JP4855838B2 - 錠剤容器 - Google Patents

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Description

本発明は、清涼菓子などの錠剤を収納するために使用される錠剤容器に関する。
錠剤は有効成分や結合剤などを所定の形状に成形した固形物であり、保管性や携帯性に優れており、薬剤を始めとして健康補助食品や清涼菓子などの製品形態として広く普及している。この錠剤は用途に応じて様々な形状のものが存在しており、円盤形が最も一般的であるが、矩形状や三角形状といった物もあり、また大きさについては一部に例外もあるが直径5〜20mmが一般的である。なお健康補助食品などの錠剤は、英語表記に由来したタブレットと称されることも多い。
清涼菓子などの錠剤は、医薬品とは異なり販売や使用に関する規制が少なく、コンビニエンスストアなどで自由に販売が可能である。しかも健康志向の高まりや喫煙の代用としてこれらの需要は増加しており、錠剤自体の品質向上を始めとして、錠剤を収納する容器の美観を高めるといった商品開発も鋭意進められている。この容器については外装の他、錠剤の取り出しを円滑に実施できるなどの点に配慮が必要であり、次のような技術が開発されている。
特許第3459882号公報 特許第3479173号公報 特許第3657351号公報
錠剤は携帯性に優れており、外出中のわずかな空き時間を利用して服用することも可能であるが、その際、衛生面などの問題から錠剤を直接手で触れられない場合がある。そこで手を介することなく錠剤を直ちに口内に移動できる手段を付加できるならば、衛生面での問題は解消され、また錠剤を取り出す際の時間も短縮され、利便性の向上にも結び付く。そのほか錠剤を取り出す際、多数が一度に排出されるという事態は好ましくなく、一粒だけが確実に排出されるよう配慮が必要である。
清涼菓子などの錠剤の購買意欲を向上させるには、需要者に強い印象を与えることが重要であり、その具体的な例としては、従来にはない機能を容器に付加することが挙げられる。しかもその機能が需要者をあっといわせるものであれば、非常に高い効果が期待できる。ただしその機能の付加によって商品原価も大きく引き上がるならば、価格面で購買意欲が向上しない恐れがあり、コストの上昇をできるだけ抑制する必要がある。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、錠剤を衛生的に取り扱い可能で、しかもコストの増加を抑制しながら購買意欲を向上させるような錠剤容器の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、本体と、該本体の開口面を覆う天板を備え且つ本体に対してスライド移動可能な蓋と、から構成され、前記本体は、錠剤を収納するための貯留部と、錠剤を外部に取り出すための取出部と、を備え、該貯留部と該取出部とは中壁によって区画されており、前記取出部の中には帯状で弾発力を保有する発射板を備え、該発射板は、基端側が本体に固定され、先端側は自在に変位可能であり且つ錠剤を載せる載置面を備え、前記中壁には、載置面に錠剤を送り込むための窓が形成され、前記蓋には、取出部を閉鎖する方向に蓋がスライド移動する際、発射板の先端側を天板から遠ざかる方向に押圧する第一押圧部材と、該第一押圧部材より遅れて発射板を押圧し、且つ蓋が取出部を開放する方向に移動する際、前記第一押圧部材より遅れて発射板から離れる第二押圧部材と、を備え、蓋の開放方向への移動によって、第二押圧部材が発射板から離れる際、載置面に置かれている錠剤が、発射板の復元力によって本体から弾き飛ばされることを特徴とする錠剤容器である。
本発明は、錠剤を収納するための錠剤容器に関するものだが、錠剤については有効成分などを所定の形状に固形化したものであれば、清涼菓子を始めとして薬剤や洗剤など、その種類や形状は問わない。そして本発明による錠剤容器は、基本的に本体と蓋とから成り、さらに本体は貯留部と取出部とから構成されている。そのうち貯留部は、平面状の底板の周囲を壁が取り囲んでいる箱状で、上部だけが外部にむき出しの開口面になっている。また取出部は、錠剤を外部に取り出すため貯留部に隣接して設けられ、取出部と貯留部とは中壁によって区画されている。なお取出部は貯留部と同様、上部だけが外部にむき出しの開口面になっており、この開口面から錠剤は外部に出ていく。
取出部の中には、錠剤を外部に弾き飛ばすための発射板を備えている。この発射板は、外力によって弾性的に変形可能な帯状の板であり、その基端側は本体に固定され移動不可能だが、対する先端側は取出部の中を自在に移動可能な構造であり、さらに先端側には錠剤一粒を載せるための載置面が形成されている。この載置面は、開口面側に形成する必要があり、さらに錠剤の形状に合わせた溝などを設けることが好ましいが、支障がなければ単なる平面でも構わない。そのほか窓は、貯留部から載置面に錠剤を供給できるよう、中壁を部分的に切除したもので、錠剤一粒だけがスムーズに通過できる程度の大きさを確保する必要がある。
蓋は錠剤が不用意にこぼれ落ちることを防止する役割があり、貯留部と取出部の開口面を一括して覆うため平面状の天板を備えており、また開口面に対して平行する方向にのみ移動可能なスライド式とする必要がある。したがって通常、蓋は貯留部と取出部の開口面の全面を覆っているが、錠剤を取り出す際は、蓋を本体に沿ってスライド移動させて、取出部の開口面だけを外部に露見させる。一方の貯留部については、蓋の移動位置に係わらず常に天板によって覆われている。
押圧部材は蓋と一体化しており、蓋を閉鎖方向に移動させる際、発射板に接触して、発射板を弾性的に変形させる機能がある。また蓋を開放方向に移動させる際は、再び発射板から離れるため、発射板は弾性変形する前の状態に復元していく。したがって蓋を閉鎖した後、発射板に錠剤を載せてから蓋を開放すると、発射板の復元力によって錠剤を弾き飛ばすことができる。
なお押圧部材は、第一押圧部材と第二押圧部材の二つで構成されている。第一押圧部材は、蓋を閉鎖方向に移動する際に発射板に接触して、移動が進むに連れて発射板の変形量を増大させていき、蓋が完全に閉じた段階でこの変形量は最大になる。この際、第二押圧部材は、第一押圧部材による押圧がある程度進行した段階で始めて発射板に接触して、以降は第二押圧部材によっても発射板が押圧される。また蓋を開放方向に移動する際は、まず始めに第一押圧部材が発射板から離れていき、さらに移動が進んだ段階で第二押圧も発射板から離れていくが、この際は瞬時に発射板の拘束を解除する必要があり、その後、発射板は勢いよく元の形状に復元していく。
このように押圧部材を、第一押圧部材と第二押圧部材との二つで構成することで、蓋を閉じる際は徐々に発射板を弾性変形させていき、蓋を開く際は瞬間的に発射板から離れるという、往路と復路とで異なる動作を実現でき、錠剤を確実かつ強力に弾き飛ばすことが可能になる。
請求項2記載の発明は各押圧部材に関するもので、第一押圧部材は、天板の裏面から垂下しており、取出部を閉鎖する方向に蓋がスライド移動する際、発射板を段階的に押圧するための斜面が進行方向側になる面に形成され、第二押圧部材は、天板の裏面から垂下しており、蓋の開放時、発射板と前記斜面とが干渉しない状態で発射板から離れることを特徴としている。
第一押圧部材は蓋の裏面から突出するように形成され、蓋が閉じる方向に移動する際、進行方向側になる面を三角形状に切り欠いた斜面を有しており、移動に伴って斜面が発射板に接触した後、発射板は斜面によって押し込まれていき、変形量を徐々に増大させていく。なお第一押圧部材の例としては、角を一箇所だけ斜めに切り欠いた矩形の板が挙げられる。もう一方の第二押圧部材において、発射板と斜面とが干渉しない状態とは、弾性変形している発射板が元の形状に戻る途中段階において、発射板が斜面とは一切接触しないことを意味している。なお第二押圧部材は単純な棒状でも所定の機能を実現できる。
請求項3記載の発明は、発射板は、本体とは異なる素材によって形成されていることを特徴としている。発射板は本体と同一の素材を用いて一体成形することも可能だが、素材の性質上、発射板の復元力が次第に弱くなる恐れがある場合、錠剤の取り出しが難しくなることも予想される。また錠剤に直接接触する発射板は、外気に晒されることもあり、表面の変質や汚れの付着といった懸念があり、衛生面にも十分な配慮が必要である。そこで発射板だけはステンレス板など、本体とは異なる素材を用いることで、これらの要請に応じることができる。
請求項4記載の発明は錠剤を弾き飛ばす手順が異なるもので、本体と、該本体の開口面を覆う天板を備え且つ本体に対してスライド移動可能な蓋と、から構成され、前記本体は、錠剤を収納するための貯留部と、錠剤を外部に取り出すための取出部と、を備え、該貯留部と該取出部とは中壁によって区画されており、前記取出部の中には帯状で弾発力を保有する発射板を備え、該発射板は、基端側が本体に固定され、先端側は自在に変位可能であり且つ錠剤を載せる載置面を備え、前記中壁には、載置面に錠剤を送り込むための窓が形成され、前記蓋には、取出部を開放する方向に蓋がスライド移動する際、発射板の先端側を天板から遠ざかる方向に押圧した後に該発射板から離れる第一押圧部材と、該第一押圧部材より遅れて発射板を押圧し且つ該第一押圧部材より遅れて発射板から離れる第二押圧部材と、を備え、蓋の開放方向への移動によって、第二押圧部材が発射板から離れる際、載置面に置かれている錠剤が、発射板の復元力によって本体から弾き飛ばされることを特徴とする錠剤容器である。
本発明は、本体や蓋などの基本的な構造は請求項1記載の発明と同様だが、錠剤を弾き飛ばす手順が異なっており、蓋が閉じている際、発射板は何らの拘束も受けず自然な状態を維持している。第一押圧部材はカム状のもので、蓋を開く方向に移動すると発射板に接触して、移動が進むに連れて発射板の変形量を増大させていき、発射板を十分に変形させた後、再び発射板から離れていく構成である。また第二押圧部材は、蓋を開く際、第一押圧部材による押圧がある程度進行した段階で発射板に接触することで発射板を拘束して、しかも第一押圧部材が発射板から離れた後も第二押圧部材は発射板の押圧を維持しており、さらに蓋の開放を終えた段階で発射板から離れていく構成である。第二押圧部材が発射板から離れると、発射板は勢いよく自然な形状に復元して錠剤を弾き飛ばす。
このように構成することで、蓋を開く際、発射板の押圧と開放という二つの動作を一気に実行できるため、蓋が閉じている際に発射板は何らの拘束も受けず、自然な形状を維持できる。なお蓋を閉じる際の押圧部材などの動作は、機能上の問題がなく各部に無理な荷重が作用しなければ自在に決定可能である。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において押圧部材の形状を限定するもので、第一押圧部材は、天板の裏面から垂下しており、取出部を開放する方向に蓋がスライド移動する際、発射板を段階的に押圧するための先斜面と、取出部を閉鎖する方向に蓋がスライド移動する際、発射板を段階的に押圧するための後斜面と、が形成され、且つ前記第二押圧部材は、天板の裏面から垂下しており、蓋の開放時、発射板と前記後斜面とが干渉しない状態で発射板から離れることを特徴とする。
第一押圧部材は蓋の裏面に形成され、蓋を開く方向に移動する際、進行方向側になる面を三角形状に切り欠いた先斜面を有しており、移動に伴って先斜面が発射板に接触して、以降は発射板が先斜面によって押し込まれて、その変形量を徐々に増大させていく。また後斜面は、蓋を閉じる方向に移動する際、発射板を変形させる役割があり、先斜面の反対側に形成されている。なお「蓋の解放時、発射板と前記後斜面とが干渉しない状態」とは、弾性変形している発射板が元の形状に戻る過程において、発射板と第一押圧部材の後斜面とが一切接触しないことを意味している。
請求項1記載の発明のように、本体に発射板を組み込み、蓋の開放によって錠剤が勢いよく弾け飛ぶ機能を有する錠剤容器によって、本体と蓋の外面に手を触れるだけで、錠剤には全く手を触れることなく外部に取り出すことが可能であり、しかも錠剤が弾け飛ぶ軌跡の延長線上で口を開けておくと、外部との接触を完全に防ぎながら錠剤を口内に運び入れることも可能である。したがって外出中などで手が汚れている場合でも、容易に錠剤の服用が可能で極めて衛生的である。また蓋を開放すると錠剤が弾け飛ぶという機能は、否応なく多くの人々の注目を集め、他製品との差別化による購買意欲の向上も期待できる。さらに本発明は本体と蓋のいずれも、樹脂による一体成形が可能であり、コストの増加を最小限に抑制できる。
請求項2記載の発明のように、第一押圧部材に斜面を形成することで、蓋を閉鎖する際、発射板を円滑に弾性変形させていくことが可能であり、また第二押圧部材は、蓋を開放する際、発射板が斜面と干渉しない状態になった後、発射板から瞬時に離脱して、発射板が勢いよく復元していくため、錠剤を強力に弾き飛ばすことができる。さらに第一押圧部材と第二押圧部材のいずれも簡素な形状にすることも可能であり、信頼性やコストの面でも有利である。
請求項3記載の発明のように、発射板を本体とは異なる耐久性のある素材を用いることで、発射板の復元力が時間とともに低下することを防止でき、長期の保管の後も確実に錠剤を弾き飛ばすことが可能になる。また発射板は蓋の解放時に外気に晒されるが、ステンレス板のように耐候性のある素材を用いることで表面の変質が極めて少なく、衛生面でも優れている。
請求項4記載の発明のように、蓋を開く際に発射板を押圧していき、その後に開放する構造にすることで、錠剤容器の保管時などといった蓋を閉じている状態において、発射板は自然な形状を維持できる。したがって時間の経過に伴って発射板の復元力が低下することを防止でき、錠剤を弾き飛ばす機能を長期間維持でき、信頼性が著しく向上する。また請求項5記載の発明のように、第一押圧部材に先斜面と後斜面とを形成することで、蓋をスライド移動させる際、発射板を円滑に弾性変形させることが可能になり、操作性や信頼性に優れている。
図1は本発明による錠剤容器の構成を示す斜視図であり、図1(A)は本体11と蓋31を組み合わせた使用時の状態で、図1(B)は本体11と蓋31とを分離した状態で、図1(C)は蓋31の第一押圧部材36付近の拡大図である。これらの図のように本体11は複数の錠剤Jを収納するための貯留部22と、内部に発射板13が組み込まれている取出部23と、に大別され、貯留部22は、平面状の底板12とこの底板12から直立している立壁14と中壁15とから構成され、その上部は外部に開放している。また取出部23は立壁14と中壁15とで取り囲まれた空間で、この内部に組み込まれた発射板13は、基端側が本体の立壁14と一体化しており、また先端側は取出部23の中で自在に弾性変形可能である。発射板13は、図1(B)のように先端部が高くなっている時が自然な状態であり、他に錠剤Jを確実に発射板13に載せるため、スリ鉢状に凹んだ載置面21が形成されている。さらに複数の錠剤Jを同時に弾き飛ばさないよう、発射板13の側部を半円形に切除した切欠20や、発射板13の弾性変形に関与する突起状の前爪18と後爪19も形成されている。そのほか貯留部22と取出部23とを区画する中壁15は途中で途切れており、錠剤Jを貯留部22から取出部23に送るための窓16が形成されている。
図1(B)に描かれた蓋31は表裏が反転しており、ここに示される裏面は通常視認することができない。蓋31は本体11の貯留部22および取出部23を覆う平面状の天板32と、この天板32の両側から直立する側板33とによって構成され、両側板33の内面には、蓋31のスライド移動を実現するため、張出を線状に延ばした凸条34が形成されており、この凸条34に対応するガイド溝17が、本体11の両側に形成されている。蓋31の凸条34を本体11のガイド溝17にはめ込むことで、蓋31はスライド移動が可能になるが、この移動範囲を制限するため、天板32の裏面を局地的に隆起させたストッパ35を形成している。蓋31を閉じた状態から徐々に開放していき、図1(A)のように取出部23だけが開放された段階で、ストッパ35が本体11の立壁14に接触して蓋31の移動を止め、貯留部22が開放されることを防いでいる。
蓋31には、図1(C)のように、第一押圧部材36と第二押圧部材40と仕切板41も形成されている。第一押圧部材36は板状であり、その端面には先面37と斜面38と後面39とが形成され、先面37と後面39は天板32に対して平行な面であり、なおかつ後面39の方が天板32から遠い位置に形成されている。また斜面38は、先面37と後面39とを斜方向に結んでいる面である。蓋31を本体11に取り付けた際、この第一押圧部材36は後爪19に接触できる位置に形成されており、蓋31の移動に伴って斜面38が後爪19に接触して、発射板13の弾性変形を段階的に進めていく。また第二押圧部材40は円断面の棒状であり、蓋31を本体11に取り付けた際、前爪18に接触できる位置に形成されている。そのほか仕切板41は複数の錠剤Jが一度に取出部23に流入することを防止する。
図1(A)は本体11に蓋31を取り付けて、錠剤Jを取り出すため蓋31を一杯に開いた状態を示している。この際、立壁14と中壁15とによって囲まれた取出部23だけが外部に露見しており、錠剤Jは発射板13の復元力によって外部に弾き飛ばされる。なお通常は取出部23の全面も蓋31で覆われており、凹凸などのない完全な箱形になる。
図2は、錠剤Jを弾き飛ばす原理を示す斜視図で、蓋31が開いた状態から閉じた状態になる段階を時系列で並べている。なおこの図は発射板13と第一押圧部材36と第二押圧部材40とを中心に描いており、蓋31の天板32や仕切板41などの作図は省略しているが、第一押圧部材36と第二押圧部材40は天板32の裏面に形成され、蓋31と一体で移動する。まず図2(A)は蓋31が最も開放している状態であり、第一押圧部材36と第二押圧部材40は最も後退した位置にある。また発射板13は先端側が持ち上がった状態が自然な状態であるが、極端に持ち上がることを防止するため、第一押圧部材36の先面37と発射板13の後爪19とが接触しており、発射板13の変形を拘束している。この段階では窓16が発射板13によって塞がれており、錠剤Jは窓16を通過できず、不用意にこぼれ落ちることはない。
図2(B)は蓋31が閉鎖方向に移動し始めた状態であり、第一押圧部材36の移動に伴って斜面38と後爪19とが接触する状態になり、発射板13が段階的に下方に押し込まれていく。なお第二押圧部材40は次第に前爪18に接近していくが、まだ接触はしていない。さらに蓋31の移動が進むと図2(C)のような状態になる。斜面38により発射板13は一段と下方に押し込まれており、また第二押圧部材40は前爪18に接触し始める。ただしこの段階では、発射板13の変形量が不足しているため、第二押圧部材40の側面に前爪18が接触するため、図のような屈曲が発生する。図2(D)は蓋31の移動が完了した状態で、第一押圧部材36は、斜面38ではなく後面39が発射板13と接触しており、また第二押圧部材40は発射板13の上面に載っている。したがって発射板13は、第一押圧部材36の後面39と第二押圧部材40の端面とによって変形状態を維持している。この際、発射板13の変形により貯留部22から載置面21まで錠剤Jが通過できる空間が確保されるので、錠剤容器全体を揺さぶるなどによって、錠剤Jを載置面21に移動させる。
図3は、図2と同様に錠剤Jを弾き飛ばす原理を示す斜視図だが、図2とは逆に蓋31が閉じた状態から開いた状態になる段階を時系列で並べている。図3(A)は図2(D)と同じ状態で載置面21には錠剤Jが置かれている。なお載置面21に隣接して半円形の切欠20が形成されており、複数の錠剤Jが発射板13に接触することはない。図3(B)は蓋31を徐々に開いていき、第一押圧部材36と第二押圧部材40とがある程度後退した状態である。この際、第二押圧部材40はまだ発射板13と接触しており、発射板13の形状には変化がないが、第一押圧部材36は既に発射板13と離れている。ただし仮にこの状態で発射板13が復元するならば、後爪19は斜面38に接触する位置関係にある。さらに蓋31を開いていくと、図3(C)のように第二押圧部材40はわずかに前爪18と接触している状態になり、また第一押圧部材36については、仮に発射板13が復元しても、もはや後爪19は斜面38に接触しない位置関係にある。そして第二押圧部材40が前爪18から完全に離れると、図3(D)のように発射板13は急速に元の形状に復元していき、錠剤Jはやがて発射板13から離脱して、取出部23の開口面から外部に弾け飛んでいく。なお発射板13は、復元の途中で後爪19が先面37に接触して、その復元は終了して図2(A)の状態に戻る。
図4は、仕切板41などの機能を示すもので、図4(A)は断面図の切断位置を示す斜視図で、図4(B)はX−X断面で、図4(C)は図4(B)と同一構図で蓋31が閉じた状態である。図4(B)のように蓋31が開いた状態にある時、窓16の上方には、仕切板41や第一押圧部材36が隣接して並んでおり、また窓16の中程には発射板13の先端付近が横方向に延びており、さらに窓16の下方は、発射板13によって錠剤Jが進入できない狭い空間がある。したがって蓋31が開いている際、錠剤Jが窓16を通過して貯留部22から取出部23に移動することはない。また蓋31が閉じた状態では、図4(C)のように発射板13の先端付近が押し下げられ、仕切板41が第一押圧部材36と一緒に発射板13の上方に進入してくる。そのため一粒の錠剤Jだけが、発射板13の載置面21に横たわった状態で載ることができる。
図5は、蓋31の移動に伴う状態の変化を図4(A)のY−Y断面からの視点で描いた断面図である。図5(A)は蓋31が最も開いた状態であり、発射板13は弾性によって上方に移動しようとするが、第一押圧部材36の先面37との接触によって不動状態になっている。次に図5(B)のように蓋31を徐々に閉じていくと、斜面38によって発射板13が押し下げられ、同時に第二押圧部材40も発射板13に接触し始める。その後、蓋31の移動がさらに進むと、図5(C)のように発射板13が一段と押し下げられ、第二押圧部材40も端面が発射板13の上に載り始める。そして蓋31が完全に閉じた図5(D)の状態では、第一押圧部材36の後面39により発射板13が押し下げられ、第二押圧部材40も発射板13の上に載っている。
図5(D)の段階では、発射板13と仕切板41との間に錠剤Jが入り込むことができる。そして錠剤Jが発射板13に載置された後、徐々に蓋31を開いていくと、図5(E)のように第一押圧部材36が発射板13から離れていく。しかし第二押圧部材40は発射板13に載っており、発射板13の形状には変化がない。その後、蓋31の移動がさらに進むと、図5(F)のように第二押圧部材40も発射板13から離れる直前の状態になり、この直後には完全に離れていく。そのため発射板13は元の形状に復元していき、錠剤Jは上方に弾き飛ばされていく。この際、発射板13は斜面38と接触することなく先面37と接触して復元が終了して、図5(A)の状態に戻る。
図6は本発明による錠剤容器の形状例を示す斜視図であり、図6(A)は本体11と発射板13aとを別途に製作したもので、図6(B)は図6(A)の本体11に発射板13aを組み付けた状態で、図6(C)は湾曲した発射板13bを使用したもので、図6(D)はL字形に折れ曲がった発射板13cを使用したものである。発射板13を構成する素材の性質上、時間の経過による復元力の低下や衛生面などでの問題が予想される場合、図6(A)のように発射板13aだけを別途にステンレス板で製作するという対策がある。発射板13aの組み付け方法としては、発射板13aの基端側に逆U字形の差込片25を形成して、他方の本体11には差込片25を受け入れる差込溝24を設けて、双方をはめ合わせて図6(B)のように発射板13aを本体11に取り付ける。
図6(C)は、本体11の美感を向上することを目的として、外形状に大径曲面を採用しており、発射板13bも本体11に応じて湾曲した形状になっている。このように発射板13bの形状は図1などと比べて大きな相違点を有しているが、その基端側は本体11に固定され、先端側は自在に弾性変形可能であり、錠剤Jを弾き飛ばす際の動作原理は全く変わらない。ただし錠剤Jが発射板13bの基端側に入り込まないよう、載置面21に隣接して上方に突出している止板26が形成されている。また図6(D)のように発射板13cの先端付近をL字形に折り曲げることで、発射板13cを本体11の長手方向(蓋31のスライド方向)に沿って配置することも可能であり、本体11の形状の自由度が増す。
図7は請求項5記載の発明による錠剤容器の構成を示す斜視図であり、図7(A)は本体11と蓋31を組み合わせた使用時の状態で、図7(B)は本体11と蓋31とを分離した状態で、図7(C)は蓋31の第一押圧部材61付近の拡大図である。本体11は、角が取れた五角形になっており、その斜辺付近には錠剤Jが入り込むことのない中空部56が形成されている。また取出部23は立壁14と斜方向に形成された中壁15とで取り囲まれた空間で、この間には錠剤Jを通過させるための窓16がある。そして取出部23の中には発射板51が組み込まれており、この発射板51の基端側は中空部56を囲む立壁14と一体化しており、先端側は取出部23の中で自在に弾性変形可能である。なお発射板51は、図7(B)のように自然な状態で水平に延びており、先端付近には錠剤Jを載せるため、凹んだ載置面54が形成されている。そのほか載置面54に隣接しているV字状のリブ55は、発射板51の補強のほか錠剤Jの移動を規制する。また発射板51の上面には、棒状に突出している受台52が形成されており、第一押圧部材61はこの受台52に接触して発射板51を変形させる。さらに受台52に隣接している先爪53は、発射板51の先端付近に形成され、第二押圧部材65との接触で発射板51の変形を維持する機能がある。なお先爪53の手前側には、第二押圧部材65と円滑に接触ができるよう、クサビ状のスロープ57が形成されている。
図7(B)に示す蓋31の裏面には、発射板51を変形させるため、第一押圧部材61や第二押圧部材65などのほか、蓋31の開口幅を規制するためのストッパ35や、操作性を向上するためのステップ68も形成されている。図7(C)のように第一押圧部材61は蓋31の開閉方向に沿って延びる台形状で、本体11と組み合わせた際、受台52と接触可能な位置に形成されている。この第一押圧部材61には、先斜面62と下面63と後斜面64とが形成され、このうち下面63は天板32に対して平行である。また先斜面62は、蓋31を開く際に先頭側に位置しており、対する後斜面64は、蓋31を閉じる際に先頭側に位置しており、いずれも受台52を円滑に押し下げることができる。そして第二押圧部材65は棒状で、本体11と組み合わせた際、先爪53と接触可能な位置に形成されている。この第二押圧部材65が先爪53に接触することで、発射板51の変形を保持する。なおサポータ66は、第二押圧部材65の極端な変形を防止する役割がある。そのほか両押圧部材61,65の周辺には、載置面54に一粒だけの錠剤Jを確実に供給できるよう、複数の仕切板67が形成されている。
図7(A)は本体11に蓋31を取り付けて、錠剤Jを取り出すため蓋31を一杯に開いた状態を示している。この際、取出部23のほか中空部56が外部に露見しており、錠剤Jは発射板51の復元力によって外部に弾き飛ばされる。なお通常は本体11の全面が蓋31で覆われており、凹凸のない完全な箱形になる。
図8は、図7に示す錠剤容器で錠剤Jを弾き飛ばす原理を示す斜視図で、蓋31が徐々に開いていく様子を時系列で並べている。なおこの図は発射板51と第一押圧部材61と第二押圧部材65とを中心に描いており、本体11の中壁15や蓋31の天板32などの作図は省略しているが、第一押圧部材61と第二押圧部材65は天板32の裏面に形成され一体で移動する。また発射板51などの各部品については、作図の都合で形状や配置を図7から一部変更している。図8(A)は蓋31が閉じている状態で、発射板51は第一押圧部材61と接触しておらず、自然な状態で水平に延びている。この段階で一個の錠剤Jが載置面54にあるものとする。
図8(B)は蓋31が開く方向に移動し始めた状態であり、第一押圧部材61の先斜面62と受台52とが接触して、発射板51が段階的に下方に押し込まれていく。この時点で第二押圧部材65は、先爪53のスロープ57に近づいていく。さらに蓋31の移動が進むと図8(C)のように、第一押圧部材61の下面63が受台52に載り、発射板51の先端が下に向けて弾性変形している。この段階では第二押圧部材65もスロープ57を経て先爪53に載っている。したがって発射板51は、第一押圧部材61と第二押圧部材65との両方で拘束されている。さらに蓋31の移動が進むと、図8(D)のように第一押圧部材61は受台52から離れていく。しかし第二押圧部材65は先爪53に載っているため、発射板51は変形した状態を維持する。そして最終的には、図8(E)のように第二押圧部材65が発射板51から離れて、発射板51は何らの拘束も受けないため急速に復元して、錠剤Jを上方に弾き飛ばす。なお発射板51が復元する際、受台52と第一押圧部材61とは接触しない配置になっている。
図9は、図8とは逆に蓋31が徐々に閉じていく様子を時系列で並べている。図9(A)は、図8(E)から蓋31がわずかに閉じ始めた状態で、第一押圧部材61の後斜面64が受台52に接触しており、また第二押圧部材65は、その側部が先爪53に接触しているため後方に屈曲している。さらに蓋31の移動が進み図9(B)の状態になると、後斜面64によって発射板51の弾性変形が増大する。しかし第二押圧部材65は依然として先爪53に載ることができず大きく後方に屈曲している。その後、図9(C)のように、第一押圧部材61の下面63が受台52に載ると、発射板51が大きく弾性変形して第二押圧部材65も先爪53に載るようになる。次に図9(D)のように、第二押圧部材65はスロープ57を経て先爪53から離れていき、また第一押圧部材61は、先斜面62が受台52と接触するため、発射板51は先斜面62に合わせて徐々に通常の形状に復元していく。そして最終的には図9(E)のように、第一押圧部材61が受台52から離れてサイクルが終了する。
図10は、図7に示す錠剤容器の蓋31が開く際の状態について、図5と同様の構図で描いたものである。なお発射板51などの各部品については、形状や配置を作図の図7,図8,図9から一部変更している。また図中の網掛け部や一部の斜線は、構成を明確化するために描かれている。図10(A)は蓋31が閉じた状態で、発射板51は自然な形状を維持しており、第一押圧部材61と第二押圧部材65のいずれとも接触していない。なお本来は発射板51に錠剤Jが載っているが作図を省略している。次に図10(B)のように蓋31を開いていくと、台形状の第一押圧部材61の先斜面62が受台52に接触し始めて、発射板51を変形させていくと同時に、第二押圧部材65も先爪53のスロープ57に載り始める。図10(C)では第一押圧部材61の下面63が受台52に載っており、第二押圧部材65もスロープ57を経て先爪53に載っている。なお第二押圧部材65に隣接するサポータ66は、第二押圧部材65がスロープ57を通過する際、後方に大きく屈曲することを防止する役割がある。図10(D)では第一押圧部材61が受台52から離れており、第二押圧部材65だけによって発射板51の変形が維持されている。しかし図10(E)のように第二押圧部材65が先爪53から離脱すると、発射板51は急速に復元していき錠剤Jを弾き飛ばす。
図11は、図10とは逆に蓋31が閉じる際の状態を示している。図11(A)のように蓋31が閉じ始めると、最初に第二押圧部材65の側部が先爪53に接近する。次に図11(B)のように第一押圧部材61の後斜面64によって発射板51が変形し始めるが、この段階でも第二押圧部材65は先爪53に載ることができず大きく屈曲している。しかし図11(C)のように、第一押圧部材61の押圧による発射板51の変形が終わると、第二押圧部材65も先爪53に載るようになる。蓋31がさらに閉じていくと、図11(D)のように第一押圧部材61の先斜面62が受台52と接触しているが、第二押圧部材65はスロープ57を経て先爪53から離脱しているため、発射板51は徐々に復元していく。そして最終的には図11(E)のように蓋31が閉じて発射板51は自然に状態になり、再び錠剤Jを弾き飛ばすことが可能になる。
本発明による錠剤容器の構成を示す斜視図であり、(A)は本体と蓋を組み合わせた使用時の状態で、(B)は本体と蓋とを分離した状態で、(C)は蓋の第一押圧部材付近の拡大図である。 錠剤を弾き飛ばす原理を示す斜視図で、蓋が開いた状態から閉じた状態になる段階を(A)から(D)の順で時系列に並べている。 図2と同様、錠剤を弾き飛ばす原理を示す斜視図だが、図2とは逆に蓋が閉じた状態から開いた状態になる段階を(A)から(D)の順で時系列で並べている。 仕切板などの機能を示す図で、(A)は断面図の切断位置を示す斜視図で、(B)はX−X断面で、(C)は(B)と同一構図で蓋が閉じた状態である。 蓋の移動に伴う状態の変化を図4(A)のY−Y断面からの視点で描いた断面図であり、(A)から(D)までは蓋を閉じる段階で、(D)から(F)までは蓋を開く段階である。 本発明による錠剤容器の形状例を示す斜視図であり、(A)は本体と発射板とを別途に製作したもので、(B)は(A)の本体に発射板を組み付けた状態で、(C)は湾曲した発射板を使用したもので、(D)はL字形に折れ曲がった発射板を使用したものである。 請求項5記載の発明による錠剤容器の構成を示す斜視図であり、(A)は本体と蓋を組み合わせた使用時の状態で、(B)は本体と蓋とを分離した状態で、(C)は蓋の第一押圧部材付近の拡大図である。 図7に示す錠剤容器で錠剤を弾き飛ばす原理を示す斜視図で、蓋が徐々に開いていく様子を(A)から(E)の順で並べている。 図8とは逆に蓋が徐々に閉じていく様子を(A)から(E)の順で並べている。 図7に示す錠剤容器の蓋が開く際の状態について、図5と同様の構図で描いており、(A)から(E)の順で時系列で並べている。 図10とは逆に蓋が閉じる際の状態について、(A)から(E)の順で時系列で並べている。
11 本体
12 底板
13 発射板
14 立壁
15 中壁
16 窓
17 ガイド溝
18 前爪
19 後爪
20 切欠
21 載置面
22 貯留部
23 取出部
24 差込溝
25 差込片
26 止板
31 蓋
32 天板
33 側板
34 凸条
35 ストッパ
36 第一押圧部材
37 先面
38 斜面
39 後面
40 第二押圧部材
41 仕切板
51 発射板
52 受台
53 先爪
54 載置面
55 リブ
56 中空部
57 スロープ
61 第一押圧部材
62 先斜面
63 下面
64 後斜面
65 第二押圧部材
66 サポータ
67 仕切板
68 ステップ
J 錠剤

Claims (5)

  1. 本体(11)と、該本体(11)の開口面を覆う天板(32)を備え且つ本体(11)に対してスライド移動可能な蓋(31)と、から構成され、
    前記本体(11)は、錠剤(J)を収納するための貯留部(22)と、錠剤(J)を外部に取り出すための取出部(23)と、を備え、該貯留部(22)と該取出部(23)とは中壁(15)によって区画されており、
    前記取出部(23)の中には帯状で弾発力を保有する発射板(13)を備え、該発射板(13)は、基端側が本体(11)に固定され、先端側は自在に変位可能であり且つ錠剤(J)を載せる載置面(21)を備え、
    前記中壁(15)には、載置面(21)に錠剤(J)を送り込むための窓(16)が形成され、
    前記蓋(31)には、取出部(23)を閉鎖する方向に蓋(31)がスライド移動する際、発射板(13)の先端側を天板(32)から遠ざかる方向に押圧する第一押圧部材(36)と、該第一押圧部材(36)より遅れて発射板(13)を押圧し、且つ蓋(31)が取出部(23)を開放する方向に移動する際、前記第一押圧部材(36)より遅れて発射板(13)から離れる第二押圧部材(40)と、を備え、
    蓋(31)の開放方向への移動によって、第二押圧部材(40)が発射板(13)から離れる際、載置面(21)に置かれている錠剤(J)が、発射板(13)の復元力によって本体(11)から弾き飛ばされることを特徴とする錠剤容器。
  2. 前記第一押圧部材(36)は、天板(32)の裏面から垂下しており、取出部(23)を閉鎖する方向に蓋(31)がスライド移動する際、発射板(13)を段階的に押圧するための斜面(38)が進行方向側になる面に形成され、
    前記第二押圧部材(40)は、天板(32)の裏面から垂下しており、蓋(31)の開放時、発射板(13)と前記斜面(38)とが干渉しない状態で発射板(13)から離れることを特徴とする請求項1記載の錠剤容器。
  3. 前記発射板(13)は、本体(11)とは異なる素材によって形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の錠剤容器。
  4. 本体(11)と、該本体(11)の開口面を覆う天板(32)を備え且つ本体(11)に対してスライド移動可能な蓋(31)と、から構成され、
    前記本体(11)は、錠剤(J)を収納するための貯留部(22)と、錠剤(J)を外部に取り出すための取出部(23)と、を備え、該貯留部(22)と該取出部(23)とは中壁(15)によって区画されており、
    前記取出部(23)の中には帯状で弾発力を保有する発射板(51)を備え、該発射板(51)は、基端側が本体(11)に固定され、先端側は自在に変位可能であり且つ錠剤(J)を載せる載置面(54)を備え、
    前記中壁(15)には、載置面(54)に錠剤(J)を送り込むための窓(16)が形成され、
    前記蓋(31)には、取出部(23)を開放する方向に蓋(31)がスライド移動する際、発射板(51)の先端側を天板(32)から遠ざかる方向に押圧した後に該発射板(51)から離れる第一押圧部材(61)と、該第一押圧部材(61)より遅れて発射板(51)を押圧し且つ該第一押圧部材(61)より遅れて発射板(51)から離れる第二押圧部材(65)と、を備え、
    蓋(31)の開放方向への移動によって、第二押圧部材(65)が発射板(51)から離れる際、載置面(54)に置かれている錠剤(J)が、発射板(51)の復元力によって本体(11)から弾き飛ばされることを特徴とする錠剤容器。
  5. 前記第一押圧部材(61)は、天板(32)の裏面から垂下しており、取出部(23)を開放する方向に蓋(31)がスライド移動する際、発射板(51)を段階的に押圧するための先斜面(62)と、取出部(23)を閉鎖する方向に蓋(31)がスライド移動する際、発射板(51)を段階的に押圧するための後斜面(64)と、が形成され、
    且つ前記第二押圧部材(65)は、天板(32)の裏面から垂下しており、蓋(31)の開放時、発射板(51)と前記後斜面(64)とが干渉しない状態で発射板(51)から離れることを特徴とする請求項4記載の錠剤容器。
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