以下、本発明を実施するための最良の形態を各実施形態において図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜10を用いて説明する。
(システム概要)
まず、本実施形態1に係る情報管理システムの概要について図1を用いて説明を行う。図1は、本実施形態1に係る情報管理システムの概要を示す図である。図1において、情報管理システム1は、読取装置10、情報管理装置20を有する。
読取装置10は、紙に書かれた情報を画像として読み取る装置である。例えばスキャナ等である。情報管理装置20は、電子情報を管理する装置である。図示しないデータベース等の記憶部を有するPC装置等である。
以上に示される構成により、本実施形態1に係る情報管理システム1では、読取装置10は、原稿用紙等の紙に書かれた情報を画像として読み取る。原稿用紙には、予め画像情報や識別情報等が記載されている。ここでの画像情報とは、例えば紙にユーザにより手書き入力された絵、文字等の情報である。ここでの識別情報とは、例えば情報管理装置20の図示しない記憶部におけるデータの格納位置を特定するURL(Uniform Resource Locator)等の位置特定情報である。
情報管理装置20は、読取装置10により読み取られた画像から画像情報、識別情報を抽出し、抽出された識別情報に基づいて図示しない記憶部において該画像情報を電子情報、ここでは電子情報Aとして格納する。識別情報が位置特定情報である場合、図示しない記憶部において位置特定情報により特定されるデータの格納位置に該画像情報を電子情報として格納する。
これにより、紙に書かれた情報と電子情報との連携を実現する。これを実現するための詳細構成例等については後述する。
なお、情報管理装置20は、一の装置により実現されてもよいが、例えばクライアント/サーバ装置等、複数の装置により実現されてもよいものとする。また、原稿用紙に記載される画像情報は、情報管理装置20において管理される対象となる情報と同義であるため、管理対象の情報と言い換えてもよいものとする。
(システム構成例)
次に、本実施形態1に係る情報管理システムの構成例について図2を用いて説明を行う。図2は、本実施形態1に係る情報管理システムの構成例を示す図である。ここでは、情報管理システムの一例として、インターネット上に個人の日記を載せるウェブログの形態に係るウェブログ管理システムを例に説明を行うが、この場合に限らないものとする。
図2において、情報管理システム(ウェブログ管理システム)1は、読取装置10、管理情報(ブログ)作成装置30、及び該管理情報作成装置30とインターネット等のネットワークを介して接続されたウェブサーバ装置40により構成される。
管理情報作成装置30は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、送受信手段34等を有する。ウェブサーバ装置40は、CPU41、ROM42、RAM43、送受信手段44、データベース45等を有する。
読取装置10は、紙に書かれた情報を画像として読み取る装置である。例えばスキャナ等である。管理情報作成装置30は、読取装置10により読み取られた画像から後述のデータベース45に格納するためのフォーマットの情報を作成する装置である。
CPU31は、後述のRAM33に格納されたプログラム等に従って処理を実行する中央演算装置である。ROM32は、画像に所定の処理を行うプログラム等を格納する記憶装置である。RAM33は、読取装置10により読み取られた画像、ROM32に格納されたプログラム等を一時的に格納する記憶装置である。送受信手段34は、インターネット回線等と接続しており、ウェブサーバ装置40の送受信手段44との間でデータを送受信するインタフェース装置である。
ウェブサーバ装置40は、ブログに係るデータ等の電子情報を管理し、クライアント装置である管理情報作成装置30等からのブログの閲覧要求等に従ってブログの公開等を行うサーバ装置である。
CPU41は、後述のRAM43に格納されたプログラム等に従って処理を実行する中央演算装置である。ROM42は、送受信手段44により受信したデータに所定の処理を行うプログラム等を格納する記憶装置である。RAM43は、送受信手段44により受信したデータ、ROM42に格納されたプログラム等を一時的に格納する記憶装置である。送受信手段44は、インターネット回線等と接続しており、管理情報作成装置30の送受信手段34との間でデータを送受信するインタフェース装置である。データベース45は、ブログに係るデータ等の電子情報を格納する記憶装置である。
以上のシステム構成により、本実施形態1に係る情報管理システム1では、まず管理情報作成装置30が、読取装置10により読み取られた画像から後述のデータベース45に格納するためのフォーマットの情報を作成する。作成された情報はウェブサーバ装置40に送信され、ウェブサーバ装置40は、受信した該情報に基づいてデータベース45に格納された情報の管理を行う。情報の管理とは、例えばブログデータを作成、更新する処理等である。
なお、ウェブサーバ装置40は、データベース45へのデータの登録、閲覧時にユーザを認証するための図示しない認証部を有しており、管理情報作成装置30から受信した情報が該当するユーザのものであるか否かの認証処理は、該認証部により行われる。
(機能の構成)
次に、本実施形態1に係る情報管理システム1の機能の構成例について図3を用いて説明を行う。図3は、本実施形態1に係る情報管理システム1の機能の構成例を示す図である。図3において、情報管理システム1は、読取手段110、画像情報抽出手段310、管理情報作成手段(ブログデータ作成手段)320、送受信手段34、44、情報管理部410を有する。情報管理部410は、ユーザ認証手段420、データベース制御手段430等を有する。
読取手段110は、紙に書かれた情報を画像として読み取る。例えば読取装置10等である。画像情報抽出手段310は、読取手段110により読み取られた画像に対して画像処理を行うことにより画像に含まれる情報を抽出する。画像に含まれる情報とは、例えば位置特定情報及び画像情報である。
管理情報作成手段320は、画像情報抽出手段310により抽出された位置特定情報及び画像情報に基づいてデータベース45に格納するためのフォーマットの情報を作成する。例えばROM32により格納されたプログラムに基づいてCPU31が行う処理である。
情報管理部410は、データベース45に格納された情報等の管理を行う。ユーザ認証手段420は、ユーザ認証を行う。例えば、送受信手段44により管理情報作成装置30から受信したユーザ識別データ等に基づいて行う。
データベース制御手段430は、データベース45の制御を行う。例えばデータベース45に格納されたデータの作成、更新等の処理を行う。
以上の機能の構成により、本実施形態1に係る情報管理システムでは、まず読取手段110は、原稿用紙等の紙に書かれた情報を画像として読み取る。続いて画像情報抽出手段310は、読取手段110により読み取られた画像から画像に含まれる情報を抽出する。管理情報作成手段320は、画像情報抽出手段310により抽出された情報に基づいてデータベース45に格納するためのフォーマットの情報を作成する。
作成された情報は送受信手段34によりウェブサーバ装置40に送信され、ウェブサーバ装置40の送受信手段44が受信する。なお、このときユーザ識別データも同様に送受信手段34によりウェブサーバ装置40に送信される。ユーザ認証手段420は、送受信手段44が受信したユーザ識別データに基づいてユーザ認証を行う。認証が成功するとデータベース制御手段430は、データベース45に格納されたデータを作成、更新を行う。
(紙ブログ用紙の例)
次に、本実施形態1に係る読取手段110が読み取る原稿用紙(該原稿用紙に基づいてブログを作成、更新するため、以降、これを紙ブログ用紙と呼ぶ)の例について図4を用いて説明を行う。図4は、本実施形態1に係る紙ブログ用紙の例を示す図である。
図4において、本実施形態1に係る紙ブログ用紙には、ブログのサイトに係る情報を記載する欄A、ブログの作成日付を記載する欄B、ブログのタイトルを記載する欄C及びブログの本文を記載する欄Dが用紙フォーマットとして設けられている。
なお、これらブログに係るデータを総称してブログデータと呼ぶことにする。またブログのサイト情報(欄A)、日付情報(欄B)は、データベース45におけるデータの格納位置を特定する情報であるため以降ブログ特定情報と総称する。また、ブログのタイトル情報(欄C)、本文情報(欄D)は、ブログのコンテンツに係る情報であるため以降ブログコンテンツ情報と総称する。
以上に示されるように、紙ブログ用紙は、データベース45におけるブログデータの格納位置を特定するためのブログ特定情報等の位置特定情報、ブログコンテンツ情報等の画像情報から構成されるブログデータを含んだ原稿用紙である。
本実施形態1に係る情報管理システム1では、図4のような紙ブログ用紙においてユーザの手書き入力等によりブログサイト、作成日付、タイトル、本文等の情報が記載される。
なお、図4の欄Aは、例えば当該情報管理システム1のプロバイダーにより各ユーザに割り当てられたサイトの情報であり、該ユーザが使用する紙ブログ用紙上にURLとして予め印刷されていてもよい。また、2次元バーコード等を用いて表示されてもよい。
図4の欄Bは、チェックボックスになっているが、この場合に限らないものとする。ユーザの手書き入力等により記載されてもよいものとする。
以上の例で示されるような紙ブログ用紙を用いることにより、本実施形態1に係る情報管理システム1では、該紙ブログ用紙に書かれたブログ特定情報及びブログコンテンツ情報に基づいてブログの作成、更新を行う動作を実現する。後述の動作例及び具体例において詳細に説明を行う。
なお、ユーザ認証のためのユーザ識別データは、図4の紙ブログ用紙上で例えばチェックボックスや手書きで何桁かの数字を暗証番号として記述されてよい。
(動作例)
次に、本実施形態1に係る情報管理システム1の動作例について図5〜7を用いて説明を行う。図5は、本実施形態1に係る紙ブログ用紙とブログデータの対応例を示す表である。図6は、本実施形態1に係る管理情報作成装置30の行う動作例を示すフローチャートである。図7は、本実施形態1に係る画像情報抽出手段310の行う動作例を示すフローチャートである。
ここでは、本実施形態1に係る情報管理システム1において、予め読取装置1により図4の紙ブログ用紙は画像として読み取られているものとする。また、図5で示される対応表が管理情報作成装置30のRAM33等の記憶装置に格納されているものとする。
このとき、管理情報作成装置30が、画像として読み取られた図4の紙ブログ用紙に基づいてブログデータを抽出、並びにデータベース45に格納するためのフォーマットの情報を作成する動作について説明を行う。図5の表の説明、続いて図6、7の動作の順に説明を行う。
図5は、図4の紙ブログ用紙上の抽出範囲、画像の種類、ブログデータの種類の対応表である。即ち、紙ブログ用紙上のどの部分(抽出範囲)にどの情報(画像の種類)が記載されていて、それがブログにおけるどの情報(ブログデータの種類)に該当するかを対応づけて記述したものである。
例えば、図5の1行目を参照すると、抽出範囲、画像の種類、ブログデータの種類は、それぞれ(X:10−20Y:0―2)、2次元バーコード、ブログサイトと記述されている。これは、図4の紙ブログ用紙においてXY軸の抽出範囲(X(横軸):10cm〜20cm、Y(縦軸):0cm〜2cm)に含まれる画像の種類は、2次元バーコードとして認識され、該2次元バーコードはブログサイトに係る情報に該当することを示している。このとき、2次元バーコードを認識するプログラムが、抽出範囲で抽出された情報に対して起動し、情報を抽出する。抽出された情報は、ブログサイトの情報として管理情報作成装置30の図示しない記憶部に格納される。
図6を用いて動作について説明を行う。まず、画像情報抽出手段310は、図5の表の全ての行について処理が行われたか否かを判定する(S11)。処理が行われたと判定すると(S11、YES)、ステップS12へ移る。処理が行われていないと判定すると(S11、NO)、ステップS13へ移る。
ステップS12へ移った場合、ブログデータの抽出は全て終了したので、管理情報作成手段320は、データベース45に格納するためのフォーマットであるディレクトリ情報を作成する(S12)。作成すると処理を終了する。
ステップS13へ移った場合、ブログデータの抽出はまだ終了していないので、画像情報抽出手段310は、図5の表の未処理の行についてブログデータを抽出する(S13)。ここで、ステップS13における処理を詳細に示したものが図7である。図7は、図5の表の各行に対応するブログデータの抽出処理を示した動作のフローチャートである。まず、2次元バーコードからブログのサイトに係る情報を抽出する(S13A)次に、チェックボックスからブログの作成日付を抽出する(S13B)。続いて、タイトルの欄に記載された文字情報からブログのタイトルを抽出する(S13C)。続いて、本文の欄に記載された画像から本文を抽出する(S13D)。
なお、ステップS13Aでは、URL等の文字情報に対してOCR(Optical Character Reader)を行うことによりブログのサイトに係る情報を抽出してもよい。また、ステップS13B,13Cについても同様にOCRを行うことにより情報を抽出してもよい。なお、画像抽出の方法は既存の画像処理の技術を用いてよい。
続いてステップS14へ移って画像情報抽出手段310は、ブログデータの抽出は成功したか否かを判定する(S14)。抽出が成功したと判定すると(S14、YES)、ステップS15へ移る。抽出が失敗したと判定すると(S14、NO)、ステップS16へ移る。
ステップS15へ移った場合、管理情報作成手段320は、ステップS13において抽出されたブログデータを図示しない記憶部に格納する。特にブログのサイトに係る情報とブログの作成日付(ブログ特定情報)を組み合わせて、ユーザの書いたブログの情報が格納されるディレクトリ情報を作成する。ディレクトリ情報の形式は対象となるブログサイトのデータ構成に依存するのでデータ構成に従って作成する方法を変更する。
ステップS16へ移った場合、管理情報作成装置30において例えば図示しない表示手段等は、ユーザに対してエラー通知を行い(S16)、処理を終了する。
以上で示される動作により、本実施形態1に係る情報管理システム1では、管理情報作成装置30が、画像として読み取られた図4の紙ブログ用紙に基づいてブログデータを抽出、並びにデータベース45に格納するためのフォーマットのディレクトリ情報を作成する動作を行う。
さらに、管理情報作成装置30において作成されたディレクトリ情報は、送受信手段34によりウェブサーバ装置40に送信される。送受信手段44により該ディレクトリ情報を受信したウェブサーバ装置40では、データベース制御手段430がブログ特定情報で示される格納先にブログコンテンツ情報を作成、更新する処理を行う。
そのため、以下に掲げる利点を奏する。その利点とは、紙ブログ用紙に書かれた情報と電子情報との連携によりブログの作成、更新を効果的に実現することができることである。また、PC等の機器における操作が不要で、紙のみに基づいてブログが作成できるので、パソコンが使えない人や使えない状況にある人が、ブログを簡単に作成することができるという別の利点も奏する。
(具体例)
次に、本実施形態1に係る情報管理システム1の動作の具体例について図8〜10を用いて説明を行う。図8は、本実施形態1に係る紙ブログ用紙の記入例を示す図である。図9は、本実施形態1に係る紙ブログ用紙に基づいたブログデータの抽出結果の例を示す図である。図10は、本実施形態1に係る紙ブログ用紙に基づいて作成されたブログの表示例を示す図である。
ここでは、予め紙ブログ用紙においてユーザの手書き入力等により、図8のようにブログデータであるブログサイト、作成日付、タイトル及び本文等の情報が記載されている。また、図8の紙ブログ用紙は、スキャナ、MFP(Multi Function Peripheral)等の読取装置10により画像として読み取られたものとする。
このとき、本実施形態1に係る管理情報作成装置30が、上記の動作(図6、7参照)により画像からブログデータを抽出する具体例について説明する。
特にステップS13の抽出処理について図7を用いて説明する。まず、2次元バーコードからブログのサイトに係る情報を抽出する(S13A)。ここでは、ブログのサイトに係る情報として「http://aaa.bbb.net/blog/01352/」を抽出する。続いて、チェックボックスからブログの作成日付を抽出する(S13B)。ここでは、ブログの作成日付として2006年3月23日を抽出する。
続いて、タイトルの欄に記載された文字情報からブログのタイトルを抽出する(S13C)。ここでは、OCRを行うことにより、ブログのタイトルとして「花の下で」を抽出する。続いて、本文の欄に記載された画像から本文を抽出する(S13D)。ここでは、本文として画像データのまま抽出する。
次に、管理情報作成手段320は、上記のステップS13の抽出処理により抽出されたブログデータに基づいてデータベース45に格納するためのフォーマットであるディレクトリ情報を作成する(図6のステップS12)。ディレクトリ情報とは、前述のステップS13Bにおいて抽出されたブログのサイトにおいてブログの格納先となるディレクトリを含む情報であり、例えば図9で「http://aaa.bbb.net/blog/01352/archives/50」と示されるようにユーザにとって何番目のブログであるか等の情報を含んでいる。
ここでは、管理情報作成装置30では、ユーザにより新しく作成されるブログがウェブサーバ装置40のデータベース45に格納された該ユーザの何番目のブログであるかを取得する取得指示が、送受信手段34によりウェブサーバ装置40に対して送信される。取得指示を受信したウェブサーバ装置40の情報管理部410は、受信した指示に基づいてデータベース45に格納されたブログデータから該当するユーザの何番目のブログであるかの情報を取得する。取得した情報は、管理情報作成装置30に送信される。管理情報作成手段320は、該取得した情報及びステップS13において抽出されたブログデータに基づいてディレクトリ情報(図9参照)を作成する。
作成されたディレクトリ情報は、送受信手段34、44を介してウェブサーバ装置40に送信される。さらに、ディレクトリ情報を受信したウェブサーバ装置40の情報管理部410は、ディレクトリ情報に基づいてデータベース45に格納されたブログデータを作成、更新等を行う。
以上で示される動作により、本実施形態1に係る情報管理システム1では、管理情報作成装置30は読み取られた画像からのブログデータの抽出、並びに該ブログデータに基づいたディレクトリ情報の作成、ウェブサーバ装置40への送信の処理を行う。ディレクトリ情報を受信したウェブサーバ装置40では、該ディレクトリ情報に基づいてデータベース45に格納されたブログデータを作成、更新する。図10は、ウェブサーバ装置40において作成、更新されたブログの表示例を示している。
そのため、以下に掲げる利点がある。その利点とは、紙に書かれた情報と電子情報との連携を効果的に実現することができることである。また、PC等の機器が不要で、紙だけでブログが作成できるので、パソコンが使えない人や使えない状況にある人がブログを簡単に作成することができることである。また、図10のように表示された本文のように、手書きによる絵や文字のような個人毎の違いを表す情報を表現することにより、他のブログとの差別化を図ることができることである。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態について図11〜19を用いて説明する。
(システム概要)
まず、本実施形態2に係る情報管理システムの概要について図11を用いて説明を行う。図11は、本実施形態2に係る情報管理システムの概要を示す図である。図11において、情報管理システム1は、読取装置10、情報管理装置20、出力装置50を有する。
図11で示される情報管理システム1の概要において、出力装置50が加えられている点が実施形態1の情報管理システム(図1参照)と相違する。そのため、ここでは出力装置50について説明を行う。
出力装置50は、画像の出力を行う装置である。例えばプリンタ等である。また、読取装置10と出力装置50は、それぞれ別個の機器であってもよいが、両方の機能を兼ね備えたMFP等の一の装置により実現されてもよい。
以上に示される構成により、本実施形態2に係る情報管理システム1では、読取装置10は、原稿用紙等の紙に書かれた情報を画像として読み取る。原稿用紙には、前述の実施形態1に加えてさらに、処理を指示するための処理指示情報(例えば印刷出力、削除等)が記載されている。
情報管理装置20は、読取装置10により読み取られた画像から、さらに、処理指示情報を抽出し、識別情報により識別される電子情報Aに対して該処理指示情報で示される処理を行う。識別情報が位置特定情報である場合、図示しない記憶部において位置特定情報により特定されるデータに対して処理指示情報で示される処理を行う。
これにより、紙に書かれた情報と電子情報との連携を実現する。これを実現するための詳細構成例等については後述する。
(システム構成例)
次に、本実施形態2に係る情報管理システムの構成例について図12を用いて説明を行う。図12は、本実施形態2に係る情報管理システムの構成例を示す図である。ここでは、情報管理システムの一例として、インターネット上に個人の日記を載せるウェブログの形態に係るウェブログ管理システムを例に説明を行うが、この場合に限らないものとする。
図12で示される情報管理システム1のシステム構成において、出力装置50が加えられている点が実施形態1の情報管理システム(図2参照)と相違する。
以上のようなシステム構成により、本実施形態2に係る情報管理システム1では、まず管理情報作成装置30が、読取装置10により読み取られた画像から印刷出力、削除等の処理指示情報及び位置特定情報を抽出する。抽出された処理指示情報及び位置特定情報はウェブサーバ装置40に送信され、ウェブサーバ装置40は、受信した該位置特定情報により特定される情報に処理指示情報で示される処理を行う。例えばブログデータを印刷出力、削除する処理等である。
なお、ウェブサーバ装置40は、データベース45へのデータの登録、閲覧時にユーザを認証するための図示しない認証部を有しており、管理情報作成装置30から受信した管理対象の情報が該当するユーザのものであるか否かの認証処理は、該認証部により行われる。
(機能の構成)
次に、本実施形態2に係る情報管理システムの機能の構成例について図13を用いて説明を行う。図13は、本実施形態2に係る情報管理システム1の機能の構成例を示す図である。図13で示される情報管理システム1の機能の構成において、出力画像作成手段330、出力手段400が加えられている点が実施形態1のウェブログ作成システム(図2参照)と相違する。そのため、ここでは出力画像作成手段330、出力手段400について説明を行う。
出力画像作成手段330は、後述の出力手段400により出力するための画像を作成する。例えばROM32に格納されたプログラムに基づいてCPU31が行う処理であり、ウェブサーバ装置40から送受信手段34により受信したブログデータに基づいて出力用の画像を作成する。出力手段400は、画像の出力を行う。例えば出力装置50であり、出力画像作成手段330により作成された画像を印刷出力する。
以上の機能の構成により、本実施形態2に係る情報管理システムでは、まず読取手段110は、原稿用紙等の紙に書かれた情報を画像として読み取る。続いて、画像情報抽出手段310は、読取手段110により読み取られた画像から処理指示情報及び位置特定情報を抽出する。
抽出された処理指示情報及び位置特定情報は送受信手段34によりウェブサーバ装置40に送信され、ウェブサーバ装置40の送受信手段44が受信する。なお、このときユーザ識別データも同様に送受信手段34によりウェブサーバ装置40に送信される。ユーザ認証手段420は、送受信手段44が受信したユーザ識別データに基づいてユーザ認証を行う。認証が成功すると、データベース制御手段430は、データベース45において位置特定情報により特定される情報に処理指示情報で示される処理を行う。例えばブログデータを印刷出力、削除する処理等である。
(紙ブログコマンド用紙の例)
次に、本実施形態2に係る読取手段110が読み取る原稿用紙(該原稿用紙に基づいてブログデータに処理を行うため、以降、これを紙ブログコマンド用紙とする)の例について図14を用いて説明を行う。図14は、本実施形態2に係る紙ブログコマンド用紙の例を示す図である。
図14において、本実施形態2に係る紙ブログコマンド用紙には、ブログのサイトに係る情報を記載する欄E、ブログに対して行う処理を選択するための欄F、対象のブログを日付で選択するための欄Gが用紙フォーマットとして設けられている。
以上に示されるように、紙ブログコマンド用紙は、データベース45におけるブログデータの格納位置を特定するためのブログ特定情報等の位置特定情報、処理を指示するための処理指示情報を含んだ原稿用紙である。
本実施形態2に係る情報管理システム1では、図14のような紙ブログコマンド用紙においてユーザの手書き入力等によりブログサイト、作成日付、ブログ処理指示情報である印刷出力、削除等の処理指示情報が記載される。
なお、図14の欄Eは、例えば当該情報管理システム1のプロバイダーにより各ユーザに割り当てられたサイトの情報であり、該ユーザが使用する紙ブログコマンド用紙上に予め印刷されていてもよい。また、欄EのようにURLとして表示されてもよいし、2次元バーコード等を用いて表示されてもよい。
図14の欄F、Gは、図14ではチェックボックスになっているが、この場合に限らないものとする。ユーザの手書き入力等により記載されてもよいものとする。
以上の例で示されるような紙ブログコマンド用紙を用いることにより、本実施形態2に係る情報管理システム1では、該紙ブログコマンド用紙に書かれた位置特定情報及び処理指示情報に基づいてデータベース45に格納されたブログデータを印刷出力したり削除したりする動作を実現する。後述の動作例及び具体例において詳細に説明を行う。
なお、ユーザ認証のためのユーザ識別データは、図14の紙ブログコマンド用紙上で例えばチェックボックスや手書きで何桁かの数字を暗証番号として記述されてもよい。
(出力動作例)
次に、本実施形態2に係る情報管理システム1の出力動作例について図15及び16を用いて説明を行う。図15は、本実施形態2に係る情報管理システム1の行う出力動作例を示すフローチャートである。図16は、本実施形態2の出力動作例に係る印刷出力例を示す図である。
ここでは、本実施形態2に係る情報管理システム1において、予め読取装置1により図14の紙ブログコマンド用紙に書かれた情報は画像として読み取られているものとする。また、前述の第1の実施形態で示された図5のような対応表が管理情報作成装置30のRAM33等の記憶装置に格納されているものとする。
このとき、データベース45に格納されたブログデータ等の情報を印刷出力する動作について説明を行う。
まず、紙ブログコマンド用紙に印刷の指示があるか否かを判定する(S21)。印刷の指示があると判定すると(S21、YES)、ステップS22へ移る。印刷の指示がないと判定すると(S21、NO)、ここでは処理を終了する。
ステップS21では、画像情報抽出手段310は、図14の紙ブログコマンド用紙の欄Fにおける選択、即ちチェックボックスのチェックを抽出する。続いて管理情報作成手段320は、抽出結果に基づいて印刷対象のブログデータに係る情報及び印刷指示情報を作成する。送受信手段34は、作成された情報をウェブサーバ装置40に送信する。
ステップS22へ移った場合、該当するブログデータにコメント及び/又はトラックバックが付与されているか否かを判定する(S22)。付与されていると判定すると(S22、YES)、ステップS23へ移る。付与されていないと判定すると(S22、NO)、ここでは処理を終了する。
ステップS22では、ウェブサーバ装置40の送受信手段44は、ステップS21において送信された情報を受信する。データベース制御手段430は、受信した情報に基づいて印刷対象のブログデータをデータベース45から抽出し、該ブログデータにコメント及び/又はトラックバックが付与されているか否かを判定する。
ステップS23へ移った場合、コメント及び/又はトラックバックがあるので、コメント及び/又はトラックバックの内容を印刷出力する(S23)。ここでは、データベース制御手段430は、コメント及び/又はトラックバックを抽出する。抽出されたコメント及び/又はトラックバックは、送受信手段44により管理情報作成装置30に送信され、管理情報作成装置30の送受信手段34は、これを受信する。出力画像作成手段330は、受信したコメント及び/トラックバックに基づいて出力用の画像を作成する。出力手段500は、出力画像作成手段330により作成された出力用の画像を出力する。図16は、ブログデータがコメントと共に出力された画像の例を示している。
以上で示される動作により、本実施形態2の出力動作例に係る情報管理システム1では、データベース45に格納されたブログデータ等の情報を印刷出力する動作を行う。なお、コメントやトラックバックが存在し、印刷指示があった場合にコメントやトラックバックの有無を確認して印刷出力している。
そのため、以下に掲げる利点を奏する。その利点とは、前述の実施形態1における利点に加えて、パソコンを使わずにブログを簡単に印刷できるので、パソコンを持たない、使えないユーザや状況においてもブログの閲覧が可能であることである。
また、パソコンを使わずにブログを簡単に印刷する際に、自分のブログへのコメントやトラックバックがあったときにだけ実施できる。ステップS22の処理のようにコメントデータ、トラックバックデータが存在しない場合に画像出力を行わない、即ち禁止することにより、無駄な印刷を防ぐことができる。
なお、コメントとコメントデータ、及び、トラックバックとトラックバックデータは同義であるものとする。
(出力動作例の変形例)
次に、本実施形態2に係る情報管理システム1の出力動作例の変形例について図17及び18を用いて説明を行う。図17は、本実施形態2に係る出力動作例の変形例を示すフローチャートである。図18は、本実施形態2の出力動作例の変形例に係る印刷出力例を示す図である。
前述の出力動作例では、データベース45に格納されたブログデータにコメントやトラックバックが存在し、印刷指示があった場合にコメントやトラックバックの有無を確認して印刷出力する動作を行った。ここでは、前述の出力動作例に加えて、コメント及び/又はトラックバックを付与したユーザ(第3者)のプロフィールデータ、該ユーザのブログデータ等も付加的に印刷出力する動作を行う。
図17で示されるフローチャートにおいて、S31〜S33に係る処理は、図15におけるS21〜S23と同様であるとしてここでは説明を省略する。ここでは、ステップS34に係る処理について説明を行う。
ステップS33の処理が終了すると、ステップS34へ移って、コメント及び/又はトラックバックを付与したユーザの最新のブログデータ及び/又はプロフィールデータを印刷出力する(S34)。
ステップS34では、データベース制御手段430は、ステップS33において抽出されたコメント及び/又はトラックバックを付与したユーザの最新のブログデータ及び/又はプロフィールデータをデータベース45に格納された情報から抽出する。抽出されたデータは、送受信手段44により管理情報作成装置30に送信され、管理情報作成装置30の送受信手段34がこれを受信する。出力画像作成手段330は、受信したデータに基づいて出力用の画像を作成する。出力手段500は、出力画像作成手段330により作成された出力用の画像を出力する。図18は、コメント及び/又はトラックバックを付与したユーザの最新のブログデータ、プロフィールデータが出力された画像の例を示している。
以上で示される動作により、本実施形態2の出力動作例の変形例に係る情報管理システム1では、前述の出力動作例に加えて、コメント及び/又はトラックバックを付与したユーザのブログデータ、プロフィールデータ等も付加的に印刷出力する動作を行う。
そのため、以下に掲げる利点を奏する。その利点とは、前述の出力動作例における利点に加えて、パソコンを使わずにブログを印刷する際に、自分のブログへのコメントやトラックバックをしてくれたユーザのプロフィールやブログが読めるので、自分に関連する情報だけを印刷でき、印刷の無駄がなく、かつ興味や関心のある記事だけを読むことができることである。
(削除動作例)
次に、本実施形態2に係る情報管理システム1の削除動作例について図19を用いて説明を行う。図19は、本実施形態2に係る情報管理システム1の行う削除動作例を示すフローチャートである。
前述の出力動作例及び出力動作例の変形例では、データベース45に格納されたブログデータに付与されたコメント及び/又はトラックバック、並びに、コメント及び/又はトラックバックを付与したユーザ(第3者)のブログデータ、プロフィールデータを印刷出力する動作を行った。ここでは、データベース45に格納されたブログデータを削除する動作について説明を行う。
なお、予め読取装置11により図14の紙ブログコマンド用紙に書かれた情報は画像として読み取られているものとする。また、前述の第1の実施形態で示された図5のような対応表が管理情報作成装置30のRAM23等の記憶装置に格納されているものとする。
まず、紙ブログコマンド用紙に削除の指示があるか否かを判定する(S41)。削除の指示があると判定すると(S41、YES)、ステップS42へ移る。削除の指示がないと判定すると(S41、NO)、ここでは処理を終了する。
ステップS41では、画像情報抽出手段310は、図14の紙ブログコマンド用紙の欄Fにおける選択、即ちチェックボックスのチェックを抽出する。続いて管理情報作成手段320は、抽出結果に基づいて削除対象のブログデータに係る情報及び削除指示情報を作成する。送受信手段34は、作成された情報をウェブサーバ装置40に送信する。
ステップS42へ移った場合、該当のブログデータが存在するか否かを判定する(S42)。該当するブログデータがあると判定すると(S42、YES)、ステップS43へ移る。該当するブログデータがないと判定すると(S42、NO)、ここでは処理を終了する。
ステップS42では、ウェブサーバ装置40の送受信手段44は、ステップS41において送信された情報を受信する。データベース制御手段430は、受信した情報に基づいて削除対象のブログデータがデータベース45に格納されているか否かを判定する。
ステップS43へ移った場合、該当のブログデータを削除する(S43)。ここでは、データベース制御手段430は、削除対象のブログデータに係る情報を削除する。
以上で示される動作により、本実施形態2の削除動作例に係る情報管理システム1では、データベース45に格納されたブログデータ等の情報を削除する動作を行う。
そのため、以下に掲げる利点を奏する。その利点とは、前述の出力動作例及び出力動作例の変形例における利点に加えて、紙によってブログデータの削除処理が行なえ、パソコンを持たない、使えないユーザや状況にも対応が可能であることである。
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態について図20〜23を用いて説明する。
前述の第1、2の実施形態(図1、11参照)では、1枚の紙に書かれた情報から抽出された識別情報に基づいて、紙に書かれた情報と電子情報Aとの連携を実現した。
ところで、複数の紙に書かれた情報が、互いにリンクする情報である場合を考えてみる。 例えば2枚の紙があり、1枚目の紙には第3者のブログに係る情報(図18参照)が書かれていて、2枚目の紙にはコメントに係る情報のみ(図22参照)が書かれている。ここで、2枚目の紙に書かれたコメントは1枚目の紙に書かれたブログに対するコメントであるような場合である。このとき、各々の紙に書かれた情報はスキャナ等により読み取られて電子情報として管理される際にリンクを持った状態で管理されることが望ましい。
即ち、複数の紙に書かれた情報がスキャナ等によりそれぞれ読み取られて電子情報として管理される際、複数の電子情報間でリンクを持たせることが望ましい。しかしながら、前述の第1、2の実施形態においてはこの点については考慮されていなかった。
本実施形態3では、上記の点に鑑みて、複数の紙に書かれた情報と電子情報との連携を実現することを目的とする情報管理システムについて説明を行う。
(システム概要)
まず、本実施形態3に係る情報管理システムの概要について図20を用いて説明を行う。図20は、本実施形態3に係る情報管理システムの概要を示す図である。図20において、情報管理システム1は、読取装置10、情報管理装置20を有する。
読取装置10及び情報管理装置20は、前述の実施形態1と同様である(図1参照)としてここでは説明を省略する。
以上に示される構成により、本実施形態3に係る情報管理システム1では、まず読取装置10は、複数の原稿用紙等の紙(図20では、紙A、紙B)に書かれた情報を画像として読み取る。第1、2の原稿用紙である紙A、Bには、それぞれ予め画像情報、識別情報等が記載されている。ここでの画像情報とは、例えば紙にユーザにより手書き入力された絵、文字等の情報である。ここでの識別情報とは、例えば情報管理装置20の図示しない記憶部におけるデータの格納位置を特定するURL等の位置特定情報である。
情報管理装置20は、読取装置10により読み取られた複数の画像から画像情報、識別情報を抽出し、抽出された識別情報に基づいて図示しない記憶部において画像情報を電子情報、ここでは電子情報A、Bとして格納する。また、記憶部に格納する際、電子情報A、B間で関連をつけて格納する。これにより、複数の紙に書かれた情報と電子情報との連携を実現する。これを実現するための詳細構成例等については後述する。
なお、ここでは複数の紙は読取装置10により同時に読み取られるものとするがこの場合に限らない。また、情報管理装置20は、一の装置により実現されてもよいが、例えばクライアント/サーバ装置等、複数の装置により実現されてもよいものとする。
さらに、原稿用紙に記載される画像情報は、情報管理装置20において管理される対象となる情報と同義であるため、管理対象の情報と言い換えてもよいものとする。
本実施形態3に係る情報管理システム1のシステム構成及び機能の構成は、前述の実施形態1と同様である(図2、図3参照)として、ここでは説明を省略するが、以下本実施形態3に係る情報管理システム1の機能の構成例についての補足説明を行う。
本実施形態3に係る情報管理システムでは、例えば、まず読取手段110は、複数の原稿用紙等の紙に書かれた情報を画像として読み取る。続いて画像情報抽出手段310は、読取手段110により読み取られた第1の画像から画像情報を、並びに、第2の画像からデータベース45におけるデータの格納位置を特定する位置特定情報を抽出する。抽出された上記の画像情報及び位置特定情報を受信した管理情報作成手段320は、データベースにおいて位置特定情報により特定されるデータの格納位置に、画像情報を格納するフォーマットの情報を作成する。
なお、このような動作の一例として、後述の紙ブログ用紙に基づいてコメント又はトラックバックを付与する動作について具体的に説明を行うが、この例に限定されないものとする。
作成された情報はウェブサーバ装置40に送信され、ウェブサーバ装置40は、受信した該情報に基づいてデータベース45に格納された情報の管理を行う。情報の管理とは、例えばブログデータを作成、更新する処理等である。
また、ウェブサーバ装置40は、データベース45へのデータの登録、閲覧時にユーザを認証するための図示しない認証部を有しており、管理情報作成装置30から受信した情報が該当するユーザのものであるか否かの認証処理は、該認証部により行われる。
(紙ブログ用紙に基づいたコメント又はトラックバックの付与動作の例)
次に、本実施形態3に係る紙ブログ用紙に基づいたコメント又はトラックバックの付与動作の例について図21〜23を用いて説明を行う。図21は、本実施形態3に係るトラックバックの付与を説明するため図である。図22は、本実施形態3に係るコメントの付与を説明するための図である。図23は、本実施形態3に係る管理情報作成装置30の行う動作例を示すフローチャートである。
ここでは、複数の紙に書かれた情報と電子情報との連携を実現する一例として、複数の紙に書かれた情報に基づいて他の人(第3者)のブログに対してトラックバック又はコメントを付与する動作について説明を行う。なお該動作の前提として、他の人(第3者)のブログに係る情報は、図18のような用紙に識別情報であるURL、トラックバックURLと共に記載されている。また、トラックバック又はコメントに係る情報は、それぞれ図21又は図22のような用紙に識別情報であるURLと共に記載されている。まず、図21及び図22の用紙の詳細説明、続いて図23のフローチャートを用いた動作の説明を行う。
図21で示される紙ブログ用紙は、図4で示される紙ブログ用紙と同様に、ブログのサイトに係る情報を記載する欄A、ブログの作成日付を記載する欄B、ブログのタイトルを記載する欄C及びブログの本文を記載する欄Dが用紙フォーマットとして設けられている。各欄に関しては図4で示される紙ブログ用紙と同様であるとしてここでは説明を省略する。
本実施形態3に係る情報管理システム1では、図21のような紙ブログ用紙において特に欄Aには、他の人(第3者)のブログ(トラックバックのリンク先サイト)に付与するトラックバックのリンク元サイトの情報が当該情報管理システム1のプロバイダー等によりURL等で予め印刷される。ユーザの手書き入力等により記載されてもよい。なお、欄Aに記載されたトラックバックのリンク元サイトに係る情報が、後述する動作例において用いられる。
図22で示される紙ブログコメント用紙は、ブログのサイトに係る情報を記載する欄E、ブログの作成日付を記載する欄F、コメント内容を記載する欄Gが用紙フォーマットとして設けられている。欄E、Fに関しては図4で示される紙ブログ用紙と同様であるとしてここでは説明を省略する。図22の欄Gには、ユーザの手書き入力等によりコメント内容が記載される。
本実施形態3に係る情報管理システム1では、図22のような紙ブログコメント用紙において特に欄Gのユーザの手書き入力等により、他の人(第3者)のブログ(トラックバックのリンク先サイト)に付与するコメント内容に係る情報が記載される。なお、欄Gに記載されたコメント内容に係る情報が、後述する動作例において用いられる。
以上の図21及び22で示されるような用紙を用いることにより、本実施形態3に係る情報管理システム1では、複数の紙に書かれた情報に基づいて他の人(第3者)のブログに対してトラックバック又はコメントを付与する動作を実現する。以降、図23を用いて該動作について詳細に説明を行う。
ここでは、予めトラックバック又はコメントの付与のための用紙(図21又は22で示される用紙)のいずれかは、スキャナ、MFP等の読取装置10により画像として読み取られたものとする。このとき、他の人(第3者)のブログに係る情報が書かれた用紙(図18で示される用紙)も同時にスキャナ、MFP等の読取装置10により画像として読み取られたものとする。なお、前者を第1の画像、後者を第2の画像として以降説明する。
まず、画像情報抽出手段310は、読取手段110により読み取られた第1の画像がトラックバック又はコメントの付与のための用紙であるか否かを判定する(S51)。トラックバック又はコメントの付与のための用紙であると判定すると(S51、YES)、ステップS52へ移る。トラックバック、コメントの付与のための用紙ではないと判定すると(S51、NO)、ここでは処理を終了する。ここでは、読取手段100により読み取られた画像は、OCR等の画像処理を施されることにより上記の判定は実施される。
ステップS52へ移った場合、ステップS51で読み取られた第1の画像がコメントの付与のための用紙(紙ブログコメント用紙)であるか否かを判定する(S52)。紙ブログコメント用紙であると判定すると(S52、YES)、ステップS53へ移る。紙ブログコメント用紙でない、即ちトラックバックの付与のための用紙であると判定すると(S52、NO)、ステップS56へ移る。ここでの判定は、例えば紙ブログコメント用紙特有の情報であるコメント内容を記載する欄Gの有無に基づいて判定されてもよい。これにより、トラックバック又はコメントの付与のための用紙であることを判定する。
なお、ステップS51及びS52の処理では、同時に読み取られた第1の画像と第2の画像の内のいずれかがコメント又はトラックバックの付与のための用紙であることを判定するための処理であれば、上記の場合に限らない。例えば、トラックバックの付与のための紙ブログ用紙にトラックバックのチェックボックスを設定し、明示的に指定してもよい。また、通常のブログを印刷した用紙と、紙ブログ用紙が同時に読み取られた場合にはトラックバックの付与のための用紙であると判定してもよい。
ステップS53へ移った場合、画像情報抽出手段310は、読取手段110により読み取られた第2の画像から「この記事のURL」という文字を認識し、N字以内に「http」で始まる連続する文字列を抽出する(S53)。これにより第2の画像からコメントの格納位置を特定する位置特定情報を抽出する。
続いてステップS54へ移って、画像情報抽出手段310は、読取手段110により読み取られた第1の画像からコメントの情報を抽出する(S54)。これにより第1の画像からコメントを抽出する。
ステップS55へ移って、管理情報作成手段320は、ステップS53及びS54において抽出された情報に基づいて他の人(第3者)のブログに対してコメントを付与するためのフォーマットのディレクトリ情報等のデータを作成する(S55)。
ステップS56へ移った場合、ステップS51で読み取られた第1の画像はトラックバックの付与のための用紙であると判定されたので、画像情報抽出手段310は、ブログデータを抽出する(S56)。これにより第1の画像からトラックバックのリンク元となるブログデータを抽出する。
続いてステップS57へ移って、画像情報抽出手段310は、読取手段100により読み取られた第2の画像があるか否かを判定する(S57)。第2の画像があると判定すると(S57、YES)、ステップS58へ移る。第2の画像がないと判定すると(S57、NO)、ここでは処理を終了する。
ステップS58へ移った場合、画像情報抽出手段310は、第2の画像から「トラックバック」「URL」という文字を認識し、N字以内に「http」で始まる連続する文字列を抽出する(S58)。これにより、第2の画像からトラックバックのリンク先となるブログデータを抽出する。
ステップS59へ移って、管理情報作成手段320は、ステップS56及びS58において抽出された情報に基づいて他の人(第3者)のブログに対してトラックバックを付与するためのフォーマットのディレクトリ情報等のデータを作成する(S59)。
なお、ステップS55又はS59において作成されたデータは、送受信手段34、44を介してウェブサーバ装置40に送信される。さらに、ディレクトリ情報を受信したウェブサーバ装置40の情報管理部410は、ディレクトリ情報に基づいてデータベース45に格納された他の人(第3者)のブログに対してトラックバック又はコメントを付与する動作を行う。
以上に示される動作により、本実施形態3に係る情報管理システム1では、複数の紙に書かれた情報に基づいて他の人(第3者)のブログに対してトラックバック又はコメントを付与する動作を行う。
そのため、以下に掲げる利点を奏する。その利点とは、前述の実施形態1における利点に加えて、他のユーザ(第3者)の書いたブログに対してトラックバック又はコメントを付与することができるので、パソコンがなくてもネット上でのブログをもとにした情報の交流をすることができることである。
なお、以上の説明において、コメントとコメントデータ、及び、トラックバックとトラックバックデータは同義であるものとする。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記各実施形態にあげたその他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。