JP4872418B2 - 画像記録体の作製装置、及び画像記録体の作製方法 - Google Patents

画像記録体の作製装置、及び画像記録体の作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置によって画像形成されたプラスチックシート等の画像記録体の作製装置及び画像記録体の作製方法に関し、より詳細には、顔写真入りキャッシュカードや社員証、学生証、個人会員証、居住証、各種運転免許証、各種資格取得証明等の非接触式又は接触式個人情報画像情報入り情報媒体、さらに医療現場などで用いる本人照合用画像シートや画像表示板、表示ラベルなどに用いられる画像記録体の作製装置及び画像記録体の作製方法に関する。
近年、画像形成技術の発達に伴って、凹版印刷、凸版印刷、平版印刷、グラビヤ印刷及びスクリーン印刷などの様々な印刷法により、同一品質の画像を、大量かつ安価に形成する手段が知られている。そして、このような印刷法は、ICカード、磁気カード、光カード、あるいはこれらが組み合わさったカードなど、所定の情報を納め、外部装置と接触又は非接触に交信可能な情報媒体の表面印刷にも多く用いられている。
しかしながら、例えば上記スクリーン印刷は、印刷しようとする画像の数に応じた印刷版が多数必要であり、カラー印刷の場合には、さらにその色の数だけ印刷版が必要となる。そのため、これら印刷方法は、個人の識別情報(顔写真、氏名、住所、生年月日、各種免許証など)に個々に対応するには不向きである。
上記問題点に対して、現在もっとも主流となっている画像形成手段は、インクリボン等を用いた昇華型や溶融型の熱転写方式を採用したプリンタ等による画像形成方法である。しかし、これらは個人の識別情報を容易に印字することはできるが、印刷速度を上げると解像度が低下し、解像度を上げると印刷速度が低下するという問題を依然抱えている。
これに対して、電子写真方式による画像形成(印刷)は、像担持体表面を一様に帯電させ、画像信号に応じて露光し、露光部分と非露光部分との電位差による静電潜像を形成させ、その後、前記帯電と反対(あるいは同一)の極性を持つトナーと呼ばれる色粉(画像形成材料)を静電現像させることにより、前記像担持体表面に可視画像(トナー画像)を形成させる方法で行われる。カラー画像の場合は、この工程を複数回繰り返すこと、あるいは画像形成器を複数並配置することによりカラーの可視画像を形成し、これらを画像記録体に転写、定着(固定化:主に熱による色粉の溶融と冷却による固化)することによりカラー画像を得る方法で行われる。
上述のように、電子写真方式では、像担持体表面の静電潜像を画像信号により電気的に形成するため、同じ画像を何度でも形成できるだけでなく、異なる画像に対しても容易に対応でき画像形成することが可能である。また、像担持体表面のトナー画像は、ほぼ完全に画像記録体表面に転移させることができ、像担持体表面にわずかに残存するトナー画像も、樹脂ブレードやブラシ等により容易に除去することができるため、多品種少量生産に向けた印刷物を容易に作製することが可能である。
また、上記トナーは、通常、熱溶融性樹脂及び顔料、並びに場合によっては帯電制御剤などの添加剤を溶融混合し、この混練物を粉砕、微粒子化して形成される。さらに、前記電子写真方式における静電潜像は、上記微粒子化されたトナーに比べてかなり高い解像度を持っており、前記スクリーン印刷やインクリボンの熱転写方式の解像度と比べても十分な解像度が期待できる。
カラー画像についても、カラートナーとしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの四原色を用い、これらを混合することにより、理論的に印刷と同様の色を再現できる。また、上記カラートナーでは、トナー樹脂と顔料とを比較的自由に配合できるため、トナーによる画像隠蔽性を増加させることは容易である。
前述の電子写真装置を使用した各種カードの作製としては、既にいくつかの提案がなされている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−028865号公報 特開2004−195973号公報
しかしながら、上記提案には、装置の小型化や低価格化に配慮した具体的な構成の記述がされてなく、コアシートスタッカー(支持体収納手段)からの排出方向と積層体のプロセス方向(搬送方向)を同方向としていることから、位置決め装置の大きさが用紙サイズの2倍以上の大きさが必然となってしまう問題がある。この場合、各種サイズのシートに対応することを考えると位置決め装置の大きさは非常に大きなものとならざるを得ないのが現状である。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決することを目的とする。
すなわち、本発明は、小型化、低価格化が可能な画像記録体の作製方法、作製装置を得ることを目的とする。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
本発明の画像記録体の作製装置は、
シート状フィルムの表面に電子写真方式により画像を形成する画像形成手段と、
前記シート状フィルムと支持体とを、少なくとも前記シート状フィルムの前記画像が形成された画像形成面と前記支持体の板面とが対向するように積層した積層体とする積層手段と、
前記積層体の搬送方向とは異なる方向から前記支持体を前記積層手段へ搬送する支持体搬送手段と、
前記積層体を加熱・加圧することにより、前記支持体を前記シート状フィルムによってラミネートするラミネート手段と、
を有することを特徴としている。
本発明の画像記録体の作製装置では、電子写真方式により画像形成したシート状フィルムを支持体と積層した後、当該積層体をラミネートして画像記録体を得る。このシート状フィルムを支持体とを積層する際、積層体の搬送方向(積層体作製プロセス方向)とは異なる方向から支持体を前記積層手段へ搬送する。このため、例えば、支持体収納手段を、積層体の搬送方向(画像記録体作製プロセス方向)下流側に配置する必要がなくなり、画像形成手段から積層手段までの搬送路を短縮することが可能となり、小型化、低価格化が実現可能となる。
本発明の画像記録体の作製装置において、支持体搬送手段による支持体の搬送方向としては例えば以下のようにすることが好適である。
・前記支持体搬送手段は、前記積層体の搬送方向に対して直交方向から前記支持体を前記積層手段へ搬送すること。
・前記支持体収納手段は、前記積層手段よりも前記積層体の搬送方向下流側に配設されること。
また、本発明の画像記録体の作製装置において、支持体を収納する支持体収納手段を有する場合、支持体収納手段の配置は以下のようにすることが好適である。
・前記支持体収納手段は、前記積層手段から前記積層体の搬送方向に対して直交方向に位置するように配設されること。
・前記支持体搬送手段は、前記積層体の搬送方向に対して反対方向から前記支持体を前記積層手段へ搬送すること
一方、本発明の画像記録体の作製方法は、
シート状フィルムの表面に電子写真方式により画像を形成する画像形成工程と、
前記シート状フィルムと支持体とを、少なくとも前記シート状フィルムの前記画像が形成された画像形成面と前記支持体の板面とが対向するように積層した積層体とする積層工程と、
前記積層体を加熱・加圧することにより、前記支持体を前記シート状フィルムによってラミネートするラミネート工程と、
を有し、
前記積層体の搬送方向とは異なる方向から前記支持体を搬送し、前記シート状フィルムと積層することを特徴としている。
本発明の画像記録体の作製方法では、本発明の画像記録体の作製装置で述べたように、小型化、低価格化が実現可能となる。
本発明によれば、小型化、低価格化が可能な画像記録体の作製方法、作製装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の画像記録体の作製装置及び画像記録体の作製方法により作製される画像記録体の一例について説明する。
図2に示すように、本発明の画像記録体30は、支持体としてのコアシート38の表裏の少なくとも一方の面にトナー画像が形成された電子写真用の光透過性ラミネートフィルム(以下、「光透過性フィルム」と称する)を重ね合わせラミネートされてなる。
画像記録体30は、画像21を形成された光透過性フィルム(以下、表面フィルムと称する場合がある)22aと、画像23を形成された光透過性フィルム(以下、裏面フィルムと称する場合がある)22bとが、画像21及び画像23が形成された面を互いに対向するようにコアシート38を介して積層されて構成され、且つこのコアシート38が光り透過性フィルム22a及び光透過性フィルム22bによってラミネートされて構成されている。
なお、画像記録体30の構成は、図2に示す例のみに限定されるものではなく、例えば、表面フィルム22a及び裏面フィルム22bの何れか一方が非光透過性フィルムであってもよいし、画像21、及び画像23のうち、いずれか一方の画像の形成を省略してもよい。また、表面フィルム22a及び裏面フィルム22bの何れか一方又は双方の片面に画像を形成し、その非画像面を対向させてラミネートする形態であってもよい。この場合、フィルムにおける画像形成面をさらに保護用フィルムでラミネートしてもよい。したがって、光透過性フィルム表面に形成される画像は正像であってもよいし、鏡像であってもよい。
次に、本発明に用いられる支持体、及び光透過性フィルムについて説明する。なお本発明においては、前述のように、図2に示す画像記録体30を作製する場合は、支持体はコアシート38、光透過性フィルムは光透過性フィルム22a、光透過性フィルム22bである。
−コアシート−
本発明において用いられるコアシートは、プラスチックシート(画像記録体)としたときの光透過性フィルムに形成された画像が見えやすいよう不透明であることが好ましく、白色に着色されていることがより好ましい。
コアシートの材質としては、プラスチックが使用される。具体的には、アセテートフィルム、三酢酸セルローズフィルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、塩化ビニールなどがあり、中でもポリエステルフィルム、塩化ビニール等が好ましく用いられる。
コアシートとしては、これらに顔料や染料などが添加され着色される。また、コアシートは、フィルム状、板状であってもよいし、可とう性を有しない程度、又は、コアシートとしての要求に必要な強度を有する程度に厚みを有する形状であってもよい。
本発明に用いられるコアシートとしては、厚さ50〜5000μmの範囲のプラスチックからなるフィルムを用いることが好ましく、厚さ100〜1000μmの範囲のPETフィルムを用いることがより好ましい。
−光透過性フィルム−
本発明における光透過性フィルムは、光透過性を有することが必要であり、この光透過性フィルムに使用可能な基体は、透明性を有することが必要である。ここで、透明性とは、例えば、可視光領域の光をある程度、透過する性質をいい、本発明においては、少なくとも形成された画像が、画像が形成された面と反対側の面から基体を通して目視できる程度に透明であればよい。
上記基体としては、前記コアシートの材料として用いることができるプラスチックのフィルムを同様に使用することができる。
また、上記各種プラスチックのフィルムの中でも、ポリエステルフィルム、特に、前記PETGや、前記PETにポリカーボネートを混ぜアロイ化させたもの、さらに二軸延伸しないPETで、A−PETと呼ばれる非晶質系ポリエステル等をより好ましく用いることができる。
上記基体のビカット軟化温度は、70〜130℃の範囲であることが好ましく、80〜120℃の範囲であることがより好ましい。
上記ビカット軟化温度が70℃に満たないと、加熱圧着工程において、コアシート(コア)に光透過性フィルムを十分に密着・接着させることができない場合がある。また、ビカット軟化温度が130℃を超えると、上記密着・接着は十分であっても画像(画像形成材料)又は後述する塗工層が軟化しすぎてしまい、画像に欠陥(画像流れ)が発生してしまう場合がある。
上記ビカット軟化温度とは熱可塑性樹脂の軟化温度評価の一方法から測定されるものであって、その測定方法は、成形されたプラスチック材料の耐熱性を試験する方法として、熱可塑性樹脂に対しては、JIS K7206やASTM D1525、ISO306にその方法が規定されている。
一方、基体の少なくとも片面の表面抵抗率が1×108〜1×1013Ωの範囲であることが好ましく、1×109〜1×1011Ωの範囲であることがより好ましい。
上記表面抵抗率が1×108Ωに満たないと、特に、高温高湿時に画像記録体の抵抗値が低くなりすぎ、例えば転写部材からの転写トナーが乱れる場合があり、また、表面抵抗率が1×1013Ωを超えると、画像記録体として使用される光透過性フィルムの抵抗値が高くなりすぎ、例えば転写部材からのトナーをフィルム表面に移行できず、転写不良による画像欠陥が発生する場合がある。
なお、上記表面抵抗率は、23℃、55%RHの環境下で、円形電極(例えば、三菱油化(株)製ハイレスターIPの「HRプローブ」)を用い、JIS K6911に従って測定することができる。
また、電子写真用ラミネートフィルムにおいて、片面のみが上記範囲の表面抵抗率を有する場合には、当該面は画像が形成される側の面であることが好ましい。
前記基体の少なくとも片面の表面抵抗率を1×108〜1×1013Ωの範囲に制御するにあたっては、基体となるフィルム製造時、直接界面活性剤、高分子導電剤や導電性微粒子などを樹脂中に添加したり、上記フィルム表面に界面活性剤を塗工したり、金属薄膜を蒸着したり、あるいは接着剤などに界面活性剤などを適量添加したりすることで調整することができる。
前記基体の厚さは、50〜500μmの範囲が好ましく、75〜150μmの範囲がより好ましい。厚さが50μmに満たないと搬送不良となる場合があり、300μmを超えると転写不良による画像劣化となる場合がある。
本発明における電子写真用ラミネートフィルムは、基体の片面に画像受像層が形成されることが好ましく、またこの画像受像層が形成される面と反対側の面に機能性制御手段が設けられることが好ましい。
前記機能性制御手段は、光沢性、耐光性、抗菌性、難燃性、離型性、及び帯電性を制御する機能から選択される少なくとも1つ以上の機能を有するものであることが好ましく、具体的には、基体の表面に対し、光沢性、耐光性、抗菌性、難燃性、離型性、導電性、さらに好ましくは耐湿性、耐熱性、撥水性、耐磨耗性及び耐傷性などの様々な機能を付加及び/又は向上させるために設けられる。これにより、前記機能性制御手段を有する電子写真用ラミネートフィルムは、様々な使用条件に対して耐性を有することができる。
次に、上記画像記録体を得ることができる第1の実施形態に係る画像記録体の作製方法及びその作製装置について、図面を用いて説明する。
図1には、第1の実施形態に係る画像記録体の作製装置10を示した。この画像記録体の作製装置10は、図2に示した画像記録体30を作製するためのものであり、前記光透過性フィルム22a及び光透過性フィルム22bとして光透過性フィルムを用いている。
本実施形態に係る画像記録体の作製装置10は、図1に示すように、画像形成装置12、丁合い装置14、ラミネート装置16、を含んで構成されている。
画像形成装置12は、光透過性フィルム22を貯留するための光透過性フィルムスタッカー18と、光透過性フィルム22に画像を形成するための画像形成部20と、光透過性フィルムスタッカー18から画像形成部20へ光透過性フィルム22を搬送する搬送路24と、画像形成部20によって画像形成された光透過性フィルム22を画像形成部20から排出口28へと搬送する搬送路26と、を含んで構成されている。
光透過性フィルムスタッカー18には、光透過性フィルム22が収納されると共に、通常の給紙装置に備えられているようなピックアップロールや給紙ロール25が備えられ、所定のタイミングで給紙ロール25等が回転し、画像形成部20へ光透過性フィルム22を搬送する。
画像形成部20は、図示しないが、静電潜像を形成する潜像担持体、潜像担持体に形成された静電潜像を少なくともトナーを含む現像剤を用いて現像することで静電潜像に応じたトナー画像を形成する現像器、現像されたトナー画像を光透過性フィルム22に転写する転写器、及び光透過性フィルム22に転写されたトナー画像を加圧することでこのトナー画像を光透過性フィルム22に定着する定着器等を含む、公知の電子写真方式の装置で構成されている。
搬送路24、及び搬送路26は、駆動ローラ対を含む複数のローラ対やガイド(図示省略)から構成されており、さらに搬送路26には、光透過性フィルム22の搬送方向を180°反転させる反転路26aが設けられている。
搬送路26と反転路26aとの分岐付近には、光透過性フィルム22の案内方向を変更するカム32が設けられている。この反転路26aで光透過性フィルム22を往復させ、再び搬送路26に戻すことで、光透過性フィルム22の搬送方向が180°反転されると共に、光透過性フィルム22の表裏が反転して搬送される。
丁合い装置14は、コアシート38を貯留するコアシートスタッカー34(支持体収納手段に相当)、丁合いトレイ36(積層手段に相当)、コアシートスタッカー34から丁合いトレイ36へコアシート38を供給する搬送路40、画像形成装置12の排出口28から排出された光透過性フィルム22を、丁合いトレイ36へ供給する搬送路42と、丁合いトレイ36の積層体搬送方向下流側に配設されたクリーニング装置33と、から構成されている。
コアシートスタッカー34は、図3及び図4に示すように、丁合いトレイ36から積層体39及び光透過性フィルム22の搬送方向(画像記録体作製プロセス方向)に対して直交方向に位置し、且つコアシート38を当該直交方向から搬送するように配設されている。即ち、コアシートスタッカー34と丁合いトレイ36は、積層体39及び光透過性フィルム22の搬送方向(画像記録体作製プロセス方向)に対し直交方向に並列して配置されている。なお、コアシートスタッカー34は、丁合いトレイ36よりも高い位置に配設されているが、これに限られるわけではなく、丁合いトレイ36よりも低い位置に配設されていてもよい。
ここで、図3は、図1のS方向から見た、丁合いトレイ36とコアシートスタッカー34との位置関係を示す正面図である。図4は、図1のR方向から見た、丁合いトレイ36とコアシートスタッカー34との位置関係を示す上面図である。
搬送路40(支持体搬送手段)、及び搬送路42としては、平滑な板状部材と、この板状部材表面において光透過性フィルム22を搬送させるための搬送ロールが設けられた構成であってもよく、また回転するベルト状の搬送体で構成されていてもよい。そして光透過性フィルム22が画像形成装置12から丁合い装置14の搬送路42を介して丁合いトレイ36へ排出されるタイミング、又はコアシート38が丁合いトレイ36へ排出されるタイミングで搬送ロールやベルトが回転し、光透過性フィルム22又はコアシート38を丁合いトレイ36に搬送する。
コアシートスタッカー34には、コアシート38が収納されると共に、通常の給紙装置に備えられているようなピックアップロールや給紙ロールが備えられ、丁合いトレイ36がコアシートスタッカー34の排出口の位置に移動した直後のタイミングで給紙ロール等が回転し、丁合いトレイ36にコアシート38を搬送する。
丁合いトレイ36には、搬送路40排出部と搬送路42排出部からコアシート38及び光透過性フィルム22各々が丁合いトレイ36に供給されるように配置されている。
また、丁合いトレイ36は、図3及び図4に示されるように、積層体39を丁合いするために、基準壁61、62が互いに直交するように設置されている。これにより、積層体39の直交する2辺を併せて用い、この2辺を基準壁61、62に突き当てることで丁合いが行われる。より具体的には、図4に示されるように、丁合いトレイ36には、ダンパー63、64が設けられており、これらを、それぞれ、矢印A、Bの方向に図示しない駆動機構により移動させることで、積層体39の直交する2辺を基準壁61、62に突き当てることができる。このようにして、丁合いトレイ36上に排出されたコアシート38及び丁合いトレイ36の端部が揃えられるように構成されている。
ここで、基準壁61は、丁合いトレイ36において積層体39の搬送方向の下流側に設置されている。また、基準壁61に積層体39を突き当てるために用いられるダンパー63もCで示される位置まで移動することが可能である。このような構成とすることで、例えば、A4とA3等サイズの違う積層体39に対しても、ダンパー63の位置を移動させることで、基準壁61への突き当てが可能となり、精度良い丁合いができる。
なお、図4に示される基準壁61は、搬送方向に直交する位置に設けられているため、丁合いが完了し、仮止め装置44による仮止めが終了した後に、積層体39の搬送を妨げないように、図5に示すように可動可能に設けられることが必要である。ここで、図5は、図4に示される丁合いトレイ36の概略断面図である。例えば、図5(a)に示されるように、基準壁61は、矢印D方向(つまり、上下移動)に可動し、61aで示される箇所に移動することで、積層体39の搬送が可能となる。
また、図5(b)に示されるように、基準壁61は、ヒンジ65により矢印E方向(つまり、ヒンジ65を中心とした円周方向)に可動し、61bで示される箇所に移動することで、積層体39の搬送が可能となる。
また、丁合いトレイ36には、丁合いトレイ36上に、コアシート38を介して2つの光透過性フィルム22が積層されるように排出された積層体39を仮止めする仮止め装置44が設けられている。この仮止め装置44は、例えば、ヒータなどにより加熱されるよう金属からなる一対の突片で構成されており、この加熱された一対の突片により積層体39の端部近傍を挟持することで、積層体39の端部近傍を熱溶着して仮止めする。仮止めされた積層体39はクリーニング装置33を経て次工程のラミネート装置16へ搬送される。
なお、仮止め装置44が、丁合いトレイ36からラミネート装置16への積層体39の搬送路上に設けられる場合には、仮止め装置44は、積層体39を仮止めする時のみ丁合いトレイ36の端部に配置され、それ以外のときは上記搬送路から退避できる構造をとる必要がある。
クリーニング装置33には、1対又はそれ以上のクリーニングロール対37が設置されており、このクリーニングロール対37のニップを通過することで、積層体39上の表面ゴミ、埃が除去される(クリーニング工程)。このクリーニングロール対37としては、複数個設置することがゴミ、埃の除去性能を向上させることは言うまでもなく、クリーニングロール対37をクリーニングするクリーナ(図示せず)を設けることで、クリーニングロール対37の性能をより維持できるものである。
クリーニングロール対37としては粘着ロールが用いられ、より具体的には、芯金の周囲にブチルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどの粘着性の弾性体を設けたものが用いられる。ただし、長期使用において内部の低分子化合物が染み出したり、材料そのものの一部が積層体表面に付着するような材料を用いることは好ましくない。
なお、本実施形態においては粘着ロールからなるクリーニングロール対37を用いているが、ゴミ等の異物除去手段としてはこれに限られるわけではなく、ブラシ、エアーブローなどゴミを除去できるものであれば特に制限されない。
また、クリーニング装置33には、クリーニングロール対37の上流側に積層体39の除電を行う除電部材35が設置されている。この除電部材35は除電ブラシであっても良いし、イオンを吹き付けるファン、ブロワーであっても構わない。このように除電部材35を設置することで、光透過性フィルムの静電気によるゴミ・埃の吸着力を減少させ、クリーニング装置33におけるゴミ・埃の除去性能を向上させることができる。
なお、クリーニング装置33は、画像形成装置と丁合いトレイ36(丁合い装置)との間、丁合いトレイ36(丁合い装置)とラミネート装置16との間のいずれに設けてよいが、本実施形態のように、丁合いトレイ36(丁合い装置)とラミネート装置16との間に設置すること、すなわちラミネート装置16に入る直前の積層体39の表裏をクリーニングすることが、ラミネート(加熱圧着)後の画像記録体中のゴミ・埃を低減する上で最も好ましい。このことは、一対のベルト対(46A、46B)から構成されるベルトニップ方式のラミネート装置16の場合に顕著である。
ラミネート装置16は、図6に示すように、一対のベルト46A及びベルト46Bから構成されるベルトニップ方式を採用することができる。それぞれのベルト46A及びベルト46Bの内周面側には、加熱加圧ロール54A及び加熱加圧ロール54Bが設けられている。そして、ベルト46A及びベルト46Bの排出部には、排出トレイ57が設けられている。
ラミネート装置16における圧着方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の各種ラミネート技法、並びにラミネート装置をいずれも好適に採用することができる。例えば、前記積層体を熱ロール対などによるニップ部に挿通させることにより、両者をある程度熱溶融させ熱融着させる、通常のラミネート技法、並びにラミネート装置、あるいは熱プレス技法、ならびに熱プレス装置を用いて、圧着させることができる。
ラミネート装置16は、ベルト46A及びベルト46Bから構成されるベルトニップ方式を採用することにより、画像記録体30を容易にオンラインで作製できる構成となっている。前記ベルト46Aは、テンションロール50Aとインレットロール48Aとにより張架された状態で、テンションバネ60Aによりベルト46Aに歪みを生じ無いように構成されている。同様にベルト46Bは、テンションロール50Bとインレットロール48Bとにより張架された状態で、テンションバネ60Bによりベルト46Bに歪みを生じ無いように構成されている。
ベルト46Aの内部には、テンションロール50Aとインレットロール48Aとの間に、加熱加圧ロール54A及び冷却ロール58Aが設けられている。また、ベルト46Bの内部には、テンションロール50Bとインレットロール48Bとの間に、加熱加圧ロール54B及び冷却ロール58Bが設けられている。
これらのテンションロール50Aとテンションロール50B、インレットロール48A及びインレットロール48B、加熱加圧ロール54Aと加熱加圧ロール54B、及び冷却ロール58Aと冷却ロール58Bは、各々ベルト46A及びベルト46Bを介して互いに対向するように設けられている。また、加熱加圧ロール54Aと加熱加圧ロール54B、及び冷却ロール58Aと冷却ロール58Bは、ベルト46A及びベルト46Bを介して互いに圧接されるように配置されている。
なお、テンションロール50Aとテンションロール50B、及びインレットロール48A及びインレットロール48Bは、各々ニップさせず、一対のベルト46間に間隙が設けられるように設置されている。これにより、連続稼動によりベルト46が蛇行しても稼動させながらベルト46を所定の位置に戻すことが可能である。
使用されるベルト46A及びベルト46Bの材料としては熱変形量の小さい金属材料を用いることが望ましいが、プラスチック材料でもガラスを混ぜる等の処方により熱変形を小さくした材料を用いても構わない。また、ベルト46A及びベルト46Bが蛇行した際に所定の位置に戻すためにインレットロール48A及びインレットロール48B、テンションロール50A及びテンションロール50Bには摩擦係数にして0.3以下となるような低摩擦材料(金属系、プラスチック系等どちらでも可)を用いることが望ましい。
ベルト46A及びベルト46Bが蛇行した際に所定の位置に復帰させる方法としては図示しないが、ベルト46A及びベルト46Bが所定の位置よりずれないようにストッパーを設置してもよいし、左右に設置したテンションバネ60A及びテンションバネ60Bのバネ力をコントロールしてベルト46A及びベルト46B各々の蛇行を防止するようにしてもよい。
ラミネート装置16における圧着方法としては、加熱加圧ロール54A及び加熱加圧ロール54Bによって、ベルト46A及びベルト46Bを介して挟持搬送されることで、積層体39は加熱加圧される。この工程を経ることによって積層体39は熱融着される。ここで、テンションロール50Aとテンションロール50Bとはニップさせず、一対のベルト46A及びベルト46B間に間隙が設けられているため、積層体39は加熱加圧ロール54A及び加熱加圧ロール54Bによって挟持される領域に突入する以前には急激な圧力がかけられず、ベルト46A及びベルト46Bのニップ力と加熱加圧ロール54A及び加熱加圧ロール54Bからの予熱により仮ラミネートされながら、加熱加圧ロール54A及び加熱加圧ロール54Bへのニップへと搬送される。このような仮ラミネート工程を経ることによりコアシート38と光透過性フィルム22はその熱膨張係数の差があったとしても熱による両者の伸びの相違を緩和することでき、位置ずれのない画像記録体30を得ることができる。
加熱加圧ロール54A及び加熱加圧ロール54Bでニップを形成している範囲(図6中、Bの範囲)は積層体39の接着工程(接着部)であるが、このニップ部を通過した積層体39は冷却工程(冷却部)へと突入する(図6中、Cの範囲)。
ここで、冷却ロール58A及び冷却ロール58B各々は、ベルト46A及びベルト46B各々が加熱加圧ロール54Aと冷却ロール58Bとの間、及び加熱加圧ロール54Aと加熱加圧ロール54Bとの間で変形を生じないようにニップされているが、加熱加圧ロール54Aと加熱加圧ロール54Bとの間を通過した直後のベルト46A及びベルト46Bの領域は、波打ち形状に変形を起こす。これは、加熱加圧ロール54A及び加熱加圧ロール54Bのニップ部ではその圧力によりベルト46A及びベルト46Bが膨張できず、ニップ部通過直後にその圧力が解放されベルト46A及びベルト46B各々が伸びるためである。この伸びによる波打ち変形のため、積層体39も波打ち形状に変形を起こす。
しかしながら、冷却工程におけるベルト46A及びベルト46Bの波打ちは一定距離以内に解消され、その後冷却ロール58Aと冷却ロール58Bとの対向領域を通過するようになっている。すなわち、画像記録体30は加熱加圧ロール54Aと加熱加圧ロール54Bの間を通加した直後、ベルト46A及びベルト46Bの変形に従い変形しているが、その後はベルト46A及びベルト46Bの波打ち変形解消に従い、画像記録体30も平面形状へと補正される。詳細にはベルト46A及びベルト46B各々の波打ち変形が解消されるように、積層体39の温度を加熱加圧ロール54Aと加熱加圧ロール54Bとの対向領域を通過した後にTG(ガラス転移温度)以上からTG以下へと冷却させるため、加熱加圧ロール54Aと冷却ロール58Aとの間、及び加熱加圧ロール54Bと冷却ロール58Bとの間に、各々冷却ファン56A及び冷却ファン56Bを設置している。このため、積層体39は平面性を維持したまま冷却ロール58Aと冷却ロール58Bとの対向領域を通過し、その後,テンションロール50A及びテンションロール50Bから排出されることとなる。もちろん、加熱加圧ロール54A及び加熱加圧ロール54B各々の温度が積層体39のTG以上の温度であり、冷却ロール58A及び冷却ロール58B各々の温度が積層体39のTG以下の温度であることは言うまでもない。
なお、本実施形態では、この冷却ファン56A及び冷却ファン56Bは、積層体39の冷却を促進させ、強制的にTG以下とさせるために設置させているが、ラミネート速度が十分に遅い場合にはこの限りではなく、冷却ファン56A及び冷却ファン56Bを設置せず自然冷却させても積層体39は十分TG以下まで冷却されるため、冷却ファン56A及び冷却ファン56B各々を設置する必要はない。
また、連続稼動によるベルト46A及びベルト46B各々の汚れ等を除去するために、ベルト46A及びベルト46B各々の外周面に当接されるように、ベルトクリーニング装置52A及びベルトクリーニング装置52Bが設けられている。
本実施形態に係る画像記録体の作製装置10では、まず、画像形成装置12において、光透過性フィルム22のうち、コアシート38の裏面(図面中下側)に圧着される第1の光透過性フィルム22aが、光透過性フィルムスタッカー18から搬送路24を経由して画像形成部20へと供給され、第1の光透過性フィルム22aの上面(図中上側)に電子写真方式により所定のトナー画像が転写された後、定着され定着画像が形成される(画像形成工程)。このとき、第1の光透過性フィルム22aの上面に定着画像が形成されているので、第1の光透過性フィルム22aは、そのまま搬送路26を経て排出口28へ搬送され、丁合い装置14へと送られる。
そして、丁合い装置14において、第1の光透過性フィルム22aは、丁合い装置14の搬送路42を経て、丁合いトレイ36へと供給される。ここで、搬送路42排出部を出た第1の光透過性フィルム22は、第1の光透過性フィルム22aの画像面は上面を向くように、その自重により丁合いトレイ36へ供給される。
次に、コアシート38を、コアシートスタッカー34から搬送路40を経て、積層体39の搬送方向に対し直交方向から丁合いトレイ36へと供給される。ここで、搬送路40排出部を出たコアシート38は、その自重により丁合いトレイ36へと供給され、第1の光透過性フィルム22aと重ねられる。
次に、画像形成装置12において、コアシート38の表面(図面中上側)に圧着される第2の光透過性フィルム22bが、光透過性フィルムスタッカー18から搬送路24を経由して画像形成部20へと供給され、第2の光透過性フィルム22bの上面(図中上側)に電子写真方式により所定のトナー画像が転写された後、定着され定着画像が形成される(画像形成工程)。第2の光透過性フィルム22bの上面に定着画像が形成されているので、第2の光透過性フィルム22bは、搬送路26を通り、一端、反転路26aを経由して、再び搬送路26に戻り排出口28へ搬送され、丁合い装置14へと送られる。
このとき、搬送路26と反転路26aの分岐付近において、カム32はその先端が搬送路26に重なるように駆動され、カム32の先端位置に到達した第2の光透過性フィルム22は搬送方向が変更され、反転路26aへと案内搬送される。そして、第2の光透過性フィルム22bが反転路26aに到達した後、図示しない駆動ロールを反転させ、2の光透過性フィルム22bを反転路26aで往復移動させて、再び搬送路26に戻す。このため、搬送路26に戻った第2の光透過性フィルム22bは、搬送方向が180°反転される共に、その表裏も反転し、画像面が下側(図中下側)を向いて搬送されることとなる。
そして、丁合い装置14において、第2の光透過性フィルム22bは、丁合い装置14の搬送路42を経て、丁合いトレイ36へと供給される。ここで、搬送路42排出部を出た第2の光透過性フィルム22bは、第2の光透過性フィルム22bの画像面が下面は上面を向くように、その自重により丁合いトレイ36へ供給され、コアシート38と重ねられる。
このように、丁合いトレイ36には、画像面が上向きの第1の光透過性フィルム22a、コアシート38、及び画像面が下向きの第2の光透過性フィルム22bの順番で供給されると共に重ねられる(積層工程)。この積層体39は、コアシート38を介して、第1の光透過性フィルム22a及び第2の光透過性フィルム22bがその画像面を対面して積層されている。
次に、丁合いトレイ36上の第1の光透過性フィルム22a、コアシート38、及び第2の光透過性フィルム22bの端部を、基準壁61、62及びダンパー63、64により揃え、続いて、仮止め装置44により、積層体39の端部を仮止めする。仮止めされた積層体39は、ラミネート装置16へ搬送される。なお、光透過性フィルム22、及びコアシート38のサイズは、同等であるものとして説明することから、積層体39の端部を揃えることで、積層体39を構成する光透過性フィルム22a、光透過性フィルム22b、及びコアシート38の位置決めを行なうことができる。
次に、クリーニング装置33において、除電部材35により積層体39の表裏面を除電した後、クリーニングロール対37によりゴミ・埃の除去を行う。
最後に、ラミネート装置16では、第1の光透過性フィルム22a、コアシート38、及び第2の光透過性フィルム22bによって構成される積層体39を、ベルト46A及びベルト46Bによるニップ間に通過させて、加熱加圧ロール54A及び加熱加圧ロール54Bによって加熱・加圧処理を施すことにより、コアシート38を第1の光透過性フィルム22a及び第2の光透過性フィルム22bでラミネートする(ラミネート工程)。
積層体39がラミネートされることで形成された画像記録体30は、排出トレイ57に排出される。ここで、画像記録体30に個別の画像が複数形成されている場合、この画像毎に裁断し、所定サイズのプラスチックシート等の画像記録体30を得ることができる。
以上説明したように本実施形態に係る画像記録体の作製装置10では、コアシートスタッカー34を、丁合いトレイ36から積層体39の搬送方向に対して直交方向に位置するように配設し、積層体39の搬送方向に対して直交方向からコアシートスタッカー34を丁合いトレイ36へ搬送するようにしている。
この構成により、画像形成装置12から丁合いトレイ36までの搬送路42を短縮することが可能となり、結果、作製プロセス方向の寸法を短縮でき、小型化、低価格化が実現可能となる。
また、本実施形態に係る画像記録体の作製装置10では、積層体39の搬送方向に対して直交方向からコアシートスタッカー34を丁合いトレイ36へ搬送するようにしているので、コアシートスタッカー34を丁合いトレー36の高さに近づけて設計・配置することが可能となる。これにより、従来コアシートスタッカー34と丁合いトレー36を上下に配置していた場合と比べ、安定したコアシートの供給が可能となる。また、コアシートを補充するとき上側からの作業が可能となるため、作業効率も向上する。
(第2の実施形態)
図7には、第2の実施形態に係る搬送装置及びラミネート装置の周辺を示す上面図を示す。
第2の実施形態に係る画像記録体の作製装置10は、図7に示すように、コアシートスタッカー34が丁合いトレイ36の積層体39搬送方向下流側に配設された形態である。このコアシートスタッカー34は、クリーニング装置33上部へ配設され、積層体39搬送方向に対して反対方向からコアシート38を丁合いトレイ36へ搬送するように搬送路40が配置されている。
これら以外の構成は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態に係る画像記録体の作製装置10では、コアシートスタッカー34を、丁合いトレイ36の積層体39搬送方向下流側に位置するように配設し、積層体39の搬送方向に対して反対方向からコアシートスタッカー34を丁合いトレイ36へ搬送するようにしている。
この構成により、画像形成装置12から丁合いトレイ36までの搬送路42を短縮することが可能となり、また、クリーニング装置33などの機能装置を設けた際に高さ方向に並列に配設することも可能となり、結果、作製プロセス方向の寸法を短縮でき、小型化、低価格化が実現可能となる。
また、本実施形態に係る画像記録体の作製装置10では、積層体39の搬送方向に対して反対方向からコアシートスタッカー34を丁合いトレイ36へ搬送するようにしているので、コアシートスタッカー34を丁合いトレー36の高さに近づけて設計・配置することが可能となる。これにより、従来コアシートスタッカー34と丁合いトレー36を上下に配置していた場合と比べ、安定したコアシートの供給が可能となる。また、コアシートを補充するとき上側からの作業が可能となるため、作業効率も向上する。
第1の実施形態に係る画像記録体の作製装置を示す概略構成図である。 第1の実施形態に係る画像記録体の一例を示す概略断面図である。 丁合い装置における丁合いトレイとコアシートスタッカーとの位置関係を示す正面図である。 丁合い装置における丁合いトレイとコアシートスタッカーとの位置関係を示す上面図である。 図4に示される丁合いトレイの概略断面図である。 ラミネート装置の周辺を示す側面図である。 第2の実施形態に係る画像記録体の作製装置を示す概略構成図である。
符号の説明
10 画像記録体の作製装置
12 画像形成装置
14 丁合い装置
16 ラミネート装置
18 光透過性フィルムスタッカー
20 画像形成部
21、23 画像
22 光透過性フィルム
22a 光透過性フィルム(表面フィルム)
22b 光透過性フィルム(裏面フィルム)
30 画像記録体
33 クリーニング装置
34 コアシートスタッカー
36 トレイ
38 コアシート
39 積層体
44 仮止め装置
46(46A、46B) ベルト
48(48A、48B) インレットロール
50(50A、50B) テンションロール
52(52A、52B) ベルトクリーニング装置
54(54A、54B) 加熱加圧ロール
56(56A、56B) 冷却ファン
58(58A、58B) 冷却ロール
60(60A、60B) テンションバネ

Claims (4)

  1. シート状フィルムの表面に電子写真方式により画像を形成する画像形成手段と、
    前記シート状フィルムと支持体とを、少なくとも前記シート状フィルムの前記画像が形成された画像形成面と前記支持体の板面とが対向するように積層した積層体とする積層手段と、
    前記積層体の搬送方向とは異なる方向から前記支持体を前記積層手段へ搬送する支持体搬送手段と、
    前記積層体を加熱・加圧することにより、前記支持体を前記シート状フィルムによってラミネートするラミネート手段と、
    を有することを特徴とする画像記録体の作製装置。
  2. 前記支持体を収納する支持体収納手段を有し、
    前記支持体収納手段は、前記積層手段から前記積層体の搬送方向に対して直交方向に位置するように配設されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録体の作製装置。
  3. 前記支持体を収納する支持体収納手段を有し、
    前記支持体収納手段は、前記積層手段よりも前記積層体の搬送方向下流側に配設されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録体の作製装置。
  4. シート状フィルムの表面に電子写真方式により画像を形成する画像形成工程と、
    前記シート状フィルムと支持体とを、少なくとも前記シート状フィルムの前記画像が形成された画像形成面と前記支持体の板面とが対向するように積層した積層体とする積層工程と、
    前記積層体を加熱・加圧することにより、前記支持体を前記シート状フィルムによってラミネートするラミネート工程と、
    を有し、
    前記積層体の搬送方向とは異なる方向から前記支持体を搬送し、前記シート状フィルムと積層することを特徴とする画像記録体の作製方法。
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