JP5778591B2 - 送信装置、送信方法、受信装置及び受信方法 - Google Patents

送信装置、送信方法、受信装置及び受信方法 Download PDF

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本発明は、高速デジタルベースバンド信号をデジタル有線テレビジョン放送の信号に重畳して、周波数分割多重伝送するための送信装置、送信方法、受信装置及び受信方法に関するものである。
従来、複数チャンネルのMPEG−2 TSを時分割多重(TDM:Time Division Multiplex)し、高速デジタルベースバンド信号により伝送するTDM伝送方式の研究成果が報告されている(非特許文献1,2を参照)。TDM伝送方式は、GE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)-Passive Optical Network)等の光ファイバー通信システムで実用化されている技術方式との親和性が高く、伝送コストの観点から加入者系の伝送に適している。TDM伝送方式は、速度が異なる複数の信号を柔軟に多重することができるため、既存のデジタル有線テレビジョン放送のサービスへ拡張し、スーパーハイビジョン等の大容量コンテンツを含む有線系の映像分配伝送システムへ応用できるものとして期待されている。
ところで、公衆によって直接受信されることを目的とする電気通信の送信信号には、例えば、(社)日本CATV技術協会による標準規格等で規定されているデジタル有線テレビジョン放送の信号がある。デジタル有線テレビジョン放送のシステムは、複数チャンネルのMPEG−2 TS信号を周波数分割多重(FDM:Frequency Division Multiplex)し、デジタル有線テレビジョン放送の信号をFDM伝送方式にて伝送する。このデジタル有線テレビジョン放送のシステムの運用を継続しながら、高速デジタルベースバンド信号を活用した新たなサービスを追加する場合、または、デジタル有線テレビジョン放送の信号と同じ内容のサービスを高速デジタルベースバンド信号により伝送する場合には、デジタル有線テレビジョン放送の信号を伝送するシステムと、高速デジタルベースバンド信号を伝送するシステムとを、同一のサービスエリアで併用することが想定される。両システムの併用を実現するためには、互いの信号が干渉することなく伝送されることが必要である。
既存のシステムと新たなシステムとを併用するために光ファイバー伝送システムを用いる場合、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)伝送する方式の利用が考えられる。しかしながら、WDM伝送方式を利用する場合には、新たなサービスを併用しないときであっても、サービスエリアの全ての受信装置に、波長選択フィルタの追加設置が必要となる。このため、既存のシステムを変更するための人的負荷及びコストが大きな課題となる。
一方、既存のシステムと新たなシステムとを併用するために、サービス加入者の受信装置との間に敷設した複数の光ファイバーを用いる方法も考えられる。しかしながら、複数の光ファイバーを予め敷設していない場合、敷設のための追加工事が必要となる。
倉掛他、「イーサーネット(登録商標)フレームによるデジタル放送の再送信方式の一検討」、2005年電子情報通信学会総合大会講演論文集、通信2、B-8-18、p.273 日下部他、「多チャンネルMPEG−2 TS信号のベースバンド多重伝送の検討」、2005年映像情報メディア学会年次大会講演予稿集、12-3、2005
前述のTDM伝送方式を用いて大容量コンテンツを配信したり、既存のサービスを拡張したりするためには、高速デジタルベースバンド信号をデジタル有線テレビジョン放送の信号に重畳して周波数分割多重伝送するための送信装置及び受信装置が必要となる。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高速デジタルベースバンド信号をデジタル有線テレビジョン放送の信号に重畳して周波数分割多重伝送する際に、これらの信号が互いに干渉することなく経済的な手段にて伝送可能な送信装置、送信方法、受信装置及び受信方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明による請求項1の送信装置は、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号を送信する送信装置であって、複数の伝送信号のそれぞれを変調する変調部と、前記変調部により変調された複数の伝送信号を周波数分割多重し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を生成する第1の合成部と、前記複数の伝送信号を時分割多重し、高速デジタルベースバンド信号を生成するTDM信号生成部と、前記TDM信号生成部により生成された高速デジタルベースバンド信号に対してフィルタ処理を施し、所定の低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号を抽出する第1のフィルタと、前記第1のフィルタにより抽出された低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記第1の合成部により生成されたデジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数と重複しないように、所定の搬送波を用いて周波数変換または変調する第1の変換部と、前記第1の合成部により生成されたデジタル有線テレビジョン放送の信号、及び前記第1の変換部により周波数変換または変調された高速デジタルベースバンド信号を合成する第2の合成部と、前記第2の合成部により合成された電気信号を光信号に変換する第2の変換部と、を備え、前記第2の変換部により変換された光信号を送信する、ことを特徴とする。
また、本発明による請求項2の送信装置は、請求項1に記載の送信装置において、前記伝送信号をMPEG−2 TS信号とし、さらに、前記MPEG−2 TS信号のシンボルレート、変調方式、周波数、及び外符号による誤り訂正方式を含む物理伝送情報が定義されたNIT(ネットワーク情報テーブル)を含むPSI(番組配列情報)及びSI(サービス情報)が格納された記憶部と、前記記憶部からPSI及びSIを読み出し、前記複数のMPEG−2 TS信号のそれぞれに、前記PSI及びSIを多重化する多重化部と、を備え、前記変調部が、前記多重化部により多重化された複数のMPEG−2 TS信号のそれぞれを変調し、前記TDM信号生成部が、前記多重化部により多重化された複数のMPEG−2 TS信号を時分割多重し、高速デジタルベースバンド信号を生成する、ことを特徴とする。
さらに、本発明による請求項3の送信方法は、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号を送信する送信方法であって、複数の伝送信号のそれぞれを変調するステップと、前記変調した複数の伝送信号を周波数分割多重し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を生成するステップと、前記複数の伝送信号を時分割多重し、高速デジタルベースバンド信号を生成するステップと、前記生成した高速デジタルベースバンド信号に対してフィルタ処理を施し、所定の低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号を抽出するステップと、前記抽出した低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記生成したデジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数と重複しないように、所定の搬送波を用いて周波数変換または変調するステップと、前記生成したデジタル有線テレビジョン放送の信号、及び前記周波数変換または変調した高速デジタルベースバンド信号を合成するステップと、前記合成したデジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号の電気信号を光信号に変換するステップと、前記光信号を送信するステップと、を有することを特徴とする。
さらに、本発明による請求項4の受信装置は、請求項1または2に記載の送信装置から光信号を受信する受信装置であって、前記光信号を電気信号に変換する第3の変換部と、前記第3の変換部により変換された電気信号を分配する分配器と、前記分配器により分配された電気信号に対して所定の低域フィルタ処理を施し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を抽出する第2のフィルタと、前記第2のフィルタにより抽出されたデジタル有線テレビジョン放送の信号を復調する受信機と、前記分配器により分配された電気信号に対して所定の高域フィルタ処理を施し、第1の高速デジタルベースバンド信号を抽出する第3のフィルタと、前記第3のフィルタにより抽出された第1の高速デジタルベースバンド信号から搬送波を再生する搬送波再生部と、前記第3のフィルタにより抽出された第1の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記搬送波再生部により再生された搬送波を用いて周波数変換または復調する第4の変換部と、前記第4の変換部により周波数変換または復調された第2の高速デジタルベースバンド信号からクロックを再生するクロック再生部と、前記クロック再生部により再生されたクロックを用いて、前記第4の変換部により周波数変換または復調された第2の高速デジタルベースバンド信号のデータを識別し、前記送信装置のTDM信号生成部により生成された高速デジタルベースバンド信号に対応する信号を生成する識別回路と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による請求項5の受信装置は、請求項2に記載の送信装置から光信号を受信する受信装置であって、前記光信号を電気信号に変換する第3の変換部と、前記第3の変換部により変換された電気信号を分配する分配器と、前記分配器により分配された電気信号に対して所定の低域フィルタ処理を施し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を抽出する第2のフィルタと、前記第2のフィルタにより抽出されたデジタル有線テレビジョン放送の信号を復調し、前記PSI及びSIを読み出す受信機と、前記分配器により分配された電気信号に対して所定の高域フィルタ処理を施し、第1の高速デジタルベースバンド信号を抽出する第3のフィルタと、前記第3のフィルタにより抽出された第1の高速デジタルベースバンド信号から搬送波を再生する搬送波再生部と、前記第3のフィルタにより抽出された第1の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記搬送波再生部により再生された搬送波を用いて周波数変換または復調する第4の変換部と、前記第4の変換部により周波数変換または復調された第2の高速デジタルベースバンド信号からクロックを再生するクロック再生部と、前記クロック再生部により再生されたクロックを用いて、前記第4の変換部により周波数変換または復調された第2の高速デジタルベースバンド信号のデータを識別し、前記送信装置のTDM信号生成部により生成された高速デジタルベースバンド信号に対応する信号を生成する識別回路と、前記クロック再生部により再生されたクロックに基づいて、前記識別回路により生成された高速デジタルベースバンド信号から、前記PSI及びSIを読み出す読み出し部と、前記受信機により読み出されたPSI及びSI、または前記読み出し部により読み出されたPSI及びSIから得られる前記複数のMPEG−2 TS信号に関する情報を、当該受信装置の利用者へ提示し、前記利用者による操作に従って、MPEG−2 TS信号を選択するための制御信号を生成する選択部と、を備え、前記選択部により生成された制御信号に従って、前記受信機により復調されたデジタル有線テレビジョン放送における複数のMPEG−2 TS信号、及び前記識別回路により識別された高速デジタルベースバンド信号における複数のMPEG−2 TS信号のうちの1つのMPEG−2 TS信号を選択する、ことを特徴とする。
また、本発明による請求項6の受信装置は、請求項4または5に記載の受信装置において、さらに、前記分配器により分配された電気信号を、前記第3のフィルタに出力するか、または前記クロック再生部及び前記識別回路に出力するかを切り替えるスイッチを備え、前記スイッチは、予め設定された切り替えにより、当該受信装置が、前記複数の伝送信号が時分割多重されて生成された高速デジタルベースバンド信号であって、前記周波数変換または変調されていない高速デジタルベースバンド信号を受信した場合、前記受信した高速デジタルベースバンド信号を、前記クロック再生部及び前記識別回路に直接出力する、ことを特徴とする。
さらに、本発明による請求項7の受信方法は、請求項3に記載の送信方法により送信された光信号を受信する受信方法であって、前記受信した光信号を電気信号に変換するステップと、前記電気信号を分配するステップと、前記分配した電気信号に対して所定の低域フィルタ処理を施し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を抽出するステップと、前記分配した電気信号に対して所定の高域フィルタ処理を施し、第1の高速デジタルベースバンド信号を抽出するステップと、前記抽出した第1の高速デジタルベースバンド信号から搬送波を再生するステップと、前記抽出した第1の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記搬送波を用いて周波数変換または復調するステップと、前記周波数変換または復調した第2の高速デジタルベースバンド信号からクロックを再生するステップと、前記クロックを用いて、前記周波数変換または復調した第2の高速デジタルベースバンド信号のデータを識別し、前記送信方法における時分割多重のステップにより生成された高速デジタルベースバンド信号に対応する信号を生成するステップと、を有することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、高速デジタルベースバンド信号をデジタル有線テレビジョン放送の信号に重畳して周波数分割多重伝送する際に、これらの信号の周波数が重ならないように、高速デジタルベースバンド信号の占有周波数帯域をずらすようにした。これにより、これらの信号は互いに干渉することがない。また、波長分割多重を行うWDM伝送方式を用いることなく、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号を伝送するようにしたから、受信装置に波長選択フィルタの設置が不要になる。さらに、複数の光ファイバーを用いる必要がないから、経済的な手段により伝送を実現することができる。
実施例1の送信装置の構成を示すブロック図である。 実施例2の送信装置の構成を示すブロック図である。 実施例1の送信装置の処理を示すフローチャートである。 実施例1,2の送信装置における信号のスペクトラムを示す図である。 受信装置の構成を示すブロック図である。 受信装置の処理を示すフローチャートである。 受信装置による高速デジタルベースバンド信号再生処理及びTS選択処理の詳細を示すフローチャートである。 受信装置における信号のスペクトラムを示す図である。 ケーブル分配システム記述子を拡張する手法を用いる場合のケーブル分配システム記述子を説明する図である。 新たな記述子を導入する手法を用いる場合の高速TDMケーブル分配システム記述子を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明の実施形態では、高速デジタルベースバンド信号が周波数変換された信号または変調された信号を、デジタル有線テレビジョン放送の信号と周波数領域で重複しないように配置することにより、これらの信号を互いに干渉させないで伝送する。また、高速デジタルベースバンド信号をデジタル有線テレビジョン放送の信号に重畳した合成信号を、送信装置から光ファイバーの伝送路を介して受信装置へ伝送する場合に、1つまたは2つの光源(例えばレーザーダイオード)かつ1本の光ファイバーにて伝送する。これにより、多数の光源を用いて波長分割多重伝送を行うWDM伝送方式、または複数の光ファイバーを用いて空間多重伝送を行う方式に比べて、経済的な手段にて伝送が可能となる。
〔送信装置〕
まず、本発明の実施形態による送信装置について説明する。以下、実施例1は、デジタル有線テレビジョン放送の信号に高速デジタルベースバンド信号を周波数分割多重し、1つのLD(レーザーダイオード)で伝送する送信装置の例である。実施例2は、デジタル有線テレビジョン放送の信号に用いる第1のLD、及び高速デジタルベースバンド信号に用いる第2のLDにより、デジタル有線テレビジョン放送の信号に高速デジタルベースバンド信号を周波数分割多重して伝送する送信装置の例である。実施例1,2共に、既存のデジタル有線テレビジョン放送の信号を伝送する光ファイバーの伝送路を用いて、デジタル有線テレビジョン放送の1つの搬送波による信号では伝送できない高速デジタルベースバンド信号を伝送するものである。例えば1.25Gbpsの信号、10Gbpsを超える信号は、デジタル有線テレビジョン放送の1つの搬送波による信号(64QAMで約30Mbps、256QAMで約40Mbps)により伝送することができない。
(実施例1)
まず、実施例1の送信装置について説明する。図1は、実施例1の送信装置の構成を示すブロック図であり、図3は、実施例1の送信装置の処理を示すフローチャートであり、図4は、実施例1の送信装置における信号のスペクトラムを示す図である。図4に示すスペクトラムは、後述する実施例2についても同様である。
この送信装置1は、複数の(N個の)多重化部10、記憶部11、複数の多重化部10に対応する複数の(N個の)変調部12、合成部13、TDM信号生成部14、LPF(Low Pass Filter:ローパスフィルタ)16、周波数変換部17、合成部20及びLD21を備えている。ここで、Nは1以上の整数とする。
複数の多重化部10は、デジタル放送の受信信号及び自主放送を含む多チャンネル(Nチャンネル)のMPEG−2 TS信号(多チャンネルの伝送信号)を入力すると共に、記憶部11から番組配列情報(Program Specific Information:以下、「PSI」という。)及びPSIを補完するサービス情報(Service Information:以下、「SI」という。)を読み出し、MPEG−2 TS信号にPSI及びSI(以下、「PSI/SI」という。)を多重化する(ステップS301)。そして、それぞれの多重化部10は、PSI/SIが多重化されたMPEG−2 TS信号を、対応する変調部12に出力すると共に、TDM信号生成部14に出力する。このように、PSI/SIが多重化された複数のMPEG−2 TS信号は、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号にてそれぞれ伝送するために、2分配される。
尚、複数の多重化部10が入力するそれぞれのMPEG−2 TS信号は、論理的に構成されるネットワーク(地上放送、衛星放送、ケーブルテレビ)のいずれかに属している。また、複数の多重化部10が出力するそれぞれのMPEG−2 TS信号のうち、デジタル有線テレビジョン放送の信号にて伝送する信号が、対応する変調部12に入力され、高速デジタルベースバンド信号にて伝送する信号が、TDM信号生成部14に入力される。
記憶部11には、PSI/SIが予め格納されている。記憶部11に格納されたPSI/SIには、複数の多重化部10が入力する全てのMPEG−2 TS信号に関する番組配列情報及びサービス情報が含まれており、複数の多重化部10により同一のPSI/SIが読み出される。これにより、後述する受信装置3は、PSI/SIが多重化された1つのMPEG−2 TS信号からPSI/SIを分離することで、そのPSI/SIから全てのMPEG−2 TS信号の番組配列情報及びサービス情報を把握することができる。また、SIに含まれるNIT(Network Information Table:ネットワーク情報テーブル)のケーブル分配システム記述子には、それぞれのMPEG−2 TS信号を伝送する際の搬送波の仕様に関する物理伝送情報(シンボルレート、変調方式、周波数、及び外符号による誤り訂正方式)が含まれている。PSI/SIの詳細については後述する。
複数の変調部12は、対応する多重化部10からMPEG−2 TS信号をそれぞれ入力し、MPEG−2 TS信号に対し、1チャンネルの伝送帯域幅が6MHzの64QAMまたは256QAMで変調し、変調信号を合成部13にそれぞれ出力する(ステップS302)。変調部12における64QAMまたは256QAMの変調方式、及び伝送帯域の周波数(中心周波数)は、SIに含まれる変調方式及び周波数にそれぞれ対応して設定される。
合成部13は、複数の変調部12から変調信号を入力し、入力した複数の変調信号を周波数分割多重して合成し(ステップS303)、合成信号をデジタル有線テレビジョン放送の信号として合成部20に出力する(ステップS304)。
このデジタル有線テレビジョン放送の信号は、図4(1)に示すように、一例として伝送帯域が90〜770MHzのデジタルケーブルテレビの信号であり、6MHz毎に1チャンネルが割り当てられた約110チャンネルの信号により構成される。1チャンネル当たりの伝送速度は、6MHz伝送帯域の64QAMで変調した場合、約30Mbpsであり、256QAMで変調した場合、約40Mbpsである。本例では、デジタル放送の変調方式及びPSI/SIを変更しないで周波数分割多重伝送する信号(パススルー形式の信号)は含んでいない。
尚、デジタルケーブルテレビの信号の1搬送波の伝送容量を超えるMPEG−2 TS信号、例えばスーパーハイビジョンのようなコンテンツについては、複数の搬送波を用いて分割伝送することができる。詳細については、“日下部他、「ケーブルテレビへの大容量TS伝送の導入を目指した分割・合成方式の提案」、2010年映像情報メディア学会年次大会講演予稿集、15-1、2010”を参照されたい。
TDM信号生成部14は、マルチプレクサ(mux)15を備えている。TDM信号生成部14は、複数の多重化部10から複数のMPEG−2 TS信号を入力し、マルチプレクサ15において複数のMPEG−2 TS信号を時分割多重することで(ステップS305)、複数のMPEG−2 TS信号からなる1つのストリームを生成し、このストリームを高速デジタルベースバンド信号としてLPF16に出力する(ステップS306)。
例えば、複数のMPEG−2 TS信号を時分割多重する手段としては、ITU−T J.183で規定されたTSMF(Transport Streams Multiplexing Frame)を利用することができる。TSMF形式のフレームでは、MPEG−2 TSパケットを1スロットとし、53スロットを周期とする多重フレームを構成する。TDM信号生成部14は、ヘッダー用に割り当てた先頭の1スロットに続く52スロットに、複数のMPEG−2 TS信号を配置する。各MPEG−2 TS信号に対するスロット数の割り当ては、入力するMPEG−2 TS信号のレートに合わせて配分する。複数のMPEG−2 TSを識別するための情報(多重フレーム内で各TSに割り当てるスロットの位置)は、ヘッダーに記述しておくことにより、後述する受信装置3においてTSMFから各MPEG−2 TSを分離することができる。
TDM信号生成部14により出力される高速デジタルベースバンド信号は、一例としてIEEE規格802.3ahに準拠するGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)-Passive Optical Network)のデータ伝送(1.25Gbit/s)の信号であり、図4(2)に示すように、伝送帯域は広がりのあるスペクトラムを有する。
図1に戻って、LPF16は、TDM信号生成部14から高速デジタルベースバンド信号を入力し、低域フィルタによるフィルタ処理を施して帯域を制限することにより、データを復調するために必要な帯域を含む低域周波数成分を抽出し、低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号を周波数変換部17に出力する(ステップS307)。LPF16により出力される高速デジタルベースバンド信号は、図4(3)に示すように、図4(2)に示した広がりのあるスペクトラムを有する高速デジタルベースバンド信号のうち、低域周波数成分が抽出された信号である。これにより、後述する受信装置3は、この低域周波数成分の信号から得られるアイパターンにより、シンボルを識別することができ、高速デジタルベースバンド信号を再生することができる。
TDM信号生成部14により出力される高速デジタルベースバンド信号のスペクトラムは、図4(2)に示したように広がりがあるため、周波数変換部17がLPF16を介することなくこの信号をそのまま周波数変換すると、デジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数帯域(90〜770MHz)と重なってしまうだけでなく、占有周波数帯が広くなり、伝送帯域の利用効率が悪くなってしまう。そのため、周波数変換部17の前段に備えたLPF16により、データを復調するために必要な帯域を含む低域周波数成分が抽出され、図4(3)に示した高速デジタルベースバンド信号のスペクトラムが得られる。これにより、占有周波数帯を小さくし、伝送帯域の利用効率を向上させることができる。
図1に戻って、周波数変換部17は、局部発振器18及び乗算器19を備えており、LPF16から低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号を入力し、所定の搬送波(周波数fconvの搬送波、後述する図4(4)を参照)の信号を乗算することにより、低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号の周波数を変換し、周波数変換した高速デジタルベースバンド信号を合成部20に出力する(ステップS308)。具体的には、周波数変換部17の局部発振器18は、所定の周波数の搬送波を生成する。乗算器19は、ダブルバランストミキサー等であり、LPF16からの低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号である中間周波数信号に、局部発振器18からの搬送波の信号を乗算し、低域周波数成分の周波数を変換する。この場合、周波数変換部17は、デジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数との重複を回避するように、低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号の周波数を変換し、デジタル有線テレビジョン放送の信号が存在しない周波数帯域であって、デジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数よりも高い周波数帯域に、高速デジタルベースバンド信号の周波数を配置する。尚、周波数変換部17における方式は、ASK(周波数変換)であり、SIのNITに含まれる記述子において変調方式に設定されている。記述子の詳細については後述する。
合成部20は、合成部13からデジタル有線テレビジョン放送の信号を入力すると共に、周波数変換部17から周波数変換された高速デジタルベースバンド信号を入力し、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号を周波数分割多重して合成し、合成信号をLD21に出力する(ステップS309)。
LD21は、電気信号を光信号に変換する変換器であり、合成部20からデジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号の合成信号を入力し、レーザーダイオードを駆動して電気信号を光信号に変換し(ステップS310)、光信号を1本の光ファイバーの伝送路4へ送信する(ステップS311)。このように、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号の合成信号は、光信号として、送信装置1から伝送路4を介して、後述する受信装置3へ送信される。
送信装置1から光信号として送信される合成信号は、図4(4)に示すように、伝送帯域が90〜770MHzのデジタル有線テレビジョン放送の信号と、周波数変換部17により周波数変換された中心周波数fconvの高速デジタルベースバンド信号とが周波数分割多重された信号である。デジタル有線テレビジョン放送の信号と高速デジタルベースバンド信号とは、周波数帯域において重複していない。
(PSI/SIの構成)
次に、記憶部11に格納されたPSI/SIについて説明する。PSI/SIには、送信装置1が処理を行う全てのMPEG−2 TS信号に関する情報(デジタル有線テレビジョン放送の信号が生成される系統(以下、「FDM系」という。)にて処理が行われるMPEG−2 TS信号、及び高速デジタルベースバンド信号が生成される系統(以下、「TDM系」という。)にて処理が行われるMPEG−2 TS信号に関する情報)が含まれる。前述のとおり、記憶部11に格納されたPSI/SIは、複数の多重化部10によって読み出され、MPEG−2 TS信号毎にそれぞれ多重化される。PSIは、MPEG−2によって定義され、放送番組に関するパケットの識別及び指定についてのPAT(Program Association Table:プログラムアソシエーションテーブル)及びPMT(Program Map Table:プログラムマップテーブル)等により構成される番組配列情報である。SIは、番組の名称、放送日時、内容説明等に関するEIT(Event Information Table:イベント情報テーブル)、伝送路の情報と放送番組とを関連付けるNIT(Network Information Table:ネットワーク情報テーブル)等により構成されるサービス情報である。尚、PSI/SIの詳細については、“「デジタル有線テレビジョン放送、番組配列情報の構成及び識別子の運用基準」、JCETA STD-003、(社)日本CATV技術協会”を参照されたい。
本発明の実施例1及び後述する実施例2では、MPEG−2 TS信号をFDM系及びTDM系にて伝送する際の、搬送波の仕様に関する物理伝送情報(シンボルレート(クロック速度)、変調方式、周波数、及び外符号による誤り訂正方式)が、高速デジタルベースバンド信号に適用するように、SIのNITに予め設定される。NITを伝送するのは、後述する受信装置3が、全てのMPEG−2 TS信号の属する論理上のネットワーク(地上放送、衛星放送、ケーブルテレビ)を識別し、それぞれのネットワークで提供されるサービスを選択することができるようにするためである。送信装置1は、FDM系及びTDM系における全てのMPEG−2 TS信号に対し、TSの一覧及び選局に関する情報を含む記述子が定義されたNITを多重化し、後述する受信装置3へ伝送する。また、SIのNITに、全てのMPEG−2 TS信号に対して搬送波の仕様に関する物理伝送情報(シンボルレート(クロック速度)、変調方式、周波数、及び外符号による誤り訂正方式)等が設定されるのは、後述する受信装置3がこの情報を用いて元のMPEG−2 TS信号を再生するためである。
SIのNITに、本発明の実施例1を適用可能な、搬送波の仕様に関する物理伝送情報(シンボルレート(クロック速度)、変調方式、周波数、及び外符号による誤り訂正方式)を設定する手法には、以下に示す2つがある。第1の手法は、(a)ケーブル分配システム記述子を拡張するものであり、第2の手法は、(b)新たな記述子を導入するものである。尚、(a)のケーブル分配システム記述子及び(b)の新たな記述子は、SIのNITに含まれる情報である。
(a)ケーブル分配システム記述子を拡張する手法
図9は、NITに含めるケーブル分配システム記述子を拡張する手法を用いる場合において、ケーブル分配システム記述子を説明する図である。ケーブル分配システム記述子は、ケーブル伝送路の物理的条件が示されており、図9(1)に示すように、ケーブル分配システム記述子であることを識別するための識別タグ(Descriptor_tag)、識別子長(Descriptor_length)、周波数(Frequency)、多重フレーム形式番号(Frame_type)、外符号による誤り訂正方式(FEC_outer)、変調方式(Modulation)、シンボルレート(Symbol_rate)、内符号による誤り訂正方式(FEC_inner)等により構成される。それぞれの構成要素のビット数及びビット列表記は図9に示すとおりである。このようなケーブル分配システム記述子がMPEG−2 TS信号毎に設定される。尚、ケーブル分配システム記述子の詳細については、PSI/SIの詳細を説明する前述の“「デジタル有線テレビジョン放送、番組配列情報の構成及び識別子の運用基準」、JCETA STD-003、(社)日本CATV技術協会”に記載されており、標準規格に定められている。また、PSI/SIの各記述子には、記述子を識別するための識別タグが設けられている。
本発明の実施例1及び後述する実施例2では、標準規格で定めるケーブル分配システム記述子のうち、周波数、外符号による誤り訂正方式(FEC外符号)、変調方式及びシンボルレートを拡張する。周波数については、標準規格で定めるビット数32ビットを40ビットに拡張する。周波数のビット数を40ビットとすることにより、4ビットBCDコードで10桁になり、第1〜6桁を整数とし第7〜10桁を小数点とした××××××.××××MHzの周波数を表すことができ、高速デジタルベースバンド信号にて伝送する場合の10Gbit/sを超える伝送方式にも対応することができる。
また、外符号による誤り訂正方式については、図9(2)に示すように、データが「0011」のときにFEC外符号がRS(255,239)であることを示す情報を追加する。RS(255,239)のFEC外符号は、図1に示したTDM信号生成部14にて誤り訂正処理が行われる場合の符号であり、このFEC外符号を追加することにより、MPEG−2 TS信号がTDM信号生成部14にて誤り訂正処理される際のFEC外符号の種類を設定することができる。例えば、GE−PONの方式に適用することができる。尚、データが「0010」のときのRS(204,188)のFEC外符号は、図1に示した変調部12にて誤り訂正処理が行われる場合の符号である。外符号の誤り訂正処理を行わない場合は、データ「0001」が設定される。
また、変調方式については、図9(3)に示すように、データが「0x10」のとき変調方式がベースバンド(伝送するデジタル有線テレビジョン放送の信号が存在せず、高速デジタルベースバンド信号に対して周波数変換または変調を行わない場合)であることを示し、データが「0x11」のとき変調方式がASK(周波数変換)であることを示し、データが「0x12」のとき変調方式がBPSKであることを示し、データが「0x16」のとき変調方式がFSKであることを示す。これらの情報は、図1に示した周波数変換部17にて周波数変換または2値変調(変調については後述する)が行われる場合、及び、周波数変換も2値変調も行われない場合を示している。これらの情報を追加することにより、MPEG−2 TS信号を変調せず2値のベースバンド信号として伝送する場合、または周波数変換部17にて周波数変換等が行われる場合の変調方式の種類を設定することができる。
また、シンボルレートについては、標準規格で定めるビット数28ビットを36ビットに拡張する。シンボルレートを36ビットとすることにより、4ビットBCDコードで9桁になり、第1〜5桁を整数とし第6〜9桁を小数点とした×××××.××××Msymbol/s単位のシンボルレートを表すことができる。
このように、拡張されたケーブル分配システム記述子を含むNIT等のPSI/SIは、図1に示した複数の多重化部10によって読み出され、MPEG−2 TS信号毎にそれぞれ多重化され、後述する受信装置3へ伝送される。これにより、デジタル有線テレビジョン放送の信号では伝送できない1.25Gbpsの信号、10Gbpsを超える信号等を伝送することができる。
(b)新たな記述子を導入する手法
図10は、新たな記述子として高速TDMケーブル分配システム記述子を導入する手法を用いる場合において、高速TDMケーブル分配システム記述子を説明する図である。図10(1)に示すように、新たな高速TDMケーブル分配システム記述子は、高速TDMケーブル分配システム記述子であることを識別するための識別タグ(Descriptor_tag)、識別子長(Descriptor_length)、周波数(Frequency)、多重フレーム形式番号(Frame_type)、外符号による誤り訂正方式(FEC_outer)、変調方式(Modulation)、シンボルレート(Symbol_rate)等により構成される。それぞれの構成要素のビット数及びビット列表記は図10に示すとおりである。このような高速TDMケーブル分配システム記述子がMPEG−2 TS信号毎に設定される。
図10(1)に示すように、新たな高速TDMケーブル分配システム記述子には、周波数、外符号による誤り訂正方式、変調方式及びシンボルレートが含まれる。これらの情報については、(a)ケーブル分配システム記述子を拡張する手法を説明する図9と同様である。すなわち、周波数については、標準規格で定めるビット数32ビットを40ビットに拡張し、外符号による誤り訂正方式については、図10(2)に示すように、データが「0011」のときにFEC外符号がRS(255,239)であることを示す情報が含まれる。また、変調方式については、図10(3)に示すように、変調方式がベースバンド、ASK(周波数変換)、BPSK等であることを示す情報が含まれ、シンボルレートについては、標準規格で定めるビット数28ビットを36ビットに拡張する。
このように、新たな高速ケーブル分配システム記述子を含むNIT等のPSI/SIは、図1に示した複数の多重化部10によって読み出され、MPEG−2 TS信号毎にそれぞれ多重化され、後述する受信装置3へ伝送される。これにより、デジタル有線テレビジョン放送の信号では伝送できない1.25Gbpsの信号、10Gbpsを超える信号等を伝送することができる。
以上のように、実施例1の送信装置1によれば、多重化部10が、MPEG−2 TS信号に、搬送波の仕様に関する物理伝送情報(シンボルレート(クロック速度)、変調方式、周波数、及び外符号による誤り訂正方式)の記述子を含むNITを多重化し、合成部13が、変調部12により64QAMまたは256QAMで変調された信号を周波数分割多重して合成し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を生成するようにした。また、TDM信号生成部14が、多重化部10により多重化された複数の信号を時分割多重し、高速デジタルベースバンド信号を生成し、LPF16が、高速デジタルベースバンド信号を低域フィルタによるフィルタ処理を施して帯域を制限することにより、データを復調するために必要な帯域を含む低域周波数成分を抽出し、低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号を生成し、周波数変換部17が、高速デジタルベースバンド信号とデジタル有線テレビジョン放送の信号との周波数が重ならないように、高速デジタルベースバンド信号の周波数を変換するようにした。そして、合成部20が、合成部13により合成されたデジタル有線テレビジョン放送の信号、及び周波数変換部17により周波数変換された高速デジタルベースバンド信号を周波数分割多重して合成し、LD21が、合成信号を1本の光ファイバーの伝送路4へ光信号として送信するようにした。
これにより、高速デジタルベースバンド信号とデジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数が重なることがないため、信号による相互の干渉を回避することができる。また、波長分割多重を行うWDM伝送方式を用いないので、後述する受信装置3に波長選択フィルタの設置が不要になる。さらに、複数の光ファイバーを用いる必要がないことから、経済的な手段による伝送が可能となる。
また、送信装置1から伝送路4を介して送信された光信号を受信する後述の受信装置3は、光信号である合成信号からデジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号を分割し、MPEG−2 TS信号に多重化されたPSI/SIを用いて、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号にて提供されるMPEG−2 TS信号の選択及び再生を行うことができる。また、論理上のネットワークを区別して、それぞれのネットワークにおける全てのサービスの一覧を把握し、EPG(電子番組ガイド)等にて画面表示することができる。
(実施例2)
次に、実施例2の送信装置について説明する。前述のとおり、実施例2は、デジタル有線テレビジョン放送の信号に用いる第1のLD、及び高速デジタルベースバンド信号に用いる第2のLDにより、デジタル有線テレビジョン放送の信号に高速デジタルベースバンド信号を周波数分割多重して伝送する送信装置の例である。第1のLD及び第2のLDは、これらの信号が干渉しないように配置される。
図2は、実施例2の送信装置の構成を示すブロック図である。この送信装置2は、複数の(N個の)多重化部10、記憶部11、複数の多重化部10に対応する複数の(N個の)変調部12、合成部13、TDM信号生成部14、LPF16、周波数変換部17、LD22,23及び光カプラー24を備えている。ここで、Nは1以上の整数とする。
図1に示した実施例1の送信装置1と、図2に示す実施例2の送信装置2とを比較すると、両送信装置1,2は、複数の多重化部10、記憶部11、複数の変調部12、合成部13、TDM信号生成部14、LPF16及び周波数変換部17を備えている点で同一である。一方、送信装置1は、合成部20及びLD21を備えているのに対し、送信装置2は、合成部20及びLD21の代わりにLD22,23及び光カプラー24を備えている点で相違する。図2において、図1と共通する部分には図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。LD22,23は、電気信号を光信号に変換する変換器である。
LD22は、電気信号を光信号に変換する変換器であり、合成部13からデジタル有線テレビジョン放送の信号を入力し、LD23により変換される光信号との間で波長が干渉しないように、レーザーダイオードを駆動して電気信号を光信号に変換し、デジタル有線テレビジョン放送の信号の光信号を光カプラー24に出力する。LD23は、LD22と同様に電気信号を光信号に変換する変換器であり、周波数変換部17から高速デジタルベースバンド信号を入力し、LD22により変換される光信号との間で波長が干渉しないように、レーザーダイオードを駆動して電気信号を光信号に変換し、高速デジタルベースバンド信号の光信号を光カプラー24に出力する。光カプラー24は、LD22からデジタル有線テレビジョン放送の信号の光信号を入力すると共に、LD23から高速デジタルベースバンド信号の光信号を入力し、これらの光信号を合成し、合成した光信号を1本の光ファイバーの伝送路4へ送信する。このようにして合成された光信号において、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号は干渉することがない。合成された光信号は、送信装置2から伝送路4を介して、後述する受信装置3へ送信される。
以上のように、実施例2の送信装置2によれば、実施例1の送信装置1と同様の効果を奏する。すなわち、高速デジタルベースバンド信号とデジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数が重なることがないため、信号による相互の干渉を回避することができる。また、波長分割多重を行うWDM伝送方式を用いないので、後述する受信装置3に波長選択フィルタの設置が不要になる。さらに、複数の光ファイバーを用いる必要がないことから、経済的な手段による伝送が可能となる。
尚、実施例1,2の送信装置1,2は、局部発振器18及び乗算器19を含む周波数変換部17を備えるようにしたが、乗算器19の代わりに変調器を備えるようにしてもよい。変調器は、所定のBPSK等による2値変調方式にて高速デジタルベースバンド信号を変調し、デジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数と重ならないように、信号の干渉を回避する。すなわち、局部発振器18及び変調器を含む周波数変換部17は、変調器によって、デジタル有線テレビジョン放送の信号が存在しない周波数帯域であって、デジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数よりも高い周波数帯域に、高速デジタルベースバンド信号の周波数を配置する。変調器におけるBPSK等による変調方式は、NITに含まれる記述子の変調方式に対応して設定される。
また、実施例1,2の送信装置1,2は、局部発振器18及び乗算器19を含む周波数変換部17を備えるようにしたが、局部発振器18の代わりに逓倍器を備えるようにしてもよい。逓倍器は、高速デジタルベースバンド信号のクロック周波数を整数倍した搬送波を生成する。これにより、局部発振器18を備える必要がないから、送信装置1,2内の発振器の数を減らすことができる。詳細については、特開平7−226782号公報を参照されたい。
〔受信装置〕
次に、本発明の実施形態による受信装置について説明する。以下に説明する受信装置は、前述の実施例1,2の送信装置1,2から、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号の合成信号を光信号として受信し、合成信号からデジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号を抽出し、元のデジタル有線テレビジョン放送の信号を再生すると共に、周波数変換された高速デジタルベースバンド信号の搬送波及びクロックを再生し、図3に示したステップS307の信号(スペクトラムは図4(3))に対応する高速デジタルベースバンド信号を再生する例である。
図5は、受信装置の構成を示すブロック図であり、図6は、受信装置の処理を示すフローチャートであり、図7は、図6に示すステップS607の高速デジタルベースバンド信号再生処理及びTS選択処理の詳細を示すフローチャートであり、図8は、受信装置における信号のスペクトラムを示す図である。
この受信装置3は、PD(Photo Detector:光検出器)30、分配器31、LPF32、ケーブルテレビ受信機33、TDM信号再生部34、デマルチプレクサ43、デコーダー44及び選択部45を備えている。PD30は、光信号を電気信号に変換する変換器である。
受信装置3が、送信装置1,2から光ファイバーの伝送路4を介して、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号の合成信号を光信号として受信すると(ステップS601)、PD30は、光信号を電気信号に変換し、電気信号を分配器31に出力する(ステップS602)。分配器31は、PD30から電気信号を入力し、電気信号を2分配し、LPF32及びTDM信号再生部34に出力する。受信装置3が受信する合成信号は、図8(1)に示すように、伝送帯域が90〜770MHzのデジタル有線テレビジョン放送の信号と、中心周波数fconvの高速デジタルベースバンド信号とが周波数分割多重された信号であり、図4(4)に示した信号と同様である。
LPF32は、分配器31から電気信号を入力し、図8(1)に示すように、低域フィルタによるフィルタ処理を施して帯域を制限することにより(ステップS603)、デジタル有線テレビジョン放送の信号を抽出し、デジタル有線テレビジョン放送の信号をケーブルテレビ受信機33に出力する(ステップS604)。LPF32により出力されケーブルテレビ受信機33に入力されるデジタル有線テレビジョン放送の信号は、図8(2)に示すように、伝送帯域が90〜770MHzのデジタルケーブルテレビの信号であり、図4(1)に示した信号と同様である。このように、送信装置1,2から受信した合成信号をLPF32に通過させることにより、デジタル有線テレビジョン放送の信号を得ることができる。
ケーブルテレビ受信機33は、LPF32からデジタル有線テレビジョン放送の信号を入力し、デジタル有線テレビジョン放送の信号から任意のMPEG−2 TS信号を抽出するために、図1及び図2に示した変調部12に対応した所定の周波数の信号を分離し、分離した信号を、図1及び図2に示した変調部12に対応した所定の方式にて復調する。そして、ケーブルテレビ受信機33は、このような分離及び復調処理により任意のMPEG−2 TS信号を抽出し、このMPEG−2 TS信号に多重化されたPSI/SIで示される情報を読み出して(ステップS605)、選択部45に出力する。この場合、ケーブルテレビ受信機33は、PSI/SIから、全てのMPEG−2 TS信号に関する物理伝送情報を取得する。例えば、ケーブルテレビ受信機33は、SIに含まれるNITの各記述子の情報について、記述子に含まれる識別タグに基づいて、記述子の種類を特定し、特定したケーブル分配システム記述子または高速ケーブル分配システム記述子から、シンボルレート、変調方式、周波数、及び外符号による誤り訂正方式等の情報を取得する。
ケーブルテレビ受信機33は、選択部45から、複数のMPEG−2 TS信号のうちの1チャンネルのMPEG−2 TS信号を選択するための制御信号Aを入力し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を、図1及び図2に示した変調部12に対応して、制御信号Aが示す1チャンネルのMPEG−2 TS信号における所定の周波数(PSIのNITに含まれるケーブル分配システム記述子または高速ケーブル分配システム記述子から取得した周波数)の信号を分離し、分離した信号を、図1及び図2に示した変調部12に対応して、制御信号Aが示す1チャンネルのMPEG−2 TS信号における所定の方式(SIのNITに含まれるケーブル分配システム記述子または高速ケーブル分配システム記述子から取得した変調方式)にて復調し、制御信号Aが示す1チャンネルのMPEG−2 TS信号を生成し、1チャンネルのMPEG−2 TS信号をデコーダー44に出力する(ステップS606)。
TDM信号再生部34は、分配器31から電気信号を入力し、後述するHPF36によるフィルタ処理を施した後の信号の搬送波及びクロックを再生し、周波数変換して元の高速デジタルベースバンド信号であるTDM信号を再生することで複数のMPEG−2 TS信号からなる1つのストリームを生成する。そして、TDM信号再生部34は、この1つのストリームから任意のMPEG−2 TS信号を抽出してPSI/SIを読み出し、PSI/SIを選択部45に出力し、1つのストリームをデマルチプレクサ43に出力する(ステップS607)。
デマルチプレクサ43は、TDM信号再生部34から1つのストリームを入力し、このストリームを、図1及び図2に示したTDM信号生成部14のマルチプレクサ15に対応して時分割に分離し、選択部45から入力した制御信号Aに基づいて、制御信号Aが示す1チャンネルのMPEG−2 TS信号を選択してデコーダー44に出力する(ステップS607)。
TDM信号再生部34及びデマルチプレクサ43による高速デジタルベースバンド信号再生処理及びTS選択処理(ステップS607)について詳細に説明する。図5を参照して、TDM信号再生部34は、スイッチ35、HPF36、搬送波再生部37、乗算器38、LPF39、クロック再生部40、識別回路41及びPSI/SI読み出し部42を備えている。スイッチ35の接点は、予めA側及びB側に切り替えられているものとする。
HPF36は、分配器31からスイッチ35を介して電気信号を入力し、図8(1)に示すように、高域フィルタによるフィルタ処理を施して帯域を制限することにより(ステップS701)、周波数変換された高速デジタルベースバンド信号を抽出し、フィルタ後の信号を搬送波再生部37及び乗算器38に出力する(ステップS702)。HPF36により出力される信号は、図8(3)に示すように、中心周波数fconvの周波数変換された高速デジタルベースバンド信号である。このように、送信装置1,2から受信した合成信号をHPF36に通過させることにより、周波数変換された高速デジタルベースバンド信号を分離することができる。
搬送波再生部37は、HPF36からフィルタ後の信号を入力し、搬送波を再生し、搬送波を乗算器38に出力する(ステップS703)。搬送波再生部37により再生される搬送波は、図8(4)に示すように、周波数fconvの信号である。
乗算器38は、HPF36からフィルタ後の周波数変換された高速デジタルベースバンド信号を入力すると共に、搬送波再生部37から搬送波を入力し、周波数変換された高速デジタルベースバンド信号に搬送波の信号を乗算して低域周波数成分の周波数に変換し、低域周波数成分に変換した高速デジタルベースバンド信号を、スイッチ35を介してクロック再生部40及び識別回路41に出力する(ステップS704)。搬送波再生部37及び乗算器38は、図1及び図2に示した周波数変換部17(局部発振器18及び乗算器19)に対応する。また、乗算器38における方式は、ASK(周波数変換)に対応した方式であり、NITに含まれる記述子の変調方式に対応している。
クロック再生部40は、LPF39からスイッチ35を介して、高速デジタルベースバンド信号を入力し、高速デジタルベースバンド信号から、識別回路41にて高速デジタルベースバンド信号のデータを識別するためのクロックを再生し、再生したクロックを識別回路41及びPSI/SI読み出し部42に出力する(ステップS705)。クロック再生部40は、例えば、ゼロクロス法により、高速デジタルベースバンド信号のシンボルのジッタ量を評価する尤度関数を用いて、この尤度関数の出力が最小になるように、PLL(Phase Locked Loop)回路等にてクロックを再生する。尚、ゼロクロス法は既知であるから、ここでは詳細な説明を省略する。詳細については、“三瓶政一、「デジタルワイヤレス伝送技術」、2002年、ピアソン・エデュケーション”を参照されたい。
一般に、搬送波再生部37により再生される搬送波の発振周波数が高速デジタルベースバンド信号の中心周波数fconv付近であれば、搬送波の周波数及び位相が完全に同期再生されていない段階であっても、クロック再生部40は、受信信号のシンボルと同期したクロックを再生することができる。
識別回路41は、LPF39からスイッチ35を介して、高速デジタルベースバンド信号を入力すると共に、クロック再生部40からクロックを入力し、クロックに基づいて、アナログの高速デジタルベースバンド信号からデジタルの高速デジタルベースバンド信号としてのデータを識別し、高速デジタルベースバンド信号である複数のMPEG−2 TS信号からなる1つのストリームを再生してPSI/SI読み出し部42に出力する(ステップS706)。具体的には、識別回路41は、クロックに基づいて、入力した高速デジタルベースバンド信号から得られるアイパターンにより、シンボルを区別して符号列のデータを識別し、高速デジタルベースバンド信号を再生する。識別回路41により出力される高速デジタルベースバンド信号は、図8(5)に示すように、図1及び図2に示したLPF16が出力する高速デジタルベースバンド信号に対応する信号であり、図4(3)に示した高速デジタルベースバンド信号と同様である。
PSI/SI読み出し部42は、識別回路41から高速デジタルベースバンド信号である、複数のMPEG−2 TS信号からなる1つのストリームを入力すると共に、クロック再生部40からクロックを入力し、任意のMPEG−2 TS信号を識別して、このMPEG−2 TS信号からPSI/SIを読み出す(ステップS707)。例えば、受信装置3が前述のTSMF形式のフレームを高速ベースバンド信号として受信、再生した場合には、PSI/SI読み出し部42は、複数のMPEG−2 TS信号のスロット配置を示すヘッダー情報に基づいて、TSMF形式のフレームから任意のMPEG−2 TS信号を識別して、このMPEG−2 TS信号からPSI/SIを読み出す。これにより、TDM信号再生部34は、PSI/SI読み出し部42が読み出したPSI/SIから、全てのMPEG−2 TS信号に関する物理伝送情報を取得することができる。例えば、TDM信号再生部34は、SIのうち、NITに含まれる記述子の情報について、記述子に含まれる識別タグに基づいて記述子の種類を特定し、特定したケーブル分配システム記述子または高速ケーブル分配システム記述子から、シンボルレート、変調方式、周波数、及び外符号による誤り訂正方式等の情報を取得する。
そして、PSI/SI読み出し部42は、読み出したPSI/SIを選択部45に出力すると共に、複数のMPEG−2 TS信号からなるストリームをデマルチプレクサ43に出力する。
デマルチプレクサ43は、PSI/SI読み出し部42からストリームを入力し、図1及び図2に示したTDM信号生成部14のマルチプレクサ15に対応して、ストリームに含まれる複数のMPEG−2 TS信号を識別し、選択部45から入力した制御信号Aに基づいて、制御信号Aが示す1チャンネルのMPEG−2 TS信号を選択し、1チャンネルのMPEG−2 TS信号をデコーダー44に出力する(ステップS708)。例えば、デマルチプレクサ43は、受信装置3が前述のTSMF形式のフレームを高速ベースバンド信号として受信、再生した場合には、フレームの先頭に配置されたヘッダー情報に基づいて、ストリームに含まれる複数のMPEG−2 TS信号を識別し、制御信号Aが示す1チャンネルのMPEG−2 TS信号を選択する。
選択部45は、ケーブルテレビ受信機33及び/またはPSI/SI読み出し部42により読み出されたPSI/SIを入力し、PSI/SIから、論理上のネットワークに属する全てのMPEG−2 TS信号に関する情報及び選局するための物理伝送情報を得て、これらの情報をサービスの利用者へ提示する。
選択部45は、サービスの利用者による例えばリモコンの操作に従い、FDM系の全てのMPEG−2 TS信号及びTDM系の全てのMPEG−2 TS信号のうち1チャンネルのMPEG−2 TS信号を選択するための制御信号Aを生成し、制御信号Aをケーブルテレビ受信機33及びデマルチプレクサ43に出力する。また、選択部45は、サービスの利用者による例えばリモコンの操作に従い、制御信号Aにて選択されるFDM系における1チャンネルのMPEG−2 TS信号またはTDM系における1チャンネルのMPEG−2 TS信号のうちの一方の信号を選択し、また、選択した1チャンネルのMPEG−2 TS信号に多重化されている複数のサービス信号のうち1つまたは複数のサービス信号(映像信号、音声信号、データ)を選択するための制御信号Bを生成し、制御信号Bをデコーダー44に出力する。
デコーダー44は、ケーブルテレビ受信機33からFDM系における1チャンネルのMPEG−2 TS信号を入力し、デマルチプレクサ43からTDM系における1チャンネルのMPEG−2 TS信号を入力し、選択部45から制御信号Bを入力する。そして、デコーダー44は、制御信号Bに基づいて、FDM系における1チャンネルのMPEG−2 TS信号またはTDM系における1チャンネルのMPEG−2 TS信号のいずれかの信号を選択し、選択した1チャンネルのMPEG−2 TS信号に多重化されたサービス信号を選択し(ステップS608)、選択したサービス信号を復号して出力する(ステップS609)。
このように、選択部45が、制御信号Aによりケーブルテレビ受信機33及びTDM信号再生部34を制御することで、受信装置3は、ネットワーク(地上放送、衛星放送、ケーブルテレビ)を切り替えることができ、MPEG−2 TS信号の選択を行うことができる。また、選択部45が、制御信号Bによりデコーダー44を制御することで、受信装置3は、MPEG−2 TS信号に多重されているサービス信号を選択することができる。
以上、スイッチ35の接点は予めA側及びB側に切り替えられているものとして説明した。これに対し、受信装置3が、複数のMPEG−2 TS信号が時分割多重された高速デジタルベースバンド信号であって、周波数変換または変調されていない高速デジタルベースバンド信号のみを送信装置1,2から直接受信する場合には、スイッチ35の接点を予めA’側及びB’側に切り替えておく。この場合、クロック再生部40及び識別回路41は、周波数変換または変調されていない高速デジタルベースバンド信号を入力するから、受信装置3において、HPF36、搬送波再生部37、乗算器38及びLPF39は不要となる。
以上のように、受信装置3によれば、実施例1,2の送信装置1,2からの合成信号を受信し、LPF32が、低域フィルタによるフィルタ処理を施して帯域を制限することにより、デジタル有線テレビジョン放送の信号を抽出し、ケーブルテレビ受信機33が、デジタル有線テレビジョン放送の信号から所定の周波数の信号を分離して所定の方式にて復調し、MPEG−2 TS信号に多重化されたPSI/SIを読み出し、選択部45からの制御信号Aが示す1チャンネルのMPEG−2 TS信号を復調して選択するようにした。また、TDM信号再生部34が、合成信号に対し、高域フィルタによるフィルタ処理を施して帯域を制限することにより、周波数変換された高速デジタルベースバンド信号を抽出し、搬送波及びクロックを再生し、周波数変換または変調して元の高速デジタルベースバンド信号であるTDM信号を再生することで1つのストリームを生成し、このストリームからPSI/SIを読み出すようにした。そして、デマルチプレクサ43が、ストリームを時分割に分離し、選択部45からの制御信号Aが示す1チャンネルのMPEG−2 TS信号を選択するようにした。そして、デコーダー44が、選択部45からの制御信号Bに基づいて、FDM系のMPEG−2 TS信号またはTDM系のMPEG−2 TS信号を選択し、選択したMPEG−2 TS信号に多重化されたサービス信号を選択して出力するようにした。
これにより、受信装置3が受信する合成信号における高速デジタルベースバンド信号及びデジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数が重なることがないため、信号による相互の干渉を回避することができる。また、波長分割多重を行うWDM伝送方式を用いないので、受信装置3に波長選択フィルタの設置が不要になる。さらに、複数の光ファイバーを用いる必要がないことから、経済的な手段による伝送が可能となる。
尚、受信装置3は、高速デジタルベースバンド信号を再生するために、周波数変換する搬送波を再生する搬送波再生部37及び乗算器38を備えるようにしたが、実施例1,2の送信装置1,2が、周波数変換部17において乗算器19の代わりに変調器を備え、デジタル有線テレビジョン放送の信号及び変調した高速デジタルベースバンド信号の合成信号を送信する場合には、乗算器38の代わりに復調器を備えるようにしてもよい。復調器は、送信装置1,2の変調器に対応した方式、すなわちSIのNITに含まれる記述子に示される変調方式に対応して、高速デジタルベースバンド信号を復調する。
また、実施例1,2の送信装置1,2が周波数変換部17の局部発振器18の代わりに逓倍器を備え、周波数変換部17が高速デジタルベースバンド信号のクロック周波数を整数倍した搬送波を用いて周波数変換した場合には、受信装置3は、搬送波再生部37の代わりに逓倍器を備えればよい。この場合、逓倍器は、クロック再生部40により再生したクロックの周波数を逓倍し、搬送波を再生することができる。これにより、受信装置3は搬送波再生部37を備える必要がないから、受信装置3内の発振器の数を減らすことができる。尚、識別回路41は、入力する高速デジタルベースバンド信号について、その検波出力のアイパターンの開口が最大になるように、再生した搬送波の位相を調整すると共に、シンボルレートのクロックの位相を調整し、最適なタイミングでシンボルを識別する必要がある。
以上、実施例1,2の送信装置1,2及び受信装置3について説明したが、本発明の実施形態は、既存のデジタル有線テレビジョン放送に加えて新たなサービスを提供するために、高速デジタルベースバンド信号を利用する場合に適用があり、経済的に新たなサービスを導入することが可能になる。デジタル有線テレビジョン放送の利用者は、電子番組ガイド等により、新たなサービス開始に関する情報を得て、利用者の意思に基づき、任意のタイミングで、新たなサービスを享受するための受信装置3を設置することができる。
また、本発明の実施形態は、既存のデジタル有線テレビジョン放送の信号によるFDM伝送方式のシステムが提供している全てのサービスのMPEG−2 TS信号を、高速デジタルベースバンド信号によるTDM伝送方式のシステムによって同時に伝送することができる。これにより、FDM伝送方式のシステムからTDM伝送方式のシステムへ移行する計画がある場合にも適用することができ、新旧2つのシステムを同一サービスエリアで併用することが可能となる。さらに、受信装置3は、デジタル有線テレビジョン放送の信号によるFDM伝送方式のシステムが提供するサービスの停止後に、高速デジタルベースバンド信号によるTDM伝送方式のシステムを受信手段として利用することができる。したがって、実施例1,2の送信装置1,2及び受信装置3を用いることにより、システム運用者は、サービス利用者への説明及び工事作業をはじめとする人的負荷を大幅に軽減することができる。
1,2 送信装置
3 受信装置
4 伝送路
10 多重化部
11 記憶部
12 変調部
13,20 合成部
14 TDM信号生成部
15 マルチプレクサ
16,32,39 LPF
17 周波数変換部
18 局部発振器
19,38 乗算器
21,22,23 LD
24 光カプラー
30 PD
31 分配器
33 ケーブルテレビ受信機
34 TDM信号再生部
35 スイッチ
36 HPF
37 搬送波再生部
40 クロック再生部
41 識別回路
42 PSI/SI読み出し部
43 デマルチプレクサ
44 デコーダー
45 選択部

Claims (7)

  1. デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号を送信する送信装置であって、
    複数の伝送信号のそれぞれを変調する変調部と、
    前記変調部により変調された複数の伝送信号を周波数分割多重し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を生成する第1の合成部と、
    前記複数の伝送信号を時分割多重し、高速デジタルベースバンド信号を生成するTDM信号生成部と、
    前記TDM信号生成部により生成された高速デジタルベースバンド信号に対してフィルタ処理を施し、所定の低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号を抽出する第1のフィルタと、
    前記第1のフィルタにより抽出された低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記第1の合成部により生成されたデジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数と重複しないように、所定の搬送波を用いて周波数変換または変調する第1の変換部と、
    前記第1の合成部により生成されたデジタル有線テレビジョン放送の信号、及び前記第1の変換部により周波数変換または変調された高速デジタルベースバンド信号を合成する第2の合成部と、
    前記第2の合成部により合成された電気信号を光信号に変換する第2の変換部と、を備え、
    前記第2の変換部により変換された光信号を送信する、ことを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記伝送信号をMPEG−2 TS信号とし、
    さらに、前記MPEG−2 TS信号のシンボルレート、変調方式、周波数、及び外符号による誤り訂正方式を含む物理伝送情報が定義されたNIT(ネットワーク情報テーブル)を含むPSI(番組配列情報)及びSI(サービス情報)が格納された記憶部と、
    前記記憶部からPSI及びSIを読み出し、前記複数のMPEG−2 TS信号のそれぞれに、前記PSI及びSIを多重化する多重化部と、を備え、
    前記変調部は、前記多重化部により多重化された複数のMPEG−2 TS信号のそれぞれを変調し、
    前記TDM信号生成部は、前記多重化部により多重化された複数のMPEG−2 TS信号を時分割多重し、高速デジタルベースバンド信号を生成する、ことを特徴とする送信装置。
  3. デジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号を送信する送信方法であって、
    複数の伝送信号のそれぞれを変調するステップと、
    前記変調した複数の伝送信号を周波数分割多重し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を生成するステップと、
    前記複数の伝送信号を時分割多重し、高速デジタルベースバンド信号を生成するステップと、
    前記生成した高速デジタルベースバンド信号に対してフィルタ処理を施し、所定の低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号を抽出するステップと、
    前記抽出した低域周波数成分の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記生成したデジタル有線テレビジョン放送の信号の周波数と重複しないように、所定の搬送波を用いて周波数変換または変調するステップと、
    前記生成したデジタル有線テレビジョン放送の信号、及び前記周波数変換または変調した高速デジタルベースバンド信号を合成するステップと、
    前記合成したデジタル有線テレビジョン放送の信号及び高速デジタルベースバンド信号の電気信号を光信号に変換するステップと、
    前記光信号を送信するステップと、
    を有することを特徴とする送信方法。
  4. 請求項1または2に記載の送信装置から光信号を受信する受信装置であって、
    前記光信号を電気信号に変換する第3の変換部と、
    前記第3の変換部により変換された電気信号を分配する分配器と、
    前記分配器により分配された電気信号に対して所定の低域フィルタ処理を施し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を抽出する第2のフィルタと、
    前記第2のフィルタにより抽出されたデジタル有線テレビジョン放送の信号を復調する受信機と、
    前記分配器により分配された電気信号に対して所定の高域フィルタ処理を施し、第1の高速デジタルベースバンド信号を抽出する第3のフィルタと、
    前記第3のフィルタにより抽出された第1の高速デジタルベースバンド信号から搬送波を再生する搬送波再生部と、
    前記第3のフィルタにより抽出された第1の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記搬送波再生部により再生された搬送波を用いて周波数変換または復調する第4の変換部と、
    前記第4の変換部により周波数変換または復調された第2の高速デジタルベースバンド信号からクロックを再生するクロック再生部と、
    前記クロック再生部により再生されたクロックを用いて、前記第4の変換部により周波数変換または復調された第2の高速デジタルベースバンド信号のデータを識別し、前記送信装置のTDM信号生成部により生成された高速デジタルベースバンド信号に対応する信号を生成する識別回路と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  5. 請求項2に記載の送信装置から光信号を受信する受信装置であって、
    前記光信号を電気信号に変換する第3の変換部と、
    前記第3の変換部により変換された電気信号を分配する分配器と、
    前記分配器により分配された電気信号に対して所定の低域フィルタ処理を施し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を抽出する第2のフィルタと、
    前記第2のフィルタにより抽出されたデジタル有線テレビジョン放送の信号を復調し、前記PSI及びSIを読み出す受信機と、
    前記分配器により分配された電気信号に対して所定の高域フィルタ処理を施し、第1の高速デジタルベースバンド信号を抽出する第3のフィルタと、
    前記第3のフィルタにより抽出された第1の高速デジタルベースバンド信号から搬送波を再生する搬送波再生部と、
    前記第3のフィルタにより抽出された第1の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記搬送波再生部により再生された搬送波を用いて周波数変換または復調する第4の変換部と、
    前記第4の変換部により周波数変換または復調された第2の高速デジタルベースバンド信号からクロックを再生するクロック再生部と、
    前記クロック再生部により再生されたクロックを用いて、前記第4の変換部により周波数変換または復調された第2の高速デジタルベースバンド信号のデータを識別し、前記送信装置のTDM信号生成部により生成された高速デジタルベースバンド信号に対応する信号を生成する識別回路と、
    前記クロック再生部により再生されたクロックに基づいて、前記識別回路により生成された高速デジタルベースバンド信号から、前記PSI及びSIを読み出す読み出し部と、
    前記受信機により読み出されたPSI及びSI、または前記読み出し部により読み出されたPSI及びSIから得られる前記複数のMPEG−2 TS信号に関する情報を、当該受信装置の利用者へ提示し、前記利用者による操作に従って、MPEG−2 TS信号を選択するための制御信号を生成する選択部と、を備え、
    前記選択部により生成された制御信号に従って、前記受信機により復調されたデジタル有線テレビジョン放送における複数のMPEG−2 TS信号、及び前記識別回路により識別された高速デジタルベースバンド信号における複数のMPEG−2 TS信号のうちの1つのMPEG−2 TS信号を選択する、ことを特徴とする受信装置。
  6. 請求項4または5に記載の受信装置において、
    さらに、前記分配器により分配された電気信号を、前記第3のフィルタに出力するか、または前記クロック再生部及び前記識別回路に出力するかを切り替えるスイッチを備え、
    前記スイッチは、予め設定された切り替えにより、当該受信装置が、前記複数の伝送信号が時分割多重されて生成された高速デジタルベースバンド信号であって、前記周波数変換または変調されていない高速デジタルベースバンド信号を受信した場合、前記受信した高速デジタルベースバンド信号を、前記クロック再生部及び前記識別回路に直接出力する、ことを特徴とする受信装置。
  7. 請求項3に記載の送信方法により送信された光信号を受信する受信方法であって、
    前記受信した光信号を電気信号に変換するステップと、
    前記電気信号を分配するステップと、
    前記分配した電気信号に対して所定の低域フィルタ処理を施し、デジタル有線テレビジョン放送の信号を抽出するステップと、
    前記分配した電気信号に対して所定の高域フィルタ処理を施し、第1の高速デジタルベースバンド信号を抽出するステップと、
    前記抽出した第1の高速デジタルベースバンド信号から搬送波を再生するステップと、
    前記抽出した第1の高速デジタルベースバンド信号に対し、前記搬送波を用いて周波数変換または復調するステップと、
    前記周波数変換または復調した第2の高速デジタルベースバンド信号からクロックを再生するステップと、
    前記クロックを用いて、前記周波数変換または復調した第2の高速デジタルベースバンド信号のデータを識別し、前記送信方法における時分割多重のステップにより生成された高速デジタルベースバンド信号に対応する信号を生成するステップと、
    を有することを特徴とする受信方法。
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