JP4859289B2 - ガンダイオード発振器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波やミリ波用のガンダイオードを用いた発振器に係り、特に二次高調波発振出力の位相雑音特性の向上、歩留まりの向上、さらに高出力化が容易となった表面実装型の二次高調波型ガンダイオード発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に従来のメサ型構造のガリウム砒素(GaAs)ガンダイオード100の断面図を示す。高濃度n型GaAsからなる半導体基板101上に、MBE法又はMOCVD法により、高濃度n型GaAsからなる第1のコンタクト層102、低濃度n型GaAsからなる活性層103、高濃度n型GaAsからなる第2のコンタクト層104が順次積層され、電子の走行空間の面積を小さくするため、メサ型構造となっている。105はカソード電極、106はアノード電極である。
【0003】
このように形成されたガンダイオード100は、図9に示すようなピル型パッケージ110内に組み立てられる。このピル型パッケージ110は、放熱基台電極111と、ガンダイオード100を取り囲む外囲器となるガラス或いはセラミックスからなる円筒112とを有し、この円筒112は放熱基台電極111に硬ロウ付けされた構造となっている。ガンダイオード100は、図示しないサファイア材等のボンデングツールにて静電吸着され、放熱基台電極111に接着される。さらに、金リボン113によりガンダイオード100と円筒112の先端に設けられた金属層とが熱圧着等により接続される。金リボン113の接続を行った後、円筒112上に蓋状の金属ディスク114をロウ付けし、ピル型パッケージ110に組み立てられる。
【0004】
このようにピル型パッケージ110に組み立てられたガンダイオードのマイクロストリップ線路120への実装構造の一例を図10に示す。ピル型パッケージ110の両電極111,114の一方は、アルミナ等からなる平板基板121に形成された孔に貫入してその平板基板121の裏面に形成された接地電極122と電気的に接続され、他方は、金リボン123によって平板基板121上にマイクロストリップ線路として形成された信号線路124に接続される。
【0005】
このような構成において、一方の信号電極124を所定の線路長に設定して先端をオープンにすると、その信号電極124の線路長の共振器で発振周波数が決定されるガンダイオード発振器となる。
【0006】
ところで、マイクロ波やミリ波帯の発振器の発振素子であるGaAsからなるガンダイオードは、GaAsのEnergy Relaxaition Timeの制限により、基本発振周波数の2倍の周波数を用いた二次高調波モードで発振させることが多い。
【0007】
ピル型パッケージに組み立てられたガンダイオードは、これを導波管キャビティに搭載してガンダイオード発振器を構成するとき、その基本波成分が導波管のカットオフ周波数以下であれば、その基本波成分は導波管のカットオフ周波数によって除外され、その発振スペクトルは二次高調波成分のみとなり、二次高調波モードの発振出力を得ることができる。
【0008】
一方、マイクロ波やミリ波の発振器用の表面実装型のガンダイオードは、マイクロストリップ線路やコプレーナ線路に実装してガンダイオード発振器を構成している。
【0009】
マイクロストリップ線路への実装は、表面に信号電極を形成し裏面に接地電極を形成した半絶縁性の平板基板の該表面に、裏面の接地電極からヴィアホールを介して接続される表面接地電極を形成してマイクロストリップ線路を構成し、その信号電極と表面接地電極とに、表面実装型ガンダイオードのカソード電極とアノード電極をそれぞれ接続することで搭載して行われる。
【0010】
また、コプレーナ線路への実装は、半絶縁性の平板基板の表面に信号電極および一対の接地電極を形成してコプレーナ線路を構成し、その信号電極と接地電極とに、表面実装型ガンダイオードのカソード電極とアノード電極をそれぞれ接続することで搭載して行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示したようにガンダイオード100をピル型パッケージ110に組み立てる際には、放熱基台電極111にガンダイオード100を接着する時、前記ボンディングツールが視野を遮り、放熱基台電極111を直接視認することが困難となり、組立作業効率が非常に悪いという問題があった。
【0012】
また、ガンダイオード100を組み込んだピル型パッケージ110を図10に示したようにマイクロストリップ線路120に実装する際に、金リボン123によって接続するので、寄生インダクタンスが発生し、特性がばらつくという実装上の問題点があった。
【0013】
さらに、アノード又はカソードの一方の電極形状が円形のシングルメサ構造の従来のガンダイオード素子は、発熱面積が小さいために、放熱性能が悪く、素子の温度上昇に伴い素子特性が悪化するという問題があった。
【0014】
また、従来のマイクロストリップ線路やコプレーナ線路上に表面実装型ガンダイオードを搭載してガンダイオード発振器を構成した場合は、ガンダイオードが二次高調波を用いたガンダイオードである場合、発振周波数を決定するショートスタブ共振器に定在する電界最小点が、基本波周波数と二次高調波周波数とで異なるために、良質な発振スペクトルが得られないという問題があった。
【0015】
本発明の目的は、組み立てや実装が容易で歩留まりが高く放熱も良好で、さらに良質な発振スペクトル特性を実現できるようにした高出力ガンダイオード発振器を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
このために請求項1の発明は、半絶縁性の平板基板の表面に、発振出力電極と該発振出力電極に連続するショートスタブとからなる信号電極を形成し、該ショートスタブの近傍に前記信号電極をまたぐよう一対の表面電極を形成し、該一対の表面電極の一方に連続するようバイアス電極を形成し、裏面全面に裏面電極を形成し、該裏面電極と前記ショートスタブの先端部をヴィアホールにより接続したマイクロストリップ線路と、底面の中央にアノード又はカソードの一方の電極が形成され、前記底面の前記一方の電極をまたぐ両側に他方の電極が各々形成されたフリップチップ型のガンダイオードとを具備し、前記ガンダイオードの前記一方の電極を前記マイクロストリップ線路の前記信号電極に接着すると共に前記他方の各電極を前記マイクロストリップ線路の前記各表面電極に接着してなるガンダイオード発振器において、前記ガンダイオードの前記一方の電極を、前記信号電極の信号伝搬方向に平行な方向を長軸あるいは長辺とする形状としたことを特徴とするガンダイオード発振器とした。
【0017】
請求項2の発明は、半絶縁性の平板基板の表面に、発振出力電極と該発振出力電極に連続するオープンスタブとからなる信号電極を形成し、該オープンスタブの近傍に前記信号電極をまたぐよう一対の表面電極を形成し、該一対の表面電極の一方に連続するよう第1のバイアス電極を形成し、前記オープンスタブの延長線上に前記オープンスタブから分離したショートスタブを形成し、前記オープンスタブに連続する第2のバイアス電極を形成し、裏面全面に裏面電極を形成し、該裏面電極と前記ショートスタブの先端部をヴィアホールにより接続したマイクロストリップ線路と、底面の中央にアノード又はカソードの一方の電極が形成され、前記底面の前記一方の電極をまたぐ両側に他方の電極が各々形成されたフリップチップ型のガンダイオードと、底面の一端にアノード又はカソードの一方の電極が形成され、他端に他方の電極が形成されたバラクタダイオードとを具備し、前記ガンダイオードの前記一方の電極を前記マイクロストリップ線路の前記信号電極に接着すると共に前記他方の各電極を前記マイクロストリップ線路の前記各表面電極に接着し、前記バラクタダイオードの前記一方の電極を前記オープンスタブの先端部に接着すると共に他方の電極を前記ショートスタブの前記オープンスタブ側の端部に接着してなるガンダイオード発振器において、前記ガンダイオードの前記一方の電極を、前記信号電極の信号伝搬方向に平行な方向を長軸あるいは長辺とする形状としたことを特徴とするガンダイオード発振器とした。
【0018】
請求項3の発明は、半絶縁性の平板基板の表面に、発振出力電極と該発振出力電極に連続するショートスタブとからなる信号電極を形成し、該ショートスタブの近傍に前記信号電極をまたぐよう一対の表面電極を形成し、前記信号電極の両側に接地電極を形成し、前記一対の表面電極の一方に連続するようバイアス電極を形成し、前記ショートスタブの先端部を前記接地電極に接続したコプレーナ線路と、底面の中央にアノード又はカソードの一方の電極が形成され、前記底面の前記一方の電極をまたぐ両側に他方の電極が各々形成されたフリップチップ型のガンダイオードとを具備し、前記ガンダイオードの前記一方の電極を前記コプレーナ線路の前記信号電極に接着すると共に前記他方の各電極を前記コプレーナ線路の前記各表面電極に接着してなるガンダイオード発振器において、前記ガンダイオードの前記一方の電極を、前記信号電極の信号伝搬方向に平行な方向を長軸あるいは長辺とする形状としたことを特徴とするガンダイオード発振器とした。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施形態のガンダイオード発振器を示す斜視図であり、基板の一部を断面にしたものである。10は底面中央にアノード電極バンプ11が、両側にカソード電極バンプ12、13が各々突出形成されたフリップチップ型のガンダイオードであり、マイクロストリップ線路20に後記するように実装されている。
【0020】
このガンダイオード10は、より詳しくは、ガリウム砒素やインジウム燐等からなる半導体積層部のアノード電極バンプ11に対応する中央部分にガンダイオード機能部を形成し、底面中央にアノード電極バンプ11を形成し、該底面のアノード電極バンプ11を挟む両側にカソード電極バンプ12、13を形成したもの(例えば、特願平10−259006号)である。本実施形態ではさらに、図2の(a)に示すように、中央のアノード電極バンプ11の形状を、そのバンプ11,12,13の並びの方向と直交する方向を長軸とする楕円形状に形成している。
【0021】
マイクロストリップ線路20は、窒化アルミニウム(AlN)、シリコン(Si)、シリコンカーバイド(SiC)、ダイアモンド等のように比抵抗が106Ω・cm以上、熱電導率が140W/mK以上で良好な半絶縁性の基板を平板基板21とし、その平板基板21の表面に信号電極22、ガンダイオード10への電源供給用のバイアス電極23、そのバイアス電極23に連続する表面電極24、独立した表面電極25を形成し、裏面全面に裏面電極26を形成したものである。信号電極22は発振出力部を構成する発振出力電極22Aと共振器として働くショートスタブ22Bを有し、このショートスタブ22Bの先端部分がタングステンを充填したヴィアホール27により裏面電極26と接続されている。
【0022】
ガンダイオード10のマイクロストリップ線路20への搭載は、その中央のアノード電極バンプ11を信号電極22に接着し、一方のカソード電極バンプ12を表面電極24に接着し、他方のカソード電極バンプ13を表面の独立電極25に接着することで行っている。このように接着すると、アノード電極バンプ11は、信号電極22の信号伝搬方向に平行な方向が、楕円形状の長軸方向となる。
【0023】
以上から、裏面電極26を固定電位とし、バイアス電極23に直流電圧を印加すると、ガンダイオード10による発振がおこなわれる。
【0024】
本実施形態のガンダイオード発振器では、ガンダイオード10をフェースダウン姿勢にしてバンプ11、12、13を電極22、24,25に直接接続し、金リボンを使用しないので、その金リボンによる接続に起因して発生していた寄生インダクタンスがなくなり、特性のばらつきの少ない発振器を実現することが可能になる。また、ガンダイオード10に発生する熱がバンプ11、12、13を介してヒートシンクとしても機能する基板21に放散されるので、放熱効果も高くなる。さらに、このようなガンダイオード10の実装状態では、アノード電極バンプ11の両側にカソード電極バンプ12、13が位置するので、アノード電極に過度の加重が加わることが防止される。
【0025】
ところで、ガンダイオード発振器では、ショートスタブ22Bのガンダイオード10の中心からの長さを、λ/2(λ:基本波の波長)に設定することが行われる。これにより、そのショートスタブ22Bの先端では、発振出力の基本波および二次高調波共に電界が最小値となる。また、そこからλ/2だけ離れたガンダイオード10の中心位置でも基本波および二次高調波のいずれの電界も同位置で最小値となるはずである。ところが、実際のガンダイオード発振器では、ガンダイオード10の搭載やその他の影響のため、ガンダイオード10部分での基本波および二次高調波の両者の電界最小点が正確には一致せず、良質な発振スペクトルを得ることができなかった。
【0026】
図3(a)は図1のA−A’の一点鎖線で示す断面の電界強度をシミュレータHFSSを用いて、周波数76GHzでシミュレーションした結果を示す図、(b)は周波数38GHzで同様にシミュレーションした結果を示す図である。
【0027】
76GHzでシミュレーションした図3(a)ではガンダイオード10の中心より右側(ショートスタブ22Bの先端から離れる側)に電界最小点A1があるのに対して、38GHzでシミュレーションした図3(b)ではガンダイオード10の中心より左側(ショートスタブ22Bの先端に近づく側)に電界最小点A2がある。
【0028】
しかし、このような場合でも、本実施形態ではガンダイオード10のバンプ11を他のバンプ12、13との並びと直交する方向が長軸となる楕円形状にして、ショートスタブ22Bの軸方向に長くなるようにしているので、76GHzの電界最小点A1の位置と36GHzの電界最小点A2の位置をガンダイオード10のバンプ11の面内に収めることができるようになる。この結果、良好な発振スペクトルと高発振出力を得ることができる。
【0029】
図4は本実施形態のガンダイオード発振器の発振スペクトルを示す特性図、図5はガンダイオード10のバンプ11を裏面の中央に小径の円形(図示せず)に形成したガンダイオード発振器の発振スペクトルを示す特性図である。図5に示す特性ではその位相雑音(Phase Noize:1Hz当りの目的信号とノイズとの比)が-79.50dBc/Hzであるのに対して、図4の本実施形態のガンダイオード発振器ではその位相雑音が-91.33dBc/Hzとなって、良好となっている。
【0030】
なお、ガンダイオード10のアノード電極バンプ11の形状は、図2(b)に示すように、バンプ11,12,13の並び方向と直交する方向が長辺となる長方形としても同様の作用効果があり、また、図2(c)に示すように、バンプ11,12,13の並びの方向と直交する方向を長軸とする十字形状にすると、図2(a)、(b)の作用効果に加えて、電界最小点が表面電極24或いは25の方向に多少ずれても、これをカバーすることが可能となる。また、図2(a)〜(c)の両側のバンプ12,13の形状については、ここでは長方形としているが、これに限られるものではない。
【0031】
[第2の実施形態]
図6は本発明の第2の実施形態のガンダイオード発振器の斜視図である。図1におけるものと同じものには同じ符号を付けている。本実施形態は、出力電極22Aに連続してショートスタブ22Bに代えてオープンスタブ22Cを形成し、そのオープンスタブ22Cの延長線上の離れた位置にショートスタブ28を設け、このショートスタブ28をヴィアホール27により裏面電極26に接続し、また表面にオープンスタブ22Cに連続するバイアス電極29を形成して、オープンスタブ22Cとショートスタブ28の間にバラクタダイオード30を搭載したものである。31、32はバラクタダイオード30のカソード電極バンプ、アノード電極バンプである。
【0032】
本実施形態では、バイアス電極23を介してガンダイオード10にバイアスを印加し、バイアス電極29を介してバラクタダイオード30にバイアスを印加することにより、ガンダイオード10で発振する発振周波数をバラクタダイオード30により変調することができ、電圧制御発振器として利用できる。
【0033】
本実施形態のガンダイオード発振器においても、図1に示した第1の実施形態のガンダイオード発振器と同様に、特性のバラツキを少なくし、放熱を良好とし、良好な発振スペクトル特性を得ることができる。
【0034】
[第3の実施形態]
図7は本発明の第3の実施形態のガンダイオード発振器の斜視図である。本実施形態は、マイクロストリップ線路をコプレーナ線路40に置換したものである。41は半絶縁性の平板基板、42は信号電極、42Aは発振出力電極、42Bはショートスタブ、43はバイアス電極、44はバイアス電極43に連続した表面電極、45は独立した表面電極、46は信号電極41の両側に形成された表面接地電極である。ショートスタブ42Bは表面接地電極46に連続している。ここでは、ガンダイオード10のアノード電極バンプ11が信号電極42に、一方のカソード電極バンプ12が表面電極44に、他方のカソード電極バンプ13が表面電極45に接着されている。
【0035】
このガンダイオード発振器ではも、図1に示したガンダイオード発振器と全く同様に動作し、同様の作用効果を呈する。
【0036】
[その他の実施形態]
なお、以上説明した各実施形態において、ガンダイオード10のアノード電極バンプ11とカソード電極バンプ12、13は、バイアス電圧の極性によって逆になる場合もある。バラクタダイオード30の電極31、32も同様である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のガンダイオード発振器によれば、平板基板上にガンダイオードをフェースダウンの姿勢で搭載するので、組み立てや実装が容易で歩留まりが高くなり、また放熱も良好となる。さらに、ガンダイオードの中央の電極を、前記両側の電極との並びの方向に直交する方向を長軸とする楕円形状、前記直交する方向を長辺とする長方形、又は前記直交する方向を長軸とする十字形状等としたので、発振周波数を決定するショートスタブ共振器に定在する発振基本波および二次高調波の電界最小点を前記の中央の電極内に位置させることが可能となり、良好な発振スペクトルを得、高発振出力を得ることが可能なり、利点が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のガンダイオード発振器の斜視図である。
【図2】 (a)〜(c)は図1のガンダイオードの裏面図である。
【図3】 図1のガンダイオード発振器のA−A’線断面における電界強度をシミュレータHFSSでシミュレーションした結果を示す図で、(a)は周波数76GHzの電界強度、(b)は周波数38GHzの電界強度である。
【図4】 図1のガンダイオード発振器の発振スペクトルの特性図である。
【図5】 中央の電極バンプの形状を円形としたガンダイオードを使用したガンダイオード発振器の発振スペクトルの特性図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態のガンダイオード発振器の斜視図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態のガンダイオード発振器の斜視図である。
【図8】 従来のメサ型構造のガンダイオードの断面図である。
【図9】 従来のガンダイオードをピル型パッケージに組み込んだ断面図である。。
【図10】 ピル型パッケージをマイクロストリップ線路に搭載した説明図である。
【符号の説明】
10:ガンダイオード、11:アノード電極バンプ、12,13:カソード電極バンプ
20:マイクロストリップ線路、21:平板基板、22:信号電極、22A:発振出力電極、22B:ショートスタブ、22C:オープンスタブ、23:バイアス電極、24,25:表面電極、26:裏面電極、27:ヴィアホール、28:ショートスタブ、29:バイアス電極
30:バラクタダイオード、31:アノード電極バンプ、32:カソード電極バンプ
40:コプレーナ線路、41:平板基板、42:信号電極、42A:発振出力電極、42B:ショートスタブ、43:バイアス電極、44,45:表面電極、46:表面接地電極
100:従来のガンダイオード、101:半導体基板、102:第1コンタクト層、103:活性層、104:第2のコンタクト層、105:カソード電極、106:アノード電極
110:ピル型パッケージ、111:放熱基台電極、112:円筒、113:金リボン、114:金属ディスク
120:マイクロストリップ線路、121:平板基板、122:接地電極、123:金リボン、124:信号線路

Claims (3)

  1. 半絶縁性の平板基板の表面に、発振出力電極と該発振出力電極に連続するショートスタブとからなる信号電極を形成し、該ショートスタブの近傍に前記信号電極をまたぐよう一対の表面電極を形成し、該一対の表面電極の一方に連続するようバイアス電極を形成し、裏面全面に裏面電極を形成し、該裏面電極と前記ショートスタブの先端部をヴィアホールにより接続したマイクロストリップ線路と、
    底面の中央にアノード又はカソードの一方の電極が形成され、前記底面の前記一方の電極をまたぐ両側に他方の電極が各々形成されたフリップチップ型のガンダイオードとを具備し、
    前記ガンダイオードの前記一方の電極を前記マイクロストリップ線路の前記信号電極に接着すると共に前記他方の各電極を前記マイクロストリップ線路の前記各表面電極に接着してなるガンダイオード発振器において、
    前記ガンダイオードの前記一方の電極を、前記信号電極の信号伝搬方向に平行な方向を長軸あるいは長辺とする形状としたことを特徴とするガンダイオード発振器。
  2. 半絶縁性の平板基板の表面に、発振出力電極と該発振出力電極に連続するオープンスタブとからなる信号電極を形成し、該オープンスタブの近傍に前記信号電極をまたぐよう一対の表面電極を形成し、該一対の表面電極の一方に連続するよう第1のバイアス電極を形成し、前記オープンスタブの延長線上に前記オープンスタブから分離したショートスタブを形成し、前記オープンスタブに連続する第2のバイアス電極を形成し、裏面全面に裏面電極を形成し、該裏面電極と前記ショートスタブの先端部をヴィアホールにより接続したマイクロストリップ線路と、
    底面の中央にアノード又はカソードの一方の電極が形成され、前記底面の前記一方の電極をまたぐ両側に他方の電極が各々形成されたフリップチップ型のガンダイオードと、
    底面の一端にアノード又はカソードの一方の電極が形成され、他端に他方の電極が形成されたバラクタダイオードとを具備し、
    前記ガンダイオードの前記一方の電極を前記マイクロストリップ線路の前記信号電極に接着すると共に前記他方の各電極を前記マイクロストリップ線路の前記各表面電極に接着し、
    前記バラクタダイオードの前記一方の電極を前記オープンスタブの先端部に接着すると共に他方の電極を前記ショートスタブの前記オープンスタブ側の端部に接着してなるガンダイオード発振器において、
    前記ガンダイオードの前記一方の電極を、前記信号電極の信号伝搬方向に平行な方向を長軸あるいは長辺とする形状としたことを特徴とするガンダイオード発振器。
  3. 半絶縁性の平板基板の表面に、発振出力電極と該発振出力電極に連続するショートスタブとからなる信号電極を形成し、該ショートスタブの近傍に前記信号電極をまたぐよう一対の表面電極を形成し、前記信号電極の両側に接地電極を形成し、前記一対の表面電極の一方に連続するようバイアス電極を形成し、前記ショートスタブの先端部を前記接地電極に接続したコプレーナ線路と、
    底面の中央にアノード又はカソードの一方の電極が形成され、前記底面の前記一方の電極をまたぐ両側に他方の電極が各々形成されたフリップチップ型のガンダイオードとを具備し、
    前記ガンダイオードの前記一方の電極を前記コプレーナ線路の前記信号電極に接着すると共に前記他方の各電極を前記コプレーナ線路の前記各表面電極に接着してなるガンダイオード発振器において、
    前記ガンダイオードの前記一方の電極を、前記信号電極の信号伝搬方向に平行な方向を長軸あるいは長辺とする形状としたことを特徴とするガンダイオード発振器。
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