JP4860791B2 - ロールコータによる帯状体の塗装膜厚制御方法 - Google Patents

ロールコータによる帯状体の塗装膜厚制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ロールコータを用いて帯状体に塗料を連続コーティングする際の、塗装膜厚制御方法に関する。
塗装膜厚制御方法としては、例えば、特許文献1〜3には、ニップ荷重、タッチ荷重を同時に制御する方法が示され、特許文献4及び5には、ニップ荷重を過去のデータベースに基づいて制御する方法等が報告されているが、具体的な制御方法やモデル式に基づく記載はされていない。
また、特許文献6には、モデル式が詳細に記載された方法が報告されている。しかしながら、アプリケーターロールのゴムライニングの厚みや、ミータロールにメッシュロールを用いる場合の考慮がされていない等の問題がある。
また、特許文献7には、放射線膜厚計の値をフィードバックして押し込み量(ニップ荷重)を調節して膜厚制御する方法が報告されているが、ロールコータをどのような条件にするのか考え方がない。
また、特許文献8、9には、ゴムライニング厚みの影響が考慮された方法が報告されているが、塗装モデルが実験式に基づくため、多くの実験による必要があり、応用が困難であるという問題がある。
そして、これらの従来技術においては、アプリケータロールのゴムライニングの厚みが5〜50mmの場合に、高い精度で塗装する条件を算出することができないという不具合がある。
特開昭58−6268号公報 特公昭60−56553号公報 特公昭62−41077号公報 特開昭58−166959号公報 特開公平3−23225号公報 特開平5−220441号公報 特開平9−99271号公報 特開平10−34067号公報 特開平11−90310号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、アプリケータロールのゴムライニングの厚みが5〜50mmの場合に、塗装条件を精度良く算出することができる、ロールコータによる帯状体の塗装膜厚の制御方法を提供しようとするものである。
本発明は、塗料を帯状体に転写するアプリケータロールと、該アプリケータロールに塗料を供給するミータロールとを有すると共に、上記アプリケータロールの外周部に厚みb(5mm≦b≦50mm)のゴムライニングを備えてなるロールコータを用い、上記アプリケータロールの回転方向を帯状体の走行方向と反対方向とし、上記ミータロールの回転方向を上記アプリケータロールの回転方向と反対方向として、移動する上記帯状体に連続的に塗装を行う際の塗装膜厚を制御する方法において、
少なくとも、塗装膜厚Mと、上記アプリケータロールと上記ミータロールとの間の間隔hmaと、上記アプリケータロールと上記帯状体との間隔hasとの関係を含む、下記の式1よりなるモデル式を用いて、上記塗装膜厚Mが目標膜厚M0の公差範囲内となる塗装条件を算出して初期設定を行うに当たり、
上記hma、hasは以下の式2及び式3を用いて求め、
以下の式4〜式6を用いてh’ma及びh’asを求め、
上記モデル式における上記hmaの代わりにh’maを代入すると共に上記hasの代わりに上記h’asを代入して上記塗装条件を算出することを特徴とするロールコータの塗装膜厚の制御方法にある(請求項1)。
式1:M=(ρ・C/LS)・{〔α(Va/Vm)β/(1+α(Va/Vm)β)〕・hma・(Va+Vm)/2−λ・has・(Va−LS)}
式2:hma=3.10・μ0.6・Ema-0.4・Rma0.6・(Nma/L)-0.2・[(Va+Vm)/2]0.6
式3:has=3.10・μ0.6・Eas-0.4・Ras0.6・(Nas/W)-0.2・[(Va−LS)/2]0.6
式4:h’ma=f(hma/2b)・hma
式5:h’as=f(has/2b)・has
式6:f(X)=A0+A1・X+A2・X2+A3・X3+・・・+An・Xn
本発明の塗装膜厚制御方法は、アプリケータロールのゴムライニングの厚みを考慮して、ロールコータの塗装膜厚を制御するに当たり、上記のごとく、上記式1からなるモデル式中のhma及びhasに着目し、これらを、上記式4及び上記式5に示したh’ma及びh’asに置換する。これによって、後述する実施例にも示すごとく、アプリケータロールのゴムライニングの厚みが5〜50mmの場合に、塗装条件を精度良く算出することがでる、ロールコータによる帯状体の塗装膜厚の制御方法を得ることができる。
塗料を帯状体に転写するアプリケータロールと、該アプリケータロールに塗料を供給するミータロールとを有すると共に、上記アプリケータロールの外周部に厚みb(5mm≦b≦50mm)のゴムライニングを備えてなるロールコータを用いる。また、ミータロールの前にピックアップロールを組合せても良い。この場合も本発明を適用することができる。なお、本発明では、上記ゴムライニングの厚みbが5mm未満及び50mm超えの場合には、実用の範囲を外れるため考慮しない。
少なくとも、塗装膜厚Mと、上記アプリケータロールと上記ミータロールとの間の間隔hmaと、上記アプリケータロールと上記帯状体との間の間隔hasとの関係を含む、上記式1からなるモデル式を用いて、上記塗装膜厚Mが目標膜厚M0の公差範囲内となる塗装条件を算出して初期設定を行うに当たり、上記hma、hasは以下の式2及び式3を用いて求める。h’ma及びh’asを上記式4〜式6を用いて求め、上記モデル式における上記hmaの代わりにh’maを代入すると共に上記hasの代わりに上記h’asを代入して上記塗装条件を算出する。
上記モデル式として上記式1を用いるため、図1に示すような、ミータロール11、アプリケータロール12、及びバックアップロール13から構成されるロールコータ1において、帯状体2の走行方向と反対方向にアプリケータロール12が回転する、リバースロールコーティングでの塗装膜厚の制御方法を導くことができる。
また、上記ロールコータ1は、帯状体幅方向において、塗料3の流れや分布がなく均一であるとする。
上記式1は、以下のように求められる。
まず、帯状体の表面に付着した塗料の焼き付け後の付着量Mは、以下の式7で表される。
式7:M=qs・ρ・C/LS
ここで、
qs:帯状体の表面に単位幅あたりに付着した塗料流量〔m2/s〕
アプリケータロール上にのって、アプリケータロールと帯状体との界面に流れ込む塗料の流量をqa、アプリケータロールと帯状体との間をすり抜けてアプリケータロール上に残留する塗料の流量をqLとすると、上記qsは、qs=qa−qLとなる。そのため、上記式7は、以下の式8となる。
式8:M=(qa−qL)・ρ・C/LS
ここで、
qa:アプリケータロールと帯状体との界面に流れ込む塗料流量〔m2/s〕
qL:アプリケータロールと帯状体との間をすり抜けてアプリケータロール上に残留する塗料流量〔m2/s〕
また、ミータロールとアプリケータロールとの間(以下、ニップ部)を通過する塗料の流量qma〔m2/s〕は、潤滑理論により、両ロールの平均周速に比例することが知られている。よって、上記qmaは、下記の式9で表される。
式9:qma=hma・(Va+Vm)/2
上記ニップ部をすり抜けた塗料は、ミータロールとアプリケータロールに分配されるため、上記qmaと、ミータロール及びアプリケータロールそれぞれに分配された塗料流量との関係は、下記の式10によって表される。
式10:qma=qm+qa
ここで、
qm:ニップ部をすり抜けてミータロール上に残留する塗料流量〔m2/s〕
また、ニップ部における、ミータロール及びアプリケータロールへの塗料の分配は、H.Benkreiraらの実験から、下記の式11の関係が成り立つことが知られている。
式11:qa/qm=α・(Va/Vm)β
上記式10及び上記式11より、下記の式12を得ることができる。
式12:qa=〔α(Va/Vm)β/(1+α(Va/Vm)β〕・qma
上記式12に、上記式9を代入すると、qaについて、下記の式13が得られる。
式13:qa=〔α(Va/Vm)β/(1+α(Va/Vm)β〕・hma・(Va+Vm)/2
一方、上記qLは、日本潤滑学会編「潤滑ハンドブック」より、下記の式14で表される。
式14:qL=λ・has・(V−LS)
上記式13及び上記式14を上記式8に代入することで、塗装膜厚Mと、上記hmaと、上記hasとの関係を含むモデル式である、上記式4を得ることができる。
また、上記hma及び上記hasは上記式2及び上記式3を用いて求める。
この場合には、ロールコーティングにゴムからなるロールを用いる際には無視することができない潤滑接触面の弾性変形を反映し、アプリケータロールとミータロールとの間の間隔hmaと、アプリケータロールと帯状体との間の間隔hasを求めることができる。
ロールコーティングにゴムからなるロールが用いられる場合は、潤滑接触面の弾性変形の影響が現れる流体潤滑の弾性流体潤滑(Elastohydro−dynamic Lubrication:EHL)と呼ばれる領域であり、且つ、圧力増加に伴う粘度増加が無視できる領域であると考えられるため、等粘度−弾性領域のソフトEHL領域として取り扱う。ソフトEHL領域の線接触潤滑面の最小膜厚計算式は、Dowson−Higginsonの無次元表示群を用いると、Herrebrughによって、下記の式15となる。
式15:H=3.10・U0.6・W-0.2
Hは膜厚、Uは速度、Wは荷重の無次元表示であり、以下の式16〜式18によって無次元化している。
式16:H=h/R
式17:U=(η・u)/(E・R)
式18:W=w/(E・R)
ここで、
h:膜厚〔kg/m2
w:単位幅あたりの荷重〔N〕
u:平均流速〔m/s〕
R:等価半径〔m〕
η:大気圧下での粘度〔N・s/m2
E:等価弾性係数〔N/m2
上記パラメータを上記式15に代入すると、下記の式19が得られる。
式19:h=3.10・η0.6・u0.6・E-0.4・R0.6・w-0.2
このため、上記hma及び上記hasを求める式は、上記式2及び上記式3となる。
ミータロールとアプリケータロールとの間の間隔hma、及びアプリケータロールと帯状体との間の間隔hasは、アプリケータロールが全てゴムで構成されたロールとして扱う場合の値である。そのため、アプリケータロールのゴムライニング厚みbが考慮されておらず、上記hma及び上記hasは実際の値とは誤差を生じる。そこで、アプリケータロールのゴムライニング厚みbを考慮して、式4〜式6を用いて、h’ma及びh’asに置き換えることにより、アプリケータロールのゴムライニングの厚みが5〜50mmの場合に、精度良く適正な塗装条件を求めることができる。
式6は、ゴムライニングbが接触幅に与える影響を示している。ゴムロール(ゴムのみから構成されたロール)と金属ロールとの接触状態において、荷重Wでロール間に力を加えた場合の接触幅をw0とする。該接触幅w0は以下の式20で示される。
式20:w0={16・W・Rma・(1−νm)}1/2
いくつかの肉厚biのゴムを金属ロール上に被覆したロールを準備し、それぞれの接触幅wiを測定する。測定した接触幅wiから、(w0/2bi,wi/w0)の関係を求め、下記の式21で多項式近似する。
式21:(wi/w0)=f(w0/2bi)=A0+A1・(w0/2bi)+A2・(w0/2bi2+・・・・+An・(w0/2bin
この方法は、G.J.Parishらが行った実験結果(1957)と同様の方法である。
上記式21の係数A0、A1、A2、・・・・、Anを求める。
ゴムの弾性によって接触幅(ニップ幅)が変化するので、その幅wiが増加する場合には、面圧が低下するため、ロール間の間隙も増加する。従って、接触幅wiをロール間の間隙に置き換えて同様の補正を行う。即ち、h’ma/hma=f(hma/2b)及びh’as/has=f(has/2b)と置き換えて、h’ma=f(hma/2b)・hma及びh’as=f(has/2b)・hasとして、ゴム弾性変形によるロール間の間隙の補正を行う。
上記式2、式3を用いてhma、hasを求めてから、h’ma、h’asを上記式4〜式6により求め、その後この値を式1のモデル式におけるhma、hasと置換することによって、本発明を実施することができる。
上記式1〜式6を用いて上記塗装条件を算出するに当たっては、Vm及びNma以外の値に初期固定値を入力することを前提として、Vm及びNmaの値を順次変更しながらMの値を算出し、Mの値が目標膜厚M0の公差内となるVmとNmaの適正組合せを求める適正組合せ選出ステップと、
上記適正組合せの中から、最大のNmaを含む最適組合せを選択し、当該Vm及びNmaを含む条件を上記塗装条件とする条件決定ステップとを含むことが好ましい(請求項2)。
まず、上記選出ステップについて説明する。
上述したように、Vm及びNma以外の値を初期固定値とする。
上記Vm及び上記Nmaは操作量であり、例えば、Nmaを主操作量とし、操作の感度が高いVmを2次操作量として適宜に用いる。
上記初期固定値としては、後述する実施例にも示すごとく、固定条件値、固定設定値、Va初期値、塗料粘度、濃度の実測値等の種々の呼称のものがある。
上記初期固定値の中で、実測値を用いるものについては、塗料循環系に濃度計、粘度計等を適用することで、塗装開始後においても、随時上記データを測定し、反映することが可能である。
上記固定条件値は、M0、LS、Ra、W等であり、上記固定設定値は、Rm、Vcc、Vmmax、Vmmin、ΔVm、ΔNma等がある。
まず、式1〜式6に、上記Vm及びNma以外の初期固定値を入力し、Vmmax、Vmminの間をn等分した各Vmi(i=1〜n)について、それぞれNmaを増減しながら塗装膜厚Mの値を算出する。上記Mの値が目標膜厚M0に漸近するまで、上記Nmaを順次増減して上記Mの値を上記M0に収束させ、目標膜厚M0を与える上記Vm及び上記Nmaの適正組合せを求める。
次に、上記条件決定ステップについて説明する。
上記Vmには、遠心力で塗料が飛び散る最大速度に安全余裕を持たせた値を限界速度Vmmaxとする制約がある。また、上記Nmaには、装置性能の最大荷重に安全係数をかけた値を限界荷重Nmamaxとする制約がある。また、荷重を安全にかけられる値を最低荷重Nmaminとする制約がある。
上記Vm及びNmaの制約のもとで、上記選出ステップによって求められた目標膜厚M0を呈するVmとNmaの適正組合せの中から、Nmaが最大となる最適組合せを含む塗装条件求める。
また、目標膜厚M0を呈するVmとNmaとの適正組合せが全て上記Vm及びNmaの制約を満たさない場合には、Vaを増分して、上記Vm及びNmaの適正組合せの算出を同様に実行し、目標膜厚M0を呈するVmとNmaの適正組合せが上記Vm及びNmaの適正範囲内に入るまで繰り返す。その後、同様に、Nmaが最大となる最適組合せを含む塗装条件求める。
上記条件決定ステップでは、上記適正組合せの条件を基にしてVm及びNmaを横軸及び縦軸にとった曲線を求め、該曲線とVmの適正範囲及びNmaの適正範囲の関係から上記塗装条件を決定することが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記曲線を用いることで、VmとNmaとの適正組合せを、状況応じて速やかに変更することができる。
上記Nmaは値が大きい方が気泡の入り込みや、除去に有効であるため、望ましいが、目標膜厚M0を得るには、必ずしもNmaが最大である必要がなく、上記曲線上にある組合せであれば良い。そのため、品質上に問題がある際には、上記曲線上を変化させた条件を用いることで、目標膜厚M0を得ることができる。
上記曲線を図3に示す。横軸をVmとし、縦軸をNmaとした。
上記ミータロールとしてその表面に、ます目対角0.2〜1.0mm、深さ50〜500μmの四角錐又は四角錐台状の凹みを設けたメッシュロールを用いる場合においては、上記凹み部の1m2あたりの容積をVcc〔m3/m2〕として、
上記式4におけるhma・(Va+Vm)/2を、
hma・(Va+Vm)/2+〔1−kd・exp(kc・P)〕・Vcc・Vmに置き換えることが好ましい(請求項4)。
この場合には、ミータロールとして、メッシュロールを用いた場合での塗料付着量を精度良く求めることができる。
メッシュを有したミータロールにおいて、メッシュ溝内に溜まった塗料は、ミータロールとアプリケータロールとの間であるニップ部に圧力がかかると、ニップ部の界面の塗料流動に影響され、減少する。そのため、メッシュ溝内に溜まった塗料に関する項は、荷重の関数となる。その効果は、アプリケータロールのゴムと金属製メッシュロールとの形状、剛性等からある一定荷重以上になると影響が顕著になってくる経験則から、〔1−kd・exp(kc・P)〕で表すことができる。
Vccは、単位体積あたりのメッシュ数に、メッシュ1つあたりの体積を乗じたものであり、溝全部に塗料が埋まったときの平均膜厚に相当する。
すなわち、ミータロールに施されたますメッシュ溝内に溜まって、アプリケータロールとミータロールとの間を通過する塗料流量は、〔1−kd・exp(kc・P)〕・Vcc・Vmで表すことができる。
これを、モデル式である式1におけるアプリケータロールとミータロールとの間の間隔hmaを通過する塗料流量hma・(Va+Vm)/2に足して補正することにより、ミータロールとしてメッシュロールを用いた場合の塗装条件を精度良く求めることができる。
(実施例)
本発明の塗装膜厚制御方法にかかる実施例について説明する。
図1で示す構成を有するロールコータについて、異なる2種の塗料を準備し、図2に示すフローチャートに従って、目標膜厚M0に対する塗装条件を算出する。なお、同図のフローチャートは、厳密な意味でのフローチャートではなく、簡略化して大まかな流れを示したものである。
図1に示すごとく、本例におけるロールコータ1は、塗料3を帯状体2としてのアルミニウム合金板に転写するアプリケータロール12と、アプリケータロール12に塗料3を供給するミータロール11とを有する。さらに、本例のロールコータ1は、ミータロール11の前にピックアップロール10を有すると共に帯状体2を支持するバックアップロール13を備えている。モデル式においては、ピックアップロール10の存在の有無は無関係である。
本例において、ミータロール11は、ポアソン比νm=0.29、縦弾性係数Em=2.1×1011N/m2である。
また、アプリケータロール12は、ゴムライニングb=20mm、周速Va=2.0m/s、ポアソン比νa=0.48、縦弾性係数Ea=7×106N/m2である。
また、帯状体2は、幅W=1m、ライン速度LS=1.83m/s、ポアソン比νs=0.33、縦弾性係数Es=6.9×1010N/m2である。
また、タッチ荷重合計Nasは2000N、アプリケータロール/ミータロール面長さLは1.8mである。
塗装に用いる塗料の種類、粘度、濃度、及び比重を表1に示す。
Figure 0004860791
塗装条件算出に当たっては、Vm及びNma以外の値に初期固定値を入力することを前提として、Vm及びNmaの値を順次変更しながら塗装膜厚Mの値を算出し、Mの値が目標膜厚M0の公差内となるVmとNmaの適正組合せを求める適正組合せ選出ステップを行う。その後、上記適正組合せを基にして、最大のNmaを含む最適組合せを求め、当該Vm及びNmaを含む条件を塗装条件とする条件決定ステップとを行う。
具体的には、図2に示すごとく、まず、選出ステップS1では、ステップS101において、式1〜式6に固定条件値、固定設定値、及びVa初期値を入力する。このVa初期値は、過去の実績値を設定するが、後述するごとく、結果に応じて適宜変更する。上記初期設定値であるΔVmは、Vmについて、限界速度Vmmaxと最低速度Vmminとの間をn等分して、Vmi(i=1〜n+1)を与える際に、(Vmmax−Vmmin)/n=ΔVmとして与えられる。また、上記初期設定値であるΔNmaは、機械の最大能力の1/20から1/50とすればよい。本例では、200N程度とした。なお、計算収束精度に応じて値を変えればよい。
更に、ステップS102においては、実測値から塗料粘度μ及び濃度Cを入力する。
次に、ステップS103において、i=1とする。また、上記Vmの初期値としてVmi=Vmmax+ΔVmを与え、また、Nmaの初期値としてNmai=0を与え、式1〜式6に入力する。ステップS104において、式1〜式6を用いて塗装膜厚Mを算出し、ステップS105において、塗装膜厚Mの値が、目標膜厚M0の公差範囲の上限以下であるかを判断する。
塗装膜厚Mが目標膜厚M0の公差範囲の上限以上の場合には、ステップS106において、上記Nmaiの値をNmai+ΔNmaに置き換えて入力し、上記Mが目標膜厚M0の公差範囲の上限未満になるまでステップS104〜S106を繰り返す。S105で塗装膜厚Mの値が目標膜厚M0の公差範囲の上限未満であると判断されると、ステップS107において、塗装膜厚Mが目標膜厚M0の公差範囲内に入っているかを判断する。
塗装膜厚Mが目標膜厚M0の公差範囲外の場合には、ステップS108において、NmaiをNmai・ΔNma/4に置き換えて入力し、ステップS109において、式1〜式6を用いてMの値を算出する。塗装膜厚Mが目標膜厚M0の公差範囲内に入るまで、ステップS107〜S109を繰り返す。ステップS107で塗装膜厚Mが目標膜厚M0の公差範囲内であると判断されると、ステップS110において、VmiとNmaiの値を適正組合せとしてテーブルに記憶する。
次に、ステップS111において、iがn+1より大きいかを判断し、i≦n+1の場合には、ステップS112において、iをi+1に置き換え、Vmi=Vmi-1−ΔVm、Nmai=0を入力し、iがn+1を超えるまでステップS104〜S112を繰り返す。ステップS111でi>n+1(Vmi=Vmmin)と判断されると、ステップS113において、テーブルに記憶された複数の適正組合せを基にして、図3に示すように、Vmを横軸、Nmaを縦軸とした、適正組合せのn+2個の点aに基づくVm−Nma曲線(以下、適正組合せ曲線という)を求める。
そして、条件決定ステップ2では、ステップS201、S202において、Vm及びNmaの適正範囲に、求めた適性組合せ曲線の領域があるかを判断する(具体的には、後述する図4等を用いて判断することができる)。ステップS202において、適正範囲の領域と適正組合せ曲線との共有領域がない場合には、ステップS203において、VaをVa+ΔVaに置き換えて入力し、選出ステップであるステップS103〜S203を、ステップS202において領域Sと曲線とが共有領域を有するまで繰り返す。上記ΔVaは経験的に与えられるLSとVaの差の1/4から1/10程度を用いればよい。本例では、0.01m/sとした。なお、計算収束精度に応じて値を変えればよい。
ステップS202において適正範囲の領域と適正組合せ曲線との共有領域があると判断されると、ステップS204、S205において、Nmaが最大となるVmとNmaの組合せを決定し、最適組合せとする。その後、ステップS206において、最適組合せを含む条件を塗装条件として自動設定する。
上記手順によって、異なる2種の塗料(塗料A、塗料B)について、目標膜厚M0=13μmとした場合の最適組合せを求めた。塗料Aにおける結果を図4、塗料Bにおける結果を図5に示す。
まず、塗料Aについて説明する。
図4は、横軸をミータロール周速Vm、縦軸をアプリケータロール/ミータロール間荷重Nmaとする。領域SAは、塗料Aに対するVmの適正範囲且つNmaの適正範囲である領域を示す。曲線Kは、塗料Aの適正組み合わせを示す。
図4より知られるごとく、塗料Aは、経験上の標準値のVaにおいて求められた曲線K上の点のうち、限界荷重Nmamax及び限界速度Vmmax以下で、最低荷重Nmamin及び最低速度Vmmin以上の領域SA内で、Nmaが最大となるA点が最適組合せとして求められた。
次に、塗料Bについて説明する。
図5は、横軸をミータロール周速Vm、縦軸をアプリケータロール/ミータロール間荷重Nmaとする。領域SBは、塗料Bに対するVmの適正範囲且つNmaの適正範囲である領域を示す。また、曲線Lは、塗料Bの適正組合せを示す。
図5より知られるごとく、塗料Bは、経験上の標準値のVaにおいて求められた曲線L上の点のうち、限界荷重Nmamax及び限界速度Vmmax以下で、最低荷重Nmamin及び最低速度Vmmin以上の領域SB内で、Nmaが最大となるB点が最適組合せとして求められた。
次に、上記手順によって求めた最適組合せを含む塗装条件を適用し、図1に示すロールコータ1を用いて帯状体2を塗装した。塗料3として塗料Aを用い、該塗料3をミータロール11によって、アプリケータロール12に供給し、該アプリケータロール12によって、塗料3を帯状体2に転写した。そして、焼き付け後の実際の塗装膜厚を測定した。
また、複数の目標膜厚について、同様に塗装条件を算出し、測定を行った。
また、算出された塗装条件を適用した測定結果について、目標膜厚と、塗装膜厚実測値との関係を図6に示す。横軸を目標膜厚、縦軸を塗装膜厚実測値とする。
塗料Bについても、塗料Aの場合と同様の方法で実施した。結果を図7に示す。横軸を目標膜厚、縦軸を塗装膜厚実測値とする。
図6及び図7より知られるごとく、本例においては、塗装条件を精度良く算出することができ、ロールコータによる帯状体の塗装膜厚を制御することができた。
(比較例)
本例では、上記実施例で準備した塗料Aを用いて、特開平5−220441号公報記載のモデル式を用いて算出した塗装条件を適用した。具体的には、アプリケータロールの外周部におけるゴムライニングの厚みを考慮せず、本発明のようなhma及びhasを上記h’ma及び上記h’asによって置換する処理を行わないものである。
比較例の結果を図8に示す。横軸を目標膜厚、縦軸を塗装膜厚実測値とする。図8より知られるごとく、目標膜厚と、塗装膜厚実測値が絶対的にずれているのみでなく、ばらつきも大きいことがわかる。
実施例におけるロールコータの概略構成図。 実施例における条件算出手順を示すフロー図。 適正組合せのVm−Nma曲線を示す説明図。 実施例における塗料Aの最適組合せを示す説明図。 実施例における塗料Bの最適組合せを示す説明図。 実施例において塗料Aを用いた場合の目標膜厚と膜厚実測値との関係を示す説明図。 実施例において塗料Bを用いた場合の目標膜厚と膜厚実測値との関係を示す説明図。 比較例における目標膜厚と膜厚実測値との関係を示す説明図。
符号の説明
1 ロールコータ
10 ピックアップロール
11 ミータロール
12 アプリケータロール
13 バックアップロール
14 ニップ部
2 帯状体
3 塗料

Claims (4)

  1. 塗料を帯状体に転写するアプリケータロールと、該アプリケータロールに塗料を供給するミータロールとを有すると共に、上記アプリケータロールの外周部に厚みb(5mm≦b≦50mm)のゴムライニングを備えてなるロールコータを用い、上記アプリケータロールの回転方向を帯状体の走行方向と反対方向とし、上記ミータロールの回転方向を上記アプリケータロールの回転方向と反対方向として、移動する上記帯状体に連続的に塗装を行う際の塗装膜厚を制御する方法において、
    少なくとも、塗装膜厚Mと、上記アプリケータロールと上記ミータロールとの間の間隔hmaと、上記アプリケータロールと上記帯状体との間隔hasとの関係を含む、下記の式1よりなるモデル式を用いて、上記塗装膜厚Mが目標膜厚M0の公差範囲内となる塗装条件を算出して初期設定を行うに当たり、
    上記hma、hasは以下の式2及び式3を用いて求め、
    以下の式4〜式6を用いてh’ma及びh’asを求め、
    上記モデル式における上記hmaの代わりにh’maを代入すると共に上記hasの代わりに上記h’asを代入して上記塗装条件を算出することを特徴とするロールコータの塗装膜厚の制御方法。
    式1:M=(ρ・C/LS)・{〔α(Va/Vm)β/(1+α(Va/Vm)β)〕・hma・(Va+Vm)/2−λ・has・(Va−LS)}
    式2:hma=3.10・μ0.6・Ema-0.4・Rma0.6・(Nma/L)-0.2・[(Va+Vm)/2]0.6
    式3:has=3.10・μ0.6・Eas-0.4・Ras0.6・(Nas/W)-0.2・[(Va−LS)/2]0.6
    式4:h’ma=f(hma/2b)・hma
    式5:h’as=f(has/2b)・has
    式6:f(X)=A0+A1・X+A2・X2+A3・X3+・・・+An・Xn
    ここで、
    M:帯状体の単位面積あたりの塗料付着量(焼き付け後)〔kg/m2
    ρ:塗膜密度〔kg/m3
    C:濃度
    LS:ライン速度〔m/s〕
    Va:アプリケータロール周速〔m/s〕
    Vm:ミータロール周速〔m/s〕
    hma:ミータロールとアプリケータロールとの間の間隔〔m〕
    has:アプリケータロールと帯状体との間の間隔〔m〕
    α:分配係数〔=0.87(ニュートン流体)、=0.99(非ニュートン流体)〕
    β:分配係数〔=1.65(ニュートン流体)、=1.54(非ニュートン流体)〕
    λ:リーク係数〔=0.63(ニュートン流体)、=0.69(非ニュートン流体)〕
    μ:塗料粘度〔N・s/m2
    Ema:等価縦弾性係数〔N/m2、2/Ema=(1−νm 2)/Em+(1−νa 2)/Ea〕
    Rma:アプリケータロール/ミータロール間等価曲率半径〔m〕
    Nma:アプリケータロール/ミータロール間荷重(以下、ニップ荷重合計)〔N〕
    Nas:アプリケータロール/帯状体間荷重(以下、タッチ荷重合計)〔N〕
    L:アプリケータロール/ミータロール面長さ〔m〕
    Eas:等価縦弾性係数〔N/m2、2/Eas=(1−νa 2)/Ea+(1−νs 2)/Es〕
    Ras:アプリケータロール/帯状体間等価曲率半径〔m〕
    W:帯状体幅〔m〕
    νm:ミータロール材のポアソン比
    Em:ミータロール材の縦弾性係数〔N/m2
    νa:アプリケータロールゴム材のポアソン比
    Ea:アプリケータロールゴム材の縦弾性係数〔N/m2
    νs:帯状体のポアソン比
    Es:帯状体の縦弾性係数〔N/m2
  2. 請求項1において、上記式1〜式6を用いて上記塗装条件を算出するに当たっては、Vm及びNma以外の値に初期固定値を入力することを前提として、Vm及びNmaの値を順次変更しながらMの値を算出し、Mの値が目標膜厚M0の公差内となるVmとNmaの適正組合せを求める適正組合せ選出ステップと、
    上記適正組合せの中から、最大のNmaを含む最適組合せを選択し、当該Vm及びNmaを含む条件を上記塗装条件とする条件決定ステップとを含むことを特徴とするロールコータの塗装膜厚の制御方法。
  3. 請求項2において、上記条件決定ステップでは、上記適正組合せの条件を基にしてVm及びNmaを横軸及び縦軸にとった曲線を求め、該曲線とVmの適正範囲及びNmaの適正範囲の関係から上記塗装条件を決定することを特徴とするロールコータの塗装膜厚の制御方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記ミータロールとしてその表面に、ます目対角0.2〜1.0mm、深さ50〜500μmの四角錐又は四角錐台状の凹みを設けたメッシュロールを用いる場合においては、上記凹み部の1m2あたりの容積をVcc〔m3/m2〕として、
    上記モデル式1におけるhma・(Va+Vm)/2を、
    hma・(Va+Vm)/2+〔1−kd・exp(kc・P)〕・Vcc・Vm(ここで、Pは、単位幅当たりの面圧;P=Nma/L[N/m]、また、kc、kdは係数)に置き換えることを特徴とするロールコータの塗装膜厚の制御方法。
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