JP4866182B2 - 穀物搬送用の車載ホッパ - Google Patents

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この発明は、車両の荷台に搭載ないし設置して籾などの穀物の搬送に用いる車載ホッパに関するものである。
コンバインで穂から取り離された籾は、荷台に車載ホッパを搭載した小型のトラックで乾燥機又は貯蔵場に搬送される。車載ホッパはコンバインから籾を受け取りやすいように上面が開口しており、下端にはホッパ内の籾を車外に排出するためのコンベアを備えている。籾などの粒状物は重力を利用して一箇所から投入すると山形に堆積する。また、収容した容器の底面一箇所から排出すると、その排出口の上方の部分が円錐状に排出される。この円錐の斜面の角度(水平面との角度)は安息角と呼ばれており、ホッパは、周壁がこの安息角より大きな角度でないと内容物の総てを排出することができない。そのためホッパは、下部周壁が円錐又は角錐状をしている。
籾その他の穀物の搬送に用いる従来の車載ホッパには、周壁を柔軟なシート材で形成したものと鋼板で形成したものとがある。また、ホッパからの穀物の排出口を底部一箇所に設けたものと、車両の前後方向に細長く帯状に設けたものとがある。前者のものは、ホッパの下部が角錐状になり、後者のものでは、ホッパの下部がV形断面になる。通常、排出口は、ホッパの中央に設けられるので、この排出口から車外に内容物を搬送するためのコンベアが当該排出口の下に、排出口を帯状に設けたものでは、その排出口に沿って設けられる。
図7に荷台に従来の車載ホッパを搭載した車両を模式的に示す。車載ホッパ4を搭載するトラックの荷台5の床面は平面である。この床面6の直上に排出コンベア3が位置し、その直上にホッパ4の排出口が位置する。ホッパ4の周壁は、この排出口の部分から上方に角錐状に設ける必要がある。また、荷台中央部に車両の前後方向に細長い帯状の排出口を設けたものでは、図8に示すように、車両の背後から見たホッパの形状はV形となる。この角錐型のホッパの周壁ないしV形のホッパの側壁の角度は、搬送する内容物の安息角より大きな角度にする必要があり、従って、ホッパの下部周壁7と荷台の床6との間に穀物等の搬送に利用できない空間8が生ずる。
コンバインから車載ホッパに穀物を投入するときは、コンバインとトラックとの両方が移動可能で、かつコンバインに設置されている投入コンベアも自由に向きを変えられるので、車載ホッパへの穀物の投入位置は、比較的容易に調整可能である。
一方、車載ホッパから穀物を排出するときは、排出先となる乾燥機又は貯蔵容器の入口が固定位置であるため、トラック側で排出位置を調整しなければならない。そのため、車載ホッパに設けられている排出コンベア3は、ある程度長さを伸縮可能にしたり、先端につなぎのコンベアを接続できるようにしたり、ホッパの排出口周りに旋回(首振り)可能な構造としている。ホッパの下部をV形にして排出口を帯状に設けたものは、ホッパの下部を角錐型にしたものに比べて搬送に利用できない空間8の容積は小さくなるが、排出コンベアの方向が車両の前後方向に固定されるため、別途に首振り可能なコンベアを取り付ける必要がある。
車載ホッパを搭載ないし設置する小型トラックの荷台の積載荷重には、法的、安全上及び車両走行上からの制限がある。また、積載高さについても法的及び安全上からの制限がある。荷台に車載ホッパを搭載ないし設置して穀物を搬送する場合、車載ホッパの自重とホッパに収容した穀物との合計の重量及び高さがこの制限内になければならない。一度に積載できる穀物の量が多ければ多いほど、同じ量の穀物を運ぶのに車両の走行回数が少なくて済み、搬送効率が良くなると共に、搬送作業も楽になる。従って、車載ホッパは可能な限り軽量であることが好ましい。
一方、積載荷重が同一であるとき、重心の高さが低ければ低いほど、車両の走行安定性は良くなる。しかしホッパは、内容物の排出のために下部壁面を斜面にしなければならず、そのため内容物の重心が高くなり、積載量を増やすと車両が転倒する危険が増す。
従来の車載ホッパの内、柔軟なシート材からなるホッパ本体を備えたものは、ホッパの下部を角錐状としているために、穀物を満載すると重心が高くなって、走行中に車両が転倒する危険が増す。また、ホッパを鋼板性として、その排出口を帯状に設けたものは、ホッパ自体の重量が重くなるために、内容物の積載量が低下し、かつ排出コンベアの向きを変えられないために、別途に首振コンベアを必要とし、モータをホッパに持つ必要があり、更に重量増加となる。
この発明は、ホッパ自体が軽量で、かつ穀物を積載したときの重心を低くすることができ、従って一度に搬送できる穀物の量を多くすることが可能なために、穀物の搬送作業を効率良く、かつ小さい作業負担で行うことができる車載ホッパを得ることを第1の課題としている。また、この発明は、上記構造の車載ホッパに設ける軽量で作業性の良い排出コンベアを得ることを第2の課題としている。
この出願の発明は、車両の荷台に設置して車両による穀物の搬送に用いる車載ホッパにおいて、ホッパ上端の平面形状を画定する上枠17と、この上枠に上辺を連結して垂下されることによりホッパ本体の錐状の周壁を形成する柔軟なホッパシート19と、このホッパシートの下端にある排出口21の周囲に設けた平らな受面25と、伸長したときに前記ホッパシートの下端が前記受面と同一レベルとなる高さに前記上枠を支持している伸縮自在かつ伸長方向に付勢された複数本の伸縮杆11と、前記受面の下に設置されて前記排出口から排出される穀物を水平方向に搬送する排出コンベア3とを備え、前記複数本の伸縮杆は、ホッパが空のときに自身の付勢力により伸長しホッパが満杯のときに内容物の重量により前記ホッパシートの大部分が前記受面に接する付勢力を備えていることを特徴とする穀物搬送用の車載ホッパを提供することにより、上記課題を解決したものである。
この出願の請求項2の発明は、上記構成を備えた車載ホッパにおいて、平面矩形の上枠17を備え、複数本の伸縮杆11が、当該上枠17の四隅を支持する4本のガススプリングであることを特徴とするものである。
またこの出願の請求項3の発明は、上記構造の車載ホッパにおいて、前記排出コンベア3が、前記排出口21を中心として垂直軸回りに旋回可能かつ前記受面25の外縁を越えて長手方向に伸長可能なコンベアであり、前記受面25が上枠17と同一形状及び寸法の平面形状を備え、当該受面25の下に前記排出コンベア3を旋回可能にする平面形状が扇状の空間26が形成されていることを特徴とするものである。
受台25は、この発明の車載ホッパを設置ないし搭載する車両の荷台上に並べ置いた複数個の六面体の発泡スチロールブロックの上面によって形成することができる。このとき、上記の扇状の空間26には、発泡スチロールブロックを配置しないでその両側の発泡スチロールブロックの上面に板材を掛け渡すことにより当該空間の上に受面を形成する。なお、上記扇状の空間26は、少なくともコンベアが所定角旋回できる扇状の部分を備えた空間である。
この出願の請求項4の発明は、排出コンベア3がテレスコピック構造で軸方向に伸縮するスクリュコンベアであることを特徴とするものである。最も小径の部分コンベアを除く他の部分コンベアは、そのスクリュをコイル状として、このコイルの内側に小径側の部分コンベアが挿入されるようにする。
上枠17の平面形状は、これを搭載する車両の荷台の平面形状と一致させるのが最も好ましく、一般的には矩形である。上枠17の高さhは、許容される最大積載量から決定される。すなわち、伸縮杆11が縮退して上枠17が最も下降した状態で穀物を上枠17の上縁レベルまで入れたときに許容積載荷重となるように決定する。上枠17の周壁を透明シート18で形成することにより、ホッパが満杯近くなったときに、外部からこれを容易に視認することが可能になる。
ホッパシート19には、その錐状の形状を保持するための補強桟ないし保持枠22を設けるのが好ましい。この補強桟ないし保持枠22は、ホッパシート19の外面に接着や縫着によって取り付けるか、または枠状にしたものを上枠17から紐23で吊り下げて取り付ける。この補強桟ないし保持枠は、ホッパシート19が受面25上に接するように屈曲するのを妨げるようなものであってはならない。
錐状のホッパシート19の上縁は、上枠17の下縁に連結され、ホッパシート19の下縁には、排出口21を画定する口枠20が連結されている。受面25は、この排出口21の部分に貫通孔を備えた平面である。
この発明の車載ホッパにおける上枠17は、伸縮杆11で上方に付勢して支持されており、ホッパシート19に作用するホッパ内の穀物の重量は、上枠17を介して伸縮杆11で支持されている。ホッパが空のときは、ホッパシート19には内容物の重量が作用せず、伸縮杆11にはホッパシート19と上枠17の自重のみが作用している。この状態で伸縮杆11は、伸張端にあり、このときホッパシート下端の排出口21は、受面25と同一レベルにある。
ホッパに内容物が投入されると、その内容物の重量は、ホッパシート19に作用し、上枠17を介して伸縮杆11を押し下げる。伸縮杆11が縮退すると、ホッパシート19の下端部分に弛みが生じ、ホッパシート19が受面25に接して、ホッパ内の穀物の重量がホッパシート19が接した部分の受面と伸縮杆とで支持されるようになる。ホッパに投入された穀物の量が多くなると、伸縮杆11はますます縮退し、受面25に接するホッパシートの面積が大きくなり、上枠17が下降してくる。
そして、ホッパ4が満杯になると、ホッパシート19の大部分が受面25に接するようになり、空のときに錐状であったホッパ下部が外側へ広がるように押し潰されて、ホッパシート19と受面25との間の空間が狭められ、その分上枠17が下降して、穀物が満杯になったときに、車載荷重の重心を低くする。
そして、排出口21から排出コンベア3により、ホッパ内の穀物が排出されるときには、以上と逆の動作が起る。排出が開始されると、ホッパ内の穀物は、まずその中央部分のものが排出される。すると、ホッパシート19に作用する穀物の重量が小さくなるので、伸縮杆11が伸張し、ホッパシート19の周壁が錐状に復帰して、内容物をホッパ中央部へと押し動かす。ホッパ中央部へと押し動かされた穀物は、安息角を超えた角度になって排出口へと滑り落ち、排出コンベア3により排出される。このような作用が連続して起ることにより、上枠17が上昇し、ホッパシート19がその外周辺側から受面25から離れて行ってホッパ内の穀物を周壁部分から順次ホッパ中央部へと移動させ、最後に上枠17が上昇端に達したとき、ホッパシート19の錐状の周面の角度が安息角より大きな角度となって、内容物を残らず排出口21へと落下させるのである。
この発明では、ホッパ内の穀物の量が少ないときは、上枠17が上昇してホッパの下部が必要な角度を有する錐状となるため、内容物が残らず排出される。また、ホッパ内に穀物が投入されると、その自重によりホッパ下部が変形して扁平な形状となり、ホッパ全体の高さが低くなって重心が低くなる。そして、ホッパシート19が柔軟なシート材で形成されるため、ホッパの自重も軽くできる。
すなわち、この発明によれば、穀物を積載したときの重心を低くすることができ、従って走行安定性が良く、穀物を排出するときは、ホッパの周面が必要な角度の錐状となって、内容物を残らず排出することができ、しかもホッパ自体の重量も軽くすることができるので、走行安全性を確保しながら車載ホッパの穀物の積載量を飛躍的に増大させることができるという効果がある。
この発明の車載ホッパは、ホッパ底面の一箇所からホッパ内の穀物の総てを残らず排出することができるので、首振り及び伸縮可能なコンベアをこの排出口21に接続することにより、車載ホッパからの穀物の排出作業も容易である。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態を説明する。図1ないし3は車載ホッパを示す図、図4は内容物の投入及び排出時のホッパの動きを示した図、図5ないし6は排出コンベアの詳細図である。
図に示す車載ホッパは、トラックの荷台に設置されるフレーム1を備えている。このフレームは平面矩形で、その四隅にガススプリング11及びこのガススプリングを補助する補助柱12の下端が図1で内側(フレームの長手方向内側)に倒すことができるように蝶番構造で連結されている。補助柱12の上端は、フレーム1の幅方向である図3の左右方向には両側のものが固定の幅方向桁13で連結され、フレーム1の長手方向である図1の左右方向には、前後のものが着脱可能な前後方向桁14で連結されている。4本のガススプリング11の伸縮ロッド15の上端は、自在継ぎ手(ナックルジョイント)16で上枠17の下辺四隅に連結されている。
上枠17は、平面形状がフレーム1と同径同寸法の矩形で、山形鋼などで形成された枠体である。上枠17は、所望の積載量を確保するのに必要な高さhを有し、周面には透明シート18が貼り付けられている。上枠17の下辺には、角錐状に形成した柔軟なシート材からなるホッパシート19の上辺が隙間なく連結されている。ホッパシート19の下端には、矩形の口枠20が取付けられており、この口枠20の内側がシャッターを備えた排出口21となっている。
ホッパシート19の外側には、その四角い平面形状を保持するための2個の形状保持枠22がその四隅を上枠17の四隅に上端を締結した4本のロープ23で懸吊した状態で配置されている。ホッパに内容物が投入されると、その重量によりホッパシート19は外側に膨らんで、ホッパ下方部の角錐形状に歪みが生ずるので、形状保持枠22でその歪みを抑制するようにしているのである。
フレーム1の中央部には、垂直軸回りに旋回自在かつ水平面に対して二次元方向に若干揺動可能な自在受台24を介して排出コンベア3が搭載されている。この排出コンベア3が旋回するための扇状の空間26を除いた部分に、この排出コンベア3の高さに相当する厚さの発泡スチロールのブロックが敷設されており、かつ前記扇状の空間26に板材が覆着されて、ホッパシートの排出口21と略同一高さの受面25が形成されている。
排出コンベア3は、上面にホッパ受口31を備えた基部ケース32を前記自在受台24に固定して、上下方向に若干傾動自在、かつ受面25の下に設けた扇状の空間26の範囲内でホッパ受口31を中心として垂直軸回りに旋回可能に取り付けられている。図のスクリュコンベア3は、搬送スクリュ41を備えた内側コンベア(小径側の部分コンベア)40のケーシング42と、搬送コイル51を備えた外側コンベア(大径側の部分コンベア)50のケーシング52とがテレスコピック構造で軸方向に伸縮するコンベアである。
内側ケーシング42の基端上面には、ホッパ受口31に案内斜面で繋がる開口43が設けてあり、当該基端は基部ケース32に固定されている。内側ケーシング42に収容されたスクリュ41の軸44は、基端が基部ケース32に軸支され、先端が内側ケーシング42の先端内側に放射状のブラケット45で支持された軸受46に軸支されている。スクリュ軸44は中空軸で、先端に六角孔付きのブッシュ47が嵌着され、基端は基部ケース32に搭載したモータ33に連結されている。
内側ケーシング42の水平方向両側には、基端を基部ケース32に固定したガイドロッド35が平行に設けられており、このガイドロッド35にスライドブッシュ36が摺動自在に嵌着され、このスライドブッシュに外側ケーシング52の基端が固定されている。
外側ケーシング52の基端内側には、軸受リング53が固定され、この軸受リング53の内側に嵌挿した軸受54の内輪には、コイル51の基端を支持する回転リング55が嵌着されている。外側ケーシング52の先端は、盲板56で閉鎖され、この盲板の中央に設けた軸受57でスクリュ軸44先端の六角孔付きブッシュ47に摺動自在に挿入した六角軸59の先端が回転自在に軸支されている。外側ケーシング52の先端下部には、排出口60が開口している。
六角軸59の先端には、回転円板61が固着され、この回転円板の外周部と回転リング55との間に六角軸59と平行な複数本の支えバー62が装架され、この支えバーに回転によって内容物を軸方向に押動するコイル51の内周部が溶着されている。
コイル51及び支えバー62は、内側ケーシング42の外周より大径で、かつ六角軸59が中空のスクリュ軸44に収容可能であることから、外側ケーシング52、コイル51及び六角軸59は、内側ケーシング42及びスクリュ軸44に対して軸方向に伸縮可能である。図5は伸張した状態の断面平面図、図6(a)は同断面側面図、図6(b)は縮退した状態の断面側面図である。
スクリュコンベア3は、縮退した状態で車載ホッパのフレーム1内に収まる寸法であり、この縮退状態でガススプリング11と干渉することなく、自在受台24を中心として旋回することが可能である。
モータ33の回転力は、スクリュ軸44に伝達されてスクリュ41を回転し、また六角ブッシュ47、六角軸59及び回転円板61を介してコイル51に伝達されコイル51をスクリュ41と同期回転させる。スクリュ41とコイル51とを同一ピッチの螺旋とすることにより、外側ケーシング52を適宜長さに引き出した状態でホッパ受口31に落下してくる内容物を排出口60へと搬送することができる。
上記構造の車載ホッパで籾を搬送する動作を説明すると、以下の通りである。車載ホッパを搭載した小型トラックをコンバインの近くで停止し、コンバインから車載ホッパに籾を投入する。投入開始時及び投入開始後しばらくの間は、ホッパシート19に掛かる籾の荷重がガススプリング11の付勢力以下であるため、上枠17は上昇位置を保持している(図4(a))。籾の投入量が多くなると、ホッパ内の籾の重量がガススプリング11の設定値より大きくなり、ガススプリング11が縮退して、ホッパシート19は、その下端の開口周辺部から順次受面25に接して、ガススプリング11の付勢力を越える荷重が受面25で支持されるようになる(図4(b))。籾の投入量が車載ホッパの規定積載量になると、上枠17は可動端まで移動し、ホッパシート19は、大部分が受面25に接して、ホッパ内の籾の重量の大部分が受面25で支持される状態となる(図4(c))。すなわち、籾の積載状態ではガススプリング11が縮退し、ホッパの高さは低くなっている。
この状態でトラックを運転して貯蔵場に到着したら、乾燥機の投入口にトラックを後進で近付けて停止させる。そして、コンベア3の先端を乾燥機の籾投入口に挿入し、コンベア3を回転する。コンベアで籾が排出されるにつれて、ホッパ内の籾の重量は軽くなり、これに従ってガススプリング11が伸張して、ホッパシート19を角錐状に復帰させることにより(図4(d)、(e))、ホッパ4内の籾は残らずホッパ受口31に落下し、コンベア3によって乾燥機に投入される(図4(f))。ホッパが空になったら、排出コンベア3を縮退して荷台の後部あおりを閉じ、次の搬送のためにコンバインの稼動場所に戻る。
車載ホッパを使用しないときは、コンベア3を縮退し、ナックルジョイント16の部分でガススプリング11から上枠17を取り外し、前後方向桁14を外して、ガススプリング11及び補助柱12をフレーム1の長手方向内側へと倒し、上枠17を受面25上に載せた状態でトラックの荷台から降ろして保管する。
本発明の車載ホッパの側面図 本発明の車載ホッパの平面図 本発明の車載ホッパの背面図 内容物の投入及び排出時のホッパの動きを示した図 排出コンベアの平面断面図 排出コンベアの側面断面図 従来の柔軟なシート製の車載ホッパを示す図 従来の鋼板製の車載ホッパを示す図
符号の説明
3 排出コンベア
11 伸縮杆
17 上枠
19 ホッパシート
21 排出口
25 受面
26 空間

Claims (4)

  1. 車両の荷台に設置して車両による穀物の搬送に用いる車載ホッパにおいて、
    ホッパ上端の平面形状を画定する上枠(17)と、この上枠に上辺を連結して垂下されることによりホッパ本体の錐状の周壁を形成する柔軟なホッパシート(19)と、このホッパシートの下端にある排出口(21)の周囲に設けた平らな受面(25)と、伸長したときに前記ホッパシートの下端が前記受面と同一レベルとなる高さに前記上枠を支持している伸縮自在かつ伸長方向に付勢された複数本の伸縮杆(11)と、前記受面の下に設置されて前記排出口から排出される穀物を水平方向に搬送する排出コンベア(3)とを備え、
    前記複数本の伸縮杆は、ホッパが空のときに自身の付勢力により伸長しホッパが満杯のときに内容物の重量により前記ホッパシートの大部分が前記受面に接する付勢力を備えている、穀物搬送用の車載ホッパ。
  2. 複数本の伸縮杆(11)が、平面矩形の上枠(17)の四隅を支持する4本のガススプリングである、請求項1記載の車載ホッパ。
  3. 前記排出コンベア(3)が、前記排出口(21)を中心として垂直軸回りに旋回可能かつ前記受面の外縁を越えて長手方向に伸長可能なコンベアであり、前記受面(25)が上枠(17)と同一形状及び寸法の平面形状を備え、当該受面の下に前記排出コンベアを旋回可能にする扇状の空間(26)が形成されている、請求項1又は2記載の車載ホッパ。
  4. 前記排出コンベア(3)がテレスコピック型のスクリュコンベアである、請求項3記載の車載ホッパ。
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