JP4873902B2 - 金属ストリップの連続処理設備における操業支援装置、操業支援方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
前記重み付き形状指標左右差算出手段は、前記幅方向位置の所定の関数を金属ストリップ幅方向重み係数A(x)として、下式を用いて、
前記金属ストリップ幅方向重み係数A(x)は、下式
本発明による金属ストリップの連続処理設備における操業支援方法は、複数の金属ストリップを連続して処理する金属ストリップの連続処理設備の前工程の出側において金属ストリップの形状を連続的若しくは間欠的に測定し、定量的な形状指標を金属ストリップ通板方向位置と対応させて出力する形状検出工程と、前記形状指標に対して、金属ストリップの幅方向センタを基準軸として、該金属ストリップの幅方向位置の所定の関数で重み付けを行い、重み付けした該金属ストリップの左右差の指標である重み付き形状指標左右差の実績データを算出する重み付き形状指標左右差算出工程と、前記連続処理設備内を前記金属ストリップが通過する際の進行方向と直交する方向への蛇行量を検出する蛇行検出工程と、複数の金属ストリップについての該蛇行量の実績データと、前記重み付き形状指標左右差の実績データから蛇行推定モデルを作成する蛇行量推定モデル作成工程と、新たな金属ストリップに対して得られた前記重み付き形状指標左右差に基づいて、前記蛇行推定モデルを用いて前記連続処理設備を前記新たな金属ストリップが通板する際の蛇行量を推定する蛇行量推定工程と、該蛇行量の推定値に基づいて、予め設定した種類の生産障害を前記新たな金属ストリップが発生させる危険率を推定する生産障害危険率推定工程と、前記危険率を連続処理設備の操業オペレータに提示する危険率表示工程とを有し、
前記重み付き形状指標左右差算出工程は、前記幅方向位置の所定の関数を金属ストリップ幅方向重み係数A(x)として下式を用いて、
前記金属ストリップ幅方向重み係数A(x)は、下式
本発明によるコンピュータプログラムは、本発明による金属ストリップの連続処理設備における操業支援方法の各工程をコンピュータに実行させる点に特徴を有する。
本発明によるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明によるコンピュータプログラムを記録した点に特徴を有する。
まず図8に、典型的なストリップ形状不良の事例を示す。形状不良は、ストリップの一部が通板方向に伸びること、すなわち他の部位よりも相対的に長くなることで発生する。伸びた部位が波状を呈することから、ストリップの両エッジ部が伸びた形態を耳波、中央部が伸びた場合を中伸び、エッジと中央部の間のクォータ部が伸びた形態をクォータ伸びと称する。このような伸びを定量化する指標には、例えば伸び率差や波高さがある。
以下には、鉄鋼の薄板製品の連続焼鈍処理設備について、その前段階の工程である冷間圧延工程の出側に設置された形状指標に基づき、連続焼鈍処理設備の加熱炉内で発生する薄板の蛇行量、及び薄板が加熱炉内で構造物に接触する危険率を推定し、連続焼鈍処理設備の操業オペレータに提示することで、操業支援を行った実施例について述べる。今回の実施例は、操業支援装置はコンピュータ上のプログラムとして実現した。
102:蛇行量推定手段
103:生産障害危険率推定手段
104:危険率表示手段
105:蛇行量推定モデル作成手段
106:形状検出手段
107:蛇行検出手段
108:プロセスコンピュータ
109:クラウンロール
Claims (10)
- 複数の金属ストリップを連続して処理する金属ストリップの連続処理設備の前工程の出側において金属ストリップの形状を連続的若しくは間欠的に測定し、定量的な形状指標を金属ストリップ通板方向位置と対応させて出力する形状検出手段と、
前記形状指標に対して金属ストリップの幅方向センタを基準軸として、該金属ストリップの幅方向位置の所定の関数で重み付けを行い、重み付けした該金属ストリップの左右差の指標である重み付き形状指標左右差の実績データを算出する重み付き形状指標左右差算出手段と、
前記連続処理設備内を前記金属ストリップが通過する際の進行方向と直交する方向への蛇行量を検出する蛇行検出手段と、
複数の金属ストリップについての該蛇行量の実績データと、前記重み付き形状指標左右差の実績データから蛇行推定モデルを作成する蛇行量推定モデル作成手段と、
新たな金属ストリップに対して得られた前記重み付き形状指標左右差に基づいて、前記蛇行推定モデルを用いて前記連続処理設備を前記新たな金属ストリップが通板する際の蛇行量を推定する蛇行量推定手段と、
該蛇行量の推定値に基づいて、予め設定した種類の生産障害を前記新たな金属ストリップが発生させる危険率を推定する生産障害危険率推定手段と、
前記危険率を連続処理設備の操業オペレータに提示する危険率表示手段とを備え、
前記重み付き形状指標左右差算出手段は、前記幅方向位置の所定の関数を金属ストリップ幅方向重み係数A(x)として、下式を用いて、
前記金属ストリップ幅方向重み係数A(x)は、下式
- 前記蛇行量推定手段は、複数の金属ストリップについての前記重み付き形状指標左右差の実績データ及び前記蛇行量の実績データから、新たな金属ストリップの重み付き形状指標左右差に類似した実績データを選択し、選択された実績データの蛇行量の度数分布に基づいて、予め設定した確率値における前記新たな金属ストリップの蛇行量の発生する範囲を推定することを特徴とする請求項1に記載の金属ストリップの連続処理設備における操業支援装置。
- 前記形状指標は、金属ストリップの通板方向伸び率差の幅方向分布、波高さの幅方向分布、金属ストリップ急峻率の幅方向分布、又はこれらの各指標を定数倍することで定義される指標であることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属ストリップの連続処理設備における操業支援装置。
- 前記金属ストリップ連続処理装置は、鉄鋼薄板コイルの連続焼鈍設備、又は亜鉛メッキや錫メッキによる表面処理設備であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属ストリップの連続処理設備における操業支援装置。
- 複数の金属ストリップを連続して処理する金属ストリップの連続処理設備の前工程の出側において金属ストリップの形状を連続的若しくは間欠的に測定し、定量的な形状指標を金属ストリップ通板方向位置と対応させて出力する形状検出工程と、
前記形状指標に対して、金属ストリップの幅方向センタを基準軸として、該金属ストリップの幅方向位置の所定の関数で重み付けを行い、重み付けした該金属ストリップの左右差の指標である重み付き形状指標左右差の実績データを算出する重み付き形状指標左右差算出工程と、
前記連続処理設備内を前記金属ストリップが通過する際の進行方向と直交する方向への蛇行量を検出する蛇行検出工程と、
複数の金属ストリップについての該蛇行量の実績データと、前記重み付き形状指標左右差の実績データから蛇行推定モデルを作成する蛇行量推定モデル作成工程と、
新たな金属ストリップに対して得られた前記重み付き形状指標左右差に基づいて、前記蛇行推定モデルを用いて前記連続処理設備を前記新たな金属ストリップが通板する際の蛇行量を推定する蛇行量推定工程と、
該蛇行量の推定値に基づいて、予め設定した種類の生産障害を前記新たな金属ストリップが発生させる危険率を推定する生産障害危険率推定工程と、
前記危険率を連続処理設備の操業オペレータに提示する危険率表示工程とを有し、
前記重み付き形状指標左右差算出工程は、前記幅方向位置の所定の関数を金属ストリップ幅方向重み係数A(x)として下式を用いて、
前記金属ストリップ幅方向重み係数A(x)は、下式
- 前記蛇行量推定工程は、複数の金属ストリップについての前記重み付き形状指標左右差の実績データ及び前記蛇行量の実績データから、新たな金属ストリップの重み付き形状指標左右差に類似した実績データを選択し、選択された実績データの蛇行量の度数分布に基づいて、予め設定した確率値における前記新たな金属ストリップの蛇行量の発生する範囲を推定することを特徴とする請求項5に記載の金属ストリップの連続処理設備における操業支援方法。
- 前記形状指標は、金属ストリップの通板方向伸び率差の幅方向分布、波高さの幅方向分布、金属ストリップ急峻率の幅方向分布、又はこれらの各指標を定数倍することで定義される指標であることを特徴とする請求項5又は6に記載の金属ストリップの連続処理設備における操業支援方法。
- 前記金属ストリップの連続処理設備は、鉄鋼薄板コイルの連続焼鈍設備、又は亜鉛メッキや錫メッキによる表面処理設備であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の金属ストリップの連続処理設備における操業支援方法。
- 請求項5〜8のいずれか1項に記載の金属ストリップの連続処理設備における操業支援方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
- 請求項9に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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