JP4872530B2 - 物体識別方法と物体識別装置 - Google Patents
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Description
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていくとともに、このずらされたタイミングにおける前記パルス反射波の振幅値から該パルス反射波の波形を測定し、
この測定したパルス反射波の波形から測定対象の複数の層の表面で反射する表面パルスを求め、
前記測定対象の第1層目の表面の第1表面反射パルスと、第2層目の表面の第2表面反射パルスとの間の空隙距離を求め、
この空隙距離に基づいて前記測定対象の種類を識別することを特徴とする。
図1は、物体識別装置100の構成を示したブロック図である。この物体識別装置100は、フェトム秒のパルス光(波長:1050nm,パルス幅100fsec)を一定周期で発生するパルス光発生器101と、このパルス光発生器101からパルス光が発生される毎にテラヘルツ波パルス(進行波)を測定対象Mに向けて送出する送信器(送信手段)102と、測定対象Mで反射するテラヘルツ波パルスの反射波(パルス反射波)を受波する受信器(受波手段)103と、パルス光発生器101がパルス光を発生した時点から所定時間が遅延させて受信器103を動作させる遅延器104と、受信器103が受波した反射波の波形を観測する反射波形観測手段(測定手段)105と、この反射波形観測手段105が観測した反射波のパルス幅を演算するパルス幅演算手段106と、このパルス幅演算手段106が演算したパルス幅に基づいて測定対象Mが被服(繊維)であるかを検出する被服検出手段107とを備えている。
[動 作]
次に、上記のように構成される物体識別装置100の動作を図2に示すフロー図に基づいて説明する。
Tspl=ddly/c …(1)
として求め、サンプリング時間間隔Tspl毎にメモリに記憶した反射波の振幅値と時間tを割り当て、反射波の時間波形を算出する。
なお、パルス幅は分光分析等で用いられる半減全幅(FWHM)値(図3参照)を用いても良い。
[第2実施例]
図4は第2実施例の物体識別装置200の構成を示したブロック図である。この第2実施例の物体識別装置200は、第1実施例のパルス幅演算手段106の替わりに表面パルス判別手段2107と空隙算出手段2108を設けたものである。
[動 作]
次に、物体識別装置200の動作を図5に示すフロー図に基づいて説明する。
1)反射波形は送信波(入力波)の位相反転と同じ波形である。
Apeak(N)≧V0 ・・・(3−1)
|Apeak(N+1)≧K×Apeak(N) | ・・・(3−2)
となる。これら条件に基づき、表面パルスであるか否かを計測する。
空隙距離dsp<L・・・(4)
を満たすか否かが判断され、(4)式を満たすとき(イエスのとき)、すなわち空隙距離dspが所定値L未満の場合、測定対象Mは服を重ね着した人物あるいは1枚の服を着た人物としてステップ212へ進む。
[第3実施例]
図7は第3実施例の物体識別装置300の構成を示したブロック図である。この第3実施例の物体識別装置300は、第2実施例の空隙算出手段2108の替わりに変極点カウント手段3108を設けたものである。
[動 作]
次に、物体識別装置300の動作を図8に示すフロー図に基づいて説明する。
[第4実施例]
図9は第4実施例の物体識別装置400の構成を示したブロック図である。この第4実施例の物体識別装置400は、第3実施例の表面パルス判別手段2107と変極点カウント手段3108の替わりに振幅周波数特性算出手段3110と振幅周波数特性判別手段3111を設けたものである。
[動 作]
次に、物体識別装置400の動作を図10に示すフロー図に基づいて説明する。なお、第3実施例と同一ステップの処理動作の説明は省略する。
[第5実施例]
図12は第5実施例の物体識別装置500の構成を示したブロック図である。この第5実施例の物体識別装置500は、第4実施例の振幅周波数特性算出手段310と振幅周波数特性判別手段3111の替わりに位相差周波数特性算出手段4111と位相周波数特性判別手段4112とを設けたものである。
[動 作]
次に、物体識別装置500の動作を図13に示すフロー図に基づいて説明する。なお、第4実施例と同一ステップの処理動作の説明は省略する。
[第6実施例]
図16は第6実施例の物体識別装置600の構成を示したブロック図である。この第6実施例の物体識別装置600は、測定対象Mの種類を識別識別した後、測定対象Mは着衣している人物でるか否かを識別するようにしたものである。
[第7実施例]
図18は第7実施例の物体識別装置700の構成を示したブロック図である。この第7実施例の物体識別装置700は、測定対象Mの種類を識別した後、測定対象Mは着衣している人物でるか否かを識別するようにしたものである。
図20は第8実施例の物体識別装置800の構成を示したブロック図である。この第8実施例の物体識別装置800は、測定対象Mの種類を識別した後、測定対象Mは着衣している人物でるか否かを識別するようにしたものである。
図23は第9実施例の物体識別装置900の構成を示したブロック図である。この第9実施例の物体識別装置900は、測定対象Mの種類を識別した後、測定対象Mは着衣している人物でるか否かを識別するようにしたものである。
102 送信器
103 受信器
105 反射波形観測手段
106 パルス幅演算手段
107 被服検出手段
Claims (10)
- テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出し、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出して前記測定対象の種類を識別する物体識別方法であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていくとともに、このずらされたタイミングにおける前記パルス反射波の振幅値から該パルス反射波の波形を測定し、
この測定したパルス反射波の波形から測定対象の複数の層の表面で反射する表面パルスを求め、
前記測定対象の第1層目の表面の第1表面反射パルスと、第2層目の表面の第2表面反射パルスとの間の空隙距離を求め、
この空隙距離に基づいて前記測定対象の種類を識別することを特徴とする物体識別方法。 - テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出し、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出して前記測定対象の種類を識別する物体識別方法であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていくとともに、このずらされたタイミングにおける前記パルス反射波の振幅値から該パルス反射波の波形を測定し、
この測定したパルス反射波の波形から測定対象の表面で反射する表面パルスを求め、
前記表面パルスの時点から所定時間内における前記パルス反射波のピーク数をカウントし、
このカウント数に基づいて前記測定対象の種類を識別することを特徴とする物体識別方法。 - テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出し、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出して前記測定対象の種類を識別する物体識別方法であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていくとともに、このずらされたタイミングにおける前記パルス反射波の振幅値から該パルス反射波の波形を測定し、
この測定したパルス反射波の波形からそのパルス反射波の振幅周波数特性を求め、
この振幅周波数特性に基づいて前記測定対象の種類を識別することを特徴とする物体識別方法。 - テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出し、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出して前記測定対象の種類を識別する物体識別方法であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていくとともに、このずらされたタイミングにおける前記パルス反射波の振幅値から該パルス反射波の波形を測定し、
この測定したパルス反射波と基準反射波との位相差周波数特性を求め、
この位相差周波数特性から前記測定対象の種類を識別することを特徴とする物体識別方法。 - テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出し、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出して前記測定対象の種類を識別する物体識別方法であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていくとともに、このずらされたタイミングにおける前記パルス反射波の振幅値から該パルス反射波の波形を測定し、この後、
前記測定した波形に基づいて前記パルス反射波の幅を求め、この幅から前記測定対象の種類を識別する第1の識別方法と、
前記測定したパルス反射波の波形から測定対象の複数の層の表面で反射する表面パルスを求め、 前記測定対象の第1層目の表面の第1表面反射パルスと、第2層目の表面の第2表面反射パルスとの間の空隙距離を求め、この空隙距離に基づいて前記測定対象の種類を識別する第2の識別法と、
前記測定したパルス反射波の波形から測定対象の表面で反射する表面パルスを求め、前記表面パルスの時点から所定時間内における前記パルス反射波のピーク数をカウントし、このカウント数に基づいて前記測定対象の種類を識別する第3の識別方法と、
前記測定したパルス反射波の波形からそのパルス反射波の振幅周波数特性を求め、この振幅周波数特性に基づいて前記測定対象の種類を識別する第4の識別方法と、
前記測定したパルス反射波と基準反射波との位相差周波数特性を求め、この位相差周波数特性から前記測定対象の種類を識別する第5の識別法のうち少なくとも2つの識別方法を用いることを特徴とする物体識別方法。 - テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出する送出手段と、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出する受波手段とを備えた物体識別装置であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていく遅延器と、
前記受波手段がずらされたタイミングで検波して検出した振幅値からパルス反射波の波形を測定する測定手段と、
この測定手段で測定したパルス反射波の波形から前記測定対象の複数の層の表面で反射する表面パルスを判別する表面パルス判別手段と、
この表面パルス判別手段が判別した前記測定対象の第1層目の表面の第1表面反射パルスと、第2層目の表面の第2表面反射パルスとの間の空隙距離を算出する空隙算出手段と、
この空隙距離に基づいて前記測定対象の種類を識別する識別手段とを備えることを特徴とする物体識別装置。 - テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出する送出手段と、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出する受波手段とを備えた物体識別装置であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていく遅延器と、
前記受波手段がずらされたタイミングで検波して検出した振幅値からパルス反射波の波形を測定する測定手段と、
この測定手段で測定したパルス反射波の波形から前記測定対象の表面で反射する表面パルスを判別する表面パルス判別手段と、
前記表面パルスの時点から所定時間内における前記パルス反射波のピーク数をカウントするカウント手段と、
このカウント手段がカウントするカウント数から前記測定対象の種類を識別する識別手段とを備えることを特徴とする物体識別装置。 - テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出する送出手段と、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出する受波手段とを備えた物体識別装置であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていく遅延器と、
前記受波手段がずらされたタイミングで検波して検出した振幅値からパルス反射波の波形を測定する測定手段と、
この測定手段が測定したパルス反射波の波形からそのパルス反射波の振幅周波数特性を算出する振幅周波数特性算出手段と、
この振幅周波数特性算出手段が算出する算出結果に基づいて前記測定対象の種類を識別する識別手段とを備えることを特徴とする物体識別装置。 - テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出する送出手段と、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出する受波手段とを備えた物体識別装置であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていく遅延器と、
前記受波手段がずらされたタイミングで検波して検出した振幅値からパルス反射波の波形を測定する測定手段と、
この測定手段が測定したパルス反射波と基準反射波との位相差周波数特性を算出する位相差周波数特性算出手段と、
この位相差周波数特性算出手段が算出した位相差周波数特性の線形性を判定する位相差周波数特性判定手段と、
この位相差周波数特性判定手段が判定した結果に基づいて前記測定対象の種類を識別する識別手段とを備えることを特徴とする物体識別装置。 - テラヘルツ波パルスの進行波を測定対象に向けて送出する送出手段と、その測定対象で反射したパルス反射波を受波して検波することにより該パルス反射波の振幅値を検出する受波手段とを備えた物体識別装置であって、
前記テラヘルツ波パルスを送出するごとに、前記検波のタイミングを微小時間づつずらしていく遅延器と、
前記受波手段がずらされたタイミングで検波して検出した振幅値からパルス反射波の波形を測定する測定手段とを備え、
この測定手段が測定した波形に基づいて前記パルス反射波の幅を求めるパルス幅演算手段と、このパルス幅演算手段が演算した前記パルス反射波の幅から前記測定対象を識別する識別手段とを有する第1の識別装置と、
前記測定手段で測定したパルス反射波の波形から前記測定対象の複数の層の表面で反射する表面パルスを判別する表面パルス判別手段と、この表面パルス判別手段が判別した前記測定対象の第1層目の表面の第1表面反射パルスと、第2層目の表面の第2表面反射パルスとの間の空隙距離を算出する空隙算出手段と、この空隙距離に基づいて前記測定対象の種類を識別する識別手段とを有する第2の識別装置と、
前記測定手段で測定したパルス反射波の波形から前記測定対象の表面で反射する表面パルスを判別する表面パルス判別手段と、前記表面パルスの時点から所定時間内における前記パルス反射波のピーク数をカウントするカウント手段と、このカウント手段がカウントするカウント数から前記測定対象の種類を識別する識別手段とを有する第3の識別装置と、
前記測定手段が測定したパルス反射波の波形からそのパルス反射波の振幅周波数特性を算出する振幅周波数特性算出手段と、この振幅周波数特性算出手段が算出する算出結果に基づいて前記測定対象の種類を識別する識別手段とを有する第4の識別装置と、
前記測定手段が測定したパルス反射波と基準反射波との位相差周波数特性を算出する位相差周波数特性算出手段と、この位相差周波数特性算出手段が算出した位相差周波数特性の線形性を判定する位相差周波数特性判定手段と、この位相差周波数特性判定手段が判定した結果に基づいて前記測定対象の種類を識別する識別手段とを有する第5の識別装置のうち少なくとも2つの識別装置を備えることを特徴とする物体識別装置。
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