JP4857354B2 - 液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は液体を吐出する液体吐出ヘッドの製造方法に関し、具体的には被記録媒体にインクを吐出することにより記録を行うインクジェット記録ヘッドの製造方法に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドを用いる例としては、インクを被記録媒体に吐出して記録を行うインクジェット記録方式に適用されるインクジェット記録ヘッドが適用される。このインクジェット記録ヘッドは、一般に、インク流路と、その流路の一部に設けられた吐出エネルギー発生部と、そこで発生するエネルギーによってインクを吐出するための微細なインク吐出口(「オリフィス」と呼ばれる)とを備えている。このような液体吐出ヘッドを製造するための方法が特許文献1に開示されている。この方法においては、吐出エネルギー発生部を有する基板上に感光性材料を用いて流路の型となるパターン層を形成し、その上に流路壁構成部材を設け、その後パターン層を除去することにより流路となる空間を形成する。
上述の流路の型となるパターンにはポジ型感光性樹脂が使用され、このポジ型感光性樹脂のパターニングにはフォトリソグラフィーの手法が用いられる。ポジ型感光性樹脂を露光する際の露光装置としては、必要な露光量の関係により、1対1の倍率で基板全体を一括で露光するタイプの露光装置が用いられる。
特開2006−044237号公報
しかしながら、特許文献1の方法を使用して液体吐出ヘッドを製造する場合には以下のようなことが想定される。
まず、基板上に設けられた大面積の対象物(ポジ型感光性樹脂)を一括で露光するため、対象物と露光に使用されるマスクとの位置合わせ精度が十分ではない。特に、8〜12インチ程度の大型ウエハ上で対象物の露光を行う際は、基板の反りやマスクのたわみ等の影響を受けるので、マスクと対象物のアライメント精度が、同一基板内および、露光に共される基板ごとにばらつく場合がある。
また上述したようなポジ型感光性樹脂としては主鎖分解型のものが用いられるが、主鎖分解型のポジ型感光性樹脂は、紫外光に対して感度が低いものが多く、分解反応を十分に生じさせるには、大量のエネルギーを照射する必要がある。このため、露光時の発熱によりマスクと基板が不均一な熱膨張を生じ、解像性およびアライメント精度が低下する場合がある。結果として、エネルギー発生部と流路の型となるパターンの位置ずれが生じるなどして、基板の所望の位置に流路の型となるパターンが形成できない場合が生じる。
また一方で、特許文献1に記載の方法において、i線を用いて流路壁構成部材に吐出口を形成しようとした場合に、所望の形状の吐出口が得られない場合があることが発明者らの検討により分かった。さらなる検討により、露光に用いた光が基板へと到達し、基板面で反射した後、流路の型のパターンを透過して流路壁構成部材の樹脂に至り、その影響によって、吐出口の形状が所望のものと異なってしまっていることが分かった。
本発明は上述した課題を鑑みなされたものであって、液体吐出ヘッドの製造方法において、流路の型のパターンを基板に対して所望の位置に精度よく形成するとともに、所望の吐出口形状を精度よく得ることができる方法を提供するものである。
本発明は、液体を吐出する吐出口と連通する流路の壁を形成する流路壁部材を有する液体吐出ヘッドの製造方法において、基板上に前記流路の形状を有するパターンを形成するための感光性樹脂からなる第1の層を形成する工程と、前記第1の層の感光波長領域の光と波長365nmの光とに吸収を示し、前記流路の形状に対応した形状を有する第2の層を、前記第1の層と接触するように前記第1の層上に設ける工程と、前記第2の層をマスクとして利用して前記第1の層を露光することを含むパターニングを行い、前記第1の層を前記パターンとする工程と、前記第2の層および前記パターンを被覆するように、前記流路壁部材となる感光性樹脂からなる被覆層を、前記基板上に設ける工程と、前記被覆層に対してi線による露光を含むパターニングを行い前記吐出口を形成する工程と、前記第2の層および前記パターンを除去することにより前記流路を形成する工程と、を有する液体吐出ヘッドの製造方法である。
本発明によれば、基板のエネルギー発生部とインク流路および吐出口との位置関係を高精度かつ再現性良く制御でき、印字特性の良好な液体吐出ヘッドを再現よく製造できる。
本発明の一例の液体吐出ヘッドの模式的斜視図である。 本発明の液体吐出ヘッドの模式的断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの製造方法の一例を示す模式的断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの製造方法の一例を示す模式的断面図である。 本発明の液体吐出ヘッドの製造方法の一例を示す模式的断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では,同一の機能を有する構成には図面中で同一の番号を付与し、その説明を省略する場合がある。
液体吐出ヘッドはインクジェット記録方式に使用されるインクジェット記録ヘッドに適用可能である。しかし本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、バイオッチプ作成や電子回路印刷等にも適用できる。
なお、液体吐出ヘッドは、プリンタ、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサなどの装置、さらには各種処理装置と複合的に組み合わせた産業記録装置に搭載可能である。例えば、バイオッチップ作成や電子回路印刷、薬物を噴霧状に吐出するなどの用途としても用いることができる。
例えば、この液体吐出ヘッドを記録用途として用いることによって、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど種々の記録媒体に記録を行うこともできる。なお、本明細書内で用いられる「記録」とは、文字や図形などの意味を持つ画像を記録媒体に対して付与することだけでなく、パターンなどの意味を持たない画像を付与することも意味することとする。
まず、本発明の液体吐出ヘッドの一例について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを示す模式図である。
本発明の一例の液体吐出ヘッドは、液体を吐出するために用いられるエネルギーを発生するエネルギー発生素子5が所定のピッチで形成された基板1を有している。基板1にはインクを供給する供給口8が、エネルギー発生素子5の2つの列の間に開口されている。基板1上には、各エネルギー発生素子5の上方に開口する吐出口4と、供給口8から各吐出口4に連通する個別のインクの流路7が形成されている。
また吐出口部材3は、供給口8から各吐出口4に連通する個別の流路7の壁を形成する流路壁部材としても機能している。無論、吐出口部材3と別体で流路壁部材が設けられていてもよい。また、吐出口4の位置は、上記のエネルギー発生素子5と対向する位置に限定されるものではない。
この液体吐出ヘッドは、吐出口4が形成された面が記録媒体の記録面に対面するように配置される。そして、供給口8を介して流路内に充填された液体に、エネルギー発生素子5によって発生するエネルギーが利用され、吐出口4から液滴を吐出させ、これを記録媒体に付着させることによって記録を行う。エネルギー発生素子としては、熱エネルギーとして電気熱変換素子(所謂ヒーター)等、力学的エネルギーとして、圧電素子等があるが、これらに限定されるものではない。次いで本発明による記録ヘッドの構造の特徴について図2を参照して詳しく説明する。
図2は、図1におけるA−A’を通り基板に垂直な面で見た本発明の一実施形態に係る記録ヘッドの模式的断面図である。
図2(a)に示されるように、吐出口4は、吐出口部材3において、表面の開口部分とし、流路7と吐出口4とを連通する部分を吐出部15として区別して呼称する場合がある。また吐出部15の形状は基板側から吐出口4に向かうにつれて、基板1に平行な断面の面積が小さくなっていくような所謂テーパー形状であってもよい。
また、図2(b)に示すように、吐出口部材3と基板1との間に流路7の側壁をなす流路側壁部材16が設けられていてもよい。
次いで、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法について、図3〜5を用いて説明する。なお図3〜5は図2と同様の断面である。
まず図3(a)に示されるように、表面にヒーター5及びそれを保護するSiNのような膜質層14が形成された基板1上に、感光性樹脂からなる第1の層9が設けられたものを用意する。ヒーター5は液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子としての役割を果たす。第1の層9は流路と流路の一部分である液体のチャンバとなる領域を占有し、流路の形状を有するパターンとなる。第1の層9を形成するための感光性樹脂としては、ポジ型感光性樹脂が好適で、ポリメチルイソプロペニルケトン(PMIPK)をシクロヘキサノンに溶解させて使用することが好ましい。他には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)をジエチレングリコールジメチルエーテルに溶解させて使用するポジ型レジストが挙げられ、5.0μm〜15.0μmの厚さにスピンコート法、ロールコート法、スリットコート法等の塗布方法で形成する。
次に図3(b)に示されたように、基板上の第1の層9の上に、前記流路の形状に対応した形状を有する第2の層10aを形成するための材料層を形成する。当該材料層は第1の層をパターニングする際のマスクとなるため、第1の層の感光波長領域内の光を吸収することが可能な材料により形成される。第1の層の露光波長のうち、第1の層が感光してポジ化する波長を吸収することが求められる。また後述する被覆層の感光波長域内の光を吸収することももとめられる。このような材料層としてi線反射防止膜10を用いた例に基づき説明する。i線に関する詳述は後で行うが、ここでのi線は、少なくとも波長365nmを中心とする光である。i線反射防止膜10を形成する材料としては、i線に対して十分な吸収をもち、且つ容易に溶解除去可能な膜厚でその吸収特性を発揮できるものが望ましい。また、後の工程で第1の層9をパターニングする際のマスクとしてi線反射防止膜10の一部が使用される。このため、i線反射防止膜10は、第1の層9の感光波長領域の光に対して吸収を示すものが好ましく、より好ましくは光を透過させないほど吸収を示すものが好ましい。たとえば、以下のように下記(A)を下記(B)で架橋させた材料が使用される。
(A)水酸基を有するビスフェニルスルホン類及びベンゾフェノン類の中から選ばれた1種のヒドロキシ化合物とアクリル酸又はメタクリル酸とのエステルを単量体の一部として用いて得た重合体又は共重合体。
(B)ヒドロキシアルキル基又はアルコキシアルキル基あるいはその両方で置換されたアミノ基を少なくとも2個有する含窒素化合物の中から選ばれた架橋剤で架橋させて得られるレジスト。
上記(A)は、例えば以下の式(1)で表される。
[式中のR1は水素原子又はメチル基、Xは−SO2−、−CO−であり、R2及びR3はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、またR2、R3が複数ある場合、それぞれ同一でも異なっていてもよい、R2及びR3は以下から選択される。
水素原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、低級ジアルキルアミノ基、カルボキシル基又はtert‐ブトキシ基、tert‐ブトキシカルボニルオキシ基。低級アルコキシアルコキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基。ただし、R2とR3がともに水素原子となることはない。
また、nは4以下、mは5以下の自然数である]
上記i線反射防止膜10に用いることができる市販品としては、東京応化工業(株)製 SWK−T7 LEなどがある。
i線反射防止膜10は0.3μm〜1.0μmの厚さでスピンコート法、ロールコート法、スリットコート法等の塗布方法で形成する。
次に図3(c)に示されるように、第1の層上のi線反射防止膜10の上にi線反射防止膜10をパターニングするためのレジストマスクとなるフォトレジスト11を形成する。この第2の層10aを形成するための材料層上に設けられたフォトレジスト11に好適な材料としては、ナフトキノンジアジド化合物とノボラック樹脂を含有するポジ型レジストが挙げられる。後のi線反射防止膜10へのドライエッチング時の選択比と前記第1の層9のマスク材として用いることを鑑みて、前記i線反射防止膜の等倍以上の厚さで0.3μm〜2.0μmでスピンコート法、ロールコート法、スリットコート法等の塗布方法で形成する。
次に図3(d)に示されたように、フォトレジスト層11をマスク12を使用し露光を行う。露光には最も汎用的なi線(365nm)などが使用される。その後、図3(e)に示されたように所定のエッチング液で現像することで、フォトレジスト層11は、流路の形状に対応した形状のレジストパターン層11aとなる。
次に、図3(f)に示されるようにレジストパターン層11aをマスクとして、i線反射防止膜10をドライエッチングすることでi線反射防止膜10を流路の形状に対応した形状の第2の層10aとする。第2の層10aは、流路を吐出口側から基板に向かう側に見た場合の流路の平面形状とほぼ一致する。後述のフォトリソ工程等の誤差分は無論考慮されるべきで、完全に一致をしている必要はない。
次いで、図3(g)に示されるように、レジストパターン層11aを除去する。
次いで、図3(h)に示されたように、第2の層10をマスクとして、前記第1の層9を全面露光する。
その後に、図3(i)に示されたように、所定のエッチング液で現像することで、第1の層9を、後に形成される流路の形状を有するパターン(流路パターン)9aとする。
第1の層9を露光する上で、Deep−UV光を用い、全面照射するが、第2の層10aをマスクとすることで、プロキシミティ露光時の回折光によるパターン垂直性の鈍化は防止できる。また、接触マスクを設けて感光性樹脂を露光するため、レジストをパターニングする場合に、基板と感光性樹脂との熱膨張差から生じるアライメント誤差も低減できる。
また、図4に示されるように、第2の層10a上にレジストパターン層11aが設けられた状態で第1の層9を露光することも可能である。第2の層上にレジストパターン層11aがある場合は、レジストパターン層11aが第1の層9を露光する光を反射または吸収可能である場合には、第1の層9に対しての遮光に寄与できる。その後に流路パターン9aを形成してからレジストパターン11aを除去することで、図3(i)の状態とすることができる。
その後、図5(a)に示されるように、パターン9a及び第2の層10aを被覆するように、流路壁部材となる感光性樹脂からなる被覆層3を、10μm〜30μmの厚さになるようにスピンコート法、ロールコート法、スリットコート法等の塗布方法で形成する。樹脂3は感光性のもので、エポキシ樹脂を用いることで優れたパターニング精度と形状を得ることができる。
次に図5(b)に示されたように、被覆層3を所定のパターンに露光する。この時にマスク13を使用し、i線(365nm)を用いて露光した後、図5(c)に示されたように所定のエッチング液で現像することで、吐出口4が形成される。ここで、i線は中心波長が365nmで半値幅が約5nmの光とする。通常のi線露光機を使用すると、水銀ランプ等から放たれる光のうちi線以外の波長の光をカットして、対象物に照射することとなる。
ここでi線を被覆層3に照射し、吐出口4の形成を行う際、第2の層10aが線を吸収することにより、吐出口4の変形を抑制できる。被覆層3を透過した光が直接第2の層10aに照射されることと、被覆層3を透過した光が基板1の表面で反射したものを第2の層10aが吸収することで、基板1の表面で反射したi線が被覆層3に照射されるのを抑制することが可能となる。
そして、図5(d)に示されたように基板1の裏面からアルカリ系のエッチング液に浸漬して、エッチングを行い、供給口8を形成する。
その後、図5(e)に示されたように吐出口4及び、供給口8からパターン9aと第2の層10aを適切なエッチング液を用いることで除去することにより流路7およびチャンバ6を形成する。なお、チャンバ6は流路7の一部であり、エネルギー発生素子による吐出エネルギー発生領域に対応する。
(実施例1)
以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。
基板1の表面にヒータ5及びそれを保護する膜質層14が形成されたシリコンウエハー上に、第1の層9としてのポリメチルイソプロペニルケトンの層9(東京応化製 ODUR)を、13.5μmの厚さにスピンコートで形成した(図3(a))。
次いで、前記第1の層9上にi線反射防止膜10として、i線吸収膜(東京応化工業(株)製 SWK−T7 LE)を、0.5μmの厚さでスピンコートで形成した(図3(b))。上記SWK−T7 LEは0.3μm以上で、i線をほぼ遮蔽することができることが知られている。
次に、i線吸収膜10の上にフォトレジスト11として、ナフトキノンジアジド化合物とノボラック樹脂を含有するポジ型レジスト(東京応化製 OFPR−800)を、1.0μmの厚さでスピンコートで形成した(図3(c))。
フォトレジスト層11aをマスク12を使用して100mJ/mにて露光を行った。露光はi線ステッパー(キヤノン製)を用いて露光した。
その後、フォトレジスト層11をテトラメチルアンモニウムヒドロキシド溶液 を主成分とする液で現像して、流路の形状に対応する形状のレジストパターン層11aを形成した(図3(e))。
次に、レジストパターン層11aをマスクとしてi線反射防止膜10をドライエッチングしてフォトレジスト層11aの形状と同様に流路の形状に対応する形状の第2の層10aを形成した(図3(f))。ドライエッチングはエッチング装置(NLD−6000(アルバック(株)製)でCF4とO2を用いて行った。
次に、レジストパターン層11aと第2の層10aとをマスクとして利用して前記第1の層9を23J/cmで全面露光した(図4)。
次いで、レジストパターン11aと第1の層の被露光部分とを一括して除去することにより、第2の層10aが設けられた流路パターン9aを得た(図3(i))。
次いで、第2の層10aと流路パターン9aとを被覆するように、ネガ型感光性樹脂(下記組成)からなる被覆層3を、11μmの厚さになるようにスピンコートで形成した(図5(a))。
(組成)
エポキシ樹脂:EHPE−3150(ダイセル化学(株)製) 53重量%
光カチオン重合開始剤:SP−172(旭電化工業(株)製) 3重量%
メチルイソブチルケトン 44重量%
次いで、被覆層3を所定のパターンに露光する。この時にマスク13を使用し、i線ステッパー(FPA3000i5+(キヤノン(株)製))を用いて4000J/mで露光した後、メチルイソブチルケトンで現像し、φ9〜φ16の吐出口4を形成した。
そして、基板1の裏面からアルカリ系のエッチング液であるテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド等の液に浸漬して、エッチングを行い、供給口8を形成した(図5(d))。
前記吐出口4及び、供給口8から流路パターン9aおよび第2の層10aを除去してチャンバ部6含む流路7を形成した(図5(e))。
1 基板
3 被覆層
4 吐出口
5 エネルギー発生素子
6 流路
7 チャンバ
8 供給口
9 第1フォトレジスト
10 i線反射防止膜
10a 第2の層
11a レジストパターン

Claims (9)

  1. 液体を吐出する吐出口と連通する流路の壁を具える流路壁部材と、該流路壁部材と接することで前記流路を形成する基板と、を有する液体吐出ヘッドの製造方法において、
    前記流路の形状を有するパターンとなる、感光性樹脂からなる第1の層を前記基板上に設ける工程と、
    前記感光性樹脂の感光波長領域内の光を吸収することが可能な、前記流路の形状に対応した形状を有する第2の層を、前記第1の層と接触するように前記第1の層上に設ける工程と、
    前記第2の層をマスクとし前記光を用いた前記第1の層の露光を含む前記第1の層のパターニングを行い、前記第1の層から前記パターンを形成する工程と、
    前記第2の層および前記パターンを被覆するように、前記流路壁部材となる、感光性樹脂からなる被覆層を設ける工程と、
    前記光を用いた前記被覆層の露光を含む前記被覆層のパターニングを行い、前記被覆層に前記吐出口を形成する工程と、
    前記第2の層および前記パターンを除去することにより前記流路を形成する工程と、
    を有する液体吐出ヘッドの製造方法。
  2. 前記第2の層を前記第1の層上に設ける工程は、
    前記第2の層となる材料層を前記第1の層上に設ける工程と、
    前記パターンに対応した形状を有するレジストパターン層を前記材料層上に設ける工程と、
    前記レジストパターン層をマスクとして前記材料層をエッチングすることにより前記材料層を前記第2の層とする工程と、
    を有し、
    前記第2の層上に前記レジストパターン層が設けられた状態で前記第1の層を露光することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  3. 前記第2の層上に前記レジストパターン層が設けられた状態で前記第1の層を露光した後に、前記レジストパターン層と前記第1の層の露光された部分とを一括して除去する工程を有することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記第2の層上に前記レジストパターン層が設けられた状態で前記第1の層を露光し、前記レジストパターン層を除去した後に、前記第2の層および前記パターンを被覆するように、前記流路壁部材となる感光性樹脂からなる被覆層を、前記基板上に設けることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  5. 前記被覆層はネガ型感光性樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  6. 前記第1の層はポジ型感光性樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. 前記被覆層に対してi線を用いて露光を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  8. 前記第2の層は前記被覆層の感光波長域内の光を吸収する層である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 前記第2の層は、(A)水酸基を有するビスフェニルスルホン類及びベンゾフェノン類の中から選ばれた1種のヒドロキシ化合物とアクリル酸又はメタクリル酸とのエステルを単量体の一部として用いて得た重合体又は共重合体を(B)ヒドロキシアルキル基又はアルコキシアルキル基あるいはその両方で置換されたアミノ基を少なくとも2個有する含窒素化合物の中から選ばれた架橋剤で架橋させて得られるレジスト、で架橋させた材料を含有する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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