JP4863368B2 - 金具及びそれを用いたリップを有する溝形鋼の接合方法 - Google Patents
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1.ボルトにはめて、リップを有する溝形鋼と該溝形鋼が接合される被接合体とを締め付けるのに用いる金具であって、前記ボルトが挿通される第1孔部を有する基部と、前記ボルトが結合するねじ穴を有し、前記基部上に回転不能に設けられる本体部と、前記溝形鋼の第1フランジ上に前記基部を設置したときに、前記基部と前記溝形鋼の第2フランジ又は該第2フランジに付けられたリップとの間に介在し、前記第1フランジに前記基部を押し付ける押圧力を発生させ得る押圧力発生部とを具備することを特徴とする金具。
2.前記第1フランジに形成される、前記ボルトが挿通される第2孔部の周囲の隆起した部分がはまり込む第1凹部が、前記基部に設けられていることを特徴とする前記1に記載の金具。
3.前記第2フランジに付けられたリップがはまり込む第2凹部が、前記押圧力発生部に設けられていることを特徴とする前記1に記載の金具。
4.リップを有する溝形鋼が接合される被接合体に前記溝形鋼を接合する方法であって、ボルトが挿通される第1孔部を有する基部と、前記ボルトが結合するねじ穴を有し、前記基部上に回転不能に設けられる本体部と、前記溝形鋼の第1フランジ上に前記基部を設置したときに、前記基部と前記溝形鋼の第2フランジ又は該第2フランジに付けられたリップとの間に介在し、前記第1フランジに前記基部を押し付ける押圧力を発生させ得る押圧力発生部とを具備する金具を、前記溝形鋼の内部に設置し、該溝形鋼を、前記被接合体上に設置し、前記ボルトを、相互に連通する、前記被接合体に形成された第3孔部、前記第1フランジに形成された第2孔部及び前記第1孔部に挿通し、前記ボルトを、前記ねじ穴に結合させることを特徴とする方法。
5.前記第2孔部の周囲を隆起させるとともに、その隆起した部分がはまり込む第1凹部を前記基部に設けて、前記金具を前記溝形鋼の内部に設置するときに、前記隆起した部分を前記第1凹部にはめることを特徴とする前記4に記載の方法。
6.前記第3孔部の周囲に突起を設けるとともに、その突起がはまり込む第3凹部を前記第1フランジに設けて、前記溝形鋼を前記被接合体上に設置するときに、前記突起を前記第3凹部にはめることを特徴とする前記4に記載の方法。
7.前記第2フランジに付けられたリップがはまり込む第2凹部を前記押圧力発生部に設けて、前記金具を前記溝形鋼の内部に設置するときに、前記第2フランジに付けられたリップを前記第2凹部にはめることを特徴とする前記4に記載の方法。
前記2に記載の本発明によれば、基部に設けられる第1凹部に、第1フランジに形成される、ボルトが挿通される第2孔部の周囲の隆起した部分をはめ込むことにより、金具の水平方向の位置ずれを防止することが可能になる。
前記3に記載の本発明によれば、押圧力発生部に設けられる第2凹部に、第2フランジに付けられたリップをはめ込むことにより、金具の脱落を確実に防止することが可能になる。
前記4に記載の本発明によれば、溝形鋼の第1フランジ上に基部を設置したときに、押圧力発生部が基部を第1フランジに押し付ける押圧力を発生させて、基部を第1フランジ上に固定することが可能となる。従って、溝形鋼を被接合体上に設置する前に、金具を溝形鋼の内部に予め設置することができる。金具の脱落は、基部が第1フランジ上に固定されることで防止し得る。溝形鋼と被接合体は、ボルトが本体部に設けられたねじ穴に結合することにより、締め付けられる。この際、作業者が金具に何等触れることがなくても、基部が第1フランジ上に固定されるため、本体部の回転が抑えられ、また、本体部がボルトにより下から突き上げられることがあっても、本体部の浮き上がりを抑えることができる。従って、作業者は、ボルトを回転させるだけで、溝形鋼と被接合体とを締め付けることが可能になり、溝形鋼と被接合体との接合が容易なものとなる。また、特に複数の溝形鋼を隣接させて1つの被接合体に接合する場合でも、被接合体上に溝形鋼を設置する前に、溝形鋼に金具を設置できることから、ボルトと結合する本体部を所定の場所に配置することが容易であり、また、ボルトと本体部とを結合させる際に、作業者が本体部を固定していなくてもよいことから、接合作業を容易かつ効率的に行うことが可能となる。さらに、外部には、ボルトのヘッド部のみが露出することになるため、外観を良好なものとすることができる。
前記5に記載の本発明によれば、金具を溝形鋼の内部に設置するときに、第2孔部の周囲の隆起した部分を基部に設けられる第1凹部にはめることにより、金具の水平方向の位置ずれを防止することが可能になる。
前記6に記載の本発明によれば、溝形鋼を被接合体上に設置するときに、第3孔部の周囲に設けられる突起を第1フランジに設けられる第3凹部にはめることにより、溝形鋼の位置決めが容易になるとともに、溝形鋼の水平方向の位置ずれを防止することが可能になる。
前記7に記載の本発明によれば、金具を溝形鋼の内部に設置するときに、第2フランジに付けられたリップを押圧力発生部に設けられる第2凹部にはめることにより、金具の脱落を確実に防止することが可能になる。
2 基部
2a 第1孔部
2b 第1凹部
3 本体部
3a ねじ穴
4 押圧力発生部
4a 第2凹部
5 溝形鋼
5a 第1フランジ
5b 第2フランジ
5c ウェブ
5d,5e リップ
5f 第2孔部
5g 隆起した部分
5h 第3凹部
6 ボルト
6a ヘッド部
7 被接合体
7a 第3孔部
7b 突起
Claims (7)
- ボルトにはめて、リップを有する溝形鋼と該溝形鋼が接合される被接合体とを締め付けるのに用いる金具であって、
前記ボルトが挿通される第1孔部を有する基部と、
前記ボルトが結合するねじ穴を有し、前記基部上に回転不能に設けられる本体部と、
前記溝形鋼の第1フランジ上に前記基部を設置したときに、前記基部と前記溝形鋼の第2フランジ又は該第2フランジに付けられたリップとの間に介在し、前記第1フランジに前記基部を押し付ける押圧力を発生させ得る押圧力発生部と
を具備することを特徴とする金具。 - 前記第1フランジに形成される、前記ボルトが挿通される第2孔部の周囲の隆起した部分がはまり込む第1凹部が、前記基部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金具。
- 前記第2フランジに付けられたリップがはまり込む第2凹部が、前記押圧力発生部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金具。
- リップを有する溝形鋼が接合される被接合体に前記溝形鋼を接合する方法であって、
ボルトが挿通される第1孔部を有する基部と、前記ボルトが結合するねじ穴を有し、前記基部上に回転不能に設けられる本体部と、前記溝形鋼の第1フランジ上に前記基部を設置したときに、前記基部と前記溝形鋼の第2フランジ又は該第2フランジに付けられたリップとの間に介在し、前記第1フランジに前記基部を押し付ける押圧力を発生させ得る押圧力発生部とを具備する金具を、前記溝形鋼の内部に設置し、
該溝形鋼を、前記被接合体上に設置し、
前記ボルトを、相互に連通する、前記被接合体に形成された第3孔部、前記第1フランジに形成された第2孔部及び前記第1孔部に挿通し、
前記ボルトを、前記ねじ穴に結合させることを特徴とする方法。 - 前記第2孔部の周囲を隆起させるとともに、その隆起した部分がはまり込む第1凹部を前記基部に設けて、前記金具を前記溝形鋼の内部に設置するときに、前記隆起した部分を前記第1凹部にはめることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 前記第3孔部の周囲に突起を設けるとともに、その突起がはまり込む第3凹部を前記第1フランジに設けて、前記溝形鋼を前記被接合体上に設置するときに、前記突起を前記第3凹部にはめることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 前記第2フランジに付けられたリップがはまり込む第2凹部を前記押圧力発生部に設けて、前記金具を前記溝形鋼の内部に設置するときに、前記第2フランジに付けられたリップを前記第2凹部にはめることを特徴とする請求項4に記載の方法。
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