JP2004007326A - 光伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の加入者に向けたディジタルデータ信号を簡単な構成で多重伝送できる経済性に優れた伝送装置を提供する。
【解決手段】変調部201は、複数のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、互いに異なる帯域に周波数変換する。合波部207は変調部201の出力信号を周波数多重し、光変調部102は周波数多重信号を光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は光伝送部103を介して伝送された光信号を電気信号に再変換し、分波部408は電気信号を多重分離する。第2の周波数変換部811は、分波部408の出力信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された信号を周波数変換して得られたDSL変調信号を電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【選択図】 図8
【解決手段】変調部201は、複数のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、互いに異なる帯域に周波数変換する。合波部207は変調部201の出力信号を周波数多重し、光変調部102は周波数多重信号を光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は光伝送部103を介して伝送された光信号を電気信号に再変換し、分波部408は電気信号を多重分離する。第2の周波数変換部811は、分波部408の出力信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された信号を周波数変換して得られたDSL変調信号を電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line )サービスを提供するための伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル加入者線(以下、DSLと略称する)サービスに関しては、次のような技術が知られている。図33を参照して、従来の技術を説明する。図33は、DSLサービスを提供するための従来の伝送装置の構成の一例を示したブロック図である。図33に示す伝送装置33は、DSL変調部601と、光変調部602と、光伝送部603と、光検波部604と、電気伝送部605と、DSL復調部606とを備えている。
【0003】
伝送装置33は、次のように動作する。光変調部602は、入力されたディジタルデータ信号を光信号に変換して、光伝送部603に送出する。光検波部604は、光伝送部603を介して伝送されてきた光信号を電気信号であるディジタルデータ信号に再変換する。DSL変調部601は、光検波部604から出力されたディジタルデータ信号を所定形式のDSL変調信号に変換して、電気伝送部605に送出する。DSL復調部606は、電気伝送部605を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0004】
伝送装置33は、一般に、DSLサービスに適用されている。DSLサービスでは、光変調部602を含む光送出設備6001は電話会社等のセンター局に設置され、光検波部604およびDSL変調部601を含む光終端装置6002は電柱の上部、加入者宅の側壁、あるいは集合住宅の共用施設等に設置され、DSL復調部606を含む加入者端末6003は加入者宅内に設置される。
【0005】
以上のような従来の伝送装置では、局設備から加入者端末までに至る全伝送経路の大部分を低損失な光ファイバで構成し、かつその区間ではディジタル信号を伝送することにより、伝送特性を向上させ、伝送路に対する要求性能を大幅に緩和することができる。また、全伝送経路の末端部分(光終端装置から加入者端末まで)に相当する加入者宅内配線部分をツイストペア等の電気線路で構成し、かつその区間ではDSL変調信号を伝送することにより、加入者宅内配線の取り扱い性を向上させ、その低コスト化を図ることができる。このように、従来の技術によれば、伝送システム全体の長距離化と、加入者宅内設備の設置性向上およびその経済性とを両立することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の伝送装置には、以下に示すように、光終端装置が大型化するために、収容できる加入者数が制限され、装置のコストが高くなるという問題がある。すなわち、図33に示す構成では、光終端装置6002がDSL変調部601を備える必要があるため、光終端装置6002が大型化し、光終端装置6002のコストが高くなる。また、図34に示すように、この伝送装置に複数(図34に示す伝送装置34では2つ)の加入者を収容する場合には、光送出設備7001が、複数のディジタル信号を多重化する多重化部707を備え、光終端装置7002が、光検波部604から出力されるディジタル信号を多重分離する多重分離部708と、多重分離された複数のディジタル信号をそれぞれDSL変調信号に変換する2つのDSL変調部601とを備える必要が生じる。特に、加入者近傍に設置される光終端装置7002が大型化し、そのコストが高くなるので、伝送装置全体の経済性に大きな悪影響を与える。
【0007】
また、ディジタル信号の伝送フォーマットとして、DSLシステムで一般に使用される非同期転送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)を採用した場合には、光送出設備および光終端装置が非同期転送モードに対応した装置および回路を備える必要が生じるため、これらの装置のコストはさらに高くなる。
【0008】
それ故に、本発明の目的は、DSLサービス等を低コストで提供し、かつ、収容可能な加入者数を容易に拡張できる伝送装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、ディジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line )サービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるDSL変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
このような第1の発明によれば、光送出設備においてディジタル信号がDSL変調信号に変換され、DSL変調信号が光伝送され、光終端装置から加入者端末まではDSL変調信号が電気伝送される。これにより、DSL変調装置を光送出設備内に設置することができるので、光終端装置を小型かつ低コストにし、伝送装置の設置性向上と低コスト化とを同時に達成することができる。
【0010】
第2の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含む復調部とを備える。
このような第2の発明によれば、光送出設備で生成されたDSL変調信号は、周波数変換された後、光伝送される。これにより、光終端装置を小型かつ低コストにし、伝送装置の設置性向上と低コスト化を同時に達成することができる。また、簡単な構成で、適宜選択した周波数帯を用いて光伝送を行うことができる。
【0011】
第3の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0012】
このような第3の発明によれば、光送出設備で生成されたDSL変調信号は、周波数変換された後、光伝送される。これにより、光終端装置を小型かつ低コストにし、伝送装置の設置性向上と低コスト化を同時に達成することができる。また、簡単な構成で、適宜選択した周波数帯を用いて光伝送を行うことができる。
【0013】
第4の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個(Mは2以上の整数、以下同じ)のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、周波数多重(FDM:Frequency Division Multiplex)信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含む復調部とを備える。
このような第4の発明によれば、複数チャンネルのディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送される。これにより、簡単な構成で、多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0014】
第5の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
このような第5の発明によれば、複数チャンネルのディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送され、再度周波数変換された後、電気伝送される。これにより、復調部に従来のシステムと同様の装置および回路を使用できるので、多チャンネル伝送装置のコストを削減することができる。
【0015】
第6の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号をN個(Nは2以上の整数、以下同じ)に分岐させる分岐部と、分岐部から出力されたN個のFDM信号のそれぞれに対応して設けられ、分岐後のFDM信号をそれぞれ伝送するN個の電気伝送部と、N個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含むN個の復調部とを備える。
このような第6の発明によれば、複数チャンネルのディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送される。その後、受信された信号が分岐し、複数の加入者端末に入力される。これにより、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0016】
第7の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個(Lは2以上かつM以下の整数、以下同じ)の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれを伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含むL個の復調部とを備える。
このような第7の発明によれば、複数の加入者に向けた各ディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送された後、多重分離され、それぞれの加入者端末に伝送される。これにより、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0017】
第8の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、L個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備える。
【0018】
このような第8の発明によれば、複数の加入者に向けた各ディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送された後、多重分離され、再度周波数変換される。その結果得られたDSL変調信号が、それぞれの加入者端末に電気伝送される。これにより、複数個備える必要がある復調部に従来のシステムと同様の装置および回路を使用できるので、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0019】
第9の発明は、第6の発明において、ディジタルデータ信号の個数Mと、分岐部における分岐数Nとが等しいことを特徴とする。
第10および第11の発明は、それぞれ、第7および第8の発明において、ディジタルデータ信号の個数Mと、分波部における分波数Lとが等しいことを特徴とする。
このような第9ないし第11の発明によれば、光送信設備に入力されるディジタルデータの個数と加入者端末数とを一致させることにより、複数の加入者を効率良く収容し、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0020】
第12ないし第14の発明は、それぞれ、第2、第3および第8の発明において、DSL変調信号の占有周波数帯と、第2の周波数帯とが一致することを特徴とする。
このような第12ないし第14の発明によれば、光送出設備内に設置するDSL変調部から出力されるDSL変調信号の周波数帯と、第2の周波数変換部における第2の周波数帯とを一致させることにより、DSL変調部およびDSL復調部に、一般的な構成を有する回路を使用できるので、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0021】
第15、第16および第17の発明は、それぞれ、第1、第3および第8の発明において、DSL変調信号は、DMT(Discrete Multi−Tone )変調方式による変調信号、CAP(Carrierless Amplitude/Phase modulation)変調方式による変調信号、またはQAM(Quadrature Amplitude Modulation )変調方式による変調信号のうち、いずれかであることを特徴とする。
このような第15ないし第17の発明によれば、DSL変調信号の形式として、広く普及している形式を採用することにより、DSL変調部およびDSL復調部に汎用の回路を使用できるので、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0022】
第18、第19および第20の発明は、それぞれ、第1、第3および第8の発明において、電気伝送部は、ツイストペア線または同軸線で構成されていることを特徴とする。
このような第18ないし第20の発明によれば、光終端装置から加入者端末までの電気伝送部として、広く普及しているツイストペア線または同軸線を採用することにより、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0023】
第21の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、DSL変調信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0024】
第22の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、変調部から出力された信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0025】
第23の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、FDM信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0026】
第24の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、FDM信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、L個の第2の周波数変換のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備える。
このような第21ないし第24の発明は、それぞれ、第1、第3、第5および第8の発明に、光伝送の前後でFM変復調する機能を追加したものである。したがって、第21ないし第24の発明によれば、第1、第3、第5および第8の発明の効果に加えて、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ低コストな伝送装置を提供することができる。
【0027】
第25の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を複数に分配する光分配部と、光分配部から出力された複数の光信号のそれぞれに対応して設けられ、分配された光信号を電気信号であるDSL変調信号に再変換する複数の光検波部と、複数の光検波部のそれぞれに対応して設けられ、各光検波部から出力されたDSL変調信号を伝送する複数の電気伝送部と、複数の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生する複数のDSL復調部とを備える。
【0028】
第26の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を複数に分配する光分配部と、光分配部から出力された複数の光信号のそれぞれに対応して設けられ、分配された光信号を電気信号に再変換する複数の光検波部と、複数の光検波部のそれぞれに対応して設けられ、各光検波部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する複数の第2の周波数変換部と、複数の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する複数の電気伝送部と、複数の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生する複数のDSL復調部とを備える。
【0029】
第27の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を複数に分配する光分配部と、光分配部から出力された複数の光信号のそれぞれに対応して設けられ、分配された光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する複数の光検波部と、複数の光検波部のそれぞれに対応して設けられ、各光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する複数の第2の周波数変換部と、複数の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する複数の電気伝送部と、複数の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、当該電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生する複数のDSL復調部とを備える。
このような第25ないし第27の発明は、それぞれ、第1、第3および第5の発明に、受信した光信号を分配する機能を追加したものである。したがって、第25ないし第27の発明によれば、第1、第3および第5の発明の効果に加えて、受信した光信号を複数に分配することにより、さらに多くの加入者端末を収容することができるので、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0030】
第28の発明は、第27の発明において、光検波部と第2の周波数変換部と電気伝送部とDSL復調部とは、光検波部で再変換して得られたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なる周波数帯を占める信号を選択して処理することを特徴とする。
【0031】
このような第28の発明によれば、各加入者端末が互いに異なる周波数変換信号を処理することにより、多くの加入者端末を収容でき、伝送信号品質が良好な伝送装置を提供することができる。
【0032】
第29の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、DSL変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0033】
第30の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、変調部からの出力信号に相当する信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された変調部からの出力信号に相当する信号を、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0034】
第31の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化してFDM信号を生成すると共に、さらに所定の第2の電気信号を多重化する合波多重部と、合波多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、FDM信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0035】
第32の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化してFDM信号を生成すると共に、さらに所定の第2の電気信号を多重化する合波多重部と、合波多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、FDM信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、L個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備える。
このような第29ないし第32の発明は、それぞれ、第1、第3、第5および第8の発明に、第2の電気信号を光信号に周波数多重して伝送する機能を追加したものである。したがって、第29ないし第32の発明によれば、第1、第3、第5および第8の発明の効果に加えて、DSLサービス以外のサービス等も提供できる拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0036】
第33および第34の発明は、それぞれ、第30および第32の発明において、第2の電気信号は、ベースバンドディジタルデータ信号であることを特徴とする。
第35および第36の発明は、それぞれ、第30および第32の発明において、第2の電気信号は、音声信号であることを特徴とする。
このような第33ないし第36の発明によれば、DSL変調信号またはFDM信号にディジタルデータ信号または音声信号を周波数多重して伝送することにより、新規サービスを提供できる伝送装置を提供することができる。
【0037】
第37の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、周波数変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、電気信号であるDSL変調信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0038】
第38の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、周波数変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、変調部からの出力信号に相当する信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0039】
第39の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、周波数変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、FDM信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0040】
第40の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、Mの変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、周波数変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、FDM信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、L個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備える。
このような第37ないし第40の発明は、それぞれ、第1、第3、第5および第8の発明に、第2の電気信号を光信号に周波数多重して伝送する機能と、光伝送の前後でFM変復調する機能を追加したものである。したがって、第37ないし第40の発明によれば、第1、第3、第5および第8の発明の効果に加えて、伝送品質が高く、DSLサービス以外のサービス等も提供できる拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0041】
第41の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、複数の第2の電気信号を多重化して、出力するFDM多重部と、FDM多重部から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第2のFM変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化してFDM信号を生成すると共に、さらに第2のFM変調部から出力された周波数変調信号を多重化する合波多重部と、合波多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、FDM信号と周波数変調信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、元の信号を再生する第2のFM復調部と、第2のFM復調部から出力された信号を周波数分離して、複数の第2の電気信号を出力するFDM分離部とを備える。
このような第41の発明によれば、複数チャンネルのディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送されると共に、第2の電気信号が周波数多重して伝送される。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0042】
第42の発明は、DSLサービスを用いてM個の第1の通信装置とM個の第2の通信装置との間で1対1の双方向通信を実現するために、第1の通信装置から対応する第2の通信装置に第1のディジタルデータ信号を伝送し、第2の通信装置から対応する第1の通信装置に第2のディジタルデータ信号を伝送する伝送装置であって、M個の第1の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各第1の通信装置から出力された第1のディジタルデータ信号に基づき第1のDSL変調信号を生成するM個の第1のDSL変調部と、M個の第1のDSL変調部のそれぞれに対応して設けられ、各第1のDSL変調部から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯に周波数変換するM個の第1の周波数変換部と、M個の第1の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力された第1のFDM信号を光信号に変換する第1の光変調部と、第1の光変調部から出力された光信号を伝送する第1の光伝送部と、第1の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である第1のFDM信号に再変換する第1の光検波部と、第1の光検波部から出力された第1のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第1の分波部と、第1の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換することにより、第1のDSL変調信号を求めるM個の第2の周波数変換部と、M個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された第1のDSL変調信号を伝送するM個の第1の電気伝送部と、M個の第1の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、第1のディジタルデータ信号を再生して、対応する第2の通信装置に出力するM個の第1のDSL復調部と、M個の第2の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各第2の通信装置から出力された第2のディジタルデータ信号に基づき第2のDSL変調信号を生成するM個の第2のDSL変調部と、M個の第2のDSL変調部のそれぞれに対応して設けられ、各第2のDSL変調部から出力された第2のDSL変調信号を伝送するM個の第2の電気伝送部と、M個の第2の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の電気伝送部によって伝送されてきた第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯に周波数変換するM個の第3の周波数変換部と、M個の第3の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する第2の合波部と、第2の合波部から出力された第2のFDM信号を光信号に変換する第2の光変調部と、第2の光変調部から出力された光信号を伝送する第2の光伝送部と、第2の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である第2のFDM信号に再変換する第2の光検波部と、第2の光検波部から出力された第2のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第2の分波部と、第2の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換するM個の第4の周波数変換部と、M個の第4の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第4の周波数変換部から出力された信号を復調し、第2のディジタルデータ信号を再生して、対応するの第1の通信装置に出力するM個の第2のDSL復調部とを備える。
このような第42の発明によれば、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向信号は、互いに異なる周波数帯に変換され、1つのFDM信号として伝送される。これにより、光伝送路の数を削減できるので、加入者対の数が多い場合でも、低コストな双方向伝送装置を提供することができる。
【0043】
第43の発明は、DSLサービスを用いてM個の第1の通信装置とM個の第2の通信装置との間で1対1の双方向通信を実現するために、第1の通信装置から対応する第2の通信装置に第1のディジタルデータ信号を伝送し、第2の通信装置から対応する第1の通信装置に第2のディジタルデータ信号を伝送する伝送装置であって、M個の第1の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各第1の通信装置から出力された第1のディジタルデータ信号に基づき第1のDSL変調信号を生成すると共に、入力された第2のDSL変調信号を復調することにより第2のディジタルデータ信号を再生して、対応する第1の通信装置に出力するM個の第1の変復調部と、M個の第1の変復調部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の変復調部から出力された第1のDSL変調信号を出力すると共に、入力された第2のDSL変調信号を対応する第1の変復調部に出力するM個の第1の分離部と、M個の第1の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の分離部から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯に周波数変換するM個の第1の周波数変換部と、M個の第1の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力された第1のFDM信号を光信号に変換する第1の光変調部と、第1の光変調部から出力された光信号を伝送する第1の光伝送部と、第1の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である第1のFDM信号に再変換する第1の光検波部と、第1の光検波部から出力された第1のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第1の分波部と、第1の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換するM個の第2の周波数変換部と、M個の第2の通信装置のそれぞれに対応して設けられた、M個の双方向電気伝送部と、M個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を対応する双方向電気伝送部に送出すると共に、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第2のDSL変調信号を受信して出力するM個の第2の分離部と、M個の双方向電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第1のDSL変調信号を復調することにより、第1のディジタルデータ信号を再生して、対応する第2の通信装置に出力すると共に、当該第2の通信装置から出力された第2のディジタルデータ信号に基づき第2のDSL変調信号を生成して、対応する双方向電気伝送部に送出するM個の第2の変復調部と、M個の第2の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の分離部から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯に周波数変換するM個の第3の周波数変換部と、M個の第3の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する第2の合波部と、第2の合波部から出力された第2のFDM信号を光信号に変換する第2の光変調部と、第2の光変調部から出力された光信号を伝送する第2の光伝送部と、第2の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である第2のFDM信号に再変換する第2の光検波部と、第2の光検波部から出力された第2のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第2の分波部と、第2の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換することにより、第2のDSL変調信号を求めて、対応する第1の分離部に出力するM個の第4の周波数変換部とを備える。
このような第43の発明によれば、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向信号は、互いに異なる周波数帯に変換され、1つのFDM信号として伝送される。これにより、光伝送路の数を削減できるので、加入者対の数が多い場合でも、経済性に優れた双方向伝送装置を提供することができる。
【0044】
第44の発明は、DSLサービスを用いてM個の第1の通信装置とM個の第2の通信装置との間で1対1の双方向通信を実現するために、第1の通信装置から対応する第2の通信装置に第1のディジタルデータ信号を伝送し、第2の通信装置から対応する第1の通信装置に第2のディジタルデータ信号を伝送する伝送装置であって、M個の第1の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各第1の通信装置から出力された第1のディジタルデータ信号に基づき第1のDSL変調信号を生成すると共に、入力された第2のDSL変調信号を復調することにより第2のディジタルデータ信号を再生して、対応する第1の通信装置に出力するM個の第1の変復調部と、M個の第1の変復調部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の変復調部から出力された第1のDSL変調信号を出力すると共に、入力された第2のDSL変調信号を対応する第1の変復調部に出力するM個の第1の分離部と、M個の第1の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の分離部から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯に周波数変換するM個の第1の周波数変換部と、M個の第1の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力された第1のFDM信号を第1の光信号に変換する第1の光変調部と、光信号を双方向に伝送できる双方向光伝送部と、第1の光変調部から出力された第1の光信号を双方向光伝送部に送出すると共に、双方向光伝送部によって伝送されてきた第2の光信号を受け取り出力する第1の光合分波部と、双方向光伝送部によって伝送されてきた第1の光信号を受け取り出力すると共に、入力された第2の光信号を双方向光伝送部に送出する第2の光合分波部と、第2の光合分波部から出力された第1の光信号を電気信号である第1のFDM信号に再変換する第1の光検波部と、第1の光検波部から出力された第1のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第1の分波部と、第1の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換することにより、第1のDSL変調信号を求めるM個の第2の周波数変換部と、M個の第2の通信装置のそれぞれに対応して設けられた、M個の双方向電気伝送部と、M個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された第1のDSL変調信号を対応する双方向電気伝送部に送出すると共に、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第2のDSL変調信号を受け取り出力するM個の第2の分離部と、M個の双方向電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第1のDSL変調信号を復調することにより、第1のディジタルデータ信号を再生して、対応する第2の通信装置に出力すると共に、当該第2の通信装置から出力された第2のディジタルデータ信号に基づき第2のDSL変調信号を生成して、対応する双方向電気伝送部に送出するM個の第2の変復調部と、M個の第2の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の分離部から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯に周波数変換するM個の第3の周波数変換部と、M個の第3の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する第2の合波部と、第2の合波部から出力された第2のFDM信号を第2の光信号に変換し、第2の光合分波部に出力する第2の光変調部と、第1の光合分波部から出力された第2の光信号を電気信号である第2のFDM信号に再変換する第2の光検波部と、第2の光検波部から出力された第2のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第2の分波部と、第2の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換することにより、第2のDSL変調信号を求めて、対応する第1の分離部に出力するM個の第4の周波数変換部とを備える。
【0045】
このような第44の発明によれば、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向信号は、互いに異なる周波数帯に変換され、1つのFDM信号として伝送される。また、双方向信号は、1本の光ファイバ上を方向多重して伝送される。これにより、光伝送路の数を削減さらに削減することができるので、加入者対の数が多い場合でも、より簡単な構成で、経済性に優れた双方向伝送装置を提供することができる。
【0046】
第45および第46の発明は、それぞれ、第43および第44の発明において、第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が占有する周波数帯と、第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上において互いに隣接することを特徴とする。
【0047】
第47および第48の発明は、それぞれ、第43および第44の発明において、第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が、第1の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第1の信号とし、第1の変復調部に対応する第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が、第2の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第2の信号としたときに、第1の信号が占有する周波数帯と、第2の信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上において互いに隣接することを特徴とする。
このような第45ないし第48の発明によれば、第1および第2のDSL変調信号(あるいは上記第1および第2の信号)が占有する周波数帯が周波数軸上で互いに隣接しているので、装置を構成する回路やデバイスの性能に起因して、双方向信号間のクロストークが生じた場合でも、伝送品質の劣化が少ない。よって、高品質な双方向伝送装置を提供することができる。
【0048】
第49および第50の発明は、それぞれ、第43および第44の発明において、第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が、第1の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第1の信号とし、第1の変復調部に対応する第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が、第2の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第2の信号としたときに、第1の信号が占有する周波数帯と、第2の信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上に交互に配置されることを特徴とする。
このような第49および第50の発明よれば、第1のDSL変調信号を周波数変換したときに得られる信号と第2のDSL変調信号を周波数変換したときに得られる信号とが、周波数軸上に交互に配置されるので、装置を構成する回路やデバイスの性能に起因して伝送歪が生じても、伝送品質の劣化が少ない。よって、高品質な双方向伝送装置を提供することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施形態に係る伝送装置1は、DSL変調部101と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と光変調部102とにより光送出設備1001を、光検波部104により光終端装置1002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。
【0050】
図1に示す伝送装置1は、以下のように動作する。DSL変調部101は、入力されたディジタルデータ信号を、ベースバンド帯域の所定形式のDSL変調信号に変換する。光変調部102は、このDSL変調信号を光信号に変換して、光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を電気信号であるDSL変調信号に再変換して、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0051】
なお、DSL変調部101から出力されるDSL変調信号は、DMT(Discrete Multi Tone )変調方式による変調信号、CAP(Carrierless Amplitude/Phase modulation)変調方式による変調信号、あるいは、QAM(Quadrature Amplitude Modulation )変調方式による変調信号などである。また、電気伝送部105は、ツイストペア線あるいは同軸線などで構成される。
【0052】
以上のような伝送装置では、局設備から加入者端末に至る全伝送経路の大部分は、低損失な光ファイバで構成され、全伝送経路の末端部分(光終端装置から加入者端末まで)である加入者宅内配線部分は、ツイストペア等の電気線路で構成される。DSL変調部は、光終端装置内ではなく、局に設置される光送出設備内に配置される。また、光伝送部と電気伝送部とを含んだ全伝送経路に亘り、DSL変調信号が伝送される。このような構成を採用することにより、光終端装置を小型かつ低コストにすることができる。これにより、加入者宅の周辺設備の設置性向上と低コスト化とを同時に達成し、低コストで扱い易い伝送装置を提供することができる。
【0053】
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図2において、本実施形態に係る伝送装置2は、変調部201と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、電気伝送部105と、復調部206とを備えている。なお、変調部201と光変調部102とにより光送出設備12001を、光検波部104により光終端装置1002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。
【0054】
変調部201は、DSL変調部101と、第1の周波数変換部210とを含む。復調部206は、第2の周波数変換部211と、DSL復調部106とを含む。本実施形態は、前述の第1の実施形態と比べて、第1の周波数変換部210と第2の周波数変換部211とをさらに備える点で相違する。そこで、第1の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0055】
変調部201では、まず、DSL変調部101が、入力されたディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換する。次に、第1の周波数変換部210が、DSL変調部101から出力されたDSL変調信号を、予め定められた第1の周波数帯を占める周波数変換信号に変換する。光変調部102は、この周波数変換信号を光信号に変換して、光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変換信号に再変換して、電気伝送部105に送出する。復調部206では、まず、第2の周波数変換部211が、電気伝送部105を介して伝送されてきた周波数変換信号を周波数変換し、元のDSL変調信号を再生する。DSL復調部106は、再生されたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0056】
なお、本実施形態では、第2の周波数変換部211は、DSL変調部101から出力されるDSL変調信号の占有周波数帯と同じ周波数帯に周波数変換することにより、元のDSL変調信号を再生することとしたが、これに代えて、DSL変調部101から出力されるDSL変調信号の占有周波数帯と異なる周波数帯に周波数変換することにより、異なる周波数帯を占めるDSL変調信号を再生することとしてもよい。
【0057】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、さらに周波数変換し、その後に光伝送する。これにより、簡単な構成で、適宜選択した周波数帯を用いて光伝送を行う伝送装置を提供することができる。
【0058】
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図3において、本実施形態に係る伝送装置3は、変調部201と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と光変調部102とにより光送出設備12001を、光検波部104と第2の周波数変換部811とにより光終端装置8002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第2の実施形態と比べて、第2の周波数変換部811(図2では第2の周波数変換部211)の挿入位置および接続関係の点で相違する。そこで、第2の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0059】
光送出設備12001は、入力されたディジタルデータ信号を、所定の第1の周波数帯の周波数変換信号に変換し、さらに光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号である周波数変換信号に再変換する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力された周波数変換信号を周波数変換して元のDSL変調信号を再生し、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0060】
なお、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、第2の周波数変換部811は、DSL変調部101から出力されるDSL変調信号の占有周波数帯と異なる周波数帯に周波数変換することにより、異なる周波数帯を占めるDSL変調信号を再生することとしてもよい。
【0061】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、さらに周波数変換し、その後に光伝送する。これにより、簡単な構成で、適宜選択した周波数帯を用いて光伝送を行う伝送装置を提供することができる。
【0062】
(第4の実施形態)
図4は、本発明の第4の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図4において、本実施形態に係る伝送装置4は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、電気伝送部105と、復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104により光終端装置1002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。
【0063】
本実施形態は、前述の第2の実施形態と比べて、複数の変調部201と合波部207とをさらに備え、第2の周波数変換部211が信号を選択する機能を有する点で相違する。そこで、第2の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0064】
変調部201は、光送出設備2001に入力される複数(図4では2つ)のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられる。変調部201では、まず、DSL変調部101が、各ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換する。次に、第1の周波数変換部210が、各DSL変調部101から出力されたDSL変調信号を、予め定められた互いに異なる周波数帯を占める、第1および第2の周波数変換信号にそれぞれ変換する。
【0065】
合波部207は、2つの変調部201から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重(FDM:Frequency Division Multiplex)によって合成し、光変調部102に出力する。このように複数の信号が周波数多重された信号を、以下ではFDM信号と呼ぶ。光変調部102は、FDM信号を光信号に変換して、光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換して、電気伝送部105に送出する。
【0066】
復調部206では、まず、第2の周波数変換部211が、電気伝送部105を介して伝送されてきたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、周波数変換する。これにより、2つのDSL変調部101から出力されたDSL変調信号のいずれかが再生される。次に、DSL復調部106が、再生されたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0067】
なお、図4に示す伝送装置4は、2つの変調部201を備えることとしたが、伝送装置4が備える変調部201の個数は、2以上であれば任意でよい。
【0068】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、さらに周波数変換することによって多重化して光伝送する。これにより、簡単な構成で、多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0069】
(第5の実施形態)
図5は、本発明の第5の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図5において、本実施形態に係る伝送装置5は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104と第2の周波数変換部811とにより光終端装置8002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。
【0070】
本実施形態は、前述の第4の実施形態と比べて、第2の周波数変換部811(図4では第2の周波数変換部211)の挿入位置および接続関係の点で相違する。そこで、第4の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、図5では図面の簡略化のために詳細な構成を省略したが、変調部201は、第4の実施形態と同様に、DSL変調部101と、第1の周波数変換部210とを含んでいる。以下に示す各実施形態においても、変調部201は、いずれも、DSL変調部101と、第1の周波数変換部210とを含むものとする。
【0071】
光送出設備2001は、入力された複数(図5では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号であるFDM信号に再変換する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力されたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、周波数変換する。これにより、2つのDSL変調部101から出力されたDSL変調信号のいずれかが再生され、再生されたDSL信号は、電気伝送部105によって伝送される。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0072】
なお、第4の実施形態と同様に、図5に示す伝送装置5が備える変調部201の個数は、2以上であれば任意でよい。
【0073】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送して、再度周波数変換した後、電気伝送する。これにより、復調部に従来のシステムと同様の装置および回路を使用できるので、より経済的な構成で、多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0074】
(第6の実施形態)
図6は、本発明の第6の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図6において、本実施形態に係る伝送装置6は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、分岐部308と、2つの電気伝送部105と、2つの復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104と分岐部308とにより光終端装置3002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第4の実施形態と比べて、分岐部308をさらに備え、これに伴い、電気伝送部105および復調部206を複数個(図6では2つ)備える点で相違する。そこで、第4の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0075】
光送出設備2001は、入力された複数(図6では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号であるFDM信号に再変換する。分岐部308は、光検波部104において再変換されたFDM信号を2分岐させる。電気伝送部105は、分岐部308で分岐された各信号に対応して設けられている。分岐部308は、分岐させたFDM信号を各電気伝送部105に送出する。復調部206は、各電気伝送部105に対応して設けられている。復調部206は、各電気伝送部105を介して伝送されてきたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号を選択的に復調して、元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0076】
なお、図6に示す伝送装置6では、光送出設備2001におけるディジタルデータ信号の多重化数、および、光終端装置3002におけるFDM信号の分岐数は共に2であるとしたが、多重化数と分岐数とは、必ずしも一致する必要はなく、それぞれ2以外の数でもよい。
【0077】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、受信した信号を分岐させて複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0078】
(第7の実施形態)
図7は、本発明の第7の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図7において、本実施形態に係る伝送装置7は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、分波部408と、2つの電気伝送部105と、2つの復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104と分波部408とにより光終端装置4002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。本実施形態の構成は、前述の第6の実施形態と比べて、分岐部308に代えて分波部408を備える点で相違する。そこで、第6の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第6の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0079】
光送出設備2001は、入力された複数(図7では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号であるFDM信号に再変換する。分波部408は、第1および第2の周波数変換信号を分離して出力する。電気伝送部105は、第1および第2の周波数変換信号のそれぞれに対応して設けられている。分波部408は、第1および第2の周波数変換信号を各電気伝送部105に送出する。復調部206は、各電気伝送部105に対応して設けられている。復調部206は、各電気伝送部105を介して伝送されてきた第1または第2の周波数変換信号を復調して、元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0080】
なお、本実施形態に係る伝送装置7は、分波部408からは第1および第2の周波数変換信号が分離して出力される点で、分岐部308からは第1および第2の周波数変換信号が多重化された状態で出力される第6の実施形態に係る伝送装置6と相違する。
【0081】
また、図7に示す伝送装置7では、光送出設備2001におけるディジタルデータ信号の多重化数、および、光終端装置4002におけるFDM信号の分波数は共に2であるとしたが、多重化数と分波数とは、必ずしも一致する必要はなく、それぞれ2以外の数でもよい。
【0082】
以上のような伝送装置は、複数の加入者に向けた各ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、多重分離し、それぞれの加入者端末に伝送する。これにより、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0083】
(第8の実施形態)
図8は、本発明の第8の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図8において、本実施形態に係る伝送装置8は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、分波部408と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104と分波部408と2つの第2の周波数変換部811とにより光終端装置5002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第7の実施形態と比べて、第2の周波数変換部811(図7では復調部206に含まれている)の挿入位置および接続関係の点で相違する。そこで、第7の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第7の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0084】
光送出設備2001は、入力された複数(図8では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号であるFDM信号に再変換する。分波部408は、第1および第2の周波数変換信号を分離して出力する。第2の周波数変換部811は、第1および第2の周波数変換信号のそれぞれに対応して設けられている。第2の周波数変換部811は、それぞれ第1または第2の周波数変換信号を周波数変換してDSL変調信号を再生し、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきた、再生されたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0085】
なお、図8に示す伝送装置8では、光送出設備2001におけるディジタルデータ信号の多重化数、および、光終端装置5002におけるFDM信号の分波数は共に2であるとしたが、多重化数と分波数とは、必ずしも一致する必要はなく、それぞれ2以外の任意の数でもよい。
【0086】
以上のような伝送装置は、複数の加入者に向けた各ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、多重分離し、再度周波数変換して得られたDSL変調信号をそれぞれの加入者端末に電気伝送する。これにより、複数個備える必要がある復調部に従来のシステムと同様の装置および回路を使用できるので、より経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0087】
(第9の実施形態)
図9は、本発明の第9の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図9において、本実施形態に係る伝送装置9は、DSL変調部101と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備13001を、光検波部104と第1のFM復調部1302とにより光終端装置13002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第1の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第1の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0088】
第1のFM変調部1301は、DSL変調部101から出力されたDSL変調信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調してDSL変調信号を再生し、再生したDSL変調信号を電気伝送部105に送出する。
【0089】
以上のような伝送装置では、DSL変調信号を周波数変調した上で光伝送した後、復調してDSL変調信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な伝送装置を提供することができる。
【0090】
(第10の実施形態)
図10は、本発明の第10の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図10において、本実施形態に係る伝送装置10は、変調部201と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備20001を、光検波部104と第1のFM復調部1302と第2の周波数変換部811とにより光終端装置20002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第3の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第3の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0091】
第1のFM変調部1301は、変調部201から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調して、変調部201の出力信号に相当する信号を再生し、再生した信号を第2の周波数変換部811に出力する。
【0092】
以上のような伝送装置では、DSL変調信号を周波数変換し、さらに周波数変調した上で光伝送した後、復調し周波数変換してDSL変調信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な伝送装置を提供することができる。
【0093】
(第11の実施形態)
図11は、本発明の第11の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図11において、本実施形態に係る伝送装置11は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、電気伝送部105と、復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備14001を、光検波部104と第1のFM復調部1302とにより光終端装置14002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。本実施形態の構成は、前述の第4の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第4の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0094】
第1のFM変調部1301は、合波部207から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調してFDM信号を再生し、再生したFDM信号を電気伝送部105に送出する。
【0095】
以上のような伝送装置では、多チャンネルのDSL変調信号に基づくFDM信号を周波数変調した上で光伝送した後、復調してFDM信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0096】
(第12の実施形態)
図12は、本発明の第12の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図12において、本実施形態に係る伝送装置12は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備14001を、光検波部104と第1のFM復調部1302と第2の周波数変換部811とにより光終端装置20002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第5の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第5の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第5の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0097】
第1のFM変調部1301は、合波部207から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調してFDM信号を再生し、第2の周波数変換部811に出力する。
【0098】
以上のような伝送装置では、多チャンネルのDSL変調信号に基づくFDM信号を周波数変調した上で光伝送した後、復調してFDM信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0099】
(第13の実施形態)
図13は、本発明の第13の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図13において、本実施形態に係る伝送装置13は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、分波部408と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備14001を、光検波部104と第1のFM復調部1302と分波部408と2つの第2の周波数変換部811とにより光終端装置15002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第8の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第8の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第8の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0100】
第1のFM変調部1301は、合波部207から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調してFDM信号を再生し、分波部408に出力する。
【0101】
以上のような伝送装置では、多チャンネルのDSL変調信号に基づくFDM信号を周波数変調した上で光伝送した後、復調してFDM信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0102】
なお、上述したように、第9ないし第13の実施形態に係る伝送装置は、それぞれ、前述の第1、第3ないし第5、および、第8の実施形態に係る伝送装置に第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とを追加したものである。これと同様に、第2、第6および第7の実施形態に係る伝送装置についても、光変調部102の前段に第1のFM変調部を、光検波部104の後段に第1のFM復調部をそれぞれ接続することにより、同様の効果を奏する伝送装置を提供することができる。
【0103】
(第14の実施形態)
図14は、本発明の第14の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図14において、本実施形態に係る伝送装置14は、DSL変調部101と、光変調部102と、光伝送部103と、光分配部908と、2つの光検波部104と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と光変調部102とにより光送出設備1001を、各光検波部104により2つの光終端装置1002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第1の実施形態と比べて、光分配部908をさらに備え、光分配部908の分配数に応じて、光検波部104と電気伝送部105とDSL復調部106とをいずれも複数個(図14では2つ)備える点で相違する。そこで、第1の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0104】
光送出設備1001は、入力されたディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに光信号に変換して光伝送部103に送出する。光分配部908は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を2分岐させる。光分配部908で2分岐した光信号のそれぞれに対応して、光検波部104と電気伝送部105とDSL復調部106とが設けられている。光検波部104は、光分配部908で分岐した光信号の1つを電気信号であるDSL変調信号に再変換し、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0105】
なお、本実施形態に係る伝送装置14は、光検波部104を通過する前の光信号を光分配部908で2分岐させる点で、光検波部104を通過した後の電気信号を分波部408で2分岐させる既出の伝送装置(例えば、第7の実施形態に係る伝送装置7)と相違する。
【0106】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、光伝送した後、光信号を分岐させて、複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、より多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0107】
(第15の実施形態)
図15は、本発明の第15の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図15において、本実施形態に係る伝送装置15は、変調部201と、光変調部102と、光伝送部103と、光分配部908と、2つの光検波部104と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と光変調部102とにより光送出設備12001を、各光検波部104とこれに接続される第2の周波数変換部811とにより2つの光終端装置8002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第3の実施形態と比べて、光分配部908をさらに備え、光分配部908の分配数に応じて、光検波部104と第2の周波数変換部811と電気伝送部105とDSL復調部106とをいずれも複数個(図15では2つ)備える点とで相違する。そこで、第3の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0108】
光送出設備12001は、入力されたディジタルデータ信号を、所定の第1の周波数帯の周波数変換信号に変換し、さらに光信号に変換して光伝送部103に送出する。光分配部908は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を2分岐させる。光分配部908で2分岐した光信号のそれぞれに対応して、光検波部104と第2の周波数変換部811と電気伝送部105とDSL復調部106とが設けられている。光検波部104は、光分配部908で分岐した光信号の1つを電気信号である周波数変換信号に再変換し、第2の周波数変換部811に出力する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力された周波数変換信号を周波数変換して元のDSL変調信号を再生し、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0109】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、さらに周波数変換し、光伝送した後、光信号を分岐させて、複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、より多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0110】
(第16の実施形態)
図16は、本発明の第16の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図16において、本実施形態に係る伝送装置16は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光分配部908と、2つの光検波部104と、2つの電気伝送部105と、2つの復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、各光検波部104により2つの光終端装置1002を、各復調部206により2つの加入者端末2003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第4の実施形態と比べて、光分配部908をさらに備え、光分配部908の分配数に応じて、光検波部104と電気伝送部105と復調部206とをいずれも複数個(図16では2つ)備える点で相違する。そこで、第4の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0111】
光送出設備2001は、入力された複数(図16では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光分配部908は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を2分岐させる。光分配部908で2分岐した光信号のそれぞれに対応して、光検波部104と電気伝送部105と復調部206とが設けられている。光検波部104は、光分配部908で分岐した光信号の1つを電気信号であるFDM信号に再変換し、得られたFDM信号を電気伝送部105に送出する。復調部206は、各電気伝送部105を介して伝送されてきたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号を選択的に復調して、元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0112】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、光信号を分岐させて、複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、より多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0113】
(第17の実施形態)
図17は、本発明の第17の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図17において、本実施形態に係る伝送装置17は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光分配部908と、2つの光検波部104と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、各光検波部104とこれに接続される第2の周波数変換部811とにより2つの光終端装置8002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第5の実施形態と比べて、光分配部908をさらに備え、光分配部908の分配数に応じて、光検波部104と第2の周波数変換部811と電気伝送部105とDSL復調部106とをいずれも複数個(図17では2つ)備える点で相違する。そこで、第5の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第5の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0114】
光送出設備2001は、入力された複数(図17では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光分配部908は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を2分岐させる。光分配部908で2分岐した光信号のそれぞれに対応して、光検波部104と第2の周波数変換部811と電気伝送部105とDSL復調部106とが設けられている。光検波部104は、光分配部908で分岐した光信号の1つを電気信号であるFDM信号に再変換する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力されたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、周波数変換する。これにより、2つの変調部201に含まれる各DSL変調部101から出力されたDSL変調信号のいずれかが再生され、再生されたDSL変調信号は、電気伝送部105によって伝送される。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0115】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、光信号を分岐させて、複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、より多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0116】
なお、第16および第17の実施形態に係る伝送装置では、光分配部908から出力される光信号には、2つの変調部201から出力された、互いに異なる周波数帯の信号が周波数多重されている。この場合、2つの第2の周波数変換部(図16では復調部206に含まれており、図17では参照番号811が付されている)が、同じ周波数帯の信号を抽出して周波数変換することにより、同じDSL変調信号を再生してもよく、異なる周波数帯の信号を抽出して周波数変換することにより、異なるDSL変調信号を再生してもよい。後者の方法を採用した場合、例えば、一方のDSL復調部106からは第1のディジタルデータ信号が出力され、他方のDSL復調部106からは第2のディジタルデータ信号が出力されるようにすることができる。これにより、複数の加入者に対して互いに異なる情報を独立して伝送する伝送装置を提供することができる。
【0117】
また、第14ないし第17の実施形態に係る伝送装置では、光分配部908で光信号が2分岐するとしたが、光分配部908における光信号の分岐数は任意でよい。また、第16および第17の実施形態に係る伝送装置では、光送出設備2001における多重化数と光分配部908における光信号の分岐数とは共に2であるとしたが、多重化数と分岐数とは必ずしも一致する必要はなく、それぞれ2以外の任意の数でもよい。
【0118】
(第18の実施形態)
図18は、本発明の第18の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図18において、本実施形態に係る伝送装置18は、DSL変調部101と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備23001を、光検波部104と周波数分離部1613とにより光終端装置23002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第1の実施形態と比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第1の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0119】
周波数多重部1112は、DSL変調部101から出力されたDSL変調信号に、このDSL変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、DSL変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。周波数分離部1613で分離されたDSL変調信号は、電気伝送部105によって伝送される。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を復調し、元のディジタルデータ信号を再生する。
【0120】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、光伝送すると共に、第2の電気信号をDSL変調信号に周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0121】
(第19の実施形態)
図19は、本発明の第19の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図19において、本実施形態に係る伝送装置19は、2つの変調部1101と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、第2の周波数分離部1113と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部1101と合波部207と光変調部102とにより光送出設備11001を、光検波部104と第2の周波数変換部811とにより光終端装置8002を、第2の周波数分離部1113とDSL復調部106とにより加入者端末11003を、それぞれ構成する。
【0122】
変調部1101は、DSL変調部101と、周波数多重部1112と、第1の周波数変換部210とを含む。本実施形態は、前述の第5の実施形態と比べて、周波数多重部1112と第2の周波数分離部1113とをさらに備える点とで相違する。そこで、第5の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第5の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0123】
変調部1101は、光送出設備11001に入力される複数(図19では2つ)のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられる。変調部1101では、まず、DSL変調部101が、各ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換する。次に、周波数多重部1112が、DSL変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号SxをDSL変調信号に周波数多重する。さらに、第1の周波数変換部210が、周波数多重部1112から出力された多重信号を、予め定められた互いに異なる周波数帯を占める、第1および第2の周波数変換信号にそれぞれ変換する。
【0124】
合波部207は、2つの変調部1101から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重によって合成し、FDM信号を出力する。光変調部102は、FDM信号を光信号に変換して、光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力されたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、ベースバンド帯域に周波数変換する。第2の周波数変換部811は、周波数変換された信号を、電気伝送部105に送出する。第2の周波数分離部1113は、電気伝送部105を介して伝送されてきた信号から、DSL変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離する。DSL復調部106は、DSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0125】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送すると共に、第2の電気信号をDSL変調信号に多重化して光伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0126】
(第20の実施形態)
図20は、本発明の第20の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図20において、本実施形態に係る伝送装置20は、変調部201と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備24001を、光検波部104と周波数分離部1613と第2の周波数変換部811とにより光終端装置24002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第3の実施形態と比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第3の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0127】
周波数多重部1112は、変調部201から出力された周波数変換信号に、この周波数変換信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変換信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第2の周波数変換部811は、周波数分離部1613から出力された周波数変換信号を周波数変換して元のDSL変調信号を再生し、電気伝送部105に送出する。
【0128】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0129】
(第21の実施形態)
図21は、本発明の第21の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図21において、本実施形態に係る伝送装置21は、2つの変調部201と、合波多重部1807と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波多重部1807と光変調部102とにより光送出設備16001を、光検波部104と周波数分離部1613と第2の周波数変換部811とにより光終端装置16002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第5の実施形態と比べて、合波部207に代えて合波多重部1807を備え、周波数分離部1613をさらに備える点で相違する。そこで、第5の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第5の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0130】
合波多重部1807は、まず、2つの変調部201から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重によって合成してFDM信号を求める。次に、合波多重部1807は、さらに、第1および第2の周波数変換信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号SxをFDM信号に周波数多重し、求めた信号を光変調部102に出力する。
【0131】
周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、FDM信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力されたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、周波数変換する。これにより、2つの変調部201に含まれる各DSL変調部101から出力されたDSL変調信号のいずれかが再生され、再生されたDSL信号は、電気伝送部105によって伝送される。
【0132】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0133】
(第22の実施形態)
図22は、本発明の第22の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図22において、本実施形態に係る伝送装置22は、2つの変調部201と、合波多重部1807と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、分波部408と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波多重部1807と光変調部102とにより光送出設備16001を、光検波部104と周波数分離部1613と分波部408と2つの第2の周波数変換部811とにより光終端装置25002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第8の実施形態と比べて、合波部207に代えて合波多重部1807を備え、周波数分離部1613をさらに備える点で相違する。そこで、第8の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第8の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0134】
合波多重部1807は、まず、2つの変調部201から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重によって合成してFDM信号を求める。次に、合波多重部1807は、さらに、第1および第2の周波数変換信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号SxをFDM信号に周波数多重し、求めた信号を光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、FDM信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。周波数分離部1613から出力されたFDM信号は、分波部408で2分岐し、2つの第2の周波数変換部811に入力される。
【0135】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重し伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0136】
(第23の実施形態)
図23は、本発明の第23の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図23において、本実施形態に係る伝送装置23は、DSL変調部101と、第1のFM変調部1301と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第1のFM復調部1302と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と第1のFM変調部1301と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備26001を、光検波部104と周波数分離部1613と第1のFM復調部1302とにより光終端装置26002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第9の実施形態に比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第9の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第9の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0137】
周波数多重部1112は、第1のFM変調部1301から出力された周波数変調信号に、この周波数変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第1のFM復調部1302は、周波数分離部1613から出力された周波数変調信号を復調してDSL変調信号を再生し、再生したDSL変調信号を電気伝送部105に送出する。
【0138】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、周波数変調を施した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0139】
(第24の実施形態)
図24は、本発明の第24の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図24において、本実施形態に係る伝送装置24は、変調部201と、第1のFM変調部1301と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第1のFM復調部1302と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と第1のFM変調部1301と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備27001を、光検波部104と周波数分離部1613と第1のFM復調部1302と第2の周波数変換部811とにより光終端装置17002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第10の実施形態に比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第10の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第10の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0140】
周波数多重部1112は、第1のFM変調部1301から出力された周波数変調信号に、この周波数変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第1のFM復調部1302は、周波数分離部1613から出力された周波数変調信号を復調して、変調部201からの出力信号に相当する信号を再生し、第2の周波数変換部811に出力する。
【0141】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換して、周波数変調を施した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0142】
(第25の実施形態)
図25は、本発明の第25の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図25において、本実施形態に係る伝送装置25は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第1のFM復調部1302と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備17001を、光検波部104と周波数分離部1613と第1のFM復調部1302と第2の周波数変換部811とにより光終端装置17002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第12の実施形態と比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第12の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第12の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0143】
周波数多重部1112は、第1のFM変調部1301から出力された周波数変調信号に、この周波数変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第1のFM復調部1302は、周波数分離部1613から出力された周波数変調信号を復調して、元のFDM信号を再生する。
【0144】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、周波数変調を施した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0145】
(第26の実施形態)
図26は、本発明の第26の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図26において、本実施形態に係る伝送装置は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第1のFM復調部1302と、分波部408と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備17001を、光検波部104と周波数分離部1613と第1のFM復調部1302と分波部408と2つの第2の周波数変換部811とにより光終端装置28002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第13の実施形態と比較して、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第13の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第13の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0146】
周波数多重部1112は、第1のFM変調部1301から出力された周波数変調信号に、この周波数変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第1のFM復調部1302は、周波数分離部1613から出力された周波数変調信号を復調して、元のFDM信号を再生する。
【0147】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、周波数変調を施した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0148】
(第27の実施形態)
図27は、本発明の第27の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図27において、本実施形態に係る伝送装置27は、2つの変調部201と、合波多重部1807と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106と、FDM多重部1801と、第2のFM変調部1802と、第2のFM復調部1803と、FDM分離部1804とを備えている。なお、2つの変調部201と合波多重部1807と光変調部102とにより光送出設備16001を、光検波部104と周波数分離部1613と第2の周波数変換部811とにより光終端装置16002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第21の実施形態と比べて、FDM多重部1801と第2のFM変調部1802と第2のFM復調部1803とFDM分離部1804とをさらに備える点で相違する。そこで、第21の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第21の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0149】
FDM多重部1801は、複数の第2の電気信号S1〜Snを周波数多重して、信号Smを出力する。第2のFM変調部1802は、信号Smを元信号として周波数変調を行い、周波数変調信号Sfを出力する。合波多重部1807は、2つの変調部201から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重してFDM信号を生成すると共に、さらに、第2のFM変調部1802から出力された周波数変調信号Sfとを周波数多重して、光変調部102に出力する。
【0150】
周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号Sfとその他のFDM信号とを周波数分離し、前者を第2のFM復調部1803に、後者を第2の周波数変換部811に出力する。第2のFM復調部1803は、周波数変調信号Sfを復調し、元の信号Smを再生する。FDM分離部1804は、信号Smを周波数分離し、第2の電気信号S1〜Snを出力する。
【0151】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0152】
なお、第18ないし第27の実施形態に係る伝送装置によって伝送される第2の電気信号SxおよびS1〜Snの種類は、例えば、ベースバンドディジタルデータ信号であってもよく、音声信号等のベースバンド信号あるいは低周波信号であってもよく、テレビジョン映像信号のような搬送波変調信号あるいは高周波信号であってもよい。
【0153】
また、第2ないし第4の実施形態については変調部201の詳細な構成を図示して説明した。これと同様に、他の実施形態に係る伝送装置に含まれる変調部201も、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を互いに異なる周波数帯に変換する周波数変換部とを含むこととしてもよい。このような構成を採用することにより、複数の変調部を備えた伝送装置を構築するときに、複数のDSL変調部を共通の装置あるいは回路を用いて構築できるので、より経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0154】
また、分岐部308、分波部408および光分配部908における分岐数あるいは分波数は、加入者端末数に相当する。この加入者端末数は、伝送装置の典型的な使用形態では、変調部201および1101の個数、すなわち、合波部207における周波数変換信号の多重数と一致することが望ましい。ただし、伝送装置の使用形態によっては、加入者端末数が、合波部207における多重数と一致せず、それより多くても、少なくてもよい場合もある。
【0155】
(第28の実施形態)
図28は、本発明の第28の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る伝送装置は、前述までの第1ないし第27の実施形態に係る伝送装置を双方向通信サービスに適用した構成に相当する。図28は、2組の加入者対間の双方向通信サービスを提供する場合の例を示したものである。図28において、本実施形態に係る伝送装置28は、第1の送受信回路30001と、第2の送受信回路30002と、第1の周波数変換部2101と、第2の周波数変換部2112と、第3の周波数変換部2103と、第4の周波数変換部2114と、第1の電気伝送部3051と、第2の電気伝送部3052とをそれぞれ2組ずつ備え、さらに、第1の合波部2071と、第2の合波部2072と、第1の光変調部1021と、第2の光変調部1022と、第1の光伝送部1031と、第2の光伝送部1032と、第1の光検波部1041と、第2の光検波部1042と、第1の分波部4081と、第2の分波部4082とを備えている。第1の送受信回路30001は、第1のDSL変調部1011と、第2のDSL復調部1062とを含み、第2の送受信回路30002は、第1のDSL復調部1061と、第2のDSL変調部1012とをそれぞれ含んでいる。なお、2つの第1の送受信回路30001と、2つの第1の周波数変換部2101と、2つの第4の周波数変換部2114と、第1の合波部2071と、第2の分波部4082と、第1の光変調部1021と、第2の光検波部1042とにより光送受信設備40001を、第1の光検波部1041と、第2の光変調部1022と、第1の分波部4081と、第2の合波部2072と、2つの第2の周波数変換部2112と、2つの第3の周波数変換部2103とにより光終端装置40002を、各第2の送受信回路30002により加入者端末40003を、それぞれ構成する。
【0156】
図28に示す伝送装置28は、以下のように動作する。なお、以下の説明では、図28に示す第1のディジタルデータUDaおよびUDbを第1のディジタルデータUDと呼び、第2のディジタルデータDDaおよびDDbを第2のディジタルデータDDと呼ぶ。第1の送受信回路30001と第2の送受信回路30002とは、複数の加入者対に対応して、加入者対の数と同数設けられる。第1の送受信回路30001に含まれる第1のDSL変調部1011は、対応する第2の送受信回路30002に送信すべき第1のディジタルデータUDをDSL変調信号に変換して、第1の周波数変換部2101に出力する。
【0157】
第1の周波数変換部2101は、第1のDSL変調部1011に対応して複数設けられ、第1のDSL変調部1011から出力されたDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯(図28では、f2およびf4)に周波数変換する。第1の合波部2071は、複数の第1の周波数変換部2101から出力された信号を周波数多重して、第1のFDM信号を出力する。第1の光変調部1021は、第1の合波部2071から出力された第1のFDM信号を第1の光信号に変換して、第1の光伝送部1031に送出する。第1の光伝送部1031は、第1の光変調部1021から送出された第1の光信号を伝送する。第1の光検波部1041は、第1の光伝送部1031を介して伝送されてきた第1の光信号を電気信号である第1のFDM信号に再変換して出力する。第1の分波部4081は、第1の光検波部1041から出力された第1のFDM信号から、互いに異なる周波数帯(図28では、f2およびf4)の信号を周波数分離して出力する。
【0158】
第2の周波数変換部2112は、第1の分波部4081から分離して出力された複数の信号のそれぞれに対応して設けられる。第2の周波数変換部2112は、第1の分波部4081で分離された信号を所定の第2の周波数帯の信号に変換して、第1の電気伝送部3051に送出する。第1の電気伝送部3051は、第2の周波数変換部2112に対応して設けられ、第2の周波数変換部2112から送出された電気信号を伝送する。第2の送受信回路30002に含まれている第1のDSL復調部1061は、第1の電気伝送部3051に接続される。第1のDSL復調部1061は、第1の電気伝送部3051を介して伝送されてきた信号を復調して、対応する第1の送受信回路30001から送信された第1のディジタルデータUDを再生する。第2の送受信回路30002に含まれている第2のDSL変調部1012は、対応する第1の送受信回路30001に送信すべき第2のディジタルデータDDを第2のDSL変調信号に変換して、第2の電気伝送部3052に送出する。第2の電気伝送部3052は、第2のDSL変調部1012に対応して設けられ、第2のDSL変調部1012から送出された第2のDSL変調信号を伝送する。
【0159】
第3の周波数変換部2103は、第2の電気伝送部3052に対応して設けられ、第2の電気伝送部3052を介して伝送されてきた第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯(図28では、f1およびf3)に変換して出力する。第2の合波部2072は、複数の第3の周波数変換部2103から出力された信号を周波数多重し、第2のFDM信号を出力する。第2の光変調部1022は、第2の合波部2072から出力された第2のFDM信号を第2の光信号に変換して、第2の光伝送部1032に送出する。第2の光伝送部1032は、第2の光変調部1022から送出された第2の光信号を伝送する。第2の光検波部1042は、第2の光伝送部1032を介して伝送されてきた第2の光信号を、電気信号である第2のFDM信号に再変換して出力する。第2の分波部4082は、第2の光検波部1042から出力された第2のFDM信号から、互いに異なる周波数帯(図28では、f1およびf3)の信号を周波数分離し、対応する第4の周波数変換部2114に出力する。
【0160】
第4の周波数変換部2114は、第2の分波部4082から分離して出力された、複数の信号のそれぞれに対応して設けられる。第4の周波数変換部2114は、第2の分波部4082で分離された信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換する。第1の送受信回路30001に含まれる第2のDSL復調部1062は、第4の周波数変換部2114のそれぞれに対応して設けられる。第2のDSL復調部1062は、第4の周波数変換部2114から出力された信号を復調し、元の第2のデジタルデータDDを再生する。
【0161】
以上のような伝送装置では、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向伝送信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯に変換し、1つのFDM信号として伝送することにより、光伝送路の数を削減できる。よって、加入者対の数が多い場合でも、低コストな双方向伝送装置を提供することができる。
【0162】
(第29の実施形態)
図29は、本発明の第29の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る伝送装置は、2組の加入者対間の双方向通信サービスを提供する。図29において、本実施形態に係る伝送装置29は、第1の送受信回路31001と、第2の送受信回路31002と、第1の周波数変換部2101と、第2の周波数変換部2112と、第3の周波数変換部2103と、第4の周波数変換部2114と、第2の分離部3122と、双方向電気伝送部3150とをそれぞれ2組ずつ備え、さらに、第1の合波部2071と、第2の合波部2072と、第1の光変調部1021と、第2の光変調部1022と、第1の光伝送部1031と、第2の光伝送部1032と、第1の光検波部1041と、第2の光検波部1042と、第1の分波部4081と、第2の分波部4082とを備えている。第1の送受信回路31001は、第1の変復調部3111と、第1の分離部3121とを含み、第2の送受信回路31002は、第2の変復調部3112をそれぞれ含んでいる。なお、2つの第1の送受信回路31001と、2つの第1の周波数変換部2101と、2つの第4の周波数変換部2114と、第1の合波部2071と、第2の分波部4082と、第1の光変調部1021と、第2の光検波部1042とにより光送受信設備41001を、第1の光検波部1041と、第2の光変調部1022と、第1の分波部4081と、第2の合波部2072と、2つの第2の周波数変換部2112と、2つの第3の周波数変換部2103と、2つの第2の分離部3122とにより光終端装置41002を、各第2の送受信回路31002により加入者端末41003を、それぞれ構成する。
【0163】
図29に示す伝送装置29は、以下のように動作する。なお、以下の説明では、図29に示す第1のディジタルデータUDaおよびUDbを第1のディジタルデータUDと呼び、第2のディジタルデータDDaおよびDDbを第2のディジタルデータDDと呼ぶ。図30は、各部における伝送信号の周波数帯の配置を示す図である。第1の送受信回路31001と第2の送受信回路31002とは、複数の加入者対に対応して、加入者対の数と同数設けられる。第1の送受信回路31001に含まれている第1の変復調部3111は、対応する第2の送受信回路31002に送信すべき第1のディジタルデータUDを第1の基底周波数帯(fu)の第1のDSL変調信号に変換して、第1の分離部3121に出力すると共に、第1の分離部3121から出力される第2の基底周波数帯(fd)の第2のDSL変調信号を逆変換して、対応する第2の送受信回路31002から送信された第2のディジタルデータDDを再生する。第1の分離部3121は、第1の変復調部3111から出力された第1のDSL変調信号を、対応する第1の周波数変換部2101に出力すると共に、対応する第4の周波数変換部2114から出力された第2のDSL変調信号を、第1の変復調部3111に出力する。
【0164】
第1の周波数変換部2101は、第1の送受信回路31001に対応して複数設けられ、第1の送受信回路31001から出力された第1のDSL変調信号を、例えば図30(a)および(b)に示すように、互いに異なる所定の周波数帯(f2およびf4)に変換して出力する。第1の合波部2071は、複数の第1の周波数変換部2101から出力された信号を周波数多重して、第1のFDM信号を出力する。第1の光変調部1021は、第1の合波部2071から出力された第1のFDM信号を第1の光信号に変換して、第1の光伝送部1031に送出する。第1の光検波部1041は、第1の光伝送部1031を介して伝送されてきた第1の光信号を、電気信号である第1のFDM信号に再変換して出力する。第1の分波部4081は、第1の光検波部1041から出力された第1のFDM信号を周波数分離し、互いに異なる周波数帯の信号を分離および出力する。
【0165】
第2の周波数変換部2112は、第1の分波部4081から分離して出力された複数の信号に対応して設けられ、当該信号をそれぞれ第1の基底周波数帯(fu)の第1のDSL変調信号に変換して出力する。第2の分離部3122は、第2の周波数変換部2112から出力された第1のDSL変調信号に対応して設けられる。第2の分離部3122は、第1のDSL変調信号を双方向電気伝送部3150に送出すると共に、双方向電気伝送部3150を介して伝送されてきた第2のDSL変調信号を、対応する第3の周波数変換部2103に出力する。第2の送受信回路31002に含まれている第2の変復調部3112は、双方向電気伝送部3150を介して伝送されてきた第1のDSL変調信号を復調して、対応する第1の送受信回路31001から送信された第1のディジタルデータUDを再生すると共に、第1の送受信回路31001に送信すべき第2のディジタルデータDDを第2の基底周波数帯(fd)の第2のDSL変調信号に変換して、双方向電気伝送部3150に出力する。
【0166】
第3の周波数変換部2103は、第2の分離部3122に対応して複数設けられ、第2の分離部3122から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の周波数帯(図30(a)および(b)では、f1およびf3)に変換して出力する。第2の合波部2072は、複数の第3の周波数変換部2103から出力された信号を周波数多重して、第2のFDM信号を出力する。第2の光変調部1022は、第2の合波部2072から出力された第2のFDM信号を第2の光信号に変換して、第2の光伝送部1032に送出する。第2の光検波部1042は、第2の光伝送部1032を介して伝送されてきた第2の光信号を、電気信号である第2のFDM信号に再変換して出力する。第2の分波部4082は、第2の光検波部1042から出力された第2のFDM信号から、互いに異なる周波数帯の信号を分離し、対応する第4の周波数変換部2114に出力する。第4の周波数変換部2114は、第2の分波部4082から分離して出力された複数の信号のそれぞれに対応して設けられ、第2の分波部4082で分離された信号をそれぞれ第2の基底周波数帯(fd)の第2のDSL変調信号に変換して出力する。
【0167】
図30を参照して、伝送装置29における伝送信号の周波数配置をさらに詳しく説明する。第1のディジタルデータUDは、以下の原理により伝送される。複数の第1の変復調部3111は、いずれも同じ構成を有し、第1の基底周波数帯(fu)を占める第1のDSL変調信号をそれぞれ生成する。第1の周波数変換部2101は、第1の変復調部3111に対応して複数設けられている。2つの第1の周波数変換部2101は、2つの第1の分離部3121から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる周波数帯(f2、f4)に変換する。第1の合波部2071は、第1の周波数変換部2101で周波数変換された信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する。第1の分波部4081は、第1の光検波部1041から出力された第1のFDM信号を分離して、互いに異なる周波数帯(f2、f4)の信号を出力する。第2の周波数変換部2112は、第1の分波部4081で周波数分離した信号に対応して設けられており、分離した信号をそれぞれ第1の基底周波数帯(fu)に変換し、第2の分離部3122および双方向電気伝送部3150を経由して、対応する第2の変復調部3112に出力する。
【0168】
第2のディジタルデータDDは、以下の原理により伝送される。複数の第2の変復調部3112は、いずれも同じ構成を有し、第2の基底周波数帯(fd)を占める第2のDSL変調信号をそれぞれ生成する。第3の周波数変換部2103は、第2の変復調部3112に対応して複数設けられている。2つの第3の周波数変換部2103は、双方向電気伝送部3150を経由して2つの第2の分離部3122から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる周波数帯(f1、f3)に変換する。第2の合波部2072は、第3の周波数変換部2103で周波数変換された信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する。第2の分波部4082は、第2の光検波部1042から出力された第2のFDM信号を分離して、互いに異なる周波数帯(f1、f3)の信号を出力する。第4の周波数変換部2114は、第2の分波部4082で周波数分離した信号に対応して設けられており、分離した信号をそれぞれ第2の基底周波数帯(fd)に変換し、第1の分離部3121を経由して対応する第1の変復調部3111に出力する。
【0169】
図30(a)および図30(b)に示すように、1つの加入者対に対応する第1の送受信回路31001と第2の送受信回路31002との間で送受信される第1のDSL変調信号および第2のDSL変調信号は、互いに異なる周波数帯(f1とf2、またはf3とf4)に変換され、多重化されている。このため、例えば、第1の分離部3121(または第2の分離部3122)の周波数分離性能に起因して、第1の周波数変換部2101(または第3の周波数変換部2103)に入力する第1のDSL変調信号(または第2のDSL変調信号)に対して、第4の周波数変換部2114(または第2の周波数変換部2112)から出力される第2のDSL変調信号(または第1のDSL変調信号)の漏洩(クロストーク)成分が混入した場合においても、第1のDSL変調信号(または第2のDSL変調信号)の伝送品質は損わなわれない。
【0170】
また、図30(c)に示すように、複数の加入者対に対応する第1の送受信回路31001と第2の送受信回路31002との間で光伝送される第1のDSL変調信号および第2のDSL変調信号は、それぞれ互いに異なりかつ隣接した周波数帯に変換され、多重化される。すなわち、光伝送信号では、第1のDSL変調信号群と第2のDSL変調信号群とは、周波数軸上に交互に配置される。これにより、図31に示すように、第1のFDM信号、すなわち、第1のDSL変調信号の周波数変換信号群(f2、f4、…、f48、f50)を伝送する過程で発生した2次の非線形歪は、その多くが、第2のFDM信号に対応する周波数帯(f1、f3、…、f47、f49)に発生し、第1のDSL変調信号の伝送品質を大きく損なわない。同様に、第2のFDM信号、すなわち、第2のDSL変調信号の周波数変換信号群(f1、f3、…、f47、f49)を伝送する過程で発生した2次の非線形歪は、その多くが、第1のFDM信号に対応する周波数帯(f2、f4、…、f48、f50)に発生し、第2のDSL変調信号の伝送品質を大きく損なわない。
【0171】
以上のような伝送装置では、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向信号を、互いに異なる周波数帯に変換し、1つのFDM信号として伝送することにより、光伝送路の数を削減できる。よって、加入者対の数が多い場合でも、低コストな双方向伝送装置を提供することができる。また、装置を構成する回路やデバイスの性能に起因して、双方向信号間のクロストークや伝送歪が生じた場合でも、伝送品質の劣化が少ない、高品質な双方向伝送装置を提供することができる。
【0172】
(第30の実施形態)
図32は、本発明の第30の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る伝送装置は、2組の加入者対間の双方向通信サービスを提供する。図32において、本実施形態に係る伝送装置32は、第1の送受信回路34001と、第2の送受信回路34002と、第1の周波数変換部2101と、第2の周波数変換部2112と、第3の周波数変換部2103と、第4の周波数変換部2114と、第2の分離部3122と、双方向電気伝送部3150とをそれぞれ2組ずつ備え、さらに、第1の合波部2071と、第2の合波部2072と、第1の光変調部1021と、第2の光変調部1022と、第1の光検波部1041と、第2の光検波部1042と、第1の分波部4081と、第2の分波部4082と、第1の光合分波部3401と、第2の光合分波部3402と、双方向光伝送部3403とを備えている。第1の送受信回路34001は、第1の変復調部3111と、第1の分離部3121とを含み、第2の送受信回路34002は、第2の変復調部3112を含んでいる。なお、2つの第1の送受信回路34001と、2つの第1の周波数変換部2101と、2つの第4の周波数変換部2114と、第1の合波部2071と、第2の分波部4082と、第1の光変調部1021と、第2の光検波部1042と、第1の光合分波部3401とにより光送受信設備42001を、第2の光合分波部3402と、第1の光検波部1041と、第2の光変調部1022と、第1の分波部4081と、第2の合波部2072と、2つの第2の周波数変換部2112と、2つの第3の周波数変換部2103と、2つの第2の分離部3122とにより光終端装置42002を、各第2の送受信回路34002により加入者端末42003を、それぞれ構成する。
【0173】
本実施形態は、前述の第29の実施形態と比べて、第1の光伝送部1031および第2の光伝送部1032に代えて、第1の光合分波部3401と、第2の光合分波部3402と、双方向光伝送部3403とを備える点で相違する。そこで、第29の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第29の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0174】
第1の光合分波部3401は、第1の光変調部1021から出力された第1の光信号を、双方向光伝送部3403に送出すると共に、第2の光変調部1022から送出され、双方向光伝送部3403を介して伝送されてきた第2の光信号を、第2の光検波部1042に出力する。第2の光合分波部3402は、第2の光変調部1022から出力された第2の光信号を、双方向光伝送部3403に送出すると共に、第1の光変調部1021から送出され、双方向光伝送部3403を介して伝送されてきた第1の光信号を、第1の光検波部1041に出力する。
【0175】
以上のような伝送装置は、双方向伝送される2つの光信号のそれぞれに専用の光伝送路を備えず、両信号を1本の光ファイバに方向多重する。これにより、より簡単な構成で、双方向伝送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第8の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第9の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第10の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第11の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第12の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第13の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第14の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第15の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第16の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第17の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第18の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第19の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第20の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第21の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の第22の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図23】本発明の第23の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の第24の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の第25の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図26】本発明の第26の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図27】本発明の第27の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図28】本発明の第28の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図29】本発明の第29の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図30】本発明の第29の実施形態に係る伝送装置における、第1のDSL変調信号、第2のDSL変調信号、および、各周波数変換信号の周波数配置と、両信号間のクロストークを説明する模式図である。
【図31】本発明の第29の実施形態に係る伝送装置における、第1のFDM信号(または第2のFDM信号)において発生する非線形歪の影響を説明する模式図である。
【図32】本発明の第30の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図33】従来の伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図34】従来の伝送装置の他の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜29、32〜34…伝送装置
101…DSL変調部
102…光変調部
103…光伝送部
104…光検波部
105…電気伝送部
106…DSL復調部
1001…光送出設備
1002…光終端装置
1003…加入者端末
201…変調部
206…復調部
210…第1の周波数変換部
211…第2の周波数変換部
12001…光送出設備
2003…加入者端末
811…第2の周波数変換部
8002…光終端装置
207…合波部
2001…光送出設備
308…分岐部
3002…光終端装置
408…分波部
4002…光終端装置
5002…光終端装置
1301…第1のFM変調部
1302…第1のFM復調部
13001…光送出設備
13002…光終端装置
20001…光送出設備
20002…光終端装置
14002…光終端装置
14001…光送出設備
15002…光終端装置
908…光分配部
1112…周波数多重部
1613…周波数分離部
23001…光送出設備
23002…光終端装置
1101…変調部
11001…光送出設備
1113…第2の周波数分離部
11003…加入者端末
24001…光送出設備
24002…光終端装置
1807…合波多重部
16001…光送出設備
16002…光終端装置
25002…光終端装置
26001…光送出設備
26002…光終端装置
27001…光送出設備
17001…光送出設備
17002…光終端装置
28002…光終端装置
1801…FDM多重部
1802…第2のFM変調部
1803…第2のFM復調部
1804…FDM分離部
1011…第1のDSL変調部
2101…第1の周波数変換部
2071…第1の合波部
1021…第1の光変調部
1031…第1の光伝送部
1041…第1の光検波部
4081…第1の分波部
2112…第2の周波数変換部
3051…第1の電気伝送部
1061…第1のDSL復調部
1012…第2のDSL変調部
3052…第2の電気伝送部
2103…第3の周波数変換部
2072…第2の合波部
1022…第2の光変調部
1032…第2の光伝送部
1042…第2の光検波部
4082…第2の分波部
2114…第4の周波数変換部
1062…第2のDSL復調部
30001…第1の送受信回路
30002…第2の送受信回路
40001…光送受信設備
40002…光終端装置
40003…加入者端末
3111…第1の変復調部
3112…第2の変復調部
3121…第1の分離部
3122…第2の分離部
3150…双方向電気伝送部
31001…第1の送受信回路
31002…第2の送受信回路
41001…光送受信設備
41002…光終端装置
41003…加入者端末
3401…第1の光合分波部
3402…第2の光合分波部
3403…双方向光伝送部
34001…第1の送受信回路
34002…第2の送受信回路
42001…光送受信設備
42002…光終端装置
42003…加入者端末
601…DSL変調部
602…光変調部
603…光伝送部
604…光検波部
605…電気伝送部
606…DSL復調部
6001…光送出設備
6002…光終端装置
6003…加入者端末
707…多重化部
708…多重分離部
7001…光送出設備
7002…光終端装置
7003…加入者端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line )サービスを提供するための伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル加入者線(以下、DSLと略称する)サービスに関しては、次のような技術が知られている。図33を参照して、従来の技術を説明する。図33は、DSLサービスを提供するための従来の伝送装置の構成の一例を示したブロック図である。図33に示す伝送装置33は、DSL変調部601と、光変調部602と、光伝送部603と、光検波部604と、電気伝送部605と、DSL復調部606とを備えている。
【0003】
伝送装置33は、次のように動作する。光変調部602は、入力されたディジタルデータ信号を光信号に変換して、光伝送部603に送出する。光検波部604は、光伝送部603を介して伝送されてきた光信号を電気信号であるディジタルデータ信号に再変換する。DSL変調部601は、光検波部604から出力されたディジタルデータ信号を所定形式のDSL変調信号に変換して、電気伝送部605に送出する。DSL復調部606は、電気伝送部605を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0004】
伝送装置33は、一般に、DSLサービスに適用されている。DSLサービスでは、光変調部602を含む光送出設備6001は電話会社等のセンター局に設置され、光検波部604およびDSL変調部601を含む光終端装置6002は電柱の上部、加入者宅の側壁、あるいは集合住宅の共用施設等に設置され、DSL復調部606を含む加入者端末6003は加入者宅内に設置される。
【0005】
以上のような従来の伝送装置では、局設備から加入者端末までに至る全伝送経路の大部分を低損失な光ファイバで構成し、かつその区間ではディジタル信号を伝送することにより、伝送特性を向上させ、伝送路に対する要求性能を大幅に緩和することができる。また、全伝送経路の末端部分(光終端装置から加入者端末まで)に相当する加入者宅内配線部分をツイストペア等の電気線路で構成し、かつその区間ではDSL変調信号を伝送することにより、加入者宅内配線の取り扱い性を向上させ、その低コスト化を図ることができる。このように、従来の技術によれば、伝送システム全体の長距離化と、加入者宅内設備の設置性向上およびその経済性とを両立することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の伝送装置には、以下に示すように、光終端装置が大型化するために、収容できる加入者数が制限され、装置のコストが高くなるという問題がある。すなわち、図33に示す構成では、光終端装置6002がDSL変調部601を備える必要があるため、光終端装置6002が大型化し、光終端装置6002のコストが高くなる。また、図34に示すように、この伝送装置に複数(図34に示す伝送装置34では2つ)の加入者を収容する場合には、光送出設備7001が、複数のディジタル信号を多重化する多重化部707を備え、光終端装置7002が、光検波部604から出力されるディジタル信号を多重分離する多重分離部708と、多重分離された複数のディジタル信号をそれぞれDSL変調信号に変換する2つのDSL変調部601とを備える必要が生じる。特に、加入者近傍に設置される光終端装置7002が大型化し、そのコストが高くなるので、伝送装置全体の経済性に大きな悪影響を与える。
【0007】
また、ディジタル信号の伝送フォーマットとして、DSLシステムで一般に使用される非同期転送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)を採用した場合には、光送出設備および光終端装置が非同期転送モードに対応した装置および回路を備える必要が生じるため、これらの装置のコストはさらに高くなる。
【0008】
それ故に、本発明の目的は、DSLサービス等を低コストで提供し、かつ、収容可能な加入者数を容易に拡張できる伝送装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、ディジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line )サービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるDSL変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
このような第1の発明によれば、光送出設備においてディジタル信号がDSL変調信号に変換され、DSL変調信号が光伝送され、光終端装置から加入者端末まではDSL変調信号が電気伝送される。これにより、DSL変調装置を光送出設備内に設置することができるので、光終端装置を小型かつ低コストにし、伝送装置の設置性向上と低コスト化とを同時に達成することができる。
【0010】
第2の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含む復調部とを備える。
このような第2の発明によれば、光送出設備で生成されたDSL変調信号は、周波数変換された後、光伝送される。これにより、光終端装置を小型かつ低コストにし、伝送装置の設置性向上と低コスト化を同時に達成することができる。また、簡単な構成で、適宜選択した周波数帯を用いて光伝送を行うことができる。
【0011】
第3の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0012】
このような第3の発明によれば、光送出設備で生成されたDSL変調信号は、周波数変換された後、光伝送される。これにより、光終端装置を小型かつ低コストにし、伝送装置の設置性向上と低コスト化を同時に達成することができる。また、簡単な構成で、適宜選択した周波数帯を用いて光伝送を行うことができる。
【0013】
第4の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個(Mは2以上の整数、以下同じ)のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、周波数多重(FDM:Frequency Division Multiplex)信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含む復調部とを備える。
このような第4の発明によれば、複数チャンネルのディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送される。これにより、簡単な構成で、多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0014】
第5の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
このような第5の発明によれば、複数チャンネルのディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送され、再度周波数変換された後、電気伝送される。これにより、復調部に従来のシステムと同様の装置および回路を使用できるので、多チャンネル伝送装置のコストを削減することができる。
【0015】
第6の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号をN個(Nは2以上の整数、以下同じ)に分岐させる分岐部と、分岐部から出力されたN個のFDM信号のそれぞれに対応して設けられ、分岐後のFDM信号をそれぞれ伝送するN個の電気伝送部と、N個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含むN個の復調部とを備える。
このような第6の発明によれば、複数チャンネルのディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送される。その後、受信された信号が分岐し、複数の加入者端末に入力される。これにより、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0016】
第7の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個(Lは2以上かつM以下の整数、以下同じ)の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれを伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含むL個の復調部とを備える。
このような第7の発明によれば、複数の加入者に向けた各ディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送された後、多重分離され、それぞれの加入者端末に伝送される。これにより、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0017】
第8の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、L個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備える。
【0018】
このような第8の発明によれば、複数の加入者に向けた各ディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送された後、多重分離され、再度周波数変換される。その結果得られたDSL変調信号が、それぞれの加入者端末に電気伝送される。これにより、複数個備える必要がある復調部に従来のシステムと同様の装置および回路を使用できるので、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0019】
第9の発明は、第6の発明において、ディジタルデータ信号の個数Mと、分岐部における分岐数Nとが等しいことを特徴とする。
第10および第11の発明は、それぞれ、第7および第8の発明において、ディジタルデータ信号の個数Mと、分波部における分波数Lとが等しいことを特徴とする。
このような第9ないし第11の発明によれば、光送信設備に入力されるディジタルデータの個数と加入者端末数とを一致させることにより、複数の加入者を効率良く収容し、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0020】
第12ないし第14の発明は、それぞれ、第2、第3および第8の発明において、DSL変調信号の占有周波数帯と、第2の周波数帯とが一致することを特徴とする。
このような第12ないし第14の発明によれば、光送出設備内に設置するDSL変調部から出力されるDSL変調信号の周波数帯と、第2の周波数変換部における第2の周波数帯とを一致させることにより、DSL変調部およびDSL復調部に、一般的な構成を有する回路を使用できるので、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0021】
第15、第16および第17の発明は、それぞれ、第1、第3および第8の発明において、DSL変調信号は、DMT(Discrete Multi−Tone )変調方式による変調信号、CAP(Carrierless Amplitude/Phase modulation)変調方式による変調信号、またはQAM(Quadrature Amplitude Modulation )変調方式による変調信号のうち、いずれかであることを特徴とする。
このような第15ないし第17の発明によれば、DSL変調信号の形式として、広く普及している形式を採用することにより、DSL変調部およびDSL復調部に汎用の回路を使用できるので、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0022】
第18、第19および第20の発明は、それぞれ、第1、第3および第8の発明において、電気伝送部は、ツイストペア線または同軸線で構成されていることを特徴とする。
このような第18ないし第20の発明によれば、光終端装置から加入者端末までの電気伝送部として、広く普及しているツイストペア線または同軸線を採用することにより、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0023】
第21の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、DSL変調信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0024】
第22の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、変調部から出力された信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0025】
第23の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、FDM信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0026】
第24の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変調信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、FDM信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、L個の第2の周波数変換のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備える。
このような第21ないし第24の発明は、それぞれ、第1、第3、第5および第8の発明に、光伝送の前後でFM変復調する機能を追加したものである。したがって、第21ないし第24の発明によれば、第1、第3、第5および第8の発明の効果に加えて、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ低コストな伝送装置を提供することができる。
【0027】
第25の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を複数に分配する光分配部と、光分配部から出力された複数の光信号のそれぞれに対応して設けられ、分配された光信号を電気信号であるDSL変調信号に再変換する複数の光検波部と、複数の光検波部のそれぞれに対応して設けられ、各光検波部から出力されたDSL変調信号を伝送する複数の電気伝送部と、複数の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生する複数のDSL復調部とを備える。
【0028】
第26の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を複数に分配する光分配部と、光分配部から出力された複数の光信号のそれぞれに対応して設けられ、分配された光信号を電気信号に再変換する複数の光検波部と、複数の光検波部のそれぞれに対応して設けられ、各光検波部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する複数の第2の周波数変換部と、複数の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する複数の電気伝送部と、複数の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生する複数のDSL復調部とを備える。
【0029】
第27の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を複数に分配する光分配部と、光分配部から出力された複数の光信号のそれぞれに対応して設けられ、分配された光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する複数の光検波部と、複数の光検波部のそれぞれに対応して設けられ、各光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する複数の第2の周波数変換部と、複数の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する複数の電気伝送部と、複数の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、当該電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生する複数のDSL復調部とを備える。
このような第25ないし第27の発明は、それぞれ、第1、第3および第5の発明に、受信した光信号を分配する機能を追加したものである。したがって、第25ないし第27の発明によれば、第1、第3および第5の発明の効果に加えて、受信した光信号を複数に分配することにより、さらに多くの加入者端末を収容することができるので、伝送装置の経済性を高めることができる。
【0030】
第28の発明は、第27の発明において、光検波部と第2の周波数変換部と電気伝送部とDSL復調部とは、光検波部で再変換して得られたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なる周波数帯を占める信号を選択して処理することを特徴とする。
【0031】
このような第28の発明によれば、各加入者端末が互いに異なる周波数変換信号を処理することにより、多くの加入者端末を収容でき、伝送信号品質が良好な伝送装置を提供することができる。
【0032】
第29の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、DSL変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0033】
第30の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、変調部からの出力信号に相当する信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された変調部からの出力信号に相当する信号を、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0034】
第31の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化してFDM信号を生成すると共に、さらに所定の第2の電気信号を多重化する合波多重部と、合波多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、FDM信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0035】
第32の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化してFDM信号を生成すると共に、さらに所定の第2の電気信号を多重化する合波多重部と、合波多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、FDM信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、L個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備える。
このような第29ないし第32の発明は、それぞれ、第1、第3、第5および第8の発明に、第2の電気信号を光信号に周波数多重して伝送する機能を追加したものである。したがって、第29ないし第32の発明によれば、第1、第3、第5および第8の発明の効果に加えて、DSLサービス以外のサービス等も提供できる拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0036】
第33および第34の発明は、それぞれ、第30および第32の発明において、第2の電気信号は、ベースバンドディジタルデータ信号であることを特徴とする。
第35および第36の発明は、それぞれ、第30および第32の発明において、第2の電気信号は、音声信号であることを特徴とする。
このような第33ないし第36の発明によれば、DSL変調信号またはFDM信号にディジタルデータ信号または音声信号を周波数多重して伝送することにより、新規サービスを提供できる伝送装置を提供することができる。
【0037】
第37の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、周波数変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、電気信号であるDSL変調信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0038】
第38の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、変調部から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、周波数変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、変調部からの出力信号に相当する信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0039】
第39の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、周波数変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、FDM信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備える。
【0040】
第40の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、Mの変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、周波数変調信号と第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、FDM信号を再生する第1のFM復調部と、第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、L個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備える。
このような第37ないし第40の発明は、それぞれ、第1、第3、第5および第8の発明に、第2の電気信号を光信号に周波数多重して伝送する機能と、光伝送の前後でFM変復調する機能を追加したものである。したがって、第37ないし第40の発明によれば、第1、第3、第5および第8の発明の効果に加えて、伝送品質が高く、DSLサービス以外のサービス等も提供できる拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0041】
第41の発明は、DSLサービスを提供するための伝送装置であって、M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、複数の第2の電気信号を多重化して、出力するFDM多重部と、FDM多重部から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第2のFM変調部と、M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化してFDM信号を生成すると共に、さらに第2のFM変調部から出力された周波数変調信号を多重化する合波多重部と、合波多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、光検波部から出力された信号から、FDM信号と周波数変調信号とを分離して出力する周波数分離部と、周波数分離部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部と、周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、元の信号を再生する第2のFM復調部と、第2のFM復調部から出力された信号を周波数分離して、複数の第2の電気信号を出力するFDM分離部とを備える。
このような第41の発明によれば、複数チャンネルのディジタルデータ信号は、DSL変調信号に変換され、さらに周波数変換されて多重化され、光伝送されると共に、第2の電気信号が周波数多重して伝送される。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0042】
第42の発明は、DSLサービスを用いてM個の第1の通信装置とM個の第2の通信装置との間で1対1の双方向通信を実現するために、第1の通信装置から対応する第2の通信装置に第1のディジタルデータ信号を伝送し、第2の通信装置から対応する第1の通信装置に第2のディジタルデータ信号を伝送する伝送装置であって、M個の第1の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各第1の通信装置から出力された第1のディジタルデータ信号に基づき第1のDSL変調信号を生成するM個の第1のDSL変調部と、M個の第1のDSL変調部のそれぞれに対応して設けられ、各第1のDSL変調部から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯に周波数変換するM個の第1の周波数変換部と、M個の第1の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力された第1のFDM信号を光信号に変換する第1の光変調部と、第1の光変調部から出力された光信号を伝送する第1の光伝送部と、第1の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である第1のFDM信号に再変換する第1の光検波部と、第1の光検波部から出力された第1のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第1の分波部と、第1の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換することにより、第1のDSL変調信号を求めるM個の第2の周波数変換部と、M個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された第1のDSL変調信号を伝送するM個の第1の電気伝送部と、M個の第1の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、第1のディジタルデータ信号を再生して、対応する第2の通信装置に出力するM個の第1のDSL復調部と、M個の第2の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各第2の通信装置から出力された第2のディジタルデータ信号に基づき第2のDSL変調信号を生成するM個の第2のDSL変調部と、M個の第2のDSL変調部のそれぞれに対応して設けられ、各第2のDSL変調部から出力された第2のDSL変調信号を伝送するM個の第2の電気伝送部と、M個の第2の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の電気伝送部によって伝送されてきた第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯に周波数変換するM個の第3の周波数変換部と、M個の第3の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する第2の合波部と、第2の合波部から出力された第2のFDM信号を光信号に変換する第2の光変調部と、第2の光変調部から出力された光信号を伝送する第2の光伝送部と、第2の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である第2のFDM信号に再変換する第2の光検波部と、第2の光検波部から出力された第2のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第2の分波部と、第2の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換するM個の第4の周波数変換部と、M個の第4の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第4の周波数変換部から出力された信号を復調し、第2のディジタルデータ信号を再生して、対応するの第1の通信装置に出力するM個の第2のDSL復調部とを備える。
このような第42の発明によれば、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向信号は、互いに異なる周波数帯に変換され、1つのFDM信号として伝送される。これにより、光伝送路の数を削減できるので、加入者対の数が多い場合でも、低コストな双方向伝送装置を提供することができる。
【0043】
第43の発明は、DSLサービスを用いてM個の第1の通信装置とM個の第2の通信装置との間で1対1の双方向通信を実現するために、第1の通信装置から対応する第2の通信装置に第1のディジタルデータ信号を伝送し、第2の通信装置から対応する第1の通信装置に第2のディジタルデータ信号を伝送する伝送装置であって、M個の第1の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各第1の通信装置から出力された第1のディジタルデータ信号に基づき第1のDSL変調信号を生成すると共に、入力された第2のDSL変調信号を復調することにより第2のディジタルデータ信号を再生して、対応する第1の通信装置に出力するM個の第1の変復調部と、M個の第1の変復調部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の変復調部から出力された第1のDSL変調信号を出力すると共に、入力された第2のDSL変調信号を対応する第1の変復調部に出力するM個の第1の分離部と、M個の第1の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の分離部から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯に周波数変換するM個の第1の周波数変換部と、M個の第1の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力された第1のFDM信号を光信号に変換する第1の光変調部と、第1の光変調部から出力された光信号を伝送する第1の光伝送部と、第1の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である第1のFDM信号に再変換する第1の光検波部と、第1の光検波部から出力された第1のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第1の分波部と、第1の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換するM個の第2の周波数変換部と、M個の第2の通信装置のそれぞれに対応して設けられた、M個の双方向電気伝送部と、M個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された信号を対応する双方向電気伝送部に送出すると共に、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第2のDSL変調信号を受信して出力するM個の第2の分離部と、M個の双方向電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第1のDSL変調信号を復調することにより、第1のディジタルデータ信号を再生して、対応する第2の通信装置に出力すると共に、当該第2の通信装置から出力された第2のディジタルデータ信号に基づき第2のDSL変調信号を生成して、対応する双方向電気伝送部に送出するM個の第2の変復調部と、M個の第2の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の分離部から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯に周波数変換するM個の第3の周波数変換部と、M個の第3の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する第2の合波部と、第2の合波部から出力された第2のFDM信号を光信号に変換する第2の光変調部と、第2の光変調部から出力された光信号を伝送する第2の光伝送部と、第2の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である第2のFDM信号に再変換する第2の光検波部と、第2の光検波部から出力された第2のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第2の分波部と、第2の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換することにより、第2のDSL変調信号を求めて、対応する第1の分離部に出力するM個の第4の周波数変換部とを備える。
このような第43の発明によれば、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向信号は、互いに異なる周波数帯に変換され、1つのFDM信号として伝送される。これにより、光伝送路の数を削減できるので、加入者対の数が多い場合でも、経済性に優れた双方向伝送装置を提供することができる。
【0044】
第44の発明は、DSLサービスを用いてM個の第1の通信装置とM個の第2の通信装置との間で1対1の双方向通信を実現するために、第1の通信装置から対応する第2の通信装置に第1のディジタルデータ信号を伝送し、第2の通信装置から対応する第1の通信装置に第2のディジタルデータ信号を伝送する伝送装置であって、M個の第1の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各第1の通信装置から出力された第1のディジタルデータ信号に基づき第1のDSL変調信号を生成すると共に、入力された第2のDSL変調信号を復調することにより第2のディジタルデータ信号を再生して、対応する第1の通信装置に出力するM個の第1の変復調部と、M個の第1の変復調部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の変復調部から出力された第1のDSL変調信号を出力すると共に、入力された第2のDSL変調信号を対応する第1の変復調部に出力するM個の第1の分離部と、M個の第1の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各第1の分離部から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯に周波数変換するM個の第1の周波数変換部と、M個の第1の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する第1の合波部と、第1の合波部から出力された第1のFDM信号を第1の光信号に変換する第1の光変調部と、光信号を双方向に伝送できる双方向光伝送部と、第1の光変調部から出力された第1の光信号を双方向光伝送部に送出すると共に、双方向光伝送部によって伝送されてきた第2の光信号を受け取り出力する第1の光合分波部と、双方向光伝送部によって伝送されてきた第1の光信号を受け取り出力すると共に、入力された第2の光信号を双方向光伝送部に送出する第2の光合分波部と、第2の光合分波部から出力された第1の光信号を電気信号である第1のFDM信号に再変換する第1の光検波部と、第1の光検波部から出力された第1のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第1の分波部と、第1の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換することにより、第1のDSL変調信号を求めるM個の第2の周波数変換部と、M個の第2の通信装置のそれぞれに対応して設けられた、M個の双方向電気伝送部と、M個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の周波数変換部から出力された第1のDSL変調信号を対応する双方向電気伝送部に送出すると共に、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第2のDSL変調信号を受け取り出力するM個の第2の分離部と、M個の双方向電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第1のDSL変調信号を復調することにより、第1のディジタルデータ信号を再生して、対応する第2の通信装置に出力すると共に、当該第2の通信装置から出力された第2のディジタルデータ信号に基づき第2のDSL変調信号を生成して、対応する双方向電気伝送部に送出するM個の第2の変復調部と、M個の第2の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各第2の分離部から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯に周波数変換するM個の第3の周波数変換部と、M個の第3の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する第2の合波部と、第2の合波部から出力された第2のFDM信号を第2の光信号に変換し、第2の光合分波部に出力する第2の光変調部と、第1の光合分波部から出力された第2の光信号を電気信号である第2のFDM信号に再変換する第2の光検波部と、第2の光検波部から出力された第2のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第2の分波部と、第2の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換することにより、第2のDSL変調信号を求めて、対応する第1の分離部に出力するM個の第4の周波数変換部とを備える。
【0045】
このような第44の発明によれば、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向信号は、互いに異なる周波数帯に変換され、1つのFDM信号として伝送される。また、双方向信号は、1本の光ファイバ上を方向多重して伝送される。これにより、光伝送路の数を削減さらに削減することができるので、加入者対の数が多い場合でも、より簡単な構成で、経済性に優れた双方向伝送装置を提供することができる。
【0046】
第45および第46の発明は、それぞれ、第43および第44の発明において、第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が占有する周波数帯と、第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上において互いに隣接することを特徴とする。
【0047】
第47および第48の発明は、それぞれ、第43および第44の発明において、第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が、第1の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第1の信号とし、第1の変復調部に対応する第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が、第2の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第2の信号としたときに、第1の信号が占有する周波数帯と、第2の信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上において互いに隣接することを特徴とする。
このような第45ないし第48の発明によれば、第1および第2のDSL変調信号(あるいは上記第1および第2の信号)が占有する周波数帯が周波数軸上で互いに隣接しているので、装置を構成する回路やデバイスの性能に起因して、双方向信号間のクロストークが生じた場合でも、伝送品質の劣化が少ない。よって、高品質な双方向伝送装置を提供することができる。
【0048】
第49および第50の発明は、それぞれ、第43および第44の発明において、第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が、第1の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第1の信号とし、第1の変復調部に対応する第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が、第2の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第2の信号としたときに、第1の信号が占有する周波数帯と、第2の信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上に交互に配置されることを特徴とする。
このような第49および第50の発明よれば、第1のDSL変調信号を周波数変換したときに得られる信号と第2のDSL変調信号を周波数変換したときに得られる信号とが、周波数軸上に交互に配置されるので、装置を構成する回路やデバイスの性能に起因して伝送歪が生じても、伝送品質の劣化が少ない。よって、高品質な双方向伝送装置を提供することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施形態に係る伝送装置1は、DSL変調部101と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と光変調部102とにより光送出設備1001を、光検波部104により光終端装置1002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。
【0050】
図1に示す伝送装置1は、以下のように動作する。DSL変調部101は、入力されたディジタルデータ信号を、ベースバンド帯域の所定形式のDSL変調信号に変換する。光変調部102は、このDSL変調信号を光信号に変換して、光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を電気信号であるDSL変調信号に再変換して、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0051】
なお、DSL変調部101から出力されるDSL変調信号は、DMT(Discrete Multi Tone )変調方式による変調信号、CAP(Carrierless Amplitude/Phase modulation)変調方式による変調信号、あるいは、QAM(Quadrature Amplitude Modulation )変調方式による変調信号などである。また、電気伝送部105は、ツイストペア線あるいは同軸線などで構成される。
【0052】
以上のような伝送装置では、局設備から加入者端末に至る全伝送経路の大部分は、低損失な光ファイバで構成され、全伝送経路の末端部分(光終端装置から加入者端末まで)である加入者宅内配線部分は、ツイストペア等の電気線路で構成される。DSL変調部は、光終端装置内ではなく、局に設置される光送出設備内に配置される。また、光伝送部と電気伝送部とを含んだ全伝送経路に亘り、DSL変調信号が伝送される。このような構成を採用することにより、光終端装置を小型かつ低コストにすることができる。これにより、加入者宅の周辺設備の設置性向上と低コスト化とを同時に達成し、低コストで扱い易い伝送装置を提供することができる。
【0053】
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図2において、本実施形態に係る伝送装置2は、変調部201と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、電気伝送部105と、復調部206とを備えている。なお、変調部201と光変調部102とにより光送出設備12001を、光検波部104により光終端装置1002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。
【0054】
変調部201は、DSL変調部101と、第1の周波数変換部210とを含む。復調部206は、第2の周波数変換部211と、DSL復調部106とを含む。本実施形態は、前述の第1の実施形態と比べて、第1の周波数変換部210と第2の周波数変換部211とをさらに備える点で相違する。そこで、第1の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0055】
変調部201では、まず、DSL変調部101が、入力されたディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換する。次に、第1の周波数変換部210が、DSL変調部101から出力されたDSL変調信号を、予め定められた第1の周波数帯を占める周波数変換信号に変換する。光変調部102は、この周波数変換信号を光信号に変換して、光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を電気信号である周波数変換信号に再変換して、電気伝送部105に送出する。復調部206では、まず、第2の周波数変換部211が、電気伝送部105を介して伝送されてきた周波数変換信号を周波数変換し、元のDSL変調信号を再生する。DSL復調部106は、再生されたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0056】
なお、本実施形態では、第2の周波数変換部211は、DSL変調部101から出力されるDSL変調信号の占有周波数帯と同じ周波数帯に周波数変換することにより、元のDSL変調信号を再生することとしたが、これに代えて、DSL変調部101から出力されるDSL変調信号の占有周波数帯と異なる周波数帯に周波数変換することにより、異なる周波数帯を占めるDSL変調信号を再生することとしてもよい。
【0057】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、さらに周波数変換し、その後に光伝送する。これにより、簡単な構成で、適宜選択した周波数帯を用いて光伝送を行う伝送装置を提供することができる。
【0058】
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図3において、本実施形態に係る伝送装置3は、変調部201と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と光変調部102とにより光送出設備12001を、光検波部104と第2の周波数変換部811とにより光終端装置8002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第2の実施形態と比べて、第2の周波数変換部811(図2では第2の周波数変換部211)の挿入位置および接続関係の点で相違する。そこで、第2の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0059】
光送出設備12001は、入力されたディジタルデータ信号を、所定の第1の周波数帯の周波数変換信号に変換し、さらに光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号である周波数変換信号に再変換する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力された周波数変換信号を周波数変換して元のDSL変調信号を再生し、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0060】
なお、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、第2の周波数変換部811は、DSL変調部101から出力されるDSL変調信号の占有周波数帯と異なる周波数帯に周波数変換することにより、異なる周波数帯を占めるDSL変調信号を再生することとしてもよい。
【0061】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、さらに周波数変換し、その後に光伝送する。これにより、簡単な構成で、適宜選択した周波数帯を用いて光伝送を行う伝送装置を提供することができる。
【0062】
(第4の実施形態)
図4は、本発明の第4の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図4において、本実施形態に係る伝送装置4は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、電気伝送部105と、復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104により光終端装置1002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。
【0063】
本実施形態は、前述の第2の実施形態と比べて、複数の変調部201と合波部207とをさらに備え、第2の周波数変換部211が信号を選択する機能を有する点で相違する。そこで、第2の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0064】
変調部201は、光送出設備2001に入力される複数(図4では2つ)のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられる。変調部201では、まず、DSL変調部101が、各ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換する。次に、第1の周波数変換部210が、各DSL変調部101から出力されたDSL変調信号を、予め定められた互いに異なる周波数帯を占める、第1および第2の周波数変換信号にそれぞれ変換する。
【0065】
合波部207は、2つの変調部201から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重(FDM:Frequency Division Multiplex)によって合成し、光変調部102に出力する。このように複数の信号が周波数多重された信号を、以下ではFDM信号と呼ぶ。光変調部102は、FDM信号を光信号に変換して、光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換して、電気伝送部105に送出する。
【0066】
復調部206では、まず、第2の周波数変換部211が、電気伝送部105を介して伝送されてきたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、周波数変換する。これにより、2つのDSL変調部101から出力されたDSL変調信号のいずれかが再生される。次に、DSL復調部106が、再生されたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0067】
なお、図4に示す伝送装置4は、2つの変調部201を備えることとしたが、伝送装置4が備える変調部201の個数は、2以上であれば任意でよい。
【0068】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、さらに周波数変換することによって多重化して光伝送する。これにより、簡単な構成で、多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0069】
(第5の実施形態)
図5は、本発明の第5の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図5において、本実施形態に係る伝送装置5は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104と第2の周波数変換部811とにより光終端装置8002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。
【0070】
本実施形態は、前述の第4の実施形態と比べて、第2の周波数変換部811(図4では第2の周波数変換部211)の挿入位置および接続関係の点で相違する。そこで、第4の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、図5では図面の簡略化のために詳細な構成を省略したが、変調部201は、第4の実施形態と同様に、DSL変調部101と、第1の周波数変換部210とを含んでいる。以下に示す各実施形態においても、変調部201は、いずれも、DSL変調部101と、第1の周波数変換部210とを含むものとする。
【0071】
光送出設備2001は、入力された複数(図5では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号であるFDM信号に再変換する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力されたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、周波数変換する。これにより、2つのDSL変調部101から出力されたDSL変調信号のいずれかが再生され、再生されたDSL信号は、電気伝送部105によって伝送される。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0072】
なお、第4の実施形態と同様に、図5に示す伝送装置5が備える変調部201の個数は、2以上であれば任意でよい。
【0073】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送して、再度周波数変換した後、電気伝送する。これにより、復調部に従来のシステムと同様の装置および回路を使用できるので、より経済的な構成で、多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0074】
(第6の実施形態)
図6は、本発明の第6の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図6において、本実施形態に係る伝送装置6は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、分岐部308と、2つの電気伝送部105と、2つの復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104と分岐部308とにより光終端装置3002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第4の実施形態と比べて、分岐部308をさらに備え、これに伴い、電気伝送部105および復調部206を複数個(図6では2つ)備える点で相違する。そこで、第4の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0075】
光送出設備2001は、入力された複数(図6では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号であるFDM信号に再変換する。分岐部308は、光検波部104において再変換されたFDM信号を2分岐させる。電気伝送部105は、分岐部308で分岐された各信号に対応して設けられている。分岐部308は、分岐させたFDM信号を各電気伝送部105に送出する。復調部206は、各電気伝送部105に対応して設けられている。復調部206は、各電気伝送部105を介して伝送されてきたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号を選択的に復調して、元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0076】
なお、図6に示す伝送装置6では、光送出設備2001におけるディジタルデータ信号の多重化数、および、光終端装置3002におけるFDM信号の分岐数は共に2であるとしたが、多重化数と分岐数とは、必ずしも一致する必要はなく、それぞれ2以外の数でもよい。
【0077】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、受信した信号を分岐させて複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0078】
(第7の実施形態)
図7は、本発明の第7の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図7において、本実施形態に係る伝送装置7は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、分波部408と、2つの電気伝送部105と、2つの復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104と分波部408とにより光終端装置4002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。本実施形態の構成は、前述の第6の実施形態と比べて、分岐部308に代えて分波部408を備える点で相違する。そこで、第6の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第6の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0079】
光送出設備2001は、入力された複数(図7では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号であるFDM信号に再変換する。分波部408は、第1および第2の周波数変換信号を分離して出力する。電気伝送部105は、第1および第2の周波数変換信号のそれぞれに対応して設けられている。分波部408は、第1および第2の周波数変換信号を各電気伝送部105に送出する。復調部206は、各電気伝送部105に対応して設けられている。復調部206は、各電気伝送部105を介して伝送されてきた第1または第2の周波数変換信号を復調して、元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0080】
なお、本実施形態に係る伝送装置7は、分波部408からは第1および第2の周波数変換信号が分離して出力される点で、分岐部308からは第1および第2の周波数変換信号が多重化された状態で出力される第6の実施形態に係る伝送装置6と相違する。
【0081】
また、図7に示す伝送装置7では、光送出設備2001におけるディジタルデータ信号の多重化数、および、光終端装置4002におけるFDM信号の分波数は共に2であるとしたが、多重化数と分波数とは、必ずしも一致する必要はなく、それぞれ2以外の数でもよい。
【0082】
以上のような伝送装置は、複数の加入者に向けた各ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、多重分離し、それぞれの加入者端末に伝送する。これにより、経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0083】
(第8の実施形態)
図8は、本発明の第8の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図8において、本実施形態に係る伝送装置8は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、分波部408と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、光検波部104と分波部408と2つの第2の周波数変換部811とにより光終端装置5002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第7の実施形態と比べて、第2の周波数変換部811(図7では復調部206に含まれている)の挿入位置および接続関係の点で相違する。そこで、第7の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第7の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0084】
光送出設備2001は、入力された複数(図8では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を、電気信号であるFDM信号に再変換する。分波部408は、第1および第2の周波数変換信号を分離して出力する。第2の周波数変換部811は、第1および第2の周波数変換信号のそれぞれに対応して設けられている。第2の周波数変換部811は、それぞれ第1または第2の周波数変換信号を周波数変換してDSL変調信号を再生し、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきた、再生されたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0085】
なお、図8に示す伝送装置8では、光送出設備2001におけるディジタルデータ信号の多重化数、および、光終端装置5002におけるFDM信号の分波数は共に2であるとしたが、多重化数と分波数とは、必ずしも一致する必要はなく、それぞれ2以外の任意の数でもよい。
【0086】
以上のような伝送装置は、複数の加入者に向けた各ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、多重分離し、再度周波数変換して得られたDSL変調信号をそれぞれの加入者端末に電気伝送する。これにより、複数個備える必要がある復調部に従来のシステムと同様の装置および回路を使用できるので、より経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0087】
(第9の実施形態)
図9は、本発明の第9の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図9において、本実施形態に係る伝送装置9は、DSL変調部101と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備13001を、光検波部104と第1のFM復調部1302とにより光終端装置13002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第1の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第1の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0088】
第1のFM変調部1301は、DSL変調部101から出力されたDSL変調信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調してDSL変調信号を再生し、再生したDSL変調信号を電気伝送部105に送出する。
【0089】
以上のような伝送装置では、DSL変調信号を周波数変調した上で光伝送した後、復調してDSL変調信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な伝送装置を提供することができる。
【0090】
(第10の実施形態)
図10は、本発明の第10の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図10において、本実施形態に係る伝送装置10は、変調部201と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備20001を、光検波部104と第1のFM復調部1302と第2の周波数変換部811とにより光終端装置20002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第3の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第3の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0091】
第1のFM変調部1301は、変調部201から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調して、変調部201の出力信号に相当する信号を再生し、再生した信号を第2の周波数変換部811に出力する。
【0092】
以上のような伝送装置では、DSL変調信号を周波数変換し、さらに周波数変調した上で光伝送した後、復調し周波数変換してDSL変調信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な伝送装置を提供することができる。
【0093】
(第11の実施形態)
図11は、本発明の第11の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図11において、本実施形態に係る伝送装置11は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、電気伝送部105と、復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備14001を、光検波部104と第1のFM復調部1302とにより光終端装置14002を、復調部206により加入者端末2003を、それぞれ構成する。本実施形態の構成は、前述の第4の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第4の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0094】
第1のFM変調部1301は、合波部207から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調してFDM信号を再生し、再生したFDM信号を電気伝送部105に送出する。
【0095】
以上のような伝送装置では、多チャンネルのDSL変調信号に基づくFDM信号を周波数変調した上で光伝送した後、復調してFDM信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0096】
(第12の実施形態)
図12は、本発明の第12の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図12において、本実施形態に係る伝送装置12は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備14001を、光検波部104と第1のFM復調部1302と第2の周波数変換部811とにより光終端装置20002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第5の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第5の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第5の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0097】
第1のFM変調部1301は、合波部207から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調してFDM信号を再生し、第2の周波数変換部811に出力する。
【0098】
以上のような伝送装置では、多チャンネルのDSL変調信号に基づくFDM信号を周波数変調した上で光伝送した後、復調してFDM信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0099】
(第13の実施形態)
図13は、本発明の第13の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図13において、本実施形態に係る伝送装置13は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第1のFM復調部1302と、分波部408と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と光変調部102とにより光送出設備14001を、光検波部104と第1のFM復調部1302と分波部408と2つの第2の周波数変換部811とにより光終端装置15002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第8の実施形態と比べて、第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とをさらに備える点で相違する。そこで、第8の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第8の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0100】
第1のFM変調部1301は、合波部207から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する。光変調部102は、この周波数変調信号を光信号に変換し、光伝送部103に送出する。第1のFM復調部1302は、光検波部104から出力された電気信号である周波数変調信号を復調してFDM信号を再生し、分波部408に出力する。
【0101】
以上のような伝送装置では、多チャンネルのDSL変調信号に基づくFDM信号を周波数変調した上で光伝送した後、復調してFDM信号を取り出す構成を採用することにより、FM伝送方式が有する特徴を利用して、光伝送時の雑音特性および多重反射耐性を改善することができる。これにより、伝送特性が改善され、品質の低い光伝送路を利用した場合でも伝送品質を確保できるので、高品質かつ経済的な多チャンネルの伝送装置を提供することができる。
【0102】
なお、上述したように、第9ないし第13の実施形態に係る伝送装置は、それぞれ、前述の第1、第3ないし第5、および、第8の実施形態に係る伝送装置に第1のFM変調部1301と第1のFM復調部1302とを追加したものである。これと同様に、第2、第6および第7の実施形態に係る伝送装置についても、光変調部102の前段に第1のFM変調部を、光検波部104の後段に第1のFM復調部をそれぞれ接続することにより、同様の効果を奏する伝送装置を提供することができる。
【0103】
(第14の実施形態)
図14は、本発明の第14の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図14において、本実施形態に係る伝送装置14は、DSL変調部101と、光変調部102と、光伝送部103と、光分配部908と、2つの光検波部104と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と光変調部102とにより光送出設備1001を、各光検波部104により2つの光終端装置1002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第1の実施形態と比べて、光分配部908をさらに備え、光分配部908の分配数に応じて、光検波部104と電気伝送部105とDSL復調部106とをいずれも複数個(図14では2つ)備える点で相違する。そこで、第1の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0104】
光送出設備1001は、入力されたディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに光信号に変換して光伝送部103に送出する。光分配部908は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を2分岐させる。光分配部908で2分岐した光信号のそれぞれに対応して、光検波部104と電気伝送部105とDSL復調部106とが設けられている。光検波部104は、光分配部908で分岐した光信号の1つを電気信号であるDSL変調信号に再変換し、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0105】
なお、本実施形態に係る伝送装置14は、光検波部104を通過する前の光信号を光分配部908で2分岐させる点で、光検波部104を通過した後の電気信号を分波部408で2分岐させる既出の伝送装置(例えば、第7の実施形態に係る伝送装置7)と相違する。
【0106】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、光伝送した後、光信号を分岐させて、複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、より多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0107】
(第15の実施形態)
図15は、本発明の第15の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図15において、本実施形態に係る伝送装置15は、変調部201と、光変調部102と、光伝送部103と、光分配部908と、2つの光検波部104と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と光変調部102とにより光送出設備12001を、各光検波部104とこれに接続される第2の周波数変換部811とにより2つの光終端装置8002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第3の実施形態と比べて、光分配部908をさらに備え、光分配部908の分配数に応じて、光検波部104と第2の周波数変換部811と電気伝送部105とDSL復調部106とをいずれも複数個(図15では2つ)備える点とで相違する。そこで、第3の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0108】
光送出設備12001は、入力されたディジタルデータ信号を、所定の第1の周波数帯の周波数変換信号に変換し、さらに光信号に変換して光伝送部103に送出する。光分配部908は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を2分岐させる。光分配部908で2分岐した光信号のそれぞれに対応して、光検波部104と第2の周波数変換部811と電気伝送部105とDSL復調部106とが設けられている。光検波部104は、光分配部908で分岐した光信号の1つを電気信号である周波数変換信号に再変換し、第2の周波数変換部811に出力する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力された周波数変換信号を周波数変換して元のDSL変調信号を再生し、電気伝送部105に送出する。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0109】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、さらに周波数変換し、光伝送した後、光信号を分岐させて、複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、より多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0110】
(第16の実施形態)
図16は、本発明の第16の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図16において、本実施形態に係る伝送装置16は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光分配部908と、2つの光検波部104と、2つの電気伝送部105と、2つの復調部206とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、各光検波部104により2つの光終端装置1002を、各復調部206により2つの加入者端末2003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第4の実施形態と比べて、光分配部908をさらに備え、光分配部908の分配数に応じて、光検波部104と電気伝送部105と復調部206とをいずれも複数個(図16では2つ)備える点で相違する。そこで、第4の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0111】
光送出設備2001は、入力された複数(図16では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光分配部908は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を2分岐させる。光分配部908で2分岐した光信号のそれぞれに対応して、光検波部104と電気伝送部105と復調部206とが設けられている。光検波部104は、光分配部908で分岐した光信号の1つを電気信号であるFDM信号に再変換し、得られたFDM信号を電気伝送部105に送出する。復調部206は、各電気伝送部105を介して伝送されてきたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号を選択的に復調して、元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0112】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、光信号を分岐させて、複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、より多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0113】
(第17の実施形態)
図17は、本発明の第17の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図17において、本実施形態に係る伝送装置17は、2つの変調部201と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光分配部908と、2つの光検波部104と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と光変調部102とにより光送出設備2001を、各光検波部104とこれに接続される第2の周波数変換部811とにより2つの光終端装置8002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第5の実施形態と比べて、光分配部908をさらに備え、光分配部908の分配数に応じて、光検波部104と第2の周波数変換部811と電気伝送部105とDSL復調部106とをいずれも複数個(図17では2つ)備える点で相違する。そこで、第5の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第5の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0114】
光送出設備2001は、入力された複数(図17では2つ)のディジタルデータ信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯のDSL変調信号に変換して多重化することによりFDM信号を生成した後、光信号に変換して光伝送部103に送出する。光分配部908は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を2分岐させる。光分配部908で2分岐した光信号のそれぞれに対応して、光検波部104と第2の周波数変換部811と電気伝送部105とDSL復調部106とが設けられている。光検波部104は、光分配部908で分岐した光信号の1つを電気信号であるFDM信号に再変換する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力されたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、周波数変換する。これにより、2つの変調部201に含まれる各DSL変調部101から出力されたDSL変調信号のいずれかが再生され、再生されたDSL変調信号は、電気伝送部105によって伝送される。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0115】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送した後、光信号を分岐させて、複数の加入者端末に分配する。これにより、経済的な構成で、より多くの加入者を収容できる大容量の伝送装置を提供することができる。
【0116】
なお、第16および第17の実施形態に係る伝送装置では、光分配部908から出力される光信号には、2つの変調部201から出力された、互いに異なる周波数帯の信号が周波数多重されている。この場合、2つの第2の周波数変換部(図16では復調部206に含まれており、図17では参照番号811が付されている)が、同じ周波数帯の信号を抽出して周波数変換することにより、同じDSL変調信号を再生してもよく、異なる周波数帯の信号を抽出して周波数変換することにより、異なるDSL変調信号を再生してもよい。後者の方法を採用した場合、例えば、一方のDSL復調部106からは第1のディジタルデータ信号が出力され、他方のDSL復調部106からは第2のディジタルデータ信号が出力されるようにすることができる。これにより、複数の加入者に対して互いに異なる情報を独立して伝送する伝送装置を提供することができる。
【0117】
また、第14ないし第17の実施形態に係る伝送装置では、光分配部908で光信号が2分岐するとしたが、光分配部908における光信号の分岐数は任意でよい。また、第16および第17の実施形態に係る伝送装置では、光送出設備2001における多重化数と光分配部908における光信号の分岐数とは共に2であるとしたが、多重化数と分岐数とは必ずしも一致する必要はなく、それぞれ2以外の任意の数でもよい。
【0118】
(第18の実施形態)
図18は、本発明の第18の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図18において、本実施形態に係る伝送装置18は、DSL変調部101と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備23001を、光検波部104と周波数分離部1613とにより光終端装置23002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第1の実施形態と比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第1の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0119】
周波数多重部1112は、DSL変調部101から出力されたDSL変調信号に、このDSL変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、DSL変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。周波数分離部1613で分離されたDSL変調信号は、電気伝送部105によって伝送される。DSL復調部106は、電気伝送部105を介して伝送されてきたDSL変調信号を復調し、元のディジタルデータ信号を再生する。
【0120】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換した後、光伝送すると共に、第2の電気信号をDSL変調信号に周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0121】
(第19の実施形態)
図19は、本発明の第19の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図19において、本実施形態に係る伝送装置19は、2つの変調部1101と、合波部207と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、第2の周波数分離部1113と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部1101と合波部207と光変調部102とにより光送出設備11001を、光検波部104と第2の周波数変換部811とにより光終端装置8002を、第2の周波数分離部1113とDSL復調部106とにより加入者端末11003を、それぞれ構成する。
【0122】
変調部1101は、DSL変調部101と、周波数多重部1112と、第1の周波数変換部210とを含む。本実施形態は、前述の第5の実施形態と比べて、周波数多重部1112と第2の周波数分離部1113とをさらに備える点とで相違する。そこで、第5の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第5の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0123】
変調部1101は、光送出設備11001に入力される複数(図19では2つ)のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられる。変調部1101では、まず、DSL変調部101が、各ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換する。次に、周波数多重部1112が、DSL変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号SxをDSL変調信号に周波数多重する。さらに、第1の周波数変換部210が、周波数多重部1112から出力された多重信号を、予め定められた互いに異なる周波数帯を占める、第1および第2の周波数変換信号にそれぞれ変換する。
【0124】
合波部207は、2つの変調部1101から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重によって合成し、FDM信号を出力する。光変調部102は、FDM信号を光信号に変換して、光伝送部103に送出する。光検波部104は、光伝送部103を介して伝送されてきた光信号を電気信号であるFDM信号に再変換する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力されたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、ベースバンド帯域に周波数変換する。第2の周波数変換部811は、周波数変換された信号を、電気伝送部105に送出する。第2の周波数分離部1113は、電気伝送部105を介して伝送されてきた信号から、DSL変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離する。DSL復調部106は、DSL変調信号を元のディジタルデータ信号に再変換する。
【0125】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送すると共に、第2の電気信号をDSL変調信号に多重化して光伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0126】
(第20の実施形態)
図20は、本発明の第20の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図20において、本実施形態に係る伝送装置20は、変調部201と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備24001を、光検波部104と周波数分離部1613と第2の周波数変換部811とにより光終端装置24002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第3の実施形態と比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第3の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0127】
周波数多重部1112は、変調部201から出力された周波数変換信号に、この周波数変換信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変換信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第2の周波数変換部811は、周波数分離部1613から出力された周波数変換信号を周波数変換して元のDSL変調信号を再生し、電気伝送部105に送出する。
【0128】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0129】
(第21の実施形態)
図21は、本発明の第21の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図21において、本実施形態に係る伝送装置21は、2つの変調部201と、合波多重部1807と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波多重部1807と光変調部102とにより光送出設備16001を、光検波部104と周波数分離部1613と第2の周波数変換部811とにより光終端装置16002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第5の実施形態と比べて、合波部207に代えて合波多重部1807を備え、周波数分離部1613をさらに備える点で相違する。そこで、第5の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第5の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0130】
合波多重部1807は、まず、2つの変調部201から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重によって合成してFDM信号を求める。次に、合波多重部1807は、さらに、第1および第2の周波数変換信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号SxをFDM信号に周波数多重し、求めた信号を光変調部102に出力する。
【0131】
周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、FDM信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第2の周波数変換部811は、光検波部104から出力されたFDM信号から、第1または第2の周波数変換信号のいずれかを選択して抽出し、周波数変換する。これにより、2つの変調部201に含まれる各DSL変調部101から出力されたDSL変調信号のいずれかが再生され、再生されたDSL信号は、電気伝送部105によって伝送される。
【0132】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0133】
(第22の実施形態)
図22は、本発明の第22の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図22において、本実施形態に係る伝送装置22は、2つの変調部201と、合波多重部1807と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、分波部408と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波多重部1807と光変調部102とにより光送出設備16001を、光検波部104と周波数分離部1613と分波部408と2つの第2の周波数変換部811とにより光終端装置25002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第8の実施形態と比べて、合波部207に代えて合波多重部1807を備え、周波数分離部1613をさらに備える点で相違する。そこで、第8の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第8の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0134】
合波多重部1807は、まず、2つの変調部201から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重によって合成してFDM信号を求める。次に、合波多重部1807は、さらに、第1および第2の周波数変換信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号SxをFDM信号に周波数多重し、求めた信号を光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、FDM信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。周波数分離部1613から出力されたFDM信号は、分波部408で2分岐し、2つの第2の周波数変換部811に入力される。
【0135】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重し伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0136】
(第23の実施形態)
図23は、本発明の第23の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図23において、本実施形態に係る伝送装置23は、DSL変調部101と、第1のFM変調部1301と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第1のFM復調部1302と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、DSL変調部101と第1のFM変調部1301と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備26001を、光検波部104と周波数分離部1613と第1のFM復調部1302とにより光終端装置26002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第9の実施形態に比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第9の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第9の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0137】
周波数多重部1112は、第1のFM変調部1301から出力された周波数変調信号に、この周波数変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第1のFM復調部1302は、周波数分離部1613から出力された周波数変調信号を復調してDSL変調信号を再生し、再生したDSL変調信号を電気伝送部105に送出する。
【0138】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、周波数変調を施した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0139】
(第24の実施形態)
図24は、本発明の第24の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図24において、本実施形態に係る伝送装置24は、変調部201と、第1のFM変調部1301と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第1のFM復調部1302と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、変調部201と第1のFM変調部1301と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備27001を、光検波部104と周波数分離部1613と第1のFM復調部1302と第2の周波数変換部811とにより光終端装置17002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第10の実施形態に比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第10の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第10の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0140】
周波数多重部1112は、第1のFM変調部1301から出力された周波数変調信号に、この周波数変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第1のFM復調部1302は、周波数分離部1613から出力された周波数変調信号を復調して、変調部201からの出力信号に相当する信号を再生し、第2の周波数変換部811に出力する。
【0141】
以上のような伝送装置は、ディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換して、周波数変調を施した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0142】
(第25の実施形態)
図25は、本発明の第25の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図25において、本実施形態に係る伝送装置25は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第1のFM復調部1302と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備17001を、光検波部104と周波数分離部1613と第1のFM復調部1302と第2の周波数変換部811とにより光終端装置17002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第12の実施形態と比べて、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第12の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第12の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0143】
周波数多重部1112は、第1のFM変調部1301から出力された周波数変調信号に、この周波数変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第1のFM復調部1302は、周波数分離部1613から出力された周波数変調信号を復調して、元のFDM信号を再生する。
【0144】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、周波数変調を施した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0145】
(第26の実施形態)
図26は、本発明の第26の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図26において、本実施形態に係る伝送装置は、2つの変調部201と、合波部207と、第1のFM変調部1301と、周波数多重部1112と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第1のFM復調部1302と、分波部408と、2つの第2の周波数変換部811と、2つの電気伝送部105と、2つのDSL復調部106とを備えている。なお、2つの変調部201と合波部207と第1のFM変調部1301と周波数多重部1112と光変調部102とにより光送出設備17001を、光検波部104と周波数分離部1613と第1のFM復調部1302と分波部408と2つの第2の周波数変換部811とにより光終端装置28002を、各DSL復調部106により2つの加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第13の実施形態と比較して、周波数多重部1112と周波数分離部1613とをさらに備える点で相違する。そこで、第13の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第13の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0146】
周波数多重部1112は、第1のFM変調部1301から出力された周波数変調信号に、この周波数変調信号と異なる周波数帯を占める第2の電気信号Sxを周波数多重し、光変調部102に出力する。周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号と第2の電気信号Sxとを周波数分離して出力する。第1のFM復調部1302は、周波数分離部1613から出力された周波数変調信号を復調して、元のFDM信号を再生する。
【0147】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、周波数変調を施した後、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0148】
(第27の実施形態)
図27は、本発明の第27の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。図27において、本実施形態に係る伝送装置27は、2つの変調部201と、合波多重部1807と、光変調部102と、光伝送部103と、光検波部104と、周波数分離部1613と、第2の周波数変換部811と、電気伝送部105と、DSL復調部106と、FDM多重部1801と、第2のFM変調部1802と、第2のFM復調部1803と、FDM分離部1804とを備えている。なお、2つの変調部201と合波多重部1807と光変調部102とにより光送出設備16001を、光検波部104と周波数分離部1613と第2の周波数変換部811とにより光終端装置16002を、DSL復調部106により加入者端末1003を、それぞれ構成する。本実施形態は、前述の第21の実施形態と比べて、FDM多重部1801と第2のFM変調部1802と第2のFM復調部1803とFDM分離部1804とをさらに備える点で相違する。そこで、第21の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第21の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0149】
FDM多重部1801は、複数の第2の電気信号S1〜Snを周波数多重して、信号Smを出力する。第2のFM変調部1802は、信号Smを元信号として周波数変調を行い、周波数変調信号Sfを出力する。合波多重部1807は、2つの変調部201から出力された第1および第2の周波数変換信号を周波数多重してFDM信号を生成すると共に、さらに、第2のFM変調部1802から出力された周波数変調信号Sfとを周波数多重して、光変調部102に出力する。
【0150】
周波数分離部1613は、光検波部104から出力された電気信号から、周波数変調信号Sfとその他のFDM信号とを周波数分離し、前者を第2のFM復調部1803に、後者を第2の周波数変換部811に出力する。第2のFM復調部1803は、周波数変調信号Sfを復調し、元の信号Smを再生する。FDM分離部1804は、信号Smを周波数分離し、第2の電気信号S1〜Snを出力する。
【0151】
以上のような伝送装置は、複数チャンネルのディジタルデータ信号をDSL変調信号に変換し、さらに周波数変換することによって多重化し、光伝送すると共に、第2の電気信号を周波数多重して伝送する。これにより、DSLサービス以外のサービス等も提供できる、拡張性および柔軟性に優れた伝送装置を提供することができる。
【0152】
なお、第18ないし第27の実施形態に係る伝送装置によって伝送される第2の電気信号SxおよびS1〜Snの種類は、例えば、ベースバンドディジタルデータ信号であってもよく、音声信号等のベースバンド信号あるいは低周波信号であってもよく、テレビジョン映像信号のような搬送波変調信号あるいは高周波信号であってもよい。
【0153】
また、第2ないし第4の実施形態については変調部201の詳細な構成を図示して説明した。これと同様に、他の実施形態に係る伝送装置に含まれる変調部201も、入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、DSL変調部から出力されたDSL変調信号を互いに異なる周波数帯に変換する周波数変換部とを含むこととしてもよい。このような構成を採用することにより、複数の変調部を備えた伝送装置を構築するときに、複数のDSL変調部を共通の装置あるいは回路を用いて構築できるので、より経済的な構成で、多くの加入者を収容できる伝送装置を提供することができる。
【0154】
また、分岐部308、分波部408および光分配部908における分岐数あるいは分波数は、加入者端末数に相当する。この加入者端末数は、伝送装置の典型的な使用形態では、変調部201および1101の個数、すなわち、合波部207における周波数変換信号の多重数と一致することが望ましい。ただし、伝送装置の使用形態によっては、加入者端末数が、合波部207における多重数と一致せず、それより多くても、少なくてもよい場合もある。
【0155】
(第28の実施形態)
図28は、本発明の第28の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る伝送装置は、前述までの第1ないし第27の実施形態に係る伝送装置を双方向通信サービスに適用した構成に相当する。図28は、2組の加入者対間の双方向通信サービスを提供する場合の例を示したものである。図28において、本実施形態に係る伝送装置28は、第1の送受信回路30001と、第2の送受信回路30002と、第1の周波数変換部2101と、第2の周波数変換部2112と、第3の周波数変換部2103と、第4の周波数変換部2114と、第1の電気伝送部3051と、第2の電気伝送部3052とをそれぞれ2組ずつ備え、さらに、第1の合波部2071と、第2の合波部2072と、第1の光変調部1021と、第2の光変調部1022と、第1の光伝送部1031と、第2の光伝送部1032と、第1の光検波部1041と、第2の光検波部1042と、第1の分波部4081と、第2の分波部4082とを備えている。第1の送受信回路30001は、第1のDSL変調部1011と、第2のDSL復調部1062とを含み、第2の送受信回路30002は、第1のDSL復調部1061と、第2のDSL変調部1012とをそれぞれ含んでいる。なお、2つの第1の送受信回路30001と、2つの第1の周波数変換部2101と、2つの第4の周波数変換部2114と、第1の合波部2071と、第2の分波部4082と、第1の光変調部1021と、第2の光検波部1042とにより光送受信設備40001を、第1の光検波部1041と、第2の光変調部1022と、第1の分波部4081と、第2の合波部2072と、2つの第2の周波数変換部2112と、2つの第3の周波数変換部2103とにより光終端装置40002を、各第2の送受信回路30002により加入者端末40003を、それぞれ構成する。
【0156】
図28に示す伝送装置28は、以下のように動作する。なお、以下の説明では、図28に示す第1のディジタルデータUDaおよびUDbを第1のディジタルデータUDと呼び、第2のディジタルデータDDaおよびDDbを第2のディジタルデータDDと呼ぶ。第1の送受信回路30001と第2の送受信回路30002とは、複数の加入者対に対応して、加入者対の数と同数設けられる。第1の送受信回路30001に含まれる第1のDSL変調部1011は、対応する第2の送受信回路30002に送信すべき第1のディジタルデータUDをDSL変調信号に変換して、第1の周波数変換部2101に出力する。
【0157】
第1の周波数変換部2101は、第1のDSL変調部1011に対応して複数設けられ、第1のDSL変調部1011から出力されたDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯(図28では、f2およびf4)に周波数変換する。第1の合波部2071は、複数の第1の周波数変換部2101から出力された信号を周波数多重して、第1のFDM信号を出力する。第1の光変調部1021は、第1の合波部2071から出力された第1のFDM信号を第1の光信号に変換して、第1の光伝送部1031に送出する。第1の光伝送部1031は、第1の光変調部1021から送出された第1の光信号を伝送する。第1の光検波部1041は、第1の光伝送部1031を介して伝送されてきた第1の光信号を電気信号である第1のFDM信号に再変換して出力する。第1の分波部4081は、第1の光検波部1041から出力された第1のFDM信号から、互いに異なる周波数帯(図28では、f2およびf4)の信号を周波数分離して出力する。
【0158】
第2の周波数変換部2112は、第1の分波部4081から分離して出力された複数の信号のそれぞれに対応して設けられる。第2の周波数変換部2112は、第1の分波部4081で分離された信号を所定の第2の周波数帯の信号に変換して、第1の電気伝送部3051に送出する。第1の電気伝送部3051は、第2の周波数変換部2112に対応して設けられ、第2の周波数変換部2112から送出された電気信号を伝送する。第2の送受信回路30002に含まれている第1のDSL復調部1061は、第1の電気伝送部3051に接続される。第1のDSL復調部1061は、第1の電気伝送部3051を介して伝送されてきた信号を復調して、対応する第1の送受信回路30001から送信された第1のディジタルデータUDを再生する。第2の送受信回路30002に含まれている第2のDSL変調部1012は、対応する第1の送受信回路30001に送信すべき第2のディジタルデータDDを第2のDSL変調信号に変換して、第2の電気伝送部3052に送出する。第2の電気伝送部3052は、第2のDSL変調部1012に対応して設けられ、第2のDSL変調部1012から送出された第2のDSL変調信号を伝送する。
【0159】
第3の周波数変換部2103は、第2の電気伝送部3052に対応して設けられ、第2の電気伝送部3052を介して伝送されてきた第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯(図28では、f1およびf3)に変換して出力する。第2の合波部2072は、複数の第3の周波数変換部2103から出力された信号を周波数多重し、第2のFDM信号を出力する。第2の光変調部1022は、第2の合波部2072から出力された第2のFDM信号を第2の光信号に変換して、第2の光伝送部1032に送出する。第2の光伝送部1032は、第2の光変調部1022から送出された第2の光信号を伝送する。第2の光検波部1042は、第2の光伝送部1032を介して伝送されてきた第2の光信号を、電気信号である第2のFDM信号に再変換して出力する。第2の分波部4082は、第2の光検波部1042から出力された第2のFDM信号から、互いに異なる周波数帯(図28では、f1およびf3)の信号を周波数分離し、対応する第4の周波数変換部2114に出力する。
【0160】
第4の周波数変換部2114は、第2の分波部4082から分離して出力された、複数の信号のそれぞれに対応して設けられる。第4の周波数変換部2114は、第2の分波部4082で分離された信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換する。第1の送受信回路30001に含まれる第2のDSL復調部1062は、第4の周波数変換部2114のそれぞれに対応して設けられる。第2のDSL復調部1062は、第4の周波数変換部2114から出力された信号を復調し、元の第2のデジタルデータDDを再生する。
【0161】
以上のような伝送装置では、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向伝送信号を、それぞれ互いに異なる周波数帯に変換し、1つのFDM信号として伝送することにより、光伝送路の数を削減できる。よって、加入者対の数が多い場合でも、低コストな双方向伝送装置を提供することができる。
【0162】
(第29の実施形態)
図29は、本発明の第29の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る伝送装置は、2組の加入者対間の双方向通信サービスを提供する。図29において、本実施形態に係る伝送装置29は、第1の送受信回路31001と、第2の送受信回路31002と、第1の周波数変換部2101と、第2の周波数変換部2112と、第3の周波数変換部2103と、第4の周波数変換部2114と、第2の分離部3122と、双方向電気伝送部3150とをそれぞれ2組ずつ備え、さらに、第1の合波部2071と、第2の合波部2072と、第1の光変調部1021と、第2の光変調部1022と、第1の光伝送部1031と、第2の光伝送部1032と、第1の光検波部1041と、第2の光検波部1042と、第1の分波部4081と、第2の分波部4082とを備えている。第1の送受信回路31001は、第1の変復調部3111と、第1の分離部3121とを含み、第2の送受信回路31002は、第2の変復調部3112をそれぞれ含んでいる。なお、2つの第1の送受信回路31001と、2つの第1の周波数変換部2101と、2つの第4の周波数変換部2114と、第1の合波部2071と、第2の分波部4082と、第1の光変調部1021と、第2の光検波部1042とにより光送受信設備41001を、第1の光検波部1041と、第2の光変調部1022と、第1の分波部4081と、第2の合波部2072と、2つの第2の周波数変換部2112と、2つの第3の周波数変換部2103と、2つの第2の分離部3122とにより光終端装置41002を、各第2の送受信回路31002により加入者端末41003を、それぞれ構成する。
【0163】
図29に示す伝送装置29は、以下のように動作する。なお、以下の説明では、図29に示す第1のディジタルデータUDaおよびUDbを第1のディジタルデータUDと呼び、第2のディジタルデータDDaおよびDDbを第2のディジタルデータDDと呼ぶ。図30は、各部における伝送信号の周波数帯の配置を示す図である。第1の送受信回路31001と第2の送受信回路31002とは、複数の加入者対に対応して、加入者対の数と同数設けられる。第1の送受信回路31001に含まれている第1の変復調部3111は、対応する第2の送受信回路31002に送信すべき第1のディジタルデータUDを第1の基底周波数帯(fu)の第1のDSL変調信号に変換して、第1の分離部3121に出力すると共に、第1の分離部3121から出力される第2の基底周波数帯(fd)の第2のDSL変調信号を逆変換して、対応する第2の送受信回路31002から送信された第2のディジタルデータDDを再生する。第1の分離部3121は、第1の変復調部3111から出力された第1のDSL変調信号を、対応する第1の周波数変換部2101に出力すると共に、対応する第4の周波数変換部2114から出力された第2のDSL変調信号を、第1の変復調部3111に出力する。
【0164】
第1の周波数変換部2101は、第1の送受信回路31001に対応して複数設けられ、第1の送受信回路31001から出力された第1のDSL変調信号を、例えば図30(a)および(b)に示すように、互いに異なる所定の周波数帯(f2およびf4)に変換して出力する。第1の合波部2071は、複数の第1の周波数変換部2101から出力された信号を周波数多重して、第1のFDM信号を出力する。第1の光変調部1021は、第1の合波部2071から出力された第1のFDM信号を第1の光信号に変換して、第1の光伝送部1031に送出する。第1の光検波部1041は、第1の光伝送部1031を介して伝送されてきた第1の光信号を、電気信号である第1のFDM信号に再変換して出力する。第1の分波部4081は、第1の光検波部1041から出力された第1のFDM信号を周波数分離し、互いに異なる周波数帯の信号を分離および出力する。
【0165】
第2の周波数変換部2112は、第1の分波部4081から分離して出力された複数の信号に対応して設けられ、当該信号をそれぞれ第1の基底周波数帯(fu)の第1のDSL変調信号に変換して出力する。第2の分離部3122は、第2の周波数変換部2112から出力された第1のDSL変調信号に対応して設けられる。第2の分離部3122は、第1のDSL変調信号を双方向電気伝送部3150に送出すると共に、双方向電気伝送部3150を介して伝送されてきた第2のDSL変調信号を、対応する第3の周波数変換部2103に出力する。第2の送受信回路31002に含まれている第2の変復調部3112は、双方向電気伝送部3150を介して伝送されてきた第1のDSL変調信号を復調して、対応する第1の送受信回路31001から送信された第1のディジタルデータUDを再生すると共に、第1の送受信回路31001に送信すべき第2のディジタルデータDDを第2の基底周波数帯(fd)の第2のDSL変調信号に変換して、双方向電気伝送部3150に出力する。
【0166】
第3の周波数変換部2103は、第2の分離部3122に対応して複数設けられ、第2の分離部3122から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の周波数帯(図30(a)および(b)では、f1およびf3)に変換して出力する。第2の合波部2072は、複数の第3の周波数変換部2103から出力された信号を周波数多重して、第2のFDM信号を出力する。第2の光変調部1022は、第2の合波部2072から出力された第2のFDM信号を第2の光信号に変換して、第2の光伝送部1032に送出する。第2の光検波部1042は、第2の光伝送部1032を介して伝送されてきた第2の光信号を、電気信号である第2のFDM信号に再変換して出力する。第2の分波部4082は、第2の光検波部1042から出力された第2のFDM信号から、互いに異なる周波数帯の信号を分離し、対応する第4の周波数変換部2114に出力する。第4の周波数変換部2114は、第2の分波部4082から分離して出力された複数の信号のそれぞれに対応して設けられ、第2の分波部4082で分離された信号をそれぞれ第2の基底周波数帯(fd)の第2のDSL変調信号に変換して出力する。
【0167】
図30を参照して、伝送装置29における伝送信号の周波数配置をさらに詳しく説明する。第1のディジタルデータUDは、以下の原理により伝送される。複数の第1の変復調部3111は、いずれも同じ構成を有し、第1の基底周波数帯(fu)を占める第1のDSL変調信号をそれぞれ生成する。第1の周波数変換部2101は、第1の変復調部3111に対応して複数設けられている。2つの第1の周波数変換部2101は、2つの第1の分離部3121から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる周波数帯(f2、f4)に変換する。第1の合波部2071は、第1の周波数変換部2101で周波数変換された信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する。第1の分波部4081は、第1の光検波部1041から出力された第1のFDM信号を分離して、互いに異なる周波数帯(f2、f4)の信号を出力する。第2の周波数変換部2112は、第1の分波部4081で周波数分離した信号に対応して設けられており、分離した信号をそれぞれ第1の基底周波数帯(fu)に変換し、第2の分離部3122および双方向電気伝送部3150を経由して、対応する第2の変復調部3112に出力する。
【0168】
第2のディジタルデータDDは、以下の原理により伝送される。複数の第2の変復調部3112は、いずれも同じ構成を有し、第2の基底周波数帯(fd)を占める第2のDSL変調信号をそれぞれ生成する。第3の周波数変換部2103は、第2の変復調部3112に対応して複数設けられている。2つの第3の周波数変換部2103は、双方向電気伝送部3150を経由して2つの第2の分離部3122から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる周波数帯(f1、f3)に変換する。第2の合波部2072は、第3の周波数変換部2103で周波数変換された信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する。第2の分波部4082は、第2の光検波部1042から出力された第2のFDM信号を分離して、互いに異なる周波数帯(f1、f3)の信号を出力する。第4の周波数変換部2114は、第2の分波部4082で周波数分離した信号に対応して設けられており、分離した信号をそれぞれ第2の基底周波数帯(fd)に変換し、第1の分離部3121を経由して対応する第1の変復調部3111に出力する。
【0169】
図30(a)および図30(b)に示すように、1つの加入者対に対応する第1の送受信回路31001と第2の送受信回路31002との間で送受信される第1のDSL変調信号および第2のDSL変調信号は、互いに異なる周波数帯(f1とf2、またはf3とf4)に変換され、多重化されている。このため、例えば、第1の分離部3121(または第2の分離部3122)の周波数分離性能に起因して、第1の周波数変換部2101(または第3の周波数変換部2103)に入力する第1のDSL変調信号(または第2のDSL変調信号)に対して、第4の周波数変換部2114(または第2の周波数変換部2112)から出力される第2のDSL変調信号(または第1のDSL変調信号)の漏洩(クロストーク)成分が混入した場合においても、第1のDSL変調信号(または第2のDSL変調信号)の伝送品質は損わなわれない。
【0170】
また、図30(c)に示すように、複数の加入者対に対応する第1の送受信回路31001と第2の送受信回路31002との間で光伝送される第1のDSL変調信号および第2のDSL変調信号は、それぞれ互いに異なりかつ隣接した周波数帯に変換され、多重化される。すなわち、光伝送信号では、第1のDSL変調信号群と第2のDSL変調信号群とは、周波数軸上に交互に配置される。これにより、図31に示すように、第1のFDM信号、すなわち、第1のDSL変調信号の周波数変換信号群(f2、f4、…、f48、f50)を伝送する過程で発生した2次の非線形歪は、その多くが、第2のFDM信号に対応する周波数帯(f1、f3、…、f47、f49)に発生し、第1のDSL変調信号の伝送品質を大きく損なわない。同様に、第2のFDM信号、すなわち、第2のDSL変調信号の周波数変換信号群(f1、f3、…、f47、f49)を伝送する過程で発生した2次の非線形歪は、その多くが、第1のFDM信号に対応する周波数帯(f2、f4、…、f48、f50)に発生し、第2のDSL変調信号の伝送品質を大きく損なわない。
【0171】
以上のような伝送装置では、複数の加入者対に対応する送受信回路から出力される複数の双方向信号を、互いに異なる周波数帯に変換し、1つのFDM信号として伝送することにより、光伝送路の数を削減できる。よって、加入者対の数が多い場合でも、低コストな双方向伝送装置を提供することができる。また、装置を構成する回路やデバイスの性能に起因して、双方向信号間のクロストークや伝送歪が生じた場合でも、伝送品質の劣化が少ない、高品質な双方向伝送装置を提供することができる。
【0172】
(第30の実施形態)
図32は、本発明の第30の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る伝送装置は、2組の加入者対間の双方向通信サービスを提供する。図32において、本実施形態に係る伝送装置32は、第1の送受信回路34001と、第2の送受信回路34002と、第1の周波数変換部2101と、第2の周波数変換部2112と、第3の周波数変換部2103と、第4の周波数変換部2114と、第2の分離部3122と、双方向電気伝送部3150とをそれぞれ2組ずつ備え、さらに、第1の合波部2071と、第2の合波部2072と、第1の光変調部1021と、第2の光変調部1022と、第1の光検波部1041と、第2の光検波部1042と、第1の分波部4081と、第2の分波部4082と、第1の光合分波部3401と、第2の光合分波部3402と、双方向光伝送部3403とを備えている。第1の送受信回路34001は、第1の変復調部3111と、第1の分離部3121とを含み、第2の送受信回路34002は、第2の変復調部3112を含んでいる。なお、2つの第1の送受信回路34001と、2つの第1の周波数変換部2101と、2つの第4の周波数変換部2114と、第1の合波部2071と、第2の分波部4082と、第1の光変調部1021と、第2の光検波部1042と、第1の光合分波部3401とにより光送受信設備42001を、第2の光合分波部3402と、第1の光検波部1041と、第2の光変調部1022と、第1の分波部4081と、第2の合波部2072と、2つの第2の周波数変換部2112と、2つの第3の周波数変換部2103と、2つの第2の分離部3122とにより光終端装置42002を、各第2の送受信回路34002により加入者端末42003を、それぞれ構成する。
【0173】
本実施形態は、前述の第29の実施形態と比べて、第1の光伝送部1031および第2の光伝送部1032に代えて、第1の光合分波部3401と、第2の光合分波部3402と、双方向光伝送部3403とを備える点で相違する。そこで、第29の実施形態と同様の働きをする構成要素に関しては、同一の番号を付してその説明を省略し、第29の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0174】
第1の光合分波部3401は、第1の光変調部1021から出力された第1の光信号を、双方向光伝送部3403に送出すると共に、第2の光変調部1022から送出され、双方向光伝送部3403を介して伝送されてきた第2の光信号を、第2の光検波部1042に出力する。第2の光合分波部3402は、第2の光変調部1022から出力された第2の光信号を、双方向光伝送部3403に送出すると共に、第1の光変調部1021から送出され、双方向光伝送部3403を介して伝送されてきた第1の光信号を、第1の光検波部1041に出力する。
【0175】
以上のような伝送装置は、双方向伝送される2つの光信号のそれぞれに専用の光伝送路を備えず、両信号を1本の光ファイバに方向多重する。これにより、より簡単な構成で、双方向伝送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第8の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第9の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第10の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第11の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第12の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第13の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第14の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第15の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第16の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第17の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第18の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第19の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第20の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第21の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の第22の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図23】本発明の第23の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の第24の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の第25の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図26】本発明の第26の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図27】本発明の第27の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図28】本発明の第28の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図29】本発明の第29の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図30】本発明の第29の実施形態に係る伝送装置における、第1のDSL変調信号、第2のDSL変調信号、および、各周波数変換信号の周波数配置と、両信号間のクロストークを説明する模式図である。
【図31】本発明の第29の実施形態に係る伝送装置における、第1のFDM信号(または第2のFDM信号)において発生する非線形歪の影響を説明する模式図である。
【図32】本発明の第30の実施形態に係る伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図33】従来の伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図34】従来の伝送装置の他の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜29、32〜34…伝送装置
101…DSL変調部
102…光変調部
103…光伝送部
104…光検波部
105…電気伝送部
106…DSL復調部
1001…光送出設備
1002…光終端装置
1003…加入者端末
201…変調部
206…復調部
210…第1の周波数変換部
211…第2の周波数変換部
12001…光送出設備
2003…加入者端末
811…第2の周波数変換部
8002…光終端装置
207…合波部
2001…光送出設備
308…分岐部
3002…光終端装置
408…分波部
4002…光終端装置
5002…光終端装置
1301…第1のFM変調部
1302…第1のFM復調部
13001…光送出設備
13002…光終端装置
20001…光送出設備
20002…光終端装置
14002…光終端装置
14001…光送出設備
15002…光終端装置
908…光分配部
1112…周波数多重部
1613…周波数分離部
23001…光送出設備
23002…光終端装置
1101…変調部
11001…光送出設備
1113…第2の周波数分離部
11003…加入者端末
24001…光送出設備
24002…光終端装置
1807…合波多重部
16001…光送出設備
16002…光終端装置
25002…光終端装置
26001…光送出設備
26002…光終端装置
27001…光送出設備
17001…光送出設備
17002…光終端装置
28002…光終端装置
1801…FDM多重部
1802…第2のFM変調部
1803…第2のFM復調部
1804…FDM分離部
1011…第1のDSL変調部
2101…第1の周波数変換部
2071…第1の合波部
1021…第1の光変調部
1031…第1の光伝送部
1041…第1の光検波部
4081…第1の分波部
2112…第2の周波数変換部
3051…第1の電気伝送部
1061…第1のDSL復調部
1012…第2のDSL変調部
3052…第2の電気伝送部
2103…第3の周波数変換部
2072…第2の合波部
1022…第2の光変調部
1032…第2の光伝送部
1042…第2の光検波部
4082…第2の分波部
2114…第4の周波数変換部
1062…第2のDSL復調部
30001…第1の送受信回路
30002…第2の送受信回路
40001…光送受信設備
40002…光終端装置
40003…加入者端末
3111…第1の変復調部
3112…第2の変復調部
3121…第1の分離部
3122…第2の分離部
3150…双方向電気伝送部
31001…第1の送受信回路
31002…第2の送受信回路
41001…光送受信設備
41002…光終端装置
41003…加入者端末
3401…第1の光合分波部
3402…第2の光合分波部
3403…双方向光伝送部
34001…第1の送受信回路
34002…第2の送受信回路
42001…光送受信設備
42002…光終端装置
42003…加入者端末
601…DSL変調部
602…光変調部
603…光伝送部
604…光検波部
605…電気伝送部
606…DSL復調部
6001…光送出設備
6002…光終端装置
6003…加入者端末
707…多重化部
708…多重分離部
7001…光送出設備
7002…光終端装置
7003…加入者端末
Claims (50)
- ディジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line )サービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、
前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記DSL変調信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、
前記変調部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、前記第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含む復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、
前記変調部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、
前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個(Mは2以上の整数、以下同じ)のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、周波数多重(FDM:Frequency Division Multiplex)信号を出力する合波部と、
前記合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記FDM信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力されたFDM信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、前記第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含む復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、
前記合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記FDM信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、
前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、
前記合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記FDM信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力されたFDM信号をN個(Nは2以上の整数、以下同じ)に分岐させる分岐部と、
前記分岐部から出力されたN個のFDM信号のそれぞれに対応して設けられ、分岐後の前記FDM信号をそれぞれ伝送するN個の電気伝送部と、
前記N個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記電気伝送部によって伝送されてきたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、前記第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含むN個の復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、
前記合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記FDM信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個(Lは2以上かつM以下の整数、以下同じ)の信号を抽出および分離して出力する分波部と、
前記分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれを伝送するL個の電気伝送部と、
前記L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、前記第2の周波数変換部から出力された信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを含むL個の復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、
前記合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記FDM信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、
前記分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、
前記L個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、
前記L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - 前記ディジタルデータ信号の個数Mと、前記分岐部における分岐数Nとが等しいことを特徴とする、請求項6に記載の伝送装置。
- 前記ディジタルデータ信号の個数Mと、前記分波部における分波数Lとが等しいことを特徴とする、請求項7に記載の伝送装置。
- 前記ディジタルデータ信号の個数Mと、前記分波部における分波数Lとが等しいことを特徴とする、請求項8に記載の伝送装置。
- 前記DSL変調信号の占有周波数帯と、前記第2の周波数帯とが一致することを特徴とする、請求項2に記載の伝送装置。
- 前記DSL変調信号の占有周波数帯と、前記第2の周波数帯とが一致することを特徴とする、請求項3に記載の伝送装置。
- 前記DSL変調信号の占有周波数帯と、前記第2の周波数帯とが一致することを特徴とする、請求項8に記載の伝送装置。
- 前記DSL変調信号は、DMT(Discrete Multi Tone )変調方式による変調信号、CAP(Carrierless Amplitude/Phase modulation)変調方式による変調信号、またはQAM(Quadrature Amplitude Modulation )変調方式による変調信号のうち、いずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の伝送装置。
- 前記DSL変調信号は、DMT変調方式による変調信号、CAP変調方式による変調信号、またはQAM変調方式による変調信号のうち、いずれかであることを特徴とする、請求項3に記載の伝送装置。
- 前記DSL変調信号は、DMT変調方式による変調信号、CAP変調方式による変調信号、またはQAM変調方式による変調信号のうち、いずれかであることを特徴とする、請求項8に記載の伝送装置。
- 前記電気伝送部は、ツイストペア線または同軸線で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の伝送装置。
- 前記電気伝送部は、ツイストペア線または同軸線で構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の伝送装置。
- 前記電気伝送部は、ツイストペア線または同軸線で構成されていることを特徴とする、請求項8に記載の伝送装置。
- DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、
前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、
前記第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記周波数変調信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、前記DSL変調信号を再生する第1のFM復調部と、
前記第1のFM復調部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、
前記変調部から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、
前記第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記周波数変調信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、前記変調部から出力された信号を再生する第1のFM復調部と、
前記第1のFM復調部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、
前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する第1の合波部と、
前記第1の合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、
前記第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記周波数変調信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、前記FDM信号を再生する第1のFM復調部と、
前記第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、
前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する第1の合波部と、
前記第1の合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、
前記第1のFM変調部から出力された周波数変調信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記周波数変調信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された周波数変調信号を復調し、前記FDM信号を再生する第1のFM復調部と、
前記第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、
前記分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、
前記L個の第2の周波数変換のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、
前記L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、
前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を複数に分配する光分配部と、
前記光分配部から出力された複数の光信号のそれぞれに対応して設けられ、分配された光信号を電気信号である前記DSL変調信号に再変換する複数の光検波部と、
前記複数の光検波部のそれぞれに対応して設けられ、各前記光検波部から出力されたDSL変調信号を伝送する複数の電気伝送部と、
前記複数の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生する複数のDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、
前記変調部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を複数に分配する光分配部と、
前記光分配部から出力された複数の光信号のそれぞれに対応して設けられ、分配された光信号を電気信号に再変換する複数の光検波部と、
前記複数の光検波部のそれぞれに対応して設けられ、各前記光検波部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する複数の第2の周波数変換部と、
前記複数の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する複数の電気伝送部と、
前記複数の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生する複数のDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、
前記合波部から出力されたFDM信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を複数に分配する光分配部と、
前記光分配部から出力された複数の光信号のそれぞれに対応して設けられ、分配された光信号を電気信号である前記FDM信号に再変換する複数の光検波部と、
前記複数の光検波部のそれぞれに対応して設けられ、各前記光検波部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する複数の第2の周波数変換部と、
前記複数の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する複数の電気伝送部と、
前記複数の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、当該電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生する複数のDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - 前記光検波部と前記第2の周波数変換部と前記電気伝送部と前記DSL復調部とは、前記光検波部で再変換して得られたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なる周波数帯を占める信号を選択して処理することを特徴とする、請求項27に記載の伝送装置。
- DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、
前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、
前記周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号から、前記DSL変調信号と前記第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、
前記変調部から出力された信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、
前記周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号から、前記変調部からの出力信号に相当する信号と前記第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部から出力された前記変調部からの出力信号に相当する信号を、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、
前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化してFDM信号を生成すると共に、さらに所定の第2の電気信号を多重化する合波多重部と、
前記合波多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号から、前記FDM信号と前記第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、
前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化してFDM信号を生成すると共に、さらに所定の第2の電気信号を多重化する合波多重部と、
前記合波多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号から、前記FDM信号と前記第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、
前記分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、
前記L個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、
前記L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - 前記第2の電気信号は、ベースバンドディジタルデータ信号であることを特徴とする、請求項30に記載の伝送装置。
- 前記第2の電気信号は、ベースバンドディジタルデータ信号であることを特徴とする、請求項32に記載の伝送装置。
- 前記第2の電気信号は、音声信号であることを特徴とする、請求項30に記載の伝送装置。
- 前記第2の電気信号は、音声信号であることを特徴とする、請求項32に記載の伝送装置。
- DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、
前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、
前記第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、
前記周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号から、前記周波数変調信号と前記第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、電気信号である前記DSL変調信号を再生する第1のFM復調部と、
前記第1のFM復調部から出力されたDSL変調信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきたDSL変調信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
入力されたディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含む変調部と、
前記変調部から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、
前記第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、
前記周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号から、前記周波数変調信号と前記第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、前記変調部からの出力信号に相当する信号を再生する第1のFM復調部と、
前記第1のFM復調部から出力された信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、
前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、
前記合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、
前記第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、
前記周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号から、前記周波数変調信号と前記第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、前記FDM信号を再生する第1のFM復調部と、
前記第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、
前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化し、FDM信号を出力する合波部と、
前記合波部から出力されたFDM信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第1のFM変調部と、
前記第1のFM変調部から出力された周波数変調信号に、所定の第2の電気信号を多重化する周波数多重部と、
前記周波数多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号から、前記周波数変調信号と前記第2の電気信号とを分離して出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、前記FDM信号を再生する第1のFM復調部と、
前記第1のFM復調部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちから、互いに異なるL個の信号を抽出および分離して出力する分波部と、
前記分波部から出力されたL個の信号のそれぞれに対応して設けられ、当該信号をそれぞれ所定の第2の周波数帯に周波数変換するL個の第2の周波数変換部と、
前記L個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するL個の電気伝送部と、
前記L個の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するL個のDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを提供するための伝送装置であって、
M個のディジタルデータ信号のそれぞれに対応して設けられ、入力された各前記ディジタルデータ信号に基づきDSL変調信号を生成するDSL変調部と、前記DSL変調部から出力されたDSL変調信号を所定の第1の周波数帯に周波数変換する第1の周波数変換部とを含み、互いに異なる第1の周波数帯の信号を生成するM個の変調部と、
複数の第2の電気信号を多重化して、出力するFDM多重部と、
前記FDM多重部から出力された信号を元信号として、周波数変調信号を生成する第2のFM変調部と、
前記M個の変調部から出力されたM個の信号を多重化してFDM信号を生成すると共に、さらに前記第2のFM変調部から出力された周波数変調信号を多重化する合波多重部と、
前記合波多重部から出力された信号を光信号に変換する光変調部と、
前記光変調部から出力された光信号を伝送する光伝送部と、
前記光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号に再変換する光検波部と、
前記光検波部から出力された信号から、前記FDM信号と前記周波数変調信号とを分離して出力する周波数分離部と、
前記周波数分離部から出力されたFDM信号に含まれているM個の信号のうちからいずれかの信号を選択し、所定の第2の周波数帯に周波数変換する第2の周波数変換部と、
前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送する電気伝送部と、
前記電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記ディジタルデータ信号を再生するDSL復調部と、
前記周波数分離部から出力された周波数変調信号を復調して、元の信号を再生する第2のFM復調部と、
前記第2のFM復調部から出力された信号を周波数分離して、前記複数の第2の電気信号を出力するFDM分離部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを用いてM個の第1の通信装置とM個の第2の通信装置との間で1対1の双方向通信を実現するために、前記第1の通信装置から対応する前記第2の通信装置に第1のディジタルデータ信号を伝送し、前記第2の通信装置から対応する前記第1の通信装置に第2のディジタルデータ信号を伝送する伝送装置であって、
前記M個の第1の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各前記第1の通信装置から出力された第1のディジタルデータ信号に基づき第1のDSL変調信号を生成するM個の第1のDSL変調部と、
前記M個の第1のDSL変調部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第1のDSL変調部から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯に周波数変換するM個の第1の周波数変換部と、
前記M個の第1の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する第1の合波部と、
前記第1の合波部から出力された第1のFDM信号を光信号に変換する第1の光変調部と、
前記第1の光変調部から出力された光信号を伝送する第1の光伝送部と、
前記第1の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記第1のFDM信号に再変換する第1の光検波部と、
前記第1の光検波部から出力された第1のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第1の分波部と、
前記第1の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換するM個の第2の周波数変換部と、
前記M個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の周波数変換部から出力された信号を伝送するM個の第1の電気伝送部と、
前記M個の第1の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第1の電気伝送部によって伝送されてきた信号を復調し、前記第1のディジタルデータ信号を再生して、対応する前記第2の通信装置に出力するM個の第1のDSL復調部と、
前記M個の第2の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の通信装置から出力された第2のディジタルデータ信号に基づき第2のDSL変調信号を生成するM個の第2のDSL変調部と、
前記M個の第2のDSL変調部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2のDSL変調部から出力された第2のDSL変調信号を伝送するM個の第2の電気伝送部と、
前記M個の第2の電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の電気伝送部によって伝送されてきた第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯に周波数変換するM個の第3の周波数変換部と、
前記M個の第3の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する第2の合波部と、
前記第2の合波部から出力された第2のFDM信号を光信号に変換する第2の光変調部と、
前記第2の光変調部から出力された光信号を伝送する第2の光伝送部と、
前記第2の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記第2のFDM信号に再変換する第2の光検波部と、
前記第2の光検波部から出力された第2のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第2の分波部と、
前記第2の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換するM個の第4の周波数変換部と、
前記M個の第4の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第4の周波数変換部から出力された信号を復調し、前記第2のディジタルデータ信号を再生して、対応する前記の第1の通信装置に出力するM個の第2のDSL復調部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを用いてM個の第1の通信装置とM個の第2の通信装置との間で1対1の双方向通信を実現するために、前記第1の通信装置から対応する前記第2の通信装置に第1のディジタルデータ信号を伝送し、前記第2の通信装置から対応する前記第1の通信装置に第2のディジタルデータ信号を伝送する伝送装置であって、
前記M個の第1の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各前記第1の通信装置から出力された第1のディジタルデータ信号に基づき第1のDSL変調信号を生成すると共に、入力された第2のDSL変調信号を復調することにより前記第2のディジタルデータ信号を再生して、対応する前記第1の通信装置に出力するM個の第1の変復調部と、
前記M個の第1の変復調部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第1の変復調部から出力された第1のDSL変調信号を出力すると共に、入力された前記第2のDSL変調信号を対応する前記第1の変復調部に出力するM個の第1の分離部と、
前記M個の第1の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第1の分離部から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯に周波数変換するM個の第1の周波数変換部と、
前記M個の第1の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する第1の合波部と、
前記第1の合波部から出力された第1のFDM信号を光信号に変換する第1の光変調部と、
前記第1の光変調部から出力された光信号を伝送する第1の光伝送部と、
前記第1の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記第1のFDM信号に再変換する第1の光検波部と、
前記第1の光検波部から出力された第1のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第1の分波部と、
前記第1の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換することにより、前記第1のDSL変調信号を求めるM個の第2の周波数変換部と、
前記M個の第2の通信装置のそれぞれに対応して設けられた、M個の双方向電気伝送部と、
前記M個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の周波数変換部から出力された第1のDSL変調信号を対応する前記双方向電気伝送部に送出すると共に、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第2のDSL変調信号を受信して出力するM個の第2の分離部と、
前記M個の双方向電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第1のDSL変調信号を復調することにより、前記第1のディジタルデータ信号を再生して、対応する前記第2の通信装置に出力すると共に、当該第2の通信装置から出力された第2のディジタルデータ信号に基づき前記第2のDSL変調信号を生成して、対応する前記双方向電気伝送部に送出するM個の第2の変復調部と、
前記M個の第2の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の分離部から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯に周波数変換するM個の第3の周波数変換部と、
前記M個の第3の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する第2の合波部と、
前記第2の合波部から出力された第2のFDM信号を光信号に変換する第2の光変調部と、
前記第2の光変調部から出力された光信号を伝送する第2の光伝送部と、
前記第2の光伝送部によって伝送されてきた光信号を電気信号である前記第2のFDM信号に再変換する第2の光検波部と、
前記第2の光検波部から出力された第2のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第2の分波部と、
前記第2の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換することにより、前記第2のDSL変調信号を求めて、対応する前記第1の分離部に出力するM個の第4の周波数変換部とを備えた、伝送装置。 - DSLサービスを用いてM個の第1の通信装置とM個の第2の通信装置との間で1対1の双方向通信を実現するために、前記第1の通信装置から対応する前記第2の通信装置に第1のディジタルデータ信号を伝送し、前記第2の通信装置から対応する前記第1の通信装置に第2のディジタルデータ信号を伝送する伝送装置であって、
前記M個の第1の通信装置のそれぞれに対応して設けられ、各前記第1の通信装置から出力された第1のディジタルデータ信号に基づき第1のDSL変調信号を生成すると共に、入力された第2のDSL変調信号を復調することにより前記第2のディジタルデータ信号を再生して、対応する前記第1の通信装置に出力するM個の第1の変復調部と、
前記M個の第1の変復調部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第1の変復調部から出力された第1のDSL変調信号を出力すると共に、入力された前記第2のDSL変調信号を対応する前記第1の変復調部に出力するM個の第1の分離部と、
前記M個の第1の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第1の分離部から出力された第1のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第1の周波数帯に周波数変換するM個の第1の周波数変換部と、
前記M個の第1の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第1のFDM信号を出力する第1の合波部と、
前記第1の合波部から出力された第1のFDM信号を第1の光信号に変換する第1の光変調部と、
光信号を双方向に伝送できる双方向光伝送部と、
前記第1の光変調部から出力された第1の光信号を前記双方向光伝送部に送出すると共に、前記双方向光伝送部によって伝送されてきた第2の光信号を受け取り出力する第1の光合分波部と、
前記双方向光伝送部によって伝送されてきた前記第1の光信号を受け取り出力すると共に、入力された前記第2の光信号を前記双方向光伝送部に送出する第2の光合分波部と、
前記第2の光合分波部から出力された第1の光信号を電気信号である第1のFDM信号に再変換する第1の光検波部と、
前記第1の光検波部から出力された第1のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第1の分波部と、
前記第1の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第2の周波数帯に周波数変換することにより、前記第1のDSL変調信号を求めるM個の第2の周波数変換部と、
前記M個の第2の通信装置のそれぞれに対応して設けられた、M個の双方向電気伝送部と、
前記M個の第2の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の周波数変換部から出力された第1のDSL変調信号を対応する前記双方向電気伝送部に送出すると共に、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第2のDSL変調信号を受け取り出力するM個の第2の分離部と、
前記M個の双方向電気伝送部のそれぞれに対応して設けられ、当該双方向電気伝送部によって伝送されてきた第1のDSL変調信号を復調することにより、前記第1のディジタルデータ信号を再生して、対応する前記第2の通信装置に出力すると共に、当該第2の通信装置から出力された第2のディジタルデータ信号に基づき前記第2のDSL変調信号を生成して、対応する前記双方向電気伝送部に送出するM個の第2の変復調部と、
前記M個の第2の分離部のそれぞれに対応して設けられ、各前記第2の分離部から出力された第2のDSL変調信号を、互いに異なる所定の第3の周波数帯に周波数変換するM個の第3の周波数変換部と、
前記M個の第3の周波数変換部から出力されたM個の信号を多重化し、第2のFDM信号を出力する第2の合波部と、
前記第2の合波部から出力された第2のFDM信号を前記第2の光信号に変換し、前記第2の光合分波部に出力する第2の光変調部と、
前記第1の光合分波部から出力された第2の光信号を電気信号である第2のFDM信号に再変換する第2の光検波部と、
前記第2の光検波部から出力された第2のFDM信号に含まれているM個の信号を分離して出力する第2の分波部と、
前記第2の分波部から出力されたM個の信号のそれぞれに対応して設けられ、分離された各信号を所定の第4の周波数帯に周波数変換することにより、前記第2のDSL変調信号を求めて、対応する前記第1の分離部に出力するM個の第4の周波数変換部とを備えた、伝送装置。 - 前記第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が占有する周波数帯と、前記第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上において互いに隣接することを特徴とする、請求項43に記載の伝送装置。
- 前記第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が占有する周波数帯と、前記第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上において互いに隣接することを特徴とする、請求項44に記載の伝送装置。
- 前記第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が、前記第1の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第1の信号とし、前記第1の変復調部に対応する前記第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が、前記第2の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第2の信号としたときに、前記第1の信号が占有する周波数帯と、前記第2の信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上において互いに隣接することを特徴とする、請求項43に記載の伝送装置。
- 前記第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が、前記第1の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第1の信号とし、前記第1の変復調部に対応する前記第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が、前記第2の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第2の信号としたときに、前記第1の信号が占有する周波数帯と、前記第2の信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上において互いに隣接することを特徴とする、請求項44に記載の伝送装置。
- 前記第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が、前記第1の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第1の信号とし、前記第1の変復調部に対応する前記第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が、前記第2の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第2の信号としたときに、前記第1の信号が占有する周波数帯と、前記第2の信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上に交互に配置されることを特徴とする、請求項43に記載の伝送装置。
- 前記第1の変復調部から出力される第1のDSL変調信号が、前記第1の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第1の信号とし、前記第1の変復調部に対応する前記第2の変復調部から出力される第2のDSL変調信号が、前記第2の周波数変換部によって周波数変換されたときに得られる信号を、第2の信号としたときに、前記第1の信号が占有する周波数帯と、前記第2の信号が占有する周波数帯とが、周波数軸上に交互に配置されることを特徴とする、請求項44に記載の伝送装置。
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WO2015087448A1 (ja) * | 2013-12-13 | 2015-06-18 | 富士通株式会社 | マルチキャリア光伝送システム、マルチキャリア光伝送方法、光送信器、及び、光受信器 |
JPWO2015087448A1 (ja) * | 2013-12-13 | 2017-03-16 | 富士通株式会社 | マルチキャリア光伝送システム、マルチキャリア光伝送方法、光送信器、及び、光受信器 |
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