JP4872499B2 - 回折格子部材、光学装置、及び、画像表示装置 - Google Patents

回折格子部材、光学装置、及び、画像表示装置 Download PDF

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本発明は、画像形成装置によって形成された2次元画像を観察者に観察させるために使用される光学装置、並びに、係る光学装置での使用に適した回折格子部材、及び、係る光学装置を組み込んだ画像表示装置に関する。
画像形成装置によって形成された2次元画像を虚像光学系により拡大虚像として観察者に観察させるために、反射型体積ホログラム回折格子を用いた画像表示装置が、例えば、WO 2005/093493 A1から周知である。
図21の(A)に概念図を示すWO 2005/093493 A1に開示された画像表示装置10は、画像形成装置11と、画像形成装置11から出射された光束を平行光束とするコリメート光学系12と、コリメート光学系12にて平行光束とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置120とから成る。そして、光学装置120は、
(A)光が入射され、内部を全反射により伝播した後、出射される導光板21、
(B)導光板21に入射した光が導光板21の内部で全反射されるように、導光板21に入射した光を回折反射する、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材130、及び、
(C)導光板21から光を出射するように、導光板21の内部を全反射により伝播した光を回折反射する、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2回折格子部材140、
を備えている。ここで、図面の参照番号50は、導光板21から出射された光が入射する観察者の瞳である。尚、図21の(A)、あるいは、後述する、図2、図6、図11の(A)、図15においては、導光板21と第1回折格子部材との界面、あるいは、導光板21と第2回折格子部材との界面で光が回折反射されるように図示しているが、実際には、第1回折格子部材の内部、及び、第2回折格子部材の内部で光が回折反射される。
以下の説明において、回折格子部材における「回折領域」、「非回折領域」、「有効領域」、「非有効領域」を、次の意味で用いる。また、全反射という用語は、内部全反射、あるいは、導光板内部における全反射を意味する。
回折領域 :所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された領域、あるいは又、所望の回折作用を有している領域。
非回折領域:干渉縞が形成されていない領域、あるいは又、干渉縞は形成されているものの、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞ではない干渉縞が形成された領域、あるいは又、回折作用を有していない領域。
有効領域 :導光板に入射した光、あるいは、導光板の内部を全反射により伝播した光を、回折反射する領域。
非有効領域:導光板に入射した光によっては照射されない領域、あるいは、導光板の内部を全反射により伝播した光によっては照射されない領域。
そして、第1回折格子部材130及び第2回折格子部材140は、通常、フォトポリマー材料から作製されており、内部には、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されている。即ち、従来の第1回折格子部材130及び第2回折格子部材140は、回折領域のみから構成され、しかも、有効領域のみから構成されている。即ち、回折領域と有効領域とは一致している。そして、このような構成を採用することで、光が不所望の回折作用を受けることを防止している。
ここで、ブラッグ条件とは、以下の式(1)を満足する条件を指す。式(1)中、mは正の整数、λは波長、dは格子面の間隔(干渉縞を含む仮想平面の法線方向の間隔)、Θは干渉縞への入射角の補角を意味する。尚、干渉縞の傾斜角φとは、回折格子部材の表面と干渉縞の成す角度を意味する。干渉縞は、回折格子部材の内部から表面に亙り、形成されている。以下においても同様である。また、入射角ψにて回折格子部材に光が侵入した場合の、Θ、傾斜角φ、入射角ψの関係は、式(2)のとおりであり、図21の(C)に図示する。
m・λ=2・d・sin(Θ) (1)
Θ=90°−(φ+ψ) (2)
WO 2005/093493 A1
このように、従来の第1回折格子部材130及び第2回折格子部材140は、フォトポリマー材料から作製されており、また、回折領域のみから構成され、しかも、有効領域のみから構成されているので、以下のような問題が発生する。即ち、回折格子部材を、或る期間、使用していると、図22に示すように、幅12mmの回折格子部材において、その縁部から内部に向かって2mm程度の所まで、内部に形成されていた干渉縞の傾斜角φが変化していた。ここで、図22の横軸は、第1の方向(図21の(A)参照)に沿って延びている干渉縞を有する回折格子部材の第1の方向に沿った縁部からの距離(単位:mm)を示し、縦軸は、干渉縞の傾斜角φの変化量Δφ(単位:度)であり、測定点は、回折格子部材の縁部から1mm,3mm,5mm,7mm,9mm,11mmの6点とした。このような現象は、回折格子部材がフォトポリマー材料から作製されているので、湿度の影響によって生じると考えられている。また、干渉縞の傾斜角φの変化量Δφが0度のときの、輝度と画角θの関係を図23の(A)に示し、干渉縞の傾斜角φの変化量Δφが±0.3度のときの、輝度と画角の関係を図23の(B)に示す。図23の(A)及び(B)から、干渉縞の傾斜角φが±0.3度、変化しただけで、輝度のバラツキが2倍程度大きくなることが判る。そして、このような干渉縞の傾斜角φに局所的な変化が生じると、再生画像に縦筋状の輝度ムラが発生し、画像品質が劣化するといった問題が生じる。
ここで、「画角」とは、光学系の物体範囲を光学系の像空間から見たときの視角であると定義される。
回折格子部材において、有効領域よりも回折領域を大きくすれば、上述した問題は解決できるように思われる。しかしながら、特に、第2回折格子部材140においては、導光板21の内部を全反射により伝播した光は、有効領域を構成する回折領域だけでなく、有効領域以外の領域を構成する回折領域(図21の(A)においては、点線で囲んだ領域140Aで示す)にも侵入するが故に、この有効領域以外の領域を構成する回折領域140Aにおいて、不要な回折反射が発生するといった問題が生じてしまう。
また、図21の(A)に点線の円で囲んだ領域を図21の(B)に拡大して図示するが、第1回折格子部材130の内部で回折反射され、第2回折格子部材140と対面する第1回折格子部材130の側面130Aに衝突した光は、一旦、外部(空気中)に出射され、再び、導光板21に入射するが、このような光は、第1回折格子部材130の内部で回折反射され、直接、導光板21の内部を進行する光の挙動と相違する。その結果、再生画像に縦筋状の輝度ムラが発生したり、二重に分かれた再生画像が形成されてしまうといった問題が生じる。
従って、本発明の第1の目的は、内部に形成された干渉縞の傾斜角が経時的に変化し難く、しかも、不要な回折反射が発生し難い構造、構成を有する回折格子部材を備えた光学装置、係る光学装置での使用に適した回折格子部材、及び、係る光学装置を組み込んだ画像表示装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、第2回折格子部材と対面した第1回折格子部材の側面の存在によって、再生画像に縦筋状の輝度ムラが発生したり、二重に分かれた再生画像が形成されてしまうといった問題が生じることを確実に防止し得る構造、構成を有する回折格子部材を備えた光学装置、及び、係る光学装置を組み込んだ画像表示装置を提供することにある。
上記の第1の目的を達成するための本発明の回折格子部材は、
(A)光が入射あるいは出射され、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された回折領域、及び、
(B)回折領域の縁部から延在し、回折領域から出射された光が入射し、あるいは又、回折領域に入射される光が出射され、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない非回折領域、
を有する反射型体積ホログラム回折格子から成ることを特徴とする。
本発明の回折格子部材を構成する材料として、フォトポリマー材料を挙げることができる。また、このような好ましい構成を含む本発明の回折格子部材にあっては、非回折領域の幅は2mm以上であることが望ましい。更には、以上に説明した各種の好ましい構成を含む本発明の回折格子部材にあっては、干渉縞は第1の方向に沿って延び、非回折領域は第1の方向に沿った回折領域の縁部から延在している構成とすることが好ましい。
上記の第1の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る光学装置は、
(A)光が入射され、内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
(B)導光板に入射した光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射した光を回折反射する、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材、及び、
(C)導光板から光を出射するように、導光板の内部を全反射により伝播した光を回折反射する、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2回折格子部材、
を備えた光学装置であって、
第2回折格子部材は、
(C−1)所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された第2回折領域、及び、
(C−2)少なくとも、第1回折格子部材に面した第2回折領域の縁部から延在し、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない第2非回折領域、
を有することを特徴とする。
上記の第2の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る光学装置は、
(A)光が入射され、内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
(B)導光板に入射した光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射した光を回折反射する第1有効領域を有し、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材、及び、
(C)導光板から光を出射するように、導光板の内部を全反射により伝播した光を回折反射する第2有効領域を有し、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2回折格子部材、
を備えた光学装置であって、
少なくとも、第2回折格子部材に面した第1回折格子部材の第1有効領域の端部に対応した導光板の部分から、第2回折格子部材に向かって、導光板の第1領域上には第1光反射層が設けられていることを特徴とする。尚、第1光反射層の上には何も形成されていない形態、及び、第1回折格子部材の一部分が形成されている形態が含まれる。
上記の第1の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る画像表示装置、あるいは、上記の第2の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る画像表示装置は、
(a)画像形成装置と、
(b)画像形成装置から出射された光を平行光束とするコリメート光学系と、
(c)コリメート光学系にて平行光束とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置、
から成る画像表示装置である。
そして、本発明の第1の態様に係る画像表示装置にあっては、光学装置は、上記の本発明の第1の態様に係る光学装置から構成されていることを特徴とする。また、本発明の第2の態様に係る画像表示装置にあっては、光学装置は、上記の本発明の第2の態様に係る光学装置から構成されていることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る光学装置あるいは画像表示装置(以下、これらを総称して、単に、第1の態様に係る本発明と呼ぶ場合がある)において、第1非回折領域及び第1回折領域の外形形状を矩形としたとき、便宜上、第1回折領域及び第1回折領域の各縁部を以下のように呼ぶ。同様に、第2非回折領域及び第2回折領域の外形形状を矩形としたとき、便宜上、第2回折領域及び第2回折領域の各縁部を以下のように呼ぶ。
回折領域/第1A縁部:第2回折格子部材に面した第1回折領域の縁部
回折領域/第1C縁部:回折領域/第1A縁部と対向する縁部
回折領域/第1B縁部、回折領域/第1D縁部:残りの縁部
回折領域/第2A縁部:第1回折格子部材に面した第2回折領域の縁部
回折領域/第2C縁部:回折領域/第2A縁部と対向する縁部
回折領域/第2B縁部、回折領域/第2D縁部:残りの縁部
非回折領域/第1A縁部:第2回折格子部材に面した第1非回折領域の縁部
非回折領域/第1C縁部:非回折領域/第1A縁部と対向する縁部
非回折領域/第1B縁部、非回折領域/第1D縁部:残りの縁部
非回折領域/第2A縁部:第1回折格子部材に面した第2非回折領域の縁部
非回折領域/第2C縁部:非回折領域/第2A縁部と対向する縁部
非回折領域/第2B縁部、非回折領域/第2D縁部:残りの縁部
更には、本発明の第2の態様に係る光学装置あるいは画像表示装置(以下、これらを総称して、単に、第2の態様に係る本発明と呼ぶ場合がある)において、第1有効領域及び第1非有効領域の外形形状を矩形としたとき、便宜上、第1有効領域及び第1非有効領域の各縁部を以下のように呼ぶ。同様に、第2有効領域及び第2非有効領域の外形形状を矩形としたとき、便宜上、第2有効領域及び第2非有効領域の各縁部を以下のように呼ぶ。
有効領域/第1A縁部:第2回折格子部材に面した第1有効領域の縁部
有効領域/第1C縁部:有効領域/第1A縁部と対向する縁部
有効領域/第1B縁部、有効領域/第1D縁部:残りの縁部
有効領域/第2A縁部:第1回折格子部材に面した第2有効領域の縁部
有効領域/第2C縁部:有効領域/第2A縁部と対向する縁部
有効領域/第2B縁部、有効領域/第2D縁部:残りの縁部
非有効領域/第1A縁部:第2回折格子部材に面した第1非有効領域の縁部
非有効領域/第1C縁部:非有効領域/第1A縁部と対向する縁部
非有効領域/第1B縁部、非有効領域/第1D縁部:残りの縁部
非有効領域/第2A縁部:第1回折格子部材に面した第2非有効領域の縁部
非有効領域/第2C縁部:非有効領域/第2A縁部と対向する縁部
非有効領域/第2B縁部、非有効領域/第2D縁部:残りの縁部
そして、第1の態様に係る本発明にあっては、第2非回折領域は第2回折領域を取り囲んでいる構成とすることが好ましいが、即ち、第2非回折領域は、第2回折領域の回折領域/第2A縁部、回折領域/第2B縁部、回折領域/第2C縁部、及び、回折領域/第2D縁部から延在している構成とすることが好ましいが、これに限定するものではなく、例えば、第2非回折領域は、第2回折領域の回折領域/第2A縁部、及び、回折領域/第2C縁部から延在していてもよい。そして、このような構成を含む第1の態様に係る本発明にあっては、第2非回折領域の幅は2mm以上であることが好ましい。
また、以上に説明した好ましい構成を含む第1の態様に係る本発明にあっては、第1回折格子部材は、
(B−1)所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された第1回折領域、及び、
(B−2)少なくとも、第2回折格子部材に面した第1回折領域の縁部から延在し、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない第1非回折領域、
を有することが望ましい。
そして、このような構成の第1の態様に係る本発明にあっては、第1非回折領域は第1回折領域を取り囲んでいる構成とすることが好ましいが、即ち、第1非回折領域は、第1回折領域の回折領域/第1A縁部、回折領域/第1B縁部、回折領域/第1C縁部、及び、回折領域/第1D縁部から延在している構成とすることが好ましいが、これに限定するものではなく、例えば、第1非回折領域は、第1回折領域の回折領域/第1A縁部、及び、回折領域/第1C縁部から延在していてもよい。そして、更には、このような構成を含む第1の態様に係る本発明にあっては、第1非回折領域の幅は2mm以上であることが好ましい。
また、以上に説明した好ましい構成を含む第1の態様に係る本発明にあっては、第1回折格子部材及び第2回折格子部材を構成する材料として、フォトポリマー材料を挙げることができる。
第2の態様に係る本発明において、第1光反射層は第1有効領域を取り囲んでいる構成とすることが好ましいが、即ち、第1光反射層は、第1有効領域の有効領域/第1A縁部、有効領域/第1B縁部、有効領域/第1C縁部、及び、有効領域/第1D縁部に接して設けられている構成とすることが好ましいが、これに限定するものではなく、例えば、第1光反射層は、第1有効領域の有効領域/第1A縁部、及び、有効領域/第1C縁部に接して設けられていてもよい。
更には、上記の好ましい構成を含む第2の態様に係る本発明において、第1光反射層上には、第1有効領域から延在する第1非有効領域が形成されていることが好ましく、更には、第1非有効領域の幅は2mm以上であることが望ましい。
あるいは又、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第2の態様に係る本発明にあっては、少なくとも、第1回折格子部材に面した第2回折格子部材の第2有効領域の端部に対応した導光板の部分から、第1回折格子部材に向かって、導光板の第2領域上には第2光反射層が設けられている構成とすることができる。そして、この場合、第2光反射層は第2有効領域を取り囲んでいる構成とすることが好ましいが、即ち、第2光反射層は、第2有効領域の有効領域/第2A縁部、有効領域/第2B縁部、有効領域/第2C縁部、及び、有効領域/第2D縁部に接して設けられている構成とすることが好ましいが、これに限定するものではなく、例えば、第2光反射層は、第2有効領域の有効領域/第2A縁部、及び、有効領域/第2C縁部に接して設けられていてもよい。尚、第2光反射層の上には何も形成されていない形態、及び、第2回折格子部材の一部分が形成されている形態が含まれる。
更には、上記の好ましい構成を含む第2の態様に係る本発明において、第2光反射層上には、第2有効領域から延在する第2非有効領域が形成されていることが好ましく、更には、第2非有効領域の幅は2mm以上であることが望ましい。
また、以上に説明した好ましい構成を含む第2の態様に係る本発明において、第1光反射層と第2光反射層とは、導光板上を延び、一体化されている構成とすることもできる。
更には、以上に説明した好ましい構成を含む第2の態様に係る本発明において、第1光反射層及び第2光反射層は、偏光選択性を有する構成とすることができ、この場合、第1光反射層及び第2光反射層は、具体的には、誘電体多層膜から成ることが好ましい。より具体的には、誘電体多層膜として、偏光ビームスプリッター用の誘電体多層膜を挙げることができる。ここで、係る誘電体多層膜に光(P偏光成分及びS偏光成分が含まれている)が入射すると、S偏光成分は誘電体多層膜によって反射され、P偏光成分は誘電体多層膜を通過する。即ち、このような構成にすることで、誘電体多層膜を通して外部(外系)を目視することが可能となる。云い換えれば、シースルー化を達成することができる。
あるいは又、以上に説明した好ましい構成を含む第2の態様に係る本発明において、第1光反射層及び第2光反射層は、波長選択性を有することが好ましい。
尚、偏光選択性あるいは波長選択性を有する第1光反射層及び第2光反射層を、具体的には、例えば、低屈折率層と、低屈折率層よりも高い屈折率を有する高屈折率層とを積層させた(例えば、交互に複数積層させた)多層膜から構成することで、第1光反射層及び第2光反射層に偏光選択性を付与することができ、あるいは又、第1光反射層及び第2光反射層における光の波長に依存した光透過率を所望の値に変化させることができる。ここで、低屈折率層を構成する材料としてSiOXを挙げることができるし、高屈折率層を構成する材料として五酸化ニオブ(Nb25)、酸化チタン(TiO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)を挙げることができる。尚、使用する材料、積層構成、各層の厚さ等を適切に選択することで、適切な偏光選択性を付与することができ、あるいは又、光の波長に依存した光透過率を所望の値に変化させることができる。
あるいは又、以上に説明した好ましい構成を含む第2の態様に係る本発明において、第1光反射層及び第2光反射層は、金属又は合金から成ることが好ましく、あるいは又、増反射膜やクロミック・フィルム(光の強度に応じて変色するフィルム)から構成することもできる。金属として、銀(Ag)やアルミニウム(Al)、クロム(Cr)を例示することができるし、合金として、これらの金属を含む合金を挙げることができる。まら、増反射膜として、例えば、銀反射膜、低屈折率膜、高屈折率膜が順に積層された構造を有する銀増反射膜を例示することができるし、SiO2等の低屈折率薄膜とTiO2やTa25等の高屈折率薄膜とを数十層以上交互に積層した構造を有する誘電体多層反射膜、同様に屈折率の異なるサブミクロン厚さのポリマーフィルムを積層して作製される有機高分子多層薄膜型の反射膜を例示することもできる。
第1光反射層及び第2光反射層は、一般に、真空蒸着法やスパッタリング法を含む各種の物理的気相成長法(PVD法)や、MOCVD法を含む各種の化学的気相成長法(CVD法)、塗布法等によって形成することができる。
本発明の回折格子部材、あるいは、第1の態様に係る本発明において、非回折領域には所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていないが、より具体的には、非回折領域には何ら干渉縞が形成されていない形態、非回折領域には、干渉縞は形成されているものの、例えば、傾斜角が0度であるような、所望のブラッグ条件から全く逸脱した条件の干渉縞が形成されている形態を挙げることができる。
また、有効領域が回折領域と一致するとは、有効領域の射影像と回折領域の射影像とが重なり合うことを意味する。更には、有効領域が回折領域の内部に位置するとは、有効領域の射影像が回折領域の射影像の内部に位置すること、あるいは、有効領域の射影像の一部が回折領域の射影像の一部と重なり、且つ、有効領域の射影像の残りの部分が回折領域の射影像の内部に位置することを意味する。
あるいは又、広くは、或る名称の領域(便宜上、領域Aと呼ぶ)と、別の名称の領域(便宜上、領域Bと呼ぶ)とが一致するとは、領域Aの射影像と領域Bの射影像とが重なり合うことを意味する。また、領域Aが領域Bの内部に位置するとは、領域Aの射影像が領域Bの射影像の内部に位置すること、あるいは、領域Aの射影像の一部が領域Bの射影像の一部と重なり、且つ、領域Aの射影像の残りの部分が領域Bの射影像の内部に位置することを意味する。
本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る発明において、第1回折格子部材を、異なるP種類(例えば、P=であり、赤色、緑色、青色の3種類)の波長帯域(あるいは、波長)を有するP種類の光の回折反射に対応させるために、反射型体積ホログラム回折格子から成るP層の回折格子層が積層されて成る構成とすることができる。尚、各回折格子層には1種類の波長帯域(あるいは、波長)に対応する干渉縞が形成されている。あるいは又、異なるP種類の波長帯域(あるいは、波長)を有するP種類の光の回折反射に対応するために、1層の回折格子層から成る第1回折格子部材にP種類の干渉縞が形成されている構成とすることもできる。あるいは又、画角を例えば三等分して、第1回折格子部材を、各画角に対応する回折格子層が積層されて成る構成とすることができる。そして、これらの構成を採用することで、各波長帯域(あるいは、波長)を有する光が第1回折格子部材において回折反射されるときの回折効率の増加、回折受容角の増加、回折角の最適化を図ることができる。
以上に説明した各種の好ましい構成、形態を含む第1の態様に係る発明あるいは第2の態様に係る発明においては、コリメート光学系にて進行方位の異なる複数の平行光束とされた平行光束群を導光板に入射することが望ましいが、このような、平行光束であることの要請は、これら光束が導光板へ入射したときの光波面情報が、第1回折格子部材と第2回折格子部材を介して導光板から出射された後も保存される必要があることに基づく。尚、具体的には、進行方位の異なる複数の平行光束から成る平行光束群を生成するためには、コリメート光学系における焦点距離の所(位置)に、画像形成装置を位置させればよい。ここで、コリメート光学系は、画像形成装置から出射された光束の画像形成装置における画素の位置情報を、光学装置の光学系における角度情報に変換する機能を有する。また、コリメート光学系にて進行方位の異なる複数の平行光束とされる場合には、導光板においては、進行方位の異なる複数の平行光束から成る平行光束群が入射され、内部を全反射により伝播した後、出射される。第1回折格子部材においては、導光板に入射された平行光束群が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された平行光束群が回折反射される。更には、第2回折格子部材においては、導光板の内部を全反射により伝播した平行光束群が回折反射され、導光板から平行光束群の状態で出射される。
第1の態様に係る発明あるいは第2の態様に係る発明において、導光板は、導光板の軸線と平行に延びる2つの平行面(便宜上、第1面及び第2面と呼ぶ)を有している。ここで、光が入射する導光板の面を導光板入射面、光が出射する導光板の面を導光板出射面としたとき、第1面によって導光板入射面及び導光板出射面が構成されていてもよいし、第1面によって導光板入射面が構成され、第2面によって導光板出射面が構成されていてもよい。前者の場合、第2面に第1回折格子部材及び第2回折格子部材が配置されている。一方、後者の場合、第2面に第1回折格子部材が配置され、第1面に第2回折格子部材が配置されている。
導光板を構成する材料として、石英ガラスやBK7等の光学ガラスを含むガラスや、プラスチック材料(例えば、PMMA、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、非晶性のポリプロピレン系樹脂、AS樹脂を含むスチレン系樹脂)を挙げることができる。
反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材及び第2回折格子部材の基本的な構造は、従来の反射型体積ホログラム回折格子の構造と同じとすればよい。ここで、反射型体積ホログラム回折格子とは、+1次の回折光のみを回折反射するホログラム回折格子を意味する。
回折格子部材には、その内部から表面に亙り干渉縞が形成されているが、係る干渉縞それ自体の形成方法は、従来の形成方法と同じとすればよい。具体的には、例えば、回折格子部材を構成する部材(例えば、フォトポリマー材料)に対して一方の側の第1の所定の方向から物体光を照射し、同時に、回折格子部材を構成する部材に対して他方の側の第2の所定の方向から参照光を照射し、物体光と参照光とによって形成される干渉縞を回折格子部材を構成する部材の内部に記録すればよい。第1の所定の方向、第2の所定の方向、物体光及び参照光の波長を適切に選択することで、回折格子部材の表面における干渉縞の所望のピッチ、干渉縞の所望の傾斜角を得ることができる。
第1回折格子部材を、反射型体積ホログラム回折格子から成るP層の回折格子層の積層構造から構成する場合、このような回折格子層の積層は、P層の回折格子層をそれぞれ別個に作製した後、P層の回折格子層を、例えば、紫外線硬化型接着剤を使用して積層(接着)すればよい。また、粘着性を有するフォトポリマー材料を用いて1層の回折格子層を作製した後、その上に順次粘着性を有するフォトポリマー材料を貼付けて回折格子層を作製することで、P層の回折格子層を作製してもよい。
本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る画像表示装置を構成する画像形成装置として、例えば、有機EL(Electro Luminescence)、無機EL、発光ダイオード(LED)といった発光素子から構成された画像形成装置;光源[例えば、LED]とライト・バルブ[例えば、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)等の透過型あるいは反射型の液晶表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)]との組合せから成る画像形成装置;光源と光源から出射された平行光束を水平走査及び垂直走査する走査光学系[例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、ガルバノ・ミラー]との組合せから成る画像形成装置を挙げることができる。尚、画像形成装置を構成する発光素子の数は、画像形成装置に要求される仕様に基づき、決定すればよい。
本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る画像表示装置を構成するコリメート光学系として、凸レンズ、凹レンズ、自由曲面プリズム、ホログラムレンズを、単独、若しくは、組み合わせた、全体として正の光学的パワーを持つ光学系を例示することができる。
本発明の光学装置を、例えば、頭部装着型のHMD(Head Mounted Display)に組み込むことができるし、本発明の画像表示装置によって、例えば、HMDを構成することができ、装置の軽量化、小型化を図ることができ、装置装着時の不快感を大幅に軽減させることが可能となるし、更には、製造コストダウンを図ることも可能となる。
本発明の回折格子部材、あるいは又、本発明の第1の態様に係る光学装置、本発明の第1の態様に係る画像表示装置にあっては、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない第2非回折領域が設けられているので、例えば、この第2非回折領域に入射した光によって不要な回折反射が発生するといった問題の発生を確実に回避することができる。しかも、第2非回折領域が存在するので、第2回折領域において内部に形成されていた干渉縞の傾斜角φが経時的に変化してしまうといった現象が発生することがなく、従って、再生画像に縦筋状の輝度ムラが発生し、画像品質が劣化するといった問題が生じることがない。
また、本発明の第2の態様に係る光学装置、本発明の第2の態様に係る画像表示装置にあっては、第1回折格子部材の内部で回折反射され、第2回折格子部材と対面する第1回折格子部材の側面に衝突した光は、一旦、外部(空気中)に出射されるが、第1光反射層が設けられているので、導光板に入射することが妨げられる結果、再生画像に縦筋状の輝度ムラが発生したり、二重に分かれた再生画像が形成されてしまうといった問題が生じることを確実に回避することができる。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
実施例1は、本発明の回折格子部材、本発明の第1の態様に係る光学装置、及び、本発明の第1の態様に係る画像表示装置に関する。実施例1の光学装置の模式的な平面図を図1の(A)に示し、模式的な断面図を図1の(B)に示す。また、実施例1の画像表示装置の概念図を図2に示す。
実施例1の画像表示装置10は、画像形成装置11と、画像形成装置11から出射された光を平行光束とするコリメート光学系12と、コリメート光学系12にて進行方位の異なる複数の平行光束とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置20とから成る。画像形成装置11は、例えば、液晶表示装置(LCD)から構成され、コリメート光学系12は、例えば、凸レンズから構成され、進行方位の異なる複数の平行光束から成る平行光束群を生成するために、コリメート光学系12における焦点距離の所(位置)に画像形成装置11が配置されている。
実施例1の光学装置20は、
(A)光が入射され、内部を全反射により伝播した後、出射される導光板21、
(B)導光板21に入射した光が導光板21の内部で全反射されるように、導光板21に入射した光を回折反射する、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材30、及び、
(C)導光板21から光を出射するように、導光板21の内部を全反射により伝播した光を回折反射する、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2回折格子部材40、
を備えている。
尚、参照番号21Aは、導光板21の第1面であり、導光板入射面及び導光板出射面に相当する。また、参照番号21Bは、導光板21の第1面と対向する第2面であり、第2面21Bに第1回折格子部材30及び第2回折格子部材40が配置されている。実施例2〜実施例11にあっても、同様である。
そして、実施例1の回折格子部材40は、
(A)光が入射あるいは出射され、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された回折領域41、及び、
(B)回折領域41の縁部(回折領域/第2A縁部41A)から延在し、回折領域41から出射された光が入射し、あるいは又、回折領域に入射される光が出射され(実施例1においては、回折領域41に入射される光が出射され)、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない非回折領域42、
を有する反射型体積ホログラム回折格子から成る。
あるいは又、第2回折格子部材40は、
(C−1)所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された第2回折領域41、及び、
(C−2)少なくとも、第1回折格子部材30に面した第2回折領域41の縁部(回折領域/第2A縁部41A)から延在し、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない第2非回折領域42、
を有する。
より具体的には、実施例1にあっては、第2回折格子部材40は第2回折領域41及び第2非回折領域42から構成されており、あるいは又、第2回折格子部材40は、第2有効領域44、及び、第2有効領域44を取り囲む第2非有効領域45から構成されている。尚、実施例1においては、第2有効領域44は、第2回折領域41の内部に位置している。また、第2非有効領域45の射影像は、第2回折領域41の射影像と重なり合っている。
即ち、平面形状が矩形の第2回折領域41及び第2非有効領域45は、
[A−2]回折領域/第2A縁部41A(第2回折格子部材40に面した第2回折領域41の縁部)、あるいは、非有効領域/第2A縁部(第2回折格子部材40に面した第2非有効領域45の縁部)、
[B−2]回折領域/第2C縁部41C(回折領域/第2A縁部41Aと対向する縁部)、あるいは、非有効領域/第2C縁部(非有効領域/第2A縁部と対向する縁部)、並びに、
[C−2]回折領域/第2B縁部41B及び回折領域/第2D縁部41D(残りの縁部)、あるいは、非有効領域/第2B縁部及び非有効領域/第2D縁部(残りの縁部)、
から構成されている。一方、平面形状が矩形の第2有効領域44は、
[D−2]有効領域/第2A縁部44A(第2回折格子部材40に面した第2有効領域44の縁部であり、回折領域/第2A縁部41Aと一致している)、
[E−2]有効領域/第2C縁部44C(有効領域/第2A縁部44Aと対向する縁部)、並びに、
[F−2]有効領域/第2B縁部44B及び有効領域/第2D縁部44C(残りの縁部)、
から構成されている。尚、第2非回折領域42の縁部を参照番号42Aで示す。
第2回折領域41には、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されている。一方、第2非回折領域42には、干渉縞が形成されていない。あるいは又、第2非回折領域42を、干渉縞は形成されているものの、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞ではない干渉縞が形成された領域とすることもできる。第2非回折領域42及び第2有効領域44には、導光板21の内部を全反射により伝播した光が入射する(図2参照)。第2非回折領域42においては、入射した光は全反射される。一方、第2有効領域44においては、導光板21の内部を全反射により伝播した光が回折反射される。
一方、第1回折格子部材30は第1回折領域31から構成されており、また、第1回折格子部材30は、第1有効領域34、及び、第1有効領域34を取り囲む第1非有効領域35から構成されている。尚、実施例1においては、第1有効領域34は、第1回折領域31の内部に位置している。また、第1非有効領域35は、第1回折領域31と一致している。
即ち、平面形状が矩形の第1回折領域31及び第1非有効領域35は、
[A−1]回折領域/第1A縁部31A(第2回折格子部材40に面した第1回折領域31の縁部)、あるいは、非有効領域/第1A縁部(第2回折格子部材40に面した第1非有効領域35の縁部)、
[B−1]回折領域/第1C縁部31C(回折領域/第1A縁部31Aと対向する縁部)、あるいは、非有効領域/第1C縁部(非有効領域/第1A縁部と対向する縁部)、並びに、
[C−1]回折領域/第1B縁部31B及び回折領域/第1D縁部31D(残りの縁部)、あるいは、非有効領域/第1B縁部及び非有効領域/第1D縁部(残りの縁部)、
から構成されている。一方、平面形状が矩形の第1有効領域34は、
[D−1]有効領域/第1A縁部34A(第2回折格子部材40に面した第1有効領域34の縁部)、
[E−1]有効領域/第1C縁部34C(有効領域/第1A縁部34Aと対向する縁部)、並びに、
[F−1]有効領域/第1B縁部34B及び有効領域/第1D縁部34D(残りの縁部)、
から構成されている。
第1回折領域31には、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されている。第1有効領域34においては、導光板21に入射した光が回折反射される。更にはコリメート光学系12を適切に設計することで、第1非有効領域35は、導光板に入射した光によっては照射されない。
ここで、第1回折格子部材30及び第2回折格子部材40は、フォトポリマー材料から作製されている。また、第2非回折領域42の幅は2mm以上(例えば、3mm)であり、第1非有効領域35及び第2非有効領域45の幅も2mm以上(例えば、3mm)である。第1回折格子部材30及び第2回折格子部材40において、干渉縞は、第1の方向に沿って延びている。そして、第2非回折領域42は、第1の方向に沿った第2回折領域41の縁部(回折領域/第2A縁部41A)から延在している。ここで、「幅」とは、各領域を構成する縁部が延びる方向に直角な方向に沿った長さを意味する。即ち、例えば、図1の(A)に示す第2非回折領域42における幅とは、第1の方向に直角な方向に沿った第2非回折領域42の長さを意味する。
第1回折格子部材30は、導光板21の所望の領域上にフォトポリマー材料から成るフォトポリマー材料層を、例えば、貼り付け、このフォトポリマー材料層に対して一方の側の第1の所定の方向から物体光を照射し、同時に、フォトポリマー材料層に対して他方の側の第2の所定の方向から参照光を照射し、物体光と参照光とによって形成される干渉縞をフォトポリマー材料層の内部に記録することで作製することができる。回折領域のみから構成された回折格子部材は、同様の方法で作製することができる。一方、第2回折格子部材40は、導光板21の所望の領域上にフォトポリマー材料から成るフォトポリマー材料層を、例えば、貼り付け、第2回折領域41を形成すべきフォトポリマー材料層の部分に対して一方の側の第1の所定の方向から物体光を照射し、同時に、フォトポリマー材料層の係る部分に対して他方の側の第2の所定の方向から参照光を照射し、物体光と参照光とによって形成される干渉縞をフォトポリマー材料層の第2回折領域41を形成すべき部分の内部に記録することで作製することができる。マスキングすることで物体光あるいは参照光をフォトポリマー材料層に照射しないことで、第2非回折領域42を形成することができる。回折領域及び非回折領域のみから構成された回折格子部材は、同様の方法で作製することができる。
実施例1にあっては、第2回折格子部材40には、第1回折格子部材30に面した第2回折領域41の縁部(回折領域/第2A縁部41A)から延在し、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない第2非回折領域42が設けられているので、導光板21の内部を全反射により伝播した光が第2非回折領域42に入射するが(図2参照)、不要な回折反射が発生するといった問題の発生を確実に回避することができる。しかも、第2非回折領域42が存在するので、第2回折領域41において内部に形成されている干渉縞の傾斜角φが経時的に変化してしまうといった現象が発生することがなく、従って、再生画像に縦筋状の輝度ムラが発生し、画像品質が劣化するといった問題が生じることがない。
実施例1の回折格子部材あるいは光学装置の変形例を、図3の(A)の模式的な平面図、及び、図3の(B)の模式的な断面図に示す。この変形例にあっては、第2非回折領域42は、第2回折領域41の回折領域/第2A縁部41A、及び、回折領域/第2C縁部41Cから延在している。尚、第2有効領域44の縁部を参照番号44A,44B,44C,44Dで示し、第2回折領域41の縁部を参照番号41A,41B,41C,41Dで示し、第2非回折領域42の縁部を参照番号42A,42B,42C,42Dで示す。
実施例2は、実施例1の変形である。実施例2の光学装置の変形例の模式的な平面図を図4に示すように、第2非回折領域42は第2回折領域41を取り囲んでいる。即ち、第2非回折領域42は、第2回折領域41の回折領域/第2A縁部41A、回折領域/第2B縁部41B、回折領域/第2C縁部41C、及び、回折領域/第2D縁部41Dから延在している。そして、第2有効領域44の射影像は、第2回折領域41の射影像と重なり合っており、第2非有効領域45の射影像は、第2非回折領域42の射影像と重なり合っている。
以上の点を除き、実施例2の回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例3も、実施例1の変形である。実施例3の光学装置の模式的な平面図を図5の(A)に示し、模式的な断面図を図5の(B)に示す。また、実施例3の画像表示装置の概念図を図6に示す。
そして、実施例3の回折格子部材30は、
(A)光が入射あるいは出射され、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された回折領域31、及び、
(B)回折領域31の縁部(回折領域/第1A縁部31A)から延在し、回折領域31から出射された光が入射し、あるいは又、回折領域に入射される光が出射され(実施例3においては、回折領域31から出射された光が入射する)、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない非回折領域32、
を有する反射型体積ホログラム回折格子から成る。
あるいは又、第1回折格子部材30は、
(B−1)所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された第1回折領域31、及び、
(B−2)少なくとも、第2回折格子部材40に面した第1回折領域30の縁部(回折領域/第1A縁部31A)から延在し、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない第1非回折領域32、
を有する。
より具体的には、実施例3にあっては、第1回折格子部材30は第1回折領域31及び第1非回折領域32から構成されており、あるいは又、第1回折格子部材30は、第1有効領域34、及び、第1有効領域34を取り囲む第1非有効領域35から構成されている。尚、第1有効領域34は、第1回折領域31の内部に位置している。また、第1非有効領域35の射影像は、第1回折領域31の射影像と重なり合っている。第1非回折領域32の幅は2mm以上(例えば、3mm)であり、第1非有効領域35及び第1非有効領域35の幅も2mm以上(例えば、3mm)である。そして、第1非回折領域32は、第1の方向に沿った第1回折領域31の縁部(回折領域/第1A縁部31A)から延在している。第1非回折領域32の縁部を参照番号32Aで示す。
平面形状が矩形の第1回折領域31及び第1非有効領域35を構成する縁部に関しては、実施例1において説明したと同様であるので、詳細な説明は省略する。尚、平面形状が矩形の第1有効領域34を構成する有効領域/第1A縁部34A(第2回折格子部材40に面した第1有効領域34の縁部)は、回折領域/第1A縁部31Aと一致している。
第1回折領域31には、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されている。一方、第1非回折領域32には、干渉縞が形成されていない。あるいは又、第1非回折領域32には、干渉縞は形成されているものの、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞ではない干渉縞が形成された領域とすることもできる。また、第1非回折領域32及び第1有効領域34には、導光板21に入射した光が入射する(図6参照)。第1非回折領域32においては、入射した光は全反射される。一方、第1有効領域34においては、導光板21に入射した光が回折反射される。
実施例3にあっては、第1回折格子部材30にも、第2回折格子部材40に面した第1回折領域31の縁部(回折領域/第1A縁部31A)から延在し、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない第1非回折領域32が設けられているので、導光板21に入射した光が第1非回折領域32に入射し、あるいは又、第1回折領域31によって回折反射された光が第1非回折領域32に入射し、不要な回折反射が発生するといった問題の発生を確実に回避することができる。しかも、第1非回折領域32が存在するので、第1回折領域31において内部に形成されていた干渉縞の傾斜角φが経時的に変化してしまうといった現象が発生することがなく、従って、再生画像に縦筋状の輝度ムラが発生し、画像品質が劣化するといった問題が生じることがない。
実施例3の回折格子部材あるいは光学装置の変形例を、図7の(A)の模式的な平面図、及び、図7の(B)の模式的な断面図に示す。この変形例にあっては、第1非回折領域32は、第1回折領域31の回折領域/第1A縁部31A、及び、回折領域/第1C縁部31Cから延在している。尚、第1有効領域34の縁部を参照番号34A,34B,34C,34Dで示し、第1回折領域31の縁部を参照番号31A,31B,31C,31Dで示し、第1非回折領域32の縁部を参照番号32A,32B,32C,32Dで示す。
以上の点を除き、実施例3の回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例4は、実施例3の変形である。実施例4の光学装置の変形例の模式的な平面図を図8に示すように、第1非回折領域32は第1回折領域31を取り囲んでいる。即ち、第1非回折領域32は、第1回折領域31の回折領域/第1A縁部31A、回折領域/第1B縁部31B、回折領域/第1C縁部31C、及び、回折領域/第1D縁部31Dから延在している。そして、第1有効領域34の射影像は、第1回折領域31の射影像と重なり合っており、第1非有効領域35の射影像は、第1非回折領域32の射影像と重なり合っている。
以上の点を除き、実施例4の回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造は、実施例3において説明した回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例5は、実施例2及び実施例4の組み合わせである。実施例5の光学装置を、図9の(A)の模式的な平面図、及び、図9の(B)の模式的な断面図に示すが、第2非回折領域42は第2回折領域41を取り囲んでいる。そして、第2有効領域44の射影像は、第2回折領域41の射影像と重なり合っており、第2非有効領域45の射影像は、第2非回折領域42の射影像と重なり合っている。一方、第1非回折領域32は第1回折領域31を取り囲んでいる。そして、第1有効領域34の射影像は、第1回折領域31の射影像と重なり合っており、第1非有効領域35の射影像は、第1非回折領域32の射影像と重なり合っている。
以上の点を除き、実施例5の回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例6は、本発明の第2の態様に係る光学装置、及び、本発明の第2の態様に係る画像表示装置に関する。実施例6の光学装置の模式的な平面図を図10の(A)に示し、模式的な断面図を図10の(B)に示す。また、実施例6の画像表示装置の概念図を図11の(A)に示す。
実施例6の画像表示装置10は、実施例1の画像表示装置10と同様に、画像形成装置11と、画像形成装置11から出射された光を平行光束とするコリメート光学系12と、コリメート光学系12にて進行方位の異なる複数の平行光束とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置20とから成る。画像形成装置11は、例えば、液晶表示装置(LCD)から構成され、コリメート光学系12は、例えば、凸レンズから構成され、進行方位の異なる複数の平行光束から成る平行光束群を生成するために、コリメート光学系12における焦点距離の所(位置)に画像形成装置11が配置されている。
実施例6の光学装置20は、
(A)光が入射され、内部を全反射により伝播した後、出射される導光板21、
(B)導光板21に入射した光が導光板21の内部で全反射されるように、導光板21に入射した光を回折反射する第1有効領域34を有し、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材30、及び、
(C)導光板21から光を出射するように、導光板21の内部を全反射により伝播した光を回折反射する第2有効領域44を有し、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2回折格子部材40、
を備えている。
そして、実施例6にあっては、少なくとも、第2回折格子部材40に面した第1回折格子部材30の第1有効領域34の端部(有効領域/第1A縁部34A)に対応した導光板21の部分から、第2回折格子部材40に向かって、導光板21の第1領域22上には、例えば幅4mmの第1光反射層37が設けられている。より具体的には、実施例1と同様に、第1回折格子部材30は第1回折領域31から構成されており、また、第1回折格子部材30は、第1有効領域34、及び、第1有効領域34を取り囲む第1非有効領域35から構成されている。実施例6においても、第1有効領域34は、第1回折領域31の内部に位置している。また、第1非有効領域35は、第1回折領域31と一致している。そして、第1光反射層37上には、第1有効領域34から延在する第1非有効領域35が形成されている。第1非有効領域35の幅は2mm以上(例えば、3mm)である。
ここで、第1光反射層37、あるいは、後述する第2光反射層47は、偏光選択性を有する。より具体的には、第1光反射層37、あるいは、後述する第2光反射層47は、例えば、誘電体多層膜から作製されている。誘電体多層膜として、例えば、偏光ビームスプリッター用の誘電体多層膜を挙げることができる。係る誘電体多層膜に光(P偏光成分及びS偏光成分が含まれている)が入射すると、S偏光成分は誘電体多層膜によって反射され、P偏光成分は誘電体多層膜を通過する。このような特性の一例を、図20に示すが、例えば450nmから650nmの波長帯域で光反射層への入射角が60度の場合のP偏光透過率を95%以上、S偏光反射率を95%以上とすることが可能である。あるいは又、第1光反射層37、あるいは、後述する第2光反射層47は、波長選択性を有することが好ましい。このような偏光選択性あるいは波長選択性を有する第1光反射層37あるいは第2光反射層47を、具体的には、例えば、低屈折率層と、低屈折率層よりも高い屈折率を有する高屈折率層とを積層させた(例えば、交互に複数積層させた)多層膜から構成することで、より具体的には、例えば、SiOXから成る低屈折率層と、低屈折率層よりも高い屈折率を有する五酸化ニオブ(Nb25)から成る高屈折率層とを積層させた(例えば、交互に複数積層させた)多層膜から構成することで、偏光選択性を付与することができ、あるいは又、光の波長に依存した光透過率を所望の値に変化させることができる。あるいは又、第1光反射層37、あるいは、後述する第2光反射層47は、金属又は合金から成ることが好ましく、あるいは又、増反射膜やクロミック・フィルムから構成することもできる。金属として、銀(Ag)やアルミニウム(Al)、クロム(Cr)を例示することができるし、合金として、これらの金属を含む合金を挙げることができる。まら、増反射膜として、例えば、銀反射膜、低屈折率膜、高屈折率膜が順に積層された構造を有する銀増反射膜を例示することができるし、SiO2等の低屈折率薄膜とTiO2やTa25等の高屈折率薄膜とを数十層以上交互に積層した構造を有する誘電体多層反射膜、同様に屈折率の異なるサブミクロン厚さのポリマーフィルムを積層して作製される有機高分子多層薄膜型の反射膜を例示することもできる。
以上の点を除き、第1回折格子部材30の構成、構造を、実施例1における第1回折格子部材30の構成、構造と同様とした。また、第2回折格子部材40の構成、構造も、実施例1における第2回折格子部材40の構成、構造と同様とした。更には、実施例6の画像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例6にあっては、図11の(B)に示すように、第1回折格子部材30の内部で回折反射され、第2回折格子部材40と対面する第1回折格子部材30の側面である回折領域/第1A縁部31A(第2回折格子部材40に面した第1回折領域31の縁部)に衝突した光は、一旦、外部(空気中)に出射されるが、第1光反射層37が設けられているので、導光板21に入射することが妨げられる結果、再生画像に縦筋状の輝度ムラが発生したり、二重に分かれた再生画像が形成されてしまうといった問題が生じることを確実に回避することができ、画像品質が劣化するといった問題が生じることがない。
実施例7は、実施例6の変形である。実施例7の光学装置の模式的な平面図を図12の(A)に示し、模式的な断面図を図12の(B)に示す。この実施例7の光学装置にあっては、第1光反射層37は第1有効領域34を取り囲んでいる。そして、実施例6と同様に、第1光反射層37上には、第1有効領域34から延在する第1非有効領域35が形成されており、第1非有効領域35の幅は2mm以上(例えば、3mm)である。尚、第1有効領域34の縁部を参照番号34A,34B,34C,34Dで示し、第1回折領域31の縁部を参照番号31A,31B,31C,31Dで示し、第1非回折領域32の縁部を参照番号32A,32B,32C,32Dで示す。
実施例7の変形例を、図13の(A)の模式的な平面図、及び、図13の(B)の模式的な断面図に示す。この変形例にあっては、第1回折格子部材30は、実施例4における第1回折格子部材30と同様に、
(B−1)所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された第1回折領域31、及び、
(B−2)少なくとも、第2回折格子部材40に面した第1回折領域31の縁部(回折領域/第1A縁部31A)から延在し、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない第1非回折領域32、
を有し、
第1有効領域35は、第1回折領域31と一致し、若しくは、第1回折領域31の内部に位置し(図示した例では、第1有効領域35は第1回折領域31と一致している)、第1非回折領域32と導光板21との間に第1光反射層37が設けられている。このような構成にあっても、第1非有効領域35と一致する第1非回折領域32の幅は2mm以上(例えば、3mm)である。尚、第1非回折領域42は第1回折領域41を取り囲んでいる。
以上の点を除き、実施例7あるいはその変形例の光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造は、実施例6において説明した光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例8も、実施例6の変形である。実施例8の光学装置の模式的な平面図を図14の(A)に示し、模式的な断面図を図14の(B)に示す。また、実施例8の画像表示装置の概念図を図15に示す。この実施例8の光学装置にあっては、少なくとも、第1回折格子部材30に面した第2回折格子部材40の第2有効領域44の端部(有効領域/第2A縁部44A)に対応した導光板21の部分から、第1回折格子部材30に向かって、導光板21の第2領域23上には、例えば幅4mmの第2光反射層47が設けられている。より具体的には、実施例6における第1回折格子部材30と同様に、第2回折格子部材40は第2回折領域41から構成されており、また、第2回折格子部材40は、第2有効領域44、及び、第2有効領域44を取り囲む第2非有効領域45から構成されている。実施例8においても、第2有効領域44は、第2回折領域41の内部に位置している。また、第2非有効領域45は、第2回折領域41と一致している。そして、第2光反射層47上には、第2有効領域44から延在する第2非有効領域45が形成されている。第2非有効領域45の幅は2mm以上(例えば、3mm)である。
以上の点を除き、第2回折格子部材40の構成、構造を、実施例1における第1回折格子部材30の構成、構造と同様とした。また、実施例8の画像表示装置の構成、構造は、実施例6において説明した画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例9は、実施例8の変形である。実施例9の光学装置の模式的な平面図を図16の(A)に示し、模式的な断面図を図16の(B)に示す。この実施例9の光学装置にあっては、第2光反射層47は第2有効領域44を取り囲んでいる。そして、実施例8と同様に、第2光反射層47上には、第2有効領域44から延在する第2非有効領域45が形成されており、第2非有効領域45の幅は2mm以上(例えば、3mm)である。尚、第2有効領域44の縁部を参照番号44A,44B,44C,44Dで示し、第2回折領域41の縁部を参照番号41A,41B,41C,41Dで示し、第2非回折領域42の縁部を参照番号42A,42B,42C,42Dで示す。
実施例9の変形例の模式的な平面図を図17の(A)に示し、模式的な断面図を図17の(B)に示す。この変形例にあっては、第2回折格子部材40は、実施例2における第2回折格子部材40と同様に、
(C−1)所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成された第2回折領域41、及び、
(C−2)少なくとも、第1回折格子部材30に面した第2回折領域41の縁部(回折領域/第2A縁部41A)から延在し、所望のブラッグ条件を満足する干渉縞が形成されていない第2非回折領域42、
を有し、第2有効領域44は、第2回折領域41と一致し、若しくは、第2回折領域41の内部に位置し(図示した例では、第2有効領域44は第2回折領域41と一致している)、第2非回折領域42と導光板21との間に第2光反射層47が設けられている。このような構成にあっても、第2非有効領域45と一致する第2非回折領域42の幅は2mm以上(例えば、3mm)である。尚、第2非回折領域42は第2回折領域41を取り囲んでいる。
以上の点を除き、実施例9あるいはその変形例の光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造は、実施例6において説明した光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例10は、実施例7及び実施例9の組み合わせである。実施例10の光学装置の模式的な平面図を図18の(A)に示し、模式的な断面図を図18の(B)に示す。実施例10にあっては、第1光反射層37は第1有効領域34を取り囲んでいる。そして、第1有効領域34の射影像は、第1回折領域31の射影像と重なり合っており、第1非有効領域35の射影像は、第1非回折領域32の射影像と重なり合っている。一方、第2光反射層47は第2有効領域44を取り囲んでいる。そして、第2有効領域44の射影像は、第2回折領域41の射影像と重なり合っており、第2非有効領域45の射影像は、第2非回折領域42の射影像と重なり合っている。
以上の点を除き、実施例10の光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例11は、実施例10の変形である。実施例11の光学装置の模式的な平面図を図19の(A)に示し、模式的な断面図を図19の(B)に示す。実施例11にあっては、第1光反射層と第2光反射層とは、導光板21上を延び、一体化されている。尚、このような光反射層を、図19の(A)及び(B)においては、参照番号39で示す。
以上の点を除き、実施例11の光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した回折格子部材、光学装置、あるいは、画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例11の光学装置にあっては、導光板21において、光反射層が存在する領域の反射率と反射層が存在しない領域の反射率(全反射)との差異をなくすことができる結果、輝度や色度の均一化を一層高めることができる。また、光反射層39を構成する材料を選択することで、画像形成装置11から出射された光の光利用効率を最大化しながら、高いシースルー特性を保持することが可能となるし、あるいは又、光反射層39にサングラスとしての機能を付加することも可能となる。
以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定するものではない。各実施例において説明した第1回折格子部材30と第2回折格子部材40とを、個々別々に独立して組み合わせることが可能であるし、実施例11において説明した光反射層を、実施例1〜実施例10において説明した光学装置に、適宜、適用することが可能である。また、回折格子部材に形成された干渉縞の傾斜角は、一定であってもよいし、傾斜角の値に変化を付けてもよい。即ち、例えば、第1回折格子部材において、傾斜角が最小傾斜角となる最小傾斜角領域よりも第2回折格子部材から遠い所に位置する外側領域に形成された干渉縞の傾斜角は、最小傾斜角領域から離れるほど大きく;最小傾斜角領域よりも第2回折格子部材に近い所に位置する内側領域に形成された干渉縞の傾斜角は、最小傾斜角領域に隣接する内側領域において最大傾斜角であり、最小傾斜角領域から離れるほど小さくなるといった構成を採用してもよい。あるいは又、第1回折格子部材は、反射型体積ホログラム回折格子から成るQ層の仮想回折格子層が積層されて成ると仮定したとき、第1回折格子部材を構成する各仮想回折格子層の表面における干渉縞のピッチは等しく、且つ、仮想回折格子層相互の干渉縞のピッチも等しく、仮想回折格子層における干渉縞が仮想回折格子層の表面と成す角度を傾斜角としたとき、各仮想回折格子層において:(a)傾斜角が最小傾斜角となる最小傾斜角領域よりも第2回折格子部材から遠い所に位置する外側領域に形成された干渉縞の傾斜角は、最小傾斜角領域から離れるほど大きく、(b)最小傾斜角領域よりも第2回折格子部材に近い所に位置する内側領域に形成された干渉縞の傾斜角は、最小傾斜角領域に隣接する内側領域において最大傾斜角であり、最小傾斜角領域から離れるほど小さくなり、第1回折格子部材を、最も第2回折格子部材に近い部分から最も第2回折格子部材から遠い部分まで、R個の区画に分けたとき、r番目(但し、r=1,2・・・R)の第1回折格子部材の区画RG1_rは、Q層の仮想回折格子層を、最も第2回折格子部材に近い部分から最も第2回折格子部材から遠い部分まで、R個の区画に分けたとき得られる仮想回折格子層の区画VG(r,q)(但し、qは、1からQの範囲内で選択された、重複の無い、任意の整数)の積層構造から構成されているといった構成を採用してもよい。
図1の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例1の光学装置の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図2は、実施例1の画像表示装置の概念図である。 図3の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例1の光学装置の変形例の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図3は、実施例2の光学装置の模式的な平面図である。 図4の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例3の光学装置の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図6は、実施例3の画像表示装置の概念図である。 図7の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例3の光学装置の変形例の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図8は、実施例4の光学装置の模式的な平面図である。 図9の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例5の光学装置の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図10の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例6の光学装置の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図11の(A)及び(B)は、実施例6の画像表示装置の概念図である。 図12の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例7の光学装置の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図13の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例7の光学装置の変形例の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図14の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例8の光学装置の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図15は、実施例6の画像表示装置の概念図である。 図16の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例9の光学装置の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図17の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例9の光学装置の変形例の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図18の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例10の光学装置の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図19の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例11の光学装置の模式的な平面図、及び、模式的な断面図である。 図20は、誘電体多層膜に光(P偏光成分及びS偏光成分が含まれている)が入射されたときのS偏光成分及びP偏光成分の通過/反射特性の一例を示すグラフである。 図21の(A)は、WO 2005/093493 A1 に開示された画像表示装置の概念図であり、図21の(B)は、問題点を説明するための図であり、図21の(C)は、干渉縞への入射角の補角Θ、干渉縞の傾斜角φ、回折格子部材に光が侵入しているときの入射角ψの関係を示す図である。 図22は、回折格子部材の内部に形成された干渉縞の傾斜角φの変化量Δφを示すグラフである。 図23の(A)及び(B)は、それぞれ、干渉縞の傾斜角の変化量Δφが0度のときの輝度と画角θの関係を示すグラフ、及び、干渉縞の傾斜角の変化量Δφが±0.3度のときの、輝度と画角θの関係を示すグラフである。
符号の説明
10・・・画像表示装置、11・・・画像形成装置、12・・・コリメート光学系、20・・・光学装置、21・・・導光板、21A・・・導光板の第1面、21B・・・導光板の第2面、22・・・第1領域、23・・・第2領域、30・・・第1回折格子部材、31・・・第1回折領域、31A,31B,31C,31D・・・第1回折領域の縁部、32・・・第1非回折領域、32A,32B,32C,32D・・・第1非回折領域の縁部、34・・・第1有効領域、34A,34B,34C,34D・・・第1有効領域の縁部、35・・・第1非有効領域、35A,35B,35C,35D・・・第1非有効領域の縁部、37・・・第1光反射層、39・・・光反射層、40・・・第2回折格子部材、41・・・第2回折領域、41A,41B,41C,41D・・・第2回折領域の縁部、42・・・第2非回折領域、42A,42B,42C,42D・・・第2非回折領域の縁部、44・・・第2有効領域、44A,44B,44C,44D・・・第2有効領域の縁部、45・・・第2非有効領域、45A,45B,45C,45D・・・第2非有効領域の縁部、47・・・第2光反射層、50・・・瞳

Claims (16)

  1. (A)光が入射され、内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
    (B)導光板に入射した光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射した光を回折反射する第1有効領域を有し、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材、及び、
    (C)導光板から光を出射するように、導光板の内部を全反射により伝播した光を回折反射する第2有効領域を有し、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2回折格子部材、
    を備えた光学装置であって、
    少なくとも、第2回折格子部材に面した第1回折格子部材の第1有効領域の端部に対応した導光板の部分から、第2回折格子部材に向かって、導光板の第1領域上には第1光反射層が設けられていることを特徴とする光学装置。
  2. 第1光反射層は第1有効領域を取り囲んでいることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 第1光反射層上には、第1有効領域から延在する第1非有効領域が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
  4. 第1非有効領域の幅は2mm以上であることを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
  5. 少なくとも、第1回折格子部材に面した第2回折格子部材の第2有効領域の端部に対応した導光板の部分から、第1回折格子部材に向かって、導光板の第2領域上には第2光反射層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  6. 第2光反射層は第2有効領域を取り囲んでいることを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  7. 第2光反射層上には、第2有効領域から延在する第2非有効領域が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
  8. 第2非有効領域の幅は2mm以上であることを特徴とする請求項7に記載の光学装置。
  9. 第1光反射層と第2光反射層とは、導光板上を延び、一体化されていることを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  10. 第1光反射層及び第2光反射層は、偏光選択性を有することを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  11. 第1光反射層及び第2光反射層は、誘電体多層膜から成ることを特徴とする請求項10に記載の光学装置。
  12. 第1光反射層及び第2光反射層は、波長選択性を有することを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  13. 第1光反射層及び第2光反射層は、金属又は合金から成ることを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  14. (a)画像形成装置と、
    (b)画像形成装置から出射された光を平行光束とするコリメート光学系と、
    (c)コリメート光学系にて平行光束とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置、
    から成る画像表示装置であって、
    光学装置は、
    (A)光が入射され、内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
    (B)導光板に入射した光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射した光を回折反射する第1有効領域を有し、反射型体積ホログラム回折格子から成る第1回折格子部材、及び、
    (C)導光板から光を出射するように、導光板の内部を全反射により伝播した光を回折反射する第2有効領域を有し、反射型体積ホログラム回折格子から成る第2回折格子部材、
    を備えており、
    少なくとも、第2回折格子部材に面した第1回折格子部材の第1有効領域の端部に対応した導光板の部分から、第2回折格子部材に向かって、導光板の第1領域上には第1光反射層が設けられていることを特徴とする画像表示装置。
  15. 少なくとも、第1回折格子部材に面した第2回折格子部材の第2有効領域の端部に対応した導光板の部分から、第1回折格子部材に向かって、導光板の第2領域上には第2光反射層が設けられていることを特徴とする請求項14に記載の画像表示装置。
  16. 第1光反射層と第2光反射層とは、導光板上を延び、一体化されていることを特徴とする請求項15に記載の画像表示装置。
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