JP4867777B2 - ユニット間通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ユニット間通信装置に関する。
近年、非特許文献1に記載されるようなRFID(Radio Frequency-IDentification)を用いた無線タグが様々な物品の識別に用いられており、その周波数帯域もVHF帯、UHF帯からマイクロ波領域の2.4GHz帯にまで広がっている。
これら近距離の通信において、特に、電力的な制約の大きい無線タグと十分な品質で通信を行うため、特許文献1に記載されるマイクロストリップアンテナ(通称パッチアンテナ)などの効率の良いアンテナが用いられ、また、ホストとなる装置は十分な空中線電力を用いる必要がある。このため、多くの装置は、無線機器として電波法や電磁環境両立性にかかわる様々な管理の対象となっている。
しかしながら、例えば商品やその包装等に取り付けられ、物流トレーサビリティ、在庫管理、仕向先指定等に利用されるRFIDタグなどの中には、ホストとなる装置との通信距離が数mm乃至数cm程度にしかならないものも多い。
これは、装置中で取り外しのできるユニットとの通信による管理を行うものでも同様である。例えば、特許文献2に示されるコピー機やプリンタなどの画像形成装置において使用されるトナーカートリッジや感光体ドラム等のプロセスカートリッジの画像形成過程の一部を担う交換部品に取り付けられるRFIDタグも、数mm程度の距離で通信を行っている。
これら通信距離の短い非接触の伝送においても、一般には、電波法規上は無線装置とみなされる通信装置が使用されている。すなわち、これらのユニット、装置間の通信において非接触の電磁界結合を行う部位が、一般に大きな放射電磁界を生じるアンテナ構造をとっている。
Sandip LaHiri "RFID Sourcebook" IBM Press, Aug. 31, 2005 特許3223594号公報 特開2006−30472号公報
本発明の目的は、ユニット間の電磁干渉を抑制しながら無線接続を可能にしたユニット間通信装置を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のユニット間通信装置を提供する。
[1]差動信号送信素子及び前記差動信号送信素子からの信号を伝送すると共に同一平面上に配設された一対の第1の差動伝送線路を備えた第1のユニットと、前記一対の第1の差動伝送線路と互いに容量性結合および誘導性結合による結合線路系をなすように前記一対の第1の差動伝送線路に所定の距離を有して平行に対向配置された一対の第2の差動伝送線路、及び前記一対の第1の差動伝送線路に流れる電流と同一方向に電流が流れる前記一対の第2の差動伝送線路の終端に接続された差動信号受信素子を備えると共に前記第1のユニットに積層された第2のユニットと、を備えたユニット間通信装置であって、前記第1のユニットは、前記第1の差動伝送線路に高周波電流を印加する発振手段を備え、前記第2のユニットは、前記第2の差動伝送線路に接続された整流回路を備えたことを特徴とするユニット間通信装置。
[2]前記第1及び第2の差動伝送線路は、前記第1のユニットと前記第2のユニットの間に介在する誘電体または空間内に相互に非接触に対向配置されていることを特徴とする前記[1]に記載のユニット間通信装置。
[3]前記第1及び第2の差動伝送線路は、少なくとも一方がミアンダ形状で配置された差動伝送線路であることを特徴とする前記[1]に記載のユニット間通信装置。
[4]前記第1及び第2の差動伝送線路は、終端または前記差動信号受信素子の接続端に前記第1及び第2の差動伝送線路の特性インピーダンスに等しい値の抵抗で終端されていることを特徴とする前記[1]に記載のユニット間通信装置。
[5]前記第1及び第2の差動伝送線路は、前記平行及び対向配置された部分における前記第1の差動伝送線路と前記第2の差動伝送線路の相互間の距離が、前記各々の差動伝送線路の2線路の間隔よりも小さいことを特徴とする前記[1]に記載のユニット間通信装置。
[6]前記第1及び第2のユニットは、その一方が差動信号送信素子とフィルム状の差動伝送線路からなるタグ構造であることを特徴とする前記[1]に記載のユニット間通信装置。
[7]前記第1及び第2のユニットは、一方が画像形成装置の本体部であり、他方が前記本体部に接して設置される交換部品であることを特徴とする前記[1]に記載のユニット間通信装置。
請求項1のユニット間通信装置によれば、ユニット間の電磁干渉を抑制しながら無線接続を行うことができる。また、信号受信用の半導体素子を搭載する半導体集積回路素子に電源を設けることなく、信号受信用の半導体素子を動作させることができる。
請求項2のユニット間通信装置によれば、非接触によりユニット間で信号伝送を行うことができる。
請求項3のユニット間通信装置によれば、差動伝送線路の直線部分の布線長を短くすることができる。
請求項4のユニット間通信装置によれば、差動伝送線路の系全体の特性インピーダンスが等しくなり、伝送信号の波形劣化を低減することができる。
請求項5のユニット間通信装置によれば、第1及び第2の差動伝送線路の一方から送信された信号を他方の差動伝送線路において高信頼に且つ安定に受信することができる。
請求項6のユニット間通信装置によれば、無線タグを構築することができる。
請求項7のユニット間通信装置によれば、画像形成装置及びその交換部品に適用することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るユニット間通信装置を示す斜視図である。
(ユニット間通信装置の構成)
このユニット間通信装置100は、データを送出する差動信号送信素子11を搭載した第1のユニット1と、データを受信する差動信号受信素子21を搭載すると共に微小な一様な厚みのシリコン等からなる誘電体4を介して第1のユニット1に積層された第2のユニット2とを備えて構成されている。なお、誘電体4の部分は空気層等の空間であってもよい。
第1及び第2のユニット1,2は、例えば、一方が装置本体で、他方が該装置本体の交換部品である。
第1のユニット1は、差動信号送信素子11の差動出力端子に接続されると共にシリコン等からなる誘電体4内に平行に配置された所定長の一対の第1の差動伝送線路12A,12Bと、第1の差動伝送線路12A,12Bの終端間に接続された終端抵抗13とを備えて構成されている。
終端抵抗13は、第1の差動伝送線路12A,12Bの特性インピーダンスに等しい値の抵抗である。これにより、第1のユニットの差動伝送線路12A,12Bは、擬似空中線のダミーロードと同様に整合終端されることになり、電磁界は近傍界で閉じ、放射電磁界を発生しない。
第2のユニット2は、第1の差動伝送線路12A,12Bと同一の長さを有して第1の差動伝送線路12A,12Bに対面させて所定の間隙により誘電体4内に配置された一対の第2の差動伝送線路22A,22Bと、差動信号受信素子21の差動入力端子間に接続された終端抵抗23とを備えて構成されている。
終端抵抗23は、第2の差動伝送線路22A,22Bの特性インピーダンスに等しい値の抵抗である。これにより、第2のユニットの差動伝送線路22A,22Bは、擬似空中線のダミーロードと同様に整合終端されることになり、電磁界は近傍界で閉じ、放射電磁界を発生しない。
また、第1のユニット1または第2のユニット2は、第1の差動伝送線路12A,12Bまたは第2の差動伝送線路22A,22Bをフィルム状にし、差動信号送信素子11,24や差動信号受信素子14,21と組み合わせたタグ構造にすることもできる。これにより、容易に無線タグを構築することができる。
第2の差動伝送線路22A,22Bは、第1の差動伝送線路12A,12Bの終端に対応する端部に差動信号受信素子21の差動入力端子が接続されている。
第2の差動伝送線路22A,22Bは、誘電体4を介して第1の差動伝送線路12A,12Bに対向配置され、更に、第1の差動伝送線路12A,12B,22A,22Bは、十分な長さを有し、かつ第1の差動伝送線路12A,12Bと第2の差動伝送線路22A,22Bは微小な間隔で配設されているため、両者間には十分な容量性結合を生じさせる構成になっている。
(データ復調回路の構成)
図2は、差動信号受信素子に接続されるデータ復調回路の回路図である。このデータ復調回路30は、差動信号受信素子21の出力端に一方の入力端子が接続されたコンパレータ31,32と、このコンパレータ31,32の両出力端子に接続されたRSフリップフロップ(RS FF)回路33とを備えて構成されている。
コンパレータ31,32は、差動オペアンプを用いて構成されており、コンパレータ31の−入力端子には図示しない閾値設定回路からの閾値VTH1が入力され、コンパレータ32の+入力端子には図示しない閾値設定回路からの閾値VTH2が入力されている。また、コンパレータ31の出力信号はRSフリップフロップ回路33のS入力端子に入力され、コンパレータ32の出力信号はRSフリップフロップ回路33のR入力端子に入力されている。
(ユニット間通信装置及びデータ復調回路の動作)
図3は、差動信号受信素子の動作を示す波形図である。図1〜図3を参照して、第1の実施の形態の動作を説明する。
差動信号送信素子11から差動データ信号が出力されると、この差動データ信号は第1の差動伝送線路12A,12Bに出力され、その終端に向かって進行し、負荷となる終端抵抗13に到達する。
同時に、差動データ信号は、第1の差動伝送線路12A,12Bを伝送する過程で、誘電体4により第2の差動伝送線路22A,22Bとの間に主として存在している静電容量を介して第2の差動伝送線路22A,22Bへ伝達し、差動信号受信素子21に入力すると共に終端抵抗23により終端される。
差動信号受信素子21に入力された差動データ信号は差動信号受信素子21で増幅された後、コンパレータ31の+入力端子及びコンパレータ32の−入力端子に入力される。また、コンパレータ31の−入力端子及びコンパレータ32の+入力端子には、閾値設定回路から閾値VTH1,VTH2が入力される。
差動信号受信素子21が受信する信号は、ユニット1,2間を結合する差動伝送線路12A,12B,22A,22Bの特性から、図3に示すように、送信側からの台形波を微分した形状になる。このため、論理Lから論理Hへの変化点をコンパレータ31で検出し、また、論理Hから論理Lへの変化点をコンパレータ32で検出し、RSフリップフロップ回路33の出力を論理Lから論理Hへの変化点でHに、また、論理Hから論理Lへの変化点でLに変化させることにより、送信元の2値論理(送信信号)を復調している。
第1の差動伝送線路12A,12Bを伝搬する差動信号は、搬送波の帯域に制約されないディジタル信号のベースバンドであるため、広帯域の通信を行うことができる。即ち、受信特性を決めるのは図3に示した微分信号振幅であり、動作周波数にかかわらず立ち上がり/立下りが速ければよい。
従って、信号の周波数がゼロからの超広帯域の伝送が可能であり、ディジタル信号を特別なコーディングを施すことなく、そのまま伝送することできる。また、本発明による通信は電流駆動の差動伝送によるものであるので、低電圧駆動の需要が大きいLSI等に適用して好適である。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るユニット間通信装置を示す断面図である。
(ユニット間通信装置の構成)
本実施の形態は、第1の実施の形態において、第1,第2のユニット1,2のそれぞれに差動信号送信素子及び差動信号受信素子を設ける構成にしたものであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
第1のユニット1は、第1,第2のユニット1,2の空間5に露出するように配設された第1の差動伝送線路12A,12Bと、第1の差動伝送線路12A,12Bを差動信号送信素子11及び差動信号受信素子14に接続する接続用電極16A〜16Dと、電子回路15とを備えて構成されている。
電子回路15には、第1の差動伝送線路12A,12Bの一端に接続された差動信号送信素子11、第1の差動伝送線路12A,12Bの他端に接続された終端抵抗13及び差動信号受信素子14が搭載されている。
また、第2のユニット2は、空間5に露出させて第1の差動伝送線路12A,12Bに対面配置された第2の差動伝送線路22A,22Bと、第2の差動伝送線路22A,22Bを差動信号受信素子21及び差動信号送信素子24に接続する接続用電極26A〜26Dと、電子回路25を備えて構成されている。
なお、第1の差動伝送線路12A,12B及び第2の差動伝送線路22A,22Bは、例えば、10cmの長さを有している。
電子回路25には、差動伝送線路22A,22Bの他端に接続された差動信号受信素子21及び終端抵抗23、第2の差動伝送線路22A,22Bの一端に接続された差動信号送信素子24が搭載されている。差動信号送信素子24には、図2に示すデータ復調回路30と同様のデータ復調回路が接続されている。
(ユニット間通信装置の動作)
次に、第2の実施の形態におけるユニット間通信装置の動作を説明する。
(差動信号送信素子11から差動信号受信素子21への伝送)
差動信号送信素子11から差動データ信号が出力されると、この差動データ信号は接続用電極16A,16Bを介して第1の差動伝送線路12A,12Bに出力され、その終端に向かって進行した後、接続用電極16C,16Dを介して終端抵抗13で終端される。
同時に、差動信号送信素子11からの差動データ信号は、第1の差動伝送線路12A,12Bを伝送する過程で、空間5を介して第2の差動伝送線路22A,22Bとの間に主として存在している静電容量を介して第2の差動伝送線路22A,22Bに伝達し、接続用電極26C,26Dを介して差動信号受信素子21に入力する。
差動信号受信素子21に入力した差動データ信号は、差動信号受信素子21で増幅された後、図2に示すデータ復調回路30により、第1の実施の形態で説明した処理が行われる。
(差動信号送信素子24から差動信号受信素子14への伝送)
次に、差動信号送信素子24から差動データ信号が出力されると、この差動データ信号は、接続用電極26A,26B、第2の差動伝送線路22A,22B及び接続用電極26C,26Dを経て終端抵抗23に終端される。
同時に、差動信号送信素子24からの差動データ信号は、第2の差動伝送線路22A,22Bを伝送する過程で、空間5を介して第1の差動伝送線路12A,12Bとの間に主として存在している静電容量を介して第1の差動伝送線路12A,12Bへ伝達し、接続用電極16C,16Dを介して差動信号受信素子14に入力する。
差動信号受信素子14に入力された差動データ信号は、差動信号受信素子14で増幅された後、図2に示すデータ復調回路30と同様のデータ復調回路により、第1の実施の形態で説明した処理が行われる。
また、第2の実施の形態において、第1のユニット1または第2のユニット2は、第1の差動伝送線路12A,12Bまたは第2の差動伝送線路22A,22Bをフィルム状にし、差動信号送信素子11,24や差動信号受信素子14,21と共にタグ構造とすることもできる。これにより、容易に無線タグを構築することができる。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るユニット間通信装置の第1のユニットを示す平面図である。なお、図5は、第1のユニット1の構成であるが、第2のユニット2も同様に構成されている。
第1のユニット1は、差動信号送信素子11と差動信号受信素子14を近接させて電子回路15に配置し、差動信号送信素子11と差動信号受信素子14との接続をミアンダ(meander)状に配置した第1の差動伝送線路12A,12Bにより行い、ユニットの小型化を図っても差動伝送線路12A,12Bと第2の差動伝送線路22A,22Bと間に十分な静電結合や誘導結合が形成されるようにしたものである。なお、第1の差動伝送線路12A,12Bのミアンダ状の部分の長さは、一例を示せば、10cmである。
なお、図5においては、第1の差動伝送線路12A,12Bの全体を横長にしたが、例えば、正方形であってもよい。
[第4の実施の形態]
図6は、本発明の第4の実施の形態に係るユニットを示す斜視図である。
本実施の形態に係るユニットは、カラープリンタ等の画像形成装置に適用したものであり、画像形成処理ユニット41、画像形成処理ユニット42、画像形成処理ユニット43及び画像形成処理ユニット44から構成されている。そして、画像形成処理ユニット41〜44には、図示しない画像形成装置の本体部に設けられた通信装置との通信に用いられる通信装置45A〜45Dが設けられている。
画像形成処理ユニット41〜44は、例えば、交換部品であるトナー方式の現像処理ユニットであり、イエロー、マジェンダ、シアン、黒の各色に対応している。
通信装置45A〜45Dは同一構成であり、例えば、第1の実施の形態に示した差動信号送信素子11、第1の差動伝送線路12A,12B、終端抵抗13、差動信号受信素子14及び電子回路15を備えて構成されている。
また、画像形成装置の本体部には、通信装置45A〜45Dに対向する位置に、差動信号受信素子21、第2の実施の形態に示した第2の差動伝送線路22A,22B、終端抵抗23、差動信号送信素子24及び電子回路25が設けられている。
本実施の形態において、例えば、画像形成処理ユニット41〜44から画像形成装置の本体部へ、トナー終了等のデータを伝送したい場合、差動信号送信素子11から第1の差動伝送線路12A,12Bへデータを出力する。
このデータは、第1の差動伝送線路12A,12Bの終端に向かって進行する過程で、誘電体4により第2の差動伝送線路22A,22Bとの間に主として存在している静電容量を介して第2の差動伝送線路22A,22Bへ伝達し、第2の差動伝送線路22A,22Bを介して画像形成装置側の差動信号受信素子21に入力する。
画像形成装置では、差動信号受信素子21の出力信号を処理することにより、画像形成処理ユニット41〜44に関する情報を取得することができる。
[第5の実施の形態]
図7は、本発明の第5の実施の形態に係るユニット間通信装置を示す接続図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態において、送信側から受信側に電源供給を行うための電源供給回路を追加したものである。
電源供給回路70は、第1のユニット1に設置されて、所定周波数の連続波を発生し、これを第1の差動伝送線路12A,12Bの一端へ出力する発振手段としての発振回路71と、第2のユニット2の第2の差動伝送線路22A,22Bの他端に接続されて、第1の差動伝送線路12A,12Bから第2の差動伝送線路22A,22Bに誘導された高周波信号を整流して直流電圧を得る整流回路72とを備えて構成されている。
発振回路71は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxcide Semiconductor)デバイス、抵抗(R)及びコンデンサ(C)を用いて構成されており、f=1/(2.2CR)の周波数の信号を発振する。なお、発振回路71は、第1のユニット1に搭載のクロック回路の出力を代用することもできる。
整流回路72は、同一仕様のダイオードからなる4つのダイオード721A〜721Dと、その整流出力間に接続された平滑コンデンサ722とを備えて構成されている。
ダイオード721A〜721Dは、ブリッジ整流回路を構成しており、同一方向に直列接続されたダイオード721A,721Bの接続点とダイオード721A,721Bの接続点とが第2の差動伝送線路22A,22Bの他端に接続されている。
(電源供給の動作)
図7において、発振回路71が高周波数で発振すると、その発振信号は第1の差動伝送線路12A,12Bの一端に印加される。第1の差動伝送線路12A,12Bには、第2の差動伝送線路22A,22Bが容量結合及び誘導結合により結合されているため、発振回路71からの高周波信号は、第2の差動伝送線路22A,22Bに伝送され、整流回路72に入力される。
整流回路72は、第2の差動伝送線路22A,22Bからの高周波信号、即ち交流波をダイオード721A〜721Dで整流した直流電圧を平滑コンデンサ722に印加する。平滑コンデンサ722は、ダイオード721A〜721Dからの脈流波を平滑し、リップル分を除去する。平滑コンデンサ722の端子電圧は、差動信号受信素子21の電源端子に電源として印加される。
次に、本発明の実施例について説明する。
図8は、本発明の実施例に係る伝達特性図である。本発明者は、第1の実施の形態に示したユニット間通信装置100を以下のパラメータで構成し、その特性の解析を行った。なお、図8において、縦軸は、20log(out/in)で表されている。
即ち、第1の差動伝送線路12A,12B及び第2の差動伝送線路22A,22Bは、線幅が1mm、その厚みが100μmとした。
また、第1の差動伝送線路12A,12Bと第2の差動伝送線路22A,22Bの上下の間隔は1mm、両伝送線路を流れる電流が互いに平行となる部分における第1の差動伝送線路12A,12Bと第2の差動伝送線路22A,22Bの距離(上下の間隔)を1mmとした。
更に、第1の差動伝送線路12A,12Bと第2の差動伝送線路22A,22Bが平行する部分の長さを100mmとした。
図8から明らかなように、第1の差動伝送線路12A,12Bと第2の差動伝送線路22A,22Bの結合部分の長さが100mmであれば、100MHz以上の成分は、実用的な−12dB以上で伝達できることがわかる。
本発明者の解析によれば、第1の差動伝送線路12A,12Bと第2の差動伝送線路22A,22Bが結合する部分の長さを大きくすれば、更に低い帯域まで伝送可能であり、差動配線ペア(差動伝送線路12A,12B)間の距離を小さくしても、伝送特性を向上できる。
また、第1,第2の差動伝送線路12A,12B,22A,22Bの配線幅を大きくとり、それに合わせて差動ペア内の配線間を大きくしてもよい。これにより、同じ周波数特性が得られる差動ペア間の距離を大きくとれ、位置精度のマージンも大きくなり、適用範囲の拡大が図れると共に実装を容易にすることができる。
以上から、ホスト装置との通信距離が数mm〜数cm程度にしかならないコピー機やプリンタなどの画像形成装置において使用されるトナーカートリッジやプロセスカートリッジ(感光体ドラム等)の画像形成過程の一部を担う交換部品などに好適であることがわかる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、各実施の形態間の構成要素の組合せは任意に行うことができる。
例えば、上記各実施の形態においては、差動信号送信素子、差動伝送線路及び差動信号受信素子による差動伝送の構成にしたが、差動に限定されるものではなく、シングル伝送の構成であってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置を示す斜視図である。 差動信号受信素子に接続されるデータ復調回路の回路図である。 差動信号受信素子の動作を示す波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路装置を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るユニット間通信装置の第1のユニットを示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るユニット間通信装置を示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係るユニット間通信装置を示す接続図である。 本発明の実施例に係る伝達特性図である。
符号の説明
1 第1のユニット
2 第2のユニット
4 誘電体
5 空間
11,24 差動信号送信素子
12A,12B 第1の差動伝送線路
13,23 終端抵抗
14,21 差動信号受信素子
15,25 電子回路
16A〜16D,26A〜26D 接続用電極
22A,22B 第2の差動伝送線路
30 データ復調回路
31,32 コンパレータ
33 RSフリップフロップ回路
41〜44 画像形成処理ユニット
45A〜45D 通信装置
70 電源供給回路
71 発振回路
72 整流回路
100 ユニット間通信装置
721A〜721D ダイオード
722 平滑コンデンサ
TH1,VTH2 閾値

Claims (7)

  1. 差動信号送信素子及び前記差動信号送信素子からの信号を伝送すると共に同一平面上に配設された一対の第1の差動伝送線路を備えた第1のユニットと、
    前記一対の第1の差動伝送線路と互いに容量性結合および誘導性結合による結合線路系をなすように前記一対の第1の差動伝送線路に所定の距離を有して平行に対向配置された一対の第2の差動伝送線路、及び前記一対の第1の差動伝送線路に流れる電流と同一方向に電流が流れる前記一対の第2の差動伝送線路の終端に接続された差動信号受信素子を備えると共に前記第1のユニットに積層された第2のユニットと、を備えたユニット間通信装置であって、
    前記第1のユニットは、前記第1の差動伝送線路に高周波電流を印加する発振手段を備え、前記第2のユニットは、前記第2の差動伝送線路に接続された整流回路を備えたことを特徴とするユニット間通信装置。
  2. 前記第1及び第2の差動伝送線路は、前記第1のユニットと前記第2のユニットの間に介在する誘電体または空間内に相互に非接触に対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載のユニット間通信装置。
  3. 前記第1及び第2の差動伝送線路は、少なくとも一方がミアンダ形状で配置された差動伝送線路であることを特徴とする請求項1に記載のユニット間通信装置。
  4. 前記第1及び第2の差動伝送線路は、終端または前記差動信号受信素子の接続端に前記第1及び第2の差動伝送線路の特性インピーダンスに等しい値の抵抗で終端されていることを特徴とする請求項1に記載のユニット間通信装置。
  5. 前記第1及び第2の差動伝送線路は、前記平行及び対向配置された部分における前記第1の差動伝送線路と前記第2の差動伝送線路の相互間の距離が、前記各々の差動伝送線路の2線路の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のユニット間通信装置。
  6. 前記第1及び第2のユニットは、その一方が差動信号送信素子とフィルム状の差動伝送線路からなるタグ構造であることを特徴とする請求項1に記載のユニット間通信装置。
  7. 前記第1及び第2のユニットは、一方が画像形成装置の本体部であり、他方が前記本体部に接して設置される交換部品であることを特徴とする請求項1に記載のユニット間通信装置。
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