JP4865619B2 - 使い捨て吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、互いに接合された第1のシート部材と、伸縮性を有する第2のシート部材とを備えた使い捨て吸収性物品の製造方法に関する。
この種の物品及びその製造方法に関する従来技術としては、例えば特許文献1に記載のものがある。この従来技術では、吸収体を備えた物品本体である第1のシート部材の表面に、弾性部材が付与された第2のシート部材が接合されている。そして、その弾性部材を第2のシート部材のひだに付与することにより、ひだが起立し、経血等の流動物の流れ等を抑制するようになっている。
特開平6−169948号公報
しかしながら、この種の吸収性物品では、第1のシート部材に第2のシート部材を付与したときに、第2のシート部材に含まれる弾性部材等に強く張力がかかったままの状態であると、第2のシート部材の付与後に、弾性部材の収縮力により第1及び第2のシート部材がカールしてしまうという問題がある。このように吸収性物品がカールしてしまうと、利用者が使用するときも扱いにくい。
そこで、本発明の解決すべき課題は、第1のシート部材に伸縮性を有する第2のシート部材を付与した際に両シート部材がカールするのを防止することができる使い捨て吸収性物品の製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、互いに接合された第1のシート部材と、伸縮性を有する第2のシート材とを備えた使い捨て吸収性物品の製造方法であって、(a) 前記第1のシート部材が連続的に連なってなる第1の連続体を所定の合流部に送り込む工程と、(b) 前記第2のシート部材が連続的に連なってなる第2の連続体を、少なくともその長手方向に伸張した状態で前記合流部に送り込む工程と、(c) 前記合流部にて、前記第2の連続体を所定長さごとに切断して収縮させつつ、前記第1の連続体に付与する工程と、を備え、前記工程(c)は、(c-1) 前記第2の連続体を、前記第2の連続体が前記合流部に導入されるときの第1の搬送速度に対応した回転速度で回転する導入ローラの外周面に沿わせつつ、前記所定長さごとに切断する工程と、(c-2) 前記所定長さごとに切断され、前記導入ローラの外周面に沿わされた前記第2の連続体を、前記導入ローラと逆向きに回転する中継ドラムの外周部に渡す工程と、(c-3) 切断された前記第2の連続体を、前記中継ドラムの外周部から前記第1の連続体に付与する工程と、を備え、前記中継ドラムは、周回軌道に沿って移動され、前記所定長さに切断された前記第2の連続体を前記導入ローラから受け取り、その受け取った第2の連続体を前記第1の連続体に付与する複数の転写パットを備え、前記工程(c-3)では、前記所定長さに切断された前記第2の連続体を、前記第1の連続体の長手方向に間隔をあけて前記第1の連続体上に接合し、前記工程(c-2)における前記転写パット間の前記周回軌道に沿った間隔と、前記工程(c-3)における前記転写パット間の前記周回軌道に沿った間隔とが異なるように、前記転写パット間の前記周回軌道に沿った間隔を、前記転写パットの前記周回軌道上の位置により周期的に変動させる。
また、請求項2の発明では、請求項1に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記中継ドラムの前記外周部が前記第2の連続体を受け取るときの前記外周部の移動速度が、前記第1の搬送速度よりも低速に設定されている。
また、請求項3の発明では、請求項2の発明に係る使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記工程(c-2)における前記中継ドラムの前記転写パットの前記導入ローラから前記第2の連続体を受け取るときの移動速度と、前記工程(c-3)における前記中継ドラムの前記転写パットの前記第2の連続体を前記第1の連続体に付与するときの移動速度とが異なる。
また、請求項4の発明では、互いに接合された第1のシート部材と、伸縮性を有する第2のシート部材とを備えた使い捨て吸収性物品の製造方法であって、(a) 前記第1のシート部材が連続的に連なってなる第1の連続体を所定の合流部に送り込む工程と、(b) 前記第2のシート部材が連続的に連なってなる第2の連続体を、少なくともその長手方向に伸張した状態で前記合流部に送り込む工程と、(c) 前記合流部にて、前記第2の連続体を連続状態のまま収縮させつつ、前記第1の連続体に付与する工程と、を備え、前記工程(c)では、前記第1の連続体の搬送速度が前記第2の連続体の搬送速度よりも低速に設定された状態で、前記第2の連続体を前記第1の連続体に付与する。
また、請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記第2のシート部材は、弾性部材と、前記弾性部材が伸張された状態で前記弾性部材と接合された非伸縮性部材とを備え、前記弾性部材の収縮に伴って発生する前記非伸縮性部材のたるみ又は皺によって凹凸分布が生成される。
また、請求項6の発明では、請求項5に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記第1のシート部材は、前記第2のシート部材を介して浸入する排泄物を吸収する吸収体を備える。
また、請求項7の発明では、互いに接合された第1のシート部材と、伸縮性を有する第2のシート部材とを備えた使い捨て吸収性物品の製造方法であって、(a) 前記第1のシート部材が連続的に連なってなる第1の連続体を所定の合流部に送り込む工程と、(b) 前記第2のシート部材が連続的に連なってなる第2の連続体を、少なくともその長手方向に伸張した状態で前記合流部に送り込む工程と、(c) 前記合流部にて、前記第2の連続体を所定長さごとに切断して収縮させつつ、前記第1の連続体に付与する工程と、を備え、前記第2のシート部材は、弾性部材と、前記弾性部材が伸張された状態で前記弾性部材と接合された非伸縮性部材とを備え、前記弾性部材の収縮に伴って発生する前記非伸縮性部材のたるみ又は皺によって凹凸分布が生成される。
また、請求項8の発明では、請求項7に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記第1のシート部材は、前記第2のシート部材を介して浸入する排泄物を吸収する吸収体を備える。
また、請求項9の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、前記工程(a)では、前記第1の連続体における前記第2の連続体が付与される部分の少なくとも一部に、所定の接着剤付与部により、両連続体を接合するための接着剤を付与する。
請求項1、請求項4及び請求項7に記載の発明によれば、伸縮性を有する第2のシート部材が連続的に連なってなり、伸張された状態で搬送されてくる第2の連続体を、所定長さごとに切断して収縮させつつ、あるいは連続状態のまま収縮させつつ、第1のシート部材が連続的に連なってなる第1の連続体に付与する。それ故、第2のシート部材の収縮力を緩和又は解消させた状態で、第2のシート部材を第1のシート部材に付与することができ、第1のシート部材に第2のシート部材を付与した際に両シート部材がカールするのを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第2の連続体を導入ローラから中継ドラムを介して第1の連続体上に付与するようにするとともに、中継ドラムの外周部が第2の連続体を受け取るときの移動速度が、導入ローラが第2の連続体を受け取るときの第2の連続体の移動速度(第1の搬送速度)との速度差等を利用して、第2の連続体の伸張状態が緩和又は解消される。これにより、第2の連続体を第1の連続体に付与する際の第2の連続体の移動速度を第1の連続体の搬送速度に合わせて設定することが可能となり、その結果、位置ずれ等を防止しつつ安定して第2の連続体を第1の連続体に付与することができる。
請求項3に記載の発明によれば、この転写パット84の移動速度の変化を利用することにより、合流部に導入される際の第1の連続体の搬送速度と第2の連続体の搬送速度とを独立して最適な値に設定しつつ、第2の連続体の受け渡し時における第2の連続体を収縮させるために必要な導入ローラ側と転写パット側との有効な速度差を生じさせることができる。
請求項1に記載の発明によれば、第2のシート部材(所定長さに切断された第2の連続体)が、第1の連続体の長手方向に間隔をあけて第1の連続体に付与されるため、第2のシート部材を第1の連続体(第1のシート部材)の長手方向の一部区間においてのみ付与すればよい場合に好都合である。
請求項1に記載の発明によれば、転写パット間の周回軌道に沿った間隔の周期変動を利用することによって、所定長さに切断された第2の連続体を第1の連続体に付与する際の第2の連続体間の長手方向に沿った間隔を最適な値に設定できる。
請求項4に記載の発明によれば、伸張された状態で導入される第2の連続体を第1の連続体に合流して付与する際の両者の速度差等を利用して、第2の連続体の伸張状態を緩和又は解消しながら第2の連続体を第1の連続体に付与することができ、その結果、中継ドラム等を省略でき、装置構成の簡単化が図れる。
請求項9に記載の発明によれば、接着剤が付与された第1の連続体に、伸張状態が緩和又は解消された状態の第2の連続体が付与されて接合されるため、第2の連続体の柔軟性等を維持しながら両連続体の接合を行うことができる。例えば、第2の連続体に接着剤を付与して第1の連続体と接合させるようにすると、伸張状態が緩和又は解消されて皺等が生じた第2の連続体の皺等の間等に接着剤が入り込んで固まり、第2の連続体の柔軟性が損なわれるおそれがあるが、本発明ではそのような不都合を回避できる。
請求項5及び請求項7に係る製造方法により製造される使い捨て吸収性物品によれば、第2のシート部材の弾性部材の収縮に伴って発生する非伸縮性部材のたるみ又は皺によって、第1のシート部材上の第2のシート部材が付与された部分に凹凸分布が生成される。このため、その凹凸分布により、着用者の軟便の流動性の排泄物(例えば、軟便中の固形成分)を広がらないように捕らえることができ、肌に付着する排泄物の付着範囲を小さな範囲に抑制することができる。また、第2のシート部材の伸張状態を緩和又は解消しつつ、第1のシート部材に付与することができるため、第2のシート部材に残留する収縮力で吸収性物品がカールするの防止することができる。このように、本発明に係る製造方法により、使い捨て吸収性物品の取替時等において肌に付着した排泄物の拭き取り作業の負担を軽減できるとともに、着用者の不快感を軽減でき、また伸縮性部材に残留した収縮力によるカール等が抑制された使い捨て吸収性物品を良好に製造することができる。
また、弾性部材が伸張され状態で製造された第2のシート部材の連続体(第2の連続体)を、伸張させたまま、第1のシートの連続体(第1の連続体)との合流部に導入して、第2の連続体の伸張状態を緩和又は解消しつつ、第2の連続体を第1の連続体に付与することができるため、効率のよい製造ラインを構成できる。
請求項6及び請求項8に記載の発明によれば、吸収体を備え、排泄物の広がりや漏れをより有効に抑制できる使い捨て吸収性物品を、その第2のシート部材に残留する収縮力でカールするの防止して良好に製造することができる。
[第1実施形態]
まず、本発明に係る使い捨て吸収性物品(以下、単に「吸収性物品」という)の製造方法によって製造される吸収性物品の構成について説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る吸収性物品の製造方法の一適用例である吸収性物品の平面図であり、図2は図1のA1−A1線に沿った断面図であり、図3は図1の吸収性物品に備えられる表面ライナーの収縮状態における平面図であり、図4は図3のA2−A2線に沿った断面図である。なお、以下では、着用者股部を覆うように吸収性物品10aが装着されたときに、着用者の股部の前後方向に対応する吸収性物品10aの方向(図1の縦方向)を「前後方向」といい、着用者によって左右方向に対応する吸収性物品10aの方向(図1の横方向)を「左右方向」という。また、着用者の股部の前方側(腹側)に対応する吸収性物品10aの側を「前方側」といい、着用者の股部の後方側(後側)に対応する吸収性物品10aの側を「後方側」という。図1においては、図中の上側が吸収性物品10aの前方側となる。
図1及び図2に示す吸収性物品10aは、使い捨ておむつとして用いられるものであり、本体9と、表面ライナー1aとを備えて構成されている。なお、本発明に係る第1のシート部材には、後述するサイドシート12が付与される前の本体9が相当しており、伸縮性を有する第2のシート部材には、表面ライナー1aが相当している。
吸収性物品10aの本体9は、前後方向に延びた吸収体14を、トップシート11とバックシート13とで挟んだ構造を有している。これにより、肌面側からトップシート11、吸収体14、バックシート13の順で、これらは積層して配置される(図2参照)。このような積層構造により、排泄物の液体成分は、トップシート11を透過して吸収体14に吸収され、かつ、バックシート13によって外部への染み出しが防止される。
トップシート11の素材としては、例えば透液性の不織布等が用いられる。バックシート13の素材としては、例えば撥水性の不織布、プラスチックフィルム等が単独で又は組み合わせて用いられる。
吸収体14としては、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸収体を混合してなる吸収コアを、ティッシュペーパー等の紙シートあるいは透液性不織布シート等の被覆シートで包み、所定の形状(長方形、砂時計型、ひょうたん型等)に成形したものが挙げられる。
また、本体9の左右方向の端部には、長手方向に沿ってトップシート11に重ねてサイドシート12が設けられている。このサイドシート12の中央側の端部には糸ゴム15が配されており、この糸ゴム15の収縮によってサイドシート12の一部が肌面側に向かって立ち上がり、サイド立体ギャザーとして機能する。このサイド立体ギャザーにより排泄物の横漏れが防止される。サイドシート12の素材としては、液不透性のプラスチップフィルムや撥水性の不織布等が挙げられる。
次に、表面ライナー1aの構成について説明する。この表面ライナー1aは、排泄物を受ける面を構成するシート状の排泄物受体20を備えている。排泄物受体20は、略長方形の外形を有し、帯状に延びる複数のテープ状部材を備えている。そして、その複数のテープ状部材は、格子状に配置されている。具体的には、排泄物受体20は、短手方向(横方向)に沿って互いに略平行に延びる複数のテープ状部材(以下、短手テープ状部材)2と、長手方向に沿って互いに略平行に延びる複数のテープ状部材(以下、長手テープ状部材)3とを、接着剤で接着して形成される。したがって、複数の短手テープ状部材2と複数の長手テープ状部材3とは略直交して配置される。
同一方向に沿って延びる複数のテープ状部材は、排泄物受体20における同一の主面(図3における表面)には複数の短手テープ状部材2が配置され、他方の主面には複数の長手テープ状部材3が配置されることになる。このようなテープ状部材2,3の幅は、好ましくは約1mm以上約30mm以下であり、さらに好ましくは約3mm以上約20mm以下であり、さらに好ましくは約5mm以上約15以下である。
各短手テープ状部材2は、図4に示すように、非伸縮性部材としての2枚のテープ状不織布21,22と、その両テープ状不織布21,22の間に伸張状態で挟み込まれて接合された弾性部材としての糸状弾性部材41とを備えて構成されている。したがって、糸状弾性部材41が収縮すると、図3に示すように、テープ状不織布21,22に多数のたるみ又は皺が不規則に形成される。
同様に、各長手テープ状部材3は、非伸縮性部材としての2枚のテープ状不織布31,32と、その両テープ状不織布31,32の間に伸張状態で挟み込まれて接合された弾性部材としての糸状弾性部材42とを備えて構成されている。したがって、糸状弾性部材42が収縮すると、図3に示すように、テープ状不織布31,32に多数のたるみ又は皺が不規則に形成される。このような糸状弾性部材41,42は排泄物受体20の全体に縦横に分散配置されているため、排泄物受体20は伸縮可能となっている。
テープ状不織布21,22,31,32の素材としては、排泄物の吸収効率を高めるために透液性の不織布が採用される。透液性の不織布としては、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いた不織布、あるいは、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)の表面を界面活性剤により処理して透液性とした不織布が挙げられる。また、テープ状不織布21,22,31,32の素材として、微小な開孔を有するブラスチックフィルムが利用されてもよい。
また、糸状弾性部材41,42の素材としては、ポリウレタン糸や天然ゴム等の一般的な吸収性物品に用いられる弾性伸縮材料を用いるこことができる。糸状弾性部材41,42の接合には、ホットメルト接着剤を用いた接着、熱溶着、超音波溶着等の接合手段が採用できる。
また、複数の短手テープ状部材2同士は互いに離間した状態で配置され、複数の長手テープ状部材3同士も互いに離間した状態で配置される。これにより、排泄物受体20の主面の全体には、長手方向及び短手方向のそれぞれに関して略周期的に多数の矩形の透孔(一方の主面から他方の主面に突き抜ける開口部)91が分散して形成される。このように、複数の短手テープ状部材2と複数の長手テープ状部材3とを異なる方向に配置することで、各テープ状部材2,3間の隙間によって透孔91が分散して形成されることから、透孔91の形成に関して加熱処理は不要である。
このような構成を有する表面ライナー1aは、その長手方向が吸収性物品10aの前後方向に沿い、かつ、その短手方向の端部がトップシート11とサイドシート12との間に挟まれるようにして、本体9に付与される。これにより、表面ライナー1aの排泄物受体20は、トップシート11、吸収体14及びバックシート13の積層構造よりも肌面側に位置して、表面に露出することになる。
また、便を確実に受け止め、かつ、着用者の腹部に不快感を与えないように、表面ライナー1aは、吸収性物品10aの前後方向の中央部よりも後方側に片寄った部分に配置することが好ましい。さらに、表面ライナー1aは、短手テープ状部材2が配置される排泄物受体20の主面が肌面側となるように配置することが望ましい。これにより、複数の短手テープ状部材2は吸収性物品10aの左右方向に沿って肌面側に配置され、複数の長手テープ状部材3は吸収性物品10aの前後方向に沿って本体9側(以下、「本体側」という)に配置される。
次に吸収性物品10aの機能等について、この吸収性物品10aの使用時に軟便等の液体成分と固定成分とを含む緩い排泄物が排泄された場合を例に説明する。このような緩い排泄物は、液体成分と固形成分とが混在した状態で流動しやすいため、吸収性物品の前後方向への拡散が特に問題となりやすい。
そこで、この吸収性物品10aでは、表面ライナー1aを備えることにより、緩い排泄物の拡散を抑制できるようになっている。すなわち、排泄された排泄物は、表面ライナー1aの排泄物受体20の肌面側の主面により受け止められる。そして、排泄物は、複数の短手テープ状部材2の相互間に入り込み、さらに、複数の透孔91等を経由して、排泄物受体20の本体側に入り込むことになる。
排泄物受体20の肌面側では、複数の短手テープ状部材2により排泄物の流動が堰き止められる。複数の短手テープ状部材2は吸収性物品10aの左右方向に沿っていることから、排泄物の前後方向(排泄物受体20の長手方向)への流動が効果的に抑制される。また、短手テープ状部材2は、糸状弾性部材41によりたるみ又は皺が形成されてその実質的な厚みが増しているため、排泄物の流動を堰き止める壁として有効に機能する。
一方、排泄物受体20の本体側では、吸収性物品10aの前後方向に沿った複数の長手テープ状部材3の相互間に排泄物が入り込む。長手テープ状部材3も、糸状弾性部材42によりたるみ又は皺が形成されてその実質的な厚みが増しているため、比較的多くの排泄物を収容させることができる。これとともに、排泄物は、長手テープ状部材3に形成されたたるみ又は皺の間を通過して、吸収性物品10aの左右方向にも拡がる。
表面ライナー1aの排泄物受体20には、短手テープ状部材2の相互間、長手テープ状部材3の相互間、透孔91、及び、テープ状部材2,3自体のたるみ又は皺などにより、多様な凹凸分布が与えられる。つまり、凹凸分布の一部は、テープ状部材2,3自体のたるみ又は皺の分布として与えられる。排泄物のうちの特に固形成分は、これらの凹凸に滞留させて蓄積させることができる。テープ状部材2,3の不規則なたるみ又は皺などにより、凹凸分布は不規則分布となるため、多種多様な排泄物を滞留させることができる。また、糸状弾性部材41,42によりテープ状部材2,3の実質的な厚みが増しているため、凹凸のサイズが増加して多くの排泄物を蓄積させることができる。その結果、排泄物の広範な範囲への拡散が有効に防止されることとなる。
また、排泄物のうちの液体成分は、吸収性物品10aの本体9に至ると吸収体14に吸収される。排泄物受体20の主面には多数の透孔91が分散形成されており、また、排泄物受体20が透液性の不織布で構成されることから、排泄物のうちの特に液体成分は迅速に本体9に至ることとなる。また、排泄物受体20の本体側では、排泄物が吸収性物品10aの左右方向にも拡がることから、その液体成分は吸収体14の広い範囲で吸収される。したがって、排泄物の液体成分の吸収体14による吸収効率を大きく向上させることができる。その結果、液体成分の流動量が低下して排泄物の流動そのものが抑制されることから、排泄物の広範な範囲への拡散がさらに防止されることとなる。
排泄物受体20に形成された多数の透孔91は、排泄物を本体側に透過させる経路になるとともに、排泄物を滞留させて蓄積させる空間としても機能する。複数の透孔91は、排泄物受体20の主面の全体に略周期的に分布していることから、排泄物受体の全体に関して均一に吸収効率及び排泄物の蓄積量を向上させることができる。その結果、排泄物受体20のいずれの位置に排泄物が受け止められたとしても排泄物の拡散が有効に防止されることになる。
なお、これらの透孔91のそれぞれの開口面積が小さすぎると排泄物の通貨量や蓄積量が低下するが、逆に、開口面積が大きすぎると、本体側に一旦進入した排泄物が肌面側に逆流する可能性もある。このため、これらの透孔91のそれぞれの開口面積は、凹凸分布の非伸張状態(糸状弾性部材41,42を収縮させ、糸状弾性部材41,42によるたるみ又は皺を非伸張とした状態)で、好ましくは約1mm2以上約900mm2以下であり、さらに好ましくは約4mm2以上約700mm2以下であり、さらに好ましくは約10mm2以上約400mm2以下である。これより、排泄物の吸収効率を維持しつつ、排泄物の逆流を防止できる。
以上のように、このような表面ライナー1aを備えた吸収性物品10aを使用した場合は、排泄物の広範な範囲への拡散が効果的に防止される。その結果、排泄物が着用者の肌に触れる面積が少なくなるため、肌のかぶれを防ぐことができるとともに、肌に付着した排泄物(特に、その固形成分)の拭き取り作業の負担を軽減することができる。
なお、上述の吸収性物品10aの変形例として、表面ライナー10aをトップシート11よりも外側(肌面と遠ざかる側)、例えば、トップシート11と吸収体14との間に配置してもよい。この場合、トップシート11の表面ライナー10aと対向する部分の少なくとも一部に開口部を設けるようにしてもよい。なお、この構成の場合、本発明に係る第1のシート部材には、本体9に備えられるトップシート11以外の構成要素であるバックシート13及び吸収体14が相当することとなる。この変形例は、後述の図13に示す吸収性物品10bについても適用可能である。
次に、上述の吸収性物品10aの製造工程について説明する。
上記のような構成を有する吸収性物品10aでは、表面ライナー1aが伸縮性を有しているため、その表面ライナー1aを実質的に伸縮性を有さない非伸縮性の本体9に付与したときに、表面ライナー1aに含まれる糸状弾性部材41,42に強く張力かかったままの状態であると、表面ライナー1aの付与後に、糸状弾性部材41,42の収縮力により吸収性物品10aがカールしてしまうこととなる。このように吸収性物品10aがカールしてしまうと、利用者が使用するときも扱いにくい。
そこで、本実施形態に係る製造工程では、図5に示すように、伸張された状態で作製される表面ライナー1a(図5の実線で示す状態)を、その伸張状態を緩和又は解消して収縮させ、糸状弾性部材41,42にかかった張力を緩和又は解消してから(図5の仮想線で示す状態)本体9に付与(接合)するようにしている。より具体的には、本実施形態では、糸状弾性部材41,42の伸張状態を実質的に解消してから、表面ライナー1aを本体9に付与している。また、表面ライナー1aはサイドシート12を付与する前の本体9に付与されるようになっており、サイドシート12は表面ライナー1aの付与後に本体9に付与される。
ここで、伸張状態(作製又は搬送工程の状態)における表面ライナー1aの長手方向の寸法L1は例えば約450mmで、短手方向の寸法W1は例えば約280mmに設定される。また、収縮状態(本体9に付与される際の状態)における表面ライナー1aの長手方向の寸法L2は例えば約205mmで、短手方向の寸法W2は例えば約145mmに設定される。
図6は、本実施形態に係る製造方法に用いられる製造装置50の構成を模式的に示す図である。この製造装置50は、図6に示すように、本体作製部51と、表面ライナー作製部52と、第1及び第2の搬送機構53,54と、合流形成機構55と、接着剤塗布部56と、切断機構57とを備えている。
本体作製部51は、吸収性物品10aの本体9のサイドシート12を除く部分が吸収性物品10aの前後方向に連続的に連なってなる第1の連続体61を連続的に作製して送り出す。
表面ライナー作製部52は、表面ライナー1aがその長手方向に連続的に連なってなる第2の連続体62を連続的に作製して送り出す。第2の連続体62は、その長手方向及び幅方向に伸張された状態、すなわち、それに含まれる糸状弾性部材41,42が伸張された状態で作製されて送り出される。
第1の搬送機構53は、複数の搬送ローラ又は搬送コンベア等を備えて構成され、本体作製部51から送出される第1の連続体61を合流部B及び切断機構57に通過させる。
第2の搬送機構54は、複数の搬送ローラ又は搬送コンベア等を備えて構成され、表面ライナー作製部52によって作製された第2の連続体62を、その長手方向及び幅方向に対する伸張状態を保持しつつ、合流部Bに導入する。なお、この第2の搬送機構54には、第2の連続体62の幅方向に対する伸張状態を調節するための幅調節部71が備えられている。例えば、この幅調節部71が、幅方向に収縮した第2の連続体62を幅方向に伸張させて(拡幅して)、合流部Bに導入するようになっている。これによって、第2の連続体62が後述する合流形成機構55の切断部73により所定長さごとに切断される際に、連続体62に皺等が生じ切断不良が生じるのが防止される。この切断不良としては、例えば、連続体62を完全に切断できなかったり、切断ラインの乱れ等が挙げられる。
接着剤塗布部56は、合流部Bの前段において、第1の搬送機構53によって搬送される第1の連続体61における表面ライナー1aが接合される部分に、ホットメルト接着剤(例えば、オレフィン系のホットメルト接着剤)86を塗布する。接着剤86の塗布方式としては、例えば、ホットメルト接着剤86の吐出部を第1の連続体61に接触させない非接触式の塗布方式(スパイラル塗布、カーテン塗布等)や、塗工ヘッド部を第1の連続体61に実質的に接触させて塗布を行う接触式の塗布方式等が採用可能であるが、吸収性物品10aの柔軟性保持のためには、非接触式の塗布方式が有効である。
合流形成機構55は、図7に示すように、導入ローラ72と、切断部73と、中継ドラム74と、バックアップローラ75とを備えて構成されている。
導入ローラ72は、第2の連続体62が合流部Bに導入されるときの搬送速度V1に対応した回転速度で回転しながら第2の搬送機構54によって導入される第2の連続体62を受け取り、中継ドラム74に渡す。すなわち、導入ローラ72の外周部の周方向への移動速度V2は、第2の連続体62が導入ローラ72に導入されるときの搬送速度V1と等しく設定されている。
導入ローラ72の外周部には、第2の連続体62を吸着するための複数の空気吸引用の吸引孔が設けられている。このため、第2の連続体62は、導入ローラ72に受け取られてから中継ドラム74に受け渡されるまでの間、前記吸引孔により導入ローラ72の外周部に吸着された状態で搬送される。但し、所定長さに切断された第2の連続体62を中継ドラム74の後述する転写パット84に渡すときには、吸引孔による吸着力が緩和又は解除されるようになっている。
切断部73は、導入ローラ72が中継ドラム74と対向する部分よりも、第2の連続体62の搬送方向上流側で導入ローラ72の外周面と対向して配置され、導入ローラ72に巻き付くようにして搬送される第2の連続体62を所定長さごとに切断する。この切断部73による第2の連続体62の切断の際、導入ローラ72が切断部73の切断刃のアンビルとして機能するようになっている。このような切断部73は、例えば、回転するローラの外周部にカッター刃を有するカッターローラ等により構成される。
切断部73により第2の連続体62が切断される際、第2の連続体62は導入ローラ72の外周部に吸着されているため、切断により第2の連続体62にかけられている張力が開放されても、切断された第2の連続体62の部分の伸張状態はほぼ維持された状態(又は所定の割合で維持された状態)で、中継ドラム74との受け渡し部まで搬送されるようになっている。
中継ドラム74は、図8の(a)、(b)に示すように、支持体81と、駆動プーリ82と、駆動リンク83、複数(例えば3つ)の転写パット84と、転写パット84と同数のリンク85とを備えて構成されている。
支持体81は、駆動プーリ82及び駆動リンク83の回転軸を回転可能に支持するとともに、その外周部に沿って転写パット84を移動可能に支持する。駆動プーリ82は、回転軸により駆動リンク83と連結されており、図示しない動力源から与えられる回転動力に基づいて駆動リンク83を導入ローラ72及びバックアップローラ75の回転方向と逆向きに等速で回転させる。これによって、駆動リンク83とリンク85との連結部は円軌道C1に沿って、導入ローラ72及びバックアップローラ75と逆向きに周回運動するようになっている。
転写パット84は、支持体81の外周部に周方向に間隔をあけて等間隔で配置され、支持体81の外周部に沿って移動可能とされている。また、転写パット84は、リンク85によって駆動リンク83と連結されている。このため、転写パット84は、駆動リンク83の回転に伴って支持体81の外周部(円軌道C2)に沿って移動するようになっている。転写パット84の円軌道C2は、転写パット84が導入ローラ72及びバックアップローラ75の外周部の近傍を通過するように設定されている。
また、転写パット84には、所定長さに切断された第2の連続体62である表面ライナー1aを吸着するための複数の空気吸引用の吸引孔が設けられている。そして、転写パット84が導入ローラ72の近傍を通過するときに、その吸引孔による吸着力により表面ライナー1aを導入ローラ72から引きはがすようにして受け取るようになっている。この受け渡しの際、導入ローラ72の転写パット84と対向する部分の吸引孔の吸着力は緩和又は解除されるようになっている。
表面ライナー1aを受け取った転写パット84は、円軌道C2に沿ってバックアップローラ75と対向する位置まで進む。すると、転写パット84に付与されている表面ライナー1aと、第1の搬送機構53によって搬送される第1の連続体61とが、転写パット84とバックアップローラ75との間に挟み込まれるようにして進み、接着剤塗布部56によって第1の連続体61に塗布されたホットメルト接着剤86により、表面ライナー1aが第1の連続体61の所定箇所に接合される。なお、この表面ライナー1aの受け渡しの際、転写パット84の吸引孔の吸着力は緩和又は解除されるようになっている。
リンク85と駆動リンク83との連結部の円軌道C1の中心D1と、転写パット84の円軌道C2の中心D2とは、所定寸法だけずらされている。このため、駆動リンク83は等速度で回転されるのであるが、転写パット84はその移動速度が軌道C1上の位置に応じて周期的に変動するようになっている。このため、この転写パット84の移動速度の変化を利用することにより、後述するように、第1の連続体61の搬送速度V5と第2の連続体62の搬送速度V1とを独立して最適な値に設定しつつ、表面ライナー1aの受け渡し時における表面ライナー1aを収縮させるために必要な導入ローラ72側と転写パット84側との有効な速度差を生じさせることができるようになっている。
具体的には、転写パット84が導入ローラ72の近傍を通過するとき、すなわち導入ローラ72から切断された表面ライナー1aを受け取るときの転写パット84の移動速度V3と、転写パット84がバックアップローラ75の近傍を通過するとき、すなわち表面ライナー1aを第1の連続体61に付与するときの転写パット84の移動速度V4とが互いに異なっている。本実施形態では、移動速度V3より移動速度V4の方が速く設定されている。
また、本実施形態では、転写パット84が導入ローラ72から表面ライナー1aを受け取るときの移動速度V3は、導入ローラ72の外周部の移動速度V2よりも遅く設定されている。このため、表面ライナー1aが導入ローラ72から転写パット84に受け渡される際の転写パット84と導入ローラ72の外周部との移動速度差や、表面ライナー1aが導入ローラ72側から転写パット84側に空中を移動するときの一時的なフリー状態等の影響により、表面ライナー1aの長手方向に対する伸張状態が緩和又は解消されるようになっている。また、表面ライナー1aの短手方向(幅方向)に対する伸張状態も、表面ライナー1aが導入ローラ72側から転写パット84側に空中を移動するときの一時的なフリー状態等の影響により緩和又は解消されるようになっている。本実施形態では、この受け渡しに伴って、表面ライナー1aの長手方向及び短手方向に対する伸張状態が実質的に解消されるようになっている。
また、本実施形態では、転写パット84が表面ライナー1aを第1の連続体61に付与する際の移動速度V4は、第1の搬送機構53による第1の連続体61の搬送速度V5と等しくなるように設定されている。これによって、転写パット84による表面ライナー1aの第1の連続体61への付与が安定して行えるようになっている。
ここで、第2の連続体61が合流部Bに導入される際の搬送速度V1及び導入ローラ72の外周部の移動速度V2は、例えば約45m/minに設定される。また、導入ローラ72から表面ライナー1aを受け取るときの転写パット84の移動速度V3は、例えば約20.5m/minに設定される。表面ライナー1aを第1の連続体61に付与するときの転写パット84の移動速度V4、及び第1の連続体61が合流部Bを通過する際の搬送速度V5は、例えば約54m/minに設定される。
また、本実施形態では、中継ドラム74の周方向に間隔をあけて配置された複数の転写パット84が、導入ローラ72との受け渡しの際に表面ライナー1aを収縮させつつ順番に受け取り、その受け取った表面ライナー1aを搬送される第1の連続体61に順番に付与するようになっている。これによって、表面ライナー1aは、第1の連続体61の長手方向(吸収性物品10aの前後方向)に間隔をあけて第1の連続体61に付与されるようになっている。
より詳細には、上記の円軌道C1,C2の中心D1,D2のずれにより、転写パット84間の円軌道C2に沿った間隔も、円軌道C2上における転写パット84の位置によって周期的に変動するようになっている(以下、この機能を「リピッチ機能」という)。本実施形態では、導入ローラ72の近傍を通過するときの転写パット84間の間隔と、バックアップローラ75の近傍を通過するとき転写パット84間の間隔とが異なる値に設定されている。例えば、導入ローラ72の近傍を通過するときの転写パット84間の間隔よりも、バックアップローラ75の近傍を通過するとき転写パット84間の間隔の方が広くなるように設定されている。こにれよって、表面ライナー1aを第1の連続体61に付与する際の表面ライナー1a間の長手方向に沿った間隔を最適な値に設定できるようになっている。
なお、導入ローラ72の近傍を通過するときの転写パット84間の円軌道C2に沿った間隔は、表面ライナー1aを導入ローラ72から中継ドラム74に受け渡す際の表面ライナー1aの長手方向の収縮率に応じて決定される。また、転写パット84の円軌道C2に沿った長さは、収縮後の表面ライナー1aの長手方向の長さに応じて決定される。
切断機構57は、表面ライナー1aが付与された第1の連続体61を製品単位に切断する。この切断機構57によって、第1の連続体61の外形形状の整形(外縁部の不要部分の切除等)を行うようにしてもよい。
なお、図6に示す構成では省略しているが、実際の製造ラインでは、合流形成機構55と切断機構57との間に、表面ライナー1aが付与された第1の連続体61にサイドシート12を付与するサイドシート付与部が備えられるようになっている。
次に、上記の製造装置50を用いた吸収性物品10aの製造工程ついて説明する。
吸収性物品10aの製造工程は、図6に示すように、
(S1)本体作製工程
(S2)表面ライナー作製工程
(S3)第1導入工程
(S4)第2導入工程
(S5)合流工程
(S6)製品切断工程
を備えている。
そして、合流工程(S5)は、
(S5−1)ライナー切断工程
(S5−2)ライナー受渡工程
(S5−3)ライナー付与工程
を備えている。なお、本体作製工程S1及び第1導入工程S3と、表面ライナー作製工程S2及び第2導入工程S4とは、同時並行で処理が進められるようになっている。
本体作製工程S1では、本体作製部51により、上述の第1の連続体61が連続的に作製されて送り出される。
表面ライナー作製工程S2では、表面ライナー作製部52により、上述の第2の連続体62が連続的に作製されて送り出される。このとき、第2の連続体62は、その長手方向及び幅方向に伸張された状態、すなわち、それに含まれる糸状弾性部材41,42が伸張された状態で作製されて送り出される。
第1導入工程S3では、第1の搬送機構53により、本体作製部51から送出される第1の連続体61が合流部Bに送り込まれる。合流部Bに送り込まれた第1の連続体61は、合流形成機構55の中継ドラム74とバックアップローラ75との間に、挟み込まれるようにして導入される。
また、この導入工程S3では、接着剤塗布部56により、上述のように第1の連続体61の表面ライナー1aが接合される部分にホットメルト接着が塗布される。このように、本実施形態では、ホットメルト接着剤86が付与された第1の連続体61に、伸張状態が緩和又は解消された状態の表面ライナー1aが付与されて接合されるため、上記のように、表面ライナー1aの柔軟性等を維持しながら表面ライナー1aを本体9に接合することができる。
第2導入工程S4では、上述の第2の搬送機構54により、表面ライナー作製部52によって作製された第2の連続体62が、その長手方向及び幅方向に対する伸張状態を保持しつつ、合流部Bに導入される。なお、この導入時において、上述のように、幅調節部71により、例えば、幅方向に収縮した第2の連続体62が、幅方向に伸張されて(拡幅されて)合流部Bに導入するようになっている。これによって、第2の連続体62が後述する合流形成機構55の切断部73により所定長さごとに切断される際に、連続体62に皺等が生じ切断不良が生じるのが防止される。
合流部Bに導入された第2の連続体62は、合流形成機構55の導入ローラ72に巻き付くようにして切断部73に導入される。
合流工程S5では、合流部Bにて、第2の連続体62が所定長さ毎に切断されて収縮されつつ、第1の連続体61に接合される。より詳細には、ライナー切断工程S5−1では、導入ローラ72に巻き付くようにして伸張状態を保持して搬送される第2の連続体62が、所定長さごとに切断される。所定長さに切断された第2の連続体62は、表面ライナー1aとなる。
続くライナー受け渡し工程S5−2では、表面ライナー1aが導入ローラ72から中継ドラム74の転写パット84に受け渡される。このとき、上述のように、転写パット84の移動速度V3が、導入ローラ72の外周部の移動速度V2よりも遅く設定されている。このため、転写パット84と導入ローラ72の外周部との移動速度差や、表面ライナー1aが導入ローラ72側から転写パット84側に空中を移動するときの一時的なフリー状態等の影響により、表面ライナー1aの長手方向に対する伸張状態が緩和又は解消される。また、表面ライナー1aの短手方向(幅方向)に対する伸張状態も、表面ライナー1aが導入ローラ72側から転写パット84側に空中を移動するときの一時的なフリー状態等の影響により緩和又は解消されるようになっている。本実施形態では、この受け渡しに伴って、表面ライナー1aの長手方向及び短手方向に対する伸張状態が実質的に解消される。
続くライナー付与工程S5−3では、転写パット84に付与されている表面ライナー1aと、第1の搬送機構53によって搬送される第1の連続体61とが、転写パット84とバックアップローラ75との間に挟み込まれるようにして進み、接着剤塗布部56によって第1の連続体61に塗布されたホットメルト接着剤86により、表面ライナー1aが第1の連続体61の所定箇所に接合される。このとき、転写パット84の移動速度V4が第1の連続体61の搬送速度V5と等しくなるように設定されているため、転写パット84による表面ライナー1aの第1の連続体61への付与が安定して行えるようになっている。
また、このライナー付与工程S5−3では、上述した中継ドラム74のリピッチ機能により、転写パット84間の円軌道C2に沿った間隔が、表面ライナー1aを第1の連続体61に付与する際の間隔に対応するように変化される。このため、表面ライナー1aを第1の連続体61に付与する際の表面ライナー1a間の長手方向に沿った間隔を最適な値に設定できるようになっている。
続く製品切断工程S6では、切断機構57により、表面ライナー1aが付与された第1の連続体61が製品単位に切断される。このとき、この切断機構57によって、第1の連続体61の外形形状の整形(外縁部の不要部分の切除等)を行うようにしてもよい。
なお、ここでは省略して説明したが、実際の製造工程では、合流工程S5と製品切断工程S6との間において、サイドシート付与部により、表面ライナー1aが付与された第1の連続体61にサイドシート12が付与されるようになっている。また、上述のように、表面ライナー1aをトップシート11の外側に配置する場合には、この合流工程S5と製品切断工程S6との間における工程にて、トップシート11及びサイドシート12が付与される。
以上のように、本実施形態によれば、伸縮性を有し、伸張状態で搬送されてくる第2の連続体62を、所定長さごとに切断して収縮させつつ、第1の連続体61に付与する。それ故、所定長さに切断された第2の連続体62である表面ライナー1aの収縮力を緩和又は解消させた状態で、表面ライナー1aを第2の連続体61に付与することができる。これによって、表面ライナー1aが付与された第1の連続体61を製品単位に切断したときに、吸収性物品10aがカールするのを防止することができる。これによって、上記のように、表面ライナー1aの凹凸分布により軟便等の拡散を有効に防止できる吸収性物品10aを製造後のカール等が生じるのを防止して良好に製造できる。
また、表面ライナー1aが導入ローラ72から転写パット84に受け渡される際の転写パット84と導入ローラ72の外周部との移動速度差や、表面ライナー1aが導入ローラ72側から転写パット84側に空中を移動するときの一時的なフリー状態等の影響により、表面ライナー1aの長手方向に対する伸張状態が緩和又は解消されるようになっている。また、表面ライナー1aの短手方向(幅方向)に対する伸張状態も、表面ライナー1aが導入ローラ72側から転写パット84側に空中を移動するときの一時的なフリー状態等の影響により緩和又は解消されるようになっている。それ故、表面ライナー1aを第1の連続体61に付与する際の表面ライナー1aの移動速度V4を第1の連続体の搬送速度V5に合わせて設定することが可能となり、その結果、位置ずれ等を防止しつつ安定して表面ライナー1aを第1の連続体61に付与することができる。
特に、本実施形態では、転写パット84はその移動速度が軌道C1上の位置に応じて周期的に変動するようになっている。このため、この転写パット84の移動速度の変化を利用することにより、第1の連続体61の搬送速度V5と第2の連続体62の搬送速度V1とを独立して最適な値に設定しつつ、表面ライナー1aの受け渡し時における表面ライナー1aを収縮させるために必要な導入ローラ72側と転写パット84側との有効な速度差を生じさせることができる。
また、本実施形態によれば、表面ライナー1aが、第1の連続体61の長手方向に間隔をあけて第1の連続体61に付与されるため、表面ライナー1aを第1の連続体61(本体9)の長手方向の一部区間においてのみ付与すればよい場合に好都合である。
特に、本実施形態では、中継ドラム74の転写パット84による上述のリピッチ機能により、表面ライナー1aを第1の連続体61に付与する際の表面ライナー1a間の長手方向に沿った間隔を最適な値に設定できる。
また、本実施形態によれば、上述のように、ホットメルト接着剤86が付与された第1の連続体61に、伸張状態が緩和又は解消された状態の表面ライナー1aが付与されて接合されるため、表面ライナー1aの柔軟性等を維持しながら表面ライナー1aを第1の連続体61に接合することができる。
また、本実施形態によれば、糸状弾性部材41,42が伸張され状態で製造された第2の連続体62を、伸張させたまま、第1の連続体61との合流部Bに導入し、第2の連続体62を所定長さに切断してその伸張状態を緩和又は解消しつつ、第1の連続体61に付与することができるため、効率のよい製造ラインを構成できる。
[第2実施形態]
図9は、本発明の第2実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造装方法に用いられる製造装置の構成を模式的に示す図である。本実施形態に係る製造方法に用いられる製造装置50aが上述の製造装置50と実質的に異なる点は、導入ローラ72に導入した第2の連続体62を導入ローラ72によって第1の連続体61に付与するようにした点及びその関連部分であり、互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明の重複を回避する。すなわち、ここでは本実施形態に係る製造装置50aが第1実施形態に係る製造装置50と実質的に異なる点についてのみ説明を行うこととする。
本実施形態に係る製造方法に用いられる製造装置50aでは、図9に示すように、上述の第1実施形態に係る合流形成機構55の構成要素のうち、切断部73及び中継ドラム74が省略され、導入ローラ72がバックアップローラ75と対向して配置されている。このため、第2の搬送機構54によって合流部Bに導入された第2の連続体62は、導入ローラ72に巻き付くようにして受け取られた後、導入ローラ72によって第1の連続体61に付与されて接合されるようになっている。
より詳細には、本実施形態では、合流工程S5において、第1の連続体61が合流部Bを通過するときの搬送速度V5が、第2の連続体61が合流部Bに導入されるとき搬送速度V1よりも低速に設定される。そして、この第2の連続体62を第1の連続体61に合流して付与する際の両者の速度差等を利用して、第2の連続体62の伸張状態を緩和又は解消しながら第2の連続体62を第1の連続体61に付与して接合するようになっている。なお、導入ローラ72の外周部の移動速度V11は、第2の連続体62の搬送速度V1と等しく設定される。
このため、本実施形態によれば、第1実施形態と構成が共通する部分について第1実施形態とほぼ同様な効果が得られるとともに、本実施形態に係る特有の構成によって以下の効果が得られる。すなわち、本実施形態では、この第2の連続体62を第1の連続体61に合流して付与する際の両者の速度差等を利用して、第2の連続体62の伸張状態を緩和又は解消しながら第2の連続体62を第1の連続体61に付与して接合するようになっているため、中継ドラム74等を省略でき、装置構成の簡単化が図れる。
[変形例等]
以下に、上述の各実施形態に係る製造工程、及び製造工程によって製造される吸収性物品等に関する変形例について説明する。
上述の各実施形態では、表面ライナー作製部52から連続的に送り出される第2の連続体62を合流部Bに連続的に導入する構成としたが、別ラインで予め作製された第2の連続体62が巻回されたロール体から、第2の連続体62を引き出しながら合流部Bに導入するようにしてもよい。この場合であっても、伸縮性を有する第2の連続体62は搬送工程で不所望やたるみや皺が生じないように一定の長手方向及び幅方向に所定の張力が付与されて伸張された状態で搬送され、合流部Bに導入される。このため、上述の各実施形態による構成(第2の連続体62をその伸張状態を緩和又は解消しつつ第1の連続体61に付与する構成)が、完成品である吸収性物品10aのカールを防止するのに有効である。
また、上述の各実施形態に係る製造工程によって製造される吸収性物品10aについての変形例としては、例えば以下のようなもの挙げられる。なお、本明細書に取り上げる構成に限らず、非伸縮性の第1のシート部材に、収縮性を有し、伸張された状態で作製される第2のシート部材を付与した構造を有する吸収性物品であれば、任意の構成について上述の各実施形態に係る製造工程を適用することができる。
図10は図1の吸収性物品10aに備えられる表面ライナー1aの他の構成例における収縮状態を示す平面図であり、図11及び図12はそのA3−A3線に沿った伸張状態及び収縮状態を示す断面図である。
この図10ないし図12に示す構成例では、表面ライナー1bの排泄物受体20は、略長方形状の外形を有し、互いに接着された非伸縮性部材としての2枚の不織布151,152と、その不織布151,152間に格子状に分散配置され、伸張状態で挟み込まれた複数の糸状弾性部材146,147とを備えて構成されている。
複数の糸状弾性部材146は短手方向に沿って略平行に延び、複数の糸状弾性部材147は長手方向に略平行に延びている。これにより、複数の糸状弾性部材146と複数の糸状弾性部材147とは略直交して配置され、排泄物受体20の主面の全体には糸状弾性部材146,147に囲まれた矩形領域が略周期的に形成される。そして、これら矩形領域にはそれぞれ略円形の透孔(一方の主面から他方の主面まで突き抜ける開口部)192が形成されている。したがって、この構成例においても、その主面の全体に、長手方向及び短手方向のそれぞれに関して略周期的に多数の透孔192が分散して形成される。
不織布151,152の素材としては、排泄物の吸収効率を高めるために、上述したような透液性の不織布が採用される。また、糸状弾性部材146,147の素材としては、ポリウレタン糸や天然ゴム等の一般的な吸収性物品に用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。
図10及び図11では、説明の便宜上、糸状弾性部材146,147をある程度伸張した状態を示している。糸状弾性部材146,147が収縮すると、排泄物受体20が長手方向及び短手方向の双方に収縮し、その主面に多数の不規則なたるみ又は皺が形成される。これにより、図11と同一位置における断面図である図12に示すように、排泄物受体20の主面の全体には不規則な凹凸分布が与えられることとなる。
このような構成により、この表面ライナー1bを上述の吸収性物品10aに使用した場合にも、軟便等の液体成分と固形成分とを含む排泄物の拡散を有効に防止できる。
図13は上述の各実施形態に係る製造工程の他の適用例である吸収性物品の平面図であり、図14はその吸収性物品に備えられる表面ライナーの収縮状態における平面図であり、図15の(a)は図14のA4−A4線に沿った断面図であり、(b)は図14のA5−A5線に沿った断面図である。
この図13の吸収性物品10bに用いられる表面ライナー1cは、図13及び図14に示すように、略長方形状の外形を有し、互いに接着された非伸縮性部材としての2枚の不織布112,113と、その不織布112,113間に分散配置され、伸張状態で挟み込まれた複数の糸状弾性部材111とを備えて構成されている。なお、肌面側から見ると、糸状弾性部材111は不織布112の後ろに隠れることになるが、図13及び図14では見やすくするために糸状弾性部材111を実線で表している。
糸状弾性部材111は、表面ライナー1cの後方部分の約60%に配置されており、表面ライナー1cの他の部分(前方側)には配置されていない。この糸状弾性部材111の配置位置は、着用者の臀部周りに対応するように設定されている。
また、各糸状弾性部材111は、略サインカーブ状に蛇行し、隣の糸状弾性部材111と半波長ずれ、かつ隣の糸状弾性部材111と互いに近接部分が重なり合うように(又は接するように、又は小さな間隔があくように)配置されている。このため、糸状弾性部材111の山谷によって、小さな複数の囲み領域Saが形成される(図14参照)。
なお、糸状弾性部材111の蛇行の幅Wは例えば約5〜約200mm、周期Tは約10〜約300mmが推奨される。また、不織布112,113へ接着する際の糸状弾性部材111の伸張倍率は約1.5〜約5.0倍が望ましい。
これにより、糸状弾性部材111が収縮したときに、伸張された状態から、図15(b)に示す不織布112,113に適度にたるみ又は皺が寄った状態に移行し、表面ライナー1cの長手方向及び短手方向に複数の山谷が多数散在して形成される。
なお、表面ライナー1cの糸状弾性部材111が配置されない部分は、図15(a)に示すように糸状弾性部材111の収縮の影響を実質的に受けることなく、平坦な状態に保たれる。このため、着用者の腹部に表面ライナー1cの凹凸部が接触して、ゴワつき等により装着感が損なわれるのを防止できるようになっている。
このような構成を有する吸収性物品10bにおいても、軟便等の液体成分と固形成分とを含む排泄物の拡散を有効に防止できる。
本発明の第1実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法の一適用例である使い捨て吸収性物品の平面図である。 図1のA1−A1線に沿った断面図である。 図1の使い捨て吸収性物品に備えられる表面ライナーの収縮状態における平面図である。 図3のA2−A2線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法による製造工程の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法に用いられる製造装置の構成を模式的に示す図である。 図6の装置構成の一部を拡大して示す図である。 (a)及び(b)は図7の構成に備えられる中継ドラムの構成をやや簡略化して示す断面図及び側面図である。 本発明の第2実施形態に係る使い捨て吸収性物品の製造方法に用いられる製造装置の構成を模式的に示す図である。 図1の使い捨て吸収性物品に備えられる表面ライナーの他の構成例における収縮状態を示す平面図である。 図10のA3−A3線に沿った伸張状態を示す断面図である。 図10のA3−A3線に沿った収縮状態を示す断面図である。 他の適用例である使い捨て吸収性物品の平面図である。 図13の使い捨て吸収性物品に備えられる表面ライナーの収縮状態における平面図である。 (a)は図14のA4−A4線に沿った断面図であり、(b)は図14のA5−A5線に沿った断面図である。
符号の説明
1a,1b,1c 表面ライナー、2 短手テープ状部材、3 長手テープ状部材、10a,10b 吸収性物品、11 トップシート、12 サイドシート、13 バックシート、14 吸収体、15 糸ゴム、20 排泄物受体、21,22,31,32 テープ状不織布、41,42 糸状弾性部材、50,50a 製造装置、51 本体作製部、52 表面ライナー作製部、53 第1搬送機構、54 第2搬送機構、55 合流形成機構、56 接着剤塗布部、57 切断機構、61 第1の連続体、62 第2の連続体、71 幅調節部、72 導入ローラ、73 切断部、74 中継ドラム、75 バックアップローラ、81 支持体、82 駆動プーリ、83 駆動リンク、84 転写パット、85 リンク、86 ホットメルト接着剤、91 透孔、111 糸状弾性部材、112,113 不織布、146,147 糸状弾性部材、151,152 不織布、B 合流部。

Claims (9)

  1. 互いに接合された第1のシート部材と、伸縮性を有する第2のシート材とを備えた使い捨て吸収性物品の製造方法であって、
    (a) 前記第1のシート部材が連続的に連なってなる第1の連続体を所定の合流部に送り込む工程と、
    (b) 前記第2のシート部材が連続的に連なってなる第2の連続体を、少なくともその長手方向に伸張した状態で前記合流部に送り込む工程と、
    (c) 前記合流部にて、前記第2の連続体を所定長さごとに切断して収縮させつつ、前記第1の連続体に付与する工程と、
    を備え
    前記工程(c)は、
    (c-1) 前記第2の連続体を、前記第2の連続体が前記合流部に導入されるときの第1の搬送速度に対応した回転速度で回転する導入ローラの外周面に沿わせつつ、前記所定長さごとに切断する工程と、
    (c-2) 前記所定長さごとに切断され、前記導入ローラの外周面に沿わされた前記第2の連続体を、前記導入ローラと逆向きに回転する中継ドラムの外周部に渡す工程と、
    (c-3) 切断された前記第2の連続体を、前記中継ドラムの外周部から前記第1の連続体に付与する工程と、
    を備え、
    前記中継ドラムは、
    周回軌道に沿って移動され、前記所定長さに切断された前記第2の連続体を前記導入ローラから受け取り、その受け取った第2の連続体を前記第1の連続体に付与する複数の転写パットを備え、
    前記工程(c-3)では、前記所定長さに切断された前記第2の連続体を、前記第1の連続体の長手方向に間隔をあけて前記第1の連続体上に接合し、
    前記工程(c-2)における前記転写パット間の前記周回軌道に沿った間隔と、前記工程(c-3)における前記転写パット間の前記周回軌道に沿った間隔とが異なるように、前記転写パット間の前記周回軌道に沿った間隔を、前記転写パットの前記周回軌道上の位置により周期的に変動させることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において
    前記中継ドラムの前記外周部が前記第2の連続体を受け取るときの前記外周部の移動速度が、前記第1の搬送速度よりも低速に設定されていることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  3. 請求項2に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において
    前記工程(c-2)における前記中継ドラムの前記転写パットの前記導入ローラから前記第2の連続体を受け取るときの移動速度と、前記工程(c-3)における前記中継ドラムの前記転写パットの前記第2の連続体を前記第1の連続体に付与するときの移動速度とが異なることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  4. 互いに接合された第1のシート部材と、伸縮性を有する第2のシート部材とを備えた使い捨て吸収性物品の製造方法であって、
    (a) 前記第1のシート部材が連続的に連なってなる第1の連続体を所定の合流部に送り込む工程と、
    (b) 前記第2のシート部材が連続的に連なってなる第2の連続体を、少なくともその長手方向に伸張した状態で前記合流部に送り込む工程と、
    (c) 前記合流部にて、前記第2の連続体を連続状態のまま収縮させつつ、前記第1の連続体に付与する工程と、
    を備え、
    前記工程(c)では、前記第1の連続体の搬送速度が前記第2の連続体の搬送速度よりも低速に設定された状態で、前記第2の連続体を前記第1の連続体に付与することを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、
    前記第2のシート部材は、弾性部材と、前記弾性部材が伸張された状態で前記弾性部材と接合された非伸縮性部材とを備え、前記弾性部材の収縮に伴って発生する前記非伸縮性部材のたるみ又は皺によって凹凸分布が生成されることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  6. 請求項5に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、
    前記第1のシート部材は、前記第2のシート部材を介して浸入する排泄物を吸収する吸収体を備えることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  7. 互いに接合された第1のシート部材と、伸縮性を有する第2のシート部材とを備えた使い捨て吸収性物品の製造方法であって、
    (a) 前記第1のシート部材が連続的に連なってなる第1の連続体を所定の合流部に送り込む工程と、
    (b) 前記第2のシート部材が連続的に連なってなる第2の連続体を、少なくともその長手方向に伸張した状態で前記合流部に送り込む工程と、
    (c) 前記合流部にて、前記第2の連続体を所定長さごとに切断して収縮させつつ、前記第1の連続体に付与する工程と、
    を備え、
    前記第2のシート部材は、弾性部材と、前記弾性部材が伸張された状態で前記弾性部材と接合された非伸縮性部材とを備え、前記弾性部材の収縮に伴って発生する前記非伸縮性部材のたるみ又は皺によって凹凸分布が生成されることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  8. 請求項7に記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、
    前記第1のシート部材は、前記第2のシート部材を介して浸入する排泄物を吸収する吸収体を備えることを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品の製造方法において、
    前記工程(a)では、前記第1の連続体における前記第2の連続体が付与される部分の少なくとも一部に、所定の接着剤付与部により、両連続体を接合するための接着剤を付与することを特徴とする使い捨て吸収性物品の製造方法。
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