JP4863041B2 - 形状検出装置 - Google Patents
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Description
また図6に示すように、形状測定ローラ55は、シート材51の幅方向に複数設けられた回転ロータ54と、この回転ロータ54を内側で支持し両端で固定側58a,58bに固定された支持軸56とからなる。それぞれの回転ロータ54には、シート材51の平坦度による張力分布に応じた面圧p1,p2,...,pn が作用する。
更に、図7に示すように、形状測定ローラ55には、空気圧検出口61a,61bが支持軸56の上部と下部に設けられ、回転ロータ54と支持軸56との隙間により変化する圧力を検出する。この空気圧検出口61a,61bは、それぞれ圧力センサー63a,63bに接続され、圧力センサー63aは演算器65の−端子に接続され、圧力センサー63bは演算器65の+端子に接続されている。
従って、圧力センサー63a,63bで上下の空気圧を測定し、演算器65でその差を演算すれば、面圧pの大きさに応じた演算結果が得られる。この演算結果は、シート材51の張力の大きい部分では面圧が大きくなるため大きな値となり、張力の小さい部分では面圧が小さくなるため小さな値となり、この値の変化を圧延ローラ53ならびに図示していなが、ロール冷却装置等の他のアクチュエータを制御する制御部へフィードバックすることにより、シート材51の形状をコントロールすることができる。
これらの問題点を解決するために、本発明と同一の発明者は、[特許文献2]の発明を創案しすでに出願している。
(1)ロータ幅が大きく(標準で約50mm程度)、そのため、検出ピッチが大きく、検出ピッチより小さな形状変形を正確に検出できない。また、被計測板の幅端部においてロータと被計測板の幅端部の重なりが少ない場合(ロータ幅の1/2以下)に、端部の計測精度が低下する。
(2)ロータ幅を狭くした狭幅ロータの場合、狭幅ロータは耐荷重、特に耐偏心荷重能力が小さく、板幅端部に位置するロータは傾き易く、ロータが傾斜するとロータ内面のエッジ部とシャフトが接触し、ロータの回転が止まり計測不能となる。
そのため、ロータの慣性モーメントを低減することが求められていた。
従って、ロータ間の接触抵抗を低減し、ロータ間の隙間から外部に空気を放出でき、かつ隙間からの冷却水等の流入を防止する必要があった。
しかし、図9に示す従来の構造では、防滴リング81と緩衝材82を、半径方向の異なる位置に同心に配置するため、回転ロータの厚さ(高さ)が大きくなる。
前記隣接する回転ロータの間に、該ロータ間の隙間と回転ロータと支持軸の隙間を接触しないように保持する緩衝部材を備え、
前記回転ロータは、その軸方向端面にロータと同心の環状溝を有し、
前記緩衝部材は、前記環状溝内に半径方向に隙間をもって嵌合するロータと同心の環状部材であり、環状溝の底辺に接触しうる一端が摩擦係数の小さい部材で構成され、かつ環状溝内のみに半径方向に貫通する通気口を有する、ことを特徴とする形状検出装置が提供される。
なおこの図において、1は鉄、非鉄、樹脂、紙等のシート材、20は支持軸12の両端を支持する支持フレーム、22は、固定架台である。
また、回転ロータに作用する傾斜モーメントを小さくするために、回転ロータ14の幅Bと厚さhの比率B/hは2.27以上であるのが好ましい。
上述した構成により、従来と同様に、各回転ロータ14に作用する張力を空気圧から算出し、形状検出を高精度に行うことができる。
この緩衝部材18は、少なくとも環状溝15の底辺に接触しうる一端が摩擦係数μの小さい部材で構成されている。摩擦係数μの小さい部材は、緩衝部材18の一部または全部を低摩擦樹脂又は低摩擦コーティングで構成してもよい。
また緩衝部材18の軸方向長さは、各ロータ間の隙間が所定の最大値ΔBよりも狭くなった場合、その先端が隣接するロータの環状溝15の底辺に接触し、その他の部分が相互に接触しない長さに設定されている。
この先端部に摩擦係数の小さい部材を設けることにより、隣接する回転ロータ14が互いに接触して軸方向にRの力を及ぼしても、摺動方向に生じる抵抗μRを十分小さくでき、検出精度への影響を最小限にできる。
また、この通気口18aの大きさは、回転ロータ14と支持軸12との間の空気圧を保持しながら外部に排気できるように設定する。
かかる通気口18aを設けることにより、通気口18aを介してロータ間の隙間から外部に空気を放出でき、かつ隙間からの冷却水等の流入を防止することができる。
各回転ロータ14は、環状溝15に対し反対側の軸方向端面にロータと同心の第2環状溝14aを有し、この第2環状溝14aに緩衝部材18の一端が嵌め込まれて固定され、他端が隣接する環状溝内に延びる構成となっている。
なお、低摩擦樹脂からなる一体環状部材の一部に切り欠き(スリット)を設け、回転ロータとの熱膨張差を吸収するのが好ましい。
環状突起部19aは、回転ロータ14と同一材料で一体成形するのが好ましいが、異なる部材で別個に取り付けてもよい。また低摩擦部材19bは、低摩擦樹脂又は金属板に低摩擦樹脂をコーティングした部材であるのがよい。低摩擦部材19bの取り付け手段は、環状突起部19aの一部に溝を設けて嵌め込んでもよく、或いは接着、コーティングでもよい。
その他の構成は、図2と同様である。
この場合、ロータ間の隙間は、最大値ΔBより小さく平均値に近い値となり、ロータ間はほとんど接触しないか、緩衝部材18の先端部がかすかに接触する状態となる。
本発明のロータでは、ロータ高さh2を従来のh1の69%と低くしたことで、耐傾斜力すなわち耐偏心荷重能力が向上する。
回転ロータの外径160mmを維持したまま、その幅を従来の50mmから25mmに1/2とし、同時にその内径を従来の128mmから138mmに拡大した。この結果、回転ロータの幅Bは25mm、厚さhは11mmとなり、その比率B/hを2.27とした。
また、緩衝部材18として、上述した2種の構成とした。
また板幅方向の最小測定ピッチが50mmから25mmに半減し、測定点の増加により、計測精度の向上した。
14 回転ロータ、14a 第2環状溝、15 環状溝、
16 圧力検出器、16a 圧力検出口、
17 ノズル、18 緩衝部材、18a 通気口、
19a 環状突起部、19b 低摩擦部材、
20 支持フレーム、22 固定架台
Claims (3)
- 水平な支持軸と、該支持軸に空気軸受により回転可能に浮動支持され、かつ隣接して配置された複数の回転ロータと、該回転ロータの内面の空気圧を検出する複数の圧力検出器とを備えた形状検出装置において、
前記隣接する回転ロータの間に、該ロータ間の隙間と回転ロータと支持軸の隙間を接触しないように保持する緩衝部材を備え、
前記回転ロータは、その軸方向端面にロータと同心の環状溝を有し、
前記緩衝部材は、前記環状溝内に半径方向に隙間をもって嵌合するロータと同心の環状部材であり、環状溝の底辺に接触しうる一端が摩擦係数の小さい部材で構成され、かつ環状溝内のみに半径方向に貫通する通気口を有する、ことを特徴とする形状検出装置。 - 前記緩衝部材は、回転ロータの端面に設けられた第2環状溝に嵌め込まれ、隣接する環状溝内に延びる低摩擦樹脂からなる一体環状部材、または銅合金の表面に低摩擦処理をした一体環状部材である、ことを特徴とする請求項1に記載の形状検出装置。
- 前記緩衝部材は、回転ロータと一体成形され隣接する環状溝内に延びる環状突起部と、該環状突起部の先端に取付けられた低摩擦部材とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の形状検出装置。
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