JP4873366B2 - 眼内レンズ挿入用器具 - Google Patents

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本発明は眼内レンズ挿入用器具に関し、白内障手術後の無水晶体眼に対して眼内レンズを挿入する際や、屈折矯正手術において有水晶体眼内レンズを挿入する際に用いられる眼内レンズ挿入用器具に適用して好適なものである。
白内障手術においては、超音波乳化吸引(PEA)による混濁した水晶体の除去、及び水晶体除去後の眼内への眼内レンズの埋植が広く行われている。そして、現在では、シリコーンエラストマーや軟性アクリル等の軟質な材料からなる軟性の眼内レンズを用い、眼内レンズ挿入用器具によって眼内レンズの光学部を折り畳み、この状態のままプランジャーで眼内レンズを押してノズル部の開口端から押し出し、光学部の径よりも小さな切開創から眼内に眼内レンズを挿入することが行われている。
かくして眼内レンズ挿入用器具では、小さな切開創から眼内に眼内レンズを挿入し得、手術後の角膜乱視や感染症を低減し得る。ここで手術後の角膜乱視や感染症をさらに低減させるためには、眼内へ眼内レンズを挿入するための切開創口を極力小さくすることが望ましいものとなる。
しかしながら、切開創口を小さくした場合には、それに伴い眼内レンズもより小さく折り畳むことが必要となり、その結果、眼内レンズの弾性復元力が大きくなるので、ノズル部からプランジャーで当該眼内レンズを押し出す際に生じる摺動抵抗が従来よりも大きくなるという問題がある。
そして、かかる構成の眼内レンズ挿入用器具では、摺動抵抗がある程度大きくなると、プランジャー先端部が眼内レンズ上に乗り上げてしまい、当該眼内レンズを眼内に挿入し難くなり、また当該眼内レンズを眼内に挿入できたとしても、当該眼内レンズがプランジャー先端部によって損傷してしまうこともあり、眼内レンズの所望の特性を得ることができない虞があるという問題があった。
このような問題点を解決するために特表2002−516709号公報では、移行部たるカートリッジ内腔の中心線に対して非対称にオフセットされた丸形状でなるノーズ部をプランジャー先端部に設けた眼内レンズ挿入用器具(眼内レンズインジェクション装置)が開示されている。
実際上、この眼内レンズ挿入用器具は、ノーズ部がカートリッジ内の内壁下側へ押し付けられるようにプランジャーに付勢力が働いており、当該付勢力によってカートリッジの内壁下側にノーズ部を摺動させ、当該ノーズ部が眼内レンズに乗り上げることを防止し得るようになされている(特許文献1参照)。
また、特開平11−113939号公報では、プランジャーの外径方向側に広がった突起を設け、この突起がカートリッジ内壁を押し付けることにより生じる付勢力によりプランジャー先端をカートリッジ内壁に対して確実に摺動させ、眼内レンズとの接触部が眼内レンズに乗り上げることを防止し得るような眼内レンズ挿入用器具(眼内挿入用レンズの挿入器具)が開示されている(特許文献2参照)。
さらに、特表平11−514278号公報では、変形可能なプランジャー先端部を有し、当該プランジャー先端部に片持ちばり構造でなり先端が外径方向に突出した板状の擦り具を形成し、当該擦り具の先端をカートリッジ内壁に押し付けることにより生じる付勢力により、プランジャーをカートリッジ内壁に対して確実に摺動させ、眼内レンズとの接触部が眼内レンズに乗り上げることを防止し得るような眼内レンズ挿入用器具(眼内レンズ注入装置)が開示されている(特許文献3の第16図参照)。
特表2002−516709号公報 特開平11−113939号公報 特表平11−514278号公報
しかしながら、特許文献1における眼内レンズ挿入用器具では、カートリッジ内での眼内レンズに対する摺動抵抗が大きい場合であっても、ノーズ部によって当該眼内レンズを押し込むことができるものの、眼内レンズの折り畳み形状にかかわらず、単に丸く形成したノーズ部で眼内レンズを押し出すため、眼内レンズの折り畳み形状によっては眼内レンズが損傷してしまう虞がある。そしてこのような場合、眼内レンズを無理に押し込むと、折り畳まれた眼内レンズがカートリッジ内に詰まってしまう虞もある。
また、かかる構成の眼内レンズ挿入用器具では、眼内レンズを押し出す際に、カートリッジ内壁とノーズ部との間に生じる摺動抵抗によってプランジャーが撓むことから、当該プランジャーに加わる負担が大きく、繰り返しの使用によるプランジャーの疲労や破損、塑性変形等が生じ、さらにはその材質も限定されるものとなる。
さらに、この眼内レンズ挿入用器具では、カートリッジ内壁にノーズ部を面接触又は点接触させた状態で、当該ノーズ部で眼内レンズを押し出すので、カートリッジ内壁にノーズ部を面接触又は点接触させるようにするためプランジャーの形状も制約を受けるものとなる。
この点について特許文献2及び特許文献3における眼内レンズ挿入用器具でも、眼内レンズの折り畳み形状にかかわらず、一定形状でなるプランジャー先端で眼内レンズを押し出すため、眼内レンズの折り畳み形状によっては眼内レンズが損傷してしまう虞があり、さらに眼内レンズを無理に押し込むと、折り畳まれた眼内レンズがカートリッジ内に詰まってしまう虞がある。
そこで本発明は上記した問題点に鑑み、プランジャーによって眼内レンズを押し出す際に当該プランジャーによる眼内レンズへの損傷を従来よりも一段と低減し、安全かつ確実に眼内レンズを眼内に挿入できる眼内レンズ挿入用器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、眼内レンズが設置されたレンズ設置部と、移行部と、眼内レンズを眼内へ放出するノズル部と、前記ノズル部から前記眼内レンズを押し出すプランジャーとを有する眼内レンズ挿入用器具において、前記プランジャーは、前記眼内レンズと接触する接触部と、該接触部にレンズ進行方向に向けて斜め下方に延びるように形成された傾動可能な突起部と、前記突起部の移動を規制する壁部を備え、前記突起部は、前記眼内レンズを押圧するときに生じる該眼内レンズからの反力によって傾動して前記壁部に当接したとき、該突起部の先端が、前記眼内レンズが通る通路の下側内壁に当接するように構成されていることを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記突起部は、前記プランジャーの移動に伴い前記通路内壁に対して摺動することにより傾動することを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記接触部には、前記突起部と対向する位置に前記突起部側へ前記眼内レンズを押える凸部を設けたことを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記突起部には、前記眼内レンズをすくい上げる段差部を設けたことを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記プランジャーの下面部と前記通路内壁との間には隙間が形成され、前記隙間の高さ寸法が、前記通路内壁から前記眼内レンズのエッジ部までの高さ寸法よりも小さいことを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、前記接触部をプランジャー本体とは別体に設けたことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、プランジャーによって眼内レンズを押し出す際に、プランジャーの移動に伴い生じる外力により突起部を傾動させたことにより、当該突起部の変形によって眼内レンズからの反力を一段と吸収でき、かくしてプランジャーによって眼内レンズを押し出す際に当該プランジャーによる眼内レンズへの損傷を従来よりも一段と低減し、安全かつ確実に眼内レンズを眼内に挿入できる。
また、請求項に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、プランジャーによって眼内レンズを押し出す際に、当該眼内レンズの形状に合わせて突起部部を傾動させることができるので、当該眼内レンズからの反力を一段と確実に吸収して眼内レンズへの損傷を低減できる。
また、請求項に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、プランジャーによって眼内レンズを押し出す際に、通路内壁に対して突起部を摺動させることができるので、眼内レンズに接触部が乗り上げることを防止でき、かくして接触部の乗り上げによる眼内レンズへの損傷を防止し、安全かつ確実に眼内レンズを眼内に挿入できる。
また、請求項に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、突起部と対向する位置に凸部を設けたことにより、当該凸部で眼内レンズを押えることができるので、プランジャーによって眼内レンズを押し出す際に眼内レンズが浮き上がり傾いてしまうことを防止できる。
また、請求項に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、段差部によって眼内レンズをすくい上げ、眼内レンズに接触部が乗り上げることを一段と防止でき、かくして眼内に眼内レンズをより安全にかつ正確に挿入できる。
また、請求項に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、眼内レンズのエッジ部までの高さ寸法よりも隙間の高さ寸法を小さくしたことにより、プランジャーの押し出し開始の際に生じる摺動抵抗を低減できるとともに、プランジャーによって眼内レンズを押し出す際に眼内レンズが隙間内に入り込むことを防止し、接触部の眼内レンズへの乗り上げによる損傷を防止できる。
また、請求項に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、プランジャー本体と別体に接触部を設けたことにより、プランジャー本体及び接触部についてそれぞれ別個に最適な部材で形成することができる。また接触部の使用劣化に応じて当該接触部のみを交換することもできるので、眼内レンズ挿入用器具自体の耐用期間を延ばすことができる。
以下図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(実施例1)
(1)眼内レンズ挿入用器具の基本構成
図1(A)及び(B)において、1は全体として実施例1の眼内レンズ挿入用器具を示し、この眼内レンズ挿入用器具1は、変形可能な眼内レンズ2を眼内に安全かつ速やかに送り出すために使用されるものであり、主に眼内レンズ2が眼内レンズ挿入用器具1内に予めセットされているプリセット型眼内レンズ挿入用器具1である。実際上、この眼内レンズ挿入用器具1は、眼内レンズ2が設置されたレンズ設置部3aを内部に有する本体3と、レンズ設置部3aに設置された眼内レンズ2を押し出すレンズ押出機構4とから構成されている。因みに、本実施例で示す眼内レンズ2は、図2に示すように、上面にフロントカーブFCが形成されているとともに、下面にベースカーブBCが形成された光学部2aと、当該光学部2aと一体成形された2つのループ部2bとから構成されている。
図1(A)及び(B)に示したように、本体3は、筒状の基端部材5と、この基端部材5に対し先細の先端部材6とからなる。これら基端部材5及び先端部材6は、係合部7において着脱自在に一体化された構成を有する。尚、本体3の材質は種々のものを用いることができ、例えばステンレス鋼、チタン等の金属だけでなく、合成樹脂等も用いることができる。
基端部材5は、一端側の内部にレンズ設置部3aが設けられ、中央両側壁に長手方向に延びる対向したスリット9が設けられている。レンズ設置部3aは、基端部材5の一端に突設された板状の部材からなる。スリット9は、基端部材5の一端の端部から略中央まで形成されている。また、基端部材5の外周には、後述するグリップ部が係合する係合突起10が設けられている。
先端部材6は、レンズ設置部3aに設置された眼内レンズ2を眼内へ挿入するノズル部11と、ノズル部11及び基端部材5を接続する移行部12とからなる。移行部12は、先端に向かって先細のすり鉢形状でなり、その先端がノズル部11と連通し、レンズ設置部3aからノズル部11の開口部11aまで眼内レンズ2が通る通路5aを構成し得るようになされている。なお、通路5aには例えば親水性コーティング材によりコーティングが施されており、先端部材6に潤滑液を注入することによりノズル部11から眼内レンズ2をスムーズに放出し得るようになされている。
ノズル部11は、その外径が切開創口と略同径に形成される。なお、先端部材6には後述するスライダーを所定位置で停止させるストッパ13が設けられている。このストッパ13は、スライダーの操作部に係止する突起からなる。
レンズ押出機構4は、眼内レンズ2を挿入する初期動作を行うスライダー15と、眼内レンズ2を眼内に挿入するプランジャー16とからなり、レンズ設置部3aから眼内レンズ2を押し出すことにより、移行部12を通過させて折り畳み、この状態のままレンズをノズル部11から放出させ得る。
図3(A)及び(B)に示すように、スライダー15は、プランジャー16より大きな面積で眼内レンズ2に合わせて円弧状に形成され、当該眼内レンズ2に当接するレンズ当接部20と、前記プランジャー16をレンズ進行軸Aに沿って支持するガイド溝21と、スリット9に係合してスライダー15の押出及び戻し操作を行なうための操作部22(図1(A)及び(B))と、眼内レンズ2のループ部2bを係止することにより当該眼内レンズ2を固定するループガイド23と、レンズ押え部24とを有する。
ガイド溝21は、プランジャー16が摺動可能、かつレンズ当接部20よりプランジャー16の先端部分が突出可能に形成される。このガイド溝21は、スライダー15の一面における略中央部分において、長手方向の全長に亘って形成されており、レンズ進行軸Aに沿って平行に延びる溝状の構成を有する。このガイド溝21の断面は、プランジャー16の外形と略同形状に形成される。プランジャー本体25(後述する)は、ガイド溝21の基端から挿通され、ガイド溝21内をスライダー15の長手方向(すなわちレンズ進行方向X)に摺動する。なお、ガイド溝21はレンズ進行軸Aに平行な貫通孔であってもよい。
レンズ押え部24は、スライダー15の先端において、ヒンジ機構26を介して側面視で上下方向に揺動自在に設けられており、眼内に眼内レンズ2を挿入する際、当該眼内レンズ2の一面(すなわちフロントカーブFCが形成された面)を押すことにより眼内レンズ2をノズル部11内で一面中央軸を中心に両端部が上側に折り畳まれ、当該眼内レンズ2を水晶体嚢内に挿入し得る形状に変形させ得る。なお、レンズ押え部24は、その先端がヒンジ機構26によって眼内レンズ2から遠ざかる方向に付勢されており、眼内レンズ2が移行部12内を移動する際、眼内レンズ2の一側を押えて眼内レンズ2を一定方向に折り畳むように構成されている。
プランジャー16は、スライダー15で折り畳まれた眼内レンズ2を眼内へ挿入するもので、図3(B)に示すように、眼内レンズ2を押し出す角柱状のプランジャー本体25と、このプランジャー本体25の基端に設けられたグリップ部26(図1(A)及び(B))とから構成されている。因みに、グリップ部26は、雌ネジ19aが形成された穴19が設けられおり、雌ネジ19aが係合突起10に螺合することによりグリップ部26が押し込まれ、プランジャー本体25をレンズ進行方向Xに押し込むように構成されている。このようにして眼内レンズ2は、プランジャー16の先端部分に設けた接触部30を介して押され、細いノズル部11を通ることによって折り畳まれた状態で眼内へ挿入され得る。
なお、本実施例の場合では、眼内レンズ2のベースカーブBCをレンズ設置部3aの下面側にし、眼内レンズ2のフロントカーブFCをレンズ設置部3aの上面側にして眼内レンズ2をレンズ設置部3aに設置するようにしたが、眼内レンズ2の構造によっては、眼内レンズ2の上面下面を反転させ、眼内レンズ2のフロントカーブFCをレンズ設置部3aの下面側にし、眼内レンズ2のベースカーブBCをレンズ設置部3aの上面側にして眼内レンズ2をレンズ設置部3aに設置するようにしても良い。
(2)プランジャー本体の詳細構成
次にプランジャー本体25の詳細構成について以下説明する。プランジャー本体25は、全体が硬化性樹脂材からなる角柱状に形成され、その先端部分に眼内レンズ2と直接接触して当該眼内レンズ2を押し出す四辺状の接触部30が一体成形された構成を有する。実際上、図4(A)に示すように、プランジャー本体25は、下面部31と通路5aの下側内壁33との間に隙間Gを有し、眼内レンズ2の押し出し動作開始前の動作開始位置において接触部30及び下面部31が下側内壁33に非接触となるように配置されている。なお、通路5aは、通路内壁としての下側内壁33が水平面状に形成されているとともに、上側内壁34が基端部材5側からノズル部11側へゆくに従って次第に傾斜しており、基端部材5側の径よりもノズル部11側の径が縮径された構成を有する。
図5(A)に示すように、接触部30には、レンズ進行軸Aと交わるほぼ中央位置において、レンズ進行方向Xに直交し、かつレンズ設置部3aに設置した眼内レンズ2の直径方向と平行となる方向に沿ってV字状に切り欠いた先端切り欠き部35が形成されており、当該先端切り欠き部35によって先端上側に凸部36が形成されている。また、これに加えて先端切り欠き部35の下方にあたるプランジャー本体25の下面部31には、レンズ進行方向Xの直交方向にV字状に切り欠いた下面切り欠き部37が形成されている。これにより先端切り欠き部35及び下面切り欠き部の間には、レンズ進行方向X側に向けて斜め下方に延びるように突出した板状の傾動突起部38が形成され得る。
この実施例の場合、突起部としての傾動突起部38に外力が与えられていない状態では、図5(A)に示したように、当該傾動突起部38の先端がプランジャー本体25の下面部31から突出しないように形成され、これにより動作開始位置において通路5aの下側内壁33と非接触となるように形成されている。
ところで、プランジャー本体25は、図4(A)〜(D)に示すように、レンズ進行方向Xに向かって通路5a内を移動可能に設けられ、これにより接触部30を介して眼内レンズ2を押し出すように構成されている。なお、図4(A)〜(D)においては、プランジャー本体25によって眼内レンズ2を押し出す一連の押し出し動作と、当該押し出し動作に応じた接触部30の状態とを分かり易くするために、便宜上、上述したスライダー15については図示せずに、通路5a内におけるプランジャー本体25の先端部分と、当該通路5a内でスライダー15により折り畳まれた状態の眼内レンズ2とのみを示したものである。
実際上、図4(B)に示すように、接触部30は、プランジャー本体25がレンズ進行方向Xへ押されると、先ず始めに傾動突起部38の一面部が眼内レンズ2の端部に当接し、さらにプランジャー本体25がレンズ進行方向Xへ押されてゆくと、図4(C)に示すように、眼内レンズ2からの反力によって傾動突起部38が撓るようにして折れ曲がり、これにより先端が通路5aの下側内壁33に当接するとともに、当該傾動突起部38の他面部が下面切り欠き部37の壁部40に当接し得るようになされている。
ここで、この実施例の場合においては、下面切り欠き部37の壁部40がほぼ鉛直方向に延びる平面形状に形成され、傾動突起部38が当該壁部40に当接することにより当該傾動突起部38の移動を規制し、図5(B)に示すように、傾動突起部38をほぼ鉛直方向に支持し得るようになされている。かくして傾動突起部38は、プランジャー本体25の下面部31と通路5aの下側内壁33との間に形成された隙間Gを接触部30において確実に塞ぐことができるようになされている。
また、凸部36の下側傾斜面は、仮に眼内レンズ2が浮き上がり始めたとしても、当該眼内レンズ2の上側に当接するように構成されており、レンズ進行方向Xに眼内レンズ2を押し込むときに当該下側傾斜面が眼内レンズ2を下方へ押し付けることにより眼内レンズ2が浮き上がることを防止し得るようになされている。
そして、図4(D)に示すように、接触部30は、さらにプランジャー16がレンズ進行方向Xに押されることにより、傾動突起部38に対して下側内壁33との間で摺動抵抗が生じるとともに、眼内レンズ2からの反力が加わり、図5(C)に示すように、当該傾動突起部38の先端が僅かに隙間Gに入り込み、この状態のまま当該傾動突起部38の先端を通路5aの下側内壁33に対して摺動させ得るようになされている。
また、この実施例の場合では、図5(B)に示すように、プランジャー本体25の下面部31から通路5aの下側内壁33との間の隙間の高さ寸法tが、図2に示すように、通路5aの下側内壁33から、眼内レンズ2の光学部2aにおけるエッジ部(すなわち、フロントカーブFCの最小高さ位置たる端部)までの高さ寸法aよりも小さくなるように選定され、眼内レンズ2が隙間G内に入り込まないように構成されている。
また、傾動突起部38は、他面部が下面切り欠き部37の壁部40に当接したとき、その先端が通路5aの下側内壁33に当接するようにその長さ寸法が選定されていることにより、プランジャー16がレンズ進行方向Xへ押された際に、当該傾動突起部38で隙間Gを埋め、これにより眼内レンズ2が隙間G内に入り込まないように形成されている。
そして、このようにして接触部30は、傾動突起部38が眼内レンズ2の反力によって撓るようして折れ曲がるような柔軟性を備えることにより、眼内レンズ2の形状に合わせて変形し、当該傾動突起部38及び凸部36が眼内レンズ2に密着してノズル部11の開口部11aまで押し出すようになされている。
(3)動作及び効果
以上の構成において、眼内レンズ挿入用器具1では、動作開始位置(図4(A))において接触部30及びプランジャー本体25が通路5aの下側内壁33に非接触となるように配置したことにより、その分だけプランジャー16の押し出し開始の際に生じる摺動抵抗を低減できる。
この場合、眼内レンズ挿入用器具1では、隙間Gの高さ寸法tが眼内レンズ2のフロントカーブFCの最小高さ位置となる端部までの高さ寸法aよりも小さく選定したことにより、プランジャー16がレンズ進行方向Xへ押されたときに眼内レンズ2が隙間G内に入り込み難くさせ、接触部30が眼内レンズ2に乗り上げることを防止できる。
そして、眼内レンズ挿入用器具1では、プランジャー16がレンズ進行方向Xへ押されたときであっても、プランジャー本体25と通路5aの下側内壁33との間に隙間Gを常に形成していることにより、プランジャー本体25と下側内壁33との接触面積を低減でき、その分通路5a内のコーティングの剥離や通路5aの変形を従来よりも低減できる。
また、眼内レンズ挿入用器具1では、眼内レンズ2からの反力と、下側内壁33との間に生じる摺動抵抗とによって、傾動突起部38が根元部分を支点としてレンズ進行方向Xとは逆方向に傾動させて傾動突起部38の先端を下面部31から突出させるようにしたことにより、動作開始位置においては傾動突起部38を通路5aの下側内壁33に非接触状態とさせて摺動抵抗を低減しつつも、プランジャー16の押し出し動作時においては下側内壁33に対して傾動突起部38を摺動させ、接触部30が眼内レンズ2に乗り上げることを防止できる。
さらに、眼内レンズ挿入用器具1では、プランジャー16によって眼内レンズ2を押し出す際に、下面切り欠き部37の壁部40に対して傾動突起部38を当接させるようにしたことにより、壁部40によって傾動突起部38の角度を確実に規制でき、これにより当該傾動突起部38の先端を通路5aの下側内壁33に対して確実に摺動させることができる。従って、眼内レンズ挿入用器具1では、プランジャー本体25の下面部31と通路5aの下側内壁33との間の隙間Gを傾動突起部38で確実に塞ぐことができ、かくしてプランジャー16がレンズ進行方向Xへ押されたときに眼内レンズ2が隙間G内に入り込むことを防止できる。
また、このような眼内レンズ挿入用器具1では、眼内レンズ2からの反力によって傾動突起部38が撓るようにして折り曲がり傾動するようにしたことにより、異なる度数や形状が異なる種々の眼内レンズに対しても、当該眼内レンズを損傷させるこなくレンズ進行方向Xに押し出すことができる。また、プランジャー16の押し出し動作時は、傾動突起部38が傾動して当該傾動突起部38を通路5aの下側内壁33に摺動させるようにしたことにより、仮に通路5aの内径寸法が変更された場合であっても、これに応じて傾動突起部38の傾動する角度が変位するので、下側内壁33に対して当該傾動突起部38を確実に摺動させることができる。
これに加えて、眼内レンズ挿入用器具1では、接触部30において、傾動突起部38と対向する位置に凸部36を設けたことにより、当該凸部36で眼内レンズ2を押えることができるので、眼内レンズ2が浮き上がり傾いてしまうことを防止できる。
上記のように本実施例によれば、プランジャー16によって眼内レンズ2を押し出す際に、プランジャー16の移動に伴い生じる外力により傾動突起部38を傾動させるようにしたことにより、当該傾動突起部38の変形によって眼内レンズ2からの反力を一段と吸収でき、かくしてプランジャー16によって眼内レンズ2を押し出す際に当該プランジャー16による眼内レンズ2への損傷を従来よりも一段と低減し、安全かつ確実に眼内レンズ2を眼内に挿入できる。
また、本実施例によれば、プランジャー16によって眼内レンズ2を押し出す際に、当該眼内レンズ2の形状に合わせて傾動突起部38を傾動させることができるので、当該眼内レンズ2からの反力を一段と確実に吸収して眼内レンズ2への損傷を低減できる。
また、本実施例によれば、プランジャー16によって眼内レンズ2を押し出す際に、通路5aの下側内壁33に対して傾動突起部38を摺動させることができるので、眼内レンズ2に接触部30が乗り上げることを防止でき、かくして接触部30の乗り上げによる眼内レンズ2への損傷を防止し、安全かつ確実に眼内レンズ2を眼内に挿入できる。
また、本実施例によれば、眼内レンズ2の光学部2aにおけるエッジ部までの高さ寸法aよりも隙間の高さ寸法tを小さくしたことにより、プランジャー16の押し出し開始の際に生じる摺動抵抗を低減できるとともに、プランジャー16の押し出し動作時においては眼内レンズ2が隙間G内に入り込むことを防止し、接触部30の眼内レンズ2への乗り上げによる損傷を防止できる。
(実施例2)
図6(A)〜(D)は実施例2を示すもので、図4(A)〜(D)との対応部分に同一符号を付して示すように、実施例1とは通路5aの形状だけが異なるものである。すなわち、プランジャー本体25は、動作開始時に接触部30及びプランジャー本体25が通路5aの下側内壁33に非接触となるように当該通路5aの下側内壁33に段差部50が形成されている場合であっても、プランジャー本体25の押し出し動作することにより傾動突起部38が眼内レンズ2の反力によって撓るようして折れ曲がり、その結果、当該傾動突起部38の先端を通路の下側内壁33に対して摺動させ、かくしてプランジャー16がレンズ進行方向Xへ押されたときに接触部30が眼内レンズ2に乗り上げることを防止できる。このように通路5aの下側内壁33に段差部50が形成されている場合であっても、上述した実施例1と同一の効果を奏することができる。
(実施例3)
図7(A)〜(D)は実施例3を示すもので、図4(A)〜(D)との対応部分に同一符号を付して示すように、実施例1とは通路55の形状だけが異なるもので、上側内壁56及び下側内壁33が平行に形成されており、当該通路55の内径が基端部材5からノズル部11に亘って一定に形成された構成を有する。すなわち、プランジャー本体25は、通路55の内径が基端部材5からノズル部11に亘って一定に形成されている場合であっても、動作開始時において接触部30及びプランジャー本体25が通路55の下側内壁33に非接触となるように配置されるとともに、プランジャー本体25の押し出し動作によって傾動突起部38が眼内レンズ2の反力によって撓るようして折れ曲がり、その結果、当該傾動突起部38の先端を通路55の下側内壁33に対して摺動させ、かくしてプランジャー本体25がノズル部11側へ押されたときに接触部30が眼内レンズ2に乗り上げることを防止できる。このように通路55の内径が一定に形成されている場合であっても、上述した実施例1と同一の効果を奏することができる。
(実施例4)
図8(A)〜(D)は実施例4を示すもので、図7(A)〜(D)との対応部分に同一符号を付して示すように、実施例1とは通路60の形状だけが異なるもので、上側内壁56が水平面状に形成されているとともに、下側内壁61が基端部材5側からノズル部11側にゆくに従って次第に傾斜し、通路60の内径が基端部材5側よりもノズル部11のほうが縮径された構成を有する。
このような通路60であってもプランジャー本体25は、動作開始時において接触部30及びプランジャー本体25が通路60の下側内壁61に非接触となるように配置されるとともに、プランジャー本体25の押し出し動作によって傾動突起部38が眼内レンズ2の反力によって撓るようして折れ曲がり、その結果、当該傾動突起部38の先端を通路60の下側内壁61に対して摺動させることができ、かくしてプランジャー本体25がレンズ進行方向Xへ押されたときに接触部30が眼内レンズ2に乗り上げることを防止できる。このような通路60であっても上述した実施例1と同一の効果を奏することができる。
(実施例5)
図9(A)〜(C)は実施例5を示すもので、図5(A)〜(C)との対応部分に同一符号を付して示すように、実施例1とは下面切り欠き部70における壁部71の傾斜角度のみが異なるものである。
ここで、この実施例の場合においては、下面切り欠き部70の壁部71がプランジャー本体25のレンズ進行方向Xとは逆方向に向けて斜め下方に延びる平面形状に形成したことから、傾動突起部38が眼内レンズ2の反力によって折れ曲がり壁部71に当接することにより、当該傾動突起部38をプランジャー本体25のレンズ進行方向Xとは逆方向側に斜め下方に傾けて支持し得るようになされている。
以上の構成において、傾動突起部38は、プランジャー本体25のレンズ進行方向Xとは逆方向側に斜め下方に傾けて支持されることから、眼内レンズ2のフロントカーブFCに合わせて一面部を密着させて当接でき、しかも、傾動突起部38が通路60の下側内壁61に当接しているため眼内レンズ2を安全に、かつ確実に押し出すことができる。
(実施例6)
図10(A)〜(D)は実施例6を示すもので、図5(A)〜(C)との対応部分に同一符号を付して示すように、傾動突起部80は、一面部側の先端部分に半円柱状で外方へ膨出した膨出部81が形成された構成を有する。実際上、この段差部としての膨出部81は、図10(C)に示しように、傾動突起部80の他面部が下面切り欠き部37の壁部40に当接し、傾動突起部80の先端が隙間Gに入り込んでいる状態のとき、鉛直方向に延びた一面部から僅かに膨出し得るようになされている。
以上の構成において、接触部30は、プランジャー本体25によって眼内レンズ2を押し出すことによって、傾動突起部80の先端が隙間Gに入り込んだ状態であっても、膨出部81が当該傾動突起部80の一面部から僅かに突出していることから、図10(D)に示すように、眼内レンズ2の光学部2aのエッジ部が当該膨出部81の膨らんだ上面段差部分に載り上げ、当該膨出部81によって眼内レンズ2をすくい上げることができる。
これにより膨出部81は、眼内レンズ2が隙間G内に入り込んで当該眼内レンズ2に接触部30が乗り上げることを一段と防止でき、かくして眼内に眼内レンズ2をより安全にかつ正確に挿入できる。
(実施例7)
図11(A)〜(C)は実施例7を示すもので、図5(A)〜(C)との対応部分に同一符号を付して示すように、傾動突起部90は、一面部側の先端部分に半円柱状で内方へ凹んだ凹部91が形成されている。実際上、この段差部としての凹部91は、光学部2aのエッジ部の形状に対応させて凹み形状が形成されており、図11(D)に示しように、傾動突起部90の他面部が下面切り欠き部37の壁部40に当接し、傾動突起部90の先端が隙間Gに入り込んでいる状態のとき、光学部2aのエッジ部が位置決めされ得るようになされている。
以上の構成において、接触部30では、プランジャー本体25によって眼内レンズ2を押し出すとき、傾動突起部90の先端が隙間Gに入り込むとともに、凹部91に光学部2aのエッジ部が入り込む。
これにより傾動突起部90では、図11(D)に示すように、光学部2aのエッジ部が凹部91の凹んだ下端段差部分に載り上げ、当該凹部91によって眼内レンズ2をすくい上げることができる。このようにして凹部91は、眼内レンズ2が隙間G内に入り込んで当該眼内レンズ2に接触部30が乗り上げることを一段と確実に防止でき、かくして眼内に眼内レンズ2をより安全にかつ正確に挿入できる。
(他の実施例)
本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能であり、例えば本体3とは別にカートリッジ内に眼内レンズ2を直接セットし、当該カートリッジを本体3に装着して使用する、いわゆるカートリッジ型の眼内レンズ挿入用器具や、レンズ押出機構4としてプランジャー16のみからなる眼内レンズ挿入用器具を適用するようにしても良い。また接触部30及びプランジャー本体25をステンレスやチタン、形状記憶合金等の種々の金属部材で形成するようにしても良い。
また。上記した実施例においては、プランジャー本体25を角柱状に形成して四辺状の接触部30を適用するようにしたが、本発明はこれに限らず、円柱状等この他種々の形状のプランジャー本体25を用いて各種形状でなる接触部を適用するようにしても良い。また、挙段差部として、膨出部81及び凹部91を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、半球状の複数の突起や波状の突起等この他種々の形状でなる段差部を適用するようにしても良く、要は段差部によって眼内レンズ2をすくい上げることによって、当該眼内レンズ2が隙間G内に入り込んで当該眼内レンズ2に接触部30が乗り上がることを防止できれば良い。
さらに、上述した実施例においては、プランジャー本体25と接触部30とを一体成形するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、プランジャー本体25と接触部30とを別体に構成しても良く、この場合、例えば接触部30のみを硬化性樹脂材や金属部材で形成し、プランジャー本体25を当該接触部30とは異なる硬化性樹脂材や金属部材で形成する等、接触部30及びプランジャー本体25をそれぞれ別部材で形成できる。かくして、接触部30及びプランジャー本体25について最適な材料を選択することによって眼内レンズ2の押し付け力を向上させることができる。また、この場合、プランジャー本体25の先端に、接触部30を着脱自在にも構成できるので、当該接触部30の使用劣化に応じて接触部30のみを交換することもでき、かくして眼内レンズ挿入用器具1の耐用期間を延ばすことができる。
さらに、上述した実施例においては、突起部として、板状でなる傾動突起部38を接触部30の下側に形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、断面台形状等の各種形状でなる傾動突起部を接触部の上側等種々の箇所に形成するようにしても良い。
さらに、上述した実施例においては、傾動突起部38とほぼ平行に対向する位置に凸部36を形成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は眼内レンズ2が浮き上がり始めたときに当該眼内レンズ2の上側に当接して浮き上がりを防止できれば良く、例えば傾動突起部38と所定角度で対向する位置に凸部36を形成するようにしても良い。
本発明の実施例1による眼内レンズ挿入用器具の全体構成を示す図であり、(A)側面図、(B)平面図である。 眼内レンズの側面構成を示す側面図である スライダーとレンズとの位置関係を示す部分拡大図であり、(A)縦断面図、(B)平面図である。 実施例1によるプランジャー本体の押し出し動作の様子を段階的に示す部分拡大断面図である。 実施例1によるプランジャー本体の押し出し動作時における接触部の様子を段階的に示す部分拡大断面図である。 実施例2によるプランジャー本体の押し出し動作の様子を段階的に示す部分拡大断面図である。 実施例3によるプランジャー本体の押し出し動作の様子を段階的に示す部分拡大断面図である。 実施例4によるプランジャー本体の押し出し動作の様子を段階的に示す部分拡大断面図である。 実施例5によるプランジャー本体の押し出し動作時における接触部の様子を段階的に示す部分拡大断面図である。 実施例6によるプランジャー本体の押し出し動作時における接触部の様子を段階的に示す部分拡大断面図である。 実施例7によるプランジャー本体の押し出し動作時における接触部の様子を段階的に示す部分拡大断面図である。
1 眼内レンズ挿入用器具
2 眼内レンズ
16 プランジャー
5a 通路
30 接触部
33 下側内壁(通路内壁)
36 凸部
38 傾動突起部(突起部)
81 膨出部(段差部)
91 凹部(段差部)

Claims (6)

  1. 眼内レンズが設置されたレンズ設置部と、移行部と、眼内レンズを眼内へ放出するノズル部と、前記ノズル部から前記眼内レンズを押し出すプランジャーとを有する眼内レンズ挿入用器具において、
    前記プランジャーは、前記眼内レンズと接触する接触部と、該接触部にレンズ進行方向に向けて斜め下方に延びるように形成された傾動可能な突起部と、前記突起部の移動を規制する壁部を備え、
    前記突起部は、前記眼内レンズを押圧するときに生じる該眼内レンズからの反力によって傾動して前記壁部に当接したとき、該突起部の先端が、前記眼内レンズが通る通路の下側内壁に当接するように構成されている
    ことを特徴とする眼内レンズ挿入用器具。
  2. 前記突起部は、前記プランジャーの移動に伴い前記通路内壁に対して摺動することにより傾動する
    ことを特徴とする請求項記載の眼内レンズ挿入用器具。
  3. 前記接触部には、前記突起部と対向する位置に前記突起部側へ前記眼内レンズを押える凸部を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の眼内レンズ挿入用器具。
  4. 前記突起部には、前記眼内レンズをすくい上げる段差部を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の眼内レンズ挿入用器具。
  5. 前記プランジャーの下面部と前記通路内壁との間には隙間が形成され、前記隙間の高さ寸法が、前記通路内壁から前記眼内レンズのエッジ部までの高さ寸法よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の眼内レンズ挿入用器具。
  6. 前記接触部をプランジャー本体とは別体に設けた
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項記載の眼内レンズ挿入用器具。
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