JP4873290B2 - 測量用スタッフおよび測量方法 - Google Patents

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本発明は、測量に使用する標尺(計測目盛)を有するポールすなわち測量スタッフに関するものであり、GPS測量が可能な測量スタッフに関するものであって、更には、前記測量スタッフを用いて測量する新規な測量方法に関するものである。
従来、測量は、基本的に位置の測量(緯度、経度で特定される位置)と高度(基準面からの高さ)を測定することが一般的であり、そのために、種々の方法、装置、道具が提案されている。特に、近来、人工衛星を活用したGPS測量が急速に発達してきている。前記GPS測量は、基本的に、複数の人工衛星からの信号を受けて、前記人工衛星の位置と受信位置の関係において、受信位置の地球上の位置を特定するものであって、前記位置の測量は、かなりの精度で、容易に測量可能になってきている。しかし、高さの測量において精度があまり良くないが、前記人工衛星の位置関係を考慮すると理論的にその理由は明確である。
したがって、高さの測量に精度を要求される場合は、水準測量装置(レベル)を用い、標尺を有する測量用スタッフと組み合わせて、測量することが行われている。このような水準測量に関しては、例えば、特開平6−42967(特許文献1)、特開2004−333354(特許文献2)などに詳しく開示され、一般的な測量用スタッフについても記載されている。
一方、前記位置の測量には、GPS測量の他には、例えば、トータルステーション装置が一般的であって、測量用スタッフに取り付けられた反射鏡を利用して、前記トータルステーション装置から発光されたレーザー光が前記反射鏡に反射して前記トータルステーションに戻ってくることを利用して、距離の測定と角度の測定を行って、基準点に基づいて測量点の位置を測量することが行われている。
更に、深浅測量のような場合に、特開平9−53936(特許文献3)に記載されているように、GPSアンテナを二つあるいはこの一つをオートジャイロコンパスのようなものに置き換えて測量スタッフの傾きを測定しながら、深浅測量を行う方法が知られていて、測量用標尺スタッフにGPSアンテナを設けることが知られている。しかし、前記測量用標尺スタッフは、非常に高価になり、また、複雑なものである。
また、特開平10−89959(特許文献4)に記載されたように、前記トータルステーション装置にGPSアンテナを設け、前記装置を移動して測量することも知られているが、非常に高価な測量システムである。
特開平6−42967 特開2004−333354 特開平9−53936 特開平10−89959
安価で、取り扱いが容易な測量用スタッフおよび測量方法が求められ、また、従来の測量システム、測量装置、測量機材、測量技術等を生かして、少人数で正確な測量が可能なものが求められている。
本発明は、前記課題を解決することを目的とし、請求項1で、GPS受信アンテナと、光反射手段と、標尺とを有する測量用スタッフを提供する。また、請求項2において、前記標尺がバーコード等のデジタル方式で表示された標尺あるいは前記デジタル方式の標尺を含む標尺である請求項1の測量用標尺スタッフを提供する。更に、請求項3において、最上位に前記GPS受信アンテナを有し、前記GPS受信アンテナと前記標尺との間に前記光反射手段を有する前記測量用標尺スタッフを提供する。また、請求項4において、最上位に前記GPS受信アンテナを有し、前記光反射手段が前記標尺上を移動可能に構成した請求項1または2の測量用スタッフを提供する。
また、請求項5で、前記標尺スタッフの長手方向に垂直な断面が、少なくとも前記標尺を有する部分で、楕円を含む円形あるいは多角形、好ましくは正多角形あるいは円である請求項1乃至4のいずれかに記載の測量用スタッフを、そして、請求項6で、前記標尺スタッフの長手方向の中心軸周り360度に対して、約120度以下で前記スタッフ表面を整数分割し、それぞれの分割面に、同一、あるいは、ほぼ同一の前記標尺を有する請求項1乃至5の測量用スタッフを提供する。
更には、請求項7において、前記光反射手段の少なくとも一部として、光を入射させたときに同一あるいはほぼ同一の方向に反射する反射面であって表面に標尺を有する前記反射面を、前記スタッフの表面に設けた請求項1乃至6のいずれかに記載の測量用スタッフを提供し、請求項8では、前記反射面が反射シートの表面であって、前記反射シートの裏面に接着面を有する前記反射シートである請求項7の測量用スタッフを提供する。また、請求項9では、前記GPS受信アンテナからの信号を伝える導線を内部に有する請求項1乃至8のいずれかに記載の測量用スタッフを提供する。
請求項10において、GPS受信アンテナと、光反射手段と、標尺とを有する測量用スタッフを用い、前記GPS受信アンテナからの信号を利用して、位置の第一の情報と高さの第二の情報を得るとともに、同時あるいはほぼ同時に、前記光反射手段を利用して、位置の第三の情報を得、前記標尺を利用して、高さの第四の情報を得て、前記第一の情報と前記第三の情報を比較して、また、前記第二の情報と前記第四の情報を比較して位置と高さを確定する測量方法を提供する。
また、請求項11で、請求項10の測量方法を後方交会法で行う測量方法を提供する。
前記GPS受信アンテナは、市販されているものが用いられるが、感度がよく、重量が少ないものが選択される。前記GPS受信アンテナからの導線は、前記したように、前記測量用スタッフの中を通しておくことが好ましく、下端をGPS受信機に接続できるように構成することが望ましい。あるいは、無線で、前記GPS受信アンテナから前記GPS受信機に送信する方式も選択できる。前記無線を使用する場合は、前記GPS受信アンテナ部に、GPS受信回路と、受信した信号を離れた位置に設置された別の受信装置に送信する発信回路を組み込むと良い。
前記光反射手段は、入射した光を入射方向と同一あるいはほぼ同一の方向に反射する手段であって、反射鏡特に平面反射鏡が最も一般的であるが、プリズムあるいは前記プリズムを組み合わせた複数のプリズムが、測量の分野では、多く用いられている。前記反射手段は、前記GPS受信アンテナと前記標尺との間に固定、あるいは好ましくは、前記測量用スタッフの長手方向の中心軸周りに回動可能に配設されるが、測量方法によっては、前記光反射手段は、前記標尺上を滑動するように、移動可能に構成し、高さを変化できるように構成することも望ましい。本発明において、前記光反射手段として、更に好ましくは、光を入射させたときに同一あるいはほぼ同一の方向に反射する公知の反射シート(例えば、ソキア社製反射シート)を前記測量用スタッフ表面に設け、前記標尺の表面に前記反射シートを設けた測量用スタッフも、前記光反射手段の移動がなく、その取り扱いが容易なことで、好ましく用いられる。また、前記移動可能な反射鏡と前記反射シートとの組み合わせも、状況に応じて、前記反射鏡の移動を選択するか前記反射シートの利用を選択するかの自由度があって、状況に応じて最適に対応できる利点を有する。
前記標尺は、従来の標尺が用いられ、例えば、前記特許文献1および2に開示されている。例えば、高さを表示する目盛りと数字からなるいわゆる物差し目盛りで表示するアナログ形式の表示、あるいは、バーコード表示のようなデジタル表示が用いられ、これらは、前記特許文献等に記載されている。アナログ方式の表示も一般的に用いられるが、好ましくは、前記バーコードのようなデジタル方式で表示されたものも誤読を防止する意味で好ましく、これらも、前記特許文献等に記載されている。前記バーコードとして、一次元のものが一般的であり、レベルと通称される水準測量装置で、自動読み取りが可能となっている。さらに、このデジタル方式では、例えば点の大きさと数とこれらの組み合わせからなる表示のような二次元のものも好ましく用いられる。特に、標尺の判別能力は、二次元のものの方が優れている。また、前記標尺が前記デジタル表示を含み、前記アナログ表示と併用された標尺も、両方の利点を活用できて望ましい。
前記測量用スタッフは、長手方向に垂直な断面が、少なくとも前記標尺を有する部分で、好ましくは正多角形あるいは円であり、強度が高く、丈夫で、安定し、取り扱いが簡単な効果を有する。特に、製造の観点、取り扱いの容易さの観点では、円が最も望ましい。また、前記測量用スタッフの長手方向の中心軸周り360度に対して、約120度以下で前記スタッフ表面を整数分割し、それぞれの分割面に、同一、あるいは、ほぼ同一の前記標尺を有する。前記分割は、分割線が前記長手方向に沿うように行われ、前記標尺は、前記分割線に沿って、高さ表示が変化するように設けられる。
したがって、前記測量用スタッフは、基準面に対して、垂直に立てられたときに、組み合わせられる水準測量が可能な装置から測量する際に、前記スタッフを長手方向の中心軸を中心に一回転させると、同一の高さでは、同一あるいはほぼ同一の標尺面が3個以上観察できることになり、どの方向からも、測量可能となる。ただし、測量方向によって、多少標尺のパターンが変形するが、この変化に対応する補正回路(第1の補正手段)をあらかじめ、前記装置に組み込むか、別途独立に用意することによって、簡単に補正できる。さらに、前記スタッフが基準面に垂直でないときの変形パターンを補正する回路(第2の補正手段)を用いて、前記測量用スタッフが基準面に垂直でなくても、あたかも垂直であるように扱うことができる。
前記測量用スタッフの前記断面が、正多角形あるいは円の場合は、前記第一の補正手段が簡単になるが、辺の長さが異なる多角形あるいは楕円の場合は、少なくとも前記第一の手段が複雑になる。前記正多角形が正三角形の場合は、整数分割する角度に関して、120度あるいは60度等の選択があるが、好ましくは、前記正多角形の角が前記分割箇所になることが望ましいので、120度が最も好ましい。また円の場合、分割角度は大きくても120度が好ましい。
前記スタッフ素材は、従来知られているものが用いられるが、強度、軽さ等の観点で、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を基本とする素材、または、炭素樹脂あるいは例えば、炭素のナノ粒子を含む樹脂、グラスファイバーのような樹脂も素材として好ましい。また、落雷の危険防止等の観点からは絶縁性プラスチック素材も用いられる。そして、前記スタッフは、従来知られているように、伸縮可能に構成され、その構造は、太いスタッフに順次細くなるスタッフを組み合わせて、前記太いスタッフに前記細いスタッフを順次入れ込んで重ね収納することによって伸縮可能に構成される。使用時に例えば細いスタッフの方から引き出し、十分延伸して使用する。
前記GPS受信アンテナからの信号は、前記受信機で無線または有線で受信されるが、前記受信機は、前記水準測量装置に設けるあるいは前記トータルステーション装置に設けることもできる。特に有線の場合は、測量補助者の近くに置ける型の受信機が好ましく、前記受信機から、無線で、前記各装置に内蔵される、あるいは、前記各装置の脇に設置された別の受信機に送信できることが望ましい。この場合、前記各装置と前記測量用スタッフの距離の設定が自由になる利点がある。この場合、前記測量補助者が楽に取り扱えるように小型受信機が望ましく、好ましくは、前記測量補助者の腰に取り付ける型のものが良い。
本発明にかかる前記測量用スタッフを用いて、測量する場合、種々の応用が可能である。基本的には、基準点で、基準面に垂直に立てられた前記測量用スタッフを別位置の例えばトータルステーション装置で測量し、前記トータルステーション装置の位置と高さを測量した後、測量すべき任意の位置に前記測量用スタッフを基準面に垂直に立てて、前記トータルステーション装置で、位置と高さを測量して、前記任意の位置の緯度、経度、高度を測量するが、従来のように、高さと位置を別々の時差を持って測量するあるいは、測量後に、結果の総合をするまたは補正をする等のことがなく、同時あるいはほぼ同時に測量可能である。更には、前記測量用スタッフと測量位置との間に障害物があっても、位置と高さの測量が可能であるとともに、測量位置の変更が容易にできる利点を有する。
本発明にかかる測量方法によれば、前記GPS受信アンテナからの信号を利用して、位置の第一の情報と高さの第二の情報を得るとともに、同時あるいはほぼ同時に、前記光反射手段を利用して、位置の第三の情報を得、前記標尺を利用して、高さの第四の情報を得て、前記第一の情報と前記第三の情報を比較して、また、前記第二の情報と前記第四の情報を比較して位置と高さを確定する測量方法が行える。したがって、前記のように、途中に障害物があっても、前記GPS受信アンテナを利用して、前記第一の情報と前記第二の情報が得られるので、一応の位置と高さの情報が得られる。前記得られた位置と高さの情報は、用いた測量装置例えばトータルステーション装置の位置を変更したときに、同じ位置に立てられた前記測量用スタッフを測量して補正可能となる。その間に別の任意の位置の測量が簡単にできる。
前記のように、本発明にかかる測量方法によれば、前記第一乃至第四の情報が活用できるので、測量精度が高くなると同時に、測量の時差がないので、正確度は向上する。場合によっては、前記第二の情報は、確認のために使用し、補正には使用しないこともありえる。この測量方法を有効活用するには、特に後方交会法においてその効果が著しい。前記後方交会法は、国土交通省国土地理院による公共測量作業規程に定義されたもの(第89条)であり、最低2箇所の既知点を利用する方法である。
前記後方交会法においては、測量用スタッフの設置位置が多いので、従来の測量用スタッフでは、多くの測量用スタッフおよび測量補助者を必要とするか、あるいは測量に相当の時間を有し、且つ、精度が不満足であったが、本発明の方法によれば、これらの問題が解決できる。
本発明は以上のように構成されるから、本発明にかかる測量用スタッフは、組み合わせて使用する水準測量装置あるいはトータルステーション装置に対してどの方向からも測量可能となり、前記測量用スタッフを扱う測量補助者がその扱いが容易になり、測量精度が向上する。更には、前記測量機器の自動化が非常にしやすい構成となり、測量の容易さが向上する。また、測量に当たって、一本の前記測量用スタッフを同時に種々の方向から測量可能となるので、測量関係者の必要数と必要測量用スタッフ数を減じることができて、経済的である。また、本発明にかかる方法は、効率よく、高い精度で測量できる利点を有し、時差による影響もない。また、本発明の効果は、上記および前記したような効果に加え、更に他の効果は、以下の記載から明確になる。
以下、図面を用いて、更に具体的に本発明を説明すると共に、最良で具体的な実施態様および実施例について説明する。図1は、高さを測量する前記した従来の測量方法の一例であって、トータルステーションのような測量装置3をB点に設置し、A点に立てられた標尺を有する測量用スタッフ1を用いて測量する例である。
簡単に説明すると、基準面4のC点(基準点)に立てられた標尺を有する測量用スタッフ2の高さを測量しておくと、測量用スタッフ1の測量装置3に対する高さを測量すると前記測量用スタッフ2に対する測量装置3の高さから、簡単にA点の基準面4に対する高さが測量できる。また、測量スタッフ1および2は伸縮自由なもので、反射鏡のような反射手段5および6を適度な高さに位置せしめることにより、基準点Cの位置から、測量装置3の位置がわかり、測量点Aの位置が測量できる。
図2は、前記測量において、図1の測量装置3から測量用スタッフ1を測量するときに測量装置3で視認できる標尺の例である。7は、測量装置3からの視野で、基準線8と基準線9との交点が中心になる。一次元バーコード10を一部利用した標尺で、アナログ方式の表示とデジタル方式の表示を併用した例であって、測量装置3の位置から見た測量用標尺スタッフ1の部分であるが、視認により、高さを測量することができる。しかし、測量装置に自動認識手段(図示せず)を設けておくと、自動的にバーコード10を読み取って基準面4との比較から、A点の高さを表示することができる。勿論、アナログ表示で高さの視認もできる。
図3は、本発明にかかるグラスファイバーを素材とする測量用スタッフの1実施例の正面概念図であり、高さをバーコード表示で有する測量用スタッフの標尺部11の下側先端にベース部15を有し、反対側の上部先端に支持部16を有している。前記支持部には、3個のリング17(図面の裏側にひとつあり)が配設されていて、ワイヤーで、測量点にベース部15の下端をしっかりと固定する。前記支持部上方に、プリズムを組み合わせたような反射部13を有する反射手段12が前記支持部にねじ止めされていて、前記反射手段の上方にねじ止めで、GPS受信アンテナ14が、反射手段が前記測量用スタッフの長手方向の中心軸周囲に回動可能に固定されている。
図4は、図3の標尺部11の一部であり、斜視概念図であって、測量用スタッフ18の長手方向に垂直な断面が円の例である。測量用スタッフ18の表面に中心軸周りにバーコード標尺19、20とまた、同一の標尺ひとつが見えない面に設けられている。
図5は、図4の断面を上方から見た平面概念図であり、中心軸Zに対して、Y方向とX方向とのなす角度(角度YZX)が120度で、方向Vとともに断面の円を3等分している。それぞれの標尺スタッフの面21に同一の標尺が設けられている。前記断面が正三角形の場合、前記角度は120度が好ましいが、前記断面が正方形の場合は、90度が好ましい。更に辺の数が多い正多角形になると前記角度はもっと小さくなるようにするのが好ましい。この角度が120度以下であれば、図1における測量装置3から、任意の位置にある測量用スタッフ1の標尺の視認あるいは自動的に高さを判別できることがわかった。
前記測量用スタッフの標尺部11または18に、反射シート(ソキア社製反射シート)を貼付して、バーコードを印刷したものを用いて、トータルステーション測量装置で、前記同様に測量した結果、A点の位置、高さを測量することができた。結果を前記反射シート貼付部の上方になる前記反射手段12で測量した結果と比較しても、その精度も十分高いものであった。
図6は、伸縮可能な測量用スタッフの例であって、前記測量用スタッフは、図3および図4に示すようなものであって、スタッフ22、23、24と順次細くして、スタッフ22内にスタッフ23と24を収納できるようにしてあって、持ち運び時にはコンパクトで使用時に十分な長さを有するようにすることができる。25は、反射鏡で、トータルステーション測量装置での測量のために用いられ、26はGPS受信アンテナである。
図7は、図2と同様な状況で、本発明にかかる他の実施例の測量用スタッフの標尺部の一部を測量装置で視認した例である。視野29内に基準線27と31を有し、この交点が視野29の中心である。標尺28は、二次元バーコード30を用いて、高さが表示されている。
図8は、図3の変形であって、本発明の他の実施例にかかる測量用スタッフの正面概念図である。高さをバーコード表示で有する測量用スタッフの標尺部32の下側先端にベース部36を有し、反対側の上部先端に支持部37を有している。前記支持部には、3個のリング38(図面の裏側にひとつあり)が配設されていて、ワイヤーで、測量点にベース部36の下端をしっかりと固定する。前記支持部上方に、プリズムを組み合わせた型の反射部34を有する反射手段33が前記支持部にねじ止めされていて、前記反射手段の上方にねじ止めで、GPS受信アンテナ35が、反射手段が前記測量用スタッフの長手方向の中心軸周囲に回動可能に固定されている。
図3の実施例において、GPS受信アンテナ14は、小型の受信回路と発信回路(図示せず)が内蔵されているが、図8においては、GPS受信アンテナ35からの信号は、標尺部32の下端まで、前記中心軸を空洞にしたものの前記空洞を通して、導線40で導かれ、受信機39に接続されている。受信機39は、発信回路(図示せず)を内蔵していて、図3および図8ともに、前記発信回路から受信された信号が発信されて、図示されていないが、測量装置に用意された別の受信回路で受信され、前記測量装置に内蔵あるいは別体として用意された受信装置に内蔵された補正回路(傾き調整回路、前記中心軸回転角度補正回路等)を介して、比較回路に導かれ、基準点とのデータと比較して、測量点の位置と高さを表示させるように構成されている。
前記測量装置が例えばトータルステーション装置のような場合で、水準を自動的に測量できるものであるときは、図3または図8の標尺の前記視野の前記中心の値を自動的に読み取り、前記測量点の位置と前記高さの前記表示のデータと基準点のデータと自動的に比較して、必要に応じて、各データの修正を行って、精度の高い前記測量点の位置と高さの情報を得るように構成されている。
図9は、本発明にかかる測量用スタッフを、本発明にかかる測量方法で、測量する1実施例であり、平面概念図である。41は、任意の位置Dに設置されたトータルステーション測量装置であり、任意の既知点EとFを、図3で説明した前記測量用スタッフと前記測量装置を使って、前記したように、測量し、前記既知点の位置、高さを測量する。結果として、任意の既知点EとFから任意の位置Dの位置、高さを知ることができる。ついで、求める測量点G、Hおよび図示されていないが、I、J、等を前記測量用スタッフを移動させて前記と同様に順次測量する。このようにして、簡単に後方交会法で測量点E、F等を測量できる。
従来の方法で、前記後方交会法を実行すると、既知点の選択に制限があり、更に、測量の際の障害物を考慮し、また、測量補助者と測量用スタッフの数も多く必要となりあるいは測量時間が必要になるが、本発明では、簡単に測量できるので、少ない測量補助者と少ない測量用スタッフで、短い時間で、正確な測量が可能となる。
前記各実施例では、反射手段が固定された例であるが、図10は、前記反射手段を前記標尺部を移動可能に構成した例であって、前記反射手段部分を拡大した図である。デジタル表示の標尺42上を滑動するように反射手段43が設けられている。反射手段43は、反射鏡45とネジのような位置調整部44を含んでいる。位置調整部44を操作し、前記反射手段の滑動を可能にして、前記反射手段を適切な位置に移動せしめて、前記位置調整部で、位置の固定をする。
従来の測量方法の一例である。 測量装置で視認できる測量用スタッフの例である。 本発明にかかる1実施例の測量用スタッフの正面概念図である。 図3の測量用スタッフの標尺部の一部の斜視概念図である。 図4の平面概念図である。 伸縮可能な測量用スタッフの例である。 標尺に二次元バーコードを用いた例である。 本発明にかかる他の実施例の測量用スタッフの正面概念図である。 後方交会法の平面概念図である。 移動可能な反射手段の斜視概念図である。
1測量用スタッフ
3測量装置
4基準面
5反射手段
7視野
10バーコード標尺表示
11測量用スタッフの標尺部
12反射手段
14GPS受信アンテナ
24スタッフ
25反射手段
26GPS受信アンテナ
32測量用スタッフの標尺部
33反射手段
35GPS受信アンテナ
39GPS受信機
40導線
43反射手段

Claims (11)

  1. GPS受信アンテナと、光反射手段と、標尺とを有することを特徴とする測量用スタッフ。
  2. 前記標尺がバーコード等のデジタル方式の標尺あるいは前記デジタル方式の標尺を含む標尺であることを特徴とする請求項1の測量用スタッフ。
  3. 最上位に前記GPS受信アンテナを有し、前記GPS受信アンテナと前記標尺との間に前記光反射手段を有することを特徴とする請求項1または2の測量用スタッフ。
  4. 最上位に前記GPS受信アンテナを有し、前記光反射手段が前記標尺上を移動可能に構成したことを特徴とする請求項1または2の測量用スタッフ。
  5. 前記標尺スタッフの長手方向に垂直な断面が、少なくとも前記標尺を有する部分で、正多角形あるいは円であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の測量用
    スタッフ。
  6. 前記標尺スタッフの長手方向の中心軸周り360度に対して、約120度以下で前記スタッフ表面を整数分割し、それぞれの分割面に、同一、あるいは、ほぼ同一の前記標尺を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の測量用スタッフ。
  7. 前記光反射手段の少なくとも1部として、光を入射させたときに同一あるいはほぼ同一の方向に反射する反射面であって表面に前記標尺を有する前記反射面を、前記スタッフの表面に設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の測量用スタッフ。
  8. 前記反射面が反射シートの表面であって、前記反射シートの裏面に接着面を有する前記反射シートを、前記スタッフの表面に貼着したことを特徴とする請求項7の測量用スタッフ。
  9. 前記GPS受信アンテナからの信号を伝える導線を内部に有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の測量用スタッフ。
  10. GPS受信アンテナと、光反射手段と、標尺とを有する測量用スタッフを用い、前記GPS受信アンテナからの信号を利用して、位置の第一の情報と高さの第二の情報を得るとともに、同時あるいはほぼ同時に、前記光反射手段を利用して、位置の第三の情報を得、前記標尺を利用して、高さの第四の情報を得て、前記第一の情報と前記第三の情報を比較し、更に、前記第二の情報と前記第四の情報を比較して位置と高さを確定することを特徴とする測量方法。
  11. GPS受信アンテナと、光反射手段と、標尺とを有する測量用スタッフを用い、前記GPS受信アンテナからの信号を利用して、位置の第一の情報と高さの第二の情報を得るとともに、同時あるいはほぼ同時に、前記光反射手段を利用して、位置の第三の情報を得、前記標尺を利用して、高さの第四の情報を得て、前記第一の情報と前記第三の情報を比較し、更に、前記第二の情報と前記第四の情報を比較して位置と高さを確定することを含み、後方交会法で測量することを特徴とする測量方法。
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