JP4860002B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
は、液晶分子を基板に垂直に配向させ、突起または透明電極(たとえば、ITO電極)に設けられたスリットによって液晶分子の配向を規定する。MVAにおける突起やスリットによる実質開口率の低下は、IPSにおける櫛形電極ほどではないにしても、TNモードに比べると、液晶パネルの光透過率が低く、そのため低消費電力が要求されるノートパソコンには採用することができていない。
に引伸すると、所望外の電気力線による異常ドメインが生じ、上記と同様にして輝度低下や応答速度の劣化、表示ムラが発生する。
(1)第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
前記共通電極とCs バスラインとに交流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に交流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法を提供する。
(2)第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し
、
前記共通電極と3つのバスラインとの間を絶縁させておくかまたは高抵抗で接続し、
前記共通電極と前記第2の基板上の3つのバスライン(ゲートバスライン、データバスラインおよびCsバスライン)との間に直流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に直流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法、または
(3)第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインと、前記データバスラインまたはゲートバスラインの少なくとも一方と交差するリペアラインを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
前記共通電極と前記第2の基板上の4つのバスライン(ゲートバスライン、データバスライン、Cs バスラインおよびリペアライン)との間に直流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に直流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法、または
(4)第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
前記共通電極と前記第2の基板上の4つのバスライン(ゲートバスライン、データバスラインおよびCsバスライン)との間を高抵抗で接続し、少なくとも1つのバスラインと前記共通電極との間に直流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に直流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法を提供する。
(5)第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインを形成し、
薄膜トランジスタのチャネル部分にCF樹脂または光を遮断するパターンを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
隣接するデータバスラインのそれぞれをその両端において電気的に接続し、そして
前記ゲートバスラインにトランジスタのON電圧を印加し、前記共通電極とデータバスラインとの間に交流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に交流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法、または
(6)第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電
極との間で電気容量を形成するCsバスラインと、前記データバスラインと交差するリペアラインを形成し、
薄膜トランジスタのチャネル部分にCF樹脂または光を遮断するパターンを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
少なくとも1本のデータバスラインと少なくとも1本のリペアラインとにレーザー照射等の方法により接続処理を施し、そして
前記ゲートバスラインにトランジスタのON電圧を印加し、前記共通電極とデータバスラインおよびリペアライン(データバスラインと同電位)との間に交流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に交流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法を提供する。
また、本発明の第2の面においては、
(7)透明電極と液晶分子を垂直に配向させる配向制御膜とを備えた2枚の基板間に負の誘電率異方性を有し、かつ、重合可能なモノマーを含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
相対する透明電極の間に電圧を印加しながらモノマーを重合させて、液晶分子にプレチルト角をもたせる垂直配向液晶表示装置の製造方法において、
モノマーを重合させる前に、相対する透明電極の間において、閾値電圧以上でかつ飽和電圧以下の一定電圧を一定時間印加した後、所定の電圧に変化させてその電圧を維持しながら、前記液晶組成物に紫外線を照射し、または熱を加えてモノマーを重合させることを特徴とする液晶表示装置の製造方法が提供される。
(8)透明電極を備えた2枚の基板間に重合可能なモノマーを含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
相対する透明電極に電圧を印加しながらモノマーを重合させて、液晶分子にプレチルト角を持たせ、かつ、電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定する液晶表示装置の製造方法において、
前記重合可能なモノマーの重合のための光照射を少なくとも2回に分割して実施することを特徴とする液晶表示装置の製造方法が提供される。
(9)光重合性成分または熱重合性成分を含有する液晶組成物を基板間に挟持し、電圧を印加しながら前記重合性成分を光重合または熱重合させることにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、前記重合性成分を含む液晶組成物を注入するための注入口が複数個設けられ、それぞれの注入口の間隔が注入口が存在する辺の寸法の1/5以下であることを特徴とする液晶表示装置、または
(10)光重合性成分または熱重合性成分を含有する液晶組成物を基板間に挟持し、電圧を印加しながら前記重合性成分を重合させることにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、額縁のBM部分のセルギャップが表示領域のセルギャップ以下であることを特徴とする液晶表示装置、または
(11)光重合性成分または熱重合性成分を含有する液晶組成物を基板間に挟持し、電圧を印加しながら前記重合性成分を重合させることにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、額縁のBM部分にメインシールまたは補助シールを
形成して、額縁BM部分のセルギャップをなくしたことを特徴とする液晶表示装置、または
(12)光重合性成分または熱重合性成分を含有する液晶組成物を基板間に挟持し、電圧を印加しながら前記重合性成分を重合させることにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、補助シールを形成することにより、前記重合性成分と液晶との濃度分布が生じた材料をBM部分に誘導するようにしたことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
(13)第1の基板に共通電極およびカラーフィルター層を形成し、
第2の基板をゲートバスライン層、ゲート絶縁膜層、ドレインバスライン層、保護膜層および画素電極層が形成されたアレイ基板で構成し、
前記画素電極層には、微細なスリットを、そのスリットが画素内を少なくとも2領域以上に分割する方向に形成し、
前記2枚の基板には液晶分子を垂直に配向させる垂直配向膜を形成し、
前記2枚の基板の間隙に液晶骨格を有する紫外線硬化性樹脂を含む負の誘電率異方性を有するn型液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
液晶分子にこの液晶分子の閾値以上の電圧を印加しながら紫外線を照射することにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定し、
2枚の偏光板を、その吸収軸が液晶分子の配向方位と45度の角度をなすようにこの装置の上下面にクロスニコルに、それぞれ配置することを特徴とする液晶表示装置の製造方法が提供される。
(14)電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、設計的に10%以上セル厚が変動する部分を液晶のドメイン境界部に配置したことを特徴とする液晶表示装置、または
(15)電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、液晶のドメイン境界部にソース電極と画素電極を接続するコンタクトホールが設けられていることを特徴とする液晶表示装置、または
(16)電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、液晶のドメイン境界部にCs中間電極と画素電極を接続するコンタクトホールが設けられていることを特徴とする液晶表示装置、または
(17)電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定し、2分割以上に配向分割した液晶表示装置において、設計的に10%以上セル厚が変動する部分が複数箇所存在しないことを特徴とする液晶表示装置、または
(18)電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定し、2分割以上に配向分割した液晶表示装置において、同一分割領域に複数のコンタクトホールを有さないことを特徴とする液晶表示装置、または
(19)電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定する液晶表示装置において、1つのコンタクトホールにより画素電極、ソース電極およびCs中間電極を接続することを特徴とする液晶表示装置、または
(20)電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置
において、金属電極が表示画素内の液晶ドメイン境界にそって配線されていることを特徴とする液晶表示装置、または
(21)電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、画素電極と同電位の電極が表示画素内の画素電極のスリット部に配線されていないことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
本発明の第7の面においては、
(22)電極を有する一対の基板間に重合可能なモノマーを含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、相対する電極間に所定の液晶駆動電圧を印加しながら、前記液晶組成物に紫外線を照射してモノマーを重合させることを含む液晶表示装置の製造方法において、前記モノマーの重合処理後に、液晶駆動電圧を印加することなく、または液晶を実質的に駆動させない電圧を印加しながら、前記液晶組成物に対して追加の紫外線照射を行うことを特徴とする液晶表示装置の製造方法が提供される。
a.ゲートバスラインの断線
b.データバスラインの断線
c.Csバスラインの断線
d.ゲートバスラインとCsバスラインの同層短絡
e.ゲートバスラインとデータバスラインの層間短絡
f.Csバスラインとデータバスラインの層間短絡
があり、これらは歩留まり低下を発生させる。これらの欠陥に対しては冗長設計が行われるが、そのリペア作業はパターン形成直後だけでなく液晶を充填した後のセル状態でも頻繁に行われる。このとき、上述のa,c,dは、基板に成膜される第1層目の欠陥であることからリワークが容易であり、通常セル化後のリワーク対象にはならない。特に、cについては、Csバスラインは共通電極であることから、図6に示すように、LCDパネルの両側で束ねるなどの方法により、パターン的な冗長も容易であり、膜の電気伝導率が一定以上であれば回避することも可能である。しかしながら、b,e,fは、セル化後のリワーク対象になることが多く、液晶への光照射を行う際に、データバスラインからの書き込みにより正常な駆動をすることができない。
液晶部分への印加電圧=Zlc/(Zlc+Zc)×交流電圧
で与えられるためである。
が可能である。
液晶部分への印加電圧=Zlc/(Zlc+Zgs)×交流電圧
によりほぼ決まることが予想されるからである。
勝って順方向に戻すことができる。一旦液晶分子が順方向に倒れれば、電圧を高くしても、逆方向に倒れることはない。順方向に倒れた状態でモノマーを重合すれば、順方向の配向状態が記憶され、次に電圧を印加するときには液晶分子が逆方向に倒れることはなくなる。
い状態に分けて行うことにより、液晶分子のプレチルトを低下させ過ぎず、かつ、残存モノマーを解消することができるのである。さらに、UV照射強度も、その都度異ならせるのがよい。例えば、低UV強度で前段階照射の後、電圧印加状態で高強度UV照射を行い、さらに低強度UVで後照射する。電圧無印加での照射は、複数枚を一括で処理できるため、ここでの照射時間の増加は問題とならず、よって律速段階である電圧印加時の照射時間を高強度UVを用いることによって短縮することができる。
本発明の第5の面においては、その方法の具体的形態として、下記の方法が例示される。
1)追加の紫外線照射において、この追加の紫外線照射前のモノマーの重合処理に用いた紫外線と異なる波長の紫外線が用いられる、上記(22)の方法。
2)追加の紫外線照射において照射される紫外線が、そのスペクトルにおいて310〜380nmに最大エネルギーピークを有するものである、上記(22)の方法。
3)追加の紫外線照射において照射される紫外線が、そのスペクトルにおいて350〜380nmに最大エネルギーピークを有するものである、上記(22)の方法。
4)追加の紫外線照射において照射される紫外線が、そのスペクトルにおいて310〜340nmに最大エネルギーピークを有するものである、上記(22)の方法。
5)追加の紫外線照射において、照射時間が10分以上である、上記(22)の方法。
6)基板表面が垂直配向処理された垂直配向モードであり、非表示部の液晶もほぼ垂直配向されている、上記(22)の方法。
く当てることが可能となる。その結果、残留するモノマーを温度上昇を伴わずに重合させることができ、焼き付きが極めて少ないパネルを得ることができる。また、この追加の紫外線照射では、パネル駆動の必要が無く、簡易な装置でよいため、照射のための装置を多数台設置することが可能となり、長時間の照射を要する場合でも多数のパネルを同時に処理することができるので、パネル製造工程全体を遅延させて生産性を低下させることはない。
図9に示すように、第1の基板側にマトリクス状にゲートバスラインとデータバスラインが配置されており、それぞれのラインはその片側で束ねられた構成になっている。バスライン同士のクロス部にはTFTが配置されており、このTFTを介して画素電極が形成されている。対向側の第2の基板には、前述の画素電極のそれぞれと電気容量を形成する共通電極が形成されており、それに電圧を印加するためのパットが左下に取り出されている。
Zlc/(Zlc+Zc)×交流電圧
で与えられ、ここで液晶の容量Clc=250fF、補助容量Cs=250fFとすると液晶部分にはおよそ±10Vの電圧が印加されたことが計算できる。この状態で液晶パネルにUV照射をしてやると、液晶分子が倒れた方向に傾斜して、液晶性アクリレート材料が重合する。
図9に示した実施例1の構成に代えて、図12に示すように、共通電極とCsバスライ
ンとの間が完全に絶縁された構成とする(通常は、導電性粒子や銀ペーストによりショートされている)。これにより印加した交流電圧の電圧の鈍りを低減させることができるので、このように共通電極とCsバスライン間を完全に絶縁しているのが望ましい。
上記に述べたように、液晶に光を照射する時の電圧印加に際し、共通電極とCsバスラインは電気的に絶縁されていることが望ましい。しかしながら、この方法では、四方から電流の供給を受けることが必要な共通電極に対し、Csバスラインへの電圧供給とは別のパターンを形成する必要性が生じる。
実施例1で説明したのと同様の、図15に示す如き構成を有する液晶パネルに対して、共通電極パット(C)に±8Vの交流電圧(方形波)を印加し、パット(Cs)に0Vを印加し、さらにゲートバスラインに−5Vを印加する。
Zlc/(Zlc+Zc)×交流電圧
で与えられる。
前述の実施例では、特に液晶性アクリレート材料を液晶中に配合する場合を説明している。しかし、これらの実施例で説明した方法は、ポリマー分散型液晶表示パネル等感光性材料を含むものや、配向処理が必要な強誘電性パネルにも応用することが可能である。
実施例1の方法において、交流電圧印加時の周波数が高くなるとCsバスラインの抵抗が高いことが問題となり,書き込み不足となる。逆に周波数が低くなると高抵抗で接続されている部分等で、電圧のリークが発生し、パネルの表示面全体に均一な電圧を書き込む事が不可能になる。ここでは、配線抵抗が材質等により変化することを踏まえて、交流電圧を変動させて、周波数と輝度との関係を測定した。結果を図16に示す。そこで、交流電圧印加時の交流周波数は1Hz〜1kHz程度とするのがよい。
第2の基板上の配線や電極の電位を揃えて直流電圧を印加することにより、配線欠陥を見えないようにする例である。
実施例7の場合において、図18に示すように、データバスラインに関して反対側を束ねてやるものである。これにより、データバスラインに断線があっても電圧が回り込んで入力される。この場合、束ねた部分は後でガラスを切断して切り離してやればよい。
実施例8において、切り離すプロセスを回避するには、図19に示すように、反対側で束ねる代わりに、高抵抗で接続する方法が挙げられる。直流電流の場合には、図5に関して説明したように、時間が十分に経過すれば高抵抗接続でも等電位になっていく。これを利用すると、図20および図21に示すようなパターンを形成して、直流電圧を印加することも可能である。
この例では、図22に示すように、データバスライン、ゲートバスライン、Csバスライン、共通電極に加え、リペアラインにも電圧が印加される。
この例は、図23に示すように、パネルの構成としてCF−ON−TFT構造を用いる例である。図4で示したように、TFTのしきい値シフトは、TFTがON状態の時に、紫外光が直接照射されることにより発生する。TFT基板側にカラーフィルタをTFT部分を覆うように形成することにより、到達するUV光の大部分をカットすることが可能となり、結果としてしきい値シフトを抑制することが可能となる。
この例は、図24に示すように、TFTのしきい値シフトを抑制するために、TFT上に遮光膜を準備するのと同時に、線欠陥部にも均一に電圧を印加するため、リペアラインにデータバスラインに入力する信号と同じものを印加する例である。実施例11の場合と同様に第2の基板上にTFTが配置され、その上にカラ−フィルタが成膜され、さらにその上に画素電極が形成される。第1の基板には、共通電極としての透明電極が形成されている。それぞれの基板には、印刷やスピナーなどの手法によって配向膜が形成される。また、2つの基板の間には、液晶性アクリーレート材料を微量添加した液晶が挟持されている。
。パネルサイズは15型、解像度はXGAである。また、重合性モノマーとしては大日本インキ(株)製の液晶物アクリレートモノマーUCL−001を用い、液晶としては△εが負の液晶を用いた。
図25に示すようなITOパターンをもつ液晶パネルを作製した。
図28に示すようなITOパターンをもつ液晶パネルを作製した。
パネル内に封入された液晶組成物に閾値電圧より0.1V高い電圧を印加して1分間待って液晶分子の配向を安定させた後、電圧を3Vまでは毎秒0.01V、10Vまでは毎秒0.1Vの速度で上昇させ、10Vの電圧が印加された状態で紫外線を照射してモノマーを重合させた。これにより、配向乱れの無い液晶パネルを作製できた。
15インチXGA−LCDを用いた従来法による比較例および本発明の実施例を図33に示す。液晶として、△εが負のN型液晶を用いた。また、重合性モノマーとして、大日本インキ(株)製のアクリレートモノマーUCL−001を用いた。モノマー混入濃度は、液晶組成物の重量の0.1〜2%であった。また、光重合開始剤をモノマー重量に対して0〜10%の濃度で添加した。UV照射の条件および得られた結果を表1に示す。
照射は無電界で行って残存モノマーを解消する方法である。1回目照射時のUV強度は、表1に示すように、高強度の場合と、低強度の場合がある。高強度の場合(100mW/cm2 )には、電圧印加時の照射時間が40秒程度で、焼付き、コントラストともに良好な結果となった。低強度の場合(10mW/cm2 )には、電圧印加時の照射時間が200秒とやや長くなるが比較例に比べると1/2以下であり、焼付き、コントラストとも良好な結果を示した。
一方の基板上にTFT素子、データバスライン、ゲートバスラインおよび画素電極を形成した。もう一方の基板には、色層および共通電極を形成した。これらの基板を径4μmのスペーサを介してはりあわせ、空セルを作製した。こうして得られたセルに、ネガ型液晶にネマティック液晶性を示すアクリル系光重合性成分を0.3wt%の量で混合し、得られた光重合性成分を含有する液晶組成物を注入して、液晶パネルを作製した。図34に示すように、このパネルの注入口は、3個形成され、それぞれ232mmの長さの辺のうち68〜80mm、110〜122mmおよび152〜164mmの位置に配置された。
一方の基板上にTFT素子、データバスライン、ゲートバスラインおよび画素電極を形成した。もう一方の基板には、色層および共通電極を形成した。これらの基板を径4μmのスペーサを介してはりあわせ、空セルを作製した。こうして得られたセルに、ネガ型液晶にネマティック液晶性を示すアクリル系光重合性成分を0.3wt%の量で混合し、得られた光重合性成分を含有する液晶組成物を注入して、液晶パネルを作製した。図35に示すように、このパネルの額縁のBM部分をCF樹脂を積層することにより形成し、そのセルギャップを2.4μm(表示部ギャップ=4.0μm)、シールとの距離を0.2mmとした。
一方の基板上にTFT素子、データバスライン、ゲートバスラインおよび画素電極を形成した。もう一方の基板には、色層および共通電極を形成した。これらの基板を径4μmのスペーサを介してはりあわせ、空セルを作製した。こうして得られたセルに、ネガ型液晶にネマティック液晶性を示すアクリル系光重合性成分を0.3wt%の量で混合し、得られた光重合性成分を含有する液晶組成物を注入して、液晶パネルを作製した。図36に示すように、このパネルの額縁のBM部分の上に補助シールを形成し、額縁のBM部分のセルギャップがない構造とした。
一方の基板上にTFT素子、データバスライン、ゲートバスラインおよび画素電極を形成した。もう一方の基板には、色層および共通電極を形成した。これらの基板を径4μmのスペーサを介してはりあわせ、空セルを作製した。こうして得られたセルに、ネガ型液晶にネマティック液晶性を示すアクリル系光重合性成分を0.3wt%の量で混合し、得られた光重合性成分を含有する液晶組成物を注入して、液晶パネルを作製した。このパネルの額縁のBM部分に、図37に示すように、補助シールでポケットを形成し、濃度異常となった液晶がポケット内に入り込むような構造とした。
この実施例のパネルの断面図を図38に示す。TFT基板の層構造は、下から、Al−Nd/MoN/Moによるゲートメタル層、SiNによるゲート絶縁膜、a−Si層、n+/Ti/Al/MoN/Moによるドレインメタル層、SiNによる保護膜層、ITOによる画素電極層からなる。CF基板の構造は、赤、青、緑のカラーフィルター層と共通電極となるITO膜層からなる。図39は、このパネルの平面図である。この画素電極パターンによれば、電圧印加時には液晶分子は、図のa,b,c,dの4方向に傾く。こうすることにより、広視野角が実現できる。また、対向基板は、ITOによる共通電極からなる。これらの2枚の基板に垂直配向膜を塗布し、片側の基板にビーズスペーサを散布し、もう1 方にパネル周辺シールを形成し、2枚の基板を貼り合わせた。この貼り合わせしたパネルに液晶を注入した。液晶としては、負の誘電率異方性をもつネガ型液晶に、紫外線硬化型モノマーを0.2wt%の量で添加したものを使用した。このパネルに、電圧印加および紫外線照射を行い、液晶の配向規制を行った。図40に高分子による液晶配向規
制について示す。初期の電圧無印加時には、液晶分子は垂直に配向し、モノマーはモノマーとして存在している。ここで、電圧を印加すると液晶分子は画素電極の微細パターン方向に傾き、モノマーも同様に傾く。この状態で紫外線照射を行うとモノマーは傾斜をもったまま高分子化する。このようにしてモノマーが傾斜をもって高分子化することにより、液晶分子の配向が規制されることとなる。
図42に示すように、実施例22のパネルの製造方法を行うために、紫外線照射ユニットが2台連結された構成とし、特にファーストユニットでは、電圧印加および紫外線照射を行うことができ、セカンドユニットでは、搬送コロ上でパネルを搬送しながら紫外線照射を行う構造をもった製造装置を用いた。この装置では、高スループット、低スペースでパネルの製造が可能となる。
この例のパネル断面図を図43に示す。TFTアレイ上にカラーフィルタ層およびオーバーコート層を形成しており、これにより高透過率が実現することができる。
一方の基板上にTFT素子、データバスライン、ゲートバスラインおよび画素電極を形成した。もう一方の基板には、色層および共通電極を形成した。これらの基板を径4μmのスペーサを介して貼り合わせ、空セルを作製した。こうして得られたセルに、ネガ型液晶にネマティック液晶性を示すアクリル系光重合性成分を0.3wt%の量で混合し、得られた光重合性成分を含有する液晶組成物を注入して、液晶パネルを作製した。このパネルは、図45に示すような画素平面および断面を有し、ソース電極と画素電極のコンタクトホール、Cs中間電極と画素電極のコンタクトホールともに画素スリットによる液晶ドメイン境界部に配置されている。このため、コンタクトホールによる異常ドメインの発生を防ぐことができ、このように作成した液晶表示装置は異常ドメインの発生もなく、輝度低下や応答速度の劣化、表示ムラの発生のない表示品位の高い液晶表示装置となる。
一方の基板上にTFT素子、データバスライン、ゲートバスラインおよび画素電極を形成した。もう一方の基板には、色層、共通電極および配向制御用の土手を形成した。これらの基板を径4μmのスペーサを介して貼り合わせ、空セルを作製した。こうして得られたセルに、ネガ型液晶にネマティック液晶性を示すアクリル系光重合性成分を0.3wt%の量で混合し、得られた光重合性成分を含有する液晶組成物を注入して、液晶パネルを作製した。このパネルは、図46に示すような画素平面を有し、ソース電極と画素電極のコンタクトホール、Cs中間電極と画素電極のコンタクトホールともに土手の十字部に配置されており、これは液晶ドメインの境界部分に当たる。また、ソース電極、Cs中間電極を表示領域内に引伸する際、これらは画素電極スリットにより意図的に生じる液晶ドメ
インの境界部をはしっており、異常ドメインの原因にもならず、開口率も低下されない。このように作成した液晶表示装置は、異常ドメインの発生もなく、輝度低下や応答速度の劣化、表示ムラの発生のない表示品位の高いものである。
実施例25と同様にして液晶パネルを作成した。画素平面図は図47に示す如くであり、ソース電極と画素電極のコンタクトホールとCs中間電極と画素電極のコンタクトホールはそれぞれ異なる配向分割領域にあり、各々異常ドメインの起点となった場合でも、相互作用によるより広範囲での異常ドメインの発生にはつながらない。このようにして得られた液晶表示装置は、異常ドメインの発生も少なく、輝度低下や応答速度の劣化、表示ムラの発生の少ない表示品位の高いものである。
一方の基板上にTFT素子、データバスライン、ゲートバスライン、色層および画素電極を形成した。もう一方の基板には、共通電極を形成した。これらの基板を径4μmのスペーサを介して貼り合わせ、空セルを作製した。こうして得られたセルに、ネガ型液晶にネマティック液晶性を示すアクリル系光重合性成分を0.3wt%の量で混合し、得られた光重合性成分を含有する液晶組成物を注入して、液晶パネルを作製した。このパネルの画素平面図および断面図は図48の如くであり、セル厚変動等の異常ドメインの原因となるコンタクトホールは液晶ドメインの境界部に配置されている。また、画素電極、ソース電極およびCs中間電極が1つのコンタクトホールで接続されており、異常ドメインの原因が消滅し、開口率が向上している。ソース電極は画素電極スリットにより意図的に生じる液晶ドメインの境界部でかつ画素スリット部以外に配線され、異常ドメインの原因にもならず、開口率も低下されない。このように作成した液晶表示装置は、異常ドメインの発生もなく、輝度低下や応答速度の劣化、表示ムラの発生のない表示品位の高いものである。
TFT基板とカラーフィルタ基板とからなる2枚の基板間にΔεが負のネマチック液晶が充填されて垂直配向しているパネルを用いた。液晶層には、重合性モノマーとして大日本インキ(株)製の液晶性モノアクリレートモノマーUCL−001−K1を0.25重量%の量で添加した。このパネルを、液晶層に実効電圧が5.0Vとなるように駆動電圧を印加して液晶を駆動させながら、最大エネルギーピークの波長が365nmである紫外線を300秒間照射し、所定の液晶配向状態で、モノマーを重合させ、硬化させた。ここで、垂直配向性のポリアミック酸配向膜を用いた。パネルのセルギャップを4.0μmとした。駆動モードは、ノーマリブラックである。
次いで、図49に示すようにして、このパネルに対して追加の紫外線照射を行った。追加照射光源として市販のブラックランプ(東芝ライテック製)を用いた。最大エネルギーピークの波長は352nmであり、ランプを10cm間隔で5本並べて面発光とし、10cmの距離から5mW/cm2の強度で照射した。次いで、追加の紫外線照射前のパネルと照射後のパネルの焼付き率を測定したところ、追加の紫外線照射前のパネルの焼付き率が12%であったのに対して、照射後の焼付き率は3%まで低減されていた。また、これらのパネルを24時間放置した後において、前者は戻らなかったのに対して、後者では完全に焼付きが消えていた。
また、パネルに対する追加の紫外線照射における紫外線照射量を変化させ、紫外線照射量と焼付き率との関係を求めた。その結果は図50に示すとおりであった。紫外線照射量が増加するにつれて、焼付き率が低減されることがわかる。
なお、ここで、焼付き率は次のようにして求めた。すなわち、白黒チェッカーパターン
を表示領域に48時間表示させる。その後、表示領域全域に所定の中間色調(グレー)を表示させ、白表示であった領域の輝度βと黒表示であった領域の輝度γとの差(β−γ)を黒表示であった領域の輝度γで除して焼付き率を求める。
焼付き率α=((β−γ)/γ)×100(%)
実施例30
追加照射光源として、ブラックランプに代えて市販の健康線用蛍光ランプ(東西電線(株)製)を用いたことを除き、実施例29に述べた操作を繰り返した。この蛍光ランプの最大エネルギーピークの波長は310nmであった。これにより、得られた追加の紫外線照射後のパネルは、焼付き率が2.5%まで低減されており、また24時間放置後には焼付きが完全に消えていた。
(付記1)
第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
前記共通電極とCs バスラインとに交流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に交流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法。
(付記2)
前記共通電極とCs バスラインとが、液晶層に光を照射する時点で、絶縁されているかまたは高抵抗で接続されている、付記1に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記3)
前記共通電極とCsバスラインとが、液晶層に光を照射した後で、電気的に接続される、付記1に記載の液晶表示パネルの製造方法。
(付記4)
初期には液晶層を垂直配向させておき、感光性の材料を含む液晶組成物に電圧を印加しながら光を照射することにより、液晶の配向膜に対する平均の角度を極角90°未満にする、付記1に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記5)
交流電圧印加時の交流周波数を1〜1000Hzに設定する、付記1に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記6)
第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
前記共通電極と3つのバスラインとの間を絶縁させておくかまたは高抵抗で接続し、
前記共通電極と前記第2の基板上の3つのバスライン(ゲートバスライン、データバスラインおよびCsバスライン)との間に直流電圧を印加することにより共通電極と画素電
極との間に直流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法。
(付記7)
隣接するゲートバスラインまたはデータバスラインのそれぞれをその両端において電気的に接続する、付記6に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記8)
前記共通電極とCs バスラインとの間を、液晶層に光を照射した後で、電気的に接続する、付記7に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記9)
初期には液晶層を垂直配向させておき、感光性の材料を含む液晶組成物に電圧を印加しながら光を照射することにより、液晶の配向膜に対する平均の角度を極角90°未満にする、付記6に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記10)
第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインと、前記データバスラインまたはゲートバスラインの少なくとも一方と交差するリペアラインを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
前記共通電極と前記第2の基板上の4つのバスライン(ゲートバスライン、データバスライン、Cs バスラインおよびリペアライン)との間に直流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に直流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法。
(付記11)
第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
前記共通電極と前記第2の基板上の4つのバスライン(ゲートバスライン、データバスラインおよびCsバスライン)との間を高抵抗で接続し、少なくとも1つのバスラインと前記共通電極との間に直流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に直流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法。
(付記12)
第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインを形成し、
薄膜トランジスタのチャネル部分にCF樹脂または光を遮断するパターンを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
隣接するデータバスラインのそれぞれをその両端において電気的に接続し、前記ゲート
バスラインにトランジスタのON電圧を印加し、前記共通電極とデータバスラインとの間に交流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に交流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法。
(付記13)
第1の基板にこの基板全面に電圧を印加するための共通電極を形成し、
第2の基板にマトリックス状に配置されるゲートバスラインとデータバスラインと、前記2つのバスラインの交点で薄膜トランジスタとそれにつながる画素電極と、前記画素電極との間で電気容量を形成するCsバスラインと、前記データバスラインと交差するリペアラインを形成し、
薄膜トランジスタのチャネル部分にCF樹脂または光を遮断するパターンを形成し、
前記第1の基板と第2の基板の間隙に感光性の材料を含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
前記共通電極と画素電極とにより、それらの間に前記液晶層を挟んで電気容量を形成し、
少なくとも1本のデータバスラインと少なくとも1本のリペアラインとにレーザー照射等の方法により接続処理を施し、
前記ゲートバスラインにトランジスタのON電圧を印加し、前記共通電極とデータバスラインおよびリペアライン(データバスラインと同電位)との間に交流電圧を印加することにより共通電極と画素電極との間に交流電圧を印加し、前記液晶層に光を照射することを特徴とする、液晶表示装置の製造方法。
(付記14)
付記1〜13のいずれかに記載した方法により製造された液晶表示装置。
(付記15)
透明電極と液晶分子を垂直に配向させる配向制御膜とを備えた2枚の基板間に負の誘電率異方性を有し、かつ、重合可能なモノマーを含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
相対する透明電極の間に電圧を印加しながらモノマーを重合させて、液晶分子にプレチルト角をもたせる垂直配向液晶表示装置の製造方法において、
モノマーを重合させる前に、相対する透明電極の間において、閾値電圧以上でかつ飽和電圧以下の一定電圧を一定時間印加した後、所定の電圧に変化させてその電圧を維持しながら、前記液晶組成物に紫外線を照射し、または熱を加えてモノマーを重合させることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
(付記16)
相対する透明電極の間において、閾値電圧以上でかつ閾値+1V以下の一定電圧を10秒間以上印加した後、白表示時に印加する電圧以上の電圧を印加して電圧を変化させ、その電圧を維持しながら、前記液晶組成物に紫外線を照射し、または熱を加えてモノマーを重合させる、付記15に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記17)
少なくとも一方の基板上の透明電極に、スリット構造を形成する工程をさらに含む、付記15または16に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記18)
少なくとも一方の基板に、基板間の間隙内に突出する突起形成する工程をさらに有する、付記15〜17のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記19)
付記15〜18のいずれかに記載した方法により製造された液晶表示装置。
(付記20)
透明電極を備えた2枚の基板間に重合可能なモノマーを含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
相対する透明電極に電圧を印加しながらモノマーを重合させて、液晶分子にプレチルト角を持たせ、かつ、電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定する液晶表示装置の製造方法において、
前記重合可能なモノマーの重合のための光照射を少なくとも2回に分割して実施することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
(付記21)
前記複数回の光照射のうちの少なくとも1回の光照射を前記液晶層に電圧が印加された状態で行う、付記20に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記22)
前記複数回の光照射を、前記電圧を印加して行う光照射の前後のいずれか、またはその前後の両方において、電圧を印加せずに行う、付記20または21に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記23)
前記複数回の光照射を、複数の異なる光強度で行う、付記20〜22のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記24)
前記電圧を印加して行う光照射を、50mW/cm2 以上の光強度で行う、付記20〜23のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記25)
前記電圧を印加せずに行う光照射を、50mW/cm2 以下の光強度で行う、付記20〜24のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記26)
前記重合可能なモノマーが液晶性または非液晶性モノマーであり、紫外線照射により重合される、付記20〜25のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記27)
前記重合可能なモノマーが2官能性アクリレートまたは2官能性アクリレートと単官能性アクリレートとの混合物である、付記20〜26のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記28)
付記20〜27のいずれかに記載した方法により製造された液晶表示装置。
(付記29)
光重合性成分または熱重合性成分を含有する液晶組成物を基板間に挟持し、電圧を印加しながら前記重合性成分を重合させることにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、前記重合性成分を含む液晶組成物を注入するための注入口が複数個設けられ、それぞれの注入口の間隔が注入口が存在する辺の寸法の1/5以下であることを特徴とする液晶表示装置。
(付記30)
前記注入口と表示端との距離が注入口が存在する辺の寸法の2/5以下である、付記29に記載の液晶表示装置。
(付記31)
光重合性成分または熱重合性成分を含有する液晶組成物を基板間に挟持し、電圧を印加しながら前記重合性成分を重合させることにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、額縁のBM部分のセルギャップが表示領域のセルギャップ以下であることを特徴とする液晶表示装置。
(付記32)
前記表示領域のセルギャップ以下のセルギャップを有する領域とセル形成用のシールと
の距離が0.5mm以下である、付記31に記載の液晶表示装置。
(付記33)
光重合性成分または熱重合性成分を含有する液晶組成物を基板間に挟持し、電圧を印加しながら前記重合性成分を重合させることにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、額縁のBM部分にメインシールまたは補助シールを形成して、額縁BM部分のセルギャップをなくしたことを特徴とする液晶表示装置。
(付記34)
光重合性成分または熱重合性成分を含有する液晶組成物を基板間に挟持し、電圧を印加しながら前記重合性成分を重合させることにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、補助シールを形成することにより、前記重合性成分と液晶との濃度分布が生じた材料をBM部分に誘導するようにしたことを特徴とする液晶表示装置。
(付記35)
液晶組成物が非液晶成分を含有し、または分子量、表面エネルギーが液晶成分と異なる成分を含有する液晶組成物を用いた、付記29〜34のいずれかに液晶表示装置。
(付記36)
第1の基板に共通電極およびカラーフィルター層を形成し、
第2の基板をゲートバスライン層、ゲート絶縁膜層、ドレインバスライン層、保護膜層および画素電極層が形成されたアレイ基板で構成し、
前記画素電極層には、微細なスリットを、そのスリットが画素内を少なくとも2領域以上に分割する方向に形成し、
前記2枚の基板には液晶分子を垂直に配向させる垂直配向膜を形成し、
前記2枚の基板の間隙に液晶骨格を有する紫外線硬化性樹脂を含む負の誘電率異方性を有するn型液晶組成物を充填して液晶層を形成し、
液晶分子にこの液晶分子の閾値以上の電圧を印加しながら紫外線を照射することにより電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定し、
2枚の偏光板を、その吸収軸が液晶分子の配向方位と45度の角度をなすようにこの装置の上下面にクロスニコルに、それぞれ配置することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
(付記37)
2枚の基板間に注入された液晶組成物に対する紫外線照射を、光強度の異なる紫外線により2段階以上に分割して行う、付記36に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記38)
2枚の基板間に注入された液晶組成物に対する紫外線照射を、液晶分子にこの液晶分子の閾値以上の電圧を印加しながら紫外線照射する工程と、液晶分子に電圧を印加せずに紫外線照射する工程の2段階に分割して行う、付記36に記載の液晶表示装置の製造方法。(付記39)
2枚の基板間に注入された液晶組成物に対する紫外線照射を、それぞれ異なる電圧を液晶分子に印加しながら2段階に分割して行う、付記36に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記40)
2枚の基板間に注入された液晶組成物中の紫外線重合性成分を重合させるために、光強度の異なる複数の紫外線照射ユニットを用い、2段階以上に分割して紫外線照射する、付記36に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記41)
2枚の基板間に注入された液晶分子に対する紫外線照射を、前記アレイ基板側より行う、付記36に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記42)
前記第2の基板をカラーフィルタ層が形成されたアレイ基板で構成し、前記第1の基板には共通電極を形成し、2枚の基板間に注入された液晶分子に対する紫外線照射を、第1の基板側より行う、付記36に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記43)
付記36〜42のいずれかに記載した方法により製造された液晶表示装置。
(付記44)
電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、設計的に10%以上セル厚が変動する部分を液晶のドメイン境界部に配置したことを特徴とする液晶表示装置。
(付記45)
電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、液晶のドメイン境界部にソース電極と画素電極を接続するコンタクトホールが設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
(付記46)
電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、液晶のドメイン境界部にCs中間電極と画素電極を接続するコンタクトホールが設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
(付記47)
電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定し、2分割以上に配向分割した液晶表示装置において、設計的に10%以上セル厚が変動する部分が複数箇所存在しないことを特徴とする液晶表示装置。
(付記48)
電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定し、2分割以上に配向分割した液晶表示装置において、同一分割領域に複数のコンタクトホールを有さないことを特徴とする液晶表示装置。
(付記49)
電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定する液晶表示装置において、1つのコンタクトホールにより画素電極、ソース電極およびCs中間電極を接続することを特徴とする液晶表示装置。
(付記50)
電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、金属電極が表示画素内の液晶ドメイン境界にそって配線されていることを特徴とする液晶表示装置。
(付記51)
電極を有する一対の基板間に液晶層が挟持され、熱もしくは光で重合するポリマーにより液晶分子のプレチルト角および電圧印加時の傾斜方向を規定した液晶表示装置において、画素電極と同電位の電極が表示画素内の画素電極のスリット部に配線されていないことを特徴とする液晶表示装置。
(付記52)
赤色、青色、緑色からなるカラーフィルタ層がTFT基板上に形成されている基板と共通電極が形成された基板とに液晶層が挟持されている、付記44〜51のいずれかに記載
の液晶表示装置。
(付記53)
電極と配向膜とを備えた2枚の基板間に重合可能なモノマーを含む液晶組成物を充填して液晶層を形成し、相対する電極間に所定の液晶駆動電圧を印加しながら、前記液晶組成物に紫外線を照射してモノマーを重合させることを含む液晶表示装置の製造方法において、前記モノマーの重合処理後に、液晶駆動電圧を印加することなく、または液晶を実質的に駆動させない電圧を印加しながら、前記液晶組成物に対して追加の紫外線照射を行うことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
(付記54)
追加の紫外線照射において、この追加の紫外線照射前のモノマーの重合処理に用いた紫外線と異なる波長の紫外線が用いられる、付記53に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記55)
追加の紫外線照射において照射される紫外線が、そのスペクトルにおいて310〜380nmに最大エネルギーピークを有するものである、付記53または54に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記56)
追加の紫外線照射において照射される紫外線が、そのスペクトルにおいて350〜380nmに最大エネルギーピークを有するものである、付記55に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記57)
追加の紫外線照射において照射される紫外線が、そのスペクトルにおいて310〜340nmに最大エネルギーピークを有するものである、付記55に記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記58)
追加の紫外線照射において、照射時間が10分以上である、付記53〜57のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
(付記59)
基板表面が垂直配向処理された垂直配向モードであり、非表示部の液晶もほぼ垂直配向されている、付記53〜58のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
Claims (7)
- 共通電極およびカラーフィルタ層を有する第1の基板と、
画素電極を有する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶層と、
前記液晶層に電圧を印加しながら紫外線を照射することにより、電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定するポリマー層と、
クロスニコルに配置された2枚の偏光板と、を備え、
前記画素電極には、1つの画素の中に液晶の配向が互いに異なる4つの領域を形成するための複数のスリットであって、前記4つの領域のそれぞれの中で互いに平行に延びる複数のスリットが形成されており、
電圧印加時の液晶分子の傾斜方向が前記複数のスリットに平行である、液晶表示装置。 - 共通電極およびカラーフィルタ層を有する第1の基板と、
画素電極を有する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶層と、
前記液晶層に電圧を印加しながら紫外線を照射することにより、電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定するポリマー層と、
クロスニコルに配置された2枚の偏光板と、を備え、
前記画素電極には、1つの画素の中に液晶の配向が互いに異なる4つの領域を形成するための複数のスリットであって、前記4つの領域のそれぞれの中で互いに平行に延びる複数のスリットが形成されており、
ソース電極と前記画素電極とを接続するコンタクトホールが、前記4つの領域の境界部に設けられている、液晶表示装置。 - 共通電極およびカラーフィルタ層を有する第1の基板と、
画素電極を有する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶層と、
前記液晶層に電圧を印加しながら紫外線を照射することにより、電圧印加時の液晶分子の傾斜方向を規定するポリマー層と、
クロスニコルに配置された2枚の偏光板と、を備え、
前記画素電極には、1つの画素の中に液晶の配向が互いに異なる4つの領域を形成するための複数のスリットであって、前記4つの領域のそれぞれの中で互いに平行に延びる複数のスリットが形成されており、
Cs中間電極と前記画素電極とを接続するコンタクトホールが、前記4つの領域の境界部に設けられている、液晶表示装置。 - 前記液晶層が負の誘電率異方性を有する液晶を含む、請求項1から3のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 前記画素電極の前記複数のスリットの幅が0.5〜5ミクロンである、請求項1から4のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 前記偏光板の吸収軸が液晶分子の配向方向とほぼ45°の角度をなす、請求項1から5のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 前記4つの領域の境界に配置されたCsバスラインを備えた、請求項1から6のいずれかに記載の液晶表示装置。
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