JP4807136B2 - 波形観測方法と波形観測装置 - Google Patents

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Description

この発明は、進行波を送出して測定対象で反射する反射波を観測する波形観測方法と波形観測装置に関する。
従来から、ミリ波帯からテラヘルツ波帯の高周波の電磁波を用いて、反射波を観測することにより測定対象を判別する物体識別装置が知られている(特許文献1参照)。
かかる物体識別装置は、同期検波のためにテラヘルツ波の伝播経路長と同期検波用の経路長とを同一にする構造が用いられている。
特開2005−270570号公報
このような物体識別装置にあっては、同期検波用の経路長を構成する同期検波用遅延器(経路)が必要となるが、車両においては測定対象と車両との間の距離が変化することによりテラヘルツ波伝播経路長と同じ長さの同期検波用遅延器を用意することは難しく、このため車両においては測定対象からの反射波を観測することができないという問題があった。
この発明の目的は、同期検波用遅延器を使用せずに測定対象の反射波を観測することのできる波形観測装置を提供することにある。
請求項1の発明は、テラヘルツ波パルスの進行波を所定の周期で繰り返し送出する送出手段と、その進行波が測定対象で反射する反射波を受波する受波手段と、この受波手段が受波した反射波の振幅値をその反射波を受波する毎に記憶していく反射波形観測手段とを備えた反射波の波形を観察する波形観測方法であって、
前記受波手段と前記測定対象との相対速度を検出し、
前記測定対象の移動により変化する前記測定対象と前記受波手段との間の前記反射波の伝播経路の経路変化量を、前記進行波の繰り返し周波数当たりの移動量として、前記相対速度とその繰り返し周波数とに基づいて算出し、
この算出された経路変化量と光速とに基づいて、前記反射波のサンプリング点間隔を算出し、
このサンプリング点間隔と、このサンプリング点間隔に対応する前記振幅値とから反射波の波形を観測することを特徴とする。
この発明によれば、同期検波用遅延器を使用せずに測定対象の反射波を観測することができる。
以下、この発明に係る波形観測装置の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1は、図示しない車両(移動体)に搭載される波形観測装置100の構成を示したブロック図である。
この波形観測装置100は、フェムト秒のパルス光(波長:1050nm,パルス幅100fsec)を所定の一定周期(繰返周波数Ftx)で発生するパルス光発生器101と、このパルス光発生器101からパルス光が発生される毎にテラヘルツ波パルス(進行波)を測定対象Mに向けて送出する送信器(送出手段)102と、測定対象Mで反射するテラヘルツ波パルスの反射波(パルス反射波)を受波する受信器(受波手段)103と、相対速度検出用送受信器105と、受信器103が受波した反射波の波形を観測する反射波形観測手段(測定手段)104と、相対速度検出用送受信器105から出力される信号に基づいて車両と測定対象Mとの相対速度を検出する相対速度検出手段106と、この相対速度検出手段106が検出する相対速度Vとパルス光発生器101の繰り返し周波数Ftxとに基づいて測定対象Mの繰り返し周波数Ftx当たりの移動量(経路変化量)を算出する経路変化量算出手段107と、この経路変化量算出手段107が算出する経路変化量と光速cとに基づいてサンプリング点間隔を算出するサンプリング周期算出手段108とを備えている。
送信器102は、光伝導アンテナであって、低温成長させた半導体基板(例えば200度〜300度で成長させたGaAs基板)上に電極でアンテナ(例えばダイポール)を構成し、半導体基板に入射させるフェムト秒のパルス光の時間変化と印加電圧によってテラヘルツ波パルスを発生する。
受信器103は、低温成長させた半導体基板で構成され、パルス発生器101のパルス光を同期検波光として用いてテラヘルツ波を検波する。また、受信器103は一回の検波で反射波形の一つの振幅値を検出するものである。
反射波形観測手段104は、図示しないCPUとメモリと入出力インタフェース回路などから構成され、測定対象Mの反射波の時間波形を求めるものである。
相対速度検出用送受信器105は、フォトダイオードやメモリなどを有するレーザレーダなどで構成されるが、通常のレーダなどであってもよい。
相対速度検出手段106,経路変化量算出手段107およびサンプリング周期算出手段108は図示しないメモリとCPUと入出力インタフェース回路などから構成されている。
[動 作]
次に、上記のように構成される波形観測装置100の動作を図2に示すフロー図に基づいて説明する。
ステップ301では、相対速度検出用送受信器105から測定対象Mに向けてレーザ光を照射し、測定対象Mから反射されるレーザ光を受光して測定対象Mと車両との相対速度Vを計測する。この相対速度Vの計測は従来技術を使用するのでその説明は省略する。
ステップ302では、相対速度Vと、発生器の繰返し周波数Ftxを用い、測定対象Mの繰返し周波数当たりの移動量(経路変化量)drptを下記の(1)式により求める。
drpt=V/Ftx …(1)
そして、経路変化量drptと光速cとに基づき、サンプリング点間隔Tsmpを下記の(2)式により求める。
Tsmp=drpt/c …(2)
さらに、サンプリング点間隔Tsmpから下記の(3)により、サンプリング点数Nsplを求める。
Nspl=Tmeas/Tsmp …(3)
ただし、Tmeasは時間波形の取得時間(反射波形のパルス幅の時間)である。
ここで、一例として、繰り返し周波数Ftxが77MHz、相対速度V=1m/secのとき、(1)式より、drpt=12.9nmとなり、(2)式よりTsmp=0.043fsec (fsec=femto・sec=10-15sec)となり、(3)式よりNspl=2325581 ≒240万点(∵Tmeas=100psecと設定)となる。
ステップ303では、発生器101より繰返し周波数Ftxでフェムト秒レーザ光を発生させ、このパルス光を送信器102へ入射させる。そして、送信器102はテラヘルツ波パルスを発生し、測定対象Mへ向けて進行波として送出する。
ステップ304では、受信器103において、同期検波用のフェムト秒パルス光を受信すると同時に、測定対象Mで反射して空間中を進行するテラヘルツ波の反射波振幅値Arefを検出する。
ステップ305では、反射振幅値Arefの絶対値が所定の閾値以下であるか否かが判断され、ノーの場合は反射波を検出できなかったとしてステップ303に戻る。閾値以上であればイエスと判断されてステップ306へ進む。
ステップ306では、反射振幅値Arefの絶対値が閾値以上であった場合には、図示しないメモリにその反射波振幅値Arefを保存する。
ステップ307では、ステップ303と同様にして送信器102からテラヘルツ波パルスを発生させ、測定対象Mへ向けて進行波として送出する。
ステップ308では、受信器103において、同期検波用のフェムト秒パルス光を受信すると同時に、測定対象Mで反射して空間中を進行するテラヘルツ波の反射波振幅値Arefを検出する。
ステップ309では、反射波振幅値Arefの保存回数とステップ2で求めたサンプリング点数Nsplとが比較され、反射波振幅値Arefの保存回数がサンプリング点数Nsplより小さい場合、イエスと判断されてステップ310へ進む。
ステップ310では、ステップ308で検出した反射波振幅値Arefを図示しないメモリに保存し、ステップ307へ戻る。
そして、反射波振幅値Arefの保存回数がサンプリング点数Nspl以上になるまで、ステップ7ないしステップ310の処理動作が繰り返し行われる。
反射波振幅値Arefの保存回数がサンプリング点数Nspl以上になると、ステップ309でノーと判断されてステップ311へ進む。
ステップ311では、メモリ番号間の時間間隔を(2)式で求めたサンプリング点間隔Tsmpと定め、その時間間隔と反射波振幅とを関連づけることで、反射波の波形を再現することができる。すなわち、反射波の波形を観察することができることになる。
反射波形の観測により測定対象Mの材質の認識(分光分析)や、波形観測装置100と測定対象Mとの間の距離をマイクロメートルオーダで検出することができる。
この第1実施例によれば、相対速度Vの計測に基づき、サンプリング点間隔を算出処理し、このサンプリング点間隔(時間間隔)と反射波振幅とを関連づけるので、従来例に示す同期検波用遅延器を使用せずに測定対象の反射波を観測することができ、このため装置の小型化を図ることができる。
[他の例]
ところで、フェムト秒パルス光のパルス幅Tpwとサンプリング点間隔Tsmpとの関係が、
Tpw>Tsmp …(2−1)
である場合、時間経過による経路変化量が小さく、周囲のサンプリング点におけるテラヘルツ波パルスの強度は主信号成分で変わらないため、観測波形取得後に強度の平均処理を行うことでノイズによる変動成分を小さくすることができる。
ここでは、ステップ311の処理が終了した後、データ点数Navを、
Nav=Tpw/Tsmpの整数部 …(2−2)
と定め、データ点数Nav毎に平均化処理を行う。
このように行うことにより、理論上ほぼ等しい値をとる観測波形の観測範囲において平均化処理などの周囲の値との比較演算を行うことで、ノイズによる影響を抑えることができる。
[第2実施例]
この第2実施例では、大気中にテラヘルツ波を伝播させたとき、大気中においては必ず水蒸気によるテラヘルツ波の減衰が存在することから、その減衰の周波数特性を予め調べておき、この減衰周波数特性に基づいて観測した反射波形の誤差の補正を行うものである。
すなわち、計測したテラヘルツ波の周波数特性を調べ、水蒸気による減衰が生じる周波数で減衰が観測されれば計測は正常に行われたと判断し、水蒸気による減衰が生じる周波数で減衰が観測されず、他の周波数において減衰が確認された場合は、その周波数の差分の補正を行うことで、正確な計測値を得ることができる。
これは、主に相対速度の計測において生ずる相対速度の計測誤差に起因する現象であり、この補正を行うために、大気中に存在する水蒸気の急峻な減衰を指標として用いて、サンプリング点間隔を補正する。
なお、水蒸気は、その分子運動等の作用でテラヘルツ波帯の一部において電磁波を吸収する周波数帯域が図5に示すように複数存在しており、このような周波数帯域においては急峻な減衰特性を持つことが知られている。この特性を指標としてもちいることで、前述した補正が可能となる。以下、第2実施例の波形観測装置200について説明する。
図3は、第2実施例の波形観測装置200の構成を示したブロック図である。図3において、109はサンプリング周期算出手段108で観測する反射波の波形を周波数解析(FFT変換)する周波数解析手段、110は周波数解析手段が解析した周波数解析と既知の値とを比較して反射波の波形を補正する補正手段である。
[動 作]
次に、第2実施例の波形観測装置200の動作を図4に示すフロー図に基づいて説明する。なお、ステップ301ないしステップ311は第1実施例の処理動作と同じなのでその説明は省略する。
ステップ312では、観測した反射波形の周波数解析であるFFT変換が行われる。
ステップ313では、所定帯域(例えば、水蒸気の吸収減衰帯域に基づき30GHz帯)において、所定帯域の低周波及び高周波側に対し、6dB以上の減衰を急峻減衰として確認(検出)し、この検出したときの周波数を計測減衰周波数帯域fmeasとして記憶する。
ステップ314では、上述の計測減衰周波数帯域fmeasと、図5に示すように、データベースに記憶してある水蒸気による既知の減衰帯域とを比較する。ここでは、第一から第三の水蒸気吸収帯域fwv(n)(例えば1.1〜1.2THz帯、1.4THz帯、1.7THz帯の既知の水蒸気吸収特性)のうちの1つを選択し(ここでは第1の水蒸気吸収帯域fwv(n)を選択したものとする。)、この選択した水蒸気吸収帯域fwv(n)の水蒸気吸収特性と、計測減衰周波数帯域fmeasとを比較し、反射波の減衰帯域(計測減衰周波数帯域fmeas)と水蒸気特性とが合致しているか否かを判断する。合致している場合(イエスの場合)には、サンプリング点間隔Tsmpが適切であった、すなわち正確な計測が行われたとして終了する。ノーの場合にはステップ315へ進む。
ステップ315では、相対速度Vと既知の相対速度誤差ΔVを用いて、誤差率Errを
Err=V/ΔV …(3−1)
と算出し、既知の水蒸気吸収帯域fwv(n)と誤差率Errにより、探索周波数帯域Δfexpを
Δfexp=fwv(n)・K・Err …(3−2)(∵K:任意係数、例えば1)
と算出し、fwv(n)±0.5Δfexp内においてステップ313で記憶した計測減衰周波数帯域fmeas(n)を検出する。
すなわち、fwv(n)を中心とし、左右0.5Δfexpの帯域内に計測減衰周波数帯域fmeas(n)が存在するかどうかを確認する。
ここで、fwv(n)を中心とし、左右0.5Δfexpの帯域内に計測減衰周波数帯域fmeas(n)が存在しない場合、例えばK<10の範囲でKの値を大きくし、より広範囲に渡って計測減衰周波数帯域fmeas(n)の存在を確認する。
そして、fwv(n)を中心とし、左右0.5Δfexpの帯域内に計測減衰周波数帯域fmeas(n)が存在する場合は、既知の水蒸気吸収帯域fwv(n)と計測減衰周波数帯域fmeas(n)の差分をシフト量fshiftとして算出する。
ステップ316では、シフト量が算出できたか否かが判断され、イエスの場合にはステップ317へ進み、ノーの場合にはステップ318へ進む。
ステップ318では、第一の水蒸気吸収帯域fwv(n)を第二または第三の水蒸気吸収帯域fwv(n)に変更し、ステップ314へ戻る。そして、シフト量が算出するまで、ステップ314ないしステップ316,318の処理動作が繰り返し行われる。
ステップ317では、算出したシフト量fshiftに基づき、サンプリング点間隔Tsmpを補正し、計測結果すなわち計測(観測)した反射波形の補正を行う。例えば、
Tspl←Tspl+1/fshift・Nspl
と補正し、反射波形の補正を行う。
この第2実施例では、サンプリング点間隔Tsmpを補正して反射波形の補正を行っているが、パルス光発生器101の繰返周波数Ftxを変えて測定を再度やり直すようにしてもよい。
この第2実施例によれば、第1実施例と同様な効果を得ることができる他に、上記の補正を行うことにより正確な反射波形を観測することができる。
[第3実施例]
図6は、第3実施例の波形観測装置300の構成を示したブロック図である。図6において、4109は測定対象Mと受信器103との間の距離dを求める距離計測手段、4110は距離dを反射波が進行するのに要する進行時間Ttrvを算出する進行時間算出手段、4111は進行時間Ttrvと相対速度Vとに基づいてパルス光発生器101の繰返周波数Ftxを演算する繰返周波数演算手段である。
[動 作]
次に、第3実施例の波形観測装置300の動作を図7に示すフロー図に基づいて説明する。なお、ステップ302ないしステップ311までの処理動作は第1実施例と同じ処理動作なので、その説明は省略する。
ステップ501では、相対速度検出用送受信器105から測定対象Mに向けてレーザ光を射出し、測定対象Mから反射されるレーザ光を受光して測定対象Mと車両との相対速度Vと、測定対象Mと車両との間の距離d(図6参照)を計測する。
ステップ502では、進行時間算出手段4110が上記の距離dと光速cを用いて距離dの進行時間Ttrvを求める。
Ttrv=d/c …(3−4)
また、ステップ502では、繰返周波数演算手段4111が進行時間Ttrvと相対速度Vを用いて繰返周波数Ftxを設定する。例えば、繰返周波数Ftxの初期値Ftx0、進行時間Ttrvを用いて、受信器105に、発生器101からの同期検波光と測定対象Mからの反射光を同時に照射するため、繰返周波数Ftxはこれらの値を用いて算出することが可能となる。
Ftx=G(Ttrv,Ftx0,V) …(3−5)
ここで、例えば、Ftx0=77MHz, 進行時間Ttrv=5m/c[m/s]=16.67nsec,相対速度V=1m/s(=3.6km/h)としたとき、繰返周波数Ftxは60.12MHzと算出される。
ここで、例えば図8に示すように、繰返周波数(繰返し周期)Ftxが77MHzのとき、1.9m毎に測定点(反射波を観測可能な位置)が存在する。しかし、途中の位置で反射波を観測する場合には、繰返周波数Ftxを変更することで観測することができる。例えば、測定対象Mが2.5m毎の測定点では、繰返周波数Ftxを60MHzにすれば観測が可能となる。
ステップ512では、計測終了したか否かが判断され、イエスであれば終了し、ノーであればステップ513へ進む。
ステップ513では、相対速度Vとステップ302で求めた前回のサンプリング周期(サンプリング点間隔Tsmp)に基づき繰返周波数Ftxを再設定してステップ302へ戻る。
そして、計測が終了するまで、ステップ302〜311,ステップ512,513の処理動作が繰り返し行われる。
この第3実施例によれば、第1実施例と同様な効果が得られる他に、測定対象Mの相対移動速度に基づいて繰返周波数Ftxを再設定するものであるから、測定対象Mからの反射波を確実に観測することができる。
上記実施例は、いずれも送信器102からテラヘルツ波帯を中心周波数としたときのテラヘルツ波パルスを発生させる場合について説明したが、特定の周波数に限定されるものではなく、例えばミリ波帯やマイクロ波帯を中心周波数としたパルスを発生させてもよい。
また、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、第3実施例に第2実施例の周波数解析手段109と補正手段110とを組み合わせてもよく、この発明を逸脱しない範囲で種々に設計変更できることは勿論である。
この発明に係る第1実施例の波形観測装置の構成を示したブロック図である。 図1に示す波形観測装置の処理動作を示したフロー図である。 第2実施例の波形観測装置の構成を示したブロック図である。 第2実施例の波形観測装置の処理動作を示したフロー図である。 水蒸気の減衰の周波数特性を示したグラフである。 第3実施例の波形観測装置の構成を示したブロック図である。 第3実施例の波形観測装置の処理動作を示したフロー図である。 反射波の観測ができる測定対象の位置と繰返周波数との関係を示した説明図である。
符号の説明
100 波形観測装置
102 送信器(送出手段)
103 受信器(受波手段)
104 反射波形観測手段
106 相対速度検出手段
107 経路変化量算出手段
108 サンプリング周期算出手段

Claims (7)

  1. テラヘルツ波パルスの進行波を所定の周期で繰り返し送出する送出手段と、その進行波が測定対象で反射する反射波を受波する受波手段と、この受波手段が受波した反射波の振幅値をその反射波を受波する毎に記憶していく反射波形観測手段とを備えた反射波の波形を観察する波形観測方法であって、
    前記受波手段と前記測定対象との相対速度を検出し、
    前記測定対象の移動により変化する前記測定対象と前記受波手段との間の前記反射波の伝播経路の経路変化量を、前記進行波の繰り返し周波数当たりの移動量として、前記相対速度とその繰り返し周波数とに基づいて算出し、
    この算出された経路変化量と光速とに基づいて、前記反射波のサンプリング点間隔を算出し、
    このサンプリング点間隔と、このサンプリング点間隔に対応する前記振幅値とから反射波の波形を観測することを特徴とする波形観測方法。
  2. テラヘルツ波パルスの進行波を所定の周期で繰り返し送出する送出手段と、その進行波が測定対象で反射する反射波を受波する受波手段と、この受波手段が受波した反射波の振幅値をその反射波を受波する毎に記憶していく反射波形観測手段とを移動体に設けて反射波の波形を観察する波形観測方法であって、
    前記移動体と前記測定対象との相対速度を検出し、
    前記移動体の移動により変化する前記測定対象と前記受波手段との間の前記反射波の伝播経路の経路変化量を、前記進行波の繰り返し周波数当たりの移動量として、前記相対速度とその繰り返し周波数とに基づいて算出し、
    この算出された経路変化量と光速とに基づいて、前記反射波のサンプリング点間隔を算出し、
    このサンプリング点間隔と、このサンプリング点間隔に対応する前記振幅値とから反射波の波形を観測することを特徴とする波形観測方法。
  3. テラヘルツ波パルスの進行波を所定の周期で繰り返し送出する送出手段と、その進行波が測定対象で反射する反射波を受波する受波手段と、この受波手段が受波した反射波の振幅値をその反射波を受波する毎に記憶していく反射波形観測手段とを移動体に設けた波形観測装置であって、
    前記移動体と前記測定対象との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記移動体の移動により変化する前記測定対象と前記受波手段との間の前記反射波の伝播経路の経路変化量を、前記進行波の繰り返し周波数当たりの移動量として、前記相対速度とその繰り返し周波数とに基づいて算出する経路変化量算出手段と、
    この経路変化量算出手段が算出する経路変化量と光速とに基づいて、前記反射波のサンプリング点間隔を算出するサンプリング周期算出手段とを備え、
    このサンプリング周期算出手段が算出したサンプリング点間隔と、このサンプリング点間隔に対応する前記振幅値とから反射波の波形を観測することを特徴とする波形観測装置。
  4. 前記振幅値を平均化処理して反射波の波形を観測することを特徴とする請求項3に記載の波形観測装置。
  5. 前記測定対象と前記受波手段との間の距離を計測する距離計測手段と、
    この距離間を進行するのに要する反射波の進行時間を算出する進行時間算出手段と、
    この進行時間算出手段が算出する進行時間と前記相対速度とに基づいて前記進行波の繰返し周期を設定する繰返周期設定手段とを備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の波形観測装置。
  6. 観測される前記反射波の波形に基づいて周波数解析を行う周波数解析手段と、
    前記反射波の伝播経路に存在する物質の周波数特性と前記周波数解析とに基づき前記反射波の波形を補正する補正手段とを備えることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1つに記載の波形観測装置。
  7. 前記伝播経路は大気を含み、
    前記物質は水蒸気を含み、
    前記周波数特性の周波数帯域は、ミリ波帯からテラヘルツ波帯であることを特徴とする請求項6に記載の波形観測装置。
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