JP4082495B2 - 送信装置及び受信装置並びに周波数多重伝送システム - Google Patents

送信装置及び受信装置並びに周波数多重伝送システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数多重伝送システムに関し、特に、多チャンネルデジタルケーブルテレビジョンシステム等のデジタル変調波のデータを受信する搬送波からシンボルのクロックを再生して復調器を動作させている周波数多重伝送システムに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の周波数多重伝送システムを用いるケーブルテレビでは、多チャンネルの搬送波が周波数多重伝送されている。このために受信機(受信装置)では、希望の一搬送波をチューニングして、その信号からシンボルのタイミングを再生して受信する方法がとられている。
【0003】
このために、周波数多重されたデジタル搬送波のシンボルの周波数が同期していない場合や、受信する搬送波を変更した場合には、受信装置はその都度、チューナの出力信号(復調器の入力信号)からシンボルのクロックを再生する必要があった。さらには、受信しているチャンネルに妨害波が混入するなどして著しく伝送特性が劣化した場合には、クロック再生回路の動作が機能しなくなることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、前記従来技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0005】
従来の周波数多重伝送システムを用いるケーブルテレビでのデジタル変調では周波数利用効率を上げるために、1シンボル当たりで伝送するビット数を増した多値の変調方式などが用いられている。
【0006】
このために、受信機では正確なタイミングでシンボルを識別するためにジッタの少ないクロックを再生することが必要とされている。特に、妨害波の影響により伝送路の特性が劣化した場合であっても、再生クロックの品質が所要の特性を満足することが要望されている。このために、デジタル放送受信への妨害を回避する技術の開発が切望されている。さらには、選局切り替えからデータ再生までに要する時間を短縮して、受信機の機能を向上させることが切望されている。
【0007】
本発明の目的は、デジタル放送受信への妨害を回避することが可能な技術を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、選局切り替えからデータ再生までに要する時間を短縮することが可能な技術を提供することにある。
【0009】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0011】
(1)伝送データの搬送波から前記伝送データの復調に用いるクロック信号を生成する周波数多重伝送システムの送信装置において、複数のデジタル変調器にシンボルのクロックを供給する1個のクロック発生器と、それぞれのデジタル信号と前記1個のクロック発生器から供給されたシンボルのクロックとが入力され、入力された前記それぞれのデジタル信号と前記シンボルのクロックに基づいて、それぞれ搬送波をデジタル変調してデジタル変調信号を生成する複数のデジタル変調器と、前記複数のデジタル変調器で生成された複数のデジタル変調信号を多重化し伝送データを生成する周波数多重装置と、を備え、搬送波をデジタル変調するシンボル周波数を複数の搬送波間で同期させる
【0012】
(2)伝送データの搬送波から前記伝送データの復調に用いるクロック信号を生成する周波数多重伝送システムの受信装置において、シンボル周波数が複数の搬送波間で同期された伝送データから受信チャネルに対応する搬送波および予め選択されたチャネルに対応する搬送波をそれぞれ選択する複数の搬送波選択部と、受信チャネルに対応する搬送波を選択する搬送波選択部から出力された搬送波が入力され、入力された搬送波を、シンボル周波数のクロック信号を生成する手段から供給されたシンボルのクロックに基づき復調し受信チャネルのベースバンド信号を出力すると共に、入力された搬送波からシンボルのクロックを再生し再生クロック信号を出力するデジタル復調器と、予め選択されたチャネルに対応する搬送波を選択する搬送波選択部から出力される搬送波が入力され、入力された搬送波からシンボルのクロックを再生し再生クロック信号を出力するクロック再生回路と、前記デジタル復調器および前記クロック再生回路から出力された再生クロック信号から前記デジタル復調器に供給するシンボルのクロックを生成する、シンボル周波数のクロック信号を生成する手段と、を備えた。
【0014】
)送信装置から伝送される伝送データの搬送波から前記伝送データの復調に用いるクロック信号を生成する周波数多重伝送システムにおいて、複数のデジタル変調器にシンボルのクロックを供給する1個のクロック発生器と、それぞれのデジタル信号と前記1個のクロック発生器から供給されたシンボルのクロックが入力され、入力された前記それぞれのデジタル信号と前記シンボルのクロックとに基づいて、それぞれ搬送波をデジタル変調してデジタル変調信号を生成する複数のデジタル変調器と、前記複数のデジタル変調器で生成された複数のデジタル変調信号を多重化し伝送データを生成する周波数多重装置と、を備え、搬送波をデジタル変調するシンボル周波数を複数の搬送波間で同期させる送信装置と、前記送信装置から受信したシンボル周波数が複数の搬送波間で同期された伝送データから受信チャネルに対応する搬送波および予め選択されたチャネルに対応する搬送波をそれぞれ選択する複数の搬送波選択部と、受信チャネルに対応する搬送波を選択する搬送波選択部から出力された搬送波が入力され、入力された搬送波を、シンボル周波数のクロック信号を生成する手段から供給されたシンボルのクロックに基づき復調し受信チャネルのベースバンド信号を出力すると共に、入力された搬送波からシンボルのクロックを再生し再生クロック信号を出力するデジタル復調器と、予め選択されたチャネルに対応する搬送波を選択する搬送波選択部から出力される搬送波が入力され、入力された搬送波からシンボルのクロックを再生し再生クロック信号を出力するクロック再生回路と、前記デジタル復調器および前記クロック再生回路から出力された再生クロック信号から前記デジタル復調器に供給するシンボルのクロックを生成する、シンボル周波数のクロック信号を生成する手段と、を備えた受信装置と、を有する
【0015】
前述した(1)〜()の手段によれば、送信装置からクロックが同期している搬送波の情報を多重化した周波数多重信号が供給されると共に、受信装置では受信チャンネルの選択手段で選択されたチャンネルに対応する搬送波と共に、他の異なるチャンネルの搬送波から得られたシンボルのクロックの内から最も良好なクロックを選択して、伝送データの復調を行う構成となっているので、選択指示されたチャンネルに対応する周波数多重信号にノイズ等の妨害波が混入して伝送路の状態が劣化した場合であっても、再生したクロックの品質への影響を小さくすることができるようになる。その結果、伝送データへの妨害を回避した安定受信が可能となる。
【0017】
また、選択されたデータの再生動作中にクロック信号の生成に用いる搬送波を、選択されたデータとは異なる他のデータの搬送波に切り替える手段を設けることによって、データ再生動作を継続している際でも、クロックを再生用に用いる搬送波を別の搬送波に切り替えることができるので、信号対雑音比が高くジッタが少ないクロックを選択して使用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、発明の実施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
なお、発明の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0020】
図1は本発明の一実施の形態である周波数多重伝送システムを構成する送信装置の概略構成説明するための図であり、図2は本発明の一実施の形態である周波数多重伝送システムを構成する受信装置の概略構成を説明するための図である。
【0021】
図1及び図2において、1は送信装置、2はデジタル信号、3は多重化装置、4はデジタル変調器、5はタイミング同期情報、6はクロック発生器、7は周波数多重装置、8は伝送路、9は分配器、10は受信装置、11は搬送波選択部、12−1はデジタル復調器、12−2〜12−4はクロック再生回路、13は再生クロック選択部、14はデジタル信号、15はMPEGデコーダ、16はタイミング同期情報、17は表示装置を示す。
【0022】
図1に示すように、本実施の形態1の送信装置1は、それぞれのチャンネルに対応した放送番組のデータであるデジタル信号2に搬送波のシンボルのクロックが同期していることを示す情報であるタイミング同期情報5を付加する複数の多重化装置3と、タイミング同期情報5が付加されたデジタル信号をそれぞれ変調する周知の複数のデジタル変調器4と、このデジタル変調器4にクロック信号を供給するクロック発生器6と、各デジタル変調器4で生成された変調信号を多重化し伝送用信号を生成する周波数多重装置とから構成される。
【0023】
次に、図1に基づいて、本実施の形態の送信装置1の動作を説明する。送信装置1では、デジタル信号2を伝送するために、MPEG−2TS信号をMPEG−2Systems(ISO/IEC 13818−1)の規格に準拠した多重化装置3にデジタル信号2が入力されて、ケーブルテレビでの配信用のデータに変換された後に、デジタル変調器4へ入力される。このとき、各デジタル変調器4のシンボルレートは、変調方式に関わらずクロック発生器6から供給されるクロックに同期される。ただし、各デジタル変調器4のシンボルレートは必ずしも同一の周波数である必要はなく、整数比の関係を有していればよいことはいうまでもない。
【0024】
また、本実施の形態では、周波数多重装置7で周波数多重される複数の搬送波のシンボルのクロックが同期していることを受信装置10に伝送するために、多重化装置3ヘタイミング同期情報5を挿入しておく。このとき、複数の搬送波のシンボルが同期しているという情報(タイミング同期情報5)をMPEG−2TS信号(ISO/IEC 13818−1で規定されるトランスポートストリームパケット)に多重する方法としては、国際電気通信連合の勧告「ケーブルテレビジョンシステムにおけるデジタル放送のための番組配列情報:ServiceInformation For Digital Broadcasting In Cable Television Systems」(ITU−TRec,J.94)や社団法人電波産業会で規定されている「デジタル放送に使用する番組配列情報」(ARIB STD−B10)や社団法人日本CATV技術協会で規定されている「デジタル有線テレヒジョン放送番組配列情報の構成およぴ識別子の運用基準」(JCTEA STD−003・2.0)などで規定されている記述子を用いる方法がある。また、記述子を用いない方法としては、有線テレビジョン放送法施行規則で定められているケーブルテレビの複数TS伝送フレームの多重フレームヘッダのうち拡張情報の部分に情報を挿入することで実現できる(特願2001−237404)。
【0025】
図2に示すように、本実施の形態2の受信装置10は、複数の受信装置10が接続される伝送路8を介して入力される周波数多重信号を分配する分配器9と、図示しない受信チャンネルの選択手段で選択されたチャンネルに対応する搬送波及び予め設定された条件に従って選択されたチャンネルに対応する搬送波を選択する第1〜第4の搬送波選択部11と、搬送波からシンボルのクロックを生成(再生)する図示しない第1のクロック再生回路を備えると共に、第1の搬送波選択部11から出力される選択された搬送波からデジタル信号(MPEG−2TS信号)14を復調するデジタル復調器12−1と、第2〜第4の搬送波選択部11から出力される搬送波からシンボルのクロックを生成(再生)する第2〜第4のクロック再生回路12−2〜12−4と、第1〜第4のクロック再生回路からのクロックから良好なクロックを選択しデジタル復調器12−1に供給する再生クロック選択部13と、デジタル信号14から映像、音声、データ、番組配列情報、及びサービス情報を再生するMPEGデコーダ15とから構成される。
【0026】
次に、図2に基づいて、本実施の形態の受信装置10の動作を説明する。周波数多重信号は、伝送路8を経て分配器9から第1〜第4の搬送波選択部(チューナ)11に入力される。チューナ11で選択された搬送波はデジタル復調器12−1からベースバンド信号が出力されて、MPEG−2TS信号14となる。このとき、本実施の形態のデジタル復調器12−1では、タイミング同期情報の有無により再生クロック選択部13から選択出力されるシンボルのクロックに基づいた復調動作がなされることとなる。さらには、このシンボルのクロックは、デジタル復調器12−1に入力される搬送波すなわち図示しない受信チャンネルの選択手段で選択指示されたチャンネルに対応する搬送波と、この搬送波とは異なる他の3つのチャンネルの搬送波とから生成(再生)された合計4個のシンボルのクロックの内から、再生クロック選択部13が選択した品質が最も良好なシンボルのクロックとなる。その結果、選択指示されたチャンネルに対応する周波数多重信号にノイズ等の妨害波が混入して伝送路の状態が劣化した場合であっても、再生したクロックの品質への影響を小さくすることができるようになるので、デジタル放送受信への妨害を回避した安定受信が可能となる。
【0027】
MPEG信号デコーダ14では映像、音声、データが再生されるほか、番組配列情報(PSI:Program Specific Infomation)やサービス情報(SI:Service Informatin)が再生されて、MPEG−2TS信号に含まれている番組とその番組を構成しているサービスやネットワークに関する情報がテーブルとして受信機側で検知できる。そのうちNIT(NetWork Information Table)等に挿入する記述子等により送信装置1の側で多重された複数の搬送波のシンボルタイミングが同期しているタイミング同期情報16を受信装置側で把握することができる。
【0028】
図3は本実施の形態のクロック再生回路の概略構成を説明するための図であり、18はシンボルタイミング抽出部、19は位相差検出部、20はループフィルタ、21はサンプルホールド部、22はホールド制御部、23は電圧制御発振器を示す。
【0029】
シンボルタイミング抽出部18では、文献“デジタルコミュニケーション”(科学技術出版)等に例示されているように、非線形回路によるシンボルのタイミング情報抽出後、位相差検出部19、ループフィルタ20、電圧制御発振器23(VCO:Voltage Control Oscillator)を用いたPLL(Phase locked loop)構成により変調波からシンボルのクロック再生をすることができる。
【0030】
再生クロック選択部13によりシンボルのタイミングが同期した複数の搬送波からそれぞれ再生されたクロックを選択できることにより、受信装置ではデータの再生をする搬送波以外の搬送波を用いたクロック再生と、再生されたクロックの利用が可能となる。
【0031】
一方、クロック再生する回路が1つの場合、すなわち第2〜第4のクロック再生回路12−2〜12−4を用いない場合であってもよく、クロック再生するための搬送波を切り替える時に、ループフィルタ20の出力をサンプルホールド部21でホールド制御部22により電圧制御発振器23の制御信号レベルの変化を停止させて、PLLがロックするまでの時間を短縮することができる。
【0032】
さらには、再生クロック選択回路内にクロックのジッタやSN等を比較して評価する機能を設けることにより、データ再生に用いるクロックは高い品質のものを使用できる。また、再生した複数のクロックから周波数成分を抽出し、複数合成するクロック合成部を再生クロック選択部の代わりに設けることによって、ジッタ成分を低減し、再生したクロックの質を高めることができる。
【0033】
以上説明したように、本実施の形態の周波数多重伝送システムによるケーブルテレビでは、送信装置1からクロックが同期している搬送波の情報を多重化した周波数多重信号が供給されると共に、受信装置10では受信チャンネルの選択手段で選択されたチャンネルに対応する搬送波と共に、他の3つの搬送波から得られたシンボルのクロックの内から再生クロック選択部が最も良好なクロックを選択して、デジタル復調器12−1に供給する構成となっているので、選択指示されたチャンネルに対応する周波数多重信号にノイズ等の妨害波が混入して伝送路の状態が劣化した場合であっても、再生したクロックの品質への影響を小さくすることができるようになるので、デジタル放送受信への妨害を回避した安定受信が可能となる。
【0034】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
【0036】
(1)受信チャンネルの選択手段で選択されたチャンネルに対応する搬送波と共に、他の異なるチャンネルの搬送波から得られたシンボルのクロックの内から最も良好なクロックを選択して、伝送データの復調を行う構成となっているので、選択指示されたチャンネルに対応する周波数多重信号にノイズ等の妨害波が混入して伝送路の状態が劣化した場合であっても、再生したクロックの品質への影響を小さくすることができる。
【0037】
(2)再生したクロックの品質への影響を小さくすることができるので、伝送データへの妨害を回避した安定受信ができる。
【0038】
(3)選択されたデータの再生動作中にクロック信号の生成に用いる搬送波を、選択されたデータとは異なる他のデータの搬送波に切り替えることによって、データ再生動作を継続している際でも、クロックを再生用に用いる搬送波を別の搬送波に切り替えることができるので、信号対雑音比が高くジッタが少ないクロックを選択して使用することができる。
【0039】
(4)シンボル周波数が複数の搬送波間で同期された伝送データから選択データを再生する際に、選択データの搬送波以外の搬送波への切り替え時にPLLの制御信号出力を所定時間保持することにより、同期再生に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である周波数多重伝送システムを構成する送信装置の概略構成説明するための図である。
【図2】本発明の一実施の形態である周波数多重伝送システムを構成する受信装置の概略構成説明するための図である。
【図3】本実施の形態のクロック再生回路の概略構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1…送信装置 2…デジタル信号
3…多重化装置 4…デジタル変調器
5…タイミング同期情報 6…クロック発生器
7…周波数多重装置 8…伝送路
9…分配器 10…受信装置
11…搬送波選択部 12−1…デジタル復調器
12−2〜12−4…クロック再生回路
13…再生クロック選択部 14…デジタル信号
15…MPEGデコーダ 16…タイミング同期情報
17…表示装置 18…シンボルタイミング抽出部
19…位相差検出部 20…ループフィルタ
21…サンプルホールド部 22…ホールド制御部
23…電圧制御発振器

Claims (5)

  1. 伝送データの搬送波から前記伝送データの復調に用いるクロック信号を生成する周波数多重伝送システムの送信装置において、
    複数のデジタル変調器にシンボルのクロックを供給する1個のクロック発生器と、
    それぞれのデジタル信号と前記1個のクロック発生器から供給されたシンボルのクロックとが入力され、入力された前記それぞれのデジタル信号と前記シンボルのクロックに基づいて、それぞれ搬送波をデジタル変調してデジタル変調信号を生成する複数のデジタル変調器と、
    前記複数のデジタル変調器で生成された複数のデジタル変調信号を多重化し伝送データを生成する周波数多重装置と、
    を備え、搬送波をデジタル変調するシンボル周波数を複数の搬送波間で同期させることを特徴とする送信装置。
  2. 伝送データの搬送波から前記伝送データの復調に用いるクロック信号を生成する周波数多重伝送システムの受信装置において、
    シンボル周波数が複数の搬送波間で同期された伝送データから受信チャネルに対応する搬送波および予め選択されたチャネルに対応する搬送波をそれぞれ選択する複数の搬送波選択部と、
    受信チャネルに対応する搬送波を選択する搬送波選択部から出力された搬送波が入力され、入力された搬送波を、シンボル周波数のクロック信号を生成する手段から供給されたシンボルのクロックに基づき復調し受信チャネルのベースバンド信号を出力すると共に、入力された搬送波からシンボルのクロックを再生し再生クロック信号を出力するデジタル復調器と、
    予め選択されたチャネルに対応する搬送波を選択する搬送波選択部から出力される搬送波が入力され、入力された搬送波からシンボルのクロックを再生し再生クロック信号を出力するクロック再生回路と、
    前記デジタル復調器および前記クロック再生回路から出力された再生クロック信号から前記デジタル復調器に供給するシンボルのクロックを生成する、シンボル周波数のクロック信号を生成する手段と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項2に記載の受信装置において、
    前記シンボル周波数のクロック信号を生成する手段は、前記デジタル復調器および前記クロック再生回路から出力された再生クロック信号から選択したシンボルのクロックを前記デジタル復調器に供給することを特徴とする受信装置。
  4. 請求項2に記載の受信装置において、
    前記シンボル周波数のクロック信号を生成する手段は、前記デジタル復調器および前記クロック再生回路から出力された再生クロック信号から合成したシンボルのクロックを前記デジタル復調器に供給することを特徴とする受信装置。
  5. 送信装置から伝送される伝送データの搬送波から前記伝送データの復調に用いるクロック信号を生成する周波数多重伝送システムにおいて、
    複数のデジタル変調器にシンボルのクロックを供給する1個のクロック発生器と、
    それぞれのデジタル信号と前記1個のクロック発生器から供給されたシンボルのクロックが入力され、入力された前記それぞれのデジタル信号と前記シンボルのクロックとに基づいて、それぞれ搬送波をデジタル変調してデジタル変調信号を生成する複数のデジタル変調器と、
    前記複数のデジタル変調器で生成された複数のデジタル変調信号を多重化し伝送データを生成する周波数多重装置と、
    を備え、搬送波をデジタル変調するシンボル周波数を複数の搬送波間で同期させる送信装置と、
    前記送信装置から受信したシンボル周波数が複数の搬送波間で同期された伝送データから受信チャネルに対応する搬送波および予め選択されたチャネルに対応する搬送波をそれ ぞれ選択する複数の搬送波選択部と、
    受信チャネルに対応する搬送波を選択する搬送波選択部から出力された搬送波が入力され、入力された搬送波を、シンボル周波数のクロック信号を生成する手段から供給されたシンボルのクロックに基づき復調し受信チャネルのベースバンド信号を出力すると共に、入力された搬送波からシンボルのクロックを再生し再生クロック信号を出力するデジタル復調器と、
    予め選択されたチャネルに対応する搬送波を選択する搬送波選択部から出力される搬送波が入力され、入力された搬送波からシンボルのクロックを再生し再生クロック信号を出力するクロック再生回路と、
    前記デジタル復調器および前記クロック再生回路から出力された再生クロック信号から前記デジタル復調器に供給するシンボルのクロックを生成する、シンボル周波数のクロック信号を生成する手段と、
    を備えた受信装置と、
    を有することを特徴とする周波数多重伝送システム。
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