JP4911129B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、虚像として画像情報を観察者に提供する表示装置に関し、特に車両運転時における計器・警告等の運行関連情報や、組立・加工作業時における作業指示情報等を提供する頭部装着型表示装置(ヘッドマウンテッドディスプレイ(HMD))に関する。
従来より、二輪車用ヘルメットの内部に、画像表示光を出射するディスプレイ(表示装置)を設け、画像表示光をシールドで反射することにより、運転者の眼に導くことで、運行関連情報を虚像として表示させるHMDが知られている。このようなHMDを備えたヘルメットを運転者は装着することにより、二輪車を運転するときには、車速等の車両情報や、ナビゲーションシステムによる地図情報や、警告情報等を、前方を向いたまま見ることができる。その結果、運転者は、過剰な視線移動や姿勢変動、例えば二輪車のハンドルに設置されたメータパネルを見るために下方を向くといった動作が抑制されるので、運転の安定化を図ることができる。
ここで、HMD付ヘルメットの概略構成の一例について説明する。HMD付ヘルメットは、開口部を有する半球状のヘルメット本体と、開口部を塞ぐように運転者の眼の前方に配置される半透明なシールド(光学素子)と、画像表示光を出射するディスプレイと、画像表示光をシールドの反射作用面に導く平面ミラーやトーリックミラー等のリレー光学系とを備える。そして、ディスプレイから出射される画像表示光は、リレー光学系を通過した後、シールドの反射作用面で反射されることにより、運転者の眼に導かれることになる。これにより、運転者は、観察対象の虚像を視認できるとともに、シールドを透過する光により前方実在物も視認できるようになっている。
ところで、一般的に市販されている二輪車用ヘルメットにおけるシールドの反射作用面の形状は、X’軸方向に曲率1/Rx’の絶対値が大きくY’軸方向に曲率1/Ry’の絶対値が小さくなるように異なるものとなっているため、光学性能を満足させる虚像を形成することは困難であるので、HMD付ヘルメットにおけるシールドの反射作用面の形状を、X’軸方向の曲率1/Rx’とY’軸方向の曲率1/Ry’とがほぼ同じになるように設計している。しかし、シールドの形状が、従来の市販品と大きく異なることとなり、その結果、二輪車用ヘルメットの形状も従来の市販品と大きく異なることとなり、商品性を欠くこととなっていた。
そこで、二輪車用ヘルメットの形状自体が、従来の市販品と大きく異なることがないように、シールドの反射作用面で画像表示光を反射させる代わりに、ヘルメットの内部に新たに設けたコンバイナの反射作用面で画像表示光を反射させるHMD付ヘルメットがある(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来のHMD付ヘルメット100の概略構成の一例を示す断面図である。HMD付ヘルメット100は、開口部10aを有する半球状のヘルメット本体10と、開口部10aを塞ぐように運転者Rの眼Eの前方に配置される半透明なシールド11と、画像表示光Lを出射するディスプレイ2と、運転者Rの眼Eの前方に配置される半透明なコンバイナ16と、画像表示光をコンバイナ16の反射作用面16aに導くレンズやミラー等を有するリレー光学系(図示せず)とを備える。そして、ディスプレイ2から出射される画像表示光Lは、リレー光学系を通過した後、コンバイナ16の反射作用面16aで反射されることにより、運転者Rの眼Eに導かれることになる。これにより、運転者Rは、観察対象の虚像を視認できるとともに、コンバイナ16とシールド11とを透過する光により前方実在物も視認できるようになっている。よって、シールド11の反射作用面16aの形状を、X’軸方向の曲率1/Rx’とY’軸方向の曲率1/Ry’とがほぼ同じになるように設計する必要がなくなるので、二輪車用ヘルメットの形状自体は、そのまま従来の市販品と同じとなるものを用いている。
このとき、HMD付ヘルメット100において、視野角を大きくするためには、レンズやミラー等のリレー光学系で中間像を形成してから、画像表示光Lをコンバイナ16の反射作用面16aで反射させることで、運転者Rの眼Eに導いている。このようにリレー光学系で中間像を形成する場合には、コンバイナ16の反射作用面16aのX’軸方向の曲率1/Rx’は、例えば0.020mm-1となり、Y’軸方向の曲率1/Ry’は、例えば 0.017mm-1となるように設計される。
一方、HMD付ヘルメット100において、視野角が小さくなるが、サイズを小さくするためには、平面ミラーやトーリックミラー等のリレー光学系で中間像を形成せずに、画像表示光Lをコンバイナ16の反射作用面16aで反射させることで、運転者Rの眼Eに導いている。このようにリレー光学系で中間像を形成しない場合には、コンバイナ16の反射作用面16aのX’軸方向の曲率1/Rx’は、例えば0.010mm-1となり、Y’軸方向の曲率1/Ry’は、例えば0.008mm-1となるように設計される。
特開平5−273493号公報
しかしながら、運転者Rが、HMD付ヘルメット100を装着した場合、コンバイナ16とシールド11とを透視しながら前方実在物を視認するときと、コンバイナ16を透視せずシールド11のみを透視しながら前方実在物を視認するときとがあり、前方実在物の見え方に差異が生じて、運転者Rが煩わしく感じることがあった。つまり、HMD付ヘルメット100において、ヘルメット本体10の内部に新たにコンバイナ16を設置せずに、しかも二輪車用ヘルメットの形状自体が、従来の市販品と大きく異なることがないようにしたものが要望されていた。
本件発明者らは、上記課題を解決するために、X’軸方向の曲率1/Rx’とY’軸方向の曲率1/Ry’とが異なる光学素子(シールド)で画像表示光を反射させて、虚像を形成することについて検討を行った。従来のHMD付ヘルメットにおいて、リレー光学系で中間像を形成する場合には、コンバイナの反射作用面のX’軸方向の曲率1/Rx’は、例えば0.020mm-1となり、Y’軸方向の曲率1/Ry’は、例えば0.017mm-1となるように設計する一方、リレー光学系で中間像を形成しない場合には、コンバイナの反射作用面のX’軸方向の曲率1/Rx’は、例えば0.010mm-1となり、Y’軸方向の曲率1/Ry’は、例えば0.008mm-1となるように設計していた。つまり、リレー光学系で中間像を形成する場合には、コンバイナの反射作用面の曲率は大きくなる一方、リレー光学系で中間像を形成しない場合には、コンバイナの反射作用面の曲率は小さくなっている。そこで、X’軸方向の曲率1/Rx’とY’軸方向の曲率1/Ry’とが異なる光学素子において、曲率1/Rx’の絶対値が大きい方向を含む面内には中間像を形成する一方、曲率1/Ry’の絶対値が小さい方向を含む面内には中間像を形成しないようにすることにより、光学性能を満足する虚像を形成することができることを見出した。
すなわち、本発明の表示装置は、画像表示光を出射する表示素子と、観察者の眼の前方に配置される反射作用面を有する光学素子と、前記光学素子の反射作用面に画像表示光を導くリレー光学系とを備え、前記画像表示光は、前記反射作用面で反射されることにより、前記観察者の眼に導かれる表示装置であって、前記眼の中心と表示素子の中心とを通る光線を中心光線とし、その方向をz軸方向としたときに、前記リレー光学系は、z軸方向と垂直となるx軸方向を含むxz面内では、中間像を形成する一方、z軸方向及びx軸方向と垂直となるy軸方向を含むyz面内では、中間像を形成しないで、前記反射作用面に画像表示光を導き、前記中心光線と反射作用面の交点において、前記反射作用面の法線方向をZ’軸方向とし、Z’軸方向と垂直となる方向をX’軸方向とし、X’軸方向及びZ’軸方向と垂直となる方向をY’軸方向としたときに、前記中心光線と反射作用面の交点では、x軸方向はX’Z’面に含まれるとともに、y軸方向はY’Z’面に含まれ、前記反射作用面のX’軸方向の曲率の絶対値は、前記反射作用面のY’軸方向の曲率の絶対値より大きくなるようにしている。
ここで、「中心光線」とは、眼の中心と表示素子の中心とを、光学素子やリレー光学系等を介しながら通る光線のことをいう。よって、中心光線は光学素子等で反射されたりすることにより、折れ線となる。
本発明の表示装置によれば、反射作用面のX’軸方向の曲率とY’軸方向の曲率とが異なる光学素子で画像表示光を反射させても、光学性能を満足する虚像を形成することができる。
よって、二輪車用ヘルメットの形状自体は、そのまま従来の市販品と同じとなるものを用いることができる上に、コンバイナ等を新たに設ける必要がないため、常にコンバイナ等を透視せずに前方実在物を視認することができる。つまり、前方実在物の見え方に差異が生じることがない。
(他の課題を解決するための手段および効果)
また、上記の発明において、前記中心光線と反射作用面の交点において、前記反射作用面の法線方向をZ’軸方向とし、Z’軸方向と垂直となる方向をX’軸方向とし、X’軸方向及びZ’軸方向と垂直となる方向をY’軸方向としたときに、前記中心光線と反射作用面の交点では、x軸方向はX’Z’面に含まれるとともに、y軸方向はY’Z’面に含まれ、
X’軸方向の曲率の絶対値は、Y’軸方向の曲率の絶対値より大きくなるようにしてもよい。
そして、上記の発明において、前記反射作用面のX’軸方向の曲率の絶対値は、前記反射作用面のY’軸方向の曲率の絶対値の1.5倍以上であるようにしてもよい。
さらに、上記の発明において、前記光学素子は、ヘルメットのシールドであるようにしてもよい。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態であるHMD付ヘルメットの概略構成の一例を示す側面図である。また、図2は、図1に示す右眼用の光学系における光路図であり、図3は、図2に示す右眼用の光学系を上方向から見た光路図であり、図4は、図2に示す右眼用の光学系を横方向から見た光路図である。
HMD付ヘルメット1は、開口部10aを有する半球状のヘルメット本体10と、開口部10aを塞ぐように運転者Rの眼Eの前方に配置される半透明なシールド(光学素子)11と、画像表示光Lを出射するディスプレイ(表示装置)2と、画像表示光Lをシールド11の反射作用面11aに導くリレー光学系21とを備える。
なお、眼Eの中心とディスプレイ2の出射面の中心2aとを通る光線を中心光線とし、
その方向をz軸方向とし、z軸方向に直交する方向をx軸方向とするとともに、z軸方向及びx軸方向に直交する方向をy軸方向とする。この中心光線は、シールド1やリレー光学系21等で反射されたりするので、折れ線となる。
シールド11は、ハーフミラーやホログラム素子により構成され、運転者Rの眼Eの前方に配置される反射作用面11aを有する。
シールド11の反射作用面11aは、そのまま従来の市販品と同じ形状となるものであり、シールド11の反射作用面11aのX’軸方向の曲率1/Rx’は、9.6×10−3mm-1であり、Y’軸方向の曲率1/Ry’は、4.1×10−4mm-1ある軸ずらしトーリック形状の凹面となっている。すなわち、X’軸方向の曲率1/Rx’の絶対値は、Y’軸方向の曲率1/Ry’の絶対値の1.5倍以上となっているとともに、シールド11の最も曲率の絶対値が大きい方向がX’軸方向となり、X’軸方向に直交する方向がY’軸方向となっている。なお、中心光線と反射作用面11aの交点において、反射作用面11aの法線方向をZ’軸方向、Z’軸方向と垂直となる方向をX’軸方向、X’軸方向及びZ’軸方向に垂直となる方向をY’軸方向とする。
そして、HMD付ヘルメット1では、中心光線と反射作用面11aの交点では、x軸方向はX’Z’面に含まれるとともに、y軸方向はY’Z’面に含まれるようになっている。
ここで、軸ずらしトーリック形状は、図2に示すシールド11の反射作用面11aのXYZ座標空間において下記の数式(1)で示す形状関数により特定される面において、その面の対称軸から偏心した中心を有する面で表される。
Figure 0004911129
ただし、
およびcは、X軸方向およびY軸方向の曲率1/R、1/Rであり、
およびkは、X軸方向およびY軸方向の2次曲面係数である。
ディスプレイ2は、透過型液晶表示素子であり、ヘルメット本体10の顎部に配置され、四角形の出射面から画像表示光Lを出射する。
リレー光学系21は、ディスプレイ2とシールド11との間に配置され、カバー12と第一ミラー(トーリックミラー)13と第二ミラー(トーリックミラー)14とレンズ15と第三ミラー(平面ミラー)16とを備える。
カバー12は、第一ミラー13と第二ミラー14とレンズ15と第三ミラー16とディスプレイ2とをケーシング(図示せず)する場合における窓部としての機能を有する。そして、カバー12は、平板形状であり、画像表示光Lを入射する入射面と、画像表示光Lを出射する出射面とは、平面形状となっている。
第一ミラー13の反射作用面は、数式(1)で示す軸ずらしトーリック形状の凸面となっている。
第二ミラー14の反射作用面は、数式(1)で示す軸ずらしトーリック形状の凹面となっている。
レンズ15は、画像表示光Lを入射する入射面と、画像表示光Lを出射する出射面とは、数式(1)で示す軸ずらしトーリック形状の凸面となっている。
第三ミラー16の反射作用面は、平面形状となっている。
次に、画像表示光Lを運転者Rの眼Eに導く仕組みについて説明する(図2〜図4参照)。
まず、ディスプレイ2の出射面から出射された画像表示光Lが、第三ミラー16の反射作用面でレンズ15に向かうように反射される。その後、レンズ15の入射面に至った画像表示光Lは、レンズ15の入射面で屈折し、レンズ15の内部を通過して、さらにレンズ15の出射面で屈折して、第二ミラー14に向かう。
第二ミラー14の反射作用面に至った画像表示光Lは、第二ミラー14の反射作用面で第一ミラー13に向かうように反射され、さらに第一ミラー13の反射作用面でカバー12に向かうように反射される。このとき、画像表示光Lが第二ミラー14から第一ミラー13へ向かう途中の光束において、中心光線方向をz軸方向とし、z軸方向に垂直かつシールド11の反射作用面11aにてX’Z’面内に含まれることになる方向をx軸方向とし、x軸方向及びz軸方向に垂直となる方向をy軸方向とする場合、図4に示すようにxz面内では、中間像Gを形成する。一方、図3に示すようにyz面内では、中間像を形成しない。
そして、カバー12に至った画像表示光Lは、カバー12を透過することにより、シールド11の反射作用面11aに向かう。このとき、中心光線と反射作用面11aの交点では、x軸方向はX’Z’面に含まれるとともに、y軸方向はY’Z’面に含まれる。
最後に、シールド11の反射作用面11aに至った画像表示光Lは、シールド11の反射作用面11aで反射されることにより、観察者の眼Eに導かれる。
ここで、図5(a)及び図5(b)は、HMD付ヘルメット1によるスポット図とディストーション図(歪図)とを示す。HMD付ヘルメット1を用いて、設定した瞳サイズ(運転者Rの眼E、直径5mm)の範囲で127個の点座標位置から画像表示面(出射面)に向かい9視野の光線を逆追跡し、画像表示面における到達点をプロットした。プロットされた各127個の点座標位置は、表示視野範囲(垂直画角6度、水平画角8度)に分布する9視野の点虚像を形成し、これにより、点虚像の収差を観察した。また、瞳中心からの点虚像と、理想的な形状となる64の四角形とをディストーション図で比較した。これにより、理想的な形状からの歪みを観察した。
以上により、HMD付ヘルメット1における収差は小さく、さらに、観察対象の虚像の歪みは小さく、明瞭な虚像を形成できることを確認できる。
以上のように、HMD付ヘルメット1によれば、反射作用面11aのX軸方向の曲率1/R(X’軸方向の曲率1/Rx’)とY軸方向の曲率1/R(Y’軸方向の曲率1/Ry’)とが異なるシールド11で画像反射光Lを反射させても、光学性能を満足する虚像を形成することができる。
よって、二輪車用ヘルメットの形状自体は、そのまま従来の市販品と同じとなるものを用いることができる上に、コンバイナ等を新たに設ける必要がないため、常にコンバイナ等を透視せずに前方実在物を視認することができる。つまり、前方実在物の見え方に差異が生じることがない。
(他の実施形態)
(1)上述したHMD付ヘルメットにおいて、ディスプレイ14は透過型液晶表示素子とする構成としたが、ビームスプリッタと組み合せた反射型表示素子や、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)や、有機EL等の自発光表示素子等とするような構成としてもよい。
(2)上述したHMD付ヘルメットにおいて、シールド11の反射作用面11aは軸ずらしトーリック形状とする構成としたが、自由曲面等の非球面形状や、関数式で表現できない形状等とするような構成としてもよい。関数式で表現できない形状とする場合の光学設計は、シールド11の形状を微小多角形の集合体として扱う等の手法によって行われる。
(3)上述したHMD付ヘルメットにおいて、二輪車用ヘルメットである構成としたが、航空機用ヘルメットや、競技スキー等に使用するヘルメット等であるような構成としてもよく、加工作業や警備等で用いる安全シールドのようにシールドはヘルメットと切り離された形態となるような構成としてもよい。
本発明は、虚像として画像情報を観察者に提供する表示装置に利用することができる。
本発明の一実施形態であるHMD付ヘルメットの概略構成の一例を示す側面図である。 図1に示す右眼用の光学系における光路図である。 図2に示す右眼用の光学系における横方向から見た光路図である。 図2に示す右眼用の光学系における上方向から見た光路図である。 HMD付ヘルメットによるスポット図とディストーション図とである。 従来のHMD付ヘルメットの概略構成の一例を示す断面図である。
符号の説明
1 HMD付ヘルメット(表示装置)
2 ディスプレイ(表示素子)
11 シールド(光学素子)
11a 反射作用面
21 リレー光学系
E 眼
L 画像表示光
R 運転者(観察者)

Claims (3)

  1. 画像表示光を出射する表示素子と、
    観察者の眼の前方に配置される反射作用面を有する光学素子と、
    前記光学素子の反射作用面に画像表示光を導くリレー光学系とを備え、
    前記画像表示光は、前記反射作用面で反射されることにより、前記観察者の眼に導かれる表示装置であって、
    前記眼の中心と表示素子の中心とを通る光線を中心光線とし、その方向をz軸方向としたときに、前記リレー光学系は、z軸方向と垂直となるx軸方向を含むxz面内では、中間像を形成する一方、z軸方向及びx軸方向と垂直となるy軸方向を含むyz面内では、中間像を形成しないで、前記反射作用面に画像表示光を導き、
    前記中心光線と反射作用面の交点において、前記反射作用面の法線方向をZ’軸方向とし、Z’軸方向と垂直となる方向をX’軸方向とし、X’軸方向及びZ’軸方向と垂直となる方向をY’軸方向としたときに、前記中心光線と反射作用面の交点では、x軸方向はX’Z’面に含まれるとともに、y軸方向はY’Z’面に含まれ、
    前記反射作用面のX’軸方向の曲率の絶対値は、前記反射作用面のY’軸方向の曲率の絶対値より大きくなることを特徴とする表示装置。
  2. 前記反射作用面のX’軸方向の曲率の絶対値は、前記反射作用面のY’軸方向の曲率の絶対値の1.5倍以上であることを特徴とする請求項に記載の表示装置。
  3. 前記光学素子は、ヘルメットのシールドであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
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