JP4864031B2 - 動弁機構の潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、動弁機構の潤滑構造に関し、特にシリンダヘッドに形成された軸受面に回転自在に軸支されたカム軸の回転によって吸排気バルブを開閉するバルブリフタを備えた動弁機構の潤滑構造に関する。
従来からエンジンにおいて、カム軸と、吸排気バルブに結合されたバルブリフタとを有し、カム軸の回転により周期的に押圧して吸排気バルブを開閉する駆動機構がある。
この種の動弁機構にあっては、長期に亘り円滑な作動を得るために摺動面となるカムとバルブリフタとの間に及び軸受面とカム軸のカムジャーナル部との間に潤滑油を供給する必要がある。
カムとバルブリフタとの間及び軸受面とカムジャーナル部に潤滑油を供給する技術に関しては例えば特許文献1がある。この特許文献1の潤滑構造について図11乃至図13を参照して説明する。
図11は動弁機構の要部を示す縦断面図、図12は要部を示す一部を破断した平面図であり、図13は要部を示す拡大縦面図である。
図11に示すようにカム軸101の軸心中空部に潤滑油通路102が形成される。このカム軸101には、図12に仮想線で示すように一対のカム103が軸方向に離間して一体に形成されるとともに、両カム103間にカムジャーナル部104が形成される。カムジャーナル部104は図13に示すようにシリンダヘッドに形成されたジャーナル軸受111と、ジャーナル軸受111にボルト結合されたカムキャップ112によって形成される軸受面113に回転自在に軸支されている。
カム軸101のカムジャーナル部104には径方向に給油孔105が穿孔されており、この給油孔105は、軸方向から見てカム103の略半円形のベース部103aとカムノーズ部103cの中間箇所のランプ部103bに合致する位置に形成される。
一方、軸受面113を形成するジャーナル軸受111の内周面113aに、図12に示すように潤滑油溝114が凹設されている。この潤滑油溝114はジャーナル軸受111の内周面113aに上部近傍から底部にまで延びる潤滑油導入溝部114aと、この潤滑油導入溝部114aに連通して両側の吸気バルブ115の先端に設けられたバルブリフタ116とカム103との摺接面に向かって斜め下方に延出する一対の潤滑油噴出溝部114bとからなる。
カム軸101の回転に伴い、給油孔105が潤滑油溝114の潤滑油導入溝部114aの上端部分に対向した時点で潤滑油通路102の潤滑油が給油孔105を介して潤滑油導入溝部114a内に流入し始め、この流入量がカム軸101の回転とともに更に増大する。そして、カム103のランプ部103bがバルブリフタ116に接触する直前に、潤滑油導入溝部114aに充満した潤滑油が各潤滑油導出部114bからバルブリフタ116とカム103との間の接触面に向かって噴出される。また、カム軸101のカムジャーナル部104の外周面と軸受面113との間にも潤滑油が給油される。
実開平7−30305号公報
上記特許文献1によると、カム軸101の回転に伴い給油孔105及び潤滑油溝114を介してカム103とバルブリフタ116との間の接触面及びカム軸101のカムジャーナル部104と軸受面113の間に潤滑油を供給することができる。
しかし、カムジャーナル部104と軸受面113との間に給油孔105から常時潤滑油が供給されることから、オイルポンプからの潤滑油の吐出損出が大きくなることが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、動弁機構の潤滑を確保すると共にポンプからの潤滑油の吐出損出の低減が得られる動弁機構の潤滑構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の動弁機構の潤滑構造は、シリンダヘッドに形成された軸受面にカムジャーナル部が回転自在に軸支されたカム軸及び、該カム軸の回転に伴うカム面の接触によって吸排気バルブを開閉するバルブリフタを備えた動弁機構の潤滑構造において、上記軸受面に給油口が開口する潤滑油通路と、上記軸受面に導入口が開口して上記バルブリフタ上面に向けて噴出口が開口するバルブリフタ供給油路と、上記カムジャーナル部の周面に開口する第1開口部及び第2開口部を有する上記カムジャーナル部に形成された連通路と、を有し、上記吸排気バルブの開閉状態に応じたカム軸の回転に伴い上記第1開口部が上記給油口に連通し第2開口部が導入口に連通するバルブリフタ給油路と、上記第2開口部が給油口に連通し第1開口部が上記軸受面に向けて開口する軸受面給油路とが形成されることを特徴とする。
この発明によると、吸排気バルブの開閉状態に応じたカム軸の回転に伴い第1開口部が給油口に連通し第2開口部が導入口に連通してバルブリフタに潤滑油を供給するバルブリフタ給油路と、第2開口部が給油口に連通し第1開口部が軸受面に向けて開口する軸受面給油路が形成され、カムのカム面とバルブリフタとの接触面、及びカムジャーナル部と軸受面の間に集中的に潤滑油が供給される。
しかも、潤滑油路の給油口に連通路の第1開口部或いは第2開口部が対向していない期間では、潤滑油路の給油口がカムジャーナル部の周面によって閉塞されることから、オイルポンプの噴出損出を格段に低減できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の動弁機構の潤滑構造において、上記第1開口部が給油口に連通し第2開口部が導入口に連通するバルブリフタ給油路は、カム面がバルブリフタに対して接触開始する直前に形成されることを特徴とする。
この発明によると、カムのカム面がバルブリフタに対して接触が開始される直前の最も好ましいタイミングで潤滑油がカムのカム面及びバルブリフタに集中的に供給され、カムとバルブリフタとの相互の接触面の広範囲に亘り厚い油膜を効率的に形成できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の動弁機構の潤滑構造において、上記第2開口部が給油口に連通し第1開口部が上記軸受面に向けて開口する軸受面給油路は、最大揚程時に形成され、かつ第1開口部は軸受面の最大軸荷重受部分に対向することを特徴とする。
この発明によると、カム軸が回転して軸受面に作用する軸受荷重が最大になる最大揚程時に軸受面の最大軸荷重受部分に対向して集中的に潤滑油が供給される。
請求項4に記載の発明は、請求項3の動弁機構の潤滑構造において、上記最大軸荷重受部分は、シリンダヘッドのジャーナル部に結合されるカムキャップのカムキャップ軸受面であることを特徴とする。
この発明によると、カム軸が回転して軸受面に作用する軸受荷重が最大になる最大揚程時にカムキャップのカムキャップ軸受面に対向して集中的に潤滑油が供給される。
本発明によると、カム軸の回転中において、カムのカム面及びバルブリフタと軸受面に効率的に集中的に潤滑油が供給される。
しかも、カム軸の回転中においてカムのカム面及びバルブリフタや、軸受面に潤滑油を供給していない期間では、潤滑油路の給油口がカムジャーナル部の周面によって閉塞されることから、オイルポンプの噴出損出が格段に低減できる。
以下本発明による動弁機構の潤滑構造の一実施の形態を、吸気バルブを開閉する動弁機構の潤滑構造を例に図1乃至図10を参照して説明する。
図1は潤滑構造の概要を示すシリンダヘッドの縦断面図、図2はシリンダヘッドの要部平面図、図3は図2のI−I線断面図、図4はジャーナル部の要部縦断面図、図5乃至図8は作動説明図である。
図1及び図2に示すようにシリンダヘッド10は、アッパデッキ11とロアデッキ12と、サイドウォール13を有する箱状で、アッパデッキ11及びサイドウォール13に連続形成された隔壁14によって上部内が区画され、下面が図示しないシリンダブロックに結合される。
シリンダブロックに複数並設されたシリンダに対応してシリンダヘッド10の下面に形成された燃焼室15からロアデッキ12とアッパデッキ11との間に延在する吸気ポート16が形成され、吸気ポート16の燃焼室15側の開口部に環状のバルブシート17が装着される。吸気ポート16に円筒状のバルブガイド18が装着されている。また隔壁14に隣接してアッパデッキ11に円筒状のバルブリフタガイド19がバルブガイド18と同軸上に形成される。
吸気ポート16を開閉する吸気バルブ21は、バルブガイド18に摺動可能に貫通する棒状のステム22と、ステム22に一体形成されたバルブヘッド23を有し、アッパデッキ11から突出するステム19の先端近傍に取り付けられたリテーナ24とアッパデッキ11との間に弾装されたバルブスプリング25によってバルブヘッド23のバルブフェース23aがバルブシート17に着座して吸気ポート16を閉塞する図1に示す閉位置に付勢される。
ステム22の先端には、バルブスプリング25の上半部を覆う円板状のカム摺接面26a及びバルブリフタガイド19に摺動自在に嵌合保持される円筒状の胴部26bを有するカップ状のバルブリフタ26が冠着される。
一方、隔壁14に形成されたジャーナル軸受31のジャーナル軸受面33aと、ジャーナル軸受31にボルト30によって結合されるカムキャップ32のカムキャップ軸受面33bによって形成された軸受面33にカム軸35が回転自在に軸支される。
カム軸35は、軸受面33に軸支されるカムジャーナル部36の両側に軸方向に離間して一対のカム38が形成される。カム38は略半円形のベース部39aと、カムノーズ部39cと、ベース部39aとカムノーズ部39cとの間のランプ部39b、39dが連続形成されたカム面39を有する。
カム面39のベース部39aは、バルブリフタ26のカム摺接面26aに非接触状態に形成される。一方カム軸35の回転に伴いカム38が回転するとカム面39のランプ部39bがバルブリフタ26のカム摺接面26aに接触及び摺接してバルブリフタ26を介してバルブスプリング25の付勢に抗して吸気バルブ21を押圧して閉弁位置からバルブフェース23aがバルブシート17から離れてバルブフェース23aとバルブシート17との間隙が増大する揚程、即ちリフトを開始する。
更なるカム軸35の回転によりカム面39のカムノーズ部39cがバルブリフタ26のカム摺接面26aに摺接して押圧すると図7に示すようにバルブフェース23aとバルブシート17との間隙が最大となる最大揚程位置となる。
更に、カム軸35が回転すると、カム38の回転に伴いランプ部39dがバルブリフタ26のカム摺接面26aに摺接しつつバルブスプリング25によって付勢された吸気バルブ21のバルブフェース23aがバルブシート17に接近してバルブフェース23aとバルブシート17との間隙が減少する。
更にカム軸35が回転してカム面39がバルブリフタ26のカム摺接面26aから離れてカム面39によるバルブリフタ26の押圧が解除されると、図1に示すようにバルブヘッド23のバルブフェース23aがバルブシート17に着座して吸気ポート16を閉塞する。
このカム軸35の回転による軸受面33に作用する軸受荷重は、図7に示すバルブスプリング25が最大圧縮される最大揚程時において最大になり、カム軸35の延在方向から見てカムノーズ部39cと反対側となる軸受面33の部位の軸受荷重が最大となり、当該部分が最大軸荷重受部分33cとなる。
一方、図1及び図2に示すように、シリンダヘッド10のサイドウォール13及び隔壁14にオイルポンプPから潤滑油が供給される潤滑油通路41が形成され、図4に示すように潤滑油通路41の給油口41aがジャーナル軸受31のジャーナル軸受面33aに開口している。
更に、ジャーナル軸受31には給油口41aからジャーナル軸受面33aの周方向に離間してジャーナル軸受面33aに導入口42aが開口すると共に閉弁位置におけるバルブリフタ26のカム摺接面26aとカム38のカム面39aとの接触面間に向けて噴出口42bが開口する油孔によって形成されたバルブリフタ供給油路42を有する。
カムジャーナル部36の周面36aに、カム軸35の回転中においてジャーナル軸受31に開口する給油口41a及び導入口42aにそれぞれ対応して開口する第1開口45a及び第2開口45bを有する油孔からなる連通路45が形成される。このカムジャーナル部36に形成される連通路45の第2開口部45bが、図7及び図8に示すようにカムジャーナル部36に開口する給油口41aに対応するカム軸35の回転位置においては第1開口部45aが軸受面33の最大軸荷重受部分33cに対向して開口する位置に設定される。
そして、カム軸35が回転状態において図5及び図6に示すカム面39のランプ39bがバルブリフタ26のカム摺接面26aに接触開始する直前、換言すると吸気バルブ21が揚程開始直前におけるカム軸35の回転位置において第1開口45aが給油口41aと対向して潤滑油通路41と連通路45が連通すると共に第2開口部45bが導入口42aと対向して連通路45とバルブリフタ給油路が形成される。また、図7及び図8に示す最大揚程時におけるカム軸35の回転位置において第2開口部45bが給油口41aに対向して潤滑油通路41と連通路45が連通して軸受面給油路が形成される。
次に、このように構成された動弁機構の潤滑構造の作用を説明する。
図1に示すようにカム軸35に形成されたカム38のカム面39がバルブリフタ26のカム摺接面26aから離れる吸気バルブ21が閉弁位置においては、図4に示すようにジャーナル軸受部33aに開口する潤滑通路41の導入口42aがカム軸35のカムジャーナル部36の周面36aによって閉塞され、潤滑通路41からの潤滑油供給が停止状態となる。
カム軸35が回転し、図5に示すカム面39のランプ部39bがバルブリフタ26のカム摺接面26aに接触開始する直前、即ち吸気バルブ21の揚程開始直前におけるカム軸35の回転位置に達すると、図6に示すようにカムジャーナル部36に形成され連通路45の第1開口部45aが給油口41aと対向すると共に第2開口部45bがバルブリフタ供給油路42の導入孔42aと対向して潤滑油路41から連通路45を介してバルブ供給油路42に至るバルブリフタ給油路が形成され、潤滑油路41からの潤滑油が噴出口42aからバルブリフタ26のカム摺接面26aとカム38のカム面39、特にランプ部39bに向けて噴出される。従って、カム38のランプ部39b及びバルブリフタ26のカム摺接面26aに、ランプ部39bがカム摺接面26aに対する接触が開始される直前の最も好ましいタイミングで潤滑油が集中的に噴出されるので、カム38とバルブリフタ26との相互の接触面の広範囲に亘り厚い油膜が効率的に形成される。
更に、カム軸35が回転すると、ジャーナル軸受部33aに開口する潤滑通路41の給油口41aがカムジャーナル部36の周面36aによって閉塞され、潤滑通路41からの潤滑油供給が停止すると共に、カム面39のランプ部39bがバルブリフタ26のカム摺接面26aに接触及び摺接して吸気バルブ21の揚程を開始する。
更にカム軸35が回転して図7に示す軸受面33に作用する軸受荷重が最大になる最大掲程時におけるカム軸35の回転位置に達すると、図8に示すようにカムジャーナル部36に開口する第2開口部45bがジャーナル軸受31のジャーナル軸受面33aに開口する給油口41aと対向すると共に第1開口部45aがジャーナル軸受面33の最大軸荷重受部分33cに対向し、潤滑油路41から連通路45を介して最大軸荷重受部分33cに至る軸受面給油路が形成され、潤滑油路41から潤滑油が第1開口部45aから最大軸荷重受部分33cに供給される。これにより最大掲程時に最も軸受荷重が付与されるカムキャップ32のカムキャップ軸受面33bに油膜が形成される。
更にカム軸35が回転すると、ジャーナル軸受部33aに開口する潤滑通路41の給油口41aがカムジャーナル部36の周面36aによって閉塞され、潤滑通路41からの潤滑油供給が停止すると共に、カム面39のランプ部39dがバルブリフタ26のカム摺接面26aに接触及び摺接して吸気バルブ21のバルブフェース23aがバルブシート17に接近してバルブフェース23aとバルブシート17との間隙が減少する。更にカム軸35が回転してカム面39がバルブリフタ26のカム摺接面26aから離れてカム面39によるバルブリフタ26の押圧が解除されると、バルブヘッド23のバルブフェース23aがバルブシート17に着座して吸気ポート16を閉塞する。
従って、カム軸35の回転中において、カム38のランプ部39bがバルブリフタ26のカム摺接面26aに対して接触が開始される直前の最も好ましいタイミングで潤滑油がカム38のカム面39及びバルブリフタ26のカム摺接面26aに集中的に噴出されるので、カム38とバルブリフタ26との相互の接触面の広範囲に亘り厚い油膜を効率的に形成できる。また、カム軸35が回転して軸受面33に作用する軸受荷重が最大になる最大揚程時にジャーナル軸受面33の最大軸荷重受部分33cに対向して集中的に潤滑油が供給され、最大揚程時に軸受荷重が付与されるカムキャップ32のカムキャップ軸受面33bに油膜が形成される。
しかも、カム軸35の回転中において、カム38のランプ部39bがバルブリフタ26のカム摺接面26aに対して接触が開始される直前とカム軸35の回転に伴い軸受面33に作用する軸受け荷重が最大になる最大揚程時以外の潤滑油路41の給油口41aに連通路45の第1開口部45a或いは第2開口部45bが対向していない期間では、潤滑油路41の給油口41aがカムジャーナル部36の周面36aによって閉塞されるから、潤滑油路41の給油口41aから潤滑油が噴出することがなく、オイルポンプPの噴出損出を格段に低減できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では連通路45をジャーナル部36に穿設された油孔により形成したが、図9に図4に対応するジャーナル部36の断面図を示すように、ジャーナル軸受31に開口する給油口41a及び導入口42aにそれぞれ対応する第1開口部46a及び第2開口部46bを有するカムジャーナル部36の周面36aに凹設された連通溝46によって形成することもできる。このカムジャーナル部36に形成される連通溝46の第2開口部46bが、カムジャーナル部36に開口する給油口41aに対応するカム軸35の回転位置においては第1開口部46aが軸受面33の最大軸荷重受部分33cに対応する位置に設定される。
また、バルブリフタ供給油路42は、図10に図3に対応する断面図を示すように、油孔にかえて導入口42aから噴出口42bに至るジャーナル軸受31のジャーナル軸受面33aに凹設された凹溝47によって形成することもできる。
また、上記実施の形態においては吸気バルブを開閉する動弁機構の潤滑構造を例に説明したが、排気バルブを開閉する動弁機構の潤滑構造において適用できる。
本発明の実施に形態に係る弁機構の潤滑構造の概要を示すシリンダヘッドの縦断面図である。 シリンダヘッドの要部平面図である。 図2のI−I線断面図である。 ジャーナル部の要部縦断面図である。 作動を説明する図1に対応するシリンダヘッドの縦断面図である。 作動を説明する図4に対応するジャーナル部の要部縦断面図である。 作動を説明する図1に対応するシリンダヘッドの縦断面図である。 作動を説明する図4に対応するジャーナル部の要部縦断面図である。 他の連通路の概要を示す図4に対応するジャーナル部の要部縦断面図である。 他のバルブリフタ供給油路の概要を示す図3に対応する断面図である。 従来の動弁機構の要部を示す縦断面図である。 図11の要部を示す一部を破断した平面図である。 要部を示す拡大縦面図である。
符号の説明
10 シリンダヘッド
21 吸気バルブ
22 ステム
23 バルブヘッド
24 アッパリテーナ
25 バルブスプリング
26 バルブリフタ
26a カム摺接面
26b 胴部
30 ボルト
31 ジャーナル軸受
32 カムキャップ
33 軸受面
33a ジャーナル軸受面
33b カムキャップ軸受面
33c 最大軸荷重受部分
35 カム軸
36 カムジャーナル部
36a 周面
38 カム
39 カム面
39a ベース部
39b、39d ランプ部
39c カムノーズ部
41 潤滑油通路
41a 給油口
42 バルブリフタ供給油路
42a 導入口
42b 噴出口
45 連通路
45a 第1開口
45b 第2開口

Claims (4)

  1. シリンダヘッドに形成された軸受面にカムジャーナル部が回転自在に軸支されたカム軸及び、該カム軸の回転に伴うカム面の接触によって吸排気バルブを開閉するバルブリフタを備えた動弁機構の潤滑構造において、
    上記軸受面に給油口が開口する潤滑油通路と、
    上記軸受面に導入口が開口して上記バルブリフタ上面に向けて噴出口が開口するバルブリフタ供給油路と、
    上記カムジャーナル部の周面に開口する第1開口部及び第2開口部を有する上記カムジャーナル部に形成された連通路と、を有し、
    上記吸排気バルブの開閉状態に応じたカム軸の回転に伴い上記第1開口部が上記給油口に連通し第2開口部が導入口に連通するバルブリフタ給油路と、上記第2開口部が給油口に連通し第1開口部が上記軸受面に向けて開口する軸受面給油路とが形成されることを特徴とする動弁機構の潤滑構造。
  2. 上記第1開口部が給油口に連通し第2開口部が導入口に連通するバルブリフタ給油路は、カム面がバルブリフタに対して接触開始する直前に形成されることを特徴とする請求項1に記載の動弁機構の潤滑構造。
  3. 上記第2開口部が給油口に連通し第1開口部が上記軸受面に向けて開口する軸受面給油路は、最大揚程時に形成され、かつ第1開口部は軸受面の最大軸荷重受部分に対向することを特徴とする請求項1または2に記載の動弁機構の潤滑構造。
  4. 上記最大軸荷重受部分は、シリンダヘッドのジャーナル部に結合されるカムキャップのカムキャップ軸受面であることを特徴とする請求項3に記載の動弁機構の潤滑構造。
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