JP3867885B2 - 車両用ドアにおけるガラスサポート構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドアにおけるガラスサポート構造に関し、さらに詳しくは、ウインドガラス位置規制用のガラスサポートにロアサッシュ及びガラスランを取付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、自動車のサイドドア(車両用ドア)1における従来のガラスサポート構造を示すものであって、サイドドア1の窓用開口2の後部であってかつベルトライン3のコーナー部4の構成を示している。図8に示すように、サイドドア1の外面及び内面を構成するドアアウタパネル5及びドアインナパネル6の間にウインドガラス位置規制用のガラスサポート7が取付けられ、このガラスサポート7の下方位置にサッシュサポート8が配設されている。そして、サッシュサポート8の下部箇所においてウインドガラス収容用のロアサッシュ9がほぼ上下方向に沿って延びるように配置されると共に、ロアサッシュ9の上方部分9aがサッシュサポート8の下方部分8aに差し込まれて嵌合状態で連結されている。なお、サッシュサポート8へのロアサッシュ9の取付けに際しては、ロアサッシュ9をサッシュサポート8の下側から移動させてロアサッシュ9の上方部分9aをサッシュサポート8の下方部分8aに差込み、ロアサッシュ9に形成された切起し片から成る係合爪(位置決め用爪)10を図9に示す如くサッシュサポート8の下端面8bに当接させることによりサッシュサポート8に対するロアサッシュ9の位置決めをするようにしている。
【0003】
かくして、図10に示すように、窓用開口2を構成するドアアウタパネル5及びドアインナパネル6のフランジ5a,6a間にガラスラン11が嵌め込まれ、このガラスラン11の背面部11dがガラスサポート7に当接されて位置決めさた状態で組付けられている。そして、このガラスラン11にウインドガラス12の側縁部12aが摺動可能に挿入配置されており、ガラスサポート7によりウインドガラス12及びガラスラン11の車体後方への位置規制がなされている。また、ガラスラン11のループ状本体部11aの後部下方に図8に示す如く延設されている下方延出部11bが、サッシュサポート8の上方側からこのサッシュサポート8に挿入され、そして前記下方延出部11bの下端11cが、サッシュサポート8に嵌着されているロアサッシュ9の上方部分9a内に挿入されて連結されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如き従来のガラスサポート構造では、ガラスラン11の下方延出部11bをロアサッシュ9に連結するためにサッシュサポート8をガラスサポート7に別個に取付けるようにしているので、ガラスサポート7及びサッシュサポート8の別個独立の二部品が必要である。しかも、これらの二部品は、サイドドア1にそれぞれ別々に取付けるようにしているため、ウインドガラス12を位置規制すると共にウインドガラス12を所定の経路に沿って案内するための部品として機能し得るように、互いの取付関係の精度管理を充分に行なう必要がある。さらに、サッシュサポート8に対するロアサッシュ9の位置決めのためにロアサッシュ9に係合爪10を設けなければならず、従ってロアサッシュ9に係合爪10の成形加工をする必要がある。
【0005】
また、サッシュサポート8はベルトライン3よりも下方の位置に配置されるため(図8参照)、ガラスラン11の下方延出部11bをサッシュサポート8に挿入しにくく、ひいては前記下方延出部11bの下端11cをサッシュサポート8を通してロアサッシュ9に挿入する作業を行ないにくいのが実状である。しかも、前記下方延出部11bの挿入位置がサッシュサポート8の嵌合部8cに対して図11において矢印α’,β’で示すように正規方向γ’から少しでも外れたような場合にはサッシュサポート8への前記下端11cの挿入操作が困難となり、ガラスラン11の組付作業に支障を来すという不具合がある。
【0006】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、部品点数の削減を図ることができると共に、ロアサッシュに位置決め用の係合爪を設けることなくロアサッシュの位置決めを行なうことができ、しかもガラスランの下方延出部の挿入作業性の向上を図ることができ、さらに車両用ドアのベルトライン部分の剛性を向上させることができるような構成の車両用ドアにおけるガラスサポート構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明では、車両用ドアの窓用開口の前部又は後部の立ち上がり箇所に配設されるウインドガラス位置規制用のガラスサポートと、前記ガラスサポートの下部にロアサッシュを連結してガラスランの下方延出部を前記ロアサッシュに組付けるためのサッシュサポートとを一体成形して成る一体型サポート部材を、前記車両用ドアの外面及び内面を構成するドアアウタパネル及びドアインナパネルの間に配設した車両用ドアにおけるガラスサポート構造において、前記ロアサッシュを位置決めするための位置決め用突起を前記サポート部材に設け、この位置決め用突起を下方に向かうにつれて末広がりとなりかつ突出高さが徐々に高くなる滑らかな半円錐形状にして、前記ガラスランの下端を前記サッシュサポートに挿入する際のガイド面とするようにしている。
た、本発明では、前記一体型サポート部材に挿入される前記ガラスランの下方延出部を所定の挿入位置にガイドするための一対のガイド片を前記一体型サポート部材に設けるようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1〜図7を参照して説明する。なお、図1〜図7において、図8〜図11と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係るガラスサポート構造を備えた自動車20を示すものであって、図1において矢印Xで示す窓用開口2の後部下方側のコーナー部4に図2に示すようなガラスサポート構造が設けられている。
【0010】
本実施形態においては、従来においてガラスサポート7とサッシュサポート8とを別々に取付けていた箇所に、これらの二部品の機能を併せ持つ一体型サポート部材22が取付けられるように構成されている(図2参照)。すなわち、ガラスサポート部分23及びサッシュサポート部分24を一体成形して成る一体型サポート部材22を用いるようにしている。
【0011】
この一体型サポート部材22は、1枚の鋼板をプレス成形して成る1個の部品であって、図2及び図3に示すように、断面がほぼコ字状に成形されかつ上下方向に沿って長手状に延びるガラスサポート部分23と、このガラスサポート部分23の下端に連設されたサッシュサポート部分24とを有している。なお、図3及び図4に示す如く、ドアインナパネル6のフランジ6aに対応配置されるガラスサポート部分23の側板部23aは相対的に幅広に構成され、ドアアウタパネル5のフランジ5aに対応配置されるガラスサポート部分23の側板部23bは相対的に幅狭に構成されている。
【0012】
一方、上述のサッシュサポート部分24には、図6に示すように、その上下方向の中間箇所に、ロアサッシュ9の上方部分9aが下方側から挿入されて嵌合される嵌合部26が設けられている。また、この嵌合部26の一部分であってかつドアアウタパネル5とドアインナパネル6との間に架設状態で配置されるサッシュサポート部分24の基板部分(底壁部分)24aには、コ字形状の切込み27が形成されており、この切込み27によって囲まれた板状弾性片28が前記嵌合部26の内側に向けて屈曲されている。かくして、この板状弾性片28が前記基板部分24aに対して傾斜配置され、その先端部分が、一体型サポート部材22の下端部(すなわち、サッシュサポート部分24の嵌合部26)に嵌合されるロアサッシュ9の上方部分9aを板状弾性片28の弾性復元力にて一体型サポート部材22に押さえ付けるための押さえ部28aとして設けられている。なお、押さえ部28aによるロアサッシュ9の上方部分9aの押さえ方向は、平板状の基板部分24aに対してほぼ直交する方向すなわちほぼ車体前方側に向かう方向であり、その押さえ力によって、押さえ部28aに対向する前記嵌合部26の受け面26a,26bにロアサッシュ9の上方部分9aが押し付けられるように構成されている。
【0013】
さらに、サッシュサポート部分24の基板部分24aには、前記押さえ部28aに対応する箇所であってかつその上方箇所に、ロアサッシュ9を位置決めするための位置決め用突起29がサッシュサポート部分24の内側に向けて突設されている。そして、この位置決め用突起29の形状は、図6に示すように、下方に向かうにつれて末広がりとなりかつ突出高さが徐々に高くなる滑らかな半円錐形状となされている。しかして、位置決め用突起29の下端面は、水平面上において湾曲したストッパ面30として配設されると共に、位置決め用突起29の半円錐状周面は、ガラスラン11の下方延出部11bの下端11cを円滑に挿入するためのガイド面31として配設されている。
【0014】
また、前記嵌合部26の上端箇所には、一体型サポート部材22のサッシュサポート部分24に上方側から挿入されるガラスラン11の下方延出部11bを所定の挿入位置にガイドするための一対のガイド片32a,32bが設けられている。なお、これらのガイド片32a,32bは、下方から上方に向かうにつれて相互間の間隔が徐々に広くなるように傾斜されている(図3及び図6参照)。
【0015】
次に、上述の一体型サポート部材22,ロアサッシュ9及びガラスラン11の取付作業について述べると、以下の通りである。まず、一体型サポート部材22をサイドドア1のベルトライン3に対応する部分に配置する。すなわち、一体型サポート部材22のガラスサポート部分23を窓用開口2の後部の立ち上がり箇所に配置すると共に、一体型サポート部材22のサッシュサポート部分24を前記ベルトライン3の下方近傍箇所に配置する。そして、ガラスサポート部分23の一方の側板部23aをドアインナパネル6のフランジ6aにスポット溶接等にて結合すると共に、ガラスサポート部分23の他方の側板部23bをドアアウタパネル5のフランジ5aにシーラー33を介して固定する(図4参照)。これにより、一体型サポート部材22は、ベルトライン3の部分においてドアパネル(ドアインナパネル6)に溶接にて取付けられてドアアウタパネル5とドアインナパネル6との間に架設され、一体型サポート部材22を介してこれら両パネル5,6が互いに連結される。
【0016】
このようにして一体型サポート部材22の取付けを行った後に、一体型サポート部材22のサッシュサポート部分24にロアサッシュ9を組付ける。この際には、一体型サポート部材22のサッシュサポート部分24の下方側からロアサッシュ9をサッシュサポート部分24の嵌合部26に挿入して、ロアサッシュ9の上端面9bを一体型サポート部材22側に設けられた位置決め用突起29のストッパ面30に当接させることによってロアサッシュ9の位置決めを行ない、その位置にロアサッシュ9を固定する(図5参照)。
【0017】
しかる後に、上述の一体型サポート部材22及びロアサッシュ9にガラスラン11を装着する。具体的には、ガラスラン11の下方延出部11bの下端11cを一体型サポート部材22のサッシュサポート部分24の上方側から一対のガイド片32a,32b間を通して嵌合部26内に挿通し、さらにこの嵌合部26より下方に組付けられたロアサッシュ9の上方部分9aに前記下方延出部11bの下端11cを挿入する。これにより、ガラスラン11の下方延出部11bをロアサッシュ9に連結する。なお、嵌合部26への下方延出部11bの挿入作業時には、下方延出部11bの下端11cが一対のガイド片32a,32bにて所定の挿入位置に円滑に案内されると共に、下向きに広がる半円錐形状の位置決め用突起29の周面(ガイド面31)にて円滑に案内されつつ嵌合部26内へ挿入される。
【0018】
このようにして、ガラスラン11の下方延出部11bをサッシュサポート部分24を介して一体型サッシュサポート22に組み付けた後に、ガラスラン11のループ状本体部11aを一体型サポート部材22のガラスサポート部分23並びに窓用開口2の周縁のドアサッシュ部(図示せず)に嵌め込むことにより、ガラスラン11をサイドドア1に装着する。
【0019】
そして、このように一体型サポート部材22に組付けられたガラスラン11に、図4に示すようにウインドガラス12の側縁部12aを摺動可能に嵌入配置する。しかして、ウインドガラス12は図外の昇降駆動装置によって上下方向に駆動されるのに伴い、上述のガラスラン11のループ状本体部11a及び下方延出部11bにて案内されながら上下方向に昇降移動される。
【0020】
このような構成のガラスサポート構造によれば、ガラスサポート部分23及びサッシュサポート部分24を一体成形して成る一体型サポート部材22を用いるようにしているので、部品点数を削減することができ、従って部品管理を容易にすることができる。また、一体型サポート部材22をドアアウタパネル5及びドアインナパネル6のフランジ5a,6a間に架設するようにしているので、ドアアウタパネル5とドアインナパネル6との部品間距離を精度良く設定することができる。さらに、ベルトライン3の部分において一体型サポート部材22をドアインナパネル6に溶接(スポット溶接など)にて取付けるようにしているので、この一体型サポート部材22がリーンフォースメントとしての機能を果たすこととなってベルトライン3の部分の剛性を充分に確保することができ、しかもこの一体型サポート部材22に組付けられるロアサッシュ9の剛性も向上させることができる。さらに具体的に述べると、パネルドア本体部とドアサッシュ部とが互いにつながる部分、すなわち、幅が急に狭く変化するようなドアサッシュ部の付け根部分(剛性が相対的に低い部分)に、この部分の上下両側に延びるように一体型サポート部材22を配設するようにしたことにより、前記付け根部分における剛性を向上させることができる。
【0021】
一方、一体型サポート部材22に対するロアサッシュ9の位置決めは、一体型サポート部材22の側に設けた突起29にロアサッシュ9の上端面9bを当接させることにより行なうようにしているため、従来のように位置決め用の係合爪10をロアサッシュ9に設ける必要がなくなる。また、ロアサッシュ9の上方部分9aが一体型サポート部材22のサッシュサポート部分24に挿入されるのに伴い、サッシュサポート部分24に設けられた板状弾性片28の先端の押さえ部28aからロアサッシュ9の上方部分9aに弾性付勢力が付与され、ロアサッシュ9の上方部分9aがサッシュサポート部分24の嵌合部26に設けられた受け面26a,26bに押し付けられた状態で組付けられるため、一体型サポート部材22に対してロアサッシュ9をガタツキなく組付けることができる。
【0022】
さらに、本実施形態のガラスサポート構造によれば、ロアサッシュ9の上方部分9aへのガラスラン11の下方延出部11bの下端11cの挿入作業を容易かつ円滑に行なうことができる。まず、下方延出部11bを一体型サポート部材22のサッシュサポート部分24に挿入する際には、下方延出部11bの下端11cが図7において矢印α,βで示すように正規方向γから外れた経路に沿って移動されても、前記下端11cを一対のガイド片32a,32bにて正規の挿入位置に円滑に導くことができる。また、前記下端11cをサッシュサポート部分24の嵌合部26を通してロアサッシュ9の上方部分9aに挿入する際、サッシュサポート部分24の基板部分(底壁部分)24aに凹凸があると下方延出部11bの挿入作業がやりにくくなるが、本実施形態では位置決め用突起29の周面を滑らかに下向きに広がっていく半円錐形状のガイド面31にしたので、下方延出部11bの挿入作業時に下方延出部11bを前記突起29の半円錐形状のガイド面31上に沿って円滑に摺動させることができる。従って、サッシュサポート部分24を一体に有する一体型サポート部材22を用いるようにしたことに伴い、一体型サポート部材22の底面(前記基板部分24a)自体に下方延出部11bのガイドとしての役目を持たせることができる。
【0023】
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、上述の実施形態では従来のガラスサポート7とサッシュサポート8とにそれぞれ対応するガラスサポート部分23とサッシュサポート部分24とを一体成形するようにしているが、ドアアウタパネル5及びドアインナパネル6のレイアウト上の制約からガラスサポート7とサッシュサポート8とを一体化して用いることができない場合には、従来のガラスサポート7の下部箇所に既述のサッシュサポート部分24と同様の形状を設けることによって一体型サポート部材22を構成するようにしても良く、この場合にもガラスラン11の下方延出部11bの挿入作業性の向上やロアサッシュ9のガタツキ防止を図ることが可能である。また、本発明は、窓用開口2の後部側のガラスサポート構造に限らず、窓用開口2の前部側のガラスサポート構造にも適用可能であり、この場合にも既述の実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明は、車両用ドアの窓用開口の前部又は後部の立ち上がり箇所に配設されるウインドガラス位置規制用のガラスサポートと、前記ガラスサポートの下部にロアサッシュを連結してガラスランの下方延出部を前記ロアサッシュに組付けるためのサッシュサポートとを一体成形して成る一体型サポート部材を、前記車両用ドアの外面及び内面を構成するドアアウタパネル及びドアインナパネルの間に配設した車両用ドアにおけるガラスサポート構造において、前記ロアサッシュを位置決めするための位置決め用突起を前記サポート部材に設け、この位置決め用突起を下方に向かうにつれて末広がりとなりかつ突出高さが徐々に高くなる滑らかな半円錐形状にして、前記ガラスランの下端を前記サッシュサポートに挿入する際のガイド面とするようにしたものであるから、従来ではガラスサポート及びサッシュサポートを別々の二部品構成としていたものがこれらの機能を一体化して成る一体型サポート部材の一部品構成となるため、部品点数の削減を図ることができると共に、部品管理の簡素化を図ることができる。また、ガラスサポートとサッシュサポートとを一体化したことに伴い、一体型サポート部材の所定部分を利用してガラスランの下方延出部の挿入操作を容易に行い得るように構成することが可能となる。
【0025】
また、請求項に記載の本発明によれば、ロアサッシュを位置決めするための位置決め用突起を一体型サポート部材に設けるようにしたので、ロアサッシュの側にはロアサッシュ位置決め用の係合爪などを設ける必要がなくなり、ロアサッシュの製造に際して係合爪の加工工程を削減することができる。
【0026】
また、請求項に記載の本発明によれば、位置決め用突起を、下方に向かうにつれて末広がりとなりかつ突出高さが徐々に高くなる滑らかな半円錐形状にしたので、上述の位置決め用突起を滑らかで必要最小限の高さの突起とすることにより、一体型サポート部材のサッシュサポート部分へのガラスランの下方延出部の挿入を容易かつ円滑に行ない得ると共に、位置決め用突起にロアサッシュを当接させることによりロアサッシュを位置決めすることができ、一体型サポート部材に対してロアサッシュを適宜位置に組付けることが可能となる。
【0028】
請求項に記載の本発明は、一体型サポート部材に挿入されるガラスランの下方延出部を所定の挿入位置にガイドするための一対のガイド片を一体型サポート部材に設けるようにしたものであるから、上述の一対のガイド片による案内作用によって前記下方延出部が所定の挿入位置にくるように位置規制(ガイド)することができ、ガラスランの組付時における前記下方延出部の挿入作業を容易かつ円滑に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るガラスサポート構造を備えた自動車を示す側面図である。
【図2】図1において矢印Xで示すサイドドアの窓用開口のコーナー部に配設された本発明の一実施形態に係るガラスサポート構造の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るガラスサポート構造に用いられる一体型サポート部材の斜視図である。
【図4】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図5】一体型サポート部材のサッシュサポート部分へのロアサッシュの組付け状態を説明するための説明図である。
【図6】一体型サポート部材のサッシュサポート部分を拡大して示す斜視図である。
【図7】サッシュサポート部分の嵌合部にガラスランの下方延出部を挿入する際の状況を示す正面図である。
【図8】サイドドアにおける従来のガラスサポート構造を示す分解斜視図である。
【図9】従来のガラスサポート構造の場合におけるロアサッシュの組付け状態を説明するための説明図である。
【図10】従来のガラスサポート構造を示す水平断面図である。
【図11】従来のガラスサポート構造の場合におけるガラスランの下方延出部の挿入作業を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 サイドドア(車両用ドア)
2 窓用開口
3 ベルトライン
5 ドアアウタパネル
6 ドアインナパネル
9 ロアサッシュ
9a 上方部分
9b 上端面
11 ガラスラン
11a ループ状本体部
11b 下方延出部
11c 下端
22 一体型サポート部材
23 ガラスサポート部分
24 サッシュサポート部分
24a 基板部分
26 嵌合部
26a,26b 受け面
28 板状弾性片
28a 押さえ部
29 位置決め用突起
30 ストッパ面
31 ガイド面
32a,32b ガイド片

Claims (2)

  1. 車両用ドアの窓用開口の前部又は後部の立ち上がり箇所に配設されるウインドガラス位置規制用のガラスサポートと、前記ガラスサポートの下部にロアサッシュを連結してガラスランの下方延出部を前記ロアサッシュに組付けるためのサッシュサポートとを一体成形して成る一体型サポート部材を、前記車両用ドアの外面及び内面を構成するドアアウタパネル及びドアインナパネルの間に配設した車両用ドアにおけるガラスサポート構造において、
    前記ロアサッシュを位置決めするための位置決め用突起を前記サポート部材に設け、この位置決め用突起を下方に向かうにつれて末広がりとなりかつ突出高さが徐々に高くなる滑らかな半円錐形状にして、前記ガラスランの下端を前記サッシュサポートに挿入する際のガイド面とすることを特徴とする車両用ドアにおけるガラスサポート構造。
  2. 前記一体型サポート部材に挿入される前記ガラスランの下方延出部を所定の挿入位置にガイドするための一対のガイド片を前記一体型サポート部材に設けたことを特徴とする請求項に記載の車両用ドアにおけるガラスサポート構造。
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