JP4237522B2 - マルチメディア受信端末装置とこの装置に用いられるpcrジッタ補正装置とpcrジッタ補正方法 - Google Patents

マルチメディア受信端末装置とこの装置に用いられるpcrジッタ補正装置とpcrジッタ補正方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば移動体向けデータ放送等のマルチメディア情報信号を受信する端末装置に係り、特にMPEG2による多重方式で用いられるPCR値が送り側の送出タイミングを制限せずに受信側でジッタを補正するPCRジッタ補正回路及びPCRジッタ補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、実用化に向けて開発されているSバンドを用いた移動体向けデータ放送システムでは、伝送方式にCDM(Code Division Multiplex:符号分割多重)方式を採用し、マルチメディア多重方式としてMPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)システムズ方式の採用を予定している。このMPEG2システムズ方式では、音声/映像の同期をとるために、送信側で多重伝送信号中にPCR(Program Clock Reference:プログラムクロックリファレンス)値を定期的(100msec以内)に挿入しておき、受信側で受信信号からPCR値を抽出し、このPCR値に基づいて27MHzのSTC(System Time Clock:システムタイムクロック)をPLL制御している。このPCR値はTSP(Transport Stream Packet:トランスポートストリームパケット)のアダプテーションフィールド内に記述される42bitのデータである。
【0003】
Sバンドを用いた移動体向けデータ放送システムでは、送信側において、伝送レートに合わせてPCR値が記述されたTSP(以下PCR_TSP)を定期的に多重し、伝送レートが1CDMチャンネルの符号化率より高い場合は複数のCDMチャンネルに分けて送信する。この場合、送信側でPCR_TSPの位置を調整して、受信側でPCRジッタが生じないようにする必要がある。その方法として、従来では送信側でPCR_TSPの挿入位置の入れ替えやダミーパケットの挿入を行うことが考えられている。しかしながら、PCR_TSPの入れ替えは、送信側設備の回路規模の増加を招き、コストアップにつながる。また、ダミーパケットの挿入は、移動体向けデータ放送のような比較的低レート(例えば256kbps)の伝送システムにおいては伝送効率に多大な影響を与えてしまう。
【0004】
尚、従来のPCRジッタを低減するための補正回路として、以下の特許文献がある。この文献には、受信したMPEG over ATM信号のPCRの位置に変動があってもジッタが低減されたシステムタイムクロックを生成するMPEG復号化装置、及びジッタ低減方法として、受信したPCRを含むTSPの受信タイミングが、正規の受信タイミングより所定量ずれていることを検出し、所定量のずれが検出されたときにPCRの値を前記所定量だけ補正する技術が記載されている。但し、上記文献に記載の技術では、PCR値を一定周期でTSPに割り付けたTSを複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDMチャンネルに割り当て送信する部分TSを受信する場合については想定されていない。
【特許文献1】
特開平11−234308号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的とするところは、送信側で受信側のPCRジッタの発生を考慮する必要がなく、簡易な構成で、受信側で発生するPCRジッタを補正することのできるマルチメディア受信端末装置とこの装置に用いられるPCRジッタ補正回路及びPCRジッタ補正方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、PCR(Program Clock Reference:プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP(Transport Stream Packet:トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS(Transport Stream:トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM(Code Division Multiplex:符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を受信するマルチメディア受信端末装置において、前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成する受信ストリーム生成手段と、前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)の位置を検出するPCR−TSP検出手段と、前記PCR−TSPの位置検出結果に基づいて前記受信ストリームのPCRジッタを補正するPCRジッタ補正手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
上記PCRジッタ補正手段として用いられるPCRジッタ補正装置は、前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)の位置を検出するPCR−TSP検出手段と、前記PCR−TSPの位置検出結果に基づいてPCRジッタを補正する補正手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
前記補正手段は、前記PCR−TSPの正しい位置を判別する正規位置判別手段と、前記正規位置に前記PCR−TSPを入れ替える入れ替え手段とを備えることを特徴とする。または、前記PCR−TSPのPCR値にオフセット値を加えてその位置で正しいPCR値とすることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明が適用されるSバンド移動体向けデータ放送システムのPCR送受信方法について説明する。
【0010】
図1、図2はそれぞれPCR送受信方法の一例を示す概念図である。図1の例は、送信側で伝送レートが1024kbpsの送信ストリームをTSP単位で4つのスロットに分けて、それぞれ伝送レート256kbpsのCDMチャンネルに割り当てて送信し、受信側で4CDMチャンネルを束ねて伝送レート246kbps*4=1024kbps(4スロット/4CDM束ね)の時系列で受信する場合を示している。
【0011】
この場合、PCR_TSPは1024kbpsの伝送レートで定期的に多重されているので、通常ならば、送信側で4スロットに分けるときにPCRのパケットの配置を考慮して受信側のジッタを抑える必要がある。図2の例は、PCR_TSPの伝送レートが互いに異なるmチャンネルの送信ストリームを伝送する場合を示している。この場合、各チャンネルでPCR_TSPの伝送レートは異なるものの、PCR_TSPは定期的に多重されているので、図1の例と同様に、通常ならば、送信側で複数のスロットに分けるときにPCRのパケットの配置を考慮して受信側のジッタを抑える必要がある。
【0012】
図3(a),(b)にPCRジッタが発生する様子と本発明によるRCRジッタ補正の概念を示す。この例では、送信側で番組を構成する複数種類(PMT、オーディオ、ビデオ等)のTSP系列からなる送信ストリームを512kbpsの伝送レートで送出し、受信側で受信レート1.024Mbps*2/4=512kbpsで受けた受信ストリームの4TSの内2TSを使って受信する。このようなPCR送受信では、図3(a),(b)に示すように、PCR値を含むTSを受信する時間的位置によってPCR_TSPの位置にジッタが生じる(図では送信側PCR1に対する受信側PCR’1)。この場合のジッタは1TS分(約1.5ms)であり、デコーダLSIにて1.5msのPCRジッタを吸収させる場合、150秒程度の時定数をもつPLL回路を搭載する必要がある。この値は、系の応答性としては非常に遅く、受信端末内で設計される他のパラメータと比較しても受け入れ難い値である。
【0013】
受信側でジッタが発生しないようにするためには、送信側でPCR_TSPを1つのCDMチャンネルに寄せなければならない。1つのCDMチャンネルに寄せるためにはPCR_TSPの入れ替えやダミーパケットの挿入が必要になる。PCR_TSPの入れ替えは、送信側設備の回路規模の増加を招き、コストアップにつながる。また、ダミーパケットの挿入は、移動体向けデータ放送のような比較的低レート(例えば256kbps)の伝送システムにおいては伝送効率に多大な影響を与えてしまう。
【0014】
そこで、本発明では、受信側において、図3(a)に示すようにPCR_TSPの位置を本来あるべき正しい位置(一つ前)のTSPと入れ替える(以下、入れ替え手法)、あるいは図3(b)に示すようにPCR_TSPのPCR値にオフセットαを加える(以下、オフセット手法)ことで、ジッタによる影響を解決する。これにより、送信側で受信側のPCRジッタの発生を考慮する必要がなく、簡易な構成で、受信側で発生するPCRジッタを補正することができる。
【0015】
以下、手法別に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図4(a),(b)はそれぞれ本発明の第1の実施形態に係るPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図である。本実施形態は、送信側で伝送レート1.024Mbpsのコンテンツを4スロットに分けて伝送レート256kbpsの4CDMチャンネルに割り当てて送信し、受信側でその4CDMチャンネル束ね(4CDM束ね)を受信し、元の伝送レート1.024Mbpsのコンテンツを再生する場合を想定している。このような4CDM束ねを受信する場合、図4(a)に示すように、最大3TSP分のジッタが発生する。そこで、本実施形態では、入れ替え手法を適用し、PCR値が記述されているTSP(PCR_TSP)をジッタが発生しない正しい位置にあるTSPと入れ替える。
【0016】
図4(b)において、入力信号(受信ストリーム)は図4(a)に示す4CDMチャンネルが束ねられた情報伝送レート(1.024Mbps)のTSP系列であり、PCRパケット検出回路01、カウンタ02、第1の1TSP遅延メモリ04、第1の切換スイッチSW1のB側端子に供給される。第1の1TSP遅延メモリ04の出力は第2の1TSP遅延メモリ05に供給されると共に第2の切換スイッチSW2のA側端子に供給される。第1の切換スイッチSW1の切換出力は第3の1TSP遅延メモリ06に供給され、このメモリ06の出力は第2の切換スイッチSW2のB側端子に供給される。この第2の切換スイッチSW2の切換出力はPCRジッタ補正出力となる。
【0017】
上記PCRパケット検出回路01は入力TSP系列からPCR値が記述されたTSP(以下PCR_TSP)を検出する。一方、カウンタ02は1TSPの入力を順次カウントする4進カウンタである。このカウンタ02はPCRパケット検出回路01がPCR_TSPを検出した時点でカウント値を制御回路03に通知する。この制御回路03はPCRパケット検出回路01でPCR_TSPが最初に検出された時点でカウンタ02から通知されるカウント値を初期設定値として取り込み、2回目以降にPCR_TSPが検出された時点のカウント値を初期設定値と比較して、一致/不一致の状態に応じて切換スイッチSW1,SW2をそれぞれA側/B側に切換制御する。
【0018】
すなわち、上記構成によるPCRジッタ補正回路では、PCRパケット検出回路01にて最初にPCR_TSPが検出された時点でカウンタ02のカウント値が初期設定値として制御回路03にセットされる。この時点では、制御回路03が切換スイッチSW1,SW2をA側端子に切換制御しているため、第1のメモリ04の1TSP遅延出力が第2の切換スイッチSW2を介して出力される。この状態は次のPCR_TSPが検出されるまで継続される。
【0019】
PCRパケット検出回路01で2回目のPCR_TSPが検出されると、その時点でカウンタ02のカウント値が制御回路03に通知される。制御回路03は、2回目のPCR_TSP検出時点のカウント値と初期設定値とを比較して、一致している場合には各切換スイッチSW1,SW2をA側端子接続のままとし、不一致の場合には各切換スイッチSW1,SW2をB側端子接続に切換制御する。切換スイッチSW1がB側接続に切り替わった結果、第3のメモリ06に4進カウント値2のTSP=PCR_TSPが取り込まれる。その間、第2のメモリ05には4進カウント値0のTSPが取り込まれ、第1のメモリ04には4進カウント値1のTSPが取り込まれる。これと同時に切換スイッチSW2もB側端子接続に切り替わるため、第3のメモリ06の1TSP遅延出力、すなわちPCR_TSPが先に出力される。その後、切換スイッチSW1,SW2はA側端子接続に切り換えられ、その結果、第2、第1のメモリ05,04で1TSP遅延された4進カウント値0,1のTSPが順に出力されるようになる。
【0020】
これにより、図4(a)に示すように、4進カウント値2のTSP=PCR_TSPが4進カウント値0の位置で出力され、続いて4進カウント値0,1のTSPが順にシフトされ、PCR_TSPはジッタが発生しない正しい位置にあるTSPと入れ替えられる。
【0021】
(第2の実施形態)
図5(a),(b)はそれぞれ本発明の第2の実施形態に係るPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図である。本実施形態は、送信側で情報伝送レート256kbpsのm倍のコンテンツをmスロットに分けてそれぞれ情報伝送レート256kbpsのmCDMチャンネルに割り当てて送信し、受信側でそのmCDMチャンネル束ね(mCDM束ね)を受信し、元の情報伝送レートのm倍のコンテンツを再生する場合を想定している。このようなmCDM束ねを受信する場合、最大mTSP分のジッタが発生する。そこで、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に入れ替え手法を適用し、PCR_TSPをジッタが発生しない正しい位置にあるTSPと入れ替える。
【0022】
図5(b)において、入力信号(受信ストリーム)は図5(a)に示す情報伝送レートのm倍のTSP系列であり、PCRパケット検出回路11、カウンタ12、メモリ13に供給される。メモリ13はmCDM束ねのm個のTSPを蓄積する。このメモリ13に蓄積されたm個のTSPはセレクタ14からの読み出し制御によって、所定の順序で読み出し出力される。
【0023】
上記PCRパケット検出回路11は入力TSP系列からPCR_TSPを検出する。一方、カウンタ12は1TSPの入力を順次カウントするm進カウンタである。このカウンタ12はPCRパケット検出回路11がPCR_TSPを検出した時点でカウント値を制御回路15に通知する。この制御回路15はPCRパケット検出回路11でPCR_TSPが最初に検出された時点でカウンタ12から通知されるカウント値を初期設定値として取り込み、2回目以降にPCR_TSPが検出された時点のカウント値を初期設定値と比較する。その結果、初期設定値と異なる時はセレクタ14のメモリ読み出し順序を制御して、PCR_TSPを初期設定値の位置のTSPと入れ替える。これにより、図5(a)に示すように、PCR_TSPはジッタが発生しない正しい位置にあるTSPと入れ替えられる。
【0024】
(第3の実施形態)
図6(a),(b)はそれぞれ本発明の第3の実施形態に係るPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図である。本実施形態は、送信側で複数の異なる伝送レートのコンテンツ(情報伝送レート256kbpsのm倍、p倍、r倍)をmスロット、pスロット、rスロットに分けて、それぞれ情報伝送レート256kbpsのm,p,rCDMチャンネルに割り当てて送信し、受信側でそれぞれm個のCDMチャンネル束ね(mCDM束ね、チャンネル1)、p個のCDMチャンネル束ね(pCDM束ね、チャンネル2)、r個のCDMチャンネル束ね(rCDM束ね、チャンネル3)を受信する場合を想定している。mCDM束ね、pCDM束ね、rCDM束ねの場合、それぞれ最大mTSP分、pTSP分、rTSP分のジッタが発生する。そこで、本実施形態でも、第1、第2の実施形態と同様に入れ替え手法を適用し、PCR_TSPをジッタが発生しない正しい位置にあるTSPと入れ替える。
【0025】
図6(b)において、入力信号(受信ストリーム)はそれぞれ図6(a)に示す情報伝送レートのm倍、p倍、r倍のチャンネル1,2,3のTSP系列が時系列に並べられたストリームであり、メモリ21にチャンネル1〜3のmCDM束ねm個のTSP、pCDM束ねp個のTSP、rCDM束ねr個のTSPが格納され、セレクタ22によって必要に応じて順序を入れ替えられて出力される。
【0026】
PCRパケット検出回路31はチャンネル1のTSP系列を入力し、PCR値が記述されているパケット(以下PCR_TSP)を検出する。一方、m進カウンタ32は1TSPの入力を順次カウントするm進カウンタで、チャンネル1以外のチャンネルではカウントアップしない。このカウンタ32はPCRパケット検出回路31がPCR_TSPを検出した時点でカウント値を制御回路33に通知する。この制御回路33はPCRパケット検出回路31でPCR_TSPが最初に検出された時点でカウンタ32から通知されるカウント値を初期設定値として取り込み、2回目以降にPCR_TSPが検出された時点のカウント値を初期設定値と比較する。その結果、初期設定値と異なる時はセレクタ22のメモリ読み出し順序を制御して、PCR_TSPを初期設定値の位置のTSPと入れ替える。これにより、図6(a)に示すように、PCR_TSPはジッタが発生しない正しい位置にあるTSPと入れ替えられる。
【0027】
同様に、PCRパケット検出回路41はチャンネル2のTSP系列を入力してPCR_TSPを検出する。一方、p進カウンタ42は1TSPの入力を順次カウントするp進カウンタで、チャンネル2以外のチャンネルではカウントアップしない。このカウンタ42はPCRパケット検出回路41がPCR_TSPを検出した時点でカウント値を制御回路43に通知する。この制御回路43はPCRパケット検出回路41でPCR_TSPが最初に検出された時点でカウンタ42から通知されるカウント値を初期設定値として取り込み、2回目以降にPCR_TSPが検出された時点のカウント値を初期設定値と比較する。その結果、初期設定値と異なる時はセレクタ22のメモリ読み出し順序を制御して、PCR_TSPを初期設定値の位置のTSPと入れ替える。これにより、PCR_TSPはジッタが発生しない正しい位置にあるTSPと入れ替えられる。
【0028】
同様に、PCRパケット検出回路51はチャンネル3のTSP系列を入力してPCR_TSPを検出する。一方、r進カウンタ52は1TSPの入力を順次カウントするr進カウンタで、チャンネル3以外のチャンネルではカウントアップしない。このカウンタ52はPCRパケット検出回路51がPCR_TSPを検出した時点でカウント値を制御回路53に通知する。この制御回路53はPCRパケット検出回路51でPCR_TSPが最初に検出された時点でカウンタ52から通知されるカウント値を初期設定値として取り込み、2回目以降にPCR_TSPが検出された時点のカウント値を初期設定値と比較する。その結果、初期設定値と異なる時はセレクタ22のメモリ読み出し順序を制御して、PCR_TSPを初期設定値の位置のTSPと入れ替える。これにより、PCR_TSPはジッタが発生しない正しい位置にあるTSPと入れ替えられる。
尚、本実施形態では、3チャンネルを例に説明したが、本発明はこれに限定されず、同様の構成で任意のチャンネル数で実現可能である。
【0029】
(第4の実施形態)
図7(a),(b)はそれぞれ本発明の第4の実施形態に係るPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック図である。本実施形態は、第1の実施形態と同様に、送信側で伝送レート1.024Mbpsのコンテンツを4スロットに分けてそれぞれ伝送レート256kbpsの4CDMチャンネルに割り当てて送信し、受信側でその4CDMチャンネル束ね(4CDM束ね)を受信する場合を想定している。このような4CDM束ねを受信する場合、図7(a)に示すように、最大3TSP分のジッタが発生する。そこで、本実施形態では、オフセット手法を適用し、PCR値が記述されているTSP(PCR_TSP)がジッタ発生位置にあった場合に、PCR値にオフセットを付けることによりジッタを発生させないようにする。
【0030】
図7(b)において、入力信号(受信ストリーム)は図7(a)に示す情報伝送レート(1.024Mbps)のTSP系列であり、PCRパケット検出回路61、TSPカウンタ62、メモリ63に供給されると共に、第1の切換スイッチSW3を介してPCR値抽出回路64に供給される。
【0031】
上記PCRパケット検出回路61は入力TSP系列からPCR_TSPを検出する。一方、TSPカウンタ62は1TSPの入力を順次カウントする4進カウンタである。このカウンタ62はPCRパケット検出回路61でPCR_TSPが検出された時点でカウント値をオフセット値計算回路65に通知する。このオフセット値計算回路65はPCRパケット検出回路61でPCR_TSPが最初に検出された時点でカウンタ62から通知されるカウント値を初期設定値として取り込み、2回目以降にPCR_TSPが検出された時点のカウント値を初期設定値と比較して、その差分値を42bitのPCR値に変換する。
【0032】
また、PCRパケット検出回路61は、PCR_TSP検出の有/無に応じて第1、第2の切換スイッチSW3,SW4をそれぞれA側/B側(B側はオープン)に切換制御する機能を有する。この切換制御により、PCR値抽出回路64はPCR_TSPを入力し、そのPCR値を抽出する。PCR値抽出回路64にて抽出したPCR値は加算器66に送られ、オフセット値計算回路65で計算されたオフセット値と加算されて、正しいPCR値としてPCR値置換回路67に送られる。
【0033】
一方、メモリ63は入力TSP系列を1TSP遅延するメモリであり、このメモリ63で遅延されたTSPは、第2の切換スイッチSW4を介してPCR値置換回路67に送られる。このうち、PCR_TSPはSW4の切換によって破棄される。PCR値置換回路67は、順次メモリ63からのTSP系列を出力し、PCR_TSPについては加算器66で得られた正しいPCR値を持つPCR_TSPと置換される。これにより、図7(a)に示すように、PCR_TSPはそのままの位置で、ジッタが発生しない正しいPCR値に置き換えられる。
【0034】
(第5の実施形態)
図8(a),(b)はそれぞれ本発明の第5の実施形態に係るPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図である。本実施形態は、第2の実施形態と同様に、送信側で情報伝送レート256kbpsのm倍のコンテンツをmスロットに分けてそれぞれ伝送レート256kbpsのmCDMチャンネルに割り当てて送信し、受信側でそのmCDMチャンネル束ね(mCDM束ね)を受信する場合を想定している。このようなmCDM束ねを受信する場合、最大mTSP分のジッタが発生する。そこで、本実施形態では、第4の実施形態と同様にオフセット手法を適用し、PCR_TSPの位置がジッタを発生する位置にあった場合、PCR値にオフセットを付けることによりジッタを発生させないようにする。
【0035】
図8(b)において、入力信号(受信ストリーム)は図8(a)に示す情報伝送レート256kbpsのm倍のTSP系列であり、PCRパケット検出回路71、TSPカウンタ72、メモリ73に供給されると共に、第1の切換スイッチSW5を介してPCR値抽出回路74に供給される。
【0036】
上記PCRパケット検出回路71は入力TSP系列からPCR_TSPを検出する。一方、TSPカウンタ72は1TSPの入力を順次カウントする4進カウンタである。このカウンタ72はPCRパケット検出回路71でPCR_TSPが検出された時点でカウント値をオフセット値計算回路75に通知する。このオフセット値計算回路75はPCRパケット検出回路71でPCR_TSPが最初に検出された時点でカウンタ72から通知されるカウント値を初期設定値として取り込み、2回目以降にPCR_TSPが検出された時点のカウント値を初期設定値と比較して、その差分値を42bitのPCR値に変換する。
【0037】
また、PCRパケット検出回路71は、PCR_TSP検出の有/無に応じて第1、第2の切換スイッチSW5,SW6をそれぞれA側/B側(B側はオープン)に切換制御する機能を有する。この切換制御により、PCR値抽出回路74はPCR_TSPを入力し、そのPCR値を抽出する。PCR値抽出回路74にて抽出したPCR値は加算器76に送られ、オフセット値計算回路75で計算されたオフセット値と加算されて、正しいPCR値としてPCR値置換回路77に送られる。
【0038】
一方、メモリ73は入力TSP系列を1TSP遅延するメモリであり、このメモリ73で遅延されたTSPは、SW6を介してPCR値置換回路77に送られる。このうち、PCR_TSPはSW6の切換によって破棄される。PCR値置換回路77は、順次メモリ73からのTSP系列を出力し、PCR_TSPについては加算器76で得られた正しいPCR値を持つPCR_TSPと置換される。これにより、図8(a)に示すように、PCR_TSPはそのままの位置で、ジッタが発生しない正しいPCR値に置き換えられる。
【0039】
(第6の実施形態)
図9(a),(b)はそれぞれ本発明の第6の実施形態に係るPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図である。本実施形態は、送信側で複数の異なる伝送レートのコンテンツ(情報伝送レート256kbpsのm倍、p倍、r倍)をmスロット、pスロット、rスロットに分けて、それぞれ情報伝送レート256kbpsのm,p,rCDMチャンネルに割り当てて送信し、受信側でそれぞれm個のCDMチャンネル束ね(mCDM束ね、チャンネル1)、p個のCDMチャンネル束ね(pCDM束ね、チャンネル2)、r個のCDMチャンネル束ね(rCDM束ね、チャンネル3)を受信する場合を想定している。mCDM束ね、pCDM束ね、rCDM束ねの場合、それぞれ最大mTSP分、pTSP分、rTSP分のジッタが発生する。そこで、本実施形態でも、第4、第5の実施形態と同様にオフセット手法を適用し、PCR値が記述されているTSP(PCR_TSP)がジッタ発生位置にあった場合に、PCR値にオフセットを付けることによりジッタを発生させないようにする。
【0040】
図9(b)において、入力信号(受信ストリーム)はそれぞれ図9(a)に示す情報伝送レートのm倍、p倍、r倍のチャンネル1,2,3のTSP系列が時系列に並べられたストリームであり、PCRパケット検出回路81、TSPカウンタ821,822,823、メモリ83に供給されると共に、第1の切換スイッチSW7を介してPCR値抽出回路84に供給される。
【0041】
上記PCRパケット検出回路81は入力TSP系列からPCR_TSPを検出する。一方、TSPカウンタ821,822,823はそれぞれ1TSPの入力を順次カウントするm進カウンタ、p進カウンタ、r進カウンタであり、チャンネル1、チャンネル2、チャンネル3のTSPが入力された時のみカウントアップする。これらのカウンタ821,822,823はPCRパケット検出回路81でPCR_TSPが検出された時点でカウント値を出力する。
【0042】
上記カウンタ821,822,823から出力されるカウント値は第3の切換スイッチSW9によって選択的にオフセット値計算回路85に通知される。切換スイッチSW9は、PCRパケット検出回路81のPCR_TSP検出タイミングとその検出チャンネルに基づいて切り換える。よって、オフセット値計算回路85には、PCR_TSPが検出されたチャンネルに対応するカウンタのカウント値が通知される。
【0043】
このオフセット値計算回路85はPCRパケット検出回路81でPCR_TSPが最初に検出された時点でカウンタ821,822,823のいずれかから通知されるカウント値を初期設定値として取り込み、2回目以降にPCR_TSPが検出された時点のカウント値を初期設定値と比較して、その差分値を42bitのPCR値に変換する。
【0044】
また、PCRパケット検出回路81は、PCR_TSP検出の有/無に応じてSW7,SW8をそれぞれA側/B側(B側はオープン)に切換制御する機能を有する。この切換制御により、PCR値抽出回路84はPCR_TSPを入力し、そのPCR値を抽出する。PCR値抽出回路84にて抽出したPCR値は加算器86に送られ、オフセット値計算回路85で計算されたオフセット値と加算されて、正しいPCR値としてPCR値置換回路87に送られる。
【0045】
一方、メモリ83は入力TSP系列を1TSP遅延するメモリであり、このメモリ83で遅延されたTSPは、SW8を介してPCR値置換回路87に送られる。このうち、PCR_TSPはSW8の切換によって破棄される。PCR値置換回路87は、順次メモリ83からのTSP系列を出力し、PCR_TSPについては加算器86で得られた正しいPCR値を持つPCR_TSPと置換される。これにより、図9(a)に示すように、PCR_TSPはそのままの位置で、ジッタが発生しない正しいPCR値に置き換えられる。
尚、本実施形態では、3チャンネルを例に説明したが、本発明はこれに限定されず、同様の構成で任意のチャンネル数で実現可能である。
【0046】
(第7の実施形態)
図10は本発明の第7の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第1の実施形態で説明した4スロット、4CDM束ね時のPCR_TSP入れ替え手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャートである。
【0047】
まず、TSPが入力される度にTSPの個数を4進TSPカウンタでカウントする(S11)。TSPが入力されたときにそのTSPがPCR_TSPであるか否かを判断する(S12)。PCR_TSPであれば(YES)、それが最初に検出されたPCR_TSPであるか否かを判断する(S13)。最初のPCR_TSPであると判断された時(YES)は、そのときの4進カウンタのカウント値を4進カウント値1に設定する(S14)。最初のPCR_TSPではないと判断された時(NO)は4進カウンタのカウント値を4進カウント値2に設定する(S15)。続いて、4進カウント値1と4進カウント値2の差分を取り(S16)、ジッタがなくなる位置にPCR_TSPを並び替える(S17)。
以上の処理によって、ソフトウェアによっても4スロットの4CDM束ね時に発生するジッタを補正することが可能となる。
【0048】
(第8の実施形態)
図11は本発明の第8の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第2の実施形態で説明したmスロット、mCDM束ね時のPCR_TSP入れ替え手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャートである。
【0049】
まず、TSPが入力される度にTSPの個数をm進TSPカウンタでカウントする(S21)。TSPが入力されたときにそのTSPがPCR_TSPであるか否かを判断する(S22)。PCR_TSPであれば(YES)、それが最初に検出されたPCR_TSPであるか否かを判断する(S23)。最初のPCR_TSPであると判断された時(YES)は、そのときのm進カウンタのカウント値をm進カウント値1に設定する(S24)。最初のPCR_TSPではないと判断された時(NO)はm進カウンタのカウント値をm進カウント値2に設定する(S25)。続いて、4進カウント値1と4進カウント値2の差分を取り(S26)、ジッタがなくなる位置にPCR_TSPを並び替える(S27)。
以上の処理によって、ソフトウェアによってもmスロットのmCDM束ね時に発生するジッタを補正することが可能となる。
【0050】
(第9の実施形態)
図12は本発明の第9の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第3の実施形態で説明したmCDM束ね(チャンネル1)、pCDM束ね(チャンネル2)、rCDM束ね(チャンネル3)時のPCR_TSP入れ替え手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャートである。
【0051】
まず、TSPが入力される度に、チャンネル1のTSPか判断し(S31)、チャンネル1であれば(YES)m進TSPカウンタにカウントさせる(S32)。チャンネル1でなければ(NO)、チャンネル2のTSPか判断し(S33)、チャンネル2であれば(YES)p進TSPカウンタにカウントさせる(S34)。チャンネル2でなければ(NO)、入力TSPはチャンネル3であるので、r進TSPカウンタにカウントさせる(S35)。
【0052】
つづいて、入力されたTSPがPCR_TSPであるか否かを判断する(S36)。PCR_TSPであれば(YES)、それが最初に検出されたPCR_TSPであるか否かを判断する(S37)。最初のPCR_TSPであると判断された時(YES)は、そのTSP入力をカウントしたカウンタのカウント値をカウント値1に設定する(S38)。最初のPCR_TSPではないと判断された時(NO)はそのTSP入力をカウントしたカウンタのカウント値をカウント値2に設定する(S39)。続いて、カウント値1とカウント値2の差分を取り(S40)、ジッタがなくなる位置にPCR_TSPを並び替える(S41)。
【0053】
以上の処理によって、ソフトウェアによってもmCDM束ね、pCDM束ね、rCDM束ね時に発生するジッタを補正することが可能となる。
尚、本実施形態では、3チャンネルを例に説明したが、本発明はこれに限定されず、同様の構成で任意のチャンネル数で実現可能である。
【0054】
(第10の実施形態)
図13は本発明の第10の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第4の実施形態で説明した4スロット、4CDM束ね時のPCR_TSPオフセット手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャートである。
【0055】
まず、TSPが入力される度にTSPの個数を4進TSPカウンタでカウントする(S51)。TSPが入力されたときにそのTSPがPCR_TSPであるか否かを判断する(S52)。PCR_TSPであれば(YES)、それが最初に検出されたPCR_TSPであるか否かを判断する(S53)。最初のPCR_TSPであると判断された時(YES)は、そのときの4進カウンタのカウント値を4進カウント値1に設定する(S54)。最初のPCR_TSPではないと判断された時(NO)は4進カウンタのカウント値を4進カウント値2に設定する(S55)。続いて4進カウント値1と4進カウント値2との間隔からPCRオフセット値を計算する(S56)。
【0056】
一方、ステップS52でPCR_TSPが検出された場合には、そのPCR_TSPから42bitのPCR値を抽出し(S57)、ステップS56で得られるオフセット値と加算して正しいPCR値を求める(S58)。最終的に、ステップS53で判別された2回目以降のPCR_TSPを、当該パケットに含まれるPCR値をステップS58で得られたPCR値に置換する(S59)。
以上の処理によって、ソフトウェアによっても4スロットの4CDM束ね時に発生するジッタを補正することが可能となる。
【0057】
(第11の実施形態)
図14は本発明の第11の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第5の実施形態で説明したmスロット、mCDM束ね時のPCR_TSPオフセット手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャートである。
【0058】
まず、TSPが入力される度にTSPの個数をm進TSPカウンタでカウントする(S61)。TSPが入力されたときにそのTSPがPCR_TSPであるか否かを判断する(S62)。PCR_TSPであれば(YES)、それが最初に検出されたPCR_TSPであるか否かを判断する(S63)。最初のPCR_TSPであると判断された時(YES)は、そのときのm進カウンタのカウント値をm進カウント値1に設定する(S64)。最初のPCR_TSPではないと判断された時(NO)はm進カウンタのカウント値をm進カウント値2に設定する(S55)。続いてm進カウント値1とm進カウント値2との間隔からPCRオフセット値を計算する(S56)。
【0059】
一方、ステップS62でPCR_TSPが検出された場合には、そのPCR_TSPから42bitのPCR値を抽出し(S67)、ステップS66で得られるオフセット値と加算して正しいPCR値を求める(S68)。最終的に、ステップS63で判別された2回目以降のPCR_TSPに含まれるPCR値をステップS68で得られたPCR値に置換する(S59)。
以上の処理によって、ソフトウェアによっても4スロットの4CDM束ね時に発生するジッタを補正することが可能となる。
【0060】
(第12の実施形態)
図15は本発明の第12の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第6の実施形態で説明したmCDM束ね(チャンネル1)、pCDM束ね(チャンネル2)、rCDM束ね(チャンネル3)時のPCR_TSPオフセット手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャートである。
【0061】
まず、TSPが入力される度に、チャンネル1のTSPか判断し(S71)、チャンネル1であれば(YES)m進TSPカウンタにカウントさせる(S72)。チャンネル1でなければ(NO)、チャンネル2のTSPか判断し(S73)、チャンネル2であれば(YES)p進TSPカウンタにカウントさせる(S74)。チャンネル2でなければ(NO)、入力TSPはチャンネル3であるので、r進TSPカウンタにカウントさせる(S75)。
【0062】
つづいて、入力されたTSPがPCR_TSPであるか否かを判断する(S76)。PCR_TSPであれば(YES)、それが最初に検出されたPCR_TSPであるか否かを判断する(S77)。最初のPCR_TSPであると判断された時(YES)は、そのTSP入力をカウントしたカウンタのカウント値をカウント値1に設定する(S78)。最初のPCR_TSPではないと判断された時(NO)はそのTSP入力をカウントしたカウンタのカウント値をカウント値2に設定する(S79)。続いてカウント値1とカウント値2との間隔からPCRオフセット値を計算する(S80)。
【0063】
一方、ステップS76でPCR_TSPが検出された場合には、そのPCR_TSPから42bitのPCR値を抽出し(S81)、ステップS80で得られるオフセット値と加算して正しいPCR値を求める(S82)。最終的に、ステップS77で判別された2回目以降のPCR_TSPに含まれるPCR値をステップS82で得られたPCR値に置換する(S83)。
【0064】
以上の処理によって、ソフトウェアによってもmCDM束ね、pCDM束ね、rCDM束ね時に発生するジッタを補正することが可能となる。
尚、本実施形態では、3チャンネルを例に説明したが、本発明はこれに限定されず、同様の構成で任意のチャンネル数で実現可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、送信側で受信側のPCRジッタの発生を考慮する必要がなく、簡易な構成で、受信側で発生するPCRジッタを補正することのできるマルチメディア受信端末装置のPCRジッタ補正回路及びPCRジッタ補正方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるPCR送受信方法(4スロット/4CDM束ね)の一例を示すタイミング図。
【図2】 本発明が適用されるPCR送受信方法(異なる複数のCDM束ね)の一例を示すタイミング図。
【図3】 PCRジッタが発生する様子と本発明によるRCRジッタ補正の概念を示すタイミング図。
【図4】 本発明の第1の実施形態として、4スロット、4CDM束ね時のPCR_TSP入れ替え手法を用いたPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図。
【図5】 本発明の第2の実施形態として、mスロット、mCDM束ね時のPCR_TSP入れ替え手法を用いたPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図。
【図6】 本発明の第3の実施形態として、mCDM束ね(チャンネル1)、pCDM束ね(チャンネル2)、rCDM束ね(チャンネル3)時のPCR_TSP入れ替え手法を用いたPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図。
【図7】 本発明の第4の実施形態として、4スロット、4CDM束ね時のPCR_TSPオフセット手法を用いたPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図。
【図8】 本発明の第5の実施形態として、mスロット、mCDM束ね時のPCR_TSPオフセット手法を用いたPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図。
【図9】 本発明の第6の実施形態として、mCDM束ね(チャンネル1)、pCDM束ね(チャンネル2)、rCDM束ね(チャンネル3)時のPCR_TSPオフセット手法を用いたPCRジッタ補正回路の概要を示すタイミング図とその構成を示すブロック回路図。
【図10】 本発明の第7の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第1の実施形態で説明した4スロット、4CDM束ね時のPCR_TSP入れ替え手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【図11】 本発明の第8の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第2の実施形態で説明したmスロット、mCDM束ね時のPCR_TSP入れ替え手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【図12】 本発明の第9の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第3の実施形態で説明したmCDM束ね(チャンネル1)、pCDM束ね(チャンネル2)、rCDM束ね(チャンネル3)時のPCR_TSP入れ替え手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【図13】 本発明の第10の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第4の実施形態で説明した4スロット、4CDM束ね時のPCR_TSPオフセット手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【図14】 本発明の第11の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第5の実施形態で説明したmスロット、mCDM束ね時のPCR_TSPオフセット手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【図15】 本発明の第12の実施形態に係るPCRジッタ補正方法として、第6の実施形態で説明したmCDM束ね(チャンネル1)、pCDM束ね(チャンネル2)、rCDM束ね(チャンネル3)時のPCR_TSPオフセット手法を用いたハードウェア構成をソフトウェアで実現するための処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
01…PCRパケット検出回路、02…カウンタ、03…制御回路、04…第1の1TSP遅延メモリ、05…第2の1TSP遅延メモリ、06…第3の1TSP遅延メモリ、SW1…第1の切換スイッチ、SW2…第2の切換スイッチ、11…PCRパケット検出回路、12…カウンタ、13…メモリ、14…セレクタ、15…制御回路、
21…メモリ、22…セレクタ、31,41,51…PCRパケット検出回路、32,42,52…カウンタ、33,43,53…制御回路、
61…PCRパケット検出回路、62…TSPカウンタ、63…メモリ、64…PCR値抽出回路、65…オフセット値計算回路、66…加算器、67…PCR値置換回路、SW3…第1の切換スイッチ、SW4…第2の切換スイッチ、
71…PCRパケット検出回路、72…TSPカウンタ、73…メモリ、74…PCR値抽出回路、75…オフセット値計算回路、76…加算器、77…PCR値置換回路、SW5…第1の切換スイッチ、SW6…第2の切換スイッチ、
81…PCRパケット検出回路、821,822,823…TSPカウンタ、83…メモリ、84…PCR値抽出回路、85…オフセット値計算回路、86…加算器、87…PCR値置換回路、SW7…第1の切換スイッチ、SW8…第2の切換スイッチ、SW9…第3の切換スイッチ。

Claims (12)

  1. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を、前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成するマルチメディア受信端末装置に用いられ、
    前記マルチメディア情報信号が1番組をn個のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、m(mはn以下)チャンネル束ねで受信した受信ストリームが入力されるとき、
    前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントするm進カウンタと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出回路と、
    前記受信ストリームを入力してパケット単位で順次記録する記録回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初にPCR−TSPを検出した時に、上記m進カウンタのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時のm進カウンタのカウント値が初期値と異なる場合に、先の束ね検出位置に後の束ね位置を合わせるようにTSPの順番を入れ替えて前記記録回路から前記受信ストリームを読み出し出力させる制御回路と
    を具備することを特徴とするPCRジッタ補正装置。
  2. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を、前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成するマルチメディア受信端末装置に用いられ、
    前記マルチメディア情報信号が複数番組あり、それぞれ1番組を互いに異なる個数のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、前記複数番組のマルチメディア情報信号それぞれに対応する複数の異なるチャンネル束ねで受信され生成された受信ストリームが入力されるとき、
    それぞれ前記複数の異なるチャンネル束ね毎に設けられ、前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントする複数の異なる束ね数の進数のカウンタと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出回路と、
    前記受信ストリームを入力してパケット単位で順次記録する記録回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初のPCR−TSPを検出した時に、上記複数の異なるカウンタのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時の複数の異なるカウンタのカウント値がそれぞれ初期値と異なる場合に、先の束ね検出位置に後の束ね位置を合わせるようにTSPの順番を入れ替えて前記記録回路から前記受信ストリームを読み出し出力させる制御回路と
    を具備することを特徴とするPCRジッタ補正装置。
  3. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を、前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成するマルチメディア受信端末装置に用いられ、
    前記マルチメディア情報信号が1番組をn個のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、m(mはn以下)チャンネル束ねで受信した受信ストリームが入力されるとき、
    前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントするm進カウンタと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出回路と、
    前記受信ストリームを入力してパケット単位で順次記録する記録回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初にPCR−TSPを検出した時に、上記m進カウンタのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時のm進カウンタのカウント値が初期値と異なる場合に、そのカウント値の差から後に検出されたPCR−TSPに記述されているPCR値に対するオフセット値を計算するオフセット値計算回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初に検出されたPCR−TSPのPCR値を抽出するPCR値抽出回路と、
    前記抽出されたPCR値に前記オフセット値を加算する加算器と、
    前記記録回路から前記受信ストリームを読み出して前記後に検出されたPCR−TSPのPCR値を前記オフセット値が加算されたPCR値に置換するPCR値置換回路と
    を具備することを特徴とするPCRジッタ補正装置。
  4. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を、前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成するマルチメディア受信端末装置に用いられ、
    前記マルチメディア情報信号が複数番組あり、それぞれ1番組を互いに異なる個数のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、前記複数番組のマルチメディア情報信号それぞれに対応する複数の異なるチャンネル束ねで受信され生成された受信ストリームが入力されるとき、
    それぞれ前記複数の異なるチャンネル束ね毎に設けられ、前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントする複数の異なる束ね数の進数のカウンタと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出回路と、
    前記受信ストリームを入力してパケット単位で順次記録する記録回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初のPCR−TSPを検出した時に、上記複数の異なるカウンタのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時の複数の異なるカウンタのカウント値がそれぞれ初期値と異なる場合に、そのカウント値の差から後に検出されたPCR−TSPに記述されているPCR値に対するオフセット値を計算するオフセット値計算回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初に検出されたPCR−TSPのPCR値を抽出するPCR値抽出回路と、
    前記抽出されたPCR値に前記オフセット値を加算する加算器と、
    前記記録回路から前記受信ストリームを読み出して前記後に検出されたPCR−TSPのPCR値を前記オフセット値が加算されたPCR値に置換するPCR値置換回路と
    を具備することを特徴とするPCRジッタ補正装置。
  5. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディ ア情報信号を、前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成するマルチメディア受信端末装置に用いられ、
    前記マルチメディア情報信号が1番組をn個のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、m(mはn以下)チャンネル束ねで受信した受信ストリームが入力されるとき、
    前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントするm進カウントステップと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出ステップと、
    前記PCR−TSP検出ステップで最初にPCR−TSPを検出した時に、上記m進カウントステップのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時のm進カウントステップのカウント値が初期値と異なる場合に、先の束ね検出位置に後の束ね位置を合わせるようにTSPの順番を入れ替えて前記受信ストリームを出力させる入れ替えステップと
    を具備することを特徴とするPCRジッタ補正方法。
  6. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を、前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成するマルチメディア受信端末装置に用いられ、
    前記マルチメディア情報信号が複数番組あり、それぞれ1番組を互いに異なる個数のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、前記複数番組のマルチメディア情報信号それぞれに対応する複数の異なるチャンネル束ねで受信され生成された受信ストリームが入力されるとき、
    それぞれ前記複数の異なるチャンネル束ね毎に設けられ、前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントする複数の異なる束ね数の進数のカウントステップと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出ステップと、
    前記PCR−TSP検出ステップで最初のPCR−TSPを検出した時に、上記複数の異なるカウントステップのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時の複数の異なるカウントステップのカウント値がそれぞれ初期値と異なる場合に、先の束ね検出位置に後の束ね位置を合わせるようにTSPの順番を入れ替えて前記受信ストリームを出力させる入れ替えステップと
    を具備することを特徴とするPCRジッタ補正方法。
  7. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を、前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成するマルチメディア受信端末装置に用いられ、
    前記マルチメディア情報信号が1番組をn個のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、m(mはn以下)チャンネル束ねで受信した受信ストリームが入力されるとき、
    前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントするm進カウントステップと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出ステップと、
    前記PCR−TSP検出ステップで最初にPCR−TSPを検出した時に、上記m進カウントステップのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時のm進カウントステップのカウント値が初期値と異なる場合に、そのカウント値の差から後に検出されたPCR−TSPに記述されているPCR値に対するオフセット値を計算するオフセット値計算ステップと、
    前記PCR−TSP検出ステップで最初に検出されたPCR−TSPのPCR値を抽出するPCR値抽出ステップと、
    前記抽出されたPCR値に前記オフセット値を加算する加算ステップと、
    前記後に検出されたPCR−TSPのPCR値を前記オフセット値が加算されたPCR値に置換して前記受信ストリームを出力するPCR値置換ステップと
    を具備することを特徴とするPCRジッタ補正方法。
  8. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を、前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成するマルチメディア受信端末装置に用いられ、
    前記マルチメディア情報信号が複数番組あり、それぞれ1番組を互いに異なる個数のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、前記複数番組のマルチメディア情報信号それぞれに対応する複数の異なるチャンネル束ねで受信され生成された受信ストリームが入力されるとき、
    それぞれ前記複数の異なるチャンネル束ね毎に設けられ、前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントする複数の異なる束ね数の進数のカウントステップと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出ステップと、
    前記PCR−TSP検出ステップで最初のPCR−TSPを検出した時に、上記複数の異なるカウントステップのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時の複数の異なるカウントステップのカウント値がそれぞれ初期値と異なる場合に、そのカウント値の差から後に検出されたPCR−TSPに記述されているPCR値に対するオフセット値を計算するオフセット値計算ステップと、
    前記PCR−TSP検出ステップで最初に検出されたPCR−TSPのPCR値を抽出するPCR値抽出ステップと、
    前記抽出されたPCR値に前記オフセット値を加算する加算ステップと、
    前記後に検出されたPCR−TSPのPCR値を前記オフセット値が加算されたPCR値に置換して前記受信ストリームを出力するPCR値置換ステップと
    を具備することを特徴とするPCRジッタ補正方法。
  9. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を受信するマルチメディア受信端末装置において、
    前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成する受信ストリーム生成手段と、
    前記受信ストリームのPCRジッタを補正するPCRジッタ補正手段と
    を具備し、
    前記PCRジッタ補正手段は、
    前記マルチメディア情報信号が1番組をn個のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、m(mはn以下)チャンネル束ねで受信した受信ストリームが入力されるとき、
    前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントするm進カウンタと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出回路と、
    前記受信ストリームを入力してパケット単位で順次記録する記録回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初にPCR−TSPを検出した時に、上記m進カウンタのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時のm進カウンタのカウント値が初期値と異なる場合に、先の束ね検出位置に後の束ね位置を合わせるようにTSPの順番を入れ替えて前記記録回路から前記受信ストリームを読み出し出力させる制御回路と
    を具備することを特徴とするマルチメディア受信端末装置。
  10. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を受信するマルチメディア受信端末装置において、
    前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成する受信ストリーム生成手段と、
    前記受信ストリームのPCRジッタを補正するPCRジッタ補正手段と
    を具備し、
    前記PCRジッタ補正手段は、
    前記マルチメディア情報信号が複数番組あり、それぞれ1番組を互いに異なる個数のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、前記複数番組のマルチメディア情報信号それぞれに対応する複数の異なるチャンネル束ねで受信され生成された受信ストリームが入力されるとき、
    それぞれ前記複数の異なるチャンネル束ね毎に設けられ、前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントする複数の異なる束ね数の進数のカウンタと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出回路と、
    前記受信ストリームを入力してパケット単位で順次記録する記録回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初のPCR−TSPを検出した時に、上記複数の異なるカウンタのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時の複数の異なるカウンタのカウント値がそれぞれ初期値と異なる場合に、先の束ね検出位置に後の束ね位置を合わせるようにTSPの順番を入れ替えて前記記録回路から前記受信ストリームを読み出し出力させる制御回路と
    を具備することを特徴とするマルチメディア受信端末装置。
  11. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を受信するマルチメディア受信端末装置において、
    前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成する受信ストリーム生成手段と、
    前記受信ストリームのPCRジッタを補正するPCRジッタ補正手段と
    を具備し、
    前記PCRジッタ補正手段は、
    前記マルチメディア情報信号が1番組をn個のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、m(mはn以下)チャンネル束ねで受信した受信ストリームが入力されるとき、
    前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントするm進カウンタと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出回路と、
    前記受信ストリームを入力してパケット単位で順次記録する記録回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初にPCR−TSPを検出した時に、上記m進カウンタのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時のm進カウンタのカウント値が初期値と異なる場合に、そのカウント値の差から後に検出されたPCR−TSPに記述されているPCR値に対するオフセット値を計算するオフセット値計算回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初に検出されたPCR−TSPのPCR値を抽出するPCR値抽出回路と、
    前記抽出されたPCR値に前記オフセット値を加算する加算器と、
    前記記録回路から前記受信ストリームを読み出して前記後に検出されたPCR−TSPのPCR値を前記オフセット値が加算されたPCR値に置換するPCR値置換回路と
    を具備することを特徴とするマルチメディア受信端末装置。
  12. PCR( Program Clock Reference :プログラムクロックリファレンス)値を一定周期でTSP( Transport Stream Packet :トランスポートストリームパケット)に割り付けたTS( Transport Stream :トランスポートストリーム)を複数のスロットに分け、それぞれ複数のCDM( Code Division Multiplex :符号分割多重)チャンネルに割り当て送信するトランスポートストリーム形式(以下部分TS)のマルチメディア情報信号を受信するマルチメディア受信端末装置において、
    前記複数のCDMチャンネルを束ねて受信して受信ストリームを生成する受信ストリーム生成手段と、
    前記受信ストリームのPCRジッタを補正するPCRジッタ補正手段と
    を具備し、
    前記PCRジッタ補正手段は、
    前記マルチメディア情報信号が複数番組あり、それぞれ1番組を互いに異なる個数のCDMチャンネルに分けて送信する部分TSであり、前記複数番組のマルチメディア情報信号それぞれに対応する複数の異なるチャンネル束ねで受信され生成された受信ストリームが入力されるとき、
    それぞれ前記複数の異なるチャンネル束ね毎に設けられ、前記受信ストリームを入力して1TSP毎にカウントする複数の異なる束ね数の進数のカウンタと、
    前記受信ストリームから前記PCR値が記述されているTSP(以下、PCR−TSP)を検出するPCR−TSP検出回路と、
    前記受信ストリームを入力してパケット単位で順次記録する記録回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初のPCR−TSPを検出した時に、上記複数の異なるカウンタのカウント値を初期値として記憶し、次にPCR−TSPを検出した時の複数の異なるカウンタのカウント値がそれぞれ初期値と異なる場合に、そのカウント値の差から後に検出されたPCR−TSPに記述されているPCR値に対するオフセット値を計算するオフセット値計算回路と、
    前記PCR−TSP検出回路で最初に検出されたPCR−TSPのPCR値を抽出するPCR値抽出回路と、
    前記抽出されたPCR値に前記オフセット値を加算する加算器と、
    前記記録回路から前記受信ストリームを読み出して前記後に検出されたPCR−TSPのPCR値を前記オフセット値が加算されたPCR値に置換するPCR値置換回路と
    を具備することを特徴とするマルチメディア受信端末装置。
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