JP6915270B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置に関するものである。
近年、ヘッドマウントディスプレイのように虚像の形成及び観察を可能にするシースルー型の画像表示装置として、導光板によって表示素子からの映像光を観察者の瞳に導くタイプのものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この画像表示装置では、導光板を導光する光を、導光板表面に設けたハーフミラーアレイによって取り出して観察者の眼に導いている。
特開2016−42136号公報
しかしながら、上記構成においては、ハーフミラーアレイのエッジ部分がシースルー光の視野範囲内に位置すると、シースルー像の邪魔になることでシースルー像に歪みが生じてしまうといった問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、歪みの少ないシースルー像を視認できる、画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、画像光を射出する画像表示デバイスと、第1面及び前記第1面と反対の第2面を有する導光体と、前記画像光を前記導光体の光入射部に投射する投射レンズと、前記導光体の前記第1面又は前記第2面に設けられ、前記導光体内を導光する前記画像光を前記導光体の前記第1面側に位置する射出瞳に向けて取り出す光取出しユニットと、を備え、前記光取出しユニットは、前記導光体の前記光入射部側の端部に位置する第1エッジと、前記光入射部側とは反対の端部に位置する第2エッジとを有するとともに、前記導光体を前記第2面側から前記第1面側へと透過して前記射出瞳に入射するシースルー光を透過可能であって、前記第1エッジ及び前記第2エッジの少なくとも一方は、前記シースルー光が通過するシースルー視野範囲の外側に位置している画像表示装置が提供される。
第1態様に係る画像表示装置によれば、第1エッジ及び第2エッジの少なくとも一方がシースルー視野範囲の外側に位置するので、歪みの無いシースルー光を視認することができる。
上記第1態様において、前記取出しユニットは、前記導光体の前記第1面に設けられているのが好ましい。
シースルー視野範囲の幅は、光入射側となる第2面の方が第1面よりも大きくなる。この構成を採用すれば、光取出しユニットを第1面に配置するので、第2面側に配置する場合に比べて光取出しユニットを小型化できる。
上記第1態様において、前記射出瞳の直径をD、前記射出瞳から前記光取出しユニットまでの距離をEr、前記射出瞳の中心を通る光軸と前記シースルー視野範囲とのなす角を規定するシースルー視野半角をθs、前記光軸から前記第1エッジ又は前記第2エッジまでの距離をLとしたとき、 L> Er・tan(θs)+D/2 を満たすのが好ましい。
この構成によれば、第1エッジ及び第2エッジの少なくとも一方をシースルー視野範囲の外側に位置させることができる。
上記第1態様において、前記シースルー視野半角は30度以上に設定されるのが好ましい。
この構成によれば、観察者の視野内において画像光による虚像とシースルー光(外界像)とのバランスが良くなるため、観察者は違和感の少ない画像を視認することができる。
上記第1態様において、前記光取出しユニットは複数のハーフミラーを含むハーフミラーアレイを備え、複数の前記ハーフミラーは前記導光体の前記第1面又は前記第2面に対して同一の傾斜角度をなすように配置されているのが好ましい。
この構成によれば、射出瞳に向けて画像光の画角を保ったまま取り出すことができる。
上記第1態様において、前記ハーフミラーアレイは、前記第1エッジ又は前記第2エッジと前記ハーフミラーアレイとの間に、前記ハーフミラーが設けられていないダミー領域を有しているのが好ましい。
この構成によれば、ダミー領域を設けることでハーフミラーの数を増やすことなくエッジの位置を調整できるので、光取出しユニットのコストを低減できる。
上記第1態様において、前記ハーフミラーアレイは、前記第1エッジ、前記第2エッジ、及び前記ハーフミラーが互いに平行となるように形成されているのが好ましい。
この構成によれば、光取出しユニットの製造が容易となる。
上記第1態様において、前記導光体の前記第1面又は前記第2面に対して、前記第1エッジは順テーパー状に設けられ、前記第2エッジは逆テーパー状に設けられるのが好ましい。
この構成によれば、光取出しユニットの製造が容易となる。
上記第1態様において、前記第2エッジと前記導光体の前記第1面又は前記第2面との間に樹脂が充填されているのが好ましい。
この構成によれば、鋭角なエッジが露出したことによる光散乱の発生を低減するとともに、鋭角なエッジによる安全上での問題(エッジによる手の怪我等)を低減した光取出しユニットを提供できる。
上記第1態様において、前記光取出しユニットは回折光学素子であるのが好ましい。
この構成によれば、光の回折を利用して画像光を効率良く取り出すことができる。
上記第1態様において、前記シースルー視野範囲は、観察者が視線移動を伴いつつ、少なくとも前記シースルー光を認識可能とする有効視野範囲であるのが好ましい。
この構成によれば、第1エッジ及び第2エッジの少なくとも一方を有効視野範囲の外側に位置させることができる。
上記第1態様において、前記射出瞳の中心を通る光軸と前記有効視野範囲とのなす角を規定する有効視野半角は、20度以上に設定されるのが好ましい。
この構成によれば、観察者Mは視線の移動を伴いながら文字や画像などの所定情報を認識でき、かつ、自然に画像光Gによる虚像とシースルー光(外界像)と認識することができる。
上記第1態様において、前記画像光を前記射出瞳に導く画角範囲が前記有効視野範囲よりも広い場合において、前記第1エッジ及び前記第2エッジの少なくとも一方は、前記画角範囲の外側に位置しているのが好ましい。
この構成によれば、第1エッヂ又は第2エッジの少なくとも一方と画像光とが重ならないので、観察者は良質な画像を視認することができる。
本発明の第2態様に従えば、画像光を射出する画像表示デバイスと、第1面及び前記第1面と反対の第2面を有する導光体と、前記画像光を前記導光体の光入射部に投射する投射レンズと、前記導光体の内部に設けられ、前記導光体内を導光する前記画像光を前記導光体の一方の面側に位置する射出瞳に向けて取り出す光取出しユニットと、を備え、前記導光体は、前記光入射部側とは反対の端部に位置する端面を有し、前記光取り出しユニットは、前記導光体を前記第2面側から前記第1面側へと透過して前記射出瞳に入射するシースルー光を透過可能であり、前記導光体の前記端面は、前記シースルー光が通過するシースルー視野範囲の外側に位置している画像表示装置が提供される。
第2態様に係る画像表示装置によれば、導光板の端面がシースルー視野範囲の外側に位置するので、歪みの無いシースルー光を視認することができる。
観察者が第1実施形態の画像表示装置を装着した状態を示す図。 第1実施形態の画像表示装置の斜視図。 画像表示部の概略構成を示す水平断面図。 画像表示部を後側から視た正面図。 光取出しユニットの製造方法を示す図。 光取出しユニットの製造方法を示す図。 光取出しユニットの製造方法を示す図。 観察者の眼に入射するまでの画像光の光路を説明するための図。 第2実施形態の画像表示部の構成を示す断面図。 第3実施形態の画像表示部の有効視野範囲を概念的に示す図。 第3実施形態の画像表示部の構成を示す断面図。 第4実施形態の画像表示部の構成を示す断面図。 第5実施形態の画像表示部の構成を示す断面図。 第6実施形態の画像表示部の構成を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
本実施形態の画像表示装置は、画像とともに外界も見ることができるシースルー型のヘッドマウントディスプレイである。すなわち、観察者に虚像としての映像を認識させるとともに、観察者に外界像をシースルー光として観察させる。
図1は、観察者が本実施形態の画像表示装置を装着した状態を示す図である。図2は、本実施形態の画像表示装置の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の画像表示装置100は、観察者Mが眼鏡を掛ける感覚で頭部に装着して使用するものである。
図2に示すように、画像表示装置100は、眼鏡に類似した形状を有する表示部111と、観察者が手で持つことが可能な程度の大きさを有する制御装置(コントローラー)160と、を備えている。表示部111と制御装置160とは、有線または無線で通信可能に接続される。本実施形態では、表示部111を構成する左眼用画像表示部111Aおよび右眼用画像表示部111Bの各々と制御装置160とは、ケーブル150を介して有線で通信可能に接続され、画像信号や制御信号を通信する。
表示部111は、メインフレーム120と、左眼用画像表示部111Aと、右眼用画像表示部111Bと、を備えている。制御装置160は、表示画面部170と、操作ボタン部180と、を備えている。
表示画面部170は、例えば観察者に与える各種の情報や指示等を表示する。メインフレーム120は、観察者が耳に掛けるための一対のテンプル部122A,122Bを備えている。メインフレーム120は、左眼用画像表示部111Aと、右眼用画像表示部111Bと、を支持する部材である。
右眼用画像表示部111Bと左眼用画像表示部111Aとは、同様の構成を有しており、双方の表示部111内の各構成要素は左右対称に配置されている。そのため、以下では、左眼用画像表示部111Aを単に画像表示部112として詳細に説明し、右眼用画像表示部111Bの説明を省略する。
以下、図面においてXYZ座標系を用いる。X方向は画像表示装置を装着する観察者の前後方向に相当し、Y方向は観察者の左右方向に相当し、Z方向はX方向及びY方向に直交する方向であり、観察者の上下方向に相当する。本実施形態において、−Y方向を左方向(左側)、+Y方向を右方向(右側)、+X方向を前方向(前方又は前側)、−X方向を後方向(後方又は後側)と称すこともある。
図3は画像表示部112の概略構成を示す水平断面図である。図3に示される断面は、XY平面と平行な面での断面である。図4は画像表示部112を後側から視た正面図である。
図3及び図4に示すように、画像表示部112は、画像形成部10と、導光部20と、を有する。画像形成部10は、画像表示パネル11と、投射レンズ12とを備える。画像表示パネル11は、液晶表示パネル、有機ELパネルなどの画像表示デバイスからなる。投射レンズ12は、画像表示パネル11が表示する画像光Gを導光部20の光入射部22に投射する。投射レンズ12は、ガラス又はプラスチックから形成され、1枚に限らず複数枚の構成とすることもできる。
導光部20は、画像形成部10で形成された画像光Gを虚像光として観察者Mの眼MEに向けて射出するとともに、外界像に対応する外界光をシースルー光SLとして透過させる。導光部20は、導光体21と、導光体21内を導光する画像光Gを外部に取り出す光取出しユニット31とを備える。
導光体21は、画像光Gを内部に取り込む光入射部22と、平行導光板23とが高い光透過性を有する樹脂材料により成形された一体品である。
光入射部22は、三角プリズム状からなり、投射レンズ12からの画像光Gを取り込む光入射面22aと、取り込んだ画像光Gを反射して平行導光板23内に導く反射部22bとを有する。反射部22bは、プリズム形状の表面にアルミ蒸着膜を形成したものであり、入射した画像光Gを反射し、その光路を直交方向に近い方向に折り曲げる。これにより、画像光Gは、光入射部22から平行導光板23へと入射する。
ここで、射出瞳SMの中心を通る軸として光軸AXを設定する。射出瞳SMは、光学設計上、画像表示装置100を装着した際、観察者Mの眼MEが置かれる位置である。
平行導光板23は、観察者Mの左右方向(両眼が並ぶY方向)に延びる板状からなる。具体的に、平行導光板23は、射出瞳SMの中心を通る光軸AXに対して僅かに傾けて配置されている。平行導光板23は、観察者Mの左側(−Y方向)に向かって後方(−X方向)、すなわち顔に近づくように傾斜している。
このような構成に基づき、平行導光板23は観察者Mの顔の曲線に沿って配置されるので、導光体21を含む画像表示部112自体も顔の曲線に沿った形状を採用可能となる。よって、この画像表示部112を備えた画像表示装置100自体もデザイン性に優れたものとなる。
平行導光板23は、互いに平行な一対の第1面23a、第2面23bを有する。第1面23a及び第2面23bは平行平面であるため、外界像に関して拡大やフォーカスズレを生じさせない。
第1面23a及び第2面23bは、内部を伝播する画像光Gを全反射させる全反射面として機能し、画像光Gを少ない損失で光取出しユニット31に導くようになっている。本実施形態において、第1面23aと上記光入射面22aとは連続した平面を形成している。
平行導光板23に入射した画像光Gは、まず、第1面23aに入射して全反射される。そして、画像光Gは、第2面23bに入射して全反射される。画像光Gは、第1面23a及び第2面23b間で1回以上全反射されることで光入射部22から離間する方向に伝播し、光取出しユニット31に到達する。
光取出しユニット31は、平行導光板23の第1面23aに設けられ、平行導光板23内を伝播する画像光Gを射出瞳SMに向けて取り出す。射出瞳SMは、平行導光板23の第1面23a側に位置する。なお、光取出しユニット31は所定の条件を満たすように設計されている。光取出しユニット31の設計条件については後述する。
光取出しユニット31は、平行導光板23の第1面23aに光学的に接着されている。光取出しユニット31は、平行導光板23の第1面23aに沿ってY方向に延びる板状の部材から構成される。
図3に示したように、光取出しユニット31は、透明部材31aと、透明部材31a内に埋め込まれた複数のハーフミラー31bとを有する。透明部材31aの屈折率は平行導光板23の屈折率と略等しい。これにより、光取出しユニット31と平行導光板23との界面における画像光Gの反射が低減される。
本実施形態において、光取出しユニット31は、ハーフミラー31bが形成されたハーフミラー形成領域KMと、ハーフミラー31bが形成されないダミー領域DMとを含む。すなわち、ハーフミラー形成領域KMは透明部材31a及びハーフミラー31bから構成された領域であり、ダミー領域DMは透明部材31aのみから構成された領域である。なお、ダミー領域DMの効果については後述する。
複数のハーフミラー31bはZ方向に長手を有する部材であり、透明部材31a内に所定のピッチで配置されている。複数のハーフミラー31bは平行導光板23の第1面23aに対して、後側端部31b1よりも前側端部31b2を光入射部22側(−Y側)に近づけるように傾いた状態で配置される。複数のハーフミラー31bは第1面23aに対して同一の傾斜角度をなすように配置されている。すなわち、複数のハーフミラー31bは互いに平行に配置されている。
光取出しユニット31において、その両端に形成される第1エッジ33及び第2エッジ34とハーフミラー31bとが互いに平行となるように形成されている。この構成によれば、後述するように光取出しユニット31の製造が容易となる。
本実施形態において、光取出しユニット31は、左右方向における両側に位置する第1エッジ33と第2エッジ34とを有する。第1エッジ33は光入射部22側(−Y側)の端部をなす部位であり、第2エッジ34は光入射部22側とは反対(+Y側)の端部をなす部位である。
第1エッジ33は第1面23aに対して順テーパー状に設けられ、第2エッジ34は第1面23aに対して逆テーパー状に設けられている。
ここで、順テーパー状とは第1面23aに対する傾斜角が鈍角となる状態であり、逆テーパー状とは第1面23aに対する傾斜角が鋭角となる状態である。
逆テーパー状の第2エッジ34は鋭角なエッジが露出した状態となるが、本実施形態では第2エッジ34を光学樹脂35で埋めている。これにより、鋭角なエッジが露出したことによる光散乱の発生を低減するとともに、鋭角なエッジによる安全上での問題(エッジによる手の怪我等)を低減している。
なお、光学樹脂35の屈折率としては、光取出しユニット31のガラスの屈折率に近いものを用いるのが望ましい。あるいは、光を吸収して不要な散乱光を発生させない黒色の樹脂を用いても良い。
以上のように、光取出しユニット31は上述のように透明部材31aとハーフミラー31bとで構成される。そのため、光取出しユニット31は、平行導光板23の第2面23b側から第1面23a側に入射した光をさらに透過して上記射出瞳SMに入射させる。すなわち、観察者Mは、光取出しユニット31及び導光部20を介して外界像をシースルー光SLとして観察することができる。
続いて、上記構成の光取出しユニット31の製造方法の一例について説明する。
図5A〜図5Cは光取出しユニット31の製造方法を示す図である。
まず、図5Aに示すように、表面に大判ハーフミラー131aを製膜したガラス板132を積層し、両側をガラスブロック133で挟んだ積層体140を形成する。なお、積層体140は、それぞれのガラス板132とガラスブロック133とが光学的に接着されることで構成される。
続いて、積層体140を図5Aの破線で示すように所定の厚みでスライス(切断)することで複数の光取出しユニット31を切り出す。なお、ガラス板132及びガラスブロック133は切断されることで透明部材31aを構成し、複数の大判ハーフミラー131aは切断されることで複数のハーフミラー31bを構成する。
積層体140を切断して個片化する際、ハーフミラー31bが平行導光板23の第1面23aに対して所望の傾斜角となるようにするとともに、光取出しユニット31が所望の厚さとなるようにスライス(切断)し、両平面を研磨する。
このようにして切り出された光取出しユニット31は図5Bに示すような板状となるが、その両端に形成される第1エッジ33及び第2エッジ34はハーフミラー31bと平行な面となる。
また、ガラスブロック133に相当する部位は、光取出しユニット31のうちハーフミラー31bが形成されないダミー領域DMを構成する。すなわち、ガラスブロック133の厚みによってダミー領域DMの大きさを適宜調整できる。
続いて、図5Cに示すように、光取出しユニット31は平行導光板23の第1面23aに光学的に接着される。続いて、第1面23aに対して逆テーパー状となる第2エッジ34の鋭角なエッジを光学樹脂(充填樹脂)35で埋める。
これにより、鋭角なエッジが露出したことによる光散乱の発生を低減するとともに、鋭角なエッジによる安全上での問題(エッジによる手の怪我等)を低減した光取出しユニット31を製造できる。
以上のようにして、導光体21と光取出しユニット31とを有する導光部20を形成することができる。
続いて、画像形成部10で形成された画像光Gが観察者Mの眼MEに入射するまでの光路について図6を参照しつつ説明する。
図6においては、画像表示パネル11から射出される画像光Gのうち、破線で示す中央部分から射出される成分を画像光Gとし、図3中一点鎖線で示す周辺のうち最も左側に位置する左端から射出される成分を画像光Gとし、図中3二点鎖線で示す周辺のうち最も右側に位置する最右端から射出される成分を画像光Gとする。なお、画像光G,G,Gは、画像光Gの光線全体の一部を説明したものであるが、画像光Gを構成する他の光線成分についても画像光G等と同様に導かれ、光射出面31Aから射出される。そのため、これらについては図示及び説明を省略する。
投射レンズ12を経た各画像光G,G,Gは、導光部20の光入射部22(光入射面22a)からそれぞれ入射した後、反射部22bを経て平行導光板23内を通過して光取出しユニット31に至る。
ここで、画像光Gが光取出しユニット31に入射する角度は、光入射部22から離れるに従って大きくなっている。つまり、光取出しユニット31の右側(光入射部22から遠い側)には、光軸AXに対して傾きの大きな画像光Gが入射して比較的小さな角度で折り曲げられ、光取出しユニット31の左側(光入射部22に近い側)には、光軸AXに対して傾きの小さな画像光Gが入射して比較的大きな角度で折り曲げられる。
具体的に、画像光Gは、平行導光板23の第1面23aと光取出しユニット31との界面で反射されることなく光取出しユニット31の中央部分に入射する。画像光Gは、ハーフミラー31bによって所定の角度で反射され、光射出面31Aを含む平面に対して所定角度だけ傾く光軸AX方向に沿って、光射出面31Aから射出瞳SMに向かう平行光束として射出される。
また、画像光Gは、平行導光板23の第1面23aと光取出しユニット31との界面で反射されることなく光取出しユニット31の右側(+Y側)の部分に入射する。画像光Gは、ハーフミラー31bによって画像光Gよりも小さい角度で反射され、光射出面31Aから射出瞳SMに向かう平行光束として射出される。
同様に、画像光Gは、平行導光板23と光取出しユニット31との界面で反射されることなく光取出しユニット31の左側(−Y側)の部分に入射する。画像光Gは、ハーフミラー31bによって画像光Gよりも大きい角度で反射され、光射出面31Aから射出瞳SMに向かう平行光束として射出される。
以上のように光取出しユニット31に入射した画像光Gは設計された角度で折り曲げられることで射出瞳SMに向けて取出し可能な状態となり、最終的に射出瞳SMに位置する観察者Mの眼MEに入射する。光取出しユニット31から射出された画像光Gは、虚像光として観察者Mの眼MEに入射し、虚像光が観察者Mの網膜において結像することで観察者Mは虚像による映像を認識することができる。
また、本実施形態の画像表示装置100は、観察者Mに外界像をシースルー光SLとして観察させることが可能である。以下、画像表示装置100において、観察者Mの眼ME(射出瞳SM)にシースルー光SLを入射させる範囲(外界像を視認できる範囲)をシースルー視野範囲と称す。
ところで、光取出しユニット31は左右方向両端に第1エッジ33及び第2エッジ34を有している。第1エッジ33或いは第2エッジ34がシースルー視野範囲に存在すると、シースルー光SLの像に歪みが生じ、シースルー光SL(外界像)を良好に視認することができなくなる。
そこで、本実施形態の画像表示装置100では、シースルー視野範囲に光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)が位置しないようにすることで良好にシースルー光SLを視認可能としている。以下、シースルー視野範囲と光取出しユニット31のエッジとの位置関係について説明する。
図6において、射出瞳SMの直径をD、光軸AXに沿った射出瞳SMと光取出しユニット31の間隔(アイレリーフと称す)をEr、シースルー視野半角(光軸AXとシースルー視野範囲SAとのなす角度)をθs、光軸AXから光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)までの距離をL、画像光G(虚像)を表示するために必要な画角を規定する画像表示範囲をLfとした。
このとき、本実施形態の光取出しユニット31において、距離Lがシースルー視野範囲SAより大きくなる条件を規定した下式(1)を満たしている。
L > SA = Er・tan(θs)+D/2 …式(1)
本実施形態の画像表示装置100では、画像表示範囲Lfの領域にハーフミラー形成領域KMが対応している。そして、ハーフミラー形成領域KMの外側にダミー領域DMを設けることで、光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)を画像表示範囲Lf及びシースルー視野範囲SAの外側に位置させる。
また、ダミー領域DMを設けることでハーフミラー31bの数を増やすことなく第1エッジ33及び第2エッジ34の位置を調整できるので、光取出しユニット31のコストを低減できる。
本実施形態において、シースルー視野半角θsは、30度以上に設定するのが望ましい。シースルー視野半角θsを上記範囲に設定すると、観察者Mの視野内において画像光Gによる虚像とシースルー光(外界像)とのバランスが良くなるため、観察者Mは違和感の少ない画像を視認することができる。
具体的に、射出瞳SMの直径Dを8mm、アイレリーフErを20mm、シースルー視野半角θsを45度とすると、シースルー視野範囲SAは24mmとなる。
したがって、本実施形態では、光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)を光軸AXから24mm以上離した位置に配置している。
ここで、画像光Gにより視認可能な虚像のサイズを決める画像半画角θfを10度とすると、画像表示範囲Lfは約7.5mmとなる。ハーフミラー形成領域KMは、この7.5mmより若干広くなっているが、一番外側に位置するハーフミラー31bからシースルー視野範囲SA=24mmの間はハーフミラー31bが形成されないダミー領域DMとなっている。
このように本実施形態の画像表示部112によれば、光取出しユニット31の第1エッジ33及び第2エッジ34をシースルー視野範囲SAの外側に位置させる。そのため、このような画像表示部112を有した本実施形態の画像表示装置100によれば、歪みの無いシースルー光(外界像)を視認することができる。
なお、画像表示部112を構成する部品のレイアウトによっては、第1エッジ33及び第2エッジ34の両方をシースルー視野範囲SAの外側に配置できない場合もある。この場合、光取出しユニット31は、第1エッジ33及び第2エッジ34の少なくとも一方をシースルー視野範囲SAの外側に位置することで歪みの少ないシースルー光を視認できる。
本実施形態の光取出しユニット31によれば、ハーフミラー31bを画像表示に必要な画像光Gを透過させる画像表示範囲Lfに選択的に設けるので、ハーフミラー31bを形成する工程を削減することで低コスト化を実現している。
また、本実施形態の画像表示部112では、光取出しユニット31を平行導光板23の第1面23a側に配置している。ここで、光取出しユニット31は上述のように第1エッジ33及び第2エッジ34をシースルー視野範囲SAの外側に位置させる大きさに設定される。図6に示したように、シースルー視野範囲SAの幅は、光入射側となる第2面23bの方が第1面23aよりも大きくなる。
したがって、本実施形態によれば、光取出しユニット31を第1面23aに配置するので、第2面23b側に配置する場合に比べて光取出しユニット31を小型化することができる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係る画像表示部について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図7は第2実施形態の画像表示部212の構成を示す断面図である。本実施形態の画像表示部212は、第1実施形態とは異なる光取出しユニット131を有しており、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では、光取出しユニット131の構成を中心に説明する。
図7に示すように、本実施形態の光取出しユニット131はダミー領域DM(図4参照)を有しない。すなわち、本実施形態の光取出しユニット131において、ハーフミラー31bは画像表示に必要な画像光Gを透過させる画像表示範囲Lfだけでなく、第1エッジ33及び第2エッジ34の近傍まで形成されている。
第1実施形態の光取出しユニット31においては、シースルー視野範囲SA内にハーフミラー31bが形成された領域(ハーフミラー形成領域KM)と形成されていない領域(ダミー領域DM)との境界が存在しているため、シースルー光SLの観察の邪魔になるおそれがあった。
これに対し、本実施形態によれば、画像表示には寄与しないものの光取出しユニット131の両側エッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)までハーフミラー31bを形成することによって、シースルー視野範囲SA内にハーフミラー31bが有る領域と無い領域との境界をなくすことができる。よって、シースルー光SLの像の見易さをより向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、光取出しユニット31としてハーフミラーアレイを用いる場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。光取出しユニットとしては、例えば、回折格子や体積ホログラム等の回折光学素子を用いても良い。
また、上記実施形態では、光取出しユニット31を平行導光板23の第1面23a側(観察者M側)に配置する場合を例に挙げたが、平行導光板23の第2面23b側に配置しても良い。この場合においても、光取出しユニット31は、第1エッジ33及び第2エッジ34の少なくとも一方をシースルー視野範囲SAの外側に位置させていればよい。
また、上記実施形態では、シースルー視野範囲SAが画像表示範囲Lfよりも広い場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像表示装置の仕様に応じて、画角を大きく設定することもある。この場合において、画像表示範囲Lfがシースルー視野範囲SAよりも広くなることがある。
画像表示範囲Lfがシースルー視野範囲SAよりも広い場合において、第1エッジ33及び第2エッジ34の少なくとも一方は画像表示範囲Lfの外側に位置させるのが好ましい。
観察者の視線が動かないとすると、画像表示範囲Lfのうちシースルー視野範囲SAよりも外側に位置する外側領域は観察者の眼に入射しない。しかしながら、観察者が視線を動かすことにより、外側領域が観察者の眼に視認されるようになる。
これに対して、上述のように第1エッジ33及び第2エッジ34の少なくとも一方を画像表示範囲Lfの外側に位置させることで、観察者が視線を動かした場合でも、虚像とエッジとが重なってしまうことが防止される。よって、観察者は多少視線を動かした場合でも虚像及びシースルー像を良好に視認することができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る画像表示部について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
本実施形態において、観察者Mの眼ME(射出瞳SM)にシースルー光SLを入射させる範囲(外界像を視認できる範囲)を有効視野範囲と称す。有効視野範囲は、シースルー視野範囲をより具体的に規定した範囲である。
図8は有効視野範囲を概念的に示す図である。図8において、観察者Mが眼MEの視線を固定した状態(視線移動なしの状態)で文字や画像などの所定情報を認識できる角度範囲を情報認識視野A1とし、観察者Mが視線を自然に移動できる角度範囲を視線角度移動範囲A2とする。
図8に示すように、有効視野範囲Sは、情報認識視野A1及び視線角度移動範囲A2で規定される角度範囲に相当する。つまり、有効視野範囲Sは、観察者Mが文字や画像などの所定情報を視線の移動を伴いながら自然に(違和感なく)認識可能な視野範囲に相当する。
一般に、情報認識視野A1は概ね10度から20度であり、視線角度移動範囲A2は概ね30度である。したがって、有効視野範囲Sは概ね40度から50度となる。
本実施形態の画像表示装置では、有効視野範囲に光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)が位置しないようにすることで良好にシースルー光SLを視認可能としている。以下、有効視野範囲と光取出しユニット31のエッジとの位置関係について説明する。
図9は第3実施形態の画像表示部312の構成を示す断面図である。本実施形態の画像表示部312は、第1実施形態と同一の光取出しユニット31を有している。
図9において、射出瞳SMの直径をD、光軸AXに沿った射出瞳SMと光取出しユニット31の間隔(アイレリーフ)をEr、有効視野半角(有効視野範囲Sを規定する有効視野角θsの半角)をθe、光軸AXから光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)までの距離をL、有効視野範囲Sの半幅(光軸AXから有効視野範囲Sまでの距離)をWe、ハーフミラー形成領域KMの半幅をWm、画像光G(虚像)を表示するために必要な画角を規定する画像表示範囲をLfとした。
このとき、本実施形態の光取出しユニット31において、距離Lが有効視野範囲Sより大きくなる条件を規定した下式(2)を満たしている。
L > We = Er・tan(θe) …式(2)
これにより、本実施形態の画像表示部312は、光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)を有効視野範囲Sの外側に位置させることが可能となっている。
本実施形態において、有効視野半角θeは、20度以上に設定するのが望ましい。すなわち、有効視野角θsは40度以上に設定するのが望ましい。有効視野角θsを上記範囲に設定すると、観察者Mは視線の移動を伴いながら文字や画像などの所定情報を認識でき、かつ、自然に画像光Gによる虚像とシースルー光(外界像)と認識することができる。よって、観察者Mは違和感の少ない画像を視認することができる。
ここで、画像光Gにより視認可能な虚像のサイズを決める画像半画角θfを10度、すなわち、画角を20度とする。画角20度は、観察者Mの眼MEの前2.5mに概ね対角サイズ40インチの虚像を観察させることが可能である。
具体的に、アイレリーフErを20mmとすると、ハーフミラー形成領域KMの半幅Wmは約3.5mmとなる。なお、観察者Mの眼MEに対して平行導光板23が傾斜している場合、傾斜角θwに応じて射影した距離を求める必要があるが、本実施形態では傾斜角θwが非常に小さく、その影響を無視できる。
また、有効視野半角θeを20度、すなわち有効視野角θsを40度とすると、有効視野範囲Sの半幅Weは約7.3mmとなる。
したがって、本実施形態では、光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)を光軸AXから7.3mm以上離した位置に配置している。
このように本実施形態の画像表示部312によれば、光取出しユニット31の第1エッジ33及び第2エッジ34を有効視野範囲Sの外側に位置している。そのため、このような画像表示部312を有した本実施形態の画像表示装置によれば、例えば文字や図形などの所定情報をシースルー光から読み取ろうとしている時にエッジが有効視野範囲Sにからならないため、有効視野範囲S内における情報視認が妨げられない。
なお、画像表示部312を構成する部品のレイアウトによっては、第1エッジ33及び第2エッジ34の両方を有効視野範囲Sの外側に配置できない場合もある。この場合、光取出しユニット31は、第1エッジ33及び第2エッジ34の少なくとも一方を有効視野範囲Sの外側に位置することで歪みの少ないシースルー光を視認できる。
本実施形態では、有効視野範囲Sが画像表示範囲Lfよりも広い場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像表示装置の仕様によっては、画角が40度よりも大きくなることもある。ここで、画角40度は、2.5m先で約80インチの虚像として画像光Gを観察者に視認させる。
画像表示範囲Lfが有効視野範囲Sよりも広い場合において、観察者の視線が動かなければ、画像表示範囲Lfのうち有効視野範囲Sの外側領域は観察者の眼に視認されないが、観察者が視線を動かすと視認されてしまう。これに対し、第1エッジ33及び第2エッジ34の少なくとも一方を画像表示範囲Lfの外側に位置させるのが好ましい。
このようにすれば、観察者が視線を動かした場合でも、画角の大きな虚像上に光取出しユニット31のエッジが重なってしまうことが防止される。
(第4実施形態)
続いて、第4実施形態に係る画像表示部について説明する。なお、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
本実施形態の画像表示部によれば、観察者Mの眼MEが左右に多少移動した場合でも、画像を良好に視認させることが可能である。
図10は第4実施形態の画像表示部412の構成を示す断面図である。本実施形態の画像表示部412は、第1実施形態と同一の光取出しユニット31を有している。
本実施形態において、射出瞳SMの直径Dの半分(D/2)だけ眼MEが移動しても光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)が有効視野範囲Sに入らない条件を規定した下式(3)を満たしている。
L > We = Er・tan(θe)+(D/2) …式(3)
本実施形態の画像表示部412によれば、観察者Mの眼MEが左右に多少移動しても光取出しユニット31のエッジ(第1エッジ33及び第2エッジ34)を有効視野範囲Sの外側に位置させることができる。
(第5実施形態)
図11は第5実施形態に係る画像表示部512の概略構成を示す水平断面図である。図11に示される断面は、XY平面と平行な面での断面である。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図11に示すように、画像表示部512は、画像形成部10と、導光部20Aと、を有する。導光部20Aは、導光体21Aと、光入射部21Bと、光取出しユニット21Cとを備える。
導光体21Aは、観察者Mの左右方向(両眼が並ぶY方向)に延びる板状の平行導光板24からなる。平行導光板24は、互いに平行な一対の第1面24a、第2面24bを有する。第1面24a及び第2面24bは平行平面であるため、外界像に関して拡大やフォーカスズレを生じさせない。第1面24a及び第2面24bは、内部を伝播する画像光Gを全反射させる全反射面として機能し、画像光Gを少ない損失で光取出しユニット21Cに導くようになっている。
光入射部21Bは画像光Gを導光体21Aの内部に取り込むためのものであり、光取出しユニット21Cは導光体21A内を導光する画像光Gを外部に取り出すためのものである。光入射部21B及び光取出しユニット21Cは、平行導光板24の第2面24b上に形成されている。光入射部21B及び光取出しユニット21Cは、平行導光板24の第2面24bに沿ってY方向に延びる板状の回折光学素子から構成される。例えば、表面レリーフ型の回折格子を用いると、広い入射角範囲に渡って高い回折効率を維持することができる。
このような構成に基づき、平行導光板24の第1面24a側から入射した画像光Gは、第2面24bに設けられた光入射部21Bにより反射される。そして、画像光Gは、第1面24aに入射して全反射される。画像光Gは、第1面24a及び第2面24b間で1回以上全反射されることで光入射部21Bから離間する方向に伝播し、光取出しユニット21Cに到達する。
光取出しユニット21Cは、平行導光板24内を伝播する画像光Gを射出瞳SMに向けて取り出す。光取出しユニット21Cは、左右方向における両側に位置する第1エッジ33Aと第2エッジ34Aとを有する。第1エッジ33Aは−Y側の端部をなす部位であり、第2エッジ34Aは+Y側の端部をなす部位である。
本実施形態の画像表示部512では、シースルー視野範囲或いは有効視野範囲に光取出しユニット21Cのエッジ(第1エッジ33A及び第2エッジ34A)を位置させないように設計している。さらに、シースルー視野範囲SA或いは有効視野範囲Sに平行導光板24の光入射部21B側の端部(端面24c)と反対側の端部に相当する端面24dを位置させないように設計している。このような画像表示部512を有した画像表示装置によれば、歪みの無いシースルー光SL(外界像)を視認することができる。
また、本実施形態によれば、光入射部21B及び光取出しユニット21Cを回折光学素子で構成するため、光の回折を利用して画像光Gを効率伝播させて取り出すことができる。
(第6実施形態)
図12は第6実施形態に係る画像表示部612の概略構成を示す水平断面図である。図12に示される断面は、XY平面と平行な面での断面である。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通の構成については同じ符号を付し、詳細な説明については省略する。
図12に示すように、画像表示部612は、画像形成部10と、導光部20Bと、を有する。導光部20Bは、導光体21と、光入射部22と、導光体21内を導光する画像光Gを外部に取り出す光取出しユニット36とを備える。
本実施形態において、光取出しユニット36は、導光体21を構成する平行導光板23の内部に設けられ、平行導光板23内を伝播する画像光Gを射出瞳SMに向けて取り出す。光取出しユニット36は、平行導光板23内に埋め込まれた複数のハーフミラー36aから構成される。
本実施形態の画像表示部612では、シースルー視野範囲SA或いは有効視野範囲Sに平行導光板23の光入射部22と反対側の端部に相当する端面23eを位置させないように設計している。このような画像表示部612を有した画像表示装置によれば、歪みの無いシースルー光SL(外界像)を視認することができる。
10…画像形成部、11…画像表示パネル、12…投射レンズ、21…導光体、22…光入射部、23…平行導光板、23a…第1面、23b…第2面、31,131…光取出しユニット、31b…ハーフミラー、33…第1エッジ、34…第2エッジ、35…光学樹脂、100…画像表示装置、AX…光軸、D…直径、DM…ダミー領域、Er…アイレリーフ、G…画像光、G…画像光、G…画像光、G…画像光、KM…ハーフミラー形成領域、Lf…画像表示範囲、M…観察者、ME…眼、SA…シースルー視野範囲、SM…射出瞳。

Claims (11)

  1. 画像光を射出する画像表示デバイスと、
    第1面及び前記第1面と反対の第2面を有する導光体と、
    前記画像光を前記導光体の光入射部に投射する投射レンズと、
    前記導光体の前記第1面又は前記第2面に設けられ、前記導光体内を導光する前記画像
    光を前記導光体の前記第1面側に位置する射出瞳に向けて取り出す光取出しユニットと、
    を備え、
    前記光取出しユニットは、前記導光体の前記光入射部側の端部に位置する第1エッジと
    、前記光入射部側とは反対の端部に位置する第2エッジとを有するとともに、前記導光体
    を前記第2面側から前記第1面側へと透過して前記射出瞳に入射するシースルー光を透過
    可能であって、
    前記第1エッジ及び前記第2エッジの少なくとも一方は、前記シースルー光が通過する
    シースルー視野範囲の外側に位置しており、
    前記光取出しユニットは複数のハーフミラーを含むハーフミラーアレイと、前記第1エ
    ッジと前記ハーフミラーアレイとの間に第1ダミー領域と、前記第2エッジと前記ハーフ
    ミラーアレイとの間に第2ダミー領域と、を有し、
    前記光入射部に入射する前記画像光の光軸と前記光取出しユニットから出射される前記
    画像光の光軸とを含む仮想平面の法線と平行な方向から見て、前記光取出しユニットのう
    ち、前記第1ダミー領域と前記第2ダミー領域とを合わせた領域の大きさよりも、前記ハ
    ーフミラーアレイが設けられている領域は小さい
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記取出しユニットは、前記導光体の前記第1面に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記射出瞳の直径をD、前記射出瞳から前記光取出しユニットまでの距離をEr、前記
    射出瞳の中心を通る光軸と前記シースルー視野範囲とのなす角を規定するシースルー視野
    半角をθs、前記光軸から前記第1エッジ又は前記第2エッジまでの距離をLとしたとき

    L> Er・tan(θs)+D/2 を満たす
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記シースルー視野半角は30度以上に設定される
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 複数の前記ハーフミラーは前記導光体の前記第1面又は前記第2面に対して同一の傾斜
    角度をなすように配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  6. 前記ハーフミラーアレイは、前記第1エッジ、前記第2エッジ、及び前記ハーフミラー
    が互いに平行となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  7. 前記導光体の前記第1面又は前記第2面に対して、前記第1エッジは順テーパー状に設
    けられ、前記第2エッジは逆テーパー状に設けられる
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  8. 前記第2エッジと前記導光体の前記第1面又は前記第2面との間に樹脂が充填されてい

    ことを特徴とする請求項に記載の画像表示装置。
  9. 前記シースルー視野範囲は、観察者が視線移動を伴いつつ、少なくとも前記シースルー
    光を認識可能とする有効視野範囲である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  10. 前記射出瞳の中心を通る光軸と前記有効視野範囲とのなす角を規定する有効視野半角は
    、20度以上に設定される
    ことを特徴とする請求項に記載の画像表示装置。
  11. 前記画像光を前記射出瞳に導く画角を規定する画像表示範囲が前記有効視野範囲よりも
    広い場合において、前記第1エッジ及び前記第2エッジの少なくとも一方は、前記画像表
    示範囲の外側に位置している
    ことを特徴とする請求項又は10に記載の画像表示装置。
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