JP4858225B2 - ガラスラン - Google Patents

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Description

本発明は、ガラスランに関するものである。
一般に、自動車のドアフレームの内周に沿ってガラスランが設けられている。ガラスランは、その断面方向から見ると、基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる断面コ字形の本体部を備えるとともに、本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップを備えている。上記ガラスランは、本体部がドアフレームの内周に沿って設けられた断面略コ字形の取付部の内側に嵌め込まれることで取着され、両シールリップによって、ドアガラスの内外面の周縁部が挟まれるようにしてシールされる。
ところで、ガラスランは、主として車内側側壁部及び車外側側壁部が取付部の内壁面に圧接することによって取付部に保持される。このため、車内側側壁部及び車外側側壁部の外側面に突条部を設けることで、上記のような保持力を向上させることができ、取付状態の安定化を図ることができる。ところが、突条部がガラスランの長手方向に沿ってほぼ全域に形成されるような場合には、本体部を取付部に嵌め込みにくくなってしまうおそれがある。
これに対し、未加硫状態にある押出成形体の車内側側壁部及び車外側側壁部の外側面に対して突起のついたローラを圧接することで、押出成形体(ガラスラン)の長手方向において所定間隔毎に、ガラスランの長手方向に対して直交する方向に延びる突条部を形成するといった技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3713548号公報
上記特許文献1の技術を採用することにより、取付部の内周側からガラスランを取付部に押付けて嵌め込みやすくなり、取付作業性の低下を抑制することができる。
ところが、ベルトライン(ベルトラインモール)よりも下側に設けられた取付部に対しては、ガラスランを当該取付部の内側に滑り込ませるようにして取付部の長手方向に沿って押込むことで取付ける必要がある。この場合において、上記特許文献1に記載のように突条部がガラスランの長手方向に対して直交する方向に延びていると、かかる突条部の存在によってガラスランを取付部に押込みにくくなってしまうおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、取付部への取付状態の安定化を図るとともに、取付部への取付作業性の低下を抑制することのできるガラスランを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.車両のドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる断面略コ字状をなす本体部と、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを備えるガラスランであって、
ドアガラスの上縁部に対応する上辺部と、ドアガラスの前縁部及び後縁部に対応する前縦辺部及び後縦辺部とからなる長手方向全域が型成形体により構成され、
ベルトラインよりも上側に位置する前記取付部に取付けられる部位の前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の外側面には、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部と一体的に形成され、前記型成形体の長手方向に対して直交する方向に延びる上側突条部が、前記型成形体の長手方向に所定間隔をおいて複数設けられ、
ベルトラインよりも下側に位置する前記取付部に取付けられる部位の前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の外側面には、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部と一体的に形成され、前記型成形体の長手方向に沿って延びる下側突条部が設けられており、
前記下側突条部の下端部は、前記前縦辺部及び前記後縦辺部の下端部に向けて次第にその突出長が小さくなっていることを特徴とするガラスラン。
手段1によれば、ガラスランを取付部に対してその内周側から押付けることで取付けが行われるベルトラインよりも上側の部位に関しては、型成形体の長手方向(ガラスランの周方向)に対して直交する方向に延びる上側突条部が所定間隔をおいて複数設けられている。一方、ガラスランを取付部の長手方向に沿って取付部の内側に押込むことで取付けが行われるベルトラインよりも下側の部位に関しては、型成形体の長手方向に沿って延びる下側突条部が設けられている。従って、上側突条部及び下側突条部が、それぞれに対応する部位の取付方向に沿った方向に延在していることから、比較的容易にガラスランを取付部に取付けることができるとともに、それぞれの突条部の存在により、各部位の取付状態の安定化を十分に図ることができる。
また、前記下側突条部の下端部は、前記前縦辺部及び前記後縦辺部の下端部に向けて次第にその突出長が小さくなっているため、前後の縦辺部を取付部の内側により押込みやすくなり、更なる取付作業性の向上が図られる。
加えて、ガラスランは型成形体により構成されるため、本手段のように上側突条部及び下側突条部を設けることによって部分的に断面形状が異なるような場合であっても特段の困難を伴うことなく比較的容易に成形することができる。このため、ベルトラインの上側と下側とで断面形状を異ならせるために、別途作業(工程)が必要になってしまうといった事態を回避することができ、生産性の向上を図ることができる。
手段2.車両のドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる断面略コ字状をなす本体部と、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを備えるガラスランであって、
少なくとも前記車内側シールリップ及び前記車内側側壁部を有する車内側型成形部と、少なくとも前記車外側シールリップ及び前記車外側側壁部を有する車外側型成形部とを備え、
前記車内側型成形部と前記車外側型成形部とを組合わせることで、ドアガラスの上縁部に対応する上辺部と、ドアガラスの前縁部及び後縁部に対応する前縦辺部及び後縦辺部とからなる長手方向全域が構成され、
ベルトラインよりも上側に位置する前記取付部に取付けられる部位の前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の外側面には、前記車内側側壁部、前記車外側側壁部と一体的に形成され、前記車内側型成形部、前記車外側型成形部の長手方向に対して直交する方向に延びる上側突条部が、前記車内側型成形部、前記車外側型成形部の長手方向に所定間隔をおいて複数設けられ、
ベルトラインよりも下側に位置する前記取付部に取付けられる部位の前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の外側面には、前記車内側側壁部、前記車外側側壁部と一体的に形成され、前記車内側型成形部、前記車外側型成形部の長手方向に沿って延びる下側突条部が設けられており、
前記下側突条部の下端部は、前記前縦辺部及び前記後縦辺部の下端部に向けて次第にその突出長が小さくなっていることを特徴とするガラスラン。
手段2によれば、基本的に上記手段1と同様の作用効果が奏される。また、ガラスランが車内側と車外側とに分けて形成されるため、ガラスランを車内側側壁部と車外側側壁部とが大きく広がるような展開形状となるように成形する必要がなく、取付部への取付に際して、断面形状を大きく変形させる必要のない形状とすることができる。従って、取付部に対するガラスランの取付状態の安定化(シール性の向上)等を図ることができる。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はドアの概略構成を示す正面模式図である。図2はガラスランの上辺部を示す図1のJ−J線断面図である。
図1に示すように、自動車用ドア51(図ではフロントドア)には、ドアガラスDGの昇降を案内し、ドアガラスDGが上昇して窓部が閉じられたときにドアガラスDGの外周とドアフレーム52との間をシールするガラスラン1が設けられている。より詳しくは、ガラスラン1は、ドアガラスDGの上縁部に対応する部位である上辺部2、上辺部2の前端部から下方に延び、ドアガラスDGの前縁部に対応する部位である前縦辺部3、及び上辺部2の後端部から下方に延び、ドアガラスDGの後縁部に対応する部位である後縦辺部4を備えている。そして、ドアフレーム52の内周に沿って形成された断面略コ字状のチャンネル部DC、及びチャンネル部DCの前後の縦辺部を下方に延長するようにしてドアパネル53内に設けられた断面略コ字状のサッシュ部DSの内周に当該ガラスラン1が取付けられている。また、ガラスラン1は、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)により構成されている。加えて、自動車用ドア51には、ベルトラインに沿ってガラスウエザストリップ(ベルトラインモール9)が設けられている。
図2に示すように、上辺部2は、本体部11及び車外側シールリップ12及び車内側シールリップ13を備えている。本体部11は、チャンネル部DCに嵌め込まれる基底部14及び該基底部14から延びる車外側側壁部15及び車内側側壁部16を備え、全体として断面略コ字状をなしている。車外側シールリップ12は、車外側側壁部15の略先端から本体部11内周側に向けて延び、車内側シールリップ13は、車内側側壁部16の略先端から本体部11内周側に向けて延びている。そして、ドアガラスDGが閉じられた状態においては、車外側シールリップ12がドアガラスDGの外側面に対して圧接され、車内側シールリップ13がドアガラスDGの内側面に対して圧接される。これにより、ドアガラスDGの車外側及び車内側がそれぞれシールされるようになっている。また、車外側側壁部15から外方(車外側)に向って延びる車外側意匠リップ17、及び車内側側壁部16から外方(車内側)に向かって延びる車内側意匠リップ18が設けられている。
尚、前縦辺部3及び後縦辺部4についても、本体部11及び一対のシールリップ12,13等を備えている。但し、ガラスラン1のうち、ベルトラインモール9よりも下方のドアパネル53内に配設され、外観に現れない部位(本例では前縦辺部3及び後縦辺部4の下部)については、車外側意匠リップ17及び車内側意匠リップ18が省略されており、かかる部位が取着されるサッシュ部DSとともに小型化が図られている。また、車外側シールリップ12は車内側シールリップ13よりも小さく(短く)構成されている。これにより、ドアガラスDGが車外側に寄せられ、フラッシュサーフィス化が図られるようになっている。
図2等に示すように、ガラスラン1は、基底部14において車外側と車内側とに分けられている。車外側の部位を構成する車外側型成形部21は、車外側シールリップ12と、車外側側壁部15と、基底部14のうち車外側の半分(以下、車外側基底片部14aと称する)とを備えている。一方、車内側の部位を構成する車内側型成形部22は、車内側シールリップ13と、車内側側壁部16と、基底部14のうち車内側の半分(以下、車内側基底片部14bと称する)とを備えている。また、車外側型成形部21及び車内側型成形部22は、ガラスラン1の長手方向全域にわたって一続きとなっている。このため、車外側型成形部21と車内側型成形部22とを組付けると、ガラスラン1の長手方向全域が構成されるようになっている。
また、車外側型成形部21及び車内側型成形部22は、両者を係合させて組付けるための係合手段を具備している。本実施形態における係合手段は、車外側基底片部14aの先端部に形成された係止凸部25と、車内側基底片部14bの先端部に形成された係合凹部26とから構成される。そして、係止凸部25を係止凹部26に係合させることで、車外側型成形部21と車内側型成形部22とが組付けられる。
尚、係合凸部25は断面略円形状の拡径部を有し、係合凹部26はこれに対応した形状をなしているため、係合凸部25を係合凹部26に係合させることで、車外側型成形部21が車内側型成形部22から車幅方向に離脱してしまうといった事態が起こりにくいものとなっている。また、係合手段はガラスラン1の長手方向において間欠的に設けられることしてもよい。この場合、車外側型成形部21と車内側型成形部22とが長手方向にずれてしまうといった事態を防止することができる。加えて、基底部14の外側面や内側面に対して、車外側基底片部14aと車内側基底片部14bとに跨るようにして接続テープを貼着してもよい。この場合、組付状態の安定化を図ることができる。
図3に示すように、ガラスラン1のうち、前記ベルトラインモール9よりも上側に位置するチャンネル部DCに対して取付けられる部位の車外側側壁部15及び車内側側壁部16の外側面には、型成形部21、22の長手方向(ガラスラン1の周方向)に対して直交する方向に延びる上部車外側突条部41及び上部車内側突条部42(図2、図3で散点模様を付した部位)が設けられている。上部車外側突条部41及び上部車内側突条部42は、型成形部21、22の長手方向において、所定間隔毎に複数設けられている。また、上部車外側突条部41、上部車内側突条部42は、それぞれ車外側側壁部15、車内側側壁部16と一体的に形成されている。本実施形態では、上部車外側突条部41及び上部車内側突条部42が上側突条部を構成する。
図4に示すように、ガラスラン1のうち、ベルトラインモール9よりも下側に位置するサッシュ部DSに対して取付けられる部位の車外側側壁部15及び車内側側壁部16の外側面には、型成形部21、22の長手方向に沿って延びる下部車外側突条部45及び下部車内側突条部46(図4で散点模様を付した部位)が設けられている。また、下部車外側突条部45、下部車内側突条部46は、それぞれ車外側側壁部15、車内側側壁部16と一体的に形成されている。本実施形態では、下部車外側突条部45及び下部車内側突条部46が下側突条部を構成する。
下部車外側突条部45は、上部車外側突条部41に比べ、型成形部21、22の長手方向に対して直交する方向(車外側側壁部15の延出方向)における長さが短く、かつ、その断面積が小さくなるように構成されている。また、下部車内側突条部46は、車内側側壁部16の基端部側(基底部14側)に位置する基端部側突部46aと先端部側に位置する先端部側突部46bとから構成されている。本実施形態では、型成形部21、22の長手方向に対して直交する方向(車内側側壁部16の延出方向)において、基端部側突部46aの長さと先端部側突部46bの長さとを足しても、上部車内側突条部42の長さよりも短くなるよう構成されている。さらに、基端部側突部46aの断面積と先端部側突部46bの断面積とを足しても、上部車内側突条部42の断面積よりも小さくなるよう構成されている。
また、図5に示すように、下部車外側突条部45及び下部車内側突条部46は、後縦辺部4(前縦辺部3)の下端部近傍まで延びており、下部車外側突条部45及び下部車内側突条部46の下端部は後縦辺部4(前縦辺部3)の下端部に向けて次第にその突出長が小さくなっている。
加えて、車外側型成形部21のうち、上辺部2に対応する部位の前縦辺部3側の端部には、車外側基底片部14aからチャンネル部DCへの取付方向側(上方)に突出する突起部31が一体的に設けられている。また、図1に示すように、突起部31は、ガラスラン1のチャンネル部DCへの取付状態において、チャンネル部DCに形成された挿通孔32に嵌め込まれた状態で、チャンネル部DCに対し係止される。これにより、ドアガラスDGの閉時において(上辺部2の基底部14に対してドアガラスDGが当接した際に)ガラスラン1が後方にずれ移動を起こしてしまうといった事態を防止することができる。
尚、本実施形態では、チャンネル部DCの内側の幅と、サッシュ部DSの内側の幅とが同じ長さとなっている。また、ガラスラン1のうちチャンネル部DCに取付けられる部位の本体部11の幅と、サッシュ部DSに取付けられる部位の本体部11の幅とが同じとなっている。さらに、上部車外側突条部41の突出長は下部車外側突条部45の突出長と同じであり、上部車内側突条部42の突出長は下部車内側突条部46の突出長と同じとなっている。
次に、ガラスラン1のチャンネル部DC、サッシュ部DSへの取付けについて簡単に説明する。まず、ベルトラインモール9よりも下側に位置するサッシュ部DSに対して、前縦辺部3及び後縦辺部4をサッシュ部DSの内側に滑り込ませるようにして、サッシュ部DSの長手方向に沿って下方に押込む。続いて、ベルトラインよりも上側に位置するチャンネル部DCに対し、ガラスラン1を内周側からなぞるようにして(ドアフレーム52及びベルトラインで区画される窓部の外周方向に向けて)押圧し、ガラスラン1をチャンネル部DCに嵌め込む。以上のようにして、ガラスラン1の取付が完了する。
以上詳述したように、本実施形態では、ガラスラン1のうち、当該ガラスラン1をチャンネル部DCに対してその内周側から押付けることで取付けが行われるベルトラインモール9よりも上側の部位に関しては、型成形部21、22の長手方向に対して直交する方向に延びる上部車外側突条部41、上部車内側突条部42が所定間隔をおいて複数設けられている。一方、ガラスラン1をサッシュ部DSの長手方向に沿ってサッシュ部DSの内側に押込むことで取付けが行われるベルトラインモール9よりも下側の部位に関しては、型成形部21、22の長手方向に沿って延びる下部車外側突条部45、下部車内側突条部46が設けられている。従って、各突条部41、42、45、46が、それぞれに対応する部位の取付方向に沿った方向に延在していることから、比較的容易にガラスラン1をチャンネル部DC、サッシュ部DSに取付けることができるとともに、各部位の取付状態の安定化を十分に図ることができる。また、各突条部41、42、45、46が、それぞれある程度の長さを有していることにより、各突条部41、42、45、46の変形や破損等を抑制することができる。
加えて、ガラスラン1は型成形体により構成されるため、突条部41、42、45、46を設けることによって部分的に断面形状が異なるような場合であっても、型成形により容易に成形することができる。このため、ベルトラインモール9の上側と下側とで断面形状を異ならせるために、別途作業(工程)が必要になってしまうといった事態を回避することができ、生産性の向上が図られる。
また、ガラスラン1が車外側型成形部21と車内側型成形部22とに分けて形成されるため、ガラスラン1を車外側側壁部15と車内側側壁部16とが大きく広がるような展開形状となるように成形する必要がなく、チャンネル部DC、サッシュ部DSへの取付に際して、断面形状を大きく変形させる必要のない形状とすることができる。従って、チャンネル部DC、サッシュ部DSに対するガラスラン1の取付状態の安定化(シール性の向上)等を図ることができる。
さらに、下部車外側突条部45、下部車内側突条部46は、前縦辺部3及び後縦辺部4の下端部に向けて次第にその突出長が小さくなっているため、前後の縦辺部3、4をサッシュ部DSの内側により押込みやすくなり、更なる取付作業性の向上が図られる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、別々に型成形された車外側型成形部21と車内側型成形部22とを組付けることでガラスラン1を構成しているが、特にこのような構成に限定されるものではない。例えば、車外側型成形部21と車内側型成形部22とが一体的に形成されてもよい。
また、例えば、図6に示すように、車外側型成形部21及び車内側型成形部22とは別体として構成される連結部材71によって両型成形部21,22を組付けてもよい。連結部材71としては、同図に示すように、車外側基底片部14a及び車内側基底片部14bの各先端部に形成された係合凹部72と係合する係合凸部73を具備することとしてもよい。さらに、連結部材71は、その取付状態において、基底部14の内側部分(内側面)を構成する機能部74を備えることとしてもよい。このように機能部74を備えることで、基底部14の内側面を型成形部21,22とは異なる素材で構成することができ、例えば、機能部74を型成形部21,22よりも硬質な素材で構成した場合には、ドアガラスDGの摺動性を向上させることができる。また、例えば、基底部14の内側部分に対し、車外側型成形部21、車内側型成形部22と同時に型成形することが困難な形状(例えば中空形状)を採用したい場合であっても、金型装置の複雑化を招くことなく形成することができる。
尚、上部車外側突条部41及び下部車外側突条部45が設けられる車外側側壁部15と、上部車内側突条部42及び下部車内側突条部46が設けられる車内側側壁部16とがそれぞれ型成形体により構成されるのであれば、連結部材71を押出成形によって形成してもよい。また、係合手段に代えて又は加えて、例えば、接着剤やテープ材を用いたりすることで、車外側型成形部21と車内側型成形部22とを組付けてもよい。
(b)上記実施形態における突条部41、42、45、46の形状は特に限定されるものではなく、ベルトラインモール9よりも上側の突条部41、42はガラスラン1の長手方向に直交する方向に延び、ベルトラインモール9よりも下側の突条部45、46はガラスラン1の長手方向に沿って延びていればよい。但し、ガラスラン1の長手方向に対して直交する方向に切断したときの突条部45、46の断面積が突条部41、42の断面積よりも小さくなっていることが好ましい。この場合、突条部41、42にある程度の(突条部41、42が設けられた部位においてガラスラン1がチャンネル部DCに保持される保持力を得るのに十分な)長さを確保することができるとともに、サッシュ部DSに対して前後の縦辺部3、4が取付け易くなるといった作用効果が確実に奏される。さらに、チャンネル部DC及びサッシュ部DSの内側の幅が同じでかつ本体部11の幅がガラスラン1の全域で同じ場合には、突条部41、42の突出長と突条部45、46の突出長とが同じであることが好ましい。この場合、取付状態の安定化を図ることができるといった作用効果が確実に奏される。
(c)上記実施形態では、ガラスラン1をEPDMにより構成しているが、動的架橋型のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV)や、非架橋型のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の別の素材により構成してもよい。
(d)上記実施形態では、フロントドアのガラスラン1に関して特に詳しく説明しているが、リアドアのガラスラン等においても同様に車外側側壁部15及び車内側側壁部16の外側面に突条部41、42、45、46を設けてもよい。また、ガラスラン1の断面形状は特に限定されるものではなく、少なくとも本体部11及び一対のシールリップ12,13を具備していればよい。
ドアの概略構成を示す正面模式図である。 図1のJ−J線断面図である。 チャンネル部に取付けられるガラスランを示す部分斜視図である。 サッシュ部に取付けられるガラスランを示す部分斜視図である。 縦辺部の下端部の構成を示す正面図である。 別の実施形態におけるガラスランの断面図である。
符号の説明
1…ガラスラン、2…上辺部、3…前縦辺部、4…後縦辺部、11…本体部、12…車外側シールリップ、13…車内側シールリップ、14…基底部、15…車外側側壁部、16…車内側側壁部、21…車外側型成形部、22…車内側型成形部、41…上部車外側突条部、42…上部車内側突条部、45…下部車外側突条部、46…下部車内側突条部、51…ドア、52…ドアフレーム、DC…チャンネル部、DG…ドアガラス、DS…サッシュ部。

Claims (2)

  1. 車両のドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる断面略コ字状をなす本体部と、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを備えるガラスランであって、
    ドアガラスの上縁部に対応する上辺部と、ドアガラスの前縁部及び後縁部に対応する前縦辺部及び後縦辺部とからなる長手方向全域が型成形体により構成され、
    ベルトラインよりも上側に位置する前記取付部に取付けられる部位の前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の外側面には、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部と一体的に形成され、前記型成形体の長手方向に対して直交する方向に延びる上側突条部が、前記型成形体の長手方向に所定間隔をおいて複数設けられ、
    ベルトラインよりも下側に位置する前記取付部に取付けられる部位の前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の外側面には、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部と一体的に形成され、前記型成形体の長手方向に沿って延びる下側突条部が設けられており、
    前記下側突条部の下端部は、前記前縦辺部及び前記後縦辺部の下端部に向けて次第にその突出長が小さくなっていることを特徴とするガラスラン。
  2. 車両のドアフレームの内周に沿って設けられた取付部に取着され、基底部及び該基底部から延びる車内側側壁部及び車外側側壁部よりなる断面略コ字状をなす本体部と、前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の略先端から前記本体部内側に延びる車内側シールリップ及び車外側シールリップとを備えるガラスランであって、
    少なくとも前記車内側シールリップ及び前記車内側側壁部を有する車内側型成形部と、少なくとも前記車外側シールリップ及び前記車外側側壁部を有する車外側型成形部とを備え、
    前記車内側型成形部と前記車外側型成形部とを組合わせることで、ドアガラスの上縁部に対応する上辺部と、ドアガラスの前縁部及び後縁部に対応する前縦辺部及び後縦辺部とからなる長手方向全域が構成され、
    ベルトラインよりも上側に位置する前記取付部に取付けられる部位の前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の外側面には、前記車内側側壁部、前記車外側側壁部と一体的に形成され、前記車内側型成形部、前記車外側型成形部の長手方向に対して直交する方向に延びる上側突条部が、前記車内側型成形部、前記車外側型成形部の長手方向に所定間隔をおいて複数設けられ、
    ベルトラインよりも下側に位置する前記取付部に取付けられる部位の前記車内側側壁部及び前記車外側側壁部の外側面には、前記車内側側壁部、前記車外側側壁部と一体的に形成され、前記車内側型成形部、前記車外側型成形部の長手方向に沿って延びる下側突条部が設けられており、
    前記下側突条部の下端部は、前記前縦辺部及び前記後縦辺部の下端部に向けて次第にその突出長が小さくなっていることを特徴とするガラスラン。
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