JP4860597B2 - ステージおよびこれを用いた基板搬送方法 - Google Patents

ステージおよびこれを用いた基板搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4860597B2
JP4860597B2 JP2007322668A JP2007322668A JP4860597B2 JP 4860597 B2 JP4860597 B2 JP 4860597B2 JP 2007322668 A JP2007322668 A JP 2007322668A JP 2007322668 A JP2007322668 A JP 2007322668A JP 4860597 B2 JP4860597 B2 JP 4860597B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
substrate support
mask
frame
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007322668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008091948A (ja
Inventor
徹 根橋
茂明 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Athlete FA Corp
Original Assignee
Athlete FA Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Athlete FA Corp filed Critical Athlete FA Corp
Priority to JP2007322668A priority Critical patent/JP4860597B2/ja
Publication of JP2008091948A publication Critical patent/JP2008091948A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4860597B2 publication Critical patent/JP4860597B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、基板を移送するステージおよび搬送方法に関するものである。
特許文献1には、導電性粒子を用いて半導体ウエハまたは電子回路基板上にバンプを形成するバンプ形成装置であって、バンプ形成位置に、導電性粒子の貫通孔を有するマスクを用いる装置が開示されている。
特開2002−151539号公報
近年、半導体デバイスなどの電極を有するデバイスは、処理速度の高速化や多機能化などに伴い、実装される回路が高密度化され、微細化される傾向にある。このため、そのようなデバイスを製造する過程において、多数の電極を形成するために、半導体ウエハなどの、1または複数のデバイスに分割される基板、または、それに転写するための電極形成用の基板に搭載される導電性ボール(導電性粒子)も微小になる傾向にある。現在、搭載が検討されている導電性ボールの一例は、直径30〜300μm程度の半田ボール、金ボールまたは銅ボールである。
基板上に導電性ボールを配置するための多数の開口(貫通孔)を備えたマスクは、配置の対象となる導電性ボールの直径が小さくなるほど、開口に複数の導電性ボールが充填されないように薄くする必要がある。マスクが薄くなれば、マスクのハンドリングは難しくなる。例えば、マスクを基板にセットしたときに、マスクに歪みが生じると、マスクと基板との間に隙間ができ、その隙間に入り込んだ導電性ボールは、種々の問題を発生させる。基板上の所望の位置に対してずれた位置に配置された導電性ボールは、不要なだけではなく、所定の位置に導電性ボールを配置するのに障害となったり、短絡の原因になる可能性がある。所定の位置に導電性ボールが配置されていない場合は、その位置を特定して導電性ボールを追加すれば良いのに対し、不必要な位置にある導電性ボールは、その位置を特定するのが困難であるだけではなく、他の導電性ボールに影響なく除去することも難しくなる。
本発明の一つの形態は、基板を搭載して移送可能なステージであって、基板を支持する基板支持面を備えた基板支持台と、基板支持台を上下に移動する第1のアクチュエータと、基板支持面の周囲に位置する上端面を備えたフレームと、フレームを上下に移動する第2のアクチュエータと、基板支持面に対して上下方向に突没可能な複数の押上ピンであって、上下の動きが固定された複数の押上ピンとを有する。基板支持面は基板と実質的に同じサイズであり、基板支持台は基板とともにフレームの内側に沿って上下に移動し、フレームの上端面の内側に隣接する基板の表面が上端面と同じ高さになるように基板を支持する。ステージは、移動先上方のマスク保持部に固定された多数の開口を備えた薄板状のマスクに対し、第2のアクチュエータによりフレームを上方へ移動することにより上端面をマスクの下面に接しさせ、第1のアクチュエータにより基板支持台を上方へ移動することにより、複数の押上ピンに代わり基板支持面により基板を支持し、マスクの下面に基板の上面を合わせ、移動先の基板の取り外し位置では、第1のアクチュエータにより基板支持台を降下させることにより、基板支持面に代わり複数の押上ピンにより基板を支持させ、基板を基板支持台より離す。
このステージによれば、マスクの下面には、基板の外側で上端面を接しさせる。このため、マスクの外周領域で歪みが生じても、それは、基板の一方の面の領域ではなく、上端面の領域となり、マスクの外周に歪みが発生しても、その歪みの影響が基板に及ぶのを防止できる。
また、このステージによれば、基板支持台を上方へ移動することにより、複数の押上ピンに代わり基板支持面により基板を支持して、マスクの下面に基板の上面を合わせることができる。一方、基板支持台を降下させることにより、基板支持面に代わり複数の押上ピンにより基板を支持させ、基板を基板支持台より離すことができる。
また、このステージでは、基板支持台は、さらに、基板支持面に基板を吸着によって支持するための複数の吸着孔を備えていてもよい。基板支持面を降下させることにより、固定されたピンにより基板を支え、基板を支持面から離すことができる。
本発明の他の一つの形態は、ステージにより基板を搬送する方法である。ステージは、基板を支持する基板支持面を備えた基板支持台と、基板支持台を上下に移動する第1のアクチュエータと、基板支持面の周囲に位置する上端面を備えたフレームと、フレームを上下に移動する第2のアクチュエータと、基板支持面に対して上下方向に突没可能な複数の押上ピンであって、上下の動きが固定された複数の押上ピンとを有し、基板支持面は基板と実質的に同じサイズである。当該方法は、移動先上方のマスク保持部に固定された多数の開口を備えた薄板状のマスクに対し、第2のアクチュエータによりフレームを上方へ移動することにより上端面をマスクの下面に接しさせ、第1のアクチュエータにより基板支持台を上方へ移動することにより、複数の押上ピンに代わり基板支持面により基板を支持し、マスクの下面に基板の上面を合わせることと、基板支持台を基板とともにフレームの内側に沿って上下に移動し、フレームの上端面の内側に隣接する基板の表面が上端面と同じ高さになるように支持することと、移動先の基板の取り外し位置では、第1のアクチュエータにより基板支持台を降下させることにより、基板支持面に代わり複数の押上ピンにより基板を支持させ、基板を基板支持台より離すこととを有する。
図1に、ボール搭載装置(マイクロボールマウンタ)1の概略構成を平面図により示してある。図2に、ボール搭載装置1の概略構成を側面図により示してある。このボール搭載装置1は、たとえば、8インチ(直径が20cm)あるいは12インチ(直径が30cm)程度の平面円形状の半導体ウエハ10を基板(ワークピース)として、このウエハ10の一方の面である上面10aの所定の位置に精度良く微細なボールBを実装(搭載)することができる。ボールBとしては、たとえば、半田ボールなどの導電性微細ボール(導電性微小粒子)を用いることができる。
このボール搭載装置1は、基板10を支持するステージ40と、ステージ40に対して基板10をロード/アンロードするローダ/アンローダ装置34と、プリアライメント部33と、ステージ40の基板10の反りを矯正する反り矯正装置35と、基板10にフラックスを塗布するフラックス印刷装置36と、基板10にマスク11を介してボールを搭載するボール充填装置20と、これらの装置の間でステージ40を移送するステージ移送装置39とを有している。このボール搭載装置1は、供給用ストッカ31により取り出されたウエハ10をプリアライメント部33に移載して基板(ウエハ)10のθ軸を補正した後、基板10をステージ40に移動させ、引き続き、ウエハ10の反りを矯正し、ウエハ10の所定位置にフラックスを印刷処理し、ウエハ10に導電性ボールBを搭載し、導電性ボールが搭載されたウエハ10を収納用ストッカ32に収納する一連の処理を全自動で行うものである。なお、プリアライメント部33には、x軸およびy軸テーブルが設けられており、ウエハ10の平面位置合せも行う。この位置合せにより、ウエハの位置マークがカメラ28(図6参照)の視野から外れないようになる。
ボール充填装置20は、フラックスが塗布されたウエハ10と、マスク保持部50に保持されたマスク11との位置決めを行うためのカメラ28を有するアライメント装置(図6参照)30と、位置決めされたマスク11の上に導電性ボールB、たとえばマイクロメートルオーダの導電性微小粒子を供給するボール供給装置25とを備えている。フラックスが塗布されたウエハ10は、ステージ40に搭載された状態でステージ移送装置39により充填装置20に搬送される。
図3に、ステージ40の概略構成を平面図により示してある。図4に、ステージ40の概略構成を断面図により示してある。ステージ40は、基板10を支持する台(プラットフォーム)であり、円盤状で、その上面41が、ウエハ10の下面10bを支持する基板支持面となる基板支持台43と、上面42が、基板支持面41の周囲に位置し、外形がほぼ正方形で、マスク11に接し、ウエハ10の外側でマスク11を支持する上端面となるフレーム44とを備えている。さらに、ステージ40は、基板支持台43を支持し、さらにそれを上下に移動できるように基板支持台43の縁部に沿って略等間隔に設けられた6つのアクチュエータ(第1のアクチュエータ)46と、フレーム44を支持し、さらにそれを上下に移動できるようにフレーム44の四隅に配置された4つのアクチュエータ(第2のアクチュエータ)47とを備えている。これらのアクチュエータ46および47は、それぞれが1つまたは複数のモータにより駆動されるようになっており、連動して、あるいは独立に動かすことができる。
したがって、ステージ40は、ウエハ10の下面10bを支持する基板支持面41と、ウエハ10の上面10aの所定の位置に導電性ボールBを搭載するための多数の開口12を備えたマスク(マスクプレート)11をウエハ10の周囲において支持するための上端面42とを有し、第1のアクチュエータ46および/または第2のアクチュエータ47を移動機構として駆動することにより、基板支持面41の周囲に位置する上端面42を、基板支持面41に対して相対的に上下に移動できるようになっている。
基板支持台43は、ウエハ10とほぼ同じ、または若干サイズが異なる円盤状であり、フレーム44の枠内にウエハ10を支持しながら上下に移動できるようになっている。さらに、基板支持台43は、基板支持面41にウエハ10を吸着によって支持するための複数の孔49を備えている。これらの吸着孔49を介して外部のバキュームジェネレータにより基板支持面41を負圧にし、平坦に加工された基板支持面41にウエハ10の下面10bを密着させることにより、ウエハ10の上面10aの平坦度を向上できるようになっている。基板支持面41に基板10を密着させる機構は吸着にかぎらず、静電チャックなどであっても良く、複数の機構を併用することも可能である。
さらに、ステージ40は、ウエハ10を基板支持面41に対して着脱するための機構45を備えている。着脱機構45は、ピン45aが固定されており、基板支持面41がピン45aに対して上下するようになっている。なお、着脱機構45は、基板支持面41に対して上下方向に突没可能な複数のピン45aと、これらのピン45aを突没させる第3のアクチュエータ48とを備えても良い。そして、ステージ40は、ウエハ(基板)10を基板支持面41に保持した状態で、移送装置39によりマウンタ1の内部を移動する。
図5および図6に、ステージ40にウエハ10が搭載され、そのウエハ10の所定の位置に導電性ボールBが配置(搭載)される過程を示してある。
図5(a)に示すように、ローダ/アンローダ装置34により、供給用ストッカ31から取り出されたウエハ10は、プリアライメント部33においてウエハ10のオリエンテーションフラットまたはノッチの位置合せをした後、ステージ40の基板支持面41に運ばれ、基板支持面41にセットされる。図5(b)に示すように、ステージ40の基板支持台43の基板支持面41にセットされたウエハ10は、真空吸着孔49により吸着支持される。ステージ40は、まず、反り矯正装置35に移動する。反り矯正装置35においては、図5(c)に示すように、反り矯正治具35aがウエハ10の上面10aを基板支持面41に向かって押さえつけることにより、ウエハ10の下面10bと基板支持面41とが密着し、基板10の反りを矯正する。但し、ウエハ10の反りは、真空吸着がなくなると初めの反りにほぼ戻るので、反り矯正による変形は、ボール搭載処理のための一時的なもので永久的ではない。その後、ステージ40は、フラックス印刷装置36に移動し、ウエハ10の上面10aに所定のパターンのフラックスが印刷される。
ステージ40は、次に、ボール充填装置20に移動する。充填装置20においては、先ず、図6(a)に示すように、アライメント装置30によって、基板支持台43の位置を微調整し、ステージ40に支持されたウエハ10と、マスク保持部50に支持されたマスク11との位置合せを行う。次に、図6(b)に示すように、第2のアクチュエータ47によりフレーム44を上方に移動し、フレーム44の上端面42がマスク11の下面11bに接するようにする。引き続き、図6(c)に示すように、第1のアクチュエータ46により、基板支持台43を上方へ移動し、基板支持面41にセットされたウエハ10の上面10aをマスク11の下面11bと合わせる。
マスク11は、マスク保持部50に固定されているので、マスク11の下面11bのZ座標の値は既知である。したがって、第2のアクチュエータ47の移動量を、前もって、マスク11の下面11bのZ座標の値まで、フレーム44の上端面42が移動するようにセットできる。同様に、第1のアクチュエータ46の移動量を、前もって、マスク11の下面11bのZ座標の値まで、ウエハ10の上面10aが移動するようにセットできる。これにより、マスク11の下面11bにおいて、基板支持面41にセットされたウエハ10の上面10aと、フレーム44の上端面42とを一致させることができ、ウエハ10の上面10aと上端面42とを、理論的には段差が無い状態にセットできる。したがって、実際には、様々な部分に微小な誤差がありうるが、ウエハ10の上面10aと上端面42との段差は、問題が生じない程度の微小な段差にセットできる。
ボール充填装置20においては、図6(c)の状態で、ボール供給装置25によりマスク11の上面11aに導電性ボールBを供給する。導電性ボールBは、ウエハ10の上面10aにセットされたマスク11の複数の開口12に充填され、ウエハ10の所定の位置に導電性ボールBを配置できる。本例の充填装置20のボール供給装置25は、回転式のヘッド25aを備えており、ヘッド25aは、その下側に多数のボールBを保持した状態でマスク11の表面11aを自転しながら移動する。したがって、ヘッド25aの軌跡に沿って、ボールBは、マスク11の多数の開口12に順々に振り込まれ、ウエハ10の所定の位置に配置される。その後、ボールBが搭載されたウエハ10は、基板支持台43によって吸着保持した状態で、フレーム44と共に降下され、ステージ40は、ウエハ10の取り外し位置、すなわち、ローダ/アンローダ装置34へ移送される。そして、基板支持台43によるウエハ10の真空吸着を終了させた後、基板支持台43を降下させることにより、押上ピン45aでウエハ10を支え、ボールBが搭載されたウエハ10を基板支持台43から離し、収納用ストッカ32へ搬送する。以上により、ウエハ10の上面10aへのボールBの搭載処理は完了する。
このように、ボール充填装置20においては、多数の開口12を備えた薄板状のマスク11を介して、導電性ボールBが基板10の一方の面10aに搭載される。その際、基板10の他方の面10bは基板支持面41により支持され、その基板支持面41の周囲に位置し、基板支持面41に対して上下に可変な上端面42によりマスク11が支持されている。マスク11は、その縁(周囲)がマスク保持部50により引っ張られ、全体としてほぼ水平状態にセットされている。さらに、マスク11は、ウエハ10の近傍では、まず、フレーム44の上端面42に接して支持され、その内側でウエハ10の表面10aに接する。薄板のマスク11に対して下方から面を押し当てると、マスク11には、下から押し当てられた面の周囲に歪みあるいはたわみが発生しやすい。このステージ40を採用することにより、そのような歪みあるいはたわみは、マスク11の上端面42に接した領域で発生し、基板10の上面10aには、影響を及ぼさない。したがって、ボールBの配置ミスを未然に防止できる。
図7に、ウエハ10の上面10aおよびフレーム44の上端面42にマスク11を載せた状態を示してある。図8に、ウエハ10の周囲を拡大して示している。また、図9に、フレームをマスク11に当てずに、基板支持台43に搭載されたウエハ10の上面10aがマスク11に接した状態を示してある。さらに、図10に、そのときのウエハ10の周囲を拡大して示してある。先に説明したように、ウエハ10の表面10aとマスク11との間に隙間Sが発生すると、その隙間SにボールBが入り込んで種々の配置ミスが発生する可能性がある。図9および図10に示すように、薄板状のマスク11に対してウエハ10を直にセットすると、ウエハ10の縁部において、マスク11に歪みが生じ易く、マスク11とウエハ10との間に隙間Sができ、ボールBの配置にエラーが発生する。基板支持台43に搭載されたウエハ10の表面10aに対し、マスク11が平行になるように精度良く調整し、マスク11の裏面11bに対してウエハの表面10aが密着する、あるいはマスク11の裏面11bとウエハの表面10aとの間隔が、ボールBが逃げない程度となるように、マスク11とウエハ10との位置を制御しても、ウエハ10の周辺部にボールBを振込むためにボール供給装置の一部がウエハ10の外側に移動した場合などで、ウエハ10の周囲においてマスク11との間に隙間Sが発生する現象は避けられないようである。
図7に示すように、ステージ40は、上下に移動するフレーム44を有し、そのフレーム44の上端面42をウエハ10の表面10aの外側においてマスク11に接することができる。フレーム44の上端面42とマスク11とが接した部分では、その周囲で、マスク11が歪んだり撓んだりすることがあり、上端面42とマスク11との間に隙間Sが発生する可能性がある。しかしながら、上端面42の内側のウエハ10の表面10aの領域では、マスク11とウエハ10の表面10aとの間に、配置ミスに繋がるような有意な隙間が発生することを防止できる。その理由は、上端面42とウエハ10の表面10aとはアクチュエータ46および47により基本的には同じ高さになるようにセットされており、マスク11に対して、上端面42と基板の表面10aとがほぼ一つの平面として取り扱うことができるためと考えられる。
したがって、充填装置20を用いてボールBをウエハ10の表面10aに搭載することにより、ウエハ10の外周近傍において発生し易いボールBの配置ミスを防止でき、ボールBが搭載されたウエハの歩留まりを向上できる。フレーム44は、ウエハ10の周囲において、フレーム44の上端面42がマスク11に接するように調整されることが望ましい。フレーム44に設けられた4つの第2のアクチュエータ47を独立に駆動させることで、フレーム44の水平方向に対する傾きを微調整することが可能である。したがって、基板支持面41にセットされたウエハ10の厚みだけではなく、その表面10aの角度、マスク11(マスク11の下面11b)のZ軸方向の角度に対応して、フレーム44の高さおよび角度を補正できる。
なお、図6においては、フレーム44を先行して上昇させているが、基板支持台43を先に上昇させたり、基板支持面41と上端面42を段差のないように合わせてから、双方を一緒に上昇することも可能である。ウエハ10に搭載される導電性ボールBは、半田ボールに限らず、金あるいは銅などの導電性ボールであっても良く、さらに、例えば半田をコーティングした樹脂ボール等、導電性のコーティングを施したボールであっても良い。導電性ボールを、マスクを介して基板に搭載する装置の全てに対して、上記の構成は有効であると考えられる。特に、微小あるいは微細化された導電性粒子をセットするためのマスクは薄くなり、上記のような隙間が基板の周囲に発生し易い。したがって、本発明は、微小ボール、たとえば直径が1mm以下、さらには、数10〜数100μm程度のボールをハンドリングする技術として有効である。
また、本例のステージ40では、第1のアクチュエータ46によって基板支持面41を備える基板支持台43の上下位置を変更可能にするとともに、第2のアクチュエータ47によって上端面42を備えるフレーム44の上下位置が変更可能な構成となっている。これに代えて、ステージは、上端面42と基板支持面41を同時に上下に動かす機構と、上端面42を基板支持面41に対して相対的に上下に動かす機構とを備えたものであっても良い。また、基板支持台43あるいは基板支持面41の形状およびサイズは、それに搭載するウエハや回路基板などの基板の形状により多角形にも変更され得る。フレーム44の形状も変更され得る。
実施形態に示したステージの一つの形態は、多数の開口を備えた薄板状のマスクを介して、基板の一方の面に導電性ボールを搭載するために、基板を支持するステージである。このステージは、基板の他方の面を支持する基板支持面と、基板支持面の周囲に位置し、マスクに接する上端面を有し、上端面は、基板支持面に対して上下に可変する。
配置の対象となる導電性ボールが微小になり、厚みが1mm程度あるいはそれ以下の薄板状になったマスク(マスクプレート)は、それ自体の剛性は低い。薄板状のマスクに対し大きな張力を加えて平面性を向上させることにより、マスクの歪みに起因すると考えられるボールの配置ミスを改善できると考えられる。しかしながら、本願発明者らの観測によると、配置ミス、特に基板の縁部、すなわち、基板の周囲近傍における配置ミスを改善することが難しい。これに対し、上記のステージを採用することにより、基板の縁部における配置ミスを改善できる。
基板の縁部における配置ミスは、基板の縁部においてマスクに歪みが発生しているためと考えられ、薄膜あるいは薄板状のマスクに対し印加する張力を増大することは強度の点で容易ではなく、さらに、張力を増大しても歪みを防止することは容易ではない。一方、マスクに、そのような歪みの発生することを容認できれば、マスクの歪みによる配置ミスを防止できる。
上記のステージは、基板を支持する基板支持面の周囲に、基板支持面に対して相対的に上下に移動可能な上端面が設けられている。このため、基板支持面と上端面との位置関係を、基板支持面にセットされる基板の一方の面に対して、その外側で上端面がマスクに接し、さらに、上端面と基板の一方の面との上下の差は、マスクに有意な歪みが発生しない程度に調整することができる。したがって、個々、ロットあるいは種類などによって基板の厚みに公差があり、マスクのセッティング、例えば基板とマスクとの平行状態に多少の差が発生する条件であっても、マスクは、基板の外側で上端面に接する。このため、マスクの外周領域で歪みが生じても、それは、基板の一方の面の領域ではなく、上端面の領域となり、マスクの外周に歪みが発生しても、その歪みの影響が基板に及ぶのを防止できる。したがって、マスクの歪みに起因する、導電性ボールの配置ミスを防止できる。
さらに、薄板状のマスクは、それ自体の剛性は小さいので、微小な凹凸には追従して変形しやすい。このため、基板支持面にセットされた基板の一方の面と、上端面との間に、微小な段差があっても、マスクは追従して変形するので、マスクに新たな歪みが発生する可能性は小さく、配置ミスの要因にはなり難い。そして、基板支持面の周囲に、上下に可変の上端面を設けることにより、種々の基板とマスクに対して、そのような条件をセットすることができる。
ステージの1つの形態は、基板支持面を備えた支持体と、基板支持面の周囲に位置し、上端面を備えたフレームとを備えたものである。支持体とフレームとを相対的に上下に動かすことにより、基板支持面に対する上端面の上下位置を変更できる。さらに、支持体とフレームとを相対的に上下に移動する機構を設けることにより、基板支持面に対する上端面の上下位置の変更が容易となる。そのような機構は、たとえば、モータなどのアクチュエータを用いたものであり、フレームに対して支持体を上下方向に突没させたり、支持体と、フレームとを独立して動かす機構を採用できる。
基板支持面に対する上端面の角度を微調整できることはさらに好ましい。そのような機構として、フレームを少なくとも3点で支持し、上下に動かす装置がある。
ステージの支持体は、基板を吸着支持可能とすることが好ましい。基板支持面に基板を密着支持することにより、基板自体の歪みを矯正できるので、導電性ボールの配置ミスを抑制できる。また、導電性ボールを配置する対象となる基板には、半導体ウエハ、回路基板、ガラス基板のような絶縁体基板など、種々の材料からなる種々の基板が含まれ、それらの基板を吸着により基板支持面にセットできる。
ボール充填装置は、上記ステージと、マスクの上にボールを供給するボール供給装置と、ステージおよびボール供給装置の間にマスクを保持するためのマスク保持部と、ステージとマスクとが上端面において接するように、ステージおよび/またはマスクを上下に移動するための移動機構を有する。
このボール充填装置によれば、基板は、ステージの基板支持面により支持され、マスクは、ステージおよびボール供給装置の間に設けられたマスク保持部により保持される。そして、移動機構によって、マスクを上端面で接触し支持することにより、上述したように、基板上に配置される導電性ボールに対し、マスクの歪みの影響が及ぶことを防止できる。したがって、そのような条件下で、マスクの上にボールを供給することにより、配置ミスの発生を抑制しながら、マスクに設けられた複数の開口にボールを充填することにより、基板の一方の面の所定の位置にボールを搭載できる。
さらに、ボール搭載装置は、上記ボール充填装置と、ステージに保持された基板とマスク保持部に保持されたマスクとの位置決めを行うアライメント装置とを有する。このボール搭載装置によれば、アライメント装置によって、ステージに保持された基板とマスク保持部に保持されたマスクとの位置決めを行い、その後、ボール充填装置により、一連の作業により、基板の一方の面の所定の位置にボールを良好に搭載できる。
多数の開口を備えた薄板状のマスクを介して、導電性ボールを基板の一方の面に搭載する方法では、基板を支持するステージを用い、このステージの、基板の他方の面を支持する基板支持面により基板を支持し、基板支持面の周囲に位置し、基板支持面に対して上下に可変な上端面をマスクに接し、マスクの上に導電性ボールを供給するボール充填工程を有する。
ボール搭載装置の一例を示す平面図。 図1のボール搭載装置を示す側面図。 ステージの一例を示す平面図。 図3中IV−IV線に沿って切断して示す断面図。 (a)〜(c)はウエハにボールを搭載する過程を説明する図。 (a)〜(d)は、図5に続いてウエハにボールを搭載する過程を説明する図。 図3のステージにおいて、ウエハの上面およびフレームの上端面にマスクをセットした状態を示す図。 図7中VIIIで囲まれた領域を拡大して示す図。 フレームを用いないで、基板の上面にマスクをセットした状態を示す図。 図9中Xで囲まれた領域を拡大して示す図。
符号の説明
1 ボール搭載装置、 10 ウエハ(基板)
10a ウエハの上面(基板の一方の面)
10b ウエハの下面(基板の他方の面)
11 マスク、 12 マスクの開口
20 ボール充填装置、 30 アライメント装置
25 ボール供給装置、 40 ステージ
41 基板支持面、 42 上端面
43 基板支持台(支持体)、 44 フレーム
49 移動機構、 50 マスク保持部
B ボール

Claims (3)

  1. 基板を搭載して移送可能なステージであって、
    前記基板を支持する基板支持面を備えた基板支持台と、
    前記基板支持台を上下に移動する第1のアクチュエータと、
    前記基板支持面の周囲に位置する上端面を備えたフレームと、
    前記フレームを上下に移動する第2のアクチュエータと、
    前記基板支持面に対して上下方向に突没可能な複数の押上ピンであって、上下の動きが固定された複数の押上ピンとを有し、
    前記基板支持面は前記基板と実質的に同じサイズであり、前記基板支持台は前記基板とともに前記フレームの内側に沿って上下に移動し、前記フレームの上端面の内側に隣接する前記基板の表面が前記上端面と同じ高さになるように前記基板を支持し、
    移動先上方のマスク保持部に固定された多数の開口を備えた薄板状のマスクに対し、前記第2のアクチュエータにより前記フレームを上方へ移動することにより前記上端面を前記マスクの下面に接しさせ、前記第1のアクチュエータにより前記基板支持台を上方へ移動することにより、前記複数の押上ピンに代わり前記基板支持面により前記基板を支持し、前記マスクの下面に前記基板の上面を合わせ、
    移動先の基板の取り外し位置では、第1のアクチュエータにより前記基板支持台を降下させることにより、前記基板支持面に代わり前記複数の押上ピンにより前記基板を支持させ、前記基板を前記基板支持台より離す、ステージ。
  2. 請求項1において、前記基板支持台は、さらに、反り矯正治具により反り矯正された前記基板を前記基板支持面に吸着によって支持するための複数の吸着孔を備えている、ステージ。
  3. ステージにより基板を搬送する方法であって、
    前記ステージは、
    前記基板を支持する基板支持面を備えた基板支持台と、
    前記基板支持台を上下に移動する第1のアクチュエータと、
    前記基板支持面の周囲に位置する上端面を備えたフレームと、
    前記フレームを上下に移動する第2のアクチュエータと、
    前記基板支持面に対して上下方向に突没可能な複数の押上ピンであって、上下の動きが固定された複数の押上ピンとを有し、
    前記基板支持面は前記基板と実質的に同じサイズであり、
    当該方法は、
    移動先上方のマスク保持部に固定された多数の開口を備えた薄板状のマスクに対し、前記第2のアクチュエータにより前記フレームを上方へ移動することにより前記上端面を前記マスクの下面に接しさせ、前記第1のアクチュエータにより前記基板支持台を上方へ移動することにより、前記複数の押上ピンに代わり前記基板支持面により前記基板を支持し、前記マスクの下面に前記基板の上面を合わせることと、
    前記基板支持台を前記基板とともに前記フレームの内側に沿って上下に移動し、前記フレームの上端面の内側に隣接する前記基板の表面が前記上端面と同じ高さになるように支持することと、
    移動先の基板の取り外し位置では、第1のアクチュエータにより前記基板支持台を降下させることにより、前記基板支持面に代わり前記複数の押上ピンにより前記基板を支持させ、前記基板を前記基板支持台より離すこととを有する、方法。
JP2007322668A 2007-12-14 2007-12-14 ステージおよびこれを用いた基板搬送方法 Expired - Fee Related JP4860597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007322668A JP4860597B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 ステージおよびこれを用いた基板搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007322668A JP4860597B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 ステージおよびこれを用いた基板搬送方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005277551A Division JP4848162B2 (ja) 2005-09-26 2005-09-26 導電性ボールを搭載する装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008091948A JP2008091948A (ja) 2008-04-17
JP4860597B2 true JP4860597B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=39375679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007322668A Expired - Fee Related JP4860597B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 ステージおよびこれを用いた基板搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4860597B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104576415A (zh) * 2013-10-09 2015-04-29 上海微松工业自动化有限公司 一种球栅阵列结构的植球设备
CN103606527B (zh) * 2013-12-09 2016-01-13 上海微松工业自动化有限公司 半自动晶圆植球设备
CN103794541A (zh) * 2014-01-15 2014-05-14 上海微松工业自动化有限公司 用于晶圆级植球机的搭载平台

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2963210B2 (ja) * 1991-01-10 1999-10-18 東京エレクトロン株式会社 半導体製造装置
JPH10289942A (ja) * 1997-04-11 1998-10-27 Nikon Corp ステージ装置及び投影露光装置
JP3635068B2 (ja) * 2002-03-06 2005-03-30 株式会社日立製作所 バンプ形成装置
JP2003276160A (ja) * 2002-03-22 2003-09-30 Seiko Epson Corp 印刷方法、印刷装置、及び半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008091948A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4848162B2 (ja) 導電性ボールを搭載する装置および方法
JP2020102637A (ja) 電子部品の実装装置と実装方法、およびパッケージ部品の製造方法
KR20170039836A (ko) 다이 본딩 장치
JP5298273B2 (ja) ステージおよびこれを用いたボール搭載装置
KR101522349B1 (ko) 마스크 및 상기 마스크를 이용한 기판의 제조방법
JP6717630B2 (ja) 電子部品の実装装置
JP4860597B2 (ja) ステージおよびこれを用いた基板搬送方法
CN110289227B (zh) 芯片贴装装置及半导体器件的制造方法
KR102152009B1 (ko) 볼 탑재 장치
JP5183250B2 (ja) マスクおよびこのマスクを用いたプリント配線板の製造方法
TWI423354B (zh) 導電球安裝裝置
JP4896778B2 (ja) 搭載装置およびその制御方法
JP2019067991A (ja) ボール配列用マスク、ボール搭載装置及びボール搭載方法
JP7298887B2 (ja) ボール搭載装置及びボール搭載方法
CN112331582A (zh) 芯片贴装装置以及半导体器件的制造方法
JP5514457B2 (ja) マスクを用いた処理装置および方法
JP4013860B2 (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP4116911B2 (ja) 導電性ボールの搭載治具及び導電性ボールの搭載方法
JP3552574B2 (ja) 導電性ボールの搭載装置および搭載方法
JP7109076B2 (ja) 基板吸着固定ステージ及びボール搭載装置
JP2010161293A (ja) マスクを用いた処理装置および方法
KR102220338B1 (ko) 칩 본딩 장치 및 방법
JP2010114124A (ja) ボール搭載装置
JP4238814B2 (ja) 基板保持装置、接合材料の印刷装置及び印刷方法
JP2020074483A (ja) 電子部品の実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees