JP4864368B2 - 気相堆積方法 - Google Patents

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Description

本発明は、気相堆積方法に関し、詳細には、半導体ウエハーなどの基板上にタングステンを含む金属層を堆積させる気相堆積方法に関するものである。
一般的な半導体装置には、素子の電極と配線、又は配線と配線とを導通するコンタクトホールまたはビアホールが設けられている。そこで、このようなホールに導電性プラグを埋め込む(堆積させる)技術が数多く知られている。
以下に、一般的に用いられている導電性プラグの堆積方法の概略を説明する。図9(a)〜(d)は、従来の導電性プラグの堆積方法を示すものであり、半導体装置に設けられる半導体基板の断面図である。
図9(a)に示す半導体基板100には、所定の大きさのコンタクトホール101が形成されている。まず、この半導体基板100の表面に、スパッタまたはCVD法を用いてバリアーメタルを塗布し、バリアー層102を形成する。次に、図9(b)に示すように所定の圧力/流量のガスを連続して導入して、導電性プラグの材料(例えば、タングステン)からなる核形成層103を堆積する。続いて、所定のガスを上記核形成層103の上に導入することによって、図9(c)に示すように導電性プラグの材料104を積層してコンタクトホール101を埋め込む。最後に、コンタクトホール101部分以外の不要部分に堆積した導電性プラグの材料104を化学機械的研磨(CMP:Chemical-Mechanical-Polishing)法を用いて除去することによって、図9(d)に示すように所望の導電性プラグ105をコンタクトホール101に形成することができる。
特開2002−129328号公報(2002年5月9日公開) 特開2002−146531号公報(2002年5月22日公開) 特開2002−93746号公報(2002年3月29日公開)
ところで、近年、半導体集積回路の微細化に伴って、高アスペクト比を有する微細なコンタクト/ビアホールが設けられた半導体基板を用いる傾向にある。しかしながら、図9(a)〜(d)に示した従来の導電性プラグの堆積方法では、埋め込み不良(コンタクト/ビアホールの底部でのボイド発生やタングステン(W)−Missing等)が問題となっている。
すなわち、微細化が進んでいない場合はコンタクト/ビアホールのアスペクト比が比較的低いため、図9(a)〜(d)に示した従来の導電性プラグの堆積方法を用いて、半導体基板100の表面上、半導体基板100の表面に近いコンタクト/ビアホール101内上部から下方部分の側壁、コンタクト/ビアホール101底部にほぼ一様に導電性プラグ材料104を成長させて、導電性プラグ105を良好に形成することができる。これに対して、半導体集積回路の微細化に伴って、アスペクト比が高くなったコンタクト/ビアホールが形成されている場合、図9(a)〜(d)に示した従来の導電性プラグの堆積方法を用いると、上記した部分に対して略一様に導電性プラグ材料を成長させることができず、核形成層が半導体基板の表面上およびコンタクト/ビアホール最上部の側壁部分に先に堆積されてしまう。
図10に、高アスペクト比を有する微細なコンタクト/ビアホールが設けられた半導体基板に対して図9(a)〜(d)に示した従来の導電性プラグの堆積方法を適用した場合に生じる埋め込み不良の一例を示す。
図10は、埋め込み不良を起こしたコンタクトホール101を有する半導体基板の断面図である。図10に示すように、高アスペクト比を有する微細なコンタクトホール101の場合には、核形成層103が半導体基板101の表面上およびコンタクトホール101の最上部の側壁部分に先に堆積されてしまい、コンタクトホール101内部の下方部分に導電性プラグ材料104(103)が十分に堆積されない部分(ボイド)106が生じて、埋め込み不良を発生してしまう。また、この他にも、核形成層の形成膜厚が薄いと、導電性プラグの成長が行われず、空孔が発生することもある。
コンタクトホール101内においてボイド106や空孔が発生すると、後の工程でコンタクトホール101の上部に配線を形成する際にボイド106が露出して、配線と導電性プラグ材料埋め込み層とが断線する可能性がある。また、コンタクトホール内部に空孔を発生させると、コンタクト抵抗またはビア抵抗を高くし、歩留りの低下や信頼性の低下にも繋がる。
そこで、アスペクト比が高いホールが形成された半導体基板に対しても良好な導電性プラグ(特に、タングステン層)を形成することができる気相堆積方法の開発が進められている(例えば、特許文献1乃至3を参照)。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アスペクト比が高いホールが形成された半導体基板に対しても、ステップカバレッジを向上させてホール内部に十分なタングステン層を埋め込むことが可能な気相堆積方法を提供することを目的とする。
本発明に係る気相堆積方法は、上記した課題を解決するために、アスペクト比が4以上のホールが形成された半導体基板に、シリコン含有化合物の第一ガスを供給する供給工程と、供給工程後に当該第一ガスを排気する第一ガス排気工程と、第一ガス排気工程後に、第一の核形成層に第二の核形成層を積層してなる核形成層を上記半導体基板に形成する核形成層形成工程と、上記核形成層の上にタングステン層を堆積する堆積工程とを含む気相堆積方法であって、上記核形成層形成工程は、タングステン含有化合物のガスaと、シリコン含有化合物の第二ガスとを、当該第二ガスよりも先に当該ガスaが半導体基板に到達するように供給して第一の核形成層を形成する第一核形成工程と、第一核形成工程後に、シリコン含有化合物の第三ガスを供給し、第三ガス供給後に当該第三ガスを排気する供給・排気工程と、供給・排気工程後に、タングステン含有化合物のガスbとシリコン含有化合物の第四ガスとを当該第四ガスよりも先に当該ガスbが上記第一の核形成層に到達するように供給して第二の核形成層を形成する第二核形成工程とを含み、上記第一核形成工程で供給される上記ガスaと上記第二ガスとの流量比は、上記第二核形成工程で供給される上記ガスbと上記第四ガスとの流量比に比べて、シリコン含有化合物のガスの流量比が高いことを特徴としている。
これにより、後述するように、アスペクト比が4以上のコンタクト/ビアホールが設けられた半導体基板に対しても、コンタクト/ビアホール内にタングステン層を充分に埋め込むことが可能となる。
具体的には、本発明の気相堆積法では、供給工程においてシリコン含有化合物の第一ガスを供給することによって、半導体基板の表面状態を均一にすることができる。
さらに、表面状態が均一になった半導体基板に、タングステン含有化合物のガスaおよびシリコン含有化合物の第二ガスを供給して第一の核形成層を形成する際、当該ガスaを先に半導体基板に到達させることによって、核形成初期に、半導体基板表面上、コンタクト/ビアホール最上部の側壁部分に核形成層が先に堆積されてしまうことなく、コンタクト/ビアホール内部の下方部分にも核形成することができる。
具体的には、シリコン含有化合物の第一ガスによって基板表面が均一に処理された半導体基板に対して、タングステン含有化合物のガスaを先に当該半導体基板に供給することによって、基板表面では、核形成層の核となる膜(以下、これを前核膜と呼ぶ)が均一に形成される。この前核膜が形成されることによって、核形成層は基板表面に均一に形成される。
すなわち、ステップカバレッジの良好な核形成層を形成することができる。
なお、核形成層とは、堆積工程においてタングステン層を堆積する際の当該タングステン層の核となる層である。
さらに、上記した構成によれば、例えば、タングステン含有化合物のガス(ガスaおよびガスb)として、WFなどを用いた場合、Ti層/TiN層からなる中間層(バリアー層)などへの、WFに含まれるフッ素(F)のアタッキングが問題となるが、本発明では、上述したように、上記タングステン含有化合物のガス(ガスaおよびガスb)と上記シリコン含有化合物のガス(第二ガスおよび第四ガス)とを用いて核形成層を形成していることによって、後の堆積工程で堆積するタングステン層からのバリアー層などへのFアタッキングを抑制することができる。
特に、本発明の方法によれば、第一および第二の核形成層が形成されるため、単層の核形成層が設けられている場合と比較して、より効果的にバリアー層などへのFアタッキングを抑制することができる。
なお、上記第一ガス排気工程は、半導体基板に供給した第一ガスのうち、当該半導体基板に吸着(および/または当該半導体基板と反応)したもの以外の第一ガスを排気する工程である。また、上記供給・排気工程においても、排気される上記第三ガスは、供給された第三ガスのうち、上記第一の核形成層に吸着(および/または第一の核形成層と反応)したもの以外の第三ガスである。
また、本発明によれば、第一の核形成層を形成する前と同様、第二の核形成層を形成する際にも、シリコン含有化合物の第三ガスによって第一の核形成層が処理されていることから、第一の核形成層の表面状態を良好にした状態で第二の核形成層を形成することができる。これにより、第二の核形成層のステップカバレッジをより一層向上させることができる。
このように、本発明の気相堆積法によれば、アスペクト比が高いホールが形成された半導体基板に対してもステップカバレッジを向上させてホール内部に十分なタングステン層を埋め込むことが可能となる。
また、このように良好な導電性プラグ(タングステンを含む金属層)を形成することができることから、本発明の気相堆積方法を用いて製造される半導体集積回路の信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係る気相堆積方法は、上記第一核形成工程では、上記半導体基板を収容している処理室に、上記第二ガスよりも先に上記ガスaを導入し、上記第二核形成工程では、上記半導体基板を収容している処理室に、上記第四ガスよりも先に上記ガスbを導入することが好ましい。
これにより、上記の効果に加えて、核形成層を形成する際、タングステン含有化合物のガス(ガスaおよびガスb)をシリコン含有化合物のガス(第二ガスおよび第四ガス)よりも先に処理室に導入するという簡易な構成によって、タングステン含有化合物のガス(ガスaおよびガスb)をシリコン含有化合物のガス(第二ガスおよび第四ガス)よりも先に半導体基板(または第一の核形成層)に到達させることができる。
また、本発明に係る気相堆積方法は、上記第一核形成工程と上記供給・排気工程とを繰り返すことによって上記第一の核形成層を形成することが好ましい。
これにより、上記の効果に加えて、カバレッジをより一層高めることができる。
すなわち、本発明によれば、上記第一の核形成層を形成する際、複数回の上記供給・排気工程が行われる。これにより、第一の核形成層を形成する間に、供給・排気工程の数ほど第一の核形成層となる積層表面の表面状態を均一にすることができる。したがって、第一の核形成層を高いカバレッジで形成することが可能となる。
また、本発明に係る気相堆積方法は、上記供給工程と、上記第一ガス排気工程と、上記核形成層形成工程と、上記堆積工程とを、375℃〜410℃の温度下で行うことが好ましい。
上記の範囲の温度下で上記核形成層形成工程および上記堆積工程を行うことによって、層中のフッ素濃度を高めてしまうことなく、かつステップカバレッジを良好に保つことができる。すなわち、層中のフッ素濃度が高くなると、フッ素が基板或は配線中に拡散していき、フッ素化合物等を形成、或は腐食することで抵抗の増加或は断線等を引き起こす。そのために特性不良や信頼性の低下が起こる。しかし、本発明によれば、層中のフッ素濃度が高くなることはないため、特性不良や信頼性の低下が起こる虞はない。
また、本発明に係る気相堆積方法では、上記シリコン含有化合物として、SiHを用いることができる。
また、本発明に係る気相堆積方法では、上記タングステン含有化合物として、WFを用いることができる。
本発明に係る気相堆積方法は、以上のように、アスペクト比が4以上のホールが形成された半導体基板にシリコン含有化合物の第一ガスを供給する供給工程と、供給工程後に、当該第一ガスを排気する第一ガス排気工程と、第一ガス排気工程後に、第一の核形成層に第二の核形成層を積層してなる核形成層を上記半導体基板に形成する核形成層形成工程と、上記核形成層の上にタングステン層を堆積する堆積工程とを含む気相堆積方法であって、上記核形成層形成工程は、タングステン含有化合物のガスaと、シリコン含有化合物の第二ガスとを、当該第二ガスよりも先に当該ガスaが半導体基板に到達するように供給して第一の核形成層を形成する第一核形成工程と、第一核形成工程後に、シリコン含有化合物の第三ガスを供給し、第三ガス供給後に当該第三ガスを排気する供給・排気工程と、供給・排気工程後に、タングステン含有化合物のガスbとシリコン含有化合物の第四ガスとを当該第四ガスよりも先に当該ガスbが上記第一の核形成層に到達するように供給して第二の核形成層を形成する第二核形成工程とを含み、上記第一核形成工程で供給される上記ガスaと上記第二ガスとの流量比は、上記第二核形成工程で供給される上記ガスbと上記第四ガスとの流量比に比べて、シリコン含有化合物のガスの流量比が高いことを特徴としている。
以上の方法によれば、アスペクト比が4以上のコンタクト/ビアホールが設けられた半導体基板に対しても、コンタクト/ビアホール内にタングステンを含む金属層(導電性プラグ)を充分に埋め込むことが可能となる。
また、このように良好な導電性プラグを形成することができることから、本発明の気相堆積方法を用いて製造される半導体集積回路の信頼性を向上させることができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図4(a)・(b)に基づいて説明すると以下の通りである。
図1は、本発明に係る気相堆積方法を実施するために用いることができる気相堆積装置の一実施形態の構成を示す部分断面図である。
図1に示す気相堆積装置1は、例えば、処理対象の基板であるシリコンウェハなどの半導体基板を収容するとともに、その半導体基板上に、タングステン層を堆積することができる。
なお、以下の説明においては、タングステン層を堆積するためにプロセスガスとして供給されるガスについて、タングステン含有化合物ガスとしてはWFガスを用い、シリコン含有化合物ガスとしてはSiHガスを用いることとする。
気相堆積装置1は、図1に示すように、タングステン層を堆積させる対象となる半導体基板2が内部に収容されるチャンバ(処理室)3と、チャンバ3内に収容された半導体基板2に対して、核形成層およびタングステン層の形成に必要なガスを供給するガス供給系4とを備えている。
チャンバ3内には、半導体基板2を載置して保持する基板保持台であるサセプタ5が配設されている。また、サセプタ5の上方で、サセプタ5に載置される半導体基板2に対向する位置には、中空の円盤状をなし、ガス供給系4から供給されるガスに対するガス分配部として機能するシャワーヘッド6が設けられている。
サセプタ5は、Oリングまたはメタルシールなどによって、チャンバ3に対して気密に設けられるとともに、図示しない駆動機構により上下に駆動可能に構成されている。これにより、半導体基板2を保持するサセプタ5と、半導体基板2上にガスを供給するシャワーヘッド6とは、その間の距離が調整可能となっている。
さらに、サセプタ5には、ヒーター7が内設されており、このヒーター7により半導体基板2を所望の温度に加熱することができる。
また、シャワーヘッド6は、サセプタ5の中心軸を中心とした略円筒状の胴部8を有している。この胴部8の上端側に配設されたベースプレート9には、ガス供給系4からのガスが供給される開口状のガス供給口10が略中心の位置に設けられている。また、胴部8の下端側には、多孔板からなるフェイスプレート11が設置されている。また、シャワーヘッド6内部のベースプレート9およびフェイスプレート11に挟まれた位置には、フェイスプレート11と略平行となるように、多孔板からなるブロッカープレート12が設置されている。
ここで、シャワーヘッド6の内部には、胴部8と、ベースプレート9と、ブロッカープレート12とによって、上方空間部Saが形成されている。また、胴部8と、フェイスプレート11と、ブロッカープレート12とによって、下方空間部Sbが形成されている。なお、ベースプレート9は、ブロッカープレート12に対向する面が略平滑面、すなわち、凹凸部を実質的に有しない面形状とされている。
チャンバ3内にガスを供給するガス供給系4には、半導体基板2上にタングステンシリサイド(WxSiy)およびタングステン(W)を堆積させる原料ガスを供給するガス供給源として、WFガスを供給するWFガス供給源13と、SiHガスを供給するSiHガス供給源14とが設けられている。
さらに、ガス供給系4には、各層の堆積時の圧力調整および化学反応などに用いられるガスを供給するガス供給源として、H(水素)ガス供給源15が設けられている。
これらのガス供給源13〜15は、それぞれのガスの質量流量を制御する質量流量コントローラ13a〜15aが設けられたガス供給用配管16を介して、シャワーヘッド6のベースプレート9に設けられたガス供給口10に接続されている。これにより、ガス供給源13〜15それぞれからのWFガス、SiHガス、およびHガスは、ガス供給系4からガス供給口10を経てシャワーヘッド6に導入され、ブロッカープレート12およびフェイスプレート11を介して、チャンバ3内、およびチャンバ3内に収容された半導体基板2上に供給される。
シャワーヘッド6を構成しているフェイスプレート11およびブロッカープレート12には、それぞれ、複数の貫通孔11aおよび12aが設けられている。この貫通孔11aにより、フェイスプレート11によって隔てられている下方空間部Sbと、チャンバ3内で半導体基板2が収容されている空間とが、ガスの流通が可能なように連通されている。また、貫通孔12aにより、ブロッカープレート12によって隔てられている上方空間部Saと、下方空間部Sbとが、ガスの流通が可能なように連通されている。
ガス供給系4からガス供給用配管16およびガス供給口10を介してシャワーヘッド6内に導入された各ガスは、上方空間部Sa、ブロッカープレート12の貫通孔12a、及び下方空間部Sbを通過する間に適当に混合または分配される。そして、そのガスは、フェイスプレート11の貫通孔11aから、半導体基板2上へと供給される。
ガス供給系4の質量流量コントローラ13a〜15aは、コンピュータなどからなる気相堆積制御部17に接続されている。これにより、ガス供給系4によるガスの供給と、それによって設定されるチャンバ3内のガス雰囲気及びガス圧力とは、自動または操作者による操作に基づいて、気相堆積制御部17によって制御される。
なお、この気相堆積制御部17は、ガス供給系4に加えて、サセプタ5やヒーター7の駆動部など、気相堆積装置1の他の各部にも接続されていても良い。あるいは、この気相堆積制御部17を含む複数の制御部から、制御装置が構成されていても良い。気相堆積装置1の各動作は、自動または操作者による操作に基づいて、この気相堆積制御部17を含む制御装置によって制御される。
次に、図1に示した気相堆積装置1を用いた本実施形態の気相堆積方法について、図2および図3(a)〜(d)に基づいて説明する。
図2は、本発明による気相堆積方法の一実施形態を示すフローチャートである。また、図3(a)〜(d)には、図2に示したフローチャートの各工程での半導体基板の状態を示した半導体基板の断面図である。
なお、図2に示すフローチャート、および以下に示すフローチャートの説明においては、各工程でガス供給系4から供給されるガスの圧力については、WFガス、SiHガス、およびそれ以外のHガスをも含めた全体でのガス圧力を示している。
また、各工程における半導体基板2の加熱は、図1に示すサセプタ5に内設されたヒーター7によって行われる。その加熱温度は、全工程にわたって375℃〜410℃となるように設定されていることが好ましく、また、全工程にわたって温度は一定であることが好ましい。特に、400℃とすることが好ましい。
まず、図1に示す気相堆積装置1のチャンバ3内を、図示しないガス排気口を介して接続されている真空ポンプによって、チャンバ3内を減圧する。そして、この減圧下において、ロードロックチャンバや他のチャンバ、ウエハー準備室などから、搬送ロボットによって半導体基板2をチャンバ3へと搬送し、サセプタ5上に載置してチャンバ3内に収容する(S20)。
ここで、チャンバ3内に収容される半導体基板2の構造について図4(a)・(b)に基づいて説明する。
図4(a)・(b)は、タングステン金属層を堆積する対象となる半導体基板2の部分断面図である。半導体基板2には、図4(a)に示すように、シリコン基板2a上にトランジスタなどの集積回路素子18が形成されており、ビア等のホール形成部等にコバルトサリサイド層19が形成されている。さらに、SiN膜20と、2酸化ケイ素(SiO2)またはホウ素およびリン添加2酸化ケイ素からなる絶縁膜21とが形成されており、所定のCMP等の平坦化プロセスを行った後、フォトリソグラフィー法およびドライエッチング法を適用することにより、絶縁膜21に開口径0.02μm以下のホール22が形成されている。そして、図4(b)に示すように、TiN/Ti膜からなるバリアー膜23がスパッタ/CVD法によって形成されている。
以上のような構造を有する半導体基板2を用いてタングステンプラグ(導電性プラグ)を形成するためのタングステン層を堆積する。具体的には、
(1) 図4(b)に示した半導体基板2に、SiHガス(シリコン含有化合物の第一ガス、以下では第一前処理ガスと呼ぶ)を用いて前処理した(供給工程)後、第一前処理ガス(第一ガス)を排気して(第一ガス排気工程)(S21(図2))、
(2) (1)に続いて、タングステン層を堆積するためのシード層となる核形成層を形成して(核形成層形成工程)(S22(図2))、
(3) (2)に続いて、タングステン層を核形成層上に形成する(堆積工程)(S24(図2))。
なお、以下の説明では、上記(1)の工程を第一前処理工程と呼び、上記(1)の工程を核形成層形成工程と呼び、上記(3)の工程を堆積工程と呼ぶ。
本実施形態の気相堆積方法では、まず、第一前処理工程(S21)において、核形成層を形成する前に、半導体基板2上に第一前処理ガスを供給する。
第一前処理工程(S21)では、ガス供給系4のガス供給源14から流量y3(sccm)で供給された第一前処理ガス(SiHガス)と、ガス供給源15から流量z3(sccm)で供給されたHガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給する。そして、チャンバ3内が所定のガス圧力p3(Torr(1Torr=1.333hPa))となるように圧力調整を行うとともに、時間t3(秒)にわたって、半導体基板2の前処理を行う。これにより、半導体基板2上が前処理される(S21a)。
その後、第一前処理ガス(およびHガス)を、図示しないガス排気口から排気する(S21b)。
このように前処理を行うことによって、半導体基板の表面状態を均一にすることができる。なお、第一前処理工程(S21)、半導体基板2の表面状態を均一にすると同時に、サセプタ5および半導体基板2を予備的に加熱している。
上記SiHガスの流量y3は、20〜100(sccm)であることが好ましい。また、Hガスの流量z3は、500〜2000(sccm)であることが好ましい。また、ガス圧力p3は、20〜100(Torr)であることが好ましい。さらに、時間t3は、20〜70(秒)であることが好ましい。
次に、前処理が完了した半導体基板2に、核形成層を形成する。本実施形態では、核形成層は、第一の核形成層および第二の核形成層の積層体からなる。まず、第一の核形成層を形成する方法について説明する(以下、第一核形成工程と呼ぶ)。
第一核形成工程(S22a(図2))では、ガス供給源13から流量x4(sccm)で供給されたWFガス(タングステン含有化合物のガスa)と、ガス供給源14から流量y4(sccm)で供給されたSiHガス(シリコン含有化合物の第二ガス)とを、ガス圧力p4(kPa)の条件下で、時間t4(秒)にわたってシャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給する。その際、WFガスをSiHガスより実質的に先に半導体基板2上に供給されるように設定する。
具体的には、WFガスがSiHガスより先にチャンバ3(図1)に到達(導入)するように設定すればよい。すなわち、ガス供給系4の質量流量コントローラ13a〜15aは、上述したように、コンピュータなどからなる気相堆積制御部17に接続されている。気相堆積制御部17には、予めレシピが設定されており、このレシピ内容に基づいてガス導入を制御することができる。また、一つの気相堆積制御部17およびガス供給系4に対して数個のチャンバが設けられている場合には、上記以外にも、質量流量コントローラ13a〜15aからチャンバ3までの配管の長さと、ON/OFFの実行駆動時間と、ガスの粘性等を考慮して、チャンバ毎にガス到達時間を測定して、WFガスの到達時間とSiHガスの到達時間との間に差を設けることによって、WFガスをSiHガスより実効的に先に半導体基板2上に供給することができる。
WFガスの流量x4は、10〜50(sccm)であることが好ましい。また、SiHガスの流量y4は、10〜30(sccm)であることが好ましい。また、ガス圧力p4は、2〜10(Torr)であることが好ましい。また、時間t4は、所望の厚さの核形成層30を形成できるように適宜設定すればよいが、1〜5(秒)であることが好ましい。
この第一核形成工程(S22a)により、ヒーター7によって加熱されている半導体基板2上でWFガスとSiHガスとが反応し、タングステンシリサイドを含む第一の核形成層30aが半導体基板2上に形成される(図3(a))。
第一核形成工程(S22a)によって形成される第一の核形成層30aの厚さは、例えば、0.15μmのホールサイズでは、ホールの側面および底部において10nm以上、基板の平坦部において30〜50μmであることが好ましい。
次に、第一の核形成層30aの上に第二の核形成層を形成するが、本実施形態では、第二の核形成層を形成する前に、SiHガス(シリコン含有化合物の第三ガス)を第一の核形成層30aに供給する(以下、この工程を第二前処理工程と呼ぶ)(供給・排気工程)。
第二前処理工程(S22b(図2))では、ガス供給系4(図1)のガス供給源14から流量y5(sccm)で供給されたSiHガス(以下、第二前処理ガスと呼ぶ)と、ガス供給源15から流量z5で供給されたHガスとを、時間t5(秒)にわたってシャワーヘッド6を介して第一の核形成層30a上に供給する。この際、チャンバ3内がガス圧力p5(Torr)となるように圧力調整を行う。これによって、第一の核形成層30aを前処理する(S23a)。
SiHガスの流量y5は、10〜30(sccm)であることが好ましい。また、Hガスの流量z5は、0〜2000(sccm)であることが好ましい。また、ガス圧力p5は、2〜10(Torr)であることが好ましい。さらに、時間t5は、2〜20(秒)であることが好ましい。ここで、SiHガスの流量y5を、第一核形成工程(S22a)におけるSiHガスの流量y4と一致させることによって、工程間における流量の急激な変化を避け、プロセスの安定性を維持することができる。
その後、第二前処理ガス(およびHガス)を、図示しないガス排気口から排気する(S23b)。
次に、第二前処理工程(S22b)が完了した第一の核形成層30aに、第二の核形成層を形成する(以下、第二核形成工程と呼ぶ)。
第二核形成工程(S22c(図2))では、ガス供給源13から流量x6(sccm)で供給されたWFガス(タングステン含有化合物のガスb)と、ガス供給源14から流量y6(sccm)で供給されたSiHガス(シリコン含有化合物の第四ガス)とを、ガス圧力p6(Torr)の条件下で、時間t6(秒)にわたってシャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給することによって、半導体基板2上にタングステンシリサイド(WxSiy)を含む第二の核形成層30bを形成する(図3(b))。
その際、WFガスをSiHガスより先に半導体基板2上に供給されるように設定する。具体的には、上記した第一核形成工程(S22a)と同様である。
第二核形成工程(S22c)では、WFガスの流量x6は、10〜40(sccm)であることが好ましい。また、SiHガスの流量y6は、10〜30(sccm)であることが好ましい。また、ガス圧力p6は、20〜40(Torr)であることが好ましい。さらに、時間t6は、所望の厚さの核形成層30を形成できるように適宜設定すればよいが、5〜10(秒)であることが好ましい。
ここで、第一核形成工程におけるWFガスおよびSiHガスの流量比x4:y4と、第二核形成工程におけるWFガスおよびSiHガスの流量比x6:y6とは、次式の条件x4/y4(≦)x6/y6を満たしている。すなわち、第一核形成工程において供給されるガスは、第二核形成工程において供給されるガスに比べて、SiHガスの流量比が高くなっている。
以上の第二核形成工程(S22c)により、ヒーター7によって加熱されている半導体基板2上でWFガスとSiHガスとが反応し、タングステンシリサイドを含む第二の核形成層30bが半導体基板2上に堆積される(図3(b))。
図3(b)に示すように第二の核形成層30bの形成を終了し、核形成層30の形成が終了すると、次に、タングステン層を堆積させる。
堆積工程(S24(図2))では、ガス供給源14からのSiHガスの供給を停止するとともに、WFガスの流量等を調整し、ガス供給源13から流量x7(sccm)で供給されたWFガスと、流量z7(sccm)で供給されたHガスとを、ガス圧力p7(kPa)の条件下で、時間t7(秒)にわたってシャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給することによって、第二の核形成層30b上にタングステン層31を堆積する(図3(c))。
堆積工程(S24)におけるWFガスの流量x7は、70〜150(sccm)とすることができる。また、Hガスの流量z7は、700〜2000(sccm)とすることができる。また、ガス圧力p7は、50〜100(Torr)とすることができる。時間t7は、所望の厚さのタングステン層を形成するために適宜設定すればよく、例えば20〜100(秒)とすることができる。
タングステン層31の堆積を終了すると、WFガスおよびSiHガスの供給を停止して、CVD法による成膜を終了する。成膜終了後は、タングステン層31が形成された半導体基板2をチャンバ3の外部へと搬出する(S25)。
すなわち、本実施形態の気相堆積方法によれば、核形成層形成工程(S22)によって、バリアー膜23上にタングステンシリサイドを含む第一の核形成層30aを形成して(図3(a))、さらに、第一の核形成層30a上に第二の核形成層30bを形成する(図3(b))。
このように、タングステンシリサイドを含む核形成層を2層(第一の核形成層30a、第二の核形成層30b)から構成していることにより、核形成層のカバレッジを向上させることができる。
具体的には、第一の核形成層30aを形成することにより、後の堆積工程において形成されるタングステン層の核を形成することができ、第二の核形成層30bを形成することにより、核形成層30が半導体基板2上に略一様に形成されることになる。
また、本実施形態の気相堆積方法によれば、第一の核形成層30aおよび第二の核形成層30bを形成する前に、各々、SiHガスによって半導体基板2表面(または第一の核形成層30a表面)を前処理することにより、基板の表面状態を均一にすることができ。
また、続いて行われる第一核形成工程や第二核形成工程において、半導体基板2に対して、WFガスをSiHガスよりも先に半導体基板2に到達させることによって、基板表面上と、ホール22最上部の側壁部分とに核形成層が先に堆積されてしまうことなく、ホール22内部の下方部分にも核形成することができる。
具体的には、シリコン含有化合物の第一ガスによって基板表面が均一に処理された半導体基板に対して、WFガスをまず半導体基板に供給することによって、基板表面では、核形成層の核となる膜(以下、これを前核膜(不図示)と呼ぶ)が形成される。この前核膜が形成されることによって、核形成層30が基板表面に均一に形成される。すなわち、良好なカバレッジを示すことができる。
さらに、堆積工程によって、第一の核形成層30aおよび第二の核形成層30bからなる核形成層30上にタングステン層31(図3(c))が形成されることにより、タングステン層31がホール22に埋め込まれてホール22内が充填され、後の工程においてホール22部分以外の不要部分に堆積したタングステン層31を化学機械的研磨(CMP)法を用いて除去することによって、半導体集積回路での層間結線として機能するタングステンプラグ(導電性プラグ)45(図3(d))を形成することができる。
さらに、本実施形態では、上記した核形成層形成工程および堆積工程を、375℃〜410℃の温度下で行うことによって、層中のフッ素濃度を高めてしまうことなく、かつステップカバレッジを良好に保つことができる。
すなわち、層中のフッ素濃度が高くなると、フッ素が基板或は配線中に拡散していき、フッ素化合物等を形成、或は腐食することで抵抗の増加或は断線等を引き起こす。そのために特性不良や信頼性の低下が起こる。しかし、本実施形態の方法によれば、層中のフッ素濃度が高くなることはないため、特性不良や信頼性の低下が起こる虞はない。
以上の気相堆積方法によれば、例えば、ホールサイズ0.2μm以下でアスペクト比が4以上の高アスペクト比を有するホールが形成された半導体基板であっても良好な導電性プラグ(タングステンを含む金属層)を形成することができることから、本発明の気相堆積方法を用いて製造される半導体集積回路の信頼性を向上させることができる。
〔実施の形態2〕
本発明にかかる他の実施の形態について、図5に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1との相違点について説明するため、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。
以下に、図5に基づいて本実施形態の気相堆積方法について説明する。図5は、本発明による気相堆積方法の一実施形態を示すフローチャートである。上記した実施の形態1において説明した気相堆積方法に代えて、本実施形態では、図5に示すフローチャートに示されているように、第一核形成工程(S32b)と第二前処理工程(S33a)とを複数回繰り返して、第一の核形成層30aを形成する。
すなわち、本実施形態では、
(1) 図4(b)に示した半導体基板2に、SiHガス(シリコン含有化合物の第一ガス、以下では第一前処理ガスと呼ぶ)を用いて前処理した(供給工程)後、第一前処理ガス(第一ガス)を排気して(第一ガス排気工程)(S31(図5))、
(2) (1)に続いて、タングステン層を堆積するためのシード層となる核形成層を形成して(核形成層形成工程)(S32(図5))、
(3) (2)に続いて、タングステン層を核形成層上に形成する(堆積工程)(S34(図5))。
なお、以下の説明では、上記(1)の工程を第一前処理工程と呼び、上記(1)の工程を核形成層形成工程と呼び、上記(3)の工程を堆積工程と呼ぶ。
第一前処理工程(S31)では、上記した実施形態1の前処理工程と同様、ガス供給系4のガス供給源14から流量y8(sccm)で供給された第一前処理ガス(SiHガス)と、ガス供給源15から流量z8(sccm)で供給されたHガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給する。そして、チャンバ3内が所定のガス圧力p8(Torr)となるように圧力調整を行うとともに、時間t8(秒)にわたって、半導体基板2の前処理を行う。これにより、半導体基板2上が前処理される(S31a)。
なお、第一前処理工程(S31)における各構成(y8、z8、p8、t8)の好適条件は、上記した実施形態1の第一前処理工程(S21)の各構成(y3、z3、p3、t3)と同じである。
その後、第一前処理ガス(およびHガス)を、図示しないガス排気口から排気する(S31b)。
なお、第一前処理工程(S31)における各構成(y8、z8、p8、t8)の好適範囲は、上記実施の形態1の第一前処理工程と同じである。
次に、前処理が完了した半導体基板2に、第一の核形成層を形成する(以下、第一核形成工程と呼ぶ)。この第一核形成工程(S32a)では、以下に説明する第一核形成工程(S32a)と、第二前処理工程(S32b)とを繰り返し行うことによって、第一の核形成層を形成する。具体的に説明すると以下の通りである。
すなわち、第一核形成工程(S32a(図5))では、まず、ガス供給源13から流量x9(sccm)で供給されたWFガス(タングステン含有化合物のガスa)と、ガス供給源14から流量y9(sccm)で供給されたSiHガス(シリコン含有化合物の第二ガス)とを、ガス圧力p9(Torr)の条件下で、時間t9(秒)にわたって、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給する。その際、WFガスをSiHガスより先に半導体基板2上に供給されるように設定する(以下、この工程をタングステン供給工程と呼ぶ。S33a(図5))。
具体的には、上記した実施の形態1の第一核形成工程(S22a)と同様である。
なお、タングステン供給工程(S33a)における各構成(x9、y9、p9、t9)の好適条件は、上記した実施形態1の第一核形成工程の各構成(x4、y4、p4、t4)と同じである。
次に、SiHガス(シリコン含有化合物の第三ガス)を供給する(供給・排気工程)。なお、以下では、この工程を第二前処理工程と呼ぶ。
第二前処理工程(S33b(図5))では、ガス供給系4(図1)のガス供給源14から流量y10(sccm)で供給されたSiHガス(以下、第二前処理ガスと呼ぶ)と、ガス供給源15から流量z10(sccm)で供給されたHガスとを、時間t10(秒)にわたってシャワーヘッド6を介して供給する。この際、チャンバ3内がガス圧力p10(Torr)となるように圧力調整を行う。
その後、前処理ガス(およびHガス)を、図示しないガス排気口から排気する(S34b)。
なお、第二前処理工程(S34a)における各構成(y10、z10、p10、t10)の好適範囲は、上記実施形態1の第二前処理工程(y5、z5、p5、t5)と同じである。
続いて、第二前処理工程が施された半導体基板2に対して、再度、上記した方法によってタングステン供給工程(S33a)を行う。
さらに、再度、上記した第二前処理工程(S33b)を施す。
このように、本実施形態では、タングステン供給工程(S33a)と、第二前処理工程(S33b)とを繰り返すことによって、第一の核形成層30a(図3(a))を形成する。
次に、第二前処理工程(S33b)において前処理ガス(およびHガス)を排気(S34b)したのに続いて、第一の核形成層30a上に第二の核形成層30bを形成する(第二核形成工程、S32b)。
第二核形成工程(S32b)では、上記実施形態1の第二核形成工程(S22c(図2))と同様、ガス供給源13から流量x11(sccm)で供給されたWFガス(タングステン含有化合物のガスb)と、ガス供給源14から流量y11(sccm)で供給されたSiHガス(シリコン含有化合物の第四ガス)とを、ガス圧力p11(Torr)の条件下で、時間t11(秒)にわたってシャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給することによって、半導体基板2上にタングステンシリサイド(WxSiy)を含む第二の核形成層30bを形成する(図3(b))。
その際、WFガスをSiHガスより先に半導体基板2上に供給されるように設定する。
第二の核形成層30bの堆積を終了し、核形成層30の形成がすべて終了したら、上記した実施形態1と同様の方法によって、タングステン層の堆積を行い(堆積工程、S35(図5))、半導体基板2をチャンバ3の外部へと搬出する(S36)。
以上の方法によって、タングステン層31がホール22に埋め込まれることによって、ホール22内が充填されて、半導体集積回路での層間結線として機能するタングステンプラグ(導電性プラグ)45が形成される(図3(d))。
以上のように、本実施形態の気相堆積方法によれば、核形成層を2層から構成していることにより、核形成層のカバレッジを向上させることができる。特に、第一核形成工程においてタングステン供給工程(S33a)と第二前処理工程(S33b)とを繰り返し行うことによって第一の核形成層を形成していることから、第一の核形成層を形成する間に、供給・排気工程の数ほど第一の核形成層となる積層表面の表面状態を均一にすることができる。したがって、核形成層を形成するために供給されるガスをコンタクト/ビアホール底部まで充分に導くことができ、上記した実施の形態1に比べ、核形成層30’のステップカバレッジをより一層向上させることができる。
なお、タングステン供給工程(S33a)と第二前処理工程(S33b)との繰り返し回数には特に制限はないが、ホールサイズとカバレッジから、繰り返し回数は2〜5回が好ましい。なお、好適な回数は、第一の核形成層の厚さを経時的に測定することによって決定することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例1〕
図2に示したフローチャートの気相堆積方法に沿って半導体基板2にタングステン層を堆積させた。図1に示した気相堆積装置1のチャンバ3内は、ヒーター7によって400℃に加熱した。タングステン層を堆積する対象となる半導体基板2には、上記した方法によって、層間膜厚(すなわち、ホールの深さ)=700nm、ホール底部の直径=0.10μmのホール(アスペクト比7)が形成されたものを用いた。
第一前処理工程(S21)では、流量y3=75sccmのSiHガスと、流量z3=1000sccmのHガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給した。そして、チャンバ3内が所定のガス圧力p3=90Torrとなるように圧力調整を行うとともに、時間t3=40秒にわたって、前処理を行い、前処理後、SiHガスとHガスとを排気した。
次に、第一核形成工程(S22a)では、流量x4=40sccmのWFガスと、流量y4=10sccmのSiHガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給した。その際、WFガスをSiHガスより実質的に先に半導体基板2上に供給し、ガス圧力p4=5Torrの条件下で、時間t4=5秒にわたって、半導体基板2上に10〜30nmの厚さのタングステンシリサイド(WxSiy)を含む第一の核形成層30a(図3(a))を形成した。
続いて、第二前処理工程(S22b)では、流量x5=10sccmのSiHガスと、流量z5=0sccmのHガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給した。そして、チャンバ3内がガス圧力p5=5Torrとなるように圧力調整を行うとともに、時間t5=2秒にわたって、前処理を行い、前処理後、SiHガスとHガスとを排気した。
第二前処理工程(S23a)が終了すると、流量x6=30sccmのWFガスと、流量y6=10sccmのSiHガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給した。その際、WFガスをSiHガスより先に半導体基板2上に供給した。そして、ガス圧力p6=30Torrの条件下で、時間t6=8秒にわたって、半導体基板2上に10〜50nmの厚さのタングステンシリサイド(WxSiy)を含む第二の核形成層30b(図3(b))を形成した。
第一の核形成層30aおよび第二の核形成層30bの形成後、流量x7=95sccmのWFガスと、流量z7=700sccmのHガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給した。そして、ガス圧力p7=90Torrの条件下で、時間t7=40秒にわたって第二の核形成層30b上に約0.2μmの厚さのタングステン層31を堆積した。
これにより、図3(d)に示したタングステン層31を堆積させた半導体基板を完成させた。
〔実施例2〕
図5に示したフローチャートの気相堆積方法に沿って半導体基板2にタングステン金属層を堆積させた。本実施例は、上記した実施例1と同様、図1に示した気相堆積装置1のチャンバ3内は、ヒーター7によって400℃に加熱し、タングステン金属層を堆積する対象となる半導体基板2には、実施例1で用いたものと同じものを用いた。
第一前処理工程(S31)では、流量y8=75sccmのSiHガスと、流量z8=1000sccmのHガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給した。そして、チャンバ3内が所定のガス圧力p8=90Torrとなるように圧力調整を行うとともに、時間t8=40秒にわたって、前処理を行い、前処理後、SiHガスとHガスとを排気した。
次に、第一核形成工程(S32)では、まず、流量x9=40sccmのWFガスと、流量y9=10sccmのSiHガスとを、ガス圧力p9=5Torrの条件下で、時間t9=5秒にわたって、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給した。その際、WFガスをSiHガスより先に半導体基板2上に供給した(タングステン供給工程、S33a(図5))。
第二前処理工程(S33b(図5))では、流量y5=10sccmのSiHガス(第二前処理ガス)と、流量z5=0sccmのHガスとを、時間t5=2秒にわたってシャワーヘッド6を介して供給した。この際、チャンバ3内がガス圧力p5=5Torrとなるように圧力調整を行った。前処理を行った後、SiHガスとHガスとを排気した。
続いて、第二前処理工程が施された半導体基板2に対して、再度、上記した方法によってタングステン供給工程(S33a)を行う。
さらに、再度、上記した第二前処理工程(S33b)を施す。
このように、本実施例では、タングステン供給工程(S33a)と、第二前処理工程(S33b)とを再度繰り返し、合計3回、タングステン供給工程と第二前処理工程(S33b)とを繰り返して10〜50nmの厚さのタングステンシリサイド(WxSiy)を含む第一の核形成層30a(図3(a))を形成した。
3回目の第二前処理工程(S33a)後、流量x11=95sccmのWF6 ガスと、流量z11=700sccmのH2 ガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給した。そして、ガス圧力p11=30Torrの条件下で、時間t11=8秒にわたって、半導体基板2上に第二の核形成層30b(図3(c))を形成した。第一の核形成層30aおよび第二の核形成層30bの形成後、堆積工程(S34)において、WFガスの流量等を調整し、流量x12=95sccmで供給されたWFガスと、流量z12=700sccmで供給されたHガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板2上に供給した。そして、ガス圧力p12=90Torrの条件下で、時間t12=40秒にわたって第二の核形成層30b上に約0.2μmの厚さのタングステン層31を堆積した(図3(c))。
これにより、図3(d)に示したタングステン層を堆積させた半導体基板を完成させた。
〔比較例〕
本比較例では、図6に示したフローチャートの気相堆積方法に沿って半導体基板2にタングステン金属層を堆積させた。装置は、本発明と同じく図1に示す気相堆積装置1を用いた。
本比較例は、核形成層を形成する際、実施例1および2の構成と異なり、WF ガスおよびSiHガスの半導体基板2への供給タイミングを、WF ガスおよびSiH ガスが同時に供給されるように構成した。
なお、各工程において用いる各種ガスは、実施例1および2と同じものとした。
具体的に説明すると、タングステン層を堆積する対象となる半導体基板には、上記した実施例1〜3と同じものを用いた。また、半導体基板は、気相堆積装置1のチャンバ3内のヒーター7を用いて400℃に加熱した(S400(図6)。
図6に示すように、本比較例では、図1に示すガス供給系4のガス供給源14から流量75sccmで供給されたSiHガスと、ガス供給源15から流量1000sccmで供給されたH ガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板上に40秒にわたって供給し、前処理を行った。その際、チャンバ3内がガス圧力90Torrとなるように圧力調整を行った(S401)。
次に、ガス供給源13から流量10sccmで供給されたWFガスと、ガス供給源14から流量10sccmで供給されたSiH ガスとを、初期段階においてWF ガスとSiHガスとが同時に半導体基板上に供給されるように設定し、ガス圧力5Torrの条件下で、10秒にわたって、半導体基板上にタングステンシリサイド(WxSiy)を含む厚さ30〜50nmの核形成層を形成した(S402)。
核形成層形成後、WF ガスの流量等を調整し、ガス供給源13から流量95sccmで供給されたWFガスと、ガス供給源15から流量1000sccmで供給されたH ガスとを、シャワーヘッド6を介して半導体基板上に供給して、ガス圧力90Torrの条件下で、40秒にわたって、核形成層上にタングステン層を堆積した(S403)。
これにより、核形成層およびタングステン層からなるタングステン金属層を堆積させた半導体基板を完成させた。
上記した実施例1〜3、並びに比較例における各核形成層のカバレッジを、断面TEMによって測定した結果を図7に示す。
図7に基づいて、実施例1〜3、並びに比較例におけるカバレッジを比較すると、従来技術では11%であったカバレッジが実施例2の気相堆積方法によって堆積させることによって36%に改善することが示された。また、実施例3の気相堆積方法によって堆積させることによって57%にカバレッジを改善できていることが示された。
また、図8に、実施例2における核形成層のカバレッジの温度依存性を測定した。測定は、図1に示す気相堆積装置1のチャンバ3内を375℃〜425℃の範囲で加熱して、図5に示したフローチャートに沿ってタングステン層を堆積した半導体基板における各核形成層の膜厚を断面TEMによって測定した。その結果、図8から、410℃以下に設定することによって、50%以上のカバレッジを示した。
本実施の形態に係る気相堆積方法は、アスペクト比が高いコンタクト/ビアホールが設けられた半導体基板に対しても、コンタクト/ビアホール内にタングステンを含む金属層(導電性プラグ)を充分に埋め込むことが可能となる。また、このように良好な導電性プラグを形成することができることから、本発明の気相堆積方法を用いて製造される半導体集積回路の信頼性を向上させることができる。
したがって、半導体装置に用いられる半導体基板への製造工程や、タングステンプラグを用いる全てのデバイスに適用することができる。
本発明に係る気相堆積方法を実施するために用いることができる気相堆積装置の一実施形態の構成を示す部分断面図である。 本発明の気相堆積方法における他の実施形態のフローチャートである。 (a)〜(d)は、図2に示したフローチャートの各工程での半導体基板の状態を示した断面図である。 (a)・(b)は、タングステン金属層を堆積する対象となる半導体基板の部分断面図である。 本発明による気相堆積方法の他の実施形態を示すフローチャートである。 比較例における気相堆積方法のフローチャートである。 本発明に係る気相堆積方法を用いて形成される核形成層と、比較例における気相堆積方法によって形成される核形成層のカバレッジを比較したグラフである。 本発明に係る気相堆積方法を用いて形成される核形成層のカバレッジの温度依存性を測定したグラフである。 (a)〜(d)は、従来の導電性プラグの堆積方法を示す半導体基板の断面図である。 図9(a)〜(d)に示した従来の導電性プラグの堆積方法を適用した場合に生じる埋め込み不良の一例を示した半導体基板の断面図である。
1 気相堆積装置
2 半導体基板
3 チャンバ(収容室)
4 ガス供給系
5 サセプタ
6 シャワーヘッド
7 ヒーター
13 WFガス供給源
13a MFC
14 SiHガス供給源
14a MFC
15 Hガス供給源
15a MFC
30、30’ 核形成層
30a 第一の核形成層
30b 第二の核形成層
31 タングステン層
45、 タングステンプラグ(導電性プラグ)

Claims (6)

  1. アスペクト比が4以上のホールが形成された半導体基板に、シリコン含有化合物の第一ガスを供給する供給工程と、
    供給工程後に当該第一ガスを排気する第一ガス排気工程と、
    第一ガス排気工程後に、第一の核形成層に第二の核形成層を積層してなる核形成層を上記半導体基板に形成する核形成層形成工程と、
    上記核形成層の上にタングステン層を堆積する堆積工程とを含む気相堆積方法であって、
    上記核形成層形成工程は、タングステン含有化合物のガスaと、シリコン含有化合物の第二ガスとを、当該第二ガスよりも先に当該ガスaが半導体基板に到達するように供給して第一の核形成層を形成する第一核形成工程と、
    第一核形成工程後に、シリコン含有化合物の第三ガスを供給し、第三ガス供給後に当該第三ガスを排気する供給・排気工程と、
    供給・排気工程後に、タングステン含有化合物のガスbとシリコン含有化合物の第四ガスとを当該第四ガスよりも先に当該ガスbが上記第一の核形成層に到達するように供給して第二の核形成層を形成する第二核形成工程とを含み、
    上記第一核形成工程で供給される上記ガスaと上記第二ガスとの流量比は、上記第二核形成工程で供給される上記ガスbと上記第四ガスとの流量比に比べて、シリコン含有化合物のガスの流量比が高いことを特徴とする気相堆積方法。
  2. 上記第一核形成工程は、上記半導体基板を収容している処理室に、上記第二ガスよりも先に上記ガスaを導入し、
    上記第二核形成工程は、上記半導体基板を収容している処理室に、上記第四ガスよりも先に上記ガスbを導入することを特徴とする請求項1に記載の気相堆積方法。
  3. 上記第一核形成工程と上記供給・排気工程とを繰り返すことによって上記第一の核形成層を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の気相堆積方法。
  4. 上記供給工程と、上記第一ガス排気工程と、上記核形成層形成工程と、上記堆積工程とを、375℃〜410℃の温度下で行うことを特徴とする請求項1から3に記載の気相堆積方法。
  5. 上記シリコン含有化合物は、SiHであることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の気相堆積方法。
  6. 上記タングステン含有化合物は、WFであることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の気相堆積方法。
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