JP4261850B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式或いは静電記録方式を用いた複写機、ファクシミリ、プリンターなどの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば電子写真方式を用いて像担持体に静電像を形成し、この静電像を、現像剤を用いてトナー像として可視化した後、転写媒体、例えば用紙などの記録材に転写して記録画像を得る画像形成装置がある。斯かる電子写真方式を用いて、例えば、フルカラー画像などの多色(有彩色)画像を形成することのできるカラー画像形成装置も広く知られている。
【0003】
電子写真方式を用いてフルカラー画像を得る方法は、従来、各種提案されており、実用化されている主な方法としては、以下のものが挙げられる。
(1)記録材担持体(例えば、転写ドラム)に記録材を保持し、対向する像担持体(例えば、感光ドラム)上にマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナー像を順次形成し、各色毎に4回転写することにより4色重ね合わせたフルカラー画像を得る1ドラム方式
(2)4個の像担持体(例えば、感光ドラム)を有し、記録材担持体上の記録材を次々と像担持体に接触させ、トナー像を転写させることにより、4色重ね合わせたフルカラー画像を得る4ドラム方式
(3)像担持体又は中間転写体(例えば、転写ドラム)上に4色のトナー像を順次形成し、次いで記録材を接触させて4色分を1回で転写する一括転写方式
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記いずれの方式においても、それぞれ得失があり、各種の方式でそれぞれ実用化されているのが現状である。
【0005】
上記方式(1)においては、転写ドラムに記録材を巻き付ける必要上、記録材として厚紙を用いる場合への対応ができず、しかもフルカラー画像形成を行う場合、単色画像形成に対して4分の1のスループット(画像生産性)である。又、転写ドラムの精度が要求されるため高価となり、記録材を巻き付ける転写シートの耐久性に難がある上、転写手段と記録材との間に常に絶縁体を介してトナー像を記録材に転写することになるので画像性も安定し難い。更に、転写シートには寿命があり、記録材を巻き付ける必要のない単色(黒など)画像形成時にも、転写手段と記録材との間に絶縁体を介して転写するため、画質、ランニングコストの面でもなお課題がある。
【0006】
上記方式(2)においては、フルカラー画像形成動作は高速であるが、例えば現在のカラーシフト化しているオフィスなどにおいても、フルカラーコピー又はプリントする場合の比率は、一般に、白黒コピー又はプリントに比べ低いのが現状と言える。こうした中、消耗品である像担持体を4個有するため、高価で、装置も大型化する。又、単色の画像を得るときにも、記録材を4個の像担持体を通過させるため、1枚目のコピーは通常の白黒機(単色画像形成装置)に対し、倍以上の時間がかかる。更に、4色の色合わせ(レジストレーション)も困難である。
【0007】
上記方式(3)においては、装置は大型化せず、構成も簡易で、比較的安価であるが、4色の画像形成を行うために像担持体を4回転させなくてはならず、スループットが低下してしまう。
【0008】
上記方式(1)、(2)に関しては、記録材担持体への記録材の保持方法として、グリッパで用紙先端を保持して転写を行う方法も行われているが、記録材のサイズに関係なく、同一の枚数にしか画像形成することができない。即ち、記録材がA3サイズであっても、A4サイズであっても単位時間に形成することのできる記録画像の枚数は同じである。
【0009】
又、上記方式(1)〜()を利用した画像形成装置において、記録材の両面に画像を形成して出力(以下、「両面出力」という。)する際には、一度記録材の表面にトナー像を転写し、その後熱、圧力などによりトナーを記録材に定着させる定着器を通し出力した記録材を、表裏面反転させて給紙側へ搬送し、再度裏面にトナー像を転写し、定着する機構が必要である。このような機構によって装置構成が複雑化、大型化し、又スループットが低下するため、より簡易な構成で、装置の大型化、スループットの低下を抑制し得る両面出力機構が要求される。
【0010】
従って、本発明の目的は、多色画像形成においてもスループットが良好で、且つ、厚紙など種々の記録材に対応することができ、しかも低コスト化、装置の小型化が可能な画像形成装置を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、記録材の反転手段を設けることなく、記録材の表面、裏面に画像を自在に形成することのできる画像形成装置を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、記録材の反転手段を設けることなく、記録材の両面に画像を形成することのできる画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、第1の電子写真感光体と、前記第1の電子写真感光体上に第1の色の現像剤像と第2の色の現像剤像を形成する第1の像形成手段と、周回移動する第1の中間転写体と、前記第1の電子写真感光体から前記第1の中間転写体に現像剤像を転写する第1の転写手段と、第2の電子写真感光体と、前記第2の電子写真感光体上に、前記第1の電子写真感光体上に形成される現像剤像の色とは夫々異なる色である第3の色の現像剤像と第4の色の現像剤像を形成する第2の像形成手段と、前記第1の中間転写体に対向して設けられた、周回移動する第2の中間転写体と、前記第2の電子写真感光体から前記第2の中間転写体に現像剤像を転写する第2の転写手段と、記録材を、その第1面を前記第1の中間転写体に、第1面の裏面である第2面を前記第2の中間転写体に当接するように搬送して、前記第1の中間転写体から記録材の第1面に現像剤像を転写し、前記第2の中間転写体から記録材の第2面に現像剤像を転写する第3の転写手段と、を備えており、前記第1の中間転写体上に形成された前記第1の色と前記第2の色からなる現像剤像と前記第2の中間転写体上に形成された前記第3の色と前記第4の色からなる現像剤像とが重畳されることでカラー画像が形成される構成であって、前記第1の中間転写体、前記第2の中間転写体は夫々、記録材の第1面用の像担持領域と記録材の第2面用の像担持領域とを移動方向に並べて持つことのできる周長を有しており、記録材の第1面と第2面に画像を形成するときには、前記第1の色の現像剤と前記第2の色の現像剤により形成される第1面用現像剤像と第2面用現像剤像とが前記第1の中間転写体上に並べて形成され、前記第3の色の現像剤と前記第4の色の現像剤により形成される第1面用現像剤像と第2面用現像剤像とが前記第2の中間転写体上に並べて形成され、前記第1の中間転写体上の第1面用現像剤像に重ねて前記第2の中間転写体上の第1面用現像剤像を転写し、前記第2の中間転写体上の第2面用現像剤像に重ねて前記第1の中間転写体上の第2面用現像剤像を転写して、前記第1の中間転写体上に前記第1、第2、第3、第 4 の色の現像剤像が重畳された記録材第1面用の現像剤像を、前記第2の中間転写体上に前記第 1 、第2、第3、第4の色の現像剤像が重畳された記録材第2面用の現像剤像を形成し、前記第3の転写手段により記録材の両面にそれぞれの現像剤像を同時に転写することを特徴とする画像形成装置である。
【0014】
本発明の一実施態様によると、前記第3の転写手段よりも前記第1の中間転写体の周回移動方向下流にあって前記第1の中間転写体から記録材の第1面に現像剤像を転写する第4の転写手段と、前記第3の転写手段を通過することなく前記第4の転写手段に記録材を搬送する搬送部と、を有し、記録材の第1面のみに現像剤像を転写する際には、前記搬送部によって前記記録材を前記第4の転写手段へ搬送し、現像剤像を記録材の第1面に転写する
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を理解するために、本発明の実施例に関連する構成部分を有する参考例1、参考例2についてまず説明する。
【0023】
参考例
参考例では、本発明を電子写真方式のカラー複写機に適用した場合について説明する。図1は本参考例のカラー複写機(画像形成装置)100の概略構成を示す。
【0024】
先ず、図1を参照して、本参考例の画像形成装置100の全体構成について説明する。画像形成装置100は、大別してカラー画像読み取り装置(以下、「カラースキャナー」という。)1及びカラー画像記録装置(以下、「カラープリンター」という。)2から成る。
【0025】
カラースキャナー1は、原稿3の画像を、照明ランプ4、ミラー群5及びレンズ6を介してカラーセンサー7に結像して、原稿のカラー画像情報を、例えば、ブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。そして、このカラースキャナー1で得たブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)の色分解画像信号強度レベルをもとにして、画像処理部(図示せず)で色変換処理を行ない、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のカラー画像データを得る。
【0026】
カラープリンター2は、本参考例では装置上部の第1画像形成部Aと、装置下部の第2画像形成部Bと、を有する。第1画像形成部Aと第2画像形成部Bとは、略同一の構成を有し、現像手段が用いる現像剤の色が異なる。
【0027】
カラープリンター2は、像書き込み手段としての第1、第2光学ユニット(レーザスキャナユニット)28A、28Bを有し、この第1、第2光学ユニット28A、28Bを用いて、カラースキャナー1からのカラー画像データを光信号に変換し、一様に帯電された第1、第2の像担持体としての第1、第2感光体21A、21B上に、それぞれ原稿画像に対応した光書き込みを行ない静電像を形成する。第1、第2感光体21A、21Bは、図中矢印にて示す如くそれぞれ反時計方向、時計方向に回転駆動される。第1、第2感光体21A、21Bの周囲には、各々、第1、第2感光体21A、21Bを帯電させる帯電手段としての第1、第2帯電器27A、27B、像担持体クリーニング手段としての第1、第2感光体クリーニングユニット(クリーニング前除電器を含む)218A、218Bが配設されている。
【0028】
又、第1感光体21Aの周囲には、現像手段としてマゼンタ現像器213M、シアン現像器213Cが配設され、第2感光体21Bの周囲にはイエロー現像器213Y、ブラック現像器213Kが配設さている。
【0029】
各現像器213M、213C、213Y、213Kは全て略同一の構成とすることができる。限定されるものではないが、本参考例では主に樹脂トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とを含む2成分現像剤(現像剤)を用いた2成分現像方式を採用した。当業者には周知の通り、このような現像器は、現像剤収容部たる現像容器(現像器本体)内の現像剤を、現像部材(現像剤担持体)たる非磁性スリーブ(現像スリーブ)上に担持させて感光体との対向部(現像部)まで搬送し、現像スリーブ上の現像剤の穂を感光体の表面に接触させて、感光体上に形成された静電像に現像剤中のトナーを転移させトナー像として現像する。現像スリーブは、磁界発生手段として固定のマグネットロールを内蔵し、現像部にて感光体表面と順方向若しくは逆方向に回転する。現像容器内には、現像剤を汲み上げ・撹拌するために、現像剤攪拌部材として回転する現像パドルなどが設けられている。現像容器には、補給用トナーを収納したトナー補給容器が接続され、消費した分のトナーが適時現像容器内に補給される。
【0030】
そして、第1画像形成部Aには、第1の中間転写体(第1の転写体)としての第1中間転写ベルト219A、第1の転写手段(1次転写手段)としての第1転写ローラ217A、及び第3の転写手段としての第3転写ローラ対221の上部ローラ221Aを有する第1中間転写ベルトユニットが配置されている。又、第2画像形成部Bには、第2の中間転写体(第2の転写体)としての第2中間転写ベルト219B、第2の転写手段(1次転写手段)としての第2転写ローラ217B、及び第3の転写手段としての第3転写ローラ対221の下部ローラ221Bを有する第2の中間転写ベルトユニットが配置されている。
【0031】
第1中間転写ベルト219Aは、駆動ローラ220A、第1転写ローラ217A、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A及び従動ローラ群に張架されており、駆動モータ(図示せず)により後述する如く駆動制御され、図中矢印方向に周回移動する。同様に、第2中間転写ベルト219Bは、駆動ローラ220B、第2転写ローラ217B、第3転写ローラ対221の下部ローラ221B及び従動ローラ群に張架されており、駆動モータ(図示せず)により後述する如く駆動制御され、図中矢印方向に周回移動する。
【0032】
尚、本参考例では、第1、第2感光体21A、21Bの外径及び第1、第2の中間転写ベルト219A、219Bの周長は夫々同一とした。
【0033】
第1中間転写ベルト219Aを介して第1感光体21Aと第1転写ローラ217Aが対向し、第1転写部N1を構成する。又、第2中間転写ベルト219Bを介して第2感光体21Bと第2転写ローラ217Bが対向し、第2転写部N2を構成する。更に、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bを介して第3の転写手段としての第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221Bが対向し、第3転写部N3を構成する。
【0034】
第1転写ローラ217Aは第1転写部N1にて第1感光体21A上のトナー像を第1中間転写ベルト219A上に転写し、第2転写ローラ217Bは第2転写部N2にて第2感光体21B上のトナー像を第2中間転写ベルト219Bに転写する。第1、第2画像形成部A、Bにおいて、感光体21A、21B、帯電器27A、27B、光学ユニット28A、28B、現像器213M、213C、213Y、213K、1次転写ローラ217A、217Bは、それぞれ第1、第2中間転写ベルト219A、219Bにトナー像を形成する像形成手段を構成する。
【0035】
そして、第3転写ローラ対221は、第3転写部N3にて第1中間転写ベルト219Aから第2中間転写ベルト219Bへ、若しくは第2中間転写ベルト219Bから第1中間転写ベルト219Aへとトナー像を転写することができる。又、第3転写ローラ対221は、第3転写部N3に供給される記録材Pの第1面(表面)に第1中間転写ベルト219Aから、又記録材Pの第2面(裏面)に第2中間転写ベルト219Bからトナー像を転写することができる。
【0036】
又、図2に示すように、画像形成装置100は、第3転写部N3において、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bを転写可能位置と転写不可能位置との間で相対移動させる移動手段を有している。本参考例では、第2中間転写ベルト219Bを第1中間転写ベルト25aに対して離接可能に駆動する移動手段としての離接機構60が設けられている。離接機構60は、揺動中心61を中心として下部ローラ221Bを図中矢印b方向に揺動させるアーム62と、所望時にアーム62に駆動源(図示せず)からの駆動力を伝達する図中矢印a方向に運動するシャフト65と、第3転写部N3において第1、第2中間転写ベルト219A、219Bが近づく方向にアーム62を付勢するコイルばねとされる付勢手段63と、を有する。斯かる離接機構60により、詳しくは後述するように、第3転写部N3において転写工程が成される際には第1及び第2中間転写ベルト219A、219Bは、転写が可能なように接触若しくは近接配置され、一方、第3転写部N3における転写工程が成されずに、第1若しくは第2中間転写ベルト219A、219B上のトナー像が第3転写部N3を通過する際には、第1及び第2中間転写ベルト219A、219Bは転写不可能なように離間される。
【0037】
このように、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bが接触若しくは近接する領域に対応して配設された保持ローラが、第3転写ローラ対221として構成されている。この第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221Bは共に導電性のものを用いてもトナー像の転写可能であるが、例えば記録材Pとして小サイズ用紙に転写する場合などに、第1、第2の中間転写ベルト219A、219Bが直接接触すると、上部ローラ221A、下部ローラ221B間に過大な電流が流れてしまい、十分な転写電界を形成できず転写不良が発生したり、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bを損傷し易い。このため、少なくともバイアスを印加するローラは導電性ローラを半導電性或いは絶縁性の材料で被覆したものを用いるのが好ましい。
【0038】
第1、第2中間転写ベルト219A、219Bの夫々の表面に対向する所定位置に、ベルトクリーニング手段として第1、第2ベルトクリーニングユニット222A、222Bが設けられている。第1、第2ベルトクリーニングユニット222A、222Bは、それぞれ第1、第2中間転写ベルト219A、219Bに対して離接可能に配設されている。その接離動作タイミングは、次のように設定する。画像形成開始から、第1、第2中間転写ベルト219A、2219Bのそれぞれに担持される最終のトナー像(最終色のトナー像、フルカラーのトナー像など)の後端部が第1、第2ベルトクリーニングユニット222A、222Bを通過するまではそれぞれのベルト面から離間させておき、そして、その後の所定のタイミングにて、離接機構(図示せず)によってそれぞれのベルト面に接触させてクリーニングを行う。
【0039】
又、カラープリンター2は、第3転写部N3を通過した記録材P上の未定着のトナー像を定着する定着手段として、熱、圧力を記録材Pに加える定着ローラ対を具備する定着器25を有する。本参考例では、上部ローラ221A、下部ローラ221B間の転写位置(第3転写部)N3から定着器25までの距離は、画像形成装置100が画像形成可能な最小の記録材Pの搬送方向長さより短くし、定着ローラの回転速度は第1、第2の中間転写ベルト219A、219Bの速度と同じかやや遅くした。又、定着ニップが直線状になるように、上下の定着ローラの形状を同一とし、その内部に夫々ヒータを配置した。
【0040】
更に、カラープリンター2は、記録材Pの供給手段として、トレイ23、ピックアップローラ224、搬送ローラ群225〜230などを有する。記録材Pは、ピックアップローラ224により所定のタイミングでトレイ23からピックアップされ、搬送ローラ群225〜230を経由して第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221Bの対向する第3転写部N3に供給され、ここでトナー像が転写される。
【0041】
図3は、本参考例の画像形成装置100の概略制御ブロックを示す。画像形成装置100の中央演算部にあたるCPU110は、RAM111、ROM112とそれぞれアドレスバス、データバスを介して接続されており、ROM112に格納されているプログラムにより画像形成装置100をシーケンス動作させ、動作時のデータなどをRAM111に一時格納し、必要時に書き込み、読み出しを行う。又、CPU110には入力I/F113を介して、操作部115、記録材搬送センサ類116、ベルトホームポジションセンサ類117、各バイアス電流モニタ118、定着温度検知サーミスタ119などの入力信号が入力する。更に、CPU111は、出力I/F114を介して、第1画像形成部Aの各デバイス120、第2画像形成部Bの各デバイス121、第1転写ローラ217Aに転写バイアスを印加する第1転写バイアス印加手段122、第2転写ローラに転写バイアスを印加する第2転写バイアス印加手段123、第3転写ローラ対221に転写バイアスを印加する第3転写バイアス印加手段124、離間用クラッチ125、記録材搬送ローラ駆動手段126などの各負荷に出力信号を出力する。
【0042】
先ず、操作部115より入力I/F113を経由し、CPU110へコピースタートの信号が入力される。CPU110は、コピースタート信号を受信すると、出力I/F114を経由し、第1画像形成部Aの各デバイス120、及び第2画像形成部Bの各デバイス121の駆動を開始する。記録材搬送センサ116は、画像形成装置100における搬送中の記録材Pの状況を把握するためのセンサ類であり、入力I/F113を経由し、CPU110に搬送中の記録材Pの状況が信号として伝えられ、それによりCPU110は出力I/F114を経由して記録材搬送ローラ駆動手段126の制御を行う。
【0043】
ベルトホームポジションセンサ類117は、第1画像形成部Aの各デバイス120中の第1中間転写ベルト219Aに設けられた基準位置マークと、第2画像形成部Bの各デバイス121中の第2中間転写ベルト219Bに設けられた基準位置マークとをそれぞれ検出するセンサであり、この信号に基づいて、画像形成タイミングや第1、第2中間転写ベルト219A、219Bの回転を制御している。各バイアス電流モニタ118は、第1転写バイアス印加手段122、第2転写バイアス印加手段123、第3転写バイアス印加手段124のバイアス電流をそれぞれ測定する。各バイアス電流モニタ118からの出力によりCPU110は各バイアス値が所望の値になるように第1転写バイアス印加手段122、第2転写バイアス印加手段123、第3転写バイアス印加手段124をそれぞれ制御する。定着温度検出用サーミスタ119は、定着器25(図1)の温度を検出し、その出力に応じCPU110は定着器25の温度が所望の値になるように制御する。離間用クラッチ125は、後述するように、適時第3転写ローラ対221の下部ローラ221Bを移動させることにより、第2中間転写ベルト219Bを第1中間転写ベルト219Aに対して当接(若しくは近接)又は離間させる。
【0044】
RAM111及びROM112は、上記制御ブロックを駆動するために必要なデータを保持することができ、CPU110はRAM111及びROM112に格納されているデータと、入力I/F113を介して入力されるデータに応じて、各制御デバイスを、出力I/F114を介し制御する。
【0045】
又、CPU110は、記録材の第1面に画像形成する第1のモード、記録材の第2面に画像形成する第2のモードを選択するための画像形成モード選択手段、その選択結果に基づいて画像形成プロセスを制御する制御手段として機能する。これにより、第1のモード、第2のモードの、各々の場合において、第1、第2の像形成手段の、それぞれの像担持体上に形成する画像が鏡像関係となるように制御する。
【0046】
以上の構成の画像形成装置100は、作像プロセスとして「表面単色モード」、「裏面単色モード」、「表面多色モード」、「裏面多色モード」の各画像形成モードを有する。以下、操作部115における操作などにより各画像形成モードを選択した場合の動作についてそれぞれ説明する。
【0047】
(表面単色モード)
図4〜図8を参照して、ブラック画像を記録材Pの表面(第1面)に形成するコピーモードを説明する。但し、単色画像は、ブラックに限定されるものではない。
【0048】
コピー動作が開始されると、カラースキャナー1で、所定のタイミングからブラック画像データの読み取りが開始される。この画像データに基づき、第2画像形成部Bにおいて、第2帯電器27Bで一様に帯電された第2感光体21Bに対して、レーザー光による光書き込みが第2レーザスキャナユニット28Bより行われ、潜像形成が始まる(以下、ブラック画像データによる静電像を「ブラック潜像」という。)。但し、このとき第2感光体21Bに書き込まれるブラック潜像は「鏡像」で書き込まれる。
【0049】
ここで、「鏡像」とは、記録材P上に形成する画像と面対称な像をいうものとする。例えば、図38(a)の矢印にて示すように、第1中間転写ベルト219A上から第2中間転写ベルト219A(若しくは記録材Pの表面(第1面))へ、又図38(b)の矢印にて示すように、第2中間転写ベルト219B上から第1中間転写ベルト219B(若しくは記録材Pの裏面(第2面))へトナー像を転写して記録材P上に形成する画像を得る際の、第1、第2中間転写ベルト219A、219B上のトナー像は鏡像である。一方、ここでは、「正像」とは、記録材P上に形成する画像、即ち、上記「鏡像」と面対称な画像をいうものとする。又、「鏡像関係」とは面対称な像間の関係をいう。
【0050】
上述のようにして第2感光体21Bに形成したブラック潜像の先端部から現像可能とすべく、ブラック現像器213Kの現像位置にブラック潜像の先端部が到達する前に、ブラック現像器213K内の現像スリーブの回転を開始して、ブラック潜像を負帯電のブラックトナーで現像する(図4)。以後、ブラック潜像領域の現像動作を続け、ブラック潜像の後端部がブラック現像器213Kの現像位置を通過した時点で、現像不作動状態にする。
【0051】
そして、第2感光体21Bに形成したブラックトナー像を、第2転写部N2にて、第2感光体21Bと等速駆動されている第2中間転写ベルト219Bの表面に転写する。この転写工程は、第2感光体21Bと第2中間転写ベルト219Bとが接触した状態において、第2転写ローラ217Bに所定のバイアス電圧(本参考例では正電圧)を印加することで行う(図5)。
【0052】
こうして、第2中間転写ベルト219Bにブラックトナー像が転写されている状態において、第2中間転写ベルト219B上のトナー像先端が第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達する際に、上記離接機構60により第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは離間状態から圧接状態になる。又、上部ローラ221Aには正電圧を印加し、下部ローラ221Bには負電圧を印加するか又は接地することにより、負帯電している第2中間転写ベルト219B上のブラックトナー像を第1中間転写ベルト219A上に転写する(図6)。
【0053】
次いで、第1中間転写ベルト219A上に転写されたブラックトナー像の先端が、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達するタイミングに合わせて、トレイ23内の記録材Pがピックアップローラ224により所定のタイミングでピックアップされ、搬送ローラ群225〜230を経由し、第3転写部N3に到達する。このとき、上記のバイアスとは反対に、上部ローラ221Aに負電圧を印加するか又は接地し、下部ローラ221Bに正電圧を印加することにより、第1中間転写ベルト219A上のブラックトナー像を記録材Pの表面(第1面)に転写する(図7)。
【0054】
以上のようにしてブラックトナー像が転写された記録材Pは、定着器25に搬送され、所定温度にコントロールされた上下の定着ローラでトナー像が融解定着されて、フェイスアップで機外に排出されるブラック単色コピーを得る(図8)。
【0055】
尚、トナー像を第2中間転写ベルト219Bに転写した後の第2感光体21Bは、第2感光体クリーニングユニット218Bで表面をクリーニングされ、又、トナー像を記録材P若しくは第1中間転写ベルト219Aに転写した後の第1、第2の中間転写ベルト219A、219Bは、第1、第2ベルトクリーニングユニット222A、222Bでそれぞれ表面をクリーニングされ、コピー動作を終了する。
【0056】
(裏面単色モード)
図4、図5、図9及び図10を参照して、ブラック画像を記録材Pの裏面(第2面)に形成するコピーモードを説明する。但し、単色画像は、ブラックに限定されるものではない。
【0057】
コピー動作が開始されると、上記「表面単色モード」と同様に、カラースキャナー1で、所定のタイミングからブラック画像データの読み取りが開始される。この画像データに基づき、第2画像形成部Bにおいて、第2帯電器27Bで一様に帯電された第2感光体21Bに対して、レーザー光による光書き込みが第2レーザスキャナユニット28Bより行われ、潜像形成が始まる。但し、このとき第2感光体21Bに書き込まれるブラック潜像は「正像」で書き込まれる。
【0058】
このブラック潜像の先端部から現像可能とすべくブラック現像器213Kの現像位置にブラック潜像の先端部が到達する前に、ブラック現像器213K内の現像スリーブの回転を開始して、ブラック潜像を負帯電のブラックトナーで現像する(図4)。以後、ブラック潜像領域の現像動作を続け、ブラック潜像の後端部がブラック現像器213Kの現像位置を通過した時点で、現像不作動状態にする。
【0059】
そして、第2感光体21Bに形成したブラックトナー像を、第2転写部N2にて、第2感光体21Bと等速駆動されている第2中間転写ベルト219Bの表面に転写する。この転写工程は、第2感光体21Bと第2中間転写ベルト219Bとが接触した状態において、第2転写ローラ217Bに所定のバイアス電圧(本参考例では正電圧)を印加することで行う(図5)。
【0060】
こうして、第2中間転写ベルト219Bにブラックトナー像が転写されている状態において、第2中間転写ベルト219B上のトナー像先端が第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達する際に、上記離接機構60により第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは離間状態から圧接状態になる。
【0061】
又、第2中間転写ベルト219B上のブラックトナー像が上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達するタイミングに合わせて、トレイ23内の記録材Pがピックアップローラ224により所定のタイミングでピックアップされ、搬送ローラ群225〜230を経由して、第3転写部N3に到達する。このとき、上記「単色表面モード」の場合とは反対に、上部ローラ221Aに正電圧を印加するか又は接地し、下部ローラ221Bに負電圧を印加することにより、第2中間転写ベルト219B上のブラックトナー像を記録材Pの裏面(第2面)に転写する(図9)。
【0062】
以上のようにしてブラックトナー像が転写された記録材Pは、定着器25に搬送され、所定温度にコントロールされた上下の定着ローラでトナー像が融解定着されて、フェイスダウンで機外に排出されるブラック単色コピーを得る(図10)。
【0063】
尚、トナー像を第2中間転写ベルト219Bに転写した後の第2感光体21Bは、第2感光体クリーニングユニット218Bで表面をクリーニングされ、又、トナー像を記録材Pへ転写した後の第2中間転写ベルト219Bは、第2ベルトクリーニングユニット222Bで表面をクリーニングされ、コピー動作を終了する。
【0064】
(表面多色モード(フルカラーモード))
図11〜図16を参照して、フルカラー画像を記録材Pの表面(第1面)に転写するコピーモードを説明する。ここでは、トナー像形成プロセスは、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの形成順序で行われるものとする。但し、トナー像形成順序はこれに限定されるものではない。
【0065】
コピー動作が開始されると、カラースキャナー1で、所定のタイミングからマゼンタ画像データの読み取りが開始される。この画像データに基づき、第1画像形成部Aにおいて、第1帯電器27Aで一様に帯電された第1感光体21Aに対してレーザー光による光書き込みが第1レーザスキャナユニット28Aより行われ、潜像形成が始まる(以下、マゼンタ画像データによる静電像を「マゼンタ潜像」という。同様に、イエロー、シアンについて、それぞれイエロー潜像、シアン潜像という)。但し、このとき第1感光体21Aに書き込まれるマゼンタ潜像(続くシアン潜像も同様)は「正像」で書き込まれる。
【0066】
このマゼンタ潜像の先端部から現像可能とすべく、マゼンタ現像器213Mの現像位置にマゼンタ潜像の先端部が到達する前に、マゼンタ現像器213M内の現像スリーブの回転を開始して、マゼンタ潜像を負帯電のマゼンタトナーで現像する(図11)。以後、マゼンタ潜像領域の現像動作を続け、マゼンタ潜像の後端部がマゼンタ現像器213Mの現像位置を通過した時点で、現像不作動状態にする。これは、少なくとも、第1画像形成部A(同一作像系)内にて第1感光体21A上に形成される次のシアン潜像の先端部が到達する前に完了させる。
【0067】
そして、第1感光体21Aに形成したマゼンタトナー像を、第1転写部N1にて、第1感光体21Aと等速駆動されている第1中間転写ベルト219Aの表面に転写する。この転写工程は、第1感光体21Aと第1中間転写ベルト219Aとが接触した状態において、第1転写ローラ217Aに所定のバイアス電圧(本参考例では正電圧)を印加することで行う(図12)。
【0068】
第1画像形成部Aでは、マゼンタトナー像形成工程の次に、シアントナー像形成工程に進む。つまり、所定のタイミングからカラースキャナー1によるシアン画像データの読み取りが始まり、その画像データによるレーザー光書き込みでシアン潜像を形成する。
【0069】
シアン現像器213Cは、その現像位置に対し、先のマゼンタ潜像の後端部が通過した後で且つシアン潜像の先端が到達する前に、その内部の現像スリーブの回転を開始して、シアン潜像をシアントナーで現像する。以後、シアン潜像領域の現像を続け、シアン潜像の後端部が通過した時点で現像不作動状態にする。
【0070】
そして、第1転写部N1にて、第1転写ローラ217Aに所定のバイアス(本参考例では正電圧)を印加することで、第1感光体21Aに形成したシアントナー像を、第1感光体21Aと等速駆動されている第1中間転写ベルト219A上に、先に転写されたマゼンタトナー像に重ね合わせて転写する(図13)。
【0071】
一方、第2画像形成部Bにおいても、第1画像形成部Aにおけるマゼンタ、シアンの各トナー像の形成と同様な動作により、イエロートナー像形成工程、ブラックトナー像形成工程を行う。これにより、第2画像形成部Bの第2中間転写ベルト219B上に、イエロートナー像、ブラックトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される(図11〜図13)。但し、第2画像形成部Bにおいて、第2感光体21Bに書き込まれるイエロー潜像(続くブラック潜像も同様)は、「鏡像」で書き込まれる。
【0072】
以上の工程の間、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間は、上記離接機構60により離間されており、後述する所定タイミングまで接することはない。従って、上部ローラ221A、下部ローラ221Bは互いに影響は及ぼさず、第1、第2中間転写ベルト219A、219B上にそれぞれ最初に転写されるマゼンタトナー像、イエロートナー像は、そのまま第3転写部N3を通過する。
【0073】
こうして、第1中間転写ベルト219Aにマゼンタ、シアンの各トナー像が重ね合わせて転写されており、一方、第2中間転写ベルト219Bにイエロー、ブラックの各トナー像が重ね合わせて転写されている状態において、第1中間転写ベルト219A上のトナー像の先端、及び第2中間転写ベルト219B上のトナー像の先端が、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達する際に、上記離接機構60により、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは離間状態から圧接状態とされる。又、上部ローラ221Aには正電圧を印加し、下部ローラ221Bには負電圧を印加するか接地することにより、共に負帯電している第2中間転写ベルト219B上のイエロートナー像、ブラックトナー像を、第1中間転写ベルト219A上に、マゼンタ、シアンの各トナー像と重ね合わせて転写する(図14)。
【0074】
以上のようにして、第1中間転写ベルト219A上に転写された4色のフルカラートナー像の先端が第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達するタイミングに合わせて、トレイ23内の記録材Pがピックアップローラ224により所定のタイミングでピックアップされ、搬送ローラ群225〜230を経由し、第3転写部N3に到達する。このとき、上記バイアスとは反対に、上部ローラ221Aに負電圧を印加するか接地し、下部ローラ221Bに正電圧を印加することにより、第1中間転写ベルト219A上のフルカラートナー像を記録材Pの表面(第1面)に一括転写する(図15)。
【0075】
以上のようにフルカラートナー像が一括転写された記録材Pは定着器25に搬送され、所定温度にコントロールされた上下の定着ローラでトナー像が融解定着されて、フェイスアップで機外に排出されるフルカラーコピーを得る(図16)。
【0076】
尚、トナー像を第1、第2中間転写ベルト219A、219Bに転写した後の第1、第2感光体21A、21Bは、それぞれ第1、第2感光体クリーニングユニット218A、218Bで表面をクリーニングされ、又、記録材P若しくは第1中間転写ベルト219Aにトナー像を転写した後の第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは、第1、第2ベルトクリーニングユニット222A、222Bでそれぞれ表面をクリーニングされ、コピー動作を終了する。
【0077】
(裏面多色モード(フルカラーモード))
図11〜図13、図17〜図19を参照して、フルカラー画像を記録材Pの裏面に形成するコピーモードを説明する。ここでは、トナー像形成プロセスは、イエロー、マゼンタ、ブラック、シアンの形成順序で行われるものとする。但し、トナー像形成順序はこれに限定されるものではない。
【0078】
コピー動作が開始されると、上記「表面多色モード」と同様に、カラースキャナー1で、所定のタイミングからイエロー画像データの読み取りが開始される。この画像データに基づき、第2画像形成部Bにて、第2帯電器27Bで一様に帯電された第2感光体21Bに対してレーザー光による光書き込みが第2レーザスキャナユニット28Bより行われ、潜像形成が始まる。但し、このとき第2感光体21Bに書き込まれイエロー潜像(続くブラック潜像も同様)は「正像」で書き込まれる。
【0079】
このイエロー潜像の先端部から現像可能とすべく、イエロー現像器213Yの現像位置にイエロー潜像の先端部が到達する前に、イエロー現像器213Y内の現像スリーブの回転を開始して、イエロー潜像を負帯電のイエロートナーで現像する(図11)。以後、イエロー潜像領域の現像動作を続け、潜像後端部がイエロー現像器213Yの現像位置を通過した時点で、現像不作動状態にする。これは、少なくとも、第2画像形成部B(同一作像系)内にて第2感光体21B上に形成される次のブラック潜像の先端部が到達する前に完了させる。
【0080】
そして、第2感光体21Bに形成したイエロートナー像を、第2転写部N2にて、第2感光体21Bと等速駆動されている第2中間転写ベルト219Bの表面に転写する。この転写工程は、第2感光体21Bと第2中間転写ベルト219Bとが接触した状態において、第2転写ローラ217Bに所定のバイアス電圧(本参考例では正電圧)を印加することで行う(図12)。
【0081】
第2画像形成部Bでは、イエロートナー像形成工程の次に、ブラックトナー像形成工程に進む。つまり、所定のタイミングからカラースキャナー1によるブラック画像データの読み取りが始まり、その画像データによるレーザー光書き込みでブラック潜像を形成する。
【0082】
ブラック現像器213Kは、その現像位置に対し、先のイエロー潜像の後端部が通過した後で且つブラック潜像の先端が到達する前に、その内部の現像スリーブの回転を開始して、ブラック潜像をブラックトナーで現像する。以後、ブラック潜像領域の現像を続け、ブラック潜像の後端部が通過した時点で現像不作動状態にする。
【0083】
そして、第2転写部N2にて、第2転写ローラ217Bに所定のバイアス(本参考例では正電圧)を印加することで、第2感光体21Bに形成したブラックトナー像を、第2感光体21Bと等速駆動されている第2中間転写ベルト219B上に、先に転写されたイエロートナー像に重ね合わせて転写する(図13)。
【0084】
一方、第1画像形成部Aにおいても、第2画像形成部Bにおけるイエロー、ブラックの各トナー像の形成と同様な動作により、マゼンタトナー像形成工程、シアントナー像形成工程を行う。これにより、第1画像形成部Aの第1中間転写ベルト219A上に、マゼンタトナー像、シアントナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される(図11〜図13)。但し、第1画像形成部Aにおいて、感光体21Aに書き込まれるマゼンタ潜像(続くシアン潜像も同様)は「鏡像」で書き込まれる。
【0085】
以上の工程の間、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間は、上記離接機構60により離間されており、後述する所定タイミングまで接することはない。従って、上部ローラ221A、下部ローラ221Bは互いに影響は及ぼさず、第1、第2中間転写ベルト219A、219B上にそれぞれ最初に転写されるイエロートナー像、マゼンタトナー像は、そのまま第3転写部N3を通過する。
【0086】
こうして、第1中間転写ベルト219Aにマゼンタ、シアンの各トナー像が重ね合わせて転写されており、一方、第2中間転写ベルト219Bにイエロー、ブラックの各トナー像が重ね合わせて転写されている状態において、第1中間転写ベルト219A上のトナー像の先端、及び第2中間転写ベルト219B上のトナー像の先端が第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達する際に、上記離接機構60により、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは離間状態から圧接状態とされる。又、上部ローラ221Aに負電圧を印加するか接地し、下部ローラ221Bに正電圧を印加することにより、共に負帯電している第1中間転写ベルト219A上のマゼンタトナー像、シアントナー像を、第2中間転写ベルト219B上に、イエロー、ブラックの各トナー像に重ね合わせて転写する(図17)。
【0087】
以上のようにして、第2中間転写ベルト219B上に転写された4色のフルカラートナー像の先端が第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達するタイミングに合わせて、トレイ23内の記録材Pがピックアップローラ224により所定のタイミングでピックアップされ、搬送ローラ群225〜230を経由し、第3転写部N3に到達する。このとき、上記バイアスとは反対に、下部ローラ221Bに負電圧を印加するか又は接地し、上部ローラ221Aに正電圧を印加することにより、第2中間転写ベルト219B上のフルカラートナー像を記録材Pの裏面(第2面)に一括転写する(図18)。
【0088】
以上のようにフルカラートナー像が一括転写された記録材Pは定着器25に搬送され、所定温度にコントロールされた上下の定着ローラでトナー像を融解定着されて、フェイスダウンで機外に排出されるフルカラーコピーを得る(図19)。
【0089】
尚、トナー像を第1、第2中間転写ベルト219A、219Bに転写した後の第1、第2感光体21A、21Bは、それぞれ第1、第2感光体クリーニングユニット218A、218Bで表面をクリーニングされ、又、第2中間転写ベルト219B若しくは記録材Pへトナー像を転写した後の第1、第2の中間転写ベルト219A、219Bは、第1、第2ベルトクリーニングユニット222A、222Bでそれぞれ表面をクリーニングされ、コピー動作を終了する。
【0090】
以上、本参考例によれば、単色画像形成、多色画像形成の両方において、記録材Pを反転経路上で反転することなく、記録材Pの表面と裏面のどちらにも自在に画像形成することが可能であり、構成の簡易化、小型化、且つ、スループットの向上が可能である。第1コピーは、通常の白黒機(単色画像形成装置)並を実現し得る。しかも、本参考例によれば、記録材Pを記録材担持体に巻き付ける必要がなく、厚紙などの様々な記録材Pに対応可能であり、且つ、4つの像担持体を必要とせずに多色画像形成においてもスループットが良好であり、低コスト化も図れる。又、トナー像の転写時に常に絶縁体を介して転写することがないので、画像が安定し、常に高画質の多色画像を形成することができる。
【0091】
尚、本参考例では、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bのそれぞれに2色づつトナー像を保持し、その後いずれか一方の中間転写ベルトに一括転写を行い、合わせて4色のフルカラートナー像を形成した。しかし、別法として、第1、第2中間転写ベルト219A、219B上に夫々1色づつ転写される毎にいずれか一方の中間転写ベルトに順次転写していき、最終的にフルカラートナー像をいずれか一方の転写ベルトに形成することも可能であり、画像を形成、転写するタイミングに制限はない。
【0092】
参考例
次に、本発明の他の参考例について説明する。図20は本参考例の画像形成装置200の概略構成を示す。本参考例の画像形成装置200は、図1に示した上記参考例1の画像形成装置100と概略同様の構成を有する。従って、ここでは、本参考例にて特徴的な部分について説明し、参考例1の画像形成装置100と同様の機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0093】
参考例の画像形成装置200では、第1画像形成部Aには、第1の中間転写体としての第1中間転写ベルト219A、第1の転写手段としての第1転写ローラ217A、第3の転写手段としての第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、及び第4の転写手段としての第4転写ローラ223Aを有する第1の中間転写ベルトユニットが配置されている。又、第2画像形成部Bには、第2の中間転写体としての第2中間転写ベルト219B、第2の転写手段としての第2転写ローラ217B、及び第3の転写手段としての第3転写ローラ対221の下部ローラ221Bを有する第2の中間転写ベルトユニットが配置されている。
【0094】
第1中間転写ベルト219Aは、駆動ローラ220A、第1転写ローラ217A、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、第4転写ローラ223A及び従動ローラ群に張架されており、駆動モータ(図示せず)により後述する如く駆動制御され、図中矢印方向に周回移動する。同様に、第2中間転写ベルト219Bは、駆動ローラ220B、第2転写ローラ217B、第3転写ローラ対の下部ローラ221B及び従動ローラ群に張架されており、駆動モータ(図示せず)により後述する如く駆動制御され、図中矢印方向に周回移動する。
【0095】
参考例1と同様に、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bを介して第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221Bが対向し、第3転写部N3を構成する。更に、本参考例では、第4転写ローラ223Aが第4転写部N4を構成する。又、第1中間転写ベルト219Aを介して第4転写ローラ223Aと対向するように、対向ローラ223Bが設けられている。
【0096】
第4転写部N4では、詳しくは後述するように、第4転写ローラ223Aの作用により第1中間転写ベルト219A上のトナー像を記録材Pの第1面(表面)に転写することができる。
【0097】
又、本参考例においても、第2中間転写ベルト219Bを第1中間転写ベルト219Aに対して離接可能に駆動するために、参考例1と同様の図2に示す離接機構60が設けられている。
【0098】
参考例では、定着器25は、第4転写部N4を通過した記録材Pが侵入する位置に設けられている。
【0099】
更に、本参考例では、記録材Pの供給手段は、2つの記録材搬送路を有する。一方は、トレイ23から、第1ピックアップローラ224により記録材Pが所定のタイミングでピックアップされ、搬送ローラ群225〜230を経由して第3転写部N3に記録材Pを供給し、第1中間転写ベルト219A若しくは第2中間転写ベルト219Bからトナー像が転写される、参考例1と同様の記録材搬送経路(第1搬送経路)T1である。他方は、トレイ23から、第2ピックアップローラ235により記録材Pが所定のタイミングでピックアップされ、前者とは別の搬送ローラ群231〜234を経由し、上記第1搬送経路T1による記録材Pの搬送方向における第3転写部N3よりも下流、且つ、第4転写部N4よりも上流に記録材Pを導入して第4転写部N4に記録材Pを供給し、第1中間転写ベルト219Aからトナー像が転写される記録材搬送経路(第2搬送経路)T2である。
【0100】
図21は本参考例の画像形成装置200の概略制御ブロックを示す。図3に示した参考例1の画像形成装置100に対するものと概略同様であるが、本参考例ではCPU110は更に、出力I/F114を介して、第4転写ローラに転写バイアスを印加する第4転写バイアス印加手段127の負荷に出力信号を出力する。これにより、CPU110は更に、各バイアス電流モニタ118が第4転写バイアス印加手段127のバイアス電流を測定して出力した信号により、これが所望の値になるように第4転写バイアス印加手段127を制御する。
【0101】
以上の構成の画像形成装置200において、操作部115における操作などにより「表面多色モード」を選択した場合の動作について説明する。
【0102】
(表面多色モード(フルカラーモード))
図22〜図26を参照して、フルカラー画像を記録材Pの表面(第1面)に形成するコピーモードを説明する。ここでは、トナー像形成プロセスは、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの形成順序で行われるものとする。但し、トナー像形成順序はこれに限定されるものではない。
【0103】
コピー動作が開始されると、カラースキャナー1で、所定のタイミングからマゼンタ画像データの読み取りが開始される。この画像データに基づき、第1画像形成部Aにて、第1帯電器27Aで一様に帯電された第1感光体21Aに対してレーザー光による光書き込みが第1レーザスキャナユニット28Aより行われ、潜像形成が始まる。但し、このとき第1感光体21Aに書き込まれるマゼンタ潜像(続くシアン潜像も同様)は「正像」で書き込まれる。
【0104】
このマゼンタ潜像の先端部から現像可能とすべく、マゼンタ現像器213Mの現像位置にマゼンタ潜像の先端部が到達する前に、マゼンタ現像器213M内の現像スリーブの回転を開始して、マゼンタ潜像を負帯電のマゼンタトナーで現像する(図22)。以後、マゼンタ潜像領域の現像動作を続け、マゼンタ潜像の後端部がマゼンタ現像器213Mの現像位置を通過した時点で、現像不作動状態にする。これは、少なくとも、第1画像形成部A(同一作像系)内にて第1感光体21A上に形成される、次のシアン潜像の先端部が到達する前に完了させる。
【0105】
そして、第1感光体21Aに形成したマゼンタトナー像を、第1転写部N1にて、第1感光体21Aと等速駆動されている第1中間転写ベルト219Aの表面に転写する。この転写工程は、第1感光体21Aと第1中間転写ベルト219Aとが接触した状態において、第1転写ローラ217Aに所定のバイアス電圧(本参考例では正電圧)を印加することで行う(図23)。
【0106】
第1画像形成部Aでは、マゼンタトナー像形成工程の次に、シアントナー像形成工程に進む。つまり、所定のタイミングからカラースキャナー1によるシアン画像データ読み取りが始まり、その画像データによるレーザー光書き込みでシアン潜像を形成する。
【0107】
シアン現像器213Cは、その現像位置に対し、先のマゼンタ潜像の後端部が通過した後で且つシアン潜像の先端が到達する前に、その内部の現像スリーブの回転を開始して、シアン潜像をシアントナーで現像する。以後、シアン潜像領域の現像を続け、シアン潜像の後端部が通過した時点で、現像不作動状態にする。
【0108】
そして、第1転写部N1にて、第1転写ローラ217Aに所定のバイアス(本参考例では正電圧)を印加することで、第1感光体21Aに形成したシアントナー像を、第1感光体21Aと等速駆動されている第1中間転写ベルト219A上に、先に転写されたマゼンタトナー像に重ね合わせて転写する(図24)。
【0109】
一方、第2画像形成部Bにおいても、第1画像形成部Aにおけるマゼンタ、シアンの各トナー像の形成と同様な動作により、イエロートナー像形成工程、ブラックトナー像形成工程を行う。これにより、第2画像形成部Bの第2中間転写ベルト219B上に、イエロートナー像、ブラックトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される(図22〜図24)。但し、第2画像形成部Bにおいて、感光体21Bに書き込まれるイエロー潜像(続くブラック潜像も同様)は、「鏡像」で書き込まれる。
【0110】
以上の工程の間、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間は、上記離接機構60により離間されており、後述する所定タイミングまで接することはない。従って、上部ローラ221A、下部ローラ221Bは互いに影響は及ぼさず、第1、第2中間転写ベルト219A、219B上にそれぞれ最初に転写されるマゼンタトナー像、イエロートナー像は、そのまま第3転写部N3を通過する。
【0111】
こうして、第1中間転写ベルト219Aにマゼンタ、シアンの各トナー像が重ね合わせて転写されており、一方、第2中間転写ベルト219Bにイエロー、ブラックの各トナー像が重ね合わせて転写されている状態において、第1中間転写ベルト219A上のトナー像の先端、及び第2中間転写ベルト219B上のトナー像の先端が、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達する際に、上記離接機構60により、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは、離間状態から圧接状態とされる。又、上部ローラ221Aには正電圧を印加し、下部ローラ221Bに負電圧を印加するか又は接地することにより、共に負帯電している第2中間転写ベルト219B上のイエロートナー像、ブラックトナー像を、第1中間転写ベルト219A上に、マゼンタ、シアンの各トナー像と重ね合わせて転写する(図25)。
【0112】
以上のようにして、第1中間転写ベルト219A上に転写された4色のフルカラートナー像の先端が第1中間転写ベルト219A内の第4転写ローラ223A上(第4転写部N4)に到達するタイミングに合わせて、トレイ23内の記録材Pがピックアップローラ235により所定のタイミングでピックアップされ、搬送ローラ群231〜234(第2搬送経路T2)を経由し、第4転写部N4に到達する。このとき、第4転写ローラ223Aに負電圧を印加するか又は接地することにより、第1中間転写ベルト219A上のフルカラートナー像を記録材Pの表面(第1面)に一括転写する(図26)。
【0113】
以上のようにフルカラートナー像が一括転写された記録材Pは定着器25に搬送され、所定温度にコントロールされた上下の定着ローラでトナー像が融解定着され、フェイスアップで機外に排出されるフルカラーコピーを得る。
【0114】
尚、トナー像を第1、第2中間転写ベルト219A、219Bに転写した後の第1、第2感光体21A、21Bは、それぞれ第1、第2感光体クリーニングユニット218A、218Bで表面をクリーニングされ、又、記録材P若しくは第1中間転写ベルト219Aにトナー像を転写した後の第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは、第1、第2ベルトクリーニングユニット222A、222Bでそれぞれ表面をクリーニングされ、コピー動作を終了する。
【0115】
以上、本参考例によれば、参考例1と同様の効果を奏することができ、更に、第3転写部N3で形成したフルカラートナー像を第1中間転写ベルト219A上で更に1周させずに、第4転写部N4にて直ちに記録材Pに転写することができ、スループットをより向上させることができる。例えば、表面フルカラーモードにおいて、従来の像担持体を1つ用いる(所謂、1ドラム系)画像形成装置におけるフルカラーコピーよりも、画像形成速度が同一であるならば、画像生産速度が約2倍程度増加する。
【0116】
尚、本参考例では、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bのそれぞれに2色づつトナー像を保持し、その後いずれか一方の中間転写ベルトに一括転写を行い、合わせて4色のフルカラートナー像を形成した。しかし、別法として、第1、第2中間転写ベルト219A、219B上に夫々1色づつ転写される毎にいずれか一方の中間転写ベルトに順次転写していき、最終的にフルカラートナー像をいずれか一方の転写ベルトに形成することも可能であり、画像を形成、転写するタイミングに制限はない。
【0117】
又、本参考例の画像形成装置200は、参考例1同様、作像プロセスとして上記「表面多色モード」以外に、「表面単色モード」、「裏面単色モード」、「裏面多色モード」の各画像形成モードを有していてよい。
【0118】
「表面単色モード」では、上記「表面多色モード」の画像形成シーケンスのうちいずれか1色を形成する場合と同様と考えることができる。つまり、第1画像形成部Aにて形成する単色画像については、第3転写部N3若しくは第4転写部N4に最初に到達する時に第1搬送経路T1若しくは第2搬送経路T2にて供給される記録材Pに転写すればよく、第2画像形成部Bにて形成する単色画像については、第3転写部N3にて一旦第1中間転写ベルト219Aに転写した後、第4転写部N4に最初に到達する時に第2搬送経路T2にて供給される記録材Pに転写すればよい。「裏面単色モード」、「裏面多色モード」は、参考例1と同様にして実施すればよい。
【0119】
実施例
次に、本発明の実施例について説明する。図27は、本実施例の画像形成装置の概略構成を示す。本実施例の画像形成装置300は、図1を参照して説明した参考例1の画像形成装置100と概略同様の構成を有し、記録材Pの両面に画像を形成する両面出力モードを有する点が異なる。従って、ここでは、本実施例に特徴的な部分について説明し、参考例1の画像形成装置100と同一機能、構成を有する要素には同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
【0120】
本実施例の画像形成装置300は、第1画像形成部Aにおいて、第1中間転写ベルト219A上のトナー電位を調整するためのトナー電位調整手段236を有している。本実施例では、トナー電位調整手段236としてはコロナ帯電器を用いた。
【0121】
又、本実施例では、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは、それぞれ独立に駆動することが可能とされている。本実施例では、第1、第中間転写ベルト219A、219Bは、所定サイズの記録材2枚分のトナー像を同時に担持し得る周長を有する。本実施例では、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは、それぞれ画像形成装置300が両面画像形成可能な最大の記録材Pについて、2枚分のトナー像を形成することのできる周長を有している(本実施例では、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bの周長は同一)。
【0122】
図28は、画像形成装置300の概略制御ブロックを示す。図3に示した参考例1の画像形成装置100に対するものと概略同様であるが、本実施例では、CPU110は更に、出力I/F114を介してトナー電位調整制御手段128の負荷に出力信号を出力する。トナー電位調整制御手段128は、トナー電位調整手段236(図27)を駆動する制御ブロックであり、詳しくは両面フルカラーモードについて後述するように、CPU110の指示により第1中間転写ベルト219A上に形成されたトナーの帯電電位を調整するための機構である。
【0123】
画像形成装置300の作像プロセスとして、操作部115における操作などにより、特に、記録材Pの両面にフルカラー画像を形成する「両面フルカラーモード」を選択した場合の動作について説明する。
【0124】
(両面フルカラーモード1)
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像を重ね合わせたフルカラー画像である、記録材Pの表面に形成する画像(以下、「表面画像」という。)と裏面に形成する画像(以下、「裏面画像」という。)とを同時に中間転写体上に形成して、記録材Pの両面に転写するコピーモードを説明する。ここでは、図29、30、31、32、33、34、35及び36の順に行われる画像形成動作について説明する。
【0125】
コピー動作が開始されると、カラースキャナー1で、両面分のカラー画像を読み取り、カラースキャナー1のメモリに格納する。次に、この画像データに基づき、所定のタイミングから、第1、第2画像形成部A、Bにおいて第1、第2帯電器27A、27Bでそれぞれ一様に帯電された第1、第2感光体21A、21Bに対してレーザー光による光書き込みが第1、第2レーザスキャナユニット28A、28Bにより行われ、潜像形成が始まる。
【0126】
先ず、第1画像形成部Aではマゼンタの表面画像、又第2画像形成部Bではイエローの表面画像の形成が開始される。続いて、第1画像形成部Aではマゼンタの裏面画像、第2画像形成部Bではイエローの裏面画像の形成が開始される。
【0127】
このとき、第1画像形成部Aにおける裏面画像の形成では、第1感光体21Aに書き込まれるマゼンタ潜像は、第1感光体21Aの回転方向に対し「鏡像」で書き込まれる。又、第2画像形成部Bにおける表面画像の形成では、第2感光体21Bに書き込まれるイエロー潜像は、第2感光体21Bの回転方向に対し「鏡像」で書き込まれる。一方、第1画像形成部Aにおける表面画像の形成では、第1感光体21Aに書き込まれるマゼンタ潜像は「正像」で書き込まれる。そして、第2画像形成部における裏面画像の形成では、第2感光体21Bに書き込まれるイエロー潜像は「正像」で書き込まれる。
【0128】
第1、第2感光体21A、21Bへのレーザー露光が開始されると、マゼンタ潜像、イエロー潜像の先端部から現像可能とすべく、マゼンタ現像器213M、イエロー現像器213Yの現像位置に各潜像の先端部が到達する前に、それぞれの現像器213M、213Y内の現像スリーブの回転を開始して、マゼンタ潜像、イエロー潜像を負帯電のトナーで現像する。その後、マゼンタ潜像、イエロー潜像領域の現像動作を続け、各潜像の後端部がマゼンタ現像器213M、イエロー現像器213Yのそれぞれの現像位置を通過した時点で、現像不作動状態にする。
【0129】
次に、第1、第2感光体21A、21Bに形成したトナー像を、それぞれ第1転写部N1、第2転写部N2にて、第1、第2感光体21A、21Bと等速駆動されている第1、第2中間転写ベルト219A、219Bの表面にそれぞれ転写する。この転写工程は、第1、第2感光体21A、21Bと第1、第2中間転写ベルト219A、219Bとがそれぞれ接触した状態において、第1画像形成部Aでは第1転写ローラ217Aに、第2画像形成部Bでは第2転写ローラ217Bに、それぞれ所定のバイアス電圧(本実施例では正電圧)を印加することで行う(図29)。
【0130】
図29は、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bに、それぞれ表面画像のマゼンタトナー像、イエロートナー像が転写され、更に、第1、第2中間転写ベルト219A、219Bに、それぞれ裏面画像のマゼンタトナー像、イエロートナー像が転写されつつある状態を示す。
【0131】
こうして、第1中間転写ベルト219Aに表面画像のマゼンタトナー像が転写され、第2中間転写ベルト219Bに表面画像のイエロートナー像が転写されている状態において、第1中間転写ベルト219A上のマゼンタトナー像の先端及び第2中間転写ベルト219B上のイエロートナー像の先端が第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に同時に到達する際に、上部ローラ221Aには正電圧を印加し、下部ローラ221Bに負電圧を印加するか又は接地することにより、負帯電している第2中間転写ベルト219B上の表面画像のイエロートナー像を、第1中間転写ベルト219A上に、表面画像のマゼンタトナー像に重ね合わせて転写する(図30)。
【0132】
次に、表面画像のイエロートナー像が第3転写部N3を通過した時点で、上部ローラ221Aには負電圧を印加し、下部ローラ221Bに正電圧を印加するか又は接地することにより、負帯電している第1中間転写ベルト219A上の裏面画像のマゼンタトナー像を、第2中間転写ベルト219B上に裏面画像のイエロートナー像上に重ね合わせて転写する。
【0133】
次に、引き続き行われるシアン及びブラックの画像形成について説明する。先ず、第1画像形成部Aでは、第1中間転写ベルト219A上の表面画像のマゼンタ、イエローの各トナー像にシアントナー像が重なるタイミングで、レーザー露光が開始され、シアンの表面画像の形成が開始される。それと同時期に、第2画像形成部Bでは、ブラックの表面画像の形成が開始される。
【0134】
次に、第2画像形成部Bでは、第2中間転写ベルト219B上のイエロー、マゼンタの各トナー像が重なった裏面画像に、ブラックトナー像が重なるタイミングで、レーザー露光が開始され、ブラックの裏面画像の形成が開始される。それと同時期に、第1画像形成部Aでは、シアンの裏面画像の形成が開始される。
【0135】
このとき、第1画像形成部Aにおける裏面画像の形成では、第1感光体21Aに書き込まれるシアン潜像は、第1感光体21Aの回転方向に対し「鏡像」で書き込まれる。又、第2画像形成部Bにおける表面画像の形成では、第2感光体21Bに書き込まれるブラック潜像は、第2感光体21Bの回転方向に対し「鏡像」で書き込まれる。一方、第1画像形成部Aにおける表面画像の形成では、第1感光体21Aに書き込まれるシアン潜像は「正像」で書き込まれる。そして、第2画像形成部Bにおける裏面画像の形成では、第2感光体2Bに書き込まれるブラック潜像は「正像」で書き込まれる。
【0136】
第1、第2感光体21A、21Bへのレーザー露光が開始されると、シアン潜像、ブラック潜像の先端部から現像可能とすべく、シアン現像器213C、ブラック現像器213Kの現像位置に各潜像の先端部が到達する前に、それぞれの現像器213C、213K内の現像スリーブの回転を開始して、シアン潜像、ブラック潜像を負帯電のトナーで現像する。以後、シアン潜像、ブラック潜像領域の現像動作を続け、各潜像の後端部がシアン現像器213C、ブラック現像器213Kの現像位置を通過した時点で現像不動作状態にする。
【0137】
次に、第1、第2感光体21A、21Bに形成したトナー像を、それぞれ第1、第2転写部N1、N2にて、第1、第2感光体21A、21Bと等速駆動されている第1及び第2中間転写ベルト219A、219Bの表面にそれぞれ転写する。つまり、第1中間転写ベルト219Aには、表面画像のマゼンタ、イエロー、シアンの各トナー像がそれぞれ重ね合わせて転写され(図31)、更に裏面画像のシアントナー像が転写される(図32)。又、第2中間転写ベルト219Bには、表面画像のブラックトナー像が転写され(図31)、更に裏面画像のイエロー、マゼンタ、ブラックの各トナー像がそれぞれ重ね合わせて転写される(図32)。
【0138】
このとき、第1中間転写ベルト219A上の表面画像のマゼンタ、イエロー及びシアンの多重トナー像の先端と、第2中間転写ベルト219B上の表面画像のブラックトナー像の先端が、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221B間(第3転写部N3)に到達する際に、上部ローラ221Aには正電圧を印加し、下部ローラ221Bには負電圧を印加するか又は接地することにより、負帯電している第2中間転写ベルト219B上の表面画像のブラックトナー像を、第1中間転写ベルト219A上に、表面画像のマゼンタ、イエロー及びシアンの各トナー像に重ね合わせて転写する(図31の状態から図32の状態)。次に、表面画像のブラックトナー像が第3転写部N3を通過した時点で、上部ローラ221Aには負電圧を印加し、下部ローラ221Bに正電圧を印加するか又は接地することにより、負帯電している第1中間転写ベルト219A上の裏面画像のシアントナー像を、第2中間転写ベルト219B上に、裏面画像のイエロー、マゼンタ、ブラックの各トナー像に重ね合わせて転写する(図32の状態から図33の状態)。
【0139】
以上のようにして、図33に示すように、第1中間転写ベルト219上には表面画像のフルカラー(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)トナー像が形成され、第2中間転写ベルト219B上には裏面画像のフルカラー(イエロー、マゼンタ、ブラック、シアン)トナー像が形成される。
【0140】
ここで、第1中間転写ベルト219A上の表面画像のシアントナー像が、第3転写部N3を通過した時点で、上記離接機構60により第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221Bを離間させる(図33)。
【0141】
その後、第1中間転写ベルト219A上のフルカラートナー像は、トナー電位調整手段236にバイアスを印加することにより電荷付与され、負の静電を帯びているトナーの帯電電荷極性は正帯電へと変えられる。そして、第1中間転写ベルト219A上の表面画像の、フルカラートナー像の先端が第3転写部N3に到達する所定距離手前で第1中間転写ベルト219Aは停止する(図34)。その間、第2中間転写ベルト219Bは回転を続け、第2中間転写ベルト219B上の裏面画像のフルカラートナー像先端が、第1中間転写ベルト219Aが停止しているのと等距離だけ、第3転写部N3に到達する所定距離手前に到達する(図35)。
【0142】
そのタイミングに合わせるように、第1中間転写ベルト219Aは駆動を再開し、又、それと同時に、第3転写ローラ対221の上部ローラ221A、下部ローラ221Bは再び互いに接する(図35)。更に、このタイミングと同時に、第1中間転写ベルト219A上の表面画像のフルカラートナー像先端が第3転写部N3に到達する所定距離手前で停止している距離と等距離だけ転写部N3の手前に配置させた、第3転写ローラ対221に最も近い搬送ローラ230を駆動する。これにより、それまでに所定タイミングでトレイ23内からピックアップローラ224によりピックアップされ、搬送ローラ群225〜229を経由して搬送され、搬送ローラ230に突き当たってその位置で停止・待機していた記録材Pの第3転写部N3への搬送を開始する。
【0143】
第1中間転写ベルト219A上のフルカラートナー像、第2中間転写ベルト219B上のフルカラートナー像、及び記録材Pのそれぞれの先端がほぼ同時に第3転写部N3に到達するように、第1及び第2中間転写ベルト219A、219Bの駆動速度は制御される。
【0144】
このとき、上部ローラ221Aには、第中間転写ベルト219上のトナーの帯電電荷極性とは反対に電圧を印加し、下部ローラ221Bには、第中間転写ベルト219上のトナーの帯電電荷極性とは反対の電圧を印加することにより、第1中間転写ベルト219A上の表面画像のフルカラートナー像と、第2中間転写ベルト219B上の裏面画像のフルカラートナー像と、を記録材Pの表面及び裏面に一括転写する(図36)。
【0145】
以上のようにトナー像が転写された記録材Pは、定着器25へと搬送され、所定温度にコントロールされた上下の定着ローラでトナー像が溶融定着され、両面フルカラーコピーを得る。
【0146】
尚、トナー像を第1、第2中間転写ベルト219A、219Bに転写した後の第1、第2感光体21A、21Bは、第1、第2感光体クリーニングユニット218A、218Bでそれぞれ表面をクリーニングされ、又、記録材Pにトナー像を転写した後の第1、第2中間転写ベルト219A、219Bは第1、第2ベルトクリーニングユニット222A、222Bでそれぞれ表面をクリーニングされ、コピー動作を終了する。
【0147】
(両面フルカラーモード2)
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像を重ね合わせてフルカラー画像である表面画像を、先ず一方の中間転写体上に形成し、次に裏面画像をもう一方の中間転写体に形成して、記録材Pの両面に転写するコピーモードを説明する。ここでは、図37、32、33、34、35及び36の順に行われる画像形成動作について説明する。本実施例では、第1画像形成部Aに表面画像を形成し、第2画像形成部Bに裏面画像を形成するものとする。
【0148】
先ず、図37は、上述した「両面フルカラーモード1」における表面画像のみのシーケンスにより、表面画像のトナー像のみを、第1画像形成部Aの第1中間転写ベルト219A上の、記録画像2枚分のトナー像が形成し得る位置の片方を用いて形成する。このシーケンスは、「両面フルカラーモード1」で説明したシーケンスのうち、表面画像のみを形成する場合のシーケンスと考えることができるので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0149】
第1画像形成部Aへの表面画像のフルカラートナー像の形成が終了すると、次に、第2画像形成部Bの第2中間転写ベルト219B上に裏面画像のフルカラートナー像の形成を開始する。
【0150】
第1画像形成部Aの第1中間転写ベルト219Aに形成した表面画像のフルカラートナー像が第3転写部N3において第2画像形成部Bの第2中間転写ベルト219Bへ転写されないように、第1中間転写ベルト219A上の表面画像のフルカラートナー像が第3転写部N3に到達する所定時間前に、上部ローラ221Aには正電圧を印加し、下部ローラ221Bには負電圧を印加する。
【0151】
図37は、第1画像形成部Aへの表面画像のフルカラートナー像の形成が終了した後、裏面画像を形成するために、第1画像形成部Aでは面画像のマゼンタトナー像を、第2画像形成部Bでは面画像のイエロートナー像を形成した状態を示す。
【0152】
表面画像のフルカラートナー像が第3転写部N3を通過した時点で、次に、上部ローラ221Aには負電圧を印加し、下部ローラ221Bには正電圧を印加するか又は接地することにより、負帯電している第1中間転写ベルト219A上の裏面画像のマゼンタトナー像を、第2中間転写ベルト219B上に、裏面画像のイエロートナー像に重ね合わせて転写する。
【0153】
その後、第1画像形成部A上の表面画像のフルカラートナー像が第1転写ローラ217Aを通過した後、第1画像形成部Aでは裏面画像のシアン画像の形成を開始する。それと同時に、第2画像形成部Bでは裏面画像のブラック画像の形成が開始される。
【0154】
続いて、上記同様、第1画像形成部Aの第1中間転写ベルト219Aに形成した表面画像のフルカラートナー像が第3転写部N3において第2画像形成部Bの第2中間転写ベルト219Bへ転写されないように、第1中間転写ベルト219A上の表面画像のフルカラートナー像が第3転写部N3に到達する所定時間前に、上部ローラ221Aには正電圧を印加し、下部ローラ221Bには負電圧を印加する。
【0155】
又、第2画像形成部Bでは、第2中間転写ベルト219B上の裏面画像のイエロー、マゼンタの各トナー像に重ね合わせてブラックトナー像が転写されると共に、第1中間転写ベルト219A上の裏面画像のシアントナー像、第2中間転写ベルト219B上の裏面画像のイエロー、マゼンタ、ブラックの多重トナー像が第3転写部N3に向かう。この状態が図32に示す状態に相当する。
【0156】
その後、第1画像形成部A上の表面画像のフルカラートナー像が第3転写部N3を通過した後、上部ローラ221Aには負電圧を印加し、下部ローラ221Bには正電圧を印加するか又は接地することにより、負帯電している第1中間転写ベルト219A上の裏面画像のシアントナー像を、第2中間転写ベルト219B上に、裏面画像のイエロー、マゼンタ、シアンの各トナー像に重ね合わせて転写する。
【0157】
これ以降のシーケンスは、「両面フルカラーモード1」について説明した通りであり、図33、34、35にそれぞれ示す状態を経て、図36に示すように記録材Pに両面フルカラー画像を得る。
【0158】
以上説明したように、本実施例によれば、フルカラーモードにおいて、記録材を反転手段(紙パス)で反転させる必要なく、両面出力が可能である。
【0159】
尚、本実施例では第1中間転写ベルト219A上に表面画像を、第2中間転写ベルト219B上に裏面画像を形成したが、表裏を逆転させて画像形成することも当然可能である。又、表面、裏面ともフルカラーではなく、当然、いずれか一方をフルカラーとし、他方を単色画像としたり、両方を単色画像とするなど、様々な態様にて両面出力を行うことができる。上記各参考例の説明から、これら各場合における画像形成動作は、これ以上説明するまでもなく自明である。
【0160】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、多色画像形成においてもスループットが良好で、且つ、厚紙などの種々の記録材に対応することができ、しかも低コスト化、装置の小型化が可能である。又、本発明によれば、記録材の反転手段を設けることなく、記録材の表面、裏面に画像を自在に形成することができ、又記録材の反転手段を設けることなく、記録材の両面に画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一参考例の概略構成図である。
【図2】 第1、第2の中間転写体の離接機構の詳細を示す説明図である。
【図3】 図1の画像形成装置の一参考例の概略制御ブロック図である。
【図4】 図1の画像形成装置による表面単色モードでの画像形成動作を示す説明図である。
【図5】 図4と同様の図であり、図4に続く状態を示す図である。
【図6】 図4と同様の図であり、図5に続く状態を示す図である。
【図7】 図4と同様の図であり、図6に続く状態を示す図である。
【図8】 図4と同様の図であり、図7に続く状態を示す図である。
【図9】 図1の画像形成装置による裏面単色モードでの画像形成動作を示す説明図である。
【図10】 図9と同様の図であり、図9に続く状態を示す図である。
【図11】 図1の画像形成装置による表面フルカラーモードでの画像形成動作を示す説明図である。
【図12】 図11と同様の図であり、図11に続く状態を示す図である。
【図13】 図11と同様の図であり、図12に続く状態を示す図である。
【図14】 図11と同様の図であり、図13に続く状態を示す図である。
【図15】 図11と同様の図であり、図14に続く状態を示す図である。
【図16】 図11と同様の図であり、図15に続く状態を示す図である。
【図17】 図1の画像形成装置による裏面フルカラーモードでの画像形成動作を示す説明図である。
【図18】 図17と同様の図であり、図17に続く状態を示す図である。
【図19】 図17と同様の図であり、図18に続く状態を示す図である。
【図20】 本発明に係る画像形成装置の他の参考例の概略構成図である。
【図21】 図20の画像形成装置の概略制御ブロック図である。
【図22】 図20の画像形成装置による表面フルカラーモードでの画像形成動作を示す説明図である。
【図23】 図22と同様の図であり、図22に続く状態を示す図である。
【図24】 図22と同様の図であり、図23に続く状態を示す図である。
【図25】 図22と同様の図であり、図24に続く状態を示す図である。
【図26】 図22と同様の図であり、図25に続く状態を示す図である。
【図27】 本発明に係る画像形成装置の実施例の概略構成図である。
【図28】 図27の画像形成装置の概略制御ブロック図である。
【図29】 図27の画像形成装置による両面フルカラーモード1(表面画像と裏面画像とを同時に形成)での画像形成動作を示す説明図である。
【図30】 図29と同様の図であり、図29に続く状態を示す図である。
【図31】 図29と同様の図であり、図30に続く状態を示す図である。
【図32】 図29と同様の図であり、図31に続く状態を示す図である。
【図33】 図29と同様の図であり、図32に続く状態を示す図である。
【図34】 図29と同様の図であり、図33に続く状態を示す図である。
【図35】 図29と同様の図であり、図34に続く状態を示す図である。
【図36】 図29と同様の図であり、図35に続く状態を示す図である。
【図37】 図27の画像形成装置による両面フルカラーモード2(先ず表面画像を形成し、その後裏面画像を形成する)での画像形成動作を示す説明図である。
【図38】 鏡像についての説明図である。
【符号の説明】
1 カラースキャナー
2 カラープリンター
21A、21B 感光体
218A、218 感光体クリーニングユニット
213M マゼンタ現像器
213C シアン現像器
213Y イエロー現像器
213K ブラック現像器
28A、28B 光学ユニット
219A 第1中間転写ベルト
219B 第2中間転写ベルト
217A 第1転写ローラ
217B 第2転写ローラ
221 第3転写ローラ対
221A 第3転写ローラ対上部ローラ
221B 第3転写ローラ対下部ローラ
223A 第4転写ローラ
222A、222B ベルトクリーニングユニット
25 定着器
223 トレイ
224 ピックアップローラ
225〜230 搬送ローラ
231〜234 搬送ローラ
235 ピックアップローラ
236 トナー電位調整手段

Claims (2)

  1. 第1の電子写真感光体と、
    前記第1の電子写真感光体上に第1の色の現像剤像と第2の色の現像剤像を形成する第1の像形成手段と、
    周回移動する第1の中間転写体と、
    前記第1の電子写真感光体から前記第1の中間転写体に現像剤像を転写する第1の転写手段と、
    第2の電子写真感光体と、
    前記第2の電子写真感光体上に、前記第1の電子写真感光体上に形成される現像剤像の色とは夫々異なる色である第3の色の現像剤像と第4の色の現像剤像を形成する第2の像形成手段と、
    前記第1の中間転写体に対向して設けられた、周回移動する第2の中間転写体と、
    前記第2の電子写真感光体から前記第2の中間転写体に現像剤像を転写する第2の転写手段と、
    記録材を、その第1面を前記第1の中間転写体に、第1面の裏面である第2面を前記第2の中間転写体に当接するように搬送して、前記第1の中間転写体から記録材の第1面に現像剤像を転写し、前記第2の中間転写体から記録材の第2面に現像剤像を転写する第3の転写手段と、
    を備えており、
    前記第1の中間転写体上に形成された前記第1の色と前記第2の色からなる現像剤像と前記第2の中間転写体上に形成された前記第3の色と前記第4の色からなる現像剤像とが重畳されることでカラー画像が形成される構成であって、
    前記第1の中間転写体、前記第2の中間転写体は夫々、記録材の第1面用の像担持領域と記録材の第2面用の像担持領域とを移動方向に並べて持つことのできる周長を有しており、
    記録材の第1面と第2面に画像を形成するときには、前記第1の色の現像剤と前記第2の色の現像剤により形成される第1面用現像剤像と第2面用現像剤像とが前記第1の中間転写体上に並べて形成され、前記第3の色の現像剤と前記第4の色の現像剤により形成される第1面用現像剤像と第2面用現像剤像とが前記第2の中間転写体上に並べて形成され、前記第1の中間転写体上の第1面用現像剤像に重ねて前記第2の中間転写体上の第1面用現像剤像を転写し、前記第2の中間転写体上の第2面用現像剤像に重ねて前記第1の中間転写体上の第2面用現像剤像を転写して、前記第1の中間転写体上に前記第1、第2、第3、第 4 の色の現像剤像が重畳された記録材第1面用の現像剤像を、前記第2の中間転写体上に前記第 1 、第2、第3、第4の色の現像剤像が重畳された記録材第2面用の現像剤像を形成し、前記第3の転写手段により記録材の両面にそれぞれの現像剤像を同時に転写することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第3の転写手段よりも前記第1の中間転写体の周回移動方向下流にあって前記第1の中間転写体から記録材の第1面に現像剤像を転写する第4の転写手段と、前記第3の転写手段を通過することなく前記第4の転写手段に記録材を搬送する搬送部と、を有し、記録材の第1面のみに現像剤像を転写する際には、前記搬送部によって前記記録材を前記第4の転写手段へ搬送し、現像剤像を記録材の第1面に転写することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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