JP4858222B2 - デジタル放送の再多重化装置 - Google Patents

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Description

デジタル放送の送信システムに係り、特に、2つ以上の送信局が、互いに送信電波が干渉する領域で、同一周波数チャンネルを用いて、異なるコンテンツと同一コンテンツを送信する際に、電波干渉の影響を低減するための技術に関する。
地上デジタル放送は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送技術の採用により複数の送信所から同一の周波数チャンネルの放送を行うSFN(Single
Frequency Network)への対応が可能である。ARIB STD−B31によれば、SFNを実施するためには、各放送波間で、送信周波数における1Hz以内での同期、IFFTサンプル周波数における許容偏差±0.3ppm以内の一致,送信波形の一致,送信タイミングの遅延時間差がガードインターバル以内、であることが条件として挙げられている。この条件を満たすことにより、あるエリア内で、複数の送信所から同一チャンネルの放送波が届いても、互いに妨害波とならずに端末によって受信可能となる。
一方、新しい放送の形態として、エリア型放送という放送方式が検討されている。エリア型放送は、出力を抑えて受信可能なエリアを通常の県域放送よりも小さく設定し、それぞれのエリアに固有の情報を放送することにより、エリアが異なれば異なる放送が受信できるようにしている。通常の放送では、隣接したエリアで同一チャンネルを用いる場合、放送内容は完全に一致したものでなければならず、異なるコンテンツを流すことができない。一方、隣接したエリアで異なるチャンネルを用いれば、それぞれのエリアで異なる内容の放送を流すことが可能であるが、端末側でエリアが変わったことを認識して受信チャンネルを変更する必要がある。これに対し、エリア型放送では、端末が受信エリア間を移動するのに従い、端末側の受信チャンネルを変更することなく、端末に異なるコンテンツを受信させることが可能となる。例えば、渋谷では、渋谷にある店舗のイベント情報を受信していたのと同じチャンネルを受信しながら、恵比寿に移動すれば恵比寿の店舗の特売情報がデータ放送により受信できる。一方で、映像,音声は、渋谷でも恵比寿でも同一のコンテンツを視聴できる。即ち、ユーザから見た場合、複数のエリアを移動したときに、映像,音声はエリアを気にせずに同じコンテンツを楽しみながら、データ放送は場所によって自動的に内容が変更され、その場所で必要な情報が入手可能となる。運用によっては映像,音声を切り替え、データ放送は同じものを放送するというパターンもありえる。
特開平10−041909号公報 特開平07−327023号公報
このようなエリア型放送を従来の地上デジタル放送のシステムを用いて実現した場合、次のような問題点がある。例えば、特開平07−327023号公報に開示されるようなOFDM送信装置および特開平10−041909号公報に示される再多重化装置を組み合わせた従来の地上デジタル放送システムを用いた場合、渋谷エリアで送信する放送波と、恵比寿エリアで送信する放送波は、データ放送部分が異なるため、両者の波形が一致しない。従ってSFNの条件を満たすことができず、SFNでの運用が不可能となる。このため、両者を同一チャンネルで送信した場合、一方の放送波が他方の放送波にとって雑音となり、相手の放送波の受信を妨げる要因となる。つまり、片方の電波のみであれば、受信に必要なCN(コード対雑音比)が得られていた場所でも、もう一方の電波が届くことによりそれが雑音となり、CNが確保できなくなってしまう。
逆に出力を小さくして両者とも届くような領域が存在しないようにエリアを設計しても、電波の物理的な性質から、ある場所を境にして急激に受信電力を落とすことは難しいため、両者とも放送波が届かない領域が発声してしまう。
今、入力映像および音声が共通コンテンツであり、データ放送のための入力データが非共通コンテンツであるとした場合、従来のデジタル放送の送信局においては、入力された映像,音声,データはそれぞれ符号化され、ビットストリームであるTS(Transport
Stream)に変換される。これら映像,音声,データのTSは1つのTSに多重化される。多重化されたTSは更に、それぞれ定められた階層に分けて送信するため、TS再多重化装置により1つのTSに再多重化される。この再多重化後のTSパケット位置により、各TSパケットのデータビットがどのタイミングで、どのキャリアに重畳されて送信されるかが決定される。さらに、バイトインターリーブ化により、あるTSパケットデータは他のTSパケットデータとシャッフルされ、畳み込み符号化により、混合演算処理が行われ、キャリア変調において、一つのキャリアに複数のTSパケットのビットデータにより変調が施される。
このように従来のデジタル放送の送信局におけるTS再多重化装置では、入力された映像,音声,データのビットレート等の調整により、出力TSにおける各TSパケット位置が定められるため、共通コンテンツに属するTSパケットのビットと、非共通コンテンツに属するTSパケットのビットが、最終的に同一のキャリアに変調されない保証がない。このため、共通コンテンツに属するTSパケットに含まれるデータのみにより演算されたビットのみにより変調されたキャリアは、SFN条件を満たすことが可能であるが、非共通コンテンツに属するTSパケットに含まれるデータが混在したキャリアでは、波形が異なるため、SFN条件を満たすことができない。そしてこのようなキャリアには、共通コンテンツのデータが含まれるにもかかわらず、そのキャリアのデータの再生は困難となってしまう。
以上のように、エリア型放送において、隣接したエリアを形成する場合、従来の地上デジタル放送システムを用いると、両方の放送波のどちらも受信不能となる領域が発生してしまうという課題がある。
このような課題に対して、本発明に係るエリア型放送用の送信システムは、共通コンテンツと非共通コンテンツの指示の入力インターフェースを有し、これらを区別する機能を有する。
さらに、本発明に係るエリア型放送用の送信システムのTS再多重化装置は、パケット配置制御部を有し、OFDMの送信キャリアのうち、共通のコンテンツを送信するキャリアと異なるコンテンツを送信するキャリアを完全に分離して送信する機能を持つ。
前記パケット配置制御部は、エリアの重複があるエリア型放送の送信装置のパケット配置制御部で同期を取り、互いに同じ位置に共通コンテンツに含まれるTSパケットを配置することを特徴とする。
共通コンテンツに割り当てるキャリアと非共通コンテンツに割り当てるキャリアを送信装置間で正しく分離ならびに一致させるために、本発明に係るパケット配置制御部は、
TSを再多重する際に、複数の送信局間で相互に同期をとり、共通コンテンツのTSパケット位置を正確に合わせる。
このようにすることにより、共通コンテンツに属するTSパケットは、複数の送信局間で、TS中の同じ位置に配置され、同じデータが同じキャリアに同じタイミングで送信することが可能となる。
また、本発明に係る再多重化装置は、再多重化後のTSにおいて、多重フレームの先頭のTSパケットはヌルパケットとし、あるTSパケットが共通コンテンツに含まれるTSパケットである場合、その直前および直後、さらに11個後ろもしくは、別途規定する禁止パケット数だけ後ろに存在するTSパケットはやはり共通コンテンツのTSパケットもしくはヌルパケットであるように多重化し、一方、あるTSパケットが非共通コンテンツに含まれるTSパケットである場合、その直前および直後、さらに11個後ろもしくは、別途規定する禁止パケット数だけ後ろに存在するTSパケットはやはり非共通コンテンツのTSパケットもしくはヌルパケットであるように多重化することを特徴とする。
このようにすることにより、バイトインターリーブ,畳み込み符号化,キャリア変調による、共通コンテンツのビットと非共通コンテンツのビットとの混合演算が発生することなく、送信することが可能となる。
本発明によれば、共通コンテンツに属するTSパケットは、複数の送信局間で、TS中の同じ位置に配置され、同じデータが同じキャリアに同じタイミングで送信することが可能となる効果がある。
本発明によれば、バイトインターリーブ,畳み込み符号化,キャリア変調による、共通コンテンツのビットと非共通コンテンツのビットとの混合演算が発生することなく、送信することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明を用いたTS再多重化装置の実施例を説明する。
図1に、本発明にを用いたTS再多重化装置100の構成図を示す。TS再多重化装置100は、映像,音声,データが多重化された複数のTSの入力を受け付ける。受け付けたTSをバッファリングする入力バッファ101は、TSパケット単位でTSを保持し、パケット配置制御部102の要求に応じてTSパケットを逐次出力する。ここで、入力されるTSのビットレートは、全てを合計したときに出力するTSのビットレートを越えることが無い様に調整されているものとする。
図2にTSパケットのデータ構造の概略を示す。TSパケット301は、4バイトのヘッダ部と、184バイトのデータ部を基本構成とする。ヘッダ部は、1バイトの固定値
(16進数で47)である同期バイト302と、13ビットのPID303と呼ばれる
IDを含む。PID303は、データ部に含まれるデータの種類を表す。映像や、音声,データには、PID303が割り振られ、同一のPID303を持つTSパケットを集めることにより元の映像や、音声,データを再構築することができる。また、TSパケットには、16バイトのパリティ部305を持つことができる。
パケット配置制御部102は、入力バッファ101への到着順にTSパケットを入力バッファ101から取り出し、順次出力していく。同時に到着したTSパケットがある場合は、いずれか一方をずらして出力する。この時ずらしたTSパケットが、PCR(ProgramReference Clock)を含むTSパケットの場合は、ずらした後のTSパケット位置におけるPCRを再計算し、内容を変更する。また、前提条件として、入力される各TSのビットレートを合計した時に出力するTSレートを満たないため、出力タイミングでTSパケットが存在しない場合がある。この時には、ヌルパケットを挿入して、TSパケットが連続的に出力されるように調整を行う。ヌルパケットとは、PID303が0x1FFFに固定され、データ部が0xFFで埋め尽くされるTSパケットを意味する。
パケット分離制御部1は、パケット配置制御部102からの出力を入力とし、複数のエリアで共通した放送内容である共通コンテンツに含まれるTSパケットと、エリア毎に独自の放送内容である非共通コンテンツに含まれるTSパケットを分離し、同一のキャリアに変調されないように維持する機能を持つ。パケット分離制御部1は、共通コンテンツリスト110および非共通コンテンツリスト111を持つ。各リストのいずれか一方には、入力されるTSに含まれるヌルパケット以外の全てのPIDがリストとして保持される。
コンテンツ選択指示入力部2は、コンテンツ分類データを入力とし、共通コンテンツリスト110および、非共通コンテンツリスト111を生成してパケット分離制御部に渡す。なお、実際には片方に含まれなければ、もう一方に含まれることになるので、110もしくは111のいずれか一方だけのリストを保持すればよい。
伝送パラメタ入力部は、当該階層の伝送パラメタ情報を入力とし、禁則情報120を生成し、パケット分離制御部1へ出力する。禁則情報120は、禁止パケット位置のリストとして定義される。禁止パケット位置とは、再多重化TSにおいて、あるTSパケット位置に配置されたパケットが共通コンテンツであった場合、当該TSパケット位置から、禁止パケット位置だけ後ろに存在するTSパケット位置には、ヌルパケットもしくは共通コンテンツのTSパケットのみ存在し得る事を示す。同様に再多重化TSにおいて、ある
TSパケット位置に配置されたパケットが非共通コンテンツであった場合、当該TSパケット位置から、禁止パケット位置だけ後ろに存在するTSパケット位置には、ヌルパケットもしくは非共通コンテンツのTSパケットのみ存在し得る事を示す。
禁則情報120には、1,11が必ず含まれる。これは、バイトインターリーブの制約により、1つ後ろに存在するTSパケットと、11個後ろに位置するTSパケットは必ず畳み込み符号化処理において、同時に演算処理が実施されるためである。
再多重化されたTSは、バイトインターリーブ化処理によって、1バイト毎に分割したTSパケットを、複数のTSパケット間で順番を入れ替える。バイトインターリーブ化処理では、1バイト毎に分割された各TSパケットのデータを、順次、0バイト分(遅延なし),17バイト分,17×2バイト分,17×3バイト分と、17バイト単位で遅延量が多くなり、17×11バイト分まで遅延させて出力に現れる。TSパケット1つが、
204バイト=17バイト×12であることから、最初のTSパケットの入力が終了すると、出力には、17バイト分表れ、次のTSパケットの入力が終了すると、出力には、最初のTSパケットの17バイトと、遅延無しで出力に現れる2つ目のTSパケットの17バイト分が、交互に現れる。以下同様にして、3つ目のTSパケットの入力が終了した時点では、最初のTSパケットの17バイト、2個目のTSパケットの17バイト、3個目のTSパケットの17バイトが、1バイトずつ折り重なるように出力される。最初のTSパケットに含まれるバイトは、12番目のTSパケットの入力が終了するまで出力に含まれ、13番目のTSパケットの入力開始以降には含まれない。以上の処理により、出力では、TSパケット間でバイトの入れ替え処理が行われ、あるTSパケットの1つのバイトは、入力において、前後(1個前、または1個後)に存在するTSパケットか、あるいは11個前、もしくは11個後ろに存在するTSパケットのバイトと隣り合う可能性がある。
またバイトインターリーブ化されたTSパケットに対しては、拘束長k=7とするパンクチャード畳み込み符号による畳み込み符号化処理が行われる。拘束長k=7であるため、あるビットにおける畳み込み符号化の影響は、前後6ビットに及ぶこととなる。すなわち、バイトインターリーブ後のビットストリーム中のある1バイト(連続した8ビット)について、畳み込み符号化処理を実施すると、その直前のバイトのLSB6ビット分と、その直後のバイトMSB6ビット分のデータによる影響を受ける。符号化率が2/3であれば、1バイト即ち8ビットの入力に対し、8/(2/3)=12ビットの信号伝送系列として出力されることとなる。
そのため、禁則情報120で1つ後ろと11個後ろの位置を禁止することにより、畳み込み符号化処理による共通コンテンツと非共通コンテンツの混合を避けることができる。
また、1,11に加えて、禁則情報120には、TSパケットを送信する階層における変調方式と符号化率により決まる禁止パケット位置を加える必要がある。これは、キャリア変調による変調方式毎のマッピングにおけるビットインターリーブにより、同一キャリアにマッピングされるTSパケットの位置関係が異なることに対応している。
映像,音声,データが多重化されたTSは、それぞれ定められた階層に分けられて送信される。ARIBにより定められたデジタル放送の規格では、周波数帯域を14等分したそれぞれをOFDMセグメントと呼び、OFDMセグメント単位でキャリアの変調方式や、誤り訂正の符号化方式などのパラメタが変更可能である。ARIB規格では、最大3種類のパラメタセットが適用可能であり、これを階層と呼ぶ。実際の運用では、階層は、3階層とは限らず、1階層でも2階層でもよいが、以下の説明ではTS再多重化装置に入力されるTSは、それぞれ異なる階層として送られるものとする。
図3に、禁則情報を生成するためのテーブル601を示す。これは、階層における変調方式602,階層における符号化率604,各変調方式におけるマッピング処理の遅延ビット数603の組み合わせにおける、禁止パケット位置605を示したものである。禁止パケット位置とは、例えば、変調方式がQPSKで、符号化率が2/3である場合、あるTSパケットが共通コンテンツもしくは、非共通コンテンツであった場合、そのTSパケット位置の10パケット後には、ヌルパケットもしくは同じ種別のパケットしか配置することができない、あるいは、変調方式が64QAMで、符号化率が7/8であった場合、遅延ビット数に応じた3,6,8,11,14だけ後ろにあるTSパケット位置には、同じ種別のパケットか、ヌルパケットしか配置することができない、といったパケット位置のことである。
クロック同期部104は、外部からのリファレンスクロックを入力し、出力TSのタイミングを保証する。
出力バッファ103は、再配置されたTSパケットを保持し、クロック同期部104に入力されるリファレンスクロックに従って、順番に再多重化TSとして出力する。また、出力バッファ103は、再配置された各TSパケットを保持するTSパケット保持部1031と、TSパケット保持部1031のそれぞれのTSパケット保持位置に対して保持可能なパケット種別を記録する許容パケット種別保持部1032を持つ。TSパケット保持部
1031は、TSパケットを出力するとクリアされ、対応する許容パケット種別保持部
1032の設定は、パケット分離制御部1が変更する。許容パケット種別保持部1032は、少なくとも、「ヌルパケットのみ保持可能」,「ヌルパケットもしくは共通コンテンツのTSパケットが保持可能」,「ヌルパケットもしくは非共通コンテンツのTSパケットが保持可能」,「いずれのパケットも保持可能」の4種類の状態を保持可能とする。初期値、もしくはリセットが掛かった状態では、「いずれのパケットも保持可能」とする。
パケット分離制御部1は、図4に示すような処理フローにより動作する。ステップ701は、パケット分離制御部1における処理の開始を示す。ステップ702は、入力バッファ101からTSパケットを1個入力する処理を示す。
ステップ703は、入力バッファ101から入力されたTSパケットがヌルパケットか否かを調べる。ヌルパケットであれば、ステップ708へ進む。ヌルパケットでなければ、ステップ704へ進む。ステップ704は、現在のTSパケット出力位置が、OFDMフレームの先頭であるか否かを調べる。もし先頭であれば、ステップ720へ進む。そうでなければ、ステップ705へ進む。ここで、現在のTSパケット出力位置とは、出力バッファ103にTSパケットを出力した時に保持されるTSパケット保持部1031におけるTSパケット位置を示す。
ステップ705では、現在のTSパケット出力位置の許容パケット種別を取得する。許容パケット種別とは、共通コンテンツもしくはヌルパケットが出力可能であるか、非共通コンテンツもしくはヌルパケットが出力可能であるかを示すものである。出力バッファ
103のTS保持位置毎に対応して許容パケット種別保持部1032に持つ。ステップ
706では、入力されたTSパケットのパケット種別を調べる処理を行う。このTSパケットのPID303が共通コンテンツリスト110に含まれるか、非共通コンテンツリスト111に含まれるかを調べることにより可能となる。ステップ707は、許容パケット種別保持部1032から取得した許容パケット種別と入力されたTSパケットのTSパケット種別とを比較し、許容パケット種別にこのTSパケット種別が含まれるか否かを調べる。もし、含まれていれば、ステップ708に進み、含まれていなければステップ722に進む。
ステップ708では、入力されたTSパケットを出力バッファ103へ出力する。ステップ709では、そのTSパケットを出力バッファ103へ出力したことにより、変化する出力バッファ103の許容パケット種別保持部1032における許容パケット種別の設定を実施する。この処理については、別途詳細に説明する。許容パケット種別の設定後、ステップ702に戻り、次のTSパケットを入力する。
ステップ720では、ヌルパケットを1個生成し、出力バッファ103へ出力する。ステップ721では、ステップ709と同様に、ヌルパケットを出力バッファ103へ出力したことによる出力バッファ103の許容パケット種別保持部1032における許容パケット種別の設定を実施する。なお、本ヌルパケットを出力した位置に対応する許容パケット種別は「ヌルパケットのみ保持可能」となる。ステップ722では、当該TSパケットの出力位置を変更する処理を実施する。すなわち、次のTSパケット位置に配置可能か否かについての処理を、ステップ703に戻り繰り返す。
次に、ステップ709またはステップ721における許容パケット種別の設定処理について、図5を用いて説明する。ステップ801はこの処理の開始を示す。ステップ802は、出力バッファ103に出力したTSパケットがヌルパケットであるか否かを調べ、ヌルパケットである場合には、ステップ810に進み、ヌルパケットでない場合は、ステップ803に進む。ステップ810は処理の終了を示す。ステップ803では、出力バッファ103に出力したTSパケットの種別が共通コンテンツか、非共通コンテンツかを、
TSパケットのPID303が共通コンテンツリスト110に含まれるか非共通コンテンツリスト111に含まれるかを調べることにより判断する。共通コンテンツの場合はステップ805へ、非共通コンテンツの場合はステップ804へ進む。
ステップ804では、現在のTSパケット出力位置から見て禁則情報120に含まれる全ての相対パケット位置にあるTSパケット位置について、それらの位置のTSパケットの許容パケット種別を「ヌルパケットもしくは、非共通コンテンツを保持可能」に変更する。ただし、変更しようとした許容パケット種別が「いずれのパケットも保持可能」でない場合は、「ヌルパケットのみ保持可能」に変更する。
一方、ステップ805では、現在のTSパケット出力位置から見て禁則情報120に含まれる全ての相対パケット位置にあるTSパケット位置について、それらの位置のTSパケットの許容パケット種別を「ヌルパケットもしくは、共通コンテンツを保持可能」に変更する。ただし、変更しようとした許容パケット種別が「いずれのパケットも保持可能」でない場合は、「ヌルパケットのみ保持可能」に変更する。
ステップ804およびステップ805を実行後は、ステップ810へ進み、処理を終了する。
以上のように再多重化され出力された再多重化TSは、畳み込み符号化される。そして、冗長化された伝送信号系列は、変調方式により規定されるビットインターリーブ方式によりOFDMキャリアにマッピングされる。そして周波数インターリーブ化した信号から、OFDMフレームを構成する。OFDMフレームとは、204個のOFDMシンボルからなる伝送の単位である。伝送パラメタの設定により、一つのOFDMフレームに含まれるTSパケットの数が決まる。生成されたOFDMフレームをIFFT(Inverse Fast
Fourier Transform)を行い、各セグメントを所定の位置に配置し、ガードインターバルを付加して、所定の周波数にアップコンバートして空中線から放射する。
以上のようにして、本発明の実施例に示すTS再多重化装置により、各キャリアにおいて、共通コンテンツのTSパケットデータと、非共通コンテンツのTSパケットデータとが混在することとが無く、分離されたキャリアマッピングで送信することが可能となる。
そして共通コンテンツと非共通コンテンツでキャリアを分離し、なおかつキャリア位置・タイミング一致させて送信することが可能となる。
またキャリア分離により、共通コンテンツを送信するキャリア間ではSFNの条件を満たしているため、両者の電波を混合して受信しても、データの再生が可能となる。その一方で、非共通コンテンツを送信するキャリア間では、SFNの条件を満たさないため、混合して受信した場合には、データの再生ができないが、その影響が共通コンテンツを搬送するキャリアに及ぼさないようにすることが可能となる。
従って、非共通コンテンツのマッピングされたキャリア以外では、SFN条件を満たすことができ、複数の局からの電波が届いても、正しく復調することが可能となる。
図6に本発明のもう一つの実施の形態を示す。図6に示されるTS再多重化装置910は、図1に示されるTS再多重化装置100に比べて、TS入力に、再多重化後のTSを含むことと、許容パケット種別入力部4を含む点が異なる。
TS再多重化装置100およびTS再多重化装置910は、図7に示すような接続により使用する。すなわち、TS再多重化装置100は、TSを入力として、再多重化TSを出力する。この再多重化TSは、OFDM変調装置901へ入力され、放送波が出力され、一つのエリア型放送局を実現する。
またこの再多重化TSは、同時にTS再多重化装置910に入力される。また、TS再多重化装置910には、差替え用の非共通コンテンツのTSが入力される。また、TS再多重化装置100は、再多重化TSと同期して、許容パケット種別保持部1032の内容を許容パケット種別情報911として外部に出力し、この許容パケット種別情報911もTS再多重化装置910の入力となる。TS再多重化装置910から出力される再多重化TSは、OFDM変調装置901に入力され、放送電波として出力される。
TS再多重化装置910を構成する許容パケット種別入力部4は、TS再多重化装置
100が出力する許容パケット種別情報911を受信し、再多重化TSの入力に同期して、TS再多重化装置910の出力バッファ103における許容パケット種別情報の内容を書き換える。
TS再多重化装置910のパケット配置制御部102は、再多重化TS入力に含まれる非共通パケットをヌルパケットに置き換え、さらに、入力されるTSのパケットを挿入する処理を行う。
次に、パケット分離制御部1では、パケット配置制御部102の出力と、出力バッファ103の許容パケット種別情報の内容を比較し、許容パケット種別情報に矛盾しないように、非共通コンテンツのTSパケットの位置をずらし、もしくはヌルパケットを挿入する。すなわち、共通コンテンツのTSパケットの占める位置および、「ヌルパケットのみ保持可能」となっているヌルパケットは、ずらしたり、非共通コンテンツのTSパケットに置き換えたりということをしない。また、「ヌルパケットもしくは共通コンテンツのみ保持可能」となっている位置に、非共通コンテンツが配置される場合は、その位置をずらす。
以上のように構成することにより、共通コンテンツと非共通コンテンツのマッピングされるキャリアを分離できる。これにより共通コンテンツのマッピングされるキャリアについては、SFN条件を満たすことが可能となり、受信機は、共通コンテンツは混信することなく受信可能となる。
本発明に係るデジタル放送システムの再多重化装置の実施例を示す図である。 デジタル放送のTSパケットの構成を示す図である。 変調方式および符号化率と、禁止パケット位置との関係を示す図である。 パケット分離制御部の処理を説明するフロー図である。 許容パケット種別の設定処理を説明するフロー図である。 本発明に係るデジタル放送システムの他の再多重化装置の実施例を示す図である。 発明に係るデジタル放送システムの構成例を示す図である。
符号の説明
1 パケット分離制御部
2 コンテンツ選択指示入力部
3 伝送パラメタ入力部
4 許容パケット種別入力部
100,910 TS再多重化装置
101 入力バッファ
102 パケット配置制御部
103 出力バッファ
104 クロック同期部
901 OFDM変調装置

Claims (4)

  1. 複数のメディア情報が多重された複数のビットストリームを再多重し、再多重化後のビットストリームから各ビットを取り出し、指定された伝送パラメタ情報に従い、複数のビット情報を重畳したOFDMキャリアを複数生成するOFDM変調を行うデジタル放送のOFDM変調装置へ、該再多重化したビットストリームを出力するデジタル放送の再多重化装置において、
    入力されたビットストリームに含まれるパケットを複数に分類するパケット分類情報を入力するコンテンツ選択指示入力部と、
    前記OFDM変調装置の伝送パラメタ情報を入力する伝送パラメタ入力部と、
    前記パケット分類情報と伝送パラメタ情報に基づいて、パケットを再配置するパケット分離制御部と
    を備え、
    前記パケット分離制御部は、
    前記OFDM変調装置における、パケット間のバイトを入れ替えるバイトインターリーブ処理,誤り訂正符号化を行う畳み込み符号化処理,ビットを入れ替えるビットインターリーブ処理のいずれの処理に対しても、前記パケット分類情報によって異なる分類となるパケットに含まれるビットが、同時に一つのOFDMキャリアに重畳されないように、
    OFDMフレームの先頭となるパケットには、データを伝送しないパケットであり固有の値をとるヌルパケットを配置し、
    異なる分類となるパケット同士は、互いに連続しないように配置するか、もしくは異なる分類となるパケット間にヌルパケットを挿入し、
    所定の分類のパケットを配置した位置から、バイトインターリーブの深さに基づいて定まるパケット数の位置にはヌルパケットもしくは、同じ分類のパケットを配置し、
    前記所定の分類のパケットを配置した位置から、ビットインターリーブの遅延ビット数に基づいて定まるパケット数の位置にはヌルパケットもしくは、同じ分類のパケットを配置する
    ことを特徴とするデジタル放送の再多重化装置。
  2. 請求項に記載のデジタル放送の再多重化装置において、
    再多重化TSのパケットの順番に従い、配置可能なパケットの分類を示す許容パケット種別保持部を備え、
    前記パケット分離制御部は、該許容パケット種別保持部の内容に従ってパケット配置を制御し、
    パケットを配置した時には、配置したパケットの種類によって前記許容パケット種別保持部の内容を変更する
    ことを特徴とするデジタル放送の再多重化装置。
  3. 請求項に記載のデジタル放送の再多重化装置において、
    再多重化したビットストリームと同期して、前記許容パケット種別保持部の内容を許容パケット種別情報として外部に出力する許容パケット種別送出部を有する
    ことを特徴とするデジタル放送の再多重化装置。
  4. 請求項に記載のデジタル放送の再多重化装置において、
    再多重化されたビットストリームを入力とし、
    該再多重化されたビットストリームに同期した許容パケット種別情報を受信する許容パケット種別受信部を有し、
    該許容パケット種別受信部は、受信した前記許容パケットを許容パケット種別保持部に保持し、
    前記パケット分離制御部は、該許容パケット種別保持部の内容に従ってパケット配置を制御し、
    パケットを配置した時には、配置したパケットの種類によって、前記許容パケット種別保持部の内容を変更する
    ことを特徴とするデジタル放送の再多重化装置。
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