JP4872445B2 - 樹脂粒子分散液及びその製造方法、静電荷像現像トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤、並びに、画像形成方法 - Google Patents
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Description
この提案は、結晶性ポリエステルの持つ軟質さ、機械的強度不足に起因する課題を結合させるビニル系樹脂の分子量に分布を持たせることにより両立させようとするものであるが、最低定着温度とホットオフセット性とのみを両立させれば良い白黒トナーの設計においては一応の効果があるものの、種々の要求特性が求められるカラートナーにおいては使用が困難であった。その理由は、結晶性ポリエステル樹脂と無定形ビニル共重合体とは一般に非相溶構造を取り、トナー中での結晶性ポリエステルと無定型ビニル共重合体との分散構造、海島構造のサイズ、分散単位がトナー特性に重要な影響を及ぼすが、前記提案に記載されているトナー製造法(溶融混練粉砕法)でこの海島のサイズを制御するには製造機に応じ混練条件を経験的に試行錯誤し決める必要があり、トナー製法の最適なスケールアップ時に多大な開発工数を要し、またトナー性能を再現良く発現させるのは困難であったことによる。
しかしこの提案では、芳香族ポリエステルよりなる無定形重合体と脂肪族ポリエステルとの相溶性を制御し所望とするトナー特性を得ることは困難であった。すなわち、多官能単量体成分を含む無定形高分子と結晶性ポリエステルと反応させるとどうしても溶融粘度が増加してしまい、特に高グロス特性、高画質が要求されるカラー画像においては不都合があった。更に前記提案のトナー製法である溶融混練粉砕法は、前述したように製造安定性、適合性の課題を有している。
一方、ポリエステル樹脂は、鎖中に剛直な芳香環を有すことからビニル系重合体にくらべ可撓性を有し、機械強度を同一にした際の分子量を低く設定することができる。更に分子鎖の絡み合い性、限界分子量等の点で低温定着用樹脂としてビニル系結着樹脂とに比べ設計し易いという利点を有するため、ポリエステルが省エネルギートナーの結着樹脂として多く使用されている。
しかしながら、ポリエステルを使用したトナーの定着ラチチュードを広げる目的で架橋ポリエステルを使用する技術は知られているが、乳化重合凝集法でトナーを作製するに際し、好適な粒径である架橋構造を有するポリエステルラテックスは種々の困難さが生じてしまう。
使用する多官能酸、多官能アルコールの量を最適化し、所謂微架橋構造のポリエステルを用い有機溶剤に溶解する状態でエマルションを作製する方法もあるが、こうした微架橋ポリエステルは前述した低温定着トナーの定着課題を完全に回避することはできない。
また、本発明の他の目的は、耐オフセット性、耐ブロッキング性及びトナー流動性に優れた静電荷像現像トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤、並びに、画像形成方法を提供することである。
<1> 付加重合性単量体、並びに、ジカルボン酸、ジオール、及び、架橋剤を含む混合成分を重縮合及び付加重合して得られる架橋ポリエステル及び付加重合型樹脂の重合体を含む樹脂粒子が水系媒体中に分散している樹脂粒子分散液であって、前記重合体が1以上の架橋ポリエステルドメインを有することを特徴とする樹脂粒子分散液、
<2> 樹脂粒子の体積平均粒径(d1)が、0.1〜7μmの範囲である上記<1>に記載の樹脂粒子分散液、
<3> 樹脂粒子の体積平均粒径(d1)と架橋ポリエステルのドメイン大きさ(d2)とが、d2≦0.8×d1である上記<1>又は<2>に記載の樹脂粒子分散液、
<4> 架橋ポリエステルのドメインが2個以上有する上記<1>〜<3>のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液、
<5> 前記ポリエステルが結晶性ポリエステルであり、その融点が40〜150℃の範囲である上記<1>〜<4>のいずれか1つに記載の樹脂微粒子分散液、
<6> 架橋剤が、多官能カルボジイミド、アジリジン、アルコール、グリシジルエーテル、グリシジルエステル、カルボキシル化合物、これらのプレポリマー、及び、これらの組み合わせよりなる群から選ばれたものである上記<1>〜<5>のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液、
<7> 付加重合性単量体、並びに、ジカルボン酸、ジオール、及び、架橋剤を少なくとも含有した混合成分を水系媒体中に分散する分散工程、前記混合成分を重縮合し架橋ポリエステルを得る重縮合工程、及び、前記重縮合工程後、付加重合を行い樹脂粒子を形成する重合工程を含む上記<1>〜<6>のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液の製造方法、
<8> 架橋剤を0.1〜20重量%、及び、付加重合性単量体を5〜90重量%を用いる上記<7>に記載の樹脂粒子分散液の製造方法、
<9> 架橋ポリエステルを構成する単量体量Aと付加重合型樹脂を構成する単量体量Bとの重量比(A/B)が、10/90〜95/5の範囲である上記<7>又は<8>に記載の樹脂粒子分散液の製造方法、
<10> 前記重縮合工程において、重縮合触媒を用いる上記<7>〜<9>のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液の製造方法、
<11> 前記重縮合触媒が、界面活性効果を有する酸及び/又は酵素触媒である上記<7>〜<10>のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液の製造方法、
<12> 少なくとも樹脂粒子分散液を含む分散液中で前記樹脂粒子を凝集して凝集粒子を得る工程、及び、前記凝集粒子を加熱して融合させる工程を含む静電荷像現像トナーの製造方法であって、前記樹脂粒子分散液が、上記<1>〜<6>のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液、又は、上記<7>〜<11>のいずれか1つに記載の製造方法により製造された樹脂粒子分散液である静電荷像現像トナーの製造方法、
<13> 上記<12>に記載の製造方法により製造された静電荷像現像トナー、
<14> 上記<13>に記載の静電荷像現像トナーとキャリアとを含む静電荷像現像剤、
<15> 潜像保持体表面に静電潜像を形成する潜像形成工程、前記潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーを含む現像剤により現像してトナー像を形成する現像工程、前記潜像保持体表面に形成されたトナー像を被転写体表面に転写する転写工程、及び、前記被転写体表面に転写されたトナー像を熱定着する定着工程を含む画像形成方法であって、前記トナーとして上記<13>に記載の静電荷像現像トナー、又は、前記現像剤として上記<14>に記載の静電荷像現像剤を用いる画像形成方法。
また、本発明の他の目的は、耐オフセット性、耐ブロッキング性及びトナー流動性に優れた静電荷像現像トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤、並びに、画像形成方法を提供することができる。
<樹脂粒子分散液>
本発明の樹脂粒子分散液は、少なくとも付加重合性単量体、並びに、ジカルボン酸、ジオール、及び、架橋剤を含む混合成分を重縮合及び付加重合して得られる架橋ポリエステル及び付加重合型樹脂の重合体を含む樹脂粒子が水系媒体中に分散している樹脂粒子分散液であって、前記重合体が1以上の架橋ポリエステルドメインを有することを特徴とする。
本発明の樹脂粒子分散液は、静電荷像現像トナー用樹脂粒子分散液として好適に用いることができる。また、本発明の樹脂粒子分散液は、静電荷像現像トナーに用いた場合、定着温度が低く、高温高湿下でのフィルミング性、クリーニング性及び画質維持性に優れるため好ましい。
このように、本発明では樹脂粒子原料として、ポリエステルを構成する単量体(以下、「ポリエステル単量体」という場合がある)としてのジカルボン酸成分、ジオール成分、架橋剤成分に加え、付加重合性単量体を用いることで、水系媒体中の反応場である油滴(油相)の微粒化が促進され、小粒径でシャープな粒度分布を持つ粒子となるため好ましい。
また、ポリエステル単量体の重縮合時に架橋剤が架橋することによって、架橋したドメインを有するポリエステル/付加重合型樹脂の重合体となることから、前記のように共に非相溶なポリエステルと付加重合性樹脂とが分散した状態の樹脂を得ることができる。更に、このような樹脂からなる樹脂粒子の水系媒体中での分散状態も均一となり、分散安定性、保存安定性も良好な樹脂粒子分散液を得ることができる。
なお、ここで非相溶とは、両者の化学構造が同一又は類似し、あるいは官能基の作用により両者が充分に分散する性質のないことをいい、溶解性パラメータ(SP値)として、例えば、フェドースの方法によるSP値(R. F. Fedors, Polym. Eng. Sci., 14(2), 147 (1974)参照)の差が0.55より大きいものをいう。
また、本発明に用いることができるポリエステルとしては、結晶性ポリエステルであることが好ましい。ポリエステルとして結晶性ポリエステルを用いた場合、該結晶性ポリエステルが付加重合型樹脂中で架橋したドメイン構造を有することによって得られるポリエステル/付加重合型樹脂の重合体を含む樹脂粒子を用いたトナーは、その軟化点がポリエステルの融点によって支配的に定まるため、該ポリエステルとして融点の低いものを用いることにより最低定着温度の低いものとなると共に、ポリエステルが架橋されたものであるため溶融時に大きな粘弾性が得られ、この結果、低温定着性を確保しながら優れた耐オフセット性を得ることができる。
水系媒体中でのポリエステルの重縮合に関しては、前記ポリエステル単量体を水系媒体中で重縮合反応を行なうことにより高分子量化することができる。この場合、水系媒体中での重合においては、予め重縮合に用いる単量体を機械的なせん断力、超音波などを用いて、必要により少量の界面活性剤、高分子安定剤などを溶解した水系媒体中に乳化または分散した後、加熱を行うことにより重合を進める。
本発明における架橋ポリエステルは、脂肪族、脂環族、芳香族のジカルボン酸及びそれらのアルキルエステル(ジカルボン酸成分)と、ジオール及びそれらのエステル化合物(ジオール成分)と、架橋剤とを用いた直接エステル化反応、エステル交換反応、架橋反応等により重縮合を行うことができる。この場合、重合されるポリエステルとしては、アモルファス(無定形)ポリエステル、結晶性ポリエステルなどのいずれかの形態、またはそれらの混合形態をとることができるが、特に低温定着トナーを目指す場合においては、融点が40〜150℃の範囲で融点を示す結晶性ポリエステルを少なくとも含むことが好ましい。また、そのポリエステルを重縮合するための単量体の例としては、特に限定されるものではないが、特にポリアルキレンポリエステルが好ましい。
架橋ポリエステルにおいては、架橋点と架橋密度が重要な指標となるが、前述した乳化重合法で作製したビニル系の架橋樹脂粒子においては、架橋点は粒子内に分布している(特表2005−513531号公報等参照)。この時の分布は均一では無く、粒子表面に存在しているものもあるし、また樹脂粒子間で架橋密度に違いが生じるものもある。これは、乳化重合での粒子形成のメカニズムが、水系媒体中に分散したモノマータンクからミセルへの物質移動とミセル内での粒子核形成に伴うもので原理上精密に制御することはできない。
これに対し、本発明における架橋ポリエステル/付加重合型樹脂の重合体とは、粒子表面に架橋点を有さない、あるいは粒子の内部に架橋密度が高いポリエステルのドメインを形成するポリエステル/付加重合型樹脂の重合体である。
架橋剤としては、多官能の、アジリジン、カルボジイミド、オキシラン、アルコール、グリシジルエーテル、グリシジルエステル、カルボキシル化合物、アミン、ビニルスルホン、アミド、アリル化合物、これらのプレポリマー、及び、これらの組み合わせを好ましく例示できる。
好適なドメインは粒子内に存在し、その個数は、1つであっても、複数有していても構わない。ドメインの数は、染色法によりマトリックス樹脂とのコントラスト差を得ることが可能となる。複数とは2個以上を意味し、ドメインが明らかに有着した構造を有する場合は、それぞれの元になるドメイン数の和で表す。
本発明の樹脂粒子分散液において、樹脂粒子が含有する重合体が有するドメインの数としては、1個以上であり、2個以上であることが好ましい。ドメインが存在しないとポリエステルの架橋密度にも影響するが、結晶性ポリエステルの持つ機械強度の弱さを回避することができなくなり、トナーに用いた場合に感光体フィルミング性能が劣ってしまう。
d2≦0.8×d1の関係であれば、トナーの機械的強度と低温定着性との両立を図ることができる。
不飽和基を有するカルボン酸としては、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、アルケニルこはく酸、イタコン酸、メサコン酸、ジメチルマレイン酸、ジメチルフマル酸などが好ましく挙げられる。これらの不飽和基を有するカルボキシル酸又は酸無水物含有モノマーは単独、あるいは混合して用いられる。
上記の不飽和カルボン酸成分としては、マレイン酸、フマル酸及びこれらのモノエステルが好適に用いられる。モノエステルとしては、例えば、マレイン酸を炭素数1から8の脂肪族アルコールでエステル化したものが好ましく、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノプロピル、マレイン酸モノプロピル、マレイン酸モノペンチル、マレイン酸モノヘキシルなどが挙げられる。
なお、結晶性ポリエステルの融点は付加重合型樹脂と結合されていない状態におけるポリエステルの融点であるが、後述する樹脂粒子の融点として検出することができる。
ここで、ポリエステルにおける結晶性の有無については、上記方法により測定された熱吸収曲線が JIS K7121の融解温度の定義に従い、低温側のベースラインを高温側に延長した直線と融解ピーク(吸熱ピーク)の低温側の曲線に勾配が最大になる点で引いた接線の交点(融解開始温度)と高温側のベースラインを低温側に延長した直線と融解ピーク(吸熱ピーク)の高温側の曲線に勾配が最大になる点で引いた接線の交点(融解終了温度)の温度差が50℃以内であって、その曲線の形態が同じくJIS K7121で示される階段状形状を示さない場合を結晶性を有すると判断した。
ここで、界面活性効果を有するブレンステッド酸型触媒とは、疎水基と親水基とからなる化学構造を有し、少なくとも親水基の一部がプロトンからなる酸の構造を有するものであり、乳化機能と触媒機能を併せ持つ触媒である。
無機酸としては、硫酸、塩酸、臭酸などが挙げられる。これらの中でも、スルホン酸基を有する無機酸が好適である。
有機酸としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸及びそのスチレン共重合体などのスルホン酸基を有する有機酸が挙げられる。
なお、上記ポリエステルの分子量は、ポリエステル/付加重合型樹脂の重合体におけるビニル重合体が結合する前の分子量であるが、本発明においては、後述するように単量体混合系においてポリエステルの重縮合が先行して進行するため、ポリエステル単独の分子量として検出することができる。
本発明においては、前記ポリエステル重縮合反応を付加重合性単量体の存在下で行うことが可能である。付加重合性単量体は、最終的には付加重合により重合し、ポリエステルと付加重合型樹脂とを含む樹脂粒子を与える。
本発明に用いることができるラジカル重合性のエチレン性不飽和単量体としては、具体的には、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン等のα−置換スチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン等の核置換スチレン、p−クロロスチレン、p−ブロモスチレン、ジブロモスチレン等の核置換ハロゲン化スチレンなどのビニル芳香族類;(メタ)アクリル酸(なお、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルを意味するものとし、以下も同様とする。)、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等の不飽和カルボン酸エステル類;(メタ)アクリルアルデヒド、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド等の不飽和カルボン酸誘導体類;N−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物類;蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル化合物類;N−メチロールアクリルアミド、N−エチロールアクリルアミド、N−プロパノールアクリルアミド、N−メチロールマレインアミド酸、N−メチロールマレインアミド酸エステル、N−メチロールマレイミド、N−エチロールマレイミド等のN−置換不飽和アミド類;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン類;ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルシクロヘキサン等の多官能ビニル化合物類;
含有量が1重量部以上であると、効果的に粒子化を行うことができ、トナー粉体特性及び定着性に優れるため好ましい。90重量部以下であると、溶融粘度が適度であり、低温定着性に優れるため好ましい。
前記ラジカル開始剤を用いる方法においては、ラジカル開始剤は、油溶性、水溶性のものがあるがどちらの開始剤を使用しても構わない。
また、付加重合型樹脂のガラス転移点(Tg)は45〜80℃の範囲であることが好ましい。
以上の如きポリエステル/付加重合型樹脂重合体をトナーの結着樹脂に用いた場合に、トナーの低温定着性に有効でありかつその流動性を良好にすることができるのは、次のような理由によるものと思われる。すなわち、ポリエステル樹脂のような縮合系の樹脂では低分子量のものを容易に得ることができ、更にスチレン等のビニル系樹脂に比較して、溶融した際転写紙等の支持体に対する「濡れ」が良く、同等の軟化点を持つ他の樹脂をバインダーとして含有するトナーに比較して、低い温度で十分な定着を行うことができるためである。
本発明に用いることのできる水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水や、エタノール、メタノール等のアルコール類などが挙げられる。これらの中でも、エタノールや水であることが好ましく、蒸留水及びイオン交換水等の水が特に好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、水系媒体には、水混和性の有機溶媒を含んでいてもよい。水混和性の有機溶媒としては、例えば、アセトンや酢酸等が挙げられる。
次に、以上述べた本発明の樹脂粒子分散液を製造する方法について説明する。
本発明の樹脂粒子分散液の製造方法は、付加重合性単量体、並びに、ジカルボン酸、ジオール、及び、架橋剤を少なくとも含有した混合成分を水系媒体中に分散する分散工程、前記混合成分を重縮合し架橋ポリエステルを得る重縮合工程、及び、前記重縮合工程後、付加重合を行い樹脂粒子を形成する重合工程を含む本発明の樹脂粒子分散液を製造する製造方法であることが好ましい。
本製造方法では、ポリエステル重縮合反応を付加重合性単量体の存在下に行うことが可能で、付加重合性単量体は最終的には付加重合により重合し、ポリエステルが架橋構造を有することより架橋ポリエステルと付加重合性重合体との重合体粒子を与える。
これらの種類の市販されている界面活性剤の例としては、Stepan ChemicalからのPolystep(商標)A−15及びBisfot(商標)S−100、DeforestからのDesulf(商標)TLS−40、The Dow Chemical CompanyからのDowfax(商標)2A1、3B2及びC6L、EmkayからのEmkapol(商標)PO−18、HerculesからのDresinate(商標)TX、及びUnion CarbideからのTriton(商標) X−100、X−405及びX−165が挙げられる。
なお、前記のように本発明におけるポリエステルの重縮合は従来より低温で行うことが可能であり、重縮合温度は50〜99℃の範囲で行うことが好ましい。
本発明の樹脂粒子分散液における樹脂粒子の重量平均分子量は、1,000〜1,000,000の範囲であることが好ましい。
本発明の静電荷像現像トナーの製造方法は、少なくとも樹脂粒子分散液を含む分散液中で前記樹脂粒子を凝集して凝集粒子を得る工程、及び、前記凝集粒子を加熱して融合させる工程を含む静電荷像現像トナーの製造方法であって、前記樹脂粒子分散液が、本発明の樹脂粒子分散液、又は、本発明の製造方法により製造された樹脂粒子分散液である静電荷像現像トナーの製造方法である。
具体的には、前記のようにして形成された樹脂粒子を凝集(会合)させる既知の凝集法などの粒子凝集融着法により、トナー粒子径及び分布を調整することが可能である。以下に示す乳化重合凝集法では、例えば、本発明において調製したポリエステル/付加重合型樹脂の重合体を含む樹脂粒子分散液を、着色剤分散液及び離型剤分散液と混合し、更に凝集剤を添加しヘテロ凝集を生じさせることによりトナー径の凝集粒子を形成し(凝集工程)、その後樹脂粒子のガラス転移点以上または融点以上の温度に加熱して前記凝集粒子を融合・合一し(融合工程)、洗浄、乾燥することにより得られる。
上記着色剤の使用量は、トナー100重量部に対して0.1〜20重量部の範囲であることが好ましく、特に0.5〜10重量部の範囲が好ましい。
これらの磁性体の含有量は、磁性トナーとする場合にはトナー100重量部当り20〜70重量部の範囲であることが好ましく、より好ましくは40〜70重量部の範囲である。
本発明の静電荷像現像トナーは、静電荷像現像剤として使用することもできる。この現像剤は、この静電荷像現像トナーを含有することのほかは特に制限はなく、目的に応じて適宜の成分組成をとることができる。静電荷像現像トナーを、単独で用いると一成分系の静電荷像現像剤として調製され、また、キャリアと組み合わせて用いると二成分系の静電荷像現像剤として調製される。
なお、静電荷像現像剤における、トナーと、キャリアとの混合比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。好ましい混合比としては、キャリア100重量部に対して、トナー2〜10重量部である。また、現像剤の調製方法は、特に限定されないが、例えば、Vブレンダー等で混合する方法等が挙げられる。
本発明の画像形成方法は、潜像保持体表面に静電潜像を形成する潜像形成工程と、前記潜像保持体表面に形成された静電潜像トナーを含む現像剤により現像してトナー像を形成する現像工程と、前記潜像保持体表面に形成されたトナー像を被転写体表面に転写する転写工程と、前記被転写体表面に転写されたトナー像を熱定着する定着工程とを含む画像形成方法であって、前記トナーとして本発明の静電荷像現像トナー、又は、前記現像剤として本発明の静電荷像現像剤を用いることを特徴とする。
本発明の画像形成方法としては、上記のような特定のトナーを用いて現像剤を調製し、それを用いて常用の電子写真複写機により静電像の形成及び現像を行い、得られたトナー像を転写紙上に静電転写した上加熱ローラの温度を一定温度に設定した加熱ローラ定着器により定着して複写画像を形成する。
本発明の画像形成方法は、転写紙上のトナーと加熱ローラとの接触時間が1秒間以内、特に0.5秒間以内であるような高速定着を行う際に特に好ましく用いられる。
前記現像工程は、現像剤担体上の現像剤層により前記静電潜像を現像してトナー画像を形成する工程である。前記現像剤層としては、前記本発明の静電荷像現像トナーを含有する本発明の静電荷像現像剤を含んでいれば特に制限はない。
前記転写工程は、前記トナー画像を転写体上に転写する工程である。
前記定着工程では、加熱ローラの温度を一定温度に設定した加熱ローラ定着器により、転写紙上に転写したトナー像を定着して複写画像を形成する。
本発明の静電荷像現像トナーは、転写紙上のトナーと加熱ローラとの接触時間が1秒間以内、特に0.5秒間以内であるような高速定着を行う画像形成プロセスに特に好ましく用いられる。
前記クリーニング工程は、静電潜像担持体上に残留する静電荷像現像剤を除去する工程である。
なお、本実施例のトナーは、下記の樹脂粒子分散液、着色剤粒子分散液、離型剤粒子分散液をそれぞれ調製し、これを所定の割合で混合し撹拌しながら、金属塩の重合体を添加し、イオン的に中和させて凝集粒子を形成した。次いで、無機水酸化物を添加して系内のpHを弱酸性から中性に調整した後、前記樹脂粒子のガラス転移点以上又は融点以上の温度に加熱して融合・合一を行った。反応終了後、十分な洗浄、固液分離、乾燥の工程を経て所望のトナーを得たる。以下、それぞれの調製方法、及び、各特性値の測定方法を説明する。
示差走査熱量測定法(DSC)に従い、「DSC−20」(セイコー電子工業社製)を使用し、試料約10mgを一定の昇温速度(10℃/min)で加熱し、ベースラインと吸熱ピークから融点を求めた。
重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnの値は、ゲル・パーミュエーション・クロマトグラフィ(GPC)によって、以下に記す条件で重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnを測定した。温度40℃において、溶媒(テトラヒドロフラン)を毎分1.2mlの流速で流し、濃度0.2g/20mlのテトラヒドロフラン試料溶液を試料重量として3mg注入し、測定を行った。また、試料の分子量測定にあたっては、当該試料の有する分子量が数種の単分散ポリスチレン標準試料により、作製された検量線の分子量の対数とカウント数が直線となる範囲内に包含される測定条件を選択するものとする。
なお、測定結果の信頼性は、上述の測定条件で行ったNBS706ポリスチレン標準試料が、
重量平均分子量Mw=28.8×104
数平均分子量Mn=13.7×104
となることにより確認することができる。
また、用いたGPCのカラムとしては、TSK−GEL、GMH(東ソー(株)社製)を用いた。
なお、溶媒及び測定温度は、測定試料にあわせ、適当な条件に変更して行った。
ポリエステルとして脂肪族ポリエステルを用い、付加重合型樹脂として芳香族を含むモノマーを用いた樹脂粒子分散液を作製した場合、両者の分子量をGPCで解析する際、検出器としてUVとRIを分離する装置を後付けし、それぞれの分子量を解析した。
樹脂粒子、着色剤粒子等の体積平均粒子径は、レーザー回析式粒度分布測定装置(堀場製作所製、LA−920)で測定した。
非結晶性樹脂のガラス転移点(Tg)及び結晶性樹脂の融点(Tm)は、示差走査熱量計(セイコー電子工業社製:DSC−20)を用い、室温から150℃まで昇温速度10℃/分の条件下で測定することにより求めた。なお、ガラス転移点は吸熱部におけるベースラインと立ち上がりラインとの延長線の交点の温度とし、融点は吸熱ピークの頂点の温度とした。
(油相1の調製)
・1,9−ノナンジオール 10.0部
・ドデカンジオニック酸 14.0部
・アジリジン架橋剤 Closslinker CX-100(DSM NeoResins社製) 0.5部
・スチレン 25部
・ヘキサデカン 0.5部
上記各モノマー(ポリエステル単量体、付加重合性単量体)を130℃で加熱溶解させ均一な油相1を調製した。
・ドデシルベンゼンスルホン酸 1.66部
・水 200部
上記を混合して均一な水層1を調製した。
前記調製した水相1を75℃恒温槽中で1時間撹拌した。この水相1と前記油相1とを容器に入れ、ウルトラタラックス(IKA社製)を用いて8,000rpmで3分攪拌した後、ナノマイザー(吉田機械興業社製)を用い、吐出速度60(吐出圧力:504kgf/cm2)で5パス分散し乳化物を得た。このときドロップレットの体積平均径は0.5μmであった。
・GPCによる重量平均分子量:4,200
・エステル転化率:81%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:2%
更に、示差走査熱量計にて樹脂の熱特性を調べたところ、75℃に融点を示す結晶性ポリエステルであることが分った。
・GPCによるポリスチレンの重量平均分子量:500,000
・GPCによるポリエステルの重量平均分子量:5,100
・GPCによる樹脂粒子の重量平均分子量:500,000
・エステル転化率:84%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:99%
・ポリエステルの融点:75℃
・ポリスチレンのガラス転移点:60.0℃
上記のようにして得られた樹脂粒子は、ポリスチレンとポリエステルの重合体粒子であることが確認された。また重合体のドメイン数、径をTEM(日本分光社製、透過型電子顕微鏡により観察し、画像解析装置(ルーゼックス AP、LUZEX社製)により解析した。
・ドメインの数:1個
・ドメイン平均径:150nm
−エステル転化率−
前記のように測定したエステル転化率については、以下の基準により良否を判断した。
○(良好)・・・・エステル転化率が70%以上。
△(合格)・・・・エステル転化率が50%以上70%未満。
×(不合格)・・・エステル転化率が50%未満。
作製したラテックスを300ccのガラス瓶に150cc入れ、85℃の恒温槽中に20週間放置した。20週間後のラテックスの保存安定性を以下で判断した。評価基準は以下の通りであるる。なお、○を合格とした。
○・・・沈降、分離無く良好な分散性を示す。かつ、樹脂分散液を77μmメッシュでろ過した時に全く凝集物が残っていない。
△・・・・やや分離が見られる。メッシュ上に残った凝集物が固形分量に対し、0.1重量%以上1.5重量%以下。
×・・・・沈降、分離あり。メッシュ上に残った凝集物が1.5重量%を超える場合。
(油相2の調製)
・1,6−ヘキサンジオール 10.0部
・セバシン酸 13.0部
・カルボジイミド化合物(カルボジライトV−02−L2、日清紡績(株)製)
1.0部
・スチレン 25部
・ヘキサデカン 1.0部
上記各モノマー(ポリエステル単量体、付加重合性単量体)を130℃で加熱溶解させ均一な油相2を調製した。
・ドデシルベンゼンスルホン酸 1.66部
・水 200部
上記を混合して均一な水相2を調製した。
前記調製した水相2を75℃恒温槽中で1時間撹拌した。この水相2と前記油相2とを容器に入れ、ウルトラタラックス(IKA社製)を用いて8,000rpmで3分撹拌した後、ナノマイザー(吉田機械興業社製)を用い、吐出速度60(吐出圧力:504kgf/cm2)で5パス分散し乳化物を得た。このときドロップレットの体積平均径は0.7μmであった。
・GPCによる重量平均分子量:5,800
・エステル転化率:73%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:2%
更に、示差走査熱量計にて樹脂の熱特性を調べたところ、72℃に融点を示す結晶性ポリエステルであることが分った。
・GPCによるポリスチレンの重量平均分子量:750,000
・GPCによるポリエステルの重量平均分子量:5,900
・GPCによる樹脂粒子の重量平均分子量:750,000
・エステル転化率:75%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:99%
・ポリエステルの融点:72℃
・ポリスチレンのガラス転移点:100℃
上記のようにして得られた樹脂粒子は、ポリスチレンとポリエステルの重合体粒子であることが確認された。この樹脂粒子分散液2について、実施例1と同様の評価を行った。
・ドメインの数:2個
・ドメイン平均径:180nm
結果を表1、表2にまとめて示す。
(油相3の調製)
・1,9−ノナンジオール 10.0部
・ドデカン二酸 12.0部
・マレイン酸 1.0部
・ジメチロールブタン酸 1.2部
・スチレン 22部
・ブチルアクリレート 3部
・ステアリルメタクリレート 2部
・スカンジウムトリフルオロメタンスルホネート 2.0部
上記各モノマー(ポリエステル単量体、付加重合性単量体)を130℃で加熱溶解させ均一な油相3を調製した。
・ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 1.9部
・水 200部
上記を混合して均一な水相3を調製した。
前記調製した水相3を75℃恒温槽中で1時間撹拌した。この水相3と前記油相3とを1リットルの容器に入れ、ウルトラタラックス(IKA社製)を用いて8,000rpmで3分撹拌した後、ナノマイザー(吉田機械興業社製)を用い、吐出速度60(吐出圧力:504kgf/cm2)で5パス分散し乳化物を得た。このときドロップレットの体積平均径は1.1μmであった。
・GPCによる重量平均分子量:4,500
・エステル転化率:83%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:2%
更に、示差走査熱量計にて樹脂の熱特性を調べたところ、72℃に融点を示す結晶性ポリエステルであることが分った。
・GPCによるポリスチレンの重量平均分子量:700,000
・GPCによるポリエステルの重量平均分子量:5,000
・GPCによる樹脂粒子の重量平均分子量:700,000
・エステル転化率:82%
・プロトンNMRでのスチレン系ポリマーの重合収率:99%
・ポリエステルの融点:73℃
・スチレン−ブチルアクリレート共重合体のガラス転移点:56℃
上記のようにして得られた樹脂粒子は、スチレン−ブチルアクリレート共重合体とポリエステルの重合体粒子であることが確認された。この樹脂粒子分散液3について、実施例1と同様の評価を行った。
・ドメインの数:1個
・ドメイン平均径:60nm
結果を表1及び表2にまとめて示す。
配合を各々表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして、それぞれ樹脂粒子分散液を得た。これらについて実施例1と同様の評価を行った。結果を表2にまとめて示す。
(油層9の調製)
・スチレン 460部
・n−ブチルアクリレート 140部
・アクリル酸 12部
・ドデカンチオール 9部
・1,6−ヘキサンジオール 310部
・セバシン酸 280部
・エチレングリコールジグリシジルエーテル 30部
・ヘキサンデカン 0.5部
以上を油浴にて120℃に加熱し均一な混合を得た。
・ドデシルベンゼンスルホン酸 20.0部
・水 2,000部
上記を混合して均一な水相を調製した。
水相9を75℃恒温槽中で1時間撹拌した。この水相と前記油相とを容器に入れ、ウルトラタラックス(IKA社製)を用いて8,000rpmで10分撹拌した後、ナノマイザー(吉田機械興業社製)を用い、吐出速度60(吐出圧力:504kgf/cm2)で10パス分散し乳化物を得た。このときドロップレットの体積平均径は1.2μmであった。
次いで、撹拌機を備えたリアクターに上記乳化物を投入し、窒素雰囲気下、70℃で24時間重縮合を実施した。この反応物を少量取り出し、下記種々の分析を実施したところ、この時点の重合体はほぼポリエステルであることがわかった。作製した反応物の物性は以下の通りである。
・GPCによる重量平均分子量:3,900
・エステル転化率:73%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:2%
更に、示差走査熱量計にて樹脂の熱特性を調べたところ、73℃に融点を示す結晶性ポリエステルであることが分った。
・GPCによるポリスチレンの重量平均分子量:45,000
・GPCによるポリエステルの重量平均分子量:3,900
・GPCによる樹脂粒子の重量平均分子量:45,000
・エステル転化率:82%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:99%
・ポリエステルの融点:73℃
上記分散液を少量取り、乾燥後分析に供した。NMRによるケミカルシフトの同定から、架橋したポリスチレンとポリエステルの重合体粒子であることが確認された。
・ドメインの数:1個
・ドメイン平均径:100nm
結果を表1、表2にまとめて示す。
配合を各々表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして、樹脂粒子分散液を作製し、実施例1と同様の評価を行った。結果を表2にまとめて示す。
(樹脂粒子分散液L1の作製)
−油相の調製−
・1,9−ノナンジオール 10.0部
・ドデカン二酸 13.0部
・ペンタエリスリトール 2部
・スチレン 21部
・アクリル酸ブチル 3部
・ドデカンチオール 1部
・ヘキサデカン 1部
上記モノマー(ポリエステル単量体、付加重合性単量体)を130℃で加熱溶解させ均一な油相を調製した。
・ドデシルベンゼンスルホン酸 1.66部
・水 200部
上記を混合して均一な水相を調製した。
前記調製した水相を75℃恒温槽中で1時間撹拌した。この水相と前記油相とを容器に入れ、ウルトラタラックス(IKA社製)を用いて8,000rpmで3分攪拌した後、ナノマイザー(吉田機械興業社製)を用い、吐出速度60(吐出圧力:504kgf/cm2)で5パス分散し乳化物を得た。このときドロップレットの体積平均径は1.1μmであった。
次いで、撹拌機を備えた1リットルのリアクターに上記乳化物を投入し、窒素雰囲気下、70℃で24時間重縮合を実施した。この反応物を少量取り出し、下記種々の分析を実施したところ、この時点の重合体はほぼポリエステルであることが分った。作製した反応物の物性は以下の通りである。
・GPCによる重量平均分子量:5,000
・エステル転化率:84%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:2%
更に、示差走査熱量計にて樹脂の熱特性を調べたところ、72℃に融点を示す結晶性ポリエステルであることが分った。
・GPCによるポリスチレンの重量平均分子量:40,000
・GPCによるポリエステルの重量平均分子量:5,500
・GPCによる樹脂粒子の重量平均分子量:41,000
・エステル転化率:85%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:99%
・ポリエステルの融点:73℃
・スチレン−ブチルアクリレート共重合体のガラス転移点:58℃
・ドメインの数:2個
・ドメイン平均径:100nm
・ポリエチレンワックス(東洋ペトロライト社製、Polywax725、融点:103℃) 30部
・カチオン性界面活性剤(花王社製、サニゾールB50) 3部
・イオン交換水 67部
上記成分をホモジナイザー(IKA社製、ウルトラタラックスT50)で95℃に加熱しながら十分に分散した後、圧力吐出型ホモジナイザー(ゴーリン社製、ゴーリンホモジナイザー)で分散処理し、離型剤粒子分散液(W1)を調製した。得られた分散液中の離型剤粒子の個数平均粒子径D50nは310nmであった。その後イオン交換水を加えて、分散液の固形分濃度を30%に調整した。
・マゼンタ顔料(大日精化工業社製、C.I.ピグメントレッド122(キナクリドン)) 20部
・アニオン系界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR) 2部
・イオン交換水 78部
・シアン顔料(大日精化工業社製、C.I.ピグメントブルー15:3) 20部
・アニオン系界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR) 2部
・イオン交換水 78部
・イエロー顔料(クラリアントジャパン社製、C.I.ピグメントイエロー74)
20部
・アニオン系界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR) 2部
・イオン交換水 78部
・カーボンブラック(キャボット社製、リーガル330) 20部
・アニオン系界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR) 2部
・イオン交換水 78部
・樹脂粒子分散液(L1) 160部
・離型剤粒子分散液(W1) 33部(トナーに対して10%)
・マゼンタ顔料分散液(M1) 60部(トナーに対して9%)
・ポリ塩化アルミニウム10%水溶液(浅田化学社製、PAC100W) 15部
・1%硝酸水溶液 3部
前記マゼンタトナー粒子の作製において、マゼンタ顔料分散液(M1)をシアン顔料分散液に変えた以外は同様にしてシアントナー粒子を得た。シアントナー粒子の体積平均粒径D50Vは6.6μmであった。このトナー粒子の表面を走査電子顕微鏡(SEM)で、断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、樹脂、顔料及びその他添加剤が狙い通り融合されており、穴や凹凸などは見られず、顔料の分散状態も良好であった。また、このトナーの形状係数SF1をルーゼクス画像解析装置で測定したところ128であり、形状の分布もとくに見られなかった
本トナー粒子にマゼンタトナーと同様に外添剤を外添しシアントナー(トナーC1)を得た。
前記マゼンタトナー粒子の作製において、マゼンタ顔料分散液(M1)をイエロー顔料分散液(Y1)に変えた以外は同様にしてイエロートナー粒子を得た。イエロートナー粒子の体積平均粒径D50Vは5.4μmであった。このトナーの表面を走査電子顕微鏡(SEM)で、断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、樹脂、顔料及びその他添加剤が狙い通り融合されており、穴や凹凸などは見られず、顔料の分散状態も良好であった。また、このトナーの形状係数SF1をルーゼクス画像解析装置で測定したところ134であり、形状の分布もとくに見られなかった。
本トナー粒子にマゼンタトナーと同様に外添剤を外添し、イエロートナー(トナーY1)を得た。
前記マゼンタトナー粒子の作製において、マゼンタ顔料分散液(M1)をブラック顔料分散液(K1)に変えた以外は同様にしてブラックトナー粒子を得た。このブラックトナー粒子の体積平均粒径D50Vは5.5μmであった。このトナーの表面を走査電子顕微鏡(SEM)で、断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察したところ、樹脂、顔料及びその他添加剤が狙い通り融合されており、穴や凹凸などは見られず、顔料の分散状態も良好であった。また、このトナー粒子の形状係数SF1をルーゼクス画像解析装置で測定したところ132であり、形状の分布もとくに見られなかった。
本トナー粒子にマゼンタトナーと同様に外添剤を外添し、ブラックトナー(トナーK1)を得た
体積平均粒子径40μmのCu−Znフェライト粒子100部に、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン0.1部を含有するメタノール溶液を添加し、ニーダーで被覆した後、メタノールを留去し、更に120℃で2時間加熱して上記シラン化合物を完全に硬化させた。この粒子に、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート−メチルメタクレート共重合体(共重合比40:60)をトルエンに溶解させたものを添加し、真空減圧型ニーダーを使用してパーフルオロオクチルエチルメタクリレート−メチルメタクレート共重合体のコーティング量が0.5%となるように樹脂被覆型キャリアを製造した。
マゼンタトナーM1を4部を、得られた樹脂被覆型キャリア100部に混合して、マゼンタ色現像用の静電荷像現像剤を作製し、これを実施例11〜14の現像剤として使用した。
−定着特性−
画像形成装置としてDocuCentreColor F450(富士ゼロックス社製)を用い、現像剤として二成分現像剤を用いることができるよう現像器部分を改造し、現像剤D1〜D4を搭載して画像形成を行い定着特性を評価した。すなわち、前記画像形成装置の定着装置を取り外し、画像形成後、未定着画像として排出できるようにした。この未定着画像を用いて定着テストを行ない、下記の方法により最低定着温度(定着可能な加熱ローラの最低温度)、オフセット発生温度(オフセット現象が生ずる最低温度)を測定した。
上記画像形成装置にて、64g/m2の転写紙に未定着画像を作成した後、表層がテフロン(登録商標)で形成された直径30mmの熱ローラと、表層がシリコーンゴムで形成された圧着ローラとよりなる定着器により、トナー像を線速度180mm/秒、線圧0.8kg/cm、ニップ幅4.9mmで定着せしめる操作を、熱ローラの設定温度を80〜240℃の範囲内で5℃づつ段階的に高くして各温度において繰り返し、形成された定着画像に対してキムワイプ摺擦を施し、十分な耐摺擦性を示す定着画像となる最低の設定温度をもって最低定着温度とした。なお、ここに用いた定着器はシリコーンオイル供給機構を有さないものである。なお、定着ロールは表層がPFAチューブであり、定着器はオイルレス仕様のものである。
120℃以下・・・・・・・・・・・○
120℃を超え130℃以下・・・・△
130℃を超え150℃以下・・・・×
オフセット発生温度の測定は、最低定着温度の測定に準ずるが、上記画像形成装置にて未定着画像を作成した後、トナー像を転写して上述の定着器により定着処理を行い、次いで白紙の転写紙を同様の条件下で定着器に送ってこれにトナー汚れが生ずるか否かを目視観察する操作を、前記定着器の熱ローラの設定温度を順次上昇させた状態で繰り返し、トナーによる汚れの生じた最低の設定温度をもってオフセット発生温度とした。
230℃以上・・・・・・・・・・○
210℃以上230℃未満・・・・△
180℃以上210℃未満・・・・×
耐ブロッキング性テスト(保存性)は、温度45℃、相対湿度43%RHの環境条件下に2時間放置して凝集塊が生ずるか否かに、以下の基準により評価した。なお、○を合格とした。
凝集塊なし・・・・○
凝集塊発生・・・・×
現像剤の流動性は、現像器内の現像剤を目視にて判定し、実用レベルにあるものを良好とした。
フィルミング性は、キャリアや感光体表面を観察し、付着物の有無により判定した。評価の環境は28℃、85%RHとした。
クリーニング性は、クリーニング部材により感光体の表面をクリーニングした後の感光体表面を観察し、付着物の有無により判定した。
評価の環境は28℃、85%RHとした。
前記DocuCentreColor F450改造機により、ブレードクリーニング法での10万枚連続走行試験を行い、以下の判断基準により画質維持性を評価した。
評価の環境は28℃、85%RHとした。
◎:初期の良好な画質を完全に維持している。
○:若干の変化はあるが良好に維持している。
△:画像欠陥はあるが、許容可能。
×:画像欠陥が見られ画質上での問題あり(例えば、クリーニング不良や感光体フィルミングによる背景部汚れ、筋などの発生)。
(樹脂粒子分散液L2の作製)
−油層の調製−
・1,9−ノナンジオール 10.0部
・ドデカン二酸 15.0部
・スチレン 21部
・アクリル酸ブチル 3部
・ドデカンチオール 1部
上記各モノマーを130℃で加熱溶解させ均一な油相を調製した。
・ドデシルベンゼンスルホン酸 1.66部
・水 200部
上記を混合して均一な水相を調製した。
前記調製した水相を75℃恒温槽中で1時間撹拌した。この水相と前記油層とを容器に入れ、ウルトラタラックス(IKA社製)を用いて8,000rpmで3分撹拌した後、ナノマイザー(吉田機械興業社製)を用い、吐出速度60(吐出圧力:504kgf/cm2)で5パス分散し乳化物を得た。このときドロップレットの体積平均径は1.0μmであった。
・GPCによる重量平均分子量:2,500
・エステル転化率:48%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:2%
更に、示差走査熱量計にて樹脂の熱特性を調べたところ、71℃に融点を示す結晶性ポリエステルであることが分った。
・GPCによるポリスチレンの重量平均分子量:40,000
・GPCによるポリエステルの重量平均分子量:2,600
・GPCによる樹脂粒子の重量平均分子量:40,000
・エステル転化率:48%
・プロトンNMRでのスチレンポリマーの重合収率:99%
・ポリエステルの融点:71℃
・スチレン−ブチルアクリレート共重合体のガラス転移点:63℃
上記樹脂粒子分散液にイオン交換水を加えて、分散液中の固形分濃度を40%に調整した。
樹脂粒子分散液L1の代わりに樹脂粒子分散液L2を用いた以外は、トナーM1、C1、Y1、K1と同様にして、トナーM2、C2、Y2、K2を作製した。
トナーM1、C1、Y1、K1の代わりに、トナーM2、C2、Y2、K2を用いた以外は現像剤D1〜D4と同様にして、現像剤D5〜D8を作製し、これを用いて、実施例11〜14と同様の評価を行った。
結果を表3にまとめて示す。
更に、本発明の樹脂粒子分散液は、粒度分布が小粒径でシャープ化されており、保存安定性にも優れ、トナー製造上、非常に有利であることもわかる。
Claims (11)
- 付加重合性単量体、並びに、ジカルボン酸、ジオール、及び、架橋剤を含む混合成分を重縮合及び付加重合して得られる架橋ポリエステル及び付加重合型樹脂の重合体を含む樹脂粒子が水系媒体中に分散している樹脂粒子分散液であって、
前記架橋剤が、多官能アジリジン、多官能カルボジイミド、多価アルコール、ポリグリシジルエーテル化合物、ポリグリシジルエステル化合物、多官能カルボキシル化合物、これらのプレポリマー、及び、これらの組み合わせよりなる群から選ばれた化合物であり、
前記重合体が2以上の架橋ポリエステルドメインを有することを特徴とする
樹脂粒子分散液。 - 前記樹脂粒子の体積平均粒径(d1)が、0.1〜7μmの範囲である請求項1に記載の樹脂粒子分散液。
- 前記樹脂粒子の体積平均粒径(d1)と前記架橋ポリエステルドメインの平均径(d2)とが、d2≦0.8×d1である請求項1又は2に記載の樹脂粒子分散液。
- 前記重合体が2〜3の架橋ポリエステルドメインを有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液。
- 前記樹脂粒子表面における前記架橋ポリエステルの存在量が、樹脂粒子表面積の平均5%以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液。
- 前記架橋剤が、多官能アジリジン、多官能カルボジイミド、ポリグリシジルエーテル化合物、ポリグリシジルエステル化合物、これらのプレポリマー、及び、これらの組み合わせよりなる群から選ばれた化合物である請求項1〜5のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液。
- 付加重合性単量体、並びに、ジカルボン酸、ジオール、及び、架橋剤を少なくとも含有した混合成分を水系媒体中に分散する分散工程、
前記混合成分を重縮合し架橋ポリエステルを得る重縮合工程、及び、
前記重縮合工程後、付加重合を行い樹脂粒子を形成する重合工程を含む請求項1〜6のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液の製造方法。 - 少なくとも樹脂粒子分散液を含む分散液中で前記樹脂粒子を凝集して凝集粒子を得る工程、及び、
前記凝集粒子を加熱して融合させる工程を含む静電荷像現像トナーの製造方法であって、
前記樹脂粒子分散液が、請求項1〜6のいずれか1つに記載の樹脂粒子分散液、又は、請求項7に記載の製造方法により製造された樹脂粒子分散液である
静電荷像現像トナーの製造方法。 - 請求項8に記載の製造方法により製造された静電荷像現像トナー。
- 請求項9に記載の静電荷像現像トナーとキャリアとを含む静電荷像現像剤。
- 潜像保持体表面に静電潜像を形成する潜像形成工程、
前記潜像保持体表面に形成された静電潜像をトナーを含む現像剤により現像してトナー像を形成する現像工程、
前記潜像保持体表面に形成されたトナー像を被転写体表面に転写する転写工程、及び、
前記被転写体表面に転写されたトナー像を熱定着する定着工程を含む画像形成方法であって、
前記トナーとして請求項9に記載の静電荷像現像トナー、又は、前記現像剤として請求項10に記載の静電荷像現像剤を用いる
画像形成方法。
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