JP4873498B2 - 換気口の開閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は、地下鉄や地下ケーブル収容隧道等の地下構造物の地上換気口に設けられる換気口の開閉機構に関するものである。
一般に、地下鉄や地下ケーブル収容隧道等の地下構造物から換気通路を介して地上に開口する換気口には、換気口を開閉する開閉装置が設けられる。この開閉装置を開閉制御する開閉機構は、常時この換気口を開放して換気を行い、水の浸入を感知すると当該換気口を閉塞して水の浸入を阻止し、一旦、閉じると、外部から開閉装置を操作して換気口を開放するようになっている。従来、このような開閉機構として、雨量検知センサと、換気口に設けられ通風開口部が形成された固定枠と、通風開口部を閉塞可能な可動パネルとを備えるとともに、雨量検知センサが所定値以上の雨量を検知し、遠方のコントロールセンターに検知信号を送出すると、ばねと索状体とを介して可動パネルを動作させ通風開口部を閉塞させるギアードモータとを備えた浸水防止装置が知られている。この浸水防止装置では、手動で操作する起動スイッチを可動パネルの上下に配置し、また、コントロールセンターと電気的に接続され、可動パネルの動作を制御する制御盤が設けられるとともに、障害物検知センサが設けられ、可動パネルが閉じる際、閉止を妨げるものが存在する場合にはギヤードモータを作動させないようになっている。(特許文献1参照。)。また、この特許文献1に記載の発明では、多量の雨水が換気口から内部に流れ込むと、雨量感知センサが異常を検出し、この情報が制御盤とコントロールセンターに送られ、可動パネルを作動させるようになっている。
実用新案登録公報第2601303号公報(第2、3頁、図2)
ところで、このような換気口の開閉機構では、ギヤードモータのような駆動手段を用いて換気口を開閉操作するため、定期・不定期で点検および保守のメンテナンス作業が行われる。また、可動パネルを開いて、換気口を通じて人や物の搬入搬出作業が行われることもある。メンテナンス作業や搬入搬出作業を行う場合、開閉装置での挟み込み事故を防ぐため、予めコントロールセンターで操作盤によりオフ状態にするとともに、開閉装置の制御盤もオフにして、作業を行うようにしている。さらに、万一、開閉装置が動作可能な状態となっていることを知らずに、作業を行った際、開口部で作業員が可動パネルに挟まれても、障害物検知センサにより検知してギヤードモータの作動を停止させるようになっている。
しかしながら、上記従来の特許文献1に記載の浸水防止装置では、作業時には、必ず、現場の作業員がコントロールセンターと連絡を取り、作業開始前に、当該開閉装置について操作盤のオフ操作確認作業を行い、作業終了後は、オフ操作解除の確認作業を行う必要がある。さらに、現場では、安全作業の手順の上から、コントロールセンターの操作盤のオフ操作確認後、開閉装置近傍に設置された制御盤をオフにして、作業に取りかかるようになっている。このため、作業開始まで手間がかかるという問題がある。また、操作盤や制御盤に対する操作や確認は人を介して行うため、ヒューマンエラーが避けられない。このため、フェイルセーフの観点から、障害物検知センサが設けられているものの、障害検知時にモータの駆動を停止させるようにしているため、作業員は可動パネルに挟まれる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、簡素な構成で作業効率がよく、しかも、安全に作業を行うことができるとともに、システムの簡素化をはかることができる換気口の開閉機構を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る換気口の開閉機構は、地下構造物から通路を介して地上に開口する換気口に開閉装置を設け、常時この換気口を開放して換気を行い、水の浸入を感知すると当該換気口を閉塞して水の浸入を阻止する開閉機構において、開閉装置の動作を強制的にロックさせるロック手段を設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る換気口の開閉機構では、地下構造物から通路を介して地上に開口する換気口に開閉装置を設け、常時この換気口を開放して換気を行い、水の浸入を感知すると当該換気口を閉塞して水の浸入を阻止する開閉機構において、開閉装置の動作を強制的にロックさせるロック手段を設けたので、ロック手段により開閉装置の動作を強制的にロックさせ、開閉装置を開状態または閉状態にロックさせて作業を行うことができ、万一、開閉装置が動作状態となっても、動作することがなく、作業の安全性が向上するとともに、作業が効率化される。
また、請求項2に係る換気口の開閉機構は、開閉装置を、換気口の内壁面に取り付けられる支持台と、この支持台の上方で換気口内壁面に沿って配設された枠体と、この枠体の下面に揺動可能に設けられ、前記枠体の開口部に当接して換気口を閉塞する蓋と、これら蓋と支持台とを連結して設けられ伸縮して蓋を開閉自在に支持する伸縮手段と、伸縮手段を伸縮駆動させ蓋を開閉させる駆動手段とを備えて構成し、ロック手段を、駆動手段の駆動出力系を枠体の外側に引き出し露出させた係合部と、この係合部に嵌脱自在に装着されるとともに延長端が固定側に衝止され駆動手段の駆動を阻止する係合部材と備えて構成したことを特徴とするものである。
請求項2に係る換気口の開閉機構では、開閉装置を、換気口の内壁面に取り付けられる支持台と、この支持台の上方で換気口内壁面に沿って配設された枠体と、この枠体の下面に揺動可能に設けられ、前記枠体の開口部に当接して換気口を閉塞する蓋と、これら蓋と支持台とを連結して設けられ伸縮して蓋を開閉自在に支持する伸縮手段と、伸縮手段を伸縮駆動させ蓋を開閉させる駆動手段とを備えて構成し、ロック手段を、駆動手段の駆動出力系を枠体の外側に引き出し露出させた係合部と、この係合部に嵌脱自在に装着されるとともに延長端が固定側に衝止され駆動手段の駆動を阻止する係合部材と備えて構成したので、換気口の外側から係合部材を枠体の外側に露出した係合部に装着するだけで、開閉装置の動作をロックすることができ、作業性が向上する。
さらに、請求項3に係る換気口の開閉機構は、伸縮手段を、一端が駆動出力系と自在軸継手を介して連結されて枠体に枢支され、自由端から左右それぞれにねじ切りされた第1第2の雌ねじが螺装されたねじ軸と、一端がそれぞれ蓋と支持台とに揺動自在に連結され、他端が第1の雌ねじに揺動自在に連結され第1の雌ねじの変位に従動する一対の開閉アームと、一端がそれぞれこれら開閉アームに、他端が第2の雌ねじにピン結合された一対の支持アームとを備え、ねじ軸の回動によりこれらアームを折り畳み自在に開く折り畳みリンク機構により構成し、ロック手段の係合部を、一端がねじ軸と自在軸継手を介して連結され、他端が枠体の上側に回動可能に突出し断面非円形に形成された駆動伝達軸により構成し、ロック手段の係合部材を、内面がこの駆動伝達軸にほぼ合致して形成された係合筒部と、この係合筒部から延長され延長端が拡がって形成され、係合筒部が駆動伝達軸に嵌装されると端部が固定側に当接する当接部とを備えて構成し、駆動手段を、前記駆動伝達軸に巻回された駆動伝達チェーンを介してねじ軸を正逆に回転させ、折り畳みリンク機構を動作させて蓋を開閉させる駆動モータを備えて構成したことを特徴とするものである。
請求項3に係る換気口の開閉機構では、伸縮手段を、一端が駆動出力系と自在軸継手を介して連結されて枠体に枢支され、自由端から左右それぞれにねじ切りされた第1第2の雌ねじが螺装されたねじ軸と、一端がそれぞれ蓋と支持台とに揺動自在に連結され、他端が第1の雌ねじに揺動自在に連結され第1の雌ねじの変位に従動する一対の開閉アームと、一端がそれぞれこれら開閉アームに、他端が第2の雌ねじにピン結合された一対の支持アームとを備え、ねじ軸の回動によりこれらアームを折り畳み自在に開く折り畳みリンク機構により構成し、ロック手段の係合部を、一端がねじ軸と自在軸継手を介して連結され、他端が枠体の上側に回動可能に突出し断面非円形に形成された駆動伝達軸により構成し、ロック手段の係合部材を、内面がこの駆動伝達軸にほぼ合致して形成された係合筒部と、この係合筒部から延長され延長端が拡がって形成され、係合筒部が駆動伝達軸に嵌装されると端部が固定側に当接する当接部とを備えて構成し、駆動手段を、前記駆動伝達軸に巻回された駆動伝達チェーンを介してねじ軸を正逆に回転させ、折り畳みリンク機構を動作させて蓋を開閉させる駆動モータを備えて構成したので、折り畳みリンク機構を、第1の雌ねじをねじ軸の一端側に、第2の雌ねじをねじ軸の他端側にそれぞれ配置して折り畳み、蓋を開けた状態で、駆動モータが正転駆動されると、駆動伝達チェーンを介して駆動力が駆動伝達軸に伝達されるとともに、駆動伝達軸に伝達された駆動力は自在軸継手を介してねじ軸に伝わり、ねじ軸を正方向に回転させる。ねじ軸が正方向に回転すると、開閉アーム側の第1の雌ねじがねじ軸の一端部から内側に向かって、支持アーム側の第2の雌ねじがねじ軸の他端部から内側に向かってそれぞれ移動し、両雌ねじが接近して両アームが開き、蓋は閉じられる。蓋が閉じられた状態で、駆動モータが逆転駆動されると、駆動伝達チェーンを介して駆動力が駆動伝達軸に伝達されるとともに、駆動伝達軸に伝達された駆動力は自在軸継手を介してねじ軸に伝わり、ねじ軸を逆方向に回転させる。ねじ軸が逆方向に回転すると、開閉アーム側の第1の雌ねじがねじ軸の一端部に向かって、支持アーム側の第2の雌ねじがねじ軸の他端部に向かってそれぞれ移動し、これら両雌ねじが離れ、両アームが折り畳まれて閉じられると、蓋が開かれる。こうして、蓋が閉じた状態または蓋が開いた状態で、係合部材の係合筒部を駆動伝達軸に嵌め入れると、拡がった当接部が枠体または換気口内壁の固定側に当接して衝止され、駆動伝達軸は係合部材によりロックされる。このため、たとえ、駆動モータが通電されても、動作することがなく、作業の安全性が向上し、作業が効率化される。
請求項4に係る換気口の開閉機構は、駆動モータを、負荷トルクの変化に応じて回転数が変化し拘束トルクに応じて自動的に通電がオフされるトルクモータにより構成したことを特徴とするものである。
請求項4に係る換気口の開閉機構では、駆動モータを、負荷トルクの変化に応じて回転数が変化し拘束トルクに応じて自動的に通電がオフされるトルクモータにより構成したので、トルクモータがロック手段によりロックされても、自動的にスイッチがオフされるので、モータが破損する虞がない。
本発明の請求項5に係る換気口の開閉機構は、蓋には、障害物を検知すると駆動モータの通電を遮断し蓋の動作を停止させるセンサスイッチが設けられることを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係る換気口の開閉機構では、蓋には、障害物を検知すると駆動モータの通電を遮断し蓋の動作を停止させるセンサスイッチが設けられるので、たとえ、ロック手段によるロックを失念して、作業員が蓋に挟まれそうになっても、それを検知して駆動モータの通電が遮断され蓋の動作が停止されるので、身体的ダメージを受けることがなく、安全性が向上する。
本発明の請求項6に係る換気口の開閉機構は、蓋には、蓋が閉塞位置に達すると、センサ部が換気口側被検知部に当接して駆動モータの通電を遮断する閉位置検知リミットスイッチと、蓋が開放位置に達すると、センサ部が支持台側被検知部に当接して駆動モータの通電を遮断する開位置検知リミットスイッチとが設けられることを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係る換気口の開閉機構では、蓋には、蓋が閉塞位置に達すると、センサ部が換気口側被検知部に当接して駆動モータの通電を遮断する閉位置検知リミットスイッチと、蓋が開放位置に達すると、センサ部が支持台側被検知部に当接して駆動モータの通電を遮断する開位置検知リミットスイッチとが設けられるので、開閉装置に開または閉の指令信号を入力するだけで、自律的に動作を終了することができる。このため、システムを簡素化することができる。
本発明の請求項7に係る換気口の開閉機構は、枠体には、作業時、駆動モータの通電を遮断する停止作業用リミットスイッチが設けられるとともに、この停止作業用リミットスイッチには、一端が停止作業用リミットスイッチ本体に回動自在に支持された縦軸に連結され、他端が所定の回動位置で駆動伝達軸上方を覆い駆動伝達軸への接触を防止するとともに、上記所定の回動位置と異なる位置でセンサ部を動作させ駆動モータの通電を遮断させるレバーを設けるとともに、このレバーには、レバーが駆動伝達軸上方を覆う所定の回動位置でレバーの回動をロックする係止機構を設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項7に係る換気口の開閉機構では、枠体には、作業時、駆動モータの通電を遮断する停止作業用リミットスイッチが設けられるとともに、この停止作業用リミットスイッチには、一端が停止作業用リミットスイッチ本体に回動自在に支持された縦軸に連結され、他端が所定の回動位置で駆動伝達軸上方を覆い駆動伝達軸への接触を防止するとともに、上記所定の回動位置と異なる位置でセンサ部を動作させ駆動モータの通電を遮断させるレバーを設けるとともに、このレバーには、レバーが駆動伝達軸上方を覆う所定の回動位置でレバーの回動をロックする係止機構を設けたので、駆動伝達軸は、常時、レバーで覆われているので、開閉装置の動作時、駆動伝達軸が回転しても接触することがないので、巻き込みが防止される。また、係合部材が駆動伝達軸に装着される際には、レバーは、必ず駆動伝達軸を覆う所定の回動位置と異なる位置に押し回されるので、センサ部が動作され駆動モータは動作が停止される。このため、駆動モータの動作を二重で阻止するようになっており、安全性が向上する。
本発明の請求項8に係る換気口の開閉機構は、開閉機構は、換気口または通路に設けられ駆動モータと電気的に接続され、外部からの指令信号に基づいて駆動モータに外部から電力を供給して駆動を制御する制御盤を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項8に係る換気口の開閉機構では、開閉機構は、換気口または通路に設けられ駆動モータと電気的に接続され、外部からの指令信号に基づいて駆動モータに外部から電力を供給して駆動を制御する制御盤を備えたので、駆動モータの動作を阻止するにあたり、係合部材による駆動伝達軸のロックに加えて制御盤により駆動モータの通電をオフすることができ、駆動モータの動作を二重で阻止するようになっており、安全性が向上する。また、作業時、たとえ、ヒューマンエラーにより制御盤でオフ操作が行われなくとも、係合部材により駆動伝達軸のロックがなされてさえいれば、駆動モータの動作を阻止することができ、ヒューマンエラーを補うことができる。
本発明の請求項9に係る換気口の開閉機構は、制御盤には、換気口から遠方に設けられ、駆動モータの駆動を地下構造物内で遠隔操作する操作盤が電気的に接続されることを特徴とするものである。
本発明の請求項9に係る換気口の開閉機構では、制御盤には、換気口から遠方に設けられ、駆動モータの駆動を地下構造物内で遠隔操作する操作盤が電気的に接続されるので、駆動モータの動作を阻止するにあたり、係合部材による駆動伝達軸のロックと、制御盤による駆動モータの通電オフとに加え、操作盤により駆動モータへの通電をオフするようにしているので、駆動モータの動作を複数のフェイルセーフで阻止するようになっており、安全性が向上する。また、作業時、たとえ、ヒューマンエラーにより制御盤と操作盤との両方でオフ操作が行われなくとも、係合部材により駆動伝達軸のロックがなされてさえいれば、駆動モータの動作を阻止することができ、ヒューマンエラーを補うことができる。
本発明の請求項10に係る換気口の開閉機構は、開閉機構には、水の浸入を感知する浸水検知手段を設け、この浸水検知手段を、蓋開放時上端開口が上方を向くよう蓋上面に取り付けられ雨水を貯留する箱体と、この箱体内に配設され、所定の水位に達すると浸水を検知して開閉装置を閉動作させる指令信号を外部に送出するフロートスイッチと、箱体の底部に設けられ、箱体に貯留された水を予め決められた所定の微細な空隙を通じて外部に排出させる排出部とを備えて構成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項10に係る換気口の開閉機構では、開閉機構には、水の浸入を感知する浸水検知手段を設け、この浸水検知手段を、蓋開放時上端開口が上方を向くよう蓋上面に取り付けられ雨水を貯留する箱体と、この箱体内に配設され、所定の水位に達すると浸水を検知して開閉装置を閉動作させる指令信号を外部に送出するフロートスイッチと、箱体の底部に設けられ、箱体に貯留された水を予め決められた所定の微細な空隙を通じて外部に排出させる排出部とを備えて構成したので、フロートスイッチが浸水を検知すると、直接、かつ自動的に開閉装置を閉動作させることができ、システムの簡素化が図られる。さらに、少量の降雨の場合、溜まった水を排出部から排出して、フロートスイッチの動作を阻止し、排出部から排出される以上の大量の降雨があると、箱体に貯留させてフロートスイッチを動作させるようにしているので、雨量に応じて開閉装置により換気口を閉じることができる。
本発明の請求項11に係る換気口の開閉機構は、排出部は、底部に穿設された排出口と、底部下面に排出口を開閉可能にかつ揺動自在に取り付けられた水抜き調整プレートと、この水抜き調整プレートの揺動端に螺装され螺入端が底部下面に形成されたねじ孔に螺合されて排出口と水抜き調整プレートとの空隙を調整するねじとを備えて構成されることを特徴とするものである。
本発明の請求項11に係る換気口の開閉機構では、排出部は、底部に穿設された排出口と、底部下面に排出口を開閉可能にかつ揺動自在に取り付けられた水抜き調整プレートと、この水抜き調整プレートの揺動端に螺装され螺入端が底部下面に形成されたねじ孔に螺合されて排出口と水抜き調整プレートとの空隙を調整するねじとを備えて構成されるので、排出口と水抜き調整プレートとの空隙を調整することにより、フロートスイッチを動作させない雨量をきめ細かく設定することができる。また、メンテナンス作業時、ねじを底部下面から離脱させると、排出口の開口面積を大きくとることができ、作業性が向上する。
本発明の請求項1に係る換気口の開閉機構は、地下構造物から通路を介して地上に開口する換気口に開閉装置を設け、常時この換気口を開放して換気を行い、水の浸入を感知すると当該換気口を閉塞して水の浸入を阻止する開閉機構において、開閉装置の動作を強制的にロックさせるロック手段を設けたことにより、作業を安全に行うことができ、作業効率が向上する。
作業の安全性と効率の向上を図るとともに、システムの簡素化を図るという目的を、地下構造物から通路を介して地上に開口する換気口に開閉装置を設け、常時この換気口を開放して換気を行い、水の浸入を感知すると当該換気口を閉塞して水の浸入を阻止する開閉機構において、開閉装置の動作を強制的にロックさせるロック手段を設け、開閉装置を、換気口の内壁面に取り付けられる支持台と、この支持台の上方で換気口内壁面に沿って配設された枠体と、支持台上端に揺動可能に設けられ、前記枠体開口部に当接して換気口を閉塞する蓋と、これら蓋と支持台とを連結して設けられ伸縮して蓋を開閉自在に支持する伸縮手段と、伸縮手段を伸縮駆動させ蓋を開閉させる駆動手段とを備えて構成し、ロック手段を、駆動手段の駆動出力系を枠体の外側に引き出し露出させた係合部と、この係合部に嵌脱自在に装着されるとともに延長端が枠体に衝止され駆動手段の駆動を阻止する係合部材と備えて構成し、伸縮手段を、一端が駆動出力系と自在軸継手を介して連結されて枠体に枢支され、自由端から左右それぞれにねじ切りされた第1第2の雌ねじが螺装されたねじ軸と、一端がそれぞれ蓋と支持台とに揺動自在に連結され、他端が第1の雌ねじに揺動自在に連結され第1の雌ねじの変位に従動する一対の開閉アームと、一端がそれぞれこれら開閉アームに、他端が第2の雌ねじにピン結合された一対の支持アームとを備え、ねじ軸の回動によりこれらアームを折り畳み自在に開く折り畳みリンク機構により構成し、ロック手段の係合部を、一端がねじ軸と自在軸継手を介して連結され、他端が枠体の上側に回動可能に突出し断面非円形に形成された駆動伝達軸により構成し、ロック手段の係合部材を、内面がこの駆動伝達軸にほぼ合致して形成された係合筒部と、この係合筒部から延長して形成され、係合筒部が駆動伝達軸に嵌装されると端部が枠体に当接する当接部とを備えて構成し、駆動手段を、前記駆動伝達軸に巻回された駆動伝達チェーンを介してねじ軸を正逆に回転させ、折り畳みリンク機構を動作させて蓋を開閉させる駆動モータを備えて構成するとともに、開閉機構には、水の浸入を感知する浸水検知手段を設け、この浸水検知手段を、蓋開放時上端開口が上方を向くよう蓋上面に取り付けられ雨水を貯留する箱体と、この箱体内に配設され、所定の水位に達すると浸水の検知信号を開閉装置に送出し閉動作させる指令信号を外部に送出するフロートスイッチと、箱体の底部に設けられ、箱体に貯留された水を予め決められた所定の微細な空隙を通じて外部に排出させる排出部とを備えて構成したことにより実現した。
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1ないし図3はそれぞれ、本発明の一実施例に係る換気口の開閉機構を示す全体説明図、前記開閉機構における開閉装置の側面図および正面図を示す。本実施例に係る換気口の開閉機構2は、図1に示すように、地下鉄等の地下構造物3から換気通路(通路)4を介して地上に開口して換気を行う地上換気口5に、開閉装置10を設けて構成される。開閉装置10は、換気口5の近傍に設けられた制御盤6と電気的に接続される。制御盤6は、シーケンサ回路を備え、ブレーカー7を介して図示しない電源に接続される。制御盤6は、操作ケーブル8を通じて、地下鉄の駅事務所ST内に設置され、駅が管理する複数の開閉装置10の操作を行う操作盤9と電気的に接続される。このため、操作盤9により開閉装置10に対し開操作または閉操作を行うと、指令信号が制御盤6に伝達され、制御盤6は開閉装置10を通電し、開動作または閉動作させるようになっている。また、制御盤6は開閉装置10に設けた後述する浸水検知手段により浸水を検知した信号を受け取ると、この信号に基づいて開閉装置10を通電させて閉動作させるようになっている。換気口5の上端には、グレーチング18が取り付けられる。
開閉装置10は、図2および図3に示すように、換気通路4から垂直に立ち上がる換気口5の内壁の一面5Aに取り付けられる取付台(支持台)11と、この取付台11の上方で換気口5の内壁面5A〜5Dに沿って配設された四角形状の枠体12と、この枠体12の下面に蝶番17により揺動可能に設けられ、持ち上げられるとこの枠体12の下面にパッキン16を介して当接し枠体12の開口部12Aを塞ぐ防水蓋(蓋)13と、これら防水蓋13と取付台11とを連結して設けられ伸縮して防水蓋13を開閉自在に支持する折り畳みリンク機構(伸縮手段)14と、この折り畳みリンク機構14を伸縮駆動させ防水蓋13を開閉させる駆動モータ(駆動手段)15とを備えて構成される。駆動モータ15は、負荷トルクの変化に応じて回転数が変化し拘束トルクに応じて自動的に通電がオフされるトルクモータにより構成される。
折り畳みリンク機構14は、一端がトルクモータ15の後述する駆動出力系と自在軸継手21を介して連結され枠体12に枢支されるとともに、他端の自由端から左右それぞれ異なる向きにねじ切りされた第1第2の雌ねじ22、23が螺装されたねじ軸24と、一端が防水蓋13に、他端が第1の雌ねじ22にそれぞれ揺動自在にピンで連結された第1の開閉アーム25A、一端が取付台11に、他端が第1の雌ねじ22にそれぞれ揺動自在にピンで連結された第2の開閉アーム25Bと、一端が第1の開閉アーム25Aのほぼ中央に、他端が第2の雌ねじ23にそれぞれ揺動自在にピン結合された第1の支持アーム26Aと、一端が第2の開閉アーム25Bのほぼ中央に、他端が第2の雌ねじ23にそれぞれ揺動自在にピン結合された第2の支持アーム26Bとを備えて構成され、ねじ軸24の正逆の回動により第1第2の雌ねじ22、23をねじ軸24上で両端側に向けて引き離したり中心側に向けて近づけて、これらアーム25A、25Bおよび26A、26Bを折り畳み自在に開くようになっている。すなわち、この折り畳みリンク機構14は、第1の雌ねじ22をねじ軸24の一端側に(図4の(A)参照)、第2の雌ねじ23をねじ軸24の他端側にそれぞれ変位させると折り畳まれた状態となり、防水蓋13が枠体12の開口部12Aを開いた状態となる。この状態で、後述する浸水検知手段から浸水を検知した信号が制御盤6に送られると、制御盤6はトルクモータ15を通電させて開閉装置10を閉動作させる。開閉装置10の閉動作は、トルクモータ15から正転方向の駆動力が自在軸継手21を介してねじ軸24に伝達されると、ねじ軸24は正転方向に回転される。ねじ軸24が正方向に回転すると、開閉アーム25A、25B側の第1の雌ねじ22がねじ軸24の一端部から内側に向かって、支持アーム26A、26B側の第2の雌ねじ23がねじ軸24の他端部から内側に向かってそれぞれ移動して両雌ねじ22、23が接近し(図4の(B)、(C)参照)、アーム25A、25Bおよび26A、26Bが開き、防水蓋13は閉じられる。防水蓋13が閉じられた状態で、制御盤6によりトルクモータ15が通電されトルクモータ15が逆転駆動されると、ねじ軸24は逆方向に回転し、第1第2の雌ねじ22、23がそれぞれねじ軸24の両端に向かって移動し、これら両雌ねじ22、23が離れ、アーム25A、25Bおよび26A、26Bが折り畳まれて閉じられると、防水蓋13が開かれるようになっている。開閉装置10の開動作は、天候の状況を確認した後、操作盤9または制御盤6からの指令信号に基づいて行われる。
防水蓋13には、図5に示すように、制御盤6と電気的に接続され、障害物を検知するとトルクモータ15の通電を遮断して防水蓋13の動作を停止させる帯状のセンサスイッチ30が設けられる。なお、このセンサスイッチ30は、障害物を検知するとトルクモータ15を通電させて防水蓋13を開動作させるようにしてもよい。また、このセンサスイッチ30は、制御盤6を介して操作盤9と電気的に接続され、障害物(例えば、作業員や工具)の検知時、操作盤9における当該開閉装置10の操作回路を切断し異常表示させるようにしてもよい。さらに、同様に操作盤9まで配線し、センサスイッチの断線を検知する断線検知部を設け、専用のフェイルセーフコントローラユニットを介してシーケンサに取り込み、センサスイッチの断線を検知した場合、センサスイッチの動作と同様に、当該開閉装置10の操作回路を切断し異常表示させるようにしてもよい。
防水蓋13には、閉位置検知リミットスイッチ33と開位置検知リミットスイッチ37とが設けられる。閉位置検知リミットスイッチ33は、防水蓋13が枠体12の開口部12Aを閉じる閉塞位置に達すると、センサ部31が換気口5側に取り付けられたプレート(換気口側被検知部)32に当接してトルクモータ15の通電を遮断するようになっている。開位置検知リミットスイッチ37は、防止蓋13がアーム25A、25Bおよび26A、26Bが折り畳まれて閉じられた開放位置に達すると、センサ部34が取付台11のリミットスイッチ当接部35に設けられたストッパプレート(支持台側被検知部)36に当接してトルクモータ15の通電を遮断するようになっている。
ところで、本実施例に係る換気口の開閉機構2では、開閉装置10の防水蓋13を開閉駆動するトルクモータ15の動作を強制的にロックさせるロック機構(ロック手段)40が設けられる。このロック機構40は、図6に示すように、枠体12に設けられた防水軸受41と、この防水軸受41に収容されて回動自在に支持され、下端が自在軸継手21に連結されるとともに、上端が防水軸受41から上方に引き出されて枠体12の外側に露出し角柱状に形成された駆動伝達軸(係合部)42を備えている。また、このロック機構40は、図7の(A)〜(C)に示すように、内面がこの駆動伝達軸42の角柱状上端部42Aにほぼ合致して形成された係合筒部43と、この係合筒部43からほぼ90度の角度でく字状に延長して形成された当接アーム(当接部)44A、44Bとを有するロック金具(係合部材)45を備えている。このロック金具45は、係合筒部43が駆動伝達軸42の角柱状上端部42Aに嵌め入れられると、当接アーム44A、44Bの互いに離隔した延長端46が、枠体12の外周壁または換気口5の内壁5Aに当接して駆動伝達軸42の回動を強制的にロックするようになっている。当接アーム44A、44B間には、補強プレート47が設けられ、補強プレート47には、ロック金具45の抜け出しを防ぐため、先端に止めビス48を備えたワイヤーロープ49が接続されている。駆動伝達軸42は、防水軸受41と自在軸継手21との間にスプロケット50が取り付けられ、このスプロケット50とトルクモータ15側に設けられたスプロケット51との間に巻回された駆動伝達チェーン52(図3参照)によりトルクモータ15の回転駆動力が伝達されるようになっている。また、駆動伝達軸42は、トルクモータ15から駆動力が伝達されると、自在軸継手21を介してねじ軸24に駆動力を伝えるようになっている。また、角柱状上端部42Aには、クランク状の手動ハンドル19(図1参照)が嵌脱自在に装着されて、作業員により強制的に駆動伝達軸42を回すことができるようになっている。
枠体12には、作業時、トルクモータ15の通電を遮断する停止作業用リミットスイッチ60が、縦軸状の駆動伝達軸42を支持する防水軸受41の近傍に設けられる。この停止作業用リミットスイッチ60は、図8の(A)、(B)および図9の(A)、(B)に示すように、箱状本体61を備え、この本体61には、下端が箱状本体61内に収容され、上端がこの箱状本体61上面から上方に突出した筒体63が設けられ、この筒体63には、上下端62A、62Bが外部に露出して揺動自在に支持される縦軸62が装着される。縦軸62の上端部62Aには、接触防止レバー(レバー)64の一端がボルト65により取り付けられる。接触防止レバー64の他端は駆動伝達軸42の上方に延び、障害物や作業員が誤って駆動伝達軸42に接触して巻き込まれるのを防止するようになっている。この接触防止レバー64は、レバーロック機構(係止機構)65によりロックされるようになっている。レバーロック機構65は、接触防止レバー64に穿設された孔66と、箱状本体61の防水軸受41に臨む側面61Aに設けられ、前記孔66と上下で合致する貫通孔67を有するピン係止金具68と、これら上下で合致する両孔66、67に上方から挿通され接触防止レバー64の揺動をロックし、接触防止レバー64の他端を駆動伝達軸42を覆って保持するT字状ロックピン69とを備えて構成される。レバーロック機構65は、接触防止レバー64の他端を駆動伝達軸42の上方に配し、両孔66、67を合致させ、これら孔66、67にロックピン69を上方から挿通させると、接触防止レバー64をその位置でロックするようになっている。ロックピン69には、頭部69A一端にワイヤ70が螺着される。このワイヤ70の他端は、接触防止レバー64にねじ止めされ、接触防止レバー64の脱落を阻止するようになっている。
縦軸62の下端部62Bには、接触レバー71の一端が取り付けられる。この接触レバー71の揺動端には、リミットスイッチ60のセンサ部60Aに当接する接触子72が設けられる。接触子72は、、ロックピン69が抜き取られ、接触防止レバー64が縦軸62を中心に押し回され、接触防止レバー64の他端が駆動伝達軸42の上方位置から駆動伝達軸42を露出させる位置に変位すると、リミットスイッチ60のセンサ部60Aに当たってセンサ部60Aを変位させてリミットスイッチ60を動作させ、リミットスイッチ60の動作によりトルクモータ15の通電を遮断するようになっている。このため、接触防止レバー64の揺動方向の変位によって露出された駆動伝達軸42に、ロック金具45が嵌装されて、駆動伝達軸42がロックされると、必ずトルクモータ15の通電が遮断されるようになっている。
上記実施例に係る開閉装置10には、図2に示すように、浸水検知器(浸水検知手段)80が設けられる。浸水検知器80は、防水蓋13の外側面(開閉リンク機構14と反対側の面)13Aに、開口部81を蝶番17側に向けて設けられる。浸水検知器80は、図10に示すように、上側が開口したステンレス製の有底四角筒本体(箱体)82と、この本体82内に仕切り板83より画成された浸水貯留室84に配設されるフロートスイッチ85と、浸水貯留室84の底部86に形成された排出部87とを備えて構成される。フロートスイッチ85は、浸水貯留室84に外部から水が入り所定の水位に達して浮力により上昇すると、内部のスイッチ接点が導通し、制御盤6と操作盤9とに浸水検知信号を送出するとともに、制御盤6を通じてトルクモータ15を通電させ開閉装置10を閉動作させるようになっている。
排出部87は、浸水貯留室84の底部86に穿設された排出口88と、底部86の底面に蝶番89により排出口88を開閉可能にかつ揺動自在に取り付けられた水抜き調整プレート90と、この水抜き調整プレート90の揺動端に螺装され螺入端が底部86の下面に形成されたねじ孔に螺合されて排出口88と水抜き調整プレート90との空隙を調整するねじ91とを備えて構成される。この排出部87は、水抜き調整プレート90により底部86に、予め設定された所定の微細な空隙を形成し、浸水貯留室84に浸水が貯留されると、少しずつ外部に排出させるようになっている。例えば、本実施例では、底部86と水抜き調整プレート90との空隙を2mmに設定している。このため、フロートスイッチ85が浸水を検知すると、直接、かつ自動的に開閉装置を閉動作させる指令信号を外部に送出することができるようになっている。また、少量の降雨の場合、溜まった水を排出部から排出して、フロートスイッチ85を動作させないようにし、排出部87から排出される以上の大量の降雨があると、浸水貯留室84に水を貯留させてフロートスイッチ85を動作させるようにしている。従って、雨量に応じて開閉装置10により換気口を閉じることができるようになっている。さらに、排出口88と水抜き調整プレート90との空隙を調整することにより、フロートスイッチ85を動作させない雨量をきめ細かく設定することができる。また、メンテナンス作業時、ねじ91を底部86の下面から離脱させると、排出口88の開口面積を大きくとることができ、掃除などのメンテナンス作業がし易くなっている。
次に上記実施例に係る換気口の開閉機構2の動作について説明する。本実施例に係る換気口の開閉機構2は、図4の(A)に示すように、常時、開閉装置10の防水蓋13が開かれ、換気口5は、枠体12の開口部12Aを通じて通排気され、地下鉄3内の空気の換気を行うようになっている。この状態で、降雨があると、雨水は浸水検知器80の開口部81から浸水貯留室84に導かれる。雨が少量の場合、浸水貯留室84に貯留された雨水は排出部87を通じて外部に排出され、フロートスイッチ85は動作することがないので、開閉装置10の防水蓋13は開かれたままとなる。排出部87により排水しきれない大量の降雨があると、浸水貯留室84に貯留される雨水の水位は上昇し、所定の水位に達すると、フロートスイッチ85のスイッチ接点が導通され、制御盤6と操作盤9とに浸水検知信号を送出するとともに、制御盤6を通じてトルクモータ15を通電させ開閉装置10を閉動作させる(図4の(B)ないし(C)参照)。そして、防水蓋13が枠体12の開口部12Aを閉塞する位置に達すると、閉位置検知リミットスイッチ33のセンサ部31がプレート32に当接してトルクモータ15の通電を遮断し、防水蓋13は閉位置で保持される。このため、換気口5に降り込む雨は防水蓋13によりブロックされ換気口5内に流入することがない。
雨が止み、天候の回復を作業員が地上で確認すると、作業員は、地下鉄の駅事務所ST内の操作盤9を通じて、開スイッチをオンし、開閉装置10を開動作させる。操作盤9からの開放指令信号に基づいて、制御盤6は、トルクモータ15を通電させ、開閉装置10の防水蓋13を開くようになっている。このとき、トルクモータ15は、開指令受け取り後短時間動作して、防水蓋13をわずかに開いて一旦停止し、わずかな隙間から溜まった水を流下させ、予め設定された時間が経過すると、再度開動作の駆動をするようになっている。そして、防水蓋13が図4の(A)に示す開放位置に達すると、開位置検知リミットスイッチ37のセンサ部34がストッパプレート36に当接してトルクモータ15の通電を遮断し、防水蓋13は開位置で保持される。
この開閉装置10に対し、保守点検作業を行う場合、防水蓋13が図4の(A)に示す開放位置にあることを確認した上で、停止作業用リミットスイッチ60のロックピン69を取り外して、接触防止レバー64を押し回し、駆動伝達軸42を露出させる。このとき、停止作業用リミットスイッチ60によりトルクモータ15は通電が遮断されているので、万一、制御盤6がトルクモータ15を通電状態としても、停止作業用リミットスイッチ60により通電がブロックされ、通電されることがない。そして、露出した駆動伝達軸42にロック金具45が嵌装され、当接アーム44A、44Bの延長端46が、枠体12の外周壁または換気口5の内壁5Aに当接して駆動伝達軸42の回動を強制的にロックするようになっている。このため、トルクモータ15が動作して防止蓋13が動くことがない。このため、安全にメンテナンス作業を行うことができる。このように、停止作業用リミットスイッチ60とロック金具45とによりトルクモータ15の動作を停止させるだけでなく、強制的に動作を停止させるように二重で策を講じるようになっている。このため、作業の安全を確実に確保することができる。さらに、ロック金具45が装着されていない状態で、万一、作業中に、トルクモータ15が動作し、防水蓋13が閉じだしても、防水蓋13のセンサスイッチ30に触れると、開閉装置10は、トルクモータ15の通電が遮断され防水蓋13の動作が停止されるので、作業員が挟み込まれる心配がない。このように、本実施例に係る換気口の開閉機構2では、ロック金具45により開閉装置10の動作を強制的にロックさせ、開閉装置10を開状態または閉状態にロックさせて作業を行うことができ、たとえ、トルクモータ15が通電されることがあっても、動作することがなく、作業の安全性が向上し、作業が効率化される。また、ロック金具45は、通気口5の外部側から枠体12の上面に露出している駆動伝達軸45に装着するだけで、開閉装置10の動作をロックすることができ、作業性が向上する。
なお、上記実施例では、ロック金具45の当接アーム44A、44Bをく字状に延長して形成し、それらの互いに離隔した延長端46を枠体12または換気口5の内壁に当接させ、横方向に離隔する2点で当接させるようにしているが、これに限られるものではなく、2以上の点で当接させるようにしてもよいし、延長端にプレートまたは棒材を設け、面接触または線接触させるようにしてもよい。さらに、上記実施例では、当接アーム44A、44Bをく字状に形成しているがこれに限られるものではなく、T字状に形成してもよい。また、これら延長端をく字状当接部の延長方向に長さを調整できるよう延長端に調整ねじを螺装するようにしてもよい。
本発明の一実施例に係る換気口の開閉機構を示す全体説明図である。(実施例1) 図1の開閉機構における開閉装置を示す側面図である。 図1の開閉機構における開閉装置を示す正面図である。 (A)ないし(D)はそれぞれ、図2の開閉装置の動作を順を追って示す動作説明図である。 図2の開閉装置の防水蓋を示す説明図である。 図2の開閉装置の要部を拡大して示す要部拡大図である。 (A)ないし(C)はそれぞれ、ロック金具装着時の説明図、ロック金具の平面図および側面図である。 (A)および(B)はそれぞれ、停止作業用リミットスイッチと駆動伝達軸とを示す平面図および一部破断側面図である。 接触防止レバーのレバーロック機構を示す上面図および側面図である。 浸水検知器を示す縦断面図である。
符号の説明
2 換気口の開閉機構
3 地下鉄(地下構造物)
4 換気通路
5 換気口
10 開閉装置
40 ロック機構(ロック手段)

Claims (11)

  1. 地下構造物から通路を介して地上に開口する換気口に開閉装置を設け、常時この換気口を開放して換気を行い、水の浸入を感知すると当該換気口を閉塞して水の浸入を阻止する開閉機構において、開閉装置の動作を強制的にロックさせるロック手段を設けたことを特徴とする換気口の開閉機構。
  2. 開閉装置を、換気口の内壁面に取り付けられる支持台と、この支持台の上方で換気口内壁面に沿って配設された枠体と、この枠体の下面に揺動可能に設けられ、前記枠体の開口部に当接して換気口を閉塞する蓋と、これら蓋と支持台とを連結して設けられ伸縮して蓋を開閉自在に支持する伸縮手段と、伸縮手段を伸縮駆動させ蓋を開閉させる駆動手段とを備えて構成し、
    ロック手段を、駆動手段の駆動出力系を枠体の外側に引き出し露出させた係合部と、この係合部に嵌脱自在に装着されるとともに延長端が固定側に衝止され駆動手段の駆動を阻止する係合部材と備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載の換気口の開閉機構。
  3. 伸縮手段を、一端が駆動出力系と自在軸継手を介して連結されて枠体に枢支され、自由端から左右それぞれにねじ切りされた第1第2の雌ねじが螺装されたねじ軸と、一端がそれぞれ蓋と支持台とに揺動自在に連結され、他端が第1の雌ねじに揺動自在に連結され第1の雌ねじの変位に従動する一対の開閉アームと、一端がそれぞれこれら開閉アームに、他端が第2の雌ねじにピン結合された一対の支持アームとを備え、ねじ軸の回動によりこれらアームを折り畳み自在に開く折り畳みリンク機構により構成し、
    ロック手段の係合部を、一端がねじ軸と自在軸継手を介して連結され、他端が枠体の上側に回動可能に突出し断面非円形に形成された駆動伝達軸により構成し、
    ロック手段の係合部材を、内面がこの駆動伝達軸にほぼ合致して形成された係合筒部と、この係合筒部から延長され延長端が拡がって形成され、係合筒部が駆動伝達軸に嵌装されると端部が固定側に当接する当接部とを備えて構成し、
    駆動手段を、前記駆動伝達軸に巻回された駆動伝達チェーンを介してねじ軸を正逆に回転させ、折り畳みリンク機構を動作させて蓋を開閉させる駆動モータを備えて構成したことを特徴とする請求項2に換気口の開閉機構。
  4. 駆動モータを、負荷トルクの変化に応じて回転数が変化し拘束トルクに応じて自動的に通電がオフされるトルクモータにより構成したことを特徴とする請求項3に記載の換気口の開閉機構。
  5. 蓋には、障害物を検知すると駆動モータの通電を遮断し蓋の動作を停止させるセンサスイッチが設けられることを特徴とする請求項3または4に記載の換気口の開閉機構。
  6. 蓋には、蓋が閉塞位置に達すると、センサ部が換気口側被検知部に当接して駆動モータの通電を遮断する閉位置検知リミットスイッチと、蓋が開放位置に達すると、センサ部が支持台側被検知部に当接して駆動モータの通電を遮断する開位置検知リミットスイッチとが設けられることを特徴とする請求項3ないし5のうちいずれか1に記載の換気口の開閉機構。
  7. 枠体には、作業時、駆動モータの通電を遮断する停止作業用リミットスイッチが設けられるとともに、この停止作業用リミットスイッチには、一端が停止作業用リミットスイッチ本体に回動自在に支持された縦軸に連結され、他端が所定の回動位置で駆動伝達軸上方を覆い駆動伝達軸への接触を防止するとともに、上記所定の回動位置と異なる位置でセンサ部を動作させ駆動モータの通電を遮断させるレバーを設けるとともに、このレバーには、レバーが駆動伝達軸上方を覆う所定の回動位置でレバーの回動をロックする係止機構を設けたことを特徴とする請求項3ないし6のうちいずれか1に記載の換気口の開閉機構。
  8. 開閉機構は、換気口または通路に設けられ駆動モータと電気的に接続され、外部からの指令信号に基づいて駆動モータに外部から電力を供給して駆動を制御する制御盤を備えたことを特徴とする請求項3ないし7のうちいずれか1に記載の換気口の開閉機構。
  9. 制御盤には、換気口から遠方に設けられ、駆動モータの駆動を地下構造物内で遠隔操作する操作盤が電気的に接続されることを特徴とする請求項8に記載の換気口の開閉機構。
  10. 開閉機構には、水の浸入を感知する浸水検知手段を設け、この浸水検知手段を、蓋開放時上端開口が上方を向くよう蓋上面に取り付けられ雨水を貯留する箱体と、この箱体内に配設され、所定の水位に達すると浸水を検知して開閉装置を閉動作させる指令信号を外部に送出するフロートスイッチと、箱体の底部に設けられ、箱体に貯留された水を予め決められた所定の微細な空隙を通じて外部に排出させる排出部とを備えて構成したことを特徴とする請求項1ないし9のうちいずれか1に記載の換気口の開閉機構。
  11. 排出部は、底部に穿設された排出口と、底部下面に排出口を開閉可能にかつ揺動自在に取り付けられた水抜き調整プレートと、この水抜き調整プレートの揺動端に螺装され螺入端が底部下面に形成されたねじ孔に螺合されて排出口と水抜き調整プレートとの空隙を調整するねじとを備えて構成されることを特徴とする請求項10に記載の換気口の開閉機構。
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