JP4857234B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリングロック装置に関し、特に、ステアリングシャフトをロックする電動式のステアリングロック装置に関する。
従来から、自動車等の車両には、該車両の盗難を防止するために、ステアリングシャフトをロックする電動式のステアリングロック装置が設けられている。このようなステアリングロック装置について、様々な提案がなされている。
例えば、特許文献1に開示されているステアリングロック装置は、車両のステアリングポストに組み付けられる本体ケースを備えている。この本体ケースは、駆動源を収容する収容部、及び、該収容部からステアリングシャフト側へ向けて突設されるガイド部を有している。この収容部とガイド部とは、該本体ケースに所定値以上の衝撃が作用した場合に分断可能となっている。
この収容部及びガイド部には、ステアリングシャフトの回転をロックするロック位置と、ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間を駆動源により変移するロック部材が連通して設けられている。また、ガイド部内には、ロックピン及び該ロックピンをロック部材側に付勢するスプリングを有する非常用ロック手段が設けられている。
ロック部材と非常用ロック手段との間には、収容部の方向へ移動可能に設けられ、かつ通常時にはロックピンをロック部材に形成される嵌合孔に嵌合させずに非嵌合位置に保持するセーフプレートが設けられている。
つまり、ステアリングシャフトの回転がロックされているときに、本体ケースに所定値以上の衝撃が作用して収容部とガイド部とが分断すると、セーフプレートが収容部の方向へ移動する。そして、ロックピンがスプリングの付勢力により非嵌合位置から嵌合位置に移動することによって、ロックピンが嵌合孔に嵌合して、ロック部材がステアリングシャフトの回転をロックした状態となり、車両の盗難を防止することができる。
特開2004−231122号公報(第7頁−第12頁、第4図及び第5図)
しかしながら、上述した従来のステアリングロック装置では、本体ケースとガイド部とが分断してセーフプレートが収容部の方向へ移動することに伴って、嵌合孔が形成されたロック部材も収容部の方向へ移動してしまうため、ロックピンを嵌合孔に確実に嵌合させるためには、該嵌合孔をロック部材の移動方向に大きく(すなわち、ストロークを大きく)設定する必要があった。
このため、嵌合孔がロック部材の移動方向に大きく設定されると、ロックピンの大きさよりも嵌合孔が大きいため、ロック部材がステアリングシャフトの回転をロックする力(以下、ロック力)が弱くなってしまうという問題があった。そして、ロック部材がステアリングシャフトの回転をロックする必要最低限の力を考慮して、嵌合孔の大きさを設定する必要があり、これに伴い、ロック部材のサイズが大きくなることやコスト高等の懸念があった。
そこで、本発明は、上述の問題を鑑みてなされたものであり、ロック力の低下を抑制しつつ、ロック部材のサイズを大きくすることなく、かつ、コストの低減を図ることが可能なステアリングロック装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴に係る発明は、少なくとも駆動源を収容する収容部、及び、収容部からステアリングシャフト側へ向けて突設されるガイド部を有する本体ケースと、収容部とガイド部とを連通して設けられ、ステアリングシャフトの回転をロックするロック位置と、ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間を駆動源により変移するロック部材と、ガイド部内に収容されるロックピン、及び、ロックピンをロック部材側へ付勢するスプリングを有する非常用ロック手段と、ロック部材と非常用ロック手段との間に収容部の方向へ移動可能に設けられ、ロックピンをガイド部内で保持可能なセーフプレートとを備え、ロック部材には、セーフプレートが収容部の方向へ移動したときに、ロックピンと嵌合することでロック部材をロック位置で保持する嵌合孔が形成されており、嵌合孔におけるステアリングシャフト側に位置する壁部であるシャフト側壁部が、ロック部材の移動方向と直交する直交部と、嵌合孔の開口部を広げてロック部材の移動方向から傾斜する傾斜部とを少なくとも有することを要旨とする。
かかる特徴によれば、シャフト側壁部が直交部と傾斜部とを少なくとも有することによって、ロックピンが傾斜部を滑って直交部に引っ掛かるため、該ロックピンを嵌合孔に確実に嵌合させることができる。
具体的には、ステアリングシャフトの回転がロックされているときに、本体ケースに所定値以上の衝撃が作用して収容部とガイド部とが分断すると、セーフプレートが収容部の方向へ移動する。このとき、ロックピンがスプリングの付勢力により非嵌合位置から嵌合位置に移動することによって、ロックピンが傾斜部を滑り始める。
そして、傾斜部で加速したロックピンの先端部が直交部に引っ掛かかり、ロックピンが嵌合孔に嵌合して、ロック部材がステアリングシャフトの回転をロックする、すなわち、ロック部材を常に一定のロック解除位置で保持することができる。
このように、嵌合孔の開口部が広くてかつロック部材を常に一定のロック解除位置で確実に保持することができるため、セーフプレートが収容部の方向へ移動することに伴って、嵌合孔が形成されたロック部材が若干移動してしまった場合であっても、嵌合孔自体をロック部材の移動方向に大きく(すなわち、ロック部材のサイズを大きく)設定する必要がなく、ロック力の低下を抑制することができる。さらに、ロック部材がステアリングシャフトの回転をロックする必要最低限の力を考慮する必要がなくなるため、コストの低減を図ることが可能となる。
その他の特徴に係る発明は、傾斜部が、直交部よりもロック部材の外表面側に直交部と連続して設けられる第1傾斜部と、第1傾斜部よりもロック部材の外表面側に第1傾斜部と連続して設けられる第2傾斜部とを備え、第1傾斜部におけるロック部材の移動方向に対する第1角度(α)が、第2傾斜部におけるロック部材の移動方向に対する第2角度(β)よりも小さく設定されていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、第1角度(α)が第2角度(β)よりも小さく設定されていることによって、最初に角度の大きい第2傾斜部をロックピンが滑り、該ロックピンの速度を加速させることができ、その勢いのまま第1傾斜部をロックピンが滑る。そして、加速したロックピンが嵌合孔に嵌合してロック部材を常に一定のロック解除位置で保持することができる。
なお、第1角度(α)が第2角度(β)よりも大きく設定されていると、ロックピンがスプリングの付勢力により嵌合孔外に出てしまう、すなわち、ロック部材をロック位置で保持できなくなってしまうことがある。
その他の特徴に係る発明は、直交部が、傾斜部よりもロック部材の中心側に傾斜部と連続して設けられる内側直交部と、傾斜部よりもロック部材の外表面側に傾斜部と連続して設けられる外側直交部とを備え、内側直交部には、ロックピンの先端部が嵌合し、外側直交部には、ロックピンの先端部よりも大径である段差部が嵌合することを要旨とする。
かかる特徴によれば、直交部が内側直交部と外側直交部とを備えていることによって、ロックピンが傾斜部を滑ると、傾斜部で加速したロックピンの先端部が内側直交部に引っ掛かり、さらに、ロックピンの段差部が外側直交部に引っ掛かるため、ロックピンが嵌合孔に嵌合してロック部材を常に一定のロック解除位置で保持することができる。
本発明によれば、ロック力の低下を抑制しつつ、ロック部材のサイズを大きくすることなく、かつ、コストの低減を図ることが可能なステアリングロック装置を提供することができる。
以下、本実施の形態に係るステアリングロック装置の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
[第1の実施の形態]
(ステアリングロック装置の構成)
まず、第1の実施の形態に係るステアリングロック装置の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係るステアリングロック装置の分解斜視図である。
図1に示すように、ステアリングロック装置1は、ステアリングシャフトS(図2〜図4参照)の周辺に組み付けられるものである。このステアリングロック装置1は、上部ケース3でカバーされることにより少なくとも駆動源を収容する収容部5a、及び、該収容部5aからステアリングシャフトS側へ向けて突設されたガイド部5bを有する本体ケース5を備えている。
この上部ケース3と本体ケース5とは、互いの合わせ面で合わせられた状態で固定ネジN等により組み付け固定される。また、本体ケース5内(収容部5a内やガイド部5b内)には、駆動源となる駆動ユニット7や、ロック部材9、非常用ロック手段11、セーフプレート13、コイルユニット15が設けられている。
駆動ユニット7は、収容部5a内に設けられ、モータ、ギア(不図示)及びカム7aを少なくとも収容するものである。具体的には、駆動ユニット7内には、モータやウォームギア、ウォームホール(不図示)などが設けられている。この駆動ユニット7は、駆動ユニット7は、収容部5aに固定ネジNにより固定される。
ロック部材9は、収容部5aとガイド部5bとの双方を連通して設けられている。このロック部材9は、ステアリングシャフトSの回転をロックするロック位置(図2参照)と、ステアリングシャフトSの回転を許容するロック解除位置との間を変移する。具体的には、ロック部材9は、亜鉛からなる上部ロック部材9Aと、鉄からなる下部ロック部材9Bとによって構成されている。
この下部ロック部材9B(ロック部材9)には、セーフプレート13が収容部の方向へ移動したときに、非常用ロック手段11を構成するロックピン11aと嵌合することでロック部材9をロック位置で保持する嵌合孔17A、及び、ロックピン11aと嵌合することでロック部材9をロック解除位置で保持する嵌合孔17Bが形成されている(図2〜図4参照)。なお、ロック部材9は、カム7aに追従して移動するコイルバネ19によってステアリングシャフトS側に付勢されている。
非常用ロック手段11は、ガイド部5b内に収容され、先端部12a及び段差部12bを有するロックピン11aと、このロックピン11aをロック部材9側へするスプリング11bと、スプリング11bの一端を固定可能であるとともに、固定ネジによりガイド部5bに固定される押付板11cとによって構成されている。
このロックピン11aは、通常時ではセーフプレート13により嵌合孔17A,17Bに嵌合されない非嵌合位置に保持され、非常時には嵌合孔17A,17Bに嵌合される嵌合位置に保持される。なお、通常時とは、ステアリングロック装置1が破損していない状態を示し、すなわち、セーフプレート13が収容部の方向へ移動していない状態(セーフプレート13がガイド部5bから抜けていない状態)を示す。また、非常時とは、ステアリングロック装置1が破損した状態を示し、すなわち、セーフプレート13が収容部の方向へ移動した状態(セーフプレート13がガイド部5bから抜けた状態)を示す。
セーフプレート13は、ロック部材9と非常用ロック手段11との間に収容部5aの方向へ移動可能に設けられ、先端がロックピン11aの段差部12bに係合してロックピン11aをガイド部5b内で保持可能なものである。すなわち、セーフプレート13は、非常時にガイド部5bから抜けてロックピン11aの段差部12bとの係合が解除され、ロックピン11aが嵌合孔17A,17Bに嵌合させるためのものである。
コイルユニット15は、後述する基板23からの信号により、ロック部材9の移動を許容するか否かを収容部5a内に設けられたモータに伝達するものである。なお、コイルユニット15は、収容部5aに固定ネジNにより固定される。
本体ケース5の下側(収容部5aの下側)には、上カバー21Aと下カバー21Bとによって覆われる基板23が設けられている。この基板23は、基板面に搭載された多数の電気部品(不図示)を有し、電気部品、プリント配線などによってモータ駆動回路が構成されている。
また、基板23には、外部接続用のコネクタ23aが設けられている。この基板23における相手側コネクタ挿入孔側は、上カバー21Aや下カバー21Bから外部に露出するように配置されている。なお、基板23を覆った上カバー21Aと下カバー21Bとは、下部ケース25内に収容された状態で、収容部5aの底面に固定ネジNにより固定される。
(ロック部材に形成される嵌合孔の構成)
次に、上述したロック部材に形成される嵌合孔の構成について、図2〜図4を参照しながら説明する。図2は、第1の実施の形態に係るステアリングロック装置(通常時)を示す断面図であり、図3は、第1の実施の形態に係るステアリングロック装置(非常時における非嵌合状態)を示す断面図であり、図4は、第1の実施の形態に係るステアリングロック装置(非常時における嵌合状態)を示す断面図であり、図5は、第1の実施の形態に係るステアリングロック装置のロック部材に形成される嵌合孔を示す拡大断面図である。
なお、以下において、嵌合孔17A,17Bのうち、セーフプレート13が収容部の方向へ移動したときに、非常用ロック手段11を構成するロックピン11aと嵌合することでロック部材をロック位置で保持する嵌合孔17Aについて説明する。
図2〜図4に示すように、嵌合孔17AにおけるステアリングシャフトS側に位置する壁部であるシャフト側壁部10は、ロック部材9の移動方向mと直交する直交部10Aと、嵌合孔17Aの開口部を広げてロック部材9の移動方向mから傾斜する傾斜部10Bとを少なくとも有している。
具体的には、傾斜部10Bは、直交部10Aよりもロック部材9の外表面側に該直交部10Aと連続して設けられる第1傾斜部10aと、第1傾斜部10aよりもロック部材9の外表面側に第1傾斜部10aと連続して設けられる第2傾斜部10bとを備えている。
図5に示すように、第1傾斜部10aにおけるロック部材9の移動方向mに対する第1角度(α)は、ロックピン11aを嵌合孔17Aに挿入させやすくするために、第2傾斜部10bにおけるロック部材9の移動方向に対する第2角度(β)よりも小さく設定されている。
(第1の実施の形態に係る作用・効果)
以上説明した第1の実施の形態に係るステアリングロック装置1によれば、シャフト側壁部10が直交部10Aと傾斜部10Bとを少なくとも有することによって、ロックピン11aが傾斜部10Bを滑って直交部10Aに引っ掛かるため、該ロックピン11aを嵌合孔17Aに確実に嵌合させることができる。
具体的には、図2に示すように、ステアリングシャフトSの回転がロックされているときに、本体ケース5に所定値以上の衝撃が作用して収容部5aとガイド部5bとが分断する(すなわち、連結部Cで分断する)と、図3に示すように、セーフプレート13が収容部の方向へ移動する。
このとき、図3に示すように、ロックピン11aがスプリング11bの付勢力により非嵌合位置から嵌合位置に移動することによって、ロックピン11aが傾斜部10B(第1傾斜部10a及び第2傾斜部10b)を滑り始める。つまり、第1角度(α)が第2角度(β)よりも小さく設定されていることによって、最初に角度の大きい第2傾斜部10bをロックピン11aが滑り、該ロックピン11aの速度を加速させることができ、その勢いのまま第1傾斜部10aをロックピン11aが滑る。
そして、図4に示すように、傾斜部10Bで加速したロックピン11aの先端部12aが直交部10Aに引っ掛かり、ロックピン11aが嵌合孔17Aに嵌合してロック部材9がステアリングシャフトSの回転を確実にロックする、すなわち、ロック部材9を常に一定のロック解除位置で確実に保持することができる。
このように、嵌合孔17Aの開口部が広くてかつロック部材9を常に一定のロック解除位置で確実に保持することができるため、セーフプレート13が収容部5aの方向へ移動することに伴って、嵌合孔17A,17Bが形成されたロック部材9(下部ロック部材9B)が若干移動してしまった場合であっても、嵌合孔17A自体をロック部材9の移動方向に大きく(すなわち、ロック部材9のサイズを大きく)設定する必要がなく、ロック力の低下を抑制することができる。さらに、ロック部材9がステアリングシャフトSの回転をロックする必要最低限の力を考慮する必要がなくなるため、コストの低減を図ることが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係るロック部材に形成される嵌合孔の構成について、図6を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施の形態に係るステアリングロック装置1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
図6(a)は、第2の実施の形態に係るステアリングロック装置(通常時)を示す断面図であり、図6(b)は、第2の実施の形態に係るステアリングロック装置(非常時における非嵌合状態)を示す断面図であり、図6(c)は、第2の実施の形態に係るステアリングロック装置(非常時における嵌合状態)を示す断面図である。
図6(a)〜図6(c)に示すように、シャフト側壁部10は、ロック部材9の移動方向と直交する直交部10Aと、嵌合孔17Aの開口部を広げてロック部材9の移動方向から傾斜する傾斜部10Bとを少なくとも有している。
具体的には、直交部10Aは、傾斜部10Bよりもロック部材9の中心側に該傾斜部10Bと連続して設けられる内側直交部10cと、傾斜部10Bよりもロック部材9の外表面側に該傾斜部10Bと連続して設けられる外側直交部10dとを備えている。
(第2の実施の形態に係る作用・効果)
以上説明した第2の実施の形態に係るステアリングロック装置1によれば、第1の実施の形態と同様に、セーフプレート13が収容部5aの方向へ移動することに伴って、嵌合孔17Aが形成されたロック部材9(下部ロック部材9B)が移動してしまった場合であっても、ロックピン11aが傾斜部10Bを滑って内側直交部10c及び外側直交部10dに引っ掛かることで、該ロックピン11aを嵌合孔17Aに確実に嵌合させることができる。
具体的には、図6(a)に示すように、ステアリングシャフトSの回転がロックされているときに、本体ケース5に所定値以上の衝撃が作用して収容部5aとガイド部5bとが分断すると、図6(b)に示すように、セーフプレート13が収容部の方向へ移動する。
このとき、図6(b)に示すように、ロックピン11aがスプリング11bの付勢力により非嵌合位置から嵌合位置に移動することによって、ロックピン11aが傾斜部10Bを滑り始める。そして、図6(c)に示すように、傾斜部10Bで加速したロックピン11aの先端部12aが内側直交部10cに引っ掛かり、さらに、ロックピン11aの段差部12bが外側直交部10dに引っ掛かるため、ロックピン11aが嵌合孔17Aに嵌合して、ロック部材9がステアリングシャフトSの回転を確実にロックする、すなわち、ロック部材9を常に一定のロック解除位置で確実に保持することができる。
[その他の実施の形態]
上述したように、本発明の実施の形態や変更例を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
例えば、ロック部材9は、上部ロック部材9Aと下部ロック部材9Bとによって構成されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、一部材により形成されていても勿論よい。
また、直交部10A及び傾斜部10Bは、ロック部材をロック位置で保持可能な嵌合孔17A(シャフト側壁部10)に形成されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ロック部材をロック解除位置で保持可能な嵌合孔17Bに形成されていても勿論よい。
この場合、直交部10A及び傾斜部10Bは、ロックピン11aを嵌合孔17Bに確実に嵌合させてステアリングシャフトSをロック解除状態とするため(すなわち、ロック状態にさせないため)に、嵌合孔17Bにおける収容部5a側に位置する壁部である収容部側壁部に形成される。
この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
第1の実施の形態に係るステアリングロック装置の分解斜視図である。 第1の実施の形態に係るステアリングロック装置(通常時)を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るステアリングロック装置(非常時における非嵌合状態)を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るステアリングロック装置(非常時における嵌合状態)を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るステアリングロック装置のロック部材に形成される嵌合孔を示す拡大断面図である。 第2の実施の形態に係るステアリングロック装置を示す断面図である。
符号の説明
1…ステアリングロック装置、3…上部ケース、5…本体ケース、5a…収容部、5b…ガイド部、7…駆動ユニット(駆動源)、7a…カム、8…ロック部材、9A…上部ロック部材、9B…下部ロック部材、10…シャフト側壁部、10A…直交部、10B…傾斜部、10a…第1傾斜部、10b…第2傾斜部、10c…内側直交部、10d…外側直交部、11…非常用ロック手段、11a…ロックピン、11b…スプリング、11c…押付板、12a…先端部、12b…段差部、13…セーフプレート、15…コイルユニット、17A,17B…嵌合孔、19…コイルバネ、21A…上カバー、21B…下カバー、23…基板、23a…コネクタ、25…下部ケース、C…連結部、N…固定ネジ、S…ステアリングシャフト

Claims (3)

  1. 少なくとも駆動源を収容する収容部、及び、前記収容部からステアリングシャフト側へ向けて突設されるガイド部を有する本体ケースと、
    前記収容部と前記ガイド部とを連通して設けられ、前記ステアリングシャフトの回転をロックするロック位置と、前記ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間を前記駆動源により変移するロック部材と、
    前記ガイド部内に収容されるロックピン、及び、前記ロックピンを前記ロック部材側へ付勢するスプリングを有する非常用ロック手段と、
    前記ロック部材と前記非常用ロック手段との間に前記収容部の方向へ移動可能に設けられ、前記ロックピンを前記ガイド部内で保持可能なセーフプレートとを備え、
    前記ロック部材には、前記セーフプレートが前記収容部の方向へ移動したときに、前記ロックピンと嵌合することで前記ロック部材を前記ロック位置で保持する嵌合孔が形成されており、
    前記嵌合孔における前記ステアリングシャフト側に位置する壁部であるシャフト側壁部は、前記ロック部材の移動方向と直交する直交部と、前記嵌合孔の開口部を広げて前記ロック部材の移動方向から傾斜する傾斜部とを少なくとも有することを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記傾斜部は、前記直交部よりも前記ロック部材の外表面側に前記直交部と連続して設けられる第1傾斜部と、前記第1傾斜部よりも前記ロック部材の外表面側に前記第1傾斜部と連続して設けられる第2傾斜部とを備え、
    前記第1傾斜部における前記ロック部材の移動方向に対する第1角度(α)は、前記第2傾斜部における前記ロック部材の移動方向に対する第2角度(β)よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
  3. 前記直交部は、前記傾斜部よりも前記ロック部材の中心側に前記傾斜部と連続して設けられる内側直交部と、前記傾斜部よりも前記ロック部材の外表面側に前記傾斜部と連続して設けられる外側直交部とを備え、
    前記内側直交部には、前記ロックピンの先端部が嵌合し、
    前記外側直交部には、前記ロックピンの先端部よりも大径である段差部が嵌合することを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
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