JP4254566B2 - プラスチックシートの作製装置 - Google Patents
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例えば、各種個人情報の他に、不可視バーコードを厚さ250μmの塩化ビニルシートや厚さ280μmのポリエステルシートに電子写真法で印字し、それぞれ印字面にオーバーフィルムを重ね、熱プレス機でラミネートする方法が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、本発明は、画像形成手段として従来の電子写真装置を大きく改造することなく用い、表面にグロスむらなどの模様がない高解像度のプラスチックシートを、高い生産性で製造することができるプラスチックシートの作製装置を提供することを目的とする。
<1> フィルムの表面に、電子写真方式により画像を形成する画像形成部と、コアシートを介して、前記画像形成部により画像が形成された2つのフィルムを互いに対面するように積層した積層体を位置決めする位置決め部と、位置決めされた前記積層体を加熱・加圧することにより、前記コアシートを前記画像形成部により画像が形成された2つのフィルムでラミネートするラミネート部と、を含んでなるプラスチックシートの作製装置であって、
前記ラミネート部が、少なくとも一部が互いに圧接されニップ部を形成するベルト対と、一対のロールが該ベルト対を介して両側から前記ベルト対を圧接するように配置された加熱加圧ロール対と、を含み、前記積層体の後端部が前記加熱加圧ロール対の圧接部を通過する直前に、該加熱加圧ロール対の圧力を減少させる、または開放することを特徴とするプラスチックシートの作製装置である。
図1に、本発明により作製されるプラスチックシートの一例の構成断面図を示す。図1に示すように、プラスチックシートは、コアシート1と画像2、4が形成された表面フィルム3及び裏面フィルム5(共に光透過性フィルム)とが、画像2、4が形成された側の面がコアシート1と各々と対向するように重ねられ、ラミネートされてなる。
図2に示すプラスチックシートの作製装置は、画像形成装置(フィルム収納部、画像形成部)10、丁合い装置20と、ラミネート装置30と、から構成されている。
ラミネート部は、一対のベルト(ベルト対)31から構成されるベルトニップ方式を採用することにより、プラスチックシートを容易にオンラインで作製できる構成となっている。前記一対のベルト31は、一対のテンションロール32(第2ロール)と、一対のインレットロール35(第1ロール)とによりそれぞれ張架された状態で、テンションバネ36により一対のベルト31が歪みを生じないように構成されている。
図4は、積層体が加熱加圧ロール対の圧接部に突入してから該圧接部を脱出するまでの状態を示す模式図である。図4(a)は積層体50が圧接部に突入する直前の状態を示すが、この場合、図に示すようにベルト対31は積層体50の厚みにより変形する。しかし、この時点では積層体50には熱及び圧力が充分かかっていないため、積層体表面のグロスに変化が生じることはない。
前記加熱加圧ロール対の圧力を減少させる、または開放する方法としては、例えば、積層体の加熱加圧ロール対への突入を光センサにより検知したり、突入後の圧力上昇を圧力センサ検知したりして、その情報から積層体の後端部が前記加熱加圧ロール対の圧接部を通過するタイミングを決定して、駆動モーター等により加熱加圧ロール対の押圧を変化させる手段が用いられる。
本発明における前記加熱加圧ロール対34の圧力の減少、開放を行うための手段は、上記に限られるものではなく、公知の種々の手段を用いて行うことができる。
(コアシート)
本発明において用いられるコアシートは、プラスチックシートとしたときの光透過性のフィルムに形成された画像が見えやすいよう不透明であることが好ましく、白色に着色されていることがより好ましい。
本発明におけるフィルムは光透過性であることが望ましく、使用可能な基体は、透明性を有することが好ましい。ここで、透明性とは、例えば、可視光領域の光をある程度、透過する性質をいい、本発明においては、少なくともフィルム表面に形成された画像が、画像が形成された面と反対側の面から基体を通して目視できる程度に透明であればよい。
また、上記各種プラスチックのフィルムの中でも、ポリエステルフィルム、特に、PET(ポリエチレンテレフタレート)のエチレングリコール成分の半分前後を1,4−シクロヘキサンメタノール成分に置き換えたPETGと呼ばれるものや、前記PETにポリカーボネートを混ぜアロイ化させたもの、さらに二軸延伸しないPETで、A−PETと呼ばれる非晶質系ポリエステル等をより好ましく用いることができる。
上記ビカット軟化温度が70℃に満たないと、ラミネート工程において、コアシート(コア)にラミネートフィルムを十分に密着・接着させることができない場合がある。また、ビカット軟化温度が130℃を超えると、上記密着・接着は十分であっても画像(画像形成材料)または基体表面に形成された画像受像層などの塗工層が軟化しすぎてしまい、画像に欠陥(画像流れ)が発生してしまう場合がある。
上記表面抵抗値が108Ω/□に満たないと、特に、高温高湿時に画像記録体の抵抗値が低くなりすぎ、例えば転写部材からの転写トナーが乱れる場合があり、また、表面抵抗値が1013Ω/□を超えると、画像記録体として使用されるラミネートフィルムの抵抗値が高くなりすぎ、例えば転写部材からのトナーをフィルム表面に移行できず、転写不良による画像欠陥が発生する場合がある。
また、本発明におけるフィルムにおいて、片面のみが上記範囲の表面抵抗値を有する場合には、当該面は画像が形成される側の面であることが好ましい。
前記機能性制御手段は、光沢性、耐光性、抗菌性、難燃性、離型性、及び帯電性を制御する機能から選択される少なくとも1つ以上の機能を有するものであることが好ましく、具体的には、基体の表面に対し、光沢性、耐光性、抗菌性、難燃性、離型性、導電性、さらに好ましくは耐湿性、耐熱性、撥水性、耐磨耗性及び耐傷性などの様々な機能を付加及び/または向上させるために設けられる。これにより、前記機能性制御手段を有するフィルムは、様々な使用条件に対して耐性を有することができる。
2、4 画像
3 表面フィルム(フィルム)
5 裏面フィルム(フィルム)
10 画像形成装置
11 フィルムスタッカー
12 画像形成部
13、15、21、24 搬送路
14 排出口
20 丁合い装置
22 コアスタッカー
23 裏面フィルムスタッカー
25 丁合いトレイ(位置決め部)
26 仮止め装置
30 ラミネート装置
31 ベルト対
32 テンションロール
33 冷却ロール対
34 加熱加圧ロール対
35 インレットロール対
36 テンションバネ
37 冷却ファン
38 ベルトクリーニング装置
40 軸受け
41 カム機構
50 積層体
Claims (1)
- フィルムの表面に、電子写真方式により画像を形成する画像形成部と、コアシートを介して、前記画像形成部により画像が形成された2つのフィルムを互いに対面するように積層した積層体を位置決めする位置決め部と、位置決めされた前記積層体を加熱・加圧することにより、前記コアシートを前記画像形成部により画像が形成された2つのフィルムでラミネートするラミネート部と、を含んでなるプラスチックシートの作製装置であって、
前記ラミネート部が、少なくとも一部が互いに圧接されニップ部を形成するベルト対と、一対のロールが該ベルト対を介して両側から前記ベルト対を圧接するように配置された加熱加圧ロール対と、を含み、前記積層体の後端部が、前記加熱加圧ロール対の圧接部を通過する直前に、該加熱加圧ロール対の圧力を減少させる、または開放することを特徴とするプラスチックシートの作製装置。
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