以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1を参照して、本発明の一実施例による情報システムの構成が説明される。図1は、本発明の一実施例によるシステムの構成を示す。
情報システム100は、移動機200と、情報処理装置300と、サーバ400とを有する。移動機200と、情報処理装置300と、サーバ400とは、互いに通信接続されている。
移動機200は、典型的には、携帯電話や携帯情報端末など、電池など一定の容量を有した電源により駆動される携帯可能な装置である。本発明の各実施例による移動機200は、音声通信やメール送受信などの通信機能と音楽再生や画像撮像などのマルチメディア機能とを含む各種機能を備え、ユーザは移動機200を使用して、通話やメールを送受信したり、マルチメディアコンテンツを取得及び再生することが可能である。移動機200は、通信ケーブルなどを介し情報処理装置300に接続可能である。また、移動機200は、基地局(図示せず)やアクセスポイント(図示せず)などを介しサーバ400に無線接続可能である。
情報処理装置300は、典型的には、パーソナルコンピュータや情報端末などの計算装置である。本発明の各実施例による情報処理装置300は、移動機200を販売する販売店や、移動機200に通信サービスを提供する通信サービスプロバイダのサービス店などに設置され、ユーザに販売情報、通信サービス情報、通信契約情報など各種情報を提供する。本実施例は、情報処理装置300は、ネットワーク(図示せず)などを介しサーバ400に接続され、サーバから必要な情報を取得するが、これに限定されるものでない。他の実施例では、情報処理装置300が、サーバ400の機能を備え、情報処理装置300自ら必要な情報をユーザに提供するようにしてもよい。
サーバ400は、典型的には、移動機200や情報処理装置300などのクライアントから何れかの処理を実行するリクエストを受信すると、この処理を実行し、実行結果をネットワークを介しクライアントに返す。本発明の各実施例によるサーバ400は、通信サービスプロバイダのネットワーク上に設けられ、当該通信サービスプロバイダの通信サービスを利用する移動機200や、当該通信サービスプロバイダの販売店やサービス店などに設置された情報処理装置300に通信サービスに関する各種情報を提供する。
移動機200、情報処理装置300及びサーバ400は、典型的には、図2に示されるように、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、通信装置105、表示装置106、入力装置107、バスBなどの各種ハードウェアリソースの1以上から構成される。補助記憶装置102は、ハードディスクやフラッシュメモリなどから構成され、移動機200、情報処理装置300及びサーバ400における後述される各種処理を実現するプログラムやデータを格納する。メモリ装置103は、RAM(Random Access Memory)などから構成され、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、情報を処理するプロセッサとして機能し、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って後述される各種機能を実現する。通信装置105は、ネットワークを介し他の装置と有線及び/又は無線接続するための各種通信回路から構成される。移動機200では、通信装置105は、典型的には、無線接続を実現するための各種無線通信回路などにより実現され、さらに情報処理装置300と接続するための通信インタフェースなどを有する。表示装置106は、ディスプレイなどから構成され、プログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置107は、操作ボタンやキーボード及びマウス等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
次に、図3を参照して、本発明の第1実施例による移動機が説明される。図3は、本発明の第1実施例による移動機の構成を示す。第1実施例では、ユーザが移動機の機種と移動機の各種機能を使用する時間又は使用することを所望する時間(使用時間)とを入力すると、移動機に保持されている各機能毎の平均消費電流値を記述したテーブルを参照して、選択された移動機の持ち時間を算出し、ユーザに表示する。なお、以下の説明では、移動機200において上記処理が実行されるが、後述される移動機200の各構成要素を情報処理装置300に備えることによって、同様の処理が実現可能である。
第1実施例による移動機200は、メモリ部210と、入力部212と、算出部214と、表示部216とを有する。
メモリ部210は、RAMなどから構成されるメモリ装置103により実現され、各移動機の機種を収容した機種情報と、図4に示されるような、機種情報に登録されている各移動機の各機能の平均消費電流値を記述した消費電流テーブルを格納する。この消費電流テーブルは移動機の機種毎に提供され、当該機種の移動機の各機能の平均消費電流値が記述される。典型的には、工場出荷時などには、移動機200の消費電流テーブルがメモリ部210に当初記録され、移動機200のネットワーク接続中などに、他の機種の消費電流テーブルがサーバ400から取得され、メモリ部210が取得した情報に基づき定期的に更新されてもよい。さらに、メモリ部210は、移動機の機種毎の電池容量に関するデータを格納し、消費電流テーブルと同様に、ネットワークを介しアップデート可能である。すなわち、メモリ部210は、新たな機種が発売されたり、新たな機能が提供される場合も、新たな機種を機種情報に追加し、当該機種に係る平均消費電流値や電池容量などの各種情報を適宜更新可能である。
入力部212は、移動機200に備えられた操作ボタンなどから構成される入力装置107により実現される。あるいは、入力部212はタッチ画面などにより実現され、表示装置106に表示された操作用GUIの各ボタンなどをユーザがタッチすることにより、入力部212に情報が入力されてもよい。入力部212から移動機200に持ち時間表示要求をすると、ユーザは、表示装置106などに表示された入力画面を見ながら、自らの使用態様に基づき、ユーザが使用する各機能の使用時間と、機種情報に収容されている機種のうち持ち時間を知りたい移動機の機種とを入力部212に入力する。入力部212は、入力された各機能の使用時間と選択された機種とを算出部214に提供する。
算出部214は、ユーザにより入力された各機能の使用時間と選択された機種とを入力部212から受信すると、選択された機種に係る消費電流テーブルと電池容量とをメモリ部210から取得する。なお、選択された機種に係る消費電流テーブルがメモリ部210に格納されていない場合、メモリ部210は、ネットワークに接続し、サーバ400から当該消費電流テーブルを取得してもよい。また、メモリ部210に消費電流テーブルが格納されていない機種については、ユーザが入力部212から選択できないようにしてもよい。
算出部214は、取得した消費電流テーブルを参照し、ユーザにより入力された各機能の使用時間と、消費電流テーブルに記述されている各機能の平均消費電流値とに基づき、ユーザにより入力された各機能の使用時間に対応する選択された機種の移動機の平均消費電流値を求める。算出部214は、選択された機種の電池容量と算出した平均消費電流値とに基づき、当該機種の持ち時間を算出し、算出した持ち時間を表示部216に通知する。ここで、算出部214は、メモリ装置103に格納された上述した処理を実現するためのプログラムを移動機200のCPU104が実行することにより実現される。
一実施例では、算出部214は、以下の計算により上記持ち時間を算出する。すなわち、ユーザにより選択された機種に係る消費電流テーブルに記述された各機能f1,f2,...,fnの1分当たりの平均消費電流値がそれぞれc1,c2,...,cnであり、ユーザにより入力された各機能f1,f2,...,fnの使用時間(分)がそれぞれt1,t2,...,tnであるとする。このとき、ユーザにより入力された使用時間により選択された機種が使用された場合、移動機における合計の平均消費電流量は、c1×t1+c2×t2+・・・+cn×tnとなり、1分当たりの平均消費電流量Cは、(c1×t1+c2×t2+・・・+cn×tn)/(t1+t2+・・・+tn)となる。従って、選択された機種の電池容量がWであるとすると、当該機種の持ち時間(分)は、W/Cにより求めることができる。なお、持ち時間の算出方法は、これに限定されるものでなく、他の何れか適切な方法により算出可能である。
表示部216は、移動機200に備えられたディスプレイなどの表示装置106により実現され、持ち時間表示要求をしたユーザが各機能の使用時間と持ち時間を知りたい機種などを入力するための画面を生成し、表示装置106に表示する。また、算出部214から算出した持ち時間を受信すると、表示部216は、受信した持ち時間を表示装置106に表示する。
次に、図5を参照して、本発明の第1実施例による移動機200における持ち時間表示処理が説明される。図5は、本発明の第1実施例による移動機の処理を示すフロー図である。
当該持ち時間表示処理は、例えば、ユーザが、入力部212に持ち時間表示要求を入力することにより開始される。
ステップS101において、ユーザは、移動機により提供される各機能の使用時間と、機種情報に収容されている機種のうち持ち時間を知りたい移動機の機種とを入力部212に入力する。入力部212は、入力された使用時間と機種とを算出部214に通知する。
ステップS102において、算出部214は、入力部212から受信した機種に係る消費電流テーブルと電池容量とをメモリ部212から取得する。
ステップS103において、算出部214は、取得した消費電流テーブルに記述されている各機能の平均消費電流値とユーザにより入力された各機能の使用時間とから、ユーザにより入力された各機能の使用時間に対応する選択された機種の移動機の平均消費電流値を求める。その後、算出部214は、メモリ部212から取得した選択された機種の電池容量と算出した平均消費電流値とに基づき、当該機種の持ち時間を算出し、算出した持ち時間を表示部216に通知する。
ステップS104において、表示部216は、通知された持ち時間を表示装置106に表示する。
なお、上記持ち時間表示処理は、上述した移動機200の各構成要素を有する情報処理装置300においても同様に実行可能である。
このように、第1実施例によると、ユーザの使用態様に基づく移動機の電池の持ち時間を提供することができるため、ユーザは、移動機の購入を検討する際、自らの使用態様に基づき購入を検討している移動機の電池の持ち時間を知ることができる。これにより、自らの使用態様により適した移動機を決定することができる。
次に、図6を参照して、本発明の第2実施例による情報システムが説明される。図6は、本発明の第2実施例による移動機とサーバとの構成を示す。第2実施例では、第1実施例の移動機200のメモリ部210と算出部214がサーバ400に備えられ、サーバ400が、移動機200から入力された移動機の各機能の使用時間と機種とを受信し、これらに基づき算出した持ち時間を移動機200に返す。
第2実施例による移動機200は、入力部212と、表示部216と、移動機側送受信部218とを有する。
入力部212は、移動機において使用する各機能の使用時間と、持ち時間を知りたい移動機の機種とユーザから受ける。入力部212は、入力された各機能の使用時間と選択された機種とを移動機側送信受信部218に提供する。
移動機側送受信部218は、通信装置105により実現され、無線ネットワーク(図示せず)を介し接続されるサーバ400と通信する。移動機側送受信部218は、入力部212から受信した各機能の使用時間と選択された機種とをサーバ400に送信し、サーバ400において算出される持ち時間が送信されるのを待機する。サーバ400から算出された持ち時間を受信すると、移動機側送受信部218は、受信した持ち時間を表示部216に通知する。
表示部216は、移動機側送受信部218から持ち時間を受信すると、受信した持ち時間を表示装置106に表示する。
第2実施例によるサーバ400は、メモリ部410と、算出部412と、サーバ側送受信部414とを有する。
メモリ部410と算出部412とは、第1実施例の移動機200のメモリ部210と算出部214と同様の構成を有する。すなわち、メモリ部410は、各移動機の機種を収容した機種情報と、機種毎の消費電流テーブルと、機種毎の電池容量とを格納する。算出部412は、メモリ部410に格納されている機種毎の消費電流テーブルと電池容量とを参照して、サーバ側送受信部414から受信した移動機200においてユーザが入力した機種と各機能の使用時間とに基づき持ち時間を算出する。
サーバ側送受信部414は、移動機200から移動機側送受信部218を介しユーザにより入力された機種と各機能の使用時間とを受信すると、受信した機種と使用時間とを算出部412に通知し、算出部412から算出した持ち時間が送信されるのを待機する。算出部412から上述したように算出された持ち時間を受信すると、サーバ側送受信部414は、受信した持ち時間を移動機200に返す。
なお、上述した実施例では、移動機200とサーバ400とが協働して持ち時間を算出及び表示したが、同様の処理が、移動機200の入力部212と表示部216と同様の構成要素を有する情報処理装置300とサーバ400とにより実行可能であることは明らかであろう。
次に、図7を参照して、本発明の第2実施例による移動機200とサーバ400とによる持ち時間表示処理が説明される。図7は、本発明の第2実施例による移動機とサーバとの処理を示すフロー図である。
当該持ち時間表示処理は、例えば、ユーザが、入力部212に持ち時間表示要求を入力することにより開始される。
ステップS201において、ユーザは、移動機により提供される各機能の使用時間と、持ち時間を知りたい移動機の機種とを入力部212に入力する。入力部212は、入力された使用時間と機種とを移動機側送受信部218に通知する。
ステップS202において、移動機側送受信部218は、サーバ400との通信を確立し、受信した各機能の使用時間と機種とをサーバ400に送信する。
ステップS203において、サーバ側送受信部414は、移動機200から各機能の使用時間と選択された機種とを受信すると、算出部412に受信した各機能の使用時間と選択された機種とを通知する。
ステップS204において、算出部412は、サーバ側送受信部414から各機能使用時間と選択された機種とを受信すると、メモリ部410から当該機種に係る消費電流テーブルと電池容量とを取得する。
ステップS205において、算出部412は、取得した消費電流テーブルに記述されている各機能の平均消費電流値とユーザにより入力された各機能の使用時間とから、ユーザにより入力された各機能の使用時間に対応する選択された機種の移動機の平均消費電流値を求める。その後、算出部412は、メモリ部410から取得した選択された機種の電池容量と算出した平均消費電流値とに基づき、当該機種の持ち時間を算出し、算出した持ち時間をサーバ側送受信部414に通知する。
ステップS206において、サーバ側送受信部414は、算出部412から算出された持ち時間を受信すると、受信した持ち時間を移動機200に送信する。
ステップS207において、移動機側送受信部218は、サーバ400から算出された持ち時間を受信すると、受信した持ち時間を表示部216に通知し、表示部216は、通知された持ち時間を表示装置106に表示する。
なお、上記持ち時間表示処理は、上述した移動機200の各構成要素を有する情報処理装置300においても同様に実行可能である。
このように、第2実施例によると、各機種の消費電流テーブルと電池容量とに関するデータと、持ち時間を算出する計算機能とが、サーバ側に配置されるため、移動機の構成を簡略化することができる。
次に、図8を参照して、本発明の第3実施例による移動機が説明される。図8は、本発明の第3実施例による移動機の構成を示す。上述した実施例では、ユーザが移動機の各機能の使用時間と機種とを入力したが、第3実施例では、移動機が各機能の典型的な使用態様を表したいくつかのモデルケースをユーザに提示し、ユーザはこれらのモデルケースから自らの使用態様に対応したモデルケースを選択することができる。これにより、各機能の使用時間を具体的に入力することなく、単に自らの使用態様に適合したモデルケースを移動機に通知することによって、各機能の使用時間を入力することが可能となる。
第3実施例による移動機200は、モデルケース入力部220と、メモリ部212と、算出部214と、表示部216とを有する。なお、メモリ部212と、算出部214と、表示部216は、第1実施例と同様であるため、詳細な説明は省略される。
モデルケース入力部220は、図9に示されるようなモデルケーステーブルを有し、ユーザから持ち時間表示要求を受けると、当該テーブルに記述された各モデルケース(STYLE、PRIME、SMART、PROなど)における各機能(通話時間、メール送信など)の1日当たりの使用時間や使用回数などを表示装置106に表示する。なお、このモデルケーステーブルは、ユーザによる移動機の各機能の代表的な使用態様に基づき予め用意されたものであり、典型的には、サーバ400などから提供される。また、図9に示されたモデルケースでは、メール送受信など使用回数により示される数値は、モデルケース入力部220において、当該使用回数に対応する使用時間に変換され、算出部214に送信される。
表示された各使用タイプから、ユーザは、自らの使用態様により適合したモデルケースと機種とを選択する。ユーザからモデルケースと機種とが選択されると、モデルケース入力部220は、選択されたモデルケースに記述されている各機能の使用時間等と選択された機種とを算出部214に通知する。この通知を受信すると、算出部212は、第1実施例と同様にして、各機能の使用時間等と選択された機種とに基づき持ち時間を算出する。
あるいは、各モデルケースに対応する平均消費電流量を予め算出しておき、モデルケース入力部220は、この算出されている平均消費電流量を各モデルケースと関連付けて有するようにしてもよい。この場合、ユーザからモデルケースと機種とが選択されると、モデルケース入力部220は、ユーザが選択したモデルケースに関連付けされた平均消費電流量と選択された機種とを算出部214に通知する。本実施例では、算出部214は、メモリ部から消費電流テーブルを取得する必要はなく、選択された機種の電池容量のみ取得し、通知された平均消費電流量と電池容量とから持ち時間を算出することが可能となる。
なお、上記持ち時間表示処理は、上述した移動機200の各構成要素を有する情報処理装置300においても同様に実行可能である。また、移動機200の上述した各構成要素のうち、メモリ部212と算出部214とをサーバ400に設け、第2実施例と同様に、移動機200とサーバ400とが協働して上記持ち時間表示処理を実行するようにしてもよい。
次に、図10を参照して、本発明の第3実施例による移動機200における持ち時間表示処理が説明される。図10は、本発明の第3実施例による移動機の処理を示すフロー図である。
当該持ち時間表示処理は、例えば、ユーザが、モデルケース入力部220に持ち時間表示要求を入力することにより開始される。
ステップS301において、モデルケース入力部220は、保持しているモデルケーステーブルに記述された各モデルケースを表示装置106に表示し、ユーザに何れかのモデルケースを選択するよう促す。ユーザは、各モデルケースに記述された各機能の使用時間等を確認し、自らの使用態様により適合したモデルケースと、持ち時間を知りたい移動機の機種とをモデルケース入力部220に入力する。モデルケース入力部220は、選択されたモデルケースに記述された各機能の使用時間と選択された機種とを算出部214に通知する。
ステップS302において、算出部214は、モデルケース入力部220から受信した機種に係る消費電流テーブルと電池容量とをメモリ部212から取得する。
ステップS303において、算出部214は、取得した消費電流テーブルに記述されている各機能の平均消費電流値と選択されたモデルケースに基づく各機能の使用時間とから、ユーザにより選択されたモデルケースに対応する選択された機種の移動機の平均消費電流値を求める。その後、算出部214は、メモリ部212から取得した選択された機種の電池容量と算出した平均消費電流値とに基づき、当該機種の持ち時間を算出し、算出した持ち時間を表示部216に通知する。
ステップS304において、表示部216は、通知された持ち時間を表示装置106に表示する。
なお、上記持ち時間表示処理は、上述した移動機200の各構成要素を有する情報処理装置300においても同様に実行可能である。
このように、第3実施例によると、各機能の代表的な使用態様を記述したモデルケースを選択することによって、ユーザは、各機能の使用時間を入力することなく、より容易に各機能の使用時間を提供することができる。
次に、図11を参照して、本発明の第4実施例による移動機が説明される。図11は、本発明の第4実施例による移動機の構成を示す。上述した第1実施例では、ユーザは、参照すべき情報を提供されることなく移動機の各機能の使用時間を入力したが、第4実施例では、移動機がユーザの使用履歴を記録し、ユーザは、記録された使用履歴を参照して各機能の使用時間を入力することができる。これにより、ユーザは、各機能のこれまでの使用履歴を参考にして使用時間を入力することができる。
第4実施例による移動機200は、上述した入力部210と、メモリ部212と、算出部214と、表示部216とに加えて、移動機内部メモリ部222と、移動機内部算出部224と、移動機内部各機能開始判定部226と、移動機内部各機能終了判定部228とを有する。なお、入力部210と、メモリ部212と、算出部214と、表示部216は、第1実施例と同様であるため、詳細な説明は省略される。
移動機内部メモリ部222は、補助記憶装置102などにより実現され、移動機内部算出部224から移動機200において使用された各機能の1日当たりの使用時間を受信すると、受信した使用時間に基づき現在保持している各機能の使用時間を更新する。この更新では、移動機内部算出部224から各機能の1日当たりの使用時間を受信すると、この受信した値により現在保持している各機能の使用時間を更新してもよい。あるいは、より長期の期間の使用履歴を反映させるため、移動機内部メモリ部222は、この受信した値を含む最近1週間の各機能の使用時間を算出し、算出した使用時間により現在保持している各機能の使用時間を更新してもよい。
移動機内部算出部224は、移動機内部各機能開始判定部226と移動機内部各機能終了判定部228とからそれぞれ受信した移動機200の各機能の使用開始時刻と使用終了時刻とから、各機能の使用時間を算出する。移動機内部算出部224は、1日などの所定の期間における算出した各機能の使用時間の合計を求め、例えば、1日当たりの各機能の使用時間を移動機内部メモリ部222に通知する。
移動機内部各機能開始判定部226は、移動機200の各機能(通話、メール送受信、音楽再生など)の実行開始を検出し、移動機200のタイマー(図示せず)などを参照して検出された開始時刻を決定する。その後、移動機内部各機能開始判定部226は、検出した機能と決定された開始時刻とを移動機内部算出部224に通知する。
移動機内部各機能終了判定部228は、移動機200の各機能の実行終了を検出し、タイマーなどを参照して検出された終了時刻を決定する。その後、移動機内部各機能終了判定部228は、検出した機能と決定された終了時刻とを移動機内部算出部224に通知する。
第4実施例による入力部210は、ユーザから持ち時間表示処理を要求されると、移動機内部メモリ部222から各機能の1日当たりの使用時間を取得し、取得した各機能の使用時間を表示装置106に表示する。ユーザは、表示された各機能の使用時間を参照して入力部210に各機能の使用時間を入力することができる。このとき、ユーザは、単に表示された各機能の使用時間を入力として提供してもよい。入力部210は、入力された各機能の使用時間と選択された機種とを算出部214に提供する。以降の処理は、第1実施例の処理と同様である。
次に、図12を参照して、本発明の第4実施例による移動機200における持ち時間表示処理が説明される。図12は、本発明の第4実施例による移動機の処理を示すフロー図である。
ステップS401において、移動機内部各機能開始判定部226は、移動機200の各機能の実行開始を検出し、タイマーなどを参照して開始時刻を決定する。その後、移動機内部各機能開始判定部226は、検出した機能と決定した開始時刻とを移動機内部算出部224に通知する。
ステップS402において、移動機内部各機能終了判定部228は、移動機200の各機能の実行終了を検出し、タイマーなどを参照して終了時刻を決定する。その後、移動機内部各機能終了判定部228は、検出した機能と決定した終了時刻とを移動機内部算出部224に通知する。
ステップS403において、移動機内部各機能開始判定部226と移動機内部各機能終了判定部228とからそれぞれ検出した機能と決定された開始時刻と終了時刻とを受信すると、移動機内部算出部224は、受信した開始時刻と終了時刻から当該機能に係る使用時間を算出及び保持する。その後、移動機内部算出部224は、保持している各機能の使用時間から、1日などの所定期間における各機能の使用時間を算出し、算出した各機能の1日当たりの使用時間を移動機内部メモリ部222に通知する。
ステップS404において、移動機内部メモリ部222は、受信した各機能の1日当たりの使用時間に基づき、現在保持している各機能の1日当たりの使用時間を更新する。
なお、ステップS401〜S404は、移動機200において継続的に実行され、移動機内部メモリ部222に格納される各機能の1日当たりの使用時間は定期的に更新される。
ステップS405において、ユーザが、入力部212に持ち時間表示要求を入力すると、入力部212は、移動機内部メモリ部222から各機能の1日当たりの使用時間を取得し、取得した使用時間を表示装置106に表示する。表示された各機能の1日当たりの使用時間を参照して、ユーザは、各機能の使用時間と、持ち時間を知りたい移動機の機種とを入力部212に入力する。入力部212は、入力された使用時間と機種とを算出部214に通知する。
ステップS406において、算出部214は、入力部212から受信した機種に係る消費電流テーブルと電池容量とをメモリ部212から取得する。
ステップS407において、算出部214は、取得した消費電流テーブルに記述されている各機能の平均消費電流値とユーザにより入力された各機能の使用時間とから、ユーザにより入力された各機能の使用時間に対応する選択された機種の移動機の平均消費電流値を求める。その後、算出部214は、メモリ部212から取得した選択された機種の電池容量と算出した平均消費電流値とに基づき、当該機種の持ち時間を算出し、算出した持ち時間を表示部216に通知する。
ステップS408において、表示部216は、通知された持ち時間を表示装置106に表示する。
なお、上記持ち時間表示処理は、上述した移動機200の各構成要素を有する情報処理装置300及び/又はサーバ400においても同様に実行可能である。
このように、第4実施例によると、移動機が各機能の使用履歴を記録することによって、ユーザは、現在使用している移動機の各機能を実際に使用した時間を参照して、各機能の使用時間を入力することができる。
次に、図13を参照して、本発明の第5実施例による移動機が説明される。図13は、本発明の第5実施例による移動機の構成を示す。上述した実施例では、ユーザは、各機能の使用時間と持ち時間を知りたい機種とを入力し、移動機200は、当該機種の持ち時間を算出及び表示した。第5実施例では、ユーザは、各機能の使用時間と持ち時間を知りたい複数の機種とを入力し、移動機200は、複数の機種の持ち時間を算出し、最長の持ち時間となる機種と最短の持ち時間となる機種とを表示するなど、持ち時間の降順などにより選択された各機種を整列して表示する。なお、上記持ち時間表示処理は、上述した移動機200の各構成要素を有する情報処理装置300においても同様に実行可能である。
第5実施例による移動機200は、入力部210と、メモリ部212と、算出部214と、表示部216と、条件指定部230と、判定部232とを有する。なお、入力部210と、メモリ部212と、算出部214と、表示部216とは、第1実施例のものと同様であり、同様の処理については説明されない。
入力部210は、各機能の使用時間と共に、持ち時間を知りたい複数の機種がユーザにより入力されると、条件指定部230に入力された各機能の使用時間と選択された複数の機種とを通知する。なお、入力部210は、ユーザが複数の機種を容易に選択できるように、直近3ヶ月間に発売された機種、ユーザに指定された特定の機能を備えた機種など、ユーザが検索しやすい形式により複数の機種を提示するようにしてもよい。
条件指定部230は、入力部210から各機能の使用時間と複数の機種とを受信すると、受信した使用時間と機種とを算出部214に通知する。さらに、条件指定部230は、入力部210から複数の機種を受信すると、さらにユーザに算出されるこれらの機種の持ち時間を何れの形式により表示させたいか指定させる。例えば、最長の持ち時間となる機種のみ表示する、持ち時間の長さが上位3機種を表示する、最小の持ち時間と最短の持ち時間となる機種を表示する、選択した機種を持ち時間の降順に表示するなど、条件指定部230は、適当な表示形式をユーザに選択させる。条件指定部230は、選択された表示形式を判定部232に通知する。
算出部214は、ユーザにより入力された各機能の使用時間と選択された機種とを条件指定部230から受信すると、選択された各機種に係る消費電流テーブルと電池容量とをメモリ部210から取得する。なお、選択された機種に係る消費電流テーブルがメモリ部210に格納されていない場合、メモリ部210は、ネットワークに接続し、サーバ400から当該消費電流テーブルを取得してもよい。また、メモリ部210に消費電流テーブルが格納されていない機種については、ユーザが入力部212から選択できないようにしてもよい。算出部214は、選択された各機種について、当該機種に係る消費電流テーブルと入力された各機能の使用時間とに基づき、当該機種の平均消費電流量と算出する。算出部214は、算出した平均消費電流量と当該機種の電池容量とに基づき、当該機種の持ち時間を算出する。算出部214は、算出した各機種の持ち時間を判定部232に通知する。
判定部232は、算出部214から受信した各機種の持ち時間を、条件指定部230から受信した表示形式に従って整理する。すなわち、条件指定部230から指示された表示形式が最長の持ち時間となる機種と最短の持ち時間となる機種とを表示するというものである場合、判定部232は、算出部214から受信した持ち時間のうち、最長の持ち時間となる機種と最短の持ち時間となる機種とを特定し、当該機種とその持ち時間とを表示部216に通知する。あるいは、条件指定部230から指示された表示形式が持ち時間の降順により選択された機種を表示するというものである場合、判定部232は、算出部214から受信した持ち時間の降順により選択された機種をその持ち時間と共に表示部216に通知する。
表示部216は、判定部232から表示すべき機種と持ち時間とを受信すると、受信した機種と持ち時間とを指示された表示形式により表示装置106に表示する。
次に、図14を参照して、本発明の第5実施例による移動機200における持ち時間表示処理が説明される。図14は、本発明の第5実施例による移動機の処理を示すフロー図である。
当該持ち時間表示処理は、例えば、ユーザが、入力部212に持ち時間比較表示要求を入力することにより開始される。
ステップS501において、入力部212は、ユーザから各機能の使用時間と複数の機種とを入力されると、入力された使用時間と機種とを条件指定部230に通知する。
ステップS502において、入力部212から各機能の使用時間と複数の機種とを受信すると、条件指定部230は、受信した使用時間と機種とを算出部214に通知する。さらに、条件指定部230は、算出した待ち時間のいくつかの表示形式をユーザに提示し、何れかの表示形式を選択するようユーザに促す。ユーザが、例えば、最長の持ち時間となる機種と最短の持ち時間となる機種とを表示するなど、何れかの表示形式を選択すると、条件指定部230は、選択された表示形式を判定部232に通知する。
ステップS503において、算出部214は、条件指定部230から受信した複数の機種に係る消費電流テーブルと電池容量とをメモリ部212から取得する。
ステップS504において、算出部214は、各機種について、取得した消費電流テーブルに記述されている各機能の平均消費電流値と条件指定部230から受信した各機能の使用時間とから、当該機種の平均消費電流量を求める。その後、算出部214は、メモリ部212から取得した当該機種の電池容量と算出した平均消費電流値とに基づき、当該機種の持ち時間を算出し、算出した持ち時間を判定部232に通知する。
ステップS505において、判定部232は、条件指定部230から指示された表示形式に従って、算出部214から受信した各機種の持ち時間に基づき、表示すべき機種とその持ち時間を決定する。例えば、条件指定部230から、最長の持ち時間となる機種と最短の持ち時間となる機種とを表示するという表示形式が指示された場合、判定部232は、算出部214から受信した各機種の持ち時間のうち、最長の持ち時間となる機種と最短の持ち時間となる機種とを特定し、当該機種とこれらの持ち時間とを表示部216に通知する。
ステップS506において、表示部216は、通知された持ち時間を表示装置106に表示する。
なお、上記持ち時間比較表示処理は、上述した移動機200の各構成要素を有する情報処理装置300及び/又はサーバ400においても同様に実行可能である。
このように、第5実施例によると、ユーザは、複数の機種の持ち時間を容易に比較することができる。
次に、図15を参照して、本発明の第6実施例による情報システムが説明される。図15は、本発明の第6実施例による移動機と情報処理装置との構成を示す。第6実施例では、第4実施例の移動機200のメモリ部210と、入力部212と、算出部214と、表示部216とが情報処理装置300に備えられ、情報処理装置300が、移動機200の移動機内部メモリ222に格納されている移動機200における各機能の使用履歴を受信し、情報処理装置300に対するユーザの操作を介し算出した持ち時間を表示する。これにより、移動機200に消費電流テーブル及び算出部216を備えることなく、ユーザは、移動機200に格納されている各機能の使用履歴を情報処理装置300に送信することによって、情報処理装置300において各機能の使用履歴を参照して各機能の使用時間を容易に入力することができる。
第6実施例による移動機200は、移動機側送受信部218と、移動機内部メモリ部222と、移動機内部算出部224と、移動機内部各機能開始判定部226と、移動機内部各機能終了判定部228とを有する。
移動機側送受信部218は、通信装置105により実現され、ネットワーク又は通信ケーブルなど(図示せず)を介し接続される情報処理装置300と通信する。移動機側送受信部218は、移動機内部メモリ部222に格納されている移動機200における各機能の使用履歴を情報処理装置300に送信する。
移動機内部メモリ部222は、補助記憶装置102などにより実現され、移動機内部算出部224から移動機200において使用された各機能の1日当たりの使用時間を受信すると、受信した使用時間に基づき現在保持している各機能の使用時間を更新する。この更新では、移動機内部算出部224から各機能の1日当たりの使用時間を受信すると、この受信した値により現在保持している各機能の使用時間を更新してもよい。あるいは、より長期の期間の使用履歴を反映させるため、移動機内部メモリ部222は、この受信した値を含む最近1週間の各機能の使用時間を算出し、算出した使用時間により現在保持している各機能の使用時間を更新してもよい。
移動機内部算出部224は、移動機内部各機能開始判定部226と移動機内部各機能終了判定部228とからそれぞれ受信した移動機200の各機能の使用開始時刻と使用終了時刻とから、各機能の使用時間を算出する。移動機内部算出部224は、1日などの所定の期間における算出した各機能の使用時間の合計を求め、例えば、1日当たりの各機能の使用時間を移動機内部メモリ部222に通知する。
移動機内部各機能開始判定部226は、移動機200の各機能(通話、メール送受信、音楽再生など)の実行開始を検出し、移動機200のタイマー(図示せず)などを参照して検出された開始時刻を決定する。その後、移動機内部各機能開始判定部226は、検出した機能と決定された開始時刻とを移動機内部算出部224に通知する。
移動機内部各機能終了判定部228は、移動機200の各機能の実行終了を検出し、タイマーなどを参照して検出された終了時刻を決定する。その後、移動機内部各機能終了判定部228は、検出した機能と決定された終了時刻とを移動機内部算出部224に通知する。
第6実施例による情報処理装置300は、メモリ部310と、入力部312と、端末側送受信部314と、算出部316と、表示部318とを有する。
入力部310は、ユーザから持ち時間表示処理を要求されると、端末側送受信部314を介し移動機200の使用履歴を取得し、取得した各機能の使用時間を表示装置106に表示する。ユーザは、表示された各機能の使用時間を参照して入力部310に各機能の使用時間を入力することができる。このとき、ユーザは、単に表示された各機能の使用時間を入力として提供してもよい。入力部310は、入力された各機能の使用時間と選択された機種とを算出部314に提供する。以降の処理は、第1実施例の処理と同様である。
端末側送受信部314は、入力部310から移動機200の各機能の使用履歴を取得するよう指示されると、移動機200の移動機側送受信部218を介し使用履歴を取得し、取得した使用履歴を入力部310に提供する。
このような構成では、情報処理装置300が、移動機200の使用履歴情報を移動機内部メモリ部222から通信ケーブルなどを介し取得し、ユーザが各機能の使用時間を入力部310に入力することなく、又は取得した使用履歴を参照して各機能の使用時間を入力することにより、取得した使用履歴情報とユーザにより選択された機種とに基づき待ち時間を算出することができる。この場合、さらに、サーバ400が、メモリ部310と、算出部316とを有し、情報処理装置300は、入力部312と表示部318とを有するようにして、サーバ400と情報処理装置300と移動機200が協働するようにしてもよい。あるいは、移動機200が、入力に210と、表示部216と、移動機内部メモリ部222と、移動機内部算出部と、移動機内部各機能開始判定部226と、移動機内部各機能終了判定部228とを有し、サーバ400は、メモリ部と算出部とを有するようにして、サーバ400と移動機200とが協働するようにしてもよい。
次に、図16を参照して、本発明の第6実施例による移動機200と情報処理装置300とによる持ち時間表示処理が説明される。図16は、本発明の第6実施例による移動機と情報処理装置との処理を示すフロー図である。
ステップS601において、移動機内部各機能開始判定部226は、移動機200の各機能の実行開始を検出し、タイマーなどを参照して開始時刻を決定する。その後、移動機内部各機能開始判定部226は、検出した機能と決定した開始時刻とを移動機内部算出部224に通知する。
ステップS602において、移動機内部各機能終了判定部228は、移動機200の各機能の実行終了を検出し、タイマーなどを参照して終了時刻を決定する。その後、移動機内部各機能終了判定部228は、検出した機能と決定した終了時刻とを移動機内部算出部224に通知する。
ステップS603において、移動機内部各機能開始判定部226と移動機内部各機能終了判定部228とからそれぞれ検出した機能と決定された開始時刻と終了時刻とを受信すると、移動機内部算出部224は、受信した開始時刻と終了時刻から当該機能に係る使用時間を算出及び保持する。その後、移動機内部算出部224は、保持している各機能の使用時間から、1日などの所定期間における各機能の使用時間を算出し、算出した各機能の1日当たりの使用時間を移動機内部メモリ部222に通知する。
ステップS604において、移動機内部メモリ部222は、受信した各機能の1日当たりの使用時間に基づき、現在保持している各機能の1日当たりの使用時間を更新する。
なお、ステップS601〜S604は、移動機200において継続的に実行され、移動機内部メモリ部222に格納される各機能の1日当たりの使用時間は定期的に更新される。
ステップS605において、ユーザが情報処理装置300の入力部312に持ち時間表示要求を入力すると、入力部312は、端末側送受信部314を介し移動機200に各機能の1日当たりの使用時間などの使用履歴を要求する。移動機200の移動機側送受信部218が当該要求を受信すると、移動機側送受信部218は、移動機内部メモリ部222から使用履歴を取得し、取得した使用履歴を情報処理装置300に送信する。
ステップS606において、入力部312が、端末側送受信部314を介し各機能の1日当たりの使用時間を取得すると、取得した使用時間を表示装置106に表示する。表示された各機能の1日当たりの使用時間を参照して、ユーザは、各機能の使用時間と、持ち時間を知りたい移動機の機種とを入力部312に入力する。入力部312は、入力された使用時間と機種とを算出部316に通知する。
ステップS607において、算出部316は、入力部312から受信した機種に係る消費電流テーブルと電池容量とをメモリ部310から取得する。
ステップS608において、算出部316は、取得した消費電流テーブルに記述されている各機能の平均消費電流値とユーザにより入力された各機能の使用時間とから、ユーザにより入力された各機能の使用時間に対応する選択された機種の移動機の平均消費電流値を求める。その後、算出部316は、メモリ部310から取得した選択された機種の電池容量と算出した平均消費電流値とに基づき、当該機種の持ち時間を算出し、算出した持ち時間を表示部318に通知する。
ステップS609において、表示部318は、通知された持ち時間を表示装置106に表示する。
このように、第6実施例によると、移動機が消費電流テーブル及び算出部を有しない場合でも、ユーザは、移動機に格納されている各機能の使用履歴を情報処理装置に送信することによって、情報処理装置を介し所望する移動機の持ち時間を確認することをできる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。