JP6614438B2 - 虚像光学系及び虚像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像光学系および虚像表示装置に関する。
2次元の画像を虚像光学系により拡大し、拡大された虚像を観察者に観察させるように表示する装置として、ライトガイドを用いた虚像表示装置が知られている。かかる虚像表示装置で用いられるライトガイドの一形態として、近年、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、以下「HMD」と称する。)が普及し始めている。HMDは、シースルーである透過型と非透過型に分類される。透過型のHMDは、例えばGoogle LTD.(米国)のGoogleglass(商標登録)がある。非透過型のHMDに関しても、その没入感から、各社から種々の提案がなされている。
透過型のHMDは、情報端末と組み合わせて使用したりAR(Augmented Reality:拡張現実)等の提供用として使用するため、小型で携帯性が良いものが望まれている。非透過型のHMDは、映画鑑賞やゲームやVR(Virtual Reality:仮想現実)等の提供用として使用するため、没入感が得られる広視野角であることが望まれている。
HMDの外形や大きさに関しては、本体サイズの小型化、薄肉化を重視すると視野角が狭くなる傾向にあり、逆に、表示エリアを広視野角にすると本体サイズが大型化、厚肉化する傾向にある。
近年、透過型のものにおいても、ユーザーニーズから、薄肉、小型、かつ、広視野角であることが要請されるようになり、かかる要請を考慮した透過型の虚像表示装置として、例えば特許文献1乃至3が知られている。
特許文献1の虚像表示装置は、導光板の光線入射部と光線射出部とを同一面上に位置させ、コリメート光学系の投射レンズの主光線を導光板に対して垂直に入射するように配置し、光透過性基板に2つ以上の主要面及びエッジを設ける。この虚像表示装置では、全反射によって光透過性基板に光を結像させる手段及び光透過性基板に設けられる1つ以上の部分的反射面を備える。
特許文献2の虚像表示装置は、2つの面を備えた光導波路において、光ビームを光導波路内に入射させるための注入部分を有し、光導波路の2つの面による連続反射によって光導波路中を伝搬して光ビームを射出させる。この虚像表示装置では、光導波路の2つの面の内の一の面上の平らな表面に微細構造を有し、光導波路の2つの面を平行にすることによって、透過する像と虚像とを重ね合わせる。
特許文献3の虚像表示装置は、自由曲面を有する導光板を使用し、投射レンズを導光板に対して傾斜して配置し、投射レンズから射出される光線で導光板内に中間像を形成させ、導光板の画像取り出し部で導光板内に形成された中間像を拡大化して虚像を表示するものである。
本発明は、ライトガイドをコンパクトに実現できる虚像光学系を提供することを主たる目的とする。
本発明に係る虚像光学系は、表示画像の画像光を出力する画像表示素子と、前記画像表示素子からの画像光をコリメートして射出するコリメート光学系と、前記コリメート光学系からの画像光を導光して虚像表示のために射出するライトガイドと、を備え、前記ライトガイドは、前記画像光が入射される光線入射部と前記画像光を外部に射出するための光線射出部とが各々異なる面で形成された導光部材を有し、前記コリメート光学系の光軸は、前記ライトガイドの前記光線射出部に対して傾いて配置され、前記導光部材は、前記光線射出部に対して傾斜する第1面と、該第1面に続き前記光線射出部に平行な第2面と、該第2面に続き前記光線射出部に対して前記第1面の前記光線射出部に対する傾斜の向きとは異なる向きに傾斜する第5面と、該第5面に続く第6面と、からなる鋸歯形状が前記光線入射部から離れるにつれて前記光線射出部に近づきながら繰り返し配置され前記画像光を前記第1面から前記光線射出部に導光して取り出す画像取り出し部を備える。
本発明によれば、ライトガイドのコンパクトに実現できる虚像光学系を提供することができる。
本発明を適用した虚像光学系の実施形態を概略的に示す平面図であり、画像表示素子、コリメート光学系、及びライトガイドの位置関係を示す。 図1の虚像光学系の斜視図である。 前記虚像光学系の光路図である。 ライトガイドの一の実施形態を示す平面図である。 ライトガイドの他の実施形態を示す平面図である。 図5のライトガイドによる虚像光学系の斜視図である。 種々のライトガイドを比較して示す平面図であり、(a)は図4のライトガイドを、(b)は図5のライトガイドを、(c)は参考例のライトガイドを、それぞれ示す。 ライトガイドの導光部材の部分拡大平面図であり、(a)は画像取り出し部を拡大して示す図、(b)は画像取り出し部をさらに拡大して示す図である。 光学部材の一の構成例、及び、導光部材と光学部材の配置状態を示す部分拡大平面図であり、(a)は画像取り出し部を拡大して示す図、(b)は画像取り出し部をさらに拡大して示す図である。 図9の光学部材と導光部材を接着剤で接合した状態を示す部分拡大平面図である。 図9の導光部材と他の構成例の光学部材とを接着剤で接合した状態を示す部分拡大平面図である。 虚像光学系で用いられるコリメート光学系の一例を示す光学配置図である。 虚像光学系の原理を説明する光路図である。 導光部材の他の実施形態を説明する部分拡大平面図であり、(a)は画像取り出し部を拡大して示す図、(b)は画像取り出し部をさらに拡大して示す図である。 図14の導光部材と光学部材の配置状態を示す部分拡大平面図であり、(a)は画像取り出し部を拡大して示す図、(b)は画像取り出し部をさらに拡大して示す図である。 図14の光学部材と導光部材を接着剤で接合した状態を示す部分拡大平面図である。 図14の導光部材と他の構成例の光学部材とを接着剤で接合した状態を示す部分拡大平面図である。 本実施形態の虚像光学系を備えた虚像表示装置を示す平面図である。 本実施形態のライトガイドを眼鏡型のHMDに適用した例を表す模式図であり、(a)はライトガイドを両眼一体型とした場合、(b)及び(c)は、ライトガイドを単眼型とし、左右の目に各々適用した場合及び片方の目に適用した場合を示す。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態を説明する。以下の実施形態は、透過型のライトガイドを用いた虚像光学系及び虚像表示装置に関するものであり、最初に、虚像表示装置用の虚像光学系の構成を説明する。
図1及び図2に示す本実施形態の虚像光学系は、表示画像の画像光を出力する画像表示素子10と、画像表示素子10からの画像光をコリメートして射出するコリメート光学系300と、ライトガイド50と、を備える。ライトガイド50は、コリメート光学系300から拡大して射出される画像光を内部に導光し、虚像表示のために外部すなわち観察者の目に向けて射出する役割を担うものである。図3は、かかる虚像光学系の光路を矢印で示すとともに、観察者の目を模式的に描いている。以下、ライトガイド50の面に関し、観察者から見て手前側(図3において下側)の面を「後面」とし、奥側(図3において上側)の面を「前面」として説明する。
画像表示素子10は、ライトガイド50を通じて表示する虚像の基となる表示画像の画像光を出力するデバイスである。画像表示素子10は、有機LED(OLED:Organic Light Emitting Diode)や液晶表示素子が好適であるが、他にも種々の表示方式のものが適用できる。例えば、画像表示素子10として、DMD(Digital Micromirror Device)が適用可能である。また、画像表示素子10として、TFT(Thin Film Transistor)やLCOS(Liquid Crystal On Silicon)が適用可能である。さらに、画像表示素子10として、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)が適用可能である。
コリメート光学系300は、画像表示素子10から出力される上述の画像光を拡大し平行光として射出する。図3に示すように、コリメート光学系300は、その射出光の中心軸(光軸)が、ライトガイド50の後述する光線射出部104に対して傾きを有するように配置される。コリメート光学系300の構成例は後述する。
(ライトガイド)
ライトガイド50は、コリメート光学系300からの画像光を内部に入射して導光し、外部すなわち観察者の目に向けて射出することで、画像光を観察者に虚像として提供するものである。ライトガイド50は、図4に示すように、画像光の入射、導光及び射出を行うための導光部材100と、ライトガイド50のシースルー性を確保するため導光部材100と一体をなすように設けられる光学部材200と、を備える。
(導光部材)
ライトガイド50の導光部材100は、本実施形態では、コリメート光学系300からの画像光が入射される光線入射部101と、画像光を外部に射出する光線射出部104と、を有する。光線入射部101と光線射出部104とは、各々異なる面で形成されている。「異なる面」とは、同一面でも平行面でもなく、一方に対して他方が傾斜する面であることを意味する。この実施形態では、光線入射部101は、光線射出部104に対して鈍角で傾斜している。
本実施形態では、導光部材100の光線入射部101と光線射出部104は、それぞれ平面となっている。光線入射部101及び光線射出部104を平面にすることで、導光部材100さらにはライトガイド50の生産性を向上させ、また、導光部材100及びライトガイド50全体をシンプルな構成にすることができる。
また、光線入射部101と光線射出部104とを異なる面にすることで、入射光線の角度をより適切な角度に設定することが可能になり、これによりライトガイドをコンパクトに、すなわち小型で薄肉にすることが可能になる。また、光線入射部101と光線射出部104とを異なる面とすることで、光線束を広く取ることができることから、視野角を広角とするのに有利になる。
なお、光線入射部101と光線射出部104を同一面とした場合には、加工面や管理面での容易性がある反面、光線入射部101と光線射出部104の自由度が減る。このため、視野角を広く取ろうとすると、ライトガイドが大型化、厚肉化する。このため、本実施形態では、光線入射部101と光線射出部104とを異なる面にしている。
他方、シースルー性を良好にするために、導光部材100は、光線射出部104が設けられた後面と、奥側(図4において上側)の前面105とが、互いに平行に形成されている。
また、図4に示す実施形態では、導光部材100は、光線射出部104を含む後面の全体が平面に形成されている。これに対して、図5に示すように、導光部材100の光線入射部101を光線射出部104の延長面から平面視において三角形状に突き出した形状とすることもできる。図5に示すライトガイドで虚像光学系を構成した場合の斜視図を図6に示す。図2と図6を比較して分かるように、図5に示す実施形態では、光線入射部101の面積が相対的に大きくなるため、入射される光線束を大きくとることができ、より広い視野角を確保することができる。また、図5に示すライトガイドは、コリメート光学系300から入射される光線の角度を変えることで、より広い角度の画像光を入射させることができる。
導光部材100は、光線入射部101から入射された画像光を光線射出部104に導光して取り出すための画像取り出し部103を備える。画像取り出し部103の具体的な構成は後述する。導光部材100の材質としては、シースルー性を考慮すると透過性の高い材質が好ましく、さらに、後述する画像取り出し部103の加工を考慮すると、樹脂で成形することが好ましい。
図4に示すライトガイド、図5に示すライトガイド、及び参考例として光線入射部101と光線射出部104とを同一面としたライトガイドを、各々、図7の(a)、(b)、及び(c)に比較して示す。図7に示すように、コリメート光学系300から入射した光線は、ライトガイド内を前後斜め方向に交互に全反射しながら光線射出部104側に進行する。ここで、光線入射部101と光線射出部104とを異なる面とした図7(a)及び(b)のライトガイドは、光線入射部101と光線射出部104とを同一面とした図7(c)のものと比較して、長手方向の長さを短くしつつ反射回数を減らすことができる。このように、光線入射部101と光線射出部104とを異なる面とすることで、ライトガイドを小型にすることができる。
(光学部材)
図4に戻りライトガイド50の光学部材200の概要を説明する。光学部材50は、平面テーパー状をなし、導光部材100の光線射出部104に平行な平行面としての前面210と、前面210に対して傾斜し、導光部材100の画像取り出し部103に対向配置される傾斜部203を有する。光学部材200の傾斜部203は、導光部材100の画像取り出し部103に対して近接設置または接合される部位であり、かかる部位の詳細については後述する。
ライトガイド50は、導光部材100の前面105と光学部材200の前面210とが同一平面になるように面位置を合わせて配置されており、これにより、ライトガイド全体として、前面と後面が平行を保つ形状をなしている。なお、ライトガイドの変形例として、光学部材200の前面210が導光部材100の前面105の位置から前方に出ている或いは後方に引っ込んでいる形状とすることもあり得る。すなわち、シースルー性を考慮すると、導光部材100の前面と光学部材200の前面210の面位置は、一致していることが望ましいが、携帯性や用途などを考慮して、かかる両面の面位置をずらす形態としてもよい。但し、導光部材100の画像取り出し部103を外部に露出しないようにすることが望ましい。
ライトガイド50は、導光部材100の光線射出部104の平面と、光学部材200の前面210とが平行とされる。かかる構成によって、光線射出部104を通じてのシースルー性が良好になる。導光部材100の光線射出部104の面と、光学部材200の前面210とが平行でない場合、プリズム効果によりシースルー性が低下するので好ましくない。
(導光部材の画像取り出し部)
次に、図8(a)及び(b)の部分拡大平面図を参照して、導光部材100の画像取り出し部103の構成を説明する。図8(a)は、導光部材100の画像取り出し部103と光線射出部104の各一部を拡大して表し、図8(b)は、画像取り出し部103の一部をさらに拡大して表している。また、図8(b)中、光線射出部104と平行な仮想面を点線で表している。
画像取り出し部103は、光線射出部104に対してθaの角度を有する第1面103aと、光線射出部104に対してθbの角度を有する第2面103bとが、交互に配置されており、略階段状の形状をなしている(図8(b)参照)。
ここで、第1面103aは、入射された画像光を光線射出部104に導いて光線射出部104から射出させる役割を担う面であり、光線射出部104に対して傾斜する平面となっている。第1面103aが光線射出部104に対して傾斜するθaの角度は、導光部材100の材質の屈折率にもよるが、20度から30度までの範囲に設定することが好ましい。
他方、第2面103bは、入射された画像光を導光部材100の内部に導光させる反射面としての役割を担う面であり、光線射出部104と平行な平面となっている。したがって、角度θb=0°である。さらに、第2面103bは、シースルー性を確保するため、ライトガイド50の前面及び後面からの外部の光を入射させる透過面としての役割も担っている。
ここで、第2面103bを光線射出部104に対して傾斜させる、すなわち角度θb≠0°に設定すると、導光部材100内で導光される画像光が、第2面103bで反射される反射角と、光線射出部104で反射される反射角とで一致せずに変化することになる。この場合、光線入射部101から入射される光線と光線入射部101の法線とのなす角で定義される入射角θinと、光線射出部104から射出される光線と光線射出部104の法線とのなす角で定義される射出角θoutとが同角度とならない。さらに、画像光が第1面103a及び光線射出部104を通じてライトガイド50の外部に射出される際に、異なった方向に射出されてしまい、虚像としては思わしくないものとなってしまう。したがって、本実施形態では、角度θb=0°とし、第2面103bを光線射出部104に対して平行に形成している。
導光部材100における画像取り出し部103の第2面103bの幅(図8の左右方向における幅)をwとすると、wの値は、
0.5[mm] < w < 3.0[mm]
の条件を満たすように設定される。
以下、第2面103bの幅wの設定条件について詳細に説明する。
虚像として確認できる視野の幅を「アイボックス」と称し、虚像が確認できる光線射出部104から眼球までの距離を「アイレリーフ」と称する。そして、アイボックスの径をφ、アイレリーフをL、ライトガイドの厚みをt、画像取り出し部103が有する光線射出部104と平行な面すなわち第2面103bの数をnとすると、第2面103bの幅wは、次式で表される。

ここで、アイボックスの幅が広いほど見える範囲も広くなるため、通常、アイボックスは広いほうが望ましい。他方、アイボックスを広くすると、ライトガイドの厚みが厚くなり、ライトガイドの設計難易度が高くなりがちとなる。
一般的には、目の瞳の直径は5mm程度であるが、個人差に応じてライトガイド50の適切な位置設定が必要となるため、アイボックス径φを大きく設定する方が良い。また、後述のようにライトガイド50を眼鏡型の虚像表示装置に適用することを考慮すると、アイレリーフLは15mm以上とすることが好ましい。
したがって、例えばアイレリーフを20mmに設定し、アイボックスを5mm以上10mm以下に設定すると、第2面103bの幅wは、上記の
0.5[mm] < w < 3.0[mm]
の条件を満たす必要がある。
画像取り出し部103の第2面103bの幅wが0.5mmに満たない場合、第1面103aの幅が短くなり、入射された画像光の回折現象が生じやすくなるため、望ましくない。
一方、第2面103bの幅wが3.0mmを超える場合、入射された画像光につき、第1面103aを反射して光線射出部104から射出される光線の密度が低下し、目の位置における光量が低下するため、望ましくない。したがって、画像取り出し部103の第2面103bの幅wは、0.5[mm] < w < 3.0[mm]の条件を満たすことが望ましい。
第2面103bの幅wは、各々の第2面103bで異なる値としてもよい。これにより光量ムラを低減させることが可能となる。
ライトガイド50の厚みは、1mmから8mmの範囲とすることが望ましい。ライトガイド50の厚みが1mmに満たないと、導光部材100の画像取り出し部103の形状を形成することが困難となる。他方、ライトガイド50の厚みが8mmを超えると、広視野角を得るには有利であるが、部材の重量が大きくなることから、好ましくない。
(光学部材)
次に、光学部材200の構成及び導光部材100に対する光学部材200の配置について説明する。図9乃至図11に、導光部材100と光学部材200の境界面を拡大して示す。図9(a),(b)に示す例では、光学部材200は、導光部材100の画像取り出し部103に空気層すなわちエアギャップ140を介して近接配置されている。図10及び図11に示す他の例では、光学部材200は、導光部材100の画像取り出し部103に接着剤150を用いて接合されている。
まず、図9に示す形態から説明する。なお、図9(b)中、前面210と平行な仮想面を点線で表している。光学部材200の傾斜部203は、導光部材100の画像取り出し部103に対向した部位に、前面210に対してθa’の角度を有する第3面203aと、前面210に対してθb’の角度を有する第4面203bとが、交互に配置されている(図9(b)参照)。
前面210は、導光部材100の光線射出部104と平行な面である。また、第4面203bは、前面210と平行であり、角度θb’=0°である。したがって、第4面203bは導光部材100の光線射出部104、第2面103bとも平行であり、θb=θb’=0°である。このような設定とすることで、ライトガイド50のシースルー性を高めることができる。なお、第4面203bが前面210、導光部材100の光線射出部104、第2面103bに対して平行な面でない場合は、プリズム効果によりシースルー性が低下するので好ましくない。
さらに、210に対する第3面203aの角度θa’を、上述した角度θaすなわち光線射出部104に対する画像取り出し部103の角度と等しい角度に設定することが好ましい。この場合、光学部材200の第3面203は導光部材100の第1面103aと平行となり、ライトガイド50のシースルー性をより高めることが可能になる。
ライトガイド50のシースルー性について最大の効果を得るためには、導光部材100の第1面103aを光線射出部104の法線方向(図9における上方向)に平行移動させたときに、対向する第3面203aとの間のずれを最小限にすることである。組立上、多少のずれが発生するが、目安としては、10μm程度のずれの場合は、シースルー性は保持できる。かかるずれを最小限に留めるには、一例として、光学部材200に、導光部材100との間の間隔すなわちエアギャップ140を調整する調整機構を取り付けることによって、それをなすことが可能となる。
ライトガイド50のシースルー性を確保するために、導光部材100と光学部材200は、相互に同一の材料で作られていることが望ましい。
次に、導光部材100と光学部材200が接着剤を介して固定される形態について説明する。図10は、図9に示す導光部材100及び光学部材200を、接着剤150を介して固定した例を示す。導光部材100及び光学部材200の対向する各部位は、図9で説明した例と同様に、導光部材100の各第1面103aと、対向する各第3面203aとの位置が一致するように配置されている。このような配置とすることで、導光部材100の第2面103bでの全反射が保持され、かつ、ライトガイド50のシースルー性を保持することが可能となる。
接着剤150の屈折率は、導光部材100の材質の屈折率よりも低い、または同等であることが望ましい。導光部材100の材質の屈折率と接着剤150の屈折率を同等とする場合は、接着界面にハーフミラー等のコートを施すことで、界面での画像光の反射を確保しつつ、ライトガイド50のシースルー性を高めることが可能となる。なお、接着剤150の屈折率が導光部材100の材質の屈折率よりも高い場合は、画像光が全反射せずに接着剤150の部位で屈折してしまうため、虚像を表示することが困難になる。
図11は、図10と同様に、導光部材100と光学部材200が接着剤150を介して固定されている形態を示しているが、導光部材100の画像取り出し部103に対向する光学部材200の傾斜部203が均一な面であることが図10の例と異なる。図11に示す例でも、接着剤150の屈折率を導光部材100の材質の屈折率と同等かそれ以下とすることにより、高いシースルー性を保つことができる。
(コリメート光学系の構成)
次に、コリメート光学系300の具体的構成及びこれを用いた虚像光学系の原理を説明する。
図12に示すコリメート光学系300は、射出側すなわちライトガイド50側から順に、開口絞り、第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3及び第4レンズL4が配置された、3群4枚のレンズ構成となっている。この例では、第1レンズL1はライトガイド側に対して凹面となる負メニスカスレンズであり、第2レンズL2及び第4レンズL4は両側が凸面の正レンズ、第3レンズL3は両側が凹面の負レンズである。第3レンズL3と第4レンズL4は接合されている。
なお、説明の便宜上、図12では画像表示素子10の表面すなわち画像表示面S9を第4レンズL4に近接させて表しているが、実際には画像表示素子10は、第4レンズL4から所定の間隔で配置される(図3等参照)。
図12及び図13に示すように、画像表示素子10から出力される画像光は、かかる画像光の位置情報がコリメート光学系300により角度情報に変換されて、ライトガイド50に向けて射出される。コリメート光学系300から射出される画像光は、ライトガイド50の光線入射部101に入射し、光線射出部104から外部に射出される。この射出角度は、コリメート光学系300からの入射角度と同じ角度に保たれる。
なお、かかる入射角度及び射出角度の関係性が保たれない場合、表示素子10で形成される画像光は、虚像としては望ましくない像となる。
より詳細には、図12及び図13に示すように、画像表示素子10の中央部及び両端部からそれぞれ画像光A、B、Cが出力されるものとする。これら画像光の位置情報は、コリメート光学系300を通して角度情報θA、θB、θCに変換される。かかる画像光は、コリメート光学系300から射出されてライトガイド50の光線入射部101に入射する。この際に、画像光AはθAの角度で、画像光BはθBの角度で、画像光CはθCの角度で、それぞれ光線入射部101に入射する。理解を容易にするため、図13では、コリメーター光学系300から射出される画像光A、B、Cにつき、各々、θAは実線「―」で、θBは一点鎖線「-・-」、θCは点線「・・・」で示している。
かくして、光線入射部101に入射された画像光は、ライトガイド50内部に導かれ、画像光A、B、Cは、ライトガイド50内部を移動する。そして、ライトガイド50の光線射出部104から各々の画像光A、B、Cが射出される際は、図13に示すように、各々の画像光におけるθA、θB、θCの入射角度が保存された状態で射出される。
このように、本実施形態では、コリメート光学系300から射出された画像光を構成する各光線の入射角度すなわち角度情報が保存された状態でライトガイド50の光線射出部104から射出されるので、高品質な虚像を表示することができる。
(実施例)
上述の効果が得られるコリメート光学系の実施例について以下に説明する。図12で上述した3群4枚のレンズ構成によるコリメート光学系300に関し、
焦点距離:10.0mm
Fナンバー:1.56
全長 :21.9mm
射出角 :最大20度
とした。
また、
R:曲率半径
D:間隔・肉厚
Nd:d線の屈折率
νd:アッベ数
として、コリメート光学系の実施例の数値データを表1に示す。
(表1)

表1において、面番号S1乃至S9は、図12に対応させて射出側から付けており、S1は絞り、S9は表示素子10の表面すなわち画像表示面を表す。また、表1において、面番号に付加したアスタリスク(*)は、非球面を表している。すなわち、本実施例では、面番号S2〜S5に対応する第1レンズL1と第2レンズL2の両側の面は非球面、面番号S6,S7に対応する第3レンズL3は両側とも球面である。また、S7に対応する第4レンズL4の射出側は球面で、面番号S8に対応する第4レンズL4の入射側は非球面である。かかる非球面の数値データを表2に示す。
(表2)

表2において、上欄のS2,S3,S4,S5,S8は、上述した非球面の面番号である。また、Kは円錐係数であり、C4、C6、C8、C10は、非球面係数である。
上記の円錐係数及び非球面係数を用いて非球面を表すと、周知の次式となる。
X=(H/R)/[1+{1−K(H/r)}1/2
+C4・H+C6・H+C8・H+C10・H10+・・・
この式において、Xは「面頂点を基準としたときの光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位」であり、非球面係数はC4、C6、C8、C10・・・で表される。
上述の実施例ではコリメート光学系300を3群4枚のレンズ構成とした場合について説明したが、これに制限されない。コリメート光学系300は、他の構成、例えばレンズ2枚での構成や、レンズ枚数を5枚以上としてもよい。
また、実施例では、絞りの位置を、コリメート光学系の最も射出側に位置させている。ライトガイド50との組み合わせを考慮すると、コリメート光学系の絞り位置は、最も射出側すなわちライトガイド50側とすることが望ましい。また、表示素子10からの画像情報はテレセントリックとなっている。
実施例ではFナンバー1.56としているが、Fナンバーを3.0近くまで暗くして使うことも可能である。コリメート光学系300のFナンバーは、
1.5<Fナンバー<3.0
の条件式を満たすことが望ましい。
Fナンバーが条件式の下限を超えると、コリメート光学系300の径を大きくする必要がありライトガイド50の大型化をも招くため、望ましくない。他方、Fナンバーが条件式の上限を超えると、小型化には有利になるが、虚像の明るさが低減するため、望ましくない。
(ライトガイドの実施例)
次に、ライトガイドの具体的な実施例の数値を述べる。
以下の実施例1及び実施例2では、ライトガイド50すなわち導光部材100及び光学部材200を、屈折率(Nd)=1.54のプラスチック材料としている。また、導光部材100の画像取り出し部103における第1面103aの角度θa=30度とした。
実施例1:
導光部材100の肉厚t=1mmとし、画像取り出し部103における第2面103bの幅w=2.20mmとした。
実施例2:
導光部材100の肉厚t=4mmとし、画像取り出し部103における第2面103bの幅w=0.90mmとした。
実施例1は主に軽量化に主眼を置き、実施例2は主に光量を追及したものであり、いずれの実施例でも、水平視野角が40度で、アイレリーフ19mm、アイボックス5mmを達成できる。なお、上記の各角度は、絶対値表示である。
実施例2では、画像取り出し部103における第2面103bの幅wを実施例1よりも狭くしている。実施例2では、第2面103bの幅wを狭くした分、画像取り出し部103における第1面103aの面の幅を狭くすることができ、光線射出部104から射出される光線の密度を高くし、瞳位置における光量の低下を防止することが可能となる。
なお、変形例として、実施例1と実施例2を掛け合わせた形態としてもよい。具体的には、導光部材100の肉厚t=1mmとし、画像取り出し部103における第2面103bの幅w=0.90mmとする形態とすることができる。或いは、導光部材100の肉厚t=4mmとし、画像取り出し部103における第2面103bの幅w=2.20mmとすることができる。
上述した実施例によれば、画像表示素子10から出力される画像光は、その位置情報がコリメート光学系300において角度情報に変換されてライトガイド50の光線入射部101に入射される。そして、かかる画像光が光線射出部104から外部に射出される際は、コリメート光学系300からの入射角度が保存された状態で射出されるので、高品質な虚像を表示することができる。また、優れたシースルー性を備え、40度以上の広い視野角を有する小型のライトガイド50を実現することができる。
(導光部材の変形例)
導光部材100の他の構成例について、図14乃至図16を参照して説明する。
図8等で説明した上述の実施形態では、画像取り出し部103は、第1面103a及び第2面103bの2つの平面で構成されている。すなわち、画像取り出し部103は、光線射出部104に対してθaの角度を有する第1面103aと、光線射出部104に対してθbの角度を有する第2面103bとが交互配置された、略階段状の形状をなすものである。
これに対し、図14に示す変形例では、画像取り出し部103は、4つの平面で構成しており、鋸歯状の形状をなしている。具体的には、画像取り出し部103は、光線射出部104に対してθaの角度を有する第1面103aと、θbの角度を有する第2面103bと、θcの角度を有する傾斜面103cと、θdの角度を有する平面103dが、この順で配された形状となっている。
上記の4つの面の内、第1面103aと第2面103bの機能や最適範囲等は、上述した実施形態と同様であり、詳述を省略する。
傾斜面103cは、第1面103aの面積を広く確保する役割、及び導光部材100の曲げ強度を向上させる役割を有する。
光線射出部104に対する傾斜面103cの角度θcは、0°よりも大きく90°の範囲とされる。角度θcが0°になると、傾斜面103cは、第2面102bと同一面すなわち第2面102bの一部になるため、上述した実施形態と同じ構成になる。また、角度θcは、生産性を考慮すると45°から90°の範囲とすることが望ましい。さらには、傾斜面103cは、画像表示素子10からの画像光が当たると乱反射等の現象が生じるため、出来るだけ画像表示素子10からの画像光が当たらないような角度範囲とすることが好ましい。
平面103dは、主にシースルー性を保持するための部位であり、光線射出部104に対する角度θd=0°とする、すなわち光線射出部104と平行とすることが望ましい。角度θd=0°とする場合には、第2面102bと同様に、画像表示素子10からの画像光を平面103dで反射させる構成とすることもできる。
さらに、図14の形態のさらなる変形例として、第1面103a及び傾斜面103cを図の上方向に拡げることで、画像取り出し部103を、平面103dを有しない3平面構成としてもよい。この場合、画像取り出し部103は、光線射出部104に対してθaの角度を有する第1面103aと、光線射出部104に対してθbの角度を有する第2面103bと、光線射出部104に対してθcの角度を有する傾斜面103cとが連続して配置される。
このように、画像取り出し部103を3平面構成や4平面構成とすることで、図8等に示す実施形態と比較して複雑な形状となるが、かかる形状とすることで、第1面103aの面積を相対的に広く取ることができる。したがって、光線射出部104から射出される画像光の光量を相対的に多く確保することが可能となる。また、かかる形状とすることで、曲げ強度の向上を図ることができ、特に導光部材100が樹脂製の場合に有利になる。すなわち、導光部材100を樹脂で形成する場合、導光部材100の厚みが薄くなる先端側で曲げ強度が弱くなるが、傾斜面103cを追加することによって、曲げ強度を向上させることができる。
図15乃至図17に、画像取り出し部103を4平面構成とした場合の導光部材100と光学部材200の境界面を拡大して示す。図15(a),(b)に示す例では、光学部材200は、導光部材100の画像取り出し部103に空気すなわちエアギャップ140を介して近接配置されている。図16及び図17に示す他の例では、光学部材200は、導光部材100の画像取り出し部103に接着剤150を用いて接合されている。
また、図15及び図16に示す例では、光学部材200は、図9及び図10で説明した形状の傾斜部203を有する。すなわち、光学部材200の傾斜部203は、前面210に対してθa’の角度を有する第3面203aと、前面210に対してθb’の角度を有する第4面203bとが交互に配置された2面構成となっている。角度θa’及びθb’の好適値については上述と同様であり、また、この例でも角度θa=θa’、角度θb=θb’となっている。接着剤150の屈折率を導光部材100の材質の屈折率と同等かそれ以下とすることにより、高いシースルー性を保つことができる点も上述と同様である。
図17に示す例は、図11と同様に光学部材200の傾斜部203を均一な面とした場合であり、この場合も、接着剤150の屈折率を導光部材100の材質の屈折率と同等かそれ以下とすることにより、高いシースルー性を保つことができる。
傾斜面103cや平面103dを追加して画像取り出し部103を3平面構成や4平面構成とする変形例は、画像取り出し部103の全体に施す構成に限られず、画像取り出し部103の一部に施してもよい。すなわち、第1面103aと第2面103bとが交互に配置される図8に示す画像取り出し部103の構成を基本としつつ、光量を確保したい部位や曲げ強度を確保したい部位に傾斜面103cさらには平面103dを個別に追加することができる。
さらに、画像取り出し部103を3平面構成や4平面構成の形状とした場合、対向配置される光学部材200の傾斜部203をかかる3平面や4平面の変形形状に対応した形状とすることもできる。この場合、上述したように、導光部材100の第1面103aを光線射出部104の法線方向に平行移動させたときに、対向する光学部材200の第3面203aとの間のずれが生じない形状とすることにより、ライトガイド50のシースルー性が良好となる。かかるずれを無くすために、光学部材200に、導光部材100との間の間隔を調整する調整機構を取り付けることができる。
このように、上述した種々の実施形態により、コンパクトで40度以上の広視野角を実現可能な虚像表示装置用のライトガイド及び虚像光学系が実現される。
(虚像表示装置)
上述したライトガイド50及び虚像光学系を用いた虚像表示装置の構成を図18に示す。図中、画像光の光線経路を矢印で示すとともに、観察者すなわちユーザの目を模式的に描いている。図18に示す虚像表示装置は、図2に示す虚像光学系に対して画像表示素子10を照明するための光源LSを加えたものであり、同一部分についての説明を省略する。画像表示素子10は、光源を必要とするLCOSやDMDなどが用いられる。光源LSは、種々のものが適用でき、例えばLED(Light Emitting Diode)、半導体レーザ(Laser Diode:LD)、放電ランプなどを用いることができる。
かかる虚像表示装置によれば、光源LSで照明された画像表示素子10の画像光は、コリメート光学系300で拡大されてライトガイド50に入射する。すなわち、コリメート光学系300で拡大された画像光は、ライトガイド50における導光部材100の光線入射部101から入射して導光部材100の内部に導光される。導光された画像光は、画像取り出し部103の第1面103aで反射され、光線射出部104からユーザの両目に向けて画像情報として射出される。ユーザは、導光部材100の光線射出部104及び光学部材200を通して前方を覗くことで、画像情報の虚像を視認することができる。
上述の図1から図18に示す実施形態では、虚像観察者の左側に導光部材100の光線入射部101を配置して、画像光を虚像観察者の左側から入射する例について説明した。かかる配置を左右逆にする場合、すなわち虚像観察者の右側に導光部材100の光線入射部101を配置して、画像光を虚像観察者の右側から入射する場合も、上述と同一の効果が得られる。
上述したライトガイド50を眼鏡型の虚像表示装置すなわちHMDに適用した場合を図19(a)、(b)及び(c)に例示する。
図19(a)に示す例は、一つのライトガイド50を両眼用のHMDに適用した場合であり、導光部材100の光線入射部101を虚像観察者すなわちユーザの右側に配置している。ライトガイド50は、ユーザの耳に掛けられるツルとしての役割を担うフレーム部400に固定される。図19ではフレーム部を簡略化して表しているが、フレーム部400は、ライトガイド50の両端側のみならず、上側縁や下側縁を覆う形状とすることができる。
他方、図19(b)及び(c)に示す例は、一つのライトガイド50を小型化して単眼用のHMDに適用した場合である。図19(b)に示す例は、二つのライトガイド50,50をユーザの左右各々の目の位置に対応させて配置した場合であり、各ライトガイドの光線入射部101は、左右外側に配置される。
なお、図19では虚像光学系や光源の図示を省略したが、これらはフレーム部400に取り付けることができる。すなわち、図19(a)及び(c)に示す例では光源L、画像表示素子10及びコリメート光学系300を右目側のフレーム部に、図19(b)に示す例ではこれらを左右両方のフレーム部に取り付ければよい。
上述した実施形態では、ライトガイド50を眼鏡型のHMDに適用した場合について説明した。他方、上述したライトガイド50は、他の種類のHMDにも適用可能であり、さらには、ヘッドアップディスプレイ(HUD)にも適用できる。ライトガイド50は、特に、微小デバイスにより光変調された光束によって形成される原画像を虚像表示するのに適している。
以上のように、上述した実施形態及び実施例によれば、小型で40度以上の広い視野角を有する透過型のライトガイドが実現され、また、ライトガイドのコンパクト化を実現できる虚像光学系及び虚像表示装置を提供することができる。
10 画像表示素子
300 コリメート光学系
LS 光源
50 ライトガイド
100 導光部材
101 光線入射部
103 画像取り出し部
103a 第1面
103b 第2面
103c 傾斜面
103d 平面
104 光線射出部
150 接着剤
200 光学部材
210 前面(平行面)
203 傾斜部
特許4508655号公報 特許5421285号公報 特開2014−153644号公報

Claims (12)

  1. 表示画像の画像光を出力する画像表示素子と、前記画像表示素子からの画像光をコリメートして射出するコリメート光学系と、前記コリメート光学系からの画像光を導光して虚像表示のために射出するライトガイドと、を備える虚像光学系であって、
    前記ライトガイドは、前記画像光が入射される光線入射部と前記画像光を外部に射出するための光線射出部とが各々異なる面で形成された導光部材を有し、
    前記コリメート光学系の光軸は、前記ライトガイドの前記光線射出部に対して傾いて配置され、
    前記導光部材は、前記光線射出部に対して傾斜する第1面と、該第1面に続き前記光線射出部に平行な第2面と、該第2面に続き前記光線射出部に対して前記第1面の前記光線射出部に対する傾斜の向きとは異なる向きに傾斜する第5面と、該第5面に続く第6面と、からなる鋸歯形状が前記光線入射部から離れるにつれて前記光線射出部に近づきながら繰り返し配置され前記画像光を前記第1面から前記光線射出部に導光して取り出す画像取り出し部を備えること
    を特徴とする虚像光学系。
  2. 前記ライトガイドは、前記導光部材に一体的に設けられる光学部材を有し、
    前記光学部材は、前記光線射出部に平行な平行面と、前記平行面に対して傾斜し、前記画像取り出し部に対向配置される傾斜部とを有する
    請求項1記載の虚像光学系。
  3. 前記コリメート光学系は、Fナンバーが下記条件(1)を満足する
    請求項1又は2記載の虚像光学系。
    1.5 < Fナンバー< 3.0 ・・・条件(1)
  4. 前記ライトガイドの前記光線入射部と光線射出部は、それぞれ平面である請求項1乃至のいずれかに記載の虚像光学系。
  5. 前記ライトガイドの前記光線入射部は、前記光線射出部面から突き出している請求項1乃至のいずれかに記載の虚像光学系。
  6. 前記光学部材の前記傾斜部は、前記平行面に対して傾斜する第3面と、前記平行面と平行な第4面と、が交互に配置されてなる
    請求項2に記載の虚像光学系。
  7. 前記光学部材の前記第3面が前記平行面に対して傾斜する角度は、前記導光部材の前記第1面が前記光線射出部に対して傾斜する角度と等しい
    請求項に記載の虚像光学系。
  8. 前記導光部材の前記画像取り出し部における前記第2面の幅:w[mm]は、下記条件(2)を満たす請求項1乃至のいずれかに記載の虚像光学系。
    0.5 [mm]< w < 3.0 [mm]・・・条件(2)
  9. 前記ライトガイドは、前記導光部材と前記光学部材とがエアギャップを介して近接設置されている請求項2、またはのいずれかに記載の虚像光学系。
  10. 前記ライトガイドは、前記導光部材と前記光学部材とが接着剤で接合されている請求項またはのいずれかに記載の虚像光学系。
  11. 前記光学部材は、前記導光部材と同一の材料で形成されている請求項2または乃至10のいずれかに記載の虚像光学系。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の虚像光学系と、
    前記虚像光学系の画像表示素子を照明する光源と、を備えた
    虚像表示装置。
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