程直後でトナーが完全に固着していない転写紙が搬送路のガイド部材等にこすられて、画像が欠落したり乱れたりする不具合が抑止される。
その後、転写紙は、排紙ローラ対71によって排紙スタック部75に、画像面(第1面)が上向きとなって排紙される。排紙スタック部75では、若い頁の転写紙が順次上に重ねてスタックされるように、作像順序がプログラムされているので、最終的に頁順が揃うことになる。また、排紙スタック部75は、排紙される転写紙の増加にともない下降するので、転写紙は整然と確実にスタックされて、頁順が乱れることもない。
なお、転写紙Pの片面のみに画像を形成する他の方法(第4モード)では、第1作像部20で画像が形成されない点と、頁揃えのために若い頁の画像データから順に画像形成がさせる点と、が第3モードと異なるが、基本的には上述した片面プリント時の工程と同じなので、その説明を省略する。
ここで、本実施の形態における特徴的な制御の1つとして、片面プリント時に装置本体100の稼動情報に基いて第3モードと第4モードとが切替えられる。
具体的には、第3モード(第1転写部21、46を用いた画像形成工程である。)を実施していて第1作像部20が故障した場合には、第3モードが休止されて、その代わりに第4モード(第2転写部31、47を用いた画像形成工程である。)が実施される。これに対して、第4モードを実施していて第2作像部30が故障した場合には、第4モードが休止されて、その代わりに第3モードが実施される。
さらに、第3モードを実施していて第1作像部20(現像部5)のトナーが不足した場合(トナーエンド時である。)には、第3モードが休止されて、その代わりに第4モードが実施される。これに対して、第4モードを実施していて第2作像部30(現像部5)のトナーが不足した場合(トナーエンド時である。)には、第4モードが休止されて、その代わりに第3モードが実施される。
このように、片面プリント時に装置本体100の稼動情報に基いて第3モードと第4モードとを切替自在に制御することで、画像形成装置の稼動を停止することなく画像形成を継続することができる(ダウンタイムを少なくすることができる。)。
ただし、モードの切替えをおこなうと、排紙スタック部75に排出される転写紙の表裏が逆になってしまうために、定着工程後(冷却工程後)に反転機構部170を用いて転写紙を反転させる必要がある。
具体的には、図5を参照して、モードが切替えられると、ゲートガイド74が移動する(図5(A)の状態から図5(B)の状態への移動である。)。そして、図5(B)の状態で、転写紙Pは、ゲートガイド74及び搬送ローラ72によって反転ガイド73の位置に進入する。そして、転写紙Pの後端が搬送ローラ72を過ぎると、図示しないセンサによって転写紙Pの後端が検知されて、搬送ローラ72が逆回転する。こうして、転写紙Pは、ゲートガイド74によって装置外に向けて反転して排出される。
次に、転写紙Pの両面に画像(第1画像と第2画像とである。)を形成する場合(両面プリント時)の動作について説明する。
画像形成装置に開始信号が入力されると、第1プロセスカートリッジ80Y、80C、80M、80Kで各色ごとの画像が順次形成され、その画像が第1中間転写ベルト21上に順次1次転写されて、第1中間転写ベルト21上に所望のカラー画像(第1画像)が担持される。これとほぼ同時に、第2プロセスカートリッジ81Y、81C、81M、81Kで各色ごとの画像が順次形成され、その画像が第2中間転写ベルト31上に順次1次転写されて、第2中間転写ベルト31上に所望のカラー画像(第2画像)が担持される。
このとき、転写紙の第1面に転写される第1画像と、第2面に転写される第2画像と、を転写紙の搬送方向先端で位置合わせするために、第1画像を画像形成開始するタイミングよりも遅れて第2画像の画像形成が開始される。
また、転写紙は、レジストローラ対45の位置で、搬送の停止及び再送がおこなわれるために、その時間も見込んで給紙され、ジョガー44で整合される。レジストローラ対45は、タイミングをとって転写紙を転写ローラ46の位置に向けて搬送する。転写ローラ46にはプラス極性の転写電流が印加されて、第1中間転写ベルトから転写紙Pの片面(第1面)に第1画像が転写される。
このようにして片面に画像が転写された転写紙Pは、転写ローラ46の搬送作用によって、第2転写部としての転写チャージャ47の位置に向けて搬送される。そして、転写チャージャ47にプラス極性の転写電流が印加されることにより、第2中間転写ベルト31に担持されていた第2画像が、転写紙Pの下面(第2面)に転写される。
その後、両面にフルカラー画像が転写された転写紙Pは、搬送ベルト51により定着部60へと移送される。このとき、吸着用チャージャ57によって、搬送ベルト51の表面はトナーの極性と同じマイナス極性で帯電される。その際、転写紙の下面の未定着トナーが搬送ベルト51に移らないようにしている。さらに、除電・分離チャージャ58には交流電圧が印加されて、転写紙は搬送ベルト51から分離され定着部60に向けて移送される。その後、転写紙は、定着部60の熱による定着処理を受けて、転写紙の両面のトナー画像が溶融・混合される。その後、転写紙は、冷却ローラ対70、排紙ローラ対71を順次通過して排紙スタック部75上に排紙される。
ここで、複数の頁の転写紙に対して両面プリントをおこなう場合、若い頁の画像が下面となって排紙スタック部75にスタックされるように作像順序を制御することになる。すなわち、ユーザーが排紙スタック部75から複数頁の転写紙を取り出したときに、上から順に1頁、その裏に2頁、2枚目が3頁、その裏が4頁となるように頁順を揃える。このような作像順序の制御は、制御部95で実行される。また、両面プリント時は、片面プリント時に比べて、定着部に入力する
電力が増加されるが、このような電力制御も制御部95でおこなわれる。
なお、上述の片面プリントや両面プリントの説明は、フルカラー画像を形成する場合のものであるが、当然に、ブラックトナーだけを用いてモノクロ画像を形成することもできる。
ここで、本実施の形態における特徴的な制御の1つとして、両面プリント時に、制御部95によって、第1転写部21、46を用いて転写紙Pの第1面(上面である。)に画像を転写するモードと、第2転写部31、47を用いて転写紙Pの第2面(下面である。)に画像を転写するモードと、を第1画像及び第2画像の画像情報に基いて切替える。
具体的に、両面プリントされる双方の画像(第1画像と第2画像とである。)を対比して、第1画像のトナー付着量が第2画像のトナー付着量よりも多い場合には、第1転写部21、46を用いて転写紙Pの第1面に第1画像を転写して第2転写部31、47を用いて転写紙Pの第2面に第2画像を転写する第1モードが実施される。これに対して、第1画像のトナー付着量が第2画像のトナー付着量よりも少ない場合には、第1転写部21、46を用いて転写紙Pの第1面に第2画像を転写して第2転写部31、47を用いて転写紙Pの第2面に第1画像を転写する第2モードが実施される。
さらに、両面プリントされる双方の画像(第1画像と第2画像とである。)を対比して、第1画像がカラー画像であって第2画像がモノクロ画像である場合には、第1モードが実施される。これに対して、第1画像がモノクロ画像であって第2画像がカラー画像である場合には、第2モードが実施される。
このように本実施の形態では、両面プリント時に、第1画像の画像情報と第2画像の画像情報とを対比して、第1モードと第2モードとを切替えている。
これによって、両面プリント時に転写紙に形成される画像の品質が向上する。すなわち、両面プリント時に第2転写部31、47でおこなわれる転写工程は、第1面に画像が転写された状態の転写紙に対しておこなわれるために、転写に負担がかかってしまう。本実施の形態では、トナー付着量が多くて転写の負担が大きい転写工程を第1転写部でおこない、トナー付着量が少なくて転写の負担が小さい転写工程を第2転写部でおこなうようにモードの切替えをおこなっているために、全体として転写性が良好な出力画像を得ることができる。
ここで、第1画像と第2画像とのトナー付着量の対比は、原稿読取部200(スキャナ)での画像読込み時に取得される画像データや、ホストコンピュータから送信される画像データに基いておこなわれる。
なお、カラー画像は4色のトナーが用いられているためにモノクロ画像に比べてトナー付着量が多くなる。したがって、カラー画像の転写工程を第1転写部でおこない、モノクロ画像の転写工程を第2転写部でおこなうようにモードの切替えを適宜におこなうことで、全体として転写性が良好で高画質な出力画像を得ることができる。
また、第1モードと第2モードとの切替えをおこなうと、排紙スタック部75に排出される転写紙の表裏が逆になってしまう場合があるために、定着工程後(冷却工程後)に必要に応じて反転機構部170を用いて転写紙を反転させる。
具体的には、先に図5にて説明したように、ゲートガイド74及び搬送ローラ72によって転写紙Pを反転ガイド73の位置に導く。そして、転写紙Pの後端が搬送ローラ72を過ぎるのをセンサで検知して、搬送ローラ72を逆回転させる。こうして、転写紙Pは、ゲートガイド74によって装置外に向けて反転して排出される。
以上説明したように、本実施の形態のように構成された画像形成装置においては、第1転写部21、46と第2転写部31、47とを設置して、1回の通紙で転写紙Pの両面にそれぞれ画像を転写できるように構成しているために、両面プリント時の生産性が向上する。さらに、第1転写部21、46を用いた転写工程のモードと第2転写部31、47を用いた転写工程のモードとを任意に切替えられるように構成しているために、画像情報や稼動情報に基いて高画質化するための最適なモードを選択することができる。したがって、両面プリントをおこなった場合でも画像の品質を高め、両面プリントの生産性を高めることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 第1作像部の一部を示す拡大図である。 第2作像部の一部を示す拡大図である。 第1中間転写ベルトと第2中間転写ベルトとの配置を示す模式図である。 反転機構部を示す拡大図である。
符号の説明
20 第1作像部、
21 第1中間転写ベルト(第1転写部)、
30 第2作像部、
31 第2中間転写ベルト(第2転写部)、
46 転写ローラ(第1転写部)、
47 転写チャージャ(第2転写部)、
60 定着部、
80Y、80C、80M、80K 第1プロセスカートリッジ、
81Y、81C、81M、81K 第2プロセスカートリッジ、
100 画像形成装置本体(装置本体)、
170 反転機構部、 P 転写紙。

Claims (10)

  1. 転写紙の第1面に画像を転写するための転写ローラが設置された第1転写部と、
    転写紙の第2面に画像を転写するための転写チャージャが設置された第2転写部と、
    前記第1転写部を用いて前記第1面に画像を転写するモードと、前記第2転写部を用いて前記第2面に画像を転写するモードと、を切替自在に制御する制御部と、
    転写紙に転写された画像を当該転写紙に定着する定着部と、
    を備え
    前記第2転写部は、前記第1転写部から前記定着部に至る転写紙の搬送経路中に配設されるとともに、搬送される転写紙に対して前記転写チャージャが上方にて対向するように配設され、
    前記制御部は、転写紙の両面に第1画像と第2画像とをそれぞれ転写するときに、前記第1画像の画像情報と前記第2画像の画像情報とを対比して、前記第1画像のトナー付着量が前記第2画像のトナー付着量よりも多いときに前記第1転写部を用いて前記第1面に前記第1画像を転写して前記第2転写部を用いて前記第2面に前記第2画像を転写する第1モードを選択して、前記第1画像のトナー付着量が前記第2画像のトナー付着量よりも少ないときに前記第1転写部を用いて前記第1面に前記第2画像を転写して前記第2転写部を用いて前記第2面に前記第1画像を転写する第2モードを選択することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第1画像がカラー画像であって前記第2画像がモノクロ画像であるときに前記第1モードを選択して、前記第1画像がモノクロ画像であって前記第2画像がカラー画像であるときに前記第2モードを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、転写紙の片面のみに所望の画像を転写するときに、前記第1転写部を用いて前記第1面に前記所望の画像を転写する第3モードと、前記第2転写部を用いて前記第2面に前記所望の画像を転写する第4モードと、のいずれかのモードに切替えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、装置の稼動情報に基いて前記第3モードと前記第4モードとを切替えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第2画像が形成される第2作像部が故障したときに前記第3モードを選択して、前記第1画像が形成される第1作像部が故障したときに前記第4モードを選択することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第2画像が形成される第2作像部でトナーが不足したときに前記第3モードを選択して、前記第1画像が形成される第1作像部でトナーが不足したときに前記第4モードを選択することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着部を通過した転写紙を反転して排出する反転機構部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記画像を形成するためのトナーは、平均円形度が0.90〜0.99の範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記画像を形成するためのトナーは、形状係数SF−1が120〜180の範囲になって、形状係数SF−2が120〜190の範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記画像を形成するためのトナーは、体積平均粒径をDv(μm)として個数平均粒径をDn(μm)としたときに、
    1.05≦Dv/Dn≦1.30
    なる関係が成立するように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
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